WO1997036062A1 - Brake device for oil hydraulic motor - Google Patents

Description

明細書 油圧モータのブレーキ装置 技術分野

本発明は、 油圧 シ ョ ベルの上部車体を旋回 さ せる旋回用油圧 モータ等と して用いる油圧モータ のブレーキ装置に関する もので ある。 背景技術

油圧モー夕 と しては、 ハウ ジ ング内に シ リ ンダ一ブロ ッ ク を軸 と と もに回転自在に設け、 そのシ リ ンダ一ブロ ッ ク の シ リ ンダー 孔内に ピス ト ンを嵌挿 して シ リ ンダ一室を構成 し、 その ピス ト ン の先端部が斜板に沿って滑動する こ とによ り該ピス ト ンをその軸 方向に摺動する よ う に し、 前記シ リ ンダ一室を油圧源と タ ン ク に 交互に連通する こ とでシ リ ンダーブロ ッ ク を軸と と もに冋転さ せ るよ う に したものが知られている。

前述の油圧モータのブレーキ装置と しては、 例えば図 1 に示す よ う に、 シ リ ンダーブロ ッ ク 1 とハウ ジ ング 2 に回転侧摩擦板 3 と固定側摩擦板 4 をそれぞれ取り 付けて交互に位置する よ う に し . これらの摩擦板と対向 して ビス ト ン 5 を設け、 こ の ビス ト ン 5 を ばね 6 によ り押 して固定侧摩擦板 4 と回転側摩擦板 3 を圧着する こ とでシ リ ンダ一ブロ ッ ク 1 を制動 し、 前記ビス 卜 ン 5 の ビス ト ン受圧室 7 に高圧油を供給する こ とでピス ト ン 5 をばね 6 に抗 し て移動させて固定側摩擦板 4 と回転側摩擦板 3 を離隔させる こ と でシ リ ンダ一ブロ ッ ク 1 の制動を解除している。

前述のブレーキ装置を模式的に示すと、 図 2 に示すよ う に、 油 圧モータ 1 0 の回転部 1 1 と対向 してブ レーキ用 シ リ ンダ 1 2 を 設け、 その ピス ト ン 1 3 をばね 1 4 で制動方 | (伸び方向） に付 勢し、 ピス ト ン受圧室 1 5 に圧油を供給する こ とで制動解除方向 (縮み方向） に移動させるよ う に している。

前述のブレーキ用 シ リ ンダ 1 2 の ピス ト ン受圧室 1 5 に供給す る圧油 （ブレーキ解除圧汕） と しては、 油圧モー タ に圧汕を供給 する油圧モータ用操作弁に切換用パイ ロ ッ 卜圧油を供給する汕圧 モータ用油圧パイ ロ ッ ト弁の出力圧油を用いる こ とが考え られる。 油圧 シ ョ ベルは、 ブー ム用 シ リ ンダ、 アー ム用 シ リ ンダ、 バ ケ ッ ト用 シ リ ンダ等の複数の油圧ァ ク チ ユエ一 夕 と、 これ らの汕 圧ァク チユエ一夕に圧油を供給する ブーム用操作弁、 アーム用操 作弁、 バケ ツ ト用操作弁な どの複数の操作弁と、 これ らの操作弁 に切換用パイ ロ ッ ト圧油を供給する ブー ム用油圧パイ ロ ッ ト 弁、 アーム用油圧パイ ロ ッ ト弁、 バケ ツ 卜用油圧パイ ロ ッ 卜弁と を有 し、 この各油圧パイ 口 ッ ト弁と前述の油圧モー タ用油圧パイ 口 ッ ト弁は 1 つの油圧ポンプの吐出路に設けてある。

前記ブレーキ用 シ リ ンダ 1 2 の ピス ト ン受圧室 1 5 の受圧面積 は大き く 、 しかも制動解除方向の ピス ト ンス ト ロ ー ク が長いので、 ブレーキ装置を制動解除とするために ビス ト ンをス ト ロ 一 ク ェ ン ドまで移動させるには、 ブ レーキ用 シ リ ンダ 1 2 の ピス ト ン受圧 室 1 5 に多量の圧油を供給する必要がある。

このために、 油圧モータ と アーム とを同時に作動させて旋回動 作とアーム動作を同時に行な う 複合操作時には、 油圧モー タ用汕 圧パイ ロ ッ 卜弁か ら ブ レーキ用 シ リ ンダ 1 2 の ビス ト ン受圧室 1 5 に多量の圧油が流入 してアーム用油圧パイ ロ ッ ト弁の出力す るパイ ロ ッ ト 圧油の圧力が著 し く 低下 し、 ブ レー キ用 シ リ ン ダ 1 2 の ピス ト ン 1 3 がス ト ロー ク エ ン ドま で移動 しないと アーム 用操作弁の切換えが遅れる こ とがあるので、 複合操作時に他の油 圧ァクチユエ一夕の操作性が低下する。

また、 切換弁等によ り 、 前述のブ レーキ装置における ブ レ ーキ 用 シ リ ンダの ピス ト ン受圧室に圧油を供給 した り 、 その ビス ト ン 受圧室内の圧汕をタ ンク に流出 させた り しているが、 そのブレー キ用 シ リ ンダの ピス ト ン受圧室と切換弁を接続する回路、 切換弁 の通路、 切換弁とタ ンク を接続する回路に、 組立時等にエアーが 入り込み、 そのエアーを外部に排出 （エアー抜き） が出来に く い ためにエア一が残ってお り 、 そのためブレーキ装匿を制動解除操 作 してから ピス ト ン受圧室内が所定圧力まで上昇する畤間が畏 く な って制動解除完了する までの時間が長 く な り 、 ブ レーキ解除操 作から実際のブレーキ解除までの時間差が大となる。

そ こで、 本発明は前述の課題を解決でき る よ う に した油圧モー 夕のブレーキ装置を提供するこ とを目的とする。 発明の開示

本発明による油圧モータののブレーキ装置の第 1 の態様は、 油圧モータの回転部に設け られた回転侧摩擦板と、

油圧モータの固定部に設けられた固定摩擦板と、

ビス ト ンと ビス ト ン受圧室とばねを有 していて、 該ばねに よ り 該 ピス ト ンを前記固定側摩擦板を前記回転侧摩擦板に圧接させる 制動方向に付勢し、 該ピス ト ン受圧室内の圧汕で前記固定側摩擦 板を前記回転側摩擦板から離隔する制動解除方向に移動させる よ う になつているブレーキ用シ リ ンダと、

油圧モータ に圧油を供給する操作弁を切換えるパイ ロ ッ 卜圧油 を出力する油圧パイ ロ ッ ト弁の該パイ ロ ッ ト圧油を前記 ビス ト ン 受圧室に供給する回路と、

前記回路設け られていて、 前記 ピス ト ンが制動位置から制動解 除位置に向 う移動距離に応 じて開口面積が順次小さ く なる流量制 御手段とを備えている ものである。

こ の構成によれば、 例えば旋回用操作弁を切換え る 汕圧パイ ロ ッ ト弁の出力するパイ □ ッ ト圧汕でブ レーキ用 シ リ ンダの ビス ト ンを制動解除方向に移動させ、 ブレーキ装置が制動解除となる。 これによ つて、 例えば旋回用油圧モータを回転させる よ う に操 作をする こ とでブレーキ装置が自動的に制動解除とな り 、 誤動作 する こ とがない し、 ブレーキ装置の操作が不要とな って操作が簡 単となる。

また、 ブレーキ用 シ リ ンダの ビス ト ン受圧室に供給さ れる圧汕 の流量は ビス ト ンが制動位置から制動解除方向に移動する初期に は多 く 、 それ以降は ピス ト ンの移動距離に応 じて順次減少 し、 そ の後に ピス ト ンがス ト ロー ク エ ン ドまで移動する時には流量が少 な く なるので、 固定側摩擦板が回転侧摩擦板から離れる ま では迅 速に制動解除を行う こ とができ る し、 油圧パイ ロ ッ ト弁の出力 し たパイ ロ ッ 卜圧油の圧力低下も低減する。

これによ つて、 油圧モータ と他の油圧ァ ク チ ユエ一 夕 を複合操 作するために複数の油圧パイ ロ ッ 卜弁のパイ ロ ッ ト圧油で複数の 操作弁を切換える時に油圧パイ 口 ッ 卜弁の出力圧油が低下する こ とがな く 、 複数の操作弁をスムーズに切換えできるので、 複 操 作時に他の油圧ァクチユエ一夕の操作性が低下するこ とがない。 上記構成において、

前記流量制御手段が、

前記油圧モータのハウジングに設けられていて、 前記ビス ト ン 受圧室に開口 した穴と、

前記穴に開口 していて、 前記圧油が供給される汕孔と、 前記穴に嵌挿されたスプールと、

前記スプールの一端側に画成されたばね室と、

前記ばね室に収容されていて、 前記スプールを前記ビス ト ンに 当接させるばねと、

前記スプールに設けられていて、 前記ピス ト ン受圧室と前記油 孔を前記ばね室に常時連通する軸孔とを備えていて、

前記スプールを、 前記油孔と前記ピス ト ン受圧室との間の開口 面積を前記スプールの前記ビス ト ン側への移動距離に応じて順次 小さ く する形状となっているのが良い。

この構成によれば、 油圧モータのハウ ジング内に流量制御手段 を設けているので、 流量制御手段を配管の途中などに設ける必要 がな く 油圧パイ ロ ッ ト弁の出力回路とブレーキシ リ ンダの ビス ト ン受圧室を接続する配管が簡単となる。

本発明による油圧モータのブレーキ装置の第 2の態様は、 油圧モータの回転部に設けられた回転侧摩擦板と、

油圧モータの固定部に設けられた固定摩擦板と、

ピス ト ンと ピス ト ン受圧室とばねを有していて、 該ばねによ り 該ピス ト ンを前記固定侧摩擦板を前記回転侧摩擦板に圧接さ せる 制動方向に付勢 し、 該ピス ト ン受圧室內の圧汕で前記固 ¾側摩擦 板を前記回転側摩擦板か ら離隔する制動解除方向に移動させる よ う になつているブレーキ用 シ リ ンダと、

前記ピス ト ン受圧室に圧汕を供給 · 停止する圧汕供給手段と、 前記圧油供給手段からの圧油を前記 ビス 卜 ン受圧室に供給する 回路と、

前記 ピス ト ン室を油圧モー タ の内部 ド レ ー ン路に連通する ド レー ン回路とを備えたものである。

この構成によれば、 圧油供給手段によ り ブ レーキ用 シ リ ンダの ピス ト ン受圧室に圧油を供給 した時、 その圧汕供給手段と ビス ト ン受圧室を接続する回路に混入 しているエア一が ド レー ン回路よ り油圧モータの内部 ド レー ン路に排出 さ れるか ら、 組立時な どに 混入 したエアーを完全にエアー抜きでき る。

これによ つて、 ブレーキ用 シ リ ンダの ピス ト ン受圧室內の圧力 が短時間に所定圧力とな っ て ビス 卜 ンが制動解除方向のス ト ロ ー クエ ン ドまで迅速に移動するから、 ブ レーキ開放操作か ら実際の ブレーキ解除までの時間差を短かく でき る。

また、 ブ レーキ用 シ リ ンダの ピス ト ンが制動解除方向に移動す る時には ピス ト ン受圧室内の圧汕が ド レ一 ン回路よ り 汕圧モー タ の内部 ド レ一 ン路に流出するから、 その ビス ト ン受圧室内や前記 回路に圧力が残る こ とがな く 、 固定側摩擦板が回転側摩擦板にば ねのばね力で圧接する。

これによ つて、 ばねのばね力に見合う制動 卜ルクが得られる。 なお、 上記構成において、 圧油供給手段を別汕圧源と して も良い。 ま た、 上記構成において、 油圧モー タ に圧汕を供給する操作弁 に切換え用のパイ ロ ッ ト圧油を出力する油圧パイ ロ ッ ト弁と して も良い。

この構成によれば、 油圧パイ ロ ッ ト弁を操作 してパイ ロ ッ ト圧 油を出力する こ とで操作弁を切換えて油圧モータ を回転させる と、 そのパイ ロ ッ ト圧油によ っ てブ レーキ用 シ リ ンダの ビス ト ンが制 動解除方向に移動してブレーキ装置が制動解除状態となる。

これによ つて、 例えば油圧モータを回転する操作を行な う と ブ レーキ装置が制動解除状態となるので、 その操作が簡単となる。 また、 油圧パイ ロ ッ ト弁を中立位置に して操作弁を中立位置と し、 油圧モータを停止 した時に、 ブレーキ用 シ リ ンダの ピス ト ン 受圧室内の圧油は ド レ一 ン回路から油圧モ一夕 の内部 ド レ一 ン路 に流出するので、 ブレーキ装置を制動解除状態にする こ とができ る。

上記構成において、

前記圧油供給手段を、 汕圧モータ に圧油を供給する操作弁に切 換え用のパイ ロ ッ ト圧油を出力する油圧パイ ロ ッ ト弁と して も良 い。

この構成によれば、 油圧モータを回転させて負荷圧が生 じた り 、 作業機ァクチユエ一夕を作動させて負荷圧が生 じる と、 その負荷 圧でブレーキ用 シ リ ンダの ビス ト ンが制動解除方向に移動 してブ レーキ装置が制動解除状態となる。

こ れによ つ て、 油圧モー タ を回転さ せる操作や、 作業機ァ ク チユエ一タを作動させる操作を行な う と、 ブ レーキ装置が 動的 に制動解除状態となるので、 その操作が簡単となる。 本発明による油圧モータののブレーキ装置の第 3 の態様は、 上記第 1 の態様において、 前記ピス ト ン室を汕圧モ一夕の内部 ドレーン路に連通する ドレ一ン回路を備えたものである。 図面の簡単な説明

本発明は、 以下の詳細な説明及び本発明の実施例を示す添付図 面によ り、 よ り良く理解される ものとなろう。 なお、 添付図面に 示す実施例は、 発明を特定する こ とを意図する ものではな く 、 単 に説明及び理解を容易とする ものである。

図中、

図 1 は、 油圧モータのブレーキ装置の従来例を示す断面図であ る

図 2 は、 油圧モータのブレーキ装置の従来例を示す説明図であ る。

図 3 は、 本発明による油圧モータのブレーキ装置の第 1 実施例 を示す説明図である。

図 4 は、 上記第 1 実施例の流量制御手段の具体構造を示す断面 図である

図 5は 上記流量制御手段のスプールの斜視図である

図 6 は 本発明の第 2実施例を示す説明図である。

図 7は 本発明の第 3実施例を示す説明図である。

図 8は 本発明の第 4実施例を示す説明図である。

図 9は 本発明の第 5実施例を示す説明図である。

図 1 0 は、 本発明の第 6実施例を示す説明図である。

図 1 1 は、 本発明の第 7実施例を示す説明図である。 図 1 2 は、 上記第 3乃至第 7実施例の絞り の具体構造を示す断 面図である。 発明を実施するための好適な態様

以下に、 本発明の好適実施例による油圧モータのブレーキ装置 を添付図面を参照しながら説明する。

図 3 に示すように、 旋回用の油圧モータ 2 0 の回転部 2 1 には 回転側摩擦板 2 2が設けられ、 固定側に設けた固定側摩擦板 2 3 はブレーキ用シリ ンダ 2 4 で移動させられる。 前記ブレーキ用シ リ ンダ 2 4 のピス ト ン 2 5 は、 ばね 2 6 で制動方向 （伸び方向） に付勢され、 ピス ト ン受圧室 2 7内の圧油で制動解除方向 （縮み 方向） に移動させられる。

前記ビス ト ン受圧室 2 7 に接続した回路 2 8 に流量制御手段 3 0が設けてある。 この流量制御手段 3 0 は、 受圧部 3 1 の圧油 で開口面積小方向に押され、 ビス ト ン 2 5 が制動解除位置から制 動位置に向けて移動する こ とで開口面積大方向に押され、 その受 圧部 3 1 は回路 2 8 の上流侧に接続してある。

エ ン ジ ン Mで駆動される油圧ポ ンプ 4 0 の吐出路 4 0 a には、 旋回用操作弁 4 1 、 作業機用操作弁、 例えばアーム用操作弁 4 2 及び図示しないブーム用操作弁、 バケ ツ 卜用操作弁等が並列に設 けてある。 前記各操作弁 4 1 , 4 2 の入口側には圧力補償弁 4 3 が設けてあり、 その圧力補償弁 4 3 はチェ ッ ク弁部 4 4 と減圧弁 部 4 5 を有する従来公知のものであって、 自己の汕圧ァク チ ュ エー夕の負荷圧 P 0 と負荷圧検出回路 4 6の負荷圧 P i によ り圧力 補償する。 なお、 負荷圧検出回路 4 6 には複数の汕圧ァ ク チ ュ エータを同時操作した時に最も高い負荷圧が導入される。

前記エンジン Mで駆動されるパイ ロ ッ ト圧用汕圧ポンプ 5 0 の 吐出路 5 1 には旋回用の油圧パイ ロ ッ 卜弁 5 2 とアーム用の汕圧 パイ ロ ッ 卜弁 5 3 が設け られ、 その旋回用の油圧パイ ロ ッ 卜弁 5 2 の第 1 · 第 2 出力回路 5 4 , 5 5 は旋回用操作弁 4 1 の第 1 ' 第 2受圧部 4 1 a , 4 1 b に接続し、 アーム用の汕圧パイ ロ ッ 卜弁 5 3 の第 3 ' 第 4 出力回路 5 6 , 5 7 はアーム用操作弁

4 2の第 1 . 第 2受圧部 4 2 a , 4 2 bに接続している。

前記第 1 ' 第 2 出力回路 5 4 , 5 5 の高圧油 （パイ ロ ッ ト圧 油） は第 1 シ ャ トル弁 5 8を介して第 1 検出回路 5 9で検出され、 こ の第 1 検出回路 5 9 と第 3 出力回路 5 6 の高圧汕は第 2 シ ャ 卜 ル弁 6 0を介して前記回路 2 8で検出される。

前記各油圧パイ ロ ッ ト弁 5 2 , 5 3 はレバ一 5 2 a , 5 3 a を 一方向に操作すると第 1 · 第 3 出力回路 5 4 , 5 6 にパイ ロ ッ ト 圧油を出力し、 そのレバー 5 2 a , 5 3 a を他方向に操作する と 第 2 · 第 4 出力回路 5 5 , 5 7にパイ ロ ッ ト圧汕を出力する。

こ のよ う にすれば、 旋回用の油圧パイ ロ ッ ト弁 5 2 の レノく一

5 2 aを一方向又は他方向に操作して第 1 又は第 2 出力回路 5 4 , 5 5 にパイ ロ ッ ト圧油を出力 して、 旋回用操作弁 4 1 を中立位置 Aから第 1 位置 B又は第 2位置 C とすると共に、 アーム用の汕圧 パイ ロ ッ ト弁 5 3のレバ一 5 3 a を一方向に操作して第 3 出力回 路 5 6 にパイ ロ ッ ト圧油を出力 して、 アーム用操作弁 4 2 を第 2 位置 B と した時に、 回路 2 8 にパイ ロ ッ ト圧油が出力され、 それ により ピス ト ン受圧室 2 7 内に圧汕が供給されてブレーキ装置が 制動解除となる 次に、 このブレーキ装置の作動を詳細に説明する。

図 3 に示す状態では、 ブレーキ用 シ リ ンダ 2 4 の ビス 卜 ン 2 5 がばね 2 6 で制動方向に押されて固定側摩擦板 2 3 が回転侧摩擦 板 2 2 に圧接 してブレーキ装置は制動状態とな っ ている。 こ の時、 流量制御手段 3 0 は開口面積大となっている。

前述の状態で回路 2 δ に圧油が流入する と、 該正汕は流量制御 弁 3 0 を通って ピス ト ン受圧室 2 7 に多量に供給されるので、 ピ ス ト ン 2 5 がばね 2 6 に抗 して高速度で制動解除方向に移動 し、 固定側摩擦板 2 3 が回転側摩擦板 2 から離隔 して制動解除とな る

これと同時に流量制御弁 3 0 がその受圧部 3 1 に作用する 回路 2 8 の圧油で開口面積小方向に押さ れる ので、 ビス 卜 ン受圧室 2 7 に供給される流量が減少 して ビス ト ン 2 5 が制動解除方向に 移動する速度が遅く なる。

即ち、 ピス ト ン 2 5 はス ト ロ ー ク エ ン ドまで移動するが、 それ にと もな って流量制御弁 3 0 の開口面積が順次 （ 2 段階で） 小さ く なつて ピス ト ン受圧室 2 7 に供給される流量が順次減少するの で、 ピス ト ン 2 5 が制動解除方向に移動する速度が順次遅く なる。 以上の様であるから、 ブ レーキ用 シ リ ンダ 2 4 の ビス ト ン受圧 室 2 7 に供給される圧油の流量は、 制動解除する初期に多 く 、 以 下順次少な く な るので、 第 1 出力回路 5 4 、 第 2 出力回路 5 5 、 第 3 出力回路 5 6 に供給される流量があま り 減少せず、 その結果 吐出路 5 1 での圧力低下が低減するか ら、 旋回用操作弁 4 1 と アーム用操作弁 4 2 を同時に切換えて旋回用の油圧モー タ と ァ一 ム用 シ リ ンダを複合操作する時でも操作弁をスムー ズに切換え る こ とができる。

このよう に、 旋回用、 アーム用の油圧パイ ロ ッ ト弁 5 2 , 5 3 の出力 したパイ ロ ッ ト圧油を利用 してブレーキ装置を制動解除と しているから、 旋回用の油圧モータ 2 0 を回転させる と共に、 図 示しないァ一ムシ リ ンダを作動させる時には、 ブレーキ装置が 動的に制動解除となり、 旋回用の油圧モータ 2 0が回転させない と共に、 ァ一ムシリ ンダを作動させない時には、 ブレーキ装置が 自動的に制動となるので、 ブレーキ装置を制動、 制動解除とする ための切換弁ゃコン ト ローラが不要となる。

なお、 ァ一ムシリ ンダを作動させた時にブレーキ装置を制動解 除とするのは、 油圧シ ョ ベルのオフセ ッ ト掘削時に油圧で上部本 体を保持するためである。

つま り、 油圧シ ョ ベルは、 下部車体に上部本体を旋回用の油圧 モータで旋回自在に設け、 その上部車体にブーム、 アーム、 バ ケ ッ トを備えた掘削機を作業機シ リ ンダで上下回動 在に取付け たものであるので、 オフセ ッ 卜掘削時には過大な回転 トルクが上 部本体に働く 。 そのため、 ブレーキ装置が制動状態であれば汕圧 モータ （減速機を含む） の破損及びすベり異音等の問題が発生す るので、 ブレーキ装置は制動解除に して油 ftで上部本体を保持す る必要があるのである。

なお、 図 3 において、 油圧ポンプ 4 0 は可変容量型であ り、 そ の容量は斜板 7 0 の傾き角を制御ビス ト ン 7 1 で変化させる こ と で増減制御され、 制御ピス ト ン 7 1 は小径受圧室 7 2 と大径受圧 室 7 3 に供給される 自 己吐出圧 （油圧ポ ンプ 4 0 の吐出圧 ) に よ って容量増減方向に摺動 し、 その大径受圧室 7 3 には制御弁 7 4 を介して自己吐出圧油が供給され、 その制御弁 7 4 は负荷圧 と該 β己吐出圧によって切換え作動させられ、 その結果 S己吐出 圧と負荷圧との差圧 （ Ρ 0 — P 1 ) か一定となるように油圧ポンプ 4 0の容量が制御される。

つま り、 前記各操作弁 4 1 , 4 2 は中立位置 Αの時に入口ポー 卜を遮断するク ローズ ドセ ン夕型の操作弁であって、 操作弁 4 1 , 4 2が中立位置 Aの時には負荷圧がゼロであるから、 油圧ポ ンプ 4 0の容量を最小に して自己吐出圧を低圧に してエンジン Mの駆 動馬力を低減し、 操作弁が第 1 位置 B又は第 2位置 C の時には負 荷圧の上昇に伴なつて油圧ポンプ 4 0 の容量を増加させて自己吐 出圧を高圧に して自己吐出圧と負荷圧との差圧を一定と している。 次に、 前記流量制御手段 3 0 の具体的構造を説明する。

図 4 に示すよう に、 ハウ ジング 8 0 に、 ピス ト ン受圧室 2 7 に 開口 した穴 8 1 と、 この穴 8 1 に開口 した油孔 8 2 を形成して図 3 に示す回路 2 8 と してある。 前記穴 8 1 にスプール 8 3 が摺動 自在に嵌挿 してある。 こ のスプール 8 3 は、 図 5 に示すよ う に、 先端小径部 8 4 と中間ラ ン ド部 8 5 と環状溝部 8 6 と基端大径部

8 7 を有し、 その先端面にはス リ ッ ト 8 8 が径方向に形成され、 こ のス リ ッ ト 8 8 の底部に軸孔 8 9 が形成してあ り 、 こ の軸孔 8 9は孔 9 0で環状溝部 8 6 に連通し且つ後端面に連通している。 前記スプール 8 3 は、 ばね 9 1 でピス ト ン 2 5 に押 しつけ られ、 ピス ト ン受圧室 2 7 は軸孔 8 9 を通 っ てばね室 9 2 (受圧部 3 1 ) に連通している。

ピス ト ン 2 5 が制動位置の時には、 図 4 に示すよ う に、 油孔 8 2 が先端小径部 8 4 と穴 8 1 との問の環状空間 9 3 , ポ― 卜 9 0 , 軸孔 8 9 を経て ビス ト ン受圧室 2 7 に連通するので、 汕孔 8 2 と ビス ト ン受圧室 2 7 との間の開口面積が大となる。

ピス ト ン 2 5 が制動解除方向 （図 4 で左方） に移動する と、 中 間ラ ン ド部 8 5 によ っ て油孔 8 2 と前記環状空間 9 3 との問の 口面積が減少 し、 それによ つて油孔 8 2 と ピス ト ン受圧室 2 7 と の開口面積が小となる。

図 6 は本発明の第 2 実施例を示 し、 こ の場合旋回用操作弁 4 1 、 アーム用操作弁 4 2 は中立位置 Αの時の入口ポ一 卜がタ ンク に連 通するオープンセ ンタ型の操作弁と してある。

次に、 本発明の第 3 実施例について説明する。

図 7 に示すよ う に、 旋回用の油圧モー タ 1 0 1 の回転部 1 0 2 には回転側摩擦板 1 0 3 が設け られ、 油圧モー タハウ ジ ング等の 固定部には固定侧摩擦板 1 0 4 と ブ レーキ用 シ リ ンダ 1 0 5 が設 けてあ る。 前記ブ レーキ用 シ リ ンダ 1 0 5 の ビス ト ン 1 0 6 は、 ばね 1 0 7 によ つて固定側摩擦板 1 0 4 が回転侧摩擦板 1 0 3 に 圧着する制動方向に移動させ られ、 ピス ト ン受圧室 8 内の圧油で 固定側摩擦板 1 0 4 が回転側摩擦板 1 0 3 と離れる制動解除方向 に移動させられる。

前記 ピス ト ン受圧室 1 0 8 には ド レ一 ン回路 1 0 9 が接続 し、 こ の ド レ一 ン回路 1 0 9 は油圧モー 夕 1 0 1 の内部 ド レ ー ン路 1 1 0 に接続していて、 その ド レー ン回路 1 0 9 に絞 り 1 1 1 力 設けてある。

前記ピス ト ン受圧室 1 0 8 は、 切換弁 1 1 2 で油圧源 1 1 3 と タ ンク 1 1 4 の一方に切換接続される。

次に、 この実施例の作動を説明する。 切換弁 1 1 2 を図 7 に図示の第 1 の位置 a とすれば、 汕圧源 1 1 3の圧油が切換弁 1 1 2 よ り回路 1 1 5 を経て ピス ト ン受圧 室 1 0 8 に供給されて制動解除となる。 こ の時、 回路 1 1 5 内に 残ったエア一は ドレ一 ン回路 1 0 9 よ り油圧モ一夕 1 0 1 の内部 ドレーン路 1 1 0 に排出されるので、 ブレーキ解除操作から実際 のブレーキ解除までの時間差が小さ く なる。 この状態よ り切換弁 1 1 2を第 2の位置 b とすれば、 ビス ト ン受圧室 1 0 8 内の圧油 がタンク 1 1 4 に流出するが、 これと同時に該圧汕が ドレー ン回 路 1 0 9 よ り油圧モータ 1 0 1 の内部 ドレ一 ン路 1 1 0 に流出す る ので、 前述の回路 1 1 5 に圧力が残っ ている場合で もばね 1 0 7 によって固定側摩擦板 1 0 4 を回転側摩擦板 1 0 3 に強く 圧着して、 その結果ばね力に見合う制動 トルクが得られる。

図 8は本発明の第 4実施例を示している。 この場合、 エンジン Mで駆動される油圧ポンプ 1 2 0の吐出路 1 2 0 a には旋回用操 作弁 1 2 1 、 作業機用操作弁 1 2 2 が並列に設けられていて、 旋 回用の油圧モータ 1 0 1 、 図示しない作業機用シ リ ンダなどの作 業機ァクチユエ一夕に圧油を供給するよ う にな り、 さ らに各操作 弁の入口側には圧力補償弁 1 2 3が設けてある。 その圧力補償弁 1 2 3 はチェ ッ ク弁部 1 2 4 と減圧弁部 1 2 5 を有する従来公知 のものであり、 自己の油圧ァクチユエ一夕の負荷圧 P 0 と負荷圧検 出回路 1 6の負荷圧 P i により圧力補償する。 なお、 負荷圧検出 回路 1 2 6 には複数の油圧ァクチユエ一夕を同時操作した時に最 も高い負荷圧が導入される。

前記油圧ポンプ 1 2 0 の可変容量型であ り 、 その容量は斜板 1 2 7の傾き角を制御ピス ト ン 1 2 8 で変化させる こ とで增減制 御され、 制御ピス ト ン 1 2 8 は小径受圧室 1 2 9 と大径受圧室

1 3 0 に供給される自己吐出圧 （汕圧ポンプ 1 2 0 の吐出圧） に よって容量増減方向に摺動し、 その大径受圧室 1 3 0 には制御弁 1 3 1 によ り 自己吐出圧油が供給され、 その制御弁 1 3 1 は β荷 圧と自己吐出圧の差圧が一定となるように切換え作動させられる。

このように して油圧ポンプ 1 2 0 の容量を制御するよ う に した こ とと圧力補償弁 1 2 3 を設けたこ とによ って、 複数の操作弁を 同時に操作して 1 つの油圧ポ ンプ 1 2 0 の吐出圧油を複数の油圧 ァクチユエ一夕に供給する場合に、 これらの操作弁の開口面積に 比例した分流比で圧油を供給するこ とができる。

前記エンジン Μで駆動されるパイ ロ ッ ト用油圧ポンプ 1 4 0 の 吐出路 1 4 0 a には旋回用の油圧パイ ロ ッ ト弁 1 4 1 と作業機用 の油圧パイ ロ ッ 卜弁 1 4 2 が設け られ、 その旋回用の油圧パイ ロ ッ ト弁 1 4 1 の第 1 · 第 2 出力回路 1 4 3 , 1 4 4 は旋回用操 作弁 1 2 1 の第 1 · 第 2受圧部 1 2 1 a， 1 2 1 b に接続し、 作 業機用の油圧パイ ロ ッ ト弁 1 4 2 の第 3 · 第 4 出力回路 1 4 5 ,

1 4 6 は作業機用操作弁 1 2 2 の第 1 · 第 2 受圧部 1 2 2 a , 1 2 2 bに接続している。

前記第 1 出力回路 1 4 3 と第 2 出力回路 1 4 4 は第 1 シ ャ ト ル 弁 1 4 7 の入口側に接続し、 このシ ャ トル弁 1 4 7 の出口側と第 3 出力回路 1 4 5 は第 2 シ ャ トル弁 1 4 8 の入口側に接続し、 そ の第 2 シ ャ トル弁 1 4 8の出力側は回路 1 4 9で前記ブレーキ用 シリ ンダ 1 0 5のビス ト ン受圧室 1 0 8に接続している。

次に、 この実施例の作動を説明する。

旋回用の油圧パイ ロ ッ ト 弁 1 4 1 を操作 して第 1 出力回路 . 1フ

1 4 3 又は第 2 出力回路 i 4 4 にパィ ロ ッ ト圧油を出力 し、 それ によ っ て旋回用操作弁 1 2 1 が第 1 位置 B 又は第 2 位置 C に切 換つて油圧モー夕 1 0 1 が正転又は逆転する。

これと同時に、 旋回用の油圧パイ ロ ッ ト弁 1 4 1 の出力 したパ イ ロ ッ 卜圧油が回路 1 4 9 に流れてブ レーキ用 シ リ ンダ 1 0 5 の ピス ト ン受圧室 1 0 8 に供給されてブ レーキ装置が制動解除とな る。 こ の時、 前述と同様に回路 1 4 9 に残っ たエアーが排出 され る。

前述の状態において、 ブレーキ用 シ リ ンダ 1 0 5 の ビス ト ン受 圧室 1 0 8 内の圧油の一部は ド レー ン回路 1 0 9 よ り 油圧モータ 1 0 1 の内部 ド レ一 ン路 1 1 0 に流出するが、 その ド レー ン回路 1 0 9 には絞り 1 1 1 が設けてあるので、 ピス ト ン受圧室 1 0 8 の圧力が低下する こ とがない。

油圧モー夕 1 0 1 が回転 し且つブレ一キ装置が制動解除の状態 で、 旋回用の油圧パイ ロ ッ 卜弁 1 4 1 を中立位置に操作する と 、 パイ ロ ッ ト圧油が出力されな く な っ て旋回用操作弁 1 2 1 が中立 位置 A となって油圧モータ 1 0 1 が停止する。

こ れによ つ て、 ブ レーキ用 シ リ ンダ 1 0 5 の ピス ト ン受圧室 1 0 8 内に圧油が供給されな く な り 、 その ピス ト ン受圧室 1 0 8 内の圧油は ド レ一 ン回路 1 0 9 よ り 油圧モー タ 1 0 1 の内部 ド レー ン路 1 1 0 に流出するので、 回路 1 4 9 内の圧油が第 2 シ ャ トル弁 1 4 8 でタ ンク に流出 しな く と もブ レーキ装置を制動状態 にする こ とができる。 なお、 作業機用の油圧パイ ロ ッ ト 弁 i 4 2 を操作 して第 3 出力回路 1 4 5 にパイ ロ ッ 卜圧油を出力 して作業 機用操作弁 1 2 2 を切換えて作業機用 シ リ ンダを作動 した時に も 前述と同様にブレーキ装置が作動する。

図 9 は本発明の第 5 実施例を示 してお り 、 こ の場合ブ レーキ用 シ リ ンダ 1 0 5 の ピス ト ン受圧室 1 0 8 を負荷圧検出回路 1 2 6 に接続してある。

このよ う にすれば、 旋回用の油圧モー 夕 1 0 1 の負荷圧や作業 機用 シ リ ンダの負荷圧でブレーキ装置を制動解除状態にする こ と ができ る。

図 1 0 は第 6 実施例を示 してお り 、 こ の場合上記第 1 实施例に 第 3 実施例のエア一抜き構造を付加 している。

図 1 1 は第 7 実施例を示 してお り 、 こ の場合上記第 2 実施例に 第 3 実施例のエアー抜き構造を付加 している。

次に、 前述の絞り 1 1 の具体的構造を説明する。

図 1 2 に示すよ う に、 ス リ ーブ 1 5 0 の外周面 1 5 0 a には環 状凹部 1 5 1 が形成され、 こ の環状凹部 1 5 1 は孔 1 5 2 で内周 面 1 5 0 b に開口 している。 前記ス リ ーブ 1 5 0 内には ピス ト ン 1 5 3 が嵌挿 してある。 こ の ピス ト ン 1 5 3 は大径部 1 5 4 と小 径部 1 5 5 を有する段付き形状で、 その軸心には穴 1 5 6 が形成 してある。 その穴 1 5 6 の底部寄 り の部分が小孔 1 5 7 で小径部 1 5 5 に連通 している と共に、 前記 ビス ト ン 1 5 3 の穴 1 5 6 内 に穴 1 5 6 の内径よ り小径の複数のボール i 5 8が i 挿してある。 前記ピス ト ン 1 5 3 の大径部 1 5 4 と ス リ ーブ 1 5 0 の内周面 1 5 0 b との間がシール材 1 5 9 でシールさ れ、 小孔 1 5 7 が孔 1 5 2 に連通 し、 穴 1 5 6 がス リ ーブ 1 5 0 の小孔 1 6 0 に連通 していて、 圧油が孔 1 5 2 よ り 流入 して小孔 1 5 7 、 穴 1 5 6 と ボール 1 5 8 との隙間を通っ て小孔 1 6 0 よ り 流出する よ う に し てある。

このよ うであるから、 穴 1 5 6 の径とボール 1 5 8 の径との差 が穴 1 5 6 とボール 1 5 8 との問に隙間とな り 、 正油がその隙間 を流れる際にその流量が絞られるので、 コ ンパク 卜で高い絞り効 果が得られる絞り となる。

また、 穴 1 5 6 とボール 1 5 8 との間の隙間が環状となってい るので、 該隙間の一部に異物が入り込んでも、 該隙間の他の部分 を圧油が流れる。

なお、 本発明は例示的な実施例について説明 したが、 開示 した 実施例に関 して、 本発明の要旨及び範囲を逸脱する こ と な く 、 種々の変更、 省略、 追加が可能である こ とは、 当業者において自 明である。 従って、 本発明は、 上記の実施例に限定される もので はな く 、 請求の範囲に記載された要素によ って規定される範函及 びその均等範囲を包含するものと して理解されなければならない。

Claims

請求の範 ΒΙ

1 . 油圧モータの回転部に設けられた回転侧摩擦板と、

油圧モータの固定部に設けられた固定摩擦板と、

ピス ト ンと ピス ト ン受圧室とばねを有していて、 該ばねによ り 該ピス ト ンを前記固定側摩擦板を前記回転侧摩擦板に圧接させる 制動方向に付勢し、 該ピス ト ン受圧室内の圧汕で前記固定側摩擦 板を前記回転側摩擦板から離隔する制動解除方向に移動させるよ うになつているブレーキ用シ リ ンダと、

油圧モー夕に圧汕を供給する操作弁を切換えるパイ ロ ッ ト圧汕 を出力する油圧パイ ロ ッ ト弁の該パイ ロ ッ 卜圧油を前記ビス ト ン 受圧室に供給する回路と、

前記回路設けられていて、 前記ピス ト ンが制動位置から制動解 除位置に向う移動距離に応じて開口面積が順次小さ く なる流量制 御弁とを備えた、 油圧モータのブレーキ装置。

2 . 前記流量制御弁が、

前記油圧モータのハウ ジングに設けられていて、 前記ビス ト ン 受圧室に開口 した穴と、

前記穴に開口 していて、 前記圧油が供給される油孔と、 前記穴に嵌挿されたスプールと、

前記スプールの一端側に画成されたばね室と、

前記ばね室に収容されていて、 前記スプールを前記ビス ト ンに 当接させるばねと、

前記スプールに設けられていて、 前記ビス ト ン受圧室と前記汕 孔を前記ばね室に常時連通する軸孔とを備えていて、 前記スプールを、 前記油孔と前記ビス ト ン受圧室との間の開口 面積を前記スプールの前記ピス ト ン側への移動距離に応じて順次 小さ く する形状と した、

請求項 1 に記載の油圧モータのブレーキ装置。

3 . 油圧モータの回転部に設けられた回転侧摩擦板と、

汕圧モータの固定部に設けられた固定摩擦板と、

ピス ト ンと ピス ト ン受圧室とばねを有していて、 該ばねによ り 該ピス ト ンを前記固定側摩擦板を前記回転側摩擦板に圧接させる 制動方向に付勢し、 該ピス ト ン受圧室内の圧油で前記固定側摩擦 板を前記回転側摩擦板から離隔する制動解除方向に移動させるよ うになつているブレーキ用シリ ンダと、

前記ピス ト ン受圧室に圧油を供給 · 停止する圧汕供給手段と、 前記圧油供給手段からの圧油を前記ビス 卜 ン受圧室に供給する 回路と、

前記ビス 卜 ン室を油圧モータの内部 ドレ一 ン路に連通する ド レー ン回路とを備えた、 油圧モータのブレーキ装置。

4 . 前記圧油供給手段を、 別油圧源と した、 請求項 1 乃至 3 のい ずれかに記載の油圧モ一夕のブレーキ装置。

5 . 前記圧油供給手段を、 油圧モータに圧油を供給する操作弁に 切換え用のパイ ロ ッ ト圧油を出力する油圧パイ ロ ッ 卜弁と した、 請求項 1 乃至 3のいずれかに記載の油圧モ一夕のブレーキ装置。

6 . 前記圧汕供給手段を、 油圧モー タや作業機ァ ク チユエ一夕の 負荷圧を検出する負荷圧検出回路と した、 請求頃 1 乃至 3 のいず れかに記載の油圧モータのブレーキ装置。

7 . 前記ビス ト ン室を油圧モータの内部 ド レー ン路に連通する ド レー ン回路とを備えた、 請求項 1 に記載の汕圧モータのブ レーキ 装置。