明 細 書
基地局、移動通信システム及び移動通信制御方法
技術分野
[0001] 本発明は、基地局、移動通信システム及び移動通信制御方法に関する。
背景技術
[0002] 現在、携帯電話のような移動通信システムでは、サービスエリア全体を「セル」と呼 ばれる複数の無線ゾーンに分割してサービスを行って 、る。移動通信システムでは、 移動局がセルをまたがって移動する場合に、移動局が無線通信を行う基地局を変更 する「セルチヱンジ」が行われる (例えば、非特許文献 1参照)。
[0003] セルチェンジの際、基地局を制御する制御局は、下りデータの送信先を変更元の 基地局から変更先の基地局に切り替える、下りデータのパスの切り替えを行う。また、 変更先の基地局は、制御局に、基地局が処理可能なトラフィック量を通知するトラフィ ック割り当て信号を送信する。制御局は、通知されたトラフィック量に応じて、変更先 の基地局に下りデータを送信する。
[0004] しかし、制御局における処理負荷が高いときなど、パスの切り替えに長時間を要す る場合がある。制御局は、パスの切り替え中は、変更先の基地局力も送信されるトラ フィック割り当て信号を処理できない。そのため、制御局が、変更先の基地局に、そ の基地局が処理可能なトラフィック量に応じた下りデータを送信できず、通信が行わ れな 、「無通信」の状態が生じてしまう場合がある。
[0005] この無通信の状態を解除するため、従来、 2つの方法が行われて 、た。
[0006] 1つは、基地局が、一定時間経過しても制御局から下りデータが送信されない場合 に、トラフィック割り当て信号を再送する方法である。
[0007] もう 1つは、制御局が、一定時間を経過しても基地局からトラフィック割り当て信号を 受信できない場合に、トラフィック割り当て信号を要求する要求信号を基地局に送信 し、基地局が、その要求信号に応じて、トラフィック割り当て信号を再送する方法であ る。
[0008] し力しながら、従来の方法は、いずれも、無通信の状態を解除できるものの、無通
信の状態が一定時間続くことは避けられな力つた。
[0009] そこで、パスの切り替えに長時間を要した場合であっても、制御局がトラフィック割り 当て信号を速やかに処理し、無通信時間を短縮するための方法として、基地局がトラ フィック割り当て信号を絶えず高頻度で送信する方法、制御局がトラフィック割り当て 信号の要求信号を絶えず高頻度で送信する方法が考えられる。
[0010] しかし、これらの方法では、基地局及び制御局において信号処理の負荷が増大し てしまう、基地局と制御局との間の通信リソースが浪費されてしまうという新たな課題 を生じた。
非特許文献 1 : 3GPP TS25.214 νδ.10.0 (2004-12)
発明の開示
[0011] そこで、本発明は、移動局が、無線通信を行う基地局を変更する際に、基地局と制 御局の負荷増大、及び、基地局と制御局との間の通信リソースの浪費を防止し、制 御局が、基地局からの制御信号を速やかに処理することを目的とする。
[0012] 本発明に係る基地局は、基地局を制御する制御局に対する制御信号を生成する 制御信号生成手段と、移動局が無線通信を行う基地局を変更する際に、制御局に 対して制御信号を複数回送信する制御信号通信手段とを備えることを特徴とする。
[0013] このような基地局によれば、制御信号を制御局に複数回送信できるため、制御局が 、ノ スの切り替えに長時間を要した場合であっても、ノ スの切り替え完了後、直ちに 基地局から制御信号を受信し、速やかに処理することができる。
[0014] し力も、基地局は、移動局が無線通信を行う基地局を変更する際に限って、制御信 号を複数回送信するため、基地局と制御局の負荷増大、及び、基地局と制御局との 間の通信リソースの浪費を防止できる。
[0015] 制御信号通信手段は、移動局が基地局を変更するタイミングの通知を制御局から 受信し、通知されたタイミング以降、制御信号を複数回送信してもよい。
[0016] 力かる基地局によれば、制御信号の複数回送信を、より確実に、必要なときに限る ことができ、負荷増大及び通信リソースの浪費をより確実に防止できる。
[0017] 制御信号生成手段は、制御信号として、基地局が処理可能な下りデータのトラフィ ック量を制御局に通知するトラフィック割り当て信号を生成してもよい。
[0018] 力かる基地局によれば、制御局が、ノ スの切り替えに長時間を要した場合であって も、ノ^の切り替え完了後、直ちに基地局からトラフィック割り当て信号を受信し、速 やかに基地局に、その基地局が処理可能なトラフィック量に応じた下りデータを送信 できる。よって、無通信時間を短縮することができる。
[0019] 制御信号通信手段は、制御局から移動局に対する下りデータが送信されたことによ り、トラフィック割り当て信号の送信を終了してもよい。
[0020] 力かる基地局によれば、処理負荷及び通信リソースの浪費をより抑えることができる
[0021] 制御信号通信手段は、制御信号の送信間隔を、送信初期段階では短くし、時間の 経過に伴って送信初期段階よりも長くしてもよい。
[0022] 力かる基地局によれば、送信初期段階でパスの切り替えが終了した場合に、送信 間隔を短くした分、制御信号の処理をより速やかに行うことができる。更に、パスの切 り替えに長時間を要した場合に、送信間隔を長くした分、無駄となってしまう制御信 号の送信を抑えることができ、処理負荷及び通信リソースの浪費をより抑えることがで きる。
[0023] 本発明に係る移動通信システムは、基地局を制御する制御局と、移動局が無線通 信を行う基地局を変更する際に、制御局に対して制御信号を複数回送信する基地 局とを備えることを特徴とする。
[0024] 本発明に係る移動通信制御方法は、移動局が無線通信を行う基地局を変更する 際に、基地局が、基地局を制御する制御局に対して、制御局に対する制御信号を複 数回送信することを特徴とする。
図面の簡単な説明
[0025] [図 1]図 1は、本発明の実施形態に係る移動通信システムの構成を示す図である。
[図 2]図 2は、本発明の実施形態に係る移動通信システムのプロトコルスタックを示す 図である。
[図 3]図 3は、本発明の実施形態に係るセルチェンジを示す図である。
[図 4]図 4は、本発明の実施形態に係る基地局の構成を示すブロック図である。
[図 5]図 5は、本発明の実施形態に係る制御局の構成を示すブロック図である。
[図 6]図 6は、本発明の実施形態に係る移動通信制御方法の手順を示すシーケンス 図である。
発明を実施するための最良の形態
[0026] (移動通信システム)
図 1に示すように、移動通信システム 100は、複数の基地局 10a〜10eと、複数の 移動局 20a〜20cと、複数の制御局 30a, 30bと、コアネットワーク 40とを備える。
[0027] 移動通信システム 100は、サービスエリア全体を複数の無線ゾーンに分割して、移 動通信サービスを提供する。具体的には、移動通信システム 100には、複数の無線 ゾーンとして、複数のセル la〜: Leが存在する。
[0028] 移動局 20a〜20cは、自身が在圏するセルをカバーする基地局と無線チャネル(無 線回線)を設定し、無線通信を行う。
[0029] 基地局 10a〜10eは、それぞれ、セル la〜: Leをカバーする。基地局 10a〜10eは、 自身がカバーするセル la〜: Leに在圏する移動局と無線チャネルを設定し、無線通 信を行う。
[0030] 制御局 30a, 30bは、基地局を制御する。制御局 30aは基地局 10a〜 10cと、制御 局 30bは基地局 lOd, 10eと、有線を介して接続する。制御局 30aは、複数の基地局 10a〜10cを統括し、制御局 30bは、複数の基地局 10d, 10eを統括する。更に、制 御局 30a, 30bは、コアネットワーク 40と接続する。コアネットワーク 40には、交換局 などが含まれている。
[0031] 移動局 20a〜20cとコアネットアーク 40との間のデータ伝送は、制御局 30a, 30b 及び基地局 10a〜: LOeを経由して行われる。このように、移動通信システム 100は、 コアネットワーク 40、制御局 30a, 30b、基地局 10a〜10eが階梯をなした構成となつ ている。
[0032] 図 2に、移動通信システム 100におけるプロトコルスタックを示す。
[0033] 移動局 20aは、基地局 10aと対向し、基地局 10aと通信を行う物理レイヤを備える。
更に、移動局 20aは、制御局 30aと対向し、制御局 30aと通信を行うデータリンクレイ ャを備える。
[0034] 基地局 10aは、移動局 20aと対向し、移動局 20aと通信を行う物理レイヤを備える。
更に、基地局 10aは、制御局 30aと対向し、制御局 30aと通信を行う物理レイヤとサ ブレイヤとを備える。
[0035] 制御局 30aは、基地局 10aと対向し、基地局 10aと通信を行う物理レイヤとサブレイ ャとを備える。更に、制御局 30aは、移動局 20aと対向し、移動局 20aと通信を行うデ 一タリンクレイヤを備える。制御局 30aは、コアネットワーク 40と対向し、コアネットヮー ク 40と通信を行うコアネットワーク側レイヤを備える。コアネットワーク側レイヤには、 物理レイヤと、サブレイヤと、データリンクレイヤが含まれる。
[0036] サブレイヤは、具体的には、 AAL (ATMァダプテーシヨンレイヤ)のサブレイヤであ る。例えば、基地局 10aと制御局 30aとの間では、サブレイヤにおいて伝送速度など の制御情報をやりとりする。又、移動局 20b, 20c、基地局 10b〜: LOe、制御局 30bも 同様のプロトコルスタックを備える。
[0037] 移動通信システム 100では、図 3に示すように、移動局 20aが通信中に、異なるセ ル laとセル lbをまたがって移動する場合がある。このとき、移動局 20aは、通信中に 無線通信を行う基地局を切り替える「セルチェンジ」を行う。
[0038] 具体的には、移動局 20aは、セル laをカバーする基地局 10aから、移動先のセル 1 bをカバーする基地局 10bに接続先を切り替え、基地局 10bと無線チャネルを確立し て無線通信を行う。
[0039] ここで、セルチェンジにおける制御信号に着目して、セルチェンジの際の基地局 10 a, 10bと制御局 30aの処理を説明する。
[0040] まず、制御局 30a力 変更元の基地局 10a及び変更先の基地局 10bに、セルチ ンジのタイミングを通知する。
[0041] セルチヱンジのタイミングとは、移動局 20aが無線通信を行う基地局を、変更元の 基地局 10aから変更先の基地局 10bに変更するタイミングである。
[0042] 制御局 30aは、セルチェンジのタイミングを通知するセルチェンジ制御信号を、変 更元の基地局 10a及び変更先の基地局 10bに送信する。
[0043] セルチェンジ制御信号を受信した変更元の基地局 10aは、通知されたセルチェン ジのタイミング前に、制御局 30aから変更元の基地局 10aへの下りデータの送信停止 を、制御局 30aに要求する。
[0044] 基地局 10a, 10bは、制御局 30aから基地局 10a, 10bへの下りデータの送信(デ 一タトラフィック)に関する制御情報を、制御信号「トラフィック割り当て信号」を用いて 通知する。
[0045] そのため、基地局 10aは、下りデータの送信停止(データトラフィック停止)を要求す るトラフィック割り当て信号を制御局 30aに送信する。
[0046] 制御局 30aは、通知したセルチェンジのタイミングで、下りデータの送信先を変更元 の基地局 10aから変更先の基地局 10bに切り替える、下りデータのパスの切り替えを 行う。
[0047] 更に、変更先の基地局 10bは、通知されたセルチヱンジのタイミング以降、基地局 1
Obが処理可能な下りデータのトラフィック量を制御局 30aに通知する。
[0048] 基地局 10bは、処理可能な下りデータのトラフィック量を通知するトラフィック割り当 て信号を制御局 30aに送信する。
[0049] 制御局 30aは、変更先の基地局 10bから通知されたトラフィック量に応じて、基地局
10bに下りデータを送信する。
[0050] このようにして、移動通信システム 100では、セルチェンジの際に、制御局 30aから 基地局 10a, 10bへの下りデータのトラフィック量を制御する。
[0051] このような移動局 20aが無線通信を行う基地局を変更するセルチェンジの際に、変 更先の基地局 10bは、制御局 30aに対して制御信号「トラフィック割り当て信号」を複 数回送信する。
[0052] 具体的には、基地局 10bは、通知されたセルチェンジのタイミングを起点に、セル チェンジのタイミング以降、トラフィック割り当て信号を複数回、制御局 30aに送信す る。
[0053] そして、基地局 10bは、制御局 30aから移動局 20aに対する下りデータが送信され たことにより、トラフィック割り当て信号の送信を終了する。
[0054] 次に、基地局 10a〜10e及び制御局 30a, 30bの構成についてより詳細に説明す る。
[0055] 図 4に示すように、基地局 10aは、制御局側物理レイヤ処理部 11と、サブレイヤ処 理部 12と、信号処理部 13と、移動局側物理レイヤ処理部 14と、制御信号生成部 15
と、アンテナ 16とを備える。基地局 10b〜10eも、基地局 10aと同様の構成を備える。
[0056] 制御局側物理レイヤ処理部 11は、制御局 30aと物理レイヤにぉ 、て通信を行う。
制御局側物理レイヤ処理部 11は、制御局 30aと有線を介して接続し、通信を行う。 制御局側物理レイヤ処理部 11は、移動局 20aに対する下りデータや、移動局 20aか らの上りデータを制御局 30aと送受信する。
[0057] サブレイヤ処理部 12は、制御局 30aとサブレイヤにおいて通信を行う。サブレイヤ 処理部 12は、制御情報を含む制御信号を制御局 30aと送受信する制御信号通信手 段である。
[0058] サブレイヤ処理部 12は、例えば、セルチェンジのタイミングを通知するセルチェンジ 制御信号、下りデータのトラフィック量を通知するトラフィック割り当て信号、下りデー タの送信停止 (データトラフィック停止)を要求するトラフィック割り当て信号などの制 御信号を、制御局 30aと送受信する。
[0059] サブレイヤ処理部 12は、移動局 20aが無線通信を行う基地局を変更するセルチェ ンジの際に、変更先の基地局となった場合、制御局 30aに対して、処理可能な下りデ ータのトラフィック量を通知するトラフィック割り当て信号を複数回送信する。
[0060] まず、サブレイヤ処理部 12は、移動局 20aが基地局を変更するセルチェンジのタイ ミングを通知するセルチェンジ制御信号を、制御局 30aから受信する。
[0061] そして、サブレイヤ処理部 12は、通知されたセルチェンジのタイミング以降、トラフィ ック量を通知するトラフィック割り当て信号を、複数回、制御局 30aに送信する。
[0062] サブレイヤ処理部 12は、制御局 30aから移動局 20aに対する下りデータが送信さ れたことにより、トラフィック割り当て信号の送信を終了できる。
[0063] これによれば、信号処理による基地局 10aと制御局 30aの負荷増大、及び、基地局
10aと制御局 30aとの間の有線帯域などの通信リソースの浪費を、より抑えることがで きる。
[0064] 制御局側物理レイヤ処理部 11は、下りデータの受信をサブレイヤ処理部 12に通知 する。サブレイヤ処理部 12は、制御局側物理レイヤ処理部 11からの通知を受けて、 制御局 30aから下りデータが送信されたことを認識し、トラフィック割り当て信号の送 信を終了できる。
[0065] 例えば、制御局 30aにおける処理負荷が高いときなど、パスの切り替えに長時間を 要する場合がある。制御局 30aは、パスの切り替え中は、変更先の基地局から送信さ れるトラフィック割り当て信号を処理できない。そのため、制御局 30aが、変更先の基 地局に、その基地局が処理可能なトラフィック量に応じた下りデータを送信できず、 無通信の状態が生じる。
[0066] よって、パス切り替え所要時間が長くなり、セルチェンジのタイミングを経過しても制 御局 30aから下りデータが送信されない場合、サブレイヤ処理部 12は、トラフィック割 り当て信号を複数回送信する。
[0067] 一方、サブレイヤ処理部 12が最初に送信したトラフィック割り当て信号に応じて、制 御局 30aから直ちに下りデータが送信された場合には、サブレイヤ処理部 12は、トラ フィック割り当て信号の送信を 1回で終了できる。
[0068] サブレイヤ処理部 12は、トラフィック割り当て信号を一定の送信間隔で複数回送信 してもよぐ送信間隔を一定ではなく変化させてもよい。
[0069] 例えば、サブレイヤ処理部 12は、トラフィック割り当て信号の送信間隔を、送信初期 段階では短くし、時間の経過に伴って送信初期段階よりも長くすることができる。
[0070] これによれば、送信初期段階でパスの切り替えが終了した場合に、送信間隔を短く した分、トラフィック割り当て信号の処理をより速やかに行うことができる。その結果、 無通信時間をより一層、短縮することができる。
[0071] 更に、パスの切り替えに長時間を要した場合に、送信間隔を長くした分、無駄とな つてしまうトラフィック割り当て信号の送信を抑えることができる。その結果、信号処理 による基地局 10aと制御局 30aの負荷増大、及び、基地局 10aと制御局 30aとの間の 有線帯域などの通信リソースの浪費を、より抑えることができる。
[0072] サブレイヤ処理部 12は、トラフィック割り当て信号を一定の送信間隔で送信する場 合、負荷増大及び通信リソース浪費の防止と、トラフィック割り当て信号の迅速な処理 及びそれによる無通信時間の短縮の双方を考慮し、適切な送信間隔を設定すること ができる。
[0073] サブレイヤ処理部 12は、セルチェンジの際に、変更元の基地局となった場合、下り データの送信停止 (データトラフィック停止)を要求するトラフィック割り当て信号を制
御局 30aに送信する。
[0074] 信号処理部 13は、移動局 20aと制御局 30aとの間の制御信号やデータの中継処 理を行う。また、信号処理部 13は、移動局 20aと制御局 30aとの間で送受信されるデ ータのバッファリングなどを行う。
[0075] 移動局側物理レイヤ処理部 14は、移動局 20aと物理レイヤにおいて通信を行う。
移動局側物理レイヤ処理部 14は、移動局 20aと無線チャネルを設定する。そして、 移動局側物理レイヤ処理部 14は、アンテナ 16を介して移動局 20aと無線通信を行う 。移動局側物理レイヤ処理部 14は、移動局 20aに対する下りデータや、移動局 20a 力もの上りデータを移動局 20aと送受信する。
[0076] 制御信号生成部 15は、制御局 30aに対する制御信号を生成する制御信号生成手 段である。制御信号生成部 15は、制御信号として、基地局 10aが処理可能な下りデ ータのトラフィック量を制御局 30aに通知するトラフィック割り当て信号や、下りデータ の送信停止 (データトラフィック停止)を要求するトラフィック割り当て信号を生成する。
[0077] 制御信号生成部 15は、信号送出量計算部 15aを備える。
[0078] 信号送出量計算部 15aは、基地局 10aが処理可能な下りデータのトラフィック量、 即ち、制御局 30aから基地局 10aに送信可能な下りデータのトラフィック量 (制御局か らの信号送出量)を計算する。
[0079] 信号送出量計算部 15aは、移動局側物理レイヤ処理部 14を監視し、基地局 10aか ら移動局 20aに送信して 、る下りデータのトラフィック量 (基地局からの信号送出量) を測定する。
[0080] 信号送出量計算部 15aは、信号処理部 13を監視し、基地局 10aにおける移動局 2 Oaへのデータ滞留量を測定する。即ち、信号処理部 13が、バッファリングしている移 動局 20aへの下りデータ量を測定する。
[0081] そして、信号送出量計算部 15aは、基地局 10aが処理可能な下りデータの最大トラ フィック量、即ち、制御局 30aから基地局 10aに送信可能な最大トラフィック量 (最大 信号送出量)と、基地局 10aから移動局 20aに送信している下りデータのトラフィック 量 (基地局からの信号送出量)の測定値と、基地局 10aにおけるデータ滞留量の測 定値に基づいて、基地局 10aが処理可能な下りデータのトラフィック量 (制御局から
の信号送出量)を計算する。
[0082] 例えば、信号送出量計算部 15aは、基地局 10aにおけるデータ滞留量の測定値を 、基地局 10aから移動局 20aに送信している下りデータのトラフィック量 (基地局から の信号送出量)の測定値を用いて除算することにより、データがバッファに滞留する 時間を推定し、上記データがバッファに滞留する時間に基づいて、基地局 10aが処 理可能な下りデータのトラフィック量 (制御局力 の信号送出量)を求める。
[0083] あるいは、信号送出量計算部 15aは、制御局 30aから基地局 10aに送信可能な最 大トラフィック量 (最大信号送出量)を,基地局 10aが処理可能な下りデータのトラフィ ック量 (制御局からの信号送出量)として算出してもよ 、。
[0084] また、例えば、信号送出量計算部 15aは、最大トラフィック量 (最大信号送出量)か ら、基地局 10aから移動局 20aに送信している下りデータのトラフィック量 (基地局か らの信号送出量)の測定値と、基地局 10aにおけるデータ滞留量の測定値とを減算 することにより、基地局 10aが処理可能な下りデータのトラフィック量 (制御局からの信 号送出量)を求める。
[0085] 制御信号生成部 15は、信号送出量計算部 15aが求めた基地局 10aが処理可能な 下りデータのトラフィック量を制御情報として含む制御信号「トラフィック割り当て信号」 を生成する。制御信号生成部 15は、生成したトラフィック割り当て信号をサブレイヤ 処理部 12に入力する。
[0086] 図 5に示すように、制御局 30aは、基地局側物理レイヤ処理部 31と、サブレイヤ処 理部 32と、データリンクレイヤ処理部 33と、信号処理部 34と、コアネットワーク側レイ ャ処理部 35と、制御信号生成部 36とを備える。制御局 30bも制御局 30aと同様の構 成を備える。
[0087] 基地局側物理レイヤ処理部 31は、基地局 10aと物理レイヤにおいて通信を行う。
基地局側物理レイヤ処理部 31は、基地局 10aと有線を介して接続し、通信を行う。 基地局側物理レイヤ処理部 31は、移動局 20aに対する下りデータや、移動局 20aか らの上りデータを基地局 10aと送受信する。更に、基地局側物理レイヤ処理部 31は、 セルチェンジの際に、下りデータの送信先を変更元の基地局から変更先の基地局に 切り替える、下りデータのパスの切り替えを行う。
[0088] サブレイヤ処理部 32は、基地局 10aとサブレイヤにおいて通信を行う。サブレイヤ 処理部 32は、制御信号を基地局 10aと送受信する。サブレイヤ処理部 32は、例えば 、セルチェンジ制御信号やトラフィック割り当て信号などの制御信号を、基地局 10aと 送受信する。
[0089] 更に、サブレイヤ処理部 32は、受信したトラフィック割り当て信号に基づいて、制御 局 30aから基地局 10a, 10bへの下りデータの送信(データトラフィック)に関する制御 を行う。また、サブレイヤ処理部 32は、セルチェンジのタイミングにおいて、パスの切 り替えを行うよう基地局側物理レイヤ処理部 31に指示する。
[0090] サブレイヤ処理部 32は、トラフィック割り当て信号が下りデータの送信停止(データ トラフィック停止)を要求するものである場合、トラフィック割り当て信号の送信元である 、変更元の基地局への下りデータの送信を停止するよう、基地局側物理レイヤ処理 部 31に指示する。
[0091] サブレイヤ処理部 32は、トラフィック割り当て信号力 基地局が処理可能な下りデー タのトラフィック量を制御局 30aに通知するものである場合、通知されたトラフィック量 に応じた下りデータを、トラフィック割り当て信号の送信元である、変更先の基地局に 送信するよう、基地局側物理レイヤ処理部 31に指示する。
[0092] 制御信号生成部 36は、基地局 10aに対する制御信号を生成する。制御信号生成 部 36は、制御信号として、セルチェンジ制御信号などを生成する。制御信号生成部
36は、生成した制御信号をサブレイヤ処理部 32に入力する。
[0093] データリンクレイヤ処理部 33は、移動局 20aとデータリンクレイヤにおいて通信を行 う。データリンクレイヤ処理部 33は、基地局側物理レイヤ処理部 31及び基地局 10a を介して移動局 20aとデータ及び制御信号を送受信する。
[0094] 信号処理部 34は、移動局 20aとコアネットワーク 40との間の制御信号やデータの 中継処理を行う。また、信号処理部 34は、移動局 20aとコアネットワーク 40との間で 送受信されるデータのバッファリングなどを行う。
[0095] コアネットワーク側レイヤ処理部 35は、コアネットワーク 40と通信を行う。コアネットヮ ーク側レイヤ処理部 35は、コアネットワーク 40と有線を介して接続し、通信を行う。コ ァネットワーク側レイヤ処理部 35は、移動局 20aに対する下りデータや、移動局 20a
力 の上りデータをコアネットワーク 40と送受信する。
[0096] (移動通信制御方法)
次に、移動通信システム 100における移動通信制御方法を図 6を用いて説明する。 具体的には、図 3に示すセルチヱンジの際の処理手順を示す。
[0097] まず、制御局 30aが、変更元の基地局 10a及び変更先の基地局 10bに、セルチ ンジのタイミングを通知するセルチェンジ制御信号を送信する(S lOla, S 101b)。
[0098] セルチェンジ制御信号を受信した変更元の基地局 10aは、通知されたセルチェン ジのタイミング前に、制御局 30aから変更元の基地局 10aへの下りデータの送信停止
(データトラフィック停止)を要求するトラフィック割り当て信号を制御局 30aに送信す る(S102)。
[0099] 制御局 30aは、通知したセルチェンジのタイミング(S 103)になると、下りデータの 送信先を変更元の基地局 10aから変更先の基地局 10bに切り替える、下りデータの パスの切り替えを行う(S 104)。
[0100] 更に、変更先の基地局 10bは、通知されたセルチヱンジのタイミング(S103)以降、 基地局 10bが処理可能な下りデータのトラフィック量を通知するトラフィック割り当て信 号を複数回、制御局 30aに送信する(S 105a〜S 105d)。
[0101] 図 6に示すように、制御局 30aにおける処理負荷が高ぐパス切り替え所要時間丁が 長くなつた場合、制御局 30aは、そのパスの切り替え中、トラフィック割り当て信号を処 理できない。
[0102] 即ち、制御局 30aは、ステップ(S 105a)、 (S105b)において送信されたトラフィック 割り当て信号を処理できな!/、。
[0103] その後、パスの切り替えが完了すると、制御局 30aは、トラフィック割り当て信号を処 理することができる。
[0104] 即ち、制御局 30aは、ステップ(S 105c)、 (S105d)において送信されたトラフィック 割り当て信号を処理できる。
[0105] そして、制御局 30aは、トラフィック割り当て信号に基づいて、基地局 10bが処理可 能なトラフィック量に応じた下りデータを送信する(S 106)。基地局 10bは、制御局 30 aから移動局 20aに対する下りデータが送信されたことにより、トラフィック割り当て信
号の送信を終了する。
[0106] (効果)
このような移動通信システム 100、基地局 10a〜: LOe、移動通信制御方法によれば 、セルチェンジの際に、変更先となった基地局が、トラフィック割り当て信号を制御局 30a, 30bに複数回送信できるため、制御局 30a, 30bが、パスの切り替えに長時間 を要した場合であっても、ノ スの切り替え完了後、直ちに変更先の基地局力もトラフィ ック割り当て信号を受信し、速やかに処理することができる。
[0107] より具体的には、制御局 30a, 30bは、受信したトラフィック割り当て信号に基づいて 、変更先の基地局が処理可能なトラフィック量に応じた下りデータを速やかに送信で きる。よって、パスの切り替えに長時間を要し、セルチェンジのタイミングから時間が経 過した後にパスの切り替えが完了した場合であっても、無通信時間を短縮することが できる。
[0108] し力も、基地局 10a〜: LOeは、移動局 20a〜20cが無線通信を行う基地局を変更す る際に限って、トラフィック割り当て信号を複数回送信するため、基地局 10a〜10eと 制御局 30a, 30bの負荷増大、及び、基地局 10a〜10eと制御局 30a, 30bとの間の 有線帯域などの通信リソースの浪費を防止できる。
[0109] 特に、基地局 10a〜10eは、セルチェンジのタイミング以降、トラフィック割り当て信 号を複数回送信することにより、トラフィック割り当て信号の複数回送信を、より確実に 、必要なときに限ることができる。その結果、負荷増大及び通信リソースの浪費をより 確実に防止できる。
[0110] 尚、本発明は上記実施形態に限定されるものではなぐ種々の変更が可能である。
産業上の利用の可能性
[0111] 以上説明したように、本発明によれば、移動局が無線通信を行う基地局を変更する 際に、基地局と制御局の負荷増大、及び、基地局と制御局との間の通信リソースの 浪費を防止し、制御局が、基地局力もの制御信号を速やかに処理することができる。