明 細 書
可溶化剤及びこれを含有する組成物
技術分野
[0001] 本発明は、可溶化剤及びこれを含有する組成物に関する。
背景技術
[0002] 従来、近赤外線又はこれよりも長!ヽ波長域の光線を高!ヽ効率で遮断等させる性能 を有し、しかも、可視光線の透過率が大きぐ十分な耐熱性や表面硬度を容易に得る ことができる熱線吸収性複合体が知られている。この赤外線吸収複合体は、例えば、 合わせガラス等の光学部材として使用される。また、この合わせガラスは、 2枚のガラ ス間に赤外線吸収組成物力もなる中間層が形成されたものである。この赤外線吸収 組成物は榭脂成分及び赤外線吸収成分から構成されており、赤外線吸収成分とし ては、銅イオンと、リン酸エステル又はホスホン酸エステルカゝらなるリン化合物とを含 有する (例えば、特許文献 1参照)。
特許文献 1:特開平 9 211220
発明の開示
発明が解決しょうとする課題
[0003] ところで、近年、合わせガラス等の光学部材の需要の高まりとともに、可視光線の透 光率 (透光性)の更なる向上が求められている。このため、合わせガラスを構成する中 間層の材料にっ 、ても、透光性に一層優れた組成物の開発が望まれて 、る。
[0004] 本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、銅を含むリンィ匕合物の榭脂 への溶解性又は分散性を付与することが可能な可溶化剤及びこれを含有する組成 物を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段
[0005] 上記目的を達成するために、本発明者は、銅を含むリン化合物を含有する組成物 の分光特性にっ ヽて鋭意研究を重ねた結果、特定構造を有する化合物を含有せし めることで銅を含むリンィ匕合物の溶解性又は分散性が高められ、優れた透光性が得 られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の可溶化剤は、ォキシアルキレン単位を有する主鎖を備える下 記一般式(100)で表される化合物からなることを特徴とする。
[式中、 R111は水素原子又は b価の有機基、 R11は炭素数 2— 4のアルキレン基、 R11 3は水素原子、アルキル基、ァリール基又はァシル基を示し、 aは 1一 50の整数であり 、 bは 1一 4の整数である。 ]
[0007] 本発明の可溶化剤によれば、銅を含むリン化合物の榭脂への溶解性又は分散性 を付与することができる。このため、カゝかる可溶化剤と、銅を含むリン化合物と、榭脂と を含有する組成物にぉ 、ては、従来に比して格段に優れた透光性を有することがで きる。
[0008] ここで、可溶化剤を構成する化合物は、ォキシアルキレン単位を有する主鎖を備え るものであり、側鎖のみにォキシアルキレン単位を有するものは含まれない。また、本 発明における化合物の「主鎖」とは、当該化合物を構成する分子鎖のなかで最長の 分子鎖を意味し、当該化合物が重合体である場合には当該重合体の重合方向に延 びる分子鎖を意味する。
[0009] 上記本発明の可溶化剤としては、 bが 1であるものが好ましい。なかでも、 bが 1であ り、且つ、 R111と R113とが同一の基であるものが好ましい。
[0010] また、上記本発明の可溶化剤としては、 R113が下記一般式(101)で表される基であ り、 aが 4一 50の整数であるものが好ましい。
[化 2]
0
II 114
— C— R114 (101 )
[式中、 R114はアルキル基である。 ]
[0011] さらに、可溶化剤としては、 R113が水素原子であり、 R112が炭素数 3又は 4のアルキ レン基であるものも好ましい。力かる可溶化剤を含む中間膜は十分に透光性に優れ
るちのとなる。
[0012] また、可溶化剤としては、 R113が (メタ)アタリロイル基であるものも好ま 、。このよう な可溶化剤を含む中間膜は、優れた透光性のみならず優れた耐湿性を具備するも のとなる。
[0013] さらに、可溶化剤は、 R112がエチレン基であり、 aが 2— 14の整数であるものであつ てもよい。すなわち、可溶化剤は、ォキシアルキレン単位としてォキシエチレン単位を 有し、且つその繰り返し数が 2— 14であることが好ましい。このような構成の可溶化剤 と、銅を含有するリン化合物と、榭脂とを含有する組成物においては、長期間保管し ても濁り等を生ずることがないため、長期間にわたって優れた透光性を維持すること ができる。
[0014] さらにまた、可溶化剤としては、 R112がエチレン基であり、前記 aが 9一 23の整数で あるものも好ましい。すなわち、可溶化剤は、ォキシアルキレン単位としてォキシェチ レン単位を有し、且つその繰り返し数が 9一 23であるものであってもよい。このような 構成の可溶化剤と、銅を含有するリン化合物と、榭脂とを含有する組成物においては 、優れた耐光性を有することができる。
[0015] 本発明はまた、上記本発明の可溶化剤と、銅を含むリン化合物と、榭脂と、を含有 する組成物を提供する。
[0016] このような組成物は、銅を含有するリンィ匕合物の樹脂への溶解性又は分散性を付 与することが可能な可溶化剤を含有することで、優れた透光性を有するものとなる。ま た、当該組成物は、銅を含有するため、近赤外光 (例えば、波長約 700— 1200nm) を含む熱線 (以下、「赤外線」という)に対して優れた吸収特性を発現することができる
[0017] また、本発明者らの知見によれば、従来の銅を含むリン化合物と、榭脂とを含有す る榭脂組成物においては、銅を含むリンィ匕合物の種類によっては、これを榭脂中に 均一に溶解又は分散させることが困難となる場合があった。これに対し、本発明の組 成物においては、可溶化剤によって、銅を含むリン化合物に、榭脂に対する充分な 溶解性又は分散性を付与することができ、これにより榭脂との相溶性が高められてい る。その結果、本発明の組成物は、従来に比して格段に優れた透光性を発現するこ
とがでさる。
発明の効果
[0018] 本発明によれば、銅を含むリン化合物の榭脂への溶解性又は分散性を付与するこ とが可能な可溶化剤を提供することができる。また、カゝかる可溶化剤と、銅を含むリン 化合物と、榭脂とを含む組成物の提供が可能になる。
図面の簡単な説明
[0019] [図 1]本発明による光学部材の一例を模式的に示す断面図である。
[図 2]可溶化剤とヘーズとの相関の一例を示す図である。
符号の説明
[0020] 1…板状基材、 2…赤外線吸収組成物層、 10· ··窓材。
発明を実施するための最良の形態
[0021] 以下、本発明の好適な実施形態に関し詳細に説明する。
[0022] 先ず、可溶化剤につ!、て説明する。可溶化剤は、ォキシアルキレン単位を有する 主鎖を備える化合物力もなるものである。当該化合物は、これを構成する主鎖にォキ シアルキレン単位を有して ヽれば、ォキシアルキレン単位以外の構造単位を備えて いてもよい。ォキシアルキレン単位以外の構造単位としては、ォキシアルキレン単位 と結合可能な基であってもよぐ例えば、ウレタン基、ウレァ基、カーボネート基、エス テル基、アミド基等が挙げられる。また、当該化合物の主鎖に結合する末端基として は、水素原子、一価の炭化水素基が挙げられ、一価の炭化水素基としては、炭素数 1一 30の直鎖状、分岐状若しくは環状のアルキル基、炭素数 2— 30のァシル基、炭 素数 6— 30のァリール基若しくはァラルキル基が好ましい。なお、上述のアルキル基 は、当該アルキル基を構成する炭素原子に結合した少なくとも一つの水素原子が、 ノ、ロゲン原子、ヘテロ原子又は芳香環で置換されて ヽてもよ ヽ。
[0023] ォキシアルキレン単位としては、ォキシエチレン単位、ォキシプロピレン単位、ォキ シブチレン単位、ォキシテトラメチレン単位、ォキシペンチレン単位、ォキシへキシレ ン単位等が挙げられる。これらの中でも、銅を含む化合物の榭脂への溶解性又は分 散性の向上の点から、炭素数が 2— 4のォキシアルキレン単位が好ましぐ例えば、ォ
キシエチレン単位、ォキシプロピレン単位、ォキシブチレン単位、ォキシテトラメチレ ン単位が挙げられる。なお、ォキシプロピレン単位としては、プロピレン基の 2級炭素 が酸素原子に結合していてもよぐ 1級炭素が酸素原子に結合していてもよい。
[0024] また、ォキシアルキレン単位は、単一種類 (例えば、ォキシエチレン単位)又は複数 種類(例えば、ォキシエチレン単位及びォキシプロピレン単位)のォキシアルキレン 単位力 構成されて 、てもよく、後者の場合はブロック共重合したものでもランダム共 重合したものでもよ ヽ。
[0025] ォキシアルキレン単位の繰り返し数としては、銅を含む化合物の榭脂への溶解性 又は分散性の向上の点から、 1一 50が好ましい。また、力かる繰り返し数は、長期保 管性の向上の点から 2— 14がより好ましぐ耐光性向上の点から 9一 23がより好まし い。さらに、力かる繰り返し数が 9一 14であると、優れた長期保管性及び耐光性の双 方を兼ね備えることができる。
[0026] 好適な可溶化剤は、下記一般式(100)で表される化合物力もなるものである。
[化 3]
(漏
[式中、 R111は水素原子又は b価の有機基、 R11は炭素数 2— 4のアルキレン基、 R11 3は水素原子、アルキル基、ァリール基又はァシル基を示し、 aは 1一 50の整数であり 、 bは 1一 4の整数である。 ]
[0027] なかでも、上記一般式(100)で表される化合物としては、 bが 1であるものが好まし い。このような化合物は、下記一般式(1)で表すことができる。
[化 4]
R1 - (0 - A)n - OR2 (1 ) ここで、上記一般式(1)中、 R1及び R2はそれぞれ独立に、水素原子、炭素数が 2— 2 0ァシル基、炭素数が 1一 25の直鎖状、分岐状若しくは環状のアルキル基、炭素数 力 S6— 30のァリール基若しくはァラルキル基を示し、アルキル基を構成する炭素原子 に結合した少なくとも一つの水素原子が、ハロゲン原子、ヘテロ原子又は芳香環で
置換されていてもよい。 Aは炭素数が 2— 4のアルキレン基を示し、 nは 1一 50を示す 。ァシル基の炭素数は、好ましくは 2— 15、更に好ましくは 2— 10である。アルキル基 の炭素数は、好ましくは 1一 20、更に好ましくは 1一 15である。ァリール基又はァラル キル基の炭素数は、好ましくは 6— 25、更に好ましくは 6— 20である。 Aで示されるァ ルキレン基の炭素数は、好ましくは 2— 3、更に好ましくは 2である。 nは、好ましくは 1 一 40、更に好ましくは 1一 30である。
[0028] 上記一般式(1)にお 、て、
R
2で表されるァシル基としてはジカルボン酸から誘 導される 2価の酸基も含まれ、例えば、 2—ェチルブタノィル基、(メタ)アタリロイル基、 プロピオ-ル基、ブチリル基、バレリル基、イソバレリル基、へキサノィル基、ヘプタン ジオイル基、ォキサリル基、マロ-ル基、ノルミトリル基、ステアロイル基、ォレオイル 基、 2—ェチルへキサノィル基が挙げられる。これらの中でも、(メタ)アタリロイル基、 2 ェチルへキサノィル基が好ましい。また、
R
2で表されるアルキル基としては、メ チル基、ェチル基、プロピル基、ブチル基、アミル基、へキシル基、ノニル基、ラウリル 基、ステアリル基、ォレイル基が挙げられる。これらの中でも、メチル基、ラウリル基、ス テアリル基、ォレイル基が好ましい。またさらに、
R
2で表されるァリール基若しくは ァラルキル基としては、フエ-ル基、 4ーノユルフェ-ル基が好ましい。さらに、 Aで表さ れるアルキレン基としては、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、テトラメチレン基 が好適である。このような基を採用することで、銅を含むリンィ匕合物の樹脂への溶解 性及び分散性を顕著に向上させることができる。
[0029] 上記一般式(100)で表される化合物としては、 bが 1であり、且つ、 R111と R113とが同 一の基であるものがより好ましい。力かる構造を有する好適な化合物は、下記の 3つ に分類することができる。
[0030] すなわち、第 1に、 R113が下記一般式(101)で表される化合物であり、 aが 4一 50の 整数であるものが挙げられる。なお、下記式(101)中、 R114はアルキル基である。
[化 5]
0
II 114
— C— R114 (101 ) 力かる化合物としては、例えば、下記一般式(5)で表される化合物が挙げられる。下
記一般式(5)中、 nは 4一 50の整数である。
[0031] 第 2に、 Rlldが (メタ)アタリロイル基であるものが挙げられる。このような化合物として は、下記一般式 (2)— (4)で表される化合物が挙げられる。なお、括弧で囲まれた「メ タ」の意味は、アクリル酸若しくはその誘導体、及び、メタクリル酸若しくはその誘導体 の両方を記載する必要があるときに、記載を簡潔にするため便宜上使用されている 記載方法であり、本明細書においても採用したものである(以下同様)。
[0032] 第 3に、 Rlldが水素原子であり、 が炭素数 3又は 4のアルキレン基であるものが 挙げられる。このような化合物としては、ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコ ール等が挙げられる。
[0033] (組成物)
次に、組成物について説明する。当該組成物は、上述した可溶化剤と、銅を含むリ ン化合物と、榭脂とを含有するものである。当該組成物は、可溶化剤を含有するため 、銅を含むリンィ匕合物の榭脂に対する溶解性及び分散性が高められている。このた
め、かかる組成物は、極めて高い透光性を発現することができ、しかも赤外線吸収性 能も有することから、視感度補正、測光、近赤外光カット、熱線吸収、輝度調整等の 各種用途に用いることが可能である。したがって、かかる組成物は、後述する光学部 材の光学材料として好適に使用することができる。
[0034] 銅を含むリンィ匕合物としては、銅イオンとリンィ匕合物とがイオン結合及び Z又は配 位結合を形成しているものが好ましい。銅イオンを含有することで、 d軌道の電子遷 移によって近赤外光が選択的に吸収され、優れた赤外線吸収特性を発現することが できる。力かる化合物は、例えば、銅塩と、リンィ匕合物とを混合して適宜の溶剤中で 反応させること〖こより得ることが可會である。
[0035] なお、銅イオンに対するリン化合物に含まれる水酸基の合計量の割合 (OH基 ZC u)は、モル比で好ましくは 1一 6、より好ましくは 1一 4であり、更に好ましくは 1. 5-2 . 5である。力かる比率が 1未満となると、赤外線吸収性能や透光性が不十分となる傾 向があり、一方、力かる比率が 6を超えると、銅イオンとの配位結合及び Z又はイオン 結合に関与しない水酸基の割合が過大となるため、吸湿性が比較的大きくなる傾向 にある。
[0036] 銅塩としては、酢酸銅、酢酸銅一水和物、蟻酸銅、ステアリン酸銅、安息香酸銅、 ェチルァセト酢酸銅、ピロリン酸銅、ナフテン酸銅、クェン酸銅等の有機酸の銅塩無 水物や水和物、或いは水酸化銅、塩化銅、硫酸銅、硝酸銅、塩基性炭酸銅等の無 機酸の銅塩の無水物や水和物が挙げられる。これらの中では、酢酸銅、酢酸銅一水 和物、安息香酸銅、水酸化銅、塩基性炭酸銅が好適である。
[0037] また、本実施形態に係る組成物には、銅イオン以外の金属イオンを含有して!/、ても よい。他の金属イオンとしては、希土類金属、ナトリウム、カリウム、リチウム、カルシゥ ム、ストロンチウム、鉄、マンガン、マグネシウム、ニッケル、クロム、インジウム、チタン 、アンチモン、スズ等の金属によるイオンが挙げられる。希土類金属としては、ネオジ ム、プラセオジム及びホルミウム等を例示することができる。力かる希土類金属は、希 土類イオンの f軌道の電子遷移によって特定波長光 (波長 580nm近傍や波長 520η m近傍)に対する吸収特性に優れており、これらの波長域は人間の眼球の視細胞が 有する最大応答波長と合致することから、上述の組成物に防眩性を付与することが
できる。
[0038] リンィ匕合物としては、下記一般式(6)で表されるホスホン酸モノエステルイ匕合物、下 記一般式(7)で表されるホスフィン酸化合物、下記一般式 (8)又は(9)で表されるリ ン酸エステル化合物、下記一般式(10)で表されるホスホン酸ィ匕合物が挙げられる。 これらの化合物は、単独で用いても二種以上組み合わせて用いてもょ 、。
[化 8]
O O
RO- -ORs HO- -ORy
OH (8) OH (9)
O
HO- R 10
OH (10)
[0039] ここで、上記式中、 R3— R1Gは、それぞれ独立に、炭素数が 1一 30である分岐状、 直鎖状又は環状のアルキル基、ァルケ-ル基、アルキニル基、ァリール基、ァリル基 、ォキシアルキル基、ポリオキシアルキル基、ォキシァリール基、ポリオキシァリール 基、(メタ)アタリロイルォキシアルキル基又は (メタ)アタリロイルポリオキシアルキル基 を示し、少なくとも一つの水素原子が、ハロゲン原子、ォキシアルキル基、ポリオキシ アルキル基、ォキシァリール基、ポリオキシァリール基、ァシル基、アルデヒド基、カル ボキシル基、ヒドロキシル基、(メタ)アタリロイル基、(メタ)アタリロイルォキシアルキル 基、(メタ)アタリロイルポリオキシアルキル基、又はエステル基で置換されていてもよ い
上記式 (6)、(7)、(8)、(9)、又は(10)における R3— R1Gとしては、下記一般式(1 1)一(21)で表される基が好ましい。
[化 9]
R21 R22
I I
-(CHCH20)M-RN (11) — (CH2CHO)M-R12 (12)
CH20 - R14 O-R16
— CHCH20— R13 (13) — CH2CHCH20— R15 (14)
61
O
(R32-0)K- 4 411——— C-O-R u 5522 (17) H2C=C— C一 O— (CPH2 0)R— (18)
II
o
また、上記式(11)一(21)中、 R
11— R
17は炭素数が 1一 20のアルキル基、炭素数 が 6— 20のァリール基又はァラルキル基を示し、芳香環を構成する炭素原子に結合 した少なくとも一つの水素原子力、炭素数 1一 6のアルキル基又はハロゲン原子によ つて置換されていてもよぐ R
21— R
25は水素原子又は炭素数が 1一 4のアルキル基を
示す (ただし、 R
23、 R
24、及び R
25が全て水素原子の場合を除く)。
[0042] また、 R31及び R32は炭素数が 1一 6のアルキレン基を示し、 R41は炭素数が 1一 10 のアルキレン基を示し、 R51及び R52は炭素数が 1一 20のアルキル基を示し、 R61は水 素原子又はメチル基を示し、 mは 1一 6の整数を示し、 kは 0— 5の整数を示し、 pは 2 一 97の整数を示し、 rは 1一 10の整数を示す。
[0043] さらに、 R71、 R72及び R73は、ハロゲン原子、炭素数が 1一 10のアルキル基、炭素数 カ^ー 20であり且つ不飽和結合を少なくとも一つ有する基、フ ニル基、又は、少な くとも一つの水素原子が、ハロゲン原子、炭素数が 1一 10のアルキル基、若しくは、 炭素数が 2— 20であり且つ不飽和結合を少なくとも一つ有する基で置換されたフエ -ル基を示し、 Vは 1一 5の整数を示し、 wは 1一 3の整数を示し、 Xは 1一 4の整数を 示し、 R71、 R72及び R73は互いに、又は、 v、 w若しくは Xが 2以上のときにそれぞれ同 一でも異なっていてもよい。
[0044] またさらに、 R74は、水素原子又はメチル基を示し、 R75は、水素原子、炭素数が 1一 10のアルキル基、ハロゲン原子、アルコキシ基、又はフエ-ル基を示し、 R76は炭素 数 1一 10の直鎖状、分岐状、又は環状のアルキレン基を示し、 yは 0— 4の整数を示 し、 zは 1一 5の整数を示し、 y+zは 1一 5の整数を示す。
[0045] 上記一般式(6)で表されるホスホン酸モノエステルイ匕合物における R3及び R4の好 適な組み合わせを表 1に示す。
[0046] [表 1]
R3 R4
1 C H C H
2
3 CH3
4 C H (CH3) CH3
5
[0047] また、上記一般式(7)で表されるホスフィン酸ィ匕合物における R5及び R6の好適な組 み合わせを表 2に示す。
[0048] [表 2]
また、上記一般式 (8)で表されるリン酸エステルイ匕合物における R
7及び R
8の好適な 組み合わせを表 3— 15に示す。また、上記一般式(9)で表されるリン酸エステルイ匕合 物における好適な R
9としては、 R
8で例示した基を挙げることができる。
[ε挲] [oeoo] ■ΐΐ簡 SOOZdf/ェ:) d 0.8.80/S00Z OAV
[s挲] [seoo]
■π簡 soozdf/ェ:) d 91· 0.8.80/S00Z OAV
[0058] [表 11]
[0060] [表 13]
[0063] また、上記一般式(10)で表されるホスホン酸ィ匕合物における好適な R1 "を表 16に 示す。
[0064] [表 16]
榭脂としては、透明性に優れるものが用いられ、例えば、塩化ビニル榭脂、アクリル 榭脂、ポリカーボネート榭脂、ポリエステル榭脂、ポリオレフイン榭脂、ノルボルネン榭
脂、ポリウレタン榭脂、ポリビュルァセタール榭脂、エチレン 酢酸ビュル共重合体及 びその部分鹼化物等が挙げられる。これらの合成樹脂は、単独で又は 2種以上を組 み合わせて用いることができる。これらの中では、ガラス又はプラスチック等の透光性 材料に対して高 、接着性を有するポリビニルァセタール榭脂、エチレン 酢酸ビュル 系共重合体及びその部分酸ィ匕物力 選ばれる少なくとも 1種を用いることが好ましぐ 上述した銅を含むリンィ匕合物の溶解性又は分散性の改善による透光性の向上効果 が充分に得られる点で、ポリビニルァセタール榭脂がより好ましい。なお、ポリビニル ァセタール榭脂とは、ポリビニルアルコールにアルデヒドを反応させてァセタール化し た榭脂を ヽ、一部をァセタールイ匕したもの及び大部分 (完全を含む)をァセタール 化したものの双方が含まれる。このようなポリビニルァセタール榭脂としては、例えば 、ポリビュルホルマール榭脂(ビニロン)、ポリビュルブチラール榭脂が挙げられる。
[0066] なかでも、ポリビュルァセタール榭脂としては、ポリビュルブチラール榭脂が好適に 用いられる。ポリビニルプチラール樹脂が用いられることにより、得られる中間膜の透 明性、耐候性、ガラスに対する接着性等が優れたものとなる。
[0067] ポリビニルァセタール榭脂は、必要な物性に応じて、適当な組み合わせにてブレン ドされたものであってもよぐァセタール化時にアルデヒドを組み合わせてァセタール 化することにより得られるポリビニルァセタール榭脂であってもよ 、。ポリビュルァセタ ール榭脂の分子量、分子量分布及びァセタールイ匕度は特に限定されないが、ァセタ 一ル化度は、 40— 85%であると好ましく、そのより好ましい下限は 60%、上限は 75 %である。
[0068] ポリビュルァセタール榭脂は、ポリビュルアルコール榭脂をアルデヒドによりァセタ 一ルイ匕することにより得ることができる。ポリビュルアルコール榭脂は、一般にポリ酢 酸ビュルを酸ィ匕することにより得られるものであり、酸化度 80— 99. 8モル%のポリビ -ルアルコール榭脂が一般的に用いられる。ポリビニルアルコール榭脂の粘度平均 重合度は好ましい下限は 200、上限は 3000である。平均重合度が 200未満であると 、得られる合わせガラスの耐貫通性が低下する傾向にある。一方、 3000を超えると、 榭脂膜の成形性が悪くなり、しかも榭脂膜の剛性が大きくなり過ぎ、加工性が悪くなる 傾向にある。かかる観点から、平均重合度のより好ましい下限は 500であり、上限は 2
000である。なお、ポリビニルアルコール榭脂の粘度平均重合度、及び鹼化度は、例 えば、 JIS K 6726「ポリビュルアルコール試験方法」に基づいて測定することができ る。
[0069] アルデヒドとしては特に限定されず、例えば、炭素数が 1一 10のアルデヒド等が挙 げられ、より具沐的には、例えば、 n—ブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、 n—バ レルアルデヒド、 2—ェチルブチルアルテヒド、 n—へキシルアルデヒド、 n—ォクチルァ ルデヒド、 n—ノニルアルデヒド、 n—デシルアルデヒド、ホルムアルデヒド、ァセトアルデ ヒド、ベンズアルデヒド等が挙げられる。なかでも、 n—ブチルアルデヒド、 n—へキシル アルデヒド、 n—バレルアルデヒド等が好ましい。特に、炭素数力 のブチルアルデヒド が好ましい。
[0070] また、可溶化剤と銅を含むリン化合物との含有比率 (質量比)は、好ましくは 95Z5 一 10Z90 (前者 Z後者、以下同様)、より好ましくは 90Z10— 20Ζ80、更に好まし くは 85Z15— 30Ζ70である。力かる含有比率が 10Z90未満であると、銅を含むリ ン化合物に対して充分な溶解性又は分散性を付与することが困難となる場合があり、 一方、力かる含有比率が 95Ζ5を超えると、含有量に見合うだけの溶解性又は分散 性の向上効果が得られず経済的に不利となるおそれがある。
[0071] また、上述した組成物が榭脂を含む榭脂組成物である場合、榭脂組成物に占める 可溶化剤の含有量は、榭脂 100質量部に対して、好ましくは 1一 60質量%、より好ま しくは 3— 50質量%、更に好ましくは 5— 40質量%である。可溶化剤の含有量が 1質 量%未満であると、銅を含むリン化合物が榭脂に溶解、分散し難くなる場合があり、 一方、力かる含有量が 60質量%を超えると、可溶化剤がブリードアウトするおそれが ある。また、榭脂組成物に占める銅を含むリン化合物の含有量は、榭脂 100質量部 に対して、好ましくは 0. 5— 45質量%、より好ましくは 1一 35質量%、更に好ましくは 2— 30質量%である。銅を含むリン化合物の含有量が 0. 5質量%未満であると、赤 外線吸収性能が不十分となる場合があり、一方、力かる含有量が 45質量%を超える と、銅を含むリンィ匕合物を榭脂中に均一に溶解性又は分散性させることが困難となる 傾向がある。
[0072] また、上記組成物には、上述した成分以外の成分が含まれていてもよい。このような
その他の成分としては、例えば、接着力調整剤が挙げられる。接着力調整剤としては 、例えば、有機酸や無機酸のアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩、変性シリコー ンオイル等が挙げられる。有機酸としては特に限定されず、例えば、オクタン酸、へキ サン酸、酪酸、酢酸、蟻酸等のカルボン酸等が挙げられる。無機酸としては特に限定 されず、例えば、塩酸、硝酸等が挙げられる。アルカリ金属塩及びアルカリ土類金属 塩としては特に限定されず、例えば、カリウム、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム等 の塩が挙げられる。
[0073] 上記アルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩のなかでも、炭素数 2— 16の有機酸 のアルカリ金属塩やアルカリ土類金属塩が好ましぐ炭素数 2— 16のカルボン酸の力 リウム塩又はマグネシウム塩がより好ましい。
[0074] 炭素数 2— 16のカルボン酸のカリウム塩又はマグネシウム塩としては、例えば、酢 酸マグネシウム、酢酸カリウム、プロピオン酸マグネシウム、プロピオン酸カリウム、 2- ェチルブタン酸マグネシウム、 2—ェチルブタン酸カリウム、 2—ェチルへキサン酸マグ ネシゥム、 2—ェチルへキサン酸カリウム等が好適である。これらは単独で用いられて もよぐ 2種以上が供用されてもよい。
[0075] 有機酸や無機酸のアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩の配合量の好ま U、下 限は、榭脂 100重量部に対して 0. 001重量部であり、上限は 0. 5重量部である。ァ ルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩の配合量が 0. 001重量部未満であると、高湿 度雰囲気下で周辺部の接着力が低下することがある。一方、 0. 5重量部を超えると、 膜の透明性が失われることがある。この配合量のより好ましい下限は 0. 01重量部で あり、上限は 0. 2重量部である。
[0076] 変性シリコーンオイルとしては、例えば、エポキシ変性シリコーンオイル、エーテル 変性シリコーンオイル、エステル変性シリコーンオイル、ァミン変性シリコーンオイル、 カルボキシル変性シリコーンオイル等が挙げられる。これらは、単独で用いられてもよ ぐ 2種以上が併用されてもよい。なお、これらの変性シリコーンオイルは、一般にポリ シロキサンに、変性させるべき化合物を反応させることにより得ることができる。
[0077] 変性シリコーンオイルの分子量の好ましい下限は 800であり、上限は 5000である。
変性シリコーンオイルの分子量が 800未満であると、表面への局在化が不充分となり
十分な接着力向上効果が得られない場合がある。一方、 5000を超えると、榭脂との 相溶性が低下し、膜表面にブリードアウトしてガラスとの接着力を低下させる場合があ る。かかる観点から、この分子量のより好ましい下限は 1500であり、上限は 4000で ある。
[0078] また、変性シリコーンオイルの配合量の好ま 、下限は、榭脂 100重量部に対して 0. 01重量部であり、上限は 0. 2重量部である。この配合量が 0. 01重量部未満であ ると、吸湿による白化を防止する効果が不充分となることがある。一方、 0. 2重量部を 超えると、榭脂との柏溶性が低下し、膜表面にブリードアウトして榭脂とガラスとの接 着力が低下することがある。このような観点から、変性シリコーンオイルの配合量のよ り好ましい下限は 0. 03重量部であり、上限は 0. 1重量部である。
[0079] 上述した組成物は、合わせガラスの中間膜として用いる際の特性向上を目的として 、上述した成分以外の成分を更に含有していてもよい。
[0080] このような他の成分としては、まず、紫外光吸収剤が挙げられる。紫外光吸収剤とし ては、ベンゾエート系化合物、サリシレート系化合物、ベンゾフエノン系化合物、ベン ゾトリアゾール系化合物、シァノアクリレート系化合物、シユウ酸ァ-リド系化合物、トリ アジン系化合物等が挙げられる。
[0081] より具体的には、ベンゾエート系化合物としては、 2, 4—ジー t ブチルフエ-ルー 3' , 5,ージー tーブチルー 4,ーヒドロキシベンゾエートが挙げられ、サリシレート系化合物と しては、フエ-ルサリシレートや p— t ブチルフエ-ルサリシレートが挙げられる。
[0082] ベンゾフエノン系化合物としては、 2, 4—ジーヒドロキシベンゾフエノン、 2—ヒドロキシ
4ーメトキシベンゾフエノン、 2—ヒドロキシー 4ーメトキシベンゾフエノン 5—スルホン酸、 2—ヒドロキシー 4 n—ォクチルォキシベンゾフエノン、 2—ヒドロキシー 4 n—ドデシルォ キシベンゾフエノン、 2, 2' , 4, 4'ーテトラヒドロべンゾフエノン、ビス(5—ベンゾィルー 4 —ヒドロキシー 2—メトキシフエニル)メタン、 2, 2'—ジヒドロキシー 4, 4'ージメトキシベンゾ フエノン、 2, 2'—ジヒドロキシー 4, 4'ージメトキシベンゾフエノン 5, 5' ジスルホン酸 ナトリウム、 2, 2'—ジヒドロキシー 5—メトキシベンゾフエノン、 2—ヒドロキシー 4ーメタクリロ ィルォキシェチルベンゾフエノン、 4 ベンゾィルォキシ 2—ヒドロキシベンゾフエノン、 2, 2' , 4, 4'ーテトラヒドロキシベンゾフエノン等が挙げられる。
[0083] ベンゾトリアゾール系化合物としては、 2— (2,ーヒドロキシー 5,一メチルフエ-ル)ベン ゾトリァゾール、 2—(2,—ヒドロキシー 3,一 tーブチルー 5,一メチルフエニル)—5 クロ口べ ンゾトリァゾール、 2— (2,—ヒドロキシー 3,, 5,—ジー t ブチルフエ-ル)— 5 クロ口ベン ゾトリァゾール、 2—(2,—ヒドロキシー 3,, 5,—ジー t ブチルフエ-ル)ベンゾトリァゾー ル、 2— (2,ーヒドロキシー 5 tーォクチルフエ-ル)ベンゾトリァゾール、 2— (2,ーヒドロキ シ— 5 t ブチルフエ-ル)ベンゾトリァゾール、 2— [2,ーヒドロキシ— 3,—(3,,, 4" , 5 " , 6"—テトラヒドロフタリミドメチル)—5' メチルフエ-ル]ベンゾトリァゾール、 2— (2 ,—ヒドロキシー 3,, 5,—ジー tーァミルフエ-ル)ベンゾトリァゾール、 2—(2,ーヒドロキシ —5 tーォクチルフエ-ル)ベンゾトリァゾール、 2— [2,—ヒドロキシ— 3,, 5,—ビス ( a , α—ジメトキシベンゾィル)フエ-ル]ベンゾトリァゾール、 2, 2,ーメチレンビス [4— (1, 1, 3, 3—テトラメチルブチル)—6—(2Ν—べンゾトリァゾールー 2 ィル)フエノール]、 2 — (2 '—ヒドロキシー 5,ーメタクリロイルォキシェチルフエ-ル)—2Η—べンゾトリアゾール 、 2—(2,—ヒドロキシー 3,—ドデシルー 5,一メチルフエ-ル)ベンゾトリァゾール、メチルー 3— [ 3 tーブチルー 5— ( 2H—ベンゾトリァゾールー 2 ィル) 4ーヒドロキシフエ-ル]プ 口ピオネートとポリエチレングリコールとの縮合物等が挙げられる。
[0084] シァノアクリレート系化合物としては、ェチルー 2—シァノ 3, 3—ジフエ-ルァクリレー トゃォクチルー 2 シァノ 3, 3—ジフエ-ルアタリレートが挙げられ、シユウ酸ァ-リド 系化合物としては、 2—エトキシー 2,—ェチルォキサリック酸ビスァ-リドゃ 2—エトキシー 5— tーブチルー 2'—ェチルォキサリック酸ビスァ-リドが挙げられる。また、トリアジン系 化合物としては、 2— (4, 6—ジフエ-ルー 1, 3, 5—トリァジン— 2 ィル)—5— [ (へキシ ル)ォキシ] フエノールが挙げられる。
[0085] さらに、組成物は、光に対する安定性を更に向上させるための光安定剤を含有す ることもできる。特に、上述した紫外光吸収剤とこの光安定剤を併用すると、光に対す る安定性が極めて良好となる傾向にある。光安定剤としては、ヒンダードアミン系光安 定剤 (HALS)や、 M系化合物を適用可能である。
[0086] より具体的には、 HALSとしては、ビス(2, 2, 6, 6—テトラメチルー 4—ピペリジル)セ バケート、ビス(1, 2, 2, 6, 6 ペンタメチルー 4—ピペリジル)セバケード、 1— [2— [3— (3, 5— tーブチルー 4ーヒドロキシフエ-ル)プロピオ-ルォキシ]ェチル] 4 [3— (3,
5—ジー tーブチルー 4ーヒドロキシフエ-ル)プロピオ-ルォキシ]— 2, 2, 6, 6—テトラメ チルピペリジン、 4 ベンゾィルォキシ 2, 2, 6, 6—テトラメチルピペリジン、 8 ァセチ ルー 3—ドデシルー 7, 7, 9, 9ーテトラメチルー 1, 3, 8—トリァザスピロ [4, 5]デカン 2, 4ージオン、ビス一(1, 2, 2, 6, 6 ペンタメチルー 4ーピペリジル)一2— (3, 5—ジー tーブ チルー 4—ヒドロキシベンジル)—2— n ブチルマロネート、テトラキス(1, 2, 2, 6, 6— ペンタメチルー 4—ピペリジル) 1, 2, 3, 4 ブタンテトラカルボキシレート、テトラキス( 2, 2, 6, 6—テトラメチルー 4ーピペリジル) 1, 2, 3, 4—ブタンテトラカルボキシレート
、 (Mixed 1, 2, 2, 6, 6—ペンタメチル— 4—ピペリジル Zトリデシル)— 1, 2, 3, 4— ブタンテトラカルボキシレート、 Mixed{ l, 2, 2, 6, 6—ペンタメチルー 4—ピペリジル Z β , β , j8 ' , j8,ーテトラメチルー 3, 9— [2, 4, 8, 10—テトラオキサスピロ(5, 5)ゥ ンデカン]ジェチル}— 1, 2, 3, 4—ブタンテトラカルボキシレート、 (Mixed 2, 2, 6,
6 テトラメチルー 4—ピペリジル/トリデシル)— 1, 2, 3, 4 ブタンテトラカルボキシレ ート、 Mixed {2, 2, 6, 6—テトラメチノレー 4—ピペリジノレ/ j8 , β , β ' , β しテ卜ラメ チルー 3, 9— [2, 4, 8, 10—テトラオキサスピロ(5, 5)ゥンデカン]ジェチル}— 1, 2, 3 , 4 ブタンテトラカルボキシレート、 2, 2, 6, 6—テトラメチルー 4—ピペリジルメタクリレ 一卜、 1, 2, 2, 6, 6 ペンタメチノレー 4ーピぺジジノレメタクジレー卜、ポジ [ (6—(1, 1, 3, 3 ーテトラメチルブチル)イミノー 1, 3, 5—トリアジンー 2, 4 ジィル)] [ (2, 2, 6, 6—テトラ メチルー 4ーピペリジル)ィミノ]へキサメチレン [ (2, 2, 6, 6—テトラメチルー 4ーピベリジ ル)イミノール]、ジメチルサシネートポリマー with— 4ーヒドロキシー 2, 2, 6, 6—テトラメ チルー 1—ピぺリジンエタノール、 N, N,, N,,, N,,,ーテトラキス一(4, 6 ビス (ブチ ルー (N—メチルー 2, 2, 6, 6—テトラメチルピペリジン 4 ィル)ァミノ)—トリアジンー 2— ィル )ー4, 7 ジァザデカン—1, 10—ジァミン、ジブチルァミン—1, 3, 5—トリアジンー N , N' ビス(2, 2, 6, 6—テトラメチルー 4ーピベリジルー 1, 6—へキサメチレンジァミンと N—(2, 2, 6, 6—テトラメチルピペリジル)ブチルァミンの重縮合物、デカン二酸ビス( 2, 2, 6, 6—テトラメチルー 1 (ォクチルォキシ) 4ーピベリジ-ル)エステル等が挙げ られる。
また、 Ni系の光安定剤としては、 [2, 2,ーチオービス (4 t一才クチルフエノレート)] 2—ェチルへキシルァミン ニッケル(II)、ニッケルジブチルジチォカーボネート、 [2,
2,ーチオービス(4 tーォクチルフエノレート)]ーブチルァミン ニッケル(Π)等が挙げら れる。
[0088] また、組成物には、必要に応じて、押出機中での熱による変質を防止するための酸 化防止剤、調色のための染料及び顔料、界面活性剤、難燃剤、帯電防止剤、耐湿 剤等の添加剤が添加されていても良い。さらに、組成物は、上述した可溶化剤に加 えて、榭脂組成物の可塑剤として通常用いられる化合物を更に含有して 、てもよ 、。 このような可塑剤を更に含む組成物は、更に透光性に優れる合わせガラス用の中間 膜を形成し得る。
[0089] (光学部材)
光学部材は、上述した組成物からなる光学材料を用いてなるものであり、以下の 3 種類の形態が好適である。
第 1の形態:光学材料で形成されるもの。
第 2の形態:ガラス又はプラスチック等の透光性材料力もなる透明基板に、光学材料 が貼合されたもの。
第 3の形態:ガラス又はプラスチック等の透光性材料力もなる透明基板に、光学材料 力もなる層が形成されたもの。
[0090] 第 1の形態の光学部材としては、例えば、シート、フィルムが挙げられる。ここで、シ ートとは、 250 m以上の厚さを有する薄板状にしたものをいう。また、フィルムとは、 厚さ 5— 250 mの薄い膜状にしたものをいう。また、シート又はフィルムを製造する 手段としては、例えば、溶融押出成形法、延伸成形法、カレンダー成形法、プレス成 形法、溶液キャスト法等が好適に使用される。ただし、これらの方法に限定されない。
[0091] 第 2の形態の光学部材としては、例えば、上述したシート又はフィルムを、例えば合 わせガラスの中間膜として使用し、この合わせガラス用中間膜と、ガラス、プラスチック 等力 なる透光性材料とを貼り合せたものが挙げられる。シート又はフィルム力もなる 合わせガラス用中間膜と、透光性材料とを接着させる手段としては、プレス法、マル チロール法、減圧法などの加圧又は減圧により接着する手段、オートクレープ等を用 V、て加熱することにより接着させる手段又はこれらの組み合わせによる手段を用いる ことができる。
[0092] なお、合わせガラス用中間膜は、その厚みが 0. 001— 10mm、特に 0. 01— 5mm であることが好ましい。合わせガラス用中間膜の厚みが 0. OOlmm未満の場合には 、特定の波長光に対する吸収性が高い中間膜を得ることが困難となって、赤外線吸 収性能が不充分なものとなることがある。一方、合わせガラス用中間膜の厚みが 10m mを超える場合には、可視光線の透過率が高い中間膜を得ることが困難となって、透 明性が低いものとなることがある。
[0093] 第 3の形態の光学部材としては、例えば、コーティングが挙げられる。ここで、コーテ イングとは、上述した組成物又は榭脂組成物を適宜の溶剤に溶解又は分散させた溶 液又は分散液を、必要な面に塗布し溶剤を蒸発させて、その面の一部又は全部に 形成される薄膜、被覆物又は薄層をいう。また、薄膜等が形成された面の平坦性等 を高める目的で、例えば、レべリング剤、消泡剤としての各種の界面活性剤等の溶解 補助剤を溶液又は分散液に添加してもよ ヽ。
[0094] 力かる第 1一 3の形態の光学部材は、可溶化剤を含有することで銅を含有するリン 化合物の溶解性又は分散性が良好になることから透光性に優れるとともに、銅を含 有することで優れた赤外線吸収性を有することができる。また、榭脂成分としてポリビ 二ルァセタール榭脂、特にポリビュルプチラール榭脂を用いた場合には、可溶化剤 によって銅を含有するリンィ匕合物を榭脂中に均一に溶解又は分散させることが可能 になるため、優れた透光性を有することができ、また、透光性材料との接着性にも優 れるようになる。さらに、ポリビニルァセタール榭脂は熱可塑性を有することから、成形 加工を簡易に行うことができる。
[0095] また、合わせガラスの製造方法として、接着性を有する熱可塑性榭脂からなる中間 膜を 2枚のガラス板の間に挿入し、得られた積層体を予備圧着して各層間に残存す る空気を排除した後、本圧着して積層体を完全に密着させる方法が採られることがあ る。この場合に用いられる中間膜は、保存時に中間膜同士が合着し塊状となる、いわ ゆるブロッキング現象が生じないこと、ガラスと中間膜とを重ね合わせる際の作業性が 良好であること、および予備圧着工程における脱気性が良好であることが要求される 。予備圧着時の脱気性は合わせガラスの品質を左右し、脱気が不十分であると得ら れた合わせガラスの透明性が悪くなつたり、促進試験を行うと気泡が生じたりすること
がある。
[0096] 上記のような中間膜の総合性能は、素材である熱可塑性榭脂の種類や粘弾性等 の物性によって左右される力 これらを固定して考えると、中間膜の表面形状がその 総合性能を決定する大きな要因となる。特に、エンボスと呼ばれる多数の微細な凹凸 を中間膜の表面に形成することが従来より行われている。エンボスの形態としては、 例えば、多数の凸部とこれらの凸部に対する多数の凹部とからなる各種凸凹模様、 多数の凸条とこれらの凸条に対する多数の凹溝とからなる各種の凸凹模様、粗さ、配 置、大きさ等の種々の形状因子に関し多様な値を有するエンボス形状がある。
[0097] このようなエンボスを形成する方法としては、例えば、特開平 6— 198809号公報に 記載されるように凸部の大きさを変え、その大きさ、配置を規定する方法、特開平 9 40444号公報に記載されるように表面の粗さを 20— 50 mとする方法、特開平 9 2 95839号公報に記載されるように凸条が交差するように配置する方法、特開 2003— 48762号公報に記載されるように主凸部の上に更に小さな凸部を形成する方法等 が挙げられる。また、エンボス形状を施す方法として、特表 2003— 528749〖こは、榭 脂成形時に発生するメルトフラクチャ一を利用する方法、特表 2002 - 505211、特表 平 9— 502755には架橋 PVB粒子や造核剤を用いる方法等が提案されている。
[0098] さらに、各種用途において、合わせガラスに対して遮音性が要求される場合がある 。一般に遮音性能は、周波数の変化に応じた透過損失量として示され、その透過損 失量は、 JIS A 4708では、 500Hz以上において遮音等級に応じてそれぞれ一定 値で規定されている。しかし、ガラス板の遮音性能は、 2000Hzを中心とする周波数 領域ではコインシデンス効果により著しく低下する。
[0099] ここで、コインシデンス効果とは、ガラス板に音波が入射した時、ガラス板の剛性と 慣性によって、ガラス板状を横波が伝播してこの横波と入射音とが共鳴し、その結果 、音の透過が起こる現象をいう。一般的な合わせガラスでは、 2000Hzを中心とする 周波数領域にぉ 、て、力かるコインシデンス効果による遮音性能の低下が避けられ ず、この点の改善が求められることがある。
[0100] 一方、人間の聴覚は、等ラウドネス曲線から、 1000— 6000Hzの範囲では、他の 周波数領域に比べ非常に良い感度を示すことが知られている。従って、コインシデン
ス効果による上記遮音性能の落ち込みを解消することは、防音性能を高める上で重 要であることがわかる。従って、合わせガラスの遮音性能を高めるには、上記コインシ デンス効果による遮音性能の低下を緩和し、コインシデンス効果によって生じる透過 損失の極小部(以下、この極小部の透過損失量を TL値という。)の低下を防ぐ必要 がある。
[0101] 合わせガラスに遮音性を付与する方法としては、合わせガラスの質量を増大させる 方法、ガラスを複合化する方法、ガラス面積を細分化する方法、ガラス板支持手段を 改善する方法などが提案されて ヽる。
[0102] また、遮音性能が中間膜の動的粘弾性により左右され、特に貯蔵弾性率と損失弾 性率との比である損失正接に影響されることがあるため、この値を制御すれば合わせ ガラスの遮音性能を高めることができる。
[0103] 制御手段としては、例えば、特定の重合度を有する榭脂膜を用いる方法、特開平 4 —2317443号公報に記載されるようなポリビュルァセタール榭脂のァセタール部分 の構造を規定する方法、特開 2001— 220183号公報に記載されるような榭脂中の可 塑剤量を規定する方法、等が挙げられる。さらに、異なる 2種以上の榭脂を組み合わ せることにより広い温度範囲にわたって合わせガラスの遮音性能を高めることができ る。例えば、特開 2001-206742号公報に記載されるような複数種の榭脂をブレンド する方法、特開 2001— 206741号公報、特開 2001— 226152号公報に記載される ような複数種の榭脂を積層する方法、特開 2001— 192243号公報に記載されるよう な中間膜中の可塑剤量に偏向を持たせる方法、等が挙げられる。
[0104] 更に合わせガラスの遮熱性を高める方法としては、遮熱機能を有する金属又は金 属酸ィ匕物微粒子を中間膜中に含有させるか、或いは、これらを含む層を合わせガラ スの積層構造中に導入する方法が挙げられる。例えば、特開 2001— 206743号公 報、特開 2001— 261383号公報、特開 2001— 302289号公報等に記載の方法が挙 げられる。酸ィ匕物微粒子としては錫ドープ酸化インジウム (ITO)、アンチモンドープ 酸ィ匕錫 (ATO)、アルミニウムドープ酸ィ匕亜鉛 (AZO)等が挙げられる。また、中間膜 の透光性を上げるために、酸化物微粒子の粒径を小さくする(特許 271589号公報、 特開 2002-293583号公報)ことや、分散性を高めること等を行ってもよい。微粒子
の分散性を上げるためには、機械的に分散させる、分散剤を用いる等の既知の微粒 子分散技術を用いることが出来る。また、金属又は金属酸ィ匕物微粒子だけではなぐ 特開平 7-157344号公報、特許第 319271号公報に記載されるような有機系の遮 熱機能を有する染料'顔料を用いる方法も挙げられる。有機系の遮熱機能を有する 染料'顔料としては、フタロシアニン系、アントラキノン系、ナフトキノン系、シァニン系 、ナフタロシア-ン系、ピロール系、ィモ -ゥム系、ジチオール系、メルカプトナフトー ル系等が挙げられる。
[0105] 合わせガラスの遮熱性を高める方法としては、遮熱機能を有するガラスを用いて合 わせガラスを作成する方法も挙げられる。例えば、特開 2001— 151539号公報に記 載されるような Fe等の遷移金属含有ガラス (例えば、グリーンガラス)を使用する方法 、特開 2001— 261384号公報、特開 2001— 226148号公報に記載されるような、金 属、金属酸化物を積層(多層コーティング)したガラス板を使用する方法等が挙げら れる。
[0106] また、合わせガラスは、上述したような赤外光を吸収する特性を有する中間膜以外 に、更なる赤外光遮断特性の向上を目的として、赤外光を反射する特性を有する層( 赤外光反射層)を更に備えていてもよい。このような赤外光反射層は、合わせガラス を構成する積層構造の任意の位置に導入することができる。
[0107] 赤外光反射層としては、金属や金属酸ィ匕物から構成される透明な層が適用できる。
具体的には、例えば、金、銀、銅、錫、アルミニウム、ニッケル、ノラジウム、ケィ素、ク ロム、チタン、インジウム、アンチモン等の金属単体、合金、混合物又は酸ィ匕物力もな る層が例示できる。このような赤外光反射層は、当該層を形成させるべき層上に、金 属ゃ金属酸化物を蒸着することにより形成可能である。
[0108] また、赤外光反射層としては、特表平 09— 506837、特表 2000— 506082、特表 2 000—506084、特表 2004— 525403、特表 2003— 515754、特開 2002— 231038 、特表 2004— 503402等で示されるような、光の干渉を利用して特定波長を反射す る高分子多層フィルムを用いることも出来る。
[0109] ところで、合わせガラスに上述した赤外光反射層を導入すると、赤外光吸収層とこ れに隣接する層との接着性が変化して、これらの剥離が生じ易くなることがある。こう
なると、例えば、基板と中間膜等との間に赤外光反射層を形成した場合などにおい ては、合わせガラスが破損したときに基板の剥離'飛散が生じ易くなり、安全性の点 で問題が生じることになる。そこで、このような接着性の変化を避けるために、赤外光 反射層と、当該反射層に隣接する層との接着力を調整するための手段を適宜採用 することが好ましい。
[0110] この接着力を調整する手段としては、例えば、以下に示すものが挙げられる。すな わち、例えば、赤外光反射層とこれと隣接する層(中間膜等)との間に、赤外光吸収 層よりも高いァセタール度を有するポリビュルァセタール力もなる層(特開平 7-1877 26号公報、特開平 8— 337446号公報)を設ける方法が挙げられる。その他、赤外光 反射層とこれに隣接する層の間に、所定の割合のァセトキシ基を有する PVBからな る層(特開平 8— 337445号公報)を設ける方法、又は、所定のシリコーンオイルから なる層(特開平 7-314609号広報)を設ける方法等が挙げられる。
[0111] このように、合わせガラスにおいては、赤外光を吸収する中間膜に加えて赤外光反 射層を設けることで、両層の効果により、合わせガラスに対して更に優れた赤外光遮 断特性を付与することができる。また、上述したような赤外光吸収層との接着性を調 整する方法を採用すれば、一層優れた強度を有する合わせガラスを得ることも可能と なる。
[0112] また、中間膜としての性能を高めるために、以下に例示するような方法を用いること もできる。耐貫通性を向上させる方法としては、例えば、特公平 6— 25005号公報に 記載されるように榭脂基材として ex -ォレフイン変性ポリビュルァセタールを使用する 方法、特開平 10— 25390号公報に記載されるように榭脂の重合度、可塑剤添加量 を規定する方法、特開平 11-147736号公報に記載されるように中間膜の厚み偏差 を低減させる方法、等が挙げられる。
[0113] 中間膜とガラスとの接着性、密着性を改良する方法としては、例えば、特許 26247 79号公報に記載されるように榭脂を放射線グラフト不飽和化する方法、特開平 11 322378号公報に記載されるようにシリコーンオイルを添加する方法、特開 2000— 1 238586号公報に記載されるようにアルカリ金属又はアルカリ土類金属を添加する方 法、特開 2002-505210号公報に記載されるように表面エネルギー改変剤を添カロ
する方法、等が挙げられる。
[0114] 耐久性試験時における白化防止方法としては、例えば、特開 2000— 72495号公 報に記載されるように分子中に疎水性の大きな炭化水素基を有するシリコーンオイル を添加する方法、特開 2000— 128586号公報に記載されるようにアルカリ金属又は アルカリ土類金属添加量を規定する方法、特開 2001— 139352号公報に記載され るようにォキシアルキレングリコール含有量を規定する方法、特開 2001— 163640号 公報に記載されるように規定された特性をもつ榭脂を使用する方法、特開平 6— 211 548号公報に記載されるようにシランカップリング材シールする方法、等が挙げられる
[0115] 紫外線吸収性を向上させる方法としては、特公平 4 29697号公報、特開平 10— 1 94796号公報、特開 2000-128587号公報に記載されるように紫外線吸収剤を添 加する方法が挙げられる。帯電防止方法としては、特開 2001— 240425号公報に記 載されるようにカルボン酸アルカリ金属塩を添加する方法、特開 2001— 261384号 公報に記載されるようにォキシアルキレンィ匕合物を添加する方法、等が挙げられる。 調色方法としては、特開平 9— 183638号公報に記載されるように染料を添加する方 法が挙げられる。
[0116] また、透光性に優れる光学部材とするためには、光学部材のヘーズが 50%以下で あることが好ましぐ 35%以下であることがより好ましぐ 25%以下であることが更に好 ましい。力かるヘーズが 50%を超えると、透光性 (可視光線の透過率)が不充分とな る傾向がある。
[0117] 図 1は、本実施形態による光学部材の一例を模式的に示す断面図である。図 1に 示す光学部材は窓材 10である。窓材 10は、ガラスやプラスチック等の透光性材料か らなる板状基材 1上に、赤外線吸収組成物層 2が設けられたものである。この赤外線 榭脂組成物層 2は、上述した榭脂組成物からなる光学材料で構成されている。
[0118] 板状基材 1を構成する材料としては、可視光透過性を有する透光性材料であれば 、特に限定されるものではなぐ窓材の用途に応じて適宜選択可能である。硬度、耐 熱性、耐薬品性、耐久性等の観点から、上述のようにガラス又はプラスチックが好適 に使用される。ガラスとしては、無機ガラス又は有機ガラス等が挙げられる。プラスチ
ックとしては、例えばポリカーボネート、アクリロニトリル スチレン共重合体、ポリメチ ルメタタリレート、塩化ビュル榭脂、ポリスチレン、ポリエステル、ポリオレフイン、ノルボ ルネン榭脂等が例示できる。なお、板状基材 1が複数存在する場合には、それぞれ 同じ種類の材料で構成されて 、てもよく、或いは互いに異なる材料で構成されて ヽ てもよい。
[0119] また、赤外線吸収組成物層 2は、上述した榭脂組成物をヘンシェルミキサー等の混 合機により混合する手段、ロール混練機、或いは混練押出機等により混練混合する 手段を用いることで形成することができる。また、各成分を適宜の有機溶剤に分散さ せ、この分散液力 有機溶剤を除去する手段を用いることもできる。
[0120] このような構成を有する窓材 10によれば、太陽光等の熱線成分を含む光が入射す ると、赤外線吸収組成物層 2が発現する熱線吸収能によって、その熱線成分の中で 、特に近赤外光領域 (波長 700— 1200nm程度)の熱線が遮断される。一般に、この 波長領域の熱線 (近赤外線)は、肌が焼きつくようなジリジリとした刺激的な暑さを感 じさせる傾向にある力 窓材 10を透過する光は主として可視光線であって、かかる熱 線成分を含まないので、室内や屋内の温度上昇を抑えることができる。
[0121] 殊に、太陽光は、巨視的に見ると可視光成分に単一ピークを有する連続波長スぺ タトルを有しており、赤外光に比して近赤外光が多い熱線成分は含んでいる。したが つて、近赤外光の吸収特性に優れる赤外線吸収組成物層 2を備える窓材 10の使用 は熱線の遮断に有効である。また、赤外線吸収組成物層 2は、熱線を自ら吸収するこ とにより、熱線を外部に反射するものではない。よって、室外や屋外に熱線を放射し な!、ので、照り返しひ!、ては!、わゆるヒートアイランド現象の発生を防止することに寄 与する。
[0122] したがって、太陽光等の自然光その他の外光を取り入れるための建材 (建築物の 部材に限定されない)、例えば、自動車、船舶、航空機又は電車 (鉄道)車両の窓材 、アーケード等の通路の天蓋材、カーテン、カーポートやガレージの天蓋、サンルー ムの窓又は壁材、ショーウィンドウやショーケースの窓材、テント又はその窓材、ブライ ンド、定置住宅や仮設住宅等の屋根材ゃ天窓その他窓材、道路標識等の塗装面の 被覆材、パラソル等の日除け具材、その他熱線の遮断が必要とされる種々の部材に
適用可能である。
[0123] さらに、赤外線吸収組成物層 2中に上述した金属酸ィ匕物粒子が分散されている場 合には、赤外線成分が金属酸化物粒子で繰り返し散乱,反射されて減衰し、やがて 消失することができる。よって、熱線の遮断能を更に向上させることができる。
[0124] なお、窓材 10は、単層ガラス窓又はその母材、合わせガラス窓の単層、複層ガラス 窓の一層等に好適に用いることができる。このような構成の窓材 10は、板状基材 1上 の主面の一方に榭脂組成物を塗布 (例えば、コーティング)して形成することができる 。また、板状基材 1上の主面の一方に上述したシート、フィルムを貼り合せて形成する ことも可能である。
[0125] また、図 1に示す窓材 10は、板状基材 1の主面の一方に赤外線吸収組成物層 2が 設けられている力 更に板状基材 1の主面の他方にも赤外線吸収組成物層 2が設け られていてもよい。またさらに、窓材 10において、赤外線吸収組成物層 2上に、更に 赤外線吸収組成物層 2が積層されていてもよい。このような構成の窓材は、上述の窓 材 10と同様に、単層ガラス窓又はその母材、合わせガラス窓の単層、複層ガラス窓 の一層等に好適に用いることができる。
[0126] さらに、板状基材 1上に赤外線吸収組成物層 2、及び板状基材 1を順次積層し一体 化した窓材、板状基材 1上に赤外線吸収組成物層 2、赤外線吸収組成物層 2、及び 板状基材 1を順次積層し一体化した窓材、板状部材 1上に赤外線吸収組成物層 2、 板状部材 1、及び赤外線吸収組成物層 2を順次積層し一体ィヒした窓材等が挙げられ 、これらの窓材は合わせガラス窓に好適な態様である。また、このような態様の窓材 においては、赤外線吸収組成物層 2が 2枚の板状基材 1の中間膜 (例えば、合わせ ガラス中間膜)として機能して ヽる。
[0127] また、上述した赤外線吸収組成物層 2には、上述したリン化合物と希土類イオンとを 含む防眩組成物を含有していても良い。このような構成を有する窓材とすることにより 、優れた赤外線吸収性及び透光性に加え、優れた防眩性を有することができる。
[0128] さらに、窓材は、上述したリンィ匕合物と希土類イオンとを含む防眩組成物力もなる層 を有していてもよい。例えば、板状部材 1上に赤外線吸収組成物層 2、及び防眩組 成物層を順次積層した窓材、板状部材 1上に防眩組成物層、及び赤外線吸収組成
物層 2を順次積層した窓材、板状部材 1上に赤外線吸収組成物層 2、防眩組成物層 、及び赤外線吸収組成物層 2を順次積層した窓材としてもよ ヽ。
実施例
[0129] 以下、実施例及び比較例に基づき本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は 以下の実施例に何ら限定されるものではない。
[銅を含むリン化合物の調製]
[0130] (調製例 1)
モノ(2—ェチルへキシル)ホスフェートとジ(2—ェチルへキシル)ホスフェートとの割 合が 50 : 50 (モル比)の混合物 (東京化成社製) 5. Ogをトルエンに 15gに溶解させた 溶液に酢酸銅一水和物 2. 37gをカ卩え、この溶液を加熱還流しながら酢酸を溜去した 。更に、得られた反応溶液からトルエンを溜去して、銅を含むリン酸エステルイ匕合物 6 . 04gを得た。
[0131] (調製例 2)
トリエチレングリコールモノ n—ブチルエーテル 200gをトルエン 200gに溶解し氷冷し た。次いで、フラスコ内の温度を 5°Cに保ちながら、五酸ィ匕-リン 45. 9gを添カ卩した。 一定攪拌後、 100°Cに加熱し得られた反応溶液の溶媒を減圧下で溜去して n -ブト キシトリエチレングリコールリン酸エステル 245gを得た。得られたリン酸エステルは、 モノエステル成分とジエステル成分とがモル比で 50: 50であった。
[0132] 次いで、得られた n—ブトキシトリエチレングリコールリン酸エステル 150gをトルエン 4 50gに溶解させた溶液に酢酸銅一水和物 57. 5gを加え、この溶液を加熱還流しな 力 酢酸を溜去した。更に、得られた反応溶液からトルエンを溜去して、銅を含むリン 酸エステル化合物 159gを得た。
[0133] (調製例 3)
2—ェチルへキシルー 2—ェチルへキシルホスホネート 10. Ogをトルエンに 15gに溶 解させた溶液に酢酸銅一水和物 3. 29gをカ卩え、この溶液を加熱還流しながら酢酸を 溜去した。更に、得られた反応溶液からトルエンを溜去して、銅を含むリン酸エステル 化合物 11. 2gを得た。
[樹脂組成物の製造]
[0134] (実施例 1)
調製例 1で得られた銅を含むリン化合物 1. 2gと、酢酸カリウム 0. 02gと、可溶化剤 であるポリエチレングリコール # 400ジメタクリレート(NKエステル 9G、新中村化学ェ 業製) 2. 4gと、ポリビュルプチラール榭脂 (エスレック BH-3、積水化学社製) 8. 4g とを混合して榭脂組成物を得た。
[0135] (シート及びこれを用いた合わせガラスの作製)
次いで、得られた榭脂組成物をプレス機 (WF-50、神藤金属工業製)により 85°C で数回プレスし、更に 120°Cで数回プレスを行い混鍊成形して厚さ 1. Ommの均一 な面を有するシートを作製した。
[0136] 次!、で、上述のようにして得られたシートを 2枚のスライドガラス(縦 76mm X横 26m m X厚さ 1. 1mm)の間に挟み込み、オートクレーブにより温度 130°C、圧力 1. 2MP aの条件で 30分間の圧着処理を行うことにより、合わせガラスを作製した。
[0137] (実施例 2)
可溶化剤としてポリエチレングリコール # 600ジメタタリレート(NKエステル 14G、新 中村ィ匕学工業製)を用いたこと以外は、実施例 1と同様の方法により榭脂組成物を得 た。次いで、実施例 1と同様の方法により、シートを作製した後、合わせガラスを得た
[0138] (実施例 3)
可溶化剤としてジエチレングリコールジメタタリレート (NKエステル 2G、新中村化学 工業製)を用いたこと以外は、実施例 1と同様の方法により榭脂組成物を得た。次い で、実施例 1と同様の方法により、シートを作製した後、合わせガラスを得た。
[0139] (実施例 4)
可溶化剤としてトリエチレングリコールジメタタリレート (NKエステル 3G、新中村ィ匕 学工業製)を用いたこと以外は、実施例 1と同様の方法により榭脂組成物を得た。次 いで、実施例 1と同様の方法により、シートを作製した後、合わせガラスを得た。
[0140] (実施例 5)
可溶化剤としてポリエチレングリコール # 200ジメタタリレート(NKエステル 4G、新 中村ィ匕学工業製)を用いたこと以外は、実施例 1と同様の方法により榭脂組成物を得
た。次いで、実施例 1と同様の方法により、シートを作製した後、合わせガラスを得た [0141] (実施例 6)
可溶化剤としてポリエチレングリコール # 1000ジメタタリレート(NKエステル 23G、 新中村ィ匕学工業製)を用いたこと以外は、実施例 1と同様の方法により榭脂組成物を 得た。次いで、実施例 1と同様の方法により、シートを作製した後、合わせガラスを得 た。
[0142] (実施例 7)
可溶化剤としてトリプロピレングリコールプロピルエーテルを用いたこと以外は、実施 例 1と同様の方法により榭脂組成物を得た。次いで、実施例 1と同様の方法により、シ ートを作製した後、合わせガラスを得た。
[0143] (実施例 8)
銅を含むリンィ匕合物として調製例 2で得られたィ匕合物、可溶化剤としてトリエチレン グリコールビス(2-ェチルへキサネート)(ァクロス社製)をそれぞれ用いたこと以外は 、実施例 1と同様の方法により榭脂組成物を得た。次いで、実施例 1と同様の方法に より、シートを作製した後、合わせガラスを得た。
[0144] (実施例 9)
銅を含むリンィ匕合物として調製例 2で得られたィ匕合物を用いたこと以外は、実施例 1と同様の方法により榭脂組成物を得た。次いで、実施例 1と同様の方法により、シー トを作製した後、合わせガラスを得た。
[0145] (実施例 10)
銅を含むリンィ匕合物として調製例 2で得られたィ匕合物、可溶化剤としてポリエチレン グリコール # 600ジメタタリレート、をそれぞれ用いたこと以外は、実施例 1と同様の方 法により榭脂組成物を得た。次いで、実施例 1と同様の方法により、シートを作製した 後、合わせガラスを得た。
[0146] (実施例 11)
榭脂として実施例 1と異なるポリビニルプチラール榭脂(エスレック BM— 1、積水化 学社製)、可溶化剤として 1, 3—ブチレングリコールジメタタリレートを用いたこと以外
は、実施例 1と同様の方法により榭脂組成物を得た。次いで、実施例 1と同様の方法 により、シートを作製した後、合わせガラスを得た。
[0147] (実施例 12)
銅を含むリンィ匕合物として調製例 3で得られたィ匕合物を用いたこと以外は、実施例 1と同様の方法により榭脂組成物を得た。次いで、実施例 1と同様の方法により、シー トを作製した後、合わせガラスを得た。
[0148] (実施例 13)
可溶化剤として、ポリエチレングリコール #400ジイソプチレートを用いたこと以外は 、実施例 1と同様にして榭脂組成物を得た。次いで、実施例 1と同様の方法により、シ ートを作製した後、合わせガラスを得た。
[0149] (実施例 14)
可溶化剤として、ポリプロピレングリコール #400を用いたこと以外は、実施例 1と同 様にして榭脂組成物を得た。次いで、実施例 1と同様の方法により、シートを作製した 後、合わせガラスを得た。
[0150] (実施例 15)
可溶化剤として、テトラエチレンォキシド # 650を用いたこと以外は、実施例 1と同 様にして榭脂組成物を得た。次いで、実施例 1と同様の方法により、シートを作製した 後、合わせガラスを得た。
[0151] (実施例 16)
可溶化剤として、トリエチレングリコールジー 2ェチルブチレート(3GH)を用いたこと 以外は、実施例 1と同様にして榭脂組成物を得た。次いで、実施例 1と同様の方法に より、シートを作製した後、合わせガラスを得た。
[0152] (比較例 1)
実施例 1と異なるポリビニルプチラール榭脂(エスレック BM-1)、可溶化剤としてァ ジピン酸ジ (2-ェチルへキシル)(東京化成製)を用いたこと以外は、実施例 1と同様 の方法により榭脂組成物を得た。次いで、実施例 1と同様の方法により、シートを作 製した後、合わせガラスを得た。
[0153] (比較例 2)
可溶化剤として 1, 9ーノナンジォールジメタタリレートを用いたこと以外は、実施例 1 と同様の方法により榭脂組成物を得た。次いで、実施例 1と同様の方法により、シート を作製した後、合わせガラスを得た。
[0154] (保管試験)
実施例 1一 16及び比較例 1一 2で得られた各合わせガラスについて、 JIS K 7136 に準拠して 23°Cにおけるヘーズを濁度計 (NDH-1001DP、 日本電色工業製)を用 いて測定した。次いで、各合わせガラスを恒温恒湿器 (GST-20、ロバート社製)に 入れ、温度 23°C、湿度 30%の条件で保管し、 2週間保管後の各合わせガラスのへ ーズを上述と同様の方法により測定した。測定結果を表 17に示す。
[0155] (耐光性試験)
実施例 1一 16及び比較例 1一 2で得られた各合わせガラスについて、 JIS K 3106 に準拠して可視光透過率を分光光度計 (U - 4000、 日立製作所製)を用いて測定し 、また、上述の保管試験と同様の方法によりヘーズを測定した。可視光透過率及び ヘーズ測定後、各合わせガラスをキセノンウエザーメーター(アトラス C135、東洋精 機製作所製)を用いて 100時間紫外線を含む光を照射し、耐光性試験を行った。耐 光性試験後の各合わせガラスの可視光透過率及びヘーズを同様の方法により測定 した。測定結果を表 17に示す。なお、耐光性試験におけるキセノンウエザーメーター の装置条件は以下の通りである。
光源:キセノンランプ、
自動照射強度: 0. 83WZm2、
ブラックパネル温度: 63°C。
[0156] (耐湿性試験)
実施例 1一 16及び比較例 1一 2の各合わせガラスについて、ヘーズを上記と同様 にして測定した後、それぞれ 60°C、 90%RHの条件に 336時間放置する高湿処理 を行った。そして、処理後の各合わせガラスのヘーズを再び測定した。高湿処理前 後のヘーズの変化(Δヘーズ)に基づき、各合わせガラスの耐湿性を評価した。なお 、耐湿性の評価においては、 Δヘーズの絶対値が 20以下であったものを耐湿性に 優れるものとして〇とし、 20を超えたものを耐湿性に劣るものとして Xとした。得られ
た結果を表 17に示す。
[表 17]
室1l^ ΦΙ¾«鶯鶯¾〔〕¾,¾9^d¾:::0158 l6L88=〜.
保管試験 (Haze) 耐光性試験 耐湿性 可視光透過率(■¼)
0曰 2週間後 Δ haze Oh 100h Ahaze
実施例 1 10.9 2.4 一 8.5 9.6 8. 2 一 1.4 80.92 80.65 —0.27 〇 実施例 2 9. 1 5. 1 一 4.0 8.4 6. 3 一 2. 1 80.95 81.06 0. 11 〇 実施例 3 4.4 5.2 0.8 3.2 48.7 45.5 79.62 -4. 14 〇 実施例 4 9.4 6.9 -2.5 7.3 47 39.7 82. 23 79.79 -2.44 〇 実施例 5 8.3 6.4 -1.9 3.5 36. 1 32.6 82.44 78.01 -4.43 〇 実施例 6 4.4 36. 1 31. 7 4. 1 3. 8 —0.3 80. 19 0.33 〇 実施例フ 8.2 8.0 -0.2 8.8 18.9 10. 1 82. 58 77.73 -4.85 〇 実施例 8 2.3 2.9 0.6 2.5 13.2 10.7 -9.74 X 実施例 9 3.6 3.3 -0.3 2.8 6. 6 3.8 0.64 X 実施例 10 4.0 4.0 0 4.2 7. 2 3.0 81. 12 81.66 0.54 X 実施例 11 3.2 4.8 1.6 3.4 35.7 32.3 81. 23 79. 12 -2. 11 〇 実施例 12 19.9 19.8 -0. 1 18.5 51.6 33. 1 80.60 80.21 -0.39 〇 実施例 13 7.3 10. 1 2.8 8.6 8. 3 -0.3
79.32 0.27 〇 実施例 14 4.8 6.8 2 4. 1 5.9 1.8 80.97 80.64 -0.33 〇 実施例 15 6.4 6 -0.4 7. 1 7. 1 0 -2.26 〇 実施例 16 6.5 10.3 3.8 4.9 12 7. 1 82. 15 -0. 13 X 比較例 1 64. 2 78.0 13. 8 64.2 80.2 16.0 82. 18 -1.28 X 比較例 2 12.6 44.4 31. 8 13.6 40.2 26.6 82.25 80.44 -1.81 X 0000 0 0
O C D C
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000DD寸 0 C C
00
D C
〇〇
00
に基づ!/ヽて得られた、可溶化剤の主鎖を構成するォキシエチレン単位の繰り返し数 と、ヘーズとの相関を図 2に示す。なお、図 2中、 Aは保管試験後の結果を示し、 Bは 耐光性試験後の結果を示す。