明 細 書
感光性組成物、並びにパターン形成方法及び永久パターン
技術分野
[0001] 本発明は、現像性、はんだ耐熱性、耐折性、プレッシャータッカー耐性に優れ、硬 化皮膜の可撓性が大幅に向上し、フレキシブルプリント配線基板の作製に好適に用 いられる感光性組成物、並びにパターン形成方法及び永久パターンに関する。 背景技術
[0002] 近年、各種プリント配線基板におけるソルダーレジストは、スクリーン印刷による熱 硬化型液状レジスト榭脂から、希アルカリ現像型の液状フォトソルダーレジストインキ へと移行してきている。例えば、特許文献 1には、ノボラック型エポキシィ匕合物と不飽 和モノカルボン酸との反応物に、飽和又は不飽和の多塩基酸無水物を反応させて 得られる光硬化性榭脂、光重合開始剤、希釈剤、及び 2個以上のエポキシ基を有す るエポキシィ匕合物を含有してなるソルダーレジストインキ組成物が提案されている。
[0003] しかし、この場合、ノボラック型エポキシ榭脂をベースとするソルダーレジストインキ 組成物は、その構造上、耐熱性には優れるものの、硬化皮膜が堅くてもろぐ塗膜と 基板との間の密着性に劣るという欠点がある。従って、前記ソルダーレジストインキ組 成物は、硬化皮膜の可撓性を必要としな 、ガラスエポキシ基板などのリジッドな基板 に用途が限定されている。
[0004] ところが、近年、加工工程の簡略化や基板の小型化、高密度化などを目的として、 薄くて可撓性のある配線基板 (フレキシブル配線基板)の使用が増力!]しており、可撓 性のあるソルダーレジストインキ組成物が求められている。この要求を満たすため、可 撓性を有するソルダーレジストインキ組成物について、数多くの提案がなされている。 例えば、ビスフエノール A型エポキシ榭脂と、不飽和モノカルボン酸と、無水コハク酸 との反応生成物である不飽和基を有するポリカルボン酸榭脂、光重合開始剤、希釈 剤、及び硬化剤を含有するソルダーレジストインキ組成物が提案されている(特許文 献 2参照)。しかし、この提案においても、耐折性については不十分である。
[0005] また、感光性榭脂として、希アルカリ水溶液に可溶なポリウレタン榭脂の使用が検
討されている。例えば、カルボキシル基を有する感光性ポリアミド榭脂及びカルボキ シル基を有する感光性ポリアミドイミド榭脂から選択される少なくとも 1種の感光性榭 脂 (A)、エポキシ榭脂 (B)、及び光重合開始剤 (C)を含有する感光性榭脂組成物が 提案されて ヽる (特許文献 3参照)。
また、特許文献 4には、エポキシィ匕合物と、不飽和モノカルボン酸とのエステルイ匕物 に飽和又は不飽和の多塩基酸無水物を反応させてなるカルボキシル基を有する感 光性榭脂 (A)、カルボキシル基を有する感光性ポリアミド榭脂及びカルボキシル基を 有する感光性ポリアミドイミド榭脂から選択される少なくとも 1種の感光性榭脂 (B)、ェ ラストマー (C)、エポキシ硬化剤 (D)、及び光重合開始剤 (E)を含有する感光性榭 脂組成物が提案されている。
[0006] これらの感光性榭脂組成物によれば、可撓性を有する皮膜を得ることはできるが、 レジストインキ組成物に要求される他の性能、例えば、希アルカリ現像性、はんだ耐 熱性、更には、基板の信頼性にとって重要な性能であるプレッシャータッカー耐性に 関しては、未だ不十分であり、これらの特性を広く備えた回路基板用フォトソルダーレ ジストインキ組成物の速やかな提供が望まれているのが現状である。
[0007] 特許文献 1:特公平 1 - 54390号公報
特許文献 2:特開平 8 - 134390号公報
特許文献 3:特開平 10— 246958号公報
特許文献 4:特開平 11― 288087号公報
発明の開示
[0008] 本発明は、現像性、はんだ耐熱性、耐折性、プレッシャータッカー耐性に優れ、硬 化皮膜の可撓性が大幅に向上し、フレキシブルプリント配線基板の作製に好適に用 V、られる感光性組成物、並びにパターン形成方法及び永久パターンを提供すること を目的とする。
[0009] 前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
< 1 > (A)カルボキシル基を有するポリウレタン榭脂、(B)重合性化合物、(C)光 重合開始剤、及び (D)熱架橋剤を少なくとも含むことを特徴とする感光性組成物で ある。
< 2> (A)カルボキシル基を有するポリウレタン榭脂が、下記構造式 (I)で表され るジイソシァネート化合物と、下記構造式 (Π)及び下記構造式 (ΠΙ)の 、ずれかで表 されるジオールィ匕合物とを反応させてなる前記 < 1 >に記載の感光性組成物である
[化 1]
0CN— R1— NC0 構造式 ( I )
R2
H0— R3— C一 R4— 0H 構造式 ( I D
R5
C00H
COOH
ただし、前記構造式 (i)〜(m)において、 R1は、二価炭化水素基を表す。 R2は、水 素原子、又は一価炭化水素基を表す。 R3〜R5は、互いに同一であってもよいし、異 なっていてもよく、二価炭化水素基を表す。 Arは、三価芳香族炭化水素基を表す。 !^〜 及び Arは、更に置換基により置換されていてもよぐ R2、 R3、 R4及び R5は隣 接する 2つ又は 3つが連結して環を形成してもよ 、。
< 3 > (A)カルボキシル基を有するポリウレタン榭脂の酸価が、 80〜300mgKO HZgである前記く 1 >から < 2>のいずれかに記載の感光性組成物である。
<4> (D)熱架橋剤が、エポキシ榭脂化合物、ォキセタンィ匕合物、ポリイソシァネ 一トイヒ合物、ポリイソシァネートィヒ合物にブロック剤を反応させて得られる化合物及び メラミン誘導体から選択される少なくとも 1種である前記 < 1 >から < 3 >の 、ずれか に記載の感光性組成物である。
< 5 > フレキシブル配線プリント基板の製造に用いられる前記 < 1 >から <4>の
V、ずれかに記載の感光性組成物である。
<6> 前記 <1>から < 5 >のいずれかに記載の感光性組成物を、基材の表面 に塗布し、乾燥して感光層を形成した後、露光し、現像することを特徴とするパターン 形成方法である。
<7> 感光層が、光照射手段からの光を受光し出射する描素部を n個有する光変 調手段により、前記光照射手段からの光を変調させた後、前記描素部における出射 面の歪みによる収差を補正可能な非球面を有するマイクロレンズを配列したマイクロ レンズアレイを通した光で、露光される前記 < 6 >に記載のパターン形成方法である
<8> 感光層が、光照射手段からの光を受光し出射する描素部を n個有する光変 調手段により、前記光照射手段からの光を変調させた後に、前記描素部の周辺部か らの光を入射させな ヽレンズ開口形状を有するマイクロレンズを配列したマイクロレン ズアレイを通過させた光で露光される前記く 6 >に記載のパターン形成方法である。
<9> マイクロレンズ力 描素部における出射面の歪みによる収差を補正可能な 非球面を有する前記 < 8 >に記載のパターン形成方法である。
<10> 非球面が、トーリック面である前記 <7>から <9>のいずれかに記載の パターン形成方法である。
く 11 > レンズ開口形状が、円形である前記く 8 >に記載のパターン形成方法で ある。
< 12> レンズ開口形状力 そのレンズ面に遮光部を設けることにより規定される 前記 < 8 >からく 11 >のいずれかに記載のパターン形成方法である。
<13> 光変調手段が、 n個の描素部の中から連続的に配置された任意の n個未 満の前記描素部をパターン情報に応じて制御可能である前記く 7 >からく 12 >の
V、ずれかに記載のパターン形成方法である。
<14> 光変調手段が、空間光変調素子である前記く 7>からく 13>のいずれ かに記載のパターン形成方法である。
<15> 空間光変調素子が、デジタル 'マイクロミラー'デバイス (DMD)である前 記く 14 >に記載のパターン形成方法である。
< 16 > 光照射手段が、複数のレーザと、マルチモード光ファイバと、該複数のレ 一ザ力 それぞれ照射されたレーザビームを集光して前記マルチモード光ファイバ に結合させる集合光学系とを備える前記 < 7 >から < 15 >のいずれかに記載のバタ ーン形成方法である。
< 17> レーザ光の波長が 395〜415nmである前記く 16 >に記載のパターン形 成方法である。
< 18 > 前記 < 6 >から < 17>のいずれかに記載のパターン形成方法により形成 されることを特徴とする永久パターンである。
[0010] 本発明の感光性組成物は、(A)カルボキシル基を有するポリウレタン榭脂、(B)重 合性化合物、(C)光重合開始剤、及び (D)熱架橋剤を少なくとも含んでなる。該 (A) のカルボキシル基を有するポリウレタン榭脂は、特定構造のジイソシァネートイ匕合物 と、特定構造のジオールィ匕合物を反応させて行われる。その結果、希アルカリ現像性 に優れた感光性組成物が得られ、その硬化皮膜が優れた可撓性、密着性、はんだ 耐熱性、耐折性、及びプレッシャータッカー耐性を有し、フレキシブル配線プリント基 板の製造に好適である。
[0011] 本発明によると、従来における問題を解決することができ、現像性、はんだ耐熱性、 耐折性、プレッシャータッカー耐性に優れ、硬化皮膜の可撓性が大幅に向上し、フレ キシブルプリント配線基板の作製に好適に用いられる感光性組成物、パターン形成 方法、及び永久パターンを提供することができる。
図面の簡単な説明
[0012] [図 1]図 1は、デジタル ·マイクロミラー ·デバイス(DMD)の構成を示す部分拡大図の 一例である。
[図 2A]図 2Aは、 DMDの動作を説明するための説明図の一例である。
[図 2B]図 2Bは、図 2Aと同様の DMDの動作を説明するための説明図の一例である
[図 3A]図 3Aは、 DMDを傾斜配置しない場合と傾斜配置する場合とで、露光ビーム の配置及び走査線を比較して示した平面図の一例である。
[図 3B]図 3Bは、 図 3Aと同様の DMDを傾斜配置しない場合と傾斜配置する場合と
で、露光ビームの配置及び走査線を比較して示した平面図の一例である。
[図 4A]図 4Aは、 DMDの使用領域の例を示す図の一例である。
[図 4B]図 4Bは、図 4Aと同様の DMDの使用領域の例を示す図の一例である。
[図 5]図 5は、スキャナによる 1回の走査でパターン形成材料を露光する露光方式を 説明するための平面図の一例である。
[図 6A]図 6Aは、スキャナによる複数回の走査でパターン形成材料を露光する露光 方式を説明するための平面図の一例である。
[図 6B]図 6Bは、図 6Aと同様のスキャナによる複数回の走査でパターン形成材料を 露光する露光方式を説明するための平面図の一例である。
[図 7]図 7は、パターン形成装置の一例の外観を示す概略斜視図の一例である。
[図 8]図 8は、パターン形成装置のスキャナの構成を示す概略斜視図の一例である。
[図 9A]図 9Aは、パターン形成材料に形成される露光済み領域を示す平面図の一例 である。
[図 9B]図 9Bは、各露光ヘッドによる露光エリアの配列を示す図の一例である。
[図 10]図 10は、光変調手段を含む露光ヘッドの概略構成を示す斜視図の一例であ る。
[図 11]図 11は、図 10に示す露光ヘッドの構成を示す光軸に沿った副走査方向の断 面図の一例である。
[図 12]図 12は、パターン情報に基づいて、 DMDの制御をするコントローラの一例で ある。
[図 13A]図 13Aは、結合光学系の異なる他の露光ヘッドの構成を示す光軸に沿った 断面図の一例である。
[図 13B]図 13Bは、マイクロレンズアレイ等を使用しな ヽ場合に被露光面に投影され る光像を示す平面図の一例である。
[図 13C]図 13Cは、マイクロレンズアレイ等を使用した場合に被露光面に投影される 光像を示す平面図の一例である。
[図 14]図 14は、 DMDを構成するマイクロミラーの反射面の歪みを等高線で示す図 の一例である。
[図 15A]図 15Aは、前記マイクロミラーの反射面の歪みを、該ミラーの 2つの対角線方 向につ 、て示すグラフの一例である。
[図 15B]図 15Bは、図 15Aと同様の前記マイクロミラーの反射面の歪みを、該ミラーの 2つの対角線方向について示すグラフの一例である。
[図 16A]図 16Aは、パターン形成装置に用いられたマイクロレンズアレイの正面図の 一例である。
[図 16B]図 16Bは、パターン形成装置に用いられたマイクロレンズアレイの側面図の 一例である。
[図 17A]図 17Aは、マイクロレンズアレイを構成するマイクロレンズの正面図の一例で ある。
[図 17B]図 17Bは、マイクロレンズアレイを構成するマイクロレンズの側面図の一例で ある。
[図 18A]図 18Aは、マイクロレンズによる集光状態を 1つの断面内について示す概略 図の一例である。
[図 18B]図 18Bは、マイクロレンズによる集光状態を 1つの断面内について示す概略 図の一例である。
[図 19A]図 19Aは、本発明のマイクロレンズの集光位置近傍におけるビーム径をシミ ユレーシヨンした結果を示す図の一例である。
[図 19B]図 19Bは、図 19Bと同様のシミュレーション結果を、別の位置について示す 図の一例である。
[図 19C]図 19Cは、図 19Aと同様のシミュレーション結果を、別の位置について示す 図の一例である。
[図 19D]図 19Dは、図 19Aと同様のシミュレーション結果を、別の位置について示す 図の一例である。
[図 20A]図 20Aは、従来のパターン形成方法において、マイクロレンズの集光位置近 傍におけるビーム径をシミュレーションした結果を示す図の一例である。
[図 20B]図 20Bは、図 20Aと同様のシミュレーション結果を、別の位置について示す 図の一例である。
[図 20C]図 20Cは、図 20Aと同様のシミュレーション結果を、別の位置について示す 図の一例である。
[図 20D]図 20Dは、図 20Aと同様のシミュレーション結果を、別の位置について示す 図の一例である。
[図 21]図 21は、合波レーザ光源の他の構成を示す平面図の一例である。
[図 22A]図 22Aは、マイクロレンズアレイを構成するマイクロレンズの正面図の一例で ある。
[図 22B]図 22Bは、マイクロレンズアレイを構成するマイクロレンズの側面図の一例で ある。
[図 23A]図 23Aは、図 22A及び Bのマイクロレンズによる集光状態を 1つの断面内に つ!、て示す概略図の一例である。
[図 23B]図 23Bは、図 23Aの一例と別の断面内について示す概略図の一例である。
[図 24A]図 24Aは、光量分布補正光学系による補正の概念についての説明図の一 例である。
[図 24B]図 24Bは、光量分布補正光学系による補正の概念についての説明図の一 例である。
[図 24C]図 24Cは、光量分布補正光学系による補正の概念についての説明図の一 例である。
[図 25]図 25は、光照射手段がガウス分布でかつ光量分布の補正を行わない場合の 光量分布を示すグラフの一例である。
[図 26]図 26は、光量分布補正光学系による補正後の光量分布を示すグラフの一例 である。
[図 27A]図 27A(A)は、ファイバアレイ光源の構成を示す斜視図であり、図 27A(B) は、(A)の部分拡大図の一例であり、図 27A(C)及び (D)は、レーザ出射部におけ る発光点の配列を示す平面図の一例である。
[図 27B]図 27Bは、ファイバアレイ光源のレーザ出射部における発光点の配列を示す 正面図の一例である。
[図 28]図 28は、マルチモード光ファイバの構成を示す図の一例である。
[図 29]図 29は、合波レーザ光源の構成を示す平面図の一例である。
[図 30]図 30は、レーザモジュールの構成を示す平面図の一例である。
[図 31]図 31は、図 30に示すレーザモジュールの構成を示す側面図の一例である。
[図 32]図 32は、図 30に示すレーザモジュールの構成を示す部分側面図である。
[図 33]図 33は、レーザアレイの構成を示す斜視図の一例である。
[図 34A]図 34Aは、マルチキヤビティレーザの構成を示す斜視図の一例である。
[図 34B]図 34Bは、図 34Aに示すマルチキヤビティレーザをアレイ状に配列したマル チキヤビティレーザレイの斜視図の一例である。
[図 35]図 35は、合波レーザ光源の他の構成を示す平面図の一例である。
[図 36A]図 36Aは、合波レーザ光源の他の構成を示す平面図の一例である。
[図 36B]図 36Bは、図 36Aの光軸に沿った断面図の一例である。
[図 37A]図 37Aは、従来の露光装置における焦点深度と本発明のパターン形成方法
(パターン形成装置)による焦点深度との相違を示す光軸に沿った断面図の一例で ある。
[図 37B]図 37Bは、従来の露光装置における焦点深度と本発明のパターン形成方法 (パターン形成装置)による焦点深度との相違を示す光軸に沿った断面図の一例で ある。
[図 38A]図 38Aは、マクロアレイを構成するマイクロレンズの他の例を示す正面図で ある。
[図 38B]図 38Bは、マクロアレイを構成するマイクロレンズの他の例を示す側面図であ る。
[図 39A]図 39Aは、マクロアレイを構成するマイクロレンズの正面図の一例である。
[図 39B]図 39Bは、マクロアレイを構成するマイクロレンズの側面図の一例である。
[図 40]図 40は、球面レンズ形状例を示すグラフである。
[図 41]図 41は、他のレンズ面形状例を示すグラフである。
[図 42]図 42は、マイクロレンズアレイの他の例を示す斜視図である。
[図 43]図 43は、マイクロレンズアレイの他の例を示す平面図である。
[図 44]図 44は、マイクロレンズアレイの他の例を示す平面図である。
[図 45A]図 45Aは、いずれもマイクロレンズアレイの他の例を示す縦断面図である。
[図 45B]図 45Bは、いずれもマイクロレンズアレイの他の例を示す縦断面図である。
[図 45C]図 45Cは、いずれもマイクロレンズアレイの他の例を示す縦断面図である。 発明を実施するための最良の形態
[0013] (感光性組成物)
本発明の感光性組成物は、(A)カルボキシル基を有するポリウレタン榭脂、(B)重 合性化合物、(C)光重合開始剤、及び (D)熱架橋剤を少なくとも含んでなり、更に必 要に応じてその他の成分を含んでなる。
[0014] 〔 (A)カルボキシル基を有するポリウレタン榭脂〕
前記カルボキシル基を有するポリウレタン榭脂としては、特に制限はなぐ 目的に応 じて適宜選択することができ、例えば、下記構造式 (I)で表されるジイソシァネートイ匕 合物と、下記構造式 (Π)及び下記構造式 (ΠΙ)の ヽずれかで表されるジオールィ匕合 物とを反応させてなるものが好まし 、。
[0015] [化 3]
0CN— R1— NC0 構造式 ( I )
R2
H0— R3— C一 R4— 0H 構造式 ( I D
R5
C00H
[0016] 前記構造式 (I)において、 R1は、二価炭化水素基を表し、例えば、二価の脂肪族 炭化水素基、又は二価の芳香族炭化水素基を表す。該二価の脂肪族炭化水素基と しては、ァノレキレン基が好適であり、例えば、エチレン、プロピレン、ブチレン、アミレ
ン、へキシレンなどが挙げられる。前記二価の芳香族炭化水素基としては、ァリール 基から水素原子を一つ除いたァリーレン基が好適であり、例えば、フエ二レン基など が挙げられる。なお、 R1中には、イソシァネート基と反応しない他の官能基、例えば、 エステル基、ウレタン基、アミド基、ウレイド基などを有していてもよい。これらは更に置 換基により置換されて 、てもよ 、。
前記置換基としては、例えば、水酸基、ハロゲン原子、ニトロ基、カルボキシル基、 シァノ基、アルキル基、ァリール基や複素環基等が挙げられる。
[0017] 前記構造式 (Π)中 R2において、水素原子、又は一価炭化水素基を表す。該ー価 炭化水素基としては、例えば、アルキル基、ァラルキル基、ァリール基、アルコキシ基 、及びァリーロキシ基のいずれかを表し、これらは更に置換基により置換されていても よい。
前記アルキル基としては、炭素数 1〜8のものが好ましぐ例えば、メチル基、ェチル 基、 n—プロピル基、イソプロピル基、 n—ブチル基、イソブチル基、 sec—ブチル基、 n—へキシル基、イソへキシル基、 n—へプチル基、 n—ォクチル基、イソォクチル基 などが挙げられる。
前記ァラルキル基としては、特に制限はなぐ 目的に応じて適宜選択することができ 、例えば、ベンジル基、フエ-ルェチル基、フエ-ルプロピル基、などが挙げられる。 前記ァリール基としては、特に制限はなぐ 目的に応じて適宜選択することができ、 炭素数 6〜15のものが好ましぐ例えば、フエ-ル基、トリル基、キシリル基、ビフエ- リル基、ナフチル基、アントリル基、フエナントリル基、などが挙げられる。
前記アルコキシ基としては、炭素数 1〜: L0のものが好ましぐ例えば、メトキシ基、ェ トキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、などが挙げられる。
[0018] 前記構造式 (Π)及び (III)中 R3〜R5は、互いに同一であっても、異なっていてもよく 、二価炭化水素基を表す。該二価炭化水素基としては、上記 R1と同様なものを用い ることができ、炭素数 1〜20のアルキレン基、炭素数 6〜15のァリーレン基などが好 ましい。
Arは、三価の芳香族炭化水素基を表し、例えば、ァリール基力も水素原子を 2つ 除いたものが挙げられる。
!^〜 及び八!:は、更に置換基により置換されていてもよぐ R2、 R3、 R4及び R5は 隣接する 2つ又は 3つが連結して環を形成してもよい。該環としては、芳香族環、脂 肪族環、複素環などが挙げられる。
[0019] 前記構造式 (I)で表されるジイソシァネートイ匕合物の具体的としては、例えば、 2,4 —トリレンジイソシァネート、 2,4 トリレンジイソシァネートの二量体、 2,6 トリレンジ イソシァネート、 p キシリレンジイソシァネート、メタキシリレンジイソシァネート、 4,4, ージフエ-ルメタンジイソシァネート、 1,5 ナフチレンジイソシァネート、 3,3'—ジメ チルーピフエ-ルー 4,4,ージイソシァネート等の芳香族ジイソシァネートイ匕合物;へ キサメチレンジイソシァネート、トリメチルへキサメチレンジイソシァネート、リジンジイソ シァネート、ダイマー酸ジイソシァネート等の脂肪族ジイソシァネートイ匕合物;イソホロ ンジイソシァネート、 4,4'ーメチレンビス(シクロへキシルイソシァネート)、メチルシク 口へキサン一 2,4 (又は 2,6)ジイソシァネート、 1,3— (イソシァネートメチル)シクロへ キサン等の脂環族ジイソシァネートイ匕合物; 1,3 ブチレングリコール 1モルとトリレン ジイソシァネート 2モルとの付加体等のジオール化合物とジイソシァネートイ匕合物との 反応物であるジイソシァネートイ匕合物などが挙げられる。これらは、 1種を単独で用い てもよく、 2種以上を併用しても力まわない。
[0020] 前記構造式 (Π)又は前記構造式 (ΠΙ)で表されるカルボキシル基を有するジオール 化合物としては、例えば、 3, 5 ジヒドロキシ安息香酸、 2, 2 ビス(ヒドロキシメチル) プロピオン酸、 2, 2 ビス(ヒドロキシェチル)プロピオン酸、 2,2 ビス(3 ヒドロキシ プロピル)プロピオン酸、 2, 2 ビス(ヒドロキシメチル)酢酸、ビス一(4ーヒドロキシフエ ニル)酢酸、 4,4 ビス一(4ーヒドロキシフヱニル)ペンタン酸、酒石酸等が挙げられ る。これらは、 1種を単独で用いてもよぐ 2種以上を併用しても力まわない。
[0021] なお、前記ポリウレタン榭脂は、前記構造式 (I)で表されるジイソシァネートイ匕合物、 及び前記構造式 (Π)、又は前記構造式 (III)で表されるカルボキシル基を有するジォ ール化合物の 2種以上から形成されて 、てもよ 、。
また、カルボキシル基を有さず、他のイソシァネート化合物と反応しない置換基を有 して 、てもよ 、ジオール化合物を、アルカリ現像性を低下させな!/、程度に併用するこ とができる。該ジオール化合物としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレンダリ
コーノレ、トリエチレングリコーノレテトラエチレンダリコール、プロピレングリコール、ジプ ロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ネオペンチノレ グリコール、 1,3 ブチレングリコール、 1,6 へキサンジオール、 2 ブテン 1,4 ジオール、 2, 2,4 トリメチルー 1,3 ペンタンジオール、 1,4 ビス βーヒドロキシ エトキシシクロへキサン、シクロへキサンジメタノール、トリシクロデカンジメタノール、 水添ビスフエノール Α、水添ビスフエノール F、ビスフエノール Aのエチレンオキサイド 付加体、ビスフエノール Aのプロピレンオキサイド付カ卩体、ビスフエノール Fのエチレン オキサイド付カ卩体、ビスフエノール Fのプロピレンオキサイド付カ卩体、水添ビスフエノー ル Aのエチレンオキサイド付カ卩体、水添ビスフエノール Aのプロピレンオキサイド付カロ 体、ヒドロキノンジヒドロキシェチルエーテル、 p キシリレングリコール、ジヒドロキシェ チルスルホン、ビス一(2 ヒドロキシェチル) 2,4 トリレンジ力ルバメート、 2,4 トリレ ン一ビス一(2—ヒドロキシェチルカルバミド)、ビス一(2—ヒドロキシェチル) m—キシ リレン力ルバメート、ビス一(2—ヒドロキシェチル)フタレートなどが挙げられる。これら は、 1種を単独で用いてもよぐ 2種以上を併用しても力まわない。
[0022] 前記ポリウレタン榭脂は、前記ジイソシァネート化合物及び前記ジオール化合物を 非プロトン性溶媒中、それぞれの反応性に応じて活性の公知な触媒を添加し、加熱 すること〖こより合成できる。
前記ジイソシァネートイ匕合物と前記ジオールィ匕合物のモル比(ジイソシァネートイ匕 合物:ジオールィ匕合物)は 0. 8 : 1〜1. 2: 1が好ましい。前記ポリウレタン榭脂の末端 にイソァネート基が残存した場合、アルコ一ル類又はァミン類等で処理することにより 、最終的にイソシァネート基が残存しな ヽ形で合成される。
[0023] 前記 (A)成分のポリウレタン榭脂の酸価は、 80〜300mgKOHZgが好ましぐ 80 〜180mgKOH/gがより好ましぐ 90〜170mgKOHZg力 s更に好ましく、 100〜1 60mgKOHZgが特に好ましい。前記酸価が 80mgKOHZg未満であると、得られ る感光性組成物が優れたアルカリ現像性を示さなくなることがあり、 300mgKOH/g を超えると、得られる感光性組成物からのパターンの形状が劣化し、高い解像度が 得られないことがある。
ここで、前記酸価は、一定量のポリウレタンカルボン酸を、例えば、メトキシプロパノ
ールのような溶媒に溶解し、力価の分かった水酸化カリウム水溶液で滴定すること〖こ よる中和量から算出することができる。
[0024] 前記カルボキシル基を有するポリウレタン榭脂における重量平均分子量 (Mw)は、 1000以上力 子ましく、 5000〜10万がより好ましい。
前記カルボキシル基を有するポリウレタン榭脂の含有量は、前記感光性組成物に 対し 50〜99. 5質量%が好ましぐ 55〜95質量%がより好ましい。前記ポリウレタン 榭脂の含有量が、 50質量%未満であると、本発明の目的及び効果を奏しないことが あり、多すぎると、相対的に重合性ィヒ合物の存在量が低下するため、露光部のアル カリ現像液耐性や、硬化膜の力学的強度やはんだ耐熱性が劣化することがある。
[0025] なお、本発明の感光性組成物には、前記ポリウレタン榭脂以外にも、更に必要に応 じてその他の榭脂を前記ポリウレタン榭脂に対し 50質量%以下の量添加することが 好ましい。前記その他の榭脂としては、例えば、ポリアミド榭脂、エポキシ榭脂、ポリア セタール榭脂、アクリル榭脂、メタクリル樹脂、ポリスチレン榭脂、ノボラック型フエノー ル榭脂などが挙げられる。
[0026] 〔(B)重合性化合物〕
前記重合性化合物としては、特に制限はなぐ 目的に応じて適宜選択することがで きるが、分子中に少なくとも 1個、好ましくは 2個以上の付加重合可能な基を有し、沸 点が常圧で 100°C以上である化合物が好ましぐ例えば、(メタ)アクリル基を有する モノマー力 選択される少なくとも 1種が好適に挙げられる。
[0027] 前記 (メタ)アクリル基を有するモノマーとしては、特に制限はなぐ 目的に応じて適 宜選択することができ、例えば、ポリエチレングリコールモノ (メタ)アタリレート、ポリプ ロピレングリコールモノ(メタ)アタリレート、フエノキシェチル (メタ)アタリレート等の単 官能アタリレートや単官能メタタリレート;ポリエチレングリコールジ (メタ)アタリレート、 ポリプロピレングリコールジ (メタ)アタリレート、トリメチロールェタントリアタリレート、トリ メチロールプロパントリアタリレート、トリメチロールプロパンジアタリレート、ネオペンチ ルグリコールジ (メタ)アタリレート、ペンタエリスリトールテトラ (メタ)アタリレート、ペンタ エリスリトールトリ(メタ)アタリレート、ジペンタエリスリトールへキサ(メタ)アタリレート、 ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アタリレート、へキサンジオールジ (メタ)アタリレー
ト、トリメチロールプロパントリ(アタリロイルォキシプロピル)エーテル、トリ(アタリロイル ォキシェチル)イソシァヌレート、トリ(アタリロイルォキシェチル)シァヌレート、グリセリ ントリ(メタ)アタリレート、トリメチロールプロパンやグリセリン、ビスフエノール等の多官 能アルコールに、エチレンオキサイドやプロピレンオキサイドを付加反応した後で (メ タ)アタリレートイ匕したもの、特公昭 48— 41708号、特公昭 50— 6034号、特開昭 51 — 37193号等の各公報に記載されているウレタンアタリレート類;特開昭 48— 6418 3号、特公昭 49 43191号、特公昭 52— 30490号等の各公報に記載されているポ リエステルアタリレート類;エポキシ榭脂と (メタ)アクリル酸の反応生成物であるェポキ シアタリレート類等の多官能アタリレートやメタタリレートなどが挙げられる。これらの中 でも、トリメチロールプロパントリ (メタ)アタリレート、ペンタエリスリトールテトラ (メタ)ァ タリレート、ジペンタエリスリトールへキサ(メタ)アタリレート、ジペンタエリスリトールぺ ンタ (メタ)アタリレートが特に好ま 、。
[0028] 前記重合性化合物の前記感光性組成物固形分中の固形分含有量は、 5〜50質 量%が好ましぐ 10〜40質量%がより好ましい。該固形分含有量が 5質量%未満で あると、現像性の悪化、露光感度の低下などの問題を生ずることがあり、 50質量%を 超えると、感光層の粘着性が強くなりすぎることがあり、好ましくない。
[0029] 〔(C)光重合開始剤〕
前記光重合開始剤としては、前記重合性化合物の重合を開始する能力を有する限 り、特に制限はなぐ公知の光重合開始剤の中から適宜選択することができるが、例 えば、紫外線領域力 可視の光線に対して感光性を有するものが好ましぐ光励起さ れた増感剤と何らかの作用を生じ、活性ラジカルを生成する活性剤であってもよぐ モノマーの種類に応じてカチオン重合を開始させるような開始剤であってもよい。 また、前記光重合開始剤は、約 300〜800nm (より好ましくは 330〜500nm)の範 囲内に少なくとも約 50の分子吸光係数を有する成分を少なくとも 1種含有して ヽるこ とが好ましい。
[0030] 前記光重合開始剤としては、例えば、ハロゲンィ匕炭化水素誘導体 (例えば、トリアジ ン骨格を有するもの、ォキサジァゾール骨格を有するもの、ォキサジァゾール骨格を 有するもの等)、ホスフィンオキサイド、へキサァリールビイミダゾール、ォキシム誘導
体、有機過酸化物、チォ化合物、ケトンィ匕合物、芳香族ォ -ゥム塩、ケトォキシムェ 一テルなどが挙げられる。
[0031] 前記トリァジン骨格を有するハロゲンィ匕炭化水素化合物としては、例えば、若林ら 著、 Bull. Chem. Soc. Japan, 42、 2924 (1969)記載のィ匕合物、英国特許第 138 8492号明細書記載の化合物、特開昭 53— 133428号公報記載の化合物、独国特 許第 3337024号明細書記載の化合物、 F. C. Schaefer等による J . Org. Chem. ; 29、 1527 (1964)記載の化合物、特開昭 62— 58241号公報記載の化合物、特開 平 5— 281728号公報記載の化合物、特開平 5— 34920号公報記載化合物、米国 特許第 4212976号明細書に記載されている化合物、などが挙げられる。
[0032] 前記若林ら著、 Bull. Chem. Soc. Japan, 42、 2924 (1969)記載の化合物とし ては、例えば、 2 フエ-ル— 4, 6 ビス(トリクロルメチル)—1, 3, 5 トリアジン、 2 — (4 クロルフエ-ル)— 4, 6 ビス(トリクロルメチル)—1, 3, 5 トリアジン、 2- ( 4 トリル)— 4, 6 ビス(トリクロルメチル)—1, 3, 5 トリアジン、 2— (4—メトキシフ ェ-ル)—4, 6 ビス(トリクロルメチル)—1, 3, 5 トリアジン、 2- (2, 4 ジクロル フエ-ル)— 4, 6 ビス(トリクロルメチル)—1, 3, 5 トリアジン、 2, 4, 6 トリス(トリ クロルメチル)—1, 3, 5 トリアジン、 2—メチル—4, 6 ビス(トリクロルメチル)—1,
3, 5 トリアジン、 2— n—ノ-ル—4, 6 ビス(トリクロルメチル)—1 , 3, 5 トリアジ ン、及び 2— , α , β—トリクロルェチル) -4, 6 ビス(トリクロルメチル)—1, 3, 5—トリァジンなどが挙げられる。
[0033] 前記英国特許 1388492号明細書記載の化合物としては、例えば、 2—スチリルー
4, 6 ビス(トリクロルメチル)—1, 3, 5 トリアジン、 2— (4—メチルスチリル)— 4, 6 —ビス(トリクロルメチル)—1, 3, 5 トリアジン、 2— (4—メトキシスチリル)— 4, 6 - ビス(トリクロルメチル)—1, 3, 5 トリアジン、 2— (4—メトキシスチリル)— 4 ァミノ — 6 トリクロルメチル—1, 3, 5 トリァジンなどが挙げられる。
前記特開昭 53— 133428号公報記載の化合物としては、例えば、 2— (4—メトキシ —ナフト— 1—ィル)—4, 6 ビス(トリクロルメチル)—1, 3, 5 トリアジン、 2- (4- エトキシ—ナフ卜— 1—ィル)—4, 6 ビス(卜リクロルメチル)—1, 3, 5 卜リアジン、 2 -〔4— (2 エトキシェチル)—ナフトー 1—ィル〕—4, 6 ビス(トリクロルメチル) 1
, 3, 5 トリァジン、 2- (4, 7 ジメトキシ一ナフトー 1—ィル) 4, 6 ビス(トリクロ ルメチル)— 1, 3, 5 卜リアジン、及び 2— (ァセナフ卜— 5—ィル)—4, 6 ビス(トリ クロルメチル)—1, 3, 5 トリァジンなどが挙げられる。
[0034] 前記独国特許 3337024号明細書記載の化合物としては、例えば、 2—(4ースチリ ノレフエ二ノレ) 4、 6 ビス(トリクロロメチノレ)一 1, 3, 5 トリァジン、 2- (4— (4—メト キシスチリル)フエ-ル)—4、 6 ビス(トリクロロメチル)—1, 3, 5 トリァジン、 2- (1 —ナフチルビ-レンフエ-ル)一 4、 6 ビス(トリクロロメチル) 1, 3, 5 トリァジン、 2 クロロスチリルフエ-ル一 4, 6 ビス(トリクロロメチル) 1, 3, 5 トリアジン、 2— (4 チォフェン一 2 ビ-レンフエ-ル)一 4, 6 ビス(トリクロロメチル) 1, 3, 5— トリアジン、 2— (4 チォフェン一 3 ビ-レンフエ-ル)一 4, 6 ビス(トリクロロメチ ル)一 1 , 3, 5 トリアジン、 2— (4 フラン一 2 ビ-レンフエ-ル)一 4, 6 ビス(トリ クロロメチル) 1, 3, 5 トリァジン、及び 2— (4 ベンゾフラン一 2 ビ-レンフエ- ル) 4, 6 ビス(トリクロロメチル) 1, 3, 5 トリァジンなどが挙げられる。
[0035] 前記 F. C. Schaefer等による J. Org. Chem. ; 29、 1527 (1964)記載のィ匕合物 としては、例えば、 2—メチルー 4, 6 ビス(トリブロモメチル)一1, 3, 5 トリァジン、 2, 4, 6 トリス(トリブロモメチル)一1, 3, 5 トリアジン、 2, 4, 6 トリス(ジブロモメ チル) 1, 3, 5 トリアジン、 2 ァミノ— 4—メチル—6 トリ(ブロモメチル)— 1, 3, 5 トリァジン、及び 2—メトキシ一 4—メチル 6 トリクロロメチル一 1, 3, 5 トリア ジンなどが挙げられる。
[0036] 前記特開昭 62— 58241号公報記載の化合物としては、例えば、 2— (4—フエニル ェチ -ルフエ-ル)— 4, 6 ビス(トリクロロメチル)—1, 3, 5 トリアジン、 2— (4— ナフチルー 1ーェチュルフエ-ルー 4, 6 ビス(トリクロロメチル) 1, 3, 5 トリアジ ン、 2— (4— (4 トリルェチュル)フエ-ル)— 4, 6 ビス(トリクロロメチル)—1 , 3, 5 —トリァジン、 2- (4— (4—メトキシフエ-ル)ェチュルフエ-ル) 4, 6—ビス(トリク 口ロメチル) 1, 3, 5 トリァジン、 2— (4— (4—イソプロピルフエ-ルェチュル)フエ -ル) 4, 6 ビス(トリクロロメチル) 1, 3, 5 トリアジン、 2— (4— (4 ェチルフ ェ -ルェチュル)フエ-ル)一 4, 6 ビス(トリクロロメチル) 1, 3, 5 トリァジンなど が挙げられる。
[0037] 前記特開平 5— 281728号公報記載の化合物としては、例えば、 2—(4 トリフル ォロメチルフエ-ル)— 4, 6 ビス(トリクロロメチル)—1, 3, 5 トリアジン、 2- (2, 6 —ジフルオロフェ-ル)—4, 6 ビス(トリクロロメチル)—1, 3, 5 トリアジン、 2- (2 , 6 ジクロロフエ-ル)— 4, 6 ビス(トリクロロメチル)—1, 3, 5 トリアジン、 2- (2 , 6 ジブロモフエ-ル)一 4, 6 ビス(トリクロロメチル) 1, 3, 5 トリァジンなどが 挙げられる。
[0038] 前記特開平 5— 34920号公報記載化合物としては、例えば、 2, 4 ビス(トリクロ口 メチル)— 6— [4— (N, N—ジエトキシカルボ-ルメチルァミノ)—3—ブロモフエ-ル
1— 1, 3, 5 トリァジン、米国特許第 4239850号明細書に記載されているトリハロメ チル— s トリァジン化合物、更に 2, 4, 6 トリス(トリクロロメチル)—s トリァジン、 2 - (4—クロ口フエ-ル) 4, 6—ビス(トリブロモメチル) s トリァジンなどが挙げら れる。
[0039] 前記米国特許第 4212976号明細書に記載されている化合物としては、例えば、ォ キサジァゾール骨格を有する化合物(例えば、 2 トリクロロメチル— 5 フエ二ルー 1 , 3, 4—ォキサジァゾール、 2 トリクロロメチル一 5— (4 クロ口フエ二ル)一 1, 3, 4 —ォキサジァゾール、 2 トリクロロメチル一 5— (1—ナフチル) 1, 3, 4—ォキサジ ァゾール、 2 トリクロロメチル— 5— (2 ナフチル)—1, 3, 4—ォキサジァゾール、 2 トリブ口モメチルー 5—フエ二ルー 1, 3, 4 ォキサジァゾール、 2 トリブ口モメチ ル— 5— (2 ナフチル)—1, 3, 4—ォキサジァゾール; 2 トリクロロメチル— 5—ス チリル— 1, 3, 4—ォキサジァゾール、 2 トリクロロメチル— 5— (4 クロルスチリル) —1, 3, 4—ォキサジァゾール、 2 トリクロロメチル一 5— (4—メトキシスチリル)一 1 , 3, 4—ォキサジァゾール、 2 トリクロロメチル— 5— (1—ナフチル)—1, 3, 4—ォ キサジァゾール、 2 トリクロロメチル— 5— (4— n—ブトキシスチリル)— 1, 3, 4—ォ キサジァゾール、 2 トリブ口モメチルー 5—スチリルー 1, 3, 4 ォキサジァゾール等 )などが挙げられる。
[0040] 前記ォキシム誘導体としては、例えば、 3 べンゾイロキシイミノブタン 2 オン、 3 ァセトキシィミノブタン 2 オン、 3 プロピオニルォキシイミノブタン 2 オン、
2 -ァセトキシィミノペンタン 3 オン、 2 -ァセトキシィミノ 1 フエ-ルプロパン
— 1—オン、 2 ベンゾイロキシィミノ一 1—フエ-ルプロパン一 1—オン、 3— (4 ト ルエンスルホ -ルォキシ)イミノブタン 2—オン、及び 2—エトキシカルボ-ルォキシ イミノー 1 フエ-ルプロパン 1 オン、などが挙げられる。
また、上記以外の光重合開始剤として、アタリジン誘導体 (例えば、 9 フエ-ルァク リジン、 1 , 7 ビス(9、 9,—アタリジ-ル)ヘプタン等)、 N フエ-ルグリシン等、ポリ ハロゲン化合物(例えば、四臭化炭素、フエ-ルトリブ口モメチルスルホン、フエ-ルト リクロロメチルケトン等)、クマリン類(例えば、 3— (2—ベンゾフロイル)—7—ジェチ ルァミノクマリン、 3— (2 ベンゾフロイル) - 7 - ( 1—ピロリジ -ル)クマリン、 3 ベン ゾィル 7 ジェチルァミノクマリン、 3— (2—メトキシベンゾィル) 7 ジェチルアミ ノクマリン、 3—(4ージメチルァミノべンゾィル) 7—ジェチルァミノクマリン、 3,3,一 カルボ-ルビス(5, 7—ジ—n—プロポキシクマリン)、 3, 3,—カルボ-ルビス(7—ジ ェチルァミノクマリン)、 3—ベンゾィル 7—メトキシクマリン、 3— (2—フロイル) 7 ージェチルァミノクマリン、 3—(4ージェチルァミノシンナモイル) 7—ジェチルアミ ノクマリン、 7—メトキシ一 3— (3—ピリジルカルボ-ル)クマリン、 3—ベンゾィル 5, 7 —ジプロポキシクマリン、 7 ベンゾトリアゾール 2—イルクマリン、また、特開平 5-1 9475号、特開平 7 - 271028号、特開 2002 - 363206号、特開 2002 - 363207号、 特開 2002- 363208号、特開 2002- 363209号公報等に記載のクマリン化合物など )、アミン類 (例えば、 4ージメチルァミノ安息香酸ェチル、 4ージメチルァミノ安息香酸 n—ブチル、 4ージメチルァミノ安息香酸フエネチル、 4ージメチルァミノ安息香酸 2— フタルイミドエチル、 4ージメチルァミノ安息香酸 2—メタクリロイルォキシェチル、ペン タメチレンビス(4 ジメチルァミノべンゾエート)、 3 ジメチルァミノ安息香酸のフエネ チル、ペンタメチレンエステル、 4 ジメチルァミノべンズアルデヒド、 2 クロル一 4— ジメチルァミノべンズアルデヒド、 4—ジメチルァミノべンジルアルコール、ェチル(4— ジメチルァミノべンゾィル)アセテート、 4—ピベリジノアセトフエノン、 4—ジメチルアミ ノベンゾイン、 N, N—ジメチルー 4—トルイジン、 N, N ジェチルー 3—フエネチジ ン、トリベンジルァミン、ジベンジルフエ-ルァミン、 N—メチル N—フエ-ルペンジ ルァミン、 4—ブロム一 Ν,Ν—ジメチルァニリン、トリドデシルァミン、ァミノフルオラン 類(ODB, ODBII等)、クリスタルバイオレツトラクトン、ロイコクリスタルバイオレット等)
、ァシルホスフィンオキサイド類(例えば、ビス(2, 4, 6 トリメチルベンゾィル)一フエ -ルホスフィンオキサイド、ビス(2, 6 ジメトキシベンゾィル)—2, 4, 4 トリメチル— ペンチルフエ-ルホスフィンオキサイド、 LucirinTPOなど)、メタ口セン類(例えば、ビ ス(7? 5— 2, 4 シクロペンタジェン一 1—ィル)一ビス(2, 6 ジフロロ一 3— (1H— ピロール一 1—ィル)一フエ-ル)チタニウム、 5 シクロペンタジェ -ル一 6 ク メ-ル一アイアン(1 + )—へキサフロロホスフェート(1 )等)、特開昭 53— 133428 号公報、特公昭 57— 1819号公報、同 57— 6096号公報、及び米国特許第 36154 55号明細書に記載されたィ匕合物などが挙げられる。
[0042] 前記ケトン化合物としては、例えば、ベンゾフエノン、 2 メチルベンゾフエノン、 3— メチルベンゾフエノン、 4 メチルベンゾフエノン、 4ーメトキシベンゾフエノン、 2 クロ 口べンゾフエノン、 4 クロ口べンゾフエノン、 4 ブロモベンゾフエノン、 2—カノレボキ シベンゾフエノン、 2—エトキシカルボニルベンゾルフェノン、ベンゾフエノンテトラカル ボン酸又はそのテトラメチルエステル、 4, 4,一ビス(ジアルキルァミノ)ベンゾフエノン 類(例えば、 4, 4,一ビス(ジメチルァミノ)ベンゾフエノン、 4, 4,一ビスジシクロへキシ ルァミノ)ベンゾフエノン、 4, 4,一ビス(ジェチルァミノ)ベンゾフエノン、 4, 4,一ビス( ジヒドロキシェチルァミノ)ベンゾフエノン、 4—メトキシ一 4'—ジメチルァミノべンゾフエ ノン、 4, 4'—ジメトキシベンゾフエノン、 4—ジメチルァミノべンゾフエノン、 4—ジメチ ルアミノアセトフエノン、ベンジル、アントラキノン、 2—t—ブチルアントラキノン、 2—メ チノレアントラキノン、フエナントラキノン、キサントン、チォキサントン、 2—クロノレーチォ キサントン、 2, 4 ジェチルチオキサントン、フルォレノン、 2 べンジルージメチルァ ミノー 1一(4 モルホリノフエ-ル) 1ーブタノン、 2—メチルー 1一〔4 (メチルチオ )フエ-ル〕 2 モルホリノ一 1—プロパノン、 2 ヒドロキシー 2—メチルー〔4— (1— メチルビ-ル)フエ-ル〕プロパノールオリゴマー、ベンゾイン、ベンゾインエーテル類 (例えば、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインェチルエーテル、ベンゾインプロピ ノレエーテノレ、ベンゾインイソプロピノレエーテノレ、ベンゾインフエ-ノレエーテノレ、ベンジ ルジメチルケタール)、アタリドン、クロロアタリドン、 N—メチルアタリドン、 N ブチル アタリドン、 N ブチル一クロロアタリドンなどが挙げられる。
[0043] また、後述する感光層への露光における露光感度や感光波長を調整する目的で、
前記光重合開始剤に加えて、増感剤を添加することが可能である。
前記増感剤は、後述する光照射手段としての可視光線や紫外光'可視光レーザな どにより適宜選択することができる。
前記増感剤は、活性エネルギー線により励起状態となり、他の物質 (例えば、ラジカ ル発生剤、酸発生剤等)と相互作用(例えば、エネルギー移動、電子移動等)するこ とにより、ラジカルや酸等の有用基を発生することが可能である。
[0044] 前記増感剤としては、特に制限はなぐ公知の増感剤の中から適宜選択することが できるが、例えば、公知の多核芳香族類 (例えば、ピレン、ペリレン、トリフエ二レン)、 キサンテン類(例えば、フルォレセイン、ェォシン、エリス口シン、ローダミン B、ローズ ベンガル)、シァニン類(例えば、インドカルボシァニン、チアカルボシァニン、ォキサ カルボシァニン)、メロシアニン類(例えば、メロシアニン、カルボメロシアニン)、チア ジン類(例えば、チォニン、メチレンブルー、トルイジンブルー)、アタリジン類(例えば 、アタリジンオレンジ、クロロフラビン、ァクリフラビン)、アントラキノン類(例えば、アント ラキノン)、スクァリウム類 (例えば、スクァリウム)、アタリドン類 (例えば、アタリドン、クロ ロアタリドン、 N—メチルアタリドン、 N ブチルアタリドン、 N ブチル一クロロアクリド ン等)、クマリン類(例えば、 3—(2 べンゾフロイル) 7 ジェチルァミノクマリン、 3 - (2 ベンゾフロイル) 7— (1—ピロリジ -ル)クマリン、 3 ベンゾィル 7 ジェ チルァミノクマリン、 3- (2—メトキシベンゾィル) 7 ジェチルァミノクマリン、 3— (4 —ジメチルァミノべンゾィル) 7—ジェチルァミノクマリン、 3,3,一カルボニルビス(5 , 7—ジ n—プロポキシクマリン)、 3, 3,一カルボニルビス(7—ジェチルァミノタマリ ン)、 3—ベンゾィル 7—メトキシクマリン、 3— (2—フロイル) 7—ジェチルアミノク マリン、 3—(4ージェチルァミノシンナモイル) 7—ジェチルァミノクマリン、 7—メトキ シ— 3— (3—ピリジルカルボ-ル)クマリン、 3—ベンゾィル—5, 7—ジプロポキシクマ リン等があげられ、他に特開平 5- 19475号、特開平 7- 271028号、特開 2002- 363 206号、特開 2002 - 363207号、特開 2002 - 363208号、特開 2002 - 363209号 等の各公報に記載のクマリンィ匕合物など)が挙げられる。
[0045] 前記光重合開始剤と前記増感剤との組合せとしては、例えば、特開 2001 - 3057 34号公報に記載の電子移動型開始系 [ (1)電子供与型開始剤及び増感色素、 (2)
電子受容型開始剤及び増感色素、(3)電子供与型開始剤、増感色素及び電子受容 型開始剤 (三元開始系)]などの組合せが挙げられる。
[0046] 前記増感剤の含有量としては、前記感光性組成物中の全成分に対し、 0. 05-30 質量%が好ましぐ 0. 1〜20質量%がより好ましぐ 0. 2〜10質量%が特に好ましい 。該含有量が、 0. 05質量%未満であると、活性エネルギー線への感度が低下し、露 光プロセスに時間がかかり、生産性が低下することがあり、 30質量%を超えると、保 存時に前記感光層から前記増感剤が析出することがある。
[0047] 前記光重合開始剤は、 1種単独で使用してもよぐ 2種以上を併用してもよい。
前記光重合開始剤の特に好ましい例としては、後述する露光において、波長が 40 5nmのレーザ光に対応可能である、前記ホスフィンオキサイド類、前記 α—アミノア ルキルケトン類、前記トリァジン骨格を有するハロゲンィ匕炭化水素化合物と後述する 増感剤としてのアミンィ匕合物とを組合せた複合光開始剤、へキサァリールビイミダゾ ール化合物、あるいは、チタノセンなどが挙げられる。
[0048] 前記光重合開始剤の前記感光性組成物における含有量としては、 0. 1〜30質量 %が好ましぐ 0. 5〜20質量%がより好ましぐ 0. 5〜15質量%が特に好ましい。
[0049] 〔熱架橋剤〕
前記熱架橋剤としては、特に制限はなぐ 目的に応じて適宜選択することができ、 前記感光性組成物を用いて形成される感光層の硬化後の膜強度を改良するために 、現像性等などに悪影響を与えない範囲で、例えば、エポキシ榭脂ィ匕合物、ォキセ タンィ匕合物、ポリイソシァネートイ匕合物、ポリイソシァネートイ匕合物にブロック剤を反応 させて得られる化合物及びメラミン誘導体力 選択される少なくとも 1種を用 V、ること ができる。
[0050] 前記エポキシ榭脂化合物としては、例えば、ビキシレノール型もしくはビフエノール 型エポキシ榭脂 (「ΥΧ4000、ジャパンエポキシレジン社製」等)又はこれらの混合物 、イソシァヌレート骨格等を有する複素環式エポキシ榭脂(「TEPIC、 日産化学工業 社製」、「ァラルダイト PT810、チバ スぺシヤノレティ ケミカノレズ社製」等)、ビスフエノ ール A型エポキシ榭脂、ノボラック型エポキシ榭脂、ビスフエノール F型エポキシ榭脂 、水添ビスフエノール A型エポキシ榭脂、グリシジノレアミン型エポキシ榭脂、ヒダントイ
ン型エポキシ榭脂、脂環式エポキシ榭脂、トリヒドロキシフエニルメタン型エポキシ榭 脂、ビスフエノール S型エポキシ榭脂、ビスフエノール Aノボラック型エポキシ榭脂、テ トラフエ-ロールエタン型エポキシ榭脂、グリシジルフタレート榭脂、テトラグリシジル キシレノィルエタン榭脂、ナフタレン基含有エポキシ榭脂(「ESN— 190、 ESN— 36 0、新曰鉄ィ匕学ネ土製」、「HP— 4032, EXA-4750,: EXA— 4700 ;大日本インキイ匕 学工業社製」等)、ジシクロペンタジェン骨格を有するエポキシ榭脂(「HP— 7200, HP- 7200H;大日本インキ化学工業社製」等)、グリシジルメタアタリレート共重合 系エポキシ榭脂(「CP— 50S, CP- 50M ;日本油脂社製」等)、シクロへキシルマレ イミドとグリシジルメタアタリレートとの共重合エポキシ榭脂などが挙げられる力、これら に限られるものではない。これらのエポキシ榭脂は、 1種単独で使用してもよいし、 2 種以上を併用してもよい。
[0051] 前記ォキセタンィ匕合物としては、例えば、ビス [ (3—メチルー 3—ォキセタニルメトキ シ)メチル]エーテル、ビス [ ( 3—ェチル— 3—ォキセタ -ルメトキシ)メチル]エーテル 、 1, 4 ビス [ (3—メチル 3—ォキセタ -ルメトキシ)メチル]ベンゼン、 1, 4 ビス [ ( 3 -ェチル 3—ォキセタ -ルメトキシ)メチル]ベンゼン、( 3 -メチル 3—ォキセ タ -ル)メチルアタリレート、 (3ーェチルー 3ーォキセタ -ル)メチルアタリレート、 (3- メチル 3—ォキセタ -ル)メチルメタタリレート、 ( 3 ェチル 3—ォキセタ -ル)メチ ルメタタリレート又はこれらのオリゴマーあるいは共重合体等の多官能ォキセタン類の 他、ォキセタン基と、ノボラック榭脂、ポリ(p ヒドロキシスチレン)、カルド型ビスフエノ 一ノレ類、カリックスァレーン類、カリックスレゾノレシンアレーン類、シノレセスキォキサン 等の水酸基を有する榭脂など、とのエーテルィ匕合物が挙げられ、この他、ォキセタン 環を有する不飽和モノマーとアルキル (メタ)アタリレートとの共重合体なども挙げられ る。
[0052] また、前記エポキシ榭脂化合物や前記ォキセタンィ匕合物の熱硬化を促進するため 、例えば、ジシアンジアミド、ベンジルジメチルァミン、 4— (ジメチルァミノ) N, N— ジメチルベンジルァミン、 4ーメトキシ N, N ジメチルベンジルァミン、 4ーメチルー N, N ジメチルベンジルァミン等のアミン化合物;トリェチルベンジルアンモ-ゥムク ロリド等の 4級アンモ-ゥム塩化合物;ジメチルァミン等のブロックイソシァネートイ匕合
物;イミダゾール、 2—メチルイミダゾール、 2 ェチルイミダゾール、 2 ェチルー 4 メチルイミダゾール、 2 フエ-ルイミダゾール、 4 フエ-ルイミダゾール、 1—シァノ ェチルー 2 フエ-ルイミダゾール、 1一(2 シァノエチル) 2 ェチルー 4ーメチ ルイミダゾール等のイミダゾール誘導体二環式アミジンィ匕合物及びその塩;トリフエ- ルホスフィン等のリン化合物;メラミン、グアナミン、ァセトグアナミン、ベンゾグアナミン 等のグアナミン化合物; 2, 4 ジァミノ 6 メタクリロイルォキシェチル S トリアジ ン、 2 ビュル一 2, 4 ジァミノ一 S トリアジン、 2 ビュル一 4, 6 ジァミノ一 S ト リアジン'イソシァヌル酸付カ卩物、 2, 4 ジアミノー 6—メタクリロイルォキシェチルー S -トリァジン'イソシァヌル酸付加物等の S -トリァジン誘導体;などを用いることができ る。これらは 1種単独で使用してもよぐ 2種以上を併用してもよい。なお、前記ェポキ シ榭脂化合物や前記ォキセタン化合物の硬化触媒、あるいは、これらとカルボキシル 基の反応を促進することができるものであれば、特に制限はなぐ上記以外の熱硬化 を促進可能な化合物を用いてもょ 、。
前記エポキシ榭脂、前記ォキセタンィ匕合物、及びこれらとカルボン酸との熱硬化を 促進可能な化合物の前記感光性組成物固形分中の固形分含有量は、通常 0. 01〜 15質量%でぁる。
また、前記熱架橋剤としては、特開平 5— 9407号公報記載のポリイソシァネートイ匕 合物を用いることができ、該ポリイソシァネートイ匕合物は、少なくとも 2つのイソシァネ 一ト基を含む脂肪族、環式脂肪族又は芳香族基置換脂肪族化合物から誘導されて いてもよい。具体的には、 1, 3 フエ-レンジイソシァネートと 1, 4 フエ-レンジイソ シァネートとの混合物、 2, 4 及び 2, 6 トルエンジイソシァネート、 1, 3 及び 1, 4 キシリレンジイソシァネート、ビス(4 イソシァネート フエ-ル)メタン、ビス(4 イソシァネートシクロへキシル)メタン、イソフォロンジイソシァネート、へキサメチレンジ イソシァネート、トリメチルへキサメチレンジイソシァネート等の 2官能イソシァネート; 該 2官能イソシァネートと、トリメチロールプロパン、ペンタリスルトール、グリセリン等と の多官能アルコール;該多官能アルコールのアルキレンオキサイド付加体と、前記 2 官能イソシァネートとの付加体;へキサメチレンジイソシァネート、へキサメチレン 1 , 6 ジイソシァネート及びその誘導体等の環式三量体;などが挙げられる。
[0054] 更に、本発明の感光性組成物の保存性を向上させることを目的として、前記ポリィ ソシァネート及びその誘導体のイソシァネート基にブロック剤を反応させて得られる化 合物を用いてもよい。
前記イソシァネート基ブロック剤としては、イソプロパノール、 tert. —ブタノール等 のアルコール類; ε —力プロラタタム等のラタタム類;フエノール、クレゾール、 ρ— tert . —ブチノレフエノーノレ、 p— sec. —ブチノレフエノーノレ、 p— sec. —アミノレフエノーノレ、 p -ォクチルフエノール、 p -ノ-ルフエノール等のフエノール類; 3 -ヒドロキシピリジ ン、 8—ヒドロキシキノリン等の複素環式ヒドロキシル化合物;ジアルキルマロネート、メ チルェチルケトキシム、ァセチルアセトン、アルキルァセトアセテートォキシム、ァセト ォキシム、シクロへキサノンォキシム等の活性メチレンィ匕合物;などが挙げられる。こ れらの他、特開平 6 - 295060号公報記載の分子内に少なくとも 1つの重合可能な 二重結合及び少なくとも 1つのブロックイソシァネート基のいずれかを有する化合物 などを用いることができる。
[0055] また、前記熱架橋剤として、メラミン誘導体を用いることができる。該メラミン誘導体と しては、例えば、メチロールメラミン、アルキル化メチロールメラミン (メチロール基を、 メチル、ェチル、ブチル等でエーテルィ匕したィ匕合物)などが挙げられる。これらは 1種 単独で使用してもよいし、 2種以上を併用してもよい。これらの中でも、保存安定性が 良好で、感光層の表面硬度ある ヽは硬化膜の膜強度自体の向上に有効である点で 、アルキル化メチロールメラミンが好ましぐへキサメチル化メチロールメラミンが特に 好ましい。
[0056] 前記熱架橋剤の前記感光性組成物固形分中の固形分含有量は、 1〜40質量% が好ましぐ 3〜20質量%がより好ましい。該固形分含有量が 1質量%未満であると、 硬化膜の膜強度の向上が認められず、 40質量%を超えると、現像性の低下や露光 感度の低下を生ずることがある。
[0057] 〔その他の成分〕
前記その他の成分としては、例えば、熱重合禁止剤、可塑剤、着色剤 (着色顔料あ るいは染料)、体質顔料、などが挙げられ、更に基材表面への密着促進剤及びその 他の助剤類 (例えば、導電性粒子、充填剤、消泡剤、難燃剤、レべリング剤、剥離促
進剤、酸化防止剤、香料、表面張力調整剤、連鎖移動剤など)を併用してもよい。こ れらの成分を適宜含有させることにより、目的とする感光性組成物の安定性、写真性 、膜物性などの性質を調整することができる。
[0058] 熱重合禁止剤
前記熱重合禁止剤は、前記重合性化合物の熱的な重合又は経時的な重合を防止 するために添カ卩してもよい。
前記熱重合禁止剤としては、例えば、 4—メトキシフエノール、ハイドロキノン、アル キルまたはァリール置換ノヽイドロキノン、 tーブチルカテコール、ピロガロール、 2—ヒド ロキシベンゾフエノン、 4—メトキシ一 2 ヒドロキシベンゾフエノン、塩化第一銅、フエ ノチアジン、クロラニル、ナフチルァミン、 13 ナフトール、 2, 6 ジ tーブチルー 4 クレゾール、 2, 2,ーメチレンビス(4ーメチルー 6 t—ブチルフエノール)、ピリジン 、ニトロベンゼン、ジニトロベンゼン、ピクリン酸、 4ートルイジン、メチレンブルー、銅と 有機キレート剤反応物、サリチル酸メチル、及びフエノチアジン、ニトロソィ匕合物、 -ト 口ソィ匕合物と A1とのキレート等が挙げられる。
[0059] 前記熱重合禁止剤の含有量としては、前記重合性化合物に対して 0. 001〜5質 量%が好ましぐ 0. 005〜2質量%がより好ましぐ 0. 01〜1質量%が特に好ましい 。該含有量が、 0. 001質量%未満であると、保存時の安定性が低下することがあり、 5質量%を超えると、活性エネルギー線に対する感度が低下することがある。
[0060] 一着色顔料
前記着色顔料としては、特に制限はなぐ目的に応じて適宜選択することができ、 例えば、ビク卜! J ピュア一ブルー BO (C. I. 42595)、オーラミン(C. I. 41000)、 フアット'ブラック HB (C. I. 26150)、モノライト'エロー GT(C. I.ビグメント 'エロー 1 2)、パーマネント 'エロー GR(C. I.ピグメント 'エロー 17)、パーマネント 'エロー HR( C. I.ビグメント 'エロー 83)、パーマネント 'カーミン FBB (C. I.ビグメント 'レッド 146 )、ホスターバームレッド ESB (C. I.ピグメント 'バイオレット 19)、パーマネント 'ルビ 一 FBH (C. I.ビグメント 'レッド 11)フアステル 'ピンク Bスプラ(C. I.ビグメント 'レッド 81)モナストラル'ファースト 'ブルー(C. I.ピグメント 'ブルー 15)、モノライト'ファー スト'ブラック B (C. I.ビグメント 'ブラック 1)、カーボン、 C. I.ビグメント 'レッド 97、 C.
I.ビグメント 'レッド 122、 C. I.ビグメント 'レッド 149、 C. I.ビグメント 'レッド 168、 C. I.ビグメント 'レッド 177、 C. I.ビグメント 'レッド 180、 C. I.ビグメント 'レッド 192、 C. I.ピグメント.レッド 215、 C. I.ピグメント.グリーン 7、 C. I.ピグメント.グリーン 36、 C . I.ビグメント 'ブルー 15 : 1、 C. I.ビグメント 'ブルー 15 :4、 C. I.ビグメント 'ブルー 15 : 6、 C. I.ピグメント.ブルー 22、 C. I.ピグメント.ブルー 60、 C. I.ピグメント.ブ ルー 64などが挙げられる。これらは 1種単独で用いてもよいし、 2種以上を併用しても よい。
[0061] 前記着色顔料の前記感光性組成物固形分中の固形分含有量は、永久パターン形 成の際の感光層の露光感度、解像性などを考慮して決めることができ、前記着色顔 料の種類により異なる力 一般的には 0. 05〜: LO質量%が好ましぐ 0. 1〜5質量% 力 り好ましい。
[0062] 一体質顔料
前記感光性組成物には、必要に応じて、永久パターンの表面硬度の向上、あるい は線膨張係数を低く抑えること、あるいは、硬化膜自体の誘電率や誘電正接を低く 抑えることを目的として、無機顔料や有機微粒子を添加することができる。
前記無機顔料としては、特に制限はなぐ公知のものの中から適宜選択することが でき、例えば、カオリン、硫酸バリウム、チタン酸バリウム、酸化ケィ素粉、微粉状酸化 ケィ素、気相法シリカ、無定形シリカ、結晶性シリカ、溶融シリカ、球状シリカ、タルク、 クレー、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、 マイ力などが挙げられる。
前記無機顔料の平均粒径は、 10 m未満が好ましぐ 3 m以下がより好ましい。 該平均粒径が 10 m以上であると、光錯乱により解像度が劣化することがある。 前記有機微粒子としては、特に制限はなぐ 目的に応じて適宜選択することができ 、例えば、メラミン榭脂、ベンゾグアナミン榭脂、架橋ポリスチレン榭脂などが挙げられ る。また、平均粒径 1〜5 /ζ πι、吸油量 100〜200m2Zg程度のシリカ、架橋樹脂から なる球状多孔質微粒子などを用いることができる。
[0063] 前記体質顔料の添加量は、 5〜60質量%が好ましい。該添加量が 5質量%未満で あると、十分に線膨張係数を低下させることができないことがあり、 60質量%を超える
と、感光層表面に硬化膜を形成した場合に、該硬化膜の膜質が脆くなり、永久バタ ーンを用いて配線を形成する場合にお!、て、配線の保護膜としての機能が損なわれ ることがある。
[0064] 密着促進剤
各層間の密着性、又は感光層と基材との密着性を向上させるために、各層に公知 の 、わゆる密着促進剤を用いることができる。
[0065] 前記密着促進剤としては、例えば、特開平 5— 11439号公報、特開平 5— 34153 2号公報、及び特開平 6—43638号公報などに記載の密着促進剤が好適に挙げら れる。具体的には、ベンズイミダゾール、ベンズォキサゾール、ベンズチアゾール、 2 メルカプトべンズイミダゾール、 2—メルカプトべンズォキサゾール、 2—メルカプト ベンズチアゾール、 3 モルホリノメチルー 1 フエ二ルートリアゾールー 2 チオン、 3 モルホリノメチル 5 フエニル ォキサジァゾール 2 チオン、 5 アミノー 3 モルホリノメチル チアジアゾール 2 チオン、及び 2 メルカプト 5 メチル チォーチアジアゾール、トリァゾール、テトラゾール、ベンゾトリァゾール、カルボキシ ベンゾトリァゾール、アミノ基含有べンゾトリァゾール、シランカップリング剤などが挙げ られる。
[0066] 前記密着促進剤の含有量としては、前記感光性組成物中の全成分に対して 0. 00 1質量%〜20質量%が好ましぐ 0. 01〜10質量%がより好ましぐ 0. 1質量%〜5 質量%が特に好ましい。
[0067] 本発明の感光性組成物は、現像性、はんだ耐熱性、耐折性、プレッシャータッカー 耐性に優れ、硬化皮膜の可撓性が大幅に向上する。このため、プリント配線板 (多層 配線基板、ビルドアップ配線基板等)、カラーフィルタや柱材、リブ材、スぺーサ一、 隔壁などのディスプレイ用部材、ホログラム、マイクロマシン、プルーフなどの永久パ ターン形成用として広く用いることができ、特に本発明の感光性組成物、永久パター ン及びその形成方法に好適に用いることができる。
[0068] 〔感光層〕
前記感光層は、本発明の前記感光性組成物により形成される。
前記感光層は、後述する露光工程において、少なくとも光照射手段力 の光を受
光し出射する描素部を n個有する光変調手段により、前記光照射手段からの光を変 調させた後に、前記描素部における出射面の歪みによる収差を補正可能な非球面 を有するマイクロレンズが配列されたマイクロレンズアレイを通過させた光、又は、前 記描素部の周辺部からの光を入射させな 、レンズ開口形状を有するマイクロレンズ を配列したマイクロレンズアレイを通過した光で、露光されるのが好まし!/、。
[0069] 前記感光層の厚みとしては、特に制限はなぐ目的に応じて適宜選択することがで きるが、例えば、 3〜: LOO m力好ましく、 5〜70 mがより好ましい。
[0070] 前記感光層の形成方法としては、基材上に、本発明の前記感光性組成物を、水又 は溶剤に溶解、乳化又は分散させて感光性組成物溶液を調製し、該溶液を直接塗 布し、乾燥させることにより積層する方法が挙げられる。
[0071] 前記感光性組成物溶液の溶剤としては、特に制限はなぐ目的に応じて適宜選択 することができ、例えば、メタノール、エタノール、 n—プロパノール、イソプロパノール 、 n—ブタノール、 sec ブタノール、 n—へキサノール等のアルコール類;アセトン、メ チルェチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロへキサノン、ジイソプチルケトンなど のケトン類;酢酸ェチル、酢酸ブチル、酢酸 n—ァミル、硫酸メチル、プロピオン酸 ェチル、フタル酸ジメチル、安息香酸ェチル、及びメトキシプロピルアセテートなどの エステル類;トルエン、キシレン、ベンゼン、ェチルベンゼンなどの芳香族炭化水素類 ;四塩化炭素、トリクロロエチレン、クロ口ホルム、 1, 1, 1—トリクロロェタン、塩化メチ レン、モノクロ口ベンゼンなどのハロゲン化炭化水素類;テトラヒドロフラン、ジェチル エーテノレ、エチレングリコーノレモノメチノレエーテノレ、エチレングリコーノレモノエチノレエ 一テル、 1ーメトキシー 2—プロパノールなどのエーテル類;ジメチルホルムアミド、ジメ チルァセトアミド、ジメチルスルホオキサイド、スルホランなどが挙げられる。これらは、 1種単独で使用してもよぐ 2種以上を併用してもよい。また、公知の界面活性剤を添 カロしてちょい。
[0072] 前記塗布の方法としては、特に制限はなぐ目的に応じて適宜選択することができ 、例えば、スピンコーター、スリットスピンコーター、ロールコーター、ダイ =1一ター、力 一テンコーターなどを用いて、前記支持体に直接塗布する方法が挙げられる。
前記乾燥の条件としては、各成分、溶媒の種類、使用割合等によっても異なるが、
通常 60〜 110°Cの温度で 30秒間〜 15分間程度である。
[0073] (永久パターン及びパターン形成方法)
本発明の永久パターンは、本発明のパターン形成方法により得られる。 本発明のパターン形成方法は、本発明の感光性組成物を、基材の表面に塗布し、 乾燥して感光層を形成した後、露光し、現像する。本発明においては、可撓性及び 耐折性に優れた感光性組成物を用いるので、フレキシブル基板に適用することがで き、ロール ·ッ一 ·ロールで露光を行うことができ、生産性が飛躍的に向上する。
以下、本発明のパターン形成方法の説明を通じて、本発明の永久パターンの詳細 も明らかにする。
[0074] 〔基材〕
前記基材としては、特に制限はなぐ公知の材料の中から表面平滑性の高いもの 力も凸凹のある表面を有するものまで適宜選択することができ、例えば、板状の基材 (基板)が好ましぐ具体的には、フレキシブルプリント配線板形成用基板 (例えば、銅 張積層板)、ガラス板 (例えば、ソーダガラス板等)、合成樹脂性のフィルム、紙、金属 板などが挙げられる力 これらの中でも、フレキシブルプリント配線板形成用基板が 好ましぐ多層配線基板やビルドアップ配線基板などへの半導体等の高密度実装化 が可能となる点で、該プリント配線板形成用基板が配線形成済みであるのが特に好 ましい。
[0075] 前記基材は、該基材上に前記感光性組成物による感光層が形成されてなる積層 体における前記感光層に対して後述する露光することにより、露光した領域を硬化さ せ、後述する現像により永久パターンを形成することができる。
[0076] 一積層体
前記積層体の形成方法としては、特に制限はなぐ目的に応じて適宜選択すること ができるが、前記基材上に、前記感光性組成物を塗布及び乾燥して形成した感光層 を積層するのが好ましい。
前記塗布及び乾燥の方法としては、特に制限はなぐ目的に応じて適宜選択するこ とができ、例えば、前記感光性組成物における感光層を形成する際に行われる、前 記感光性組成物溶液の塗布及び乾燥と同様な方法で行うことができ、例えば、該感
光性組成物溶液をスピンコーター、スリットスピンコーター、ロールコーター、ダイコー ター、カーテンコーターなどを用いて塗布する方法が挙げられる。
[0077] [露光工程]
前記露光工程としては、少なくとも光照射手段力 の光を受光し出射する描素部を n個有する光変調手段により、前記光照射手段からの光を変調させた後に、前記描 素部における出射面の歪みによる収差を補正可能な非球面を有するマイクロレンズ が配列されたマイクロレンズアレイを通過させた光、又は、前記描素部の周辺部から の光を入射させな ヽレンズ開口形状を有するマイクロレンズを配列したマイクロレンズ アレイを通過させた光によって、前記感光層形成工程により形成された感光層を、露 光する工程である。
[0078] 前記露光工程としては、少なくとも光照射手段力 の光を受光し出射する描素部を n個有する光変調手段により、前記光照射手段からの光を変調させた後に、前記描 素部における出射面の歪みによる収差を補正可能な非球面を有するマイクロレンズ が配列されたマイクロレンズアレイを通過させた光、又は、前記描素部の周辺部から の光を入射させな ヽレンズ開口形状を有するマイクロレンズを配列したマイクロレンズ アレイを通過させた光によって、前記感光層形成工程により形成された感光層を、露 光する工程を有する。
[0079] 前記露光工程において、前記光照射手段から照射される光としては、特に制限は なぐ目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、光重合開始剤や増感剤を 活性化する電磁波、紫外から可視光、電子線、 X線、レーザ光などが挙げら、これら の中でも、光のオンオフ制御が短時間で行え、光の干渉制御が容易なレーザ光が好 適に挙げられる。
前記紫外力 可視光の光の波長としては、特に制限はなぐ目的に応じて適宜選 択することができるが、感光性組成物の露光時間の短縮を図る目的から、 330-65 Onmが好ましぐ 395〜415nm力より好ましく、 405nmであることが特に好ましい。 前記光照射手段による光の照射方法としては、特に制限はなぐ目的に応じて適宜 選択することができ、例えば、高圧水銀灯、キセノン灯、カーボンアーク灯、ハロゲン ランプ、複写機用冷陰極管、 LED,半導体レーザなどの公知の光源によって照射す
る方法が挙げられる。また、これらの光源からの光を 2以上合成して照射することが好 適であり、 2以上の光を合成したレーザ光(以下、「合波レーザ光」ということがある。 ) を照射することが特に好適に挙げられる。
前記合波レーザ光の照射方法としては、特に制限はなぐ目的に応じて適宜選択 することができるが、複数のレーザ光源と、マルチモード光ファイバと、該複数のレー ザ光源から照射されるレーザ光を集光して前記マルチモード光ファイバに結合させる 集合光学系とにより合波レーザ光を構成して照射する方法が挙げられる。
[0080] 前記露光工程にお!、て、光を変調する方法としては、前記光照射手段からの光を 受光し出射する描素部を n個有する光変調手段により変調する方法であれば、特に 制限はなぐ目的に応じて適宜選択することができるが、 n個の描素部の中から連続 的に配置された任意の n個未満の描素部をパターン情報に応じて制御する方法が好 適に挙げられる。
前記描素部の数 (n)としては、特に制限はなぐ目的に応じて適宜選択することが できるが、 2以上が好ましい。
前記光変調手段における描素部の配列としては、特に制限はなぐ目的に応じて 適宜選択することができるが、例えば、 2次元的に配列されることが好ましぐ格子状 に配列されることがより好まし 、。
また、前記光の変調方法としては、特に制限はなぐ目的に応じて適宜選択するこ とができるが、前記光変調手段が、空間光変調素子による方法が好適に挙げられる 前記空間光変調素子としては、特に制限はなぐ目的に応じて適宜選択することが できる力 デジタル 'マイクロミラ^ デバイス(DMD)、 MEMS (Micro Electro M echanical Systems)タイプの空間光変調素子(SLM ; Special Light Modulat or)、電気光学効果により透過光を変調する光学素子 (PLZT素子)、液晶光シャツタ (FLC)などが好適に挙げられ、これらの中でも DMDが特に好適に挙げられる。
[0081] 前記露光工程において、前記変調手段により変調された光は、前記描素部におけ る出射面の歪みによる収差を補正可能な非球面を有するマイクロレンズが配列され たマイクロレンズアレイ、又は、前記描素部の周辺部からの光を入射させないレンズ
開口形状を有するマイクロレンズを配列したマイクロレンズアレイを通過させられる。 前記マイクロレンズアレイに配置されるマイクロレンズとしては、特に制限はないが、 例えは、非球面を有するものが好ましぐ前記非球面がトーリック面であるマイクロレン ズであることがより好まし!/、。
更に、前記露光工程において、前記変調手段により変調された光は、アパーチャァ レイ、結合光学系、適宜選択されるその他の光学系などを通過させられることが好ま しい。
[0082] 前記露光工程において、感光層を、露光する方法としては、特に制限はなぐ目的 に応じて適宜選択することができ、例えば、デジタル露光、アナログ露光などが挙げ られる力 デジタル露光が好適である。
前記デジタル露光の方法としては、特に制限はなぐ目的に応じて適宜選択するこ とができ、例えば、所定のパターン情報に基づいて生成される制御信号に応じて変 調されたレーザ光を用いて行われることが好適である。
更に、前記露光工程において、感光層を、露光する方法としては、特に制限はなく 、目的に応じて適宜選択することができるが、短時間、かつ高速露光を可能とする観 点から、露光光と感光層とを相対的に移動させながら行うことが好ましぐ前記デジタ ル ·マイクロミラー ·デバイス (DMD)と併用されることが特に好ま 、。
[0083] 前記露光工程にお!、て、不活性ガス雰囲気下で露光することもできる。例えば、前 記感光層形成工程により形成された感光層を、露光する方法としては、特に制限は なぐ目的に応じて適宜選択することができ、例えば、不活性ガスを前記感光層表面 に直接吹きかける方法、枠状フレームの一辺が開放され、不活性ガスの導入孔が少 なくとも残りの 1辺に形成された試料台中の露光空間に、露光対象である感光層が形 成された試料を載置し、前記不活性ガスの導入孔カゝら不活性ガスを導入して、感光 層表面を不活性ガスで覆!、つつ、露光を行う方法などが挙げられる。
また、前記露光空間を密封空間として、減圧下で該密封空間内に不活性ガスを導 入することも可能である。
前記不活性ガスとしては、酸素の影響により前記感光層の重合反応が阻害されるこ とを防止できれば、特に制限はなぐ目的に応じて適宜選択することができ、例えば、
窒素、ヘリウム、ァノレゴンなどが挙げられる。
[0084] 以下、本発明のパターン形成方法に好適に用いられるパターン形成装置を図面を 参照しながら説明する。
[0085] 図 7は、本発明のパターン形成方法に好適に用いられるパターン形成装置の外観 を示す概略斜視図である。
前記光変調手段を含むパターン形成装置は、図 7に示すように 4本の脚部 154に 支持された厚い板状の設置台 156の上面に、シート状のパターン形成材料 150を表 面に吸着して保持する平板状のステージ 152を備えている。
ステージ 152は、その長手方向がステージ移動方向を向くように配置されると共に、 前記設置台 156の上面に形成されたガイド 158によって往復移動可能に支持されて いる。なお、前記パターン形成装置には、ステージ 152をガイド 158に沿って駆動す るための図示しな 、駆動装置を有して 、る。
[0086] 設置台 156の中央部には、ステージ 152の移動経路を跨ぐように下向き C字状のゲ ート 160が設けられている。ゲート 160の各々の端部は、設置台 156の長手方向中 央部における両側面に固定されている。このゲート 160の一方の側面側には、スキヤ ナ 162が設けられ、他方の側面側には、パターン形成材料 150の先端及び後端を検 知する複数 (例えば、 2個)の検知センサ 164が設けられている。スキャナ 162及び検 知センサ 164は、ゲート 160に各々取り付けられて、ステージ 152の移動経路の上方 に固定配置されている。なお、スキャナ 162及び検知センサ 164は、これらを制御す る図示しないコントローラに接続されている。
[0087] 図 8は、スキャナの構成を示す概略斜視図である。また、図 9Aは、感光層に形成さ れる露光済み領域を示す平面図であり、図 9Bは、露光ヘッドによる露光エリアの配 列を示す図である。
スキャナ 162は、図 8及び図 9Bに示すように、 m行 n列(例えば、 3行 5列)の略マトリ ックス状に配列された複数 (例えば、 14個)の露光ヘッド 166を備えている。この例で は、パターン形成材料 150の幅との関係で、 3行目には 4個の露光ヘッド 166を配置 した。なお、 m行目の n列目に配列された個々の露光ヘッドを示す場合は、露光へッ ド 166 と表記する。
露光ヘッド 166による露光エリア 168は、副走査方向を短辺とする矩形状である。 従って、ステージ 152の移動に伴い、パターン形成材料 150には露光ヘッド 166毎 に帯状の露光済み領域 170が形成される。なお、 m行目の n列目に配列された個々 の露光ヘッドによる露光エリアを示す場合は、露光エリア 168
mnと表記する。
[0088] また、図 9A及び Bに示すように、帯状の露光済み領域 170が副走査方向と直交す る方向に隙間無く並ぶように、ライン状に配列された各行の露光ヘッドの各々は、配 列方向に所定間隔 (露光エリアの長辺の自然数倍、本例では 2倍)ずらして配置され ている。このため、 1行目の露光エリア 168 と露光エリア 168 との間の露光できな
11 12
い部分は、 2行目の露光エリア 168 と 3行目の露光エリア 168 とにより露光すること
21 31
ができる。
[0089] 図 10は、露光ヘッドの概略構成を示す斜視図である。
露光ヘッド 166
11〜166 各々は、図 10に示すように、光ビームをパターン情報に mn
応じて光変調する前記光変調手段 (各描素毎に変調する空間光変調素子)としての
、米国テキサス 'インスツルメンッ社製のデジタル ·マイクロミラ一'デバイス(以下「D MD」ということがある。) 50と、 DMD50の光入射側に配置され、光ファイバの出射端 部 (発光点)が露光エリア 168の長辺方向と対応する方向に沿って一列に配列される レーザ出射部 68を備えた光照射手段 66としてのファイバアレイ光源 66と、ファイバァ レイ光源 66から出射されたレーザ光を補正して DMD上に集光させるレンズ系 67と、 レンズ系 67を透過したレーザ光を DMD50に向けて反射するミラー 69と、 DMD50 で反射されたレーザ光 Bを、パターン形成材料 150上に結像する結像光学系 51とを 備えている。なお、図 10では、レンズ系 67を概略的に示してある。
[0090] 図 12は、パターン情報に基づいて、 DMDの制御を行うコントローラである。
DMD50は、図 12に示すように、データ処理部、ミラー駆動制御部などを有するコ ントローラ 302に接続されている。このコントローラ 302のデータ処理部では、入力さ れたパターン情報に基づいて、露光ヘッド 166毎に DMD50の制御すべき領域内の 各マイクロミラーを駆動制御する制御信号を生成する。なお、制御すべき領域につい ては後述する。また、ミラー駆動制御部では、パターン情報処理部で生成した制御信 号に基づいて、露光ヘッド 166毎に DMD50の各マイクロミラーの反射面の角度を制
御する。
[0091] 図 1は、前記光変調手段としてのデジタル 'マイクロミラー'デバイス (DMD)の構成 を示す部分拡大図である。
図 1〖こ示すよう〖こ、 DMD50は、 SRAMセル (メモリセル) 60上〖こ、各々描素(ピクセ ル)を構成する多数 (例えば、 1024個 X 768個)の微小ミラー(マイクロミラー) 62が 格子状に配列されてなるミラーデバイスである。各ピクセルにおいて、最上部には支 柱に支えられたマイクロミラー 62が設けられており、マイクロミラー 62の表面にはアル ミニゥム等の反射率の高い材料が蒸着されている。なお、マイクロミラー 62の反射率 は 90%以上であり、その配列ピッチは縦方向、横方向とも一例として 13. であ る。また、マイクロミラー 62の直下には、ヒンジ及びヨークを含む支柱を介して通常の 半導体メモリの製造ラインで製造されるシリコンゲートの CMOSの SRAMセル 60が 配置されており、全体はモノリシックに構成されている。
[0092] 図 2A及び Bは、 DMDの動作を説明する図である。
DMD50の SRAMセル 60にデジタル信号が書き込まれると、支柱に支えられたマ イク口ミラー 62が、対角線を中心として DMD50が配置された基板側に対して ±ひ度 (例えば ± 12度)の範囲で傾けられる。図 2Aは、マイクロミラー 62がオン状態である + α度に傾いた状態を示し、図 2Βは、マイクロミラー 62がオフ状態である α度に 傾いた状態を示す。
従って、パターン情報に応じて、 DMD50の各ピクセルにおけるマイクロミラー 62の 傾きを制御することによって、 DMD50に入射したレーザ光は、それぞれのマイクロミ ラー 62の傾き方向へ反射される。
なお、図 1では、マイクロミラー 62が、 + α度又は α度に制御されている状態の 一例を示す。それぞれのマイクロミラー 62のオンオフ制御は、 DMD50に接続された 前記コントローラ 302によって行われる。また、オフ状態のマイクロミラー 62で反射し たレーザ光 Βが進行する方向には、図示しな 、光吸収体が配置されて 、る。
[0093] DMD50は、その短辺が副走査方向と所定角度 0 (例えば、 0. 1° 〜5° )を成す ように僅かに傾斜させて配置するのが好ま 、。
図 3Αは、 DMD50を傾斜させない場合の各マイクロミラーによる反射光像 (露光ビ
ーム) 53の走査軌跡を示し、図 3Bは DMD50を傾斜させた場合の露光ビーム 53の 走査軌跡を示している。
図 3Bに示すように、 DMD50には、長手方向にマイクロミラーが多数個(例えば、 1 024個)配列されたマイクロミラー列力 短手方向に多数^ & (例えば、 756糸且)配列さ れているが、 DMD50を傾斜させることにより、各マイクロミラーによる露光ビーム 53 の走査軌跡(走査線)のピッチ P力 DMD50を傾斜させない場合の走査線のピッチ
2
Pより狭くなり、解像度を大幅に向上させることができる。一方、 DMD50の傾斜角は 微小であるので、 DMD50を傾斜させた場合の走査幅 Wと、 DMD50を傾斜させな
2
い場合の走査幅 wとは略同一である。
次に、前記光変調手段における変調速度を速くさせる方法 (以下「高速変調」と称 する)について説明する。
ファイバアレイ光源 66から DMD50にレーザ光 Bが照射されると、ファイバアレイ光 源 66から出射されたレーザ光が描素毎にオンオフされて、ノターン形成材料 150が DMD50の使用描素数と略同数の描素単位 (露光エリア 168)で露光される。また、 パターン形成材料 150がステージ 152と共に一定速度で移動されることにより、パタ ーン形成材料 150がスキャナ 162によりステージ移動方向と反対の方向に副走査さ れ、露光ヘッド 166毎に帯状の露光済み領域 170が形成される。
ここで、 DMD50全体のデータ処理速度には、限界があり、使用する描素数に比例 して 1ライン当りの変調速度が決定されるので、一部のマイクロミラー列だけを使用す ることで 1ライン当りの変調速度が速くなる。一方、連続的に露光ヘッドを露光面に対 して相対移動させる露光方式の場合には、副走査方向の描素を全部使用する必要 はない。
DMD50は、主走査方向にマイクロミラーが 1024個配列されたマイクロミラー列が 、副走査方向に 768組配列されている力 コントローラ 302により一部のマイクロミラ 一列(例えば、 1024個 X 256列)だけが駆動するように制御される。
図 4A及び Bは、 DMDの使用領域を示す図である。
図 4Aに示すように、 DMDの使用領域としては、 DMD50の中央部に配置された マイクロミラー列を使用してもよぐ図 4Bに示すように、 DMD50の端部に配置された
マイクロミラー列を使用してもよい。また、一部のマイクロミラーに欠陥が発生した場合 は、欠陥が発生していないマイクロミラー列を使用するなど、状況に応じて使用する マイクロミラー列を適宜変更してもよ 、。
例えば、 768組のマイクロミラー列の内、 384組だけ使用する場合には、 768組全 部使用する場合と比較すると 1ライン当り 2倍速く変調することができる。また、 768組 のマイクロミラー列の内、 256組だけ使用する場合には、 768組全部使用する場合と 比較すると 1ライン当り 3倍速く変調することができる。
[0095] 以上説明した通り、本発明のパターン形成方法によれば、主走査方向にマイクロミ ラーが 1, 024個配列されたマイクロミラー列力 副走査方向に 768糸且配列された D MDを備えている力 コントローラにより一部のマイクロミラー列だけが駆動されるよう に制御することにより、全部のマイクロミラー列を駆動する場合に比べて、 1ライン当り の変調速度が速くなる。
[0096] また、 DMDのマイクロミラーを部分的に駆動する例について説明した力 所定方向 に対応する方向の長さが前記所定方向と交差する方向の長さより長い基板上に、各 々制御信号に応じて反射面の角度が変更可能な多数のマイクロミラーが 2次元状に 配列された細長い DMDを用いても、反射面の角度を制御するマイクロミラーの個数 が少なくなるので、同様に変調速度を速くすることができる。
[0097] 前記露光の方法としては、図 5に示すように、スキャナ 162による X方向への 1回の 走査でパターン形成材料 150の全面を露光してもよい。
また、前記露光の方法としては、図 6A及び Bに示すように、スキャナ 162によりパタ ーン形成材料 150を X方向へ走査した後、スキャナ 162を Y方向に 1ステップ移動し 、 X方向へ走査を行うというように、走査と移動を繰り返して、複数回の走査でパター ン形成材料 150の全面を露光するようにしてもょ 、。
[0098] 前記露光は、前記感光層の一部の領域に対してされることにより該一部の領域が 硬化され、後述の現像工程において、前記硬化させた一部の領域以外の未硬化領 域が除去され、パターンが形成される。
[0099] 次に、レンズ系 67及び結像光学系 51を説明する。
図 11は、図 10における露光ヘッドの構成の詳細を示す光軸に沿った複走査方向
の断面図である。
図 11に示すように、レンズ系 67は、ファイバアレイ光源 66から出射した照明光とし てのレーザ光 Bを集光する集光レンズ 71、集光レンズ 71を通過した光の光路に挿入 されたロッド状オプティカルインテグレータ(以下、ロッドインテグレータという) 72、及 びロッドインテグレータ 72の前方つまりミラー 69側に配置された結像レンズ 74を備え ている。
集光レンズ 71、ロッドインテグレータ 72及び結像レンズ 74は、ファイバアレイ光源 6 6から出射したレーザ光を、平行光に近くかつビーム断面内強度が均一化された光 束として DMD50に入射させる。
[0100] レンズ系 67から出射したレーザ光 Bは、ミラー 69で反射し、 TIR (全反射)プリズム 7 0を介して DMD50に照射される。なお、図 10では、この TIRプリズム 70は省略して ある。
[0101] 図 11に示すように、結像光学系 51は、レンズ系 52, 54からなる第 1結像光学系と、 レンズ系 57, 58からなる第 2結像光学系と、これらの結像光学系の間に挿入された マイクロレンズアレイ 55と、アパーチャアレイ 59とを備えて!/ヽる。
[0102] マイクロレンズアレイ 55は、 DMD50の各描素に対応する多数のマイクロレンズ 55 aが 2次元状に配列されてなるものである。本例では、後述するように DMD50の 102 4個 X 768列のマイクロミラーのうち 1024個 X 256列だけが駆動されるので、それに 対応させてマイクロレンズ 55aは 1024個 X 256列配置されている。
マイクロレンズ 55aの配置ピッチは、縦方向、横方向とも 41 μ mである。マイクロレン ズ 55aの焦点距離は、 0. 19mm、NA (開口数)は 0. 11である。
また、マイクロレンズ 55aは、光学ガラス BK7から形成されている。
各マイクロレンズ 55aの位置におけるレーザ光 Bのビーム径としては、 41 μ mである
[0103] アパーチャアレイ 59は、マイクロレンズアレイ 55の各マイクロレンズ 55aに対応する 多数のアパーチャ(開口) 59aが形成されている。各アパーチャ 59aの径は、 10 /z m である。
[0104] 第 1結像光学系は、 DMD50による像を 3倍に拡大してマイクロレンズアレイ 55上に
結像する。
第 2結像光学系は、マイクロレンズアレイ 55を経た像を 1. 6倍に拡大してパターン 形成材料 150上に結像、投影する。
従って、光学系全体では、 DMD50による像力 4. 8倍に拡大されてパターン形成 材料 150上に結像、投影される。
[0105] なお、前記第 2結像光学系とパターン形成材料 150との間にプリズムペア 73が配 設され、該プリズムペア 73を図 11において、上下方向に移動させることにより、パタ ーン形成材料 150上における像のピントを調節可能となって 、る。なお同図中にお いて、パターン形成材料 150は矢印 F方向に副走査送りされる。
[0106] 次に、前記マイクロレンズアレイ、前記アパーチャアレイ、及び前記結像光学系等 について図面を参照しながら説明する。
[0107] 図 13Aは、前記露光ヘッドの構成を示す光軸に沿った断面図である。
図 13Aに示すように、前記露光ヘッドは、 DMD50にレーザ光を照射する光照射 手段 144、 DMD50で反射されたレーザ光を拡大して結像するレンズ系(結像光学 系) 454、 458、 DMD50の各描素部に対応して多数のマイクロレンズ 474が配置さ れたマイクロレンズアレイ 472、マイクロレンズアレイ 472の各マイクロレンズに対応し て多数のアパーチャ 478が設けられたアパーチャアレイ 476、アパーチャを通過した レーザ光を被露光面 56に結像するレンズ系(結像光学系) 480、 482で構成される。
[0108] 図 14は、 DMD50を構成するマイクロミラー 62の反射面の平面度を測定した結果 を示す図である。
図 14において、反射面の同じ高さ位置を等高線で結んで示してあり、等高線のピッ チは 5nmである。図中 X方向及び y方向は、マイクロミラー 62の 2つ対角線方向であ り、マイクロミラー 62は y方向に延びる回転軸を中心として前述のように回転する。 図 15A及び Bは、それぞれ、図 14における X方向、 y方向に沿ったマイクロミラー 62 の反射面の高さ位置変位を示す。
図 14及び図 15に示した通り、マイクロミラー 62の反射面には歪みが存在し、そして 特にミラー中央部に注目してみると、 1つの対角線方向(y方向)の歪み力 別の対角 線方向(X方向)の歪みよりも大きくなつている。このため、マイクロレンズアレイ 55のマ
イク口レンズ 55aで集光されたレーザ光 Bの集光位置における形状が歪むという問題 が発生し得る。
[0109] 図 16A及び Bは、それぞれ、マイクロレンズアレイ 55全体の正面形状及び側面形 状を示す図である。
図 16Aに示すように、マイクロレンズアレイ 55は、 DMD50のマイクロミラー 62に対 応して、マイクロレンズ 55aを横方向に 1024列、縦方向に 256列並設して構成される マイクロレンズアレイ 55の長辺の寸法は、 50mmであり、短辺の寸法は 20mmであ る。
なお、同図 Aでは、マイクロレンズ 55aの並び順を、横方向については jで、縦方向 については kで示す。
[0110] 図 17A及び Bは、マイクロレンズアレイ構成するマイクロレンズの正面形状及び側 面形状を示す図である。なお、図 17Aには、マイクロレンズ 55aの等高線を併せて示 す。
図 17A及び Bに示すように、マイクロレンズ 55aの光出射側の端面は、マイクロミラ 一 62の反射面の歪みによる収差を補正する非球面形状とされる。
非球面形状のマイクロレンズ 55aは、具体的には、 X方向における曲率半径 Rxがー 0. 125mmであり、 y方向における曲率半径 Ryがー 0. 1mmとされるトーリックレンズ である。
図 18は、マイクロレンズによる集光状態を 1つの断面内 Aと別の断面内 Bについて 示す概略図である。
図 18に示すように、マイクロレンズアレイ構成するマイクロレンズ 55aとして、光出射 側の端面が非球面形状であるトーリックレンズが用いられているため、 X方向及び y方 向に平行断面内におけるレーザ光 Bの集光状態は、 X方向に平行断面内と y方向に 平行断面内とを比較すると、後者の断面内の方がマイクロレンズ 55aの曲率半径がよ り小であって、焦点距離がより短くなる。
[0111] マイクロレンズ 55aの形状としては、 2次の非球面形状であってもよぐより高次 (4次 、 6次 · · の非球面形状であってもよい。前記高次の非球面形状を採用することによ
り、ビーム形状をさらに高精細にすることができる。さらには、マイクロミラー 62の反射 面の歪みに応じて、前述した X方向及び y方向の曲率が互いに一致しているようなレ ンズ形状を採用することも可能である。以下、そのようなレンズ形状の例について詳し く説明する。
[0112] 図 39A、 Bにそれぞれ等高線付き正面形状、側面形状を示すマイクロレンズ 55a" は、 X方向及び y方向の曲率が互いに等しぐかつ、該曲率が、球面レンズの曲率 Cy をレンズ中心からの距離 hに応じて補正したものとなっている。すなわち、このマイクロ レンズ 55a"のレンズ形状の基となる球面レンズ形状は、例えば、下記計算式 (数 1) でレンズ高さ(レンズ曲面の光軸方向位置) zを規定したものを採用する。
[数 1]
c h2
1 +SQ RT { 1 -Cy 2h2) なお、上記曲率 Cy=(lZ〇.1mm)である場合の、レンズ高さ zと距離 hとの関係を グラフにして図 40に示す。
[0113] そして、上記球面レンズ形状の曲率 Cyをレンズ中心力 の距離 hに応じて下記計 算式 (数 2)のように補正して、マイクロレンズ 55a"のレンズ形状とする。
[数 2]
C 2 h 2
+a h4+b h6
1 +SQRT ( 1 - C 2 h 2)
[0114] 前記計算式 (数 2)においても、 zの意味するところは上述の計算式 (数 2)と同じであ り、ここでは 4次係数 a及び 6次係数 bを用いて曲率 Cyを補正している。なお、上記曲 率 Cy=(l/0. lmm)、4次係数 a=l.2X103、 6次係数 a=5.5X107である場合 の、レンズ高さ zと距離 hとの関係をグラフにして図 41に示す。
[0115] また、マイクロレンズ 55aの光出射側の端面形状をトーリック面とすることの他、 2つ の光通過端面の一方を球面とし、他方をシリンドリカル面としたマイクロレンズからマイ クロレンズアレイを構成することも可能である。
[0116] 図 19A、 B、 C、及び Dは、マイクロレンズ 55aの集光位置(焦点位置)近傍における ビーム径を計算機によってシミュレーションした結果を示す図である。
また、比較のために、マイクロレンズが、曲率半径 Rx=Ry=—0. 1mmの球面形状 である場合について、同様のシミュレーションを行った結果を、図 20A、 B、 C及び D に示す。なお、各図における zの値は、マイクロレンズ 55aのピント方向の評価位置を 、マイクロレンズ 55aのビーム出射面からの距離で示している。
また、前記シミュレーションに用いたマイクロレンズ 55aの面形状は、下記計算式で 計算される。
[0117] [数 3]
C 2 X 2 + C y 2 Y 2
~ 1 +S Q R T ( 1 - C 2 X 2 - C 2 Y 2 ) 但し、前記計算式において、 Cxは、 X方向の曲率( = lZRx)、 Cyは、 y方向の曲 率( = lZRy)、 Xは、 X方向に関するレンズ光軸 O力もの距離、 Yは、 y方向に関する レンズ光軸 O力もの距離、をそれぞれ示す。
[0118] 図 19A〜Dと図 20A〜Dとを比較すると明らかなように、本発明のパターン形成方 法ではマイクロレンズ 55aを、 y方向に平行断面内の焦点距離力 方向に平行断面 内の焦点距離よりも小さいトーリックレンズとしたことにより、その集光位置近傍におけ るビーム形状の歪みが抑制される。このため、歪みの無い、より高精細な画像をパタ ーン形成材料 150に露光可能となる。
[0119] なお、マイクロミラー 62の X方向及び y方向に関する中央部の歪の大小関係力 上 記と逆になつている場合は、 X方向に平行断面内の焦点距離が y方向に平行断面内 の焦点距離よりも小さいトーリックレンズからマイクロレンズを構成すれば、同様に、歪 みの無い、より高精細な画像をパターン形成材料 150に露光可能となる。
[0120] アパーチャアレイ 59は、マイクロレンズアレイ 55の集光位置近傍に配置される。ァ パーチヤアレイ 59に備えられた各アパーチャ 59aには、対応するマイクロレンズ 55a を経た光のみが入射する。従って、 1のマイクロレンズ 55aに対応する 1のアパーチャ 59aには、それと対応しない隣接のマイクロレンズ 55aからの光が入射することが防止 され、消光比を高めることが可能となる。
アパーチャ 59aの径をある程度小さくすれば、マイクロレンズ 55aの集光位置にお けるビーム形状の歪みを抑制する効果が得られ力 アパーチャアレイ 59で遮断され
る光量がより多くなり、光利用効率が低下する。この場合に、マイクロレンズ 55aを前 記非球面形状とすることにより、光の遮断が防止され、光利用効率が高く保たれる。
[0121] また、前記マイクロレンズアレイ 55及びアパーチャアレイ 59により、 DMD50を構成 するマイクロミラー 62の反射面の歪みによる収差を補正して 、るが、 DMD以外の空 間光変調素子を用いる本発明のパターン形成方法においても、その空間光変調素 子の描素部の面に歪みが存在する場合は、本発明を適用してその歪みによる収差 を補正し、ビーム形状に歪みが生じることを防止可能である。
[0122] なお、本発明のパターン形成方法においては、マイクロミラー 62の 2つの対角線方 向に光学的に対応する X方向及び y方向の曲率が異なるトーリックレンズであるマイク 口レンズ 55aが適用されている力 マイクロミラー 62の歪みに応じて、図 38A、 Bにそ れぞれ等高線付き正面形状、側面形状を示すように、矩形のマイクロミラー 62の 2つ の辺方向に光学的に対応する XX方向及び yy方向の曲率が互いに異なるトーリックレ ンズカもなるマイクロレンズ 55a,も適用可能である。
[0123] 図 13Aに示すように、前記結像光学系は、レンズ 480、 482を備え、アパーチャァ レイ 59を通過した光は、該結像光学系により被露光面 56上に結像される。
[0124] 以上説明したとおり、前記パターン形成装置は、 DMD50により反射されたレーザ 光力 レンズ系の拡大レンズ 454、 458により数倍に拡大されて被露光面 56に投影 されるので、全体の画像領域が広くなる。このとき、マイクロレンズアレイ 472及びァパ 一チヤアレイ 476が配置されていなければ、図 13Bに示すように、被露光面 56に投 影される各ビームスポット BSの 1描素サイズ (スポットサイズ)が露光エリア 468のサイ ズに応じて大きなものとなり、露光エリア 468の鮮鋭度を表す MTF (Modulation T ransfer Function)特'性が低下する。
一方、前記パターン形成装置では、マイクロレンズアレイ 472及びアパーチャアレイ 476を備えているので、 DMD50により反射されたレーザ光は、マイクロレンズアレイ 472の各マイクロレンズにより DMD50の各描素部に対応して集光される。これにより 、図 13Cに示すように、露光エリアが拡大された場合でも、各ビームスポット BSのスポ ットサイズを所望の大きさ(例えば、 lO ^ m X lO ^ m)に縮小することが可能となり、 MTF特性の低下を防止して、高精細な露光を行うことができる。
なお、露光エリア 468が傾いているのは、描素間の隙間を無くす為に、 DMD50を 傾けて配置して 、る力らである。
また、マイクロレンズの収差によるビームの太りがあっても、アパーチャアレイによつ て被露光面 56上でのスポットサイズが一定の大きさになるようにビームを整形するこ とができると共に、各描素に対応して設けられたアパーチャアレイを通過させることに より、隣接する描素間でのクロストークを防止することができる。
更に、光照射手段 144に高輝度光源を使用することにより、レンズ 458からマイクロ レンズアレイ 472の各マイクロレンズに入射する光束の角度が小さくなるので、隣接 する描素の光束の一部が入射するのを防止することができる。即ち、高消光比を実 現することができる。
図 22A及び Bは、他のマイクロレンズアレイの正面形状及び側面形状を示す図で ある。
図 22に示すとおり、他のマイクロレンズアレイとしては、各マイクロレンズに、マイクロ ミラー 62の反射面の歪みによる収差を補正する屈折率分布を持たせたものである。 図示の通り、他のマイクロレンズ 155aの外形形状は平行平板状である。なお、同図 における x、 y方向は、既述した通りである。
図 23は、図 22のマイクロレンズ 155aによる上記 X方向及び y方向に平行断面内に おけるレーザ光 Bの集光状態を示す概略図である。
図 23に示すように、マイクロレンズ 155aは、光軸 O力 外方に向力つて次第に増大 する屈折率分布を有するものであり、同図にお 、てマイクロレンズ 155a内に示す破 線は、その屈折率が光軸 O力 所定の等ピッチで変化した位置を示している。図示 の通り、 X方向に平行断面内と y方向に平行断面内とを比較すると、後者の断面内の 方がマイクロレンズ 155aの屈折率変化の割合がより大であって、焦点距離がより短く なって 、る。このような屈折率分布型レンズから構成されるマイクロレンズアレイを用 いても、前記マイクロレンズアレイ 55を用いる場合と同様の効果を得ることが可能で ある。
なお、図 17及び図 18に示したマイクロレンズ 55aにおいて、併せて、前記屈折率 分布を与え、面形状と屈折率分布の双方によって、マイクロミラー 62の反射面の歪
みによる収差を補正することも可能である。
[0126] 次に、前記マイクロレンズアレイの他の一例について図面を参照しながら説明する 本例のマイクロレンズアレイは、図 42に示すとおり、前記描素部の周辺部からの光 を入射させな ヽレンズ開口形状を有するマイクロレンズを配列してなる。
[0127] 先に図 14及び図 15を参照して説明したとおり、 DMD50のマイクロミラー 62の反射 面には歪みが存在する力 その歪み変化量はマイクロミラー 62の中心力も周辺部に 行くにつれて次第に大きくなる傾向を有している。そしてマイクロミラー 62の 1つの対 角線方向(y方向)の周辺部歪み変化量は、別の対角線方向(X方向)の周辺部歪み 変化量と比べて大きぐ上記の傾向もより顕著となっている。
[0128] 本例のマイクロレンズアレイは、上述の問題に対処するために適用されたものであ る。このマイクロレンズアレイ 255は、アレイ状に配設されたマイクロレンズ 255aが円 形のレンズ開口を有するものとされている。そこで、上述のように歪みが大きいマイク 口ミラー 62の反射面の周辺部、特に、四隅部で反射したレーザ光 Bはマイクロレンズ 255aによって集光されなくなり、集光されたレーザ光 Bの集光位置における形状が 歪んでしまうことを防止できる。したがって、歪みの無い、より高精細な画像をパター ン形成材料 150に露光可能となる。
[0129] また前記マイクロレンズアレイ 255においては、図 42に示したとおり、マイクロレンズ 255aを保持している透明部材 255b (これは通常、マイクロレンズ 255aと一体的に形 成される)の裏面、つまりマイクロレンズ 255aが形成されている面と反対側の面に、互 いに離れた複数のマイクロレンズ 255aのレンズ開口の外側領域を埋める状態にして 、遮光性のマスク 255cが形成されている。このようなマスク 255cが設けられているこ とにより、マイクロミラー 62の反射面の周辺部、特に四隅部で反射したレーザ光 Bは そこで吸収、遮断されるので、集光されたレーザ光 Bの形状が歪んでしまうという問題 力 り確実に防止される。
[0130] 前記マイクロレンズアレイ 255において、マイクロレンズの開口形状は上述した円形 に限られるものではなぐ例えば図 43に示すように、楕円形の開口を有するマイクロ レンズ 455aを複数並設してなるマイクロレンズアレイ 455や、図 44に示すように多角
形(図示の例では四角形)の開口を有するマイクロレンズ 555aを複数並設してなるマ イク口レンズアレイ 555等を適用することもできる。なお上記マイクロレンズ 455a及び 555aは、通常の軸対称球面レンズの一部を円形あるいは多角形に切り取った形の ものであり、通常の軸対称球面レンズと同様の集光機能を有する。
[0131] さらに、本発明においては、図 45の A、 B及び Cに示すようなマイクロレンズアレイを 適用することも可能である。同図 Aに示すマイクロレンズアレイ 655は、透明部材 655 bのレーザ光 Bが出射する側の面に、上記マイクロレンズ 55a、 455a及び 555aと同 様の複数のマイクロレンズ 655aが互いに密接するように並設され、レーザ光 Bが入 射する側の面に上記マスク 255cと同様のマスク 655cが形成されてなる。なお、図 42 のマスク 255cはレンズ開口の外側部分に形成されているのに対し、このマスク 655c はレンズ開口内に設けられている。また同図 Bに示すマイクロレンズアレイ 755は、透 明部材 455bのレーザ光 Bが出射する側の面に、互いに離して複数のマイクロレンズ 755a力並設され、それらのマイクロレンズ 755a間にマスク 755cが形成されてなる。 また同図 Cに示すマイクロレンズアレイ 855は、透明部材 855bのレーザ光 Bが出射 する側の面に、互いに接する状態にして複数のマイクロレンズ 855aが並設され、各 マイクロレンズ 855aの周辺部にマスク 855cが形成されてなる。
[0132] なお、前記マスク 655c、 755c及び 855cは全て、前述のマスク 255cと同様に円形 の開口を有するものであり、それによりマイクロレンズの開口が円形に規定されるよう になっている。
[0133] 以上説明したマイクロレンズ 255a、 455a, 555a, 655a及び 755aのように、マスク を設ける等によって、 DMD50のマイクロミラー 62の周辺部からの光を入射させな!/ヽ レンズ開口形状とする構成は、図 17に示す既述のマイクロレンズ 55aのようにマイク 口ミラー 62の面の歪みによる収差を補正する非球面形状のレンズや、図 22に示すマ イク口レンズ 155aのように上記収差を補正する屈折率分布を有するレンズに併せて 採用することも可能である。そのようにすれば、マイクロミラー 62の反射面の歪みによ る露光画像の歪みを防止する効果が相乗的に高められる。
[0134] 特に、図 45Cに示すように、マイクロレンズアレイ 855におけるマイクロレンズ 855a のレンズ面にマスク 855cが形成される構成において、マイクロレンズ 855aが上述の
ような非球面形状や屈折率分布を有するものとされ、その上で、例えば、図 11に示し たレンズ系 52、 54のような第 1結像光学系の結像位置力 マイクロレンズ 855aのレン ズ面に設定されているときは、特に光利用効率が高くなり、より高強度の光でパター ン形成材料 150を露光することができる。すなわち、そのときは、第 1の結像光学系に より、マイクロミラー 62の反射面の歪みによる迷光が該光学系の結像位置で 1点に集 束するように光が屈折する力 この位置にマスク 855cが形成されていれば、迷光以 外の光が遮光されることがなくなり、光利用効率が向上する。
[0135] 本発明のパターン形成方法では、公知の光学系の中から適宜選択したその他の光 学系と併用してもよぐ例えば、 1対の組合せレンズからなる光量分布補正光学系な どが挙げられる。
前記光量分布補正光学系は、光軸に近い中心部の光束幅に対する周辺部の光束 幅の比が入射側に比べて出射側の方が小さくなるように各出射位置における光束幅 を変化させて、光照射手段からの平行光束を DMDに照射するときに、被照射面で の光量分布が略均一になるように補正する。以下、前記光量分布補正光学系につい て図面を参照しながら説明する。
[0136] 図 24は、光量分布補正光学系による補正の概念を示す説明図である。
図 24Aに示すように、入射光束と出射光束とで、その全体の光束幅 (全光束幅) H 0、 HIが同じである場合について説明する。なお、図 24Aにおいて、符号 51、 52で 示した部分は、前記光量分布補正光学系における入射面及び出射面を仮想的に示 したものである。
前記光量分布補正光学系において、光軸 Z1に近い中心部に入射した光束と、周 辺部に入射した光束とのそれぞれの光束幅 hO、 hi力 同一であるものとする(hO = hl)。前記光量分布補正光学系は、入射側において同一の光束幅 hO, hiであった 光に対し、中心部の入射光束については、その光束幅 hOを拡大し、逆に、周辺部の 入射光束に対してはその光束幅 hiを縮小するような作用を施す。即ち、中心部の出 射光束の幅 hlOと、周辺部の出射光束の幅 hl lとについて、 hl l <hlOとなるように する。光束幅の比率で表すと、出射側における中心部の光束幅に対する周辺部の 光束幅の比「hl lZhlO」力 入射側における比(hlZhO= l)に比べて小さくなつて
いる((hl lZhlO)く 1)。
[0137] このように光束幅を変化させることにより、通常では光量分布が大きくなつている中 央部の光束を、光量の不足している周辺部へと生かすことができ、全体として光の利 用効率を落とさずに、被照射面での光量分布が略均一化される。均一化の度合いは 、例えば、有効領域内における光量ムラが 30%以内、好ましくは 20%以内となるよう にする。
[0138] 前記光量分布補正光学系による作用、効果は、入射側と出射側とで、全体の光束 幅を変える場合(図 24B, C)においても同様である。
[0139] 図 24Bは、入射側の全体の光束幅 H0を、幅 H2に"縮小"して出射する場合 (H0
>H2)を示している。このような場合においても、前記光量分布補正光学系は、入射 側において同一の光束幅 h0、 hiであった光を、出射側において、中央部の光束幅 hlOが周辺部に比べて大きくなり、逆に、周辺部の光束幅 hi 1が中心部に比べて小 さくなるようにする。光束の縮小率で考えると、中心部の入射光束に対する縮小率を 周辺部に比べて小さくし、周辺部の入射光束に対する縮小率を中心部に比べて大き くするような作用を施している。この場合にも、中心部の光束幅に対する周辺部の光 束幅の比「H11ZH10」が、入射側における比 (hlZhO= l)に比べて小さくなる(( hl lZhlO)く 1)。
[0140] 図 24Cは、入射側の全体の光束幅 H0を、幅 H3に"拡大"して出射する場合 (H0 く H3)を示している。このような場合においても、前記光量分布補正光学系は、入射 側において同一の光束幅 h0、 hiであった光を、出射側において、中央部の光束幅 hlOが周辺部に比べて大きくなり、逆に、周辺部の光束幅 hi 1が中心部に比べて小 さくなるようにする。光束の拡大率で考えると、中心部の入射光束に対する拡大率を 周辺部に比べて大きくし、周辺部の入射光束に対する拡大率を中心部に比べて小さ くするような作用を施している。この場合にも、中心部の光束幅に対する周辺部の光 束幅の比「hl lZhlO」力 入射側における比 (hlZhO= l)に比べて小さくなる((h l lZhlO) < l)。
[0141] このように、前記光量分布補正光学系は、各出射位置における光束幅を変化させ、 光軸 Z1に近い中心部の光束幅に対する周辺部の光束幅の比を入射側に比べて出
射側の方が小さくなるようにしたので、入射側において同一の光束幅であった光が、 出射側においては、中央部の光束幅が周辺部に比べて大きくなり、周辺部の光束幅 は中心部に比べて小さくなる。これにより、中央部の光束を周辺部へと生かすことが でき、光学系全体としての光の利用効率を落とさずに、光量分布の略均一化された 光束断面を形成することができる。
[0142] 次に、前記光量分布補正光学系として使用する 1対の組合せレンズの具体的なレ ンズデータの 1例を示す。この例では、前記光照射手段がレーザアレイ光源である場 合のように、出射光束の断面での光量分布がガウス分布である場合のレンズデータ を示す。なお、シングルモード光ファイバの入射端に 1個の半導体レーザを接続した 場合には、光ファイノ からの射出光束の光量分布がガウス分布になる。本発明のパ ターン形成方法では、このような場合の適用も可能である。また、マルチモード光ファ ィバのコア径を小さくしてシングルモード光ファイバの構成に近付ける等により光軸に 近 、中心部の光量が周辺部の光量よりも大き!/、場合にも適用可能である。
下記表 1に基本レンズデータを示す。
[0143] [表 1]
[0144] 表 1から分力るように、 1対の組合せレンズは、回転対称の 2つの非球面レンズから 構成されている。光入射側に配置された第 1のレンズの光入射側の面を第 1面、光出 射側の面を第 2面とすると、第 1面は非球面形状である。また、光出射側に配置され た第 2のレンズの光入射側の面を第 3面、光出射側の面を第 4面とすると、第 4面が 非球面形状である。
[0145] 表 1にお!/、て、面番号 Siは i番目(i= 1〜4)の面の番号を示し、曲率半径 riは i番目 の面の曲率半径を示し、面間隔 diは i番目の面と i+ 1番目の面との光軸上の面間隔
を示す。面間隔 di値の単位はミリメートル (mm)である。屈折率 Niは i番目の面を備え た光学要素の波長 405nmに対する屈折率の値を示す。
下記表 2に、第 1面及び第 4面の非球面データを示す。
[表 2]
[0147] 上記の非球面データは、非球面形状を表す下記式 (A)における係数で表される。
[0149] 上記式 (A)にお 、て各係数を以下の通り定義する。
Z :光軸から高さ pの位置にある非球面上の点から、非球面の頂点の接平面 (光軸に 垂直な平面)に下ろした垂線の長さ(mm)
P:光軸からの距離 (mm)
K:円錐係数
じ:近軸曲率(17 r:近軸曲率半径)
ai:第 i次 (i= 3〜: LO)の非球面係数
表 2に示した数値において、記号" E"は、その次に続く数値が 10を底とした"べき指 数 であることを示し、その 10を底とした指数関数で表される数値力 E"の前の数値 に乗算されることを示す。例えば、「1. OE— 02」であれば、「1. 0 X 10_2」であること を示す。
[0150] 図 26は、前記表 1及び表 2に示す 1対の組合せレンズによって得られる照明光の光 量分布を示す。ここで、横軸は光軸力ゝらの座標を示し、縦軸は光量比(%)を示す。な お、比較のために、図 25に、補正を行わな力つた場合の照明光の光量分布 (ガウス 分布)を示す。
図 25及び図 26に示すように、光量分布補正光学系で補正を行うことにより、補正を 行わな力つた場合と比べて、略均一化された光量分布が得られている。これにより、 光の利用効率を落とさずに、均一なレーザ光でムラなく露光を行うことができる。
[0151] 次に、光照射手段としてのファイバアレイ光源 66を説明する。
図 27A(A)は、ファイバアレイ光源の構成を示す斜視図であり、図 27A(B)は、 (A )の部分拡大図であり、図 27A (C)及び (D)は、レーザ出射部における発光点の配 列を示す平面図である。また、図 27Bは、ファイバアレイ光源のレーザ出射部におけ る発光点の配列を示す正面図である。
[0152] 図 27Aに示すように、ファイバアレイ光源 66は、複数(例えば、 14個)のレーザモジ ユール 64を備えており、各レーザモジュール 64には、マルチモード光ファイバ 30の 一端が結合されている。マルチモード光ファイバ 30の他端には、コア径がマルチモ ード光ファイバ 30と同一でかつクラッド径がマルチモード光ファイバ 30より小さい光フ アイバ 31が結合されている。図 27Bに詳しく示すように、マルチモード光ファイバ 31 の光ファイバ 30と反対側の端部は副走査方向と直交する主走査方向に沿って 7個 並べられ、それが 2列に配列されてレーザ出射部 68が構成されている。
[0153] 図 27Bに示すように、レーザ出射部 68は、表面が平坦な 2枚の支持板 65に挟み込 まれて固定されている。また、マルチモード光ファイバ 31の光出射端面には、その保 護のために、ガラス等の透明な保護板が配置されるのが望ましい。マルチモード光フ アイバ 31の光出射端面は、光密度が高いため集塵し易く劣化し易いが、上述のよう な保護板を配置することにより、端面への塵埃の付着を防止し、また劣化を遅らせる
ことができる。
[0154] また、クラッド径が小さい光ファイバ 31の出射端を隙間無く 1列に配列するために、 クラッド径が大きい部分で隣接する 2本のマルチモード光ファイバ 30の間にマルチモ ード光ファイバ 30を積み重ね、積み重ねられたマルチモード光ファイバ 30に結合さ れた光ファイバ 31の出射端が、クラッド径が大きい部分で隣接する 2本のマルチモー ド光ファイバ 30に結合された光ファイバ 31の 2つの出射端の間に挟まれるように配列 されている。
[0155] このような光ファイバは、図 28に示すように、クラッド径が大きいマルチモード光ファ ィバ 30のレーザ光出射側の先端部分に、長さ l〜30cmのクラッド径が小さい光ファ ィバ 31を同軸的に結合することにより得ることができる。 2本の光ファイバは、光フアイ バ 31の入射端面が、マルチモード光ファイバ 30の出射端面に、両光ファイバの中心 軸が一致するように融着されて結合されている。上述した通り、光ファイバ 31のコア 3 laの径は、マルチモード光ファイバ 30のコア 30aの径と同じ大きさである。
[0156] また、長さが短くクラッド径が大きい光ファイバにクラッド径カ 、さい光ファイバを融 着させた短尺光ファイバを、フェルールゃ光コネクタ等を介してマルチモード光フアイ バ 30の出射端に結合してもよい。コネクタ等を用いて着脱可能に結合することで、ク ラッド径カ 、さい光ファイバが破損した場合等に先端部分の交換が容易になり、露光 ヘッドのメンテナンスに要するコストを低減できる。なお、以下では、光ファイバ 31を、 マルチモード光ファイバ 30の出射端部と称する場合がある。
[0157] マルチモード光ファイバ 30及び光ファイバ 31としては、ステップインデックス型光フ アイバ、グレーテッドインデックス型光ファイバ、及び複合型光ファイバの何れでもよい 。例えば、三菱電線工業株式会社製のステップインデックス型光ファイバを用いること ができる。本実施の形態では、マルチモード光ファイバ 30及び光ファイバ 31は、ステ ップインデックス型光ファイバであり、マルチモード光ファイバ 30は、クラッド径 = 125
πι, NA=0. 2、入射端面コートの透過率 = 99. 5%以上であり 、光ファイバ 31は、クラッド径 =60 μ m、コア径 = 50 μ m、 NA=0. 2である。
[0158] 一般に、赤外領域のレーザ光では、光ファイバのクラッド径を小さくすると伝搬損失 が増加する。このため、レーザ光の波長帯域に応じて好適なクラッド径が決定されて
いる。し力しながら、波長が短いほど伝搬損失は少なくなり、 GaN系半導体レーザか ら出射された波長 405nmのレーザ光では、クラッドの厚み { (クラッド径一コア径) Z2 }を 800nmの波長帯域の赤外光を伝搬させる場合の 1Z2程度、通信用の 1.
の波長帯域の赤外光を伝搬させる場合の約 1Z4にしても、伝搬損失は殆ど増加し ない。従って、クラッド径を 60 mと小さくすることができる。
[0159] 但し、光ファイバ 31のクラッド径は 60 μ mには限定されない。従来のファイバアレイ 光源に使用されている光ファイバのクラッド径は 125 mである力 クラッド径が小さく なるほど焦点深度がより深くなるので、マルチモード光ファイバのクラッド径は 80 m 以下が好ましぐ 60 m以下がより好ましぐ 40 m以下が更に好ましい。一方、コア 径は少なくとも 3〜4 μ m必要であることから、光ファイバ 31のクラッド径は 10 μ m以 上が好ましい。
[0160] レーザモジュール 64は、図 29に示す合波レーザ光源(ファイバアレイ光源)によつ て構成されている。この合波レーザ光源は、ヒートブロック 10上に配列固定された複 数(例えば、 7個)のチップ状の横マルチモード又はシングルモードの GaN系半導体 レーザ LD1, LD2, LD3, LD4, LD5, LD6,及び LD7と、 GaN系半導体レーザ L D1〜: LD7の各々に対応して設けられたコリメータレンズ 11, 12, 13, 14, 15, 16, 及び 17と、 1つの集光レンズ 20と、 1本のマルチモード光ファイバ 30と、から構成され ている。なお、半導体レーザの個数は 7個には限定されない。例えば、クラッド径 =6 O ^ m,コア径 = 50 πι、 NA=0. 2のマルチモード光ファイバには、 20個もの半導 体レーザ光を入射することが可能であり、露光ヘッドの必要光量を実現して、かつ光 ファイバ本数をより減らすことができる。
[0161] GaN系半導体レーザ LD1〜LD7は、発振波長が総て共通(例えば、 405nm)で あり、最大出力も総て共通(例えば、マルチモードレーザでは 100mW、シングルモ 一ドレーザでは 30mW)である。なお、 GaN系半導体レーザ LD1〜LD7としては、 3 50nm〜450nmの波長範囲で、上記の 405nm以外の発振波長を備えるレーザを 用いてもよい。
[0162] 前記合波レーザ光源は、図 30及び図 31に示すように、他の光学要素と共に、上方 が開口した箱状のパッケージ 40内に収納されている。パッケージ 40は、その開口を
閉じるように作成されたパッケージ蓋 41を備えており、脱気処理後に封止ガスを導入 し、ノ ッケージ 40の開口をパッケージ蓋 41で閉じることにより、パッケージ 40とパッケ ージ蓋 41とにより形成される閉空間 (封止空間)内に上記合波レーザ光源が気密封 止されている。
[0163] パッケージ 40の底面にはベース板 42が固定されており、このベース板 42の上面に は、前記ヒートブロック 10と、集光レンズ 20を保持する集光レンズホルダー 45と、マ ルチモード光ファイバ 30の入射端部を保持するファイバホルダー 46とが取り付けら れている。マルチモード光ファイバ 30の出射端部は、ノ ッケージ 40の壁面に形成さ れた開口からパッケージ外に引き出されている。
[0164] また、ヒートブロック 10の側面にはコリメータレンズホルダー 44が取り付けられており 、コリメータレンズ 11〜17が保持されている。パッケージ 40の横壁面には開口が形 成され、この開口を通して GaN系半導体レーザ LD1〜LD7に駆動電流を供給する 配線 47がパッケージ外に引き出されている。
[0165] なお、図 31においては、図の煩雑化を避けるために、複数の GaN系半導体レーザ のうち GaN系半導体レーザ LD7にのみ番号を付し、複数のコリメータレンズのうちコ リメータレンズ 17にのみ番号を付している。
[0166] 図 32は、前記コリメータレンズ 11〜17の取り付け部分の正面形状を示すものであ る。コリメータレンズ 11〜17の各々は、非球面を備えた円形レンズの光軸を含む領 域を平行平面で細長く切り取った形状に形成されている。この細長形状のコリメータ レンズは、例えば、榭脂又は光学ガラスをモールド成形することによって形成すること ができる。コリメータレンズ 11〜17は、長さ方向が GaN系半導体レーザ LD1〜LD7 の発光点の配列方向(図 32の左右方向)と直交するように、上記発光点の配列方向 に密接配置されている。
[0167] 一方、 GaN系半導体レーザ LD1〜LD7としては、発光幅が 2 mの活性層を備え 、活性層と平行方向、直角な方向の拡がり角が各々例えば 10° 、30° の状態で各 々レーザビーム B 1〜B7を発するレーザが用!、られて 、る。これら GaN系半導体レ 一ザ LD1〜LD7は、活性層と平行方向に発光点が 1列に並ぶように配設されている
[0168] 各発光点力 発せられたレーザビーム B1〜B7は、上述のように細長形状の各コリ メータレンズ 11〜17に対して、拡がり角度が大きい方向が長さ方向と一致し、拡がり 角度が小さい方向が幅方向(長さ方向と直交する方向)と一致する状態で入射するこ とになる。つまり、各コリメータレンズ 11〜17の幅が 1. lmm、長さが 4. 6mmであり、 それらに入射するレーザビーム B1〜B7の水平方向、垂直方向のビーム径は各々 0 . 9mm、 2. 6mmである。また、コリメータレンズ 11〜17の各々は、焦点距離 f = 3m
1 m、 NA=0. 6、レンズ配置ピッチ = 1. 25mmである。
[0169] 集光レンズ 20は、非球面を備えた円形レンズの光軸を含む領域を平行平面で細 長く切り取って、コリメータレンズ 11〜17の配列方向、つまり水平方向に長ぐそれと 直角な方向に短い形状に形成されている。この集光レンズ 20は、焦点距離 f = 23m
2 m、 NA=0. 2である。この集光レンズ 20も、例えば、榭脂又は光学ガラスをモールド 成形することにより形成される。
[0170] 前記ファイバアレイ光源は、 DMDを照明する光照射手段に、合波レーザ光源の光 ファイバの出射端部をアレイ状に配列した高輝度のファイバアレイ光源を用いている ので、高出力でかつ深い焦点深度を備えたパターン形成装置を実現することができ る。更に、各ファイバアレイ光源の出力が大きくなることで、所望の出力を得るために 必要なファイバアレイ光源数が少なくなり、パターン形成装置の低コストィ匕が図られる また、光ファイバの出射端のクラッド径を入射端のクラッド径よりも小さくしているので 、発光部径がより小さくなり、ファイバアレイ光源の高輝度化が図られる。これにより、 より深い焦点深度を備えたパターン形成装置を実現することができる。例えば、ビー ム径 1 μ m以下、解像度 0. 1 μ m以下の超高解像度露光の場合にも、深い焦点深 度を得ることができ、高速かつ高精細な露光が可能となる。したがって、高解像度が 必要とされる薄膜トランジスタ (TFT)の露光工程に好適である。
[0171] 前記光照射手段としては、前記合波レーザ光源を複数備えたファイバアレイ光源に 限定されず、例えば、 1個の発光点を有する単一の半導体レーザ力 入射されたレ 一ザ光を出射する 1本の光ファイバを備えたファイバ光源をアレイ化したファイバァレ ィ光源を用いることができる。
[0172] 複数の発光点を備えた光照射手段としては、例えば、図 33に示すように、ヒートブ ロック 100上に、複数(例えば、 7個)のチップ状の半導体レーザ LD1〜LD7を配列 したレーザアレイを用いることができる。また、図 34Aに示す、複数 (例えば、 5個)の 発光点 110aが所定方向に配列されたチップ状のマルチキヤビティレーザ 110を用い ることも可能である。マルチキヤビティレーザ 110は、チップ状の半導体レーザを配列 する場合と比べ、発光点を位置精度良く配列できるので、各発光点力 出射されるレ 一ザビームを合波し易い。但し、発光点が多くなるとレーザ製造時にマルチキヤビテ ィレーザ 110に橈みが発生し易くなるため、発光点 110aの個数は 5個以下とするの が好ましい。
[0173] 前記光照射手段としては、このマルチキヤビティレーザ 110や、図 34Bに示すように 、ヒートブロック 100上に、複数のマルチキヤビティレーザ 110が各チップの発光点 11 Oaの配列方向と同じ方向に配列されたマルチキヤビティレーザレイを、レーザ光源と して用いることができる。
[0174] また、合波レーザ光源は、複数のチップ状の半導体レーザから出射されたレーザ光 を合波するものには限定されない。
例えば、図 21に示すように、複数 (例えば、 3個)の発光点 110aを有するチップ状 のマルチキヤビティレーザ 110を備えた合波レーザ光源を用いることができる。この合 波レーザ光源は、マルチキヤビティレーザ 110と、 1本のマルチモード光ファイバ 130 と、集光レンズ 120と、を備えて構成されている。マルチキヤビティレーザ 110は、例 えば、発振波長が 405nmの GaN系レーザダイオードで構成することができる。
[0175] 前記構成では、マルチキヤビティレーザ 110の複数の発光点 110aの各々力 出射 したレーザビーム Bの各々は、集光レンズ 120によって集光され、マルチモード光ファ ィバ 130のコア 130aに入射する。コア 130aに入射したレーザ光は、光ファイバ内を 伝搬し、 1本に合波されて出射する。
[0176] マルチキヤビティレーザ 110の複数の発光点 110aを、上記マルチモード光フアイ ノ 130のコア径と略等しい幅内に並設すると共に、集光レンズ 120として、マルチモ ード光ファイバ 130のコア径と略等しい焦点距離の凸レンズや、マルチキヤビティレ 一ザ 110からの出射ビームをその活性層に垂直な面内のみでコリメートするロッドレ
ンズを用 、ることにより、レーザビーム Bのマルチモード光ファイバ 130への結合効率 を上げることができる。
[0177] また、図 35に示すように、複数 (例えば、 3個)の発光点を備えたマルチキヤビティレ 一ザ 110を用い、ヒートブロック 111上に複数(例えば、 9個)のマルチキヤビティレー ザ 110が互いに等間隔で配列されたレーザアレイ 140を備えた合波レーザ光源を用 いることができる。複数のマルチキヤビティレーザ 110は、各チップの発光点 110aの 配列方向と同じ方向に配列されて固定されている。
[0178] この合波レーザ光源は、レーザアレイ 140と、各マルチキヤビティレーザ 110に対応 させて配置した複数のレンズアレイ 114と、レーザアレイ 140と複数のレンズアレイ 11 4との間に配置された 1本のロッドレンズ 113と、 1本のマルチモード光ファイバ 130と 、集光レンズ 120と、を備えて構成されている。レンズアレイ 114は、マルチキヤビティ レーザ 110の発光点に対応した複数のマイクロレンズを備えて 、る。
[0179] 上記の構成では、複数のマルチキヤビティレーザ 110の複数の発光点 110aの各 々力 出射したレーザビーム Bの各々は、ロッドレンズ 113により所定方向に集光され た後、レンズアレイ 114の各マイクロレンズにより平行光化される。平行光化されたレ 一ザビーム Lは、集光レンズ 120によって集光され、マルチモード光ファイバ 130のコ ァ 130aに入射する。コア 130aに入射したレーザ光は、光ファイバ内を伝搬し、 1本 に合波されて出射する。
[0180] 更に、他の合波レーザ光源としては、図 36A及び Bに示すように、略矩形状のヒート ブロック 180上に光軸方向の断面力 字状のヒートブロック 182が搭載され、 2つのヒ ートブロック間に収納空間が形成されている。 L字状のヒートブロック 182の上面には 、複数の発光点 (例えば、 5個)がアレイ状に配列された複数 (例えば、 2個)のマルチ キヤビティレーザ 110が、各チップの発光点 110aの配列方向と同じ方向に等間隔で 配列されて固定されている。
[0181] 略矩形状のヒートブロック 180には凹部が形成されており、ヒートブロック 180の空 間側上面には、複数の発光点 (例えば、 5個)がアレイ状に配列された複数 (例えば、 2個)のマルチキヤビティレーザ 110が、その発光点がヒートブロック 182の上面に配 置されたレーザチップの発光点と同じ鉛直面上に位置するように配置されている。
[0182] マルチキヤビティレーザ 110のレーザ光出射側には、各チップの発光点 110aに対 応してコリメートレンズが配列されたコリメートレンズアレイ 184が配置されている。コリ メートレンズアレイ 184は、各コリメートレンズの長さ方向とレーザビームの拡がり角が 大き 、方向(速軸方向)とが一致し、各コリメートレンズの幅方向が拡がり角が小さ 、 方向(遅軸方向)と一致するように配置されている。このように、コリメートレンズをァレ ィ化して一体化することで、レーザ光の空間利用効率が向上し合波レーザ光源の高 出力化が図られると共に、部品点数が減少し低コストィ匕することができる。
[0183] また、コリメートレンズアレイ 184のレーザ光出射側には、 1本のマルチモード光ファ ィバ 130と、このマルチモード光ファイバ 130の入射端にレーザビームを集光して結 合する集光レンズ 120と、が配置されている。
[0184] 前記構成では、レーザブロック 180、 182上に配置された複数のマルチキヤビティ レーザ 110の複数の発光点 110aの各々から出射したレーザビーム Bの各々は、コリ メートレンズアレイ 184により平行光化され、集光レンズ 120によって集光されて、マ ルチモード光ファイバ 130のコア 130aに入射する。コア 130aに入射したレーザ光は 、光ファイバ内を伝搬し、 1本に合波されて出射する。
[0185] 前記合波レーザ光源は、上記の通り、マルチキヤビティレーザの多段配置とコリメ一 トレンズのアレイ化とにより、特に高出力化を図ることができる。この合波レーザ光源を 用いることにより、より高輝度なファイバアレイ光源やバンドルファイバ光源を構成する ことができるので、本発明のパターン形成装置のレーザ光源を構成するファイバ光源 として特に好適である。
[0186] なお、前記各合波レーザ光源をケーシング内に収納し、マルチモード光ファイバ 13 0の出射端部をそのケーシングから引き出したレーザモジュールを構成することがで きる。
[0187] また、合波レーザ光源のマルチモード光ファイバの出射端に、コア径がマルチモー ド光ファイバと同一でかつクラッド径がマルチモード光ファイバより小さい他の光フアイ バを結合してファイバアレイ光源の高輝度化を図る例について説明したが、例えば、 クラッド径が 125 m、 80 m、 60 μ m等のマルチモード光ファイバを、出射端に他 の光ファイバを結合せずに使用してもよい。
[0188] スキャナ 162の各露光ヘッド 166において、ファイバアレイ光源 66の合波レーザ光 源を構成する GaN系半導体レーザ LD1〜LD7の各々力 発散光状態で出射したレ 一ザビーム Bl, B2, B3, B4, B5, B6,及び B7の各々は、対応するコリメータレンズ 11〜17によって平行光化される。平行光化されたレーザビーム B1〜B7は、集光レ ンズ 20によって集光され、マルチモード光ファイバ 30のコア 30aの入射端面に収束 する。
[0189] 集光光学系は、コリメータレンズ 11〜17及び集光レンズ 20によって構成される。ま た、集光光学系とマルチモード光ファイバ 30とによって合波光学系が構成される。 集光レンズ 20によって上述のように集光されたレーザビーム B1〜B7力 マルチモ ード光ファイバ 30のコア 30aに入射して光ファイバ内を伝搬し、 1本のレーザビーム B に合波されてマルチモード光ファイバ 30の出射端部に結合された光ファイバ 31から 出射する。
[0190] 各レーザモジュールにおいて、レーザビーム B1〜: B7のマルチモード光ファイバ 30 への結合効率が 0. 85で、 GaN系半導体レーザ LD1〜LD7の各出力が 30mWの 場合には、アレイ状に配列された光ファイバ 31の各々について、出力 180mW( = 3 OmWX O. 85 X 7)の合波レーザビーム Bを得ることができる。従って、 6本の光フアイ ノ 31がアレイ状に配列されたレーザ出射部 68での出力は約 1W ( = 180mW X 6) である。
[0191] ファイバアレイ光源 66のレーザ出射部 68には、高輝度の発光点が主走査方向に 沿って一列に配列されている。単一の半導体レーザからのレーザ光を 1本の光フアイ バに結合させる従来のファイバ光源は低出力であるため、多数列配列しなければ所 望の出力を得ることができなかったが、前記合波レーザ光源は高出力であるため、少 数列、例えば 1列でも所望の出力を得ることができる。
[0192] 例えば、半導体レーザと光ファイバを 1対 1で結合させた従来のファイバ光源では、 通常、半導体レーザとしては出力 30mW (ミリワット)程度のレーザが使用され、光ファ ィバとしてはコア径 50 m、クラッド径 125 m、 NA (開口数) 0. 2のマルチモード光 ファイバが使用されているので、約 1W (ワット)の出力を得ようとすれば、マルチモー ド光ファイバを 48本(8 X 6)束ねなければならず、発光領域の面積は 0. 62mm2 (0.
675mm X O. 925mm)である力ら、レーザ出射部 68での輝度は 1. 6 X 106 (W/m 2)、光ファイバ 1本当りの輝度は 3. 2 X 106(WZm2)である。
[0193] これに対し、前記光照射手段が合波レーザを照射可能な手段である場合には、マ ルチモード光ファイノ 6本で約 1Wの出力を得ることができ、レーザ出射部 68での発 光領域の面積は 0. 0081mm2 (0. 325mmX 0. 025mm)であるから、レーザ出射 部 68での輝度は 123 X 106(WZm2)となり、従来に比べ約 80倍の高輝度化を図る ことができる。また、光ファイバ 1本当りの輝度は 90 X 106(WZm2)であり、従来に比 ベ約 28倍の高輝度化を図ることができる。
[0194] ここで、図 37A及び Bを参照して、従来の露光ヘッドと本実施の形態の露光ヘッドと の焦点深度の違いについて説明する。従来の露光ヘッドのバンドル状ファイバ光源 の発光領域の副走査方向の径は 0. 675mmであり、露光ヘッドのファイバアレイ光 源の発光領域の副走査方向の径は 0. 025mmである。図 37Aに示すように、従来の 露光ヘッドでは、光照射手段 (バンドル状ファイバ光源) 1の発光領域が大きいので、 DMD3へ入射する光束の角度が大きくなり、結果として走査面 5へ入射する光束の 角度が大きくなる。このため、集光方向(ピント方向のずれ)に対してビーム径が太り やすい。
[0195] 一方、図 37Bに示すように、本発明のパターン形成装置における露光ヘッドでは、 ファイバアレイ光源 66の発光領域の副走査方向の径カ 、さいので、レンズ系 67を通 過して DMD50へ入射する光束の角度が小さくなり、結果として走査面 56へ入射す る光束の角度が小さくなる。即ち、焦点深度が深くなる。この例では、発光領域の副 走査方向の径は従来の約 30倍になっており、略回折限界に相当する焦点深度を得 ることができる。従って、微小スポットの露光に好適である。この焦点深度への効果は 、露光ヘッドの必要光量が大きいほど顕著であり、有効である。この例では、露光面 に投影された 1描素サイズは 10 m X 10 mである。なお、 DMDは反射型の空間 光変調素子であるが、図 37A及び Bは、光学的な関係を説明するために展開図とし た。
[0196] 次に、前記パターン形成装置を用いた本発明のパターン形成方法について説明 する。
まず、露光パターンに応じたパターン情報力 DMD50に接続された図示しないコ ントローラに入力され、コントローラ内のフレームメモリにー且記憶される。このパター ン情報は、画像を構成する各描素の濃度を 2値 (ドットの記録の有無)で表したデータ である。
次に、パターン形成材料 150を表面に吸着したステージ 152は、図示しない駆動 装置により、ガイド 158に沿ってゲート 160の上流側から下流側に一定速度で移動さ れる。ステージ 152がゲート 160下を通過する際に、ゲート 160に取り付けられた検 知センサ 164によりパターン形成材料 150の先端が検出されると、フレームメモリに 記憶されたパターン情報が複数ライン分ずつ順次読み出され、データ処理部で読み 出されたパターン情報に基づいて各露光ヘッド 166毎に制御信号が生成される。そ して、ミラー駆動制御部により、生成された制御信号に基づいて露光ヘッド 166毎に DMD50のマイクロミラーの各々がオンオフ制御される。
次に、ファイバアレイ光源 66から DMD50にレーザ光が照射されると、 DMD50の マイクロミラーがオン状態のときに反射されたレーザ光力 レンズ系 54、 58によりパタ ーン形成材料 150の被露光面 56上に結像される。
このようにして、ファイバアレイ光源 66から出射されたレーザ光力 描素毎にオンォ フされて、パターン形成材料 150が DMD50の使用描素数と略同数の描素単位 (露 光エリア 168)で露光される。
また、パターン形成材料 150がステージ 152と共に一定速度で移動されることにより 、パターン形成材料 150がスキャナ 162によりステージ移動方向と反対の方向に副 走査され、露光ヘッド 166毎に帯状の露光済み領域 170が形成される。
[0197] 〔現像工程〕
前記現像工程は、前記露光工程により前記感光層を露光し、該感光層の露光した 領域を硬化させた後、未硬化領域を除去することにより現像し、永久パターンを形成 する工程である。
[0198] 前記未硬化領域の除去方法としては、特に制限はなぐ目的に応じて適宜選択す ることができ、例えば、現像液を用いて除去する方法などが挙げられる。
[0199] 前記現像液としては、特に制限はなぐ目的に応じて適宜選択することができるが、
例えば、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の水酸ィ匕物若しくは炭酸塩、炭酸水素 塩、アンモニア水、 4級アンモニゥム塩の水溶液等が好適に挙げられる。これらの中 でも、炭酸ナトリウム水溶液が特に好ましい。
[0200] 前記現像液は、界面活性剤、消泡剤、有機塩基 (例えば、ベンジルァミン、ェチレ ンジァミン、エタノールァミン、テトラメチルアンモ -ゥムハイドロキサイド、ジエチレント リアミン、トリエチレンペンタミン、モルホリン、トリエタノールアミン等)や、現像を促進さ せるため有機溶剤(例えば、アルコール類、ケトン類、エステル類、エーテル類、アミ ド類、ラタトン類等)などと併用してもよい。また、前記現像液は、水又はアルカリ水溶 液と有機溶剤を混合した水系現像液であってもよぐ有機溶剤単独であってもよい。
[0201] 〔硬化処理工程〕
本発明のパターン形成方法は、更に、硬化処理工程を含むことが好ましい。
前記硬化処理工程は、前記現像工程が行われた後、形成された永久パターン〖こ おける感光層に対して硬化処理を行う工程である。
[0202] 前記硬化処理としては、特に制限はなぐ目的に応じて適宜選択することができる 力 例えば、全面露光処理、全面加熱処理などが好適に挙げられる。
[0203] 前記全面露光処理の方法としては、例えば、前記現像工程の後に、前記永久バタ ーンが形成された前記積層体上の全面を露光する方法が挙げられる。該全面露光 により、前記感光層を形成する感光性組成物中の榭脂の硬化が促進され、前記永久 パターンの表面が硬化される。
前記全面露光を行う装置としては、特に制限はなぐ目的に応じて適宜選択するこ とができるが、例えば、超高圧水銀灯などの UV露光機が好適に挙げられる。
[0204] 前記全面加熱処理の方法としては、前記現像工程の後に、前記永久パターンが形 成された前記積層体上の全面を加熱する方法が挙げられる。該全面加熱により、前 記永久パターンの表面の膜強度が高められる。
前記全面加熱における加熱温度としては、 120〜250でカ 子ましく、 120〜200°C 力 り好ましい。該加熱温度が 120°C未満であると、加熱処理による膜強度の向上が 得られないことがあり、 250°Cを超えると、前記感光性組成物中の樹脂の分解が生じ
、膜質が弱く脆くなることがある。
前記全面加熱における加熱時間としては、 10〜120分が好ましぐ 15〜60分がよ り好ましい。
前記全面加熱を行う装置としては、特に制限はなぐ公知の装置の中から、目的に 応じて適宜選択することができ、例えば、ドライオーブン、ホットプレート、 IRヒーター などが挙げられる。
[0205] なお、前記基材が多層配線基板などのプリント配線板である場合には、該プリント 配線板上に本発明の永久パターンを形成し、更に、以下のように半田付けを行うこと ができる。
即ち、前記現像工程により、前記永久パターンである硬化層が形成され、前記プリ ント配線板の表面に金属層が露出される。該プリント配線板の表面に露出した金属 層の部位に対して金メッキを行った後、半田付けを行う。そして、半田付けを行った 部位に、半導体や部品などを実装する。このとき、前記硬化層による永久パターンが 、保護膜あるいは絶縁膜 (層間絶縁膜)、ソルダーレジストパターンなどとしての機能 を発揮し、外部からの衝撃や隣同士の電極の導通が防止される。
[0206] 本発明のパターン形成方法においては、保護膜、層間絶縁膜、及びソルダーレジ ストパターンの少なくともいずれかを形成するのが好ましい。前記パターン形成方法 により形成される永久パターンが、前記保護膜、前記層間絶縁膜、あるいは、前記ソ ルダーレジストパターンであると、配線を外部からの衝撃や曲げカゝら保護することが でき、特に、前記層間絶縁膜である場合には、例えば、多層配線基板やビルドアップ 配線基板などへの半導体や部品の高密度実装に有用である。
[0207] 本発明のパターン形成方法は、高速でパターン形成が可能であるため、各種パタ ーンの形成に広く用いることができ、特にフレキシブル配線パターン基板の形成に好 適に使用することができる。
また、本発明のパターン形成方法により形成される永久パターンは、優れた表面硬 度、絶縁性、耐熱性などを有し、保護膜、層間絶縁膜、ソルダーレジストパターンとし て好適に使用することができる。
[0208] 以下、実施例により本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらに限定さ れるものではない。
[0209] (合成例 1)
カルボキシル基を有するポリウレタン榭脂の合成
500mLの三つ口フラスコに下記構造式(1)で表される 4,4'ージフエニルメタンジィ ソシァネート 125g、及び下記構造式(2)で表される 2, 2 ビス(ヒドロキシメチル)プロ ピオン酸 67gをジォキサン 290mlに溶解した。次いで、この溶液に、 Ν,Ν ジェチル ァ-リンを lg入れた後、ジォキサン還流下で 6時間撹拌し、反応させた後、得られた 溶液を水 4L及び酢酸 40mLの溶液中に、少しずつ加えてポリマーを析出させた。得 られた固体を真空乾燥させることにより 185gのポリウレタン榭脂 (A)を合成した。この ポリウレタン榭脂(A)の酸価は 138mgKOHZgであった。 GPCにて重量平均分子 量 (ポリスチレン換算)を測定したところ、 28,000であった。
[化 4] 構造式 ( 1 )
CH,
H0CHつ CH20H 構造式 (2 )
COOH
[0210] (合成例 2)
カルボキシル基を有するポリウレタン榭脂の合成
合成例 1において、 4,4'ージフエ-ルメタンジイソシァネートの代わりに下記構造式 (3)で表されるジイソシァネートイ匕合物を用いた以外は、合成例 1と同様にして、ポリ ウレタン榭脂(B)を合成した。このポリウレタン榭脂(B)の酸価は 137mgKOHZgで めつに。
(合成例 3)
カルボキシル基を有するポリウレタン榭脂の合成
合成例 1において、 4,4'ージフエ-ルメタンジイソシァネートの代わりに下記構造式 (4)で表されるジイソシァネートイ匕合物を用いた以外は、合成例 1と同様にして、ポリ ウレタン榭脂(C)を合成した。このポリウレタン榭脂(C)の酸価は 126mgKOHZgで あった。
[化 6]
構造式 (4 )
[0212] (合成例 4)
カルボキシル基を有するポリウレタン榭脂の合成
合成例 1において、 4,4'ージフエ-ルメタンジイソシァネートの代わりに下記構造式
(5)で表されるジイソシァネートイ匕合物を用いた以外は、合成例 1と同様にして、ポリ ウレタン榭脂(D)を合成した。このポリウレタン榭脂(D)の酸価は 172mgKOHZgで めつに。
[化 7]
OCN— (CH^ CO 構造式 (5 )
[0213] (合成例 5)
カルボキシル基を有するポリウレタン榭脂の合成
合成例 1において、 4,4'ージフエ-ルメタンジイソシァネートの代わりに下記構造式
(6)で表されるジイソシァネートイ匕合物を用い以外は、合成例 1と同様にして、ポリウ
レタン樹脂 (E)を合成した :のポリウレタン榭脂(E)の酸価は 148mgKOHZgであ つた o
70mo l % 30mo l %
[0214] (合成例 6)
カルボキシル基を有するポリウレタン榭脂の合成
合成例 1において、 4,4'ージフエ-ルメタンジイソシァネートの代わりに下記構造式 (7)で表されるジイソシァネートイ匕合物を用い、 2,2 ビス(ヒドロキシメチル)プロピオ ン酸の代わりに下記構造式 (8)で表されるジオールィ匕合物を用いた以外は、合成例 1と同様にして、ポリウレタン榭脂 (F)を合成した。このポリウレタン榭脂 (F)の酸価は 118mgKOHZgであった。
[化 9] 構造式 (7 )
[0215] (合成例 7)
カルボキシル基を有するポリウレタン榭脂の合成
合成例 1において、 4,4'ージフエ-ルメタンジイソシァネートの代わりに下記構造式 (9)で表されるジイソシァネートイ匕合物を用い、 2,2 ビス(ヒドロキシメチル)プロピオ ン酸の代わりに下記構造式(10)で表されるジオールィ匕合物を用いた以外は、合成 例 1と同様にして、ポリウレタン榭脂(G)を合成した。このポリウレタン榭脂(G)の酸価 は 130mgKOH/gであった。
[化 10]
構造式 (9 )
(合成例 8)
カルボキシル基を有するポリウレタン榭脂の合成
合成例 1において、 4,4'ージフエ-ルメタンジイソシァネートの代わりに下記構造式 (11)で表されるジイソシァネートイ匕合物を用い、 2,2—ビス(ヒドロキシメチル)プロピ オン酸の代わりに下記構造式( 12)で表されるジオールィ匕合物を用 、た以外は、合 成例 1と同様にして、ポリウレタン榭脂 (H)を合成した。このポリウレタン榭脂 (H)の酸 価は 116mgKOHZgであった。
(合成例 9)
カルボキシル基を有するポリウレタン榭脂の合成
合成例 1において、 4,4'ージフエ-ルメタンジイソシァネートの代わりに下記構造式 (13)で表されるジイソシァネートイ匕合物を用い、 2,2 ビス(ヒドロキシメチル)プロピ
オン酸の代わりに下記構造式(14)で表されるジオールィ匕合物を用いた以外は、合 成例 1と同様にして、ポリウレタン榭脂 (I)を合成した。このポリウレタン榭脂 (I)の酸価 は 99mgKOH/gであった。
[化 12]
70mo l % 30mo l %
構造式 ( 1 4 )
C00H
[0218] (合成例 10)
カルボキシル基を有するポリウレタン榭脂の合成
合成例 1にお 、て、 2,2—ビス (ヒドロキシメチル)プロピオン酸の代わりに下記構造 式(15)で表されるジオールィ匕合物を用いた以外は、合成例 1と同様にして、ポリウレ タン榭脂 (J)を合成した。このポリウレタン榭脂 (J)の酸価は 88mgKOH/gであった
[化 13]
60mo I % 40mo I %
[0219] (合成例 11)
カルボキシル基を有するポリウレタン榭脂の合成
合成例 1にお 、て、 2,2—ビス (ヒドロキシメチル)プロピオン酸の代わりに下記構造 式(16)で表されるジオールィ匕合物を用いた以外は、合成例 1と同様にして、ポリウレ タン榭脂 (K)を合成した。このポリウレタン榭脂 (K)の酸価は 82mgKOHZgであつ
[化 14]
COOH
構造式 (1 6) 60mo I ( 40mol(
[0220] (合成例 12)
カルボキシル基を有するポリウレタン榭脂の合成
合成例 1において、 4,4'ージフエ-ルメタンジイソシァネートの代わりに下記構造式 (6)で表されるジイソシァネートイ匕合物を用い、 2,2 ビス(ヒドロキシメチル)プロピオ ン酸の代わりに下記構造式( 17)で表されるジオールィ匕合物を用 、た以外は、合成 例 1と同様にして、ポリウレタン榭脂 (L)を合成した。このポリウレタン榭脂 (L)の酸価 は 92mgKOH/gであった。
[化 15]
70mol% 30mol%
CH,
H0CH, C— CH20H H0-(CH2)2-0- (CH2) 2-0H 構造式 (1 7)
COOH
60mol% 40mol%
[0221] (合成例 13)
カルボキシル基を有するポリウレタン榭脂の合成
合成例 1において、 4,4'ージフエ-ルメタンジイソシァネートの代わりに下記構造式 (6)で表されるジイソシァネートイ匕合物を用い、 2,2 ビス(ヒドロキシメチル)プロピオ ン酸の代わりに下記構造式(18)で表されるジオールィ匕合物を用いた以外は、合成 例 1と同様にして、ポリウレタン榭脂(M)を合成した。このポリウレタン榭脂(M)の酸 価は 87mgKOHZgであった。
[化 16] 構造式 (6 )
70mo l ¾ 30mo I ¾
[0222] (比較合成例 1)
エポキシ当量が 217であり、かつ一分子中に平均して 7個のフエノール核残基と、 更にエポキシ基とを併せ有するクレゾ一ルノボラック型エポキシ榭脂の 1当量と、ァク リル酸の 1. 05当量とを反応させた。得られた反応物に、無水テトラヒドロフタル酸の 0 . 69当量をフエノキシェチルアタリレートを溶媒として常法により反応させて、フエノキ シェチルアタリレートを 35質量%含んだ粘調な液体 (エポキシアタリレート榭脂)を調 製した。このエポキシアタリレート榭脂は混合物として 63. 4mgKOH/gの酸価を示 した。
[0223] (比較合成例 2)
撹拌機、還流冷却器、不活性ガス導入口、及び温度計を備えたフラスコ内に、ポリ テトラメチレンエーテルグリコール(PTG、平均分子量 1, 000) 1, 000g、セバシン酸 405gを仕込み、 2時間かけて 200°Cに昇温しさらに 3時間反応させた後冷却し、酸 価 81. 9、分子量 1, 370のポリテトラメチレンエーテルグリコールの両末端カルボン 酸物を合成した。
[0224] 次に、撹拌機、還流冷却器、不活性ガス導入口、及び温度計を備えたフラスコ内に 、 γ ブチロラタトン 100g、 N—メチルピロリドン(NMP) 50gを仕込んだ。さらに上記 ポリテトラメチレンエーテルグリコールの両末端カルボン酸物 55. 6g、アジピン酸 6. 1 g、セバシン酸 8. 3g、イソフタル酸 13. 7g、 4, 4' —ジフエ-ルメタンジイソシァネー ト(MDI) 13. 8g、トリレンジイソシァネート(コロネート T80、 日本ポリウレタン工業社
製) 14. 4gを仕込み、 200°Cに昇温し、 4時間保温後冷却し、加熱残分 40質量%、 酸価(固形分) 83. 5のポリアミド榭脂を合成した。
更に、ビスフエノール A型エポキシ榭脂ェピコート 1001 (油化シェルエポキシ製) 14 1. 5gを仕込み、 140°Cで 2時間保温した後、ジメチルホルムアミド(DMF)をカロえ、 加熱残分 40質量%にした。 120°Cでアクリル酸 10. 7gをカ卩ぇ 3時間保温後、テトラヒ ドロ無水フタル酸 (THPA) 90. 6gを添カ卩し 1時間保温した。次いで、グリシドール 58 . 4gを加え 2時間保温後、テトラヒドロ無水フタル酸 (THPA) 240gを加え 2時間保温 した。次いで、ジメチルホルムアミド (DMF)で希釈し、加熱残分 55質量%、酸価(固 形分) 145mgKOHZgの感光性ポリアミド榭脂を合成した。
[0225] (比較合成例 3)
攪拌機、還流冷却器、及び温度計を備えたフラスコ内に、 ex , ω—ポリブタジエンジ カルボン酸(NISSO— PB C— 1000、 日本曹達社製) 482. 6質量部、臭素化ビス フエノール Α型エポキシ榭脂 (YDB— 400、東都化成株式会社製) 400質量部、力 ルビトールアセテート 183質量部、及びソルベントナフサ(ソルべッソ 150) 110質量 部を入れ、 110°Cで 8時間加熱した。これにアクリル酸 36. 4質量部、メチルハイド口 キノン 0. 5質量部、カルビトールアセテート 6質量部を仕込み、 70°Cで、トリフエ-ル ホスフィン 3質量部、ソルベントナフサ 6質量部を仕込み、 100°Cに加熱し、固形分酸 価が 2KOHmgZg以下になるまで反応させた。次に、得られた溶液を 50°Cまで冷却 し、テトラヒドロ無水フタル酸 100質量部、カルビトールアセテート 126質量部、ソルべ ントナフサ 6質量部を仕込み、 80°Cで所定時間反応させ、固形分酸価 59KOHmg 固形分 40質量%の不飽和基含有ポリカルボン酸榭脂を合成した。
[0226] 攪拌機、還流冷却器、不活性ガス導入口、及び温度計を備えたフラスコ内に、 γ— ブチロラタトン 100g、 N—メチルピロリドン(NMP) 50gを仕込み、更に上記不飽和基 含有ポリカルボン酸榭脂 74. 6g、アジピン酸 3. 3g、セバシン酸 4. 6g、イソフタル酸 7. 5g、 4, 4' —ジフエ-ノレメタンジイソシァネート(MDI) 4. 8g、 トリレンジイソシァネ ート(コロネート T80、 日本ポリウレタン工業社製) 13. 4gを仕込み、 200°Cに昇温し 、 4時間保温後冷却し、加熱残分 40質量%、酸価(固形分) 58. 6のポリアミド榭脂を 得た。更に、ビスフエノール A型エポキシ榭脂(ェポミック R140、三井石油化学工業
社製) 27. 6gを仕込み、 140°Cで 2時間保温後、ジメチルホルムアミド (DMF)をカロえ 加熱残分 40質量%にした。 120°Cでメタクリル酸 3. 3gを加え 3時間保温後、テトラヒ ドロ無水フタル酸 (THPA) 37. 9gを添カ卩し 1時間保温した。次いで、ジメチルホルム アミド(DMF)で希釈し、加熱残分 55質量%、酸価(固形分) 74KOHmgZgの感光 性ポリアミド榭脂を合成した。
[0227] 攪拌機、還流冷却器、及び温度計を備えたフラスコ内に、クレゾ一ルノボラック型ェ ポキシ榭脂(エポキシ当量: 200) 200質量部、アクリル酸 20質量部、メチルノヽイド口 キノン 0. 4質量部、カルビトールアセテート 80質量部、及びソルベントナフサ 20質量 部を仕込み、 70°Cで加熱攪拌して、混合物を溶解した。次に、溶液を 50°Cまで冷却 し、トリフエ-ルホスフィン 0. 5質量部を仕込み、 100°Cに加熱し、固形分酸価が 1K OHmgZg以下になるまで反応させた。ソルベントナフサ 10質量部を仕込み、固形 分 67質量%のアタリレート基とエポキシ基を含有する榭脂を合成した。
[0228] (比較合成例 4)
まず、スチレン Zn—ブチルアタリレート Zマレイン酸無水物(モル比 = 41/24/3 5)からなる共重合体を滴下重合法により合成した。
次に、得られた共重合体 103. 71質量部をメチルェチルケトン 220質量部に溶解 した。この溶液にベンジルァミン 36. 1質量部、及びメチルェチルケトン 40質量部の 溶液を室温下、撹拌しつつ 2時間かけて滴下し、更に室温で 6時間撹拌することで反 応を完了し、ベンジルァミン変性樹脂の溶液(固形分 36. 8質量%)を合成した。 得られた榭脂の酸価は酸価 135KOHmgZg、重量平均分子量は 30,000、固形 分濃度 36. 8質量%であった。
[0229] (実施例 1)
-フレキシブル配線プリント基板の作製 - 合成例 1のポリウレタン榭脂 (A) 24. 75質量部、メトキシプロパノール 13. 36質量 部、 2官能アクリルモノマー (R712、 日本化薬社製) 3. 06質量部、ジペンタエリスリト ールへキサアタリレート 4. 59質量部、ビス(2,4,6—トリメチルベンゾィル)一フエ-ル ホスフィンォキシド(チバ スペシャルティー ケミカルズ社製) 1. 98質量部、へキサメ トキシメチルメラミン(MW30HM、三和ケミカル株式会社製) 5. 00質量部、フタロシ
アニングリーン分散液 (濃度 10質量%メトキシプロパノール中) 1. 0質量部、及び F7 80F (大日本インキ化学工業株式会社製)の 30質量%メチルェチルケトン溶液 0. 0 66質量部を混合して、感光性組成物を調製した。
[0230] なお、上記硫酸バリウム分散液は、硫酸バリウム (堺化学社製、 B30) 30質量部と、 上記スチレン Z無水マレイン酸 Zブチルアタリレート共重合体の 35質量0 /0メチルェ チルケトン溶液 34. 29質量部と、 1—メトキシ— 2 プロピルアセテート 35. 71質量 部と、を予め混合した後、モーターミル M— 200 (アイガー社製)で、直径 1. Ommの ジルコユアビーズを用い、周速 9mZsにて 3. 5時間分散して調製した。
[0231] 次に、得られた感光性組成物溶液をバー塗布により、 2層タイプのフレキシブル基 板 (銅厚 35 μ mZ榭脂厚 25 μ m)上に、乾燥後膜厚が 35 μ mになるように塗布し、 80°Cのオーブン中で 30分間乾燥し、感光層を形成した。
[0232] <露光工程 >
基板上の感光層に対し、以下に説明するパターン形成装置を用いて、波長が 405 nmのレーザ光を、 15段ステップゥェッジパターン(Δ logE = 0. 15)、及び所望配線 パターンが得られるように照射して露光し、前記感光層の一部の領域を硬化させた。
[0233] パターン形成装置
前記光照射手段として図 27〜32に示す合波レーザ光源と、前記光変調手段とし て図 4に示す主走査方向にマイクロミラーが 1024個配列されたマイクロミラー列が、 副走査方向に 768組配列された前記光変調手段の内、 1024個 X 256列のみを駆 動するように制御された DMD50と、図 13に示した一方の面がトーリック面であるマイ を通した光を前記感光層に結像する光学系 480、 482とを有するパターン形成装置 を用いた。
[0234] 前記マイクロレンズとしては、図 17及び図 18に示すように、トーリックレンズ 55aが用 いられており、前記 X方向に光学的に対応する方向の曲率半径 Rx= 0. 125mm, 前記 y方向に対応する方向の曲率半径 Ry=— 0. 1mmである。
[0235] また、マイクロレンズアレイ 55の集光位置近傍に配置されるアパーチャアレイ 59は 、その各アパーチャ 59aに、それと対応するマイクロレンズ 55aを経た光のみが入射
するように配置されている。
[0236] 次いで、 1質量0 /0の炭酸ソーダ水溶液を用いて 60秒間スプレー現像 (スプレー圧: 2. OkgfZcm2)し、未露光部分を除去した。次いで、循環式オーブンを用いて、 160 °Cにて 1時間加熱硬化を行! ヽ、フレキシブル配線プリント基板を作製した。
[0237] (実施例 2)
-フレキシブル配線プリント基板の作製 - 実施例 1にお 、て、合成例 1のポリウレタン榭脂 (A)を合成例 2のポリウレタン榭脂(
B)に代えた以外は、実施例 1と同様にして、感光性組成物を調製し、感光層を形成 した。次に、実施例 1と同様にして、露光、現像を行い、フレキシブル配線プリント基 板を作製した。
[0238] (実施例 3)
-フレキシブル配線プリント基板の作製 - 実施例 1にお 、て、合成例 1のポリウレタン榭脂 (A)を合成例 3のポリウレタン榭脂(
C)に代えた以外は、実施例 1と同様にして、感光性組成物を調製し、感光層を形成 した。次に、実施例 1と同様にして、露光、現像を行い、フレキシブル配線プリント基 板を作製した。
[0239] (実施例 4)
-フレキシブル配線プリント基板の作製 - 実施例 1にお 、て、合成例 1のポリウレタン榭脂 (A)を合成例 4のポリウレタン榭脂(
D)に代えた以外は、実施例 1と同様にして、感光性組成物を調製し、感光層を形成 した。次に、実施例 1と同様にして、露光、現像を行い、フレキシブル配線プリント基 板を作製した。
[0240] (実施例 5)
-フレキシブル配線プリント基板の作製 - 実施例 1にお 、て、合成例 1のポリウレタン榭脂 (A)を合成例 5のポリウレタン榭脂(
E)に代えた以外は、実施例 1と同様にして、感光性組成物を調製し、感光層を形成 した。次に、実施例 1と同様にして、露光、現像を行い、フレキシブル配線プリント基 板を作製した。
[0241] (実施例 6)
-フレキシブル配線プリント基板の作製 - 実施例 1にお 、て、合成例 1のポリウレタン榭脂 (A)を合成例 6のポリウレタン榭脂(
F)に代えた以外は、実施例 1と同様にして、感光性組成物を調製し、感光層を形成 した。次に、実施例 1と同様にして、露光、現像を行い、フレキシブル配線プリント基 板を作製した。
[0242] (実施例 7)
-フレキシブル配線プリント基板の作製 - 実施例 1にお 、て、合成例 1のポリウレタン榭脂 (A)を合成例 7のポリウレタン榭脂(
G)に代えた以外は、実施例 1と同様にして、感光性組成物を調製し、感光層を形成 した。次に、実施例 1と同様にして、露光、現像を行い、フレキシブル配線プリント基 板を作製した。
[0243] (実施例 8)
-フレキシブル配線プリント基板の作製 - 実施例 1にお 、て、合成例 1のポリウレタン榭脂 (A)を合成例 8のポリウレタン榭脂(
H)に代えた以外は、実施例 1と同様にして、感光性組成物を調製し、感光層を形成 した。次に、実施例 1と同様にして、露光、現像を行い、フレキシブル配線プリント基 板を作製した。
[0244] (実施例 9)
-フレキシブル配線プリント基板の作製 - 実施例 1にお 、て、合成例 1のポリウレタン榭脂 (A)を合成例 9のポリウレタン榭脂(
I)に代えた以外は、実施例 1と同様にして、感光性組成物を調製し、感光層を形成し た。次に、実施例 1と同様にして、露光、現像を行い、フレキシブル配線プリント基板 を作製した。
[0245] (実施例 10)
-フレキシブル配線プリント基板の作製 - 実施例 1において、合成例 1のポリウレタン榭脂 (A)を合成例 10のポリウレタン榭脂 COに代えた以外は、実施例 1と同様にして、感光性組成物を調製し、感光層を形成
した。次に、実施例 1と同様にして、露光、現像を行い、フレキシブル配線プリント基 板を作製した。
[0246] (実施例 11)
-フレキシブル配線プリント基板の作製 - 実施例 1にお 、て、合成例 1のポリウレタン榭脂 (A)を合成例 11のポリウレタン榭脂 (K)に代えた以外は、実施例 1と同様にして、感光性組成物を調製し、感光層を形成 した。次に、実施例 1と同様にして、露光、現像を行い、フレキシブル配線プリント基 板を作製した。
[0247] (実施例 12)
-フレキシブル配線プリント基板の作製 - 実施例 1において、合成例 1のポリウレタン榭脂 (A)を合成例 12のポリウレタン榭脂 (L)に代えた以外は、実施例 1と同様にして、感光性組成物を調製し、感光層を形成 した。次に、実施例 1と同様にして、露光、現像を行い、フレキシブル配線プリント基 板を作製した。
[0248] (実施例 13)
-フレキシブル配線プリント基板の作製 - 実施例 1において、合成例 1のポリウレタン榭脂 (A)を合成例 13のポリウレタン榭脂 (M)に代えた以外は、実施例 1と同様にして、感光性組成物を調製し、感光層を形 成した。次に、実施例 1と同様にして、露光、現像を行い、フレキシブル配線プリント 基板を作製した。
[0249] (比較例 1)
-フレキシブル配線プリント基板の作製 - 比較合成例 1で合成したエポキシアタリレート榭脂 40質量部、 2 -ヒドロキシェチル アタリレート 15質量部、ベンジルジェチルケタール 2. 5質量部、 1一べンジルー 2— メチルイミダゾール 1. 0質量部、レべリング剤(モダフロー、米国モンサントネ土製) 1. 0 質量部、硫酸バリウム 26質量部、及びフタロシア-ン'グリーン 0. 5質量部を三本口 ールミルにより混練してインキを調製した。次いで、得られたインキに、トリメチロール プロパントリグリシジルエーテル 15質量部を混合して感光性組成物を調製した。
得られた感光性組成物溶液について、実施例 1と同様にして、フレキシブル基板の 全面にスクリーン印刷法により塗布し、 80°Cにて 30分間乾燥し、乾燥膜厚 35 mの 感光層を形成した。次に、実施例 1と同様にして、露光、現像を行い、フレキシブル配 線プリント基板を作製した。
[0250] (比較例 2)
-フレキシブル配線プリント基板の作製 - 比較合成例 2で合成した感光性ポリアミド榭脂 91質量部、ペンタエリスリトールへキ サアタリレート 10質量部、クレゾ一ルノボラック榭脂アクリル酸付加物 22質量部、 2— メチルー 1一(4 (メチルチオ)フエ-ル) 2 モルフォリノプロパン 1 オン 7質 量部、 2,4 ジェチルチオキサントン 1質量部、メラミン 2質量部、フタロシア-ングリ ーン 1質量部、タルク 10質量部、硫酸バリウム 43質量部、酸化珪素 21質量部、トリグ リシジルイソシァヌレート 40質量部、及びカルビトールアセテートを三本ロールミルを 用いて混練し、感光性組成物を調製した。
得られた感光性組成物溶液を、実施例 1と同様にして、フレキシブル基板の全面に スクリーン印刷法により塗布し、 80°Cにて 30分間乾燥し、乾燥膜厚 35 mの感光層 を形成した。次に、実施例 1と同様にして、露光、現像を行い、フレキシブル配線プリ ント基板を作製した。
[0251] (比較例 3)
-フレキシブル配線プリント基板の作製 - 比較合成例 3で合成した不飽和基含有ポリカルボン酸榭脂 25質量部、比較合成 例 3で合成した感光性ポリアミド榭脂 10質量部、 2—メチル 1[4— (メチルチオ)フエ -ル ] 2 モルフオリノープロパン 1 オン 4. 5質量部、 2,4 ジェチルチオキサ ントン 0. 5質量部、メラミン 4質量部、フタロシアニングリーン 1質量部、シリカ 20質量 部、沈降性硫酸バリウム 15質量部、エポキシ榭脂 (ESLV—80XY、新日鐡化学社 製) 12質量部、比較合成例 3で合成したアタリレート基とエポキシ基を含有する榭脂 5 質量部、及びジペンタエリスリトールへキサアタリレート 3質量部を三本ロールミルを用 いて混練し、感光性組成物を調製した。
得られた感光性組成物溶液を、実施例 1と同様にして、フレキシブル基板の全面に
スクリーン印刷法により塗布し、 80°Cにて 30分間乾燥し、乾燥膜厚 35 mの感光層 を形成した。次に、実施例 1と同様にして、露光、現像を行い、フレキシブル配線プリ ント基板を作製した。
[0252] (比較例 4)
-フレキシブル配線プリント基板の作製 - 比較合成例 4で合成したベンジルァミン変性榭脂 13. 36質量部、ジペンタエリスリト ールへキサアタリレート 4. 59質量部、 2官能アクリルモノマー(R712、日本化薬社製 ) 3. 06質量部、ビス(2,4,6 トリメチルベンゾィル) フエ-ルホスフィンォキシド(チ ノ スペシャルティー ケミカルズ社製) 1. 98質量部、へキサメトキシメチルメラミン( MW30HM,三和ケミカル株式会社製) 2質量部、 F780F (大日本インキ化学工業 株式会社製)の 30質量%メチルェチルケトン溶液 0. 066質量部、フタロシア-ングリ ーン分散液 (濃度 10質量%メトキシプロパノール中) 1. 0質量部、ハイドロキノンモノ メチルエーテル 0. 024質量部、及び硫酸バリウム分散液 24. 75質量部を三本ロー ルミルを用いて混練し、感光性組成物を調製した。
得られた感光性組成物溶液を、実施例 1と同様にして、フレキシブル基板の全面に スクリーン印刷法により塗布し、 80°Cにて 30分間乾燥し、乾燥膜厚 35 mの感光層 を形成した。次に、実施例 1と同様にして、露光、現像を行い、フレキシブル配線プリ ント基板を作製した。
[0253] 得られた実施例 1〜13及び比較例 1〜4のフレキシブル配線プリント基板にっ 、て 、以下のようにして、諸特性を評価した。結果を表 3及び表 4に示す。
[0254] <現像性の評価 >
得られた各フレキシブル配線プリント基板の現像後の表面性状を目視観察により、 下記基準で評価した。
〔評価基準〕
〇:非画像部で現像後、完全に組成物が除去された。
△:非画像部に、わずかに残渣がある。
X:現像できない残渣がある。
[0255] <密着性の評価 >
JIS K5400に準じて各フレキシブル配線プリント基板に lmm幅の碁盤目を 100 箇所作製し、セロハンテープにより剥離試験 (碁盤目テスト)を行い、下記基準で評価 した。
〔評価基準〕
〇: 100箇所中 90箇所以上が剥離しない。
△: 100箇所中 50箇所以上 90箇所未満が剥離しない。
X: 100箇所中 0箇所以上 50箇所未満が剥離しない。
[0256] <はんだ耐熱性の評価 >
各フレキシブル配線プリント基板にロジン系フラックスを塗布し、 260°Cのはんだ浴 に 10秒間浸漬した。この操作を 6回繰り返した後、フレキシブル配線プリント基板の 外観を下記基準で評価した。
〔評価基準〕
〇:外観に剥離や膨れがなぐはんだの潜りがない。
X:剥離、膨れ、又ははんだの潜りがある。
[0257] <耐プレツシャタッカーテスト(PCT) >
各フレキシブル配線プリント基板について 121°C、 2気圧の水蒸気中で 96時間放 置後、上記碁盤目テストを行い、下記基準で評価した。
〔評価基準〕
〇: 100箇所中 90箇所以上が剥離しない。
△: 100箇所中 50箇所以上 90箇所未満が剥離しない。
X: 100箇所中 0箇所以上 50箇所未満が剥離しない。
[0258] <耐折性〉
ポリイミド基板 (厚み = 25 m)上の圧延銅箔 (厚み = 35 m)力 なる無接着 2層 フレキシブル基板上に、実施例 1〜 13及び比較例 1〜4の各感光性組成物をバーコ ート法又はスクリーン印刷法でコートし、感光層を形成した。次いで、 500mjZcm2の 露光後、 160°Cにて 2時間加熱して硬化皮膜 (厚み = 35 μ m)を形成し、 VCM FL EX TEESTER(IPC— FC241C, JIS— C5016)を用いて、温度 =室温、周波数 = 25Hz、ストローク = 25mm、曲率半径 = 2mmの条件で、折り曲げを行って銅にク
ラックが入るまでの屈曲寿命(回)で評価した。
[0259] [表 3]
[0260] [表 4]
産業上の利用可能性
本発明の感光性組成物は、現像性、はんだ耐熱性、耐折性、及びプレッシャータツ カー耐性に優れ、硬化皮膜の可撓性が大幅に向上し、可動部を有する携帯電話、 各種車載機器などのフレキシブルプリント配線基板の作製に好適に用いられる。