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WO2026014356A1 - 光学積層体、偏光レンズ及びアイウェア - Google Patents

光学積層体、偏光レンズ及びアイウェア

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WO2026014356A1
WO2026014356A1 PCT/JP2025/024048 JP2025024048W WO2026014356A1 WO 2026014356 A1 WO2026014356 A1 WO 2026014356A1 JP 2025024048 W JP2025024048 W JP 2025024048W WO 2026014356 A1 WO2026014356 A1 WO 2026014356A1
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WO
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optical laminate
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dye
polarizing element
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Application number
PCT/JP2025/024048
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French (fr)
Inventor
孝之 川島
陽介 沼
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Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
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Abstract

本発明は、第一の支持体(10)と、第二の支持体(10)と、第一の支持体(10)と第二の支持体(10)との間に配置される偏光素子(20)とを備える光学積層体(100,110)に関する。偏光素子(20)は、最大吸収波長(λmax)における二色比(Rd)が38以上の染料系の二色性色素を1種以上含み、且つ、光学積層体(100,110)は、43%以上55%以下の視感度補正透過率(Ys)、及び78%以上85%以下の視感度補正偏光度(Py)を有する。

Description

光学積層体、偏光レンズ及びアイウェア
 本発明は偏光素子を備えるアイウェア用光学積層体、並びにそれを用いた偏光レンズ及びアイウェア(サングラス、ゴーグルなど)に関する。
 サングラスやゴーグルといったいわゆるアイウェアには、ファッション性や防眩性を付与するために色を付与されたレンズを使用したり、また、更に高い防眩性を付与したりするために偏光機能を備えたレンズが使用されている。
 偏光レンズは、偏光現象を利用して、非偏光の光に対して偏光だけを透過させる機能、すなわち偏光機能を有するレンズである。偏光レンズを設けたアイウェア(一般に、偏光サングラスともいう)は、特には屋外の使用において、外光からの直射光線を減光するだけでなく、乱反射などによる反射光(水平方向の偏光、S偏光ともいう)が透過することを遮断し、垂直方向の偏光(P偏光ともいう)だけを透過すること(反射光を抑える機能、防眩性ともいう)によって、眩しさを抑えつつ、反射光存在下あるいは逆光状態でも明瞭な視界を提供することができる。このような偏光機能を備えたアイウェアは、スポーツ、レジャー用途だけでなく、自動車などの運転時に十分な風景視認性、かつ防眩性を確保して安全性を高めることができる。
 偏光サングラスの製造方法として、代表的には、基材フィルムと偏光フィルム(偏光素膜ともいう)を有する光学積層体と、レンズとなる樹脂材料とが一体となるように射出成型して偏光レンズを作製し、更に、当該偏光レンズを加工してアイウェアのフレームに合わせる方法が知られている(特許文献1)。
 近年、自動車には、ヘッドアップディスプレイ装置(以下、HUD装置ともいう)が搭載され始めている。HUD装置は、例えば、特許文献2によれば、フロントガラスにインストルメントパネル上の計器類の情報を画像光として投影することで当該情報を表示することができるため、自動車の運転者が、フロントガラスを通して前方を注視すると共に当該情報を視認しながら運転を実施することができる。そのため、視線の移動が少なく、運転性や最終的に安全性の向上が期待できるとされる。
 ところで、このようなHUD装置は、一般に、表示部からS偏光(水平方向の偏光)の画像光が出射され、フロントガラスによって当該画像光を反射するため、自動車の運転者は、フロントガラスに反射したS偏光を表示像として視認している。そのため、運転者が偏光サングラスを装用している場合、HUD装置からの表示像のS偏光の振動方向と当該偏光サングラスの偏光層の吸収軸方向が重なることで、その表示像が偏光サングラスによって遮蔽されてしまい、表示像が見えなくなってしまう場合がある。この現象は、一般に「ブラックアウト」と呼ばれている。
 ブラックアウト現象を防止する対策として、例えば、特許文献3では、HUD装置内で光学フィルムを組み合わせることで光路中の偏光状態を変化させ、ブラックアウト現象を回避する技術が開示されている。しかしながら、装置内の設計が複雑になり、また高価になることから、簡便な対策とは言い難い。
 また、従来の偏光サングラスの性能は、一般に、偏光サングラスの国際規格ISO12312-1:2013(以下、単に「サングラスの国際規格」と表記する)においてレンズカテゴリー0~4に分類される。ここで、τvは視感透過率、及びPeは偏光効率を示す。
 説明ラベル:淡色サングラス
  レンズカテゴリー0:τv>80%
  レンズカテゴリー1:43%<τv≦80%  Pe≧60%
 説明ラベル:一般用途サングラス
  レンズカテゴリー2:18%<τv≦43%  Pe≧78%
  レンズカテゴリー3: 8%<τv≦18%  Pe≧78%
 説明ラベル:特殊用途サングラス
  レンズカテゴリー4: 3%<τv≦ 8%  Pe≧78%
 高い透過率を有し偏光機能の作用効果が少ない、あるいは当該作用効果を有していない、いわゆる「色付き」と称するアイウェア(τvが43%より大きく、且つレンズカテゴリー0及び1に相当)を用いることでブラックアウトを回避することは可能である。しかしながら、このようなアイウェアを用いた場合では、反射光に対する防眩機能がないため、眩しさを軽減するにはより暗い色が必要となり、運転の安全性に懸念があった。例えば、特許文献4は、低二色比の染料色素を用いた低偏光フィルムを用いてレンズ加工時の偏光フィルムの色相変化防止効果について開示している。しかしながら、このような態様では、透過率が低いことによる眩しさの軽減機能を有していても、外光の反射光の遮蔽性が低いため、所望とする防眩性を得ることが困難であった。
 日中の屋外の一般用途や自動車の運転用途で偏光サングラスを装用する場合、Peが高いレンズカテゴリー2、3のサングラスが防眩性の効果が高く好適であるとされているが、防眩性の効果が過剰に高いと、HUD装置の表示像においてブラックアウト現象が生じてしまう可能性があった。また、τvが低く抑えられているため、運転時においては風景の視認性に懸念があり、安全性を損なう可能性があった。一方、レンズカテゴリー1のサングラスでは、τvが高くかつPeが低いため、風景視認性は期待でき、HUD装置のブラックアウト現象は軽減されるものの、偏光サングラスとしての防眩性は十分ではなかった。
 また、特許文献5では、偏光サングラスに用いられている光学積層体に1/4波長板層又は超屈折ポリエステルフィルム層を外側に設けることにより、HUD装置を含む自動車のディスプレイの像のブラックアウト現象を防止することが検討されている。しかしながら、像のブラックアウトは防止されるものの、外光のS偏光(反射光ともいう)が光学積層体の1/4波長板層又は超屈折ポリエステルフィルム層に入射すると、S偏光が楕円偏光に変換されるため、偏光素子が機能せず、運転時に求められる反射光の眩しさを軽減するための防眩性は得られていない。
特開平8-313701号公報 特開2003-295105号公報 国際公開第2022/250032号 国際公開第2014/115705号 中国実用新案第216210293号明細書
 このように、従来の偏光サングラスにおいて、偏光機能と透過率はトレードオフの関係にあり、自動車の運転に好適な風景視認性及び防眩性と、HUD装置から投影される表示像の視認性(以下、表示視認性という)とを同時に備える偏光サングラスの開発が望まれる。
 そこで、本発明は上記の課題に鑑み、HUD装置を備える車両において、偏光サングラスとして着用しても、HUD装置の表示視認性を確保し、且つ、偏光サングラスとしての防眩性を維持することができる光学積層体、並びにそれを用いた偏光レンズ及びアイウェアを提供することを目的とする。
 本発明者らは、前記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、高い自然光透過率、高偏光度且つ高偏光直交透過率を示す光学積層体を用いることで、防眩性を備えつつHUD装置の表示視認性を損なうことのない偏光サングラスを作製できることを見出し、本発明を完成した。
 本発明の実施形態に係る光学積層体は、第一の支持体と、第二の支持体と、前記第一の支持体と前記第二の支持体との間に配置される偏光素子とを備え、
 前記偏光素子は、最大吸収波長(λmax)における二色比(Rd)が38以上の染料系の二色性色素を1種以上含み、
 前記光学積層体が、43%以上55%以下の視感度補正透過率(Ys)、及び78%以上85%以下の視感度補正偏光度(Py)を有する。
 本発明の実施形態に係る偏光レンズは、レンズ基材と、上記光学積層体とを備える。
 本発明の実施形態に係るアイウェアは、上記偏光レンズを備える。
 本発明によれば、HUD装置を備える車両において、偏光サングラス着用しても、HUD装置の表示視認性を確保し、且つ、偏光サングラスとしての防眩性を維持することができる光学積層体、並びにそれを用いた偏光レンズ及びアイウェアを提供することができる。
本発明に係る光学積層体の一実施形態の一例を示す概略図である。 本発明に係る光学積層体の他の実施形態の一例を示す概略図である。 本発明に係る光学積層体の賦形(曲げ)加工の一例を示す概略図である。 本発明に係る光学積層体の表示視認性を官能評価するための装置を示す概略図である。
 以下、本発明に従う実施形態について詳細に説明する。尚、以下の実施形態は、本発明のいくつかの代表的な実施形態の例示であり、本発明の範囲において、種々の変更を加えることができる。また、「高い自然光透過率」、「高い透過率」及び「高透過」とは、視感度補正透過率Ys(=τv)が43%より大きいことをそれぞれ意味する。また、低級アルキル基、低級アルコキシ基及び低級アルキルアミノ基に記載されている「低級」とは、それぞれ炭素数が1乃至4であることを意味する。
 本発明の光学積層体、並びにそれを用いた偏光レンズ及びアイウェアは、自動車の運転者が当該アイウェアを着用した際に、HUD装置を搭載した自動車において、当該HUD装置の表示像の表示視認性を確保し、且つ、外光の防眩性を備えているものである。
 本発明の光学積層体は、一実施態様において、二色比(Rd)が38以上の二色性の染料系の二色性色素を少なくとも1種含む染料系偏光素子を含んでいる。このような染料系偏光素子は、従来の偏光サングラス用に採用されている染料系二色性色素では実現することができなかった、高い透過率と高い偏光度(例えば、Ys=49%において、Py=83%以上)の両方の光学特性を示す。また、染料系偏光素子は、レンズ加工時にかかる熱負荷において、偏光素子の色相変化や光学特性の劣化が少なく、その上、高い偏光性能を有していることから、より高い透過率で設計することができる。一般に、ヨウ素系偏光素子は、高い透過率(特にYs=45%以上)で設計された場合は、偏光素子中において偏光性能を示すためのヨウ素錯体の形成が不安定になりやすい。このようなヨウ素系偏光素子は熱や水分に弱いため、レンズ加工に向かず、さらには、アイウェアの長期間の使用において信頼性に劣ってしまう。
 二色性色素とは、当該色素が配向基材等に配向した際に、分子の長軸方向における吸光度と、短軸方向における吸光度とが異なる性質を有する色素を意味する。また、二色比(Rd)は、下記の数式(I)に従い、直線偏光入射における最大透過方向の吸光度(Ax)と、最大透過方向に直交する方向の吸光度(Az)の比で表し、この値が高い程、偏光特性が高いことを意味する。Rdは、通常、当該色素が配向基材において最大限に配向し得る条件で配向した状態の偏光素子を作製し、分光測定法により求めることができる。配向基材は、代表的には、PVA系樹脂フィルムを用いることができる。
 Rd=Az/Ax (I)
 光学積層体が、上述のような染料系偏光素子を含む光学積層体を偏光レンズ及びアイウェアに適用することにより、このような偏光レンズ及びアイウェアは、一実施態様において、サングラスの国際規格のレンズカテゴリー1の視感透過率(43%<τv≦80%)を満たし、且つ、レンズカテゴリー2の偏光効率(Pe≧78%)の規格を満たすことができる。すなわち、これは、偏光サングラスとして高い透過率を有しながらも、高い偏光効率を有しており、風景視認性と防眩性も兼ね備えていることを意味する。よって、このような光学特性を付与し得る光学積層体を偏光レンズ及びアイウェアに用いることにより、特に、HUD装置が搭載された自動車において、当該表示像が当該光学積層体によって完全に遮蔽されることなく、明るく適度な表示像の表示視認性を確保し、また、高い透過率を有していながらも十分な偏光特性が維持されているため、外光の防眩性にも効果を奏し、安全性の高い運転環境を提供することができる。
 上記のサングラスの国際規格は、個人防護具を対象とした規格である。当該規格において、一般用サングラスレンズの説明ラベルと、その要求事項にある視感透過率(τv)と偏光効率(Pe)とレンズ分類の概要は、上述の通りである。
<光学積層体>
 図1は、本発明に係る光学積層体の一実施形態を示す。図1に示されるように、光学積層体100は、2つの支持体(第一の支持体及び第二の支持体)10と、2つの支持体10の間に配置される偏光素子20とを含む。また、光学積層体100は、各支持体10と偏光素子20との間に2つの接着層30とを含んでおり、各部材は、外光入射側から、第一の支持体/接着層/偏光素子/接着層/第二の支持体の順に配置される。すなわち、偏光素子20が、各接着層30を介して2つの支持体(第一の支持体及び第二の支持体)10の間に介在されるように配置されている。
 また、本発明に係る光学積層体の他の実施形態として、図2に示されるように、光学積層体110は、更に任意に支持体10を備え、外光入射側から、第一の支持体/接着層/偏光素子/接着層/第二の支持体/接着層/第三の支持体の順に配置される。すなわち、光学積層体110は、3つの支持体(第一の支持体、第二の支持体及び第三の支持体)10と、偏光素子20と、3つの接着層30とを含み、偏光素子20が、各接着層30を介して2つの支持体(第一の支持体及び第二の支持体)10の間に介在されるように配置され、外光入射側の反対側(視認側)に、接着層30を介して更に支持体(第三の支持体)10が設けられている。いずれの実施態様においても、第一の支持体は、アイウェアの装着時において外光入射側に配置され、第二の支持体は、後述の偏光レンズの加工時において、樹脂材料(レンズ基材40)と一体成型される側に配置される。
(偏光素子)
 本発明で用いられる偏光素子は、染料系の二色性色素を少なくとも1種以上含む、吸収型偏光素子である。偏光素子としては、代表的には、ポリビニルアルコール(PVA)系偏光フィルム、塗工式(塗布型ともいう)の偏光素子等が挙げられ、PVA系偏光フィルムを好適に用いることができる。PVA系偏光フィルムからなる偏光素子を、一般に偏光素膜ともいう。PVA系偏光フィルムの製造方法は公知の延伸方法を適用することができ、PVAあるいはその誘導体を含有する樹脂フィルム(以下、いずれもPVA系樹脂フィルムという)に染料系の二色性色素を吸着し、該フィルムを一軸に2~6倍程度に延伸配向させる。このとき、偏光素子の膜厚は一般には5μm以上30μm以下である。市販で入手可能なPVA系樹脂フィルムは、例えば、クラレ社製「VF-PS#7500」(膜厚75μm)等が挙げられる。
 偏光素子には、特に、色相設計の点から、二色性色素としてアゾ化合物又はその塩を用いることが好ましく、更に耐熱性の点では、スルホン酸基を有する直接染料を用いることが好ましい。このような染料系の二色性色素を含むPVA系偏光フィルムを染料系偏光素子という。
 染料系偏光素子は、少なくとも1種の染料を含み、レッド系、ブルー系、イエロー系、オレンジ系、グリーン系と称する色相を有する「色付き」偏光素子を形成することができ、更に、これらの色素を複数配合してグレー系色またはその他の色相を形成することができる。特に、複数の染料を配合して混色する場合、一般に、色の三原色の原理に基づいて、波長380~430nm付近、波長430~580nm付近、及び波長580~680nm付近の波長帯域にそれぞれλmaxを有する各色素を少なくとも3種類用いることで、好適にグレー系色の色相を設計することができる。尚、文言「付近」は、上述の各波長帯域の前後において、1~10nmの公差を有することを意味する。
 偏光素子の色相は、アイウェアのデザインに応じて任意に設計することができるが、代表的には、グレー系色が採用される。「グレー系色」とは、一般にいう、白色と黒色の中間の色、あるいは灰色の他、偏光素子単体の透過率から得られるL色空間(JIS Z 8781-4:2013 CIE 1976)における色相値as及びbsが、それぞれ-5~5、より好ましくは-3~3の範囲にある色相を指す。
 染料系偏光素子としてPVA系偏光フィルムを作製する場合、上記延伸方法において、少なくとも1種の染料を水等に溶解させた染着液を作製し、染色工程として当該染着液にPVA系樹脂フィルムを浸漬して、染料をフィルム中に吸着させる。その際、当該染着液中の各染料の濃度は、染着液100質量部に対して0.1質量部以上2.0質量部以下の範囲が好適である。染料系の二色性色素は、偏光素子の色相設計に応じて、1種又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
 染料系の二色性色素は、例えば、
C.I.Direct Yellow 12、
C.I.Direct Yellow 28、
C.I.Direct Yellow 44、
C.I.Direct Yellow 50、
C.I.Direct Yellow 86、
C.I.Direct Yellow 87、
C.I.Direct Yellow 130、
C.I.Direct Yellow 142、
C.I.Direct Yellow 164、
C.I.Direct Orange 26、
C.I.Direct Orange 71、
C.I.Direct Orange 107、
C.I.Direct Red 2、
C.I.Direct Red 4、
C.I.Direct Red 23、
C.I.Direct Red 31、
C.I.Direct Red 79、
C.I.Direct Red 83、
C.I.Direct Red 117、
C.I.Direct Red 224、
C.I.Direct Red 243、
C.I.Direct Red 247、
C.I.Direct Green 59、
C.I.Direct Green 80、
C.I.Direct Blue 71、
C.I.Direct Blue 78、
C.I.Direct Blue 168、
C.I.Direct Blue 200、
C.I.Direct Blue 202、
C.I.Direct Blue 237、
C.I.Direct Blue 274、
C.I.Direct Blue 291、
C.I.Direct Violet 9、
C.I.Direct Violet 48、
C.I.Direct Violet 51、
C.I.Direct Brown 106、
C.I.Direct Brown 223、
等が挙げられる。
 上記の染料系の二色性色素の多くは、2~34の二色比を有する。このような二色性色素は、光学特性の観点から、代表的には、一般的な偏光サングラス用の染料系偏光素子に用いられる。
 本発明に用いる染料系偏光素子は、最大吸収波長(λmax)における好ましくは38以上、より好ましくは42以上、さらに好ましくは46以上の二色比を有する染料系の二色性色素を一種以上含む。当該二色性色素としては、代表的には、以下の化学式(1)~(5)で表されるアゾ化合物又はその塩を用いることができる。また、本発明に用いる染料系偏光素子は、本発明の効果を奏する限り、上述の二色性色素群と組み合わせてもよい。尚、このようなPVA系偏光フィルムによる偏光素子において、実現可能な二色比の最大値は、一般に、50~70である。
 化学式(1)は、例えば、国際公開第2016/186183号に開示されるアゾ化合物またはその塩である。当該色素を用いた偏光素子は、最大吸収波長(λmax)において、43~46のRdを有する。
(化学式(1)中、
Arは、スルホ基若しくはカルボキシ基の置換基を少なくとも1つ有するフェニル基又はナフチル基を表し、
Rr~Rrは、各々独立して、水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基又はスルホ基を有する低級アルコキシ基を表す)
 化学式(2)及び(3)は、例えば、国際公開第2016/186183号に開示されるアゾ化合物またはその塩であるである。当該色素を用いた偏光素子は、最大吸収波長(λmax)において、41~45のRdを有する。
(化学式(2)または式(3)中、
Abは、スルホ基若しくはカルボキシ基の置換基を少なくとも1つ有するフェニル基又はナフチル基を表し、
Rb~Rbは、各々独立して、水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基又はスルホ基を有する低級アルコキシ基を表し、
Xbは、低級アルキル基、低級アルコキシ基、スルホ基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基及びカルボキシエチルアミノ基からなる群から選択される置換基を少なくとも1つ有していてもよいアミノ基、フェニルアミノ基、フェニルアゾ基、ナフトトリアゾール基又はベンゾイルアミノ基を表す)
 化学式(4)は、例えば、国際公開第2007/138980号に開示されるアゾ化合物またはその塩である。当該色素を用いた偏光素子は、最大吸収波長(λmax)において、39~42のRdを有する。
(化学式(4)中、
Ay及びAyは、各々独立して、スルホ基、カルボキシ基、ヒドロキシ基、低級アルキル基又は低級アルコキシ基を表し、
Ry~Ryは、各々独立して、水素原子、スルホ基、低級アルキル基又は低級アルコキシ基を表し、pは、1~3の整数である)
 化学式(5)は、例えば、特開平11-218611号公報に開示されるアゾ化合物またはその塩である。当該染料を用いた偏光素子は、最大吸収波長(λmax)において、38~40のRdを有する。
(化学式(5)中、
Aはメチル基を有してもよいベンゼン環を表し、
Rはアミノ基、メチルアミノ基、エチルアミノ基又はフェニルアミノ基を表す。)
(支持体)
 支持体は、偏光素子の保護、並びに偏光レンズの剛性付与や一体成型化のために用いる光学的に透明な樹脂材料である。図1及び2に示すように、支持体としては、外光入射側から順に、第一の支持体、第二の支持体の他、更に、光学積層体の設計に応じて第三の支持体が設けられていてもよい。第一の支持体と第二の支持体、及び第三の支持体は、同一材料で作製されていてもよく、光学積層体の設計に応じて、それぞれ異なる材料で作製されていてもよい。また、当該光学積層体の各部材は、接着層を介して積層することができる。支持体の膜厚は、それぞれ通常10μm以上200μm以下であり、好ましくは40μm以上100μm以下であり、フィルム又はシート化された材料を用いることができる。
 支持体の材料は、例えば、ポリカーボネート(PC)系樹脂、トリアセチルセルロース(TAC)系樹脂、ポリアミド(PA)系樹脂等が挙げられ、支持体の形状は、好ましくはシート又はフィルム状である、これらの材料、形状は、射出成型樹脂の種類に合わせて適宜変更することができる。その場合、密着性を確保するために、レンズ基材の射出成型樹脂と光学積層体のレンズ基材と接合する支持体は同一の材料であることが好ましいが、この限りではない。また、第一の支持体及び第二の支持体、更には第三の支持体は同一の支持体であってもよく、異なる種類の支持体であってもよい。
 接着層は、支持体と偏光素子を接着するために用いる。接着層を形成する接着剤組成物は、ベースポリマー(以下、主剤ともいう)と架橋剤等の硬化助剤を少なくとも含む樹脂材料を用いることができ、接着剤組成物の希釈成分により水系、溶剤系又は無溶剤系のいずれのタイプであってもよく、被着体の表面性状や硬化方法に応じて適宜選択される。
 接着層は、支持体と偏光素子の間、あるいは支持体と他の支持体の間を密着させるために設けられ、光学積層体中に少なくとも一層あればよく、光学積層体の設計に応じて複数の層が設けられていれてもよい。また、光学積層体の支持体にTAC系樹脂フィルムを用いる場合は、水系接着層を用いて偏光素子、あるいはTAC系樹脂フィルム同士を積層してもよく、当該水系接着層と溶剤系又は無溶剤系の接着層を併用して光学積層体を形成してもよい。
 溶剤系又は無溶剤系の接着層を形成する接着剤組成物としては、主剤として、透明な光硬化性樹脂や熱硬化性樹脂を好ましく用いることができ、例えば、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、シリコーン系樹脂、ゴム系樹脂、ポリビニルエーテル系樹脂、及びポリエステル系樹脂等が挙げられる。特に、本発明の光学積層体とレンズ基材を用いた偏光レンズの加工においては、後述の通り、熱を伴う賦形加工や樹脂との一体成型の工程を要するため、これらの成型性の観点から、接着層は熱硬化性樹脂を含むことが好ましく、その中でも特に非晶性ポリエステル系樹脂を含むことが好ましい。
 非晶性ポリエステル系樹脂は、有機溶剤に可溶であり、15000以上30000以下の質量平均分子量を有し、-20℃以上20℃以下のガラス転移温度を有することが好ましい。これらの条件により、レンズ加工性の他、層間の密着性に優れる接着層を形成することができる。非晶性ポリエステル系樹脂としては、例えば、市販の東洋紡エムシー社製「バイロン」シリーズが挙げられる。
 溶剤系の接着層は、溶剤除去後の膜厚が5μm以上50μm以下、好ましくは10μm以上30μm以下となるようにベース基材上に接着剤組成物を塗布し形成する。ベース基材とは、接着剤組成物を直接塗布し接着層を形成するための基材を指す。本発明では、接着剤組成物を支持体上に直接塗布してもよく、離型剤が塗布されたポリエチレンテレフタレート(PET)系樹脂のフィルム(離型フィルムともいう)上に塗布製膜した後、転写により当該接着層を偏光素子面あるいは支持体面に移行させてもよい。
 ベース基材上に塗布された接着剤組成物は、溶剤を除去するため、40~140℃、好ましくは80~130℃の温度条件で、1~3分間保持し乾燥することで、接着層を得ることができる。なお、このような温度条件による乾燥方法は、良好な面感の接着層を形成するため、複数の乾燥炉を設け低温から高温までの温度上昇を段階的に行うことが好ましい。更に、接着層は、空気面と、後述する光学積層体の被接着面となる支持体又は偏光素子の面とを合わせて積層する。このとき、被接着面となる支持体あるいは偏光素子の一方の面、又はいずれの面全てに、密着性向上のため、コロナ処理やプラズマ処理等の表面改質処理を施してもよい。
 上述の積層後、接着層中の硬化剤の架橋反応を促進させるため、エージング処理を行ってもよい。エージング処理の条件は使用する樹脂と架橋剤の種類によって異なるが、本発明に用いる接着層については、25~50℃、好ましくは35~40℃の恒温槽中、1日~1週間程度保持することが好ましい。エージング処理は、各層間の密着性を向上させる観点から、接着層を介して被接着面となる支持体の一方の面と偏光素子の面とを積層した後に行うことが好ましい。
 接着層の形成は、フローコート法、スプレー法、バーコート法、グラビアコート法、ロールコート法、ブレードコート法、エアーナイフコート法、リップコート法、コンマコーター法、ダイコーター法等の公知の塗布方式で行うことができる。
 接着層は、更に、光学積層体の可視光域の透過率や色相を調整するための色素を含んでもよい。なお、当該色素は、耐熱性を有していることが好ましい。このような耐熱性は、後述する光学積層体の曲げ加工やレンズ成型加工で与えられる熱によって、当該色素が分解したり、変色したりしないことが要求される。
 この場合、光学積層体の色相は、本発明によって奏される効果を阻害しない範囲において、グレー系色の他に、例えば、ブラウン系色など、デザインに応じて着色を帯びた色相を呈してもよい。光学積層体の透過率は、上述のサングラスの国際規格の基づき、τvが43%以上となるように色素の配合量を調整することが好ましい。このような光学積層体の色相の調整を接着層に色素を含ませる方法は、含有する二色性色素の配合量を変えて偏光素子の色相を直接変更する方法よりも簡便であり、且つ、本発明の偏光素子の高い光学特性を維持できる利点がある。
 このような色素として、例えば、後述の色相調整色素や特定波長吸収色素を好ましく用いることができる。色相調整色素と特定波長色素は、所望の色相に合わせて併用してもよい。
 色相調整色素は、代表的には、樹脂着色染料と称する色素を用いることが好ましい。色相調整色素による光学積層体の光学特性の調整は、グレー系色の偏光素子が示す透過率波形を基準に、例えば、以下(A)~(D)から選択される可視光域の各波長域に対応する色素を接着層に複数含ませることによって行われる。これにより、各色素が有するλmaxに対応する波長域の透過率を低下させ、その結果、可視光域に亘って透過率波形を調整でき、任意の色調を設計することができる。また、色相調整色素は、以下(A)~(D)に限定されず、本発明の目的を満たし得る限り、同種の他の色を呈する色素や複数の光吸収波長域を有する色素を用いてもよい。
(A)赤色(Red)系の色素(400nm以上500nm以下の波長域にλmaxを有する)
(B)緑色(Green)系の色素(500nm以上600nm以下の波長域にλmaxを有する)
(C)青色(Blue)系の色素(600nm以上700nm以下の波長域にλmaxを有する)
(D)黄色(Yellow)系の色素(380nm以上500nm以下の波長域にλmax有する)
 (A)赤色(Red)系の色素(400nm以上500nm以下の波長域にλmaxを有する)として、例えば、Solvent Red 111、Solvent Red 135、Solvent Red 168、Solvent Red 207、Disperse Red 22、Solvent Red 52、Solvent Red 179、Disperse Red 60が挙げられる。
 (B)緑色(Green)系の色素(500nm以上600nm以下の波長域にλmaxを有する)として、例えば、Solvent Green 3、Solvent Green 20、Solvent Green 28が挙げられる。
 (C)青色(Blue)系の色素(600nm以上700nm以下の波長域にλmaxを有する)として、例えば、Disperse Blue 63、Solvent Blue 104、Solvent Blue 97が挙げられる。
 (D)黄色(Yellow )系の色素(380nm以上500nm以下の波長域にλmaxを有する)として、例えば、Solvent Yellow 33、Dispers e Yellow 54、Disperse Yellow 160、Disperse  Yellow 201、Disperse Yellow 60が挙げられる。
 特定波長吸収色素は、570nm以上600nm以下の波長域にλmaxを有し、その半値幅が10nm以上60nm以下である光学特性を有する色素である。このような特定波長吸収色素として、例えば、シアニン系、スクアリリウム系、キサンテン系、オキソノール系、アゾ系、テトラアザポルフィリン系等の色素が挙げられ、青~紫色を呈するテトラアザポルフィリン系色素が好適である。光学設計に応じて接着層中に1種又は2種以上配合されていてもよい。
(光学積層体の評価)
 光学積層体の光学特性の評価は、視感度補正透過率(Ys、単位:%)、視感度補正偏光度(Py、単位:%)、色相値及び直交透過率(Ykz、単位:%)を測定することによって行うことができ、例えば、分光光度計を用いてこれらの光学特性を測定することができる。光学特性の評価は、得られた測定値に影響がない限り、偏光素子又は偏光レンズの態様で行ってもよい。
(自然光入射測定)
 Ysは、自然光(偏光ではない)を光源として測定する(以下、自然光入射測定と記載する)。Ysは、光学積層体を含むアイウェアを着用した場合において、風景視認性を示しており、アイウェアとしての明るさと、透過して視認される景色の視認性に相当する。
 自然光入射測定は、具体的には、可視光域(波長380~780nm)の波長範囲において、通常10nmピッチ以下、好ましくは5nmピッチ以下の検出条件で行う。ここで、透過率測定は、試験片1枚を用いて当該透過軸又は吸収軸を基準に0度方向、及び90度方向に設置してそれぞれ測定し、それらの波長毎の透過率の平均値を光学積層体の透過率とする。得られた透過率より、JIS Z8781-2に基づき、Ysを算出する。このとき、光源補正の値は、C光源またはD65光源を好ましく用いることができる。更に、この透過率波形より、L色空間(JIS Z 8781-4:2013 CIE 1976)に基づき、自然光入射における透過色相値(as及びbs)を算出する。
 同様に、当該試験片2枚の透過軸又は吸収軸を平行に重ねて得られる透過率からは視感度補正平行透過率(Yp、単位:%)を求めることができ、当該試験片2枚の透過軸又は吸収軸を直交に重ねて得られる透過率からは視感度補正直交透過率(Yc、単位:%)を求めることができる。また、Pyは、下記数式(II)にこれらの透過率を代入することにより求めることができる。Pyは、光学積層体を含むアイウェアを着用した場合における防眩性に相当し、その値が高い程、反射光のみを効率的に遮蔽することができる。
 Py={(Yp-Yc)/(Yp+Yc)}1/2×100  (II)
(偏光入射測定)
 光学積層体のもう一つの光学特性であるYkzは、偏光を光源として測定(以下、偏光入射測定と記載する)を行うことで求めることができる。Ykzは、一般に、絶対偏光法(Ky・Kz法)と称する測定方法で求めることができ、ISO Z8781-2に基づいて得られる視感度補正偏光度が99.99%以上である偏光素子を介して出射される偏光を光源として、例えば、上記の分光光度計により測定する。
 偏光入射測定は、具体的には、可視光域(波長380~780nm)の波長範囲において、通常10nmピッチ以下であり、好ましくは5nmピッチ以下の検出条件で行う。ここで、透過率測定は試験片1枚を用いて行い、吸収軸に直交するように偏光入射して得られる各波長の透過率波形から、JIS Z8781-2に基づき、Ykzを算出する。このとき、光源補正の値は、C光源またはD65光源を好ましく用いることができる。
 Ykzは、光学積層体を含むアイウェアを着用した場合において、HUD装置の表示視認性を定量化するために用いる。Ykzの値が8%より低い場合は、「ブラックアウト」が発生する、すなわち、HUD装置の表示像が光学積層体により遮蔽されてしまい十分に視認できないことを示す。一方、Ykzの値が8%以上の場合、「ブラックアウト」を抑制し、十分な表示視認性を確保することができる。
 よって、光学積層体においては、アイウェアとして適用された場合に鑑み、Ysは、より一層の自然な風景を視認できるように43%以上55%以下であることが好ましく、48%以上51%以下であることがより好ましい。また、Pyは、より一層の反射光を効率的に遮蔽できるように78%以上85%以下であることが好ましく、80%以上83%以下であることがより好ましい。さらに、Ykzは、より一層のHUD装置の表示視認性を確保するため、8%以上12%以下であることが好ましく、9%以上11%以下であることがより好ましい。Ykzが12%を超える場合は、HUD装置の表示視認性を高められるが、反対に偏光機能付アイウェアとしての防眩性を損ねてしまう可能性が高い。
 このような高透過な偏光素子を設計するため、色相調整の容易性を考慮すると、上述した本発明に用いる染料系偏光素子の使用が好適である。また、レンズ加工時の耐熱性を考慮すると、ヨウ素系偏光素子は当該加工時の熱により劣化してしまうため、同様に、上述した本発明に用いる染料系偏光素子の使用が好適である。
<偏光レンズ>
 本発明の偏光レンズは、レンズ基材と、上述の光学積層体を備えるものであり、アイウェア用に好適に用いられる。本発明の偏光レンズは、第一の支持体が外側(レンズ基材と反対側)になるように光学積層体を所望の形状に成型することによって得ることができる。更に、本発明の偏光レンズをフレームに固定することで、サングラスやゴーグル等のアイウェアを得ることができる。以下、偏光レンズの形成工程の一例について示すが、これに限定されるものではない。
 偏光レンズは、代表的には、偏光素子を含むシート(又はフィルム)状の光学積層体を形成する工程、光学積層体の賦形(曲げ)加工の工程、賦形させた光学積層体と樹脂とをインサート成型する工程、及び得られたインサート成型品にハードコートを施す工程を逐次行うことで得ることができる。
 光学積層体の賦形(曲げ)加工は、後述するレンズ基材と合わせてレンズ状に加工しやすくするため、熱プレス機等を用いて行う。賦形加工には、所定のサイズに設計された金型を用い、金型の形状はアイウェア製品のデザイン等に合わせて適宜設計される。図3は、本発明に係る光学積層体の賦形(曲げ)加工の概略を示す。図3に示されるように、曲げ加工の金型50(凹型)に光学積層体100を設置し、所定の温度に加熱された半球状の金型51(凸型、熱鉄球ともいう)で光学積層体100をプレスすることで、湾曲した光学積層体101を得ることができる。すなわち、光学積層体100の視認側の支持体である第二の支持体12が球状の金型51を用いて射出成型されることにより、第一の支持体11まで曲げ加工された光学積層体101が作製される。
 曲げ加工の加工条件は、光学積層体の曲げ性や耐熱性(偏光素子の変色等)を考慮し、温度は通常70~120℃、好ましくは80~100℃であり、時間は1~3分の範囲で行う。また、このとき、シート状の光学積層体から、次のインサート成型工程で用いる光学積層体の一部分のみを同時又は逐次トリミングをしてもよい。
(レンズ基材)
 レンズ基材は、本発明の光学積層体と一体化しレンズ状に加工するために用いる樹脂材料である。上述の曲げ加工においては、更に樹脂(レンズ基材ともいう)を射出してもよい。この場合、本発明の光学積層体の厚みムラが見えなくなるという利点もあり、焦点屈折力を持たないレンズにおいても耐衝撃性、外観や眼精疲労に対して特に優れた製品に樹脂の射出が行われている。射出する樹脂としては、屈折率差による外観悪化を防止するため、射出樹脂が接する層と同一の材料であることが好ましい。このような一体加工には、一般に、インサート成型法を用いることができる。
 レンズ基材に用いる樹脂としては、特に制限はなく、例えば、射出成型法により成型可能な熱可塑性樹脂や、鋳型重合等により成型可能な、アイウェアレンズ等に一般に用いられる熱硬化性樹脂等を用いることができる。このような樹脂として、例えば、メチルメタクリレート単独重合体、メチルメタクリレートと1種以上の他のモノマーとの共重合体等の(メタ)アクリル系樹脂、ジエチレングリコールビスアリルカーボネート単独重合体、ジエチレングリコールビスアリルカーボネートと1種類以上の他のモノマーとの共重合体等のジエチレングリコールビスアリルカーボネート系樹脂、アクリロニトリル-スチレン共重合体、ハロゲン含有共重合体、スルフィド結合を有するモノマーの単独重合体、スルフィド結合を有するモノマーと1種以上の他のモノマーとの共重合体等のポリスルフィド系樹脂、ポリウレア系樹脂、PA系樹脂、PC系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、PET系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリチオウレタン系樹脂等の含硫ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂等が挙げられる。光学積層体との密着性の観点から、レンズ基材の材料はレンズ基材と接する層と同一の材料が好ましい。具体的な例としては、一体加工する側の光学積層体の支持体にPA系樹脂、レンズ基材も同様にPA系樹脂を用いることで、支持体とレンズ基材とを融着させることができる。
<アイウェア>
 本発明のアイウェアは、上記偏光レンズを備える。偏光レンズは、その表面に、適宜、ハードコート、反射防止膜等が形成されていてもよく、次いで玉摺り、穴あけ、ネジ締め等により偏光レンズをフレームに固定することで、本発明のアイウェアを作製することができる。
 また、本発明のアイウェアにおいては、デザインに応じて、光学積層体やレンズ基材の任意の層中に、紫外線吸収能のために紫外線吸収剤が含有されていてもよく、赤外線吸収機能のための色素や金属酸化物等が含有されていてもよい。
 以上の実施態様に基づき、本発明は以下の[1]~[5]に関するものである。
[1]
 第一の支持体と、第二の支持体と、前記第一の支持体と前記第二の支持体との間に配置される偏光素子とを備える光学積層体であって、
 前記偏光素子は、最大吸収波長(λmax)における二色比(Rd)が38以上の染料系の二色性色素を1種以上含み、
 前記光学積層体が、43%以上55%以下の視感度補正透過率(Ys)及び、78%以上85%以下の視感度補正偏光度(Py)を有することを特徴とする光学積層体。
[2]
 前記光学積層体が、8%以上12%以下の直交透過率(Ykz)を有する、上記[1]に記載の光学積層体。
[3]
 前記二色性色素が、下記の化学式(1)~(5)で表されるアゾ化合物又はその塩を少なくとも1種含む、上記[1]又は[2]に記載の光学積層体。
(式(1)中、
Arは、スルホ基若しくはカルボキシ基の置換基を少なくとも1つ有するフェニル基又はナフチル基を表し、
Rr~Rrは、各々独立して、水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基又はスルホ基を有する低級アルコキシ基を表す)
(化学式(2)または化学式(3)中、
Abは、スルホ基若しくはカルボキシ基の置換基を少なくとも1つ有するフェニル基又はナフチル基を表し、
Rb~Rbは、各々独立して、水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基又はスルホ基を有する低級アルコキシ基を表し、
Xbは、低級アルキル基、低級アルコキシ基、スルホ基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基及びカルボキシエチルアミノ基からなる群から選択される置換基を有していてもよいアミノ基、フェニルアミノ基、フェニルアゾ基、ナフトトリアゾール基又はベンゾイルアミノ基を表す)
(化学式(4)中、
Ay及びAyは、各々独立して、スルホ基、カルボキシ基、ヒドロキシ基、低級アルキル基又は低級アルコキシ基を表し、
Ry~Ryは、各々独立して、水素原子、スルホ基、低級アルキル基又は低級アルコキシ基を表し、
Pは、1~3の整数である)
(化学式(5)中、
Aは、メチル基を有していてもよいベンゼン環を表し、
Rは、アミノ基、メチルアミノ基、エチルアミノ基又はフェニルアミノ基を表す。)
[4]
 レンズ基材と、上記[1]乃至[3]のいずれか一つに記載の光学積層体とを備える偏光レンズ。
[5]
 上記[4]に記載の偏光レンズを備えるアイウェア。
 実施例により本発明を更に具体的に説明する。本発明は、かかる実施例に限定されるものではない。
(1)染料の準備
 実施例1~3及び比較例1~3の偏光素子の作製に用いる染料として、以下の染料1~8を準備した。
染料1:
 上記化学式(1)の染料として、国際公開第2016/186183号の実施例に記載の以下化学式(1-1)の染料を当該公報に従い合成した。当該染料は偏光素子において、波長520mmにλmaxを有し、当該波長におけるRdは46であった。
染料2:
 上記化学式(2)の染料として、国際公開第2016/186183号の実施例に記載の以下化学式(2-1)の染料を当該公報に従い合成した。当該染料は偏光素子において、波長630mmにλmaxを有し、当該波長におけるRdは44であった。
染料3:
 上記化学式(4)の染料として、国際公開第2007/138980号の実施例に記載の以下化学式(4-1)の染料を当該公報に従い合成した。当該染料は偏光素子において、波長470mmにλmaxを有し、当該波長におけるRdは39であった。
(式中、nは1または3の整数である)
染料4:
 上記化学式(5)の染料として、特開平11-218611号公報の実施例に記載の以下化学式(5-1)の染料を当該公報に従い合成した。当該染料は偏光素子において、波長620mmにλmaxを有し、当該波長におけるRdは38であった。
染料5:
 特開昭60-156759号公報の実施例に記載の以下化学式(6)の染料を当該公報に従い合成した。当該染料は偏光素子において、波長670mmにλmaxを有し、当該波長におけるRdは29であった。
染料6:
 C.I.Direct Orange 39(日本化薬社製、Kayafect Orange G)を使用した。当該染料は偏光素子において、波長450mmにλmaxを有し、当該波長におけるRdは34であった。
染料7:
 C.I.Direct Red 81(日本化学工業所社製、Red 4BH)を使用した。当該染料は偏光素子において、波長545mmにλmaxを有し、当該波長におけるRdは34であった。
染料8:
 C.I.Direct Blue 273(日本化薬社製、Kayafect Blue F Liquid 400)を使用した。当該染料は偏光素子において、波長620mmにλmaxを有し、当該波長におけるRdは18であった。
[実施例1]
(2)偏光板の作製
 染料1、2、3及び5をそれぞれ1.0質量部含むように水中に溶解させ染着液を作製した。次にPVA系樹脂フィルム(クラレ社製、VF-PS#7500)を一軸延伸しながら水に浸漬させ膨潤させた後、前記染着液中に浸漬させ、ホウ酸水溶液で4~6倍となるように延伸することにより、樹脂フィルム中に色素を配向させた。延伸後、張力を保持した状態で70℃の乾燥器内で3分間乾燥させることで、グレー系色の偏光素子を作製した。次に、当該偏光素子に、第一の支持体としてけん化処理(2N水酸化ナトリウム水溶液中に浸漬し、40℃で10分間保持)したTAC系樹脂フィルム(Island Polymer Industries GmbH社製、13SG80S-LH、膜厚80μm)を、PVA系樹脂を含む水系接着剤(PVA系樹脂の固形分は2.0wt%)を用いて貼り合わせた。さらに、これを80℃で3分の条件で乾燥することで水分を除去し、偏光素子とTAC系樹脂フィルムを接着させることで、偏光素子の片面に第一の支持体を有する偏光板を作製した。
(3)接着剤組成物の作製
 接着剤組成物の主剤として、有機溶剤可溶性ポリエステル樹脂(東洋紡社製、バイロン500、樹脂固形分濃度44.9%)の樹脂固形分に対して、イソシアネート系硬化剤(綜研化学社製590E)を2質量部、ジラウリン酸ジブチルスズ(DBSn)を0.01質量部、及び希釈溶剤としてシクロヘキサノンを0.21質量部で配合し、接着剤組成物を作製した。
(4)光学積層体の作製
 第二の支持体としてPA系樹脂フィルム(EMS社製、TRF-800、膜厚80μm)の一方の面に、ダイコーター法にて、作製した接着剤組成物を塗布し、この塗布膜を100℃3分の条件で乾燥し溶剤を除去することで、接着層(膜厚24μm)を得た。その後、上記(2)で作製した偏光板の偏光素子面と当該接着層の空気面とを貼り合わせることにより、本発明の光学積層体を作製した。得られた光学積層体の光学特性を分光光度計(日立ハイテクサイエンス社製、UH4150)を用いて測定しところ、Ys=50.4%、Py=82.1%、及びYkz=9.1%であった。その結果を表1に示す。
[実施例2]
 実施例1の(2)において、染料1、4、5及び6をそれぞれ1.0質量部含むように水中に溶解させた染着液を用い、グレー系色の偏光素子を作製したこと以外は、実施例1と同様の方法で光学積層体を作製した。当該光学積層体の光学特性は、Ys=49.9%、Py=82.0%、及びYkz=9.0%であった。
[実施例3]
 実施例1の(2)において、染料4、5、6及び7をそれぞれ1.0質量部含むように水中に溶解させた染着液を用い、グレー系色の偏光素子を作製したこと以外は、実施例1と同様の方法で光学積層体を作製した。当該光学積層体の光学特性は、Ys=47.6%、Py=82.2%、及びYkz=8.5%であった。
[比較例1]
 実施例1の(2)において、染料6、7及び8をそれぞれ1.0質量部含むように水中に溶解させた染着液を用い、グレー系色の偏光素子を作製したこと以外は、実施例1と同様の方法で光学積層体を得た。当該光学積層体の光学特性は、Ys=47.0%、Py=68.6%、及びYkz=14.7%であった。
[比較例2]
 国際公開第2014/115705号の実施例3に記載の方法に従い光学積層体を作製した。当該光学積層体の光学特性は、Ys=24.0%、Py=80.3%、及びYkz=2.6%であった。
[比較例3]
 中国実用新案第202122746446号の記載に基づいて、1/4波長板(帝人社製、ピュアエースRM-147、膜厚53μm)と実施例2で得られた光学積層体の第一の支持体面とを粘着層を介して積層し、位相差板を備える光学積層体を作製した。このとき、位相差板の遅相軸は、偏光素子の吸収軸に対して45°となるように配置した。得られた光学積層体の光学特性は、測定器光源の入射側に位相差板を配置した状態で測定したところ、Ys=46.6%、Py=5.6%、Ykz=44.2%であった。
 表1に示すように、実施例1~3では、Pyが78%以上85%以下の範囲内であり、Ysが43%以上55%以下の範囲内であり、且つ、Ykzが8%以上12%以下の範囲内である光学積層体を作製することができた。このように、実施例1~3においては、Py、Ys、Ykzがいずれも所望とする値の範囲内であった。そのため、このような光学積層体は、偏光サングラスに使用しても、HUD装置の表示視認性を確保しつつ、偏光サングラスとして防眩性と風景視認性を維持できる、ことが期待される。
 一方、比較例1では、Ysは実施例3と同等ではあるが、Pyが78%よりも低く、Ykzも12%よりも高くなった。この場合、Ykzが8%以上を確保しており、HUD表示がブラックアウトすることは避けられるが、Pyが低いため、防眩性に懸念がある。
 比較例2では、Pyが78%以上ではあるが、Ysは43%未満であり、Ykzも8%未満であった。この場合、Pyが高く防眩性は期待されるが、Ysが低く、風景視認性の低下が懸念される。また、Ykzが低いため、HUD装置の表示においてブラックアウトが起き、表示視認性が悪化する可能性がある。
 比較例3では、Ysは43%以上55%の範囲を満たしていたが、Pyは78%を大きく下回り、且つYKzが12%よりも大きい光学積層体が作製された。この場合、所望とするYsが確保されており、YKzが高く、HUD装置の表示においてブラックアウトが起きる可能性は低いものの、Pyが低いため所望とする防眩性を維持することができなかった。
 以下、実施例1~3及び比較例1~3で作製した光学積層体を用いた視認性の官能評価について説明する。
(試験A:HUD表示像の視認性の評価)
 試験Aとして、図4に示すように、上記で作製した光学積層体100の吸収軸が水平方向となるように配置した。次に、自動車のHUD装置を想定し、表示器60として市販のカラーIPS液晶ディスプレイ(ハーマンズ社製、SZ-LCDMN-7)と、投影部61としてウインドシールドの代わりに青板ガラス(厚さ1.5mm)を配置して、投影部61に表示器60からの表示像が投影され、当該表示像が虚像として観察できる位置に観察者(光学積層体)100を配置した。このとき、表示器60は、出射される表示光の偏光方向が水平方向となるように設置した。評価は、以下の判定基準に従い、光学積層体100を介して視認される投影部61の虚像の視認性を10人のパネリストで確認することで行った。その結果を表2に示す。
試験Aの判定基準
(1)虚像を明瞭に視認できる。
(2)虚像を視認できるが、明瞭に見えない。
(3)虚像を殆ど視認できない。
(試験B:外光の防眩性の評価)
 試験Bとして、試験Aと同様に、各光学積層体100をアイウェアに見立て観察者の両眼を覆うように配置した。その際、光学積層体100の吸収軸が水平方向となるように配置した。試験は、観察者が日中の晴れた屋外において自動車のウインドシールドや建物の窓ガラス等から太陽光による反射光が発生している状況下でそれらを含む風景を観察することで行った。評価は、以下の判定基準に従い、光学積層体100を介してそれらの反射光による眩しさの軽減効果を10人のパネリストで確認することで行った。その結果を表2に示す。
試験Bの判定基準
(4)外光の眩しさが軽減されている。
(5)外光の眩しさが殆ど軽減されていない。
 実施例1~3では、判定基準(1)の回答が10人中8~9人であった。この結果から、Ykzが8.5%以上9.1%以下である場合には、表示像を明瞭に視認できることを確認した。また、試験Bにおいては、判定基準(4)の回答が10人中10人であった。この結果から、Pyが82.0%以上82.2%以下である場合には、外光の眩しさを軽減する効果があることを確認できた。 
 一方、比較例1、3では、試験Aにおいて、判定基準(1)の回答が10人中7~10人であった。これは、Ykzが14.7%以上44.2%以下であり、実施例1~3よりも高いことに起因する。また、試験Bにおいては、判定基準(5)の回答が10人中7~10人であった。Pyが5.6%以上68.6%以下である場合には、外光の眩しさを軽減する効果がない、もしくは足りないことを確認できた。特に、比較例3では、表示像の視認性を確保できたとしても、Pyが著しく低く、サングラス本来の偏光機能を消失させることになる。
 また、比較例2では、試験Aにおいて、判定基準(3)の回答が10人中10人であった。これは、Ykzが2.6%であることに起因しており、HUD装置の表示像がブラックアウトしているため、全く見えない結果となった。また、試験Bにおいては、判定基準(4)の回答が10人中10人であった。この結果から、比較例2では、Pyが80.3%であり実施例1~3と同等レベルにあるため、外光の眩しさを軽減する効果があることを確認できた。
 以上の結果から、実施例1~3で作製した光学積層体を用いた偏光レンズは、HUD装置の表示視認性と外光の防眩性を両立していることを確認した。
 本発明の光学積層体、並びにそれを用いた偏光レンズ及びアイウェアは、HUD装置を有する自動車の運転時において、偏光機能により外光を遮光する防眩性を付与しつつ、HUD装置の表示像を遮ることなく視認することができる。このような性能を持つ本発明の光学積層体は、既存のサングラスの国際規格に分類されない新たな特性を備える光学積層体であり、自動車の運転環境において、快適性と安全性の向上に寄与することができる。
10 支持体(第一の支持体、第二の支持体、第三の支持体)
11 第一の支持体
12 第二の支持体
20 偏光素子
30 接着層
40 レンズ基材
50 曲げ加工の金型(凹型)
51 半球状の金型(凸型)
60 表示器
61 投影部
62 表示像の光の方向
100、110 光学積層体
101 曲げ加工された光学積層体

Claims (5)

  1.  第一の支持体と、第二の支持体と、前記第一の支持体と前記第二の支持体との間に配置される偏光素子とを備える光学積層体であって、
     前記偏光素子は、最大吸収波長(λmax)における二色比(Rd)が38以上の染料系の二色性色素を1種以上含み、
     前記光学積層体が、43%以上55%以下の視感度補正透過率(Ys)及び、78%以上85%以下の視感度補正偏光度(Py)を有することを特徴とする光学積層体。
  2.  前記光学積層体が、8%以上12%以下の直交透過率(Ykz)を有する、請求項1に記載の光学積層体。
  3.  前記二色性色素が、下記の化学式(1)~(5)で表されるアゾ化合物又はその塩を少なくとも1種含む、請求項1に記載の光学積層体。
    (式(1)中、
    Arは、スルホ基若しくはカルボキシ基の置換基を少なくとも1つ有するフェニル基又はナフチル基を表し、
    Rr~Rrは、各々独立して、水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基又はスルホ基を有する低級アルコキシ基を表す)
    (化学式(2)または化学式(3)中、
    Abは、スルホ基若しくはカルボキシ基の置換基を少なくとも1つ有するフェニル基又はナフチル基を表し、
    Rb~Rbは、各々独立して、水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基又はスルホ基を有する低級アルコキシ基を表し、
    Xbは、低級アルキル基、低級アルコキシ基、スルホ基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基及びカルボキシエチルアミノ基からなる群から選択される置換基を有していてもよいアミノ基、フェニルアミノ基、フェニルアゾ基、ナフトトリアゾール基又はベンゾイルアミノ基を表す)
    (化学式(4)中、
    Ay及びAyは、各々独立して、スルホ基、カルボキシ基、ヒドロキシ基、低級アルキル基又は低級アルコキシ基を表し、
    Ry~Ryは、各々独立して、水素原子、スルホ基、低級アルキル基又は低級アルコキシ基を表し、
    Pは、1~3の整数である)
    (化学式(5)中、
    Aは、メチル基を有していてもよいベンゼン環を表し、
    Rは、アミノ基、メチルアミノ基、エチルアミノ基又はフェニルアミノ基を表す。)
  4.  レンズ基材と、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の光学積層体とを備える偏光レンズ。
  5.  請求項4に記載の偏光レンズを備えるアイウェア。
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