フォーリンラブのバービーさんが芸人として、ひとりの女性として、モヤモヤしたことや疑問に思ったことなどと向き合い、自らの言葉で本音を綴っているFRaUweb連載「 本音の置き場所 」(毎月27日更新)。2024年8月に第一子を出産し、産後しばらくは育児中心の働き方をしていたバービーさんですが、ここ最近は以前のように仕事も通常モードになりつつあり、育児との両立に奮闘中。そんななか、原因不明の体調不良が続き、かかりつけのクリニックに相談に行ったところ、医師からの話に驚いたといいます。その後、自分の生活を思い返して考えたことや、働くママのひとりとして感じていた違和感の正体について綴っていただきました。
バービー連載10回までが1冊になった初のエッセイ集『 本音の置き場所 』は こちら
お昼を食べられないまま夕方になる日も
メールの返信が、どうしても滞る日がある。
遅刻してしまう朝もある。
お昼ごはんを食べられないまま、夕方になることもある。
更新しないSNSは、目に見えてフォロワーが減った。
「なんて私はできない人間なんだ」
絶対に口にしたくない言葉が、脳内をビュンと駆け抜ける。
私は今回、仕事と家庭をうまく両立できなかった話を書きたいわけではない。自転車操業のようになんとか両立してきたにもかかわらず、その負荷や工夫や差し出してきた時間が、評価にも想像にも含まれないまま、自信だけが削られていく構造について書きたい。
当然だが、できる人もいるし、できる時もある。その大きさや頻度には、個人差もあれば、環境差もある。これは、「できる、できない」の話ではない。社会人経験のない私が、自由業なりに考え、働く女性たちの現実に共鳴していった話だ。
送信しようと作成途中のメールをスマホに残したまま、子どもの保育園の送迎に走ることがしょっちゅうある。そんな時、毎日決まった時間に家を出て、同じ電車に乗れる夫を、羨ましく感じてしまう自分が嫌だった。
「できないこと」が自分の評価になる
メールの返信が遅れることは、仕事の評価。
遅刻は、信頼の問題。
食事を抜いていることは、体調管理やセルフケアの欠如とみなされる。
けれど、その背景にある事情まで、想像されることはほとんどない。
そこに妊娠や出産、育児、家庭の事情など女性ならではの事情が重なっている可能性は、あまり考慮されない。あったとしても、それは「事情」として切り分けられ、評価とは別の場所に置かれてしまう。
結果として残るのは、「自己管理ができていない人」という印象だけだ。
まあ、私の場合は、事情がなくても元々怠惰な人間なので、就ける職種には限りがあるだろうし、一般論とは違うところもあるかもしれない。
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バービー
お笑い芸人。北海道出身。2007年、相方のハジメとお笑いコンビ「フォーリンラブ」を結成。TBS「ひるおび!」のコメンテーターや、TBSラジオ「バービーとおしんり研究所」のパーソナリティを務めるほか、生まれ故郷北海道・栗山町の町おこしにも尽力。YouTube「バービーちゃんねる」では、最新美容や女性の悩みについてのトピックが話題となり、現在の登録者数は30万人を超える。著書には、講談社より「本音の置き場所」に続き、PHPスペシャルで人気連載をまとめた「わたしはわたしで生きていく」を一昨年出版。また、自らプロデュースしたピーチ・ジョンとのコラボ下着を発売するなど多岐にわたり活動の幅を広げている。
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