WO2006051619A1

WO2006051619A1 - 歯科用光診断装置

Info

Publication number: WO2006051619A1
Application number: PCT/JP2004/017310
Authority: WO
Inventors: Kunitoshi Noguchi; Fumio Nishiyama; Kazunobu Ogawa; Yukinori Mihata; Masashi Shimamura; Shusuke Kimura
Original assignee: Morita Tokyo Manufacturing Corp
Current assignee: Morita Tokyo Manufacturing Corp
Priority date: 2004-11-15
Filing date: 2004-11-15
Publication date: 2006-05-18
Anticipated expiration: 2007-05-15
Also published as: DE112004003014T5; US20080090199A1

Abstract

従来歯科の診断は、患部や病状に応じてＸ線撮影、目視、探針・触診、蛍光計測、ポケットプロ−ブの挿入計測、根管測定器による計測、ドップラ血流計での診断等によるが、上記の診断は侵襲や不明確さがあり、診断に用いる三次元Ｘ線ＣＴ装置は大型で複雑である。また、眼科で使用し反射光による光断層画像を得ているＯＣＴ装置も、歯科では硬組織の歯や軟組織の歯肉で構成され、かつ狭い口腔内で使用するには、検出プロ−ブの形状と操作性とが問題になる。本発明は上記課題を解決し無侵襲で高分解能を有する歯科用光診断装置を提供するものであり、歯科用光診断装置（１）は、歯部に照射する目視用ガイド光、表面画像撮像用の可視光及び、歯部診断用低コヒ−レント光の信号光の発生手段（３０）と、歯部表面画像を撮像するカメラ（６９）と、信号光で走査して得た反射光から光断層画像を得るＯＣＴ手段と、これら画像を表示する画像表示部（５）を備えて構成される。

Description

明細書歯科用光診断装置技術分野

本発明は、歯科診療における診断装置に係り、特に 0 C T (0 p t i c a I C o h e r e n c e T o m o r a p h y) 装置による光診断装置に関する。背景技術

従来の歯科診療における診断は、患部の部位や病状によリ適切な診断装置及び診断方法で行われてきた。例えば、

〔 1〕 2本の歯が隣接する面の齲蝕部（虫歯）の検出診断は、 X線像により、あるいはランプ照射による目視によリ、

〔2〕エナメル質の脱灰（初期齲蝕）及び石灰化の診断（再石灰化可否の判定）は、目視ゃ歯科用探針による触診、あるいはレーザ励起蛍光計測器による蛍光の測定により、

〔3〕象牙質の初期齲蝕とその進行状況の診断は、目視ゃ歯科用探針による触診、あるいはレーザ励起蛍光計測器による蛍光の測定によリ、

〔4〕歯肉の炎症部とその進行状況の診断は、 X線像により、

〔5〕歯周ポケッ卜の形状や深さの診断は、形状は目視ゃ多角度の X線像により、また深さは、ポケッ卜プローブの挿入による計測により、

〔6〕歯周ポケット内の隠れた部分の齲蝕部の診断は、目視ゃ多角度の X線像により、

〔7〕歯石の付着状況の診断は、目視により、

〔8〕根尖部の画像化による根管治療の支援は根管測定器により、また根充確認は X線により、

〔9〕歯髄の生死判定，歯髄炎症部の識別及び進行状況の診断は、 X線やレーザドッブラ血流計により、

〔 1 0〕歯根数とその位置の確認は、三次元 X線 C Tにより、〔 1 1〕歯根のひび割れや欠けの診断は、三次元 X線 C Tにより、

行っていた。しかしながら、上記の各項の診断には下記のような問題点があった。即ち、

〔 1〕の、 X線像やランプ照射による目視による 2本の歯の隣接面の齲蝕部の検出診断は、表示される画像が不鮮明のため齲蝕部の状態が判りにくい。

〔2〕の、目視ゃ歯科用探針による触診、あるいはレーザ励起蛍光計測器による蛍光の測定によるエナメル質の脱灰（初期齲蝕）及び石灰化の診断（再石灰化状態の確認）は、目視ゃ触診では再石灰化の状態は詳細な確認はできず、また蛍光の測定結果は 1 ~ 1 0 0までの数値で表示されるが、この数値の閾値の設定が画一的でなく、信頼性に欠けている。

〔3〕の、目視ゃ触診及び蛍光の測定による象牙質の初期齲蝕とその進行状況の診断は、目視ゃ触診では不明確な部分があり、また蛍光測定器による蛍光測定の結果は 1 ~ 1 0 0までの数値で表示されるが、この数値の閾値の設定が画一的でなく、信頼性に欠けている。

〔4〕の、 X線による歯肉の炎症部とその進行状況の診断は、炎症部が歯肉内部の場合には、 X線を使用してもおおよその状況しかわからない。

〔5〕の、歯周ポケットの、目視ゃ多角度の X線像による形状診断は、目視では不明確であり、多角度の X線像では侵襲がある。また、ポケットプローブの挿入による歯周ポケッ卜の深さの診断は、患部にポケッ卜プローブを深く挿入するため患者の負担が大きい。

〔6〕の、多角度の X線像による歯周ポケット内の隠れた部分の齲蝕の診断は侵襲がある。

〔7〕の、目視による歯石の付着状況の診断は、歯周ポケット内などの見えないところはわからず、信頼性に欠ける。

〔8〕の、根管測定器及び X線の根充確認による根尖部の画像化による根管治療の支援においては、根管測定器による測定は、測定作業中のリアルタイムの画像化には X線照射時間継続のため侵襲があり、 X線による根充確認も同様に侵襲があった。〔9〕の、 X線像やレーザドッブラ血流計による歯髄の生死判定，歯髄炎症部の識別及び進行状況の診断は、三次元 X線 C Tでは侵襲があり、また装置が複雑で高価であり、またレーザドッブラ血流計も設備が高価である。

〔 1 0〕の、三次元 X線 C Tによる歯根数とその位置の確認は侵襲があり、また装置が複雑で高価である。

〔 1 〗〕の、三次元 X線 C Tによる歯根のひび割れや、欠けの診断は侵襲があり、また装置が複雑で高価である。また、本発明で使用しょうとしている 0 C T装置を生体の診断に使用した例としては、低コヒーレン卜光を被測定組織に照射し、その後方に散乱する光を測定することによって被測定組織の光断層画像を取得するものが、例えば眼科では眼底網膜下の詳細構造の光断層画像の取得のために用いられているが、本事例の 0 C T装置は、測定対象が水、血液、脂肪などからなる生体の軟組織であり、かつ患部の上面は広く空間に開放されているため測定も容易であり、装置の実用化も早期に行われてきている。しかし、歯科においては測定の対象の歯部が象牙質、エナメル質からなる硬組織と、歯肉部の前記軟組織と、さらに歯の周囲の組織で構成されており、その上歯列が存在する口腔内で測定に使用できる空間は狭く、かつ形状も個人差が大きい。

したがって、前記硬軟両組織の所定の深度から反射した反射光を測定する前記 O C T装置では、硬組織、軟組織の患部に当接して、患部に適合した波長の低コヒーレン卜光を照射し、かつその反射光を受光するためのプローブ（ハンドピース）の形状とその操作性とが特に重要となる。

本発明は、上述の諸課題を解決する無侵襲で高分解能を有する O C Tの手段を備えた歯科用光診断装置を提供する。発明の開示

上記に鑑み本発明者等は鋭意実験研究の結果、下記の手段によリこれらの課題を解決した。

( 1 ) 被検体の歯部に照射するための所定の低コヒーレン卜光の発生手段と、該低コヒーレント光を信号光として前記歯部の選定された領域で走査させる手段前記走査領域内の選定された深度からの反射光と、前記信号光と僅少な周波数差を有するあるいは位相変調した参照光との干渉によって、前記走査領域の光断層画像を取得する 0 C T手段とを備えてなることを特徴とする歯科用光診断装置。

( 2 ) 被検体の歯部の選定された領域に、目視のためのガイドとなるポイント光を射出する手段を備えてなることを特徴とする前記（ 1 ) 項に記載の歯科用光診断装置。

( 3 ) 被検体の歯部に照射された前記照明光が、被検体の歯部表面で反射されることによって生じる像を撮像レンズを通して撮像する撮像手段と、

上記撮像された歯部の表面画像を表示する画像表示手段と、

前記歯部に照射するための低コヒーレン卜光の発生手段と、

該低コヒーレン卜光を信号光として前記歯部の選定された領域で走査する手段と、

前記走査領域内の選択された深部からの反射光と、前記信号光と僅少な周波数差を有するあるいは位相変調した参照光との干渉によって、前記走査領域の光断層画像を取得する 0 C T手段とを備えてなることを特徴とする歯科用光診断装置。

( 4 )前記撮像手段によって撮像された表面画像を表示する表面画像表示手段と、該表面画像表示手段により表示される画像の内、低コヒーレン卜光を照射する所定領域を指示する領域指示手段と、

領域指示手段の指示に基づき、前記 O C T手段で光断層画像を得るための低コヒ一レン卜光の射出位置を制御する手段を有することを特徴とする前記（3 ) 項に記載の歯科用光診断装置。

( 5 ) 前記低コヒーレン卜光の発生手段が、可視光線から普通赤外線までの光源を備えてなり、

前記被検体の歯部に照射する低コヒーレント光の波長を、診断部位の組織の違いによリ必要に応じて切り替えることができるようにしてなることを特徴とする前記（ 1 ) 項〜（4) 項のいずれか 1項に記載の歯科用光診断装置。

( 6) 前記被検体の歯部の反射光による光断層画像又は、表面画像及び光断層画像の取得手段において用いる歯科用ハンドピース状の診断用プローブの先端部が、口腔内で歯部の硬組織、軟組織の患部へ当接するに容易な形状であることを特徴とする前記（ 1 ) 項〜（5) 項のいずれか〗項に記載の歯科用光診断装置。

(7 ) 歯科用光診断装置の画像処理部、表示部及び操作部を備えた本体が、可搬型のスタンド又はカー卜に搭載され、また、前記本体よリ立設されたポールから横設された上下左右に姿勢制御可能な多関節アームの先端部に前記歯科用ハンドピース状の診断用プローブが配設されてなることを特徴とする前記（ 1 ) 項〜 (6) 項のいずれか 1項に記載の歯科用光診断装置。

(8) 歯科用光診断装置の画像処理部と表示部及び操作部を備えた本体が、可搬型スタンド又はカー卜に搭載され、

前記本体よリ伸長された可撓性を有する光ファイバ又は信号線の先端に、上下左右に姿勢制御可能な前記歯科用ハンドピース状の診断用プローブが配設され、また、前記本体に該診断用プローブを着脱自在に収納するホルダーを備えてなることを特徴とする前記（ 1 ) 項〜（6) 項のいずれか 1項に記載の歯科用光診断装置。

(9 ) 歯科用光診断装置の画像処理部、表示部及び操作部とが歯科用チ；!：ァュ二ット内に組み込まれ、また、前記チェアユニットに立設されたポールから横設された上下左右に姿勢制御可能な多関節アームの先端部に前記歯科用ハンドピース状の診断用プローブをが配設されてなることを特徴とする前記（ 1 ) 項〜（6) 項のいずれか 1項に記載の歯科用光診断装置。

( 1 0) 歯科用光診断装置の画像処理部、表示部及び操作部とが歯科用チェアュニット内に組み込まれ、また、前記歯科用チェアユニットの卜レーテーブルのハンドピース収納部よリ伸長された可撓性を有する光ファイバ又は信号線の先端に上下左右に姿勢制御可能な前記歯科用ハンドピース状の診断用プローブが配設され、さらに、前記歯科用チェアュニッ卜のハンドピース収納部に該診断用プロ一ブを着脱自在に収納するホルダーを備えてなることを特徴とする前記（ 1 ) 項〜

(6 ) 項のいずれか 1項に記載の歯科用光診断装置。 ( 1 1 ) 歯科用ハンドピース状の診断用プローブ内に、低コヒーレン卜光の走査領域の光断層画像を取得する O C T手段、又は前記表面画像及び走査領域の光断層画像を取得する 0 C T手段と、画像処理部及び無線による画像送信手段を備えてなリ、

診断画像は、前記歯科用光診断装置の本体に配設された画像表示部に、ワイヤレスで送信されることを特徴とする前記（ 1 ) 項〜（ 1 0 ) 項のいずれか 1項に記載の歯科用光診断装置。

( 1 2 ) 直線偏光している低コヒ一レン卜光を発生する光源と、

前記直線偏光している低コヒーレン卜光の歯部からの反射光路に備えた直線偏光板とによリ、非偏光解消成分のみを抽出する直線偏光手段を備えてなることを特徴とする前記（ 1 ) 項〜（ 1 1 ) 項のいずれか 1項に記載の歯科用光診断装置。

( 1 3 ) 直線偏光している低コヒーレント光の光路に配設され、直線偏光を円偏光に変換する 4分の 1波長板と、

該円偏光を互いに直交する直線偏光に 2分割する偏光ビームスプリッ夕と、参照光光路に配設され、前記偏光ビームスプリッタからの直線偏光を円偏光に変換する 4分の 1波長板と、

反射光路に配設され、前記偏光ビームスプリッ夕からの直線偏光を円偏光に変換する 4分の 1波長板と、

該 4分の 1波長板に近接して配設された直線偏光板とを備え、

非偏光解消成分のみを抽出する直線偏光手段を備えてなることを特徴とする前記 1 ) 項〜（ 1 1 ) 項のいずれか 1項に記載の歯科用光診断装置。図面の簡単な説明

第 1 図は、装置本体をカー卜に搭載し、診断用プローブを多関節アームの先端に備えた本発明の歯科用光診断装置の外観斜視図である。

第 2図は、装置本体をカー卜に搭載し、診断用プローブをチューブに被覆された光ファイバ又は信号線の先端に備えた本発明の歯科用光診断装置の外観斜視図である。

第 3図は、装置本体を歯科用チェアユニット内に組み込み、診断用プロ一プを多関節アームの先端に備えた本発明の歯科用光診断装置の外観斜視図である。

第 4図は、装置本体を歯科用チェアユニット内に組み込み、診断用プローブをチューブに被覆された光ファイバ又は信号線の先端に備えた本発明の歯科用光診断装置の外観斜視図である。

第 5図は、診断用プローブを光ファイバの先端に備えた本発明の歯科用光診断装置の構成説明プロック図である。

第 6図は、本発明の表面画像撮像手段を有する診断用プローブを光ファィバの先端に備えた本発明の歯科用光診断装置の構成説明プロック図である。

第 7図は、装置本体を歯科用チェアュニッ卜に内蔵した本発明の歯科用光診断装置の構成説明ブロック図である。

第 8図は、表面画像撮像手段を有する装置本体を歯科用チェアュニッ卜に内蔵した本発明の歯科用光診断装置の構成説明プロック図である。

第 9図は、直線偏光板を備えた歯科用光診断装置のプロック図である。図において、 8 5は直線偏光板を示す。

第 1 0図は、直線偏光板と 4分の 1波長板及び偏光ビームスプリッタを備えた歯科用光診断装置のプロック図である。

符号の説明

1 ：光診断装置 2 ：本体

3 ：操作部 4 ：操作スィツチ

5 ：表示部 6 ：ポール

6 ' ：プローブ及びライ卜用ポ 7 ：多関節アーム

8 ：アーム先端の回動部 9 ：診断用プローブ

1 0 ：プローブの回動部プローブの先端部

1 2 ：計測用窓ッ卜スィッチ

1 4 ：キャスタ

1 5 ：光ファイバ又は信号線用のチューブ

1 6 ：チューブの先端チューブ吊設具：診断用プローブ収納ホルダ―

：歯科用チェアュニッ卜 2 0 ：組込型光診断装置

：卜レーテーブル用アーム 2 2 ：ライ卜用アーム

：卜レーテーブル 2 4 ：操作部

：ハンドピースホルダー 2 6 ：チェア

：スピッ卜ン

：アシスタン卜側ハンドピースホルダー

：診断用プローブのホルダー 3 0 ：光源部

3 2 ： S L D

：モード同期レーザ 3 4 ：光ファイバ

：光ファイバ結合部 3 6 ：光ファイバ力ブラ

：参照光走査部 3 8 ：参照光

：レンズ 4 0 ：反射ミラー

：振動子 4 2 ：移動ステージ

：深さ方向走査 4 4 ：信号処理部

：検出器 4 6 ：増幅器

：復調器 4 8 ： A Z D変換器

：画像処理 ·走査制御部 5 0 ：コンピュータ

：記憶装置 5 2 ： L A Ν接続

：プリンタ 5 4 ：表示部

：表面画像 5 6 ：光断層画像

：計測パターン 5 8 ：計測データ

： ia "^"^ 6 0 ：モータ

：カツプリング 6 2 ：ナツ卜

：ボールネジ 6 4 ：スライドレール

：定盤 6 6 ：移動ステージ

：レンズ 6 8 ：白色光源

：表面画像撮影用カメラ 7 0、 7 0 ' : ビームスプリッタ

：白色光路 7 2 ：信允允路 7 3 -歯部 7 4

7 5 ：歯肉 7 6 ：領域指定用マーカ

7 7 ：直角プリズム 7 8 ：レンズ

7 8 ' ：結像レンズ 7 9 ：白色光 ·信号光光路

8 0 ：検出器 8 1 ：光路

8 2 ：横方向走査 8 3 ：ガイド光光源

8 4 ：レンズ 8 5 ：直線偏光板

8 6 ： 4分の 1波長板 8 7 ：偏光ビームスプリッタ発明を実施するための最良の形態

歯科診療において、前記 O C T装置を用いることにより、従来の主診断手段であった X線装置と異なり、無侵襲でかつ高分解能を有する歯科の診断装置を得ることができる。

以下、図に基づいて本発明の実施の形態を説明する。

図において、 1 は光診断装置、 2は本体、 3は操作部、 4は操作スィッチ、 5 は表示部、 6はポール、 7は多関節アーム、 8はアーム先端の回動部、 9は診断用プローブ、 1 0はプローブの回動部、 1 1 はプローブの先端部、 1 2は計測用窓、 1 3はフッ卜スィッチ、 1 4はキャスタを示す。本歯科用光診断装置 1 は、内部に各種光源とその光学系、信号光の検出器及び復調器、光学像の画像化回路、画像の表示回路、信号光の走査領域指定回路等よリなる画像処理部（後記）を収納した本体 2と、その上方のパネル面に操作スィツチ 4を有する操作部 3 (後記）を有し、

また、操作部 3の上方に立設されたポール 6と、該ポール 6に目線の位置に合致して配設された表示部 5と、前記ポール 6の先端部から横設された多関節ァー厶 7を備え、

前記多関節アーム 7先端の回動部 8には、基部に回動部 1 0を、先端部 1 1 に計測用窓 1 2を有し、内部に表面画像の撮像と光断層画像を取得する O C T装置の光学系（後記）とを有する歯科の診断用プローブ 9を備えてなる。

上記診断用プローブ 9の先端部 1 1の計測用窓 1 2は、前記被検体の歯部の患部（図示せず）に、前記多関節アーム 7及びプローブの回動部 1 0による姿勢制御によって、所定位置に当接でき、かつ診断用プローブ 9はぶれがないため、安定した広い視野の表面画像及び小面積の光断層画像を得ることができる。なお、表面画像の撮像を必要としない場合は、その光源と光学系は不要である。そして、施術者が診断用プローブを歯部の目的の箇所に目視で当接させるための、ポイント状のガイド光（可視光）を照射する場合には、例えば、ガイド光光源（8 3 ：赤色又は緑色が望ましい）と、ビームを集束するレンズ（8 4 ) 及びプローブ計測用窓 1 2からなる照射機構を要する（第 7図参照）。

また、フットスィッチ 1 3によってハンズフリーの操作ができ、そしてキャス夕 1 4によって本体 2を診断の最適位置に移動して設置することができる。

さらに、表示部 5をタツチパネルとし、操作部 3を省略してもよい（図示せず）。第 2図は、装置本体をカー卜に搭載し、診断用プローブをチューブに被覆された光ファイバ又は信号線の先端に備えた本発明の歯科用光診断装置の外観斜視図である。

図において、 1 5は光ファイバ又は信号線用のチューブ、 1 6はチューブの先端、 1 7はチューブ吊設具、 1 8は診断用プローブ収納ホルダーを示す。

第 2図の歯科用光診断装置 1 は、内部に各種光源とその光学系、信号光の検出器及び復調器、光学像の画像化回路、画像の表示回路、信号光の走査領域指定回路等よりなる画像処理部（後記）を収納した本体 2と、その上方のパネル面に操作スィッチ 4を有する操作部 3 (後記）を有し、

また、操作部 3の上方に立設されたポール 6と、該ポール 6に目線の位置に合致して配置された表示部 5と、前記本体 2の操作部 3の上方から伸長された可撓性を有する光ファイバ又は信号線とそれを被覆するチューブ 1 5と、

チューブの先端 1 6には、プローブの先端部 1 1 に、計測用窓 1 2を備え、内部には表面画像の撮像と光断層画像を取得する O C T装置の光学系（後記）とを有する歯科の診断用プローブ 9を備えてなる。

上記診断用プローブ 9の先端部 1 1の計測用窓 1 2は、前記被検体の歯部の患部（図示せず）に前記光ファイバ又は信号線とそれを被覆するチューブ 1 5の可撓性を利用して、診断用プローブ 9を把持した施術者によって自在に姿勢制御され、所定位置に当接されるので、広い視野の表面画像及び小面積の光断層画像を得ることができる。なお、表面画像の撮像を必要としない場合は、その光源と光学系は不要である。そして、施術者が診断用プローブを歯部の目的の箇所に目視で当接させるための、ポイント状のガイド光（可視光）を照射する場合には、例えば、ガイド光光源（8 3 ：赤色又は緑色が望ましい）と、ビ一厶を集束するレンズ（8 4 ) 及びプローブ計測用窓 1 2からなる照射機構を要する（第 7図参照）。チューブ吊設具 1 7は、前記チューブ 1 5の立ち上がりの部分を、一旦高い位置に設定し、診断用プローブ 9の操作を容易にしている。

また、診断用プローブ 9を使用しないときは、診断用プローブ収納ホルダー 1 8に収納する。なお、 1 8 ' は収納時の衝撃を防止する緩衝材である。さらに、フッ卜スィツチ 1 3によってハンズフリ一の操作ができ、そしてキャス夕 1 4によって本体 2を診断の最適位置に移動して設置することができる。

また、表示部 5をタツチパネルとし、操作部 3を省略してもよい。

本装置は、前記多関節アーム 7を使用しないため、装置の簡略化が図れる。第 3図は、装置本体を歯科用チェアユニット内に組み込み、診断用プローブを多関節アームの先端に備えた本発明の歯科用光診断装置の外観斜視図である。図において、 6 ' はプローブ及びライ卜用ポール、 1 9は歯科用チェアュニッ卜、 2 0は組込型光診断装置、 2 1はトレーテーブル用アーム、 2 2はライ卜用アーム、 2 3は卜レーテーブル、 2 4は操作部、 2 5はハンドピースホルダー、 2 6はチェア、 2 7はスピッ卜ン、 2 8はアシスタン卜側ハンドピースホルダーを示す本組込型光診断装置 2 0は、各種光源とその光学系、信号光の検出器及び復調器、光学像の画像化回路、画像の表示回路、信号光の走査領域の指定回路等よりなる画像処理部（後記）及び表示部をチェアユニットに内蔵している。

前記画像処理部は卜レーテーブル 2 3の下部に配設され（図示せず）、表示部は卜レーテーブル 2 3の後方に立設され、操作部 2 4は卜レーテーブル 2 3の前方に配設されている。

またチェア 2 6の側面近傍から立設されたポール 6と、該ポール 6からは卜レ —テーブル用アーム 2 1 とプローブ及びライ卜用ポール 6，が配設され、該プロープ及びライ卜用ポール 6 ' からはライ卜用アーム 2 2と、前記多関節アーム 7 が配設され、多関節アーム 7のアーム先端の回動部 8には、基部に回動部（ 1 0 ) を、先端部 1 1 に計測用窓 1 2を有し、内部には表面画像の撮像と光断層画像を取得する O C T装置の光学系とを有する歯科の診断用プローブ 9を備えてなる。上記診断用プローブ 9の先端部 1 1の計測用窓 1 2は、前記被検体の歯部の患部（図示せず）の所定位置に、前記多関節アーム 7及びプローブの回動部 1 0による姿勢制御によって当接でき、かつ、診断用プローブ 9はぶれがないため、安定した広い視野の表面画像及び小面積の光断層画像を得ることができる。

なお、表面画像の撮像を必要としない場合は、その光源と光学系は不要である。そして、施術者が診断用プローブを歯部の目的の箇所に目視で当接させるための、ポイント状のガイド光（可視光）を照射する場合には、例えば、ガイド光光源（8 3 ：赤色又は緑色が望ましい）と、ガイド光のビームを集束するレンズ（8 4 ) 及びプローブ計測用窓 1 2からなる照射機構を要する（第 7図参照）。

本装置は、光診断装置が歯科用チェアユニット 1 9に組み込まれているため、 O C Tによる歯部の診断機能を有する歯科用チェアュニット 1 9として有用である。第 4図は、装置本体を歯科用チェアユニット内に組み込み、診断用プローブをチューブに被覆された光ファイバ又は信号線の先端に備えた本発明の歯科用光診断装置の外観斜視図である。

図において、 2 9は診断用プローブのホルダーを示す。なお、 2 9 ' は収納時の衝撃を防止する緩衝材である。本光診断装置 2 0は、各種光源とその光学系、信号光の検出器及び復調器と、光学像の画像化回路、画像の表示回路、信号光の走査領域指定回路等よりなる画像処理部（後記）及び表示部をチェアユニットに内蔵している。

またチェア 2 6の側面近傍から立設されたポール 6と、該ポール 6からはトレ一テーブル用アーム 2 1 とライ卜用ポール 6 ' 及びライ卜用アーム 2 2が配設されている。

診断用プローブのホルダー 2 9ょリ伸長される前記チューブ 1 5の先端 1 6には、先端部 1 1 に計測用窓 1 2を有し、内部には表面画像の撮像と光断層画像を取得する 0 C T装置の光学系とを有する歯科の診断用プローブ 9を備えてなる。なお、表面画像の撮像を必要としない場合は、その光源と光学系は不要である。そして、施術者が診断用プローブを歯部の目的の箇所に目視で当接させるための、ポイント状のガイド光（可視光）を照射する場合には、例えば、ガイド光光源（8 3 ：赤色又は緑色が望ましい）と、ビームを集束するレンズ（8 4 ) 及びプローブ計測用窓〗 2からなる照射機構を要する（第 7図参照）。また、上記診断用プローブ 9の先端部 1 1の計測用窓 1 2は、前記被検体の歯部の患部（図示せず）に前記光ファイバ又は信号線とそれを被覆するチューブ 1 5の可撓性を利用して診断用プローブ 9を把持した施術者が自在に姿勢制御して、所定位置に当接できるので、広い視野の表面画像及び小面積の光断層画像が得られる。

また、診断用プローブ 9を使用しないときは、診断用プローブのホルダー 2 9 に収納する。

さらに、本装置は、前記多関節アーム 7を使用しないため、装置の簡略化が図れる。

本装置は、光診断装置 2 0が歯科用チェアユニット 1 9に組み込まれているため、 O C Tによる歯部の診断機能を有する歯科用チェアユニット 1 9として有用である。第 5図は、診断用プローブを光ファイバの先端に備えた本発明の歯科用光診断装置の構成説明プロック図である。

また、第 6図は、本発明の表面画像撮像手段を有する診断用プローブを光ファィバの先端に備えた本発明の歯科用光診断装置の構成説明プロック図である。第 6図の歯科用光診断装置は、概要としては、カメラによって表面画像を、 0 C T装置の参照光の位置を走査することで一次元の反射光プロファイルを取得し、さらに光ビ一厶を横方向走査することで 2次元の光断層画像を得ており、両者を表示することによって診断を容易にするものである。

図において、 3 0は光源部、 3 1 は信号光、 3 2は S L D ( s u p e r I u m i n e s c e n t d i o d e)、 3 3はモード同期レーザ（ f o r s t e r i t e )、 3 4は光ファイバ、 3 5は光ファイバ結合部、 3 6は光ファイバカブラ、 3 7は参照光走査部、 3 8は参照光、 3 9はレンズ、 4 0は反射ミラー、 4 1 は振動子、 4 2は移動ステージ、 4 3は深さ方向走査、 4 4は信号処理部、 4 5は検出器、 4 6は増幅器、 4 7は復調器、 4 8は 0変換器、 4 9は画像処理 ·走査制御部、 5 0はコンピュータ、 5 1 は記憶装置、 5 2は L A N接続、 5 3はプリンタ、 5 4は表示部、 5 5は表面画像、 5 6は光断層画像、 5 7は計測パターン、 5 8は計測データ、 5 9は信号線、 60はモータ、 6 1 はカップリング、 6 2はナツ卜、 6 3はボールネジ、 6 4はスライドレール、 6 5は定盤、 6 7はレンズ、 6 8は白色光源、 6 9は表面画像撮影用カメラ、 7 0はビー厶スプリツ夕、 7 1 は白色光路、 7 2は信号光光路、 7 3は歯部、 7 4は歯、 7 5は歯肉、 7 6は領域指定用マーカを示す。図示したように、まず、光診断用プローブ 9内の白色光源 6 8は、光ファイバ

3 4によリ表面画像撮影用カメラ 6 9の前方周辺からビームスプリッ夕 7 0を透過し白色光路 7 1で示すように被検体の歯部 7 3に照射され、表面画像撮影用力メラ 6 9によって広い領域の表面画像を得る。この画像はコンピュータ 5 0の記憶装置 5 1 に記憶されると共にコンピュータ 5 0の操作により表示部 5 4のモニ夕の表面画像 5 5の表示部に観察画像として表示される。

また、モニタには表面画像 5 5内の光断層画像 5 6の表示領域を指定する領域指定用マーカ 7 6が表示される。次に、光断層画像 5 6の取得に用いる低コヒーレン卜光の光源としては、波長領域の異なる例えば、前記 S L D 3 2又はモード同期レーザ： C r _ ^{4 +} ： M g ₂ S i 0 ₄ ( f o r s t e r i t e ) 3 3等を切り替えて、可視光線から普通赤外線の範囲の波長の光を発生している。

なお、光の波長を大きく変化させた場合には、使用する波長に対応した光ファィバと交換するか又は予め 2種あるいは多種の光ファイバを備えた光学系を並列に配置しておき、切り替えて使用するかしている（図示せず）。

上記の低コヒーレン卜光（信号光 3 1 ) は、光ファイバ結合部 3 5の光フアイバ 3 4を経て、光ファイバ力ブラ 3 6を経由し、さらに伸長された光ファイバ 3 4によって、前記光診断用プローブ 9内のレンズ 6 7に至リ、集束されて前記ビ一ムスプリッタ 7 0によって 9 0 ° 曲げられ、前記表示部 5 4のモニタに表示された表面画像 5 5内の光断層画像 5 6の領域指定用マーカ 7 6の位置に、光診断用プローブ 9の照射位置を移動させ、歯部 7 3の所定診断領域に信号光光路 7 2 のように集光させる。また、歯部の選定した深度から反射された低コヒーレン卜光は、上記と逆の経路で光ファイバ力ブラ 3 6に至り光ファイバ 3 4を経て信号処理部 4 4の検出器

4 5に送出される。

一方、参照光は、反射ミラー 4 0と振動子 4 1 により、位相変調され、また断層画像を得る深度の選定は、移動ステージ 4 2を移動させて行っている。信号光 3 1 と参照光 3 8は、前記光ファイバ力ブラ 3 6で合成され干渉し、この干渉信号は、増幅器 4 6 , 復調器 4 7、八 0変換器4 8、コンピュータ 5 0 により、所定領域の光断層画像 5 6として前記モニタに表示される。また、モニタ下部の計測パターン 5 7は、例えば前記深度を横軸とし、光路上で検出した光干渉信号の大きさを縦軸にプロッ卜して得られた光軸方向上の反射光のプロファイルであり、前記光断層画像 5 6は、入射光の横走査によって 2次元の光画像をイメージしたものである。

さらに、計測データ 5 8をモニタ上に表示しておき、前記各画像と共に記憶装置 5 1 に記憶しておけば、所要時に診断記録を再現することができる。

なお、表面画像の撮像を必要としない場合は、第 5図に示したようにその光源と光学系は不要である。

そして、施術者が診断用プローブ 9を歯部の目的の箇所に目視で当接させるための、ポイント状のガイド光（可視光）を照射する場合には、例えば、ガイド光光源（8 3 ：赤色又は緑色が望ましい）と、ビ一厶を集束するレンズ 6 7 (兼用）及びプローブ計測用窓 1 2からなる照射機構を要する。第 7図は、装置本体を歯科用チェアュニッ卜に内蔵した本発明の歯科用光診断装置の構成説明ブロック図である。また、第 8図は、表面画像撮像手段を有する装置本体を歯科用チェアュニッ卜に内蔵した本発明の歯科用光診断装置の構成説明プロック図である。

第 7図、第 8図に示す歯科用光診断装置は、バルク型とも呼ばれ、被検体の歯部に平行光ビームを照射し、画素が二次元に配列された例えば、 C C D、又は C M O Sのような検出器で信号光を画素ごとに検出し、検出した画素ごとの情報を並列に処理して、 2次元の断面図をリアルタイムで取得するもので、診断時間のスピードアップに有効である。

第 8図において、 7 7は直角プリズム、 7 8はレンズ、 7 9は白色光 ·信号光光路、 8 0は検出器、 8 1 は光路を示す。

図示したように、まず、光診断用プローブ 9内の白色光源 6 8 (例えばし E D ) は、表面画像撮影用カメラ 6 9の前方周辺からビー厶スプリツ夕 7 0 ' を透過し白色光 ·信号光光路 7 9のように被検体の歯部 7 3に照射され、表面画像撮影用カメラ 6 9によって広い領域の表面画像を得る。この画像はコンピュータ 5 0の記憶装置 5 1 に記憶されると共に、コンビユータ 5 0の操作により表示部 5 4のモニタの表面画像 5 5の表示部に表面画像として表示される。

また、モニタには表面画像内の光断層画像 5 6の表示領域を指定する領域指定用マーカ 7 6が表示される。光断層画像 5 6の取得に用いる低コヒーレン卜光の光源としては、波長領域の異なる、例えば、前記 S L D 3 2又はモード同期レーザ： C r - ^{4 +}： M g ₂ S i 0 4 ( f o r s t e r i t e ) 3 3 (図示せず）等を切り替えて、可視光線から普通赤外線の範囲の波長の光を発生している。上記の低コヒーレント光（信号光 3 1 ) は、レンズ 7 8によって所定面積を有する平行光でビームスプリッタ 7 0 に入射される。そして、前記信号光 3 1 は光路 8 1のようにビ一ムスプリッタ 7 0 ' に至り、 9 0 ° 曲げられて、前記白色光 ·信号光光路 7 9を通って歯部 7 3の所定の診断領域に照射され、選定した深度から反射される。

この場合、照射領域はポイントではなく 2次元であるから、縦横方向の走査を省くことができる。

一方、参照光 3 8は前記ビームスプリッタ 7 0により光路を 9 0 ° 曲げられ、さらに直角プリズム 7 7により 9 0 ° 曲げられて、反射ミラー 4 0及び振動子 4 1 により位相変調され、かつ反射して前記直角プリズム 7 7を経て、前記ビームスプリッタ 7 0に戻る。

また、前記反射光は、上記と逆の経路でビー厶スプリツ夕 7 0に至り、前記参照光とミックスされ干渉し、結像レンズ 7 8 ' を経て信号処理部 4 4の検出器 8 0に送出される。そして、信号光 3 1 と参照光 3 8は、前記ビ一ムスプリッタ 7 0にて合成され干渉し、この干渉光は増幅器 4 6、復調器 4 7、八 0変換器4 8、コンビユー夕 5 0により、所定領域の光断層画像 5 6として前記モニタに表示される。本事例では、前記表面画像撮影用カメラ 6 9で表面画像 5 5を観察しながら、深度分解した歯部 7 3の光断層画像 5 6をリアルタイムで取得できるので、 3次元画像の計測への展開と生体組織の動的診断を図ることができる。また、モニタ下部の計測パターン 5 7は、例えば、前記深度を横軸とし、各深度によって異なる光路で検出した光干渉信号の大きさを縦軸にプロッ卜して得られた光軸上の反射光のプロファイルであり、光断層画像 5 6は、 2次元の光画像をイメージしたもので、広い領域の画像を短時間で表示することができる。さらに、計測データ 5 8をモニタ上に表示しておき、前記各画像と共に記憶装置 5 1 に記憶しておけば、所要時に診断記録を再現することができる。

なお、表面画像の撮像を必要としない場合は、第 7図に示したように、その光源と光学系は不要である。

そして、診断用プローブを歯部の目的の箇所に施術者が目視で当接させるための、ポイント状のガイド光（可視光）を照射する場合には、第 7図に示したように、例えば、ガイド光光源 8 3 (赤色又は緑色が望ましい）と、ビームを集束するレンズ 8 4及びプローブ計測用窓 1 2からなる照射機構を要する。そして、他の事例として、基本原理は前述した第 5図〜第 7図で示した歯科用光診断装置の構成説明ブロック図と同様であるが、構成において、例えば光診断用プローブをビストル型とし、柄状の把持部分に前記第 8図の検出器 8 0以降の増幅器 4 6、復調器 4 7、 0変換器4 8、コンピュータ 5 0及び無線用送信機を収納し、前記コンピュータ 5 0において作成される画像情報を無線用送信機によって送出し、近辺の所要場所に設置されたアンテナを有する受像器の表示部に表示してもよい（図示せず）。

上記によって、歯科用光診断装置のより小型化と、簡略化が図れる。次に、直線偏光手段を備えた歯科用光診断装置の事例を記載する。第 9図は、直線偏光板を備えた歯科用光診断装置のブロック図である。図において、 8 5は直線偏光板を示す。

上記直線偏光板 8 5は、ビームスプリッタ 7 0と、前記歯部 7 3間の多重反射の光路 8 1 に配設され、低コヒーレン卜光が直線偏光している場合でも、前記歯部 7 3から非偏光解消成分のみを抽出検波することができる。

歯部 7 3における微細不定形状面からの 2次反射光は、明確な偏光を示さなくなリ偏光が解消するが、入射光の一次反射光は偏光性を反映する。

したがって、前記ビ一ムスプリッタ 7 0と歯部 7 3間の多重反射の光路 8 1 に直線偏光板 8 5を配置し、入射光の直線偏波面から外れた反射光を除去することにより、背景雑音を低減し、かつ、分解能を高めることができ、高分解能で良好な信号対雑音比の、歯部 7 3の光断層画像 5 6が得られる。第 1 0図は、直線偏光板と 4分の 1波長板及び偏光ビームスプリッタを備えた歯科用光診断装置のプロック図である。

図において、 8 6は 4分の 1波長板、 8 7は偏光ビームスプリッタを示す。前記第 9図のビー厶スプリツ夕 7 0を偏光ビームスプリッタ 8 7に代え、該偏光ビームスプリッタ 8 7と前記直線偏光板 8 5の間、偏光ビームスプリッタ 8 7 と直角プリズム 7 7との間、及び偏光ビームスプリッ夕 8 7とレンズ 7 8との間にそれぞれ、 4分の 1波長板 8 6を配設したものである。

低コヒーレント光の光路において、発光素子の S L D 3 2から出力される直線偏光を、 4分の 1波長板 8 6を透過して円偏光として、偏光ビームスプリッタ 8 7を用いて互いに直交する 2つの直線偏光に分割する。

このうち一方を参照光路に導かれた直線偏光成分は、 4分の 1波長板 8 6を透過して直角プリズム 7 7を経由し、さらに参照ミラー（反射ミラー 4 0及び振動子 4 1 ) で反射されて、位相変調された後、逆の経路で再度前記 4分の 1波長板 8 6と、偏光ビー厶スプリツ夕 8 7を透過し検出器 8 0に導かれる。また、他方の反射光路に導かれた直線偏光は、 4分の 1波長板 8 6と直線偏光板 8 5を透過し、歯部 7 3に照射される。

そして歯部 7 3からの多重反射光波は、直線偏光板 8 5と 4分の 1波長板 8 6 との適宜な角度の組み合わせにより直線偏光とされ、偏光ビームスプリッタ 8 7 を介して検出器 8 0に導かれる。

その結果、途中の光学的損失も最小にでき、互いに平行な直線偏光として、前記多重反射光波と参照波とは極めて効率よく干渉し検波される。

なお、本発明は上記実施例の他、種々の変形が可能である。産業上の利用可能性

本発明によれば下記のような優れた効果を発揮することができる。

1 . 請求の範囲第 1項の発明によれば、

歯科用光診断装置が、被検体の歯部に照射するための所定の低コヒーレン卜光の発生手段と、該低コヒーレント光を信号光として前記歯部の選定された領域を走査する手段と、前記走査領域内の選定された深部からの反射光と、前記信号光と僅少な周波数差を有するあるいは位相変調した参照光との干渉によって、前記走査領域の光断層画像を取得する O C T手段とを備えてなるので、象牙質、ェナメル質等からなる硬組織の歯と、歯肉等からなる軟組織、及び前記硬組織と軟組織が複雑に入り組んだ歯周等で構成された歯部の診断を、従来の X線を主とした各種の診断装置と異なリ、無侵襲で高分解能を有する診断装置を提供することがでさる。

2 . 請求の範囲第 2項の発明によれば、

被検体の歯部の選定された領域に、目視のためのガイドとなるポイント光を射出する手段を備えているので、施術者は歯科用ハンドピース状の診断用プローブを被検体の歯部に容易に当接することができる。

3 . 請求の範囲第 3項及び第 4項の発明によれば、

被検体の歯部に照射された照明光が、被検体の歯部表面で反射されることによつて生じた表面画像の表示と、前記表示画像の指示領域内の光断層画像を表示できるため、表面画像を観察しながら、深度分解した歯部の光断層画像を取得でき、歯部組織の診断を容易に行うことができる。

4 . また請求の範囲第 4項の発明によれば、

前記表示画像の領域の内、所定の領域を指示する領域指示手段と、該指示領域に基づき、前記 0 C T手段で光断層画像を得るための低コヒーレント光の射出位置を制御する手段を有し信号光の射出位置の制御ができるので、所要の光断層画像を取得でき、歯部組織の診断を精度よく行うことができる。

5 . 請求の範囲第 5項の発明によれば、

被検体の歯部に照射する低コヒーレン卜光の波長が、診断部位の組織の違いによって切り替えられるので、診断部位に応じて照射光の波長を変え複雑な組織を有する歯部の診断を的確に行うことができる。

6 . 請求の範囲第 6項の発明によれば、

被検体の歯部の反射光による光断層画像又は、表面画像及び光断層画像の取得手段において、口腔内で診断用プローブの先端部が、口腔内で歯部の硬組織、軟組織の患部への当接に適合する形状をなしているので、使用できる空間が狭小で、かつ形状も個人差が大きい口腔内での歯部の診断を容易に行うことができる。

7 . 請求の範囲第 7項の発明によれば、

歯科用光診断装置の画像処理部、表示部及び操作部を備えた本体が可搬型のスタンド又はカー卜に搭載され、また、本体に立設されたポールから横設された上下左右に姿勢制御可能な多関節アームの先端に歯科用ハンドピース状の診断用プローブが配設されているため、容易に患者近辺の最適位置に装置を移動させることができ、また、診断用プローブ先端部の計測用窓は、多関節アーム及びプロ一ブの回動部による姿勢制御によって、歯部の所定位置に当接することができ、かつ、診断用プローブはぶれがないため安定した小面積の光断層画像、又は広い視野の表面画像及び小面積の光断層画像を得ることができる。

8 . 請求の範囲第 8項の発明によれば、

歯科用光診断装置の画像処理部、表示部及び操作部を備えた本体が可搬型のスタンド又はカー卜に搭載され、本体より伸長された可撓性を有する光ファイバ又は信号線の先端に、上下左右に姿勢制御可能な歯科用ハンドピース状の診断用プローブが配設され、また、本体に該診断用プローブを着脱自在に収納するホルダ一を備えてなるため、容易に患者近辺の最適位置に装置を移動させることができ、また施術者が診断用プローブを把持して自在に姿勢制御し、診断用プローブの先端の計測用窓を所定位置に当接できるため、小面積の光断層画像、又は広い視野の表面画像及び小面積の光断層画像を得ることができる。さらに多関節アームを必要としないため装置の簡略化が図れる。

9 . 請求の範囲第 9項の発明によれば、

歯科用光診断装置の画像処理部、表示部及び操作部が、歯科用チェアユニット内に組み込まれ、また、前記歯科用チェアユニットに立設されたポールから横設された上下左右に姿勢制御可能な多関節アームの先端に前記歯科用ハンドピース状の診断用プローブが配設されてなるため、 O C Tによる歯部の診断機能を有する歯科用ユニットとして有用であり、診断用プローブ先端部の計測用窓は、多関節アーム及び診断用プローブの回動部による姿勢制御によって、歯部の所定位置に当接することができ、かつ診断用プローブはぶれがないため、安定した小面積の光断層画像、又は広い視野の表面画像及び小面積の光断層画像を得ることがでさる。

1 0 . 請求の範囲第 1 0項の発明によれば、

歯科用光診断装置の画像処理部、表示部及び操作部が、歯科用チェアユニット内に組み込まれ、前記歯科用チェアュニッ卜の卜レーテーブルのハンドピース収納部より伸長された可撓性を有する光ファイバ又は信号線先端に、上下左右に姿勢制御可能な前記歯科用ハンドピース状の診断用プローブが配設され、さらに、前記歯科用チェアュニッ卜のハンドピース収納部に該診断用プローブを着脱自在に収納するホルダーを備えてなるため、 0 C Tによる歯部の診断機能を有する歯科用ュニッ卜として有用であり、施術者が診断用プローブを把持して自在に姿勢制御し、前記診断用プローブ先端の計測用窓を所定位置に当接できるため、小面積の光断層画像、又は広い視野の表面画像及び小面積の光断層画像を得ることができる。さらに多関節アームを必要としないため装置の簡略化が図れる。

1 1 . 請求の範囲第 1 1項の発明によれば、

歯科用ハンドピース状の診断用プローブ内に、走査領域の光断層画像を取得する 0 C T手段、又は表面画像及び走査領域の光断層像画像を取得する 0 C T手段と、画像処理部及び無線による画像送信手段を備え、診断画像が本体に配設された表示部にワイヤレスで送信されるような構成、例えば、光診断用プローブを短銃型とし、柄状の把持部分に検出器以降の増幅器、復調器、 A Z D変換器、コンピュータ及び無線用送信機を収納し、コンピュータにおいて作成された画像情報を無線用送信機によって送出し、近辺の所要場所に設置したアンテナを備えた受像器の表示部に表示するなどすることにより、歯科用光診断装置のより小型化と、簡略化が図れる。

1 2 . 請求の範囲第 1 2項の発明によれば、

直線偏光している低コヒーレン卜光を発生する光源と、前記直線偏光している低コヒ一レン卜光の歯部からの反射光路に直線偏光板とによリ、非偏光解消成分のみを抽出する直線偏光手段を備えてなるため、入射光の直線偏光面より外れた偏光面を持つ反射光を除去できるので、高分解能で良好な信号対雑音比の歯部の光断層画像を得ることができる。

1 3 . 請求の範囲第 1 3項の発明によれば、

直線偏光している低コヒーレン卜光の光路に配設され、直線偏光された低コヒ一レン卜光を円偏光とする 4分の 1波長板と、該円偏光されたコヒーレン卜光を互いに直交する 2つの直線偏光に分割する偏光ビームスプリッタと、参照光路に配設され、前記偏光ビームスプリッ夕からの直線偏光を円偏光とする 4分の 1波長板と、反射光路に配設され、前記偏光ビームスプリッタからの直線偏光を円偏光とする 4分の 1波長板と、該 4分の 1波長板に近接して配設された直線偏光板とを備えてなるため、途中の光学的損失を最小にでき、互いに平行な直線偏光として、多重反射光波と参照波とを互いに同じ偏光面の直線偏光として極めて効率よく干渉させられ、高分解能で良好な信号対雑音比のより高画質な歯部の光断層画像を得ることができる。

Claims

1 . 被検体の歯部に照射するための所定の低コヒーレン卜光の発生手段と、該低コヒーレン卜光を信号光として前記歯部の選定された領域で走査させる手段前記走査領域内の選定された深度からの反射光と、前記信号光と僅少な周波数差請

を有するあるいは位相変調した参照光との干渉によって、前記走査領域の光断層画像を取得する O C Τ手段とを備えてなることを特徴とする歯科用光診断装置。

の

2 . 被検体の歯部の選定された領域に、目視一のためのガイドとなるポイン卜光を射出する手段を備えてなることを特徴とする請求囲の範囲第 1項に記載の歯科用光診断装置。

3 . 被検体の歯部に照射された前記照明光が、被検体の歯部表面で反射されることによって生じる像を撮像レンズを通して撮像する撮像手段と、

該低コヒーレン卜光を信号光として前記歯部の選定された領域で走査する手段前記走査領域内の選択された深部からの反射光と、前記信号光と僅少な周波数差を有するあるいは位相変調した参照光との干渉によって、前記走査領域の光断層画像を取得する 0 C Τ手段とを備えてなることを特徴とする歯科用光診断装置。

4 . 前記撮像手段によって撮像された表面画像を表示する表面画像表示手段と、該表面画像表示手段により表示される画像の内、低コヒーレン卜光を照射する所定領域を指示する領域指示手段と、

領域指示手段の指示に基づき、前記 O C Τ手段で光断層画像を得るための低コヒ一レン卜光の射出位置を制御する手段を有することを特徴とする請求の範囲第 3 項に記載の歯科用光診断装置。

5 . 前記低コヒーレン卜光の発生手段が、可視光線から普通赤外線までの光源を備えてなり、

前記被検体の歯部に照射する低コヒーレント光の波長を、診断部位の組織の違いにより必要に応じて切り替えることができるようにしてなることを特徴とする請求の範囲第 1項〜第 4項のいずれか 1項に記載の歯科用光診断装置。

6 . 前記被検体の歯部の反射光による光断層画像又は、表面画像及び光断層画像の取得手段において用いる歯科用ハンドピース状の診断用プローブの先端部が、口腔内で歯部の硬組織、軟組織の患部へ当接するに容易な形状であることを特徴とする請求の範囲第 1項〜第 5項のいずれか 1項に記載の歯科用光診断装置—。

7 . 歯科用光診断装置の画像処理部、表示部及び操作部を備えた本体が、可搬型のスタンド又はカー卜に搭載され、また、前記本体よリ立設されたポールから横設された上下左右に姿勢制御可能な多関節アームの先端部に前記歯科用ハンドピース状の診断用プローブが配設されてなることを特徴とする請求の範囲第 1項〜第 6項のいずれか 1項に記載の歯科用光診断装置。

8 . 歯科用光診断装置の画像処理部と表示部及び操作部を備えた本体が、可搬型スタンド又はカー卜に搭載され、

前記本体より伸長された可撓性を有する光ファイバ又は信号線の先端に、上下左右に姿勢制御可能な前記歯科用ハンドピース状の診断用プロープが配設され、また、前記本体に該診断用プローブを着脱自在に収納するホルダーを備えてなることを特徴とする請求の範囲第 1項〜第 6項のいずれか 1項に記載の歯科用光診断装置。

9 . 歯科用光診断装置の画像処理部、表示部及び操作部とが歯科用チェアュニッ卜内に組み込まれ、また、前記チェアユニットに立設されたポールから横設された上下左右に姿勢制御可能な多関節アームの先端部に前記歯科用ハンドピース状の診断用プローブをが配設されてなることを特徴とする請求の範囲第 1項〜第 6 項のいずれか 1項に記載の歯科用光診断装置。

1 0 . 歯科用光診断装置の画像処理部、表示部及び操作部とが歯科用チェアュニッ卜内に組み込まれ、また、前記歯科用チェアユニットの卜レーテーブルのハンドピース収納部より伸長された可撓性を有する光ファイバ又は信号線の先端に上下左右に姿勢制御可能な前記歯科用ハンドピース状の診断用プローブが配設され、さらに、前記歯科用チェアユニットのハンドピース収納部に該診断用プロ一ブを着脱自在に収納するホルダーを備えてなることを特徴とする請求の範囲第 1 項〜第 6項のいずれか 1項に記載の歯科用光診断装置。

1 1 . 歯科用ハンドピース状の診断用プローブ内に、低コヒーレン卜光の走査領域の光断層画像を取得する 0 C T手段、又は前記表面画像及び走査領域の光断層画像を取得する O C T手段と、画像処理部及び無線による画像送信手段を備えてなり、

診断画像は、前記歯科用光診断装置の本体に配設された画像表示部に、ワイヤレスで送信されることを特徴とする請求の範囲第 1項〜第 1 0項のいずれか 1項に記載の歯科用光診断装置。

1 2 . 直線偏光している低コヒーレン卜光を発生する光源と、

前記直線偏光している低コヒーレン卜光の歯部からの反射光路に備えた直線偏光板とにより、非偏光解消成分のみを抽出する直線偏光手段を備えてなることを特徴とする請求の範囲第 1項〜第 1 1 項のいずれか 1 項に記載の歯科用光診断装置。

1 3 . 直線偏光している低コヒーレン卜光の光路に配設され、直線偏光を円偏光に変換する 4分の 1波長板と、

非偏光解消成分のみを抽出する直線偏光手段を備えてなることを特徴とする請求の範囲第 1項〜第 1 1項のいずれか 1項に記載の歯科用光診断装置。