明細書 新規 4一べ ェニル誘導体およびその用途 技術分野
本発明は、 新規な 4—ベンジルォキシフエニル誘導体またはその薬理学 的に許容できる塩およびその用途に関する。 背景技術
Na+/Ca2+交換系 (略称: NCX) は細胞内のナトリウムイオン濃度および力 ルシゥムイオン濃度の調節を保っためのイオン輸送機構の一つである。 通常、 C は刺激時に動員された細胞内 Ca2+を細胞外へ汲み出す経路(順 モード) として働くが、 例えば心筋虚血ゃ虚血再灌流などの場合、 Na4/H+ 交換機構の活性化および、 Na+チャンネルの活性化により細胞内 Na+濃度が 上昇し細胞外 Ca2+を流入させる経路 (逆モード) として働く。 この Ca2+流 入が過剰となると、 Ca2+過剰負荷となり心筋細胞障害を引き起こすことが 知られている。 従って NCXを阻害する化合物は、 細胞内の Ca2+過剰負荷に より誘発される種々の障害に対する薬剤として使用することができる。 現在、 NCXには 3種の遺伝子が同定され (NCX 1、 NCX 2、 NCX 3 )、 NCX 1 は主に心筋をはじめとする種々の臓器に普遍的に発現し、 NCX 2は主に脳、 骨格筋、 平滑筋、 腎臓などに発現し、 また NCX 3は主に脳、 骨格筋に特異 的に発現している。 さらに角膜、 網膜および水晶体などにも NCXが存在す ることが分かっている。
NCXを選択的に阻害する化合物として、たとえば特開平 7— 41465号公報 (キナゾリジン誘導体)、特開平 9一 67336号公報(イソチォゥレア誘導体)、 特開平 10— 218844号公報 (2—フエノキシァニリン誘導体)、 特開平 10— 245336 号公報 (2— (4一ベンジルォキシフエノキシ) ァニリン)、 特開平 10— 265460号公報 (フエノキシピリジン誘導体) などに開示されている化 合物が知られている。 一方、 片頭痛治療用の 1, 6—二置換イソクロマンが
開示されている国際公開公報 (W097/02259) には、 本発明の化合物に最も 近いと考えられる 1一 (4一べンジルォキシフエニル) ピぺラジンが 1, 6 —二置換ィソクロマンを合成するための試薬として記載されているが (実 施例 9)、 NCX阻害作用については何ら記載されていない。
上記のような状況下、 本発明者らは種々検討を重ねた結果、 新規の 4一 ベンジルォキシフエニル誘導体およびそれらの薬理学的に許容される塩を 創製し、 これら化合物が優れた NCX阻害作用を有することを見出し、 さら に研究を進めて本発明を完成させた。 すなわち、 本発明は NCX阻害作用を 有する新規な 4一べンジルォキシフエニル誘導体およびその用途を提供す るものである。 発明の開示
本発明は、
( 1 ) 次の式 (I)
(式中、 R,および R2は、 同一または異なって、 水素原子、 ハロゲン原子、 ニトロ基、 シァノ基または低級アルキル基を示し、 R3は上記のいずれかの 構造を示し、 R4は水素原子、 ヒドロキシアルキル基、 ァミノ基で置換され たフエニル基またはアミノアルキル基を示す。 R5は水素原子または低級ァ ルキル基を示し、 R6は水素原子または低級アルキル基を示す。 nは 0乃至 3の整数を示し、 mは 0または 1の整数を示す。 但し、 R 3がピぺラジン
環を含む基であって、 nが 0の場合、 および R2の少なくとも一方はハロ ゲン原子、 ニトロ基、 シァノ基または低級アルキル基である。)で表される 4一べンジルォキシフエニル誘導体またはその薬理学的に許容できる塩、
( 2 ) 式 (I) 中、 および R2は、 共に同一のハロゲン原子を示すか、 そ れらのうち一方はハロゲン原子を示し、 他方は水素原子を示し、 R3は上記 のピペラジン環を含む基を示し、 R4は水素原子、 ヒドロキシアルキル基、 ァミノ基で置換されたフエニル基またはアミノアルキル基を示し、 R5は水 素原子または低級アルキル基を示し、 nは 0乃至 3の整数を示すものであ る、 上記 (1 ) 記載の 4—ベンジルォキシフエニル誘導体またはその薬理 学的に許容できる塩、
( 3 ) 式 (I) 中、 R,および R2は、 共にニトロ基を示すか、 それらのうち 一方はニトロ基を示し、 他方は水素原子を示し、 R3は上記のチアゾリジン 環を含む基を示し、 R6は水素原子または低級アルキル基を示し、 mは 0ま たは 1の整数を示すものである、 上記 (1 ) 記載の 4一ベンジルォキシフ ェニル誘導体またはその薬理学的に許容できる塩、
( 4 ) 式 (I) 中、 R,および R2は、 共にニトロ基を示すか、 それらのうち 一方はニトロ基を示し、 他方は水素原子を示し、 R3は上記のピぺラジン環 を含む基を示し、 R4は水素原子を示し、 R5は水素原子を示し、 nは 0乃至 3の整数を示すものである、 上記 (1 ) 記載の 4—ベンジルォキシフエ二 ル誘導体またはその薬理学的に許容できる塩、
( 5 ) 式 (I) 中、 および R2は、 共にシァノ基を示すか、 それらのうち 一方はシァノ基を示し、 他方は水素原子を示し、 R3は上記のピぺラジン環 を含む基を示し、 R4は水素原子を示し、 R5は水素原子を示し、 nは 0乃至 3の整数を示すものである、 上記 (1 ) 記載の 4一べンジルォキシフエ二 ル誘導体またはその薬理学的に許容できる塩、
( 6 ) 式 (I) 中、 R,および R2は、 共に低級アルキル基を示すか、 それら のうち一方は低級アルキル基を示し、 他方は水素原子を示し、 R3は上記の ピぺラジン環を含む基を示し、 R4は水素原子を示し、 R5は水素原子を示し、 nは 0乃至 3の整数を示すものである、 上記 (1 ) 記載の 4—ベンジルォ
キシフエニル誘導体またはその薬理学的に許容できる塩、
( 7 ) 1一 [4一 (4一二トロベンジルォキシ) フエニル] ピぺラジン、 1 一 [4一 (4—フルォロベンジルォキシ) フエニル] ピぺラジン、 1一 [4—
(4—シァノベンジルォキシ) フエニル] ピぺラジン、 1— { 2— [4— (4 一フルォロベンジルォキシ) フエニル] ェチル } ピぺラジン、 1一 { 3— [4 一 (4—フルォロベンジルォキシ) フエニル] プロピル } ピぺラジン、 1—
[4- (4—ニトロベンジルォキシ) ベンジル] チアゾリジン— 4—力ルポ ン酸ェチルエステル、 2— [4- (4一二トロベンジルォキシ) フエニル] チ ァゾリジン— 4—カルボン酸、 1— [4一 (3—フルォロベンジルォキシ) フ ェニル] ピぺラジン、 1— [4— (2—フルォロベンジルォキシ) フエニル] ピぺラジン、 1 _ [4一 (4一クロ口ベンジルォキシ) フエニル] ピぺラジン、
1 - [4- (4—メチルベンジルォキシ) フエニル] ピぺラジン、 1— { 4一 [4 一 (4一フルォロベンジルォキシ) フエニル] ピペラジニル } エタノール、
2 - U— [4 - (4一フルォロベンジルォキシ) フエニル] ピペラジニル } ァニリン、 1一 [4— (3, 4—ジクロロベンジルォキシ) フエニル] ピペラ ジン、 1— [4— (2, 3—ジクロ口ベンジルォキシ) フエニル] ピぺラジン、 1一 [4— (2, 4—ジクロロベンジルォキシ) フエニル] ピぺラジン、 1— [4 一 (2, 5—ジクロロベンジルォキシ) フエニル] ピぺラジン、 1一 [4一 (2, 6—ジクロ口ベンジルォキシ) フエニル] ピぺラジン、 1一 [4— (3, 5—ジ クロ口ベンジルォキシ) フエニル] ピぺラジン、 2— { 4- [4- ( 3 , 4—ジ クロ口ベンジルォキシ) フエニル] ピペラジニル } ェチルァミンおよび 1 一 { 2 - [4- (4—クロ口ベンジルォキシ) フエニル] ェチル } 一 3, 5 - ジメチルピペラジンから選ばれる、 上記 (1 ) 記載の 4一べンジルォキシ フエニル誘導体またはその薬理学的に許容できる塩、
( 8 ) 上記 (1 ) 〜 (7 ) のいずれかに記載の 4一べンジルォキシフエ二 ル誘導体またはその薬理学的に許容できる塩、 および医薬的に許容される 担体を含有する医薬組成物、
( 9 ) 上記 (1 ) 〜 (7 ) のいずれかに記載の 4一べンジルォキシフエ二 ル誘導体またはその薬理学的に許容できる塩を含有する、 細胞内の Ca"過
剰負荷に誘発される疾患の予防 ·治療剤、
( 1 0 ) 上記 (1 ) 〜 (7 ) のいずれかに記載の 4—ベンジルォキシフエ ニル誘導体またはその薬理学的に許容できる塩の有効量を哺乳動物に投与 することを含む、 細胞内の Ca2+過剰負荷に誘発される疾患の予防または治 療方法、 並びに
( 1 1 ) 細胞内の Ca2+過剰負荷に誘発される疾患の予防 ·治療剤の製造の ための、 上記 (1 ) 〜 (7 ) のいずれかに記載の 4_ベンジルォキシフエ ニル誘導体またはその薬理学的に許容できる塩の使用に関する。 図面の簡単な説明
図 1は実施例 2において合成した本化合物の赤外線吸収スぺクトル ( I R) を示す。
図 2は実施例 6において合成した本化合物の赤外線吸収スぺクトル ( I R ) を示す。 発明を実施するための最良の形態
本発明化合物の式(I)中の および R2のハロゲン原子としては、 塩素原 子、 臭素原子、 ヨウ素原子、 フッ素原子が挙げられる。
R, 、 R2および R5の低級アルキル基としては炭素数が 1〜10の直鎖状、 分枝状または環状のアルキル基を意味する。具体的には、例えばメチル基、 ェチル基、 プロピル基、 イソプロピル基、 シクロプロピル基、 ブチル基、 イソブチル基、 sec—ブチル基、 t er t—ブチル基、 シクロブチル基、 ペンチ ル基、 イソペンチル基、 ネオペンチル基、 ter t—ペンチル基、 1—ェチルプ 口ピル基、 4ーメチルペンチル基、 1 , 1—ジメチルブチル基、 2, 2— ジメチルブチル基、 1, 2—ジメチルブチル基、 2—ェチルブチル基、 シ クロペンチル基、 へキシル基、 シクロへキシル基、 ヘプチル基、 イソヘプ チル基、 ォクチル基、 イソォクチル基、 ノニル基、 イソノニル基、 デシル 基、 イソデシル基などが挙げられる。 好ましくは、 炭素数が 1〜6の直鎖状 または分枝状アルキル基 (メチル基、 ェチル基、 プロピル基、 イソプロピ
ル基、 ブチル基、 イソブチル基、 s ec—ブチル基、 t er t—ブチル基、 ペンチ ル基、 イソペンチル基、 ネオペンチル基、 t er t—ペンチル基、 1ーェチルプ 口ピル基、 4ーメチルペンチル基、 1, 1—ジメチルブチル基、 2 , 2 - ジメチルブチル基、 1 , 2—ジメチルブチル基、 2—ェチルブチル基、 へ キシル基)、 更に好ましくは 1〜3の直鎖状または分枝状アルキル基 (メチ ル基、 ェチル基、 プロピル基、 イソプロピル基)、 特に好ましくはメチル基 である。
R4のヒドロキシアルキル基中のアルキル基としては上記 、 R2および R 5の低級アルキル基と同義である。 好ましいヒドロキシアルキル基として は、 ヒドロキシメチル基、 1—ヒドロキシェチル基、 2—ヒドロキシェチ ル基、 1—ヒドロキシプロピル基、 2 —ヒドロキシプロピル基、 3—ヒドロ キシプロピル基、 2—ヒドロキシー 1—メチルェチル基、 ヒドロキシシクロ プロピル基、 1ーヒドロキシブチル基、 2—ヒドロキシブチル基、 3—ヒドロ キシブチル基、 4—ヒドロキシブチル基、 2—ヒドロキシー 2—メチルプロピ ル基、 2—ヒドロキシ— 1 , 1ージメチルェチル基、 1—ヒドロキペンチル基、
2—ヒドロキペンチル基、 3—ヒドロキペンチル基、 5—ヒドロキペンチル基、
3—ヒドロキシ一 1一メチルプロピル基、 3—ヒドロキシー 1—ェチルプロピ ル基、 4ーヒドロキシー 1一メチルブチル基、 4—ヒドロキシ— 2 —メチルブ チル基、 4—ヒドロキシ— 3—メチルブチル基、 4ーヒドロキシペンチル基 などが挙げられる。 さらに好ましいヒドロキシアルキル基は、 ヒドロキシ メチル基および 1—ヒドロキシェチル基、 2—ヒドロキシェチル基、 特に 好ましくは 2—ヒドロキシェチル基である。
R4のアミノ基で置換されたフエニル基としては、 ァミノ基がフエニル基 のいずれの位置にあってもよい。
R4のアミノアルキル基中のアルキル基としては、 上記 、 R2および R 5 の低級アルキル基と同義である。 好ましいアミノアルキル基としては、 ァ ミノメチル基、 1—アミノエチル基、 2—アミノエチル基、 1ーァミノプロ ピル基、 2—ァミノプロピル基、 3—ァミノプロピル基、 2—ァミノ一 1—メ チルェチル基、 アミノシクロプロピル基、 1一アミノブチル基、 2—ァミノ
ブチル基、 3—アミノブチル基、 4一アミノブチル基、 2—ァミノ— 2—メチ ルプロピル基、 2—アミノー 1 , 1—ジメチルェチル基、 1—ァミノペンチル基、
2—ァミノペンチル基、 3—ァミノペンチル基、 5—ァミノペンチル基、 3— アミノー 1一メチルプロピル基、 3—アミノー 1一ェチルプロピル基、 4ーァ ミノ一 1—メチルブチル基、 4—アミノー 2—メチルブチル基、 4一アミノー
3—メチルブチル基、 4—ァミノペンチル基、 などが挙げられる。 更に好ま しいアミノアルキル基としてはァミノメチル基、 1 一アミノエチル基、 2 —ァミノェチル基、 特に好ましくは 2—ァミノェチル基である。
本化合物の薬理学的に許容できる塩としては、 酸付加塩たとえば塩酸、 硫酸、 硝酸などの無機酸との塩および酢酸、 クェン酸、 酒石酸などの有機酸 との塩が挙げられるが、 これら以外の塩であっても薬理学的に許容できる塩 であればいずれのものであっても本発明の目的のため適宜に用いることが できる。
本化合物は、 例えば次の合成法により、 またはこれに準じて適宜合成す ることができる。 本化合物の製造法について次の 3つの場合に分けて説明 する。
( 1 ) 式(I )中の R 3がピペラジン環を含む基である場合 (n=0)
( 2 ) 式(I )中の R3がピぺラジン環を含む基である場合 (n= l〜3)
( 3 ) 式(I )中の R 3がチアゾリジン環を含む基である場合 (H O, 1 ) 式(I)中の R3がピぺラジン環を含む基であって、 n=0 の場合、 本化合物 の製造方法は次のとおりである。
上記式中の R,、 R2、 R4 および R5は前記と同義であり、 Xはハロゲン原 子である。 Xのハロゲン原子としては、 塩素原子、 臭素原子、 ヨウ素原子、 フッ素原子が挙げられる。
4—ヒドロキシフエニルピペラジン誘導体(Π)をエタノールなどに溶解 させ、 これに炭酸アルカリ (炭酸カリウムまたは炭酸ナトリウムなど) と R
1 ; R
2基置換べンジルハライ ド(I I I)を加え、 メチルェチルケトンなどの 溶媒中 8〜10時間程度加熱攪拌後、 溶媒を留去し、 酢酸ェチルなどで抽出 し、 留去することにより目的化合物を製造できる。 なお 4—ヒドロキシフ ェニルピペラジン誘導体(I I)の R
4が水素の場合は、 R
4にたとえばジー t - ブチルジカーボネートやベンジルォキシカルボニルクロライドなどを加え てウレタン型保護基などを導入して適宜 N—保護体とすることにより、 上 記反応を行うことが出来る。 N—保護体はアセトンまたはアルコール(メタ ノールまたはエタノール) に溶解し、 酸で脱保護をした後、 たとえばメタ ノール/アセトンまたはメタノール/酢酸ェチルなどから再結晶して目的化 合物の酸付加塩を得る。 脱保護するための酸としては、 塩酸、 硫酸、 硝酸 などの無機酸および酢酸やトリフルォロ酢酸などの有機酸が挙げられる。 式(I)中の R
3がピぺラジン環を含む基であって、 n= l〜3の場合、 本化合 物の製造方法は次のとおりである。
尸 5
HN N— R4
( I ) 上記式中の 、 R2、 R4、 R5および Xは前記と同義であり、 n = l〜3であ る。
市販の対応するヒドロキシアルキルフエノール (V) を炭酸アルカリ (炭 酸力リゥムまたは炭酸ナトリゥム)と R R2基置換ベンジルハライド( IV ) を加え、 メチルェチルケトンなどの溶媒中 8〜10時間程度加熱攪拌後、 溶 媒を留去し、 酢酸ェチルなどで抽出し、 留去後、 , R2置換べンジルォキ シフエニルアルキルアルコール体 (VI) を得る。 次にこれとメタンスルホ ニルハライドをピリジンなどの溶媒中 1〜3時間、氷冷下〜室温で攪拌後、 酢酸ェチルで抽出し、 留去後、 アルキルスルホニルエステル体 (VI I) を得 る。 次にピぺラジン誘導体 (VI I I) を 1, 4—ジォキサンなどに溶解させト リエチルァミンなどの 3級ァミンを加えた後、 アルキルスルホニルエステ ル体 (VI I) を加え 8〜15時間加熱攪拌後、 溶媒を留去し、 酢酸ェチルなど で抽出し、 留去することにより目的化合物を製造できる。 なお、 ピペラジ ン誘導体 (VI I I) の R4が水素の場合は、 水素を保護基で置換した例えば、 1一 (第 3ブトキシカルボニル) R5置換ピぺラジン誘導体を使用し、 , R 2置換べンジルォキシフエニルアルキルピペラジニル N—保護体とする。次
にこれをアセトンまたはアルコール (メタノールまたはエタノール) に溶 解し、 酸で脱保護をした後、 メタノール/アセトンまたはメタノール/酢酸 ェチルなどから再結晶して目的化合物の酸付加塩を得る。 脱保護するため の酸としては前記のものを使用することができる。
一方、 式(I )中の R3がチアゾリジン環を含む基 (ΠΡΟ, 1 ) の場合、 本化 合物の製造方法は次のとおりである。
HS— CH2CH(NH2)― COOR6
( I )
上記式中の 、 R2、 R6および Xは前記と同義であり、 m= 0または 1である。
上記と同様にして、 4ーヒドロキシアルキルフエノール (V) をメチルェ チルケトンなどに溶解させ、 これに炭酸アルカリ (炭酸カリウムまたは炭 酸ナトリウムなど) と , R2基置換べンジルハライド(IV)を加え、 メチル ェチルケトンなどの溶媒中 8〜10時間程度加熱攪拌後、 溶媒を留去し、 酢 酸ェチルなどの溶媒で抽出し、 留去後、 、 R2置換べンジルォキシフエ二 ルアルキルアルコール体 (VI') を得る。 次にこれを塩化メチレンに溶解さ せ、 クロ口クロム酸ピリジニゥム (PCC) または二酸化マンガンなどの酸化 剤で酸化しアルデヒド体(IX)を得る。 このアルデヒド体とシスティンアル キルエステル塩酸塩またはシスティンをピリジン中などで室温で 2〜1 5時
間攪拌後、 溶媒を留去し酢酸ェチルで抽出し、 溶媒を留去後、酢酸ェチル / イソプロピルエーテルゃジメチルホルムアミド /アセトンなどから再結晶 して目的化合物を得る。
このようにして得られる本化合物は、 文献未載の新規化合物であって NCXを阻害し、 Ca2+過剰負荷を抑制するので、 哺乳動物 (たとえば、 ゥシ、 ゥマ、 ィヌ、 ゥサギ、 マウス、 ラット、 ヒ卜など) の Caw過剰負荷により 誘発される種々の疾患の予防および治療薬として有用である。 Ca2+過剰負 荷により誘発される具体的疾患としては、 心筋梗塞等の虚血性心疾患、 脳 梗塞等の虚血性脳疾患あるいは虚血性腎疾患、 高血圧、 心不全、 あるいは 不整脈等の循環器系疾患、 緑内障、 網膜色素変性症、 黄斑変性症、 虚血性 視神経症、 虹彩毛様体炎、 網膜動脈閉塞症、 糖尿病性網膜症などが挙げら れる。 '
本化合物を医薬組成物として用いる場合、 目的と必要に応じて、 本化合物 のうち 1種または 2種以上を適宜組み合せて含有させることができる。
本化合物は、 医薬組成物として、 上記のような種々の疾患のため、 経口的 にあるいは非経口的に適宜に使用される。 製剤の形態としては、 たとえば錠 剤、 顆粒剤、 散剤、 カプセル剤等の固形製剤または注射剤や点眼剤等の液剤 などいずれの形にも公知の方法により調製することができる。これらの製剤 には通常用いられる賦形剤、 結合剤、 増粘剤、 分散剤、 再吸収促進剤、 緩衝 剤、 界面活性剤、 溶解補助剤、 保存剤、 乳化剤、 等張化剤、 安定化剤、 pH 調整剤等の各種添加剤を適宜使用してもよい。
本化合物はたとえば NCX 1を顕著に阻害し、また水によく溶けるという特長 がある。本化合物のうち特に後記の実施例 6の化合物は NCX1阻害活性が優れ、 また実施例 4の化合物は水溶性 (0.】g/0. 5mi以上) に特に優れている。
本化合物を医薬組成物として使用する際の投与量は、使用する本化合物の 種類、 患者の体重や年齢、対象とする疾患の種類やその状態および投与方法 などによっても異なるが、虚血性脳疾患や循環器系疾患に適用する場合は、 たとえば注射剤の場合成人 1日 1回約 lmg〜約 30mg、内服剤の場合成人 1日数回、 1回量約 l mg〜約 l OOmg程度投与するのがよい。また >眼疾患に適用する場合は、
成人 1日数回、 1回数滴 >濃度が約 0. 01〜5 (w/v の点眼剤を投与するのがよい。 本化合物を含有する医薬組成物には、 本発明の目的に反しない限り、 その 他の NCX阻害剤または別種の薬効成分を適宜含有させてもよい。
以下、 実施例、 試験例および製剤実施例を挙げて、 本発明をさらに詳細 に説明するが、 本発明の範囲はこれらに限定されない。
参考例 1 1一 (第三ブチルォキシカルボニル) —4一 (4ーヒドロキシフ ェニル) ピぺラジン (本化合物の中間体で式 (Π ) で表される化合物)
1一 (4ーヒドロキシフエニル) ピぺラジン Π. 8gをエタノール 200mlに 溶解させ、 これにジ第三プチルジカーボネート 24. Ogを滴下した後、 室温 で 3時間攪拌を行った。 溶媒を留去した後、 得られた残渣を酢酸ェチルで 抽出し、 水で洗浄し、 次いで酢酸ェチルを留去した。 残渣を酢酸ェチルー イソプロピルェ一テルから再結晶して融点 160〜162°Cの目的化合物 23. 3g を得た。
実施例 1 1一 [4一 (4一二トロベンジルォキシ) フエニル] ピぺラジン 二塩酸塩
参考例 1で得た 1— (第三ブチルォキシ力ルポニル) 一 4一 (4—ヒドロ キシフエニル) ピぺラジン 8. 4gをアセトン 100mlに溶解させ、そこに炭酸 力リゥム 4. 2gを加えて室温で 30分攪拌しその後、 4一二ト口ベンジルブ口 マイド 7. 8gを加え、 加熱還流を 14時間行った。 不溶物を濾過した後、 溶 媒を留去し、 得られた残渣をクロ口ホルムで抽出し、 水で洗浄して溶媒を 留去した。 得られた残渣を酢酸ェチル—イソプロピルエーテルから再結晶 し、 融点 145〜148°Cの 1— [4— (4—ニトロベンジルォキシ) フエニル] 一 4一 (第三ブチルォキシ力ルポニル) ピぺラジンを 9. 3g得た。 このもの 4. lgをアセトン 100mlに溶解させ、そこに 2N塩酸 20mlを加えて 50°C前後 で 2時間加熱攪拌を行った。 溶媒を留去した後、 得られた残渣を酢酸ェチ
ルで洗浄し、 水から再結晶し、 融点 209〜21 1 °C (分解) の目的化合物 3. 5g を得た。
元素分析 C17H19N303- 2HC 1 - 1. 5H20として
理論値: C, 49. 40 H, 5. 85 N, 10. 17
実測値: C, 49. 60 H, 5. 82 N, 10. 19
実施例 2 1— [4- (4一フルォロベンジルォキシ) フエニル] ピペラジ ンニ塩酸塩
参考例 1で得た 1— (第三ブチルォキシカルボニル) 一 4一 (4ーヒドロ キシフエニル) ピぺラジン 2. 8g、 4一フルオロフェニルベンジルクロライ ド 3. 0g、 炭酸カリウム 1. 4g、 メチルェチルケトン 30ml を用いて実施例 1 と同様に反応および処理を行い、 イソプロピルェ一テルから再結晶し融点 124〜126°Cの 1— [4一 (4—フルォロベンジルォキシ) フエニル]—4一 (第 三ブチルォキシカルボニル) ピぺラジンを 2. 3g得た。 このもの 1. 9gを実 施例 1 と同様に塩酸処理をしてメタノール—酢酸ェチルから再結晶し、 融 点 195〜197°C (分解) の目的化合物 1. 7gを得た。
元素分析: C17H19N20F ' 2HC1 として
理論値: C, 56. 83 H, 5. 89 N, 7. 80
実測値: C, 56. 61 H, 5. 89 N, 7. 76
実施例 3 1 - [4- (4一シァノベンジルォキシ) フエニル] ピぺラジン 二塩酸塩
参考例 1で得た 1— (第三ブチルォキシ力ルポニル)一 4— (4ーヒドロキ シフエニル)ピぺラジン 2. 8g、4一シァノフエニルベンジルブ口マイド 2. 2g、 炭酸カリウム 1. 4g、 メチルェチルケトン 30ml を用いて実施例 1 と同様に 反応および処理を行い、 酢酸ェチルーイソプロピルェ一テルから再結晶し 融点 151〜153°Cの 1— [4一 (4一シァノベンジルォキシ) フエニル] 一 4 一 (第三ブチルォキシカルボニル) ピぺラジンを 2. lg得た。 このもの 2. Og を実施例 1 と同様に塩酸処理をしてメタノール—酢酸ェチルから再結晶し 融点 231〜233°C (分解) の目的化合物 1. 7gを得た。
元素分析: C18HI 9N30 ' 2HC1 'H20として
理論値: C, 56. 26 H, 6. 03 N, 1 0. 93
実測値: C, 56. 38 H, 6. 08 N, 10. 64
実施例 4 1一 { 2 - [4一 (4—フルォロベンジルォキシ) フエニル] ェ チル } ピぺラジン二塩酸塩
2— (4—ヒドロキシフエニル) エチルアルコール 6. 2gと 4—フルォ口べ ンジルクロライド 7. 8gから特開昭 50— 148357号公報に準じる方法より製 造した 一 [4 - (4一フルォロベンジルォキシ) フエニル] ェチルアルコ —ル 4. 9gをピリジン 100mlに溶解し、氷冷下でメタンスルホニルクロライ ド 2. 7g を滴下した後、 しばらくそのまま攪拌し、 その後、 室温攪拌を 2 時間行った。 溶媒を留去し、 得られた残渣を酢酸ェチルで抽出し、 2N—塩
酸、 水で洗浄した後、 溶媒を留去し、 無色油状物を得た。 このものをジォ キサンに溶解し、 そこに 1一 (第三ブチルォキシ力ルポニル) ピぺラジン 3. 7g、 トリェチルァミン 2. 4gを加えて加熱還流を 15時間行った。 溶媒を 留去し得られた残渣を酢酸ェチルで抽出し、 水で洗浄した後、 溶媒を留去 した。 得られた残渣をイソプロピルエーテル—へキサンから再結晶し融点 89〜92°Cの 1— ί 2— [4— (4一フルォロベンジルォキシ) フエニル] ェチ ル} 一 4一 (第三ブチルォキシカルボニル) ピぺラジン 4. l g得た。 このも の 3. 9gを実施例 1と同様に塩酸処理をしてメタノール—酢酸ェチルから再 結晶し融点 249〜250°C (分解) の目的化合物 3. 4gを得た。
元素分析: C19H23N20F ' 2HCい 0. 75¾0として
理論値: C, 56. 93 H, 6. 66 N, 6. 99
実測値: C, 56. 97 H, 6. 74 N, 7. 03
実施例 5 1— { 3 - [4 - (4—フルォロベンジルォキシ) フエニル] プロ ピル } ピぺラジン二塩酸塩
3 - (4ーヒドロキシフエニル) プロピルアルコール 5. Ogと 4—フルォロ ベンジルクロライド 9. 5gから特開昭 50— U8357号公報に準じる方法より 製造した 3— [4一 (4一フルォロベンジルォキシ) フエニル] プロピルァ ルコール 3. 9gとメタンスルホニルクロライド 2. l gを用いて実施例 4と同 様に反応及び処理をして油状物を得た。 このものと 1一 (第三プチルォキ シカルボニル)ピぺラジン 2. 8g、 トリエチルァミン 1. 8g、ジォキサン 100ml を用いて実施例 4と同様に反応及び処理し、 得られた残渣をへキサンから 再結晶し融点 80〜82°Cの 1一 { 3— [4一 (4—フルォロベンジルォキシ) フ ェニル] プロピル } 一 4— (第三ブチルォキシカルボニル) ピぺラジン 3. 4g 得た。このもの 3. 4gを実施例 1 と同様に塩酸処理をしてメタノールーァセ
トンから再結晶し融点 240〜241 °C (分解) の目的化合物 2. 2gを得た。 元素分析: C20H25N20F ' 2HC 1 として
理論値: C, 59. 85 H, 6. 78 N, 6. 98
実測値: C, 59. 51 H, 6. 92 N, 7. 01
実施例 6 2 - [4 - (4—ニトロベンジルォキシ) ベンジル] チアゾリジン —4一力ルボン酸ェチルエステル
2 - (4ーヒドロキシフエニル) エチルアルコール 6. 2gと 4一二トロベン ジルブ口マイド 7. 8gから特開昭 50— 148357号公報に準じる方法より製造 した 2— [4一 (4一二トロベンジルォキシ) フエニル] エチルアルコール 4. l gを塩化メチレン 200mlに溶解させ、そこにクロ口クロム酸ピリジニゥ ム (PCC) 6. 5gを加えて室温で 2時間攪拌した。 不溶物を濾過した後、 溶 媒を留去し黄色油状物 [4一 (4—ニトロベンジルォキシ) フヱニル] ァセ トアルデヒドを 2. 8g得た。これを 1. 7gピリジン 30mlに溶解させそこにシ スティンェチルエステル塩酸塩 1. 9gを加えて室温で 2時間攪拌した。溶媒 を留去し得られた残渣を 2 N水酸化ナトリウムで中和した後、 酢酸ェチル で抽出し、 水で洗浄して溶媒を留去した。 得られた残渣を酢酸ェチル—ィ ソプロピルェ一テルから再結晶し、 融点 1 1 6〜1 1 7°Cの目的化合物 1. 5gを 得た。
元素分析: C20H22N205S · 0. 25H20として
理論値: C, 59. 03 H, 5. 57 , 6. 88
実測値: C, 58. 97 H, 5. 1 8 N, 7. 03
実施例 7 2 - [4一 (4—ニトロベンジルォキシ) フエニル] チアゾリジン 一 4—カルボン酸
4-ヒドロキシベンジルアルコール 5. Ogと 4一二トロベンジルブ口マイ ド 10.4gから特開昭 50— 148357号公報に準じる方法より製造した 1一 [4 - (4—ニトロベンジルォキシ) フエニル] メタノール 7.4gを塩化メチレ ン 200ml に溶解させ、 そこに二酸化マンガン 21gを加えて室温で 1週間攙 拌した。 不溶物を濾過した後、 溶媒を留去し [4一 (4一二トロベンジルォ キシ) フエニル] ァセトアルデヒドを 7. lg得た。 このもの 2.6gをピリジ ン 30ml に溶解させそこにシスティン 1.2g、 トリエチルァミン 1. Ogを加え て室温で 15時間攪拌した。溶媒を留去し得られた残渣に水を加えて不溶性 の結晶を濾取しジメチルホルムアミドーアセトンから再結晶し、 融点 171 〜173°C (分解) の目的化合物 1.6gを得た。
元素分析: C17H16N2O5S'0.5H20として
理論値: C, 55.28 H, 4.64 N, 7.58
実測値: C, 55.59 H, 4.31 , 7.97
実施例 8 1- [4一 (3—フルォロベンジルォキシ) フエニル] ピペラジ ンニ塩酸塩
参考例 1で得た 1一 (第三ブチルォキシカルボニル) 一 4— (4ーヒドロ キシフエニル) ピぺラジン 2.8g、 3—フルオロフェニルベンジルクロライ ド 4.3g、 炭酸カリウム 1.4g、 メチルェチルケトン 100ml を用いて実施例 1 と同様に反応および処理を行いカラム (シリカゲル 酢酸ェチル:へキサ
ン = 1 : 4) 精製し、 へキサンから再結晶し融点 89〜91°Cの 1一 [4— (3— フルォロベンジルォキシ)フエニル]一 4一(第三ブチルォキシカルボニル)
3. lg得た。 このもの 3. lgを実施例 1 と同様に塩酸処理をし '口ピルアルコールから再結晶し、 融点 195〜199°C (分解) の目的 化合物 2.5gを得た。
元素分析: C17H19N2OF'2HCい 0.5H20として
理論値: C, 55.44 H, 6.02 N, 7.61
実測値: C, 55.40 H, 6.17 N, 7.55
実施例 9 1- [4- (2—フルォロベンジルォキシ) フエニル] ピペラジ ンニ塩酸塩
参考例 1で得た 1— (第三ブチルォキシ力ルポニル) 一 4一 (4—ヒドロ キシフエニル) ピぺラジン 7.0g、 2—フルオロフェニルベンジルクロライ ド 10.8g、 炭酸カリウム 3.5g、 メチルェチルケトン 100ml を用いて実施例 1 と同様に反応および処理を行いカラム (シリカゲル 酢酸ェチル:へキ サン = 1 : 4) 精製し、 イソプロピルエーテル—へキサンから再結晶し融点 81〜83°Cの 1一 [4— (2—フルォロベンジルォキシ) フエニル] 一 4一 (第 三ブチルォキシカルボニル) ピぺラジンを 8. lg得た。 このもの 3. lgを実 施例 1 と同様に塩酸処理をしてイソプロピルアルコールから再結晶し、 融 点 205〜207°C (分解) の目的化合物 2. lgを得た。
元素分析: C17HI9N2OF-2HC1-0.5H20として
理論値: C, 55.44 H, 6.02 N, 7.61
実測値: C, 55.35 H, 6.15 N, 7.53
実施例 1 0 1— [4一 (4一クロ口ベンジルォキシ) フエニル] ピペラジ ン: 酸塩
参考例 1で得た 1一 (第三ブチルォキシカルボニル) —4— (4ーヒドロ キシフエニル) ピぺラジン 2. 8g、 4—クロ口べンジルクロライド 4. 8g、 炭 酸カリウム 1. 3g、 メチルェチルケトン 100mlを用いて実施例 1 と同様に反 応ぉよび処理を行いィソプ口ピルエーテルから再結晶し融点 139〜 U3°C の 1— [4一 (4一クロ口ベンジルォキシ) フエニル] 一 4一 (第三プチルォ キシカルボニル) ピぺラジンを 3. lg得た。 このもの 2. Ogを実施例 1 と同 様に塩酸処理をしてイソプロピルアルコールから再結晶し、 融点 280〜 283°C (分解) の目的化合物 1. 4gを得た。
元素分析: C,7H19N20C1 -HC1 - 0. 25H20として
理論値: C, 59. 40 H, 6. 01 N, 8. 15
実測値: C, 59. 66 H, 6. 02 N, 8. 1
実施例 1 1 1 _ [4一 (4—メチルベンジルォキシ) フエニル] ピペラジ ン
1— (エトキシカルボニル) 一 4— (4—ヒドロキシフエニル) ピぺラジン 3. 0g、 4一クロ口べンジルクロライド 4. 8g、 炭酸カリウム 1. 3g、 メチルェ チルケトン 100ml を用いて実施例 1 と同様に反応および処理を行い 1一 [4 一 (4一メチルベンジルォキシ) フエニル] —4一 (エトキシカルボニル) ピぺラジンを 2. 6g得た。これを 2. 6gエタノール 50mlに溶解し水酸化リチ ゥム 0. 5gを水 10mlに溶解させた溶液を加えて加熱還流を 15時間行った。
溶媒を留去し、 得られた残渣に 2N水酸化ナトリウム 20mlを加えて析出し た結晶を水から再結晶し、 融点 94〜97°C (分解) の目的化合物 1. 6gを得 た。
元素分析: C18H22N20として
理論値: C, 76. 56 H, 7. 85 N, 9. 92
実測値: 76. 14 H, 7. 93 N, 1 0. 13
実施例 1 2 2 - {4一 [4— (4—フルォロベンジルォキシ) フエニル] ピ ペラジニル } エタノール
実施例 2の化合物 3. 6gをエタノール 100mlに溶解させ、これにブロモェ 夕ノール 3. 7g及びトリェチルァミン 3. Ogを加えて加熱還流を 5時間行つ た。 溶媒を留去し得られた残渣をクロロフオルムで抽出し、 水で洗浄した 後、乾燥させ濃縮した。得られた残渣を酢酸ェチルから再結晶し、融点 130 〜133°C (分解) の目的化合物 2. 2gを得た。
元素分析: C19H23N202F ' 0. 25H20として
理論値: C, 68. 14 H, 7. 07 N, 8. 36
実測値: C, 68. 19 H, 7. 06 N, 8. 44
実施例 1 3 2 - { 4- [4- (4—フルォロベンジルォキシ) フエニル] ピ ペラジニル } ァニリン
実施例 1の化合物 3. 8gをジォキサン 10ml に溶解させ、 これに 0—二ト 口フルォロベンゼン 1Λも及び炭酸カリウム 1. 8gを加えて加熱還流を 15 時間行った。 溶媒を留去し得られた残渣をクロロフオルムで抽出し、 水で 洗浄した後、 乾燥させ濃縮した。 得られた残渣をェチルェ一テルから再結 晶し、融点 U9〜152°Cの 1一 [4— (4一フルォロベンジルォキシ)フエニル] - 4- (2—二トロフエニル) ピぺラジン 3. 2gを得た。 これを 3. Ogェタノ —ルに溶解させ、 さらに鉄 2. 2g及び塩化アンモニゥム 0. 3gを溶解させた 水溶液 2mlを加えて加熱還流を 15時間行った。不溶性なものを濾過して濾 液を濃縮した。得られた残渣をクロロフオルムで抽出し、水で洗浄した後、 乾燥させ濃縮した。 得られた残渣を酢酸ェチルから再結晶し、 融点 193〜 196°C (分解) の目的化合物を 1. 3g得た。
元素分析: C23H24N30Fとして
理論値: C, 73. 19 H, 6. 41 , 1 1. 13
実測値: C, 72. 96 H, 6. 45 N, 1 1. 15
実施例 1 4 1— [4— (3, 4—ジクロロベンジルォキシ) フエニル] ピ 二塩酸塩
参考例 1 で得た 1一 (第三ブチルォキシ力ルポニル) 一 4一 (4ーヒドロ キシフエニル) ピぺラジン 2. 8gとアセトン 50ml、 3, 4—ジクロロベン ジルクロライド 2. 9g、炭酸カリウム 1. 4gを用いて実施例 1 と同様に反応 および処理を行い、 得られた結晶をイソプロピルェ一テルから再結晶し白 色結晶の 1一 [4一 (3, 4ージクロ口べンジルォキシフエニル] 一 4一 (第 三ブチルォキシ力ルポニル) ーピペラジンを 3. 9g得た。 次にこの 3. 7gを 実施例 1 と同様に塩酸処理してメ夕ノール一イソプロピルエーテルから再 結晶し、 目的化合物の白色結晶 (融点: 186°Cから徐々に分解) を 3. 得 た。
元素分析: C17H18N20C 1 2 · 2HC1 として
理論値: C, 49. 78 H, 4. 91 N, 6. 83
実測値: C, 49. 51 H, 5. 21 , 6. 82
実施例 1 5 1— [4一 (2, 3—ジクロ口ベンジルォキシ) フエニル] ピぺ ラジン 二塩酸:
参考例 1 で得た 1一 (第三ブチルォキシカルボニル) —4— (4—ヒドロ キシフエニル) ピぺラジン 2. 8gとアセトン 50ml、 2, 3—ジクロロべンジ ルクロライド 2. 9g、炭酸カリウム 1. 4gを用いて実施例 1 と同様に反応お よび処理を行い、得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル) (酢酸ェチル:へキサン =1 : 4) で精製しイソプロピルエーテルから再結晶 し赤淡色結晶の 1— [4— (2, 3—ジクロロべンジルォキシフエニル] —4 ― (第三ブチルォキシカルボニル) —ピペラジンを 3. 7g 得た。 次にこの 3. 3gを実施例 1と同様に塩酸処理してメタノール—アセトンから再結晶し、 目的化合物の白色結晶 (融点: 207°Cから徐々に分解) を 2. 9g得た。
元素分析: C17HISN20C12 · 2HC1 · 0. 75H20として
理論値: C, 48. 19 H, 5. 1 1 N, 6. 61
実測値: C, 47. 83 H, 5. 48 N, 6. 51
実施例 1 6 1 - [4— (2, 4ージクロ口ベンジルォキシ) フエニル] ピ ペラジン 二塩酸塩
参考例 1 で得た 1一 (第三ブチルォキシカルボニル) 一 4一 (4ーヒドロ キシフエニル) ピぺラジン 2. 8gとアセトン 50ml、 2, 4ージクロ口べンジ
ルクロライド 2. 9g、炭酸カリウム 1. 4gを用いて実施例 1 と同様に反応お よび処理を行い、 得られた結晶をイソプロピルェ一テルから再結晶し白色 結晶の 1— [4一 (2, 4—ジクロロべンジルォキシフエニル] —4— (第三 ブチルォキシカルボニル) —ピペラジンを 2. 8g得た。 次にこの 2. 5gを実 施例 1 と同様に塩酸処理をしてメタノール一アセトンから再結晶し、 融点 210〜21 1°C (分解) の目的化合物の白色結晶を 2. 3g得た。
元素分析: C17H18N20C1 2 · 2HC 1 · 0. 5H20として
理論値: C, 48. 71 H, 5. 05 N, 6. 68
実測値: C, 48. 47 H, 5. 15 N, 6. 57
実施例 1 7 1 - [4一 (2, 5—ジクロロベンジルォキシ) フエニル] ピ ペラジン 二塩酸塩
参考例 1 で得た 1— (第三ブチルォキシ力ルポニル) —4— (4—ヒドロ キシフエニル) ピぺラジン 4. 2gとアセトン 50ml、 2, 5—ジクロ口べンジ ルクロライド 4. 4g、炭酸カリウム 2. lgを用いて実施例 1 と同様に反応お よび処理を行い、得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)
(酢酸ェチル:へキサン =1 : 4) で精製し無色油状物の 1— [4一 (2, 5 - ジクロロべンジルォキシフエニル] —4一 (第三ブチルォキシカルボニル) ーピペラジンを 6. 6g得た。 次にこの 5. Ogを実施例 1 と同様に塩酸処理を してメタノール—アセトンから再結晶し融点 237〜238°C (分解) の目的化 合物の白色結晶を 4. 3g得た。
元素分析: CI7HI8N20C1 2 · 2HC1 として
理論値: C, 49. 78 H, 4. 91 N, 6. 83
実測値: C, 49. 45 H, 4. 69 N, 6. 68
実施例 1 8 1— [4一 (2, 6—ジクロ口ベンジルォキシ) フエニル] ピぺ
ラジン 二塩酸塩
参考例 1 で得た 1— (第三ブチルォキシカルボニル) 一 4— (4ーヒドロ キシフエニル) ピぺラジン 2. 8gとアセトン 50ml、 , 6—ジクロロべンジ ルクロライド 2. 9g、炭酸カリウム 1. 4gを用いて実施例 1 と同様に反応お よび処理を行い、得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル) (酢酸エヂル:へキサン =1 : 5) で精製し無色油状物の 1一 [4一 (2, 6— ジクロロべンジルォキシフエニル] ー4一 (第三ブチルォキシ力ルポニル) ーピペラジンを 4. 2g得た。 次にこの 4. Ogを実施例 1 と同様に塩酸処理し てメタノール一アセトンから再結晶し融点 234〜236°C (分解) の目的化合 物の白色結晶を 2. 5g得た。
元素分析: C17H1SN20C 1 2 · 2HC1 として
理論値: C, 49. 78 H, 4. 91 N, 6. 83
実測値: C, 49. 42 H, 4. 92 N, 6. 69
実施例 1 9 1— [4一 (3, 5—ジクロロベンジルォキシ) フエニル] ピ 二塩酸塩
参考例 1 で得た 1一 (第三ブチルォキシカルボニル) 一 4一 (4ーヒドロ キシフエニル) ピぺラジン 2. 8gとアセトン 50ml、 3, 5—ジクロロべンジ ルクロライド 2. 9g、炭酸カリウム 1. 4gを用いて実施例 1 と同様に反応お よび処理を行い、得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル) (酢酸ェチル:へキサン =1 : 5) で精製し無色油状物の 1一 [4一 (3, 5—
ジクロロべンジルォキシフエニル] 一 4一 (第三ブチルォキシカルボニル) ーピペラジンを 4. 3g得た。 次にこれを 3. 9g実施例 1 と同様に塩酸処理し てメタノール—アセトンから再結晶し融点 210〜213°C (分解) の目的化合 物の白色結晶を 3. 4g得た。
元素分析: C H)8N20Cl 2 · 2HC 1 · 0. 75H20として
理論値: C, 48. 19 H, 5. 11 N, 6. 61
実測値: C, 47. 88 H, 4. 93 N, 6. 35
実施例 2 0 2 - {4- [4一 (3, 4—ジクロ口ベンジルォキシ) フエニル] ピペラジニル } ェチルァミン 三塩酸塩
N- (2—クロロェチル) 一 N— (第三ブチルォキシカルボニル)ァミン 4. 4g 及び 1 _ (4ーヒドロキシフエニル) ピぺラジン 5. 3g、 トリェチルァミン 3. Ogをエタノール 100mlに溶解させ、 加熱還流を終夜行った。 その後溶媒 を留去し、 得られた残渣を酢酸ェチルで抽出し、 2 N— NaOH、 sa t. NaCl で 順次洗浄した後、濃縮して乾燥し茶色油状物を 2. 3g得た。 これをァセトニ トリリレ 50mlに溶解させて、そこに 3,4—ジクロロべンジルクロライド 2. lg、 炭酸カリウム l. Ogを加えて加熱還流を 15時間行った。 その後、 溶媒を留 去し、 得られた残渣を酢酸ェチルで抽出し、 2 N— NaOH、 sa t. NaCl で順次 洗浄した後、 濃縮し、 得られた残渣をカラムクロマトグラフィー (シリカ ゲル) (酢酸ェチル:へキサン =1: 1 ) で精製し白色結晶を 1. 6g得た。 次に これを 1. 2gアセトン 30ml に溶解させそこに 6N— HC 1 を 5ml加えてしばら く室温攪拌、 その後水を 10ml加えて加熱攪拌 (外温 40°C前後) を 10時間 行った。 冷後、 アセトンを加えて析出した結晶を濾取し白色結晶 (融点: 218°Cから徐々に分解) を l. lg得た。
元素分析: C19H23N30C12 · 3HC1 として
理論値: C, 46.60 H, 5.35 N, 8.58
実測値: C, 46.68 H, 5.48 N, 8.38
実施例 21 1- {2- [4— (4—クロ口ベンジルォキシ) フエニル] ェ チル } 一 3, 5—ジメチルビペラジン 二塩酸塩
'酸 2— [4— (4—クロ口ベンジルォキシ)フエニル] ェチ ルエステル 1· 7g及び 1一 2, 6—ジメチルビペラジン 0.63g、 をエタノール 50mlに溶解させ、 加熱還流を終夜行った。 溶媒を留去した後、 得られた残 渣を酢酸ェチルで抽出し、 2N— NaOH、 sat.NaCl で順次洗浄した後、 乾燥 して濃縮した。 得られた残渣ををアセトンに溶解させて、 そこに 2N— HC1 を加えて濃縮して、 塩酸塩とした。 これをメタノール一酢酸ェチルから再 結晶し融点 267〜269°C (分解) の目的化合物の白色結晶を 0.77g得た。 元素分析: C21H27N20C1 · 2HC1として
理論値: C, 58.41 H, 6.77 N, 6.49
実測値: C, 58.40 H, 7.05 N, 6.26
[製剤例 1] 錠剤
実施例 5、 7、 10または 12の化合物 lOOmg
乳糖 80mg
デンプン 17mg
ステアリン酸マグネシウム 3mg
以上を 1錠剤分の材料として常法により錠剤に成型する。
[製剤例 2] 注射剤
実施例 2、 3、 4または 5の化合物 lOOmg
マンニトール 5. Og
IN 水酸化ナトリウム液
蒸留水 100ml
pH 5.0
以上の成分を常法により注射剤とする。
[製剤例 3] 点眼剤
実施例 2、 3、 4または 5の化合物 500mg
ホウ酸 1.5g
ホウ砂 0.3g
P -ォキシ安息香酸メチル 0.026g
P-ォキシ安息香酸プロピル 0.014g
滅菌精製水 全量 100ml
以上を常法により調製し点眼剤とする。
[製剤例 4] 点眼剤
実施例 8、 9の化合物 lOOmg
ホウ酸 1.5g
ホウ砂 0.3g
P -ォキシ安息香酸メチル 0.026g
P-ォキシ安息香酸プロピル 0.014g
滅菌精製水 全量 100ml
以上を常法により調製し点眼剤とする。
[試験例 1 ] 細胞内への Ca2+の過剰蓄積に対する本化合物の抑制作用一 1 細胞内への Ca"の過剰蓄積に対する本化合物の抑制作用について検討し た。
(試験方法)
NCX1 を発現する CCL- 39細胞を培養し、 コンフルエンス (集密的) にな つた後、 牛胎児血清不含の培養液に交換した。
その 3 時間後に培養液を除去しあらかじめ目的濃度の試験物質を含む Na+負荷溶液 (10mM HEPES/Tris緩衝液, 146mM NaCl, mM KC1, 2mM MgCl2,
0.05mM CaCl2, lmMゥァバイン (Ouabain), 10 xMモネンシン (Monensin)) に交換し、 37°Cで 30分間インキュベートした。
30 分間インキュベート後、 Na+負荷溶液を除去し、 目的濃度の試験物質 および約 50キロべクレル (kBq) /mlの45 Caを含む Na含有 Ca2+取り込み溶 液(lOtnMHEPES/Tris緩衝液, 146mM aCl, 4mM KC1, 2mMMgCl2, 0.05mMCaCl2, lmMゥァバイン) または約 50キロべクレル (kBq) /mlの45 Caを含む Na不 含Ca2+取り込み溶液(10πlMHEPES/Tris緩衝液, U6mM塩化コリン, 4mM KC1, 2mM MgCl2, 0.05mM CaCl2, lmM ゥァバイン) に交換し, 37Cで 30秒間ィ ンキュベー卜した。
30秒のインキュベート後、 Na含有 Ca2+取り込み溶液または Na不含 Ca2+ 取り込み溶液を除去し、 氷冷した 10mMLaCl3を含む生理食塩液で 3回洗浄 した。
洗浄後、 IN NaOHを加え、 37°Cでー晚インキュベートし細胞を可溶化し た。
可溶化した細胞溶液中の45 Ca量を液体シンチレーシヨンカウンターを用 いて測定した。
なお試験物質はすべてジメチルスルホキシド (DMS0) に lOmM になるよ うに溶解した後、 最終濃度が 5 Mになるように各溶液に添加した。
(試験結果)
Na+非存在下での取り込み量より Na+存在下での取り込み量を引いた差を NCX1による細胞中への Ca"の取り込み量とし、試験物質非存在下での取り 込み量に対する% (Ca2の取り込み率) で表した。
その結果を表 1に示した。
表 1 細胞内への Ca2+の過剰蓄積に対する本化合物の抑制作用
試験化合物 Ca2+の取り込み率
実施例 1の化合物 56.3¾
実施例 2の化合物 34.6¾
実施例 4の化合物 43.0%
実施例 5の化合物
実施例 6の化合物
実施例 8の化合物 31.9¾
実施例 9の化合物 73. n
実施例 1 0の化合物 2 1. 5¾
実施例 1 1の化合物 44. \ %
実施例 1 2の化合物 30. 2%
表 1から明らかなように、 本化合物は細胞内への Ca2+過剰負荷を効果的 に抑制することが判った。
[試験例 2 ] 細胞内への Ca2+の過剰蓄積に対する本化合物の抑制作用一 2 細胞内への Ca2+の過剰蓄積に対する本化合物の抑制作用について、 試験 例 1と同じ方法により検討した。
その結果を表 2に示した。
表 2 細胞内への Ca
2+の過剰蓄積に対する本化合物の抑制作用
表 2から明らかなように、 本化合物は細胞内への Ca2+過剰負荷を効果的 に抑制することが判った。
[試験例 3 ] 腎虚血モデルに対する本化合物の効果
腎虚血モデルに対する本化合物の効果について試験した。
(試験方法)
動物: 6週齢の S. D.系雄ラット (日本エスエルシ一 (株)) を使用した。
2 時間絶食したラットを抱水ク口ラールの腹腔内投与により麻酔した。 腎臓の虚血再灌流障害を惹起した。
左右の腎臓静脈をデイスポクリップ (AM— 1. 60g, BEAR) にて 45分間閉 塞した後、 同クリップの除去により再灌流を行った。
再灌流 24時間後に採血し、血清中の尿素窒素を測定した。試験物質は虚 血 30分前に腹腔内投与した (投与量 1 0mg/5m l /kg)。 採血まで 48時間絶食 した。
結果を表 3に示す。
表 3 腎虚血モデルに対する本化合物の効果
試験化合物 尿素窒素 (mg/d l ) 抑制率 (%)
生理食塩液 47 8+ 15 5
実施例 2の化合物 24.1土 9.4*1 49.6 実施例 4の化合物 23.6土 5.0* 1 50.6 実施例 6の化合物 25.4土 6.2*2 46.9 実施例 10の化合物 21.4土 6.1* 2 55.2 偽手術群
値は Mean土 S. D.を示す (n= 5〜6)。 * 1く 0.05, * 2<0.01, 対照群に 対する有意差。
この結果より本化合物は虚血性腎疾患に有用であることが認められた。 産業上の利用可能性
本発明の 4一べンジルォキシフエニル誘導体およびその薬理学的に許容 できる塩は NCX 阻害活性を有し、 Ca2+過剰負荷により誘発される疾患、 た とえば心筋梗塞等の虚血性心疾患、 脳梗塞等の虚血性脳疾患あるいは虚血 性腎疾患、 高血圧、 心不全あるいは不整脈等の循環器系疾患、 緑内障、 網 膜色素変性症、 黄斑変性症、 虚血性視神経症、 虹彩毛様体炎、 網膜動脈閉 塞症、 糖尿病性網膜症に対する予防および治療薬として有用である。 以上、 本発明の態様のいくつかを詳細に説明したが、 当業者であれば示 された特定の態様には、 本発明の新規な教示と利点から実質的に逸脱しな い範囲で色々な修正と変更をなし得ることは可能であるので、 そのような 修正および変更も、 全て後記の特許請求の範囲で定義される本発明の精神 と範囲内に含まれるものである。
本出願は日本で出願された特願 2000— 317807を基礎としてお り、 その内容は本願明細書に全て包含するものとする。