中学生の時にラグビーに出会う
僕の“希望の光”でもあったラグビーに出会ったのは、中学生の時。
通っていた地元の名古屋市立御田中学校に、たまたまラグビー部があったのだ。
ラグビーに出会うまで、僕は色々なスポーツをやっていた。元々運動神経は良かったし毎日外を走り回っていたから、どんなスポーツでも人並以上にできた。
小学生の時には、地元の野球チームやサッカーのクラブチームに体験入部したこともあった。だが野球は、バットやグローブなどの用具を一式買い揃えるのにお金がかかる。
サッカーもクラブチームの月謝が払えないので、どちらも体験までで続けることは諦めるしかなかった。
体験入部期間が終わって「辞めます」とサッカーのクラブチームに伝えると、コーチがわざわざ家にまでやってきて引き留めてくれた。
「姫野君、このままサッカーを続けたら絶対に日本代表のキーパーになれるから、なんとかして続けてもらえないか」
そういうこともあって、最初は中学に入ったらサッカー部に入部しようと思っていた。
野球部も興味はあったが、やはり用具代がかかり過ぎるのと、坊主頭にしなければいけなかったのでパス。
「やっぱりサッカーかな……」
そんなタイミングでラグビー部に誘われた。
中学入学時点で僕の身長は170センチ。それが顧問の松浦先生の目に留まったのだろう、松浦先生が「やってみないか」と誘ってくれた。
「ちょっと覗いてみてつまらなかったら、サッカー部にしよう」くらいの軽い気持ちで仮入部してみたのだが、もう一発でハマってしまった。
最高だった。
めちゃくちゃ楽しかった。
周りに比べて体も大きくて足も速かった僕は、仮入部でも無敵状態。サッカーでは相手に接触するとすぐにファールをとられてしまうが、ラグビーで相手を吹っ飛ばしたら、反則をとられるどころか逆に褒められる。持て余していた力を、遠慮なく思い切りぶつけることができた。用具もスパイクとヘッドギア、練習用のラグビージャージが1着だけあればいい。野球に比べれば、お金もかからない。
「オレの能力を生かせるのはラグビーだ……!」
僕は、その日のうちに入部を決めた。