有機エレク トロルミネッセンス素子
(技術分野) 本発明は、 有機エレク ト口ルミネッセンス素子に関し、 さ らに詳しく は 薄膜エレク トロルミネッセンス素子ディスプレーに用いられる有機エレク 明
トロルミネッセンス素子に関するものである。
田
(背景技術) 電界発光を利用したエレク ト口ルミネッセンス素子 (以下、 E L素子と もいう) は、 自己発光のため視認性が高く、 また完全固体素子であるため 耐衝撃性に優れるなどの特徴を有することから、 各種表示装置における発 光素子として注目されている。 この E L素子には、 無機化合物を用いた無 機 E L素子と有機化合物を用いた有機 E L素子とがあり、 このうち有機 E L素子は、 印加電圧を大幅に低くすることができるので、 次世代の表示素 子としてその実用化研究が積極的になされている。
有機 E L素子は、 発光層を含む有機化合物層と、 この有機化合物層を挟 持する一対の電極から構成され、 具体的には陽極 Z発光層ノ陰極の構成を 基本とし、 これに正孔注入層や電子注入層を適宜設けたもの、 例えば陽極 Z正孔注入層 Z発光層/陰極や、 陽極/正孔注入層 Z発光層 Z電子注入層 Z陰極などの構成のものが知られている。 この正孔注入層は、 陽極から注 入された正孔を発光層に伝達する機能を有し、 また電子注入層は、 陰極よ り注入された電子を発光層に伝達する機能を有している。 そして、 この正 孔注入層を発光層と陽極間に介在させることによって、 より低い電界で多 くの正孔が発光層に注入され、 さ らに発光層に陰極又は電子注入層より注
入された電子は、 正孔注入層が電子を輸送しないので、 正孔注入層と発光 層との界面に蓄積され、 発光効率が上昇することが知られている。
近年の活発な研究において、 例えば特開平 3- 35083 号公報、 特開平 3- 5 4289 号公報などに発光層内に使用される発光材料として 4 — ( 2 , 2 ' ージフエ二ルェテニル) _ N, N —ジフエニルベンズァミ ン等のスチリル - ト リ フエニルァミ ン系材料を用いることが記載されている。 しかしなが ら、 これらのエレク ト口ルミネッセンス素子は耐久性に問題があり、 実用 レベルの発光強度及び耐久性に達していない。
したがって、 本発明の目的は、 発光特性と信頼性のいずれにも優れてお り、 実用レベルの耐久性を有する有機 E L素子を提供することにある。
(発明の開示) 本発明者らは、 鋭意検討した結果、 有機 E L素子の有機化合物層中に特 定の ト リ フエニルァミ ン誘導体を含有させることで上記課題を解決できる ことを見いだし、 本発明を完成するに至った。
本発明は、 少なく とも 1 方が透明又は半透明である一対の電極間に少な く とも発光層を含む有機化合物層が介在された有機エレク トロルミネッセ ンス素子において、 有機化合物層の少なく とも 1層が下記一般式 ( 1 ) で 表わされる化合物を含有することを特徴とする有機エレク 卜口ルミネッセ ンス素子である。 また、 本発明は、 有機化合物層を構成する発光層が発光 材料として一般式 ( 1 ) で表わされる化合物を含有してなる有機エレク ト 口ルミネッセンス素子である。 更に、 本発明は、 有機化合物層を構成する 正孔注入層が正孔輸送材料として一般式 ( 1 ) で表わされる化合物を含有 してなる有機エレク トロルミネッセンス素子である。
(式中、 R ' 〜 R , は同一又は異なってもよい、 アルコキシ基、 ァラルキ ル基、 炭素数 1 〜 6のアルキル基、 炭素数 6 〜 2 0のァリール基、 ハロゲ ン原子、 ニ トロ基、 シァノ基又は水素原子を表す。 ただし、 R , と R 2 、 R 3 と R 、 R , と R 。、 R と R 1 2は結合して芳香族環を形成してもよ い。)
以下に、 本発明について詳細に説明する。
本発明の有機 E L素子は、 少なく とも 1方が透明又は半透明である一対 の電極間に有機化合物層である発光層が介在されている。 具体的には、 下 記の構成を例示することができるが、 本発明は下記例示に限定されるもの でなく、 必要に応じて光吸収性拡散層などを介在させることもできるし、 また発光層と電子注入層を同一の層とするようなこともできる。 そして、 一般的な有機 E L素子は下記構成をガラス等の基板上に形成し実用化され る。
陽極/発光層 陰極
陽極/正孔注入層/発光層ノ陰極
陽極 Z発光層 Z電子注入層 Z陰極
陽極/正孔注入層/発光層/陰極
陽極/正孔注入層/発光層 Z電子注入層/陰極
一対の電極間に挟みこまれた有機化合物層の構成については、 前記した ように特に制限はなく、 一般式 ( 1 ) で表わされる化合物が含有されてい る有機化合物層は、 発光層のみであっても、 正孔注入層又は電子注入層で あっても、 あるいは発光層と正孔注入層及び Z又は電子注入層とであって もよく 、 少なく とも 1層に含有されていればよい。 好ましくは、 正孔注入 層又は発光層に含有されることがよい。
一般式 ( 1 ) で表わされる化合物において、 1^ 1 〜尺 の炭素数 1 〜 6 のアルキル基としては、 置換又は非置換の、 メチル基、 ェチル基、 プロピ ル基、 ト リ フルォロメチル基などが挙げられ、 炭素数 6 〜 2 0のァリール 基としては、 置換又は非置換の、 フエニル基、 ナフチル基、 アン ト リル基、 ビフエ二ル基などが挙げられ、 アルコキシ基としては、 置換又は非置換の、 メ トキシ基、 エトキシ基、 プロポキシ基、 ブトキシ基などが挙げられる。 また、 と R」 、 R , と R ., 、 R , と R 1 U、 R uと R は結合して芳香 族環を形成してもよく、 例えばこれらが結合しているベンゼン環と共に芳 香族環を形成してナフタ レン環を形成してもよい。 好ましい R t 〜 R , 2は、 水素原子、 炭素数 1 〜 6の非置換アルキル基若しく はアルコキシ基、 炭素 数 6 〜 1 2のァリール基又は R > と R 、 R と R , 、 R„ と R ,。、 R■ , と R , が結合して生ずる芳香族環である。
一般式 ( 1 ) で表される化合物の具体例としては、 下記式で表される 〔化 合物 1〕 〜 〔化合物 1 7〕 が挙げられるが、 これらに限定されるものでは ない。
[化合物 1 ]
[化合物 5 ]
[化合物 9 ]
P
WO 00/28790
[ィ匕合
[ィ匕合物 1 1 ]
H3C0 OCH3
[化合物 1 4 ]
[化合物 1 5 ]
[化合物 1 7 ]
一般式 ( 1 ) で表される化合物は、 例えば次のような方法で製造するこ とができる。 先ず、 下記一般式 ( 2 ) で表される トリ フエニルァミ ン誘導 体に塩化ホスホリルと N, N' ージメチルホルムアミ ド (DM F) を用い て生成させたメチレンイ ミニゥム化合物 (ビルスマイヤ一錯体) を反応さ せるビルスマイヤー反応を行う。 得られた下記一般式 ( 3 ) で表されるジ アルデヒ ド化合物に、 下記一般式 ( 4 ) で表されるジァリールメチルホス ホン酸誘導体を塩基条件下で反応させることにより、 一般式 ( 1 ) で表さ れる化合物を得ることができる。 なお、 一般式 ( 2 ) 〜 ( 4 ) において、 尺, 〜尺 はー般式 ( 1 ) と同じものを表し、 R , 3は炭素数 1〜 6のアル キル基を表す。
上記一般式 ( 1 ) で表される化合物は、 低電圧で高輝度の発光が可能で 有機 E L素子の発光材料として好適に利用でき、 また優れた正孔輸送能、 電子輸送能を有するので有機 E L素子の正孔輸送材料や電子輸送材料とし て好適に利用できるものである。 そして、 優れた耐熱特性を有することか ら、 一般式 ( 1 ) で表される化合物を有機化合物層に用いた有機 E L素子 の耐久性を著しく向上させることができる。 さ らに、 有機 E L素子以外に も、 優れた正孔輸送能を有することから、 電子写真用感光体に用いられる
電荷輸送剤としても使用することができる。
本発明の有機 E L素子において、 有機化合物層を構成する発光層、 正孔 注入層、 電子注入層等は、 通常、 蒸着法、 スピンコー ト法、 キャス ト法な どにより形成することができ、その膜厚は好ましくは 1 0〜 1 0 0 0 nm、 より好ましく は 2 0〜 2 0 0 nmである。
本発明において、 一対の電極間に挟みこまれた有機化合物層を有する有 機 E L素子は、 通常、 適当な基板上に形成される。 この基板は、 特に限定 されるものではなく、 ソーダガラス、 無蛍光ガラス、 リ ン酸系ガラス、 珪 酸系ガラス等のガラス板、 石英、 アク リル系樹脂、 ポリエチレン、 ポリエ ステル、 シリ コーン系樹脂等のプラスチック板及びプラスチックフィルム 及び金属ホイルなどが用いられる。
陽極材料としては、 仕事関数の大きい金属、 合金、 電気伝導性化合物や これらの混合物などが用いられる。 具体例としては、 金などの金属、 C u I 、 イ ンジウムチンオキサイ ド ( I T〇)、 S n〇 2 、 Z n〇などが挙げら れる。 また、 陰極材料としては、 仕事関数の小さい金属、 合金、 電気伝導 性化合物やこれらの混合物などが用いられる。 具体例としては、 N a、 N a— K合金、 M g、 L i 、 M g _ A g合金、 A 1 ZA 1 〇 2 、 I n、 希土 類金属などが挙げられる。
そして、 上記電極の少なく とも一方が光を取り出すため透明又は半透明 であることが必要であり、 光を取り出す側の透過率を 1 0 %より高くする ことがよい。 また、 電極としてのシー トの抵抗は 1 0 0 ΩΖ口以下が好ま しい。
有機発光層の材料としては、 一般式 ( 1 ) で表される化合物の他に、 例 えばテ トラフエニルブタジエン等の芳香族化合物、 8—ヒ ドロキシキノ リ ンのアルミニウム錯体等の金属錯体、 シクロペン夕ジェン誘導体、 ペリ ノ ン誘導体、 ォキサジオール誘導体、 ビススチリルベンゼン誘導体、 ペリ レ
ン誘導体、 クマリ ン化合物、 希土類錯体、 ジスチリルピラジン誘導体、 P —フエ二レン化合物、 チアジアゾロピリ ジン誘導体、 ピロ口ピリ ジン誘導 体、 ナフチリ ジン誘導体等の公知の材料などが用いられる。
また、 正孔注入層に用いられる材料としては、 一般式 ( 1 ) の化合物の 他に、 例えばト リァゾール化合物、 ォキサジァゾール誘導体、 イ ミダゾー ル誘導体、 ポリ アリールアルカン誘導体、 ピラゾリ ン誘導体及びピラゾ口 ン誘導体、 フエ二レンジァミ ン誘導体、 ァリ一ルァミ ン誘導体、 ォキサゾ —ル誘導体、 スチリルアン トラセン誘導体、 フルオレン誘導体、 ヒ ドラゾ ン誘導体、 スチルベン誘導体、 ポルフィ リ ン化合物、 芳香族第 3級ァミ ン 化合物及びスチリルアミ ン化合物、 ブタジエン化合物、 ボリスチレン誘導 体、 ヒ ドラゾン誘導体、 ト リ フエニルメタン誘導体及びテトラフエニルべ ンジジン誘導体などが挙げられる。 好ましく は、 ポルフィ リ ン化合物、 芳 香族第 3級ァミ ン化合物及びスチリルアミ ン化合物である。
電子注入層に用いられる電子輸送能を有する材料としては、 一般式 ( 1 ) の化合物の他に、 例えばニ トロ置換フルオレン誘導体、 チォピランジオキ サイ ド誘導体及びジフエノキノ ン誘導体、 ペリ レンテ トラカルボキシル誘 導体、 アン トラキノジメタン誘導体、 フルォロニリデンメタン誘導体、 ァ ン トロン誘導体、 ォキサジァゾ一ル誘導体、 ペリ ノ ン誘導体、 キノ リ ン錯 体誘導体などを使用することができる。
なお、 有機化合物層を構成する発光層、 正孔注入層、 電子注入層等の耐 熱性を改善するために各層を構成する有機化合物に重合性置換基を導入し 製膜前、 製膜中あるいは製膜後に高分子化させてもよい。
(図面の簡単な説明)
図 1 は、 本発明の有機エレク 卜口ルミネッセンス素子の一例を示す模式 図である。 図中、 1 はガラス基板、 2 は陽極 ( I T O層)、 3は正孔注入層.
4は発光 · 電子注入層、 5は陰極 (A l L i 層) である。
(発明を実施するための最良の形態) 以下に、 合成例、 実施例及び比較例に基づいて本発明の好適な実施の形 態を具体的に説明する。
合成例 1
〔化合物 9〕 の合成
塩化ホスホリル 20. lg を氷冷した N, K ' ージメチルホルムアミ ド (D M F ) 20.2gに滴下し、 メチレンイ ミニゥム化合物 (ビルスマイヤー錯体) を生成させた。このメチレンイミニゥム化合物を含有する反応混合液に N, N ' ージ -P — ト リル- N, N ' -ジ-フエニル—ベンジジンを D M F 30ml に溶解させた溶液を加えた後、 80°Cに加熱、 5 時間反応させた。 その後、 反応混合物を氷水中に投入し、 水酸化ナ ト リゥム水溶液で中和し加水分解 させた。 沈殿を熟成させた後、 濾過、 水洗、 真空乾燥し、 黄土色粉末を得 た。 これをシリカゲルカラムクロマ トグラフィーで精製し、 N , N' ービ ス ( 4 一ホルミルフエニル) 一 N , N ' ージ ( p— トリル) 一ペンジジン
〔化合物 1 8〕 4.1 を得た。
〔化合物 1 8〕 の N M R及びマススペク トルの測定結果は次のとおりで めつ 7こ。
N M R : ' H (400MHz: CDC13 :27°C) 2.37, s, 6Η:7.0δ, d, 4H(J=8.5H z):7.11, d, 4H(J=8.3Hz):7.18, d, 4H (J=8.3Hz):7.22, d, 4H(J=8.5Hz): 7.53, d, 4H(J=8.8Hz):7.69, d, 4H(J=8.8Hz):9.81, s, 2H
次いで、 〔化合物 1 8〕 5.7g と (ジフエニルメチル) ホスホン酸ジメチ ル 〔Ph2CH - PO(OCH3)2〕 6.1gを D M F 50mlに溶解し、 10°C以下まで冷 却した。 この混合物にカ リウム一 t e r -ブトキシ ド 3.0gを D M F 50ml
に溶解した溶液を同温度で滴下し、 その後に氷浴をはずし室温下で 4 時間 撹拌した。 反応混合物を氷水中に投入し析出物を濾過、 水洗、 真空乾燥し た後シリカゲルカラムクロマ トグラフィーにより精製し、 N, N ' —ビス [ 4一 ( 2, 2 —ジフエ二ルェテニル) 一フエニル] 一 N, N ' —ジ ( p — ト リル) 一べンジジン 〔化合物 9〕 4.4gを得た。
〔化合物 9〕 の N M R及びマススぺク トルの測定結果は次のとおりであ つた。
NMR : ' H (400MHz: CDC13: 27°C) 2.30, s, 6H:6.91〜 6.80,m, 10H: 7.07〜6.98,m, 12H:7.18, d, 4H(J=8.3Hz):7.22, d, 4H(J=8.5Hz):7.53, d,
4H(J=8.8Hz):7.69, d, 4H(J=8.8Hz):9.81, s, 2H
M S : m/z 872(M -1)
[化合物 1 8 ]
合成例 2
〔化合物 1 1〕 の合成
〔化合物 1 8〕 1.4gと 1 一フエ二ルー 1 — (m— ト リル) メチルホス ホン酸ジェチル 〔Ph (m-CH3-Ph)CH - PO(OC2H5)2〕 2.4gを D M F 30m 1に溶解し、 0 °Cに冷却した。 この混合物にカ リ ウム一 t e r -ブトキシ ド 0.9gを DM F 30mlに溶解した溶液を同温度で滴下し、 その後に氷浴 をはずし室温下で 4 時間撹拌した。 反応混合物を氷水中に投入し析出物 を濾過、 水洗、 真空乾燥した後シリカゲルカラムクロマ トグラフィーに より精製し、 N, N ' —ビス [ 4一 ( 2—フエニル一 2— (m— ト リル)
ェテニル) 一フエニル] 一 N, K ' ージ ( p — ト リル) 一ベンジジン 〔化 合物 1 1 〕 を得た。
〔化合物 1 1 〕 の N M R及びマススペク トルの測定結果は次のとおりで あった。
NM R : ' H (400MHz: CDC13: 27 °C) δ 2.31 (s, 9H), 2.33 (s, 3H), 6.79〜6.82 (m,6H), 6.88 (d, J二 10.0Hz,4H), 7.00 (d, J=8.4Hz,4H), 7.0 7 (dd, J=2.8, 5.2Hz, 12H), 7.25 (dd, J=8.4, 2.8Hz, 6H),7.30〜 7.31
(m, 8H), 7.37〜7.39 (d, J=8.4Hz, 4H)
M S : m/z 900(M -1)
合成例 3
〔化合物 1 2〕 の合成
合成例 2の 1 —フエ二ルー 1 — (m_ トリル) メチルホスホン酸ジェ チルに代えて 1 一フエ二ルー 1 — ( p _ トリル) メチルホスホン酸ジェ チル 〔Ph (p-CH3-Ph)CH - PO(OC2H5)2) を使用した以外は、 合成例 2 と同様にして N, N ' —ビス [ 4 — ( 2 —フエ二ルー 2 — ( p — ト リル) ェテニル) 一フェニル] — K, N ' ージ ( p — ト リル) 一べンジジン 〔ィ匕 合物 1 2〕 を合成した。
〔化合物 1 2〕 の N M R及びマススペク トルの測定結果は次のとおりで めつ /こ。
N M R: Ή (400MHz: CDC13: 27 °C ) δ 2,31 (s,6H), 2.34 (s, 3H), 2. 37 (s, 3H), 6.82 (t, J=8.0Hz, 5H), 6.88 (q, J二 3.2Hz, 3H), 6.91 (s, 1H),7.00 (m, 3H), 7.05〜7.19 (m, 14H), 7.19 〜7.34 (m, 14H), 7. 39 (m, 4H)
M S : m/z 900(M- -1)
合成例 4
〔化合物 2 2〕 の合成
合成例 2の 1 —フエ二ルー 1 — ( m— 卜 リル) メチルホスホン酸ジェ チルに代えて 1, 1ージ ( p— ト リル) メチルホスホン酸ジェチル 〔(p- CH3-P )2CH - PO(OC2H5)2) を使用した以外は、 合成例 2 と同様にして N , N ' —ビス [ 4一 ( 2, 2—ジ ( p— ト リル) ェテニル) —フエ二 ル] — N , N ' —ジ ( p— トリル) —ベンジジン 〔化合物 2 2〕 を合成 した。
〔化合物 2 2 ] の N M R及びマススぺク トルの測定結果は次のとおりで めつ /こ。
NMR : 'H (400MHz: CDC13: 27 °C ) δ 2.31 (s, 6H), 2.34 (s, 6H), 2.92(s, 6H), 6.81 〜6·84 (m, 6H), 6.88 (ddd, J=6.4, 2.0, 2.0Hz, 4 H), 7.01 (ddd, J=6.4, 2.0, 2.0Hz, 4H), 7.04〜7.08 (m,10H), 7.08〜
7.14 (m, 8H),7.16〜7.23 (m, 5H), 7.25 (s, 1H), 7.35 (ddd, J=6.4,
2.0, 2.0Hz, 4H)
M S : m/z 928(M+ -1)
[化合物 2 2 ]
合成例 5
〔化合物 2 4〕 の合成
合成例 2の 1 _フエニル 1 一 (m— ト リル) メチルホスホン酸ジェ チルに代えて 1 —フエニル 1 一 ( p—ビフエ二リル) メチルホスホン
酸ジェチル 〔Ph ( p -Ph-Ph)CH - PO(OC2Hs)2] を使用した以外は、 合 成例 2 と同様にして N, K ' —ビス [ 4 _ ( 2 —フエニル— 2 — ( 4一 フエニルフエニル) ェテニル) 一フエニル] — N, K ' ージ ( p— ト リ ル) —ベンジジン 〔化合物 2 4〕 を合成した。
〔化合物 2 4〕 の N M R及びマススぺク トルの測定結果は次のとおりで めつ こ。
NMR : · H (400MHz: CDC13: 27 °C ) δ 2.30 (s, 3H), 2.31 (s, 3H), 6.83〜7.07 (m, 21H), 7.25 〜7.43 (m, 24H), 7.52 〜7.60 (m, 9H) M S : m/z 1024(M -1)
[化合物 2 4 ]
実施例 1
図 1 は、 本発明の有機 E L素子の一例を示す模式断面図である。 この有 機 E L素子は次のようにして作製した。
抵抗率 15Ω Z口及び電極面積 2X2mm2の洗浄した陽極 ( I T O層) 2 を付けたガラス基板 1 (ミクロ技研製) の上に、 抵抗加熱方式の真空蒸着 装置により、 蒸着速度をアルバック製の水晶振動子型膜厚コン トローラ一 で制御しながら、 蒸着中の真空度 2〜 3 X l(T7(torr)の条件で I T O層 2の
上に、 正孔輸送材料として 〔化合物 9〕 を 500オングス トロームの膜厚で 形成し、 正孔注入層 3 を形成した。 その上へ、 真空を破らず、 同じ真空蒸 着装置内で発光材料として 8 —才キシキノ リ ンのアルミニウム錯体 (A 1 q 3 ) を膜厚 500オングス トロームの膜厚で形成して発光 '電子注入層 4 を形成した。 更に、 この上に真空条件を維持したまま A 1 L i (10: 1原子 比合金) を蒸着し、 陰極 (A I L i 層) 5 を形成した。
製作した有機 E L素子に外部電源を接続し、直流電圧を印加したところ、 この有機 E L素子は下記の特性を有することが確認された。
発光色 緑色 (Alq3からの発光のみ)
発光開始電圧 + 7 V
最大輝度 9500cd/ m '
輝度 1000cd/m こおける駆動電流密度 : 43mA/cm 2
実施例 2〜 5
実施例 1 における正孔輸送材料である 〔化合物 9〕 に代えて 〔化合物 1 1〕、 〔化合物 1 2〕、 〔化合物 2 2〕、 又は 〔化合物 2 4〕 を用いた以外 は、 実施例 1 と同様にして表 1 に示す有機 EL素子を作製した。 これら の有機 E L素子は、 表 1 に示す特性を有することが確認された。 表 1
実施例 正孔輸送材料 発光色 発光開 最大輝度 輝度 1000cd/m2
始電圧 (cd/m2) の駆動電流密度
(V) (mA/cm2)
2 [化合物 11] 緑色 7 3600 50
3 [化合物 12] 緑色 7 5850 43
4 [化合物 22] 緑色 7 4500 48
5 [化合物 24] 緑色 7 4950 46
実施例 6 〜 1 0、 比較例 1 〜 2
次に、 これらの正孔輸送材料の耐熱特性を評価した。 それぞれの材料を 実施例 1 に示した同じ方法でガラス基板上に蒸着膜を作製した。 その後、 温度 20°C、 湿度 70 %雰囲気下に蒸着膜を保存し、 目視により薄膜の結晶 化する日数を追跡した。 比較例として、 既知の正孔輸送材料である 〔T P D〕 及び 〔 α— P S〕 についても耐熱特性を評価した。 結果を表 2 に示す。
〔 T P D〕
〔 ひ 一 P S〕
正孔輸送材料 結晶化した日数
実施例 6 [化合物 9 ] 6 2
実施例 7 [化合物 11 ] 5 8
実施例 8 [化合物 12] 6 0
実施例 9 [化合物 22] 4 8
実施例 1 0 [化合物 24] 6 0
比較例 1 [ T P D ] 0
比較例 2 [ α - P S ] 3
実施例 1 1
〔化合物 9〕 を発光材料に用いた有機 E L素子を次のようにして作製し た。
抵抗率 15 Ω /口及び電極面積 2 X 2mm 2の洗浄した I T 0電極付ガラス 基板 (ミ クロ技研製) の上に、 抵抗加熱方式の真空蒸着装置により、 蒸着 速度をアルバック製の水晶振動子型膜厚コン ト口一ラーで制御しながら、 蒸着中の真空度 2〜3 X 1(T 7(toi'r)の条件で上記 I T O電極付ガラス基板 の I T O層の上に、 正孔輸送材料として 〔T P D〕 を 500オングス トロー ムの膜厚で形成し、 正孔注入層を形成した。 その上へ、 真空を破らず、 同 じ真空蒸着装置内で発光材料として 〔化合物 9〕 を膜厚 500オングス ト口 —ムの膜厚で形成して発光層を形成した。 更にこの上に、 真空条件を維持 したまま A 1 L i (10: 1原子比合金) を蒸着し、 陰極を形成した。 製作し た有機 E L素子に外部電源を接続し、 直流電圧を印加したところ、 電界発 光が確認され、この有機 E L素子は下記の特性を有することが確認された。 発光色 : 青緑色
発光開始電圧 : + 13 V
最大輝度 : 25cdZ m 2
(産業上の利用の可能性) 本発明の有機エレク トロルミネッセンス素子は、 発光強度及び耐久性に 優れた特性を有するため、 各種表示装置における発光素子として有用であ る。