WO1998008967A1 - Procede de fabrication de graisse ou d'huile contenant un acide gras non sature - Google Patents

Description

明 細 書 不飽和脂肪酸含有油脂の製造方法 発明の分野

本発明は、 モルティ エレラ属モルティ エレラ亜属に属する微生物 を用いて、 2 4， 2 5 —メ チ レンコ レス ト 一 5 —ェンー 3 ;9 —才一 ノレ （ 2 4， 2 5 — m e t h y l e n e c h o l e s t — 5 — e n — 3 β — 0 1 ) 含有率の少ない不飽和脂肪酸含有油脂の製造方法に関 する。 関連技術

モルティ エレラ属モルティ エレラ亜属に属する微生物は、 ァラキ ドン酸、 ジホモ一 ア ー リ ノ レン酸、 エイ コサペンタエン酸等の不飽 和脂肪酸を生産する微生物と して知られており、 この微生物を用い て発酵法によりァラキ ドン酸、 ジホモ一 ァ 一 リ ノ レン酸又はエイ コ サペンタエン酸を効率よ く製造する方法が開発されている （特開昭 6 3 - 4 4 8 9 1 、 特開昭 6 3 — 1 2 2 9 0、 特開昭 6 3 — 1 4 6 9 6、 特開平 5 — 9 1 8 8 7 、 特開昭 6 3 — 1 4 6 9 7 ) 。 さ らに モルティエレラ属モルティ エレラ亜属に属する微生物に変異処理を 施して得られる、 Δ 1 2不飽和化活性が低下又は欠失している変異 株を用いてミ ー ド酸を製造する方法も知られている （特開平 5 — 9 1 8 8 8 ) ο

一方これら ジホモー ア 一 リ ノ レン酸、 ァラキ ドン酸、 エイ コサぺ ンタエン酸、 ミ ー ド酸等の不飽和脂肪酸は、 強力かつ多彩な生理活 性を有するプロスタグラ ンジン、 トロ ンボキサン、 プロスタサイ ク リ ン、 ロイ コ ト リェン等の前駆物質であり、 これらを添加した各種 の食品及び動物飼料が注目を集めている。

例えばァラキ ドン酸は、 子宮筋収縮 · 弛緩作用、 血管拡張、 血圧 降下作用等の生理活性を有するプロスタグラ ン ジ ン、 トロ ンボキサ ン、 プロスタザイ ク リ ン、 ロイ コ ト リェン等の前駆物質といわれて いるが、 近年、 特に乳児の発育に必要な成分と して、 ドコサへキサ ェン酸 （以下 「 D H A」 と もいう） とと もに急速に研究が進められ ている。

すなわち L a n t i n g ( L A N C E T, V o l . 3 4 4， 1 3 1 9 — 1 3 2 2 ( 1 9 9 4 ) ) らは、 生後 3週間以上母乳で育てた 乳児と、 育児用粉乳で育てた乳児を、 9歳まで追跡調査し、 行動面 などから脳神経の小さな障害の発生率を検討し、 育児粉乳で育った 子供の脳障害発生率は母乳で育った子供の 2倍であると報告した。 このシ ョ ッキングな結果は母乳には存在するが育児用粉乳にはほと んど存在しない D H Aやァラキ ドン酸などの高度不飽和脂肪酸が脳 の発達に関係したためだろう と推測されている。 このほかに も高度 不飽和脂肪酸が新生児の脳および網膜の発達に関係しているだろう とする結果が、 相ついで報告されている。

しかしながらこれらの不飽和脂肪酸含有油脂は安全性が高いと言 われながらも微生物起源という問題により、 世間に十分浸透してい るわけではなく 、 さ らに、 L I P I D S、 V o l . 2 7、 N o . 6 、 4 8 1 - 4 8 3 ( 1 9 9 2 ) には、 モルティ エレラ ' アルピナ 1 S— 4株において、 それまで天然に存在することが知られていな かった 2 4 , 2 5 —メ チ レ ンコ レス ト 一 5 —ェン一 3 /3—オールが 産生されていることが報告されている。 従ってより安全に食品や動 物飼料に利用することが可能な、 モルティ エレラ属モルティ エレラ 亜属に属する微生物から得られる不飽和脂肪酸含有油脂の開発が望 まれている。 発明の開示

従って本発明は、 食品や動物飼料に安心して用いることができ、 しかも不飽和脂肪酸を経済的かつ安定的に供給するこ とができ る微 生物油を提供しょう とする ものである。

本発明者等は、 上記課題を解決するために、 未だ食経験が知られ ていない 2 4， 2 5 —メ チ レ ンコ レス ト 一 5 —ェン一 3 /S -オール 含量が少な く 、 しかも不飽和脂肪酸含有油脂を効率よ く 製造する方 法を求め、 各種培地成分とステロール組成の関係を詳細に検討した 結果、 モルティ エレラ属モルティ エレラ亜属に属する微生物の培養 において、 大豆から得られる窒素源を使用することにより、 2 4， 2 5 —メ チ レ ンコ レス トー 5 —ェン一 3 yS—オール組成比が小さい 油脂が得られることを見い出し本発明を完成した。

すなわち本発明は、 モルティエレラ属モルティ エレラ亜属に属す る微生物を、 大豆から得られる窒素源を有する培地で培養し、 その 培養物から不飽和脂肪酸含有油脂を採取することからなる、 不飽和 脂肪酸含有油脂の製造方法に関する。 発明の実施の形態

本発明において、 不飽和脂肪酸とは炭素数が 1 6以上で、 かつ二 重結合が 1 個以上の脂肪酸をいい、 またこの中で炭素数が 1 8以上 で、 かつ二重結合が 2個以上の脂肪酸を一般に高度不飽和脂肪酸と いい、 例えば 7 — リ ノ レ ン酸、 ジホモー ア 一 リ ノ レン酸、 ァラキ ド ン酸、 エイ コサペンタエン酸、 又は ミ ー ド酸等を挙げることができ る。

本発明のモルティ エレラ （Mortierella ) 属モルティ エレラ （Mo rtierella ) 亜属に属する微生物とは、 例えばモルティエ レラ ， ェ ロン力"タ （Mortierella— e 1 ongata) 、 モノレティ エレラ · エキシク' ァ (Mortierella— ex i gua) 、 モノレティ エレラ · フ ィ グロ フ イ ラ ( Mor t ierel la hygrophi la) 、 モリレテ ィ エレラ * ァノレヒ ナ (Mor t i e rella alpina) 等を挙げることができ、 具体的にはモルティ エレ ラ · エロ ンガタ （Mor t ierel la elongata) I F 0 8 5 7 0、 モル ティ エレラ ' エキシグァ （Mortierel 1 _ exigua) I F 0 8 5 7 1 、 モノレティ エレラ 《 フ イ ク"ロ フ イ ラ (Mortierel la hygrophi la) I F 0 5 9 4 1 、 モルティ エレラ · アルピナ （Mortierel la alpi na) I F 0 8 5 6 8. A T C C 1 6 2 6 6 , A T C C 3 2 2 2 A T C C 4 2 4 3 0、 C B S 2 1 9. 3 5、 C B S 2 2 4. 3 7、 C B S 2 5 0. 5 3、 C B S 3 4 3. 6 6、 C B S 5 2 7. 7 2、 C B S 5 2 9. 7 2、 C B S 6 0 8. 7 0、 C B S 7 5 4. 6 8等 の菌株を挙げるこ とができる。

これらの菌株はいずれも、 大阪市の財団法人醱酵研究所 （ I F O ) 、 及び米国アメ リ カ ン · タイプ ' カルチ ャー ' コ レク シ ョ ン （Am erican Type Culture Collection, A T C C) 及び、 Centraal bure au voor Schimmelcul tures ( C B S ) からなんら制限なく 入手する ことができる。 また本発明の研究グループが土壌から分離した蘭株 モルティ エレラ ' エロ ンガ夕 S AM 0 2 1 9 (微ェ研菌寄第 8 7 0 3号） （微ェ研条寄第 1 2 3 9号） を使用すること もできる。 これ らのタイプカルチャーに属する菌株、 あるいは自然界から分離した 菌株はそのまま用いることができるが、 増殖及び/又は単離を 1 回 以上行う ことによって得られる元の菌株とは性質の異なる自然変異 株を用いるこ ともできる。

また本発明に用いる微生物は、 モルティ エレラ (Mortierella ) 属モルティエレラ (Mortierella ) 亜属に属する微生物 （野性株） の変異株又は組換え株、 即ち、 同じ基質を用いて培養したときに、 元の野性株が産生する量と比べて、 油脂中の不飽和脂肪酸含量が多 く なるように、 または総油脂量が多く なるように、 あるいはその両 方を意図して設計されたものが含まれる。

さ らに費用効果の優れた基質を効率よ く用いて、 対応する野性株 と同量の不飽和脂肪酸を産生するように設計された微生物も含まれ る。 例えば Δ 1 2不飽和化活性の欠失した変異株と してモルティ ェ レラ · アルピナ S A M 1 8 6 1 (微ェ研条寄第 3 5 9 0号、 F E R M B P— 3 5 9 0 ) や、 厶 5不飽和化活性の欠失した変異株と し てモルティ エレラ · アルピナ S A M 1 8 6 0 (微ェ研条寄第 3 5 8 9号、 F E R M B P— 3 5 8 9 ) を挙げるこ とができ る。

上記モルティ エレラ属モルティ エレラ亜属に属する微生物は、 そ の胞子、 菌糸、 又は予め培養して得られた前培養液を、 液体培地又 は固体培地に接種し培養する。 炭素源と してはグルコース、 フラ ク トース、 キンロース、 サ ッ カ ロース、 マル ト ース、 可溶性デンプン 、 糖蜜、 グリ セロール、 マンニ トール、 クェン酸、 コー ンス ターチ 等の一般に使用されているものがいずれも使用できるが、 特にグル コース、 マル ト一ス、 フ ラ ク トース、 コ ー ンスターチ、 グ リ セ口一 ル、 クェン酸が好ま しい。

また本発明では、 窒素源と して大豆から得られる栄養源を用いる こ とによ り 、 油脂中の 2 4 , 2 5 —メ チ レンコ レス ト一 5 —ェン一 3 ^—オール組成比を少なく することができる。

本発明で使用することができる大豆から得られる窒素源は、 水分 を除く成分あたりの窒素含量 2重量％以上、 好ま し く は 3 %以上、 さ らに好ま し く は 5 %以上であることが望ま しい。 また大豆から得 られる窒素源と しては、 脱脂大豆又はこれに熱処理 ； 酸処理 ； アル 力 リ処理 ； 酵素処理 ； 化学修飾 ； 熱処理、 酸処理、 アルカ リ処理、 酵素処理、 化学修飾等を含む化学的及び Z又は物理的処理による変 性及び/又は再生 ； 水及び/又は有機溶媒を用いた一部成分の除去 ； 濂過及びノ又は遠心分離による一部成分の除去 ； 凍結 ； 粉碎 ； 乾 燥 ； 篩分け等の加工を施したもの、 あるいは未脱脂大豆に同様の加 ェを施したものを単独で又は複数組み合わせて使用することができ 、 一般的なものと しては大豆、 脱脂大豆、 大豆フ レーク、 食用大豆 タ ンパク、 おから、 豆乳、 きな粉等が挙げられるが、 特に脱脂大豆 に熱変性を施したもの、 より好ま し く は脱脂大豆に熱変性を施しさ らにェタノール可溶性成分を除去したものが好ま しい。

またこれ以外に必要に応じて、 ステロール組成に大き く影響しな い範囲で、 他の窒素源、 例えばペプ ト ン、 酵母エキス、 麦芽エキス 、 肉エキス、 カザミ ノ酸、 コーンスティ ープリ カ一、 尿素等の有機 窒素源、 並びに硝酸ナ ト リ ウム、 硝酸ア ンモニゥム、 硫酸ア ンモニ ゥム等の無機窒素源の 1 種又は複数種を配合することができる。 また必要に応じて微量栄養源と して、 リ ン酸カ リ ウム、 リ ン酸二 水素力 リ ウム等の リ ン酸塩、 硫酸ア ンモニゥ ム、 硫酸ナ ト リ ウ ム、 硫酸マグネ シウム、 硫酸鉄、 硫酸銅、 塩化マグネ シウム、 塩化カル シゥム等の無機塩類及びビタ ミ ン等も使用できる。

また本発明においては、 培地中に目的とする不飽和脂肪酸の基質 を添加して培養することにより、 該不飽和脂肪酸の蓄積を促進する こと もできる。 不飽和脂肪酸の基質と して、 例えば、 へキサデカン 若しく はォクタデカ ンのごとき炭化水素 ； ォレイ ン酸若しく はリ ノ ール酸のごとき脂肪酸又はその塩、 例えばナ ト リ ウム塩若しく は力 リ ウム塩、 又は脂肪酸エステル、 例えばェチルエステル、 グリ セ リ ン脂肪酸エステル、 ソルビタ ン脂肪酸エステル ； 又はオ リ ブ油、 大 豆油、 なたね油、 綿実油若し く はヤシ油のごとき油脂類を単独で、 又は組み合わせて使用できる。 基質の総添加量は培地に対して 0 . 0 0 1〜 1 0重量％、 好ま しく は 0 . 5 ~ 1 0重量％である。 また これらの基質を唯一の炭素源と して培養してもよい。 上記の炭素源、 窒素源、 無機塩類、 ビタ ミ ン及び Z又は添加物は 培養開始前の培地及び/又は培養中の培養液に添加するこ とができ る。 これらの培地成分は一度に添加するこ と もでき、 又は連続的に 、 若し く は複数回に分けて経時的に添加することもできる。 これら の培地成分は各々単独で、 又は予め混合して添加することができる 。 これら培地成分は菌の生育を阻害しない濃度であれば特に制限し ない。 実用上、 一般に炭素源は 0 . 1 〜 3 0重量％、 好ま しく は 1 〜 1 5重量％、 窒素源は 0 . 0 1 〜 1 0重量％、 好ま し く は 0 . 1 〜 5重量％の濃度とするのが望ま しい。

また培養温度は 5 〜 4 0 °C、 好ま しく は 2 0 〜 3 0 °Cと し、 また 2 0 〜 3 0 °Cにて培養して菌体を増殖せしめた後 5 〜 2 0 °Cにて培 養を続けて不飽和脂肪酸を生産せしめることもできる。 このような 温度管理により、 生成脂肪酸中の高度不飽和脂肪酸の生成量を上昇 せしめるこ とができる。 培地の p Hは 4 〜 1 0、 好ま し く は 5 〜 8 と して通気撹袢培養、 振とう培養、 又は静置培養を行う。 培養は通 常 2〜 2 0 日間、 好ま しく は 5〜 2 0 日間、 より好ま し く は 5 〜 1 5 日間行う。

特に通気撹拌培養槽又はエアリ フ ト培養槽のようなタ ンクを使つ て液体通気培養することにより不飽和脂肪酸含有油脂を商品化が可 能な収率で産生することができる。 またこの際、 培養開始から少な く と も 3 日間、 グルコース濃度が 0 . 3重量％以上及び Z又はグル コース平均濃度が 0 . 5重量％以上、 好ま しく はグルコース濃度が 0 . 5重量％以上及び/又はグルコース平均濃度が 0 . 7重量％以 上、 さ らに好ま しく はグルコース濃度が 0. 5〜 5重量％及び//又 はグルコース平均濃度が 0 . 7〜 3重量％となるように維持しなが ら培養することにより さ らに不飽和脂肪酸含有油脂を効率よ く 製造 することができる。 例えばァラキ ド ン酸を乾燥菌体 1 gあたり 1 0 0 mg以上、 好ま しく は 1 2 0 mg以上製造することができる。

このようにして、 菌体内には、 目的とする不飽和脂肪酸を豊富に 含有し、 しかも 2 4， 2 5 — メ チ レ ンコ レス ト 一 5 —ェ ンー 3 /S — オールが少ない油脂が大量に生成蓄積される。

目的とする油脂は、 菌体培養によって油脂を製造する途中の培養 液も し く はその殺菌した培養液、 または培養終了時の培養液も しく はその殺菌した培養液、 またはそれぞれから集菌した培養菌体も し く はその乾燥物から、 常法に従って得ることができる。

培養菌体からは、 例えば次の方法により目的とする油脂を採取す ることができる。

培養終了後、 培養液より遠心分離及びノ又は濾過等の常用の固液 分離手段により培養菌体を得る。 培養菌体は好ま しく は、 水洗、 破 碎、 乾燥する。 乾燥は、 凍結乾燥、 風乾等によって行う ことができ る。 乾燥菌体は、 好ま しく は窒素気流下で有機溶媒によって抽出処 理する。 有機溶媒と してはエーテル、 へキサン、 メ タノ ール、 エタ ノール、 ク ロ口ホルム、 ジク ロロメ タ ン、 石油エーテル等を用いる ことができ、 またメ タノ一ルと石油エーテルの交互抽出やク ロロホ ルムーメ タノ ール一水の一層系の溶媒を用いた抽出によっても良好 な結果を得るこ とができる。

抽出物から減圧下で有機溶剤を留去することにより、 高濃度の不 飽和脂肪酸含有油脂を得る こ とができる。 また、 上記の方法に代え て湿菌体を用いて抽出を行う ことができる。 この場合にはメ タノ一 ル、 エタノール等の水に対して相溶性の溶媒、 又はこれらと水及び Z又は他の溶媒とからなる水に対して相溶性の混合溶媒を使用する 。 その他の手順は上記と同様である。

上記のようにして得られた油脂中には、 不飽和脂肪酸が ト リ グリ セ リ ドゃフ ォ スフ ァチジルコ リ ン、 フ ォ スフ ァチジルエタ ノ ールァ ミ ン、 フ ォ スフ ァチジルイ ノ シ トールに結合した状態で存在してい るが、 ほとんどが ト リ グリ セリ ドの形で存在する。 培養物から採取 した不飽和脂肪酸含有油脂から不飽和脂肪酸含有 卜 リ グリ セリ ドを 分離精製するには、 常法により、 へキサ ン抽出後、 脱酸、 脱色、 脱 臭、 脱ガム処理、 あるいは冷却分離などにより行う ことができる。 本発明において、 2 4 , 2 5 —メチレンコ レス ト一 5 —ェンー 3 3—オール組成比とは、 ステロール組成分析法によつて次のように して求められる。

まず、 ステロール組成分析法を説明する。 原料油脂 3 0〜 8 0 mg を、 栓付き試験管内に抨量し、 メ タノ ール 4 raL及び 3 3 %水酸化力 リ ウム水溶液 l mLを添加し栓をする。 これを 8 0 °Cで緩く撹拌しな がら 1 時間反応させた後、 放冷し、 脂溶成分をへキサンで抽出する 。 得られたへキサン溶液をフ ヱノールフタ レイ ン指示薬が水層に着 色しなく なるまで水洗し、 減圧濃縮により分析サンプルを得る。 分 析サンプルを少量のへキサンに溶解し、 下記の表に記す条件のガス クロマ ト グラフ ィ 一に供する。 市販のデスモステロール標準品とガ スクロマ トグラムを比較することにより、 デスモステロールのピー ク同定を行う。

その保持時間がデスモステロールの 0 . 8〜 2 . 0倍の間に検出 される成分がステロール成分であり、 その保持時間内の全てのステ 口ール成分についてのガスクロマ トグラムのピーク面積を常法によ り求める。 該成分全ピーク面積の総和に対する各成分のピーク面積 の割合を各成分の組成比とする。 例えば、 全ステロール面積の総和 に対するデスモステロール検出ピーク面積の割合をデスモステロ一 ル組成比とする。 2 4 , 2 5 —メチレンコ レス ト一 5 —ェン一 3 yS —オールはデスモステロールの保持時間の 1 . 0 7〜 1 . 1 2倍の 保持時間に検出される。 全ピーク面積の総和に対する 2 4 , 2 5 — 9 メ チ レ ンコ レス 卜 一 5 —ェン一 3 3—オール検出ピーク面積の割合 を 2 4 , 2 5 — メ チレ ンコ レス ト 一 5 —ェンー 3 /3—才一ル組成比 とする。

使用カラム ULBON HR- 1 (内径 0. 2 5 mm、 長さ 2 5 m )

力ラム温度 2 8 0 °C

注入口及び検出器温度 3 0 0 °C

キャ リ アガス及びゲー ジ圧力 ヘ リ ウム 1 . 2 kg/cm2

メ イ クア ップガス及び流量 窒素 7 0 mL/min

検出器 F I D

スプリ ツ ト比 ： 2 0

本発明の不飽和脂肪酸含有油脂は、 2 4 , 2 5 —メ チ レ ンコ レス トー 5 —ェンー 3 /3—オール組成比が 3 5 %以下、 好ま し く は 3 3 %以下、 より好ま しく は 3 0 %以下である。 及び Z又はこの 2 4， 2 5 — メ チ レ ンコ レス ト 一 5 —ェン一 3 /3—オールは、 同じ く 油脂 中に存在するデスモステロールに対し、 1 . 2以下、 好ま し く は 0 . 9以下、 より好ま し く は 0. 6以下である。 デスモステロールと は、 モルティ エレラ属モルティ エレラ亜属に属する微生物を培養し て得られる油脂中に、 2 4 , 2 5 — メ チ レ ンコ レス ト 一 5 —ェンー 3 /3—オールとと もに含まれている成分で、 母乳中に存在すること が知られている。

さ らに本発明の不飽和脂肪酸含有油脂の一例と して、 油脂中の全 脂肪酸に対しァラキ ドン酸が 2 0〜 5 4重量％、 好ま し く は 3 0〜 5 0重量％であって、 し力、も 2 4 , 2 5 -メ チ レ ンコ レス ト 一 5 — ェンー 3 一オール組成比が 3 5 %以下、 好ま しく は 3 3 %以下、 より好ま しく は 3 0 %以下、 及び/又は 2 4， 2 5 —メ チ レ ンコ レ ス 卜 一 5 —ェンー 3 一オールが、 同じく油脂中に存在するデスモ ステロールに対し、 1 . 2以下、 好ま し く は 0. 9以下、 より好ま し く は 0. 6以下であるァラキ ドン酸含有油脂が挙げられる。

また該ァラキ ドン酸含有油脂は、 卜 リ グリ セリ ド含量が 9 0 %以 上、 水分が 0 . 1 %以下、 酸価が 0. 5以下、 過酸化物価が 5以下 であり、 色は、 ロ ビボン ド法 1 3 3. 4 mmセルにおいて黄が 5 0以 下、 赤が 1 0以下であり、 脂肪酸組成は、 ァラキ ド ン酸が 2 0〜 5 4 %、 好ま し く は 3 0〜 5 0 %、 ミ リ スチ ン酸が 0. 2 〜 0. 7 % 、 ノ、。ル ミ チ ン酸が 1 0 ~ 1 6 %、 ステア リ ン酸が 4 〜 1 0 %、 ォ レ イ ン酸が 5 〜 1 5 %、 リ ノ ール酸が 5〜 1 5 %、 ア ー リ ノ レ ン酸が 1 ~ 5 %、 ひ 一 リ ノ レ ン酸力く 0. 1 〜 2 %、 ジホモー ァ ー リ ノ レ ン 酸力く 1 ~ 6 %、 エイ コサペンタエン酸力く 0〜 1 %、 リ グノ セ レ ン酸 が 2 〜 7 %の油脂特性を有する。

該油脂は、 ァラキ ドン酸を ト リ グリ セ リ ドの形で豊富に含有し、 エイ コサペンタエン酸を含有しないか、 含有しても極微量であるた め、 食品、 特に未熟児用調製乳、 乳児用調製乳、 幼児用食品、 又は 妊産婦用食品の原料と して好ま しい。 また本発明の不飽和脂肪酸含 有油脂は、 未だ食経験が知られていない 2 4 , 2 5 —メ チレンコ レ ス トー 5 —ェ ンー 3 3—オール含有率が少ないため、 食品や動物飼 料に安心して用いることができる。

実施例

次に、 実施例により この発明を具体的に説明する。

実施例 1

ァラキ ドン酸生産菌と してモルティ エレラ ' エロ ンガタ （Mo ie rel la elongata) I F 0 8 5 7 0 を用い、 グルコース 2 %、 食用 大豆タ ンパク （商品名 ： エスサンミ ー ト、 味の素社製） 1 %、 なた ね油 0. 1 %を含む培地 1 4 0 0 Lを 2 0 0 0 L通気撹拌培養槽に 入れ、 温度 2 8 °C、 通気量 1 . 0 vvm 、 撹拌 8 0 rpm 、 槽内圧 1 . 0 kg/cm² Gの条件で通気撹拌培養を開始した。 流加法によりダル コース濃度を 1. 5 %に維持し、 7 日間の培養後、 濾過により菌体 を回収し油脂抽出を行った。 また、 比較例と して、 食用大豆タ ンパ クの代わりに酵母エキス 1 %を使用 して、 同様の培養及び油脂抽出 を行った。

得られた油脂のステロール組成を、 前記の手順に従って分析した ところ、 保持時間 9. 6分付近にデスモステロールが、 1 0. 5分 付近に 2 4， 2 5 —メ チ レ ンコ レス ト 一 5 —ェンー 3 3— オールが 検出された。 比較例では、 保持時間 6. 5分付近にデスモステロ一 ルが、 7. 2分付近に 2 4 , 2 5 —メ チ レ ンコ レス ト — 5 —ェンー 3 3—オールが検出された。 結果を表 1 に示す。 2 4 , 2 5 —メ チ レ ンコ レス ト ー 5 —ェンー 3 /?—オール組成比が少ないァラキ ド ン 酸含有油脂が得られた。

表 1

24， 25-メチレンコ デスモステロ Α/Β 総ステロ ァラキド レスト -5-ェン -3 ール組成比 —ル量 * ン酸含量 ** - β- オール組成 (Β)

比 (Α)

実施例 30 % 65% 0. 46 1 % 8 % 比較例 65% 27 % 2. 41 1 % 9%

* 油脂中のステロール含量

* * 油脂中の全脂肪酸に対するァラキ ドン酸の含有率

実施例 2

ァラキ ドン酸生産菌と してモルティエレラ · アルピナ (Mortiere _H_a alpina) C B S 7 5 4. 6 8を用い、 グルコース 4 %、 きな 粉 1 . 3 %、 酵母エキス 0. 2 %、 オリ ブ油 0. 1 %を含む培地 6 0 0 Lを 1 0 0 0 L通気撹拌培養槽に入れ、 温度 2 4 °C、 通気量 1 . 0 vvm 、 撹拌 1 0 0 rpm 、 槽内圧 0. 5 kg/cm² Gの条件で 5 日 間の通気撹拌培養を行ない、 濂過、 乾燥により菌体を回収しへキサ ン抽出により油脂を得た。 また、 比較例と して、 グルコース 4 %、 酵母エキス 1 . 5 %、 オリ ブ油 0 . 1 %の培地で同様の培養を行い 油脂を得た。 なお実施例、 比較例共に培養 2 日目にグルコース 1 % を流加した。

得られた油脂のステロール組成を、 前記の手順に従って分析した ところ、 保持時間 1 0 . 2分付近にデスモステロールが、 1 1 . 2 分付近に 2 4 , 2 5 —メチレンコ レス ト 一 5 —ェンー 3 S —オール が検出された。 比較例では、 保持時間 6 . 4分付近にデスモステロ ールが、 7 . 1 分付近に 2 4 , 2 5 —メ チレンコ レス ト— 5 —ェン 一 3 一オールが検出された。 結果を表 2 に示す。 2 4 , 2 5 —メ チ レ ンコ レス トー 5 —ェンー 3 /3—オール組成比が少ないァラキ ド ン酸含有油脂が得られた。

表 2

24, 25-メチレンコ デスモステロ Α/Β 総ステロ ァラキド レス卜- 5- ェン- 3 —ル組成比 —ル量ネ ン酸含量

- β - オール組成 (Β)

比 （Α)

実施例 2 5% 5 3% 0. 4 7 1. 2% 4 8% 比較例 6 8% 1 6% 4. 2 5 1. 1 % 4 6%

* 油脂中のステロール含量

* * 油脂中の全脂肪酸に対するァラキ ドン酸の含有率

実施例 3

ァラキ ドン酸生産菌と してモルティ エレラ · アルピナ (Mortiere Ua_ alpina) A T C C 3 2 2 2 1 、 モルティ エレラ ' アルピナ （ Mortierella alpina) A T C C 4 2 4 3 0を用い各々培養を行な つた。 グルコース 4 %、 脱脂大豆粉 1 . 2 %、 リ ン酸水素力 リ ウム 0 . 2 %、 大豆油 0 . 1 %を含む培地 2 5 Lを 5 0 L通気撹拌培 養槽に入れ、 温度 2 8 °C、 通気量 し 0 vvm 、 撹拌 3 0 0 rpm 、 槽 02 内圧 1 . 0 kg/cm² Gの条件で 5 日間の通気撹拌培養を行ない、 濾 過、 乾燥によりァラキ ドン酸含有菌体を回収し、 得られた菌体から へキサン抽出により油脂を得た。

また、 比較例と して、 グルコース 4 %、 ビール酵母粉末 1 . 2 % 、 リ ン酸水素カ リ ウム 0 , 2 %、 なたね油 0 . 1 %を含む培地で 同様の培養を行い油脂を得た。 なお実施例、 比較例共に培養 2 日目 にグルコース 1 %を流加した。 得られた油脂のステロール組成を、 前記の手順に従って分析した。 表 3 にその結果を示す。 2 4 ， 2 5 ー メ チ レンコ レス ト ー 5 —ェンー 3 β —ォール組成比が少なぃァラ キ ドン酸含有油脂が得られた。

表 3

24,25-メチレン デスモステロ ΑΖΒ 総ステロ ァラキド コレスト- 5- ェ ール組成比 ール量 * ン酸含量 * ン- 3 J3- ォー （Β)

ル組成比 (Α)

モルティエレラ

アルピナ 5% 6 1 % 0. 0 7 0. 9% 2 5% ATCC32221

比較例 3 7 % 2 8% 1. 3 2 0. 8 % 2 0 % モルティエレラ

アルピナ 5% 3 5% 0. 1 4 0. 9% 1 8% ATCC42430

比較例 4 0 % 2 5% 1. 6 0 1. 0% 1 8%

* 油脂中のステロール含量

* * 油脂中の全脂肪酸に対するァラキ ドン酸の含有率

実施例 4

ァラキ ドン酸生産菌と してモルティ エレラ · アルピナ C B S 7 5 4 . 6 8を用い、 グルコース 2 %、 大豆タ ンパク に 5 %、 大豆油 0 . 1 %を含む培地 1 4 0 0 Lを 2 0 0 0 L通気培養槽に入れ、 温 度 2 4 °C、 通気量 1 vvm 、 撹拌 8 0 rpm 、 槽内圧 2 0 0 kPa の条件 で通気撹拌培養を開始した。 流加法により グルコース濃度を 0 . 5 〜 1 . 5 %に維持し、 7 日間培養を行った後、 濾過により菌体を回 収した。 菌体を乾燥した後、 へキサン抽出を行い、 抽出油を脱酸、 脱色、 脱臭し、 抗酸化剤と して トコフ エ ロールを 0 . 0 5 %添加し た。 得られた油脂を分析したところ、 以下の組成であった。

分析結果

ト リ グリセ リ ド含量 9 5 . 6 %

水分 0 . 0 4 %

酸価 0 . 0 8

過酸化物価 2 . 1 6

色 （ロ ビボン ド法 1 3 3 4 mmセル） 黄 ： 2 0 . 1 、 赤 ： 1 . 4 脂肪酸組成

ァラキ ドン酸 4 4 4 %

ミ リ スチ ン酸 0 6 %

パル ミ チ ン酸 1 4 6 %

ステア リ ン酸 8 8 %

ォ レイ ン酸 6 3 %

リ ノ ール酸 1 0 2 %

ア ー リ ノ レン酸 3 2 %

α — リ ノ レ ン酸 0 8 %

ジホモ一 7 — リ ノ レン酸 5 2 %

エイ コサペンタエン酸 0 2 %

リ グノ セ レン酸 4 8 %

総ステロ一ル含量 1 . 0 %

2 4 ， 2 5 —メ チレ ンコ レス ト 5 —ェン— 3 /8—才一ル組成比 2 4 %

デスモステロ ル組成比 6 7 %

実施例 5

実施例 4 で得られたァラキ ドン酸含有油脂と魚油及び植物油を適 宜混合し、 必須脂肪酸調整油脂を得た。 該必須脂肪酸調整油脂の他 、 育児用調製粉乳 1 0 0 kgを調製するに当たり、 以下に示す原材料 及び成分を用意した。 そしてこれらの原材料を常法に従って溶解、 混合、 清浄化した後、 殺菌、 濃縮、 均質化 し、 噴霧乾燥して育児用 調製粉乳を得た。

原材料及び成分

カゼイ ン 5 . 6 kg ホエイ蛋白質濃縮物 2 4 . 0 kg 必須脂肪酸調整油脂 2 5 . 0 kg

(リ ノ ール酸、 な 一 リ ノ レ ン酸を主に含む）

ァラキ ドン酸と して 8 0 g ドコサへキサェン酸と して 2 5 g エイ コサペンタエン酸と して 1 0 g 糖質 （乳糖及びォリ ゴ糖） 4 3 . 4 kg ミ ネラル類及びビタ ミ ン類 2 kg 合 計 1 0 0 kg

Claims

請 求 の 範 囲

1 . モルテ ィ エレラ （Mor t i ere l l a ) 属モルテ ィ エ レラ ( ^or t i e re l l a ) 亜属に属する微生物を、 大豆から得られる窒素源を有する 培地で培養し、 その培養物から不飽和脂肪酸含有油脂を採取するこ とを特徴とする、 不飽和脂肪酸含有油脂の製造方法。

2 . 前記大豆から得られる窒素源が、 水分を除く成分あたりの窒 素含量が 2重量％以上であることを特徴とする請求項 1 記載の製造 法。

3 . 前記大豆から得られる窒素源が、 脱脂大豆、 未脱脂大豆、 及 びこれらに加工を施したものからなる群より選ばれた少なく と も 1 つ以上であることを特徴とする請求項 1 又は 2記載の製造方法。

4 . 前記脱脂大豆又は未脱脂大豆に施される加工が、 熱処理 ； 酸 処理 ； アルカ リ処理 ； 酵素処理 ； 化学修飾 ； 又は該処理を含む化学 的及び Z又は物理的処理による変性及び/又は再生 ； 水及び Z又は 有機溶媒を用いた一部成分の除去 ； 濾過及び/又は遠心分離による 一部成分の除去 ； 凍結 ； 粉砕 ； 乾燥 ； 及び/又は篩分けであるこ と を特徴とする請求項 3記載の製造方法。

5 . 前記大豆から得られる窒素源が、 脱脂大豆に少なく と も熱変 性を施したものであることを特徴とする請求項 1 又は 2記載の製造 方法。

6 . 前記培養物が、 菌体培養によって油脂を製造する途中の培養 液もしく はその殺菌した培養液、 培養終了時の培養液も しく はその 殺菌した培養液、 またはそれぞれから集菌した培養菌体も し く はそ の乾燥物であるこ とを特徴とする請求項 1 〜 5のいずれか 1 項記載 の製造方法。

7 . 前記微生物の培養を、 タ ンクを使って液体通気培養すること を特徴とする請求項 1 〜 6 のいずれか 1 項記載の製造方法。

8. 前記タ ンクが、 通気撹拌培養槽又はエア リ フ ト培養槽である ことを特徴とする請求項 7記載の製造方法。

9 . 培養開始から少なく と も 3 日間、 グルコースの濃度が 0 . 3 重量％以上、 及び Z又はグルコースの平均濃度が 0 . 5重量％以上 となるように維持しながら培養するこ とを特徴とする請求項 7又は 8記載の製造方法。

1 0 . 培養日数が、 2〜 2 0 日間であるこ とを特徴とする請求項 7〜 9 のいずれか 1 項記載の製造方法。

1 1 . 前記不飽和脂肪酸が、 7 — リ ノ レン酸、 ジホモー ア 一 リ ノ レン酸、 ァラキ ドン酸、 エイ コサペンタエン酸、 及び Z又は ミ ー ド 酸であることを特徴とする請求項 1 〜 1 0のいずれか 1 項記載の製 造方法。

1 2 . 2 4， 2 5 — メ チ レ ンコ レス ト 一 5 —ェンー 3 ーオール 組成比が 3 5 %以下で、 かつァラキ ドン酸含量が 2 0〜 5 4 %であ ることを特徴とするァラキ ドン酸含有油脂。

1 3 . 2 4 , 2 5 — メ チ レ ンコ レス ト 一 5 —ェンー 3 /3 —オール 組成比がデスモステロール組成比に対し し 2以下で、 かつァラキ ドン酸含量が 2 0〜 5 4 %であることを特徴とするァラキ ドン酸含 有油脂。

1 4 . 2 4 , 2 5 —メ チ レ ンコ レス ト 一 5 _ェン一 3 /S—オール 組成比が 3 5 %以下、 2 4 , 2 5 —メ チ レ ンコ レス ト 一 5 —ェン一 3 3 —オール組成比のデスモステロール組成比に対する比率が 1 .

2以下、 かつァラキ ドン酸含量が 2 0〜 5 4 %であるこ とを特徴と するァラキ ド ン酸含有油脂。

1 5 . モルティ エレラ属モルティ エレラ亜属に属する微生物から 得られる微生物油であるこ とを特徴とする請求項 1 2〜 1 4 のいず れか 1 項に記載のァラキ ドン酸含有油脂。

1 6 . 請求項 1 2 ~ 1 5のいずれか 1 項に記載のァラキ ドン酸含 有油脂を配合してなる栄養捕助食品。

1 7 . 請求項 1 2 ~ 1 5 のいずれか 1 項に記載のァラキ ドン酸含 有油脂を配合してなる未熟児用調製乳、 乳児用調製乳、 幼児用食品 、 又は妊産婦用食品。

1 8 . 請求項 1 2〜 1 5 のいずれか 1 項に記載のァラキ ドン酸含 有油脂を配合してなる動物用飼料。