WO2026018134A1 - 半導体装置、及び記憶装置 - Google Patents
半導体装置、及び記憶装置Info
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Abstract
微細化又は高集積化が可能な半導体装置を提供する。 第1のトランジスタと、第2のトランジスタと、第3のトランジスタと、を有し、第1のトランジス タは、pチャネル型トランジスタであり、第2のトランジスタは、第1のトランジスタ上に重なって 位置するnチャネル型トランジスタであり、第3のトランジスタは、第2のトランジスタ上に重なっ て位置するnチャネル型トランジスタであり、第1のトランジスタのゲートと、第2のトランジスタ のソース又はドレインの一方とは、第1のノードにて電気的に接続し、第1のトランジスタのソース 又はドレインの一方と、第2のトランジスタのゲートと、第3のトランジスタのソース又はドレイン の一方とは、第2のノードにて電気的に接続し、第1のトランジスタ、第2のトランジスタ、及び第 3のトランジスタは、それぞれ、縦型トランジスタである。
Description
本発明の一態様は、半導体装置に関する。また、本発明の一態様は、記憶装置に関する。また、本発明の一態様は、トランジスタに関する。また、本発明の一態様は、電子機器に関する。
なお、本発明の一態様は、上記の技術分野に限定されない。本発明の一態様の技術分野としては、半導体装置、表示装置、発光装置、蓄電装置、記憶装置、照明装置、入力装置(例えば、タッチセンサ)、入出力装置(例えば、タッチパネル)、それらを有する電子機器、それらの駆動方法、又はそれらの製造方法を一例として挙げることができる。
なお、本明細書等において、半導体装置とは、半導体特性を利用した装置であり、半導体素子(トランジスタ、ダイオード、フォトダイオード等)を含む回路、同回路を有する装置等をいう。また、半導体特性を利用することで機能し得る装置全般をいう。例えば、集積回路、集積回路を備えたチップ、パッケージにチップを収納した電子部品は半導体装置の一例である。また、記憶装置、表示装置、発光装置、照明装置、及び電子機器は、それ自体が半導体装置であり、かつ、それぞれが半導体装置を有している場合がある。
近年、半導体装置の開発が進められ、例えば、大規模集積回路(LSI:Large Scale Integration)が半導体装置に用いられている。例えば、中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)、メモリ等が半導体装置に用いられている。CPUは、半導体ウエハを加工し、チップ化された半導体集積回路(少なくともトランジスタ及びメモリ)を有し、接続端子である電極が形成された半導体素子の集合体である。
CPU、メモリ等の半導体回路は、回路基板、例えば、プリント配線基板に実装され、様々な電子機器の部品の一つとして用いられる。
また、絶縁表面を有する基板上に形成された半導体薄膜を用いてトランジスタを構成する技術が注目されている。当該トランジスタは集積回路(IC:Integrated Circuit)、及び表示装置のような電子デバイスに広く応用されている。トランジスタに適用可能な半導体薄膜としてシリコン系半導体材料が広く知られているが、その他の材料として酸化物半導体が注目されている。
酸化物半導体を用いたトランジスタは、非導通状態においてリーク電流が極めて小さいことが知られている。例えば、特許文献1には、酸化物半導体を用いたトランジスタのリーク電流が小さいという特性を応用した低消費電力のCPU等が開示されている。また、例えば、特許文献2には、酸化物半導体を用いたトランジスタのリーク電流が小さいという特性を応用して、長期にわたり記憶内容を保持することができる記憶装置等が、開示されている。
また、近年では電子機器の小型化、軽量化に伴い、集積回路のさらなる高密度化への要求が高まっている。また、集積回路を含む半導体装置の生産性の向上が求められている。例えば、特許文献3及び非特許文献1では、酸化物半導体膜を用いる第1のトランジスタと、酸化物半導体膜を用いる第2のトランジスタと、を積層させることで、メモリセルを複数重畳して設けることにより、集積回路の高密度化を図る技術が開示されている。
さらに、トランジスタを縦型とすることができれば、集積回路の高密度化を図ることができる。例えば、特許文献4には、酸化物半導体の側面が、ゲート絶縁層を介してゲート電極に覆われている縦型のトランジスタが開示されている。
M.Oota et.al,"3D−Stacked CAAC−In−Ga−Zn Oxide FETs with Gate Length of 72nm",IEDM Tech.Dig.,2019,pp.50−53
鯉田崇、"高移動度透明導電膜"、国立研究開発法人産業技術総合研究所、AIST太陽光発電研究成果報告会2019、インターネット<URL:https://unit.aist.go.jp/rpd−envene/PV/ja/results/2019/oral/T13.pdf>
SRAM(Static Random Access Memory)はリフレッシュ動作が不要であり、DRAM(Dynamic Random Access Memory)に比べて低消費電力な記憶装置として知られている。また、DRAMに比べて高速動作が可能であるため、例えばCPUのキャッシュ等で広く使用されている。一方、DRAMが1つのトランジスタと1つの容量素子だけの極めてシンプルな構成であるのに対し、SRAMの構成には少なくとも6つのトランジスタを要する。そのためSRAMでは、記憶装置1つあたりにかかる占有面積がDRAMよりも大きくなってしまう。
SRAMの占有面積を縮小させる手段の1つとして、SRAMを構成するトランジスタの微細化を図ることが挙げられる。しかしながら、半導体層にシリコンを適用したトランジスタ(以下、Siトランジスタともいう。)を用いる場合、微細化を進めるほど、いわゆる短チャネル効果(ショートチャネル効果:Short Channel Effect:SCEともいう。)と呼ばれる不具合が顕在化してしまう恐れがある。例えば、Siトランジスタのチャネル長が短くなるほどオフ電流が増加しやすくなるため、当該トランジスタを記憶装置に適用することは好ましくない。
本発明の一態様は、微細化又は高集積化が可能な半導体装置、記憶装置、又はトランジスタを提供することを課題の1つとする。又は、本発明の一態様は、オン電流が大きいトランジスタを提供することを課題の1つとする。又は、本発明の一態様は、電気特性が良好なトランジスタを提供することを課題の1つとする。又は、本発明の一態様は、消費電力の低い半導体装置、又は記憶装置を提供することを課題の1つとする。又は、本発明の一態様は、動作速度が速い半導体装置、又は記憶装置を提供することを課題の1つとする。又は、本発明の一態様は、新規な半導体装置、記憶装置、又はトランジスタを提供することを課題の1つとする。
なお、これらの課題の記載は、他の課題の存在を妨げるものではない。本発明の一態様は、必ずしも、これらの課題の全てを解決する必要はない。明細書、図面、請求項の記載から、これら以外の課題を抽出することが可能である。
SRAMのように構成トランジスタ数の多い記憶装置では、少なくとも一部のトランジスタに短チャネル効果の影響を受けにくい酸化物半導体材料を用いたトランジスタ(以下、OSトランジスタともいう。)を用いることが好ましい。また、少なくとも一部のトランジスタには、プレーナ型トランジスタよりも微細化可能な縦型トランジスタを適用することが好ましい。また、記憶装置を構成する各トランジスタは、互いに積層して設けることが好ましい。
以上より、本発明の一態様は、第1のトランジスタと、第2のトランジスタと、第3のトランジスタと、を有し、第1のトランジスタは、pチャネル型トランジスタであり、第2のトランジスタは、第1のトランジスタ上に重なって位置するnチャネル型トランジスタであり、第3のトランジスタは、第2のトランジスタ上に重なって位置するnチャネル型トランジスタであり、第1のトランジスタのゲートと、第2のトランジスタのソース又はドレインの一方とは、第1のノードにて電気的に接続し、第1のトランジスタのソース又はドレインの一方と、第2のトランジスタのゲートと、第3のトランジスタのソース又はドレインの一方とは、第2のノードにて電気的に接続する半導体装置である。
また上記において、第2のトランジスタ及び第3のトランジスタは、それぞれ、縦型トランジスタであることが好ましい。
また上記において、第2のトランジスタ及び第3のトランジスタは、それぞれ、チャネル形成領域を有する半導体層に、インジウム及び酸素を有していることが好ましい。
また上記において、第1のトランジスタは、チャネル形成領域を有する半導体層に、シリコンを有していることが好ましい。
また、本発明の一態様は、上記半導体装置である第1の半導体装置と、第1の半導体装置と異なる第2の半導体装置と、を有し、第2の半導体装置は、第4のトランジスタと、第5のトランジスタと、第6のトランジスタと、を有し、第4のトランジスタは、pチャネル型トランジスタであり、第5のトランジスタは、第4のトランジスタ上に重なって位置するnチャネル型トランジスタであり、第6のトランジスタは、第5のトランジスタ上に重なって位置するnチャネル型トランジスタであり、第4のトランジスタのゲートと、第5のトランジスタのソース又はドレインの一方とは、第3のノードにて電気的に接続し、第4のトランジスタのソース又はドレインの一方と、第5のトランジスタのゲートと、第6のトランジスタのソース又はドレインの一方とは、第4のノードにて電気的に接続し、第1のトランジスタと、第4のトランジスタと、は同一層上に位置し、第2のトランジスタと、第5のトランジスタと、は同一層上に位置し、第3のトランジスタと、第6のトランジスタと、は同一層上に位置し、第2のノードと、第3のノードと、は電気的に接続し、第1のノードと、第4のノードと、は電気的に接続する記憶装置である。
また上記において、第5のトランジスタ及び第6のトランジスタは、それぞれ、縦型トランジスタであることが好ましい。
また上記において、第5のトランジスタ及び第6のトランジスタは、それぞれ、チャネル形成領域を有する半導体層に、インジウム及び酸素を有していることが好ましい。
また上記において、第4のトランジスタは、チャネル形成領域を有する半導体層に、シリコンを有していることが好ましい。
また、本発明の一態様は、第1のトランジスタと、第2のトランジスタと、第3のトランジスタと、を有し、第1のトランジスタは、pチャネル型トランジスタであり、第2のトランジスタは、第1のトランジスタ上に重なって位置するnチャネル型トランジスタであり、第3のトランジスタは、第2のトランジスタ上に重なって位置するnチャネル型トランジスタであり、第1のトランジスタのゲートと、第2のトランジスタのソース又はドレインの一方とは、第1のノードにて電気的に接続し、第1のトランジスタのソース又はドレインの一方と、第2のトランジスタのゲートと、第3のトランジスタのソース又はドレインの一方とは、第2のノードにて電気的に接続し、第1のトランジスタ、第2のトランジスタ、及び第3のトランジスタは、それぞれ、縦型トランジスタである半導体装置である。
また上記において、第2のトランジスタ及び第3のトランジスタは、それぞれ、チャネル形成領域を有する半導体層に、インジウム及び酸素を有していることが好ましい。
また上記において、第1のトランジスタは、チャネル形成領域を有する半導体層に、シリコンを有していることが好ましい。
また上記において、第1のトランジスタは、チャネル形成領域を有する半導体層に、スズ及び酸素を有していることが好ましい。
また、本発明の一態様は、上記半導体装置である第1の半導体装置と、第1の半導体装置と異なる第2の半導体装置と、を有し、第2の半導体装置は、第4のトランジスタと、第5のトランジスタと、第6のトランジスタと、を有し、第4のトランジスタは、pチャネル型トランジスタであり、第5のトランジスタは、第4のトランジスタ上に重なって位置するnチャネル型トランジスタであり、第6のトランジスタは、第5のトランジスタ上に重なって位置するnチャネル型トランジスタであり、第4のトランジスタのゲートと、第5のトランジスタのソース又はドレインの一方とは、第3のノードにて電気的に接続し、第4のトランジスタのソース又はドレインの一方と、第5のトランジスタのゲートと、第6のトランジスタのソース又はドレインの一方とは、第4のノードにて電気的に接続し、第4のトランジスタ、第5のトランジスタ、及び第6のトランジスタは、それぞれ、縦型トランジスタであり、第1のトランジスタと、第4のトランジスタと、は同一層上に位置し、第2のトランジスタと、第5のトランジスタと、は同一層上に位置し、第3のトランジスタと、第6のトランジスタと、は同一層上に位置し、第2のノードと、第3のノードと、は電気的に接続し、第1のノードと、第4のノードと、は電気的に接続する記憶装置である。
また上記において、第5のトランジスタ及び第6のトランジスタは、それぞれ、チャネル形成領域を有する半導体層に、インジウム及び酸素を有していることが好ましい。
また上記において、第4のトランジスタは、チャネル形成領域を有する半導体層に、シリコンを有していることが好ましい。
また上記において、第4のトランジスタは、チャネル形成領域を有する半導体層に、スズ及び酸素を有していることが好ましい。
本発明の一態様により、微細化又は高集積化が可能な半導体装置、記憶装置、又はトランジスタを提供することができる。又は、本発明の一態様により、オン電流が大きいトランジスタを提供することができる。又は、本発明の一態様により、電気特性が良好なトランジスタを提供することができる。又は、本発明の一態様により、消費電力の低い半導体装置、又は記憶装置を提供することができる。又は、本発明の一態様により、動作速度が速い半導体装置、又は記憶装置を提供することができる。又は、本発明の一態様により、新規な半導体装置、記憶装置、又はトランジスタを提供することができる。
なお、これらの効果の記載は、他の効果の存在を妨げるものではない。本発明の一態様は、必ずしも、これらの効果の全てを有する必要はない。明細書、図面、請求項の記載から、これら以外の効果を抽出することが可能である。
図1A及び図1Bは、半導体装置の構成例を示す回路図である。図1Cは、メモリセルの構成例を示す回路図である。図1D及び図1Eは、半導体装置の構成例を示すブロック図である。
図2A、図2B、図2Cは、半導体装置の構成例を示す平面図である。
図3は、半導体装置の構成例を示す断面図である。
図4は、半導体装置の構成例を示す断面図である。
図5A、図5B、図5Cは、半導体装置の構成例を示す平面図である。
図6は、半導体装置の構成例を示す断面図である。
図7は、半導体装置の構成例を示す断面図である。
図8A及び図8Bは、トランジスタの構成例を示す断面図である。
図9A及び図9Bは、トランジスタの構成例を示す断面図である。
図10A及び図10Bは、トランジスタの構成例を示す断面図である。
図11A及び図11Bは、トランジスタの構成例を示す断面図である。
図12Aは、トランジスタの作製方法例を示す平面図である。図12B及び図12Cは、トランジスタの作製方法例を示す断面図である。
図13Aは、トランジスタの作製方法例を示す平面図である。図13B及び図13Cは、トランジスタの作製方法例を示す断面図である。
図14Aは、トランジスタの作製方法例を示す平面図である。図14B及び図14Cは、トランジスタの作製方法例を示す断面図である。
図15Aは、トランジスタの作製方法例を示す平面図である。図15B及び図15Cは、トランジスタの作製方法例を示す断面図である。
図16Aは、トランジスタの作製方法例を示す平面図である。図16B及び図16Cは、トランジスタの作製方法例を示す断面図である。
図17Aは、トランジスタの作製方法例を示す平面図である。図17B及び図17Cは、トランジスタの作製方法例を示す断面図である。
図18Aは、トランジスタの作製方法例を示す平面図である。図18B及び図18Cは、トランジスタの作製方法例を示す断面図である。
図19Aは、トランジスタの作製方法例を示す平面図である。図19B及び図19Cは、トランジスタの作製方法例を示す断面図である。
図20A及び図20Bは、ホール(Hall)移動度のキャリア濃度依存性を説明する図である。図20Cは、酸化インジウム膜を説明する断面図である。
図21は、半導体装置の構成例を示すブロック図である。
図22は、メモリセルの構成例を示す回路図である。
図23A及び図23Bは、半導体装置の構成例を示す斜視図である。
図24は、CPUを説明するブロック図である。
図25A及び図25Bは、半導体装置の斜視図である。
図26A及び図26Bは、半導体装置の斜視図である。
図27A及び図27Bは、各種の記憶装置を階層ごとに示す図である。
図28A及び図28Bは、電子部品の一例を示す図である。
図29A及び図29Bは、電子機器の一例を示す図である。図29C、図29D、図29Eは、大型計算機の一例を示す図である。
図30は、宇宙用機器の一例を示す図である。
図31は、データセンターに適用可能なストレージシステムの一例を示す図である。
図2A、図2B、図2Cは、半導体装置の構成例を示す平面図である。
図3は、半導体装置の構成例を示す断面図である。
図4は、半導体装置の構成例を示す断面図である。
図5A、図5B、図5Cは、半導体装置の構成例を示す平面図である。
図6は、半導体装置の構成例を示す断面図である。
図7は、半導体装置の構成例を示す断面図である。
図8A及び図8Bは、トランジスタの構成例を示す断面図である。
図9A及び図9Bは、トランジスタの構成例を示す断面図である。
図10A及び図10Bは、トランジスタの構成例を示す断面図である。
図11A及び図11Bは、トランジスタの構成例を示す断面図である。
図12Aは、トランジスタの作製方法例を示す平面図である。図12B及び図12Cは、トランジスタの作製方法例を示す断面図である。
図13Aは、トランジスタの作製方法例を示す平面図である。図13B及び図13Cは、トランジスタの作製方法例を示す断面図である。
図14Aは、トランジスタの作製方法例を示す平面図である。図14B及び図14Cは、トランジスタの作製方法例を示す断面図である。
図15Aは、トランジスタの作製方法例を示す平面図である。図15B及び図15Cは、トランジスタの作製方法例を示す断面図である。
図16Aは、トランジスタの作製方法例を示す平面図である。図16B及び図16Cは、トランジスタの作製方法例を示す断面図である。
図17Aは、トランジスタの作製方法例を示す平面図である。図17B及び図17Cは、トランジスタの作製方法例を示す断面図である。
図18Aは、トランジスタの作製方法例を示す平面図である。図18B及び図18Cは、トランジスタの作製方法例を示す断面図である。
図19Aは、トランジスタの作製方法例を示す平面図である。図19B及び図19Cは、トランジスタの作製方法例を示す断面図である。
図20A及び図20Bは、ホール(Hall)移動度のキャリア濃度依存性を説明する図である。図20Cは、酸化インジウム膜を説明する断面図である。
図21は、半導体装置の構成例を示すブロック図である。
図22は、メモリセルの構成例を示す回路図である。
図23A及び図23Bは、半導体装置の構成例を示す斜視図である。
図24は、CPUを説明するブロック図である。
図25A及び図25Bは、半導体装置の斜視図である。
図26A及び図26Bは、半導体装置の斜視図である。
図27A及び図27Bは、各種の記憶装置を階層ごとに示す図である。
図28A及び図28Bは、電子部品の一例を示す図である。
図29A及び図29Bは、電子機器の一例を示す図である。図29C、図29D、図29Eは、大型計算機の一例を示す図である。
図30は、宇宙用機器の一例を示す図である。
図31は、データセンターに適用可能なストレージシステムの一例を示す図である。
実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。ただし、本発明は以下の説明に限定されず、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは、当業者であれば容易に理解される。したがって、本発明は以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
なお、以下に説明する発明の構成において、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号を異なる図面間で共通して用い、その繰り返しの説明は省略する。また、同様の機能を指す場合には、ハッチングパターンを同じくし、特に符号を付さない場合がある。
また、図面において示す各構成の、位置、大きさ、範囲等は、理解の簡単のため、実際の位置、大きさ、範囲等を表していない場合がある。このため、開示する発明は、必ずしも、図面に開示された位置、大きさ、範囲等に限定されない。例えば、実際の製造工程において、エッチング等の処理により層又はレジストマスク等が意図せずに目減りすることがあるが、理解を容易とするため、図に反映しないことがある。
なお、本明細書等において、「第1」、「第2」という序数詞は、便宜上用いるものであり、構成要素の数、又は構成要素の順序(例えば、工程順、又は積層順)を限定するものではない。また、本明細書のある箇所において構成要素に付す序数詞と、本明細書の他の箇所、又は特許請求の範囲において、当該構成要素に付す序数詞と、が一致しない場合がある。
また、トランジスタは半導体素子の一種であり、電流又は電圧を増幅する機能、導通又は非導通を制御するスイッチング動作等を実現することができる。本明細書におけるトランジスタは、IGFET(Insulated Gate Field Effect Transistor)及び薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)を含む。
また、本明細書等において、トランジスタとは、ゲートと、ドレインと、ソースとを含む少なくとも三つの端子を有する素子である。そして、ドレイン(ドレイン端子、ドレイン領域、又はドレイン電極)とソース(ソース端子、ソース領域、又はソース電極)の間にチャネルが形成される領域(チャネル形成領域ともいう。)を有しており、チャネル形成領域を介して、ソースとドレインとの間に電流を流すことができるものである。なお、本明細書等において、チャネル形成領域とは、電流が主として流れる領域をいう。
また、「ソース」と「ドレイン」の機能は、異なる極性のトランジスタを採用する場合、又は回路動作において電流の方向が変化する場合等には入れ替わることがある。このため、本明細書においては、「ソース」と「ドレイン」の用語は、入れ替えて用いることができるものとする。
なお、半導体の不純物とは、例えば、半導体を構成する主成分以外をいう。例えば、濃度が0.1atomic%未満の元素は不純物といえる。不純物が含まれることにより、例えば、半導体の欠陥準位密度が高くなること、又は結晶性が低下すること等が起こる場合がある。半導体が酸化物半導体である場合、半導体の特性を変化させる不純物としては、例えば、第1族元素、第2族元素、第13族元素、第14族元素、第15族元素、酸化物半導体の主成分以外の遷移金属等がある。具体的には、例えば、水素、リチウム、ナトリウム、シリコン、ホウ素、リン、炭素、窒素等がある。なお、水も不純物として機能する場合がある。また、例えば、不純物の混入によって、酸化物半導体に酸素欠損(VOとも記す。)が形成される場合がある。
なお、本明細書等において、酸化窒化物とは、その組成として窒素よりも酸素の含有量が多い材料を指す。窒化酸化物とは、その組成として酸素よりも窒素の含有量が多い材料を指す。
膜に含まれる水素、酸素、炭素、窒素等の元素の含有量の分析には、例えば、二次イオン質量分析法(SIMS:Secondary Ion Mass Spectrometry)、又はX線光電子分光法(XPS:X−ray Photoelectron Spectroscopy)を用いることができる。目的の元素の含有率が高い(例えば、0.5atomic%以上、又は1atomic%以上)場合は、XPSが適している。一方、目的の元素の含有率が低い(例えば、0.5atomic%未満、又は1atomic%未満)場合には、SIMSが適している。元素の含有量を比較する際には、SIMSとXPSの両方の分析手法を用いた複合解析を行うことがより好ましい。
また、本明細書等において、「膜」及び「層」といった語句は、状況に応じて、互いに入れ替えることが可能である。例えば、「導電層」という用語を、「導電膜」という用語に変更することが可能な場合があり、「導電膜」という用語を、「導電層」という用語に変更することが可能な場合がある。また、例えば「絶縁膜」という用語を、「絶縁層」という用語に変更することが可能な場合があり、「絶縁層」という用語を、「絶縁膜」という用語に変更することが可能な場合がある。さらに、例えば「半導体膜」という用語を、「半導体層」という用語に変更することが可能な場合があり、「半導体層」という用語を、「半導体膜」という用語に変更することが可能な場合がある。
また、本明細書等において、「平行」とは、二つの直線が−10度以上10度以下の角度で配置されている状態をいう。したがって、−5度以上5度以下の場合も含まれる。また、「概略平行」とは、二つの直線が−30度以上30度以下の角度で配置されている状態をいう。また、「垂直」とは、二つの直線が80度以上100度以下の角度で配置されている状態をいう。したがって、85度以上95度以下の場合も含まれる。また、「概略垂直」とは、二つの直線が60度以上120度以下の角度で配置されている状態をいう。
本明細書における「接続」は、一例としては、「電気的接続」を含む。なお、回路素子の接続関係を物として規定するために「電気的接続」と表現する場合がある。また、「電気的接続」は、「直接接続」と「間接接続」とを含む。「AとBとが直接的に接続されている」とは、AとBとが回路素子(例えば、トランジスタ、スイッチなど。なお、配線は回路素子ではない。)を介さずに接続されていることを言う。一方、「AとBとが間接的に接続されている」とは、AとBとが一つ以上の回路素子を介して接続されていることを言う。なお、A、B及び後述するCは、素子、回路、配線、電極、端子、半導体層、導電層などの対象物を示している。
例えば、AとBとを含む回路が動作していると仮定した場合において、回路の動作期間中にAとBとの間に電気信号の授受又は電位の相互作用が発生するタイミングがある場合は、物として「AとBとが間接的に接続されている」、と規定することができる。なお、回路の動作期間中にAとBとの間に電気信号の授受又は電位の相互作用が発生しないタイミングがあっても、回路の動作期間中にAとBとの間に電気信号の授受又は電位の相互作用が発生するタイミングがあれば、「AとBとが間接的に接続されている」と規定することができる。
「AとBとが間接的に接続されている」場合の例としては、AとBとが一つ以上のトランジスタのソース及びドレインを介して接続されている場合がある。一方で、「AとBとが間接的に接続されている」とは言えない場合の例としては、AからBまでの経路に絶縁物が介在する場合がある。具体的には、AとBの間に容量素子が接続されている場合、AとBの間にトランジスタのゲート絶縁膜などが介在している場合などがある。よって、「トランジスタのゲート(A)と、トランジスタのソース又はドレイン(B)とは、間接的に接続されている」とは言えない。
「AとBとが間接的に接続されている」と言えない場合の別の例としては、AからBまでの経路に、複数のトランジスタがソース及びドレインを介して接続されており、かつ、トランジスタと他のトランジスタの間のノードに、電源、GNDなどから一定の電位Vが供給されている場合がある。
また、本明細書等において、トランジスタは、ゲート、ソース、及びドレインと呼ばれる3つの端子を有する。ゲートは、トランジスタの導通状態を制御する制御端子である。ソース又はドレインとして機能する2つの端子は、トランジスタの入出力端子である。2つの入出力端子は、トランジスタの導電型(nチャネル型、pチャネル型)及びトランジスタの3つの端子に与えられる電位の高低によって、一方がソースとなり他方がドレインとなる。このため、本明細書等においては、ソース、又はドレインという用語は、互いに言い換えることができる場合がある。また、本明細書等では、トランジスタの接続関係を説明する際、「ソース又はドレインの一方」(又は第1電極、又は第1端子)、「ソース又はドレインの他方」(又は第2電極、又は第2端子)という表記を用いる。なお、トランジスタの構造によっては、上述した3つの端子に加えて、バックゲートを有する場合がある。この場合、本明細書等において、トランジスタのゲート又はバックゲートの一方を第1のゲートと呼称し、トランジスタのゲート又はバックゲートの他方を第2のゲートと呼称することがある。さらに、同じトランジスタにおいて、「ゲート」と「バックゲート」の用語は互いに入れ換えることができる場合がある。また、トランジスタが、3以上のゲートを有する場合は、本明細書等においては、それぞれのゲートを第1のゲート、第2のゲート、第3のゲートなどと呼称することがある。
例えば、本明細書等において、トランジスタの一例としては、ゲートが2個以上のマルチゲート構造のトランジスタを用いることができる。マルチゲート構造にすると、チャネル形成領域が直列に接続されるため、複数のトランジスタが直列に接続された構造となる。よって、マルチゲート構造により、オフ電流の低減、トランジスタの耐圧向上(信頼性の向上)を図ることができる。又は、マルチゲート構造により、飽和領域で動作する時に、ドレインとソースとの間の電圧が変化しても、ドレインとソースとの間の電流があまり変化せず、傾きがフラットである電圧・電流特性を得ることができる。傾きがフラットである電圧・電流特性を利用すると、理想的な電流源回路、又は非常に高い抵抗値をもつ能動負荷を実現することができる。その結果、特性のよい差動回路又はカレントミラー回路などを実現することができる。
また、回路図上では、単一の回路素子が図示されている場合でも、当該回路素子が複数の回路素子を有する場合がある。例えば、回路図上に1個の抵抗が記載されている場合は、2個以上の抵抗が直列に電気的に接続されている場合を含むものとする。また、例えば、回路図上に1個の容量が記載されている場合は、2個以上の容量が並列に電気的に接続されている場合を含むものとする。また、例えば、回路図上に1個のトランジスタが記載されている場合は、2個以上のトランジスタが直列に電気的に接続され、かつそれぞれのトランジスタのゲート同士が電気的に接続されている場合を含むものとする。また、同様に、例えば、回路図上に1個のスイッチが記載されている場合は、当該スイッチが2個以上のトランジスタを有し、2個以上のトランジスタが直列、又は並列に電気的に接続され、それぞれのトランジスタのゲート同士が電気的に接続されている場合を含むものとする。
また、本明細書等において、ノードは、回路構成、及びデバイス構造に応じて、端子、配線、電極、導電層、導電体、又は不純物領域と言い換えることが可能である。また、端子、配線等をノードと言い換えることが可能である。
また、本明細書等において、「電圧」と「電位」は、適宜言い換えることができる。「電圧」は、基準となる電位からの電位差のことであり、例えば基準となる電位をグラウンド電位(接地電位)とすると、「電圧」を「電位」に言い換えることができる。なお、グラウンド電位は必ずしも0Vを意味するとは限らない。また、電位は相対的なものであり、基準となる電位が変わることによって、配線に与えられる電位、回路などに印加される電位、回路などから出力される電位なども変化する。
また、本明細書等において、「高レベル電位」及び「低レベル電位」という用語は、特定の電位を意味するものではない。例えば、2本の配線において、両方とも「高レベル電位を供給する配線として機能する」と記載されていた場合、両方の配線が与えるそれぞれの高レベル電位は、互いに等しくなくてもよい。また、同様に、2本の配線において、両方とも「低レベル電位を供給する配線として機能する」と記載されていた場合、両方の配線が与えるそれぞれの低レベル電位は、互いに等しくなくてもよい。
また、「電流」とは、電荷の移動現象(電気伝導)のことであり、例えば、「正の荷電体の電気伝導が起きている」という記載は、「その逆向きに負の荷電体の電気伝導が起きている」と換言することができる。そのため、本明細書等において、「電流」とは、特に断らない限り、キャリアの移動に伴う電荷の移動現象(電気伝導)をいうものとする。ここでいうキャリアとしては、例えば、電子、正孔、アニオン、カチオン、及び錯イオンが挙げられ、電流の流れる系(例えば、半導体、金属、電解液、及び真空中)によってキャリアが異なる。また、配線等における「電流の向き」は、正電荷となるキャリアが移動する方向とし、正の電流量で記載する。換言すると、負電荷となるキャリアが移動する方向は、電流の向きと逆の方向となり、負の電流量で表現される。そのため、本明細書等において、電流の正負(又は電流の向き)について断りがない場合、「素子Aから素子Bに電流が流れる」の記載は「素子Bから素子Aに電流が流れる」に言い換えることができるものとする。また、「素子Aに電流が入力される」の記載は「素子Aから電流が出力される」に言い換えることができるものとする。
本明細書等において、特に断りがない場合、オフ電流とは、トランジスタがオフ状態(非導通状態、遮断状態、ともいう。)にあるときのソース−ドレイン間のリーク電流をいう。オフ状態とは、特に断りがない場合、nチャネル型トランジスタでは、ゲートとソースの間の電圧Vgsがしきい値電圧Vthよりも低い(pチャネル型トランジスタでは、Vthよりも高い)状態をいう。
本明細書等において、ある構成要素の上面形状とは、平面視における当該構成要素の輪郭形状のことをいう。また平面視とは、当該構成要素の被形成面、又は当該構成要素が形成される支持体(例えば基板)の表面の法線方向から見ることをいう。
なお、本明細書等において、テーパ形状とは、構造の側面の少なくとも一部が、基板面又は被形成面に対して傾斜して設けられる形状のことを指す。例えば、傾斜した側面と基板面又は被形成面とがなす角(テーパ角ともいう。)が90度未満である領域を有することを指す。なお、構造の側面、基板面、及び被形成面は、必ずしも完全に平坦である必要はなく、微小な曲率を有する略平面状、又は微細な凹凸を有する略平面状であってもよい。
本明細書等において、AはBと接する、と記載されている場合、Aの少なくとも一部がBと接する。そのため、例えば、AはBと接する領域を有する、と言い換えることができる。
本明細書等において、AはB上に位置する、と記載されている場合、Aの少なくとも一部がB上に位置する。そのため、例えば、AはB上に位置する領域を有する、と言い換えることができる。
本明細書等において、AはBを覆う、と記載されている場合、Aの少なくとも一部がBを覆う。そのため、例えば、AはBを覆う領域を有する、と言い換えることができる。
本明細書等において、AはBと重なる、と記載されている場合、Aの少なくとも一部がBと重なる。そのため、例えば、AはBと重なる領域を有する、と言い換えることができる。
また、本明細書等において、「上」、「下」、「左」、「右」等の配置を示す語句は、構成要素同士の位置関係を、図面を参照して説明するために、便宜上用いている。また、構成要素同士の位置関係は、各構成を描写する方向に応じて適宜変化するものである。したがって、明細書で説明した語句に限定されず、状況に応じて適切に言い換えることができる。
本明細書等において、金属酸化物(metal oxide)とは、広い意味での金属の酸化物である。金属酸化物は、酸化物絶縁体、酸化物導電体(透明酸化物導電体を含む。)、酸化物半導体(Oxide Semiconductor又は単にOSともいう。)等に分類される。例えば、トランジスタの半導体層に金属酸化物を用いた場合、当該金属酸化物を酸化物半導体という場合がある。つまり、OSトランジスタと記載する場合においては、金属酸化物又は酸化物半導体を有するトランジスタと言い換えることができる。なお、窒素を有する金属酸化物も金属酸化物と総称する場合がある。また、窒素を有する金属酸化物を、金属酸化窒化物(metal oxynitride)といってもよい。
(実施の形態1)
本発明の一態様の半導体装置は、第1のトランジスタと、第2のトランジスタと、第3のトランジスタと、を有する。第1のトランジスタ乃至第3のトランジスタは、この順で積層して設けられる。
本発明の一態様の半導体装置は、第1のトランジスタと、第2のトランジスタと、第3のトランジスタと、を有する。第1のトランジスタ乃至第3のトランジスタは、この順で積層して設けられる。
第1のトランジスタは、pチャネル型トランジスタである。第2のトランジスタ及び第3のトランジスタは、それぞれ、nチャネル型トランジスタである。第1のトランジスタ(pチャネル型トランジスタ)のチャネル形成領域には、シリコン又は酸化物半導体を用いることができる。また、第2のトランジスタ及び第3のトランジスタ(nチャネル型トランジスタ)のそれぞれのチャネル形成領域には、酸化物半導体を用いることができる。
第1のトランジスタ乃至第3のトランジスタのうち、少なくとも、第2のトランジスタ及び第3のトランジスタは、縦型トランジスタ構造(ソースとドレインが基板面に対してそれぞれ異なる高さに位置し、ドレイン電流が高さ方向(縦方向)に流れるトランジスタ構造)を有する。
第1のトランジスタのゲートと、第2のトランジスタのソース又はドレインの一方と、は第1のノードにて接続されている。また、第2のトランジスタのゲートと、第1のトランジスタのソース又はドレインの一方と、第3のトランジスタのソース又はドレインの一方と、は第2のノードにて接続されている。
本発明の一態様の半導体装置を2つ組み合わせることで、記憶装置を構成することができる。例えば、一方の半導体装置の第1のノードと、他方の半導体装置の第2のノードと、を接続し、かつ、一方の半導体装置の第2のノードと、他方の半導体装置の第1のノードと、を接続することで、SRAMと同様の回路構成を実現することができる。
SRAMが上述の構成を有することで、同一平面上に設けられた6つのトランジスタでSRAMを構成する場合よりも、占有面積を大幅に縮小することができる。また、SRAMを構成するトランジスタの少なくとも一部が縦型トランジスタであるため、全てのトランジスタにプレーナ型トランジスタを用いる場合よりも、占有面積を縮小させることができる。また、各トランジスタのチャネル形成領域に酸化物半導体を用いることができるため、トランジスタの微細化を図っても、シリコンを用いる場合のような短チャネル効果が顕在化しにくい。したがって、微細で集積度の高い記憶装置を実現することができる。また、消費電力の低い記憶装置を実現することができる。また、動作速度の速い記憶装置を実現することができる。
以下では、本発明の一態様の半導体装置について、図面を用いて説明する。
図1Aは、本発明の一態様の半導体装置30Aの構成を説明する回路図である。半導体装置30Aは、トランジスタM1Aと、トランジスタM2Aと、トランジスタM3Aと、を有する。トランジスタM1Aはpチャネル型トランジスタであり、トランジスタM2A及びトランジスタM3Aは、それぞれ、nチャネル型トランジスタである。
トランジスタM1Aのゲートと、トランジスタM2Aのソース又はドレインの一方と、は接続している(図1Aでは、接続箇所(結節点ともいう。)をノードNNAとして示している。)。トランジスタM1Aのソース又はドレインの一方と、トランジスタM2Aのゲートと、トランジスタM3Aのソース又はドレインの一方と、は接続している(図1Aでは、接続箇所をノードNPAとして示している。)。
図1Bは、図1Aに示す半導体装置30Aと同じ構成を有する半導体装置30Bの回路図である。半導体装置30Bの説明は、前述の半導体装置30Aの記載内容におけるトランジスタM1A、トランジスタM2A、トランジスタM3A、ノードNNA、及びノードNPAを、それぞれ、トランジスタM1B、トランジスタM2B、トランジスタM3B、ノードNNB、及びノードNPBに置き換えることで、適用することができる。
半導体装置30A及び半導体装置30Bは、それぞれ、記憶装置の一部を構成することができる。例えば、半導体装置30AにおけるノードNPAと半導体装置30BにおけるノードNNBを接続し、半導体装置30BにおけるノードNPBと半導体装置30AにおけるノードNNAを接続することで、図1Cに示すメモリセル30を構成することができる。メモリセル30は、SRAMと同様の回路構成を有する。
図1Cに示すメモリセル30において、トランジスタM3Aの第1端子(ソース又はドレインの一方)は、配線BLと接続され、トランジスタM3Aの第2端子(ソース又はドレインの他方)は、トランジスタM1Aの第1端子(ソース又はドレインの一方)と、トランジスタM2Bの第1端子(ソース又はドレインの一方)と、トランジスタM1Bのゲートと、トランジスタM2Aのゲートと、に接続されている。トランジスタM3Aのゲートは、配線WLと接続されている。トランジスタM3Bの第1端子(ソース又はドレインの一方)は、配線BLBと接続され、トランジスタM3Bの第2端子(ソース又はドレインの他方)は、トランジスタM1Bの第1端子(ソース又はドレインの一方)と、トランジスタM2Aの第1端子(ソース又はドレインの一方)と、トランジスタM1Aのゲートと、トランジスタM2Bのゲートと、に接続されている。トランジスタM3Bのゲートは、配線WLと接続されている。
トランジスタM1Aの第2端子(ソース又はドレインの他方)は、配線VDDと接続されている。トランジスタM1Bの第2端子(ソース又はドレインの他方)は、配線VDDと接続されている。トランジスタM2Bの第2端子(ソース又はドレインの他方)は、配線VSSと接続されている。トランジスタM2Aの第2端子(ソース又はドレインの他方)は、配線VSSと接続されている。
配線BL及び配線BLBは、それぞれビット線として機能する配線であり、配線WLは、ワード線として機能する配線である。
配線VDDは、高レベル電位を与える配線であり、配線VSSは、低レベル電位を与える配線である。
本発明の一態様の半導体装置(半導体装置30A及び半導体装置30B)と、配線BLと、配線BLBと、配線WLと、配線VDDと、配線VSSと、を上記のような接続関係とすることで、メモリセル30をSRAMとして機能させることができる。
なお、本明細書等において、少なくとも一部にOSトランジスタを用いたSRAMを、OS−SRAMと呼ぶ場合がある。
以下では、メモリセル30をSRAMとして機能させる場合の動作例について説明する。
データの書き込みは、配線WLに高レベル電位を印加することによって行われる。このとき、配線BLに、記録する情報に対応する電位を印加することで、トランジスタM1Bのゲート、及びトランジスタM2Aのゲートに当該電位を書き込む。
なお、配線BLBに、記録する情報に対応する電位を印加する場合には、トランジスタM1Aのゲート、及びトランジスタM2Bのゲートに当該電位が書き込まれる。以下では、トランジスタM1Bのゲート、及びトランジスタM2Aのゲートに電位を書き込んだ場合のデータ保持、データ読み出しの方法について説明する。
メモリセル30は、トランジスタM1A、トランジスタM1B、トランジスタM2A、及びトランジスタM2Bによってインバータループを構成している。そのため、トランジスタM3Bの第2端子側には、当該電位に対応するデータ信号の反転信号が入力される。このとき、トランジスタM3Bが導通状態であるため、配線BLBには、配線BLに印加されている電位、すなわち配線BLに入力されている信号の反転信号が出力される。その後、配線WLに低レベル電位を印加し、トランジスタM3A及びトランジスタM3Bを非導通状態にすることによって、トランジスタM1Bのゲート、及びトランジスタM2Aのゲートに書き込まれた電位を保持することができる。
データの読み出しは、あらかじめ配線BLを所定の電位にプリチャージした後に、配線WLに高レベル電位を印加することによって行われる。このとき、トランジスタM3Aが導通状態であるため、配線BLには、トランジスタM1Bのゲート、及びトランジスタM2Aのゲートに書き込まれた電位が出力される。その結果、配線BLの電位が、プリチャージされた電位から、トランジスタM1Bのゲート、及びトランジスタM2Aのゲートに書き込まれた電位に変動する。これにより、メモリセル30に保持された電位を読み出すことができる。
メモリセル30において、pチャネル型トランジスタであるトランジスタM1A及びトランジスタM1Bのそれぞれには、例えば、Siトランジスタを用いることができる。また、トランジスタM1A及びトランジスタM1Bのそれぞれとインバータを形成するnチャネル型トランジスタであるトランジスタM2B及びトランジスタM2Aのそれぞれには、例えば、OSトランジスタを用いることができる。また、データの書き込み用及び読み出し用のトランジスタとして機能するトランジスタM3A及びトランジスタM3Bのそれぞれには、OSトランジスタを用いることができる。
特に、実施の形態2で述べるように、OSトランジスタの半導体層に結晶性の酸化インジウム膜を用いることで、Siトランジスタに近い高電界効果移動度を有するトランジスタを実現することができる。したがって、動作速度の速いメモリセル30を実現することができる。一方、本実施の形態で述べるように、OSトランジスタの半導体層にインジウムガリウム亜鉛酸化物等のガリウムを含む酸化インジウム膜を用いることで、Siトランジスタよりも極めてオフ電流の小さいトランジスタを実現することができる。したがって、保持特性に優れるメモリセル30を実現することができる。
以上のように、本発明の一態様の半導体装置を2つ組み合わせることで、SRAMとして機能させることができる。また上述のように、当該半導体装置を構成する3つのトランジスタを積層して設けることができる。例えば、半導体装置30Aの場合、トランジスタM1A、トランジスタM2A、及びトランジスタM3Aをこの順で積層して設けることができる。また、半導体装置30Bの場合、トランジスタM1B、トランジスタM2B、及びトランジスタM3Bをこの順で積層して設けることができる。したがって、図1Dに示すように、前述の6つのトランジスタを同一平面上に配置してメモリセル30を形成する場合よりも、図1Eに示すように、3つのトランジスタを積層した半導体装置を2つ隣接させてメモリセル30を形成する方が、基板面内におけるメモリセル30の占有面積を大幅に縮小させることができる。特にSRAMは、DRAM等に比べて素子数が多いメモリセルであるため、図1Eに示す構成を適用する効果は大きい。
また、図3等に示すように、メモリセル30を構成するトランジスタのうちの少なくとも一部には、縦型トランジスタを適用することができる。したがって、プレーナ型トランジスタを適用する場合よりも、基板面内におけるメモリセル30の占有面積をさらに縮小させることができ、極めて集積度の高い記憶装置を実現することができる。
また、前述のように、メモリセル30を構成するトランジスタのうちの少なくとも一部には、OSトランジスタを適用することができる。したがって、縦型トランジスタのように極めてチャネル長の短いトランジスタを適用する場合であっても、Siトランジスタのような短チャネル効果に起因する悪影響(例えば、しきい値電圧のノーマリーオン特性(ゲート電極に電圧を印加しなくてもチャネルが存在し、トランジスタに電流が流れる特性)側へのシフト、オフ電流の増加等)を受けにくく、良好な電気特性を維持することができる。
<半導体装置の構成例1>
以下では、図2A乃至図4を用いて、本発明の一態様の半導体装置、及び当該半導体装置を用いて形成したメモリセルの構成例について説明する。
以下では、図2A乃至図4を用いて、本発明の一態様の半導体装置、及び当該半導体装置を用いて形成したメモリセルの構成例について説明する。
図2A乃至図2Cは、本発明の一態様の半導体装置(半導体装置30A及び半導体装置30B)を用いて形成したメモリセル30の平面図(上面図ともいう。)である。このうち、図2Aは、メモリセル30の1層目(図1EにおけるトランジスタM1A及びトランジスタM1Bが設けられる層)の平面図である。図2Bは、メモリセル30の2層目(図1EにおけるトランジスタM2A及びトランジスタM2Bが設けられる層)の平面図である。図2Cは、メモリセル30の3層目(図1EにおけるトランジスタM3A及びトランジスタM3Bが設けられる層)の平面図である。図2A乃至図2Cでは、図の明瞭化のために、絶縁層等の一部の要素を省略している。以降に示す平面図においても、一部の要素を省略する場合がある。
図3は、図2A乃至図2Cに示す一点鎖線A1−A2の断面図であり、図4は、図2A乃至図2Cに示す一点鎖線A3−A4の断面図である。
本発明の一態様のメモリセルは、図2Aに示すように、1層目にトランジスタ300A及びトランジスタ300Bが設けられる。また、図2Bに示すように、2層目にトランジスタ200A及びトランジスタ200Bが設けられる。また、図2Cに示すように、3層目にトランジスタ100A及びトランジスタ100Bが設けられる。ここで、図2A乃至図2Cに示すトランジスタ300A、トランジスタ300B、トランジスタ200A、トランジスタ200B、トランジスタ100A、及びトランジスタ100Bは、それぞれ、図1A乃至図1Eに示すトランジスタM1A、トランジスタM1B、トランジスタM2A、トランジスタM2B、トランジスタM3A、及びトランジスタM3Bに対応する。
なお、図3及び図4では、メモリセルを構成する6つのトランジスタのうちの3つ(トランジスタ300A、トランジスタ200A、及びトランジスタ100A)を含む箇所の断面図を示している。他の3つのトランジスタ(トランジスタ300B、トランジスタ200B、及びトランジスタ100B)を含む箇所における断面図については、トランジスタ300A、トランジスタ200A、及びトランジスタ100Aを、それぞれ、トランジスタ300B、トランジスタ200B、及びトランジスタ100Bに置き換えることにより、図3及び図4と同じ構成を適用することができる。
本発明の一態様のメモリセルは、3つのトランジスタで構成される半導体装置を有し、図3及び図4の各断面図に示すように、当該半導体装置は、トランジスタ300A、トランジスタ200A、及びトランジスタ100Aをこの順で積層して有する。
トランジスタ300Aは、基板311上に設けられ、図4に示すように、ゲート電極として機能する導電層316、ゲート絶縁層として機能する絶縁層315、基板311の一部を含む半導体領域313、並びに、ソース領域又はドレイン領域として機能する低抵抗領域314a及び低抵抗領域314bを有する。前述のように、トランジスタ300Aは、pチャネル型のトランジスタである。基板311としては、例えば、単結晶シリコン基板を用いることができる。
ここで、トランジスタ300Aは、チャネルが形成される半導体領域313(基板311の一部)が凸形状を有する。基板311の半導体領域313と重ならない領域上には、絶縁層312が設けられる。また、図3に示すように、半導体領域313の側面及び上面、並びに、絶縁層312の上面を、絶縁層315を介して、導電層316が覆うように設けられる。なお、導電層316には、トランジスタ300Aのしきい値電圧を調整する(例えば、ノーマリーオフ特性(ゲートに電圧を印加しない、又はゲートに接地電位を与えたときに、トランジスタのソース−ドレイン間に電流が流れない特性)側にシフトさせる)ことができる仕事関数を有する材料を用いることもできる。このようなトランジスタ300Aは、半導体基板の凸部を用いた形状から、FIN型トランジスタともいう。なお、凸部の上部に接して、凸部を形成するためのマスクとして機能する絶縁体を有することもできる。また、ここでは、半導体基板の一部を加工して凸部を形成する場合を示したが、SOI(Silicon On Insulator)基板を加工して、凸形状を有する半導体膜を形成することもできる。
なお、本明細書等において、FIN型トランジスタとは、ゲート電極が、少なくともチャネル形成領域の2面以上(具体的には、2面、3面、又は4面等)を包むように配置される構造のトランジスタのことをいう。
トランジスタ300Aにおいて、図3はチャネル幅方向の断面図、図4はチャネル長方向の断面図に相当する。図3に示すように、トランジスタ300Aは、FIN型のトランジスタであるためチャネル幅方向における断面視において、ゲート電極として機能する導電層316が、チャネルが形成される半導体領域313を取り囲むように設けられている。そのため、ゲート電極からの電界によって、チャネル形成領域を電気的に取り囲むことができ、チャネル形成領域のキャリアに対するゲート電界の効きを強めることができる。したがって、トランジスタ300Aのオン電流を大きくすることができる。また、トランジスタ300AをFIN型トランジスタとすることにより、短チャネル効果に対する耐性を高めることができる。別言すると、トランジスタ300Aのチャネル長を短くしても、短チャネル効果が発生し難いトランジスタとすることができる。
なお、図3及び図4に示すトランジスタ300Aは一例であり、その構造に限定されず、回路構成又は駆動方法に応じて適切なトランジスタを用いることが好ましい。
各構造体の間には、層間絶縁層、配線、プラグ等が設けられた配線層を設けることもできる。また、配線層は、設計に応じて複数層設けることができる。また、本明細書等において、配線と、配線と接続するプラグと、を一体物とすることもできる。すなわち、導電体の一部が、配線及びプラグとして機能する場合もある。
例えば、トランジスタ300A上には、層間絶縁層として、絶縁層320、絶縁層322、絶縁層324、及び絶縁層326が順に積層して設けられる。このうち、絶縁層320の上面の高さは、導電層316の上面の高さと概略一致している。また、絶縁層320の上面及び導電層316の上面はそれぞれ平坦化されており、当該平坦な絶縁層320の上面及び導電層316の上面に接して、絶縁層322が設けられる。また、絶縁層320及び絶縁層322には、導電層328が埋め込まれている。導電層328は、導電層316の上面と接する領域を有する。また、絶縁層324及び絶縁層326には、導電層330が埋め込まれている。導電層330は、導電層328の上面及び絶縁層322の上面と接する領域を有する。導電層330の上面は平坦化され、絶縁層326の上面と高さが概略一致している。導電層328及び導電層330は、プラグ又は配線として機能する。
なお、上記層間絶縁層のうち絶縁層324は、トランジスタ300Aから水、水素等の不純物がトランジスタ200A側に拡散することを抑制する機能を有する。例えば、Siトランジスタであるトランジスタ300Aが有する半導体領域313は、水素を含むことでゲート絶縁層(絶縁層315)との界面におけるシリコンのダングリングボンドを終端させることができ、トランジスタ300Aの電気特性及び信頼性を向上させることができる。そのため、トランジスタ300Aはできるだけ多くの水素を含むことが好ましい。一方、トランジスタ300Aの上層に位置するトランジスタ200AはOSトランジスタであるため、トランジスタ200Aが有する半導体層(酸化物半導体)に水素が拡散すると、当該半導体層に酸素欠損が形成される恐れがある。そのため、トランジスタ200Aは、できるだけ水素を含まないことが好ましい。したがって、トランジスタ300A(Siトランジスタ)とトランジスタ200A(OSトランジスタ)の間には、絶縁層324のように水、水素等の不純物の拡散を抑制する絶縁層を設けることが好ましい。
ここで、図3及び図4において、導電層316と接続する導電層328及び導電層330は、図1Cに示すトランジスタM1Aのゲートと、トランジスタM1Bの第1端子、トランジスタM2Aの第1端子、トランジスタM2Bのゲート、及びトランジスタM3Bの第2端子のそれぞれと、を接続するプラグの一部として機能する。
また、図4において、低抵抗領域314aと接続する導電層328及び導電層330は、図1Cに示すトランジスタM1Aの第2端子と、配線VDDと、を接続するプラグの一部として機能する。また、低抵抗領域314bと接続する導電層328及び導電層330は、図1Cに示すトランジスタM1Aの第1端子と、トランジスタM1Bのゲート、トランジスタM2Bの第1端子、トランジスタM2Aのゲート、及びトランジスタM3Aの第2端子のそれぞれと、を接続するプラグの一部として機能する。
なお、層間絶縁層として機能する絶縁層は、その下方の凹凸形状を被覆する平坦化膜として機能させることもできる。例えば、絶縁層322の上面は、化学機械研磨(CMP:Chemical Mechanical Polishing)法等を用いた平坦化処理により、平坦化させることもできる。
絶縁層326及び導電層330上に、配線層を設けることもできる。例えば、図3及び図4においては、絶縁層326及び導電層330上に、絶縁層350、絶縁層352、及び絶縁層354が順に積層して設けられる。絶縁層350、絶縁層352、及び絶縁層354には、導電層356が埋め込まれている。導電層356は、導電層330の上面と接する領域を有する。導電層356は、プラグ又は配線として機能する。
なお、上記配線層のうち絶縁層350は、前述の絶縁層324同様、トランジスタ300Aから水、水素等の不純物がトランジスタ200A側に拡散することを抑制する機能を有する。
ここで、図3及び図4において、導電層328及び導電層330を介して、導電層316と接続する導電層356は、図1Cに示すトランジスタM1Aのゲートと、トランジスタM2Aの第1端子と、を接続するプラグの一部として機能する。
また、図4において、導電層328及び導電層330を介して、低抵抗領域314bと接続する導電層356は、図1Cに示すトランジスタM1Aの第1端子と、トランジスタM2Bの第1端子と、を接続するプラグの一部として機能する。
トランジスタ200Aは、トランジスタ300Aと重畳して、トランジスタ300A上に設けられる。トランジスタ200Aは、ソース電極又はドレイン電極の一方として機能する導電層111b、ソース電極又はドレイン電極の他方として機能する導電層112b、チャネル形成領域を有する半導体層として機能する半導体層113b、ゲート絶縁層として機能する絶縁層105b、及びゲート電極として機能する導電層115bを有する。
絶縁層354及び導電層356上には、導電層111bが設けられる。導電層111bは、絶縁層354の上面及び導電層356の上面と接する領域を有する。
導電層111b及び絶縁層354上には、絶縁層103bが設けられる。絶縁層103bの上面は平坦化されている。なお、絶縁層103b上の構造物の形成に支障がないようであれば、必ずしも絶縁層103bの上面を平坦化する必要はない。これにより、半導体装置、及びメモリセルの作製工程数を削減することができる。
絶縁層103b上には、導電層112bが設けられる。導電層112bは、導電層111bと重なる領域を有するように、絶縁層103bの上面に接して設けられる。
導電層112b及び絶縁層103bには、導電層111bに達する開口(第1の開口)が設けられる。第1の開口は、トランジスタ300Aと重なる領域に設けることが好ましい。これにより、トランジスタ200Aをトランジスタ300Aと重畳して設けることができるため、半導体装置の占有面積を低減させることができる。
図2Bでは、第1の開口(半導体層113bと導電層115bが重なる領域に示す破線に相当)の形状が、平面視において円形である例を示している。第1の開口の上面形状を円形とすることにより、第1の開口を形成する際の加工精度を高めることができ、微細なサイズの第1の開口を形成することができる。なお、第1の開口の上面形状は、例えば、楕円形、四角形等の多角形としてもよい。
第1の開口内における導電層111bの上面、第1の開口内における絶縁層103bの側面、第1の開口内における導電層112bの側面、及び導電層112bの上面に接して、半導体層113bが設けられる。
半導体層113bの上面及び側面、導電層112bの上面及び側面、並びに、絶縁層103bの上面に接して、絶縁層105bが設けられる。
絶縁層105b上には、第1の開口を埋め込むように、導電層115bが設けられる。導電層115bは、第1の開口の内側に位置する領域と、第1の開口の外側に位置する領域と、を有する。
導電層115bの上面の一部及び側面、並びに、絶縁層105bの上面に接して、絶縁層107bが設けられる。絶縁層107bは、トランジスタ200Aよりも上層から、水、水素等の不純物がトランジスタ200Aに拡散することを抑制する機能を有する。
絶縁層107b上には、絶縁層131が設けられる。絶縁層131は、前述の層間絶縁層として機能する。
導電層115bの上面は平坦化されており、導電層115bの上面と、絶縁層131の上面と、は高さが概略一致している。
図4に示すように、絶縁層103b及び絶縁層105bには、前述の第1の開口とは異なる開口が設けられる。当該開口は、トランジスタ200Aが有する導電層111bとは別の領域に設けられたもう1つの導電層111b(導電層111b_2、図示していないが、トランジスタ200Bのソース電極又はドレイン電極の一方に相当)に達するように設けられる。当該開口を埋め込むように、導電層258が設けられる。また、導電層115bは、導電層111b_2と重なる領域を有するようにY方向(A4側)に延在して設けられ、導電層258の上面は、導電層115と接する。導電層258は、図1Cに示すトランジスタM2Aのゲートと、トランジスタM2Bの第1端子と、を接続するプラグとして機能する。
トランジスタ200Aは、層間絶縁層に形成された開口の内部に、半導体層、ゲート絶縁層、及びゲート電極が設けられる縦型トランジスタである。別言すると、平面視において、半導体層が、ゲート絶縁層を介してゲート電極を取り囲むように設けられるトランジスタである。これにより、トランジスタ200Aのチャネル長方向を、断面視において、第1の開口内における絶縁層103bの側面に沿った方向とすることができる。よって、チャネル長方向の作製精度がトランジスタ200Aの作製に用いる露光装置の性能に影響されないため、チャネル長を露光装置の限界解像度よりも小さくすることができる。したがって、極めて微細なトランジスタ200Aを作製することができる。
また、前述のように、トランジスタ200AはOSトランジスタである。すなわち、半導体層113bに酸化物半導体材料を用いることができる。OSトランジスタは、縦型トランジスタのように極めてチャネル長の短いトランジスタ構造であっても、Siトランジスタのような短チャネル効果に起因する悪影響(例えば、しきい値電圧のノーマリーオン特性側へのシフト、オフ電流の増加等)が顕在化しにくい。したがって、微細かつ良好な電気特性を有するトランジスタ200Aを実現することができる。
トランジスタ100Aは、トランジスタ200Aと重畳して、トランジスタ200A上に設けられる。トランジスタ100Aは、ソース電極又はドレイン電極の一方として機能する導電層111a、ソース電極又はドレイン電極の他方として機能する導電層112a、チャネル形成領域を有する半導体層として機能する半導体層113a、ゲート絶縁層として機能する絶縁層105a、及びゲート電極として機能する導電層115aを有する。
導電層115b上には、導電層111aが設けられる。導電層111aは、導電層115bの上面と接する領域を有する。
導電層111a及び絶縁層131上には、絶縁層103aが設けられる。絶縁層103aの上面は平坦化されている。なお、絶縁層103a上の構造物の形成に支障がないようであれば、必ずしも絶縁層103aの上面を平坦化する必要はない。これにより、半導体装置、及びメモリセルの作製工程数を削減することができる。
絶縁層103a上には、導電層112aが設けられる。導電層112aは、導電層111aと重なる領域を有するように、絶縁層103aの上面に接して設けられる。
図2C及び図4に示すように、導電層112aは、Y方向(A3側及びA4側)に延在して設けられる。導電層112aは、図1Cに示す配線M3Aの第1端子と接続する配線BLとしても機能する。なお、図2Cに示すトランジスタ100Bが有する導電層112aについては、図1Cに示す配線M3Bの第1端子と接続する配線BLBとしても機能する。
導電層112a及び絶縁層103aには、導電層111aに達する開口(第2の開口)が設けられる。第2の開口は、トランジスタ200Aと重なる領域に設けることが好ましい。これにより、トランジスタ100Aをトランジスタ200A(及びトランジスタ300A)と重畳して設けることができるため、半導体装置の占有面積を低減させることができる。
図2Cでは、第2の開口(半導体層113aと導電層115aが重なる領域に示す破線に相当)の形状が、平面視において円形である例を示している。第2の開口の上面形状を円形とすることにより、第2の開口を形成する際の加工精度を高めることができ、微細なサイズの第2の開口を形成することができる。なお、第2の開口の上面形状は、例えば、楕円形、四角形等の多角形としてもよい。
第2の開口内における導電層111aの上面、第2の開口内における絶縁層103aの側面、第2の開口内における導電層112aの側面、及び導電層112aの上面に接して、半導体層113aが設けられる。
半導体層113aの上面及び側面、導電層112aの上面及び側面、並びに、絶縁層103aの上面に接して、絶縁層105aが設けられる。
絶縁層105a上には、第2の開口を埋め込むように、導電層115aが設けられる。導電層115aは、第2の開口内に位置する領域と、第2の開口上に位置する領域と、を有する。図2Cに示すように、導電層115aは、トランジスタ100A及びトランジスタ100Bの双方のゲート電極として共用され、X方向(A1側及びA2側)に延在して設けられる。導電層115aは、図1Cに示すトランジスタM3Aのゲート及びトランジスタM3Bのゲートのそれぞれと接続する配線WLとしても機能する。
導電層115aの上面の一部及び側面、並びに、絶縁層105aの上面に接して、絶縁層107aが設けられる。絶縁層107aは、トランジスタ100Aよりも上層から、水、水素等の不純物がトランジスタ100Aに拡散することを抑制する機能を有する。
絶縁層107a上には、絶縁層139が設けられる。絶縁層139は、前述の層間絶縁層として機能する。
トランジスタ100Aも、前述のトランジスタ200A同様、縦型トランジスタである。したがって、極めて微細なトランジスタ100Aを作製することができる。
また、トランジスタ100Aは、前述のトランジスタ200A同様、OSトランジスタである。すなわち、半導体層113aに酸化物半導体材料を用いることができる。したがって、微細かつ良好な電気特性を有するトランジスタ100Aを実現することができる。
なお、図3に示すように、絶縁層131上において、トランジスタ100Aが有する導電層111aと隣接する領域には、導電層211が設けられる。導電層211は、トランジスタ200Aが有する導電層112bと重なる領域を有するように設けられる。また、導電層211と導電層112bに挟まれた領域における絶縁層105b、絶縁層107b、及び絶縁層131には、導電層257が埋め込まれている。図2Bに示すように、導電層211は、Y方向(A3側及びA4側)に延在して設けられる。導電層211は、図1Cに示すトランジスタM2Aの第2端子及びトランジスタM2Bの第2端子のそれぞれと接続する配線VSSとして機能する。また、導電層257は、図1Cに示すトランジスタM2Aの第2端子と、配線VSSと、を接続するプラグとして機能する。
また、図3に示すように、絶縁層131上において、トランジスタ100Aが有する導電層111aとは導電層211を挟んで反対側の領域に、もう1つの導電層111a(導電層111a_2、図示していないが、トランジスタ100Bのソース電極又はドレイン電極の一方に相当)が設けられる。導電層111a_2は、導電層111bと重なる領域を有するように設けられる。導電層111a_2と導電層111bに挟まれた領域における絶縁層103b、絶縁層105b、絶縁層107b、及び絶縁層131には、導電層256が埋め込まれている。導電層256は、図1Cに示すトランジスタM2Aの第1端子と、トランジスタM3Bの第2端子と、を接続するプラグとして機能する。
なお、図3及び図4では、トランジスタ200A上にトランジスタ100Aを積層させる構成を示しているが、この限りではない。トランジスタ200A及びトランジスタ100Aは、いずれも縦型トランジスタかつOSトランジスタである。したがって、例えば、トランジスタ100Aを、トランジスタ200Aと隣接させて設けることもできる。この場合、トランジスタ200Aとトランジスタ100Aを、それぞれ同じ工程で同時に作製することができる。これにより、半導体装置は、1層目にトランジスタ300Aが設けられ、2層目にトランジスタ200A及びトランジスタ100Aが設けられる(2層積層構造)ことになる。そのため、図3及び図4に示す構成(3層積層構造)よりも、半導体装置の作製に係る工程数を大幅に削減することができる。例えば、トランジスタ300Aの占有面積に対して、トランジスタ200A及びトランジスタ100Aのそれぞれの占有面積が十分小さい場合(例えば、半分以下の場合)には、上述の2層積層構造にしたとしても、3層積層構造の場合と比べて半導体装置全体の占有面積が増加することはないため好ましい。
<半導体装置の構成例2>
以下では、図5A乃至図7を用いて、<半導体装置の構成例1>で図2A乃至図4を用いて説明したものとは異なる本発明の一態様の半導体装置、及び当該半導体装置を用いて形成したメモリセルの構成例について説明する。
以下では、図5A乃至図7を用いて、<半導体装置の構成例1>で図2A乃至図4を用いて説明したものとは異なる本発明の一態様の半導体装置、及び当該半導体装置を用いて形成したメモリセルの構成例について説明する。
図5A乃至図5Cは、図2A乃至図2Cに示すものとは異なるメモリセル30の平面図である。このうち、図5Aは、メモリセル30の1層目の平面図であり、図5Bは、メモリセル30の2層目の平面図であり、図5Cは、メモリセル30の3層目の平面図である。図5A乃至図5Cでは、図の明瞭化のために、絶縁層等の一部の要素を省略している。
図6は、図5A乃至図5Cに示す一点鎖線A1−A2の断面図であり、図7は、図5A乃至図5Cに示す一点鎖線A3−A4の断面図である。
なお、図5A乃至図7に示すメモリセルにおける2層目(トランジスタ200A及びトランジスタ200Bが形成された層)と3層目(トランジスタ100A及びトランジスタ100Bが形成された層)の構成は、それぞれ、図2A乃至図4に示すメモリセルにおける2層目と3層目の構成と同じである。したがって、以下では、図5A乃至図7に示すメモリセルのうち、主に1層目の構成について説明する。それ以外(2層目及び3層目)の構成については、図2A乃至図4に示すメモリセルで説明した内容を参照することができる。
図5A乃至図7に示すメモリセルと、図2A乃至図4に示すメモリセルとでは、それぞれ、1層目(トランジスタ300A及びトランジスタ300Bが形成された層)の構成が異なる。具体的には、図2A乃至図4に示すメモリセルでは、トランジスタ300AがFIN型トランジスタであるのに対し、図5A乃至図7に示すメモリセルでは、トランジスタ300Aが、トランジスタ200A及びトランジスタ100Aのそれぞれと同様に、縦型トランジスタである点で異なる。トランジスタ300Aが縦型トランジスタ構造であることで、FIN型トランジスタ構造である場合よりも、トランジスタを微細化することができる。したがって、トランジスタ300A上に積層するトランジスタ200A及びトランジスタ100Aを含めた半導体装置30A全体の占有面積を縮小させることができるとともに、半導体装置30Bを含めたメモリセル30全体の占有面積を縮小させることができる。
トランジスタ300Aは、基板101上に設けられる。トランジスタ300Aは、ソース電極又はドレイン電極の一方として機能する導電層111c、ソース電極又はドレイン電極の他方として機能する導電層112c、チャネル形成領域を有する半導体層として機能する半導体層113c、ゲート絶縁層として機能する絶縁層105c、及びゲート電極として機能する導電層115cを有する。
トランジスタ300Aのソース電極又はドレイン電極の一方として機能する導電層111cは、図5A及び図6に示すように、X方向(A1側及びA2側)に延在して設けられる。導電層111cは、図1Cに示すトランジスタM1Aの第2端子と、配線VDDと、を接続するプラグの一部としても機能する。
導電層111c及び基板101上には、絶縁層103cが設けられる。絶縁層103cの上面は平坦化されている。なお、絶縁層103c上の構造物の形成に支障がないようであれば、必ずしも絶縁層103cの上面を平坦化する必要はない。これにより、半導体装置、及びメモリセルの作製工程数を削減することができる。
絶縁層103c上には、導電層112cが設けられる。導電層112cは、導電層111cと重なる領域を有するように、絶縁層103cの上面に接して設けられる。
導電層112c及び絶縁層103cには、導電層111cに達する開口(第3の開口)が設けられる。図5Cでは、第3の開口の形状が、平面視において円形である例を示している。第3の開口の上面形状を円形とすることにより、第3の開口を形成する際の加工精度を高めることができ、微細なサイズの第3の開口を形成することができる。なお、第3の開口の上面形状は、例えば、楕円形、四角形等の多角形としてもよい。
第3の開口内における導電層111cの上面、第3の開口内における絶縁層103cの側面、第3の開口内における導電層112cの側面、及び導電層112cの上面に接して、半導体層113cが設けられる。
ここで、トランジスタ300Aは、pチャネル型のトランジスタであるため、半導体層113cには、p型の半導体材料を用いることができる。例えば、<半導体装置の構成例1>で説明したトランジスタ300Aと同様に、p型のシリコン材料を用いることができる。
なお、前述のように、Siトランジスタはチャネル長が短くなるほど、短チャネル効果が顕在化しやすいという問題を抱える。しかしながら、縦型トランジスタは、チャネル長方向が基板面に対して垂直又は概略垂直な方向に対応することから、短チャネル効果の発現を抑制するためにチャネル長を長くしたとしても、プレーナ型トランジスタのように占有面積が増加することはない。したがって、半導体層113cにシリコン材料を用いる場合であっても、占有面積を増加させることなく、良好な電気特性を有する縦型のトランジスタ300Aを実現することができる。なお、縦型トランジスタのチャネル長については、図8Aで詳細に説明する。
また、例えば、半導体層113cには、p型の酸化物半導体材料を用いることもできる。p型の酸化物半導体材料としては、例えば、スズ酸化物(SnOとも記す。)等が挙げられる。これにより、トランジスタ300AをOSトランジスタとすることができ、Siトランジスタとする場合よりも、オフ電流の小さいトランジスタとすることができる。また、トランジスタ100A、トランジスタ200A、及びトランジスタ300Aの全てをOSトランジスタとすることができるため、トランジスタ300AにSiトランジスタを用いる場合よりも、保持特性に優れるメモリセル30を実現することができる。
半導体層113cの上面及び側面、導電層112cの上面及び側面、並びに、絶縁層103cの上面に接して、絶縁層105cが設けられる。
絶縁層105c上には、第3の開口を埋め込むように、導電層115cが設けられる。導電層115cは、第3の開口の内側に位置する領域と、第3の開口の外側に位置する領域と、を有する。
導電層115cの上面の一部及び側面、並びに、絶縁層105cの上面に接して、絶縁層107cが設けられる。絶縁層107cは、トランジスタ300Aよりも上層から、水、水素等の不純物がトランジスタ300Aに拡散することを抑制する機能を有する。
絶縁層107c上には、絶縁層231が設けられる。絶縁層231は、前述の層間絶縁層として機能する。
導電層115cの上面は平坦化されており、導電層115cの上面と、絶縁層231の上面と、は高さが概略一致している。
トランジスタ300Aと、トランジスタ200Aと、の間には、絶縁層350、絶縁層352、及び絶縁層354が順に積層して設けられる。また、絶縁層350、絶縁層352、及び絶縁層354には、導電層356が埋め込まれている。導電層356は、導電層115cの上面と接する領域を有する。
ここで、図6に示すように、絶縁層103c上には、トランジスタ300Aが有する導電層112cとは別に、もう1つの導電層112c(導電層112c_2)が設けられている。導電層112c_2は、トランジスタ300Bのソース電極又はドレイン電極の他方に相当する。また、導電層115cは、X方向(A2側)に延在して設けられ、導電層112c_2の上面と接する。導電層115cは、図1Cに示すトランジスタM1Aのゲートと、トランジスタM1Bの第1端子と、を接続するプラグとしても機能する。
また、図7に示すように、導電層112cは、トランジスタ200Bのソース電極又はドレイン電極の一方として機能する導電層111b(図7に示す導電層111b_2に相当)と重なる領域を有するようにY方向(A4側)に延在して設けられる。当該領域(導電層112cと、導電層111b_2と、が重なる領域)において、絶縁層105c、絶縁層107c、絶縁層231、絶縁層350、絶縁層352、及び絶縁層354には、導電層112cに達する開口が設けられ、当該開口を埋め込むように、導電層259が設けられる。導電層259の上面は、導電層111b_2と接する。導電層259は、図1Cに示すトランジスタM1Aの第1端子と、トランジスタM2Bの第1端子と、を接続するプラグとして機能する。
図5A乃至図7に示す半導体装置及びメモリセルに関し、上記以外については、図2A乃至図4に示す半導体装置及びメモリセルに関して<半導体装置の構成例1>で説明した内容を参照することができる。
本明細書等において、絶縁層103a、絶縁層103b、及び絶縁層103cを、まとめて絶縁層103という場合がある。また、絶縁層105a、絶縁層105b、及び絶縁層105cを、まとめて絶縁層105という場合がある。また、絶縁層107a、絶縁層107b、及び絶縁層107cを、まとめて絶縁層107という場合がある。また、導電層111a、導電層111b、及び導電層111cを、まとめて導電層111という場合がある。また、導電層112a、導電層112b、及び導電層112cを、まとめて導電層112という場合がある。また、半導体層113a、半導体層113b、及び半導体層113cを、まとめて半導体層113という場合がある。また、導電層115a、導電層115b、及び導電層115cを、まとめて導電層115という場合がある。
以上のように、本発明の一態様の半導体装置では、pチャネル型トランジスタであるトランジスタ300Aと、nチャネル型トランジスタであるトランジスタ200Aと、nチャネル型トランジスタであるトランジスタ100Aと、をこの順で積層して設ける。また、本発明の一態様の半導体装置では、pチャネル型トランジスタであるトランジスタ300Bと、nチャネル型トランジスタであるトランジスタ200Bと、nチャネル型トランジスタであるトランジスタ100Bと、をこの順で積層して設ける。このうち、トランジスタ200A及びトランジスタ100A、並びに、トランジスタ200B及びトランジスタ100Bのそれぞれには、層間絶縁層に形成された開口の内部に半導体層、ゲート絶縁層、及びゲート電極を設け、当該開口下にソース電極又はドレイン電極の一方を、層間絶縁層上にソース電極又はドレイン電極の他方を設ける縦型トランジスタ構造を有する。これにより、半導体装置の平面視における占有面積を小さくすることができる。また、トランジスタ200A及びトランジスタ100A、並びに、トランジスタ200B及びトランジスタ100Bのそれぞれには、OSトランジスタを適用することができる。したがって、チャネル長の極めて短い微細な縦型トランジスタであっても、Siトランジスタで問題となる短チャネル効果の影響を受けにくい。そのため、微細かつ電気特性の良好な半導体装置を実現することができる。
また、本発明の一態様の半導体装置を2つ組み合わせることで、メモリセル(具体的には、SRAM)と同様の構成を実現することができる。したがって、SRAMのように素子数が多い構成のメモリセルであっても、微細で集積度が高く、動作速度及び保持特性に優れる、極めて高性能な記憶装置を実現することができる。
<トランジスタの構成例1>
以下では、本発明の一態様の半導体装置が有する縦型トランジスタの構成、材料等について詳細に説明する。
以下では、本発明の一態様の半導体装置が有する縦型トランジスタの構成、材料等について詳細に説明する。
図8Aは、図3及び図4、並びに、図5及び図6に示すトランジスタ100A、及びその近傍の拡大図である。また、図8Aに示すトランジスタを、半導体層113及び導電層112を含むように、XY面で切断した断面図を、図8Bに示す。図8A及び図8Bに示す構成は、トランジスタ100Aだけでなく、トランジスタ200Aにも適用することができる。なお、図8A等では、上述のトランジスタ200Aにおける第1の開口、又はトランジスタ100Aにおける第2の開口に相当する開口を、開口121として示している。
図8Aに示すように、半導体層113は、領域113iと、領域113iを挟むように設けられる領域113na及び領域113nbと、を有する。
領域113naは、半導体層113の導電層111と接する領域である。領域113naの少なくとも一部は、トランジスタのソース領域又はドレイン領域の一方として機能する。領域113nbは、半導体層113の導電層112と接する領域である。領域113nbの少なくとも一部は、トランジスタのソース領域又はドレイン領域の他方として機能する。図8Bに示すように、導電層112は半導体層113の外周全体に接する。よって、トランジスタのソース領域又はドレイン領域の他方は、半導体層113の、導電層112と同じ層に形成される部分の外周全体に形成され得る。
領域113iは、半導体層113の、領域113naと領域113nbの間の領域である。領域113iの少なくとも一部が、トランジスタのチャネル形成領域として機能する。つまり、トランジスタのチャネル形成領域は、半導体層113の、導電層111と導電層112の間の領域に位置する。また、トランジスタのチャネル形成領域は、半導体層113の、絶縁層103と接する領域又はその近傍の領域に位置する、ともいう。
トランジスタのチャネル長は、ソース領域とドレイン領域の間の距離となる。つまり、トランジスタのチャネル長は、導電層111上の絶縁層103の厚さによって決定される、ということができる。図8Aは、トランジスタのチャネル長Lを破線の両矢印で示している。チャネル長Lは、断面視において、半導体層113と導電層111が接する領域の端部と、半導体層113と導電層112が接する領域の端部と、の距離となる。つまり、チャネル長Lは、断面視における絶縁層103の開口121側の側面の長さに相当する。
なお、上述の断面視における絶縁層103の開口121側の側面の長さと、導電層112の厚さと、の合計(すなわち、開口121の深さ)を、チャネル長Lとする場合もある。例えば、半導体層113が導電層112の上面のみと接し、開口121内における導電層112の側面と接しない構成の場合には、上述の開口121の深さをチャネル長Lとした方が好ましい。
プレーナ型のトランジスタでは、チャネル長はフォトリソグラフィの露光限界で設定されていたが、本発明の一態様の半導体装置が有するトランジスタでは、絶縁層103の膜厚でチャネル長を設定することができる。よって、トランジスタのチャネル長を、フォトリソグラフィの露光限界以下の非常に微細な構造(例えば、1nm以上60nm以下、1nm以上50nm以下、1nm以上40nm以下、1nm以上30nm以下、1nm以上20nm以下、1nm以上10nm以下、又は5nm以上10nm以下)にすることができる。これにより、トランジスタのオン電流が大きくなり、周波数特性の向上を図ることができる。よって、メモリセルの読み出し速度及び書き込み速度を向上させることができるため、動作速度が速い記憶装置を実現することができる。
前述のように、OSトランジスタは、短チャネル効果に対する耐性が、Siトランジスタより高い。したがって、本発明の一態様の半導体装置に、図8A及び図8Bに示す構成の、プレーナ型トランジスタよりチャネル長の短い縦型トランジスタを適用する場合、半導体層113には金属酸化物を用いることが好ましい。
さらに、上記のように、開口121に、チャネル形成領域、ソース領域、及びドレイン領域を形成することができる。これにより、チャネル形成領域、ソース領域、及びドレイン領域が、XY平面上に別々に設けられるプレーナ型トランジスタと比較して、トランジスタの占有面積を低減することができる。これにより、半導体装置を高集積化することができるため、当該半導体装置で構成された記憶装置の単位面積当たりの記憶容量を大きくすることができる。
また、図8Bに示すように、半導体層113のチャネル形成領域を含むXY平面において、半導体層113、絶縁層105、及び導電層115は、同心円状に設けられる。よって、中心に設けられた導電層115の側面は、絶縁層105を介して、半導体層113の側面と対向する。つまり、平面視において、半導体層113の内周全体がチャネル形成領域になる。このとき、半導体層113の内周の長さによって、トランジスタのチャネル幅を決めることができる。また例えば、半導体層113の外周の長さ(開口121の周長といってもよい。)によって、トランジスタのチャネル幅を決める場合もある。この場合、トランジスタのチャネル幅は、開口121の最大幅(平面視において、開口121が円形である場合は、直径)の大きさによって決定することができる。図8A及び図8Bでは、開口121の最大幅Dを二点鎖線の両矢印で示している。図8Bでは、トランジスタのチャネル幅Wを一点鎖線の両矢印で示している。開口121の最大幅Dの大きさを大きくすることで、チャネル長に対するチャネル幅の比(チャネル幅/チャネル長)が大きくなるため、オン電流を大きくすることができる。
開口121の最大幅Dは、例えば、5nm以上100nm以下、10nm以上60nm以下、20nm以上50nm以下、20nm以上40nm以下、又は20nm以上30nm以下が好ましい。なお、平面視において開口121が円形である場合、開口121の最大幅Dは開口121の直径に相当し、チャネル幅Wは“D×π”と算出することができる。
また、本発明の一態様の半導体装置においては、トランジスタのチャネル長Lは、少なくともトランジスタのチャネル幅Wよりも小さいことが好ましい。本発明の一態様のトランジスタのチャネル長Lは、トランジスタのチャネル幅Wに対し、0.1倍以上0.99倍以下、好ましくは0.5倍以上0.8倍以下である。このような構成にすることで、良好な電気特性及び高い信頼性を有するトランジスタを実現することができる。
なお、半導体層113、絶縁層105、及び導電層115を同心円状に設けることにより、導電層115と、半導体層113と、の距離が概略均一になる。よって、半導体層113にゲート電界を概略均一に印加することができる。
なお、図8B等では、開口121の上面形状を円形として示しているが、これに限られない。例えば、開口121の上面形状を、楕円形、又は四角形等の多角形となるように形成することもできる。この場合においても、導電層115と、半導体層113と、の距離が概略均一であることに変わりはないため、半導体層113にゲート電界を概略均一に印加することができる。
開口121の側壁は、例えば、導電層111の上面に対して垂直であることが好ましい。このような構成にすることで、半導体装置の微細化又は高集積化を図ることができる。なお、開口121の側壁が、テーパ形状になっていてもよい。これにより、開口121の側壁を被形成面とする膜(例えば半導体層113)の被覆性を高めることができる。
以下では、半導体装置が有するトランジスタ(ここでは、縦型トランジスタ)の構成要素について説明する。
[トランジスタの構成要素]
半導体層113として、後述する[金属酸化物]の項目に記載の金属酸化物を、単層又は積層で用いることができる。また、半導体層113として、後述する[その他の半導体材料]の項目に記載のシリコン等の材料を、単層又は積層で用いることができる。
半導体層113として、後述する[金属酸化物]の項目に記載の金属酸化物を、単層又は積層で用いることができる。また、半導体層113として、後述する[その他の半導体材料]の項目に記載のシリコン等の材料を、単層又は積層で用いることができる。
半導体層113に金属酸化物を用いる場合、半導体層113として、具体的には、In:M:Zn=1:3:2[原子数比]若しくはその近傍の組成、In:M:Zn=1:3:4[原子数比]若しくはその近傍の組成、In:M:Zn=1:1:0.5[原子数比]若しくはその近傍の組成、In:M:Zn=1:1:1[原子数比]若しくはその近傍の組成、In:M:Zn=1:1:1.2[原子数比]若しくはその近傍の組成、In:M:Zn=1:1:2[原子数比]若しくはその近傍の組成、又はIn:M:Zn=4:2:3[原子数比]若しくはその近傍の組成の金属酸化物を用いることができる。なお、近傍の組成とは、所望の原子数比の±30%の範囲を含む。また、元素Mとして、ガリウムを用いることが好ましい。
なお、金属酸化物をスパッタリング法により成膜する場合、上記の原子数比は、成膜された金属酸化物の原子数比に限られず、金属酸化物の成膜に用いるスパッタリングターゲットの原子数比であってもよい。
半導体層113に用いる金属酸化物の組成の分析には、例えば、エネルギー分散型X線分光法(EDX:Energy Dispersive X−ray Spectrometry)、X線光電子分光法(XPS:X−ray Photoelectron Spectrometry)、誘導結合プラズマ質量分析法(ICP−MS:Inductively Coupled Plasma−Mass Spectrometry)、又は誘導結合高周波プラズマ発光分光法(ICP−AES:Inductively Coupled Plasma−Atomic Emission Spectrometry)を用いることができる。又は、これらの手法を複数組み合わせて分析を行ってもよい。なお、含有率が低い元素は、分析精度の影響により、実際の含有率と分析によって得られる含有率が異なる場合がある。例えば、元素Mの含有率が低い場合、分析によって得られる元素Mの含有率が、実際の含有率より低くなる場合がある。
金属酸化物の形成には、原子層堆積(ALD:Atomic Layer Deposition)法を好適に用いることができる。
又は、金属酸化物の形成には、スパッタリング法、又は化学気相堆積(CVD:Chemical Vapor Deposition)法を用いることもできる。
なお、金属酸化物をスパッタリング法で形成する場合、形成後の金属酸化物の組成はスパッタリングターゲットの組成と異なる場合がある。特に、亜鉛は、形成後の金属酸化物における含有率が、スパッタリングターゲットと比較して50%程度にまで減少する場合がある。
半導体層113に用いる金属酸化物は、結晶性を有することが好ましい。結晶性を有する酸化物半導体として、CAAC−OS(C−Axis Aligned Crystalline Oxide Semiconductor)、nc−OS(nanocrystalline Oxide Semiconductor)、多結晶酸化物半導体、単結晶酸化物半導体等が挙げられる。半導体層113として、CAAC−OS又はnc−OSを用いることが好ましく、CAAC−OSを用いることが特に好ましい。
CAAC−OSは、複数の層状の結晶領域を有し、c軸が被形成面の法線方向に配向していることが好ましい。例えば、半導体層113は、開口121の側壁、特に絶縁層103の側面に対して、概略平行な層状の結晶を有することが好ましい。このような構成にすることで、トランジスタのチャネル長方向に対して、半導体層113の層状の結晶が概略平行に形成されるため、トランジスタのオン電流を大きくすることができる。
CAAC−OSは、結晶性の高い、緻密な構造を有しており、不純物及び欠陥(例えば、酸素欠損等)が少ない金属酸化物である。特に、金属酸化物の形成後に、金属酸化物が多結晶化しない程度の温度(例えば、400℃以上600℃以下)で加熱処理することで、CAAC−OSをより結晶性の高い、緻密な構造にすることができる。このようにして、CAAC−OSの密度をより高めることで、当該CAAC−OS中の不純物又は酸素の拡散をより低減することができる。
また、CAAC−OSは、明確な結晶粒界を確認することが難しいため、結晶粒界に起因する電子移動度の低下が起こりにくい結晶構造を有しているといえる。したがって、CAAC−OSを有する金属酸化物は、物理的性質が安定する。そのため、CAAC−OSを有する金属酸化物は熱に強く、信頼性が高い。
また、半導体層113としてCAAC−OS等の結晶性を有する金属酸化物を用いることで、ソース電極又はドレイン電極による、半導体層113からの酸素の引き抜きを抑制することができる。これにより、熱処理を行っても、半導体層113から酸素が引き抜かれることを抑制することができるため、トランジスタは、製造工程における高い温度(いわゆるサーマルバジェット)に対して安定である。
半導体層113の結晶性は、例えば、X線回折(XRD:X−Ray Diffraction)、透過型電子顕微鏡(TEM:Transmission Electron Microscope)、又は電子線回折(ED:Electron Diffraction)により解析することができる。又は、これらの手法を複数組み合わせて分析を行ってもよい。
半導体層113の膜厚は、例えば、1nm以上20nm以下、3nm以上15nm以下、5nm以上12nm以下、又は5nm以上10nm以下であることが好ましい。
なお、図3、図4、図6、図7、及び図8Aでは、半導体層113を単層で示したが、本発明はこれに限られるものではない。半導体層113は、化学組成が異なる複数の金属酸化物層の積層構造を有することもできる。例えば、上記金属酸化物から選ばれる複数種を適宜積層する構造とすることもできる。
ゲート絶縁層として機能する絶縁層105としては、後述する[絶縁体]の項目に記載の絶縁体を、単層又は積層で用いることができる。例えば、絶縁層105として、酸化シリコン又は酸化窒化シリコンを用いることができる。酸化シリコン、及び酸化窒化シリコンは熱に対し安定であるため、好ましい。
また、絶縁層105として、後述する[絶縁体]の項目に記載の比誘電率が高い材料、いわゆるhigh−k材料を用いてもよい。例えば、酸化ハフニウム又は酸化アルミニウム等を用いてもよい。
絶縁層105の膜厚は、0.5nm以上15nm以下とすることが好ましく、0.5nm以上12nm以下とすることがより好ましく、0.5nm以上10nm以下とすることがさらに好ましい。絶縁層105は、少なくとも一部において、上記のような膜厚の領域を有することが好ましい。
絶縁層105中の水、水素等の不純物濃度は低減されていることが好ましい。これにより、半導体層113のチャネル形成領域への、水、水素等の不純物の混入を抑制することができる。
なお、図3、図4、図6、図7、及び図8Aでは、絶縁層105を単層で示したが、本発明はこれに限られるものではない。絶縁層105を、積層構造とすることもできる。
ゲート電極として機能する導電層115としては、後述する[導電体]の項目に記載の導電体を、単層又は積層で用いることができる。例えば、導電層115として、タングステン、アルミニウム、又は銅等の導電性が高い導電性材料を用いることができる。
また、導電層115として、酸化されにくい導電性材料、又は酸素の拡散を抑制する機能を有する導電性材料等を用いることが好ましい。当該導電性材料として、窒素を含む導電性材料(例えば、窒化チタン又は窒化タンタル等)、酸素を含む導電性材料(例えば、酸化ルテニウム等)等が挙げられる。これにより、導電層115の導電率が低下することを抑制することができる。また、導電層115として、リン等の不純物元素を含有させた多結晶シリコンに代表される、電気伝導度が高い半導体、又はニッケルシリサイド等のシリサイドを用いることもできる。
なお、図3、図4、図6、図7、及び図8Aでは、導電層115を単層で示したが、本発明はこれに限られるものではない。導電層115を、積層構造とすることもできる。
導電層111としては、後述する[導電体]の項目に記載の導電体を、単層又は積層で用いることができる。導電層111として、酸化されにくい導電性材料、又は酸素の拡散を抑制する機能を有する導電性材料等を用いることが好ましい。例えば、窒化チタン又は窒化タンタル等を用いることができる。また、例えば、窒化チタンの上に窒化タンタルを積層した構造とすることができる。この場合、窒化チタンが絶縁層354、絶縁層131、絶縁層103等に接し、窒化タンタルが半導体層113に接する。このような構造にすることで、半導体層113によって導電層111が過剰に酸化されることを抑制することができる。また、絶縁層354、絶縁層131、絶縁層103等に酸化物絶縁体を用いる場合、当該絶縁層によって、導電層111が過剰に酸化されることを抑制することができる。又は、導電層111として、例えば、窒化チタンの上にタングステンを積層した構造とすることもできる。
また、導電層111は、半導体層113と接する領域を有するため、後述する[導電体]の項目に記載の酸素を含む導電性材料を用いることが好ましい。導電層111として酸素を含む導電性材料を用いることで、導電層111が酸素を吸収しても導電性を維持することができる。導電層111として、例えば、インジウムスズ酸化物(ITOともいう。)、シリコンを添加したインジウムスズ酸化物(ITSOともいう。)、又はインジウム亜鉛酸化物(IZO(登録商標)ともいう。)等を単層又は積層で用いることができる。
また、図3、図4、図6、図7、及び図8Aでは、導電層111の上面が平坦である構成を示しているが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、導電層111の上面に、開口121と重なる凹部が形成される構成にしてもよい。当該凹部を埋め込むように、半導体層113、絶縁層105、及び導電層115の少なくとも一部が形成される構成にすることで、半導体層113の導電層111近傍まで、導電層115のゲート電界を印加しやすくすることができる。
導電層112としては、後述する[導電体]の項目に記載の導電体を、単層又は積層で用いることができる。例えば、導電層112として、タングステン、アルミニウム、又は銅等の、導電性が高い導電性材料を用いることができる。
導電層112も、導電層111及び導電層115と同様に、酸化されにくい導電性材料、又は、酸素の拡散を抑制する機能を有する導電性材料等を用いることが好ましい。例えば、窒化チタン又は窒化タンタル等を用いることができる。このような構成にすることで、半導体層113によって導電層112が過剰に酸化されることを抑制することができる。また、導電層112も、導電層115と同様に、リン等の不純物元素を含有させた多結晶シリコンに代表される、電気伝導度が高い半導体、又はニッケルシリサイド等のシリサイドを用いることができる。
また、例えば、窒化チタンの上にタングステンを積層した構造とすることもできる。このように、窒化チタン上にタングステンを積層して設けることで、導電層112の導電性を向上させることができる。
また、導電層112を第1の導電層と第2の導電層とをこの順で積層する構成とする場合、例えば、第1の導電層を、導電性が高い導電性材料を用いて形成し、第2の導電層を、酸素を含む導電性材料を用いて形成することもできる。絶縁層105と接する領域の面積が第1の導電層より大きい第2の導電層として酸素を含む導電性材料を用いることで、絶縁層105中の酸素が導電層112の第1の導電層に拡散することを抑制することができる。例えば、導電層112の第1の導電層としてタングステンを用い、導電層112の第2の導電層としてシリコンを添加したインジウムスズ酸化物を用いるとよい。
半導体層113と導電層111とが接することで、半導体層113に金属化合物、又は酸素欠損が形成され、半導体層113の領域113naが低抵抗化する。導電層111と接する半導体層113が低抵抗化することで、半導体層113と導電層111との接触抵抗を低減することができる。同様に、半導体層113と導電層112とが接することで、半導体層113の領域113nbが低抵抗化する。したがって、半導体層113と導電層112との接触抵抗を低減することができる。
層間絶縁層として機能する絶縁層103、絶縁層131等は、比誘電率が低いことが好ましい。比誘電率が低い材料を層間絶縁層とすることで、配線間に生じる寄生容量を低減することができる。絶縁層103、絶縁層131等としては、後述する[絶縁体]の項目に記載の、比誘電率が低い材料を含む絶縁体を、単層又は積層で用いることができる。特に、酸化シリコン、及び酸化窒化シリコンは、熱的に安定であるため好ましい。
また、絶縁層103中、絶縁層131中等の水、水素等の不純物濃度は低減されていることが好ましい。これにより、半導体層113のチャネル形成領域への、水、水素等の不純物の混入を抑制することができる。
また、半導体層113のチャネル形成領域近傍に配置される絶縁層103は、加熱により脱離する酸素(以下、過剰酸素という場合がある。)を含むことが好ましい。過剰酸素を含む絶縁層103に熱処理を行うことで、絶縁層103から半導体層113のチャネル形成領域に酸素を供給し、半導体層113の酸素欠損、及び酸素欠損に水素が入った欠陥(以下、VOHという場合がある。)の低減を図ることができる。これにより、トランジスタの電気特性を安定にし、信頼性の向上を図ることができる。
また、絶縁層103として、後述する[絶縁体]の項目に記載の、水素を捕獲する又は水素を固着する機能を有する絶縁体を用いることもできる。このような構成にすることで、半導体層113の水素を捕獲又は固着し、半導体層113の水素濃度を低減することができる。絶縁層103としては、酸化マグネシウム、又は酸化アルミニウム等を用いることができる。
なお、図3、図4、図6、図7、及び図8Aでは、絶縁層103を単層で示したが、本発明はこれに限られるものではない。絶縁層103を、積層構造とすることもできる。
絶縁層107には、後述する[絶縁体]の項目に記載の、水素に対するバリア性を有する絶縁体を用いることが好ましい。これにより、トランジスタの外から絶縁層105を介して、半導体層113に水素が拡散することを抑制することができる。窒化シリコン膜、及び窒化酸化シリコン膜は、それぞれ、自身からの不純物(例えば、水及び水素)の放出が少なく、酸素及び水素を透過させにくい特徴を有するため、絶縁層107に好適に用いることができる。
また、絶縁層107として、後述する[絶縁体]の項目に記載の、水素を捕獲する又は水素を固着する機能を有する絶縁体を用いることが好ましい。このような構成にすることで、絶縁層107の上方から半導体層113に水素が拡散することを抑制し、さらに半導体層113の水素を捕獲又は固着し、半導体層113の水素濃度を低減することができる。絶縁層107としては、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、又は酸化ハフニウム等を用いることができる。また、例えば、絶縁層107として、酸化アルミニウムと、当該酸化アルミニウム上の窒化シリコンの積層膜を用いることもできる。
なお、図3、図4、図6、図7、及び図8Aでは、トランジスタの上面に絶縁層107を形成する構成を例示したが、これに限定されない。例えば、トランジスタの側面、及び下面に絶縁層107、又は絶縁層107と同様の機能又は材料を有する絶縁層を形成し、当該絶縁層でトランジスタを取り囲む構成とすることもできる。又は、トランジスタ200A及びトランジスタ100Aの上面、側面、及び下面に絶縁層107を形成し、絶縁層107でトランジスタ200A及びトランジスタ100Aを取り囲む構成としてもよい。当該構成とすることで、トランジスタ200A及びトランジスタ100Aの内部に不純物(例えば、水、水素等)が入り込むことを抑制することができる。
<トランジスタの構成例2>
以下では、上述の図8A及び図8Bに示す<トランジスタの構成例1>とは異なるトランジスタの構成例について説明する。なお、以下では、主に<トランジスタの構成例1>と異なる部分について説明する。
以下では、上述の図8A及び図8Bに示す<トランジスタの構成例1>とは異なるトランジスタの構成例について説明する。なお、以下では、主に<トランジスタの構成例1>と異なる部分について説明する。
図9Aは、図8Aに示すものとは異なる構成のトランジスタの断面図である。また、図9Bは、図9Aに示すトランジスタを、半導体層113及び導電層112を含むように、XY面で切断した断面図である。
図9A及び図9Bに示すトランジスタは、第2のゲート電極(バックゲート電極ともいう。)及び第2のゲート絶縁層(バックゲート絶縁層ともいう。)を有している点、並びに絶縁層103が2層構造である点で、図8A及び図8Bに示すトランジスタとは異なる。
図9A及び図9Bに示すトランジスタは、絶縁層103が、絶縁層103_1と、絶縁層103_1上の絶縁層103_2と、の2層積層構造を有する。絶縁層103_1及び絶縁層103_2のそれぞれには、前述の絶縁層103に用いることができる材料を用いることができる。
絶縁層103_1上には、導電層117が設けられ、導電層117上には、絶縁層103_2が設けられる。導電層117は、導電層111と重なる領域を有するように設けられる。絶縁層103_2上には、導電層112が設けられる。
絶縁層103_1、導電層117、絶縁層103_2、及び導電層112には、導電層111に達する開口121が設けられる。開口121内において、導電層111の上面の一部、絶縁層103_1の側面、導電層117の側面、及び絶縁層103_2の側面に接して、絶縁層116が設けられる。絶縁層116の上端部は、湾曲した形状を有する。
開口121内における導電層111の上面の他の一部、開口121内における絶縁層116の上面、絶縁層116の湾曲部、及び導電層112の上面に接して、半導体層113が設けられる。
図9A及び図9Bに示すトランジスタにおいて、導電層117は、バックゲート電極として機能する。また、絶縁層116のうち、開口121内において、半導体層113と導電層117に挟まれた領域は、バックゲート絶縁層として機能する。
すなわち、図9A及び図9Bに示すトランジスタでは、開口121内において、半導体層113を挟むように2つのゲート電極(導電層115及び導電層117)を有する構成を有する。これにより、半導体層113(主にチャネル形成領域)に対して、2つのゲート電極から電界を印加することができるため、図8A及び図8Bに示すトランジスタよりも、チャネル形成領域のキャリアに対するゲート電界の効きを強めることができる。したがって、図8A及び図8Bに示すトランジスタよりも、オン電流を大きくすることができる。また、オフ電流を小さくすることができる。また、しきい値電圧をよりノーマリーオフ特性側にシフトさせることができる。2つのゲート電極は、それぞれ独立して電位印加を行うことができる。また、互いに接続して2つのゲート電極に同じ電位を印加する構成とすることもできる。また、バックゲート電極と、ソース電極と、を接続させた構成とすることもできる。
例えば、図1Cに示すメモリセル30におけるトランジスタM3A及びトランジスタM3Bのそれぞれに、図9A及び図9Bに示すトランジスタを適用することができる。前述のように、トランジスタM3A及びトランジスタM3Bは、それぞれ、メモリセル30のデータの書き込み用及び読み出し用のトランジスタとして機能する。したがって、トランジスタM3A及びトランジスタM3Bのそれぞれに図9A及び図9Bに示すトランジスタを適用することで、動作速度の速いメモリセル30を実現することができる。また、メモリセル30のデータ保持時には、トランジスタM3A及びトランジスタM3Bのそれぞれがオフ状態になるため、保持特性に優れるメモリセル30を実現することができる。なお、図9A及び図9Bに示すトランジスタは、メモリセル30におけるトランジスタM2A及びトランジスタM2Bのそれぞれにも適用することができる。
図9A及び図9Bに示すトランジスタでは、ソース電極と半導体層113が接する箇所と、ドレイン電極と半導体層113が接する箇所と、の間における絶縁層116と半導体層113の界面に沿った長さが、チャネル長となる。図9Aでは、チャネル長Lを破線の両矢印で示している。
絶縁層116には、前述の絶縁層105に用いることができる材料を用いることができる。又は、前述の絶縁層103に用いることができる材料を用いることができる。
導電層117には、前述の導電層111に用いることができる材料を用いることができる。又は、前述の導電層112に用いることができる材料を用いることができる。又は、前述の導電層115に用いることができる材料を用いることができる。
図9A及び図9Bに示すトランジスタにおいて、上記以外については、図8A及び図8Bに示す<トランジスタの構成例1>に係る記載内容を参照することができる。
<トランジスタの構成例3>
以下では、上述の図9A及び図9Bに示す<トランジスタの構成例2>とは異なるトランジスタの構成例について説明する。なお、以下では、主に<トランジスタの構成例2>と異なる部分について説明する。
以下では、上述の図9A及び図9Bに示す<トランジスタの構成例2>とは異なるトランジスタの構成例について説明する。なお、以下では、主に<トランジスタの構成例2>と異なる部分について説明する。
図10Aは、図9Aに示すものとは異なる構成のトランジスタの断面図である。また、図10Bは、図10Aに示すトランジスタを、半導体層113及び導電層112を含むように、XY面で切断した断面図である。
図10A及び図10Bに示すトランジスタは、図9A及び図9Bに示すトランジスタが有する2つのゲート電極(導電層115及び導電層117)のうち、第1のゲート電極(トップゲート電極ともいう。)として機能する導電層115を有さない構成を有するトランジスタである。すなわち、図10A及び図10Bに示すトランジスタは、ゲート電極を1つ(導電層117)だけ有する構成のトランジスタである。
ここで、図8A及び図8Bに示すトランジスタも、ゲート電極を1つ(導電層115)だけ有する構成のトランジスタであるが、当該トランジスタの場合、平面視にてゲート電極(導電層115)の周囲を、チャネル形成領域を有する半導体層(半導体層113)が取り囲む構成(CAA(Channel All Around)構造ともいう。)を有する。これに対して、図10A及び図10Bに示すトランジスタでは、平面視にて半導体層113の周囲を、ゲート電極(導電層117)が取り囲む構成(GAA(Gate All Around)構造ともいう。)を有しており、その点で、図8A及び図8Bに示すトランジスタとは異なる。
このように、本発明の一態様の半導体装置に適用することができる縦型トランジスタは、CAA構造とすることもでき、GAA構造とすることもできる。例えば、ゲート電極として機能する導電層を、ソース電極又はドレイン電極の他方として機能する導電層(導電層112)よりも上層に引き回して配線として使用する場合には、CAA構造を適用することが好ましい。一方、導電層112を、ゲート電極として機能する導電層よりも上層に引き回して配線として使用する場合には、GAA構造を適用することが好ましい。例えば、図3及び図4に示すメモリセル30の断面図では、トランジスタ200Aとトランジスタ100Aの双方がCAA構造である例を示しているが、トランジスタ200AにCAA構造を適用し、トランジスタ100AにGAA構造を適用する構成とすることもできる。また、例えば、図6及び図7に示すメモリセル30の断面図では、トランジスタ300A、トランジスタ200A、及びトランジスタ100Aの全てがCAA構造である例を示しているが、トランジスタ300Aとトランジスタ200Aの一方又は双方にCAA構造を適用し、トランジスタ100AにGAA構造を適用する構成とすることもできる。
なお、図10Aでは、絶縁層107が開口121に沿った形状を有し、開口121と重なる絶縁層107上には、凹部が生じている。当該凹部には、例えば、有機絶縁材料等の平坦化層として機能する絶縁材料を充填することもできる。これにより、図10A及び図10Bに示すトランジスタ上に形成する膜の被覆性を高めることができる。なお、当該被覆性に支障がない場合には、前述の絶縁材料による凹部への充填を不要とすることもできる。これにより、半導体装置の作製工程数を削減することができる。
図10A及び図10Bに示すトランジスタにおいて、上記以外については、図9A及び図9Bに示す<トランジスタの構成例2>に係る記載内容を参照することができる。
<トランジスタの構成例4>
以下では、上述の図8A及び図8Bに示す<トランジスタの構成例1>とは異なるトランジスタの構成例について説明する。なお、以下では、主に<トランジスタの構成例1>と異なる部分について説明する。
以下では、上述の図8A及び図8Bに示す<トランジスタの構成例1>とは異なるトランジスタの構成例について説明する。なお、以下では、主に<トランジスタの構成例1>と異なる部分について説明する。
図11Aは、図8Aに示すものとは異なる構成のトランジスタの断面図である。また、図11Bは、図11Aに示すトランジスタを、半導体層113及び導電層112を含むように、XY面で切断した断面図である。
図11A及び図11Bに示すトランジスタでは、絶縁層103及び導電層112が開口121を有しておらず、絶縁層103及び導電層112が、導電層111の端部と重なる領域を有するように島状に設けられている。そして、当該島状に設けられた絶縁層103及び導電層112のそれぞれの側面を覆うように、半導体層113が設けられている。半導体層113は、前述の側面、導電層111の上面、及び導電層112の上面と接する領域を有する。絶縁層105は、半導体層113の上面及び側面、導電層111の上面、並びに、導電層112の上面と接する領域を有する。導電層115は、半導体層113と重なる領域を有するように、絶縁層105上に設けられている。
図11A及び図11Bに示すトランジスタでは、ソース電極とドレイン電極の間における半導体層113と絶縁層103の界面に沿った距離が、チャネル長Lとなる(図11A参照)。また、平面視にて、半導体層113と導電層112の界面に沿った距離が、チャネル幅Wとなる(図11B参照)。なお、平面視にて、半導体層113と導電層111の界面に沿った距離を、チャネル幅Wとすることもできる。また、平面視にて、半導体層113と導電層112の界面に沿った距離と、半導体層113と導電層111の界面に沿った距離と、の中間値を、チャネル幅Wとすることもできる。
YZ平面における断面視において、図11Aに示すトランジスタは、図8Aに示すトランジスタを、導電層115を軸として左右対称に分割した形状を有しているということもできる。したがって、図11A及び図11Bに示すトランジスタは、図8A及び図8Bに示すトランジスタよりも、平面視における占有面積を縮小することができる場合がある。
図11A及び図11Bに示すトランジスタにおいて、上記以外については、図8A及び図8Bに示す<トランジスタの構成例1>に係る記載内容を参照することができる。
<半導体装置の構成材料>
以下では、本発明の一態様の半導体装置を構成するトランジスタ、絶縁層等に用いることができる構成材料について説明する。
以下では、本発明の一態様の半導体装置を構成するトランジスタ、絶縁層等に用いることができる構成材料について説明する。
[基板]
基板311及び基板101のそれぞれには、例えば、絶縁体基板、半導体基板、又は導電体基板を用いることができる。絶縁体基板としては、例えば、ガラス基板、石英基板、サファイア基板、安定化ジルコニア基板(例えば、イットリア安定化ジルコニア基板)、樹脂基板等がある。また、半導体基板としては、例えば、シリコン、ゲルマニウムを材料とした半導体基板、又は炭化シリコン、シリコンゲルマニウム、ヒ化ガリウム、リン化インジウム、酸化亜鉛、酸化ガリウムからなる化合物半導体基板等がある。さらには、前述の半導体基板内部に絶縁体領域を有する半導体基板、例えば、SOI基板がある。導電体基板としては、黒鉛基板、金属基板、合金基板、導電性樹脂基板等がある。又は、金属の窒化物を有する基板、金属の酸化物を有する基板等がある。さらには、絶縁体基板に導電体又は半導体が設けられた基板、半導体基板に導電体又は絶縁体が設けられた基板、導電体基板に半導体又は絶縁体が設けられた基板等がある。又は、これらの基板に素子が設けられたものを用いることもできる。
基板311及び基板101のそれぞれには、例えば、絶縁体基板、半導体基板、又は導電体基板を用いることができる。絶縁体基板としては、例えば、ガラス基板、石英基板、サファイア基板、安定化ジルコニア基板(例えば、イットリア安定化ジルコニア基板)、樹脂基板等がある。また、半導体基板としては、例えば、シリコン、ゲルマニウムを材料とした半導体基板、又は炭化シリコン、シリコンゲルマニウム、ヒ化ガリウム、リン化インジウム、酸化亜鉛、酸化ガリウムからなる化合物半導体基板等がある。さらには、前述の半導体基板内部に絶縁体領域を有する半導体基板、例えば、SOI基板がある。導電体基板としては、黒鉛基板、金属基板、合金基板、導電性樹脂基板等がある。又は、金属の窒化物を有する基板、金属の酸化物を有する基板等がある。さらには、絶縁体基板に導電体又は半導体が設けられた基板、半導体基板に導電体又は絶縁体が設けられた基板、導電体基板に半導体又は絶縁体が設けられた基板等がある。又は、これらの基板に素子が設けられたものを用いることもできる。
[絶縁体]
絶縁層103、絶縁層105、絶縁層107、絶縁層116、絶縁層131、絶縁層139、絶縁層231、絶縁層312、絶縁層315、絶縁層320、絶縁層322、絶縁層324、絶縁層326、絶縁層350、絶縁層352、及び絶縁層354のそれぞれに用いることができる絶縁体としては、絶縁性を有する酸化物(金属酸化物を含む。)、窒化物、酸化窒化物(金属酸化窒化物を含む。)、窒化酸化物(金属窒化酸化物を含む。)がある。
絶縁層103、絶縁層105、絶縁層107、絶縁層116、絶縁層131、絶縁層139、絶縁層231、絶縁層312、絶縁層315、絶縁層320、絶縁層322、絶縁層324、絶縁層326、絶縁層350、絶縁層352、及び絶縁層354のそれぞれに用いることができる絶縁体としては、絶縁性を有する酸化物(金属酸化物を含む。)、窒化物、酸化窒化物(金属酸化窒化物を含む。)、窒化酸化物(金属窒化酸化物を含む。)がある。
例えば、トランジスタの微細化、及び高集積化が進むと、ゲート絶縁層の薄膜化により、リーク電流等の問題が生じる場合がある。ゲート絶縁層として機能する絶縁体に、high−k材料を用いることで物理膜厚を保ちながら、トランジスタ動作時の低電圧化が可能となる。また、ゲート絶縁層として機能する絶縁体の等価酸化膜厚(EOT:Equivalent Oxide Thickness)の薄膜化が可能となる。一方、層間絶縁層として機能する絶縁体には、比誘電率が低い材料を用いることで、配線間に生じる寄生容量を低減することができる。したがって、絶縁体の機能に応じて、材料を選択することが好ましい。なお、比誘電率が低い材料は、絶縁耐力が大きい材料でもある。
比誘電率が高い(high−k)材料としては、例えば、酸化アルミニウム、酸化ガリウム、酸化ハフニウム、酸化タンタル、酸化ジルコニウム、ハフニウムジルコニウム酸化物、アルミニウム及びハフニウムを有する酸化物、アルミニウム及びハフニウムを有する酸化窒化物、シリコン及びハフニウムを有する酸化物、シリコン及びハフニウムを有する酸化窒化物、シリコン及びハフニウムを有する窒化物等が挙げられる。
比誘電率が低い材料としては、例えば、酸化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化酸化シリコン等の無機絶縁材料、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリアミド(ナイロン、アラミド等)、ポリイミド、ポリカーボネート、アクリル等の樹脂が挙げられる。また、比誘電率が低い他の無機絶縁材料として、例えば、フッ素を添加した酸化シリコン、炭素を添加した酸化シリコン、炭素及び窒素を添加した酸化シリコン等が挙げられる。また、例えば、空孔を有する酸化シリコンが挙げられる。なお、これらの酸化シリコンは、窒素を含む構成とすることもできる。また、酸化シリコンは、例えば、テトラエトキシシラン(TEOS)等の有機シランを用いて形成することもできる。
また、金属酸化物を用いたトランジスタは、不純物及び酸素の透過を抑制する機能を有する絶縁体で囲うことによって、トランジスタの電気特性を安定にすることができる。不純物及び酸素の透過を抑制する機能を有する絶縁体としては、例えば、ホウ素、炭素、窒素、酸素、フッ素、マグネシウム、アルミニウム、シリコン、リン、塩素、アルゴン、ガリウム、ゲルマニウム、イットリウム、ジルコニウム、ランタン、ネオジム、ハフニウム、又はタンタルを含む絶縁体を、単層で、又は積層で用いることができる。具体的には、不純物及び酸素の透過を抑制する機能を有する絶縁体として、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ガリウム、酸化ゲルマニウム、酸化イットリウム、酸化ジルコニウム、酸化ランタン、酸化ネオジム、酸化ハフニウム、酸化タンタル等の金属酸化物、窒化アルミニウム、窒化酸化シリコン、窒化シリコン等の窒化物を用いることができる。
また、ゲート絶縁層等の、半導体層と接する絶縁体、又は半導体層の近傍に設ける絶縁体は、過剰酸素を含む領域を有する絶縁体であることが好ましい。例えば、過剰酸素を含む領域を有する絶縁体を半導体層と接する、又は半導体層の近傍に設ける構成とすることで、半導体層が有する酸素欠損を低減することができる。過剰酸素を含む領域を形成しやすい絶縁体として、酸化シリコン、酸化窒化シリコン、又は空孔を有する酸化シリコン等が挙げられる。
また、酸素に対するバリア性を有する絶縁体としては、アルミニウム及びハフニウムの一方又は両方を含む酸化物、ハフニウム及びシリコンを含む酸化物(ハフニウムシリケート)、酸化マグネシウム、酸化ガリウム、ガリウム亜鉛酸化物、窒化シリコン、窒化酸化シリコン等が挙げられる。また、アルミニウム及びハフニウムの一方又は両方を含む酸化物として、酸化アルミニウム、酸化ハフニウム、アルミニウム及びハフニウムを含む酸化物(ハフニウムアルミネート)、等が挙げられる。
また、水素に対するバリア性を有する絶縁体としては、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ハフニウム、酸化ガリウム、窒化シリコン、又は窒化酸化シリコン等が挙げられる。
酸素に対するバリア性を有する絶縁体、及び水素に対するバリア性を有する絶縁体は、酸素及び水素の一方又は両方に対するバリア性を有する絶縁体といえる。
また、水素を捕獲する又は固着する機能を有する絶縁体として、マグネシウムを含む酸化物、又はアルミニウム及びハフニウムの一方又は両方を含む酸化物が挙げられる。また、これらの酸化物は、アモルファス構造を有することがより好ましい。アモルファス構造を有する酸化物では、酸素原子がダングリングボンドを有しており、当該ダングリングボンドで水素を捕獲する又は固着する性質を有する場合がある。なお、これらの金属酸化物は、アモルファス構造であることが好ましいが、一部に結晶領域が形成されていてもよい。
なお、本明細書等において、バリア絶縁膜とは、バリア性を有する絶縁膜のことを指す。また、バリア性とは、対応する物質が拡散し難い性質(対応する物質が透過し難い性質、対応する物質の透過性が低い性質、又は、対応する物質の拡散を抑制する機能ともいう。)とする。なお、対応する物質を捕獲する又は固着する(ゲッタリングともいう。)機能を、バリア性と言い換えることができる。なお、対応する物質として記載される場合の水素は、例えば、水素原子、水素分子、水分子及びOH−等の水素と結合した物質等の少なくとも一を指す。また、対応する物質として記載される場合の不純物は、特段の明示がない限り、チャネル形成領域又は半導体層における不純物を指し、例えば、水素原子、水素分子、水分子、窒素原子、窒素分子、酸化窒素分子(N2O、NO、NO2等)、銅原子等の少なくとも一を指す。また、対応する物質として記載される場合の酸素は、例えば、酸素原子、酸素分子等のうち少なくとも一を指す。具体的には、酸素に対するバリア性とは、酸素原子、酸素分子等のうち少なくとも一が拡散し難い性質を指す。
[導電体]
導電層111、導電層112、導電層115、導電層117、導電層211、導電層256、導電層257、導電層258、導電層259、導電層316、導電層328、導電層330、及び導電層356のそれぞれに用いることができる導電体としては、アルミニウム、クロム、銅、銀、金、白金、タンタル、ニッケル、チタン、モリブデン、タングステン、ハフニウム、バナジウム、ニオブ、マンガン、マグネシウム、ジルコニウム、ベリリウム、インジウム、ルテニウム、イリジウム、ストロンチウム、ランタン等から選ばれた金属元素、又は前述した金属元素を成分とする合金か、前述した金属元素を組み合わせた合金等を用いることが好ましい。前述した金属元素を成分とする合金として、当該合金の窒化物、又は当該合金の酸化物を用いることもできる。例えば、窒化タンタル、窒化チタン、タングステン、チタンとアルミニウムを含む窒化物、タンタルとアルミニウムを含む窒化物、酸化ルテニウム、窒化ルテニウム、ストロンチウムとルテニウムを含む酸化物、又はランタンとニッケルを含む酸化物等を用いることが好ましい。また、リン等の不純物元素を含有させた多結晶シリコンに代表される、電気伝導度が高い半導体、又はニッケルシリサイド等のシリサイドを用いることもできる。
導電層111、導電層112、導電層115、導電層117、導電層211、導電層256、導電層257、導電層258、導電層259、導電層316、導電層328、導電層330、及び導電層356のそれぞれに用いることができる導電体としては、アルミニウム、クロム、銅、銀、金、白金、タンタル、ニッケル、チタン、モリブデン、タングステン、ハフニウム、バナジウム、ニオブ、マンガン、マグネシウム、ジルコニウム、ベリリウム、インジウム、ルテニウム、イリジウム、ストロンチウム、ランタン等から選ばれた金属元素、又は前述した金属元素を成分とする合金か、前述した金属元素を組み合わせた合金等を用いることが好ましい。前述した金属元素を成分とする合金として、当該合金の窒化物、又は当該合金の酸化物を用いることもできる。例えば、窒化タンタル、窒化チタン、タングステン、チタンとアルミニウムを含む窒化物、タンタルとアルミニウムを含む窒化物、酸化ルテニウム、窒化ルテニウム、ストロンチウムとルテニウムを含む酸化物、又はランタンとニッケルを含む酸化物等を用いることが好ましい。また、リン等の不純物元素を含有させた多結晶シリコンに代表される、電気伝導度が高い半導体、又はニッケルシリサイド等のシリサイドを用いることもできる。
また、タンタルを含む窒化物、チタンを含む窒化物、モリブデンを含む窒化物、タングステンを含む窒化物、ルテニウムを含む窒化物、タンタル及びアルミニウムを含む窒化物、又はチタン及びアルミニウムを含む窒化物等の窒素を含む導電性材料、酸化ルテニウム、ストロンチウム及びルテニウムを含む酸化物、又はランタン及びニッケルを含む酸化物等の酸素を含む導電性材料、チタン、タンタル、又はルテニウム等の金属元素を含む材料は、酸化されにくい導電性材料、酸素の拡散を抑制する機能を有する導電性材料、又は、酸素を吸収しても導電性を維持する材料であるため、好ましい。なお、酸素を含む導電性材料として、酸化タングステンを含むインジウム酸化物、酸化チタンを含むインジウム酸化物、インジウムスズ酸化物、酸化チタンを含むインジウムスズ酸化物、シリコンを添加したインジウムスズ酸化物、インジウム亜鉛酸化物、酸化タングステンを含むインジウム亜鉛酸化物等が挙げられる。本明細書等では、酸素を含む導電性材料を、酸化物導電体ということがある。
また、タングステン、銅、又はアルミニウムを主成分とする導電性材料は、導電性が高いため、好ましい。
また、上記の材料で形成される導電体を複数積層して用いることもできる。例えば、前述した金属元素を含む材料と、酸素を含む導電性材料と、を組み合わせた積層構造とすることもできる。また、前述した金属元素を含む材料と、窒素を含む導電性材料と、を組み合わせた積層構造とすることもできる。また、前述した金属元素を含む材料と、酸素を含む導電性材料と、窒素を含む導電性材料と、を組み合わせた積層構造とすることもできる。
なお、トランジスタのチャネル形成領域に金属酸化物を用いる場合において、ゲート電極として機能する導電体には、前述した金属元素を含む材料と、酸素を含む導電性材料と、を組み合わせた積層構造を用いることが好ましい。この場合は、酸素を含む導電性材料をチャネル形成領域側に設けることが好ましい。酸素を含む導電性材料をチャネル形成領域側に設けることで、当該導電性材料から脱離した酸素がチャネル形成領域に供給されやすくなる。
特に、ゲート電極として機能する導電体として、チャネルが形成される金属酸化物に含まれる金属元素及び酸素を含む導電性材料を用いることが好ましい。また、前述した金属元素及び窒素を含む導電性材料を用いることもできる。例えば、窒化チタン、又は窒化タンタル等の窒素を含む導電性材料を用いることもできる。また、インジウムスズ酸化物、酸化タングステンを含むインジウム酸化物、酸化タングステンを含むインジウム亜鉛酸化物、酸化チタンを含むインジウム酸化物、酸化チタンを含むインジウムスズ酸化物、インジウム亜鉛酸化物、及び、シリコンを添加したインジウムスズ酸化物のうち一又は複数を用いることもできる。また、窒素を含むインジウムガリウム亜鉛酸化物を用いることもできる。このような材料を用いることで、チャネルが形成される金属酸化物に含まれる水素を捕獲することができる場合がある。又は、外方の絶縁体等から混入する水素を捕獲することができる場合がある。
[金属酸化物]
半導体層113に用いることができる金属酸化物は、格子欠陥を有する場合がある。格子欠陥として、原子空孔、異種原子等の点欠陥、転位等の線欠陥、結晶粒界等の面欠陥、及び空隙等の体積欠陥が挙げられる。また、格子欠陥の生成の要因としては、構成元素の原子数の比率のずれ(構成原子の過不足)、不純物等が挙げられる。
半導体層113に用いることができる金属酸化物は、格子欠陥を有する場合がある。格子欠陥として、原子空孔、異種原子等の点欠陥、転位等の線欠陥、結晶粒界等の面欠陥、及び空隙等の体積欠陥が挙げられる。また、格子欠陥の生成の要因としては、構成元素の原子数の比率のずれ(構成原子の過不足)、不純物等が挙げられる。
金属酸化物をトランジスタの半導体層に用いる場合、金属酸化物中の格子欠陥は、キャリアの生成又は捕獲等を引き起こす要因となり得る。よって、格子欠陥が多い金属酸化物をトランジスタの半導体層に用いると、当該トランジスタの電気特性が不安定となる恐れがある。よって、トランジスタの半導体層に用いる金属酸化物は、格子欠陥が少ないことが好ましい。
金属酸化物を半導体層に用いたトランジスタは、特に、チャネル形成領域における金属酸化物中に酸素欠損(VO)及び不純物が存在すると、電気特性が変動しやすく、信頼性が悪くなる場合がある。また、酸素欠損近傍の水素が、VOHを形成し、キャリアとなる電子を生成する場合がある。このため、チャネル形成領域における金属酸化物中に酸素欠損が含まれていると、トランジスタはノーマリーオン特性となりやすい。したがって、チャネル形成領域における金属酸化物中では、酸素欠損及び不純物はできる限り低減されていることが好ましい。言い換えると、チャネル形成領域における金属酸化物中は、キャリア濃度が低減され、i型化(真性化)又は実質的にi型化されていることが好ましい。
金属酸化物中に存在しやすい格子欠陥の種類、及び格子欠陥の存在量は、金属酸化物の構造又は金属酸化物の成膜方法等によって異なる。
金属酸化物の構造は、単結晶構造と、それ以外の構造(非単結晶の構造)と、に分けられる。非単結晶の構造としては、例えば、CAAC構造、多結晶(polycrystalline)構造、nc構造、擬似非晶質(a−like:amorphous−like)構造、非晶質構造等がある。a−like構造は、nc構造と非晶質構造の間の構造を有する。
また、a−like構造を有する金属酸化物、及び非晶質構造を有する金属酸化物は、鬆又は低密度領域を有する。すなわち、a−like構造を有する金属酸化物、及び非晶質構造を有する金属酸化物は、nc構造を有する金属酸化物及びCAAC構造を有する金属酸化物と比べて、結晶性が低い。また、a−like構造を有する金属酸化物は、nc構造を有する金属酸化物及びCAAC構造を有する金属酸化物と比べて、金属酸化物中の水素濃度が高い。よって、a−like構造を有する金属酸化物、及び非晶質構造を有する金属酸化物では、格子欠陥が生成されやすい。
よって、トランジスタの半導体層には、結晶性の高い金属酸化物を用いることが好ましい。例えば、CAAC構造を有する金属酸化物、又は単結晶構造の金属酸化物を用いることが好ましい。当該金属酸化物をトランジスタの半導体層に用いることで、良好な電気特性を有するトランジスタを実現することができる。また、信頼性の高いトランジスタを実現することができる。
また、トランジスタのチャネル形成領域には、当該トランジスタのオン電流が大きくなる金属酸化物を用いることが好ましい。当該トランジスタのオン電流を大きくするには、当該トランジスタに用いる金属酸化物の移動度を高くするとよい。金属酸化物の移動度を高くするには、キャリア(nチャネル型トランジスタの場合は、電子)の伝送を向上させる、又は、キャリアの伝送に寄与する散乱因子を低減する必要がある。なお、キャリアは、チャネル形成領域を介して、ソースからドレインに流れる。よって、キャリアがチャネル長方向に流れやすいチャネル形成領域を設けることで、トランジスタのオン電流を大きくすることができる。
ここで、チャネル形成領域を含む金属酸化物に、結晶性の高い金属酸化物を用いることが好ましい。さらに、当該結晶は、複数の層(例えば、第1の層と、第2の層と、第3の層)が積層された結晶構造を有することが好ましい。つまり、当該結晶は、層状の結晶構造(層状結晶、層状構造ともいう。)を有する。このとき、当該結晶のc軸の向きは、複数の層が積層される方向となる。当該結晶を有する金属酸化物には、例えば、単結晶酸化物半導体、CAAC−OS等が含まれる。
また、上記結晶のc軸は、金属酸化物の被形成面又は膜表面に対する法線方向に配向することが好ましい。これにより、複数の層は、金属酸化物の被形成面又は膜表面に対して、平行又は概略平行に配置される。つまり、複数の層は、チャネル長方向に広がる。
例えば、上記のような3層の層状の結晶構造は、以下のような構造になる。第1の層は、当該第1の層が有する金属が中心に存在する酸素の八面体形の、原子の配位構造を有する。また、第2の層は、当該第2の層が有する金属が中心に存在する酸素の三方両錐形又は四面体形の、原子の配位構造を有する。また、第3の層は、当該第3の層が有する金属が中心に存在する酸素の三方両錐形又は四面体形の、原子の配位構造を有する。
上記結晶の結晶構造として、例えば、YbFe2O4型構造、Yb2Fe3O7型構造、これらの変形型構造等がある。
さらに、第1の層乃至第3の層のそれぞれは、一の金属元素、又は、価数が同じである複数の金属元素と、酸素と、で構成されることが好ましい。なお、第1の層を構成する一又は複数の金属元素の価数と、第2の層を構成する一又は複数の金属元素の価数と、は同じであることが好ましい。また、第1の層と、第2の層とは、同じ金属元素を有してもよい。また、第1の層を構成する一又は複数の金属元素の価数と、第3の層を構成する一又は複数の金属元素の価数と、は異なることが好ましい。
上記構成にすることで、金属酸化物の結晶性が向上し、当該金属酸化物の移動度を高くすることができる。よって、当該金属酸化物をトランジスタのチャネル形成領域に用いることで、トランジスタのオン電流が大きくなり、当該トランジスタの電気特性を向上させることができる。
本発明の一態様の金属酸化物として、例えば、インジウム酸化物(酸化インジウムともいう。)、ガリウム酸化物(酸化ガリウムともいう。)、及び亜鉛酸化物(酸化亜鉛ともいう。)が挙げられる。本発明の一態様の金属酸化物は、少なくともインジウム(In)又は亜鉛(Zn)を含むことが好ましい。また、金属酸化物は、インジウムと、元素Mと、亜鉛と、の中から選ばれる二又は三を有することが好ましい。なお、元素Mは、酸素との結合エネルギーが高い金属元素又は半金属元素であり、例えば、酸素との結合エネルギーがインジウムよりも高い金属元素又は半金属元素である。元素Mとして、具体的には、アルミニウム、ガリウム、スズ、イットリウム、チタン、バナジウム、クロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、ジルコニウム、モリブデン、ハフニウム、タンタル、タングステン、ランタン、セリウム、ネオジム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、ホウ素、シリコン、ゲルマニウム、アンチモン等が挙げられる。金属酸化物が有する元素Mは、上記元素のいずれか一種又は複数種であることが好ましく、アルミニウム、ガリウム、スズ、及びイットリウムから選ばれた一種又は複数種であることがより好ましく、ガリウムがさらに好ましい。金属酸化物が有する元素Mがガリウムである場合、本発明の一態様の金属酸化物は、インジウム、ガリウム、及び亜鉛の中から選ばれるいずれか一又は複数を有することが好ましい。なお、本明細書等において、金属元素と半金属元素をまとめて「金属元素」ということがあり、本明細書等に記載の「金属元素」には半金属元素が含まれることがある。
本発明の一態様の金属酸化物として、例えば、インジウム亜鉛酸化物(In−Zn酸化物)、インジウムスズ酸化物(In−Sn酸化物)、インジウムチタン酸化物(In−Ti酸化物)、インジウムガリウム酸化物(In−Ga酸化物)、インジウムガリウムアルミニウム酸化物(In−Ga−Al酸化物)、インジウムガリウムスズ酸化物(In−Ga−Sn酸化物)、ガリウム亜鉛酸化物(Ga−Zn酸化物、GZOとも記す。)、アルミニウム亜鉛酸化物(Al−Zn酸化物、AZOとも記す。)、インジウムアルミニウム亜鉛酸化物(In−Al−Zn酸化物、IAZOとも記す。)、インジウムスズ亜鉛酸化物(In−Sn−Zn酸化物)、インジウムチタン亜鉛酸化物(In−Ti−Zn酸化物)、インジウムガリウム亜鉛酸化物(In−Ga−Zn酸化物、IGZOとも記す。)、インジウムガリウムスズ亜鉛酸化物(In−Ga−Sn−Zn酸化物、IGZTOとも記す。)、インジウムガリウムアルミニウム亜鉛酸化物(In−Ga−Al−Zn酸化物、IGAZO又はIAGZOとも記す。)等を用いることができる。又は、シリコンを含むインジウムスズ酸化物、ガリウムスズ酸化物(Ga−Sn酸化物)、アルミニウムスズ酸化物(Al−Sn酸化物)等が挙げられる。
金属酸化物に含まれる全ての金属元素の原子数の和に対するインジウムの原子数の割合を高くすることにより、トランジスタの電界効果移動度を高めることができる。
なお、金属酸化物は、インジウムに代えて、元素周期表における周期番号が大きい金属元素の一種又は複数種を有してもよい。又は、金属酸化物は、インジウムに加えて、元素周期表における周期番号が大きい金属元素の一種又は複数種を有してもよい。金属元素の軌道の重なりが大きいほど、金属酸化物におけるキャリア伝導は大きくなる傾向がある。よって、元素周期表における周期番号が大きい金属元素を含むことで、トランジスタの電界効果移動度を高めることができる場合がある。元素周期表における周期番号が大きい金属元素として、第5周期に属する金属元素、第6周期に属する金属元素等が挙げられる。当該金属元素として、具体的には、イットリウム、ジルコニウム、銀、カドミウム、スズ、アンチモン、バリウム、鉛、ビスマス、ランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジム、プロメチウム、サマリウム、ユウロピウム等が挙げられる。なお、ランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジム、プロメチウム、サマリウム、及びユウロピウムは、軽希土類元素と呼ばれる。
また、金属酸化物は、非金属元素の一種又は複数種を有してもよい。金属酸化物が非金属元素を有することで、トランジスタの電界効果移動度を高めることができる場合がある。非金属元素として、例えば、炭素、窒素、リン、硫黄、セレン、フッ素、塩素、臭素、水素等が挙げられる。
また、金属酸化物に含まれる全ての金属元素の原子数の和に対する亜鉛の原子数の割合を高くすることにより、結晶性の高い金属酸化物となり、金属酸化物中の不純物の拡散を抑制することができる。したがって、トランジスタの電気特性の変動が抑制され、信頼性を高めることができる。
また、金属酸化物に含まれる全ての金属元素の原子数の和に対する元素Mの原子数の割合を高くすることにより、金属酸化物に酸素欠損が形成されることを抑制することができる。したがって、酸素欠損に起因するキャリア生成が抑制され、オフ電流の小さいトランジスタとすることができる。また、トランジスタの電気特性の変動が抑制され、信頼性を高めることができる。
また、金属酸化物に含まれる全ての金属元素の原子数の和に対するInの原子数の割合を高くすることにより、トランジスタは大きいオン電流、及び高い周波数特性を得ることができる。
本実施の形態では、金属酸化物として、In−Ga−Zn酸化物を例に挙げて説明する場合がある。
なお、本発明の一態様の半導体装置に用いることができるIn−Ga−Zn酸化物以外の金属酸化物(酸化インジウム)については、実施の形態2で説明する。
上記の層状の結晶構造を有する金属酸化物を形成するためには、一層ずつ原子を堆積することが好ましい。ALD法を用いると、上記の層状の結晶構造を有する金属酸化物を形成することが容易である。
ALD法としては、プリカーサ及びリアクタントの反応を熱エネルギーのみで行う熱ALD(Thermal ALD)法、プラズマ励起されたリアクタントを用いるプラズマALD(PEALD:Plasma Enhanced ALD)法等が挙げられる。
ALD法は、一層ずつ原子を堆積することができるため、極薄の成膜が可能、アスペクト比の高い構造への成膜が可能、ピンホール等の欠陥の少ない成膜が可能、被覆性に優れた成膜が可能、低温での成膜が可能、等の効果がある。また、PEALD法は、プラズマを利用することで、より低温での成膜が可能となり好ましい場合がある。なお、ALD法で用いるプリカーサには炭素又は塩素等の元素を含むものがある。このため、ALD法により設けられた膜は、他の成膜法により設けられた膜と比較して、炭素又は塩素等の元素を多く含む場合がある。なお、これらの元素の定量は、XPS又はSIMSを用いて行うことができる。
金属酸化物の成膜方法としてALD法を用いる際、成膜時の基板温度が高い条件の採用、及び不純物除去処理の実施の一方又は双方を適用することで、これらを適用せずにALD法を用いる場合に比べて、膜中に含まれる炭素及び塩素の量を少なくすることができる。
例えば、金属酸化物の成膜中に、間欠的に、酸素を含む雰囲気下で、不純物除去処理を行うことが好ましい。また、金属酸化物の成膜後に、酸素を含む雰囲気下で、不純物除去処理を行うことが好ましい。金属酸化物の成膜中及び成膜後の一方又は双方で、不純物除去処理を行うことで、膜中の不純物を除去することができる。これにより、プリカーサ等の原料に含まれる不純物(水素、炭素、窒素等)が金属酸化物中に残存することを抑制することができる。したがって、金属酸化物中の不純物濃度を低減することができる。また、金属酸化物の結晶性を高めることができる。
不純物除去処理としては、例えば、プラズマ処理、マイクロ波処理、及び加熱処理が挙げられる。
プラズマ処理又はマイクロ波処理を行う際は、それぞれ、基板の温度を、室温(例えば、25℃)以上500℃以下、100℃以上500℃以下、200℃以上500℃以下、300℃以上500℃以下、400℃以上500℃以下、又は400℃以上450℃以下とすることが好ましい。また、加熱処理の温度は、100℃以上450℃以下、200℃以上450℃以下、300℃以上450℃以下、又は400℃以上450℃以下とすることが好ましい。
不純物除去処理を行う際の温度は、特に、トランジスタ又は半導体装置の作製工程における最高温度以下の温度とすることで、生産性を低下させることなく、金属酸化物中の不純物の含有量を低減することができ、好ましい。例えば、本発明の一態様の半導体装置の作製における最高温度を500℃以下、好ましくは450℃以下とすることで、半導体装置の生産性を高めることができる。
ここで、マイクロ波処理とは、例えば、マイクロ波を用いて高密度プラズマを発生させる電源を有する装置を用いた処理のことを指す。また、本明細書等において、マイクロ波とは、300MHz以上300GHz以下の周波数を有する電磁波を指すものとする。
マイクロ波処理では、例えば、マイクロ波を用いた高密度プラズマを発生させる電源を有する、マイクロ波処理装置を用いることが好ましい。ここで、マイクロ波処理装置の周波数は、300MHz以上300GHz以下が好ましく、2.4GHz以上2.5GHz以下がより好ましく、例えば、2.45GHzにできる。高密度プラズマを用いることにより、高密度の酸素ラジカルを生成することができる。また、マイクロ波処理装置のマイクロ波を印加する電源の電力は、1000W以上10000W以下が好ましく、2000W以上5000W以下が好ましい。また、マイクロ波処理装置は基板側にRFを印加する電源を有してもよい。また、基板側にRFを印加することで、高密度プラズマによって生成された酸素イオンを、効率よく膜中に導くことができる。
マイクロ波処理は、減圧下で行うことが好ましく、圧力は、10Pa以上1000Pa以下が好ましく、300Pa以上700Pa以下がより好ましい。また、処理温度は、室温(25℃)以上750℃以下が好ましく、300℃以上500℃以下がより好ましく、400℃以上450℃以下がさらに好ましい。
また、マイクロ波処理又はプラズマ処理を行った後に、外気に曝すことなく、連続して加熱処理を行ってもよい。加熱処理の温度は、例えば、100℃以上750℃以下が好ましく、300℃以上500℃以下がより好ましく、400℃以上450℃以下がさらに好ましい。
マイクロ波処理は、例えば、酸素ガスとアルゴンガスを用いて行うことができる。ここで、酸素流量比(O2/(O2+Ar))は、0%より大きく、100%以下とする。好ましくは、酸素流量比(O2/(O2+Ar))を、0%より大きく、50%以下とする。より好ましくは、酸素流量比(O2/(O2+Ar))を、10%以上、40%以下とする。さらに好ましくは、酸素流量比(O2/(O2+Ar))を、10%以上、30%以下とする。
また、加熱処理は、窒素ガス若しくは不活性ガスの雰囲気、又は酸化性ガスを10ppm以上、1%以上、若しくは10%以上含む雰囲気で行う。例えば、窒素ガスと酸素ガスの混合雰囲気で加熱処理をする場合、酸素ガスを20%程度にすることが好ましい。また、加熱処理は減圧状態で行うこともできる。又は、窒素ガス若しくは不活性ガスの雰囲気で加熱処理した後に、脱離した酸素を補うために酸化性ガスを10ppm以上、1%以上、又は10%以上含む雰囲気で加熱処理を行うこともできる。また、加熱処理は、超乾燥空気(水の含有量が20ppm以下、好ましくは1ppm以下、さらに好ましくは10ppb以下の空気)の雰囲気下で行うこともできる。
このように加熱処理を行うことで、金属酸化物に含まれる水素、又は炭素等の不純物を除去することができる。例えば、金属酸化物中の炭素をCO2及びCOとして放出させ、金属酸化物中の水素をH2Oとして放出させることができる。さらに、上記の不純物の除去と同時に、金属原子及び酸素原子の再配列が行われ、結晶性の向上を図ることができる。よって、結晶性の高い、層状の結晶構造の金属酸化物、特に、上記のCAAC構造の金属酸化物を形成することができる。
ALD法は、例えば、ターゲットから放出される粒子が堆積する成膜方法とは異なり、被処理物の表面における反応により膜が形成される成膜方法である。したがって、被処理物の形状の影響を受けにくく、良好な段差被覆性を有する成膜方法である。特に、ALD法は、優れた段差被覆性と、優れた厚さの均一性を有するため、例えば、アスペクト比の高い開口部の表面を被覆する場合に好適である。ただし、ALD法は、比較的成膜速度が遅いため、成膜速度の速いスパッタリング法、又はCVD法等の他の成膜方法と組み合わせて用いることが好ましい場合もある。例えば、スパッタリング法を用いて、第1の金属酸化物を成膜し、当該第1の金属酸化物上にALD法を用いて、第2の金属酸化物を成膜する方法が挙げられる。例えば、上記第1の金属酸化物が結晶部を有する場合、上記第2の金属酸化物が当該結晶部を核として、結晶成長する場合がある。
ALD法は、原料ガスの導入量によって、得られる膜の組成を制御することができる。例えば、ALD法では、原料ガスの導入量、導入回数(パルス回数ともいう。)、1パルスに要する時間(パルス時間ともいう。)等を調節することによって、任意の組成の膜を成膜することができる。また、例えば、ALD法では、成膜しながら原料ガスを変化させることによって、組成が連続的に変化した膜を成膜することができる。原料ガスを変化させながら成膜する場合、複数の成膜室を用いて成膜する場合と比べて、搬送及び圧力調整にかかる時間を要さない分、成膜にかかる時間を短くすることができる。したがって、半導体装置の生産性を高めることができる場合がある。
[金属酸化物を有するトランジスタ]
続いて、金属酸化物(酸化物半導体)をトランジスタに用いる場合について説明する。
続いて、金属酸化物(酸化物半導体)をトランジスタに用いる場合について説明する。
本発明の一態様の金属酸化物(酸化物半導体)をトランジスタに用いることで、高い電界効果移動度のトランジスタを実現することができる。また、信頼性の高いトランジスタを実現することができる。また、微細化又は高集積化されたトランジスタを実現することができる。例えば、チャネル長が2nm以上30nm以下のトランジスタを作製することができる。
トランジスタのチャネル形成領域には、キャリア濃度の低い酸化物半導体を用いることが好ましい。例えば、酸化物半導体のチャネル形成領域のキャリア濃度は1×1018cm−3以下、好ましくは1×1017cm−3以下、より好ましくは1×1015cm−3以下、より好ましくは1×1013cm−3以下、より好ましくは1×1011cm−3以下、さらに好ましくは1×1010cm−3未満であり、1×10−9cm−3以上である。なお、酸化物半導体膜のキャリア濃度を低くする場合においては、酸化物半導体膜中の不純物濃度を低くし、欠陥準位密度を低くすることが好ましい。本明細書等において、不純物濃度が低く、欠陥準位密度の低いことを高純度真性又は実質的に高純度真性という。なお、キャリア濃度の低い酸化物半導体を、高純度真性又は実質的に高純度真性な酸化物半導体という場合がある。
また、高純度真性又は実質的に高純度真性である酸化物半導体膜は、欠陥準位密度が低いため、トラップ準位密度も低くなる場合がある。
また、酸化物半導体のトラップ準位に捕獲された電荷は、消失するまでに要する時間が長く、あたかも固定電荷のように振る舞うことがある。そのため、トラップ準位密度の高い酸化物半導体にチャネル形成領域が形成されるトランジスタは、電気特性が不安定となる場合がある。
したがって、トランジスタの電気特性を安定にするためには、酸化物半導体中の不純物濃度を低減することが有効である。また、酸化物半導体中の不純物濃度を低減するためには、近接する膜中の不純物濃度も低減することが好ましい。不純物としては、水素、炭素、窒素等が挙げられる。なお、酸化物半導体中の不純物とは、例えば、酸化物半導体を構成する主成分以外をいう。例えば、濃度が0.1atomic%未満の元素は不純物といえる。
また、酸化物半導体のバンドギャップは、シリコンのバンドギャップ(代表的には1.1eV)よりも大きいことが好ましく、好ましくは2.0eV以上、より好ましくは2.5eV以上、さらに好ましくは3.0eV以上である。シリコンよりも、バンドギャップの大きい酸化物半導体を用いることで、トランジスタのオフ電流を低減することができる。
また、Siトランジスタでは、トランジスタの微細化が進むにつれて、短チャネル効果が発現する。そのため、Siトランジスタでは、微細化が困難となる。短チャネル効果が発現する要因の一つとして、シリコンのバンドギャップが小さいことが挙げられる。一方、OSトランジスタは、バンドギャップの大きい半導体材料である酸化物半導体を用いるため、短チャネル効果の抑制を図ることができる。別言すると、OSトランジスタは、短チャネル効果がない、又は短チャネル効果が極めて少ないトランジスタである。
なお、短チャネル効果とは、トランジスタの微細化(チャネル長の縮小)に伴って顕在化する電気特性の劣化である。短チャネル効果の具体例としては、しきい値電圧の低下、サブスレッショルドスイング値(S値と表記することがある。)の増大、漏れ電流の増大等がある。ここで、S値とは、ドレイン電圧一定にてドレイン電流を1桁変化させるサブスレッショルド領域でのゲート電圧の変化量をいう。
また、短チャネル効果に対する耐性の指標として、特性長(Characteristic Length)が広く用いられている。特性長とは、チャネル形成領域のポテンシャルの曲がりやすさの指標である。特性長が小さいほどポテンシャルが急峻に立ち上がるため、短チャネル効果に強いといえる。
OSトランジスタは蓄積型のトランジスタであり、Siトランジスタは反転型のトランジスタである。したがって、Siトランジスタと比較して、OSトランジスタは、ソース領域−チャネル形成領域間の特性長、及びドレイン領域−チャネル形成領域間の特性長が小さい。したがって、OSトランジスタは、Siトランジスタよりも短チャネル効果に強い。すなわち、チャネル長の短いトランジスタを作製したい場合においては、OSトランジスタは、Siトランジスタよりも好適である。
チャネル形成領域がi型又は実質的にi型となるまで、酸化物半導体のキャリア濃度を下げた場合においても、短チャネルのトランジスタではConduction−Band−Lowering(CBL)効果により、チャネル形成領域の伝導帯下端が下がるため、ソース領域又はドレイン領域と、チャネル形成領域との間の伝導帯下端のエネルギー差は、0.1eV以上0.2eV以下まで小さくなる可能性がある。これにより、OSトランジスタは、チャネル形成領域がn−型の領域となり、ソース領域及びドレイン領域がn+型の領域となる、n+/n−/n+の蓄積型junction−lessトランジスタ構造、又は、n+/n−/n+の蓄積型non−junctionトランジスタ構造と、捉えることもできる。
OSトランジスタを、上記の構造とすることで、半導体装置を微細化又は高集積化しても良好な電気特性を有することができる。例えば、OSトランジスタのチャネル長又はゲート長が、1nm以上20nm以下、3nm以上15nm以下、5nm以上10nm以下、5nm以上7nm以下、又は5nm以上6nm以下であっても、良好な電気特性を得ることができる。一方で、Siトランジスタは、短チャネル効果が発現するため、20nm以下、又は15nm以下のゲート長とすることが困難な場合がある。したがって、OSトランジスタは、Siトランジスタと比較して、チャネル長の短いトランジスタに好適に用いることができる。なお、ゲート長とは、トランジスタ動作時にキャリアがチャネル形成領域内部を移動する方向における、ゲート電極の長さである。
また、OSトランジスタを微細化することで、トランジスタの高周波特性を向上させることができる。具体的には、トランジスタの遮断周波数を向上させることができる。OSトランジスタのゲート長が上記範囲のいずれかである場合、トランジスタの遮断周波数を、例えば室温環境下で、50GHz以上、好ましくは100GHz以上、さらに好ましくは150GHz以上とすることができる。
以上の説明の通り、OSトランジスタは、Siトランジスタと比較し、オフ電流が小さいこと、チャネル長の短いトランジスタの作製が可能なこと、といった優れた効果を有する。
[金属酸化物中の不純物]
ここで、金属酸化物(酸化物半導体)中における各不純物の影響について説明する。
ここで、金属酸化物(酸化物半導体)中における各不純物の影響について説明する。
酸化物半導体において、第14族元素の一つであるシリコン又は炭素が含まれると、酸化物半導体において欠陥準位が形成される。このため、SIMSにより得られる酸化物半導体のチャネル形成領域における炭素の濃度は、1×1020atoms/cm3以下、好ましくは5×1019atoms/cm3以下、より好ましくは3×1019atoms/cm3以下、より好ましくは1×1019atoms/cm3以下、より好ましくは3×1018atoms/cm3以下、さらに好ましくは1×1018atoms/cm3以下とする。また、SIMSにより得られる酸化物半導体のチャネル形成領域におけるシリコンの濃度は、1×1020atoms/cm3以下、好ましくは5×1019atoms/cm3以下、より好ましくは3×1019atoms/cm3以下、より好ましくは1×1019atoms/cm3以下、より好ましくは3×1018atoms/cm3以下、さらに好ましくは1×1018atoms/cm3以下とする。
また、酸化物半導体において、窒素が含まれると、キャリアである電子が生じ、キャリア濃度が増加し、n型化しやすい。この結果、窒素が含まれている酸化物半導体を半導体層に用いたトランジスタはノーマリーオン特性となりやすい。又は、酸化物半導体において、窒素が含まれると、トラップ準位が形成される場合がある。この結果、トランジスタの電気特性が不安定となる場合がある。このため、SIMSにより得られる酸化物半導体のチャネル形成領域における窒素濃度は、1×1020atoms/cm3以下、好ましくは5×1019atoms/cm3以下、より好ましくは1×1019atoms/cm3以下、より好ましくは5×1018atoms/cm3以下、より好ましくは1×1018atoms/cm3以下、さらに好ましくは5×1017atoms/cm3以下とする。
また、酸化物半導体に含まれる水素は、金属原子と結合する酸素と反応して水になるため、酸素欠損を形成する場合がある。当該酸素欠損に水素が入ることで、キャリアである電子が生成される場合がある。また、水素の一部が金属原子と結合する酸素と結合して、キャリアである電子を生成することがある。したがって、水素が含まれている酸化物半導体を用いたトランジスタはノーマリーオン特性となりやすい。このため、酸化物半導体のチャネル形成領域における水素はできる限り低減されていることが好ましい。具体的には、SIMSにより得られる酸化物半導体のチャネル形成領域における水素濃度は、1×1020atoms/cm3未満、好ましくは5×1019atoms/cm3未満、より好ましくは1×1019atoms/cm3未満、より好ましくは5×1018atoms/cm3未満、さらに好ましくは1×1018atoms/cm3未満とする。
また、酸化物半導体にアルカリ金属又はアルカリ土類金属が含まれると、欠陥準位を形成し、キャリアを生成する場合がある。したがって、アルカリ金属又はアルカリ土類金属が含まれている酸化物半導体を用いたトランジスタはノーマリーオン特性となりやすい。このため、SIMSにより得られる酸化物半導体のチャネル形成領域中のアルカリ金属又はアルカリ土類金属の濃度を、1×1018atoms/cm3以下、好ましくは2×1016atoms/cm3以下にする。
不純物が十分に低減された酸化物半導体をトランジスタのチャネル形成領域に用いることで、安定した電気特性を付与することができる。
[その他の半導体材料]
半導体層113は、トランジスタのチャネル形成領域を含む半導体層と言い換えることができる。半導体層に用いることができる半導体材料は、上述の金属酸化物に限られない。半導体層として、バンドギャップを有する半導体材料(ゼロギャップ半導体ではない半導体材料)を用いてもよい。例えば、単体元素の半導体、化合物半導体、又は層状物質(原子層物質、2次元材料等ともいう。)等を半導体材料に用いることが好ましい。
半導体層113は、トランジスタのチャネル形成領域を含む半導体層と言い換えることができる。半導体層に用いることができる半導体材料は、上述の金属酸化物に限られない。半導体層として、バンドギャップを有する半導体材料(ゼロギャップ半導体ではない半導体材料)を用いてもよい。例えば、単体元素の半導体、化合物半導体、又は層状物質(原子層物質、2次元材料等ともいう。)等を半導体材料に用いることが好ましい。
ここで、本明細書等において、層状物質とは、層状の結晶構造を有する材料群の総称である。層状の結晶構造は、共有結合又はイオン結合によって形成される層が、ファンデルワールス力のような、共有結合又はイオン結合よりも弱い結合を介して積層している構造である。層状物質は、単位層内における電気伝導性が高く、つまり、2次元電気伝導性が高い。半導体として機能し、かつ、2次元電気伝導性の高い材料をチャネル形成領域に用いることで、オン電流の大きいトランジスタを提供することができる。
半導体材料に用いることができる単体元素の半導体として、シリコン、ゲルマニウム等が挙げられる。半導体層に用いることができるシリコンとして、単結晶シリコン、多結晶シリコン、微結晶シリコン、及び非晶質シリコンが挙げられる。多結晶シリコンとして、例えば、低温ポリシリコン(LTPS:Low Temperature Poly Silicon)が挙げられる。
半導体材料に用いることができる化合物半導体として、炭化シリコン、シリコンゲルマニウム、ヒ化ガリウム、リン化インジウム、窒化ホウ素、ヒ化ホウ素等が挙げられる。半導体層に用いることができる窒化ホウ素は、アモルファス構造を含むことが好ましい。半導体層に用いることができるヒ化ホウ素は、立方晶構造の結晶を含むことが好ましい。
層状物質として、グラフェン、シリセン、炭窒化ホウ素、カルコゲン化物等がある。層状物質としての炭窒化ホウ素は、炭素原子、窒素原子、及びホウ素原子が平面上に六角形格子構造で配列している。カルコゲン化物は、カルコゲンを含む化合物である。また、カルコゲンは、第16族に属する元素の総称であり、酸素、硫黄、セレン、テルル、ポロニウム、リバモリウムが含まれる。また、カルコゲン化物として、遷移金属カルコゲナイド、13族カルコゲナイド等が挙げられる。
半導体層として、例えば、半導体として機能する遷移金属カルコゲナイドを用いることが好ましい。半導体層として適用可能な遷移金属カルコゲナイドとして、具体的には、硫化モリブデン(代表的にはMoS2)、セレン化モリブデン(代表的にはMoSe2)、モリブデンテルル(代表的にはMoTe2)、硫化タングステン(代表的にはWS2)、セレン化タングステン(代表的にはWSe2)、タングステンテルル(代表的にはWTe2)、硫化ハフニウム(代表的にはHfS2)、セレン化ハフニウム(代表的にはHfSe2)、硫化ジルコニウム(代表的にはZrS2)、セレン化ジルコニウム(代表的にはZrSe2)等が挙げられる。上述の遷移金属カルコゲナイドを半導体層に適用することで、オン電流が大きい半導体装置を提供することができる。
<トランジスタの作製方法例>
以下では、本発明の一態様の半導体装置が有するトランジスタ(ここでは、図8A及び図8Bに示す縦型トランジスタ)の作製方法例について、図面を参照して説明する。
以下では、本発明の一態様の半導体装置が有するトランジスタ(ここでは、図8A及び図8Bに示す縦型トランジスタ)の作製方法例について、図面を参照して説明する。
各図の(A)は、平面図を示す。また、各図の(B)はそれぞれ、各図の(A)にA1−A2の一点鎖線で示す部位に対応する断面図である。また、各図の(C)はそれぞれ、各図の(A)にA3−A4の一点鎖線で示す部位に対応する断面図である。なお、各図の(A)の平面図では、図の明瞭化のために一部の要素を省いている。
以下において、絶縁体を形成するための絶縁性材料、導電体を形成するための導電性材料、又は半導体を形成するための半導体材料は、スパッタリング法、CVD法、MBE法、PLD法、又はALD法等の成膜方法を適宜用いて成膜することができる。
なお、スパッタリング法にはスパッタリング用電源に高周波電源を用いるRFスパッタリング法、直流電源を用いるDCスパッタリング法、さらにパルス的に電極に印加する電圧を変化させるパルスDCスパッタリング法がある。RFスパッタリング法は主に絶縁膜を成膜する場合に用いられ、DCスパッタリング法は主に金属導電膜を成膜する場合に用いられる。また、パルスDCスパッタリング法は、主に、酸化物、窒化物、又は炭化物等の化合物をリアクティブスパッタリング法で成膜する際に用いられる。
なお、CVD法は、プラズマを利用するプラズマCVD(PECVD)法、熱を利用する熱CVD(TCVD:Thermal CVD)法、光を利用する光CVD(Photo CVD)法等に分類することができる。さらに用いる原料ガスによって金属CVD(MCVD:Metal CVD)法、有機金属CVD(MOCVD:Metal Organic CVD)法に分けることができる。
プラズマCVD法は、比較的低温で高品質の膜が得られる。また、熱CVD法は、プラズマを用いないため、被処理物へのプラズマダメージを生じさせずに成膜することが可能な成膜方法である。例えば、半導体装置に含まれる配線、電極、素子(トランジスタ、容量等)等は、プラズマから電荷を受け取ることでチャージアップする場合がある。このとき、蓄積した電荷によって、半導体装置に含まれる配線、電極、又は素子等が破壊される場合がある。一方、プラズマを用いない熱CVD法の場合、こういったプラズマダメージが生じないため、半導体装置の歩留まりを高くすることができる。また、熱CVD法では、成膜中のプラズマダメージが生じないため、欠陥の少ない膜が得られる。
また、ALD法としては、プリカーサ及びリアクタントの反応を熱エネルギーのみで行う熱ALD法、プラズマ励起されたリアクタントを用いるPEALD法等を用いることができる。
CVD法及びALD法は、ターゲット等から放出される粒子が堆積するスパッタリング法とは異なる。したがって、被処理物の形状の影響を受けにくく、良好な段差被覆性を有する成膜方法である。特に、ALD法は、優れた段差被覆性と、優れた厚さの均一性を有するため、例えば、アスペクト比の高い開口部の表面を被覆する場合に好適である。ただし、ALD法は、比較的成膜速度が遅いため、成膜速度の速いCVD法等の他の成膜方法と組み合わせて用いることが好ましい場合もある。
また、CVD法では、原料ガスの流量比によって、任意の組成の膜を成膜することができる。例えば、CVD法では、成膜しながら原料ガスの流量比を変化させることによって、組成が連続的に変化した膜を成膜することができる。原料ガスの流量比を変化させながら成膜する場合、複数の成膜室を用いて成膜する場合と比べて、搬送又は圧力調整にかかる時間を要さない分、成膜にかかる時間を短くすることができる。したがって、半導体装置の生産性を高めることができる場合がある。
また、ALD法では、異なる複数種のプリカーサを同時に導入することで任意の組成の膜を成膜することができる。又は、異なる複数種のプリカーサを導入する場合、各プリカーサのサイクル数を制御することで、任意の組成の膜を成膜することができる。
まず、基板(図示しない。)又はトランジスタ等の構造物(図示しない。)を準備し、当該基板上又は当該構造物上に、導電層111を形成する(図12A乃至図12C)。例えば、導電層111となる導電膜を形成し、当該導電膜を加工することにより、導電層111を形成することができる。導電層111となる導電膜には、上述の導電層111に適用可能な導電性材料を適宜用いることができる。
導電層111となる導電膜の形成は、スパッタリング法、CVD法、MBE法、PLD法、又はALD法等の成膜方法を適宜用いて行うことができる。例えば、導電層111となる導電膜として、CVD法を用いて、タングステン、窒化チタンの順に成膜された積層膜を形成することができる。導電層111となる導電膜の形成後、例えば、リソグラフィー法によるパターン形成を行い、当該パターンに基づいてドライエッチング法、又はウェットエッチング法等を用いて上記導電膜を加工することにより、導電層111を形成することができる。ここで、上記導電膜の加工をドライエッチング法で行うと、微細加工ができ、好ましい。
なお、リソグラフィー法では、まず、マスクを介してレジストを露光する。次に、露光された領域を、現像液を用いて除去又は残存させてレジストマスクを形成する。これにより、パターンが形成される。
例えば、KrFエキシマレーザ光、ArFエキシマレーザ光、又はEUV(Extreme Ultraviolet)光等を用いて、レジストを露光することでレジストマスクを形成する。また、基板と投影レンズとの間に液体(例えば、水)を満たして露光する、液浸技術を用いてもよい。また、前述した光に代えて、電子ビーム又はイオンビームを用いてもよい。なお、電子ビーム又はイオンビームを用いる場合には、マスクは不要となる。なお、レジストマスクは、アッシング等のドライエッチング処理を行う、ウェットエッチング処理を行う、ドライエッチング処理後にウェットエッチング処理を行う、又はウェットエッチング処理後にドライエッチング処理を行うことで、除去することができる。
次に、当該レジストマスクを介してエッチング処理を行う。これにより、導電層、半導体層、絶縁層等を所望の形状に加工することができる。
上記エッチング処理としてドライエッチング処理を行う場合、エッチングガスとしては、ハロゲンを含むエッチングガスを用いることができ、具体的には、フッ素、塩素、及び臭素のうち、一又は複数を含むエッチングガスを用いることができる。例えば、エッチングガスとして、C4F6ガス、C5F6ガス、C4F8ガス、CF4ガス、SF6ガス、NF3ガス、CHF3ガス、Cl2ガス、BCl3ガス、SiCl4ガス、CCl4ガス、又はBBr3ガス等を単独で、又は2以上のガスを混合して用いることができる。また、上記のエッチングガスに酸素ガス、炭酸ガス、窒素ガス、ヘリウムガス、アルゴンガス、水素ガス、又は炭化水素ガス等を適宜添加することができる。エッチング条件は、エッチングする対象に合わせて適宜設定することができる。
ドライエッチング装置としては、平行平板型電極を有する容量結合型プラズマ(CCP:Capacitively Coupled Plasma)エッチング装置を用いることができる。平行平板型電極を有する容量結合型プラズマエッチング装置は、平行平板型電極の一方の電極に高周波電圧を印加する構成とすることもできる。又は平行平板型電極の一方の電極に複数の異なった高周波電圧を印加する構成とすることもできる。又は平行平板型電極それぞれに同じ周波数の高周波電圧を印加する構成とすることもできる。又は平行平板型電極それぞれに周波数の異なる高周波電圧を印加する構成とすることもできる。又は高密度プラズマ源を有するドライエッチング装置を用いることができる。高密度プラズマ源を有するドライエッチング装置は、例えば、誘導結合型プラズマ(ICP:Inductively Coupled Plasma)エッチング装置を用いることができる。
次に、基板(又は構造物)上及び導電層111上に、層間絶縁層として機能する絶縁層103を形成する(図12A乃至図12C)。絶縁層103には、上述の絶縁性材料を適宜用いることができる。絶縁層103の形成は、スパッタリング法、CVD法、MBE法、PLD法、又はALD法等の成膜方法を適宜用いて行うことができる。例えば、絶縁層103として、スパッタリング法を用いて酸化シリコン膜を成膜する。なお、絶縁層103は、成膜後にCMP処理を行って、上面を平坦化させることが好ましい。絶縁層103の平坦化処理を行うことで、後の工程で、配線として機能する導電層112を好適に形成することができる。また、絶縁層103上に、例えば、スパッタリング法によって、酸化アルミニウムを成膜した後、絶縁層103に達するまで、CMP処理を行ってもよい。当該CMP処理を行うことで絶縁層103表面の平坦化及び平滑化を行うことができる。当該酸化アルミニウムを絶縁層103上に配置してCMP処理を行うことで、CMP処理の終点検出が容易となる。
なお、CMP処理を行わなくてもよい場合がある。このとき、絶縁層103の上面は、凸曲面形状を有する。平坦化処理を行わないことにより、作製コストを低くすることができるとともに、生産歩留まりを高めることができる。
ここで、導電層111上の絶縁層103の膜厚が、縦型トランジスタのチャネル長に対応するため、当該縦型トランジスタのチャネル長の設計値に合わせて、絶縁層103の膜厚を適宜設定することができる。
また、絶縁層103を、酸素を含む雰囲気で、スパッタリング法で成膜することで、過剰酸素を含む絶縁層103を形成することができる。また、成膜ガスに水素を含む分子を用いなくてもよいスパッタリング法を用いることで、絶縁層103中の水素濃度を低減することができる。このように、絶縁層103を成膜することで、絶縁層103から後の工程で形成する半導体層113のチャネル形成領域に酸素を供給し、酸素欠損及びVoHの低減を図ることができる。
次に、絶縁層103上に、後に導電層112となる導電膜112Aを形成する(図12A乃至図12C)。導電膜112Aには、上述の導電層112に適用可能な導電性材料を適宜用いることができる。導電膜112Aの形成は、スパッタリング法、CVD法、MBE法、PLD法、又はALD法等の成膜方法を適宜用いて行うことができる。
次に、導電膜112Aの一部、及び絶縁層103の一部を加工して、導電層111に達する開口121を形成する(図13A乃至図13C)。開口121の形成は、例えば、リソグラフィー法及びエッチング法を用いて行うことができる。
ここで、開口121の側壁は、導電層111の上面に対して垂直であることが好ましい。このような構成にすることで、半導体装置の微細化又は高集積化を図ることができる。また、開口121の側壁は、テーパ形状とすることもできる。開口121の側壁をテーパ形状にすることで、例えば、後述する半導体層113となる金属酸化物膜等の被覆性が向上し、鬆等の欠陥を低減することができる。
開口121の最大幅(平面視において、開口121が円形である場合は直径)の大きさは、微細であることが好ましい。例えば、開口121の最大幅は、1nm以上60nm以下、1nm以上50nm以下、1nm以上40nm以下、1nm以上30nm以下、1nm以上20nm以下、又は5nm以上20nm以下であることが好ましい。
開口121はアスペクト比が大きいため、異方性エッチングを用いて、導電膜112Aの一部、及び絶縁層103の一部を加工することが好ましい。特に、ドライエッチング法による加工は、微細加工に適しているため好ましい。また、層によって、それぞれ異なる加工条件で行ってもよい。なお、導電膜112A、及び絶縁層103の一部の加工を行う条件によっては、開口121内における導電層112の側面の傾きと、開口121内における絶縁層103の側面の傾きと、が互いに異なることがある。
続いて、加熱処理を行うこともできる。加熱処理は、250℃以上650℃以下、好ましくは300℃以上500℃以下、さらに好ましくは320℃以上450℃以下で行う。なお、加熱処理は、例えば窒素ガス若しくは不活性ガスの雰囲気で行う。また、加熱処理は減圧状態で行うこともできる。以上のような加熱処理を行うことで、後述する半導体層113となる金属酸化物膜の成膜前に、絶縁層103等に含まれる、水等の不純物を低減することができる。
また、上記加熱処理で用いるガスは、高純度化されていることが好ましい。例えば、上記加熱処理で用いるガスに含まれる水分量を1ppb以下、好ましくは0.1ppb以下、より好ましくは0.05ppb以下にする。高純度化されたガスを用いて加熱処理を行うことで、例えば、絶縁層103に水分が取り込まれることを可能な限り防ぐことができる。
次に、開口121の底部(すなわち、開口121内における導電層111の上面)及び側壁(すなわち、開口121内における絶縁層103の側面、及び開口121内における導電膜112Aの側面)、並びに導電膜112Aの上面の少なくとも一部に接して、半導体層113となる金属酸化物膜を形成する。当該金属酸化物膜には、上述の半導体層113に適用可能な金属酸化物を適宜用いることができる。当該金属酸化物膜の形成は、スパッタリング法、CVD法、MBE法、PLD法、又はALD法等の成膜方法を適宜用いて行うことができる。ここで、当該金属酸化物膜は、アスペクト比の大きい開口121内において、絶縁層103の側面、導電膜112Aの側面、及び導電層111の上面に接して形成されることが好ましい。よって、当該金属酸化物膜は、被覆性が良好な成膜方法を用いて形成することが好ましく、CVD法又はALD法等を用いることがより好ましい。例えば、当該金属酸化物膜として、ALD法を用いて、In−Ga−Zn酸化物を成膜する。又は当該金属酸化物膜として、In−Al−Zn酸化物を成膜することもできる。又は、当該金属酸化物膜として、実施の形態2で説明する酸化インジウムを成膜することもできる。
なお、開口121の側壁がテーパ形状である場合、当該金属酸化物膜の成膜は、CVD法又はALD法を用いる場合に限られない。例えば、スパッタリング法を用いることもできる。
また、半導体層113を積層構造とする場合、半導体層113に含まれる各層の成膜方法は同じとすることもでき、異ならせることもできる。例えば、半導体層113を2層の積層構造とする場合、半導体層113となる金属酸化物膜の1層目をスパッタリング法で成膜し、2層目をALD法で成膜することもできる。スパッタリング法を用いて成膜された金属酸化物膜は結晶性を有しやすい。そこで、結晶性を有する金属酸化物膜を1層目として設けることで、2層目の結晶性を高めることができる。また、スパッタリング法で成膜した金属酸化物膜の1層目にピンホール又は段切れ等が形成されたとしても、それらと重畳する部分を、被覆性の良好なALD法で成膜した金属酸化物膜の2層目で塞ぐことができる。
次に、加熱処理を行うことが好ましい。加熱処理は、金属酸化物膜が多結晶化しない温度範囲で行えばよく、例えば、250℃以上650℃以下、好ましくは400℃以上600℃以下で行う。加熱処理の詳細は、前述の記載を参照することができる。
ここで、金属酸化物膜に、過剰酸素を含む絶縁層103を接して設けた状態で、上記加熱処理を行うことが好ましい。このように加熱処理を行うことで、絶縁層103から金属酸化物膜に酸素を供給し、後に形成される半導体層113中の酸素欠損及びVoHの低減を図ることができる。
なお、上記においては、金属酸化物膜の成膜後に加熱処理を行う例を示したが、本発明はこれに限られるものではない。さらに後の工程で加熱処理を行う構成とすることもできる。
次に、半導体層113となる金属酸化物膜に対して、例えば、リソグラフィー法によるパターン形成を行った後、当該パターンに基づいて、エッチング法により加工する。これにより、開口121と重なる領域を有するように、半導体層113を形成する(図14A乃至図14C)。これにより、半導体層113の一部が、開口121内に形成される。また、半導体層113は、導電膜112Aの上面の一部に接する。以上により、開口121内において導電層111の上面と接する領域、開口121内において絶縁層103の側面と接する領域、開口121内において導電膜112Aの側面と接する領域、及び導電膜112Aの上面と接する領域を有する半導体層113が形成される。
次に、導電膜112Aの一部を加工して、導電層111と重なる領域を有するように、導電層112を形成する(図15A乃至図15C)。導電層112の形成は、例えば、リソグラフィー法によるパターン形成を行った後、当該パターンに基づいて導電膜112Aをエッチング法で加工することにより行うことができる。当該加工には、例えば、ドライエッチング法、又はウェットエッチング法を用いることができるが、ドライエッチング法による加工は微細加工に適しており好ましい。
なお、上記では、開口121を形成した後に、半導体層113及び導電層112をそれぞれ形成する例を示したが、この限りではない。以下では、開口121、半導体層113、及び導電層112の形成手順が上記と異なる作製方法例について説明する。
図12A乃至図12Cに示す導電膜112Aを形成するまでは、上述と同様の方法である。
次に、導電膜112Aの一部を加工して、導電層112を形成する。例えば、導電層112の形成方法は、前述した説明を参照することができる。
次に、導電層112の一部、及び絶縁層103の一部を加工して、導電層111に達する開口121を形成する。例えば、開口121の形成方法は、前述した説明を参照することができる。
続いて、加熱処理を行ってもよい。例えば、加熱処理の条件は、前述した説明を参照することができる。
次に、開口121の底部及び側壁、並びに導電層112の上面の少なくとも一部に接して、半導体層113となる金属酸化物膜を形成する。このとき、当該金属酸化物膜は、開口121の外側において、絶縁層103の上面と接する領域を有する。例えば、当該金属酸化物膜の成膜方法は、前述した説明を参照することができる。
次に、加熱処理を行うことが好ましい。例えば、加熱処理の条件は、前述した説明を参照することができる。
次に、半導体層113となる金属酸化物膜を、リソグラフィー法を用いて加工し、半導体層113を形成する(図15A乃至図15C)。
これ以降は、上記いずれの作製方法を適用する場合においても、同様の方法で進めることができる。
次に、半導体層113上、導電層112上、及び絶縁層103上に、絶縁層105を形成する(図16A乃至図16C)。絶縁層105には、上述の絶縁性材料を適宜用いることができる。絶縁層105の形成は、スパッタリング法、CVD法、MBE法、PLD法、又はALD法等の成膜方法を適宜用いて行うことができる。ここで、絶縁層105は、アスペクト比の大きい開口121に設けられた半導体層113に接して形成されることが好ましい。よって、絶縁層105の成膜には、被覆性が良好な成膜方法を用いることが好ましく、CVD法又はALD法等を用いることがより好ましい。例えば、絶縁層105として、ALD法を用いて、酸化シリコンを成膜する。
なお、開口121の側壁がテーパ形状である場合、絶縁層105の成膜は、CVD法又はALD法を用いる場合に限られない。例えば、スパッタリング法を用いることもできる。
半導体層113を形成した後で、絶縁層105を形成する構成にすることで、半導体層113の側端部が絶縁層105で覆われる。したがって、半導体層113と、後の工程で形成する導電層115のショートを防ぐことができる。また、上記構成にすることで、導電層112の側端部が絶縁層105で覆われる。したがって、導電層112と導電層115のショートを防ぐことができる。
次に、絶縁層105の凹部を埋めるように、絶縁層105上に、導電膜115Aを形成する(図16A乃至図16C)。導電膜115Aには、上述の導電層115に適用可能な導電性材料を適宜用いることができる。導電膜115Aの形成は、スパッタリング法、CVD法、MBE法、PLD法、又はALD法等の成膜方法を適宜用いて行うことができる。ここで、導電膜115Aは、アスペクト比の大きい開口121に設けられた絶縁層105に接して形成されることが好ましい。よって、導電膜115Aの形成には、被覆性又は埋め込み性が良好な成膜方法を用いることが好ましく、CVD法又はALD法等を用いることがより好ましい。
なお、CVD法を用いて導電膜115Aを形成する場合、導電膜115Aの上面の平均面粗さが大きくなることがある。この場合、CMP法を用いて、導電膜115Aの上面を平坦化することが好ましい。このとき、CMP処理を行う前に、導電膜115A上に酸化シリコン膜又は酸化窒化シリコン膜を成膜し、当該酸化シリコン膜又は当該酸化窒化シリコン膜を除去するまで、CMP処理を行ってもよい。
また、上記においては、導電膜115Aが開口121を埋め込むように設けられるが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、導電膜115Aの中央部に、開口121の形状を反映した凹部が形成される場合がある。また、当該凹部を、例えば、無機絶縁材料で充填する構成とすることもできる。
次に、導電膜115Aの一部を加工して、導電層115を形成する(図17A乃至図17C)。導電層115の形成は、例えば、リソグラフィー法によるパターン形成を行った後、当該パターンに基づいて導電膜115Aをエッチング法で加工することにより行うことができる。当該加工には、例えば、ドライエッチング法又はウェットエッチング法を用いることができるが、ドライエッチング法による加工は微細加工に適していて好ましい。導電層115は、半導体層113と重なる領域を有するように、絶縁層105上に形成される。
以上のようにして、導電層111、導電層112、半導体層113、絶縁層105、及び導電層115を有する、図8A及び図8Bに示す縦型トランジスタを形成することができる。前述のように、導電層111は、当該縦型トランジスタのソース電極又はドレイン電極の一方として機能する。導電層112は、当該縦型トランジスタのソース電極又はドレイン電極の他方として機能する。半導体層113は、当該縦型トランジスタのチャネル形成領域を有する半導体層として機能する。絶縁層105は、当該縦型トランジスタのゲート絶縁層として機能する。導電層115は、当該縦型トランジスタのゲート電極として機能する。
次に、導電層115及び絶縁層105を覆って、絶縁層107を形成する。その後、絶縁層107上に絶縁層131を形成する(図18A乃至図18C)。絶縁層107及び絶縁層131には、それぞれ、上述の絶縁性材料を適宜用いることができる。絶縁層107及び絶縁層131の形成は、スパッタリング法、CVD法、MBE法、PLD法、又はALD法等の成膜方法を適宜用いて行うことができる。
上記縦型トランジスタ上に、さらにトランジスタ等の構造物を作製する場合には、CMP処理によって絶縁層131、絶縁層107、及び導電層115の上面を研磨することが好ましい。当該処理により、それぞれ基板面に対する高さが概略等しい絶縁層131、絶縁層107、及び導電層115が形成される(図19A乃至図19C)。
次に、導電層115、絶縁層107、及び絶縁層131上に、トランジスタ等の構造物を作製する。例えば、縦型トランジスタを作製する場合には、前述の図12A乃至図18Cで説明した工程を繰り返す。これにより、図3及び図4に示すトランジスタ200A及びトランジスタ100A、若しくは、図6及び図7に示すトランジスタ300A、トランジスタ200A、及びトランジスタ100Aのような、互いに積層した複数の縦型トランジスタを作製することができる。
本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせることができる。また、本明細書において、1つの実施の形態の中に、複数の構成例が示される場合は、構成例を適宜組み合わせることが可能である。
(実施の形態2)
本実施の形態では、本発明の一態様の半導体装置が有するトランジスタの半導体層に用いることのできる、酸化インジウム膜について説明する。
本実施の形態では、本発明の一態様の半導体装置が有するトランジスタの半導体層に用いることのできる、酸化インジウム膜について説明する。
なお、本明細書等において、膜中に少なくとも結晶部又は結晶領域を有する酸化インジウムを、結晶の酸化インジウム(crystal IO)又は結晶性酸化インジウム(crystalline IO)という。例えば、crystal IO又はcrystalline IOとして、単結晶の酸化インジウム、多結晶の酸化インジウム、微結晶の酸化インジウム等が挙げられる。
酸化インジウムは、In−Ga−Zn酸化物(以下、IGZOとも表記する。)、酸化亜鉛などの酸化物半導体とは全く異なる物性を有する半導体材料である。
酸化インジウム、シリコン、及びIGZOのホール(Hall)移動度のキャリア濃度依存性について説明する。図20Aはシリコン(Si)及び酸化インジウム(InOX)、図20BはIGZOに対する、ホール移動度のキャリア濃度依存性についての模式図である。
まず、IGZOは、図20Bに矢印で示すように、キャリア濃度が高いほどホール移動度が高い傾向を示す。一方、酸化インジウムは、図20Aに矢印で示すように、キャリア濃度が低いほどホール移動度が高い傾向を示す(非特許文献2参照)。この傾向はシリコンと同様の傾向であり、材料中のドーパント(不純物)の濃度が低いほど、不純物散乱が減少しホール移動度が高くなる。すなわち酸化インジウムは、高純度かつ真性であるほど、ホール移動度が高くなる。この結果から、酸化インジウムはIGZOとは異なり、シリコンに近い物性を持つ物質であるといえる。なお、図20Aに示す酸化インジウムの特性は、単結晶を想定した場合である。そのため、酸化インジウムが非単結晶(例えば、多結晶)のとき、図20Aに示す特性と異なる場合がある。
図20Aにおいて、キャリア濃度の低い範囲R1はホール移動度が極めて高いため、例えばトランジスタのチャネル形成領域に好適なキャリア濃度の範囲であるといえる。例えば、酸化インジウムの場合、範囲R1は、キャリア濃度の値が1×1015cm−3を含む範囲であり、例えば1×1014cm−3以上、1×1018cm−3以下の範囲である。キャリア濃度を十分に低減することにより、ホール移動度の値を270cm2/(V・s)程度にまで高められることが期待できる。
なお、酸化インジウムにおいて、キャリア濃度が範囲R1である領域は、キャリア濃度を低める元素を含むことができる。キャリア濃度を低める元素として、例えば、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、カドミウム、銅などが挙げられる。これらの元素がインジウムと置換することで、キャリア濃度を低くすることができる。また、キャリア濃度を低める元素として、例えば、窒素、リン、ヒ素、アンチモンなどが挙げられる。例えば、窒素、リン、ヒ素、又はアンチモンが酸素と置換することで、キャリア濃度を低くすることができる。
一方、キャリア濃度の高い範囲R2は電気抵抗が低く、例えばトランジスタのソース領域及びドレイン領域、又は抵抗体、若しくは透明導電膜に好適なキャリア濃度の範囲であるといえる。範囲R2は、キャリア濃度の値が1×1020cm−3を含む範囲であり、例えば1×1019cm−3以上、1×1022cm−3以下の範囲である。キャリア濃度を十分に高くすることで、抵抗率を1×10−4Ω・cm以下にまで低減できることが期待できる。
なお、酸化インジウムにおいて、キャリア濃度が範囲R2である領域は、キャリア濃度を高める元素を含むことができる。例えば、トランジスタのソース電極及びドレイン電極と共通の元素を含むことが好ましい。キャリア濃度を高める元素は、例えばチタン、ジルコニウム、ハフニウム、タンタル、タングステン、モリブデン、スズ、シリコン、ホウ素などが挙げられる。特に、酸化物が導電性又は半導体性を有する元素を用いることがより好ましい。
このように酸化インジウムにおいて、キャリア濃度の低い領域をトランジスタのチャネル形成領域に用いて、キャリア濃度の高い領域をトランジスタのソース領域及びドレイン領域に用いる。つまり、酸化インジウムは、価電子制御が可能な酸化物ともいえる。なお、IGZOは、IGZOと接する電極の応力に起因して、ソース領域及びドレイン領域に歪が形成され、n型領域が形成される場合がある。一方で、酸化インジウムは、IGZOとは異なり、価電子制御が可能であるため、IGZOのように膜中に歪を形成しなくてもよい。膜中に歪が少ないと、信頼性を高めることが期待できる。例えば、キャリア濃度が図20Aに示す範囲R1である領域と、範囲R2である領域とを、酸化インジウム膜中で作り分けることで、いわゆるn−i−n接合(n型領域と、i型領域と、n型領域との接合)を作ることができる。なお、シリコンを用いるトランジスタにおける価電子制御は、一般的に知られている。一方で、酸化インジウムを用いるトランジスタにおける価電子制御は、通常は想到し得ない、新規な技術思想である。
上記の技術思想を用いることで、本明細書等における酸化インジウムを有するトランジスタは、以下に示す特徴(1)~(5)のうち、2つ以上、好ましくは3つ以上、さらに好ましくは4つ以上、最も好ましくは5つを有する。(1)オン電流が高い(別言すると高移動度である)。(2)オフ電流が低い。(3)ノーマリーオフが可能である。(4)高い信頼性を有する。(5)遮断周波数(fT)が高い。例えば、本明細書等における酸化インジウムを有するトランジスタは、高移動度であり、オフ電流が低く、かつノーマリーオフが可能である。当該トランジスタは、高移動度であり、かつノーマリーオンのトランジスタとは異なる。
続いて、トランジスタに適用する酸化インジウム膜について説明する。酸化インジウム膜は、結晶性を有する(すなわち、結晶粒を有する)ことが好ましい。結晶粒を有する膜として、単結晶膜、多結晶膜、又は結晶粒を含む非晶質膜(微結晶膜ともいう。)などが挙げられる。特に、酸化インジウム膜は、多結晶膜が好ましく、より好ましくは単結晶膜である。単結晶膜は結晶粒界(グレインバウンダリともいう。)を有さない。結晶粒界には、キャリアの流れを阻害する不純物(代表的には、絶縁性の不純物、絶縁性の酸化物など)が偏析しやすい。単結晶膜を用いることで、結晶粒界におけるキャリア散乱等を抑制することができ、高い電界効果移動度を示すトランジスタを実現できる。また、当該結晶粒界に起因するトランジスタ特性のばらつきを抑制できる、といった優れた効果を奏する。
また、多結晶膜は、微結晶膜又は非晶質膜と比較して、キャリア散乱を低減させることが可能となり、高い電界効果移動度を示すため好ましい。多結晶膜を用いる場合には、結晶粒のサイズができるだけ大きく、結晶粒界が少ない膜を用いることが好ましい。なお、酸化インジウムの多結晶膜が適用されたトランジスタにおいて、チャネル形成領域に結晶粒界を有さない、又は結晶粒界が観察されない場合は、多結晶膜に含まれる単結晶領域内にチャネル形成領域が位置するため、単結晶の酸化インジウムが適用されたトランジスタとみなすことができる。
なお、酸化インジウムの結晶性は、例えば、XRD、TEM、又はEDにより解析できる。又は、これらを複数組み合わせて分析を行ってもよい。
また、本明細書等において、チャネル形成領域において結晶粒界が観察されない半導体層、チャネル形成領域が1つの結晶粒に含まれる半導体層、又は、チャネル形成領域内の少なくとも2つの領域において、結晶軸の方向が同一である半導体層を、単結晶膜と呼ぶことができる。また、チャネル形成領域において、1つの結晶粒内で、ある結晶軸又はある結晶方位を回転の軸として、他の結晶軸の方向が連続的に変化する半導体層を、単結晶膜と呼ぶことができる。
なお、チャネル形成領域とは、半導体層のうち、ゲート絶縁層を介してゲート電極と重なる(又は対向する)領域であって、ソース電極と接する領域とドレイン電極と接する領域との間に位置する領域を指す。チャネル形成領域における電流経路は、ソース電極とドレイン電極との最短距離である。そのため、チャネル形成領域における、結晶粒、結晶粒界、結晶軸、結晶方位等は、半導体層、ソース電極、及びドレイン電極を含む断面観察にて確認できる。
チャネル形成領域の酸化インジウム膜は、不純物濃度が低いほど好ましい。チャネル形成領域の酸化インジウム膜中の不純物は、キャリアの散乱源となり得るため、電界効果移動度の低下の要因となり得る。また、これら不純物が酸化インジウム膜の結晶成長を阻害する要因ともなり得る。酸化インジウム膜に対する不純物としては、ホウ素、シリコンなどが挙げられる。酸化インジウム膜は、これら不純物の濃度が、それぞれ、0.1%以下であることが好ましく、0.01%(100ppm)以下であることがさらに好ましい。なお、炭素、水素などは、成膜時の成膜ガス又はプリカーサに含まれ得る元素であり、上記不純物よりも多く酸化インジウム膜中に残存する場合がある。
なお、チャネル形成領域の酸化インジウム膜は、その結晶が立方晶構造(ビックスバイト型)を保持する範囲で、インジウムと同じ3価の陽イオンになり得る元素を含んでもよい。例えば、ガリウム、アルミニウムなどの周期表第13族元素、及び周期表第3族元素などが挙げられる。これらの元素は、酸化物中では3価の陽イオンとして主に存在するため、酸化インジウムのキャリア濃度を低く維持できる。
このような酸化インジウム膜をトランジスタに用いることで、トランジスタの電界効果移動度を、50cm2/(V・s)以上、好ましくは100cm2/(V・s)以上、より好ましくは150cm2/(V・s)以上、さらに好ましくは200cm2/(V・s)以上、さらに好ましくは250cm2/(V・s)以上とすることができる。
酸化インジウム膜の特徴の一つとして、IGZO膜と比較して酸素の透過性(拡散性)が高いことが挙げられる。図20Cに示すように、酸化インジウム膜(InOXと表記)に拡散する酸素(O)は、酸化インジウム膜を透過し、酸素分子(O2)として放出される。また、膜に含まれる水素と反応することで、水分子(H2O)として放出される場合もある。また、膜中に酸素欠損(VO)が存在する場合には、拡散する酸素原子が酸素欠損を補填する。酸化インジウム膜は酸素が拡散しやすいことから、IGZO膜と比較して酸素欠損を補填しやすいともいえる。
このように、酸化インジウム膜は、IGZO膜と比較して膜中の酸素欠損を低減しやすいため、このような酸化インジウム膜をトランジスタに適用することで、極めて高い信頼性を示すトランジスタを実現できる。
また、図20Cに示すように、酸化インジウム膜は水素を拡散する。酸化インジウム膜に外部から拡散する水素は、酸化インジウム膜を透過し、水素分子(H2)として放出される。又は、膜に含まれる酸素と反応することで、水分子として放出される。
酸化インジウム膜を用いたトランジスタは、電子を多数キャリアとする蓄積型トランジスタである。キャリアの緩和時間が一定値であると仮定する場合、電子(キャリア)の有効質量が小さいほど、電子移動度が高くなる。つまり、電子の有効質量が小さい酸化インジウムをトランジスタに用いることで、トランジスタのオン電流、又は電界効果移動度を高めることができる。
表1に、単結晶の酸化インジウム(ここでは、In2O3)と、単結晶のシリコン(Si)について、それぞれの有効質量を示す。表1に示すように、酸化インジウムは、電子の有効質量が小さく、正孔の有効質量は大きいという特徴がある。また酸化インジウムの電子の有効質量は結晶方位にほとんど依存しないという特徴がある。そのため、結晶性を有する酸化インジウムをトランジスタに用いることで、電界効果移動度の高いトランジスタ、周波数特性(f特とも呼称する。)が高いトランジスタを実現できる。さらに、正孔の有効質量が大きいため、オフ電流が極めて小さいトランジスタを実現できる。例えば、縦型のトランジスタに酸化インジウム膜を適用することで、チャネル幅1μmあたりのオフ電流が、125℃の環境下において、1fA(1×10−15A)以下、又は1aA(1×10−18A)以下であり、室温(25℃)環境下において、1aA(1×10−18A)以下、又は1zA(1×10−21A)以下とすることができる。また、表1に示すように、酸化インジウムはシリコンよりも電子の有効質量が小さく、正孔の有効質量が大きいため、Siトランジスタよりも電界効果移動度が高く、かつ、オフ電流の低いトランジスタを実現できる可能性がある。
結晶性を有する酸化インジウム膜の少なくとも一部に接するようにシード層を設けることが好ましい。シード層には、酸化インジウムとの格子定数の差(格子不整合ともいう。)が小さい結晶を含む材料を用いることが好ましい。これにより、酸化インジウム膜の結晶性を向上させることができる。なお、結晶性を有する酸化インジウム膜の少なくとも一部に接する層の一つとして、基板(例えば単結晶基板)を用いてもよい。
格子不整合の度合いを評価する方法の一つとして、以下に示す格子不整合度の値を用いる方法がある。シード層が有する結晶に対する、形成膜(ここでは酸化インジウム膜)が有する結晶の格子不整合度Δa[%]は、Δa=((L1−L2)/L2)×100で算出される。ここでL1は形成膜が有する結晶の単位格子ベクトルの長さ又は格子定数であり、L2はシード層が有する結晶の単位格子ベクトルの長さ又は格子定数である。
シード層と、酸化インジウム膜との格子不整合度Δaは、その絶対値が小さいほど好ましく、0であることが最も好ましい。例えばΔaは、−5%以上5%以下、好ましくは−4%以上4%以下、より好ましくは−3%以上3%以下、さらに好ましくは−2%以上2%以下とすることができる。
ここで、酸化インジウムの結晶は立方晶構造(ビックスバイト型)である。例えば、イットリア安定化ジルコニア(YSZ)の結晶は立方晶構造(蛍石型)とすることができる。立方晶構造のYSZの結晶に対する、酸化インジウムの結晶の格子不整合度は、−2%以上2%以下の範囲内であり、YSZ基板上に酸化インジウムの単結晶膜をエピタキシャル成長させることができる。
なお、シード層の結晶構造と、酸化インジウム膜の結晶構造とは、晶系又は結晶方位が同一でなくてもよい場合がある。例えば、立方晶構造の結晶を有する酸化インジウム膜の下に、六方晶構造又は三方晶構造の結晶を有する膜を用いることもできる。例えば、シード層の表面の結晶方位を[001]とし、酸化インジウム膜の下面の結晶方位を[111]とすることで、エピタキシャル成長に必要な結晶方位に関わる要件を満たすことができる。六方晶系又は三方晶系の結晶として、例えば、ウルツ鉱型構造、YbFe2O4型構造、Yb2Fe3O7型構造、及びこれらの変形型構造などがある。YbFe2O4型構造又はYb2Fe3O7型構造を有する結晶の一例としては、IGZOなどが挙げられる。
本実施の形態は、少なくともその一部を本明細書中に記載する他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することができる。
(実施の形態3)
本実施の形態では、実施の形態1で説明した本発明の一態様の半導体装置を適用することができる記憶装置900について説明する。
本実施の形態では、実施の形態1で説明した本発明の一態様の半導体装置を適用することができる記憶装置900について説明する。
図21に、記憶装置900の構成例を示すブロック図を示す。図21に示す記憶装置900は、駆動回路910と、メモリアレイ920と、を有する。メモリアレイ920は、1以上のメモリセル950を有する。図21では、メモリアレイ920がマトリクス状に配置された複数のメモリセル950を有する例を示している。
メモリセル950に、実施の形態1で例示した本発明の一態様の半導体装置を適用することができる。当該半導体装置を用いることで、記憶装置の動作速度を向上させることができる。また、記憶装置の微細化及び高集積化を図ることができる。また、記憶装置の面積当たりの容量を大きくすることができる。
駆動回路910は、PSW931(パワースイッチ)、PSW932、及び周辺回路915を有する。周辺回路915は、周辺回路911、コントロール回路912(Control Circuit)、及び電圧生成回路928を有する。
記憶装置900において、各回路、各信号及び各電圧は、必要に応じて、適宜取捨することができる。あるいは、他の回路又は他の信号を追加してもよい。信号BW、信号CE、信号GW、信号CLK、信号WAKE、信号ADDR、信号WDA、信号PON1、信号PON2は外部からの入力信号であり、信号RDAは外部への出力信号である。信号CLKはクロック信号である。
また、信号BW、信号CE、及び信号GWは制御信号である。信号CEはチップイネーブル信号であり、信号GWはグローバル書き込みイネーブル信号であり、信号BWはバイト書き込みイネーブル信号である。信号ADDRはアドレス信号である。信号WDAは書き込みデータ信号であり、信号RDAは読み出しデータ信号である。信号PON1、信号PON2は、パワーゲーティング制御用信号である。なお、信号PON1、信号PON2は、コントロール回路912で生成してもよい。
コントロール回路912は、記憶装置900の動作全般を制御する機能を有するロジック回路である。例えば、コントロール回路912は、信号CE、信号GW、及び信号BWを論理演算して、記憶装置900の動作モード(例えば、書き込み動作、読み出し動作)を決定する。又は、コントロール回路912は、この動作モードが実行されるように、周辺回路911の制御信号を生成する。
電圧生成回路928は負電圧を生成する機能を有する。信号WAKEは、信号CLKの電圧生成回路928への入力を制御する機能を有する。例えば、信号WAKEとしてHレベルの信号が与えられると、信号CLKが電圧生成回路928へ入力され、電圧生成回路928は負電圧を生成する。
周辺回路911は、メモリセル950に対するデータの書き込み及び読み出しをするための回路である。周辺回路911は、行デコーダ941(Row Decoder)、列デコーダ942(Column Decoder)、行ドライバ923(Row Driver)、列ドライバ924(Column Driver)、入力回路925(Input Cir.)、出力回路926(Output Cir.)、及びセンスアンプ927(Sense Amplifier)を有する。
行デコーダ941及び列デコーダ942は、信号ADDRをデコードする機能を有する。行デコーダ941は、アクセスする行を指定するための回路であり、列デコーダ942は、アクセスする列を指定するための回路である。行ドライバ923は、行デコーダ941が指定する行を選択する機能を有する。列ドライバ924は、データをメモリセル950に書き込む機能、メモリセル950からデータを読み出す機能、読み出したデータを保持する機能等を有する。
入力回路925は、信号WDAを保持する機能を有する。入力回路925が保持するデータは、列ドライバ924に出力される。入力回路925の出力データが、メモリセル950に書き込むデータ(Din)である。列ドライバ924がメモリセル950から読み出したデータ(Dout)は、出力回路926に出力される。出力回路926は、Doutを保持する機能を有する。また、出力回路926は、Doutを記憶装置900の外部に出力する機能を有する。出力回路926から出力されるデータが信号RDAである。
PSW931は周辺回路915へのVDDの供給を制御する機能を有する。PSW932は、行ドライバ923へのVHMの供給を制御する機能を有する。ここでは、記憶装置900の高電源電圧がVDDであり、低電源電圧はGND(接地電位)である。また、VHMは、ワード線を高レベルにするために用いられる高電源電圧であり、VDDよりも高い。信号PON1によってPSW931のオン・オフが制御され、信号PON2によってPSW932のオン・オフが制御される。図21では、周辺回路915において、VDDが供給される電源ドメインの数を1としているが、複数にすることもできる。この場合、各電源ドメインに対してパワースイッチを設けることが好ましい。
メモリセル950には、実施の形態1で説明した、本発明の一態様の半導体装置からなるOS−SRAM(例えば、図1Cに示すメモリセル30)を適用することができる。
図22に、メモリセル950に適用可能な、メモリセル30とは異なるOS−SRAMであるメモリセル31の構成例を示す。メモリセル30が6つのトランジスタで構成されるのに対し、メモリセル31は、8つのトランジスタと、2つの容量素子と、で構成される。メモリセル31は、バックアップ可能なSRAMのメモリセルである。
メモリセル31は、トランジスタM1Aと、トランジスタM2Aと、トランジスタM3Aと、トランジスタM1Bと、トランジスタM2Bと、トランジスタM3Bと、トランジスタM4と、トランジスタM5と、容量素子C1と、容量素子C2と、を有する。なお、トランジスタM1A及びトランジスタM1Bは、pチャネル型トランジスタであり、トランジスタM2A、トランジスタM3A、トランジスタM2B、トランジスタM3B、トランジスタM4、及びトランジスタM5は、nチャネル型トランジスタである。
トランジスタM1A、トランジスタM2A、トランジスタM3A、トランジスタM1B、トランジスタM2B、及びトランジスタM3Bについては、前述のメモリセル30に係る記載を参照することができる。したがって、メモリセル31は、メモリセル30の構成に、トランジスタM4、トランジスタM5、容量素子C1、及び容量素子C2を加えた構成であるということができる。
トランジスタM3Aの第1端子(ソース又はドレインの一方)は、配線BLと接続され、トランジスタM3Aの第2端子(ソース又はドレインの他方)は、トランジスタM1Aの第1端子(ソース又はドレインの一方)と、トランジスタM2Bの第1端子(ソース又はドレインの一方)と、トランジスタM1Bのゲートと、トランジスタM2Aのゲートと、トランジスタM5の第1端子(ソース又はドレインの一方)と、に接続されている。トランジスタM3Aのゲートは、配線WLと接続されている。トランジスタM3Bの第1端子(ソース又はドレインの一方)は、配線BLBと接続され、トランジスタM3Bの第2端子(ソース又はドレインの他方)は、トランジスタM1Bの第1端子(ソース又はドレインの一方)と、トランジスタM2Aの第1端子(ソース又はドレインの一方)と、トランジスタM1Aのゲートと、トランジスタM2Bのゲートと、トランジスタM4の第1端子(ソース又はドレインの一方)と、に接続されている。トランジスタM3Bのゲートは、配線WLと接続されている。
トランジスタM1Aの第2端子(ソース又はドレインの他方)は、配線VDDと接続されている。トランジスタM1Bの第2端子(ソース又はドレインの他方)は、配線VDDと接続されている。トランジスタM2Bの第2端子(ソース又はドレインの他方)は、配線GNDと接続されている。トランジスタM2Aの第2端子(ソース又はドレインの他方)は、配線GNDと接続されている。
トランジスタM4の第2端子(ソース又はドレインの他方)は、容量素子C1の第1端子(一方の電極)と接続され、トランジスタM4のゲートは、配線BRLと接続されている。トランジスタM5の第2端子(ソース又はドレインの他方)は、容量素子C2の第1端子(一方の電極)と接続され、トランジスタM5のゲートは、配線BRLと接続されている。
容量素子C1の第2端子(他方の電極)は、配線GNDと接続され、容量素子C2の第2端子(他方の電極)は、配線GNDと接続されている。
配線BL及び配線BLBは、ビット線として機能し、配線WLは、ワード線として機能し、配線BRLは、トランジスタM4及びトランジスタM5のそれぞれの導通状態、非導通状態を制御する配線である。
配線VDDは、高レベル電位を与える配線であり、配線GNDは、低レベル電位を与える配線である。
データの書き込みは、配線WLに高レベル電位を印加し、かつ配線BRLに高レベル電位を印加することによって行われる。具体的には、トランジスタM5が導通状態のときに、配線BLに記録する情報に対応する電位を印加し、トランジスタM5の第2端子側に当該電位を書き込む。
ところで、メモリセル31は、トランジスタM1A、トランジスタM1B、トランジスタM2A、及びトランジスタM2Bによってインバータループを構成しているため、トランジスタM3Bの第2端子側に、当該電位に対応するデータ信号の反転信号が入力される。トランジスタM3Bが導通状態であるため、配線BLBには、配線BLに印加されている電位、すなわち配線BLに入力されている信号の反転信号が出力される。また、トランジスタM4及びトランジスタM5がそれぞれ導通状態であるため、トランジスタM3Aの第2端子の電位、及びトランジスタM3Bの第2端子の電位は、それぞれ容量素子C2の第1端子、及び容量素子C1の第1端子に保持される。その後、配線WLに低レベル電位を印加し、かつ配線BRLに低レベル電位を印加し、トランジスタM3A、トランジスタM3B、トランジスタM4、及びトランジスタM5を非導通状態にすることによって、容量素子C1の第1端子、及び容量素子C2の第1端子の電位を保持する。
データの読み出しは、あらかじめ配線BL及び配線BLBを所定の電位にプリチャージした後に、配線WLに高レベル電位を印加し、配線BRLに高レベル電位を印加することによって、容量素子C1の第1端子の電位が、メモリセル31のインバータループによってリフレッシュされ、配線BLBに出力される。また、容量素子C2の第1端子の電位が、メモリセル31のインバータループによってリフレッシュされ、配線BLに出力される。配線BL及び配線BLBでは、それぞれプリチャージされた電位から容量素子C2の第1端子の電位、及び容量素子C1の第1端子の電位に変動するため、配線BL又は配線BLBの電位から、メモリセル31に保持された電位を読み出すことができる。
なお、トランジスタM3A、トランジスタM3B、トランジスタM4、及びトランジスタM5として、OSトランジスタを適用することが好ましい。これにより、書き込んだデータをトランジスタM3A、トランジスタM3B、トランジスタM4、及びトランジスタM5によって長時間保持することができるため、メモリセル31のリフレッシュの頻度を少なくすることができる。又は、メモリセル31のリフレッシュ動作を不要にすることができる。また、トランジスタM3A、トランジスタM3B、トランジスタM4、及びトランジスタM5として、実施の形態1に記載のOSトランジスタを用いることで、記憶装置の動作速度を向上させることができる。また、メモリセルの占有面積を低減することができる。
なお、トランジスタM1A、トランジスタM1B、トランジスタM2A、トランジスタM2B、トランジスタM4、及びトランジスタM5として、Siトランジスタを用いてもよい。
図22に示すメモリセル31において、トランジスタM1A、トランジスタM2A、及びトランジスタM3A、並びに、トランジスタM1B、トランジスタM2B、及びトランジスタM3Bのそれぞれに、実施の形態1に示す本発明の一態様の半導体装置を適用することができる。
また、図22に示すメモリセル31において、トランジスタM4及びトランジスタM5は、それぞれ、図1Eに示すメモリセル30における1層目(トランジスタM1A及びトランジスタM1Bが設けられる層)に設けることができる。又は、1層目と、2層目(トランジスタM2A及びトランジスタM2Bが設けられる層)と、の間に新たに層(例えば、トランジスタを有する層)を形成し、当該層に設ける構成とすることもできる。この場合、メモリセル31は、4層積層構造となる。
このように、本発明の一態様の半導体装置をメモリセル31に適用することにより、微細で優れた保持特性と速い動作速度を兼ね備える、極めて高性能なメモリセル31を実現することができる。
なお、図21に示す記憶装置900が有する駆動回路910と、メモリアレイ920と、は同一平面上に設けることができる。
また、図23Aに示すように、駆動回路910と、メモリアレイ920と、を重ねて設けることもできる。駆動回路910とメモリアレイ920を重ねて設けることで、信号伝搬距離を短くすることができる。また、図23Bに示すように、駆動回路910上にメモリアレイ920を複数層重ねて設けることもできる。これにより、記憶装置900の占有面積を増加させることなく、記憶装置900の記憶容量を大きくすることができる。
続いて、上記記憶装置などの半導体装置を備えることができる演算処理装置の一例について説明する。
図24に、演算装置970のブロック図を示す。図24に示す演算装置970は、例えばCPUに適用することができる。また、演算装置970は、CPUよりも並列処理可能なプロセッサコアを多数(数10~数100個)有するGPU(Graphics Processing Unit)、TPU(Tensor Processing Unit)、NPU(Neural Processing Unit)などのプロセッサにも適用することができる。
図24に示す演算装置970は、基板990上に、ALU991(ALU:Arithmetic Logic Unit、演算回路)、ALUコントローラ992、インストラクションデコーダ993、インタラプトコントローラ994、タイミングコントローラ995、レジスタ996、レジスタコントローラ997、バスインターフェイス998、キャッシュ999、及びキャッシュインターフェイス989を有している。基板990は、半導体基板、SOI基板、ガラス基板などを用いる。書き換え可能なROM及びROMインターフェイスを有してもよい。また、キャッシュ999及びキャッシュインターフェイス989は、別チップに設けてもよい。
キャッシュ999は、別チップに設けられたメインメモリとキャッシュインターフェイス989を介して接続される。キャッシュインターフェイス989は、メインメモリに保持されているデータの一部をキャッシュ999に供給する機能を有する。またキャッシュインターフェイス989は、キャッシュ999に保持されているデータの一部を、バスインターフェイス998を介してALU991又はレジスタ996等に出力する機能を有する。
後述するように、演算装置970上に積層して、メモリアレイ920を設けることができる。メモリアレイ920はキャッシュとして用いることができる。このとき、キャッシュインターフェイス989はメモリアレイ920に保持されているデータをキャッシュ999に供給する機能を有していてよい。またこのとき、キャッシュインターフェイス989の一部に、駆動回路910を有することが好ましい。
図24に示す演算装置970は、その構成を簡略化して示した一例に過ぎず、実際の演算装置970はその用途によって多種多様な構成を有している。例えば、図24に示す演算装置970を含む構成を一つのコアとし、当該コアを複数含み、それぞれのコアが並列で動作する、いわゆるマルチコアの構成とすることが好ましい。コアの数が多いほど、演算性能を高めることができる。コアの数は多いほど好ましいが、例えば2個、好ましくは4個、より好ましくは8個、さらに好ましくは12個、さらに好ましくは16個又はそれ以上とすることが好ましい。また、サーバ用途など非常に高い演算性能が求められる場合には、16個以上、好ましくは32個以上、さらに好ましくは64個以上のコアを有するマルチコアの構成とすることが好ましい。また、演算装置970が内部演算回路、データバスなどで扱うことができるビット数は、例えば8ビット、16ビット、32ビット、64ビットなどとすることができる。
バスインターフェイス998を介して演算装置970に入力された命令は、インストラクションデコーダ993に入力され、デコードされた後、ALUコントローラ992、インタラプトコントローラ994、レジスタコントローラ997、タイミングコントローラ995に入力される。
ALUコントローラ992、インタラプトコントローラ994、レジスタコントローラ997、タイミングコントローラ995は、デコードされた命令に基づき、各種制御を行う。具体的にALUコントローラ992は、ALU991の動作を制御するための信号を生成する。また、インタラプトコントローラ994は、演算装置970のプログラム実行中に、外部の入出力装置、周辺回路などからの割り込み要求を、その優先度、マスク状態などから判断し、処理する。レジスタコントローラ997は、レジスタ996のアドレスを生成し、演算装置970の状態に応じてレジスタ996の読み出し又は書き込みを行う。
また、タイミングコントローラ995は、ALU991、ALUコントローラ992、インストラクションデコーダ993、インタラプトコントローラ994、及びレジスタコントローラ997の動作のタイミングを制御する信号を生成する。例えばタイミングコントローラ995は、基準クロック信号を元に、内部クロック信号を生成する内部クロック生成部を備えており、内部クロック信号を上記各種回路に供給する。
図24に示す演算装置970において、レジスタコントローラ997は、ALU991からの指示に従い、レジスタ996における保持動作の選択を行う。すなわち、レジスタ996が有するメモリセルにおいて、フリップフロップによるデータの保持を行うか、容量素子によるデータの保持を行うかを、選択する。フリップフロップによるデータの保持が選択されている場合、レジスタ996内のメモリセルへの、電源電圧の供給が行われる。容量素子におけるデータの保持が選択されている場合、容量素子へのデータの書き換えが行われ、レジスタ996内のメモリセルへの電源電圧の供給を停止することができる。
メモリアレイ920と演算装置970は、重ねて設けることができる。図25A及び図25Bに半導体装置975Aの斜視図を示す。半導体装置975Aは、演算装置970上に、メモリアレイが設けられた層930を有する。層930には、メモリアレイ920L1、メモリアレイ920L2、及びメモリアレイ920L3が設けられている。演算装置970と各メモリアレイは、互いに重なる領域を有する。半導体装置975Aの構成を分かりやすくするため、図25Bでは演算装置970及び層930を分離して示している。
メモリアレイを有する層930と演算装置970を重ねて設けることで、両者の接続距離を短くすることができる。よって、両者間の通信速度を高めることができる。また、接続距離が短いため消費電力を低減することができる。
メモリアレイを有する層930と演算装置970とを積層する方法としては、演算装置970上に直接メモリアレイを有する層930を積層する方法(モノリシック積層ともいう。)を用いてもよいし、演算装置970と層930とをそれぞれ異なる基板上に形成し、2つの基板を貼り合せ、貫通ビア又は導電膜の接合技術(Cu−Cu接合など)を用いて接続する方法を用いてもよい。前者は貼合わせにおける位置ずれを考慮する必要がないため、チップサイズを小さくすることができるだけでなく、作製コストを削減することができる。
ここで、演算装置970にキャッシュ999を有さず、層930に設けられるメモリアレイ920L1、メモリアレイ920L2、及びメモリアレイ920L3は、それぞれキャッシュとして用いることができる。このとき、例えばメモリアレイ920L1をL1キャッシュ(レベル1キャッシュともいう。)として用い、メモリアレイ920L2をL2キャッシュ(レベル2キャッシュともいう。)として用い、メモリアレイ920L3をL3キャッシュ(レベル3キャッシュともいう。)として用いることができる。3つのメモリアレイのうち、メモリアレイ920L3が最も容量が大きく、かつ、最もアクセス頻度が低い。また、メモリアレイ920L1が最も容量が小さく、かつ最もアクセス頻度が高い。
メモリアレイ920L1、メモリアレイ920L2、及びメモリアレイ920L3のそれぞれに、前述したOS−SRAM(例えば、メモリセル30又はメモリセル31)を適用することができる。すなわち、メモリアレイ920L1、メモリアレイ920L2、及びメモリアレイ920L3のそれぞれに、本発明の一態様の半導体装置を適用することができる。特に、最も容量が小さく、最もアクセス頻度が高いメモリアレイ920L1には、OS−SRAMを適用することが好ましい。
なお、演算装置970に設けられるキャッシュ999をL1キャッシュとして用いる場合は、層930に設けられる各メモリアレイを、それぞれ下位のキャッシュ、又はメインメモリとして用いることができる。メインメモリはキャッシュよりも容量が大きく、アクセス頻度の低いメモリである。
また、図25Bに示すように、駆動回路910L1、駆動回路910L2、及び駆動回路910L3が設けられている。駆動回路910L1は接続電極940L1を介してメモリアレイ920L1と接続されている。同様に、駆動回路910L2は接続電極940L2を介してメモリアレイ920L2と、駆動回路910L3は接続電極940L3を介してメモリアレイ920L3と接続されている。
なお、ここではキャッシュとして機能するメモリアレイを3つとした場合を示したが、1つ又は2つでもよいし、4つ以上であってもよい。
メモリアレイ920L1をキャッシュとして用いる場合、駆動回路910L1はキャッシュインターフェイス989の一部として機能してもよいし、駆動回路910L1がキャッシュインターフェイス989と接続される構成としてもよい。同様に、駆動回路910L2、駆動回路910L3も、キャッシュインターフェイス989の一部として機能する、又はこれと接続される構成としてもよい。
メモリアレイ920をキャッシュとして機能させるか、メインメモリとして機能させるかは、各駆動回路910が有するコントロール回路912によって決定される。コントロール回路912は、演算装置970から供給された信号に基づいて、記憶装置900が有する複数のメモリセル950の一部をRAMとして機能させることができる。
記憶装置900は、複数のメモリセル950の一部をキャッシュとして機能させ、他の一部をメインメモリとして機能させることができる。すなわち、記憶装置900はキャッシュとしての機能と、メインメモリとしての機能を併せ持つことができる。本発明の一態様の記憶装置900は、例えば、ユニバーサルメモリとして機能させることができる。
また、一つのメモリアレイ920を有する層930を、演算装置970に重ねて設けてもよい。図26Aに半導体装置975Bの斜視図を示す。
半導体装置975Bでは、一つのメモリアレイ920を複数のエリアに分けて、それぞれ異なる機能で使用することができる。図26Aでは、領域L1をL1キャッシュとして、領域L2をL2キャッシュとして、領域L3をL3キャッシュとして用いる場合の例を示している。
また半導体装置975Bでは、領域L1乃至領域L3のそれぞれの容量を、状況に応じて変えることができる。例えば、L1キャッシュの容量を増やしたい場合には、領域L1の面積を大きくすることにより実現する。このような構成とすることで、演算処理の効率化を図ることができ、処理速度を向上させることができる。
また、複数のメモリアレイを積層してもよい。図26Bに半導体装置975Cの斜視図を示している。
半導体装置975Cは、メモリアレイ920L1を有する層930L1と、その上にメモリアレイ920L2を有する層930L2と、その上にメモリアレイ920L3を有する層930L3と、が積層されている。最も演算装置970に物理的に近いメモリアレイ920L1を上位のキャッシュに用い、最も遠いメモリアレイ920L3を下位のキャッシュ又はメインメモリに用いることができる。このような構成とすることで、各メモリアレイの容量を増大させることができるため、より処理能力を向上させることができる。
本実施の形態は、少なくともその一部を本明細書中に記載する他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することができる。
(実施の形態4)
本実施の形態では、本発明の一態様の記憶装置の応用例について説明する。実施の形態3で説明したように、本発明の一態様の記憶装置には、実施の形態1で説明した本発明の一態様の半導体装置を適用することができる。
本実施の形態では、本発明の一態様の記憶装置の応用例について説明する。実施の形態3で説明したように、本発明の一態様の記憶装置には、実施の形態1で説明した本発明の一態様の半導体装置を適用することができる。
一般に、コンピュータなどの半導体装置では、用途に応じて様々な記憶装置が用いられる。図27Aに、半導体装置に用いられる各種の記憶装置を階層ごとに示す。上層に位置する記憶装置ほど速い動作速度が求められ、下層に位置する記憶装置ほど大きな記憶容量と高い記録密度が求められる。図27Aでは、最上層から順に、CPUなどの演算処理装置にレジスタ(register)として混載されるメモリ、L1キャッシュ(L1 cache)、L2キャッシュ(L2 cache)、L3キャッシュ(L3 cache)、メインメモリ(main memory)、ストレージ(storage)等がある。なお、ここではL3キャッシュまで有する例を示したが、さらに下位のキャッシュを有していてもよい。
CPUなどの演算処理装置にレジスタとして混載されるメモリは、演算結果の一時保存などに用いられるため、演算処理装置からのアクセス頻度が高い。よって、記憶容量よりも速い動作速度が求められる。また、レジスタは演算処理装置の設定情報などを保持する機能も有する。
キャッシュは、メインメモリ(main memory)に保持されているデータの一部を複製して保持する機能を有する。使用頻繁が高いデータを複製してキャッシュに保持しておくことで、データへのアクセス速度を高めることができる。キャッシュに求められる記憶容量はメインメモリより少ないが、メインメモリよりも速い動作速度が求められる。また、キャッシュで書き換えられたデータは複製されてメインメモリに供給される。
メインメモリは、ストレージ(storage)から読み出されたプログラム、データなどを保持する機能を有する。
ストレージは、長期保存が必要なデータ、及び演算処理装置で使用する各種のプログラムなどを保持する機能を有する。よって、ストレージには動作速度よりも大きな記憶容量と高い記録密度が求められる。例えば、3D NANDなどの高容量かつ不揮発性の記憶装置を用いることができる。
本発明の一態様の酸化物半導体を用いた記憶装置(OSメモリ(OS memory))は、動作速度が速く、長期間のデータ保持が可能である。そのため、図27Aに示すように、本発明の一態様の記憶装置は、キャッシュが位置する階層とメインメモリが位置する階層の双方に好適に用いることができる。また、本発明の一態様の記憶装置は、ストレージが位置する階層にも適用することができる。
また、図27Bでは、キャッシュの一部にSRAMを、他の一部に本発明の一態様のOSメモリを適用した場合の例を示す。
キャッシュのうち、最も下位に位置するものを、LLC(Last Level Cache)と呼ぶことができる。LLCはこれよりも上位のキャッシュよりも速い動作速度は求められないものの、大きな記憶容量を有することが望ましい。本発明の一態様のOSメモリは動作速度が速く、長期間のデータ保持が可能であるため、LLCに好適に用いることができる。なお、本発明の一態様のOSメモリは、FLC(Final Level Cache)にも適用することができる。
例えば、図27Bに示すように、上位のキャッシュ(L1キャッシュ、L2キャッシュ等)にSRAMを用い、LLCに本発明の一態様のOSメモリを用いる構成とすることができる。また、図27Bに示すように、メインメモリにはOSメモリだけでなくDRAMを適用することもできる。
なお、本実施の形態は、本明細書で示す他の実施の形態と適宜組み合わせることができる。
(実施の形態5)
本実施の形態では、本発明の一態様の半導体装置の応用例について、図面を用いて説明する。本発明の一態様の半導体装置は、例えば、電子部品、電子機器、大型計算機、宇宙用機器、及びデータセンター(Data Center:DCともいう。)に用いることができる。本発明の一態様の半導体装置を用いた、電子部品、電子機器、大型計算機、宇宙用機器、及びデータセンターは、低消費電力化といった高性能化に有効である。
本実施の形態では、本発明の一態様の半導体装置の応用例について、図面を用いて説明する。本発明の一態様の半導体装置は、例えば、電子部品、電子機器、大型計算機、宇宙用機器、及びデータセンター(Data Center:DCともいう。)に用いることができる。本発明の一態様の半導体装置を用いた、電子部品、電子機器、大型計算機、宇宙用機器、及びデータセンターは、低消費電力化といった高性能化に有効である。
[電子部品]
電子部品700が実装された基板(実装基板704)の斜視図を、図28Aに示す。図28Aに示す電子部品700は、モールド711内に半導体装置710を有している。図28Aは、電子部品700の内部を示すために、一部の記載を省略している。電子部品700は、モールド711の外側にランド712を有する。ランド712は電極パッド713と接続され、電極パッド713は半導体装置710とワイヤ714を介して接続されている。電子部品700は、例えば、プリント基板702に実装される。このような電子部品が複数組み合わされて、それぞれがプリント基板702上で接続されることで実装基板704が完成する。
電子部品700が実装された基板(実装基板704)の斜視図を、図28Aに示す。図28Aに示す電子部品700は、モールド711内に半導体装置710を有している。図28Aは、電子部品700の内部を示すために、一部の記載を省略している。電子部品700は、モールド711の外側にランド712を有する。ランド712は電極パッド713と接続され、電極パッド713は半導体装置710とワイヤ714を介して接続されている。電子部品700は、例えば、プリント基板702に実装される。このような電子部品が複数組み合わされて、それぞれがプリント基板702上で接続されることで実装基板704が完成する。
また、半導体装置710は、駆動回路層715と、記憶層716と、を有する。なお、記憶層716は、複数のメモリセルアレイが積層された構成である。駆動回路層715と、記憶層716と、が積層された構成は、モノリシック積層の構成とすることができる。モノリシック積層の構成では、TSV(Through Silicon Via)等の貫通電極技術、及び、Cu−Cu直接接合等の接合技術、を用いることなく、各層間を接続することができる。駆動回路層715と、記憶層716と、をモノリシック積層の構成とすることで、例えば、プロセッサ上にメモリが直接形成される、いわゆるオンチップメモリの構成とすることができる。オンチップメモリの構成とすることで、プロセッサと、メモリとのインターフェース部分の動作を高速にすることが可能となる。
また、オンチップメモリの構成とすることで、TSV等の貫通電極を用いる技術と比較し、例えば接続配線のサイズを小さくできるため、接続ピン数を増加させることも可能となる。接続ピン数を増加させることで、並列動作が可能となるため、メモリのバンド幅(メモリバンド幅ともいう。)を向上させることが可能となる。
また、記憶層716が有する、複数のメモリセルアレイを、OSトランジスタを用いて形成し、当該複数のメモリセルアレイをモノリシックで積層することが好ましい。複数のメモリセルアレイをモノリシック積層の構成とすることで、メモリのバンド幅、及びメモリのアクセスレイテンシの一方又は双方を向上させることができる。なお、バンド幅とは、単位時間あたりのデータ転送量であり、アクセスレイテンシとは、アクセスしてからデータのやり取りが始まるまでの時間である。なお、記憶層716にSiトランジスタを用いる構成の場合、OSトランジスタと比較し、モノリシック積層の構成とすることが困難である。そのため、モノリシック積層の構成において、OSトランジスタは、Siトランジスタよりも優れた構造であるといえる。
また、半導体装置710を、ダイといってもよい。なお、本明細書等において、ダイとは、半導体チップの製造工程で、例えば円盤状の基板(ウエハともいう。)に回路パターンを形成し、さいの目状に切り分けて得られたチップ片を表す。なお、ダイに用いることのできる半導体材料として、例えば、シリコン(Si)、炭化ケイ素(SiC)、又は窒化ガリウム(GaN)等が挙げられる。例えば、シリコン基板(シリコンウエハともいう。)から得られたダイを、シリコンダイという場合がある。
次に、電子部品730の斜視図を図28Bに示す。電子部品730は、SiP(System in Package)又はMCM(Multi Chip Module)の一例である。電子部品730は、パッケージ基板732(プリント基板)上にインターポーザ731が設けられ、インターポーザ731上に半導体装置735、及び複数の半導体装置710が設けられる。
電子部品730では、半導体装置710を広帯域メモリ(HBM:High Bandwidth Memory)として用いる例を示している。また、半導体装置735は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、又はFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路に用いることができる。
パッケージ基板732は、例えば、セラミックス基板、プラスチック基板、又は、ガラスエポキシ基板を用いることができる。インターポーザ731は、例えば、シリコンインターポーザ、又は樹脂インターポーザを用いることができる。
インターポーザ731は、複数の配線を有し、端子ピッチの異なる複数の集積回路を接続する機能を有する。複数の配線は、単層又は多層で設けられる。また、インターポーザ731は、インターポーザ731上に設けられた集積回路をパッケージ基板732に設けられた電極と接続する機能を有する。これらのことから、インターポーザを「再配線基板」又は「中間基板」という場合がある。また、インターポーザ731に貫通電極を設けて、当該貫通電極を用いて集積回路とパッケージ基板732を接続する場合もある。また、シリコンインターポーザでは、貫通電極として、TSVを用いることもできる。
HBMでは、広いメモリバンド幅を実現するために多くの配線を接続する必要がある。このため、HBMを実装するインターポーザには、微細かつ高密度の配線形成が求められる。よって、HBMを実装するインターポーザには、シリコンインターポーザを用いることが好ましい。
また、シリコンインターポーザを用いた、SiP及びMCM等では、集積回路とインターポーザ間の膨張係数の違いによる信頼性の低下が生じにくい。また、シリコンインターポーザは表面の平坦性が高いため、シリコンインターポーザ上に設ける集積回路とシリコンインターポーザ間の接続不良が生じにくい。特に、インターポーザ上に複数の集積回路を横に並べて配置する2.5Dパッケージ(2.5次元実装)では、シリコンインターポーザを用いることが好ましい。
一方で、シリコンインターポーザ、及びTSV等を用いて端子ピッチの異なる複数の集積回路を接続する場合、当該端子ピッチの幅等のスペースが必要となる。そのため、電子部品730のサイズを小さくしようとした場合、上記の端子ピッチの幅が問題になり、広いメモリバンド幅を実現するために必要な多くの配線を設けることが、困難になる場合がある。そこで、前述したように、OSトランジスタを用いたモノリシック積層の構成が好適である。TSVを用いて積層したメモリセルアレイと、モノリシック積層したメモリセルアレイと、を組み合わせた複合化構造としてもよい。
また、電子部品730と重ねてヒートシンク(放熱板)を設けてもよい。ヒートシンクを設ける場合は、インターポーザ731上に設ける集積回路の高さを揃えることが好ましい。例えば、本実施の形態に示す電子部品730では、半導体装置710と半導体装置735の高さを揃えることが好ましい。
電子部品730を他の基板に実装するため、パッケージ基板732の底部に電極733を設けてもよい。図28Bでは、電極733を半田ボールで形成する例を示している。パッケージ基板732の底部に半田ボールをマトリクス状に設けることで、BGA(Ball Grid Array)実装を実現することができる。また、電極733を導電性のピンで形成してもよい。パッケージ基板732の底部に導電性のピンをマトリクス状に設けることで、PGA(Pin Grid Array)実装を実現することができる。
電子部品730は、BGA及びPGAに限らず様々な実装方法を用いて他の基板に実装することができる。実装方法としては、例えば、SPGA(Staggered Pin Grid Array)、LGA(Land Grid Array)、QFP(Quad Flat Package)、QFJ(Quad Flat J−leaded package)、及び、QFN(Quad Flat Non−leaded package)が挙げられる。
[電子機器]
次に、電子機器6500の斜視図を図29Aに示す。図29Aに示す電子機器6500は、スマートフォンとして用いることのできる携帯情報端末機である。電子機器6500は、筐体6501、表示部6502、電源ボタン6503、ボタン6504、スピーカ6505、マイク6506、カメラ6507、光源6508、制御装置6509等を有する。なお、制御装置6509としては、例えば、CPU、GPU、及び記憶装置の中から選ばれるいずれか一又は複数を有する。本発明の一態様の半導体装置は、表示部6502、制御装置6509等に適用することができる。
次に、電子機器6500の斜視図を図29Aに示す。図29Aに示す電子機器6500は、スマートフォンとして用いることのできる携帯情報端末機である。電子機器6500は、筐体6501、表示部6502、電源ボタン6503、ボタン6504、スピーカ6505、マイク6506、カメラ6507、光源6508、制御装置6509等を有する。なお、制御装置6509としては、例えば、CPU、GPU、及び記憶装置の中から選ばれるいずれか一又は複数を有する。本発明の一態様の半導体装置は、表示部6502、制御装置6509等に適用することができる。
図29Bに示す電子機器6600は、ノート型パーソナルコンピュータとして用いることのできる情報端末機である。電子機器6600は、筐体6611、キーボード6612、ポインティングデバイス6613、外部接続ポート6614、表示部6615、制御装置6616等を有する。なお、制御装置6616としては、例えば、CPU、GPU、及び記憶装置の中から選ばれるいずれか一又は複数を有する。本発明の一態様の半導体装置は、表示部6615、制御装置6616等に適用することができる。なお、本発明の一態様の半導体装置を、前述の制御装置6509、及び制御装置6616に用いることで、消費電力を低減させることができるため好適である。
[大型計算機]
次に、大型計算機5600の斜視図を図29Cに示す。図29Cに示す大型計算機5600には、ラック5610にラックマウント型の計算機5620が複数格納されている。なお、大型計算機5600を、スーパーコンピュータといってもよい。
次に、大型計算機5600の斜視図を図29Cに示す。図29Cに示す大型計算機5600には、ラック5610にラックマウント型の計算機5620が複数格納されている。なお、大型計算機5600を、スーパーコンピュータといってもよい。
計算機5620は、例えば、図29Dに示す斜視図の構成とすることができる。図29Dにおいて、計算機5620は、マザーボード5630を有し、マザーボード5630は、複数のスロット5631、複数の接続端子を有する。スロット5631には、PCカード5621が挿入されている。加えて、PCカード5621は、接続端子5623、接続端子5624、接続端子5625を有し、それぞれ、マザーボード5630に接続されている。
図29Eに示すPCカード5621は、CPU、GPU、記憶装置等を備えた処理ボードの一例である。PCカード5621は、ボード5622を有する。また、ボード5622は、接続端子5623と、接続端子5624と、接続端子5625と、半導体装置5626と、半導体装置5627と、半導体装置5628と、接続端子5629と、を有する。なお、図29Eには、半導体装置5626、半導体装置5627、及び半導体装置5628以外の半導体装置を図示しているが、それらの半導体装置については、以下に記載する半導体装置5626、半導体装置5627、及び半導体装置5628の説明を参照することができる。
接続端子5629は、マザーボード5630のスロット5631に挿入することができる形状を有しており、接続端子5629は、PCカード5621とマザーボード5630とを接続するためのインターフェースとして機能する。接続端子5629の規格としては、例えば、PCIeが挙げられる。
接続端子5623、接続端子5624、接続端子5625は、例えば、PCカード5621に対して電力供給、信号入力等を行うためのインターフェースとすることができる。また、例えば、PCカード5621によって計算された信号の出力を行うためのインターフェースとすることができる。接続端子5623、接続端子5624、接続端子5625のそれぞれの規格としては、例えば、USB(Universal Serial Bus)、SATA(Serial ATA)、SCSI(Small Computer System Interface)等が挙げられる。また、接続端子5623、接続端子5624、接続端子5625から映像信号を出力する場合、それぞれの規格としては、例えば、HDMI(登録商標)が挙げられる。
半導体装置5626は、信号の入出力を行う端子(図示しない。)を有しており、当該端子をボード5622が備えるソケット(図示しない。)に対して差し込むことで、半導体装置5626とボード5622を接続することができる。
半導体装置5627は、複数の端子を有しており、当該端子をボード5622が備える配線に対して、例えば、リフロー方式の半田付けを行うことで、半導体装置5627とボード5622を接続することができる。半導体装置5627としては、例えば、FPGA、GPU、CPU等が挙げられる。半導体装置5627として、例えば、電子部品730を用いることができる。
半導体装置5628は、複数の端子を有しており、当該端子をボード5622が備える配線に対して、例えば、リフロー方式の半田付けを行うことで、半導体装置5628とボード5622を接続することができる。半導体装置5628としては、例えば、記憶装置が挙げられる。半導体装置5628として、例えば、電子部品700を用いることができる。
大型計算機5600は並列計算機としても機能することができる。大型計算機5600を並列計算機として用いることで、例えば、人工知能の学習、及び推論に必要な大規模の計算を行うことができる。
[宇宙用機器]
本発明の一態様の半導体装置は、宇宙用機器に好適に用いることができる。
本発明の一態様の半導体装置は、宇宙用機器に好適に用いることができる。
本発明の一態様の半導体装置は、OSトランジスタを含む。OSトランジスタは、放射線照射による電気特性の変動が小さい。つまり放射線に対する耐性が高いため、放射線が入射し得る環境において好適に用いることができる。例えば、OSトランジスタは、宇宙空間にて使用する場合に好適に用いることができる。具体的には、OSトランジスタを、スペースシャトル、人工衛星、又は、宇宙探査機に設けられる半導体装置を構成するトランジスタに用いることができる。放射線として、例えば、X線、及び中性子線が挙げられる。なお、宇宙空間とは、例えば、高度100km以上を指すが、本明細書に記載の宇宙空間は、熱圏、中間圏、及び成層圏のうち一又は複数を含んでもよい。
図30には、宇宙用機器の一例として、人工衛星6800を示している。人工衛星6800は、機体6801と、ソーラーパネル6802と、アンテナ6803と、二次電池6805と、制御装置6807と、を有する。なお、図30においては、宇宙空間に惑星6804を例示している。
また、図30には、図示していないが、二次電池6805に、バッテリマネジメントシステム(BMSともいう。)、又はバッテリ制御回路を設けてもよい。前述のバッテリマネジメントシステム、又はバッテリ制御回路に、OSトランジスタを用いると、消費電力が低く、かつ宇宙空間においても高い信頼性を有するため好適である。
また、宇宙空間は、地上に比べて100倍以上、放射線量の高い環境である。なお、放射線として、例えば、X線、及びガンマ線に代表される電磁波(電磁放射線)、並びにアルファ線、ベータ線、中性子線、陽子線、重イオン線、中間子線等に代表される粒子放射線が挙げられる。
ソーラーパネル6802に太陽光が照射されることにより、人工衛星6800が動作するために必要な電力が生成される。しかしながら、例えば、ソーラーパネルに太陽光が照射されない状況、又はソーラーパネルに照射される太陽光の光量が少ない状況では、生成される電力が少なくなる。よって、人工衛星6800が動作するために必要な電力が生成されない可能性がある。生成される電力が少ない状況下であっても人工衛星6800を動作させるために、人工衛星6800に二次電池6805を設けるとよい。なお、ソーラーパネルは、太陽電池モジュールという場合がある。
人工衛星6800は、信号を生成することができる。当該信号は、アンテナ6803を介して送信され、例えば、地上に設けられた受信機、又は他の人工衛星が当該信号を受信することができる。人工衛星6800が送信した信号を受信することにより、当該信号を受信した受信機の位置を測定することができる。以上より、人工衛星6800は、衛星測位システムを構成することができる。
また、制御装置6807は、人工衛星6800を制御する機能を有する。制御装置6807としては、例えば、CPU、GPU、及び記憶装置の中から選ばれるいずれか一又は複数を用いて構成される。なお、制御装置6807には、本発明の一態様であるOSトランジスタを含む半導体装置を用いると好適である。OSトランジスタは、Siトランジスタと比較し、放射線照射による電気特性の変動が小さい。つまり放射線が入射し得る環境においても信頼性が高く、好適に用いることができる。
また、人工衛星6800は、センサを有する構成とすることができる。例えば、可視光センサを有する構成とすることにより、人工衛星6800は、地上に設けられる物体に当たって反射された太陽光を検出する機能を有することができる。又は、熱赤外センサを有する構成とすることにより、人工衛星6800は、地表から放出される熱赤外線を検出する機能を有することができる。以上より、人工衛星6800は、例えば、地球観測衛星としての機能を有することができる。
なお、本実施の形態においては、宇宙用機器の一例として、人工衛星について例示したがこれに限定されない。例えば、本発明の一態様の半導体装置は、宇宙船、宇宙カプセル、又は宇宙探査機等の宇宙用機器に好適に用いることができる。
以上の説明の通り、OSトランジスタは、Siトランジスタと比較し、広いメモリバンド幅の実現が可能なこと、放射線耐性が高いこと、といった優れた効果を有する。
[データセンター]
本発明の一態様の半導体装置は、例えば、データセンター等に適用されるストレージシステムに好適に用いることができる。データセンターは、データの不変性を保障する等、データの長期的な管理を行うことが求められる。長期的なデータを管理する場合、膨大なデータを記憶するためのストレージ及びサーバの設置、データを保持するための安定した電源の確保、あるいはデータの保持に要する冷却設備の確保、等建屋の大型化が必要となる。
本発明の一態様の半導体装置は、例えば、データセンター等に適用されるストレージシステムに好適に用いることができる。データセンターは、データの不変性を保障する等、データの長期的な管理を行うことが求められる。長期的なデータを管理する場合、膨大なデータを記憶するためのストレージ及びサーバの設置、データを保持するための安定した電源の確保、あるいはデータの保持に要する冷却設備の確保、等建屋の大型化が必要となる。
データセンターに適用されるストレージシステムに本発明の一態様の半導体装置を用いることにより、データの保持に要する電力の低減、データを保持する半導体装置の小型化を図ることができる。そのため、ストレージシステムの小型化、データを保持するための電源の小型化、冷却設備の小規模化等を図ることができる。そのため、データセンターの省スペース化を図ることができる。
また、本発明の一態様の半導体装置は、消費電力が少ないため、回路からの発熱を低減することができる。よって、当該発熱によるその回路自体、周辺回路、及びモジュールへの悪影響を低減することができる。また、本発明の一態様の半導体装置を用いることにより、高温環境下においても動作が安定したデータセンターを実現することができる。よってデータセンターの信頼性を高めることができる。
図31にデータセンターに適用可能なストレージシステムを示す。図31に示すストレージシステム7000は、ホスト7001(Host Computerと図示)として複数のサーバ7001sbを有する。また、ストレージ7003(Storageと図示)として複数の記憶装置7003mdを有する。ホスト7001とストレージ7003とは、ストレージエリアネットワーク7004(SAN:Storage Area Networkと図示)及びストレージ制御回路7002(Storage Controllerと図示)を介して接続されている形態を図示している。
ホスト7001は、ストレージ7003に記憶されたデータにアクセスするコンピュータに相当する。ホスト7001同士は、ネットワークで互いに接続されてもよい。
ストレージ7003は、フラッシュメモリを用いることで、データのアクセススピード、つまりデータの記憶及び出力に要する時間を短くしているものの、当該時間は、ストレージ内のキャッシュメモリとして用いることのできるDRAMが要する時間に比べて格段に長い。ストレージシステムでは、ストレージ7003のアクセススピードの長さの問題を解決するために、通常ストレージ内にキャッシュメモリを設けてデータの記憶及び出力に要する時間を短くしている。
前述のキャッシュメモリは、ストレージ制御回路7002及びストレージ7003内に用いられる。ホスト7001とストレージ7003との間でやり取りされるデータは、ストレージ制御回路7002及びストレージ7003内の当該キャッシュメモリに記憶されたのち、ホスト7001又はストレージ7003に出力される。
前述のキャッシュメモリのデータを記憶するためのトランジスタとして、OSトランジスタを用いてデータに応じた電位を保持する構成とすることで、リフレッシュする頻度を減らし、消費電力を小さくすることができる。またメモリセルアレイを積層する構成とすることで小型化が可能である。
なお、本発明の一態様の半導体装置を、電子部品、電子機器、大型計算機、宇宙用機器、及びデータセンターの中から選ばれるいずれか一又は複数に適用することで、消費電力を低減させる効果が期待される。そのため、半導体装置の高性能化、又は高集積化に伴うエネルギー需要の増加が見込まれる中、本発明の一態様の半導体装置を用いることで、二酸化炭素(CO2)に代表される、温室効果ガスの排出量を低減させることも可能となる。また、本発明の一態様の半導体装置は、低消費電力であるため地球温暖化対策としても有効である。
本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせることができる。
30:メモリセル、30A:半導体装置、30B:半導体装置、31:メモリセル、100A:トランジスタ、100B:トランジスタ、101:基板、103:絶縁層、103_1:絶縁層、103_2:絶縁層、103a:絶縁層、103b:絶縁層、103c:絶縁層、105:絶縁層、105a:絶縁層、105b:絶縁層、105c:絶縁層、107:絶縁層、107a:絶縁層、107b:絶縁層、107c:絶縁層、111:導電層、111a:導電層、111a_2:導電層、111b:導電層、111b_2:導電層、111c:導電層、112:導電層、112a:導電層、112A:導電膜、112b:導電層、112c:導電層、112c_2:導電層、113:半導体層、113a:半導体層、113b:半導体層、113c:半導体層、113i:領域、113na:領域、113nb:領域、115:導電層、115a:導電層、115A:導電膜、115b:導電層、115c:導電層、116:絶縁層、117:導電層、121:開口、131:絶縁層、139:絶縁層、200A:トランジスタ、200B:トランジスタ、211:導電層、231:絶縁層、256:導電層、257:導電層、258:導電層、259:導電層、300A:トランジスタ、300B:トランジスタ、311:基板、312:絶縁層、313:半導体領域、314a:低抵抗領域、314b:低抵抗領域、315:絶縁層、316:導電層、320:絶縁層、322:絶縁層、324:絶縁層、326:絶縁層、328:導電層、330:導電層、350:絶縁層、352:絶縁層、354:絶縁層、356:導電層、700:電子部品、702:プリント基板、704:実装基板、710:半導体装置、711:モールド、712:ランド、713:電極パッド、714:ワイヤ、715:駆動回路層、716:記憶層、730:電子部品、731:インターポーザ、732:パッケージ基板、733:電極、735:半導体装置、900:記憶装置、910:駆動回路、910L1:駆動回路、910L2:駆動回路、910L3:駆動回路、911:周辺回路、912:コントロール回路、915:周辺回路、920:メモリアレイ、920L1:メモリアレイ、920L2:メモリアレイ、920L3:メモリアレイ、923:行ドライバ、924:列ドライバ、925:入力回路、926:出力回路、927:センスアンプ、928:電圧生成回路、930:層、931:PSW、932:PSW、940L1:接続電極、940L2:接続電極、940L3:接続電極、941:行デコーダ、942:列デコーダ、950:メモリセル、970:演算装置、975A:半導体装置、975B:半導体装置、975C:半導体装置、989:キャッシュインターフェイス、990:基板、991:ALU、992:ALUコントローラ、993:インストラクションデコーダ、994:インタラプトコントローラ、995:タイミングコントローラ、996:レジスタ、997:レジスタコントローラ、998:バスインターフェイス、999:キャッシュ、5600:大型計算機、5610:ラック、5620:計算機、5621:PCカード、5622:ボード、5623:接続端子、5624:接続端子、5625:接続端子、5626:半導体装置、5627:半導体装置、5628:半導体装置、5629:接続端子、5630:マザーボード、5631:スロット、6500:電子機器、6501:筐体、6502:表示部、6503:電源ボタン、6504:ボタン、6505:スピーカ、6506:マイク、6507:カメラ、6508:光源、6509:制御装置、6600:電子機器、6611:筐体、6612:キーボード、6613:ポインティングデバイス、6614:外部接続ポート、6615:表示部、6616:制御装置、6800:人工衛星、6801:機体、6802:ソーラーパネル、6803:アンテナ、6804:惑星、6805:二次電池、6807:制御装置、7000:ストレージシステム、7001:ホスト、7001sb:サーバ、7002:ストレージ制御回路、7003:ストレージ、7003md:記憶装置、7004:ストレージエリアネットワーク
Claims (16)
- 第1のトランジスタと、第2のトランジスタと、第3のトランジスタと、を有し、
前記第1のトランジスタは、pチャネル型トランジスタであり、
前記第2のトランジスタは、前記第1のトランジスタ上に重なって位置するnチャネル型トランジスタであり、
前記第3のトランジスタは、前記第2のトランジスタ上に重なって位置するnチャネル型トランジスタであり、
前記第1のトランジスタのゲートと、前記第2のトランジスタのソース又はドレインの一方とは、第1のノードにて電気的に接続し、
前記第1のトランジスタのソース又はドレインの一方と、前記第2のトランジスタのゲートと、前記第3のトランジスタのソース又はドレインの一方とは、第2のノードにて電気的に接続する、
半導体装置。 - 請求項1において、
前記第2のトランジスタ及び前記第3のトランジスタは、それぞれ、縦型トランジスタである、
半導体装置。 - 請求項1又は請求項2において、
前記第2のトランジスタ及び前記第3のトランジスタは、それぞれ、チャネル形成領域を有する半導体層に、インジウム及び酸素を有する、
半導体装置。 - 請求項1において、
前記第1のトランジスタは、チャネル形成領域を有する半導体層に、シリコンを有する、
半導体装置。 - 請求項1に記載の半導体装置である第1の半導体装置と、前記第1の半導体装置と異なる第2の半導体装置と、を有し、
前記第2の半導体装置は、第4のトランジスタと、第5のトランジスタと、第6のトランジスタと、を有し、
前記第4のトランジスタは、pチャネル型トランジスタであり、
前記第5のトランジスタは、前記第4のトランジスタ上に重なって位置するnチャネル型トランジスタであり、
前記第6のトランジスタは、前記第5のトランジスタ上に重なって位置するnチャネル型トランジスタであり、
前記第4のトランジスタのゲートと、前記第5のトランジスタのソース又はドレインの一方とは、第3のノードにて電気的に接続し、
前記第4のトランジスタのソース又はドレインの一方と、前記第5のトランジスタのゲートと、前記第6のトランジスタのソース又はドレインの一方とは、第4のノードにて電気的に接続し、
前記第1のトランジスタと、前記第4のトランジスタと、は同一層上に位置し、
前記第2のトランジスタと、前記第5のトランジスタと、は同一層上に位置し、
前記第3のトランジスタと、前記第6のトランジスタと、は同一層上に位置し、
前記第2のノードと、前記第3のノードと、は電気的に接続し、
前記第1のノードと、前記第4のノードと、は電気的に接続する、
記憶装置。 - 請求項5において、
前記第5のトランジスタ及び前記第6のトランジスタは、それぞれ、縦型トランジスタである、
記憶装置。 - 請求項5において、
前記第5のトランジスタ及び前記第6のトランジスタは、それぞれ、チャネル形成領域を有する半導体層に、インジウム及び酸素を有する、
記憶装置。 - 請求項5において、
前記第4のトランジスタは、チャネル形成領域を有する半導体層に、シリコンを有する、
記憶装置。 - 第1のトランジスタと、第2のトランジスタと、第3のトランジスタと、を有し、
前記第1のトランジスタは、pチャネル型トランジスタであり、
前記第2のトランジスタは、前記第1のトランジスタ上に重なって位置するnチャネル型トランジスタであり、
前記第3のトランジスタは、前記第2のトランジスタ上に重なって位置するnチャネル型トランジスタであり、
前記第1のトランジスタのゲートと、前記第2のトランジスタのソース又はドレインの一方とは、第1のノードにて電気的に接続し、
前記第1のトランジスタのソース又はドレインの一方と、前記第2のトランジスタのゲートと、前記第3のトランジスタのソース又はドレインの一方とは、第2のノードにて電気的に接続し、
前記第1のトランジスタ、前記第2のトランジスタ、及び前記第3のトランジスタは、それぞれ、縦型トランジスタである、
半導体装置。 - 請求項9において、
前記第2のトランジスタ及び前記第3のトランジスタは、それぞれ、チャネル形成領域を有する半導体層に、インジウム及び酸素を有する、
半導体装置。 - 請求項9又は請求項10において、
前記第1のトランジスタは、チャネル形成領域を有する半導体層に、シリコンを有する、
半導体装置。 - 請求項9又は請求項10において、
前記第1のトランジスタは、チャネル形成領域を有する半導体層に、スズ及び酸素を有する、
半導体装置。 - 請求項9に記載の半導体装置である第1の半導体装置と、前記第1の半導体装置と異なる第2の半導体装置と、を有し、
前記第2の半導体装置は、第4のトランジスタと、第5のトランジスタと、第6のトランジスタと、を有し、
前記第4のトランジスタは、pチャネル型トランジスタであり、
前記第5のトランジスタは、前記第4のトランジスタ上に重なって位置するnチャネル型トランジスタであり、
前記第6のトランジスタは、前記第5のトランジスタ上に重なって位置するnチャネル型トランジスタであり、
前記第4のトランジスタのゲートと、前記第5のトランジスタのソース又はドレインの一方とは、第3のノードにて電気的に接続し、
前記第4のトランジスタのソース又はドレインの一方と、前記第5のトランジスタのゲートと、前記第6のトランジスタのソース又はドレインの一方とは、第4のノードにて電気的に接続し、
前記第4のトランジスタ、前記第5のトランジスタ、及び前記第6のトランジスタは、それぞれ、縦型トランジスタであり、
前記第1のトランジスタと、前記第4のトランジスタと、は同一層上に位置し、
前記第2のトランジスタと、前記第5のトランジスタと、は同一層上に位置し、
前記第3のトランジスタと、前記第6のトランジスタと、は同一層上に位置し、
前記第2のノードと、前記第3のノードと、は電気的に接続し、
前記第1のノードと、前記第4のノードと、は電気的に接続する、
記憶装置。 - 請求項13において、
前記第5のトランジスタ及び前記第6のトランジスタは、それぞれ、チャネル形成領域を有する半導体層に、インジウム及び酸素を有する、
記憶装置。 - 請求項13において、
前記第4のトランジスタは、チャネル形成領域を有する半導体層に、シリコンを有する、
記憶装置。 - 請求項13において、
前記第4のトランジスタは、チャネル形成領域を有する半導体層に、スズ及び酸素を有する、
記憶装置。
Applications Claiming Priority (4)
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| JP2024115443 | 2024-07-19 | ||
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| JP2024120798 | 2024-07-26 |
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Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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2025
- 2025-07-14 WO PCT/IB2025/057090 patent/WO2026018134A1/ja active Pending
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