明細書
動物の外部寄生虫防除用組成物
技術分野
本発明は、 特定のピリジン系化合物またはその塩を有効成分として含有する動 物の外部寄生虫防除用組成物に関する。
背景技術
従来、 家畜、 家禽ゃぺッ トなどの動物の外部寄生虫に対しては、 各種の害虫防 除剤、 殺虫剤等が用いられている。 例えば、 主に哺乳類や鳥類などの動物の体外 に寄生し、 その血液を吸って栄養分とすることによって生息するノミ類の防除に は、 ピレスロイ ド系殺虫剤を主成分とするものなどが広く使用されている。 また、 本発明の外部寄生虫防除用組成物の有効成分である特定のピリジン系化 合物またはその塩は、 日本特許第 2994182号、 特開平 10- 195072号、 特開平 11-180 957号、 W0 98/57969、 W0 00/35285、 W0 00/35912、 W0 00/35913、 W0 01/9104、 W 0 01/14373などに記載された公知の化合物である。
一般に、 ノミの成虫は、 哺乳類や鳥類特にィヌゃネコなどのペットに寄生し、 その血液を吸って栄養分とすることによって生息している。 ノミがぺットに寄生 すると、 刺激や痒みによってぺッ トがいらだつうえに、 アレルギーによる皮膚炎 、 貧血などをおこすことがある。 また、 多種の病原体を媒介することもある。 さ らには、 飼い主にも寄生し、 発赤や発疹などを生じさせ、 激しい痒みを伴なつた り、 アトピー性皮膚炎などのアレルギーの原因となることがある。 従って、 本発 明はノミのような動物の外部寄生虫を防除する組成物を提供することを目的とす る o
発明の開示
本発明者らは、 動物の外部寄生虫を防除できる化合物につき、 鋭意探索を行つ てきた。 その結果、 農薬用途が見出されている特定のピリジン系化合物に特に優 れた動物の外部寄生虫防除効果があることを具体的に見出し、 本発明を完成した すなわち、 本発明は、 一般式 (I ) :
[式中、 Yはハロアルキル基であり、 mは 0または 1であり、 Qは
(Xは酸素原子または硫黄原子であり、 R1およぴ R2はそれぞれ独立に水素原子
、 置換されてもよいアルキル基、 置換されてもよいアルケニル基、 置換されても よいアルキニル基、 置換されてもよいシクロアルキル基、 - ( W
1)!^
3基、 -OR
4 基、 - S(0)
nR
5基、 一 NHR
6基、
、 一 C ( 8) 二 NO— R9基もしくは置換されてもよいァリール基であるか、 ま たは R1および R2は一緒になって二 C (R10)!^1基を、 あるいは隣接する窒素 原子とともに窒素原子または酸素原子を含んでよい炭素数 4〜 5の 5員または 6 員複素環基を形成してもよく、 R3は置換されてもよいアルキル基、 置換されて もよいアルケニル基、 置換されてもよいアルキニル基、 置換されてもよいシクロ アルキル基、 置換されてもよいァリール基、 アルコキシ基、 アルキルチオ基また はモノもしくはジアルキルアミノ基であり、 R4は水素原子、 置換されてもょレ アルキル基、 置換されてもよいアルケニル基、 置換されてもよいアルキニル基、 置換されてもよいシクロアルキル基、 置換されてもよいァリール基、 置換されて もよい複素環基または— C 0 R 3基であり、 R 5はアルキル基またはジアルキルァ ミノ基であり、 R6はアルキル基またはァリール基であり、 Zは Nまたは一 C— R7基であり、 R7は水素原子、 ハロゲン原子、 置換されてもよいアルキル基、 ァ ルコキシ基、 アルキルチオ基またはニトロ基であり、 R8および R9はそれぞれ独 立に水素原子、 置換されてもよいアルキル基、 置換されてもよいアルケニル基、 置換されてもよいアルキニル基、 置換されてもよいァリール基または置換されて
もよい複素環基であり、 R1 Gおよび R11はそれぞれ独立に水素原子、 置換されて もよいアルキル基、 置換されてもよいアルケニル基、 置換されてもよい複素環基
、 -N- (R12) R13基、 置換されてもよいアルコキシ基、 置換されてもよいァ ルキルチオ基であり、 R12および R1 3 はそれぞれ独立に水素原子、 置換されて もよいアルキル基、 置換されてもよいアルケニル基、 置換されてもよいアルキニ ル基、 置換されてもよいァリール基または置換されてもよい複素環基であり、 W
1は酸素原子または硫黄原子であり、 nは 1または 2である) または置換されて もよい複素環基である]で表されるピリジン系化合物またはその塩を有効成分と して含有することを特徴とする動物の外部寄生虫防除用組成物に関する。
一般式 (I) 中、 Yには CF3、 CHFい CH2 F、 CF2 C 1、 CFC 12、
C C 13、 CH2 CF3、 CF2 CFい CHB rい CH2B rなどのハロアルキル 基か、含まれる。 それらの中でも、 炭素数 1〜2、 ハロゲン原子 1〜5のハロアル キル基が望ましく、 トリフルォロメチル基がさらに望ましい。
基 (以下 Q1基とする) 中に含まれる R R2、 R R4、 7 R8 0
、 R9、 R 1 、 R"、 R12または R13として定義された置換されてもよいアルキル基; R R2、 R3、 R4、 R8、 R9、 R10、 R"、 R12または R13として定義された置換 されてもよいアルケニル基; R R2、 R3、 R4、 R8、 R9、 R12または R13と して定義された置換されてもよいアルキニル基ならびに R R2、 R3または R4 として定義された置換されてもよいシクロアルキル基の二次置換基としては、 ハ ロゲン原子;アルコキシ基; アルキルチオ基; トリアルキルシリル基; フエニル 基;ハロゲン、 アルキル、 アルコキシ、 ニトロもしくはハロアルキルで置換され たフエニル基; アルコキシまたはアルキルチオで置換されてもよいフエノキシで 置換されたフエニル基; フエノキシ基;フエ二ルチオ基; アミノ基;アルキルが 1ケ乃至 2ケ置換したアミノ基; C2_6の環状アミノ基;モルホリノ基; アルキ ルで置換されたモルホリノ基; 1—ピペラジニル、 アルキル、 フエニル、 ピリジ ルもしくはトリフルォロメチルピリジルで置換された 1ーピペラジニル基;ハロ
ゲン、 アルキル、 アルコキシ、 ハロアルコキシ、 アルキルチオ、 フエニル (フエ ニルはハロゲン、 アルキル、 アルコキシ、 ニトロ、 ハロアルキルまたはフエノキ シでさらに置換されてもよレ 、 フエノキシ、 フエ二ルチオ、 シクロアルキルも しくはシクロアルコキシで置換されてもよい複素環基; ヒドロキシ基;シァノ基
;シクロアルキル基; イミノ基; _C (W2)R14基 (W2は酸素原子または硫黄 原子であり、 R14は水素原子;ァミノ基; アルキルが 1ケ乃至 2ケ置換したアミ ノ基;アルキル基; アルコキシ基;アルキルチオ基; またはァリール基である)
;ー OC (W2)R15基 (R15はアルキルまたはハロアルキルで置換されたァリー ル基である) ; またはアルキルスルホ二ル基が挙げられる。 また上述の置換基が ィミノ基の場合にはアミノ基またはアルコキシ基とともにアミジノ基またはィミ ダート基を形成してもよい。
また、 他に、 一般式 (I) 中の Q1基に含まれる R1 または R2 として定義さ れた置換されてもよいアルキル基の置換基として、 例えば 4—ハロアルキル一 3 一ピリジンカルボキサミ ド基、 N—メチルー 4—ハロアルキル一 3—ピリジン力 ルポキサミ ド基、 4ーハロアルキル一 3—ピリジンカルボキサミ ドー N—アルキ レンォキシ基なども含まれる。 これらの置換基を含んだ一般式 (I) の化学構造 式を例示する。
(式中、 R2 は前述の通りであり、 Aは— (CH2 ) , 一基または一 (CH2 ) q-0- (CH2 ) q 一基であり、 1は 1〜4の整数であり、 qは 1または 2で ある)
即ち、 上記の化合物は、 アルキレン鎖などによって結ばれた一般式 (I) の化 合物の 2量体である。 加えて本発明組成物の有効成分には、 そのような考えに基 づいた 3量体も含まれる。
一般式 (I) 中の Q1基に含まれる R1 R2、 R3、 R4、 R8、 R9、 R]2また は R13として定義された置換されてもよいァリール基の二次置換基としては、 ハ
ロゲン原子; アルキル基;ハロアルキル基; アルコキシ基;ハロアルコキシ基; アルキルチオ基; シクロアルキル基; シクロアルコキシ基;アルコキシカルボ二 ル基; アルキルカルボニル基; アルキルカルボニルォキシ基;ァリール基;ァリ ールォキシ基; ァリ—ルチオ基; ァミノ基; アルキルが 1ケ乃至 2ケ置換したァ ミノ基;シァノ基;ニトロ基; ヒドロキシ基が挙げられる。
一般式 (I ) 中の Q1基に含まれる R4、 R8、 R9、 R1 0、 R"、 R1 2または R 1 3として定義された置換されてもよい複素環基の二次置換基としては、 ハロゲン 原子; アルキル基; アルコキシ基;ハロアルコキシ基;アルキルチオ基;ハロゲ ン、 アルキル、 アルコキシ、 ニトロ、 ハロアルキルもしくはフエノキシで置換さ れてもよいフエニル基; フエノキシ基; フエ二ルチオ基;シクロアルキル基;シ クロアルコキシ基などが挙げられる。
一般式 (I ) 中の Q1基に含まれるアルキル基またはアルキル部分としては、 炭素数が 1〜 6のもの、 例えばメチル基、 ェチル基、 プロピル基、 プチル基、 ぺ ンチル基、 へキシル基が挙げられ、 炭素数が 3以上のものは直鎖または枝分れ鎖 の構造異性のものであってもよい。 一般式 (I ) 中の Q1基に含まれるアルケニ ル基としては、 炭素数が 2〜 6のもの、 例えばェテニル基、 プロぺニル基、 ブテ ニル基、 ペンテニル基、 へキセニル基が挙げられ、 炭素数が 3以上のものは直鎖 または枝分れ鎖の構造異性のものであってよい。 一般式 (I ) 中の Q1基に含ま れるアルキニル基としては、 炭素数が 2〜 6のもの、 例えばェチニル基、 プロピ ニル基、 プチ二ル基、 ペンチニル基、 へキシニル基が挙げられ、 炭素数が 4以上 のものは直鎖または枝分れ鎖の構造異性のものであってよい。 一般式 (I ) 中の Q1基に含まれるシクロアルキル基としては、 炭素数が 3〜8のもの、 例えばシ クロプロピル基、 シクロブチル基、 シクロペンチル基またはシクロへキシル基が 挙げられる。
一般式 (I ) 中の Q1基に含まれる R1および R2が一緒になつて隣接する窒素 原子と共に窒素原子または酸素原子を含んでもよい炭素数 4〜 5の 5員または 6 員複素環基としては、 例えばモルホリノ基、 ピロリジノ基、 ピぺリジノ基、 1一 ィミダゾリジニル基、 2—シァノィミノー 3—メチル一 1—ィミダゾリジニル基 、 1ーピペラジニル基または 4ーメチルー 1—ピペラジニル基が挙げられる。
一般式 (I ) の Q]基に含まれるァリール基としては、 フエニル基、 チェニル 基、 フラニル基、 ピリジル基、 ナフチル基、 ベンゾチェ二ル基、 ベンゾフラニル 基、 キノリニル基などが挙げられる。 一般式 (I ) 中の Q1基に含まれる置換されてもよい複素環基の複素環部分と しては、 ピリジル基、 チェニル基、 フリル基、 ピラジニル基、 ピリミジニル基、 テトラヒドロフラニル基、 チアゾリル基、 イソォキサゾリル基、 キノリル基、 ピ ラゾリル基、 ォキサゾリル基、 ォキサジァゾリル基、 チアジアゾリル基、 トリア ゾリル基などの窒素原子、 酸素原子および硫黄原子から選ばれる 1〜 3個のへテ 口原子を含む 5員〜 7員の単環式基またはフエ二ル縮合環式基が挙げられる。 一般式 (I ) 中の Qで表される置換されてもよい複素環基の複素環部分として は、 窒素原子、 酸素原子および硫黄原子から選ばれる 2〜 3個のへテロ原子を含 む 5〜 7員の単環式基が望ましく、 具体的には、 ビラゾリル基、 ォキサゾリル基
、 チアゾリル基、 ォキサジァゾリル基、 チアジアゾリル基、 トリァゾリル基など の 5員の単環式基;
などの 6員の単環式基などが挙げられる。
—般式 (I ) 中の Qで表される置換されてもよい複素環基の二次置換基として は、 ハロゲン原子、 ニトロ基、 置換されてもよいアルキル基、 置換されてもよい アルケニル基、 置換されてもよいアルキニル基、 置換されてもよいァリール基、 置換されてもよい複素環基、 置換されてもよいシクロアルキル基、 水酸基、 置換 されてもよいアルコキシ基、 置換されてもよいアルケニルォキシ基、 置換されて もよいアルキニルォキシ基、 置換されてもよいァリールォキシ基、 置換されても よい複素環ォキシ基、 置換されてもよいシクロアルコキシ基、 メルカプト基、 置 換されてもよいアルキルチオ基、 置換されてもよいァリールチオ基、 置換されて もよぃァルケ二ルチオ基、 置換されてもよいアルキニルチオ基、 置換されてもよ ぃァリールチオ基、 置換されてもよい複素環チォ基、 置換されてもよいシクロア ルキルチオ基、 置換されてもよいカルボニル基、 置換されてもよいアルコキシ力
ルボニル基、 置換されてもよいァリールカルボ二ル基、 置換されてもよいカルボ ニルォキシ基、 フオルミル基、 置換されてもよいエステル基、 置換されてもよい ァシル基、 置換されてもよいスルホニル基、 置換されてもよいスルフィル基、 置 換されてもよいスルホニルォキシ基、 置換されてもよいアルキルスルフィル基、 置換されてもよいスルホニルアルキル基、 置換されてもよいアミノ基、 置換され てもよいイソシアナト基、 置換されてもよいァリールアルキル基、 置換されても よい複素環アルキル基などが挙げられる。
これら二次置換基のうち、 置換されてもよいものはハロゲン原子;シァノ基; ハロゲン、 ハロアルキル、 シァノ、 アルコキシ、 ァリールで置換されてもよいァ ルキル基;ハロゲン、 ァリールで置換されてもよいアルコキシ基;水酸基; ァル キルスルホニル、 ァリールアルキル、 複素環アルキル、 アルキル、 ァリール、 7 ルキルァリール、 アルキルヒドロキシ、 シァノアルキル、 アルキニル、 アルケニ ル、 シクロアルキルで置換されてもよいアミノ基; アルコキシ、 アルキルアミノ もしくはアルキルで置換されてもよいカルボニル基;アルキルチオ基;ァリール ォキシ基; ァリ一ルチオ基;ハロゲン、 ハロアルコキシ、 アルキルもしくはァリ ールで置換されてもよいァリール基;ニトロ基;ハロゲンもしくは二トロで置換 されてもよいァリールカルボニルォキシ基; シクロアルキル基;アルキルスルホ ニルォキシ基;アルキルカルボニルォキシ基; アルキル、 ハ口アルキル、 ァルケ ニル、 アルキニル、 複素環アルキル、 ァリールォキシ、 ァリールォキシアルキル 、 アルコキシ、 アルコキシカルボニルアルキル、 ヒドロキシアルキル、 シァノア ルキル、 アルコキシアルキル、 アルケニル、 ァリールアルコキシ、 アルコキシ力 ルポニルアルキルで置換されてもよいィソシアナト基;ァリールアルキル、 ハロ ゲン、 アルキル、 アルコキシで置換されてもよいァリールアルキルイソシァナト 基;シクロアルキルカルボニルォキシ基;ハロアルキルで置換されてもよいシク ロアルキルイソシアナト基;アルキニルアルキルィソシアナト基;アルキル、 7 ルコキシ、 アルキルチオ、 ハロゲン、 水酸基、 ハロアルコキシ、 ニトロ、 ノヽロゲ ンで置換されたァリールォキシもしくはァリールォキシで置換されてもよいァリ 一ルイソシアナト基; アルキル、 アルコキシ、 ァリールもしくはエステルで置換 されてもよい複素環基; アルコキシイソシァノ基などの三次置換基によってさら
に置換することができる。
一般式 (I ) 中の Qで表される置換されてもよい複素環基の二次置換基、 三次 置換基中のアルキル基またはアルキル部分としては、 炭素数が 1〜6のもの、 例 えばメチル基、 ェチル基、 プロピル基、 ブチル基、 ペンチル基、 へキシル基が挙 げられ、 炭素数が 3以上のものは直鎖または枝分れ鎖の構造異性のものであつて もよい。 アルケニル基としては、 炭素数が 2〜 6のもの、 例えばェテニル基、 プ 口ぺニル基、 ブテニル基、 ペンテニル基、 へキセニル基が挙げられ、 炭素数が 3 以上のものは直鎖または枝分れ鎖の構造異性のものであってよい。 アルキニル基 としては、 炭素数が 2〜 6のもの、 例えばェチニル基、 プロピニル基、 プチニル 基、 ペンチニル基、 へキシニル基が挙げられ、 炭素数が 3以上のものは直鎖また は枝分れ鎖の構造異性のものであってよい。 シクロアルキル基としては、 炭素数 が 3〜 8のもの、 例えばシクロプロピル基、 シクロプチル基、 シクロペンチル基 またはシクロへキシル基が挙げられる。 ァリール基としては、 フエニル基、 チェ ニル基、 フラニル基、 ピリジル基、 ナフチル基、 ベンゾチェ二ル基、 ベンゾフラ ニル基、 キノリニル基などが挙げられる。 複素環基としては、 ピリジル基、 チェ ニル基、 フリル基、 ビラジニル基、 チアゾリル基、 イソォキサゾリル基、 キノリ ル基などの窒素原子、 酸素原子および硫黄原子から選ばれる 1〜3個のへテロ原 子を含む 5員または 6員の単環式基またはフエ二ル縮合環式基が挙げられる。 一般式 (I ) の化合物は、 酸性物質または塩基性物質とともに塩を形成しても よく、 酸性物質との塩としては塩酸塩、 臭化水素酸塩、 リン酸塩、 硫酸塩または 硝酸塩のような無機酸塩であってよく、 塩基性物質との塩としてはナトリウム塩 、 カリウム塩、 カルシウム塩、 アンモニゥム塩またはジメチルァミン塩のような 無機或は有機塩基塩であつてよい。
一般式 (I ) の化合物またはその塩は、 日本特許第 2994182号、 特開平 10-1950 72号、 特開平 11- 180957号、 W0 98/57969、 W0 00/35285、 W0 00/35912、 W0 00/35 913、 W0 01/9104、 TO 01/14373などに記載された方法に準じて製造することがで きる。
本発明組成物は、 ノミ類; ダニ類; ゥシジラミ、 ゥマジラミ、 ヒッジジラミ、 ゥシホソジラミ、 ァタマジラミ等のシラミ類;ィヌハジラミ等のハジラミ類とい
つた宿主動物の体表に生息するものに有効であるが、 特にノミ類およびダニ類の 防除に優れた効果を示す。 また、 アブ、 ヌカ力、 プヨ、 サシバエ等の吸血性双翅 目害虫にも有効である。
本発明組成物が有効な宿主動物としては、 ィヌ、 ネコ、 マウス、 ラッ ト、 ハム スター、 モルモッ ト、 リス、 ゥサギ、 フェレッ ト、 鳥 (例えば、 ノヽト、 ォゥム、 九官鳥、 文鳥、 インコ、 ジユウシマツ、 カナリア) などのぺッ ト ; ゥシ、 ゥマ、 ブタ、 ヒッジなどの家畜; ァヒル、 ニヮトリなどの家禽などが挙げられる。 しか しながら、 本発明組成物はペッ ト、 中でもィヌおよびネコに特に有効である。 外 部寄生虫は、 これら宿主動物の背、 腋下、 下腹部、 内股部などに寄生して生息す る o
前記したノミ類は、 ノミ目 (Siphonaptera) に属する外部寄生性無翅昆虫を、 具体的にはヒトノミ科 (Pul iedae) 、 ナガノミ科 (Ceratephyl lus) などに属す るノミ類を指す。 ヒトノミ科に属するノミ類としては、 ィヌノミ (Ctenocephal i des can is) 、 不コノミ (Ctenocephal ides lei is) 、 ヒ トノ (Pulex irritans ) 、 ニヮトリフトノミ (Echidnophaga gal l inacera) 、 ケォプトネズミノミ ( nopsyl la cheno is) 、 ャマト不ズミノミ (Monosyl lus anisus) 、 ョ一口ッノヽ °不 ズミノミ (Nosopsvl lus fasciatus) などが挙げられる。 本発明組成物はノミ類 の中でもヒトノミ科に属するノミ類の防除に優れ、 その中でもィヌノミ、 ネコノ ミといった主としてィヌおよびネコに寄生するノミ類の防除に特に優れている。 本発明組成物は、 前記したダニ類の中でもフタ トゲチマダニ (Haemaphvsal is longicornis) 、 ャマトチマダニ (Haemaphysa l is i apon i ca) 、 ァミノカクマグ 二 (Dermacentor ret iculatus) 、 タイワンカクマダニ (Dermacentor taiwanesi s) 、 キチマダニ (Haemaphvsal is f lava) 、 ャマトマダニ (Ixodes ovatus) 、 シュルツエマタニ (Ixodes persuicatus) 、 ォゥンマダニ (Boophi lus micro lu s) などのマダニ類の防除に特に優れている。
一般式 (I ) の化合物はそのまま使用してもよいが、 適当な担体と共に粉剤、 粒剤、 錠剤、 散剤、 カプセル剤、 プレミックス剤、 液剤、 乳剤などの剤形にして 使用することができる。 適当な担体としては、 通常、 飼料用薬剤に利用されてい るものが使用され、 例えば、 乳糖、 蔗糖、 ブドウ糖、 澱粉、 麦粉、 コーン粉、 大
豆油粕、 脱脂米糠、 炭酸カルシウム、 その他市販の飼料原料等を挙げることがで きる。 また、 一般式 (I ) の化合物は、 担体と共に各種ビタミン類、 ミネラル類
、 アミノ酸類、 酵素製剤、 解熱剤、 鎮静剤、 消炎剤、 殺菌剤、 着色剤、 芳香剤、 保存剤等と配合併用して使用することもできる。 さらに、 一般式 (I ) の化合物 は必要に応じて他の動物薬、 例えば抗菌剤、 栄養剤、 駆虫剤、 殺菌剤、 抗コクシ ジゥム剤などと混用、 併用することができ、 この場合に一層優れた効果を示すこ ともある。 混用、 併用できる他の動物薬として望ましいものとしては、 例えば以 下のものが挙げられる。
(A) リン酸またはリン酸エステル
(A - 1) 〇一ェチルー 0— (8—キノリル) フエニル一チォホスフェート
[一般名:キンチォフォス]
(A-2) 0 , 0—ジェチル 0— (3—クロ口一 4一メチル一 7—クマリル) チォ ホスフェート [一般名 : クマホス]
(A-3) 0 , 0 _ジェチル 0 _フエニルグリオキシロニトリル ォキシム チォホ スフエート [一般名: ホキシム]
(A-4) 0 , 0—ジェチル 0—シァノクロ口べンズアルドキシム チォホスフエ一 ト [一般名: クロロホキシム]
(A - 5) 0, 0—ジェチル 0— (4—ブロモ一 2, 5—ジクロ口フエニル) ホス ホロチォエート [一般名: ブロモホスーェチル]
(A-6) 0 , 0, 0, , 0, 一テトラェチルー S , S, 一メチレン ジ (ホスホロ ジチォエート) [一般名:ェチオン]
(A-7) 2—クロ口一 (2 , 4—ジクロロフエニル) 一ビニル ジェチル ホスフエ ート . [一般名: クロ口フェンビンホス]
(A-8) 〇, 0—ジメチル ◦一 (3—メチルー 4ーメチルチオフエニル) チオノ ホスフェート [一般名: フェンチオン]
(B ) カーバメート系化合物
(B - 1) 2—イソプロポキシフエニル メチルカーバメート [一般名: プロポクス
(B-2) 1—ナフチル N—メチルカーバメート [一般名: 力ルバリル]
(C) ピレスロイド類 ■
(C - 1) (<ί—シァノ一 4—フルオロー 3—フエノキシ) 一べンジル 3— [2— (4一クロ口フエニル) 一2—クロロビニル] 一 2, 2—ジメチル一シクロプロ パンカルボキシレート [一般名: フルメスリク]
(C-2) な 一シァノ (4—フルオロー 3—フエノキシ) 一ベンジル 一 2, 2—ジ メチル一3— (2, 2—ジクロロビニル) シクロプロパンカルポキシレート
[一般名 : シフルスリン] ならびにそのェナンチォマーおよび立体異性体 (C-3) «—シァノー 3—フエノキシベンジル (土) 一シス, トランス一 3— (2 , 2—ジブロモビニル) 一 2, 2—ジメチルーシクロプロパンカルボキシレート
[一般名: デルタメスリン]
(C-4) α—シァノー 3—フエノキシベンジル 2, 2—ジメチルー 3— (2, 2 —ジクロ口ビニル) 一シクロプロパンカルボキシレート
[一般名: シペルメスリン]
(C - 5) 3一フエノキシベンジル (士) 一シス, トランス一 3— (2, 2—ジクロ ロビニル) —2, 2—ジメチルーシクロプロパンカルポキシレート
[一般名: ペルメスリン]
(C-6) 2—シァノー 3—フエノキシベンジル 2— (2—クロ口一ひ , ひ , α— ト リフルオロー ρ _ トルイジノ) 一 3—メチルブチレ一ト
[一般名: フルノ リネート]
(D) アミジン類
(D-1) 3—メチルー 2— [2,4一ジメチルーフエ二ルイミノ] —チアゾリジン (D-2) 2— (4一クロロー 2—メチルフエ二ルイミノ) 一 3—メチルチアゾリジ ン
(D-3) 2— (4一クロロー 2—メチルフエ二ルイミノ) 一 3— (1一イソブチレ ニル) 一チアゾリジン
(D-4) 1, 5—ビス一 (2, 4—ジメチルフエニル) 一 3—メチルー 1, 3, 5 一トリァザぺンター 1, 4ージェン [一般名: ァミ トラズ]
(Ε) ベンゾィルゥレア類
(Ε-1) Ν- (2, 6—ジフルォロベンゾィル) 一 Ν, 一 [3, 5—ジクロロー
4一 (3—クロロー 5—トリフルォロメチル _ 2—ピリジルォキシ) フエニル] ゥレア [一般名:クロ口フルァズロン]
(E - 2) 1— (4一クロ口フエニル) 一3— (2, 6—ジフルォ口べンゾィル) 尿素 [一般名:ジフルべンズロン]
(E-3) 1 - [2, 5—ジクロロー 4一 (1, 1, 2, 3, 3, 3—へキサフル ォロプロポキシ) フエニル] 一 3— (2, 6—ジフルォロベンゾィル) ゥレア [一般名:ルファヌロン]
(E-4) 1一 (2—クロ口べンゾィル) 一3— (4一トリフルォロメ トキシフエ ニル) ゥレア [一般名: トリフルムロン]
(E-5) 1一 [«— (4一クロロー《—シクロプロピルべンジリデンアミノォキ シ) _p—トリル] — 3— (2, 6—ジフルォロベンゾィル) ゥレア
[一般名:フルシクロクスロン]
(E-6) 1一 [4一 (2—クロロー 4一トリフルォロメチルフエノキシ) 一 2— フルオロフヱニル] —3— (2, 6—ジフルォ口べンゾィル) ゥレア
[一般名:フルフエノクスロン]
(E-7) 1一 [3, 5—ジクロ口一 4— (1, 1, 2, 2—テトラフルォロエト キシ) フヱニル] 一 3_ (2, 6—ジフルォロベンゾィル) ゥレア
[一般名:へキサフルムロン]
(E - 8) 1— (3, 5—ジクロロー 2, 4ージフルオロフヱニル) 一 3— (2, 6—ジフルォロベンゾィル) ゥレア
[一般名:テフルべンズロン]
(F) ネオニコチノィ ド類 ' (F-1) 1 - ( 6—クロロー 3—ピリジルメチル) 一 N—二トロイミタゾリジニ一 2—イリデンァミン [一般名:イミダクロプリ ド]
(F-2)二テンビラム
(F - 3)ァセタミプリ ド
(F - 4)チオメ トキサム
(G) ァリールピラゾール類
(G-1)フィプロニル
(G - 2)ァリールピラゾール
(G - 3)ァセトピロール
(G - 4)ェチピロール
(H) その他
(H - 1)ェチル (2 E, 4 E) — 3, 7, 1 1一トリメチルー 2 4ードデカジエ ノエート [一般名: ヒドロプレン]
(H - 2)イソプロピル (2 E, 4 E) — 1 1—メ トキシー 3, 7 1 1一トリメチ ルー 2, 4ードデカジエノエート [一般名:メソプレン]
(H-3) 4一フエノキシフエニル 2— (2—ピリジルォキシ) プロピルエーテル [一般名: ピリプロキシフヱン]
(H-4) (2 R S, 4 SR) — 4一 (2—ェチルー 1, 3—ジォキソラン一 4ーィ ルメ トキシ) フエ二ル=フエニルエーテルの 50ないし 80 %と (2RS, 4 S R) — 4— (2—ェチル一 1, 3—ジォキソラン一 4一ィルメ トキシ) フエニル =フヱニルエーテルの 50ないし 20%の混合物 [—般名:ジオフエノラン] (H - 5) ェチル =2— (4—フエノキシフエノキシ) ェチルカーバメート
[一般名:フヱノキシカルプ]
(H- 6) N—シクロプロピル一 1, 3, 5— トリアジン一 2, 4, 6—トリアミン [一般名:シロマジン]
(H-7) アベルメクチン
(H-8) ィベルメクチン
(H-9) ミルべマイシン
(H-10) スピノサド
(H - 11)バリノマイシン
(H - 12)モネンシン -
(H-13)、 サリノマイシン
(H- 14)ォキシテトラサイクリン
(H - 15)レバミゾール
(H-16)ァザジラクチン [azadirachtin]
(H - 17)キノプレン [kinoprene]
(H-18)テ卜ラヒドロァザジラクチン [tetrahydroazadirachtin] (H - 19)テブフヱノジド [tebuf enozide]
一般式 (I) の化合物と混用、 併用できる他の動物薬の中でも、 ベンゾィルゥ レア類と混用、 併用するのが望ましい。 なぜなら、 一般式 (I) の化合物とベン ゾィルゥレア類とを有効成分として含有する動物の外部寄生虫防除用組成物は、 各有効成分を混用、 併用したときに理論的に'予想できる外部寄生虫防除効果 (相 加効果) を示すばかりでなく、 特定の配合比においては理論的に予想できない外 部寄生虫防除効果 (相乗効果) を示すからである。 この場合、 一般式 (I) の化 合物とベンゾィルゥレア類との配合比は一般に 1 : 60〜 60 : 1、 望ましくは 1 : 20〜20 : 1、 さらに望ましくは 10 : 1〜 1 : 10、 最も望ましくは 5 : 1〜 1 : 5、 特別に望ましくは 2 : 1〜1 : 2である。 また、 一般式 (I) の 化合物と混用、 併用できるベンゾィルゥレア類の中でも、 上記 (E) に列記した ベンゾィルゥレア類と混用、 併用するのがさらに望ましく、 その中でも N— (2 , 6—ジフルォ口べンゾィル) 一 N, 一 [3, 5—ジクロロ一 4一 (3—クロ口 一 5—トリフルォロメチルー 2—ピリジルォキシ) フエニル] ゥレアと混用、 併 用するのが最も望ましい。 N— (2, 6—ジフルォ口べンゾィル) 一 N, 一 [3 , 5—ジクロ口一 4一 (3—クロ口一 5—トリフルォロメチル一 2 _ピリジルォ キシ) フエニル] ウレァは、 そのまま一般式 (I) の化合物と混用、 併用しても よいが'、 吸丄|又性の改善された製剤、 例えば、 特開平 11-92311号に記載されたよう な無定形べンゾィルゥレアとして混用、 併用することが望ましい。
一般式 (I) の化合物の投与量としては、 投与方法、 投与目的、 疾病症状等に よって異なるが、 通常、 宿主動物の体重 lKgに対して 0. 0 lmg以上 100 g 以下、 望ましくは 0. lmg以上 10 g以下の割合で投与するのが適当である。 宿主への投与は、 経口または非経口による投与が行われる。 経口投与法として は、 例えば一般式 (I) の化合物を宿主動物の飼科に混入させておき飼料ととも に投与する方法や、 一般式 (I) の化合物を含有する錠剤、 液剤、 カプセル剤、 ウエハース、 ビスケット、 ミンチ肉等を投与する方法などが挙げられる。
非経口投与方法としては、 例えば一般式 (I) の化合物を適当な製剤にした上 で、 静注投与、 筋肉内投与、 皮内投与、 皮下投与やスポッ トオン処理、 ポヮオン
処理等により体内に取り込ませる方法、 宿主動物の皮下に一般式 (I ) の化合物 を含有する樹脂片等を埋め込む方法が挙げられる。
次に本発明に関わる動物の外部寄生虫防除用組成物の実施形態として望ましい 態様のいくつかを以下に例示するが、 本発明はこれらに限定されるものではない
(1) 一般式 (I)
[式中、 Y、 mおよび Qは前述の通りである]で表されるピリジン系化合物また はその塩を有効成分として含有する動物の外部寄生虫防除用組成物。
(Xは酸素原子または硫黄原子であり、 R
1および R
2がそれぞれ独立に水素原子 、 置換されてもよいアルキル基、 置換されてもよいアルケニル基、 置換されても よいアルキニル基、 置換されてもよいシクロアルキル基、 - C(Wリ R
3基、 -S(0 )
nR
5基、 一 NHR
6基、
、 一 C (R8) ^ΝΟ— R9基であるか、 または R1および R2は一緒になつて =C ( R 1 Q ) R 11基を、 あるいは隣接する窒素原子とともに窒素原子または酸素原子 を含んでよい炭素数 4〜5の 5員または 6員複素環基を形成してもよく、 R3、
R5、 R6、 Z、 R7、 R8、 R9、 R10、 11, W1および nは前述の通りである) である前記 (1) の外部寄生虫防除用組成物。
(3) Qが .
X
II メ
一 C—< 2
FT
(式中、 Xは酸素原子または硫黄原子であり、 R1および R2がそれぞれ独立に水 素原子、 置換されてもよいアルキル基、 置換されてもよいアルケニル基、 置換さ れてもよいアルキニル基、 置換されてもよいシクロアルキル基、 -C(Wリ R3基 、 - S (0)nR5基または一 NHR6基である力 \ または R1および R2は一緒になつ て =C (R1G)Rn基を、 あるいは隣接する窒素原子とともに窒素原子または酸 素原子を含んでよい炭素数 4〜 5の 5員または 6員複素環基を形成してもよく、 R3、 R5、 R6、 W1および nは前述の通りであり、 R1Qおよび R11はそれぞれ独 立にアルコキシ基またはアルキルチオ基である) である前記 (1) の外部寄生虫 防除用組成物。
(4) Qが ヽ OR4
(式中、 Xは酸素原子または硫黄原子であり、 R1が水素原子、 置換されてもよ いアルキル基、 置換されてもよいアルケニル基、 置換されてもよいアルキニル基 、 置換されてもよいシクロアルキル基、 置換されてもよいァリール基または- C( Wリ R3基であり、 R3、 R4および W1は前述のとおりである) である前記 (1) の外部寄生虫防除用組成物。
(5) Xが酸素原子である前記 (2) または (3) の外部寄生虫防除用組成物。
(6) R1および R2がそれぞれ独立に水素原子、 置換されてもよいアルキル基、 または一 C (W])R3基であるか、 または R1および R2が一緒になつて =C (R1 0)R"基を形成し、 は酸素原子または硫黄原子であり、 R3が置換されても よいアルキル基、 置換されてもよいァリール基またはアルコキシ基であり、 R10 および R 11がそれぞれ独立にアルコキシ基またはアルキルチオ基である前記 ( 3 ) の外部寄生虫防除用組成物。
(7) R1が水素原子で、 R2がー C (R8) 二 NO— R9基であり、 R8及び R9は 前述の通りである前記 (2) の外部寄生虫防除用組成物。
(8) R1および R2がー緒になって二 C (R10) 一 N (R12) R13基を形成し、
R)0が水素原子、 置換されてもよいアルキル基、 置換されてもよいアルケニル基 または置換されてもよい複素環基であり、 R12および R13は前述の通りである前 記 (2) の外部寄生虫防除用組成物。
(式中、 Zおよび R7は前述の通りである) である前記 (2) の外部寄生虫防除 用組成物。
(10) Xが酸素原子であり、 R1および R2がそれぞれ独立に水素原子、 アルキ ル基、 アルコキシアルキル基、 アルキルアミノアルキル基、 C2_6環状アミノア ルキル基、 ヒドロキシアルキル基、 シァノアルキル基、 チォカルバモイルアルキ ル基、 アルキルカルボニルォキシアルキル基、 アルキルカルボニル基、 ァリール 力ルポ'ニル基、 トリフルォロメチル置換ァリールカルボニル基、 アルコキシチォ カルボニル基またはアルコキシカルボニル基であるか、 または R1 および R2が 一緒になつて二 C (R1"!^1基を形成し、 R1Gおよび R11がそれぞれアルコキ シ基およびアルキルチオ基である前記 (3) の外部寄生虫防除用組成物。
(1 1) 一般式 (I) の化合物が、 N—シァノメチルー 4一トリフルォロメチル 一 3—ピリジンカルボキサミ ド (化合物 No.1) 、 N—ェチルー 4一トリフルォ ロメチル一 3—ピリジン力ルボキサミ ド (化合物 No.2) 、 4—トリフルォロメ チル一 3—ピリジンカルボキサミ ド 1—ォキシド (化合物 No.3) 、 4—トリフ ルォロメチルー 3—ピリジンカルボキサミ ド (化合物 No.4) 、 N—チォカルバ モイルメチルー 4一トリフルォロメチルー 3 _ピリジンカルボキサミ ド、 N—ェ トキシメチルー 4一トリフルォロメチルー 3—ピリジンカルボキサミ ド、 N—ィ ソプロピルァミノメチル一 4 _トリフルォロメチルー 3—ピリジン力ルポキサミ ド、 N—シァノメチルー N, N—ビス (4—トリフルォロメチルニコチノィル) アミン、 N—ァセチルー N—シァノメチルー 4一トリフルォロメチルー 3—ピリ ジンカルボキサミ ド、 N—シァノメチルー N—メチルー 4一トリフルォロメチル ピリジン一 3—力ルポキサミ ド、 0—メチル N— (4一トリフルォロメチルニ コチノィル) チォカルバマート、 N—メチル一 4—トリフルォロメチルピリジン
—3—カルボキサミ ド、 N— (Ν' , Ν' ージメチルアミノメチル) 一 4—トリ フルォロメチルピリジン一 3—カルボキサミ ド、 Ν— (1—ピペリジルメチル) — 4—トリフルォロメチルピリジン一 3 _カルボキサミ ド、 Ν—シァノメチル Ν— (4一トリフルォロメチルニコチノィル) アミノメチルピバラート、 0, S ージメチル Ν— (4一トリフルォロメチルニコチノィル) ィミノホルマート、 Ν—ヒドロキシメチル一 4—トリフルォロメチルー 3 _ピリジン力ルポキサミ ド 、 Ν—ァセチルー 4一トリフルォロメチルー 3—ピリジンカルボキサミ ドおよび メチル - (4一トリフルォロメチルニコチノィル) 力ルバマートまたはそれ らの 1ーォキシドから成る群より選ばれる少なくとも 1つである前記 (1) の外 部寄生虫防除用組成物。
(12) 一般式 (I) の化合物が、 Ν—シァノメチルー 4一トリフルォロメチル 一 3—ピリジン力ルポキサミ ド、 Ν—ェチル一 4 _トリフルォロメチルー 3—ピ リジンカルボキサミ ド、 4 _トリフルォロメチル一 3—ピリジンカルボキサミ ド
1ーォキシドおよび 4一トリフルォロメチルー 3—ピリジン力ルボキサミ ドか ら成る群より選ばれた少なくとも 1つである前記 ( 1 ) の外部寄生虫防除用組成 物。
(13) 一般式 (I) の化合物が、 Ν—シァノメチルー 4一トリフルォロメチル — 3—ピリジン力ルポキサミ ドぉよび/または 4 _トリフルォロメチル一 3—ピ リジンカルボキサミ ドである前記 (1) の外部寄生虫防除用組成物。
(1 ) 一般式 (I) の化合物が、 Ν—シァノメチル一4一トリフルォロメチル — 3—ピリジン力ルポキサミ ドである前記 ( 1 ) の外部寄生虫防除用組成物。
(15) —般式 (I) の化合物が、 4一トリフルォロメチル— 3—ピリジンカル ポキサミ ドである前記 (1) の外部寄生虫防除用組成物。
(16) Qが置換されてもよい複素環基である前記 (1) の外部寄生虫防除用組 成物。
(17) 複素環基部分が、 窒素原子、 酸素原子および硫黄原子から選ばれる 2〜 3個のへテロ原子を含む 5〜 7員の単環式基である前記 (16) の外部寄生虫防 除用組成物。
(18) 複素環基部分が、 窒素原子、 酸素原子および硫黄原子から選ばれる 2〜
3個のへテロ原子を含む 5員の単環式基である前記 (16) の外部寄生虫防除用 組成物。
(19) 5員の単環式基が、 ピラゾリル基、 ォキサゾリル基、 チァゾリル基、 ォ キサジァゾリル基、 チアジァゾリル基またはトリアゾリル基である前記 (1 8) の外部寄生虫防除用組成物。
(20) 複素環基部分が、 窒素原子、 酸素原子および硫黄原子から選ばれる 2〜
3個のへテロ原子を含む 6員の単環式基である前記 (16) の外部寄生虫防除用 組成物。
(21) 6員の単環式基が、
O
0人 N-R16
(式中、 R16はアルキル基である) である前記 (20) の外部寄生虫防除用組成 物。
(22) R16がメチル基またはイソプロピル基である前記 (21) の外部寄生虫 防除用組成物。
(23) —般式 (I) の化合物と、 他の動物薬とを有効成分として含有する動物 の外部寄生虫防除用組成物。
(24) 他の動物薬が、 (A) リン酸またはリン酸エステル、 (B) カーバメー ト系化合物、 (C) ピレスロイ ド類、 (D) アミジン類、 (E) ベンゾィルウレ ァ類、 (F) ネオニコチノイ ド類おょぴ (G) ァリールピラゾール類から成る群 より選ばれた少なくとも 1種の動物薬である前記 (23) の動物の外部寄生虫防 除用組成物。
(25) 他の動物薬が、 ベンゾィルゥレア類である (23) の動物の外部寄生虫 防除用組成物。
(26) ベンゾィルゥレア類が、 N— (2 , 6—ジフルォロベンゾィル) 一 N, 一 [3, 5—ジクロロ一 4— (3 _クロロー 5—トリフルォロメチルー 2—ピリ ジルォキシ) フヱニル] ゥレア、 1— (4一クロ口フエニル) ー3— (2, 6 - ジフルォロベンゾィル) 尿素、 1— [2, 5—ジクロロ一 4— (1 , 1, 2, 3
, 3, 3—へキサフルォロプロボキシ) フエニル] —3— (2, 6—ジフルォロ ベンゾィル) ゥレア、 1 _ (2—クロ口べンゾィル) 一 3— (4—トリフルォロ メ トキシフエ二ル) ゥレア、 1一 [α— (4—クロローひ一シクロプロピルベン ジリデンアミノォキシ) 一 ρ—トリル] 一 3— (2 , 6—ジフルォロベンゾィル ) ゥレア、 1 - [4 - (2—クロロー 4—トリフルォロメチルフエノキシ) 一 2 —フルオロフェニル] _ 3— (2, 6—ジフルォロベンゾィル) ゥレア、 1一 [ 3, 5—ジクロ口一 4一 (1, 1, 2, 2—テトラフルォロエトキシ) フエニル ] 一 3— (2, 6—ジフルォ口べンゾィル) ゥレアおょぴ 1一 (3, 5—ジクロ ロー 2, 4ージフルオロフェニル) 一 3— (2, 6—ジフルォ口べンゾィル) ゥ レアから成る群より選ばれた少なくとも 1種のものである前記 (2 5) の動物の 外部寄生虫防除用組成物。
(27) ベンゾィルゥレア類が、 Ν— (2, 6—ジフルォロベンゾィル) — Ν, 一 [3, 5—ジクロロー 4 _ (3 _クロロー 5—トリフルォロメチルー 2—ピリ ジルォキシ) フヱニル] ゥレアである前記 (25) の動物の外部寄生虫防除用組 成物。
(28) 前記 (1) または (23) の組成物を動物の外部寄生虫に作用させる外 部寄生虫の防除方法。
(2 9) 外部寄生虫がノミ類である前記 (28) の方法。
(3 0) ノミ類がヒトノミ科またはナガノミ科に属するノミ類である前記 (29 ) の方法。
(3 1) ノミ類がヒトノミ科に属するノミ類である前記 (29) の方法。
(3 2)'ヒトノミ科に属するノミ類が、 ィヌノミ、 ネコノミ、 ヒトノミ、 ニヮト リフトノミ、 ケォプトネズミノミ、 ャマトネズミノミまたはヨーロッパネズミノ ミである前記 (3 1 ) の方法。
(3 3) ヒトノミ科に属するノミ類が、 ィヌノミまたはネコノミである前記 (3 1 ) の方法。
(34) 外部寄生虫がダニ類である前記 (28) の方法。
(3 5) 外部寄生虫がマダニ類である前記 (28) の方法。
(3 6) マダニ類がフタ トゲチマダニ、 ャマトチマダニ、 アミメカクマダニ、 タ
イワンカクマダニ、 キチマダニ、 ャマトマダニ、 シュルチェマダニまたはォゥシ マダニである前記 (35) の方法。
(37) 動物が家畜またはぺッ トである前記 (28) の方法。
(38) 動物がぺッ トである前記 (28) の方法。
(39) ペッ トがィヌ、 ネコ、 マウス、 ラッ ト、 ハムスター、 モルモット、 リス
、 ゥサギ、 フェレッ ト、 ノヽト、 ォゥム、 九官鳥、 文鳥、 インコ、 ジユウシマツま たはカナリアである前記 (38) の方法。
(40) ペットがィヌまたはネコである前記 (38) の方法。
(41) 前記 (1) または (23) の組成物を動物に経口投与することによって 動物の背、 腋下、 下腹部、 内股部などに寄生する外部寄生虫を防除する前記 (2
8) の方法。 実施例 '
本発明をより詳しく述べるために、 以下に実施例を記載するが、 これらは本発 明を限定するものではない。
試験例 1
羽化後 3日以内のネコノミ未吸血成虫 100頭を、 ィヌ (ビーグル雄、 8ヶ月 齢、 体重 9. 0 kg) の背部被毛上に放ち、 寄生させた。 第 1回ノミの人工寄生 4 日後に、 ノ'ミ取り櫛を用いてノミを回収し、 ノミの定着数を調べた。 ノミの寄生 は 1週間間隔で 2回行った。
第 2回ノミの人工寄生開始と同時に供試ィ匕合物 (化合物 No.1あるいは化合物 No .4) 1 OragZkgをゼラチンカプセルに充填し、 約 10mlの水と共に単回強制経口 投与した。 投与量は投与直前の体重から算出した。 なお、 ィヌは、 ケージに入れ て飼育し、 水道水を自由に摂取させ、 ィヌ用飼料 (DEQ,オリエンタル酵母ェ 業 (株)) の所定量を 1日 1回与えた。
第 2回ノミの人工寄生 4日後に、 ノミ取り櫛を用いてノミを回収し、 ノミの定 着数を調べ、 第 1回人工寄生 4日後のノミ定着数と比較し、 ノミ定着抑制率を求 めた。 その結果、 化合物 No.1およびィ匕合物 No.4のノミ定着抑制率は、 各々 98 . 2%および 87. 2%であった。
試験例 2
羽化後 3日以内のネコノミ未吸血成虫 1 0 0頭を、 ィヌ (ビーグル雄、 8ヶ月 齢、 体重 9 . O kg) の背部被毛上に放ち、 寄生させる。 第 1回ノミの人工寄生 4 日後に、 ノミ取り櫛を用いてノミを回収し、 ノミの定着数を調べる。 ノミの寄生 は 1週間間隔で 2回行う。
第 2回ノミの人工寄生開始と同時に供試ィヒ合物 (化合物 No. 1あるいは化合物 No • 4 ) および N— ( 2, 6—ジフルォロベンゾィル) 一 N, - [ 3, 5—ジクロ 口一 4一 (3—クロ口一 5—トリフルォロメチルー 2—ピリジルォキシ) フエ二 ル] ゥレアを非晶質に製剤したものの各々を 1 5mgZkgずつゼラチンカプセルに 充填し、 約 10mlの水と共に単回強制経口投与する。 投与量は投与直前の体重から 算出できる。 なお、 ィヌは、 ケージに入れて飼育し、 水道水を自由に摂取させ、 ィヌ用飼料 (D E Q,オリエンタル酵母工業 (株)) の所定量を 1日 1回与える。 第 2回ノミの人工寄生 4日後に、 ノミ取り櫛を用いてノミを回収し、 ノミの定 着数を調べ、 第 1回人工寄生 4日後のノミ定着数と比較し、 高いノミ定着抑制率 が得られる。
又、 薬剤投与 1 4日後あるいは 2 1 日後にノミ成虫をィヌに放ち寄生させる。 放虫 4日後に産下された卵をそれぞれ回収した後、 シャーレに移す。 回収後、 卵 の孵化率を調査することにより優れた残効性を有することが判る。
試験例 3
フタ トゲチマダニの成ダニ、 若ダニあるいは幼ダニをゥサギに放ち、 定着させ る。 供試ィヒ合物 (化合物 Νο· 1あるいは化合物 No. 4 ) 3 O m g /kgを経口投与し 、 ダニの定着状況、 吸血状況を調査する。 その後、 脱皮、 産卵、 孵化の状況を調 査する。 各調査項目について、 薬剤非投与区と比較し、 優れた殺ダニ効果を有す ることが判る。
試験例
フタトゲチマダニの成ダニ、 若ダニあるいは幼ダニをゥサギに放ち、 定着させ る。 供試化合物 (化合物 No. 1あるいは化合物 No. 4 ) および N— ( 2, 6—ジフ ルォ口べンゾィル) 一 N, 一 [ 3 , 5—ジクロロー 4一 ( 3—クロロー 5—トリ フルォロメチルー 2—ピリジルォキシ) フエニル] ウレァを非晶質に製剤したも
のの各々を 3 O mg/kgづっ経口投与し、 ダニの定着状況、 吸血状況を調査する。 その後、 脱皮、 産卵、 孵ィヒの状況を調査する。 各調査項目について、 薬剤非投与 区と比較し、 優れた殺ダニ効果を有することが判る。 産業上の利用可能性
本発明によれば、 特定のピリジン系化合物を、 動物の外部寄生虫防除剤として 提供することができる。