明 細 書
医療費用算出装置
技術分野
[0001] 本発明は、医療費用を算出する医療費用算出装置に関し、特に、医療行為におい て使用された医療材料および医療機器に係るコストと医療従事者に係るコストとを算 出する医療費用算出装置に関する。
背景技術
[0002] 従来、病院では、数多くの医療材料や医療機器が使用されている。そして、医療材 料や医療機器が使用されたときには、使用されたことを使用履歴として残すようにし ている。例えば、手術室での術中において、ディスポ品ゃリユース処置器具,薬品, ガーゼ等が使用されたときには、看護師は、自分の手やカルテ或いは簡易チェックリ スト等を用いてメモをとり、そのメモを基に使用履歴を残すようにして ヽることが多 、。 しかしながら、このようにして使用履歴を残す方法は、看護師の作業負担が大きぐま た正確な使用履歴を残すと 、う観点からも好ましくな 、。
[0003] そこで、これを解決するものとして、 RFID ( Radio Frequency Identification )を用い た方法がある。例えば、特許文献 1には、医療機器に RF— IDタグを設け、医療機器 が使用されたときに RF— IDタグ内のメモリに使用履歴 (通算使用時間等)を書きこみ 、医療機器の故障やメンテナンス時にそれを読み取るようにした医療機器システム装 置が開示されている。
[0004] し力しながら、この医療機器システム装置においては、医療機器のメンテナンス情 報を得ることを主目的としていることから、使用履歴として、医療機器の通算使用時間 や通算使用回数を得ることは提案されているものの、医療機器が使用された日時の 履歴や、医療機器が何れの部屋 (例えば手術室や検査室等)で使用されたかと ヽっ た医療機器の使用場所の履歴を得ることについては何も提案されていない。また、医 療材料の使用履歴についても、何も提案されていない。このことから、医療材料及び 医療機器の使用履歴を、例えば医療行為単位、或いは使用された部屋単位で管理 することができず、また、それぞれの単位毎に医療費用を算出することもできな力つた
[0005] 本発明は、上記実情に鑑み、医療材料及び医療機器の使用履歴を、医療行為単 位、或いは使用された部屋単位で管理することができ、また、その単位毎の医療費 用を算出することを可能にする医療費用算出装置を提供することを目的とする。 特許文献 1:特開 2003 - 52717号公報
発明の開示
[0006] 本発明の第 1の態様に係る医療費用算出装置は、所定の医療行為に使用される 医療材料及び医療機器の少なくとも一方に設けられた識別子を認識する認識手段と 、前記識別子と、前記所定の医療行為を関連付けた使用履歴データを記録する第 1 の記録手段と、前記識別子に対応する医療材料および医療機器に関するコスト情報 を記録する第 2の記録手段と、前記第 1の記録手段に記録された使用履歴データか ら、所望の医療行為に関連付けられた識別子情報を抽出する抽出手段と、前記抽出 手段により抽出された識別子情報と、前記第 2の記録手段に記録されたコスト情報と 力 前記医療材料および医療機器に係るコストを算出する第 1のコスト算出手段と、 を備えることを特徴とする。
[0007] 本発明の第 2の態様に係る医療費用算出装置は、前述の第 1の態様において、前 記認識手段は、更に医療従事者を識別する識別子を認識し、前記医療従事者と前 記所定の医療行為とを関連付けて記録する第 3の記録手段と、前記第 3の記録手段 に記録された医療従事者のコストを計算する第 2のコスト算出手段と、を更に備えるこ とを特徴とする。
[0008] 本発明の第 3の態様に係る医療費用算出装置は、前述の第 1の態様において、医 療情報を収集する医療情報収集装置を更に備え、前記医療情報収集装置は、一つ 又は複数の医療装置との間で通信を行う通信手段と、前記通信手段により得られた 前記医療装置の履歴情報が一時記録される第 1の記録媒体と、前記通信手段により 得られた前記医療装置の履歴情報と同一種類の履歴情報が既に取得されているか 否か、或いは、前記通信手段により得られた前記医療装置の履歴情報と、該履歴情 報と同一種類の履歴情報であって既に取得されているもののうちの最新の履歴情報 と、の間で情報の内容に変化があるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段に
よる判定結果に応じて、前記通信手段により得られた前記医療装置の履歴情報がレ コードとして所定のフォーマットで記録される第 2の記録媒体と、を有することを特徴と する。
[0009] また、本発明の第 4の態様に係る医療費用算出装置は、前述の第 3の態様におい て、前記医療情報収集装置は、第 3の記録媒体を着脱自在に構成され、前記第 2の 記録媒体にレコードとして所定のフォーマットで記録された履歴情報の一部或いは 全部を一定周期で前記第 3の記録媒体へ転送する、ことを特徴とする。
[0010] また、本発明の第 5の態様に係る医療費用算出装置は、前述の第 3の態様におい て、前記医療情報収集装置は、通信ネットワークを介して外部サーバと接続され、前 記第 2の記録媒体にレコードとして所定のフォーマットで記録された履歴情報の一部 或いは全部を一定周期で前記外部サーバへ転送する、ことを特徴とする。
[0011] また、本発明の第 6の態様に係る医療費用算出装置は、医療器材に付与されてい る識別子と当該医療器材のコスト単価との対応関係を記述した第 1のコストテーブル と、使用された医療器材に付与されている識別子を認識する第 1の認識手段と、前記 第 1の認識手段により認識された、所定の医療行為で使用された医療器材のそれぞ れに付与されている識別子の情報を含む使用リストファイルを生成する第 1のフアイ ル生成手段と、前記第 1のコストテーブルと前記使用リストファイルとに基づいて、前 記所定の医療行為で使用された医療器材のコストを算出する算出手段と、を備える ことを特徴とする。
[0012] また、本発明の第 7の態様に係る医療費用算出装置は、前述の第 6の態様におい て、前記所定の医療行為前に当該医療行為に使用される医療器材リストの情報を含 むチェックリスト用ファイルを生成する第 2のファイル生成手段と、入室又は退室した 医療器材に付与されて ヽる識別子を認識する第 2の認識手段と、前記第 2の認識手 段により認識された、入室した前記所定の医療行為に関係する医療器材のそれぞれ に付与されている識別子の情報を含む入室リストファイルを生成する第 3のファイル 生成手段と、前記チェックリスト用ファイルと前記入室リストファイルとに基づいて、前 記所定の医療行為に使用される医療器材が全て入室したカゝ否かを判定する判定手 段と、を更に備えることを特徴とする。
[0013] また、本発明の第 8の態様に係る医療費用算出装置は、前述の第 7の態様におい て、前記第 2の認識手段により認識された、退室した前記所定の医療行為に関係す る医療器材のそれぞれに付与されている識別子の情報を含む退室リストファイルを生 成する第 4のファイル生成手段と、前記使用リストファイルと前記退室リストファイルと に基づいて、使用された医療器材と退室した医療器材とが異なるカゝ否かを判定する 判定手段と、を更に備えることを特徴とする。
[0014] また、本発明の第 9の態様に係る医療費用算出装置は、前述の第 6の態様におい て、前記所定の医療行為において行われる手技と当該手技の単価との対応関係を 記述した第 2のコストテーブルを更に備え、前記チェックリスト用ファイルは、前記所定 の医療行為において行われる手技フローの情報を更に含み、前記算出手段は、前 記チェックリスト用ファイルに含まれる手技フローの情報と前記使用リストファイルに含 まれる使用された医療器材の情報とに基づいて特定された前記所定の医療行為に おいて行われた手技と、前記第 2のコストテーブルとに基づいて前記所定の医療行 為において行われた手技に係るコストを更に算出する、ことを特徴とする。
図面の簡単な説明
[0015] 本発明は、後述する詳細な説明を、下記の添付図面と共に参照すればより明らカゝ になるであろう。
[図 1]医療費用算出装置を適用した病院内システムの構成例を示す図である。
[図 2]RF— IDタグの付与例を示す図である。
[図 3]病院内システムの動作の一部を、手術室を例に概略的に説明する図である。
[図 4A]初期設定に係るフローチャートである。
[図 4B]手術室への機材搬入に係るフローチャートである。
[図 5A]S14で行われる読み込み処理に係るフローチャートである。
[図 5B]S 15で行われる処理に係るフローチャートである。
[図 6A]手術室で行われる処置に係るフローチャートである。
[図 6B]S44で行われる器具告知処理に係るフローチャートである。
[図 7A]S45で行われる使用履歴生成処理に係るフローチャートである。
[図 7B]S49で行われる使用リストとの照合処理に係るフローチャートである。
[図 8A]使用された医療機材のコスト算出処理に係るフローチャートである。
[図 8B]処理結果が表示された作業端末装置の表示画面の一例を示す図である。
[図 9]特定の医療行為に係るチェック処理が行われた後、作業端末装置の表示画面 に表示された処理結果の一例を示す図である。
[図 10]使用された医療機材に係るコスト (ランニングコスト含む)と医療行為に係るコス トとを算出する処理に係るフローチャートである。
[図 11]病院内システムの動作の一例を説明する図である。
[図 12]病院内システムの動作の一例を説明する図である。
[図 13]内視鏡外科手術システムの全体構成を示す図である。
[図 14]内視鏡外科手術システムの主要構成に係るブロック図である。
[図 15]第 1のシステムコントローラの主要構成に係るブロック図である。
[図 16A]第 1のシステムコントローラによって行われるログ記録動作の一例を示すフロ 一チャートである。
[図 16B]第 1のシステムコントローラによって行われるログ記録動作の一例を示すフロ 一チャートである。
[図 17]第 1のシステムコントローラがログとして記録するレコードのフォーマットの一例 を示す図である。
[図 18]第 1のシステムコントローラ力 第 2のメモリ上に割り当てたメモリブロックに、口 グとしてレコードを記録する際の具体例を説明する図である。
[図 19]中継ユニットによって行われるログ記録動作の一例を示すフローチャートであ る。
[図 20]第 1のシステムコントローラによって行われるメモリ監視動作の一例を示すフロ 一チャートである。
発明を実施するための最良の形態
[0016] 以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
実施例 1
[0017] 図 1は、本発明の実施例 1に係る医療費用算出装置を適用した病院内システムの 構成例を示す図である。
同図において、病院内の手術室(ORとも言う) 1 (la, lb) ,検査室 2,リプロセッシ ングルーム(滅菌室) 3,リカバリールーム 4等の各部屋は、ネットワーク 5を介して、コ ントロールルーム(医局) 6と接続されており、コントロールルーム 6にて、各部屋で得 られた情報を管理することができるようになつている。
[0018] 手術室 1 (la, lb)には、当該手術室で各種作業を行うための作業端末装置 7aと、 後述の RF ( Radio Frequency )—IDタグ力 情報を読み出す所定位置に設けられた 第 1の読み取り端末装置 8aと、同じく RF— IDタグ力 情報を読み出す当該手術室の 出入口に設けられた第 2の読み取り端末装置 9aと、接続されている装置 (第 1及び第 2の端末装置 8a,9a等)の制御を行うコントローラ 10a等が設けられている。ここで、第 1の読み取り端末装置 8aによって読み出された情報は、当該手術室で使用された医 療機材 (薬品などの医療材料や医療機器など)の使用履歴として利用され、第 2の読 み取り端末装置 9aによって読み出された情報は、当該手術室への入退室履歴として 利用されるものである。そして、当該手術室で得られた情報は、ネットワーク 5を介して 、コントロールルーム 6の情報管理サーバ 11へ送信され、 DB (データベース) 12に 記録されるようになって!/、る。
[0019] 検査室 2には、当該検査室で各種作業を行うための作業端末装置 7bと、当該検査 室内の小部屋毎に設けられた、 RF— IDタグ力も情報を読み出す第 1の読み取り端 末装置 8 (8b, 8c, 8d)及び接続されている装置の制御を行うコントローラ 10 (10b, 1 Oc, 10d)と、同じく RF— IDタグ力 情報を読み出す当該検査室の出入口付近に設 けられた第 2の読み取り端末装置 9b等が設けられている。ここで、第 1の読み取り端 末装置 8 (8b, 8c, 8d)によって読み出された情報は、当該検査室内の小部屋で使 用された医療機材の使用履歴として利用され、第 2の読み取り端末装置 9bによって 読み出された情報は、当該検査室への入退室履歴として利用されるものである。そし て、当該検査室で得られた情報は、ネットワーク 5を介して、コントロールルーム 6の情 報管理サーバ 11へ送信され、 DB12に記録されるようになって 、る。
[0020] リプロセッシングルーム 3には、スコープリプロセッサ一等の洗浄器 13、 RF—IDタ グから情報を読み出す第 1の読み取り端末装置 8e、同じく RF— IDタグ力 情報を読 み出す当該リプロセッシングルームの出入口に設けられた第 2の読み取り端末装置 9
c等が設けられている。ここで、第 1の読み取り端末装置 8eによって読み出された情 報は、当該リプロセッシングルームで使用された医療機材の使用履歴として利用され 、第 2の読み取り端末装置 9cによって読み出された情報は、当該リプロセッシングル ームへの入退室履歴として利用されるものである。そして、当該リプロセッシングルー ムで得られた情報は、ネットワーク 5を介してコントロールルーム 6の情報管理サーバ 11へ送信され、 DB12に記録されるようになって!/、る。
[0021] リカノリールーム 4には、 RF— IDタグ力も情報を読み出す機能を有する PDA14等 が設けられている。ここで、 PDA14によって RF— IDタグ力も読み出された情報は、 当該リカノリールームで使用された医療機材の使用履歴として利用されるものである 。そして、当該リカバリールームで得られた情報は、ネットワーク 5を介してコントロー ルルーム 6の情報管理サーバ 11へ送信され、 DB12に記録されるようになっている。
[0022] コントロールルーム 6には、当該コントロールルームで各種作業を行うための作業端 末装置 7cと、手術室 1や検査室 2などの各部屋で得られた情報やその他の所定の情 報が記録される DB12と、 DB12に記録される情報を管理する情報管理サーバ 11等 が設けられている。
[0023] また、ネットワーク 5は、ファイア一ウォール 15を介してインターネット 16に接続され ており、必要に応じて、例えば各医療機材メーカーのサービスセンター 17が提供す るウェブサイトにアクセスして特定の医療機材の価格情報などを取得することができる ようになつている。また、ネットワーク 5は、ゲートウェイサーバ 18を介して他の病院 19 のシステムとも接続されており、必要に応じて、他の病院との間で情報の送受が可能 になっている。
[0024] 尚、前述の RF— IDタグは、内部にメモリ,無線通信用アンテナ, IC等を有する微 小 ICチップであり、外部力 無線により情報のリード Zライトを行うことができるもので ある。
[0025] 本システムにおいては、この RF— IDタグ力 各医療機材,各医療従事者(医師, 看護師等),各患者などにそれぞれ付与され、各 RF— IDタグのメモリには、対応する ID (識別子)が記憶されるものである。
[0026] 図 2は、 RF— IDタグの付与例を示す図である。
同図に示すように、本システムにおいて使用される RF— IDタグは、付与先に応じて 、カードタイプとコインタイプとシールタイプがある。
[0027] カードタイプの RF— IDタグは、医師,看護師,患者等の人が携帯するものであり、 この RF— IDタグのメモリには、携帯する者に対応する IDが記憶される。
コインタイプの RF— IDタグは、内視鏡スコープや周辺装置などの非滅菌機器や、 プローブ,鉗子などの滅菌器具などといった医療機器に埋め込まれるものであり、こ の RF— IDタグのメモリには、埋め込まれた医療機器に対応する IDが記憶される。
[0028] シールタイプの RF— IDタグは、注射器や薬品やガーゼなどの医療材料に貼り付け られるものであり、この RF— IDタグのメモリには、貼り付けられた医療材料に対応す る IDが記憶される。但し、カプセルや錠剤のような薬品の場合には、そのカプセルや 錠剤が収納されたビンに貼り付けられるものである。
[0029] 次に、本システムの動作について説明する。
図 3は、本システムの動作の一部を、手術室 laを例に概略的に説明する図である。 同図において、第 1の読み取り端末装置 8aは、医師により手術が行われる滅菌エリ ァ 21とそれ以外の非滅菌エリアとの間であって医療機材の受渡しが行われるエリア に、 RF— IDタグ力も情報を読み取ることが可能な読み取りエリア 22を有しており、こ の読み取りエリア 22内に存する RF— IDタグ力も情報を読み取ることが可能になって いる。
[0030] また、第 2の読み取り端末装置 9aは、当該手術室の出入口に、 RF— IDタグ力も情 報を読み取ることが可能な読み取りエリア 23を有しており、この読み取りエリア 23内 に存する RF— IDタグ力も情報を読み取ることが可能になっている。
[0031] これにより、読み取りエリア 23を介して、当該手術室に、医療機材,医療従事者,患 者などが入室すると、第 2の読み取り端末装置 9aによって、その RF— IDタグから ID ( 例えば同図の 24)が読み出され、その IDがコントローラ 10aに送られるようになつてい る。そして、コントローラ 10aによって、更に、その IDに対し、その IDが読み出された 日時と、その IDが読み出された場所の情報としてコントローラ 10aのユニット IDが付 カロされ (例えば同図の 25)、それが入室履歴としてコントロールルーム 6の情報管理 サーバ 11へ送信され DB12のデータファイル領域 12aに記録される。但し、データフ
アイル領域 12aに記録される際には、 DB 12の IDテーブル領域 12bに記録される ID テーブルを基に各 IDが特定された入室ログファイル (例えば同図の 26)として記録さ れる。尚、 IDテーブルには、 IDと医療機材,医療従事者,及び患者等との対応関係 や、 IDとその他の情報との対応関係や、更にユニット IDと場所 (部屋)との対応関係 などが記述されている。
[0032] また、読み取りエリア 22を介して、医療機材の受渡しが行われると、第 1の読み取り 端末装置 8aによって、その RF— IDタグから ID (例えば同図の 27)が読み出され、そ の IDがコントローラ 10aに送られるようになつている。そして、コントローラ 10aによって 、更に、その IDに対し、その IDが読み出された日時と、その IDが読み出された場所 の情報としてコントローラ 10aのユニット IDと、使用されたことを示す情報とが付加され (例えば同図の 28)、それが使用履歴としてコントロールルーム 6の情報管理サーバ 11へ送信され DB 12のデータファイル領域 12aに記録される。
[0033] 但し、読み取りエリア 22を介して、カプセルや錠剤タイプの薬品の受渡しが行われ るときには、前述のとおりカプセルや錠剤自体には RF— IDタグが付与されていない ので、このような場合には、カプセルや錠剤の受渡しが行われる毎に、看護師などが 、そのカプセルや錠剤が収納されているビンを、読み取りエリア 22内に入れて、ビン に貼り付けられて 、る RF— IDタグから IDを読み取るようにする。
[0034] 尚、手術室 laにおいて、使用履歴として読み出される IDは、原則として、第 1の読 み取り端末装置 8aによって読み出されるものである力 例えば、看護師などが所持 する、 RF— IDタグ力も情報を読み出す機能を有する PDA等によって読み出すよう にすることも可能である。
[0035] 一方、読み取りエリア 23を介して、当該手術室から、医療機材,医療従事者,患者 などが退室すると、入室時と同様に、第 2の読み取り端末装置 9aによって、その RF — IDタグから IDが読み出され、コントローラ 10aによって、その IDに対し、その IDが 読み取られた日時と、その IDが読み取られた場所の情報としてコントローラ 10aのュ ニット IDが付加され、それが退室履歴としてコントロールルーム 6の情報管理サーバ 11へ送信され DB12のデータファイル領域 12aに記録される。但し、データファイル 領域 12aに記録される際には、 DB 12の IDテーブル領域 12bに記録される IDテープ
ルを基に各 IDが特定された退室ログファイル (例えば同図の 29)として記録される。
[0036] 尚、第 2の読み取り端末装置 9aは、 RF— IDタグから IDを読み出す際には入室した 旨の情報の読み出しも行い、そこで、入室した旨の情報が読み出されな力つた場合 には入室した旨の情報を RF— IDタグに書き込み、入室した旨の情報が読み出され た場合にはその入室した旨の情報を消去するようにしている。このようにすることで、 第 2の読み取り端末装置 9aにより RF— IDタグ力も読み出された ID力 入室時のもの であるか退室時のものであるかを判定することができるようになって 、る。
[0037] また、図 3に示した構成において、コントローラ 10aで実現しているユニット IDや読 み取り端末装置のコントロールは、作業端末装置 7aのタツチパネルやキーボードのよ うな入力手段のある PC上で作成されたアプリケーションソフトでも実現可能である。
[0038] また、コントローラ 10aは、読み取り端末装置の通信制御(一般的には RS— 232C) だけでなぐ RS— 232Cのシリアル通信 (例えば 8ch分)を持ち、内視鏡周辺装置と 双方向通信によりステータスを取得できる装置である。つまり、読み取り端末装置も含 め、コントローラ 10aは、シリアル通信から機器情報を、 RF— IDタグの読み取り端末 装置力も医療材料の情報を、さらに、複数の読み取り端末装置を用いて、医療従事 者の作業情報を取得できる。尚、同図においては、一部の内視鏡周辺装置を省略し て示しているが、実際には、患者の内部を映す内視鏡、内視鏡像を映し出すモニタ、 内視鏡像をモニタに映すために撮像された映像信号を変換するカメラ装置、内視鏡 に光を供給する光源、電気メスにより処置を行うための電気メス装置、プローブにより 超音波手術を行うための超音波手術装置、及び、腹腔内の視野を確保するために 腹腔内に二酸ィ匕炭素などのガスを供給する気腹装置等が、コントローラ 10aにより制 御可能に接続されている。
[0039] また、同図に示した構成において、 PC端末とコントローラを含む構成である場合に は、読み取り端末装置がどちらの制御下にいても良いことになり、コントローラ 10aが ネットワーク通信機能を持っていれば、 PC端末は、構成要件として要らなくなる。
[0040] 次に、本システムの動作を、手術室 laを例に詳細に説明する。
尚、この手術室 laを例に説明する本システムの動作は、手術室 laの作業端末装置 7a,コントローラ 10aと、コントロールルーム 6の作業端末装置 7c,情報管理サーバ 1
1とによって行われる処理である。
[0041] 本動作では、まず、初期設定が行われる。
図 4Aは、その初期設定に係るフローチャートを示す図である。
同図 Aにおいて、まず、オペレータが、コントロールルーム 6の作業端末装置 7cに 、手術が行われる場所 (対応するユニット IDでも良い)、日時、患者名を入力すると、 DB12から対応する手術情報が取得される(Sl)。尚、手術情報は、予め、手術が行 われる場所、日時、患者名と対応付けされて DB12に記録されているものであり、当 該手術を担当する医療従事者の情報なども含むものである。
[0042] 続ヽて、オペレータが、取得された手術情報から、手術室 (OR) laで行う手術名を 入力すると(S2)、対応するデフォルトの機材リスト及び投薬リストと、デフォルトの手 技フローが生成される(S3及び S4)。
[0043] 続いて、オペレータが必要に応じて S3及び S4で生成されたリストやフローを変更' 追加するカスタマイズ入力を行い、カスタマイズ入力の内容が反映された機材リスト、 投薬リストと手技フローとを基に、チェックリスト用ファイルが生成され (S5)、そのチェ ックリスト用ファイルが、手術が行われる場所、日時、患者名と対応付けされて DB12 に記録 (登録)され (S6)、本フローが終了する。
[0044] 次に、手術室 laへの機材搬入が行われる。
図 4Bは、その手術室 laへの機材搬入に係るフローチャートを示す図である。
同図 Bにおいて、まず、看護師などは、リユース品の準備(S11)やディスポ品の準 備 (S12)など、必要な医療機材の準備を行い、それを手術室 laに搬入すると(S13) 、前述の図 3で説明したように、読み取り端末装置 9aにより、搬入者や搬入された医 療機材の RF— IDタグから IDが読み出される(S14,図 5Aを用いて後述)。このとき、 入室退室を判断するトリガ条件として、コントローラ 10aと通信している作業端末装置 7aのような GUIを持つ PCやキーボードを持つ機器、コントローラ 10aの図示しないフ ロントパネル SW操作力 の入力により読み取り端末装置 9aの読み取りモードを切り 替えることで実現できる。但し、内視鏡検査、内視鏡手術開始ボタンや終了ボタンと 連動して入退室の連動をし、自動で読み取りモードを切り替えても良い。
[0045] そして、読み出された IDとその IDが読み出された日時とユニット ID等力 入室ログ
ファイルとして、コントロールルーム 6の情報管理サーバ 11へ転送されて DB12に記 録され、情報管理サーバ 11により前述の S6で登録されたチェックリスト用ファイルと の照合が行われる(S15,図 6Aを用いて後述)。そして、情報管理サーバ 11から送 信される照合結果情報が、エラー告知に係るものであるか否かの判定が行われ (S1 6)、それがエラー告知に係るものである場合には (S16が Yes)、看護師などの搬入 者は不足分の搬入を行 、(S 17)、エラー告知に係るものでな力つた場合には(S 16 が No)、本フローが終了する。
[0046] 図 5Aは、前述の S14で行われる読み込み処理に係るフローチャートを示す図であ る。
同図 Aにおいて、まず、読み取りエリア 23内に、 IDを読み取つていない RF— IDタ グが無いか否かの判定が行われ(S21)、その判定結果が Yesの場合には S26へ進 み、 Noの場合【こ ίま S22へ進む。この S21【こお!/ヽて、読み取りエリア 23内【こ、 IDを読 み取っていない RF— IDタグが有る場合には(S21が No)、その RF— IDタグの一つ が検索され、その検索された RF— IDタグに対し通信要求コマンドが送信され (S22) 、その RF— IDタグとの通信が確立される(S23)。続いて、その RF— IDタグから ID が読み出され (ID取得)(S24)、読み出された IDが、二重読み込み禁止のためにバ ッファリングされ(S25)、処理が S21へ戻る。
[0047] このように、 S22乃至 S25の一連の処理が、読み取りエリア 23内の全ての RF— ID タグに対し行われることにより、読み取りエリア 23内の全ての RF— IDタグから IDが取 得される。そして、読み取りエリア 23内に、 IDを読み取つていない RF— IDタグが無く なったら(S21が Yes)、 S26へ進み、 IDの読み込みが終了する(S26)。
[0048] 続いて、手術室の出入口付近に設けられた完了ボタンの押下が検出された力否か の判定が行われ (S27)、完了ボタンの押下が検出された場合には(S27が Yes)、 S 25で二重読み込み禁止のためにバッファリングされて!/、た IDがクリアされ(S28)、処 理が戻る。一方、完了ボタンの押下が検出されな力つた場合には(S27が No)、本判 定を繰り返す。尚、完了ボタンは、不図示ではあるがコントローラ 10aと接続されてお り、完了ボタンの押下をコントローラ 10aが検出するようになって 、る。
[0049] 図 5Bは、前述の S15で行われる処理に係るフローチャートを示す図である。
同図 Bにおいて、まず、前述の読み込み処理(同図 A参照)により取得した各 IDに 対し、その IDを取得した日時と搬入者の IDとコントローラ 10aのユニット IDとが付与さ れ(S31)、入室リストファイルが生成される(S32)。そして、その入室リストファイルが コントロールルーム 6の情報管理サーバ 11へ転送される(S33)。
[0050] 転送された入室リストファイルは情報管理サーバ 11により DB12に記録され、その 入室リストファイルにある、 IDを取得した日時とユニット IDとから、対応するチェックリス ト用ファイルが DB12から読み出される。そして、読み出されたチェックリスト用フアイ ルと、その入室リストファイルとの照合が行われ (S34)、チェックリスト用ファイルと入 室リストファイルとの間で、医療機材に関し登録内容に差がある力否かの判定が行わ れる(S35)。すなわち、必要な医療機材が全て手術室 laに搬入されたカゝ否かの判 定が行われる。ここで、登録内容に差が有った場合には(S35が Yes)、手術室 (OR) laの作業端末装置 7aへ照合結果情報としてエラー情報が転送され (S36)、処理が 戻る。一方、登録内容に差が無力つた場合には(S35が No)、手術室 (OR) laの作 業端末装置 7aへ照合結果情報として準備完了通知が転送され (S37)、処理が戻る
[0051] 次に、手術室 laにおいて処置が行われる。
図 6Aは、その手術室 laで行われる処置に係るフローチャートを示す図である。 同図 Aにおいて、手術が開始し、滅菌エリア 21にいる医師の指示に応じて、例えば ライトガイド (LG) ,カメラヘッド,スコープ,気腹装置のチューブ,発振プローブ,メス 等の器具や薬品などの医療機材が、読み取りエリア 22を介して、医師に受け渡され ると(S41乃至 43)、第 1の読み取り端末装置 8aにより、読み取りエリア 22を通過した 医療機材の RF— IDタグから IDが読み出され、それがコントローラ 10aに送られる。そ して、その IDを基に機材情報告知処理 (S44,図 6Bを用いて後述)と使用履歴生成 処理(S45,図 7Aを用いて後述)が行われる。そして、 S45の処理が終了した時点で 、手術が終了していなければ(S46が No)、処理が再び S41へ戻り、手術が終了して いれば (S46が Yes)、看護師などがコントローラ 10aに設けられた終了ボタンを押下 する(S47)。
[0052] そして、この終了ボタンの押下が検出されると、 S45で生成された使用リストファイル
と未使用リストファイルと力 コントロールルーム 6の情報管理サーバ 11へ転送され D B12に記録される。
[0053] 続いて、手術室 laから医療機材の搬出が行われると、前述の図 5A、 Bで説明した ものと同様に、読み取り端末装置 9aにより、搬出された医療機材などの RF— IDタグ 力も IDが読み出され、その IDに対し、その IDが読み出された日時とユニット ID等が 付与され、退室ログファイルとされる(S48)。
[0054] 続いて、その退室ログファイルがコントロールルーム 6の情報管理サーバ 11へ転送 され、使用リストファイルとの照合が行われる(S49,図 7Bを用いて後述)。そして、情 報管理サーバ 11から送信される照合結果情報が、エラー告知に係るものであるか否 かの判定が行われ(S50)、それがエラー告知に係るものである場合には(S50が Ye s)、看護師などの搬出者が不足分を探すなどし (S51)、エラー告知に係るものでな 力つた場合には(S50が No)、本フローが終了する。
[0055] 図 6Bは、前述の S44で行われる器具告知処理に係るフローチャートを示す図であ る。
同図 Bにおいて、まず、第 1の読み取り端末装置 8aによって読み出された IDはコン トロールルーム 6の情報管理サーバ 11へ転送される。そして、情報管理サーバ 11に より、転送された IDを基に DB12の IDテーブル領域 12bに記録される IDテーブルか ら、対応する用途及び使用履歴が取得され (S61, S62)、それが手術室 laの作業 端末装置 7aに転送される(S63)。転送された用途及び使用履歴は、例えば作業端 末装置 7aのディスプレイに表示される等して通知され (S64)、処理が戻る。
[0056] 図 7Aは、前述の S45で行われる使用履歴生成処理に係るフローチャートを示す図 である。
同図 Aにおいて、まず、第 1の読み取り端末装置 8aによって読み出された IDは、前 述の S32 (図 5B参照)で生成された入室リストファイルと照合され (S71)、その照合 結果を基に、使用リストファイル及び未使用リストファイルが生成され (S72, S73)、 処理が戻る。
[0057] 尚、 S72及び S73では、既に使用リストファイル及び未使用リストファイルが生成さ れていたときには、使用リストファイル及び未使用リストファイルの更新が行われる。ま
た、使用リストファイルにおいては、第 1の読み取り端末装置 8aによって読み出された IDに対し、当該 IDが読み出された日時と、コントローラ 10aのユニット IDと、使用され たことを示す情報等が付加される。
[0058] 図 7Bは、前述の S49で行われる使用リストファイルとの照合処理に係るフローチヤ ートを示す図である。
同図 Bにおいて、まず、退室ログファイルがコントロールルーム 6の情報管理サーバ 11へ転送され DB12に記録されると(S81)、情報管理サーバ 11により、その退室口 グファイルと、前述の S47で終了ボタンが押下されたときに転送された使用リストファ ィルとの照合が行われ (S82)、退室した医療機材と、使用された医療機材とに差が あるか否かの判定が行われる(S83)。ここで、差が有った場合には(S83が Yes)、手 術室 (OR) laの作業端末装置 7aへ照合結果情報としてエラー情報が転送され (S8 4)、処理が戻る。一方、差が無力つた場合には(S83が No)、手術室(OR) laの作 業端末装置 7aへ照合結果情報として準備完了通知が転送され (S85)、処理が戻る
[0059] 尚、退室した医療機材と、使用された医療機材とに差があるか否力の判定は、前述 の S47で終了ボタンが押下されたときに転送された未使用リストファイルを基に行うよ うにすることも可能である。
[0060] このようにして、 DB12に使用リストファイルが記録されると、必要に応じて、その使 用リストファイルを基に、当該手術において使用された医療機材のコストを算出するこ とがでさる。
[0061] 図 8Aは、その使用された医療機材のコスト算出処理に係るフローチャートを示す図 である。
同図において、まず、オペレータが、作業端末装置 7cに対し、コスト算出の対象と する手術が行われた日時,場所等を入力して所定の操作を行うと、 DB12から対応 する使用リストファイルが読み出され、その使用リストファイルから、使用された医療機 材の ID (カテゴリ欄の項目)が取得される(S91)。そして、各 IDについて、 DB12の I Dテーブル領域 12bに記録されて 、る IDテーブルを基に当該 IDに対応する医療機 材と型番が特定され、また、同じく IDテーブル領域 12bに記録されているコストテー
ブルを基に当該 IDに対応するコスト単価が特定される。尚、コストテーブルには、 ID とコスト単価との対応関係が記述されて ヽる。
[0062] 例えば、コストテーブルにより、ライトガイドに対応するコスト単価が特定され (S92)
、また、ガーゼなどのように同一の医療機材が複数使用されていた場合には、コスト テーブルによりガーゼに対応するコスト単価が特定された後、そのコスト単価 X使用 個数によってガーゼに係るコストが特定される(S93)。
[0063] そして、このようにして特定された各医療機材の単価の合計が算出されることにより 当該手術で使用された医療機材に係るコストが算出され (S94)、必要に応じて、そ の処理結果が作業端末装置 7cの表示画面に表示される。
[0064] 図 8Bは、その処理結果が表示された作業端末装置 7cの表示画面の一例を示す 図である。
同図 Bの例は、前述の手術室 laに係る使用リストファイルを基に、使用された日時 及び場所、患者、手技、執刀医と、リユース品,ディスポ品,医療材料,薬品投与とい つた使用された所定の医療機材毎のカテゴリ,型番,コスト単価,コスト合計からなる 一覧とが表示されると共に、当該医療機材の総コスト合計が表示されたものである。
[0065] 尚、これまでの動作において、例えば S5 (図 4A参照)で生成されたチェックリスト用 ファイルには手技フローに関する情報も含まれていることから、必要に応じて、このチ エックリスト用ファイルと前述の使用リストファイルとを基に、必要な手技が行われたか 否かのチェックを行うこともできる。例えば、特定の手技において、予め定められた薬 品が使用されることがわ力 ている場合には、その薬品が使用されていたならば、対 応する手技が行われたものと考えることができるので、使用された医療機材から、対 応する手技が行われた力否かをチェックすることができる。このように、本システムに おいては、特定の医療行為において行われる行為フローに係るチェックリスト用ファ ィルを生成し、このチェックリスト用ファイルと使用リストファイルに基づいて、必要な行 為が行われた力否かをチェックすることもできる。また、それによつて、前述の医療機 材に係るコスト算出と同様に、行われた行為に係るコスト、すなわち医療従事者に係 るコス卜を算出することちできる。
[0066] 図 9は、そのような特定の医療行為に係るチェック処理が行われた後、例えば作業
端末装置 7cの表示画面に表示された処理結果の一例を示す図である。
同図の例では、前述の手術室 laで行われた手術において、術前,術中,術後の、 外科医師,看護師, ME ( Medical Engineer )と麻酔医師によって行われる行為のチ エック結果が表示されたものを示している。ここでは、各行為において、 "レ"が付され た行為が、行われた行為を示している。例えば、カメラ装置へのカメラヘッドの接続や 、光源装置への LGの接続や、周辺装置への治療器具の接続として電気メス装置へ の電気メスの接続や超音波装置へのプローブの接続といった各種の行為が行われ たことを示している。
[0067] また、この例は、例えば、電気メス装置の"メス出力時間",気腹装置の"送気時間" や"送気総量",光源装置の"ランプ点灯時間"など、使用履歴として別に取得した医 療機器の動作時間なども併せて表示されたものでもあり、また、予め準備されたチェ ックリスト用ファイルに無い行為が行われた場合には、その行為が追記されて表示さ れたものでもある。また、各医療機器の使用時間等力も算出されたランニングコストと 、各行為力も算出された医療行為に係るコストとが表示されたものでもある。
[0068] ここで、このランニングコストと医療行為コストを算出する処理の一例として、使用さ れた医療機材に係るコスト (ランニングコスト含む)と医療行為に係るコストとを算出す る処理を説明する。
[0069] 図 10は、その処理に係るフローチャートを示す図である。
同図において、まず、オペレータが、作業端末装置 7cに対し、コスト算出の対象と する手術が行われた日時,場所等を入力して所定の操作を行うと、 DB12から対応 する使用リストファイルが読み出され、例えばその使用リストファイルの内容が画面に 表示される(S101)。続いて、オペレータが手技名を入力すると、 DB12から、対応す るチェックリスト用ファイルが読み出される(S 102)。
[0070] 続いて、 S101で読み出された使用リストファイルから、使用された医療機材の IDが 取得され、各 IDについて、単価テーブルを基に対応する医療機材のコスト単価が特 定される。尚、この医療機材に係る単価テーブルは、各医療機材メーカーのサービス センター 17が提供するウェブサイトから取得されるものであり、例えば、器具単価や 薬品単価に係るテーブル等である。また、 S102で取得されたチェックリスト用フアイ
ルから、行われた医療行為が取得され、各行為について、 DB12に記録されている 行為に係る単価テーブルを基に対応する行為のコスト単価が特定される(S 103)。
[0071] 続いて、使用リストファイルと医療機材に係るコスト単価を用いて、使用された医療 機材毎にコストが算出される(S104)。例えば、ディスポ品或いは薬品の使用個数( 使用履歴数) Xコスト単価により、ディスポ品或いは薬品のコストが算出される。
[0072] 続いて、チェックリスト用ファイルと行為に係るコスト単価を用いて、行われた行為毎 にコストが算出される(S105)。この行為に係るコストは、行われた行為履歴 Xコスト 単価により算出される。
[0073] 続いて、チェックリスト用ファイルを基に、各医療機器の使用時間等力もランニング コストが算出される(S106)。
続いて、 S 104で算出された各医療機材のコストと、 S 105で算出された各行為のコ ストと、及び S 106で算出された各医療機器のランニングコストなどの医療コストが、電 子カルテに添付され (S107)、本フローが終了する。
[0074] このような処理により、使用された医療機材に係るコスト (ランニングコスト含む)と医 療行為に係るコストとが算出される。
以上、本実施例によれば、使用リストファイルには、特定の医療行為で使用された 医療機材に関し、使用された日時や場所 (部屋)に関する情報も含まれるので、医療 機材の使用履歴を、医療行為単位、或いは使用された部屋単位で管理することがで きる。また、 DB12に記録されているコストテーブルから、その単位毎の医療費用を算 出することちでさる。
[0075] また、使用リストファイルとチェックリスト用ファイルから、特定の医療行為において行 われた医療従事者の行為を特定することもできるので、 DBに記録されている行為に 係る単価テーブルを基に、医療従事者に係るコストを算出することもできる。
[0076] 尚、本実施例では、手術室 laを例に説明した力 その他の検査室 2ゃリプロセッシ ングルーム 3等の各部屋にっ 、ても同様にして処理が行われる。
例えば、図 11に示すように、リプロセッシングルーム 3に所定の医療機材が搬入さ れたときには、同様にして、搬入された医療材料などの RF— IDタグから IDが読み出 され、その IDに必要な情報が付加され (例えば同図の 31)、それがコントロールルー
ム 6の情報提供サーバ 11へ送信され入室ログファイルとして DB12に記録される。こ の場合、例えば、手術室 laから搬出された医療機材がリプロセシングルーム 3に搬入 されたときには、手術室 laから搬出された際に情報提供サーバ 11に送信され DB12 に記録された退室ログファイル (例えば同図の 32)と、リプロセッシングルーム 6に搬 入された際に情報提供サーバ 11に送信され DB12に記録された入室ログファイルと を照合することにより、手術室 laから搬出された医療機材が漏れなくリプロセッシング ルーム 6に搬入されたか否かをチェックすることも可能である。
[0077] また、その他にも、本システムにおいて、各医療機材や各医療従事者などに付与さ れた RF— IDの活用方法としては、様々のものが考えられる。
例えば、図 12に示すように、情報管理サーバ 11は、 DB 12に記録された各部屋の 医療機材の使用時間 (或いは使用回数)等に基づく各部屋の機材情報(同図の 36) から、一定使用時間を経過した医療機材が使用されている部屋へ、その医療機材の 交換指示情報を送信して、その医療機材の交換を指示するようにすることも可能であ る。例えば、一定使用時間を経過したプローブが使用されている手術室 laへ、その プローブの交換指示情報(同図の 37)を送信し、そのプローブの交換を指示すること 等が可能である。
[0078] また、 DB12に記録された入室ログファイル及び退室ログファイルに基づく医師や 看護師の情報(同図の 38, 39)から、医師や看護師力 ^、る部屋を特定し、その部屋 へ、呼び出し情報や指示情報を送信して、特定の医師や看護師の呼び出しや指示 を行うことも可能である。例えば、特定の看護師のいる部屋が手術室 lbであることが 特定されたなら、手術室 lbに対し、その看護師の呼び出レ f青報及び指示情報(同図 の 40)を送信し、看護師の呼び出しと指示を行うこと等が可能である。
[0079] また、 DB12に記録された入室ログファイルに基づく各患者の情報(同図の 41)から 、特定の患者が入室した部屋へ、その患者情報やカルテデータを送信することも可 能である。例えば、特定の患者が検査室 2へ入室したら、検査室 2へ、その患者の情 報やカルテデータ(同図の 42)を送信すること等が可能である。
[0080] また、リプロセッシングルーム 3において例えばリプロセスが完了したときには、リプ ロセス完了通知(同図の 43)力 リプロセッシングルーム 3から情報管理サーバ 11へ
送信され DB 12に記録される。また、リカノくリールーム 4からは、例えばリカバリールー ム 4にいる患者のバイタルサインデータ(同図の 44)などが情報管理サーバ 11へ送 信され DB 12に記録される。
実施例 2
[0081] 本実施例では、実施例 1で説明した病院内システムの手術室 (例えば la)に設けら れたコントローラ (例えば 10a)の医療情報収集機能について説明する。
図 13は、手術室 laに設けられた内視鏡外科手術システムの全体構成を示す図で ある。
[0082] 尚、本実施例では、実施例 1で説明した手術室 laに設けられたコントローラ 10aを、 後述の第 1のシステムコントローラ 64及び第 2のシステムコントローラ 78として説明し、 実施例 1で説明したネットワーク 5を後述の院内通信ネットワークとして説明し、実施 例 1で説明した情報管理サーバ 11を後述のサーバ 87として説明する。また、本実施 例では、後述のように第 1のシステムコントローラ 64が通信機能を有することから、実 施例 1で説明した作業端末装置 7aを介さずに院内通信ネットワークと接続されている
[0083] 図 13に示したように、内視鏡外科手術システム 51は、患者 52が横たわる手術台 5 3の両側に第 1のトロリー 54及び第 2のトロリー 55が配置され、これらの両トロリー 54、 55には観察、検査、処置、記録などを行う複数の内視鏡周辺機器が搭載されている
[0084] 第 1のトロリー 54には、第 1の TVカメラ装置 56、第 1の光源装置 57、高周波焼灼装 置(以下、電気メス) 58、気腹装置 59、 VTR60、第 1のモニタ 61、非滅菌域に配置さ れ術者が機器の操作'設定状況の確認等を行う表示パネル 62、非滅菌域に配置さ れナースが医療機器の操作を集中して行う図示しないマウスゃタツチパネル等のポ インティングデバイスを有した集中操作パネル 63、光学的或いは磁気的に若しくは 無線通信等により個体の識別情報を読み取る図示しない第 1の個体識別読取端末 装置、及び第 1のシステムコントローラ 64等が搭載され、それぞれの機器は、図示し ないシリアルインターフェイスケーブルを介して第 1のシステムコントローラ 64と接続さ れ、双方向通信を行えるようになつている。また、第 1のシステムコントローラ 64には、
マイク 65が接続できるようになっており、当該コントローラ 64はマイク 65から入力され た音声を図示しない音声認識回路により認識し、術者の音声により各機器を制御で きるようになつている。
[0085] 第 1の光源装置 57は照明光を伝送するライトガイドケーブル 66を介して第 1の内視 鏡 67に接続され、第 1の光源装置 57の照明光を第 1の内視鏡 67のライトガイドに供 給し、この第 1の内視鏡 67の挿入部が刺入された患者 52の腹部内の患部等を照明 する。この第 1の内視鏡 67の接眼部には撮像素子を備えた第 1のカメラヘッド 68が 装着され、第 1の内視鏡 67の観察光学系による患部等の光学像を第 1のカメラヘッド 68内の撮像素子で撮像し、カメラケーブル 69を介して第 1の TVカメラ装置 56に伝 送し、第 1の TVカメラ装置 56内の信号処理回路で信号処理して、映像信号を生成し 第 1のシステムコントローラ 64に出力するようにして 、る。
[0086] 第 1のシステムコントローラ 64には、 CD— R及び FDD等の外部記録媒体(第 3の 外部メモリ)の記録媒体装置が内蔵され、装着された外部記録媒体に対しデータの 読み出し Z書き込みを行えるようになっており、例えば、外部記録媒体に記録された データを表示パネル 62等に出力して表示できるようにしている。
[0087] また、第 1のシステムコントコーラ 64には、図示しない病院内に設けられた院内通信 ネットワーク(以下単に「院内ネット」という)と図示しないケーブルで接続され、院内ネ ット上の画像データ等を表示パネル 62等に出力して表示できるようにしている。また 、必要に応じて、院内ネット上のサーバにデータを転送することもできるようになって いる。
[0088] 気腹装置 59には COボンべ 70が接続され、気腹装置 59から患者 52に延びた気
2
腹チューブ 71を介して患者 52の腹部内に COガスを供給できるようにしている。
2
第 2のトロリー 55には、第 2の TVカメラ装置 72、第 2の光源装置 73、超音波処置装 置 74、第 2のモニタ 75、イメージミキサ 76、ビデオプリンタ 77、光学的或いは磁気的 に若しくは無線通信等により個体の識別情報を読み取る図示しない第 2の個体識別 読取端末装置、及び第 2のシステムコントローラである中継ユニット 78等が搭載され、 それぞれの機器は図示しないシリアルインターフェイスケーブルで中継ユニット 78に 接続され、双方向の通信が可能になっている。
[0089] 第 2の光源装置 73は照明光を伝送するライトガイドケーブル 79を介して第 2の内視 鏡 80に接続され、第 2の光源装置 73の照明光を第 2の内視鏡 80のライトガイドに供 給し、この第 2の内視鏡 80の挿入部が刺入された患者 52の腹部内の患部等を照明 する。この第 2の内視鏡 80の接眼部には撮像素子を備えた第 2のカメラヘッド 81が 装着され、第 2の内視鏡 80の観察光学系による患部等の光学像を第 2のカメラヘッド 81内の撮像素子で撮像し、カメラケーブル 82を介して第 2の TVカメラ装置 72に伝 送し、第 2の TVカメラ装置 72内の信号処理回路で信号処理して、映像信号を生成し 中継ユニット 78に出力するようにしている。
[0090] 中継ユニット 78には、第 1のシステムコントローラ 64と同様に、 CD— R及び FDD等 の外部記録媒体 (第 3の外部メモリ)の記録媒体装置が内蔵され、装着された外部記 録媒体に対しデータの読み出し Z書き込みを行えるようになつている。
[0091] 第 1のシステムコントローラ 64と中継ユニット 78は、例えばシリアル通信を行うシステ ムケーブル 83で接続されて!、る。
さらに、第 1のシステムコントローラ 64には術者が滅菌域から機器操作を行う術者用 リモートコントローラ(以下、リモコンと記す) 84が接続されて 、る。
[0092] 図 14は、本システム 51の主要構成に係るブロック図である。
同図に示したように、第 1の TVカメラ装置 56、第 1の光源装置 57、電気メス 8、気腹 装置 59、及び第 1の個体識別読取端末装置 85はそれぞれシリアルインターフェイス ケーブルにより第 1のシステムコントローラ 64と接続され、データの送受を行うようにな つている。また、第 1のシステムコントローラ 64は、院内ネット上のサーバ 87とも接続さ れており、必要に応じてデータの送受を行うようになって!/、る。
[0093] また、第 2の TVカメラ装置 72、第 2の光源装置 73、超音波処置装置 74、及び第 2 の個体識別読取端末装置 86はそれぞれシリアルインターフェイスケーブルにより中 継ユニット 78と接続され、データの送受を行うようになって!/、る。
[0094] 第 1のシステムコントローラ 64と中継ユニット 78は、システムケーブル 83を介して接 続され、データの送受を行うようになっている。また、第 1のシステムコントローラ 64及 び中 ¾ユニット 78の各々には、必要に応じて、外部メモリ(第 3の外部メモリ) 88, 89 が装着される。
[0095] 図 15は、第 1のシステムコントローラ 64の主要構成に係るブロック図である。尚、中 継ユニット 78も、これと同様の構成を有している。
同図に示したように、第 1のシステムコントローラ 64は、当該コントローラ 64の全体 動作を制御する制御部 90と、第 3の外部メモリである前述の外部メモリ 88が装着され たときに当該外部メモリ 88に対しデータの書き込み Z読み出しを行うためのメモリ IZ F91と、各コネクタ 92 (ここでは、 92a, 92b, 92cの 3つだけを示すが実際には少なく とも接続される装置の数だけコネクタが存在する)を介して接続された前述の第 1の T Vカメラ装置 56等の各種装置との間で通信を行うための通信 IZF93と、通信 IZF9 3により得られたデータの一時格納用や制御部 90のワークエリア等として使用される RAMで構成される第 1のメモリ 94と、例えばフラッシュメモリ等の不揮発性メモリで構 成される第 2のメモリ 95と、前述の院内ネット上のサーバ 87等との間で通信を行うた めのネットワーク IZF96等を有し、各々がバス 97を介して接続され、互いにデータの 送受が可能になっている。
[0096] 尚、制御部 90は、内部に CPUと制御プログラムが格納されたメモリを有しており、 C PUが制御プログラムを読み出し実行することにより、当該コントローラ 41の全体動作 を制御するようになって 、る。
[0097] 図 16A及び図 16Bは、内視鏡外科手術において、本システム 51の第 1のシステム コントローラ 64によって行われるログ記録動作の一例を示すフローチャートである。 図 16Aに示したように、第 1のシステムコントローラ 64は、まず、通信 I/F93により コネクタ 92に接続されている装置 (但し、中継ユニット 78を除く)から機器データを医 療情報として取得し第 1のメモリ 94に一時記憶する(SI 11)。
[0098] 尚、機器データの取得は、コネクタ 92に接続されている装置により自主的に送信さ れた機器データを取得する場合と、当該コントローラ 64が定期ポーリングによりコネク タ 92に接続されて ヽる装置から機器データを取得する場合の 2つのケースがある。ま た、装置が自主的に送信する機器データは、当該装置の状態が変化した時や当該 装置の設定が変化した時など機器に変化が生じたときに当該装置により自主的に送 信されるものである。機器データは、少なくとも送信元の装置を特定するための識別 情報と、その他、当該装置に関する、機器状態,機器設定,機器に対して行われた
操作,機器のエラー等に関するデータや、当該装置が読み取ったデータ等を含むも のであり、当該装置の使用履歴に関するデータ (履歴情報)でもある。
[0099] 続いて、取得した機器データ力 初期データである力否かの判定を行う(S112)。
具体的には、 S112で取得した機器データと同一種類の機器データが未だ取得され て!ヽな!、か否かの判定を行う。
[0100] 尚、同一種類の機器データとは、同一の装置カゝら送信されたものであって機器デ ータの内容の種類が同一のものをいう。機器データの内容の種類が同一とは、例え ば、既に機器状態に係る機器データが取得されているときに、 S111で取得した機器 データが、機器状態に係る機器データである場合には、両機器データは、機器デー タの内容の種類が同一となる。或いは、既に機器状態に係る機器データが取得され ているときに、 S111で取得した機器データ力 機器の設定に係るものである場合に は、両機器データは、機器データの内容の種類が同一とはならない。
[0101] S112の判定において、その判定結果が Yesの場合には、取得した機器データを口 グとして第 2のメモリ 95に保存し (S113)、その機器データを最新機器データとして設 定し、 S111へ戻る。
[0102] 一方、 S112の判定結果が Noの場合には、 S111で取得した機器データと、その取 得した機器データと同一種類の機器データであって最新機器データとして設定され ている機器データとを比較し、データの内容に変化が有るか否かの判定を行う(S11 4)。尚、この S114の処理は、図 16Bを用いて後述する。
[0103] S114の判定において、その判定結果が Noの場合には S111へ戻り、その判定結 果が Yesの場合には、続いて、その S 111で取得した機器データをログとして第 2のメ モリ 95に保存し (S115)、その機器データを最新機器データとして設定する。
[0104] 続いて、例えば一定周期など必要に応じて、第 2のメモリ 95に保存されている一部 或いは全てのログを第 3の外部メモリである外部メモリ 88へ転送.保存する、或いは、 そのログを院内ネット上のサーバ 87に転送'保存する(S116)。そして、そのログを外 部メモリ 88或いはサーバ 87に保存した後、そのログを第 2のメモリ 95から削除する。
[0105] 尚、同図に示したフローでは、 S115或いは必要に応じて S116の処理が終了した 後に本フローが終了するものである力 その後も、当該コントローラ 64が機器データ
を取得すると、再び本フローが開始されるものである。
[0106] 図 16Bは、上記 S 114の判定処理を示すフローチャートである。
同図に示したように、本処理では、まず、 S111で取得した機器データと同一種類 の機器データであって最新機器データとして設定されて 、る機器データを保持する( S117)。
[0107] 続いて、その S 111で取得した機器データは、当該コントローラ 64による定期ポーリ ングにより取得したものである力否かを判定する(S118)。
この S118の判定において、その判定結果が Yesの場合には、その取得した機器 データと S 117で保持されて 、る機器データとを比較し(S 119)、データの内容に変 化が有る力否かを判定し(S120)、その判定結果が Yesの場合には、前述の S114 が Yesとなり、その判定結果が Noの場合には、前述の S114力Noとなる。
[0108] 一方、 S118の判定において、その判定結果が Noの場合には、続いて、その S11 1で取得した機器データは、装置により自主的に送信されたものであるか否かの判定 を行い(S121)、その判定結果が Yesの場合には、前述の S114が Yesとなり、その 判定結果が Noの場合には、前述の S 114が Noとなる。
[0109] 尚、 S118にて定期ポーリングにより取得したものでないと判定した後に、 S121に て装置により自主的に送信されたものであるカゝ否かを判定しているのは、仮に、定期 ポーリングにより取得したものでないと判定したときに処理が S114の Yesへ移行する としておくと、機器データではなくノイズを取得したときに、そのノイズを第 2のメモリ 95 に保存してしまう虞がある力もである。そこで、これを防止するため、 S 118の判定結 果が Noとなった後に、 S121の判定処理を行うようにしている。
[0110] このように、図 16A及び図 16Bに示したフローによれば、機器データを取得したとき に、その機器データと同一種類の機器データを未だ取得していない場合、或いは、 その機器データと、その機器データと同一種類の機器データであって最新機器デー タとして設定されている機器データとの間でデータの内容に変化がある場合に限り、 その取得した機器データをログとして保存するようにして 、るので、同じ内容の機器 データに係るログが保存されることがなくなり、保存されるログの総データ容量を少な くすることがでさる。
[0111] 尚、このようなログ記録動作は、第 2のシステムコントローラである中継ユニット 78に よっても行われる。但し、中継ユニット 78においては、保存したログを、直接、院内ネ ット上のサーバ 87に転送することができないので、この場合には、第 1のシステムコン トローラ 64を介して、サーバ 87に転送するものである。
[0112] 図 17は、第 1のシステムコントローラ 64が記録するログに係るレコードのフォーマツ トの一例を示す図である。
同図に示したように、レコードの基本フォーマットは、レコードの先頭を表す開始フラ グ(lByte , Ox**:固定)と、記録時刻を時 ·分'秒で表す時間情報(時: 1 Byte ,分: 1 Byte,秒: 1 Byteの合計 3 Byte )と、当該レコードが何れのタイプの情報であるか を表す識別情報(2 Byte )と、そのタイプに応じた詳細データを表すデータ (N Byte )とからなる。
[0113] 例えば、日付情報に係るレコードの場合には、詳細データを表すデータとして、年- 月 ·日の情報 (年: 2 Byte ,月: 1 Byte , 日: 1 Byte )が含まれる。また、機器状態に 関する機器データに係るレコードの場合には、詳細データを表すデータとして、当該 機器データの送信元となる装置を特定する情報と当該装置の機器状態に係る情報 が含まれる。また、機器設定に関する機器データに係るレコードの場合には、詳細デ ータを表すデータとして、当該機器データの送信元となる装置を特定する情報と当該 装置の機器設定に係る情報が含まれる。
[0114] 図 18は、第 1のシステムコントローラ 64力 第 2のメモリ 95上に割り当てたメモリブ口 ックに、ログに係るレコードを記録する際の具体例を説明する図である。
同図に示したように、具体例 1は、第 2のメモリ 95上のメモリブロックに初めてログ (機 器状態に関する機器データ)に係るレコード (ステータスレコード)を記録する例であ る。
[0115] この場合、まず、 1.メモリブロックにヘッダーに係るレコード(ヘッダーレコード)を記 録し、続いて、 2. 日付に係るレコード(日時レコード)を記録し、そして、 3.ステータス レコードを記録する。
[0116] このように、メモリブロックに初めてログを記録する際には、必ず、初めにヘッダーレ コードが記録され、続いて日時レコードが記録されるものである。
具体例 2は、ログを記録する他の例であり、記録する機器データの発生順に、機器 の接続に関する機器データに係るレコード (接続レコード)、機器の設定に関する機 器データに係るレコード (ステータスレコード)、機器の状態に関する機器データに係 るレコード (ステータスレコード)を記録し、続いて、時間に係るレコード (タイムレコード
)を記録した例である。
[0117] 具体例 3は、ログ記録動作中に日付が変わってしまった場合の例である。
この場合、日付が変わった後に初めてログとして記録する機器データが発生したと きには、まず、変わった日付に係るレコードを記録した後に、その機器データに係る レコードを記録する。
[0118] この例では、機器の状態に関する機器データに係るレコード (ステータスレコード) を記録した後に、曰付力 2005. 01. 01力ら 2005. 01. 02へ変わり、その後に初 めてログとして記録する機器の状態に関する機器データが発生したことから、まず、 2 005. 01. 02の日付に係るレコードを記録した後、その機器データに係るレコード (ス テータスレコード)を記録した例である。本実施例では、定期的に日時情報を保存さ せ、 日時情報よりも細かい周期でタイムレコードを各レコードブロック毎に付与し保存 することで、全体のメモリ使用容量を減らせる。 日時情報だと、年月日分のデータ量 が必要であり、短い周期で保存するのは無駄になる。つまり、長い周期で保存された 年月日情報を基準に、相対的な短い周期でタイムレコードをカウントすることで、全て の時間情報が管理できることになる。
[0119] 以上、本実施例によれば、取得した機器データのうち、データの内容に変化のあつ た機器データだけがログとして保存されるようになるので、医療情報を効率良く収集' 保存することができ、また必要に応じて転送することもできる。また、保存されるログの 総データ容量を少なくすることができるので、ログが保存されるメモリの容量を少なく 構成することができ、その分、本システムを安価且つ小型に構成することができる。 実施例 3
[0120] 本実施例に係る内視鏡外科手術システムの全体構成図、及び、その主要構成を示 すブロック図は、図 13及び図 14に示したものと同じである。
また、第 1のシステムコントローラ 64及び第 2のシステムコントローラである中継ュ-
ット 78の主要構成に係るブロック図は、図 15に示したものとほぼ同じである力 本実 施例においては、第 1のシステムコントローラ 64と中継ユニット 78の各々がマスター Zスレーブの設定手段を有しており、本例では、第 1のシステムコントローラ 64がマス ターに設定され、中継ユニット 78がスレーブに設定される。
[0121] 本実施例において、第 1のシステムコントローラ 64によって行われるログ記録動作 は、図 16A及び図 16Bに示したものと同じであるが、中継ユニット 78によって行われ るログ記録動作は、それと異なる。
[0122] 図 19は、本実施例において、中継ユニット 78によって行われるログ記録動作の一 例を示すフローチャートである。
同図に示したように、中継ユニット 78は、まず、図 16Aに示した S111乃至 2と同様 に、通信 IZFによりコネクタに接続されている装置 (但し、第 1のシステムコントローラ 64を除く)から機器データを医療情報として取得し第 1のメモリに一時記憶し (S131) 、取得した機器データが初期データである力否かの判定を行う(S132)。
[0123] この S132の判定において、その判定結果が Yesの場合には、取得した機器データ を第 2のメモリに保存し (S133)、その機器データを最新機器データとして設定する。 そして、その機器データを第 1のシステムコントローラ 64へ転送し(S134)、 S131へ 戻る。
[0124] 一方、 S132の判定結果が Noの場合には、図 16Aに示した S114と同様に、取得 した機器データと、その機器データと同一種類の機器データであって最新機器デー タとして設定されている機器データとを比較し、データの内容に変化が有るか否かを 判定する(S 135)。
[0125] S135の判定において、その判定結果が Noの場合には S131へ戻り、その判定結 果が Yesの場合には、続いて、その取得した機器データを第 2のメモリに保存し (S 13 6)、その機器データを最新機器データとして設定する。そして、その機器データを第 1のシステムコントローラ 64へ転送する(S137)。
[0126] 続いて、その転送に係る通信が終了した力否かを判定し (S138)、その判定結果 が Yesの場合には、続いて、 S 135において S 137で転送した機器データと比較され た最新機器データとして設定されている機器データを第 2のメモリから消去し (S139)
、本フローが終了する。
[0127] 尚、同図に示したフローでは、 S139の処理が終了した後に本フローが終了するも のであるが、その後も、当該中継ユニット 78が機器データを取得すると、再び本フロ 一が開始されるものである。
[0128] また、このようにして中継ユニット 78から第 1のシステムコントローラ 64に転送された 機器データは、前述の図 16A及び図 16Bに示した処理に従って、第 2のメモリ 95に ログとして保存される。
[0129] 以上、本実施例によれば、中継ユニット 78に接続される装置力も取得した機器デ ータにおいて、ログとして記録する機器データが発生した場合には、即座に、その機 器データが第 1のシステムコントローラ 64に転送されるようになるので、例えば周囲温 度の環境変化により第 1のシステムコントローラ 64により付与される時間情報と中継 ユニット 78により付与される時間情報との間に狂いが生じている場合であっても、第 1 のシステムコントローラ 64のみによって時間情報が付与されるようになることから、第 1 のシステムコントローラ 64によって取得された機器データに係るログと中継ユニット 78 によって取得された機器データに係るログとの間に時間情報のずれが生じるのを防 止することができ、ログの信頼性を向上させることができる。また、これにより、第 1のシ ステムコントローラ 64と中継ユニット 78との間でログを補間し合う必要もないので、両 者間での通信負荷を軽減することができ、また、低速レートでの通信が可能になるた めにノイズ軽減と ヽぅ効果も得られる。
[0130] 尚、本実施例に係るシステムにおいては、システムケーブル 83の断線等により中継 ユニット 78と第 1のシステムコントローラ 64との間の通信ができなくなると、中 ϋュ-ッ ト 78と第 1のシステムコントローラ 64の各々は、通信エラーを検知し当該通信エラー に係るレコードをログとして記録するようになっている。このような場合、中継ユニット 7 8は、第 1のシステムコントローラ 64へ機器データを転送することができないので、第 1 のシステムコントローラ 64と同様に、その機器データをログとして当該ユニット 78の第 2のメモリに保存するものである。
[0131] この場合、第 1のシステムコントローラ 64と中継ユニット 78の各々には、断線による 通信エラーに係るレコードがログとして記録され、中継ユニット 78においては、更に、
その通信エラーに係るレコードが記録された後に前記機器データに係るレコードが口 グとして記録されることとなる。このとき、中継ユニット 78のもつ時間情報が基準となる
[0132] ここで、第 1のシステムコントローラ 64に記録された通信エラーに係るレコードと、中 継ユニット 78に記録された通信エラーに係るレコードとは、ほぼ同時刻に記録された ものと考えられる。また、第 1のシステムコントローラ 64により記録された通信エラーに 係るレコードの時間情報は当該コントローラ 64により付与され、中継ユニット 78により 記録された通信エラーに係るレコードと機器データに係るレコードの各々の時間情報 は当該ユニット 78により付与されたものである。従って、仮に、第 1のシステムコント口 ーラ 64により付与される時間情報と中継ユニット 78により付与される時間情報とにず れが生じていたとしても、これらのレコードの時間情報から、中継ユニット 78により記 録された機器データに係るレコードの時間情報を、第 1のシステムコントローラにより 付与される時間情報に補正することができ、後に、第 1のシステムコントローラ 64によ り記録されたレコードと中継ユニット 78により記録されたレコードとをマージすることが 可會 になる。
[0133] また、本実施例に係るシステムにおいて、第 1のシステムコントローラ 64とそれに接 続される中継ユニット 78以外の装置との間、或いは、中継ユニット 78とそれに接続さ れる第 1のシステムコントローラ 64以外の装置との間で断線等により通信エラーが発 生した場合においても、後に、機器データのマージが可能なように、各装置にて機器 データを記録しておくようにすることも可能である。
実施例 4
[0134] 本実施例に係る内視鏡外科手術システムの全体構成図、及び、その主要構成を示 すブロック図は、図 13及び図 14に示したものと同じである。
また、第 1のシステムコントローラ 64の主要構成に係るブロック図は、図 15に示した ものとほぼ同じであるが、本実施例においては、第 1のシステムコントローラ 64力 更 に、メモリ容量を監視し必要に応じて注意 Z警告告知を行うメモリ監視部を有してい る。
[0135] 図 20は、本実施例において、第 1のシステムコントローラ 64によって行われるメモリ
監視動作の一例を示すフローチャートであり、例えば当該コントローラ 64の電源が O Nされた時等に開始されるものである。
[0136] 同図に示したように、第 1のシステムコントローラ 64は、まず、通信 I/F93によりコネ クタ 92に接続されている装置の接続状態をチェックし (S141)、続いて、第 1のメモリ 94と第 2のメモリ 95の不図示のメモリ I/Fと、メモリ IZF91と、ネットワーク I/F96を チェックし(S142)、これらのチェック結果を告知する(S143)。尚、この告知は、例え ば表示パネル 62にチェック結果を表示すること等により行う。
[0137] 続いて、ログとして記録する機器データが発生すると(S 144)、第 2のメモリ 95と、装 着されている第 3の外部メモリ 88との空きメモリ容量をチェックし (S 145)、第 2のメモ リ 95の空きメモリ容量が第 1の所定容量以上である場合には第 2のメモリ 95に、或い は、第 2のメモリ 95の空きメモリ容量が第 1の所定容量未満であって第 3の外部メモリ 88の空きメモリ容量が第 2の所定容量以上である場合には、第 3の外部メモリ 88に、 その機器データに係るレコードをログとして記録する(S 146)。
[0138] 一方、第 2のメモリ 95の空きメモリ容量が第 1の所定容量未満である場合であって 且つ第 3の外部メモリ 88の空きメモリ容量が第 2の所定容量未満である場合には、続 いて、院内ネット上のサーバ 87が有する記録媒体の空きメモリ容量をチェックし (S 14 7)、サーバ 87が有する記録媒体の空きメモリ容量が第 3の所定容量以上である場合 には、サーバ 87が有する記録媒体に、その機器データに係るレコードをログとして記 録し (S146)、それが第 3の所定容量未満である場合には、空きメモリ容量が不足し ている旨の注意 Z警告となるエラー告知を行う(S 148)。尚、この告知も、例えば表 示パネル 62に表示すること等により行う。
[0139] 尚、このメモリ監視動作において、第 2のメモリ 95の空きメモリ容量が第 1の所定容 量未満であったときに、第 2のメモリ 95の空きメモリ容量が不足している旨の注意/ 警告となるエラー告知を行うようにすることも可能である。また、第 3の外部メモリ 88の 空きメモリ容量が第 2の所定容量未満であったときに、第 3の外部メモリ 88の空きメモ リ容量が不足して 、る旨の注意 Z警告となるエラー告知を行うようにすることも可能で ある。或いは、第 2のメモリ 95,第 3の外部メモリ 88,又はサーバ 87が有する記録媒 体のうちの一つ又は複数の記録媒体の空き記録容量が一定未満であったときに、空
きメモリ容量が不足して 、る旨の注意 Z警告となるエラー告知を行うようにすることも 可能である。
[0140] また、このメモリ監視動作において、機器データをログとして第 2のメモリ 95に保存 する際に、その第 2のメモリ 95に過去に保存されたログが残されていた場合には、そ の機器データをログとして保存する前に、その第 2のメモリ 95に保存されているログの 一部或いは全部を第 3の外部メモリ 88或いは院内ネット上のサーバ 87が有する記録 媒体に転送するようにすることも可能である。
[0141] 以上、本実施例によれば、ログが記録されるメモリの空きメモリ容量が少なくなつてく ると、その旨のエラー告知がなされるので、この告知を受けて、記録されているログを 他のメモリに転送する等して対応することにより、空きメモリ容量が無いために機器デ ータをログとして記録することができなくなるのを防止することができる。
[0142] 以上、本発明について詳細に説明したが、本発明は上記実施例に限定されず、本 発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良及び変更を行っても良いのはも ちろんである。
[0143] 以上、本発明によれば、医療材料及び医療機器の使用履歴を、医療行為単位、或 いは使用された部屋単位で管理することができ、また、その単位毎の医療費用を算 出することを可能になる。また、安価且つ小型の構成で、医療情報を効率良く収集 · 保存することができ、必要に応じて転送することもできる。