明 細 書 —ォキソ二トリル化合物又はそのアル力リ金属塩の製法
技術分野
本発明は、 医薬 ·農薬等の合成原料として有用な/? -ォキソ二トリル化合物 又はそのアル力リ金属塩の製法に関する。 背景技術
従来、 カルボン酸エステルに二トリル化合物を反応させて、 -ォキソニト リル誘導体又はそのアルカリ金属塩を製造する方法としては、 例えば、 ルーマ ニァ特許第 7 1 2 4 8号 (R0 71248) には、 ナトリウムブトキシドの存在下、 キシレン中で酢酸ブチルとプロピオ二トリルを 125〜128でで反応させて、 純度 85〜87%、 収率 70〜75%で《 -ァセチルプロピオ二トリルのアルカリ金属塩を 得、 又、 それを中和 '精製することで、 収率 50%で α -ァセチルプロピオニト リルを得る方法が開示されている。 又、 フエミツシェ 'ベリヒテ (Chem. Ber. ) 、 115, 355 (1982)には、 水素化ナトリウムの存在下、 ベンゼン中で酢 酸ェチルとプロピオ二トリルとを反応させて、 収率 34%で 2-メチル -3-ォキソ ブタンニトリルを得る方法が、 更に、 ジャーナル 'ォブ 'アメリカン 'ケミカ ル ' ソサエティ一 (J. Am. Chem. So ) 、 79, 723 (1957)には、 ナトリウムアミ ドの存在下、 液体アンモニア中で酢酸メチルとプロピオ二トリルを反応させて 収率 63%で 2-メチル- 3-ォキソブタンニトリルを得る方法が開示されている。 しかしながら、 いずれの方法も収率が低く、 工業的製法としては満足するも のではなかった。
本究明の課題は、 上記問題点を解決し、 高収率で/? -ォキソ二トリル化合物 又はそのアルカリ金属塩を得ることが可能であり、 工業的に好適な/? -ォキソ 二トリル化合物又はそのアル力リ金属塩の製法を提供するものである。 発明の要旨
本発明の課題は、 一般式 ( 1 ) :
R1C02R2 (1)
式中、 R 1 及び R 2 は、 反応に関与しない基を示す、 但し、 R 2 は、 水素原子を除く、
で示されるカルボン酸エステルに、 一般式 (2 ) :
R3CH2CN (2)
式中、 R 3 は、 アルキル基を示す、
で示される二トリル化合物及び塩基を、 145〜300でにて密閉された容器内で反 応させて、 一般式 (3 )
式中、 R 1 及び は、 前記と同義である、
で示される /? -ォキソ二トリル化合物のアルカリ金属塩を得ることを特徴とす る、 /? -ォキソ二トリル化合物のアルカリ金属塩の製法によって解決される。 発明を実施するための最良の形態
本発明の反応において使用される力ルボン酸エステルは、 前記の一般式 ( 1 ) で示される化合物である。 一般式 (1 ) において、 R 1 は、 反応に関与 しない基であり、 好ましくは、 水素原子、 置換基を有していても良いアルキル 基又はァリール基であり、 具体的には、 例えば、 水素原子;メチル基、 ェチル 基、 プロピル基、 ブチル基等の炭素原子数 1〜 4の低級アルキル基; フエニル 基、 ナフチル基、 アントリル基等の炭素原子数 6〜 1 4のァリール基が挙げら れる。 なお、 これらの基は各種異性体を含む。
前記アルキル基又はァリール基の置換基としては、 メ トキシ基、 エトキシ基、 プロポキシ基、 ブトキシ基等の炭素原子数 1〜 4の低級アルコキシ基; フッ素 原子、 塩素原子、 臭素原子、 ヨウ素原子等のハロゲン原子等が挙げられる。 な お、 置換基の数や位置は特に限定されない。
又、 一般式 (1 ) において、 R 2 は、 水素原子を除く、 反応に関与しない基
であり、 好ましくは、 置換基を有していても良いアルキル基又はァリール基で あり、 具体的には、 例えば、 メチル基、 ェチル基、 プロピル基、 ブチル基等の 炭素原子数 1〜 4の低級アルキル基; フエニル基、 ナフチル基、 アントリル基 等の炭素原子数 6〜 1 4のァリール基が挙げられる。 なお、 これらの基は各種 異性体を含む。
前記アルキル基又はァリール基の置換基としては、 メ トキシ基、 エトキシ基、 プロポキシ基、 ブトキシ基等の炭素原子数 1〜 4の低級アルコキシ基; フッ素 原子、 塩素原子、 臭素原子、 ヨウ素原子等のハロゲン原子等が挙げられる。 な お、 置換基の数や位置は特に限定されない。
前記一般式 (1 ) で示されるカルボン酸エステルの具体例としては、 例えば、 ギ酸エステル、 酢酸エステル、 プロピオン酸エステル、 酪酸エステル等が挙げ られる。
本発明の反応において使用される二トリル化合物は、 前記の一般式 (2 ) で 示される化合物である。 一般式 (2 ) において、 R 3 は、 アルキル基であり、 好ましくは、 炭素原子数 1〜 1 0のアルキル基であり、 具体的には、 例えば、 メチル基、 ェチル基、 プロピル基、 ブチル基、 ペンチル基、 へキシル基、 ヘプ チル基、 ォクチル基、 ノニル基、 デシル基等が挙げられる。 なお、 これらの基 は各種異性体を含む。
前記一般式 (2 ) で示される二トリル化合物の具体例としては、 例えば、 プ 口ピオ二トリル、 ブチロニトリル、 ノ レロニトリル、 へキサン二トリル、 ヘプ タン二トリル、 オクタン二トリル、 ノナンニトリル、 デカン二トリル、 ゥンデ カン二トリル、 ドデカン二トリル (各化合物は、 各異性体を含む) 等が挙げら れる。
前記二トリル化合物の使用量は、 カルボン酸エステル 1モルに対して、 好ま しくは 0. 05〜20モル、 更に好ましくは 0. 1〜: 10モルである。
本発明の反応において使用される塩基としては、 例えば、 リチウムメ トキシ ド、 ナトリウムメ トキシド、 カリウムメ トキシド、 リチウムエトキシド、 ナト リウムェトキシド、 カリウムエトキシド、 リチウム n-ブトキシド、 ナトリウム n-ブトキシド、 カリウム n-ブトキシド等のァルカリ金属アルコキシド;水素化
リチウム、 水素ィヒナトリウム、 水素化カリウム等の金属水素化物が挙げられる が、 好ましくは、 ナトリウムメ トキシド、 水素化ナトリウム、 特に好ましくは ナトリウムメ トキシドが使用される。 なお、 これらの塩基は、 単独又は二種以 上を混合して使用しても良い。
前記塩基の使用量は、 カルボン酸エステル 1モルに対して、 好ましくは 0. 05 〜10モル、 更に好ましくは 0. 1〜5モルである。
本発明の反応は、 密閉された反応器内で行われ、 使用される反応器の具体例 としては、 例えば、 ォ一トクレーブ等が挙げられる。
本発明の反応は、 溶媒の存在下又は非存在下で行われる。 使用される溶媒は、 反応に関与しないものであれば特に限定されず、 例えば、 シクロへキサン、 シ クロヘプタン、 シクロオクタン等の環状脂肪族炭ィ匕水素類; 1, 2 -ジクロ口エタ ン等のハロゲンィ匕脂肪族炭化水素類; トルエン、 キシレン、 クメン等の芳香族 炭化水素類; クロ口ベンゼン、 ブロモベンゼン等のハロゲン化芳香族炭化水素 類;ニトロベンゼン等のニトロ化芳香族炭化水素類; メタノール、 エタノール, n-プロピルアルコール、 イソプロピルアルコール、 n-ブチルアルコール、 イソ ブチルアルコール、 t-ブチルアルコール等のアルコール類が挙げられるが、 好 ましくは環状脂肪族炭化水素類、 芳香族炭化水素類が使用される。 なお、 これ らの溶媒は、 単独又は二種以上を混合して使用しても良い。
前記溶媒の使用量は、 溶液の均一性や攪拌性により適宜調節するが、 カルボ ン酸エステル 1 gに対して、 好ましくは 0〜: I00ml、 更に好ましくは 0〜20mlで ある。
本発明の反応は、 例えば、 窒素、 アルゴン等の不活性ガスの雰囲気にて、 力 ルボン酸エステル、 二トリル化合物、 塩基及び溶媒を混合し、 145〜300でにて 密閉容器内において、 自己圧力下で攪拌する等の方法によって行われる。
なお、 本発明におけるき己圧力とは、 反応中に反応混合物又はその一部が気 化することによって発現する密閉反応器内の圧力のことであり、 通常、 常圧よ りも高い圧力であり、 好ましくは、 0 . 1 2〜: L O M P aである。
本発明の反応温度は、 反応圧力によっても変化するが、 好ましくは、 150〜 200でである。
本発明の反応によって ;9 -ォキソ二トリル化合物のアルカリ金属塩が得られ るが、 これは、 反応終了後、 例えば、 濃縮、 濾過等をすることによって取得す ることが出来る。 又、 該アルカリ金属塩を水溶液中で、 塩酸、 硝酸、 硫酸等の 無機酸、 又は酢酸、 安息香酸等の有機酸を加えて中和することによって、 遊離 の -ォキソ二トリル化合物としても得ることが出来る。 又、 これらは、 再結 晶、 蒸留、 カラムクロマトグラフィー等による一般的な方法によって、 更に精 製することも出来る。 実施例
次に、 実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、 本発明の範囲はこれら に限定されるものではない。
実施例 1 (3 -シァノ -2-ブタノンのナトリウム塩の合成)
攪拌装置、 温度計及び圧力ゲージを備えた内容積 300mlのガラス製オートク レーブに、 酢酸 n-ブチル 30. 2g (0. 26モル)、 プロピオ二トリル 33. lg(0.60モ ル)、 ナトリウムメ トキシド 10.8g(0. 20モル)及ぴキシレン 83ml を加え、 アル ゴン雰囲気下、 150 にて自己圧力下 (0. 29〜0.32MPa (ゲージ圧)) 、 密閉され た反応器内で 2時間反応させた。 反応終了後、 室温まで冷却し、 析出物を濾過 して乾燥させ、 無色粉末として 3-シァノ -2-ブタノンのナトリゥム塩 20.9gを 得た(単離収率: 87.7%)。
3 -シァノ -2-ブタノンのナトリウム塩の物性値は以下の通りであった。
1 H-醒 (DMSO-de、 δ (ppm) ) ; 1.45(3H, s) , 1. 75(3H,s)
比較例 1 (3-シァノ -2-ブタノンのナトリウム塩の合成)
攪拌装置、 温度計及び還流冷却器を備えた内容積 300ml のガラス製フラスコ に、 酢酸 n-ブチル 30. 2g (0. 26モル)、 プロピオ二トリル 33. lg(0.60モル)、 ナ トリウムメ トキシド 10.8g(0. 20モル)及びキシレン 83ml を加え、 窒素雰囲気 下、 還流条件 (90〜94で) にて常圧下で 24時間反応させた。 反応終了後、 室 温まで冷却し、 析出物を濾過して乾燥させ、 無色粉末として 3-シァノ -2-ブ夕 ノンのナトリウム塩 10. lgを得た(単離収率: 42.4%)。
実施例 2 (3-シァノ -2-ブタノンの合成)
内容積 300mlのガラス製フラスコに、 実施例 1と同様な方法で合成した 3-シ ァノ _2-ブタノンのナトリゥム塩 30. 0g(0. 25モル)、 水 40ml及ひ 酸ェチル 100ml を加えた。 次いで、 濃塩酸 21. 7ml (0. 26モル)をゆるやかに添加した後、 有機層を取り出して、 無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。 濾過後、 濾液を減 圧下で濃縮して、 無色液体として 3-シァノ -2-ブタノン 23. 3gを得た(単離収 率: 96. 0%)。
3-シァノ -2-ブタノンの物性値は以下の通りであった。
! H-腿 (DMS0-de、 $ (ppm) ) ; 1. 50(3H,s)、 2. 38(3H,s)、 3. 60(1H, q)
実施例 3 (3-シァノ -2-ブタノンのナトリウム塩の合成)
実施例 1において、 反応温度を 170 にしたこと以外は、 実施例 1と同様に 反応を行った。 その結果、 無色粉末として 3-シァノ -2-ブタノンのナトリウム 塩 21. 9gを得た(単離収率: 92. 0%)。
実施例 4 (3-シァノ -2-ブタノンのナトリウム塩の合成)
実施例 1において、 反応温度を 200でとしたこと以外は、 実施例 1と同様に 反応を行った。 その結果、 無色粉末として 3-シァノ -2-ブタノンのナトリウム 塩 20. 3gを得た(単離収率: 85. 2%)。
実施例 5 (3-シァノ -2-ブタノンのナトリウム塩の合成)
実施例 3において、 酢酸 n-ブチルを酢酸ェチル 22. 9g(0. 26モル)としたこと 以外は、 実施例 3と同様に反応を行った。 その結果、 無色粉末として 3 -シァ ノ- 2 -ブタノンのナトリウム塩 21. 3gを得た(単離収率: 89.4%) o
実施例 6 (3-シァノ -2-ブタノンのナトリウム塩の合成)
実施例 3において、 プロピオ二トリルの使用量を 44. lg(0. 80モル)としたこ と以外は、 実施例 3と同様に反応を行った。 その結果、 無色粉末として 3-シァ ノ -2 -ブタノンのナトリゥム塩 21. 2gを得た(単離収率: 89. 0%)。
実施例 7 (3-シァノ -2-ブタノンのナトリウム塩の合成)
実施例 3において、 キシレンを使用しなかったこと以外は、 実施例 3と同様 に反応を行った。 その結果、 無色粉末として 3-シァノ -2-ブタノンのナトリウ ム塩 18. 9gを得た(単離収率: 79. 3%) 0
実施例 8 (2-ベンゾィルプロピオ二トリルのナトリウム塩の合成)
攪拌装置、 温度計及び圧力ゲージを備えた内容積 100mlのガラス製ォ一トク レーブに、 安息香酸メチル 17.71g(0.13モル)、 プロピオ二トリル 8.27g(0.15 モル)、 ナトリウムメ トキシド 5.41g(0.10モル)及びトルエン 40mlを加え、 窒 素雰囲気下、 170でにて自己圧力下 (0.49MPa (ゲージ圧)) 、 密閉された反応器 内で 2時間反応させた。 反応終了後、 室温まで冷却し、 析出物を濾過して乾燥 させ、 無色粉末として 2-ベンゾィルプロピオ二トリルのナトリウム塩 15.80g を得た (単離収率: 87.2%)。
2—ベンゾィルプロピオ二トリルのナトリウム塩の物性値は以下の通りであつ た。
!H-腿 (DMS0-dg、 ppm)) ; 1.64(3H,s)、 7.10〜7.80(5H,m)
比較例 2 (2-ベンゾィルプロピオ二トリルのナトリウム塩の合成)
攪拌装置、 温度計及び還流冷却器を備えた内容積 100mlのガラス製フラスコ に、 安息香酸メチル 17.71g(0.13 モル)、 プロピオ二トリル 8.27g(0.15 モル)、 ナトリウムメ トキシド 5.41g(0.10モル)及ぴトルエン 40mlをカロえ、 窒素雰囲 気下、 還流条件 (90〜94で) にて常圧下で 24時間反応させた。 反応終了後、 室温まで冷却し、 析出物を濾過して乾燥させ、 無色粉末として 2-ベンゾィルプ 口ピオ二トリルのナトリゥム塩 12.80gを得た(単離収率: 70.6%)
実施例 9 (2-ホルミルプロピオ二トリルのナトリウム塩の合成)
攪拌装置、 温度計及び圧力ゲージを備えた内容積 100mlのガラス製オートク レーブに、 ギ酸ェチル 9.63g(0.13モル)、 プロピオ二トリル 8.27g(0.15モル), ナトリウムメ トキシド 5.41g(0.10モル)及びトルエン 40mlを加え、 窒素雰囲 気下、 170でにて自己圧力下 (0.22MPa (ゲージ圧)) 、 密閉された反応器内で 2 時間反応させた。 反応終了後、 室温まで冷却し、 析出物を濾過して乾燥させ、 無色粉末として 2-ホルミルプロピオ二トリルのナトリゥム塩 7.35gを得た(単 離収率: 70.0%)。
2一ホルミルプロピオ二トリルのナトリゥム塩の物性値は以下の通りであった (
'Η-匿 (DMS0-de、 δ (ppm)) ; 1.42(3H,s)、 8.12(lH,s)
比較例 3 (2-ホルミルプロピオ二トリルのナトリウム塩の合成)
攪拌装置、 温度計及び還流冷却器を備えた内容積 200mlのガラス製フラスコ
に、 ギ酸ェチル 9.63g(0.13モル)、 プロピオ二トリル 8.27g(0.15モル)、 ナト リウムメ トキシド 5.41g(0.10モル)及びトルエン 40mlをカロえ、 窒素雰囲気に て、 常圧下、 90でで 24時間反応させた。 反応終了後、 室温まで冷却し、 析出 物を濾過して乾燥させ、 無色粉末 2.90gを得た。 この粉末を 1 H-M DMSO-dJ で分析したところ、 2-ホルミルプロピオ二トリルのナトリウム塩は全く生成し ていなかった。
実施例 1 0 (3-シァノ -2-ペンタノンのナトリウム塩の合成)
攪拌装置、 温度計及び圧力ゲージを備えた内容積 300mlのガラス製オートク レーブに、 酢酸 n-ブチル 30.2g(0.26モル)、 ブチロニトリル 41.7g(0.60モル) ナトリウムメ トキシド 10.8g(0.20モル)及びキシレン 83mlを加え、 アルゴン 雰囲気下、 150 にて自己圧力下 (0.29MPa (ゲージ圧)) 、 密閉された反応器内 で 2時間反応させた。 反応終了後、 室温まで冷却し、 析出物を濾過して乾燥さ せ、 無色粉末として 3-シァノ -2-ペンタノンのナトリウム塩 23.4gを得た(単離 収率: 87.9%)。
3-シァノ -2-ペンタノンのナトリゥム塩の物性値は以下の通りであった。 -腿 (DMSO-d^ ppm)) ;0.83(3H,t)、 1.73(3H,s)、 1.92(2H,q)
実施例 1 1 (3-シァノ -2-ぺンタノンの合成)
内容積 300mlのガラス製フラスコに、 実施例 1 0と同様な方法で合成した 3- シァノ—2—ペンタノンのナトリゥム塩 33.3g(0.25モル)、 水 40ml及び酢酸ェチ ル 100mlを加えた。 次いで、 濃塩酸 21.7ml (0.26モル)をゆるやかに添加した 後、 有機層を取り出して、 無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。 濾過後、 濾液 を減圧下で濃縮して、 無色液体として 3 -シァノ -2-ペンタノン 26.4gを得た(単 離収率: 95.0%)。
3—シァノ—2-ぺンタノンの物性値は以下の通りであった。
^-NMRCDMSO-de, ppm)) ; 0.97(3H, t)、 1.95〜2· 22(2H,m)、 2.26(3H, s)、
4.02〜4.12(lH,m) 産業上の利用可能性
本発明により、 高収率で/?-ォキソ二トリル化合物又はそのアルカリ金属塩を
得ることが可能で、 工業的に好適な/? -ォキソ二トリル化合物又はそのアル力 リ金属塩の製法を提供することが出来る。