ダイカス トマシンの射出装置 関連出願に関する相互参照
本発明は、 2 0 0 6年 9月 2 0 日付けの特願 2 0 0 6— 2 5 4 0 0 2、 2 0 0 6年 1 1月 3 0 日付けの特願 2 0 0 6 — 3 2 4 0 0 0 、 2 0 0 7年 5月 3 0 日付け明の特願 2 0 0 7 - 1 4 3 3 4 7の優先 権に基づいて特許請求しており、 田それらの内容は、 本明細書におい て参考文献として組み込まれ、 本願に書おいて継続する。 技術分野
本発明は、 ダイカス トマシン等の射出装置に係り、 より特別には ハイブリ ッ ド式射出装置に関する。 背景技術
アルミニウム合金等のダイカス ト铸造においては、 従来から、 射 出ピス トン (プランジャ) を油圧シリンダで駆動する油圧式ダイ力 ス トマシンが使用されている。 このタイプのダイカス トマシンにお いては、 射出ピス トンを駆動する油圧シリ ンダに供給する作動油の 圧力及び流量を調整して、 射出ピス トン速度及び圧力を制御する。
このようなダイカス 卜铸造において、 铸造品の品質を高めるには 、 射出ピス トン (プランジャ) 速度を安定的に維持することが重要 であるが、 油圧シリンダを用いて駆動する射出ピス トンの速度を制 御する場合、 油圧シリ ンダに供給する作動油の流量を油圧制御バル ブで調整して制御するので、 応答性が低く、 安定した射出ピス トン 速度を維持することが難しい。
また、 油圧シリンダを用いて駆動する射出ピス トンの速度を制御 する場合、 射出ピス トンが受ける負荷を検知することが難しく、 フ イードバック制御を行うことが困難であり、 この点でも、 安定した 射出ピス トン速度を維持することが難しい。
さらに、 油圧を射出ピス トンの駆動源とする場合、 エネルギー効 率が低く、 更には作動油漏れによる環境汚染、 作動油廃液の処理等 を伴い、 作業環境が劣悪化する。
そこで、 上記の点を改善するため、 射出ピス トン (プランジャ) に、 電動サーポモー夕によって駆動するポールネジ機構と、 油圧ポ ンプ及びアキュームレータの油圧によって作動する油圧シリンダを 直列に連結した射出装置が提案された (例えば、 特許文献 1 〜 3 、 参照) 。 このように油圧駆動と電動駆動を組み合わせたタイプのダ イカス トマシン用射出装置をハイブリ ッ ドタイプ (式) と呼んでい る。 ハイブリ ッ ドタイプの射出装置では、 安定的で且つ精密な制御 を必要とする射出工程における射出ピス トン速度等を電気的に制御 可能にするものである。
ダイカス トマシンの射出装置としてハイブリ ツ ト式射出装置が考 案されているが、 この装置で射出昇圧及び昇圧後の加圧保持を電動 で行うタイプの場合、 加圧保持時、 モー夕を最高トルクで維持する 為、 大電流を流しておく必要があり、 大きな電力ロスを発生すると いう問題と、 モー夕サイズが大きくなるという問題がある。 上述の 問題が発生するのは昇圧時及び加圧時の場合で、 その内容を下記説 明する。 図 3にダイカス トマシンの作動 (射出) 工程における射出 時間 (又は、 射出ス トローク) に対する射出ピス トン (プランジャ ) の射出速度 (V ) 及びシリンダヘッ ド圧 (P H ) の変化 (射出特 性図と呼ぶ) を示している。 図 3から射出工程において、 どの程度 の射出ピス トン駆動動力が必要であるかが分る。
まず、 昇圧時 (工程) において、 成形品において巣を少なくする ために、 図 3 の射出特性図に示す昇圧時間△ t は、 1 0 m s e c以 下という性能が要求されている。 金型の中の未充填部への A L (ァ ルミ二ゥム) を押し込む工程において一般的に、 油圧シリンダ内の 作動液の圧縮の為に射出ピス トンを数 m m前進させるが、 これを 1 0 m s e cで完了するには大流量の作動油の供給を必要とする (例 えば、 5 0 0 t機の場合で約 5 0 0 L / i nの流量が必要である ) 。 射出工程を電動で実施する電動ブース夕の場合、 大径のブース 夕 (ピス トン) ロッ ドを高速で前進させる必要があり、 この時、 最 大の回転数と トルクを必要とする。 ところが、 次の加圧保持時 (ェ 程) では溶湯 A L (アルミニウム) の凝固収縮に対応して加圧保持 時間 T Hの間 (約 5〜 1 0 s e c ) 、 圧力を維持する必要があり、 この間、 この高トルクを必要とし、 大電流が流れ従って、 動力ロス が発生し、 かつモー夕 トリ ップが起こる等の問題が発生する可能性 がある。
また、 従来の射出装置 (特許文献 1〜 3参照) においては、 制御 回路及び制御方法が複雑にならざるを得ない。 しかも、 この複雑化 が、 必ずしも、 射出ピス トン (プランジャ) 速度の高速化、 安定化 に直結しない。
上記射出装置においては、 高速射出時に、 射出速度の制御性を高 めるため電動サ一ボモ一夕を使用し、 増圧 · 保圧時に、 十分大きな 増圧 · 保持力を得るため油圧シリンダを使用 して射出シリ ンダを駆 動する。 この駆動機構において、 油圧シリンダの推力は、 ポールネ ジの軸を介して射出プランジャに伝達されるので、 ポールネジの軸 径は、 機械的強度確保の点から、 ある程度大径化する必要がある。 しかし、 この大径化は、 射出プランジャ速度の高速化、 安定化を妨 げる。
また、 射出プランジャを電動サ一ポモータで前進させる間、 この 前進に追従して、 作動油を油圧シリ ンダへ供給する必要があるが、 この作動油の追従供給のための油圧回路が複雑になるとともに、 制 御自体も難しくなる。
さらに、 油圧で、 射出圧力を増圧 , 保持する時、 電動サーポモ一 夕の回転速度によるフィー ドバック制御を解除し、 常時、 射出ブラ ンジャを前進させる方向の トルクを発生させ、 電動サ一ポモ一夕の 制御トルクが油圧シリ ンダに対する反力にならないように制御する 必要があり、 油圧回路を含めた全体的な回路構成が複雑にならざる を得ない。
結局、 上記射出装置 (特許文献 1 〜 3、 参照) においては、 制御 回路及び制御方法が複雑にならざるを得ない。 しかも、 この複雑化 が、 必ずしも、 射出プランジャ速度の高速化、 安定化に直結しない そこで、 上記の点を改善するため、 射出プランジャに、 電動サー ポモ一夕によって駆動するボールネジ機構と、 油圧ポンプ及びアキ ュムレー夕の油圧によって作動する油圧シリンダを並列に連結して 射出プランジャを駆動する射出装置が提案された (特許文献 4、 参 照) 。
上記射出装置においては、 油圧シリンダの推力を、 ボールネジを 介さずに、 直接、 射出プランジャに伝達するので、 ポールネジの軸 径を大径とする必要がなく、 この点で、 制御性が改善されている。
しかし、 射出プランジャを電動サーポモ一夕で前進させる間、 こ の前進に追従して、 作動油を油圧シリンダへ供給する必要がある点 、 また、 油圧で、 射出圧力を増圧、 保圧する時、 電動サ一ポモ一夕 の回転速度によるフィードバック制御を解除し、 常時、 射出プラン ジャを前進させる方向のトルクを発生させ、 電動サーポモ一夕の制
御トルクが油圧シリ ンダに対する反力にならないように制御する必 要がある点は、 特許文献 1〜 3に開示の射出装置の場合と同様であ り、 結局、 制御回路及び制御方法は、 複雑にならざるを得ない。 さちに、 特許文献 4記載の射出装置は、 油圧タンクや、 油圧ボン プを備えているので、 装置規模が大きくなり、 保守性に劣り、 また 、 作業環境が劣悪化する。
ところで、 近年、 ダイカス ト铸造においては、 形状が複雑な铸造 品を、 高速、 高品質で歩留りよく製造することが求められている。 それに応える一つの方法として、 射出プランジャの駆動に、 大型 ' 大出力モータを使用することが考えられている。
しかし、 大型モー夕は、 一般に応答性が悪く、 射出プランジャを 低速から高速へ切り替えるタイミングが遅れるので、 铸造品の品質 を維持することが難しくなる。
また、 大型モ一夕を、 例えば、 3 5 0 トン級のダイカス トマシン に使用する場合、 瞬時出力で 5 0 O K wの大型モー夕が必要となり 、 さらに、 射出プランジャの高速化には、 大ピッチのネジ送り機構 (例えば、 2 0 0 0 r p mで高速 5 mノ s を得るには、 ピッチ 1 5 0 m mのネジが必要であり、 3 m / sでもピッチ 9 0 m mのネジが 必要となる) が必要となる。
結局、 大型 · 大出力モータを用いて射出プランジャを駆動する駆 動装置は、 大規模、 大容量とならざるを得ず、 その制御性が低下し 、 また、 大規模、 大容量の駆動装置を用いると、 铸造品の慣性質量 が大きくなり、 铸造品にバリが発生し易くなるので、 铸造品の品質 を維持することが難しくなる。
ダイカス ト铸造で、 形状が複雑な铸造品を、 高速、 高品質で歩留 り良く製造することが求められている現状において、 簡単な駆動機 構で制御性、 さらには、 保守性にも優れ、 かつ、 小型 · 軽量の省ェ
ネルギー型高速射出装置が求められている。
本出願人は、 上記要請に鑑み、 特許文献 5で、 プランジャを連結 した油圧制御機構に、 該油圧制御機構をプランジャの進退方向に駆 動する進退制御機構を設けたことを特徴とする制御性に優れたハイ ブリツ ド射出装置を提案した。
特許文献 5で提案のハイブリ ッ ド射出装置によれば、 射出装置自 体を、 従来装置に比べ、 小型化、 軽量化できるとともに、 低速一高 速切替位置での切替 · 増圧を、 応答性よく高精度で制御できるので 、 高品質の铸造品を歩留りよく製造することができるが、 小型化、 軽量化には限度がある。
図 1 においては、 図示されていないが実際には、 アキュムレータ ( A C C ) 出口にロジックバルブが設けられる。 この理由について 以下で説明する。 ダイカス トマシンでは、 射出動作を行う前に、 ァ キュムレー夕 (AC C ) への圧油を規定圧力まで供給しておく必要 があり、 ポンプによる A C Cへの圧油供給時間は、 例を上げると、 型締カ 5 0 0 t機で 8 s e c必要である。 いつ、 この A C Cへの圧 油供給を行っているかについて、 図 9を参照して下記に説明する。 図 9 において、 射出スタート前の概略の工程が示されており、 各ェ 程の各所要時間が ( ) 内に示される。
製品取出手順 ( S 1 ) において、 前の工程において成形された製 品を取り出す。 スプレー手順 ( S 2 ) において、 金型内面に離型剤 をスプレーして塗布する。 中子入り手順 (S 3 ) において、 必要に 応じて、 製品形状に合わせて金型を動かす。 型締め手順 ( S 4 ) に おいて、 固定及び可動金型を係合させる。 給湯手順 (P 5 ) におい て、 溶湯をスリーブに供給する。 その後、 射出手順 ( S 6 ) におい て、 溶湯を金型内キヤビティに射出して成形する。 それぞれの手順 における各所要時間は、 図 9に示すように、 8 s e c ( S I ) 、 9
s e c ( S 2 ) 、 2 s e c ( S 3 ) 、 5 s e c ( S 4 ) 、 3 s e c ( S 5 ) である。
こ こで、 中子入り手順 ( S 3 ) 及び型締め手順 ( S 4 ) において はポンプを使用する為、 A C Cへの圧油供給は出来ない。 射出直前 の給湯動作時間は 3 s e c しか無く、 この間では時間的に間に合わ ない。 従って、 A C Cチャージは製品取出手順 ( S 1 ) か又はスプ レー手順 ( S 2 ) で行っている。 この場合に発生する問題点は、 ス プレー手順 ( S 2 ) の終了した時点で A C Cチャージが終了したと して、 (最短時間で) 射出手順になるまで 1 0 s e cの時間を必要 とする。 これは全自動動作の最短時間だが、 オペレータの補助動作 が必要な場合 (半自動動作) は、 スプレー後に 5〜 1 0 s e cの時 間を更に必要とする。 この場合は 1 5〜 2 0 s e c となってくる。 この間、 A C Cの圧油は回路上のバルブのリークで圧力降下を起こ し、 実際に使用する時の圧力が変動 (低下) する。
この圧力の変動は、 射出用アキュムレータ (A C C) では、 速度 の立上り、 最高値等の変動 (低下) を起こし、 昇圧用アキュムレー 夕 (A C C) では昇圧時間のパラツキ、 昇圧圧力値の変動を起こし 、 ダイカス ト鍀造品の品質バラツキに直接影響を及ぼす。 これを防 ぐ為に、 A C Cの出口に最もリークの少ないバルブであるロジック バルブが設けられ、 それが、 図 1 0の従来例の回路において射出用 ロジックバルブ 7 1 と昇圧用ロジックバルブ 7 3であり、 更に射出 用ロジック開閉バルブ 7 0 と昇圧用ロジック開閉バルブ 7 2が必要 である。 これらのバルブを設けることで、 圧力降下で許容値を下回 るのが 8〜 1 0 s e cだったものが 4 0〜 6 0 s e c と長くなり、 これにより上記の問題点が解決し、 従来のダイカス トマシンでは全 てのダイカス トマシンでこの方式が採用されていると言っても過言 ではない。
一方、 最近のダイカス トマシンでは射出速度の最高値が、 従来の
5 mZ s e cに対し、 1 0 m/ s e c と倍増を求められている。 ま た、 高速の立上り時間が 0. 5〜 5 m/ s e c までで、 従来機が 2 0 m s e cだったものが、 5 m s e c と 1 Z 4に短縮することが、 求められている。 この場合、 射出用 A C Cから射出シリンダまでの 管路抵抗を最小にする必要があり、 このためロジックバルブ 7 1 , 7 3は大きな負担となる。 このような問題が、 ロジックバルブに関 連して存在する。
更に、 別の射出装置が提案されている (例えば、 特許文献 4及び 5参照) が、 装置が大きくなり、 保守性や作業環境性が不十分であ つたり、 小型化 · 軽量化に限度がある等の改善の余地があつた。 別の従来案 (特許文献 6参照) は、 標準的な油圧回路であり、 こ の従来案において、 ロジックバルブであるカートリ ッジ弁 2 2, 2 8が具備されており、 これらのロジックバルブが本発明の削除対象 である。 図 1 0 の従来例は、 特許文献 6の従来案に基づいた油圧回 路であり、 ハイブリ ッ ドタイプではなく、 油圧式の従来型射出装置 であり、 低圧用アキュムレータ (射出用ピス トンアキュムレータ 3 0 ) 及び高圧用アキュムレータ (昇圧用ピス トンアキュムレータ 3 2 ) を備える射出シリ ンダ用油圧回路となっている。 図 1 0の従来 例において、 射出用ロジックバルブ 7 1 と、 射出用ロジック開閉バ ルブ 7 0 と、 昇圧用ロジックバルブ 7 3と、 昇圧用ロジック開閉バ ルブ 7 2が設けられている。 これらのロジックバルブは上記したよ うに、 ピス トンアキュムレータ 3 1 , 3 3からの油圧の漏れを防止 するように機能している。 図 1 0 に示す従来例の油圧回路について は、 本発明の実施の形態において詳しく説明する部分と説明が重複 するので不要な部分の説明は省略し、 説明を簡略化する。 また、 図 1 0の従来例において、 図 7及び図 8 a〜 8 hに示す本発明の実施
の形態の要素部分と同じ又は同様である図 1 0の要素部分は、 同じ 参照符号により指定されている。
図 1 0 において、 参照番号 3 2 と 3 4はそれぞれ、 射出用ガスポ トルと昇圧用ガスボトルである。 参照番号 7 7 , 7 8 , 7 9は逆止 弁である。 参照番号 1 8 と 1 9は、 電磁切替弁であり、 ポンプ供給 ライン 3 6 に設けられている。 参照番号 7 5は、 電磁三方切替弁で あり、 バルブ M 2 4の上流側に設けられている。 参照番号 7 6は、 電磁三方切替弁であり、 射出シリンダのロッ ド室に連絡するライ ン に設けられる。
〔特許文献 1〕 特開 2 0 0 0 - 0 3 3 4 7 2号公報
〔特許文献 2〕 特開 2 0 0 0 一 0 8 4 6 5 4号公報
〔特許文献 3〕 特開 2 0 0 1 一 0 0 1 1 2 6号公報
〔特許文献 4〕 特開 2 0 0 6 一 0 0 0 8 8 7号公報
〔特許文献 5〕 特願 2 0 0 6 一 1 1 5 8 5 9号公報
〔特許文献 6〕 特開平 8 ― 1 1 7 9 6 2号公報 発明の開示
本発明は、 上述した事情に鑑みなされたもので、 射出昇圧及び昇 圧後の加圧保持を電動で行うタイプの場合、' 加圧保持時において大 電流を流しておく必要を回避して、 大きな電力ロスの発生を防止可 能で且つモー夕サイズを小さくできる、 ダイカス トマシンの射出装 置、 特にはハイブリ ッ ト式射出装置を提供することを目的としてい る。
本発明の別の目的は、 ダイカス トマシンのハイブリ ッ ト式射出装 置において、 アキュムレータの出口のロジックバルブを削除して、 流動抵抗を大幅に低減することにより、 射出速度を向上する等要求 される射出性能を達成可能であるハイブリ ッ ト式射出装置を提供す
ることである。 更には、 射出装置のコス トを削減する。
電動機構と油圧機構で射出プランジャを制御する従来の射出装置 において、 一層の小型化 · 軽量化、 さらには、 高速化を妨げている 要因の一つは、 電動機構により、 直接、 射出プランジャを駆動する 進退構造を採用していることである。 即ち、 電動機構で、 射出ブラ ンジャを進退させる場合、 射出プランジャを駆動する油圧機構も含 めて進退させなければならないので、 電動機構の小型化 · 軽量化に は限度がある。
本発明は、 上記現状の限界に鑑み、 プランジャを簡単な駆動機構 で駆動する、 小型 · 軽量で制御性に優れ、 かつ、 保守性にも優れた 高速射出装置を提供することを目的とする。
本発明の第 1の形態に係るダイカス トマシンの射出装置 ( 1 0 ) は、 上述した目的を達成するために、 ダイカス トマシンの金型にァ ルミニゥム等の溶湯を射出するための射出ピス トン ( 1 5 ) を収容 する射出シリ ンダ ( 1 6 ) と、 油圧シリ ンダ形式の電動ブース夕 ( 8 ) とを具備する。 該射出装置において、 電動ブースタ ( 8 ) のへ ッ ド室 ( 8 H ) は、 射出シリンダ ( 1 6 ) のヘッ ド室 ( 1 6 H ) と 流体連絡するので、 電動ブースタ ( 8 ) において、 その中に収容す るブース夕ピス トンロッ ド ( 5 ) を直線動させることにより、 射出 シリンダ ( 1 6 ) のヘッ ド室 ( 1 6 H) に圧油を供給して射出ビス トン ( 1 5 ) を押圧して移動させることにより射出成形を実施する 。 射出成形工程において電動ブース夕 ( 8 ) は、 昇圧時において電 動ブースタ ( 8 ) のヘッ ド面積で加圧し、 加圧保持時においてはそ れのロッ ド面積で加圧する構造を有する。
より具体的には、 射出シリンダのヘッ ド室 ( 1 6 H ) とブースタ ( 8 ) のロッ ド室 ( 8 R) を流体連絡させる連絡配管 ( 4 1, 4 3 , 4 4, 4 5 ) が設けられ、 その連絡配管には作動油の流れを断続
させる止め弁 ( 2 5 ) が設けられる。
電動ブースタ ( 8 ) は、 電動モー夕 ( 1 ) 駆動であることが好ま しく、 電動モータ ( 1 ) はサ一ポモータであることがより好ましい また、 射出装置 ( 1 0 ) は、 射出シリ ンダの前記ヘッ ド室 ( 1 6 H) に圧油を供給するための射出用ピス トンアキュムレータ ( 3 1 ) と、 ブース夕の口ッ ド室 ( 8 R) からタンク ( 3 5 ) に流体連絡 させる配管 ( 4 3 ) に設けられる止め弁 ( 2 6 ) と、 を更に具備し ており、 射出シリンダ ( 1 6 ) のロッ ド室 ( 1 6 R ) は、 タンク ( 3 5 ) 及びポンプ等からの圧油供給口 ( 3 6 ) に流体連絡すること が好ましい。
射出装置は、 電動ブース夕 ( 8 ) において、 射出シリンダ ( 1 6 ) のヘッ ド室 ( 1 6 H) の圧力であるヘッ ド圧を検出するための圧 力検出センサ ( 3 7 ) を更に具備することが好ましく、 これにより 、 ヘッ ド圧を検知して、 電動モータ ( 1 ) のトルクを制御、 昇圧運 転から加圧保持運転への切り替え制御等を実施する。
本発明の第 2の形態に係るダイカス トマシンの射出装置 ( 1 0 0 ) は、 ダイカストマシンの金型にアルミニウム等の溶湯を射出する ための射出ピストン ( 1 5 ) を収容する射出シリンダ ( 1 6 ) と、 射出シリンダ ( 1 6 ) のヘッ ド室 ( 1 6 H) に圧油を供給して射出 ピス トン ( 1 5 ) を押圧して移動させることにより、 射出成形を実 施するためのブース夕ピス トンロッ ド ( 5 ) を収容する油圧シリ ン ダ形式の電動ブースタ ( 8 ) と、 所定量の作動油を所定の最大圧力 で貯蔵可能であって且つやはり射出シリンダ ( 1 6 ) のヘッ ド室 ( 1 6 H) に圧油を供給して射出ピス トン ( 1 5 ) を押圧して移動さ せることができるように形成されるピス トンアキュムレータ ( 3 1 ) であって、 電動ブースタ ( 8 ) と協働して射出成形を実施するピ
ス トンアキュムレータ ( 3 1 ) と、 ピス トンアキュムレータ ( 3 1 ) の出口側に設けられていて且つその出口からの圧油の流路を開閉 可能である第 1の切替バルブ ( 2 4 ) とを具備する。 該射出装置 ( 1 0 0 ) において、 射出開始直前に、 ピス トンアキュムレータ ( 3 1 ) への圧油の供給を行うことで、 第 1 の切替バルブ ( 2 4) から の圧油の漏れを防止するためにピス トンアキュムレータ ( 3 1 ) の 出口に設けられるはずのロジックバルブを削除可能にすることを特 徴とする。 具体的には、 射出開始直前には、 給湯工程が実施され、 給湯工程中にピス トンアキュムレータ ( 3 1 ) への圧油の供給は完 了している。
より具体的には、 電動ブースタ ( 8 ) のヘッ ド室 ( 8 H) は、 射 出シリンダ ( 1 6 ) のヘッ ド室 ( 1 6 H) と流体連絡し、 且つピス トンアキュムレータ ( 3 1 ) の出口とも流体連絡しており、 電動ブ —スタヘッ ド室 ( 8 H ) と射出シリンダヘッ ド室 ( 1 6 H ) とを流 体連絡させる流路には、 第 2の切替バルブ ( 2 5 ) が設けられてお り、 第 2の切替バルブ ( 2 5 ) は、 一方の流路接続側において、 電 動ブース夕ヘッ ド室 ( 8 H) に連絡する流路と、 作動油が貯蔵され るタンク ( 3 5 ) に連絡する流路とに流体接続し、 もう一方の流路 接続側において、 射出シリンダ ( 1 6 ) のヘッ ド室 ( 1 6 H) に連 絡する流路と、 ピス トンアキュムレータ ( 3 1 ) に連絡する流路と に流体接続する。
ビス トンアキュムレータ ( 3 1 ) への圧油の供給は、 電動ブース 夕 ( 8 ) によって実施され、 電動ブースタ ( 8 ) の前記ヘッ ド室 ( 8 H) の圧油が押圧されて供給されることが好ましく、 更には射出 動作終了後に、 射出ピス トン ( 1 5 ) を射出シリ ンダ ( 1 6 ) のへ ッ ド側端部へ戻すために、 電動ブース夕 ( 8 ) を駆動して圧油を射 出シリンダ ( 1 6 ) のロッ ド室 ( 1 6 R ) に供給することが好まし
い。
より具体的には、 該射出装置は、 電動ブース夕ロッ ド室 ( 8 R) と射出シリ ンダヘッ ド室 ( 1 6 H) とを流体連絡させる流路に設け られた第 3の切替バルブ ( 6 2 ) を更に具備する。 第 1の切替バル ブ ( 2 4) は、 一方の流路接続側において、 ピス トンアキュムレー 夕 ( 3 1 ) に連絡する流路と、 作動油が貯蔵されるタンク ( 3 5 ) に連絡する流路とに流体接続し、 もう一方の流路接続側において、 射出シリンダ ( 1 6 ) のヘッ ド室 ( 1 6 H ) に連絡する流路と、 射 出シリンダ ( 1 6 ) のロッ ド室 ( 1 6 R ) に連絡する流路とに流体 接続しており、 第 3の切替バルブ ( 6 2 ) は、 一方の流路接続側に おいて、 タンク ( 3 5 ) に連絡する流路と、 射出電動ブース夕ロッ ド室 ( 8 R) に連絡する流路とに流体接続し、 もう一方の流路接続 側において、 射出シリンダ ( 1 6 ) のヘッ ド室 ( 1 6 H ) に連絡す る流路と、 射出シリンダ ( 1 6 ) のロッ ド室 ( 1 6 R ) に連絡する 流路とに流体接続する。
本発明者は、 電動機構と油圧機構を併用し、 複雑形状の铸造品を 、 高品質で歩留り良く製造することができる小型 · 軽量の高速射出 構造 (ハイブリッ ド高速射出機構) について、 鋭意検討した。
その結果、 本発明者は、 プランジャを連結したピス トンロッ ドの 後方の油圧シリンダに、 電動機構で進退するビス トンロッ ドを設け 、 二つのピス トンロッ ドを、 適宜、 単独で又は一体化して駆動すれ ば、 プランジャの前後進を、 高速で適確に制御でき、 複雑形状の铸 造品を、 高品質で歩留り良く製造することができることを見いだし た。
本発明は、 上記知見に基づいてなされたもので、 その要旨は以下 のとおりである。
( 1 ) プランジャを駆動し溶湯を金型キヤビティ に充填する射
出装置において、 油圧制御機構で制御するプランジャロッ ドを内蔵 する油圧シリンダの後方に、 進退制御機構で制御するピス トン口ッ ドを設けたことを特徴とする制御性に優れたハイブリッ ド高速射出 装置。
( 2 ) 前記進退制御機構がポールネジ機構であることを特徴と する前記 ( 1 ) に記載の制御性に優れたハイブリッ ド高速射出装置
( 3 ) 前記ポールネジ機構をサーポモー夕で駆動することを特 徴とする前記 ( 2 ) に記載の制御性に優れたハイブリ ッ ド高速射出 装置。
( 4 ) 油圧制御機構で制御するプランジャロッ ドを内蔵する油 圧シリンダの後方に、 進退制御機構で制御するピス トンロッ ドを設 け、 油圧制御機構と進退制御機構を連携して駆動して、 溶湯の金型 キヤビティへの充填を制御する制御方法において、
( i ) 進退制御機構を駆動して、 プランジャロッ ドを、 ピス トン ロッ ドと一体化して、 低速一高速切替位置に到達するまで前進させ 、 到達後、
( i i ) 油圧制御機構を駆動し、 進退制御機構との協働で、 プラン ジャを高速で前進させることを特徴とする Λイブリ ツ ド高速射出制 御方法。
( 5 ) 前記油圧制御機構の駆動を、 予め設定した射出圧力まで の上昇曲線に従い、 リアルタイムフィードバック制御することを特 徴とする前記 ( 4 ) に記載のハイブリ ッ ド高速射出制御方法。 発明の効果
本発明によれば、 射出昇圧及び昇圧後の加圧保持を電動で行うダ イカス トマシンのハイブリ ツ ドタイプ射出装置の油圧回路において
、 加圧保持時において、 例えば、 射出シリ ンダヘッ ド室の圧力をブ ース夕ロッ ド室に連絡させることの出来る切換弁を設けることによ り、 ブースタピス トンロッ ドを駆動するサ一ポモ一夕の必要最大ト ルクを小さく して、 加圧保持時に大電流を流しておく必要を回避し 、 大きな電力ロスの発生を防止可能で且つモータサイズを小さくで きる。 これにより、 射出装置自体のサイズを小さく出来ると共に、 射出装置の製造コス トを低減できる。
また、 射出シリンダ ( 1 6 ) のヘッ ド室 ( 1 6 H ) の圧力である ヘッ ド圧を検出するための圧力検出センサ ( 3 7 ) を更に具備する ことにより、 ヘッ ド圧を検知して、 ヘッ ド圧を所定の値になるよう に、 電動モー夕 ( 1 ) のトルクを制御することできるので、 安定的 で正確な射出成形が可能になる。 さらには、 ヘッ ド圧に基いて、 昇 圧運転から加圧保持運転への切り替え制御を実施することにより、 射出圧力の過剰な上昇等の不適切な運転を防止可能である。
更には、 第 2の形態により、 ピス トンアキュムレータからの圧油 の漏れを防ぐために設けられていたアキュムレータ (A C C ) 出口 のロジックバルブを削除でき、 管路抵抗を大幅に削減でき、 要求さ れる射出性能を達成することが容易になると共に、 コス 卜の削減が 実施できる。
本発明によれば、 射出装置自体を、 従来装置に比べ、 一層、 小型 化、 軽量化できるとともに、 低速一高速切替位置での切替 · 増圧を 、 応答性よく高精度で高速制御できる。 したがって、 本発明により 、 高品質の铸造品を歩留りよく製造することができる。 しかも、 本 発明は、 一層の小型化、 軽量化に伴い、 保守性にも格段に優れてい るものである。
. 上記の本発明の説明において、 カツコ () 内の記号又は数字は、 以下に示す実施の形態との対応を示すために添付される。
本発明は、 添付図と共に、 下記の本発明の好適な実施の形態の説 明によって、 より十分に理解されても良い。 図面の簡単な説明
図 1 は、 本発明に係るダイカス トマシン用射出装置の一実施の形 態の油圧回路の概要構成を示す説明図である。
図 2 aは、 ダイカス トマシンにおける種々の作業工程における油 圧回路の状態を示す説明図であり、 低速射出時の回路を示す。
図 2 bは、 ダイカス トマシンにおける種々の作業工程における油 圧回路の状態を示す説明図であり、 高速射出時の回路を示す。
図 2 ciは、 ダイカス トマシンにおける種々の作業工程における油 圧回路の状態を示す説明図であり、 昇圧時の回路を示す。
図 2 dは、 ダイカス トマシンにおける種々の作業工程における油 圧回路の状態を示す説明図であり、 加圧保持時の回路を示す。
図 2 eは、 ダイカス トマシンにおける種々の作業工程における油 圧回路の状態を示す説明図であり、 突き出し時の回路を示す。
図 2 f は、 ダイカス トマシンにおける種々の作業工程における油 圧回路の状態を示す説明図であり、 後退時の回路を示す。
図 3は、 ダイカス トマシンの作動工程の射出時間 (又は、 射出ス トローク) に対する射出ビス トンの射出速度及びシリ ンダへッ ド圧 の変化を示すグラフ (射出特性図) である。
図 4は、 図 3のグラフに昇圧時、 加圧保持時等の各工程 (領域) を分かり易く書き込んだグラフである。
図 5は、 図 2 cの昇圧工程の油圧回路 (昇圧時のブースタ回路) と、 図 2 dの加圧保持工程の油圧回路 (加圧保持回路) の相違の説 明図であり、 昇圧時のブースタ回路を示す。
図 6は、 図 2 cの昇圧工程の油圧回路 (昇圧時のブースタ回路)
と、 図 2 dの加圧保持工程の油圧回路 (加圧保持回路) の相違の説 明図であり、 加圧保持時のブースタ回路を示す。
図 7は、 本発明に係るダイカス トマシン用射出装置の第 2の実施 の形態の油圧回路の概要構成を示す説明図である。
図 8 aは、 ダイカス トマシンにおける種々の作業工程における図 7の油圧回路の状態を示す説明図であり、 アキュムレータの充填 ( チャージ) 時の回路を示す。
図 8 bは、 ダイカス トマシンにおける種々の作業工程における図 7の油圧回路の状態を示す説明図であり、 低速射出時の回路を示す 図 8 cは、 ダイカストマシンにおける種々の作業工程における図 7の油圧回路の状態を示す説明図であり、 高速射出時の回路を示す 図 8 dは、 ダイカストマシンにおける種々の作業工程における図 7の油圧回路の状態を示す説明図であり、 昇圧時の回路を示す。 図 8 eは、 ダイカス トマシンにおける種々の作業工程における図 7の油圧回路の状態を示す説明図であり、 加圧保持時の回路を示す 図 8 f は、 ダイカス トマシンにおける種々の作業工程における図 7の油圧回路の状態を示す説明図であり、 突き出し時の回路を示す 図 8 gは、 ダイカス トマシンにおける種々の作業工程における図 7の油圧回路の状態を示す説明図であり、 後退時の回路を示す。 図 9は、 一般的な射出成形における、 射出スタート前の工程のフ ローを示す説明図であり、 各工程の所要時間が同時に示されている 図 1 0は、 従来例の油圧式のダイカス トマシン用射出装置の油圧
回路の概要構成を示す説明図である。
図 1 1 は、 実際の実機 (型締力 3 7 5 tから 4 0 0 0 t機) につ いてのアキュムレータチャージ時間と最短給湯時間を比較する表を 示す。
図 1 2 は、 本発明のハイブリ ッ ド高速射出装置の一構造を示す図 である。
図 1 3 は、 発明における射出開始直前の態様を示す図である。 図 1 4は、 本発明において、 プランジャが低速—高速切替位置 S に到達する直前の態様を示す図である。
図 1 5 は、 本発明において、 プランジャロッ ドが高速で前進する 態様を示す図である。
図 1 6 は、 本発明において、 溶湯の充填が完了し、 プランジャロ ッ ドの前進がほぼ停止した時の態様を示す図である。
図 1 7 は、 本発明において、 射出が完了し、 プランジャロッ ドの 前進が完全に停止し時の態様を示す図である。
図 1 8 は、 本発明において、 射出スリーブ内に残存する凝固物を 排出するため、 ピストンロッ ドとプランジャロッ ドを一体化して前 進させる態様を示す図である。
図 1 9 は、 本発明において、 次の射出に備えるため、 プランジャ ロッ ドとビス トンロッ ドを後退させせる態様を示す図である。
図 2 0 は、 本発明における射出圧力の上昇経過を示す図である。 図 2 1 は、 本発明のハイブリ ッ ド高速射出装置の別の構造を示す 図である。
図 2 2 は、 本発明における射出開始直前の態様を示す図である。 図 2 3 は、 本発明において、 プランジャが低速一高速切替位置 S に到達する直前の別の態様を示す図である。
図 2 4は、 本発明において、 プランジャロッ ドが高速で前進する
別の態様を示す図である。
図 2 5は、 本発明において、 溶湯の充填が完了し、 プランジャロ ッ ドの前進がほぼ停止した時の別の態様を示す図である。
図 2 6は、 本発明において、 射出が完了し、 プランジャロッ ドの 前進が完全に停止し時の別の態様を示す図である。
図 2 7は、 本発明において、 射出スリーブ内に残存する凝固物を 排出するため、 ビス トンロッ ドとプランジャロッ ドを一体化して前 進させる別の態様を示す図である。
図 2 8は、 本発明において、 次の射出に備えるため、 プランジャ ロッ ドとピス トン口ッ ドを後退させせる別の態様を示す図である。 図 2 9は、 本発明における射出圧力の別の上昇経過を示す図であ る。 発明を実施するための好適な形態の説明
以下、 実施の形態に基づき、 図面を参照して本発明のダイカス ト マシン用射出装置を詳細に説明する。 図 1及び図 2 a〜 2 f は、 本 発明に係るダイカス トマシン用射出装置の第 1 の実施の形態を示し ており、 図 1 は、 ダイカス トマシン用射出装置の第 1 の実施の形態 の油圧回路の概要構成を示す説明図であり、 図 2 a〜図 2 f は、 図 1のダイカス トマシンにおける種々の作業工程における油圧回路の 状態を示す説明図である。
本実施の形態の射出装置 1 0は、 ハイブリッ ドタイプであって、 サーポモー夕 1 によりブース夕ピス トンロッ ド 5を駆動して射出ピ ス トン (プランジャ) 1 5 を作動させ、 金型にアルミニウム (A L ) 溶湯を射出する。
本実施の形態における射出装置 1 0の油圧回路において、 電動式 駆動部としてサーポモ一夕 1が具備されており、 サーポモ一夕 1 は
駆動ギア 2に連結してこれを回転駆動し、 駆動ギア 2は、 外側が歯 車で内側がネジ切られたポールナツ トギア 3に嚙合し、 ポールナツ 卜ギア 3は、 外面がネジ切られたポールネジ軸 4に係合するが、 ポ —ルネジ軸 4はポールナッ トギア 3の中心を通る開口を貫通してい る。 ボールネジ軸 4の上端部は、 トッププレート 7の一方の端部に 連結しており、 トッププレート 7のもう一方の端部は、 ブース夕ピ ス トンロッ ド 5の上端部に連結する。 この様な構成により、 サ一ポ モータ 1 の回転動により、 ポールネジ軸 4が上下方向に往復直線動 し、 更にブースタピス トンロッ ド 5が上下方向に往復直線動する。
ブースタピス トンロッ ド 5の下端部には、 ブースタピス トン 6が 備えられており、 ブースタピス トンロッ ド 5の上下動により、 ブー ス夕ビス トン 6は、 シリンダ状のブ一ス夕 8内において往復動し、 ブース夕 (シリンダ) 8内の作動油を圧送 · 吸引する。 ブースタ 8 のブース夕ヘッ ド室 8 H側の先端部は、 図 1 に示されるように、 射 出シリ ンダ 1 6の射出シリンダヘッ ド室 1 6 Hと流体連絡している 。 本実施の形態においては、 図 1 に示すように、 射出シリンダ 1 6 は水平に設置されるのに対して、 ブース夕 8はそれに直交するよう に、 垂直に設置されており、 この構成を一般的に縦型と呼んでいる 。 本実施の形態の射出装置 1 0は、 縦型の構成で説明されるが、 こ れとは別に本発明の射出装置が、 ブースタ 8が水平に設置されて、 射出シリンダ 1 6に平行に接続する、 横型であっても良い。
射出シリンダ 1 6内には、 射出ピス トン 1 5が収容され、 射出ピ ス トン 1 5には、 その左方向先端にプランジャチップ (図示されな い) が取り付けられており、 プランジャチップは、 ダイカス トマシ ンの固定金型内に貫通するプランジャスリーブ (図示されない) 内 に収容されており、 プランジャスリーブは金型に流体連絡する。 本 実施の形態の射出装置 1 0は、 射出用ピス トンアキュムレータ (A
C C ) 3 1及びこれを加圧駆動するためのガスボトル 3 2 と、 バル ブ A 2 1 と、 バルブ B 2 2 と、 ノ レブ C 2 3 と、 バルブ M 2 4と、 作動油を貯めるためのタンク 3 5 とを具備する。
本実施の形態において、 射出装置 1 0 はその油圧回路において、 図 1 に示すように、 射出シリンダ 1 6 のヘッ ド室 1 6 H及びシリン ダ状のブースタ 8のロッ ド室 8 Rとタンク 3 5 との間を繋ぐ配管ラ イン 4 5, 4 4, 4 3に設けられた、 ノ ルブ D 2 5及びバルブ E 2 6 と、 ブースタ 8のへッ ド室側の端面に設けられた圧力検出センサ 3 7 とを具備する。
次に、 本実施の形態における射出装置の作動について説明する。 図 2 aは、 低速射出時の油圧回路の状態を示している。 図 2 aの 低速射出時において、 サーポモータ 1によりブースタービス トン口 ッ ド 5は、 下向きに (前進) 駆動されて、 ブース夕ヘッ ド 8 H内の 作動油を低速で押して射出シリンダ室 1 6 Hに流入させ、 更に射出 シリンダ 1 6 内の射出ピス トン 1 5 を左方向 ( A L溶湯が貯められ たプランジャスリーブ方向) に押圧する。 この際、 本実施の形態の ブース夕一ピス トンロッ ド 5は、 径が小さいので、 ブースタ 8の口 ッ ド室 8 Rが形成されており、 ブースタロッ ド室 8 Rは図 2 aに示 すごとく、 タンク 3 5にバルブ E 2 6を介して流体連絡する配管ラ イン 4 4 , 4 3が接続する。 従って、 ブースタ一ピス トンロッ ド 5 が下降する際、 バルブ E 2 6は開放されるので、 タンク 3 5からラ イン 4 3 , 4 4及びバルブ E 2 6を介してブースタロッ ド室 8 Rに 作動油が流入する。 この際、 タンク 3 5は、 ブース夕ロッ ド室 8 R より高い位置に設置されて、 作動油が重力によりブースタロッ ド室 8 Rに流れ込んでも良いが、 ポンプ等の別の手段により作動油がブ —ス夕ロッ ド室 8 Rに供給されても良い。 射出ピス トン 1 5の左方 向先端にプランジャチップ (図示されない) が取り付けられ、 ブラ
ンジャチップは、 ダイカス トマシンの固定金型内に貫通するプラン ジャスリーブ (図示されない) 内に収容されており、 アルミニウム
( A L ) 溶湯を押圧して、 溶湯を金型 (図示されない) 内のキヤビ ティ に充填する。 また低速射出時において、 バルブ B 2 2が開でバ ルブ C 2 3は閉であり、 射出ピス トン 1 5の左方向への移動により 、 射出シリンダロッ ド室 1 6 R内の作動油は、 配管ライン 4 2及び 開放されたバルブ B 2 2を通りタンク 3 5へ流れる。 やはり この低 速射出時は、 図 3及び図 4 (図 3において低速射出領域等を説明す る図) において時間 t 0から t 1 までに相当する。 低速射出時にお いて、 サーポモータ 1 の回転制御を行うことにより、 スタート時の 衝撃を緩和するショックレス制御、 低速射出速度多段制御及び速度 リアルタイム制御を行うことができる。
図 2 bは、 高速射出時の油圧回路を示す。 次の図 2 bの高速射出 時においては、 引き続きブースタピス トンロッ ド 5を下降 (前進) させながら (図 2 a状態から更に) 、 バルブ M 2 4を開方向に作動 させて射出用ピス トンアキュムレータ (A C C ) 3 1の圧油を配管 ライン 4 1 を介して射出シリンダ 1 6のへッ ド室 1 6 Hに導入して 、 2つの動力源から大流量の作動油を導入することにより、 射出ピ ス 卜ン 1 5を高速で駆動する。 この時、 バルブ E 2 6が開でバルブ D 2 5は閉で且つバルブ B 2 2が開でバルブ C 2 3は閉のままであ り、 バルブ A 2 1 も閉である。 ここで、 バルブ M 2 4の開度をコン トロールすることにより、 高速速度を制御しながら高速射出を完了 させる (この間、 ブースタピス トンロッ ド 5は前進し続けている) 。 この高速射出時は、 図 3及び 4において時間 1; 1から t 2までに 相当する。
図 2 cは、 昇圧時の油圧回路を示す。 図 2 cの昇圧時においては 、 図 2 bの状態からバルブ M 2 4を閉じて、 射出用ピス トンアキュ
ムレー夕 (A C C ) 3 1からの油圧を遮断した状態で、 ブース夕ピ ストンロッ ド 5を更に前進 (下降) させて射出シリ ンダヘッ ド室 1 6 Hの圧力を加圧していく。 この時、 バルブ E 2 6が開でバルブ D 2 5は閉で且つバルブ B 2 2が開でバルブ C 2 3は閉のままであり 、 バルブ A 2 1 も閉である。 この昇圧時は、 図 3及び 4において時 間 t 2から t 3までに相当しており、 金型キヤビティ内の A L溶湯 は昇圧される。
そして圧力検出センサ 3 7によりブースタ 8による加圧圧力を計 測し、 その圧力が目的の 8 0〜 9 0 %になった時、 図 2 dに示す加 圧保持時の油圧回路に切り替える。 図 2 dの加圧保持時の油圧回路 において、 ブース夕ビス トンロッ ド 5がサーポモー夕 1 により前進 (下降) させられながら、 バルブ E 2 6は閉でバルブ D 2 5が開に 切り替えられる。 これにより、 ブース夕ピス トン 6 により押される 作動油の圧力は、 ブースタ 8のロッ ド室 8 Rに伝達されるので、 サ 一ポモ一夕 1の発揮するべき力は、 ブース夕ビス トンロッ ド 5の直 径に相当する面積と圧力の積の力で、 従来例の射出ピス トン 1 5 を 押圧する力と同じ力が発揮できる。 この工程において、 バルブ B 2 2が開でバルブ C 2 3は閉のままであり、 バルブ A 2 1及びバルブ M 2 4も閉である。 この加圧保持時は、 図 3及び 4において時間 t 3から t 4までに相当する。
その後、 図 2 e に示す突き出し工程が実施されるが、' この工程に おいては、 サーボモ一夕 1 によりブース夕ピス トンロッ ド 5 を前進 (下降) させて射出ピス トン 1 5を左方向に押すことにより、 金型 が開かれ、 ダイカス ト製品を取り出すことができる。 更に、 図 2 f の射出戻り工程が実施されて、 ポンプ供給口 3 6から、 ライ ン 4 2 を介して射出シリ ンダロッ ド室 1 6 Rに作動油が供給されて、 射出 ピス トン 1 5は、 射出シリンダ 1 6内でヘッ ド側に (右方向) に移
動させられると同時に、 ブースタピス トンロッ ド 5は、 サーポモ一 夕 1 により上昇駆動される。 射出シリンダヘッ ド室 1 6 H及びブ一 スタロッ ド室 8 Rの作動油は、 バルブ A 2 1及びバルブ E 2 6が共 に開けられることにより、 タンク 3 5へ戻される。 図 2 eの示す突 き出し工程において、 バルブ E 2 6が開でバルブ D 2 5は閉で且つ バルプ B 2 2が開でバルブ C 2 3は閉のままであり、 ノ ルブ A 2 1 及びバルブ M 2 4も閉である。 図 2 f の示す射出戻り工程において 、 バルブ E 2 6が開でバルブ D 2 5は閉で且つバルブ B 2 2が閉で バルブ C 2 3は開に設定され、 バルブ A 2 1 は開でバルブ M 2 4は 閉である。
図 2 cの昇圧工程の油圧回路 (昇圧時のブースタ回路) と、 図 2 dの加圧保持工程の油圧回路 (加圧保持回路) の相違 (即ち、 図 2 c及び 2 dにおいて、 ノ レブ E 2 6 を開から閉に、 ノ ルブ D 2 5を 閉から開に切換えた場合の相違) を図 5及び図 6に示す。 昇圧時は 時間短縮のため、 ブースタピス トンの面積 A B H で圧油を押し込む 。 この時の必要ブース夕力 F 1は
F 1 = A B H X P H ' そのときにモータが出すトルク T 1は
Τ 1 = C X F 1
1 X A g Η 入 1 I
加圧保持時はブース夕のヘッ ド室とロッ ド室を同じ圧力にする。 す ると必要トルク Τ 2は
F 2 = A B R X P H
T 2 = C X A B R X P H
口ッ ド面積 A B R をへッ ド面積 A B H の 1ノ 3にすれば、 必要トル クは同じ割合で下がり、 トルクと比例状態になるモー夕電流値も同 じ割合で下がり、 エネルギロスや、 モー夕 トリップ等の問題が解決
される。 この場合注意することは、 トルク T 1 を維持したまま、 回 路を切り替えると、 圧力 P H はロッ ド面積とヘッ ド面積の比だけ高 くなり射出シリンダの加圧力が大きくオーバ一する問題が発生する
。 従って、 ロッ ド室に圧力が伝わるにつれ P H が上昇していくので
、 この圧力を、 圧力センサで検出し、 目的値に対し、 同じかまたは 数%U P したことを感知し、 サ一ポモ一夕 トルクを徐々に下げる自 動制御を行う必要がある。
本実施の形態においては、 昇圧工程までは、 前述の従来例と同様 の過程を行っていく力 、 加圧保持工程で、 回路を切り替え、 ブース 夕の加圧面積をかえる方法を組み込んでいる。 加圧保持時はビス ト ンはほとんど動かず、 1 0〜 2 0 L / m i n の油量を送ればよい ことに着眼し、 かつ、 モータの発生必要トルク Tは ブース夕加圧 の面積 A B とへッ ド圧 P H の積に比例するので、 面積 A B の方を変 え必要発生トルク Tを下げ電流値を下げる (射出ピス トンの加圧力 保持の為、 P H は一定) 方法である。
T = C X A B X P H
(第 2の実施の形態)
次に本発明の第 2の実施の形態のダイカス トマシン用射出装置 1 0 0 を説明する。 図 7及び図 8 a〜 8 gは、 本発明の第 2の実施の 形態に係るダイカス トマシン用射出装置 1 0 0 を示しており、 図 7 は、 ダイカス トマシン用射出装置の第 2の実施の形態の油圧回路の 概要構成を示す説明図であり、 図 8 a〜図 8 gは、 ダイカス トマシ ンにおける種々の作業工程における油圧回路の状態を示す説明図で ある。 図 1、 図 2 a〜図 2 f に示される第 1 の実施の形態の要素部 分と同じ又は同様である図 7及び図 8 a〜図 8 gの要素部分は、 同 じ参照符号により指定されている。
第 1 の実施の形態において、 射出用ピストンアキュムレータ 3 1
からの圧油の漏れ (即ち、 バルブ M 2 4からの漏れ) については記 載されず、 射出用ピス トンアキュムレータ 3 1の充填のタイミング に関しても説明されていない。 第 2 の実施の形態において、 電動ブ ース夕 8周りの構成及び射出シリンダ 1 6周りの構成については、 第 1の実施の形態と同じであるので説明は省略する。 第 2の実施の 形態の油圧回路は、 射出用ピス トンアキュムレータ 3 1 をブース夕 8 によって充填 (チャージ) する方式であって、 第 1 の実施の形態 の油圧回路とは異なつたものとなっており、 油圧方式の図 1 0の従 来例の油圧回路とは、 対比が明確になっている。
第 2の実施の形態の図 7の油圧回路において、 開閉を高速で実施 可能なモー夕バルブであるバルブ M 2 4は射出用ビス トンアキュム レー夕 3 1の出口側に設置されている (第 1 の実施の形態と同様) が、 パルプ A 2 1 は、 射出用ピストンアキュムレータ 3 1 とバルブ M 2 4 との間のラインから分岐するラインに設けられている (第 1 の実施の形態とは異なり、 図 1 0の従来例と同様) 。 また、 ブース 夕 8のブース夕へッ ド室 8 Hと射出シリンダ 1 6の射出シリンダへ ッ ド室 1 6 Hとを結ぶラインには、 バルブ D (切り替え弁) 2 5が 備えられ、 ブース夕ロッ ド室 8 Rとバルブ M 2 4を結ぶラインには 、 図 7 に示すように、 開閉を高速で実施可能なモータバルブ 6 2が 備えられることが好ましい。
次に、 本実施の形態における射出装置 1 0 0の作動について説明 する。 本実施の形態における各工程の作動は、 第 1の実施の形態に おける同じ工程における作動と基本的に同様であるので、 第 1 の実 施の形態において説明した作動の詳細、 バルブの状態等については 、 図から明らかであるので本明細書では基本的に説明を省略する。
図 8 aは、 第 1の実施の形態では説明されていない射出用ピス ト ンアキュムレータ 3 1の充填 (チャージ) 工程である。 本実施の形
態において、 この充填工程は、 射出工程の直前に実施される。 即ち
、 実施されるのは、 図 9における給湯工程である。 この際、 図 8 a に示されるように、 射出ピストン 1 5は、 射出シリンダへッ ド室側 端部付近に戻っている。 サーポモー夕 1 によりブースターピス トン ロッ ド 5は、 下向きに (前進) 駆動されて、 ブース夕ヘッ ド室 8 H 内の作動油を低速で押すが、 この際バルブ D 2 5は、 作動油をライ ン 6 1 に導くように設定されるので、 作動油はバルブ D 2 5と逆止 弁 6 4を通り射出用ピス トンアキュムレータ 3 1 に充填される。 ラ イン 6 1のタンク 3 5へ分岐するラインには逆止弁 6 5が備えられ ており、 タンク 3 5への作動油の流れを阻止する。 本工程において 、 充填の完了は、 射出用ピス トンアキュムレータ 3 1 とバルブ A 2 1 とを繋ぐライン等に圧力センサ (図示されない) を設けて、 この ラインの圧力を計測し、 所定の圧力に到達したことを検知して、 充 填を完了しても良い。 これとは別に、 射出用ピス トンアキュムレ一 夕 3 1内にピス トンの位置を検出するセンサ (図示されない) を設 け、 これにより ピス トンが所定の位置に到達したことを検知して、 充填を完了しても良い。 図 8 aにおいて、 ブースタロッ ド室 8 Rへ の作動油の供給は、 タンク 3 5からモータバルブ 6 2 を介して重力 により実施されるが、 これとは別に第 1の実施の形態において記載 されているのと同様に、 ポンプにより実施されても良い。
充填工程の後に低速射出工程が実施される。 図 8 bは、 第 1の実 施の形態の図 2 aに相当する低速射出時 (工程) の油圧回路の状態 を示している。 低速射出時において、 ブースタヘッ ド室 8 Hと射出 シリンダヘッ ド室 1 6 Hとが連絡するようにバルブ D 2 5が切り替 えられて、 ブース夕ピス トンロッ ド 5が更に下降して、 第 1の実施 の形態と同様に、 作動油を射出シリ ンダへッ ド室 1 6 Hに供給する 。 この際、 射出の低速前進速度は、 サーボモータ 1の回転数制御に
よって行う。
図 8 cは、 第 1の実施の形態の図 2 bに相当する高速射出時 (ェ 程) の油圧回路の状態を示している。 高速射出時において、 バルブ D 2 5は引き続き、 ブースタへッ ド室 8 Hと射出シリ ンダへッ ド室 1 6 Hとが連絡するように設定されており、 バルブ M 2 4が開けら れて射出用ピス トンアキュムレータ 3 1 の作動油も射出シリ ンダへ ッ ド室 1 6 Hに導入される。 これは、 第 1の実施の形態と同じであ る。 射出シリンダロッ ド室 1 6 Rの作動油は図 8 cに示されるよう に、 バルブ M 2 4を介してタンク 3 5へ戻されると共に、 別のライ ン 6 8 を通り、 絞り 2 8及び開状態のバルブ B (切り替え弁) 2 2 をこの順で介してタンク 3 5へ戻される。 低速射出工程から高速射 出工程への切り替えは、 射出ピス トン 1 5の位置検出センサ (図示 されない) を設けることにより、 射出ピス トン 1 5が予め設定され た位置に到達したことを検出して実施される。
図 8 dは、 第 1 の実施の形態の図 2 c に相当する昇圧時の油圧回 路の状態を示している。 昇圧時 (工程) において、 バルブ D 2 5は 引き続き、 ブース夕へッ ド室 8 Hと射出シリ ンダへッ ド室 1 6 Hと が連絡するように設定されるが、 バルブ M 2 4は切り替えられて流 量調整可能なように設定されるので、 射出シリンダヘッ ド室 1 6 H 内の作動油の一部は、 バルブ M 2 4及びバルブ A 2 1 (バルブ A 2 1は開) を介してタンク 3 5へ戻される。 射出シリンダロッ ド室 1 6 Rの作動油は図 8 dに示されるように、 絞り 2 8及びバルブ B 2 2 (開状態) を介してタンク 3 5へ戻される。 その際、 射出シリ ン ダへッ ド室 1 6 Hの圧力はバルブ M 2 4にて予め設定された昇圧パ ターンに従ってリアルタイムフィードバックされ、 その昇圧上限値 はサーポモ一夕のトルク制御で決まる。 そして絞り 2 8の絞り量は 一定に設定されている。 このようにして昇圧圧力が適切な値に保持
される。 高速射出工程から昇圧工程への切り替えは、 射出ピス トン
1 5が予め設定された位置に到達したことを検出して実施されるか 又は、 その位置に到達し且つ射出シリンダヘッ ド圧 ( P H ) の圧力 検出センサ (図示されない) で検出した値が予め設定された値に到 達したことを検出して実施される。 昇圧のフィードバック制御をサ ーボモータ 1のみで行わない (バルブ M 2 4も使用する) 理由は、 サ一ポモ一夕 1の軸換算の慣性力が大きく、 制御応答性が悪いため 、 応答性の良いバルブ M 2 4を制御することによりフィードバック 制御を実現している。 圧力最高値は、 サ一ポモータ 1のトルク制御 で行う。
図 8 e は、 第 1 の実施の形態の図 2 dに相当する加圧保持時の油 圧回路の状態を示している。 加圧保持時 (工程) において、 バルブ
D 2 5は引き続き、 ブースタヘッ ド室 8 Hと射出シリンダへッ ド室
1 6 Hとが連絡するように設定されるが 、 モー夕バルブ 6 2が切り 替えられて、 射出シリ ンダヘッ ド室 1 6 H内の作動油の一部は、 モ 一夕バルブ 6 2 を介してブースタロッ H室 8 Rへ戻される。 射出シ リンダロッ ド室 1 6 Rの作動油は図 8 eに示されるように、 絞り 2
8及びバルブ B 2 2を介してタンク 3 5へ戻される。
図 8 f 及び 8 gは、 第 1の実施の形 の図 2 e及び 2 f にそれぞ れ相当する突き出し動作時 (工程) 及び後退動作時 (工程) の油圧 回路の状態を示している。 これらの動作時の油圧回路は、 図 8 f 及 び 8 gに示すごとく、 基本的に第 1の実施の形態と同様であるので 、 詳細な説明は省略する。 但し、 図 8 gに示す後退動作時において は、 サーポモ一夕 1 によりブース夕ピス トンロッ ド 5を上昇させて 、 ブースタロッ ド室 8 Rの作動油を押し出し、 この作動油を射出シ リ ンダロッ ド室 1 6 Rに供給することにより、 図 8 g中の射出ピス トン 1 5 をお方向に駆動して戻す。 この際、 モータバルブ 6 2 とバ
ルブ D 2 5が操作されており、 射出シリンダへッ ド室 1 6 Hの作動 油は、 図 8 gに示すように、 モータバルブ 6 2 とバルブ D 2 5 と逆 止弁 6 5を介して、 ブース夕ヘッ ド室 8 Hに供給される。
上記の第 2の実施の形態で説明したように、 電動ブース夕タイプ の射出装置の場合、 射出低速は電動ブース夕で動作させ、 高速射出 はアキュムレータ (A C C) にて動作させる。 図 1 0に示す従来機 は、 前述のように、 射出ピス トン 1 5の低速 · 高速全ス トロークを ピス トンアキュムレータ 3 1の圧油で射出を実施している。 一方本 実施の形態では、 電動ブース夕の供給油量能力が大きなことと、 ァ キュムレー夕にチャージする溶湯量が従来機の約半分になることに より、 射出工程直前の給湯工程時間でアキュムレータ (A C C) チ ヤージを実施することが、 充分出来る。
上記の説明について、 '実際の実機についてのアキュムレータチヤ ージ (充填) 時間と最短給湯時間を比較する表を示す、 図 1 1 を参 照して、 給湯工程において、 アキュムレータのチャージ (充填) が 可能なことを説明する。 図 1 1は、 型締カ 3 7 5 tから 4 0 0 0 t 機で、 給湯時間内で充分アキュムレータ (A C C) チャージが完了 することを示す。 低速射出で要求される速度最高値は 0. 5 mZ s e c以上 (実際は、 0. 8 m/ s e c 又は 1. O m/ s e c に設 定される) であり、 射出スリーブ内に供給する最大溶湯量は最大で スリーブ内容積の 7 0 %である。 従って、 高速射出に使用させるァ キュムレー夕 (A C C) の必要容積の最大値は、 全ス トローク X シリ ンダ面積の 7 0 %となる。
図 1 1 に示す、 アキュムレータチャージ時間 ( t ) は下記の計算 式により求められる。
V = A X L X 0. 7 X 1 0 - 4 (リ ッ トル) · · • [式 1 ]
Q = A X 5 0 0 X 1 0— 4 (リ ッ トル/ s e c ) · ·
• [式 2 ]
t = VZQ = ( L X 0. 7 ) / 5 0 0 · · , [式 3 ]
ここで、 V ; 高速用に射出シリンダへ供給する必要油量 (リッ ト ル) 、 A ; 射出シリンダ面積 ( c m 2 ) 、 L ; 射出全ス トローク ( mm) 、 Q ; 電動ブースタ供給油量能力 (リ ッ トル s e c ) 、 t ; A C Cチャージ時間 ( s e c ) である。
本発明のハイブリ ッ ド高速射出装置 (本発明装置) の第 3の実施 の形態を、 図面に基づいて説明する。 図 1 2に、 本発明装置の一構 造を示す。 また、 図 2 1 に、 本発明装置の別の構造を示す。
1 ) まず、 図 1 2に示す構造とその駆動態様について説明する。 図 1 2に示す構造において、 固定盤 1 0 1 に固定した固定金型 1 0 3 に対し、 可動盤 1 0 2に固定した可動金型 1 0 4を閉じた状態 で、 鍀造空間としての金型キヤビティ 1 0 5が形成されている。 固 定型 1 0 3 には、 射出スリーブ 1 0 6が連結されていて、 射出スリ ーブ 1 0 6内を摺動するプランジャチップ 1 0 7 を先端に備えるプ ランジャロッ ド 1 0 8を高速で駆動し、 射出スリープ 1 0 6内に保 持した溶湯 Meを金型キヤビティ 1 0 5に充填する。
プランジャロッ ド 1 0 8の後端は、 油圧シリンダ 1 0 9内を摺動 するピス トン 1 1 3 を構成し、 プランジャロッ ド 1 0 8は、 油圧シ リ ンダ 1 0 9を含む油圧制御機構 1 1 0により駆動される。
油圧制御機構 1 1 0は、 高速バルブ 1 1 2を介して油圧シリンダ 1 0 9 に接続したアキュムレータ 1 1 1 を備えていて、 制御信号 ( 図示なし) に従って電磁開閉機構 Mを起動して高速バルブ 1 1 2 を 開き、 作動油を、 アキュムレ一夕 1 1 1から、 ピストン 1 1 3後方 の油室 1 1 6 Hに供給して、 プランジャロッ ド 1 0 8 を駆動する。
なお、 プランジャロッ ド 1 0 8の駆動を高精度で制御するため、 アキュムレータ 1 1 1 の内部、 及び、 油圧シリンダ 1 0 9の油室 1 1 6 R , 1 1 6 Hには、 作動油の油圧を検出する油圧センサー (図 示なし) が取り付けられている。
そして、 ピス トン 1 1 3後方の油室 1 1 6 Hには、 プランジャロ ッ ド 1 0 8の駆動を高精度で制御し、 高品質の錶造品を歩留りよく 製造するため、 プランジャロッ ド 1 0 8の進退方向に進退し、 射出 時、 プランジャロッ ド 1 0 8 と協働して高速射出を実現するピス ト ンロッ ド 1 1 4が設けられている。 この点が、 本発明の特徴である ピス トンロッ ド 1 1 4の後端は、 連結部材 1 1 5を介して、 ポー ルネジ機構 1 1 8のポールネジ 1 1 7の端部に連結されていて、 サ —ポモー夕 1 1 9及びポールネジ機構 1 1 8 とともに進退制御機構 を構成する制御装置 (図示なし) からの信号に従ってサ一ボモー夕 1 1 9の回転を制御することにより、 ピス トンロッ ド 1 1 4の進退 を、 進退速度も含めて制御することができる。
即ち、 サ一ポモー夕 1 1 9を、 制御信号に従って、 所要の回転数 で左右に回転することにより、 ビス トンロッ ド 1 1 4とプランジャ ロッ ド 1 0 8 を一体化し又は別個に、 プランジャチップ 1 0 7 を、 射出スリーブ内に、 所要の速度で、 所要の距離、 押込むことができ る。
このように、 射出時、 進退制御機構で、 直接、 プランジャロッ ド 又は油圧制御機構を駆動するのではなく、 油圧制御機構で制御する プランジャロッ ドの後方に、 該プランジャロッ ドと協働して高速射 出を実現するピス トンロッ ドを配置し、 該ピス トンロッ ドの進退を 進退制御機構で制御することが、 本発明の特徴である。
即ち、 本発明においては、 油圧制御機構と進退制御機構を組み合
わせ、 その作用効果を相乗的に発揮するハイブリツ ド高速射出構造 を採用する点が特徴であり、 この採用により、 プランジャロッ ドの 駆動を高精度で制御し、 高品質の踌造品を歩留りよく製造すること ができる。
また、 進退制御機構は、 ピス トンロッ ドの進退を制御するだけの 機構であるので、 油圧制御機構を進退させる場合や、 プランジャロ ッ ドを進退させる場合 (この場合も、 結局は、 プランジャロッ ドの 油圧制御機構も含めて進退させることになる) に比べ、 進退制御機 構を小型化 · 軽量化することができる。 この点も、 本発明の特徴で ある。
なお、 図 1 2には、 進退制御機構の一構成としてポールネジ機構 1 1 8 を示したが、 進退制御機構は、 ピストン口ッ ドを、 制御性よ く前進又は後退させる機械的機構であればよく、 ポールネジ機構に 限られるものではない。 進退制御機構は、 例えば、 ラックピニオン 機構でもよい。
次に、 図 1 2に示す本発明装置の基本的な駆動態様を、 図 1 3〜 図 1 9 に基づいて説明する。
図 1 3 に、 所定量の溶湯を注湯口 (図示なし) から射出スリーブ 内に注湯し (図 1 2、 参照) 、 射出を開始する直前の本発明装置の 態様を示す。 この時、 プランジャロッ ド 1 0 8は、 油圧シリンダ 1 0 9の最後端まで後退し、 ピス トンロッ ド 1 1 4は、 プランジャロ ッ ド 1 0 8のピス トン 1 1 3に接して待機している。
次に、 図 1 4に示すように、 制御信号に従ってサーポモータ 1 1 9 を回転してボールネジ機構 1 1 8 を駆動し、 ピス トンロッ ド 1 1 4を、 プランジャロッ ド 1 0 8 と一体化して所定の速度で固定盤に 対し前進させる。 この時、 電磁開閉機構 Mを起動して高速バルブ 1 1 2 を閉じ、 ピス トンロッ ド 1 1 4とプランジャロッ ド 1 0 8の前
進に追従して、 ピス トン 1 1 3の後方の油室 1 1 6 Hに作動油を供 給し、 前方の油室 1 1 6 Rから作動油を排出する。
ピス トンロッ ド 1 1 4と一体化したプランジャロッ ド 1 0 8は、 ポールネジ機構 1 1 8が形成、 維持する所定の前進速度で、 射出ス リーブ内の低速射出領域を前進することになる。
そして、 プランジャロッ ド 1 0 8の前進距離を変位センサー (図 示なし) で検出し、 プランジャロッ ド 1 0 8の先端が、 低速射出を 高速射出に切り替える位置 (低速—高速切替位置 S、 図 1 4、 参照 ) に到達するまで、 プランジャロッ ド 1 0 8 を、 ポールネジ機構 1 1 8のみで前進させる。
プランジャロッ ド 1 0 8の前進速度は、 低速一高速切替位置 Sに 到達するまで、 一定に維持してもよいし、 また、 途中から加速して もよい。
プランジャロッ ド 1 0 8カ^ 低速一高速切替位置 Sに到達した時 、 図 1 5に示すように、 電磁開閉機構 Mを起動して高速バルブ 1 1 2を開き、 アキュムレ一夕 1 1 1から、 作動油を後方の油室 1 1 6 Hへ供給し、 プランジャロッ ド 1 0 8 を高速で前進させる。 前方の 油室 1 1 6 Rからは、 作動油を排出する。
プランジャロッ ド 1 0 8が、 低速一高速切替位置 Sに到達した後 も、 ポールネジ機構 1 1 8 を継続して駆動し、 ピス トンロッ ド 1 1 4を前進させ、 油室 1 1 6 H内の作動油を加圧する。 この加圧で、 プランジャロッ ド 1 0 8の前進速度をより高速化し、 射出スリーブ 内の溶湯を、 安定した高速で、 金型キヤビティ内に充填することが できる。 その結果、 高品質の銬造品を、 歩留りよく製造することが できる。
この点が、 ハイプリ ッ ド高速射出構造を採用する本発明装置の機 能的な特徴である。
本発明装置においては、 プランジャロッ ドが低速一高速切替位置
Sに到達するまでの間は、 油圧制御機構を駆動せずに、 プランジャ ロッ ドを、 ピス トンロッ ドと一体化して進退制御機構だけで前進さ せ、 プランジャロッ ドが低速—高速切替位置 Sに到達した時、 油圧 制御機構を駆動し、 進退制御機構と油圧制御機構の協働で、 プラン ジャロッ ドを高速で前進させるハイブリ ツ ド高速射出構造を採用す る。
ハイブリ ッ ド高速射出構造において、 進退制御機構は、 プランジ ャロッ ドと一体化したピス トンロッ ド又はピス トンロッ ド単独を進 退させる機能と容量を備えていればよいから、 油圧制御機構全体を 進退させる従来機構に比べ、 より一層、 小型化、 軽量化することが できる。 その結果、 射出装置全体が小型化、 軽量化し、 射出装置の 保守性も向上する。
このように、 小型化、 軽量化、 及び、 保守性の向上を顕著に達成 した点も、 本発明装置における構造的な特徴である。
溶湯の充填が完了すると、 プランジャロッ ド 1 0 8の前進がほぼ 停止し、 ヘッ ド圧が上昇するが、 本発明装置においては、 この上昇 圧が所定の値に達するまで、 進退制御機構と油圧制御機構を継続的 に駆動する。
上昇圧が所定の値に達した時、 図 1 6に示すように、 高速バルブ 1 1 2 を閉じ、 前方の油室 1 1 6 Rの作動油を排出経路に接続し、 進退制御機構は継続して駆動し、 ピス トンロッ ド 1 1 4を前進させ る。
ピス トンロッ ド 1 1 4の前進により、 後方の油室 1 1 6 Hの作動 油が排出経路から排出されつつ、 プランジャロッ ド 1 0 8に圧力が 継続的に負荷されるので、 プランジャロッ ド 1 0 8は、 さらに前進 し、 ヘッ ド圧がさらに上昇する。
進退制御機構を継続して駆動してピス トンロッ ド 1 1 4を前進さ せ、 同時に、 高速バルブ 1 1 2を、 図 2 0に示す射出圧力の設定に 従ってリアルタイムフィードバック制御し、 図 1 7に示すように、 油室 1 1 6 Hの作動油をアキュムレータ 1 1 1 に蓄圧する。 冷却時 間が満了し、 ダイカス ト铸造が完了するまでの間、 サーポモータの トルク制御により設定圧 P mを維持する。
鍀造品を取り出した後、 射出スリーブ内に残存する凝固物を排出 するため、 図 1 8に示すように、 再度、 進退制御機構を駆動し、 ピ ス トンロッ ド 1 1 4とプランジャロッ ド 1 0 8 を一体化して前進さ せる。
残存凝固物を排出した後は、 図 1 9 に示すように、 油圧制御機構 を駆動して、 ピス トン 1 1 3前方の油室 1 1 6 Rに作動油を供給し 、 ピス トン 1 1 3後方の油室 1 1 6 Hから作動油を排出するととも に、 進退制御機構を駆動して、 プランジャロッ ド 1 0 8 とピス トン ロッ ド 1 1 4を後退させ、 次の射出に備え、 図 1 3に示す位置に待 機させる。
なお、 ピストン 1 1 3前方の油室 1 1 6 Rに作動油を供給する時 、 作動油の減量分を補うため、 ポンプ 1 2 1 から作動油を補給する 以上、 図面に基づいて、 本発明装置の一連の動作を説明したが、 該動作に基づく射出圧力の上昇過程は、 通常のダイカス ト鍀造にお ける射出圧力の直線的な上昇過程と異なるので、 それを、 図 1 3〜 図 1 9 に示す動作と関連付けて、 図 2 0に示す。 図 2 0には、 射出 速度の推移も併せて示した。
本発明装置における射出速度は、 通常のダイカス ト铸造における 射出速度と同じ推移を迪るが、 射出圧力は、 通常のダイカス ト铸造 における直線的な上昇過程 (図中、 点線、 参照) と異なり、 2段階
で上昇することになる。 この点も、 本発明の特徴である。
図 1 5に示す進退制御機構と油圧制御機構の駆動態様のもとで、 溶湯の充填が完了すると、 プランジャロッ ドの前進はほぼ停止し、 ヘッ ド圧が上昇し始めるが、 本発明装置においては、 この上昇圧が 所定の値 (図 2 0中、 P m ' 、 参照) に達するまで、 進退制御機構 と油圧制御機構の駆動を継続する。
上昇圧が所定の値に達し、 所定時間が経過した時 (図 2 0、 参照 ) 、 図 1 6に示すように、 高速バルブ 1 1 2 を閉じて油圧制御機構 の駆動を停止するが、 進退制御機構を継続して駆動し、 ピス トン口 ッ ド 1 1 4を前進させる。 ピス トンロッ ド 1 1 4の前進により、 後 方の油室 1 1 6 Hの作動油が排出経路から排出されつつ、 プランジ ャロッ ド 1 0 8に圧力が継続的に負荷されるので、 ヘッ ド圧は、 再 度、 上昇して設定圧 (図 2 0中、 P m、 参照) に到達する。
このように、 本発明装置においては、 射出圧力を、 プログラム制 御し、 設定圧 P mまで高めることができるので、 高品質の铸造品を 歩留りよく製造することができる。
2 ) 次に、 図 2 1に示す構造とその駆動態様について説明する。 図 2 1 に示す構造は、 基本的には、 図 1 2 に示す構造と同じであ る。 なお、 図 2 1 において、 図 1 2で示す構成と同じ構成には、 図 1 2 中の数字と同じ数字が付されているが、 油圧制御機構を構成す る油圧回路の一部が省略されている。
構造的に異なる点は、 ( i ) ピス トン 1 1 3後方の油室 1 1 6 H が、 油圧シリンダ 1 0 9に対し垂直に設けられている点と、 (i i ) 上記油室 1 1 6 Hの下部側壁に、 プランジャロッ ド 1 0 8の後退位 置を決める位置決め部材 1 2 2が取付けられている点である。
この構造上の相違に起因して、 駆動態様も、 図 1 2に示す構造の 駆動態様と異なるので、 以下、 図 2 2〜 2 8に基づいて説明する。
図 2 2に、 所定量の溶湯 M eを注湯口 (図示なし) から射出スリ ーブ内に注湯し (図 2 1、 参照) 、 射出を開始する直前の本発明装 置の態様を示す。 この時、 プランジャロッ ド 1 0 8は、 油圧シリン ダ 1 0 9において、 位置決め部材 1 2 2で設定される最後端まで後 退していて、 ピス トンロッ ド 1 1 4は、 油室.1 1 6 Hの最上部で待 機している。
次に、 図 2 3に示すように、 制御信号に従ってサーポモ一夕 1 1 9を回転してポールネジ機構 1 1 8 を駆動し、 ピス トンロッ ド 1 1 4を、 油室 1 1 6 Hの下方に向けて前進させる。
この時、 アキュムレータ 1 1 1 に連結された高速バルブ 1 1 2を 閉じ、 かつ、 別系統回路からも、 油室 1 1 6 Hに作動油を供給しな いので、 プランジャロッ ド 1 0 8は、 ピス トンロッ ド 1 1 4の前進 に追従して前進する。 なお、 プランジャロッ ド 1 0 8 の前進中、 前 方の油室 1 1 6 Rから作動油を排出する。
プランジャロッ ド 1 0 8は、 構造的に、 ピス トンロッ ド 1 1 4と 一体化しないが、 その動作は、 ピストンロッ ド 1 1 4 と一体化し、 ポールネジ機構 1 1 8が形成、 維持する所定の前進速度で、 射出ス リーブ内の低速射出領域を前進することになる。
そして、 プランジャロッ ド 1 0 8の前進距離を変位センサ一 (図 示なし) で検出し、 プランジャロッ ド 1 0 8の先端が、 低速射出を 高速射出に切り替える位置 (低速一高速切替位置 S、 図 1 4、 参照 ) に到達するまで、 プランジャロッ ド 1 0 8を、 'ピス トンロッ ド 1 1 4の前進を介しポールネジ機構 1 1 8のみで前進させる。
プランジャロッ ド 1 0 8の前進速度は、 低速一高速切替位置 Sに 到達するまで、 一定に維持してもよいし、 また、 途中から加速して もよい。 途中から加速する場合は、 サ一ポモータの回転数を高める
プランジャロッ ド 1 0 8力 低速一高速切替位置 Sに到達した時 、 図 2 4に示すように、 電磁開閉機構 Mを起動して高速バルブ 1 1 2を開き、 アキュムレータ 1 1 1から、 作動油を後方の油室 1 1 6
Hへ供給し、 プランジャロヅ ド 1 0 8を高速で前進させる 。 前方の 油室 1 1 6 Rからは、 作動油を排出する。
プランジャロッ ド 1 0 8が 、 低速一高速切替位置 Sに到達した後 も、 ポールネジ機構 1 1 8 を継続して駆動し 、 ピス トン口ッ ド 1 1
4を下方に前進させ、 油室 1 1 6 H内の作動油を加圧する 。 この加 圧で、 プランジャロッ ド 1 0 8の前進速度をより高速化し 、 射出ス リーブ内の溶湯を、 安定した高速で、 金型キャビティ内に充填する ことができる 。 その結果、 高品質の銬造品を 、 歩留りよく製造する ことができる 。 この点は、 図 1 2に示す構造の駆動態様と同じであ る。
即ち、 図 2 1 に示す本発明装置において、 プランジャロッ ド 1 0 8は、 構造的に、 ピス トンロッ ド 1 1 4 と一体化しないが、 動作の 点では、 ピス トンロッ ド 1 1 4と一体化し、' ポールネジ機構 1 1 8 が形成、 維持する所定の前進速度で、 射出スリーブ内の低速射出領 域を前進することになる。
結局、 図 2 1 に示す本発明装置の駆動態様は、 図 1 2に示す本発 明装置の駆動態様と同じであり、 図 2 1 に示す構造は、 同様に、 ハ イブリツ ド高速射出構造の一つである。
溶湯の充填が完了すると、 プランジャロッ ド 1 0 8の前進がほぼ 停止し、 ヘッ ド圧が上昇するが、 本発明装置においては、 この上昇 圧が所定の値に達するまで、 進退制御機構と油圧制御機構を継続的 に駆動する。
上昇圧が所定の値に達した時、 図 2 5に示すように、 高速バルブ 1 1 2を閉じ、 後方の油室 1 1 6 Hの作動油を排出経路に接続し、
進退制御機構は継続して駆動し、 ピス トンロッ ド 1 1 4 を前進させ る。
ピス トンロッ ド 1 1 4の前進により、 前方の油室 1 1 6 Rの作動 油が排出経路から排出されつつ、 プランジャロッ ド 1 0 8に圧力が 継続的に負荷されるので、 プランジャロッ ド 1 0 8は、 さらに前進 し、 ヘッ ド圧がさらに上昇する。
進退制御機構を継続して駆動してピス トンロッ ド 1 1 4を前進さ せ、 同時に、 高速バルブ 1 1 2 を、 図 2 9 に示す射出圧力の設定に 従って、 リアルタイムフィードバック制御し、 図 2 6に示すように 、 油室 1 1 6 Hの作動油をアキュムレータ 1 1 1 に蓄圧する。 冷却 時間が満了し、 ダイカス ト铸造が完了するまでの間、 サーポモー夕 のトルク制御により、 設定圧 P mを維持する。
铸造品を取り出した後、 射出スリーブ内に残存する凝固物を排出 するため、 図 2 7に示すように、 再度、 進退制御機構を駆動して、 ピス トンロッ ド 1 1 4を前進させることにより、 プランジャロッ ド 1 0 8 を前進させる。
残存凝固物を排出した後は、 図 2 8に示すように、 油圧制御機構 を駆動して、 ピス トン 1 1 3前方の油室 1 1 6 Rに作動油を供給し つつ、 ピス トン 1 1 3後方の油室 1 1 6 Hから作動油を排出して、 プランジャロッ ド 1 0 8 を後退させるとともに、 進退制御機構を駆 動して、 ピス トンロッ ド 1 1 4を後退させ、 それぞれを、 次の射出 に備え、 図 2 2に示す位置に待機させる。
なお、 ピス トン 1 1 3前方の油室 1 1 6 Rに作動油を供給する時 、 作動油の減量分を補うため、 ポンプ 1 2 1から作動油を補給する 上、 図面に基づいて、 図 2 1 に示す本発明装置の一連の動作を したが、 該動作に基づく射出圧力は、 予め設定し、 プログラム
した上昇カーブに従って、 リアルタイムフィードバック制御により 上昇する。 それを、 図 2 3〜図 2 8に示す動作と関連付けて、 図 2 9 に示す。 図 2 9には、 射出速度の推移も併せて示した。 産業上の利用可能性
前述したように、 本発明によれば、 高品質の铸造品を歩留りよく 製造することができる。 しかも、 本発明は、 より一層の小型化、 軽 量化を実現するもので、 保守性も格段に優れている。 したがって、 本発明は、 ダイカス ト铸造産業において利用可能性が高いものであ る。
次に上記実施の形態の射出装置による効果及び作用について説明 する。 本発明の第 1の実施の形態により下記の効果が発揮できる。
• 射出昇圧及び昇圧後の加圧保持を電動で行うダイカス トマシンの ハイブリッ ドタイプ射出装置の場合、 加圧保持時において、 切換弁 を射出装置の油圧回路に設けて、 射出シリ ンダへッ ド室の圧力をブ ースタピス トンロッ ド室に連絡させることにより、 ブースタピス ト ンロッ ドを駆動するサ一ポモ一夕の必要最大トルクを小さく して、 加圧保持時に大電流を流しておく必要を回避し、 大きな電力ロスの 発生を防止可能で且つモータサイズを小さくできる。
• これにより、 射出装置自体のサイズを小さく出来ると共に、 射出 装置の製造コス トを低減できる。
本発明の第 2の実施の形態により下記の作用及び効果が発揮でき る。
• この実施の形態においては、 電動ブース夕の供給油量能力が大き なことと、 アキュムレータ (A C C ) にチヤ一ジ (充填) する溶湯 量が従来機の約半分になる為射出工程直前の給湯工程時間でアキュ ムレ一夕チャージを実施することが充分出来る。 すなわち、 チヤ一
ジ完了から射出高速スタートまでの時間を短縮して、 回路からのリ 一ク量を削減し、 アキュムレータ圧が許容値以内にいる内に射出高 速させることが出来る。
• これにより、 アキュムレータ (A C C ) 出口のロジックバルブを 削除でき、 管路抵抗を大幅に削減でき、 要求される射出性能を達成 することが容易になると共に、 コス トの削減が実施できる。
上記の説明において、 ブース夕ピス トンロッ ド 5が、 駆動源であ るサ一ポモータ 1 により、 ポールナツ トギア 3やポールネジ軸 4等 により構成される伝達機構とを介して駆動される、 構成として説明 されたが、 本発明はこれに限定されず、 サ一ポモ一夕が、 例えばィ ンバ一夕制御の A Cモータ等の当業者に既知の別の電気的な駆動源 により置換されても良く、 また伝達機構についても、 例えばラック —ピニオンタイプ等の当業者に既知の別の伝達機構であっても良い また、 上記において記載した、 あるいは添付図面に示した実施の 形態において、 射出装置の油圧回路を特定したが、 本発明はこれに 限定されず、 加圧保持時にブースタピス トンロッ ドの面積と圧力の 積に対応する力でブースタピストンロッ ドを駆動することができる 油圧回路であれば全て本発明の範囲内に含まれる。
上記の実施の形態は本発明の例であり、 本発明は、 該実施の形態 により制限されるものではなく、 請求項に記載される事項によって のみ規定されており、 上記以外の実施の形態も実施可能である。 本発明は、 説明の目的で選択された特定の実施の形態を参照する ことにより説明されたが、 本発明の基本的な思想及び範囲から逸脱 することなく、 多数の修正形態が、 実施可能であることは当業者に とって明白である。