明 細 書
ゴム組成物
技術分野
本発明は、 発熱性、 引張強度、 耐摩耗性及び加工性について改良され た加硫ゴムを与えるゴム組成物に関する。
背景技術
近年、 省資源や環境対策などが重視されるにつれて、 自動車の低燃費 化に対する要求は、 ますます厳しくなり、 自動車タイヤについても、 転 動抵抗を小さくすることにより、 低燃費化に寄与することが求められて いる。 タイヤの転動抵抗を小さくするには、 タイヤ用ゴム材料として、 一般に、 発熱性の低い加硫ゴムを与えることができるゴム材料を使用す 。
従来より、 タイヤ用ゴム材料として、 ジェン系ゴムに、 補強剤として、 カーボンブラックに替えてシリカを配合したゴム組成物を用いることに より、 発熱性を低めることが提案されている。 ところが、 シリカ配合ゴ ム組成物は、 カーボンブラック配合ゴム組成物に比べて、 十分な耐摩耗 性と引張強度が得られないという問題点があった。 この原因の一つは、 ジェン系ゴムに対するシリカの親和性がカーボンブラックよりも小さい ために、 十分な補強効果を発現することができないことにあると考えら れている。
従来、 シリカとジェン系ゴムとの親和性を高めるために、 シラン系カツ プリ ング剤を使用する方法が提案されている (特開平 3— 2 5 2 4 3 1 号公報、 特開平 3— 2 5 2 4 3 3号公報等) 。 し力、し、 この方法では、 十分な効果を達成するために、 高価なシラン系カップリング剤 *名量に
使用する必要がある。
その他の改良法として、 シリ力と親和性のある置換基を導入したジェ ン系ゴムを用いることが検討されている。 例えば、 乳化重合法によるジ ェン系ゴムについては、 第 3級アミノ基を導入したジェン系ゴム (特開 平 1 一 1 0 1 3 4 4号公報) 力、 また、 ァニオン重合法によるジェン系 ゴムについては、 アルキルシリル基 (特開平 1 _ 1 8 8 5 0 1号公報) 、 ハロゲン化シリル基 (特開平 5— 2 3 0 2 8 6号方法) または置換アミ ノ基 (特開昭 6 4— 2 2 9 4 0号公報) などを導入したジェン系ゴムが 提案されている。
しかしながら、 これらの置換基を導入したジェン系ゴムの多くは、 シ リカと混合する際に、 シリカと強く凝集して分散不良が起こるため、 加 ェ性に劣り、 発熱性、 引張強度及び耐摩耗性などの特性も充分に改善さ れないという欠点を有している。
本発明の目的は、 ジェン系ゴム成分及び補強剤を含有するゴム組成物 であって、 発熱性が低く、 しかも優れた引張強度と耐摩耗性を示し、 且 つ加工性も良好な加硫ゴムを与え得るゴム組成物を提供することにある。 発明の開示
本発明者らは、 前記従来技術の問題点を克服するために鋭意研究を重 ねた結果、 ジェン系ゴムと補強剤の混合物にステアリ ン酸カルシウムな どのような脂肪酸塩を配合して成る組成物が、 発熱性、 引張強度、 耐摩 耗性及び加工性に関して改良された加硫ゴムを与えることを見出し、 本 発明を完成するに至った。
かく して本発明によれば、 ジェン系ゴム成分 1 0 0重量部、 補強剤 1 0 - 2 0 0重量部及び脂肪酸塩 0 . 1〜1 5重量部とを含んでなるゴム
組成物が提供される。
ジェン系ゴム成分
本発明に使用されるジェン系ゴム成分としては、 共役ジェンを主体と するゴム状重合体であれば格別な限定はなく、 例えば、 天然ゴム (NR) 、 ポリイソプレンゴム ( I R) 、 乳化重合スチレン一ブタジエン共重合 ゴム (S BR) 、 溶液重合ランダム S BR (結合スチレン 5〜50重量 %、 ブタジエン結合単位部分の 1, 2—結合量 10〜80%) 、 高トラ ンス S BR (ブタジエン結合単位部分の卜ランス量 70〜95%) 、 低 シスポリブタジエンゴム (BR) 、 高シス BR、 高トランス BR (ブタ ジェン結合単位部分のトランス量 70〜95%) 、 スチレン一イソプレ ン共重合ゴム (S I R) 、 ブタジエン—イソプレン共重合体ゴム、 溶液 重合ランダムスチレン一ブタジエン一イソプレン共重合ゴム (S I B R) 、 乳化重合 S I B R、 高ビニル S B R—低ビニル S B Rプロック共重合 ゴム、 ポリスチレン一ポリブタジエン一ポリスチレンブロック共重合体 などのプロック共重合体などを挙げることができる。 これらの中でも、 NR、 BR、 I R、 S BR、 S I BRなどが好ましく、 加工性の点から は、 特に NR及び I Rなどが好ましい。
ヘテロ原子含有の極性基を有するジェン系ゴム
本発明においては、 ジェン系ゴム成分として、 ヘテロ原子含有の極性 基を有するジェン系ゴムを用いるか、 あるいはヘテロ原子含有の極性基 を有するジェン系ゴムとその他のジェン系ゴムとを併用すると、 発熱性、 引張強度、 耐摩耗性及び加工性などの特性が高度にバランスされるので 好適である。
ヘテロ原子とは、 周期律表の第 2周期ないし第 4周期で且つ第 5 B族
または第 6 B族に属する原子を意味する。 具体的には、 例えば、 窒素原 子、 酸素原子、 硫黄原子、 リ ン原子などが挙げられる。 これらの中でも、 窒素原子、 酸素原子などが好ましい。
かかるヘテロ原子を含有する極性基としては、 例えば、 ヒ ドロキシル 基、 ォキシ基、 エポキシ基、 カルボキシル基、 カルボニル基、 ォキシ力 ルポニル基、 スルフィ ド基、 ジスルフィ ド基、 スルホニル基、 スルフィ ニル基、 チォカルボニル基、 イ ミノ基、 アミノ基、 二トリル基、 ァンモ ニゥム基、 ィ ミ ド基、 アミ ド基、 ヒ ドラゾ基、 ァゾ基、 ジァゾ基などが 挙げられる。 これらの中でも、 ヒ ドロキシル基、 ォキシ基、 エポキシ基、 スルフィ ド基、 ジスルフィ ド基、 イ ミノ基、 アミノ基などが好ましく、 ヒ ドロキシル基、 アミノ基、 ォキシ基などがさらに好ましく、 ヒ ドロキ シル基、 アミノ基などが最も好ましい。
ヘテロ原子含有の極性基を有するジェン系ゴムとしては、 上記極性基 を分子内に少なくとも一つ有するジェン系ゴムであれば特に制限はされ ない。 具体的には、 例えば、 (1 ) ヘテロ原子含有の極性基を有するビ 二ル系単量体と共役ジェンとの共重合体あるいはヘテロ原子含有の極性 基を有するビニル系単量体と共役ジェンと芳香族ビニルとの共重合体、 などのような極性基含有ジェン系ゴム、 または (2 ) 共役ジ主ンの重合 体あるいは共役ジェンと芳香族ビニルとの共重合体であって分子中に結 合した活性金属を有するものを変性剤と反応させることによって、 該 (共 ) 重合体中にヘテロ原子含有の極性基を導入した極性基含有ジェン系ゴ ム、 などを挙げることができる。
上記 ( 1 ) の共重合によるへテロ原子含有の極性基を有するジェン系 ゴム中の各単量体の含有量は、 目的に応じて適宜選択できる。 ヘテロ原
子含有の極性基を有するビニル系単量体と共役ジェンとの共重合体の場 合は、 ヘテロ原子含有の極性基を有するビニル系単量体結合単位の含有 量が、 通常 0. 01〜20重量%、 好ましくは 0. 05~15重量%、 より好ましくは 0. 1〜10重量%の範囲であり、 共役ジェン結合単位 の含有量が、 通常 80〜99. 99重量%、 好ましくは 85〜99. 9 5重量%、 より好ましくは 90〜99. 9重量%の範囲である。 発熱性 とゥエツ トスキッ ド抵抗性とを高度にバランスさせるには、 ヘテロ原子 含有の極性基を有するビニル系単量体と共役ジェンと芳香族ビニルとの 共重合体が特に好ましい。 その場合の各単量体結合単位の含有量は、 へ テロ原子含有の極性基を有するビニル系単量体結合単位の含有量が、 通 常 0. 01〜20重量%、 好ましくは 0. 05〜15重量%、 より好ま しくは 0. 1〜10重量%の範囲、 共役ジェン結合単位の含有量が、 通 常 40~94. 99重量%、 好ましくは 50〜85重量%、 より好まし くは 55〜80重量%の範囲、 及び芳香族ビニル結合単位の含有量が、 通常 5〜55重量%、 好ましくは 10〜45重量%、 より好ましくは 1 5〜40重量%の範囲である。
前記 (2) の変性法によりへテロ原子含有の極性基を導入させた極性 基含有ジェン系ゴム中の各単量体の含有量は、 要求される特性に応じて 適宜選択され、 共役ジェン結合単位が通常 40〜100重量%、 好まし くは 50〜90重量%、 より好ましくは 60〜 85重量%の範囲であり、 芳香族ビニル結合単位が通常 0〜60重量%、 好ましくは 10〜50重 量%、 より好ましくは 15〜40重量%の範囲である。
共役ジェンとしては、 例えば 1, 3—ブタジエン、 2—メチルー 1, 3—ブタジエン、 2, 3—ジメチルー 1, 3—ブタジエン、 2—クロ口
—1 , 3—ブタジエン、 1, 3 —ペンタジェン等が挙げられる。 これら の中でも、 1 , 3 —ブタジエン、 2 —メチルー 1 , 3—ブタジエンなど が好ましく、 1 , 3—ブタジエンがより好ましい。 これらの共役ジェン は、 それぞれ単独で、 あるいは 2種以上を組み合わせて用いることがで eる。
芳香族ビニルとしては、 前記極性基を有さない芳香族ビニル化合物が 用いられ、 例えば、 スチレン、 α —メチルスチレン、 2—メチルスチレ ン、 3—メチルスチレン、 4 —メチルスチレン、 2 , 4 —ジイソプロピ ルスチレン、 2 , 4 —ジメチルスチレン、 4 一 t _プチルスチレン、 5 — t —ブチルー 2—メチルスチレン、 モノ クロロスチレン、 ジクロロス チレン、 モノフルォロスチレン等を挙げることができる。 これらの中で も、 スチレンが好ましい。 芳香族ビニルは、 それぞれ単独で、 あるいは 2種以上を組み合わせて用いることができる。
ヘテロ原子含有の極性基を有するビニル系単量体としては、 分子内に 少なく とも一つの極性基を有する重合性単量体であれば特に制限はされ ない。 具体的には、 例えば、 アミノ基含有ビニル系単量体、 ヒ ドロキシ ル基含有ビニル系単量体、 ォキシ基含有ビニル系単量体などが挙げられ、 好ましくはヒ ドロキシル基含有ビニル系単量体、 ァミノ基含有ビニル系 単量体などである。 これらのヘテロ原子含有の極性基を有するビニル系 単量体は、 それぞれ単独で、 あるいは 2種以上を組み合わせて用いるこ とができる。
アミノ基含有ビニル系単量体としては、 1分子中に第 1級、 第 2級及 び第 3級ァミノ基から選ばれる少なく とも 1つのァミノ基を有する重合 性単量体が挙げられる。 これらの中でも、 第 3級ァミノ基含有ビニル系
単量体が特に好ま しい。
第 1級ァミ ノ基含有ビニル系単量体としては、 例えば、 アク リルアミ ド、 メ タアク リルアミ ド、 p—アミ ノスチレン、 アミ ノメチル (メタ) ァク リ レー 卜、 アミ ノエチル (メタ) ァク リ レー 卜、 ァミ ノプロピル (メ タ) ァク リ レー 卜、 ァミ ノブチル (メタ) ァク リ レー トなどが挙げられ る。
第 2級ァミ ノ基含有ビニル系単量体としては、 例えば、 特開昭 6 1― 1 3 0 3 5 5号公報に開示されるァニリ ノスチレン類 ; 特開昭 6 1一 1 3 0 3 5 6号公報に開示されるァニリ ノフヱ二ルブタジェン類 ; 及び N —メチル (メタ) ァク リルァミ ド、 N—ェチル (メタ) アク リルア ミ ド, N—メチロールアク リルアミ ド、 N— ( 4—ァニリノフエニル) メタァ ク リルァ ミ ドなど N—モノ置換 (メ タ) アク リルアミ ド類 ; 等が挙げら れる。
第 3級ァミ ノ基含有ビニル系単量体としては、 例えば、 N , N—ジ置 換ァミ ノアルキルァク リ レー 卜、 N , N—ジ置換アミ ノアルキルァク リ ルアミ ド、 N, N—ジ置換アミ ノ芳香族ビニル化合物およびピリ ジル基 を有するビニル化合物等が挙げられる。
N , N—ジ置換ァミ ノアク リ レー 卜としては、 例えば、 N, ジメ チルァミ ノメチル (メタ) ァク リ レー ト、 N , N—ジメチルアミ ノエチ ノレ (メタ) ァク リ レー ト、 N , N—ジメチルァミ ノプロピル (メタ) ァ ク リ レー ト、 N, N—ジメチルァミ ノブチル (メタ) ァク リ レー 卜、 N , N -ジェチルァ ミ ノェチル (メタ) ァク リ レー ト、 N, N—ジェチルァ ミ ノプロピル (メ タ) ァク リ レー ト、 N , N—ジェチルアミ ノブチル (メ 夕) ァク リ レー 卜、 N—メチルー N—ェチルア ミ ノエチル (メ 々) ァク
リ レ一 ト、 N, N—ジプロピルァミ ノエチル (メタ) ァク リ レー ト、 N, N—ジブチルァミ ノェチル (メタ) ァク リ レー ト、 N, N—ジブチルァ ミ ノプロピル (メタ) アタ リ レー ト、 N, N—ジブチルァ ミ ノブチル (メ タ) ァク リ レー ト、 N, N—ジへキシルァミ ノエチル (メタ) ァク リ レ ー ト、 N, N—ジォクチルアミ ノエチル (メタ) ァク リ レー ト、 ァク リ ロイルモルフォ リ ンなどのような、 ァク リル酸またはメタァク リル酸の エステルなどが挙げられる。 これらの中でも、 N, N—ジメチルァミ ノ ェチル (メタ) ァク リ レー ト、 N, N—ジェチルァミ ノェチル (メタ) ァク リ レー ト、 N, N—ジプロピルァミ ノェチル (メ タ) ァク リ レー ト、 N, N—ジォクチルアミ ノエチル (メタ) アタ リ レー ト、 N—メチルー N—ェチルァミ ノエチル (メタ) ァク リ レー 卜などが好ましい。
N, N—ジ置換アミ ノアルキルアク リルアミ ドとしては、 例えば、 N, N—ジメチルァミ ノメチル (メタ) アク リルアミ ド、 N, N—ジメチル ァミ ノェチル (メタ) アク リルアミ ド、 N, N—ジメチルァミ ノプロピ ル (メ タ) アク リルアミ ド、 N, N—ジメチルァミ ノブチル (メタ) ァ ク リルァミ ド、 N, N—ジェチルァミ ノェチル (メ タ) アク リルアミ ド、 N, N—ジェチルァミ ノプロピル (メタ) アク リルアミ ド、 N, N—ジ ェチルァミ ノブチル (メタ) ァク リルァミ ド、 N—メチル一N—ェチル 了ミ ノエチル (メタ) ァク リルァミ ド、 N, N—ジプロピルァミ ノェチ ル (メ タ) ァク リルァミ ド、 N. N—ジブチルァミ ノェチル (メ タ) ァ ク リルァミ ド、 N, N—ジブチルァミ ノプロピル (メタ) ァク リルァミ ド、 N, N—ジブチルアミ ノブチル (メタ) アク リルアミ ド、 N, N- ジへキシルァ ミ ノェチル (メタ) アク リルアミ ド、 N, N—ジへキシル ァミ ノプロピル (メ タ) アク リルアミ ド、 N, N—ジォクチルァミ ノプ
口ピル (メタ) ァクリルァミ ドなどのような、 ァクリルァミ ド化合物ま たはメタアクリルアミ ド化合物が挙げられる。 これらの中でも、 N , N —ジメチルァミノプロピル (メタ) アクリルアミ ド、 N, N—ジェチル ァミノプロピル (メタ) ァクリルァミ ド、 N , N—ジォクチルァミノプ 口ピル (メタ) ァクリルァミ ドなどが好ましい。
N , N—ジ置換アミノ芳香族ビニル化合物としては、 例えば、 N , N ージメチルアミノエチルスチレン、 N, N—ジェチルアミノエチルスチ レン、 N , N—ジプロピルアミノエチルスチレン、 N , N—ジォクチル ァミノエチルスチレンなどのような、 スチレン誘導体が挙げられる。 また、 ピリジル基を有するビニル化合物としては、 例えば 2—ビニル ピリジン、 4 _ビニルピリジン、 5—メチル一 2—ビニルピリジン、 5 —ェチル一 2—ビニルピリジンなどが挙げられる。 これらの中でも、 2 -ビニルビリジン、 4一ビニルピリジンなどが好ましい。
ヒ ドロキシル基含有ビニル系単量体としては、 1分子中に少なくとも 1個の第 1級、 第 2級または第 3級ヒ ドロキシル基を有する重合性単量 体が挙げられる。 このようなヒ ドロキシル基含有ビニル系単量体として は、 例えば、 それぞれヒ ドロキシル基を含有する不飽和カルボン酸系単 量体、 ビニルエーテル系単量体、 ビニルケトン系単量体などが挙げられ、 これらの中でも、 ヒ ドロキシル基含有不飽和カルボン酸系単量体が好適 である。 ヒ ドロキシル基含有不飽和カルボン酸系単量体としては、 例え ば、 アクリル酸、 メタアクリル酸、 ィタコン酸、 フマル酸、 マレイン酸 などのエステル、 アミ ド、 無水物などのような誘導体が挙げられ、 好ま しくはァクリル酸、 メタァクリル酸などのエステル化合物である。
ヒ ドロキシル基含有ビニル系単量体の具体例としては、 例えば、 ヒ ド
ロキシメチル (メタ) ァク リ レー ト、 2—ヒ ドロキシェチル (メタ) ァ ク リ レー ト、 2 —ヒ ドロキシプロピル (メタ) ァク リ レー 卜、 3 —ヒ ド 口キンプロピル (メタ) ァク リ レー ト、 3—クロ口一 2—ヒ ドロキシプ 口ピル (メ タ) ァク リ レー ト、 3 —フヱノキシ一 2 —ヒ ドロキシプロピ ノレ (メ タ) ァク リ レー ト、 グリセロールモノ (メタ) ァク リ レー 卜、 ヒ ドロキシブチル (メタ) ァク リ レー ト、 2 —クロロー 3—ヒ ドロキシプ 口ピル (メタ) ァク リ レー ト、 ヒ ドロキシへキシル (メタ) ァク リ レー ト、 ヒ ドロキシォクチル (メタ) ァク リ レー ト、 ヒ ドロキシメチル (メ 夕) ァク リルァミ ド、 2—ヒ ドロキシプロピル (メ タ) ァク リルァミ ド、 3—ヒ ドロキシプロピル (メタ) ァク リルァミ ド、 ジ一 (エチレングリ コール) ィ夕コネー ト、 ジ一 (プロピレングリ コール) イタコネ一 ト、 ビス (2—ヒ ドロキシプロピル) ィタコネー ト、 ビス (2—ヒ ドロキシ ェチル) ィタコネー 卜、 ビス (2—ヒ ドロキシェチル) フマレー ト、 ビ ス (2—ヒ ドロキシェチル) マレー ト、 2—ヒ ドロキシェチルビニルェ —テル、 ヒ ドロキシメチルビ二ルケ トン、 ァリルアルコールなどが例示 される。 これらの中でも、 ヒ ドロキンメチル (メ タ) ァク リ レー ト、 2 —ヒ ドロキシェチル (メタ) ァク リ レー 卜、 2—ヒ ドロキシプロピル (メ タ) ァク リ レー ト、 3—ヒ ドロキシプロピル (メタ) ァク リ レー 卜、 3 —フヱノキシ一 2—ヒ ドロキンプロピル (メ タ) ァク リ レー ト、 グリセ ロールモノ (メ タ) ァク リ レー 卜、 ヒ ドロキシブチル (メタ) ァク リ レ 一卜、 ヒ ドロキシへキシル (メ タ) ァク リ レー ト、 ヒ ドロキシォクチル (メ タ) ァク リ レー ト、 ヒ ドロキシメチル (メタ) アク リルアミ ド、 2 一ヒ ドロキシプロピル (メタ) ァク リルァミ ド、 3—ヒ ドロキシプロピ ノレ (メ タ) ァク リルァミ ドなどが好ま しい。
ォキシ基含有ビニル系単量体としては、 例えば、 特開平 7— 1 8 8 3 5 6号公報で開示される トリメ 卜キシビニルシラン、 トリエトキシビ二 ルシラン、 6— ト リメ トキシンリル— 1, 2—へキセン、 ρ— ト リメ ト キシシリルスチレン、 メタアクリル酸 3— トリメ トキシシリルプロピル、 ァクリル酸 3— トリエトキシシリルプロピルなどのような、 アルコキシ シリル基含有ビニル系単量体などを挙げることができる。
これらのヘテロ原子含有の極性基を有するビニル系単量体は、 それぞ れ単独で、 あるいは 2種以上を組み合わせて用いることができる。
前記 (1 ) の共重合法によりへテロ原子含有の極性基を有するジェン 系ゴムを製造する方法は、 特に制限はないが、 通常は乳化重合法が採用 される。 乳化重合法は、 通常の乳化重合手法を用いればよく、 例えば、 所定量の上記単量体を乳化剤の存在下に水性媒体中に乳化分散し、 ラジ カル重合開始剤により乳化重合する方法が挙げられる。
乳化剤としては、 例えば、 炭素数 1 0以上の長鎖脂肪酸塩及び Z又は ロジン酸塩が用いられる。 具体的には、 力プリン酸、 ラウリン酸、 ミ リ スチン酸、 パルミチン酸、 ォレイン酸、 ステアリン酸などのカリウム塩 またはナトリウム塩などが例示される。
ラジカル重合開始剤としては、 例えば、 過硫酸アンモニゥムゃ過硫酸 力リゥムのような過硫酸塩;過硫酸アンモニゥムと硫酸第二鉄との組合 わせ、 有機過酸化物と硫酸第二鉄との組み合わせ、 及び過酸化水素と硫 酸第二鉄との組み合わせなどのような、 レドックス系開始剤; などが用 いられる。
共重合体の分子量を調節するために、 連鎖移動剤を添加することもで きる。 連鎖移動剤としては、 例えば t 一 ドデシルメルカプタン、 n— ド
デシルメルカブタンなどのメルカブタン類、 四塩化炭素、 チォグリコー ル酸、 ジテルペン、 α—メチルスチレンダイマー、 ターピノーレン、 Ί 一テルビネン類などを用いることができる。
乳化重合の温度は、 用いられるラジカル重合開始剤の種類によって適 宜選択することができるが、 通常、 0〜1 0 0 °Cで、 好ましくは 0〜6 0 °Cである。 重合様式は、 連続重合、 回分重合等のいずれでも構わない。 乳化重合の転化率が大きくなると、 ゲル化する傾向がみられる。 その ため、 重合転化率を 9 0 %以下に抑えるのが好ましく、 特に、 転化率 5 0〜8 0 %の範囲で重合を停止するのが好ましい。 重合反応の停止は、 通常、 所定の転化率に達した時点で、 重合系に重合停止剤を添加するこ とによって行われる。 重合停止剤としては、 例えば、 ジェチルヒ ドロキ シルァミ ンゃヒ ドロキシルァミン等のようなアミ ン系化合物、 ヒ ドロキ ノンやべンゾキノンなどのようなキノン系化合物などのほか、 亜硝酸ナ トリウム、 ソジゥムジチォカーバメ一卜などが用いられる。
乳化重合反応停止後、 得られた重合体ラテックスから必要に応じて未 反応モノマーを除去し、 次いで、 必要に応じて硝酸、 硫酸等のような酸 を添加混合してラテックスの p Hを所定の値に調整した後、 塩化ナトリ ゥム、 塩化カルシウム、 塩化カリウムなどのような塩を凝固剤として添 加混合し、 重合体をクラムとして凝固させる。 クラムは洗浄、 脱水後、 バンドドライヤーなどで乾燥し、 目的とする極性基含有ジェン系ゴムを 得ることができる。
前記 (2 ) の変性法によりへテロ原子含有の極性基を有するジェン系 ゴムを製造するには、 先ず、 分子鎖中に結合した活性金属を含有するジ ェン系ゴムを製造し、 次いで、 これを変性剤と反応させることにより、
ヘテロ原子含有の極性基を導入する。
活性金属としては、 特に限定はないが、 例えば、 ァニオン重合可能な 活性金属などを用いることができる。 具体的には、 例えば、 特開昭 5 8 - 1 6 2 6 0 4号公報、 特開昭 6 1— 4 2 5 5 2号公報、 特公平 5— 3 0 8 4 1号公報、 特開昭 6 3 - 2 9 7 4 0 3号公報などに記載されてい るリチウム、 ナトリウム、 カリウム、 ルビジウム、 セシウムなどのよう なアル力リ金属類;ベリ リゥム、 マグネシウム、 カルシウム、 ストロン チウム、 バリウムなどのようなアル力リ土類金属類; ランタン、 ネオジ ゥムなどのようなランタノィ ド系列希土類金属類;などが挙げられる。 これらの中でも、 アル力リ金属類及びアル力リ土類金属類が好ましく、 アル力リ金属類が特に好ましい。
活性金属が結合したジェン系ゴムは、 溶液重合法により、 活性金属基 材触媒を開始剤として、 共役ジェンもしくは共役ジェンと芳香族ビニル とを重合させることにより製造することができる (特開昭 5 8 - 1 6 2 6 0 4号公報) 。 また、 他の方法として、 各種重合法 (乳化重合、 溶液 重合など) によりジェン系ゴムを製造し、 次いで、 該ジェン系ゴム鎖中 に、 後反応で活性金属を付加させる方法 (特開昭 5 8— 1 8 9 2 0 3号 公報) が挙げられる。 ただし、 これらの方法に限られるものではない。 活性金属基材触媒 (活性金属含有開始剤) としては、 有機アルカリ金 属触媒、 有機アルカリ土類金属触媒、 有機酸ランタノィ ド系列希土類金 属触媒などが用いられる。 これらの中でも、 有機アルカリ金属触媒が好 適である。
有機アルカリ金属触媒としては、 例えば、 n —ブチルリチウム、 s e cーブチルリチウム、 t ーブチルリチウム、 へキシルリチウム、 フエ二
ルリチウム、 スチルベンリチウムなどのようなモノ有機リチウム化合物
; ジリチオメタン、 1 , 4ージリチォブタン、 1 , 4ージリチォー 2— ェチルシクロへキサン、 1, 3 , 5— トリ リチォベンゼンなどのような 多官能性有機リチウム化合物 ;特開平 7— 2 9 1 6号公報ゃ特開平 7— 5 3 6 1 6号公報に開示される第 3級ァミノ基含有有機リチウム化合物
; ナ ト リウムナフタレン、 カリウムナフタレンなどが挙げられる。 これ らの中でも、 有機リチウム化合物が好ましく、 モノ有機リチウム化合物 が特に好ましい。
有機アルカリ土類金属触媒としては、 例えば、 n—ブチルマグネシゥ ムブロ ミ ド、 n—へキシルマグネシウムブロミ ド、 エトキンカルシウム、 ステアリ ン酸カルシウム、 t —ブトキシス トロンチウム、 エ トキンバリ ゥム、 イソプロポキシバリウム、 ェチルメルカプトノく'リウム、 t 一ブト キンバリウム、 フエノキシバリウム、 ジェチルァミ ノバリウム、 ステア リ ン酸バリウム、 ェチルバリウムなどが挙げられる。
有機酸ランタノィ ド系列希土類金属触媒としては、 例えば、 特公昭 6 3 - 6 4 4 4 4号公報に記載されるようなバーサチック酸ネオジゥム Z ト リェチルアルミニウムハイ ドライ ド/ェチルアルミニウムセスキク口 ライ ドからなる複合触媒などが挙げられる。
これらの活性金属含有開始剤は、 それぞれ単独で、 あるいは 2種以上 を組み合わせて用いることができる。 溶液重合法 (ァニオン重合法) の 場合は、 活性金属含有開始剤の使用量は、 開始剤の種類あるいは要求さ れる生成重合体の分子量によって適宜選択され、 通常、 生成ジェン系ゴ ム l k g当り 1〜 2 0 ミ リモル、 好ましくは 2〜 1 5 ミ リモル、 より好 ましくは 3〜 1 0 ミ リ'モルの範囲である。
上記開始剤を用いたァニオン重合は、 該開始剤を破壊しない炭化水素 系溶媒中で行われる。 炭化水素系溶媒は、 通常のァニオン重合に使用さ れるものであれば特に限定されない。 例えば、 n—ブタン、 n—ペン夕 ン、 i s o—ペンタン、 n—へキサン、 n—ヘプタン、 i s o—ォクタ ンなどのような脂肪族炭化水素; シクロペンタン、 シクロへキサン、 メ チルシクロペンタンなどのような脂環式炭化水素; ベンゼン、 トルエン などのような芳香族炭化水素:等の周知のものから選ばれ、 好ましくは n—へキサン、 シクロへキサン、 トルエンなどである。 また、 必要に応 じて、 1—ブテン、 シス一 2—ブテン、 2—へキセンなどのような重合 性の低い不飽和炭化水素などを使用してもよい。 これらの炭化水素系溶 媒は、 単独、 あるいは 2種以上組み合わせて、 通常、 単量体濃度が 1重 量%~ 3 0重量%になる量比で用いられる。
ァニオン重合反応に際し、 共役ジェン結合単位のミクロ構造あるいは 共役ジェンと共重合させる芳香族ビニルの共重合体鎖中の分布を調整す るために、 テ トラヒ ドロフラン、 ジェチルェ一テル、 ジォキサン、 ェチ レングリ コールジメチルエーテル、 エチレングリコールジブチルエーテ ル、 ジエチレングリ コールジメチルエーテル、 ジエチレングリコールジ ブチルエーテルなどのようなエーテル類; テトラメチルエチレンジァミ ン、 ト リメチルァミ ン、 ト リェチルァミ ン、 ピリ ジン、 キヌク リ ジンな どのような第三級ァミ ン化合物; カリウム一 t—ペントキサイ ド、 力リ ゥムー t —ブトキサイ ドなどのようなアル力リ金属アルコキシド化合物 ; トリフエニルホスフィ ンなどのようなホスフィ ン化合物;等のミ クロ 構造調節剤を添加してもよい。 これらのミ クロ構造調節剤は、 単独でま たは 2種以上を組み合わせて用いられ、 その使用量は、 開始剤 1モルあ
たり、 通常、 0〜200モルである。
ァニオン重合反応は、 通常、 — 78〜 150°Cの範囲の温度で、 回分 式あるいは連続式等の重合様式で行われる。 また、 芳香族ビニルを共重 合させる場合は、 芳香族ビニル単位のランダム性を向上させるため、 例 えば、 特開昭 59- 140211号公報や特開昭 56— 143209号 公報に記載されているように、 重合系中の芳香族ビニルと共役ジェンと の合計量に対する芳香族ビニルの割合が特定範囲になるように共役ジェ ンあるいは共役ジェンと芳香族ビニルとの混合物を、 反応系に連続的あ るいは断続的に供給するのが望ましい。
ァニオン重合により生成する重合体としては、 具体的には、 ポリブタ ジェン、 ポリイソプレン、 ブタジエン一イソプレン共重合体、 スチレン —ブタジエン共重合体、 スチレン一イソプレン共重合体、 スチレン一ブ タジェン—イソプレン共重合体などが例示できる。 かく して、 重合体鎖 の末端に活性金属が結合した共役ジェン系重合体 (以下、 活性重合体と 言う。 ) が得られる。
後反応で活性金属を付加させる方法 (活性金属の後付加反応) では、 例えば、 上記活性重合体に対して等モルのメタノール、 イソプロパノ一 ルなどのようなアルコール類を添加して重合反応を停止した ¾、 新たに 活性金属含有開始剤及び必要に応じて前記ミク口構造調節剤を添加して 反応させることにより、 活性金属を付加させる。 反応温度は、 通常、 ― 78〜; L 50°C、 好ましくは 20~100°Cの範囲で、 反応時間は、 通 常、 0. 1〜24時間、 好ましくは 0. 5〜4時間の範囲である。 かく して、 重合体主鎖中に活性金属が結合した活性重合体が得られる。 乳化 重合等のような他の方法で得られた共役ジェン系重合体を、 同様に、 活
性金属含有開始剤と反応させることにより、 分子鎖中に活性金属を導入 することができる。
変性剤としては、 上記活性金属と反応して前記極性基を生成させ得る ものであれば特に制限はされず、 例えば、 特開昭 5 9— 1 9 1 7 0 5号 公報、 特開昭 6 0 - 1 3 7 9 1 3号公報、 特開昭 6 2— 8 6 0 7 4号公 報、 特開昭 6 2— 1 0 9 8 0 1号公報、 特開昭 6 2— 1 4 9 7 0 8号公 報、 特開昭 6 4 - 2 2 9 4 0号公報などに開示される各種変性剤を用い ることができる。 具体的には、 例えば、 分子内にカルボニル基、 チォカ ルポ二ル基、 アミノ基、 アジリジン基及びエポキシ基から選ばれる少な くとも 1種の置換基を有する化合物などが挙げられる。 また、 分子内に 活性金属と反応可能な官能基と前記極性基とを併せ持つ化合物を用いる ことができる。 該化合物の活性金属と反応可能な官能基としては、 例え ば、 ビニル基などのような炭素一炭素不飽和基、 ハロゲン原子、 カルボ ニル基などが挙げられる。
変性剤の具体例としては、 例えば、 アセ トン、 ベンゾフヱノ ン、 ァセ チルァセ トンなどのようなケ 卜ン類 ; 酢酸メチルエステル、 アジピン酸 メチルエステル、 アジピン酸ェチルエステル、 メタク リル酸メチルエス テル、 メタク リル酸ェチルエステルなどのようなエステル類 ; ベンズァ ルデヒ ドなどのようなアルデヒ ド類; エポキシ類; ェピハ口ヒ ドリン類 ; カルボジィ ミ ド類; N—ェチルェチリデンィ ミ ン、 N—メチルベンジ リデンィ ミ ン、 N—へキシルシンナミ リデンィ ミ ン、 N—デシルー 2— ェチルー 1 , 2—ジフヱニルブチリデンィ ミ ン、 N—フヱニルベンジリ デンィ ミ ン、 N—ドデシルンクロへキサンイ ミ ン、 N—プロピル一 2 , 5—シクロへキサジェンィミ ン、 N—メチルー 1 一ナフタレンイ ンな
どのようなシッフ塩基類;炭素数 2〜3の環状ィミ ン化合物 ;分子内に ビニル基とヒ ドロキシル基とを持つ化合物;分子内にビニル基とァミノ 基とを持つ化合物;分子内にビニル基とアルコキシシリル基とを持つ化 合物;分子内にハロゲン原子とアルコキシシリル基とを持つ化合物;分 子内にカルボニル基とアミノ基とを持つ化合物; などが挙げられる。 こ れらの中でも、 発熱特性ゃ耐摩耗性をより高度にバランスさせる上では、 エポキシ類; ェピハロヒ ドリン類; カルボジィ ミ ド類;炭素数 2 ~ 3の 環状ィ ミ ン化合物;分子内にビニル基とヒ ドロキシル基とを持つ化合物 ;分子内にビニル基とァミノ基とを持つ化合物;分子内にビニル基とァ ルコキシシリル基とを持つ化合物;分子内にハロゲン原子とアルコキシ シリル基とを持つ化合物;分子内にカルボニル基とァミノ基とを持つ化 合物などが好ましく、 分子内にカルボニル基とァミノ基とを持つ化合物 が特に好ましい。
エポキシ類としては、 例えば、 エチレンォキサイ ド、 プロピレンォキ サイ ド、 1 , 2—エポキシブタン、 1 , 2—エポキシ一 i s 0—ブタン、 2 , 3—エポキシブタン、 1, 2—エポキシへキサン、 1 , 2—ェポキ シオクタン、 1 , 2—エポキシデカン、 1, 2—エポキシテトラデカン、 1 , 2—エポキシへキサデカン、 1 , 2—エポキシォクタデカン、 1, 2—エポキシエイコサン、 1 , 2—エポキシ一 2—ペンチルプロパン、 3 , 4—エポキシ一 1 —ブテン、 1, 2—エポキシ一 5—へキセン、 1 , 2—エポキシ一 9—デセン、 1, 2—エポキシシクロペンタン、 1 , 2 一エポキシシクロへキサン、 1, 2—エポキシシクロ ドデカン、 1 , 2 一エポキシェチルベンゼン、 1 , 2 _エポキシ一 1—メ トキシ一 2—メ チルプロノ ン、 グリ シジルメチルエーテル、 グリ シジルェチルエーテル,
グリシジルイソプロピルェ一テル、 グリシジルァリルエーテル、 グリシ ジルフヱニルエーテル、 グリシジルブチルエーテル、 2— (3, 4ーェ ポキシシクロへキシル) ェチルトリメ トキシシラン、 3—グリシジルォ キシプロピル卜リメ トキシシランなどが挙げられる。 これらの中でも、 エチレンオキサイ ド、 プロピレンオキサイ ド、 1, 2 —エポキシブタン、 1 , 2 —エポキシ一 i s 0—ブタン、 2 , 3 —エポキシブタン、 1 , 2 一エポキシへキサン、 3 , 4 —エポキシ一 1—ブテン、 1 , 2 —ェポキ シ一 5—へキセン、 グリシジルメチルェ一テル、 グリシジルェチルエー テル、 グリシジルイソプロピルエーテル、 グリシジルァリルエーテル、 グリシジルフヱニルエーテル、 グリシジルブチルエーテル、 3—グリシ ジルォキシプロビルトリメ トキシシランなどが好ましい。
ェピハロヒ ドリ ン類としては、 上記エポキシ類の少なくとも 1つの水 素原子をハロゲン原子で置換されたものが例示される。 その好ましい範 囲は、 上記エポキシ類と同様である。 具体的には、 例えばェピクロロヒ ドリン、 ェピブロモヒ ドリ ン、 ェピョ一ドヒ ドリ ン、 2 , 3—エポキシ — 1, 1 , 1一 トリフルォロプロパン、 1, 2—エポキシ一 1 H , 1 H , 2 H , 3 H , 3 H , —ヘプタデカフルォロウンデカンなどが挙げられ、 好ましくはェピクロロヒ ドリ ン、 ェピブロモヒ ドリンなどである。
カルポジイ ミ ド類としては、 例えば、 ジメチルカルポジイミ ド、 ジェ チルカルボジイ ミ ド、 ジプロピルカルポジイミ ド、 ジブチルカルボジィ ミ ド、 ジへキシルカルボジイ ミ ド、 ジシクロへキシルカルボジイミ ド、 ジベンジルカルポジイミ ド、 ジフエニルカルポジイ ミ ド、 メチルプロピ ルカルボジィ ミ ド、 ブチルシクロへキシルカルボジィ ミ ド、 ェチルベン ジルカルボジイ ミ ド、 プロピルフヱニルカルポジイ ミ ド、 フヱ二ルペン
ジルカルボジイ ミ ドなどが挙げられる。 これらの中でも、 ジシクロへキ シルカルボジイ ミ ド、 ジフヱニルカルボジイ ミ ドなどが好ま しい。
炭素数 2〜3の環状ィ ミ ン化合物としては、 例えば、 エチレンイ ミ ン、 プロピレンィ ミ ンなどのような N—非置換のアジリジン化合物や卜リメ チレンィ ミ ンなどのような N—非置換ァゼチジン化合物などが挙げられ る。
分子内にビニル基とヒ ドロキシル基またはアミノ基とを持つ化合物と しては、 例えば、 前記ヒ ドロキシル基含有ビニル系単量体やアミノ基含 有ビニル系単量体などのような化合物を用いることができる。
分子内にビニル基またはハロゲン原子とアルコキシシリル基とを持つ 化合物としては、 例えば、 特開平 1 一 1 8 8 5 0 1号公報に開示されて いるもの、 すなわち、 ト リメ 卜キシビニルシラン、 ト リエ トキンビニル シラン、 ト リフエノキシビニルシラン、 ト リ (2—メチルブトキシ) ビ ニルシランなどのようなモノ ビニルシラン化合物; ト リメ トキシクロル シラン、 ト リエトキシクロルシラン、 ジエ トキシメチルクロルシラン、 卜 リフエノキシクロロシラン、 ジフエノキシフエ二ルョー ドシランなど のようなモノハロゲン化アルコキシシラン化合物: などが挙げられる。 これらの化合物は、 単独で、 あるいは 2種以上組み合わせて用いられる 力く、 活性金属に対して、 ビニル基やハロゲン原子などの官能基量が当量 以上になるように化合物の添加量を決める必要がある。
分子内にカルボニル基とアミノ基とを持つ化合物は、 両基が隣接して いてもよいし、 また、 離れていてもよい。 隣接する化合物としては、 例 えば、 アミ ド類、 イ ミ ド類、 尿素類、 イソシァヌル酸類などが挙げられ る。 これらの環状化合物が好ましく、 N—置換環状アミ ド類、 N—置換
環状尿素類などがより好ま しい。 また、 両基が離れている化合物として は、 例えば、 アミノケ トン類、 ァミ ノアルデヒ ド類などが挙げられる。
N—置換アミ ノケトン類、 N—置換アミ ノアルデヒ ド類などが好ましく、 N—置換ァミ ノケ トン類がより好ましい。
N—置換環状アミ ド類としては、 例えば、 N—メチル— /3—プロピオ ラクタム、 N—フエニル _ yS—プロピオラクタム、 N—メチル一 2—ピ ロ リ ドン、 N—ビニル一 2—ピロリ ドン、 N—フエニル一 2—ピロリ ド ン、 N— t —ブチル一 2 —ピロ リ ドン、 N—メチル一 5 —メチル一 2 - ピロ リ ドン、 N—メチルー 2—ピペリ ドン、 N—ビニルー 2—ピペリ ド ン、 N—フエ二ルー 2—ピペリ ドン、 N—メチル一 £ 一力プロラクタム、 N—フヱニルー ε —力プロラクタム、 Ν—メチル一 ω—ラウリ ロラクタ ム、 Ν—ビニルー ω—ラウ リ ロラクタムなどが挙げられる。 これらの中 でも、 Ν—メチルー 2—ピロリ ドン、 Ν—ビニル一 2—ピロリ ドン、 Ν —フヱ二ルー 2—ピロリ ドン、 Ν—メチルーピペリ ドン、 Ν—ビニル一 2—ピペリ ドン、 Ν—メチルー £一力プロラクタム、 Ν—フヱニル一 ε —力プロラクタムなどが好ましい。
Ν—置換環状尿素類としては、 例えば、 1, 3—ジメチルエチレン尿 素、 1, 3 —ジビニルエチレン尿素、 1, 3 —ジェチル一 2 —イ ミダゾ リ ジノ ン、 1ーメチル一 3—ェチルー 2—イ ミダゾリ ジノ ンなどが挙げ られ、 好ましくは 1 , 3—ジメチルエチレン尿素、 1 . 3—ジビニルェ チレン尿素などである。
Ν—置換アミ ノケ トン類としては、 例えば、 4— Ν . Ν—ジメチルァ ミ ノァセ 卜フエノ ン、 4— Ν, Ν—ジェチルアミ ノアセ トフエノ ン、 1 , 3 —ビス (ジフエニルァ ミ ノ) 一 2 —プロパノ ン、 1 , 7 —ビス (メチ
ルェチルァミ ノ) 一 4—ヘプタノ ン、 4一 N. N—ジメチルァミ ノベン ゾフヱノ ン、 4— N, N—ジ一 tーブチルァミ ノべンゾフエノ ン、 4— N, N—ジフヱニルァミ ノべンゾフエノ ン、 4, 4' —ビス (ジメチル ァミ ノ) ベンゾフエノ ン、 4, 4' 一ビス (ジェチルァミ ノ) ベンゾフ . ノ ン、 4, 4' —ビス (ジフヱニルァミ ノ) ベンゾフヱノ ンなどが挙げ られる。 これらの中でも、 4、 4' 一ビス (ジメチルァミ ノ) ベンゾフ . ノ ン、 4, 4' —ビス(ジェチルァミ ノ)ベンゾフエノ ン、 4, 4* —ビ ス (ジフヱニルァミ ノ) ベンゾフヱノ ンなどが特に好ま しい。
N—置換ァミノアルデヒ ド類としては、 例えば、 4— N, N—ジメチ ルァミ ノべンズアルデヒ ド、 4— N. N—ジフヱニルァミ ノべンズアル デヒ ド、 4一 N, N—ジビニルァミノべンズアルデヒ ドなどの N—置換 ァミノアルデヒ ド類などが挙げられる。
これらの変性剤は、 それぞれ単独で、 または 2種以上を組み合わせて 使用され、 その使用量は、 変性剤の種類や要求される特性によって適宜 選択されるが、 一般的には活性金属当り、 通常 0. 1〜50当量、 好ま しくは 0. 2〜20当量、 より好ましくは 0. 3〜10当量の範囲であ る o
変性反応は、 分子中に結合した活性金属を有する前記活性重合体と変 性剤とを接触させればよい。 ァニオン重合により活性重合体を製造した 場合には、 通常、 重合停止前の活性重合体液中に変性剤を所定量添加す ることにより変性反応を行う。 また、 末端及び主鎖の両方に活性金属を 導入し、 さらに変性剤と反応させることもできる。 変性反応における反 応温度及び反応時間は、 広範囲に選択できるが、 一般的に、 室温〜 12 0°Cで、 数秒〜数時間である。
上記ァニオン重合による場合には、 変性反応によって得られる極性基 含有ジェン系ゴム中の共役ジェン結合単位におけるミ ク口構造を調整す ることができる。 共役ジェン結合単位中のビニル結合 (1, 2—ビニル 結合および 3, 4—ビニル結合) 割合は、 特に限定はないが、 通常 5〜 95%、 好ましくは 20〜 90%、 より好ましくは 30〜 85%、 最も 好ましくは 40〜 80 %の範囲に調整される。 共役ジェン結合単位中の ビニル結合割合がこの範囲にある時に、 引張強度ゃ耐摩耗性などの特性 が高値にバランスされる。
これらのジェン系ゴム (ヘテロ原子含有の極性基を有するジェン系ゴ ム及びその他のジェン系ゴム) は、 それぞれ単独で用いることができ、 あるいは 2種以上を併用することもできる。 該極性基含有ジェン系ゴム (A) とその他のジェン系ゴム (B) とを併用する場合、 その併用割合 は、 用途や目的に合わせて適宜選択されるが、 通常、 (A) : (B) = 10 : 90〜90 : 10、 好ましくは 15 : 85〜85 : 15、 より好 ましくは 20 : 80〜 80 : 20 (重量比) である。 また、 その場合に おいてジェン系ゴム成分の組成割合 (重量比) は、 例えば [該極性基含 有ジェン系ゴム (A) ] と [NR及び Zまたは I R] との併用では、 好 ましくは 20〜 80 : 80〜20、 より好ましくは 30〜 70 : 70〜 30であり、 また、 例えば [該極性基含有ジェン系ゴム (A) ] と [N R及び または I R] と [S BR] との併用では、 好ましくは 80〜 2 0 : 10〜70 : 10〜 70である。
本発明に使用されるジェン系ゴム成分のム一ニー粘度 (ML1+4, 100 。C) は、 特に制限はないが、 通常、 10〜 250、 好ましくは 20〜1 50、 より好ましくは 25〜 1 20の範囲である。 ムーニー粘度がこの
範囲にある時に、 発熱性、 耐摩耗性及び加工性などの特性が高値にバラ ンスされ好適である。 ジェン系ゴム成分のム一二一粘度 (MLい 4, 100 °C) は、 オイルなどを添加した油展ゴムとしてこの範囲内に調整しても よい。
補強剤
補強剤としては、 特に制限はないが、 例えば、 シリカやカーボンブラッ クなどを用いることができる。
シリカとしては、 特に制限はないが、 例えば、 乾式法ホワイ トカーボ ン、 湿式法ホワイ トカーボン、 コロイダルシリカ、 及び特開昭 62-6 2838号公報に開示される沈降シリカなどが挙げられる。 これらの中 でも、 含水ゲイ酸を主成分とする湿式法ホワイ トカーボンが特に好まし い。 これらのシリカは、 それぞれ単独で、 あるいは 2種以上を組み合わ せて用いることができる。
シリカの比表面積は、 特に制限はされないが、 窒素吸着比表面積 (B ET法) で、 通常50〜400111272、 好ましくは 100〜 250m2 /g> さらに好ましくは 120〜 190m2Zgの範囲である時に、 補 強性、 耐摩耗性及び発熱性等の改善が十分に達成され、 好適である。 こ こで窒素吸着比表面積は、 ASTM D 3037 _81に準じ B ET法 で測定される値である。
カーボンブラックとしては、 特に制限はないが、 例えば、 ファーネス ブラック、 アセチレンブラック、 サーマルブラック、 チャンネルブラッ ク、 グラフアイ 卜などを用いることができる。 これらの中でも、 特にファ 一ネスブラックが好ましく、 その具体例としては、 S AF、 I S AF、 I SAF— HS、 I SAF— LS、 I I S A F— H S、 H A F、 H A F
一 HS、 HAF— L S、 F E F等のような種々のグレードのものが挙げ られる。 これらのカーボンブラックは、 それぞれ単独で、 あるいは 2種 以上を組み合わせて用いることができる。
カーボンブラックの窒素吸着比表面積 (N2SA) は、 特に制限はな いが、 通常5〜2001112ノ 、 好ましくは50〜15011 278、 より 好ましくは 80〜13 On^Zgの範囲である時に、 引張強度ゃ耐摩耗 性が高いレベルで改善される。 また、 カーボンブラックの D B P吸着量 は、 特に制限はないが、 通常5〜3001^1 1008、 好ましくは 5 0〜 200m l Z100 g、 より好ましくは 80〜; L 60mlZ100 gの範囲である時に、 引張強度ゃ耐摩耗性が高いレベルで改善される。 カーボンブラックとして、 特開平 5— 230290号公報に開示され るセチルトリメチルァンモニゥムブ口マイ ドの吸着 (C TAB) 比表面 積が 110〜170m2Zgで 24, 000 p s iの圧力で 4回繰り返 し圧縮を加えた後の D B P (24MD 4 B P) 吸着量が 1 10〜130 m l/l O O gであるハイストラクチャーカーボンブラックを用いるこ とにより、 耐摩耗性をさらに改善できる。
補強剤の配合割合は、 ゴム成分 100重量部あたり、 10〜200重 量部、 好ましくは 20〜 150重量部、 より好ましくは 30〜 120重 量部である。
本発明の目的を高度に達成するためには、 補強剤として、 シリカを単 独で使用すること、 あるいはシリカとカーボンブラックとを併用するこ とが好ましい。 シリ力とカーボンブラックとを併用する場合の混合割合 は、 用途や目的に応じて適宜選択されるが、 通常、 シリカ : カーボンブ ラック =10 : 90〜99: 1、 好ましくは 30 : 70〜95 : 5、 よ
り好ましくは 5 0 : 5 0 - 9 0 : 1 0 (重量比) である。
シランカップリ ング剤
本発明においてシランカツプリング剤を添加すると、 発熱性ゃ耐摩耗 性がさらに改善されるので、 好適である。
シランカップリング剤としては、 特に限定はないが、 例えば、 ビニル トリクロルシラン、 ビニルトリエトキシシラン、 ビニルトリス ( /3—メ トキシーエトキシ) シラン、 β— ( 3 , 4 _エポキシシクロへキシル) 一ェチル卜リメ トキシシラン、 ァ一グリシドキシプロピル卜リメ トキシ シラン、 y—メタクリロキシプロピル卜リメ トキシシラン、 N— /3 (ァ ミノェチル) 一 ァ一ァミノプロピル卜リメ トキシシラン、 N— S (アミ ノエチル) 一 ァ 一ァミノプロピルメチルジメ トキシシラン、 N—フ エ二 ノレ一 7—ァミノプロビルトリメ トキシシラン、 アークロロプロピルトリ メ トキシシラン、 ァ 一メルカプトプロビルトリメ トキシシラン、 ァ 一ァ ミノプロピルトリエトキシシラン、 ビス ( 3— (トリエトキシシリル) プロピル) テトラスルフィ ドなどのほか、 特開平 6— 2 4 8 1 1 6号公 報に記載されるアー トリメ トキシシリルプロピルジメチルチオカルバミ ルテトラスルフィ ド、 ァ一 トリメ 卜キシシリルプロピルべンゾチアジル テトラスルフィ ドなどのようなテトラスルフィ ド類などを挙げることが できる。
これらのシランカップリ ング剤は、 それぞれ単独で、 あるいは 2種以 上を組み合わせて使用することができる。 シランカップリ ング剤の配合 割合は、 シリカ 1 0 0重量部あたり、 通常、 0 . 1〜3 0重量部、 好ま しくは 1〜2 0重量部、 さらに好ましくは 2〜 1 0重量部の範囲である c 脂肪酸塩
脂肪酸塩としては、 特に制限ははないが、 通常脂肪酸金属塩を用いる ことができる。 脂肪酸としては、 飽和脂肪酸及び不飽和脂肪酸のいずれ でもよく、 その炭素数は、 通常 1〜3 6、 好ましくは 5〜2 5、 より好 ましくは 1 0〜 2 0の範囲である。 好ましい脂肪酸としては、 例えば、 蟻酸、 ^酸、 プロピオン酸、 酪酸、 吉草酸、 オクタン酸、 ドデカ酸、 ォ クテン酸、 ステアリ ン酸、 ラウリル酸、 ォレイン酸、 エイコサン酸など が挙げられる。 これらの中でも、 ォクテン酸、 ステアリン酸、 ラウリル 酸、 ォレイン酸、 エイコサン酸などが好ましく、 ステアリン酸及びラウ リル酸が特に好ましい。 金属塩としては、 例えば、 リチウム塩、 ナトリ ゥム塩、 カリウム塩、 ルビジウム塩、 セシウム塩などのようなアルカリ 金属塩: ベリ リウム、 マグネシウム、 カルシウム、 ストロンチウム、 ノく リゥムなどのようなアル力リ土類金属塩 ; アルミニウム塩などのような 周期表第 3族金属の塩; スズ塩、 鉛塩などのような周期表第 4族金属の 塩; ァンチモン塩、 ビスマス塩などのような周期表第 5族金属の塩: チ タン塩、 クロム塩、 マンガン塩、 鉄塩、 コバルト塩、 ニッケル塩、 銅塩、 亜鉛塩、 イツ トリゥム塩、 銀塩、 力 ドミゥム塩、 ランタン塩などのよう な遷移金属塩; などが挙げられる。 これらの中でも、 アルカリ金属塩、 アルカリ土類金属塩、 遷移金属塩などが好ましく、 アルカリ金属塩及び アル力リ土類金属塩が特に好ましい。
好ましい脂肪酸塩の具体例としては、 例えば、 蟻酸ナ ト リウム、 酢酸 ナトリウム、 酢酸カルシウム、 酢酸亜鉛、 酢酸銀、 酢酸クロム、 酢酸コ バノレト、 酢酸ス トロンチウム、 酢酸鉄、 酢酸銅、 酢酸鉛、 酢酸ニッケル、 酢酸ベリ リウム、 酢酸マンガン、 プロピオン酸マグネシウム、 酪酸ナト リウム、 吉草酸カルシウム、 オクタン酸銅、 オクタン酸カリウム、 ドデ
力酸リチウム、 ォクテン酸リチウム、 ォクテン酸ナ ト リウム、 ォクテン 酸カルシウム、 ォクテン酸バリウム、 ォクテン酸鉄、 ォクテン酸コバル ト、 ォクテン酸銅、 ォクテン酸亜鉛、 ステアリ ン酸リチウム、 ステアリ ン酸ナ ト リウム、 ステアリ ン酸カ リウム、 ステアリ ン酸ルビジウム、 ス テアリ ン酸セシウム、 ステアリ ン酸ベリ リウム、 ステアリ ン酸マグネシ ゥム、 ステアリ ン酸カルシウム、 ステアリ ン酸ス トロンチウム、 ステア リ ン酸バリウム、 ステアリ ン酸鉛、 ステアリ ン酸クロム、 ステアリ ン酸 マンガン、 ステアリ ン酸鉄、 ステアリ ン酸コバルト、 ステアリ ン酸ニッ ゲル、 ステアリ ン酸カ ドミ ウム、 ステアリ ン酸亜鉛、 ラウリル酸リチウ ム、 ラウリル酸ナト リウム、 ラウ リル酸カリウム、 ラウ リル酸ルビジゥ ム、 ラウリル酸セシウム、 ラウリル酸ベリ リウム、 ラウリル酸マグネシ ゥム、 ラウリル酸カルシウム、 ラウリル酸ス トロンチウム、 ラウリル酸 ノ《リウム、 ラウリル酸亜鉛、 ラウリル酸鉄、 ォレイ ン酸ナ ト リウム、 ォ レイン酸カリウム、 ォレイン酸マグネシウム、 ォレイン酸カルシウム、 ォレイン酸亜鉛、 エイコサン酸ナ ト リウム、 エイコサン酸カルシウムな どが挙げられる。
これらの脂肪酸塩の中でも、 オクタン酸銅、 オクタン酸カ リウム、 ド デカ酸リチウム、 ォクテン酸リチウム、 ォクテン酸ナ ト リウム、 ォクテ ン酸カルシウム、 ォクテン酸バリウム、 ォクテン酸鉄、 ォクテン酸コバ ル卜、 ォクテン酸銅、 ォクテン酸亜鉛、 ステアリ ン酸リチウム、 ステア リ ン酸ナ ト リウム、 ステアリ ン酸カリウム、 ステアリ ン酸ルビジウム、 ステアリ ン酸セシウム、 ステアリ ン酸ベリ リゥム、 ステアリ ン酸マグネ シゥム、 ステアリ ン酸カルシウム、 ステアリ ン酸ス トロンチウム、 ステ アリ ン酸バリウム、 ステアリ ン酸鉛、 ステアリ ン酸クロム、 ステアリ ン
酸マンガン、 ステアリン酸鉄、 ステアリン酸コバルト、 ステアリン酸ニッ ゲル、 ステアリン酸カ ドミゥム、 ステアリン酸亜鉛、 ラウリル酸リチウ ム、 ラウリル酸ナトリウム、 ラウリル酸カリウム、 ラウリル酸ルビジゥ ム、 ラウリル酸セシウム、 ラウリル酸ベリ リウム、 ラウリル酸マグネシ ゥム、 ラウリル酸カルシウム、 ラウリル酸ストロンチウム、 ラウリル酸 ノくリウム、 ラウリル酸亜鉛、 ラウリル酸鉄、 ォレイン酸ナトリウム、 ォ レイン酸カリウム、 ォレイン酸マグネシウム、 ォレイン酸カルシウム、 ォレイン酸亜鉛、 エイコサン酸ナトリウム、 エイコサン酸カルシウムな どが好ましく、 ォクテン酸リチウム、 ォクテン酸ナトリウム、 ォクテン 酸カルシウム、 ォクテン酸バリウム、 ステアリン酸リチウム、 ステアリ ン酸ナトリウム、 ステアリ ン酸カリウム、 ステアリン酸ルビジウム、 ス テアリ ン酸セシウム、 ステアリン酸ベリ リウム、 ステアリン酸マグネシ ゥム、 ステアリ ン酸カルシウム、 ステアリン酸ストロンチウム、 ステア リ ン酸バリウム、 ラウリル酸リチウム、 ラウリル酸ナトリウム、 ラウリ ル酸カリウム、 ラウリル酸ルビジウム、 ラウリル酸セシウム、 ラウリル 酸ベリ リウム、 ラウリル酸マグネシウム、 ラウリル酸カルシウム、 ラウ リル酸ス 卜ロンチウ厶、 ラウリル酸バリゥム、 ォレイン酸ナトリウム、 ォレイン酸カリウム、 ォレイン酸マグネシウム、 ォレイン酸カルシウム などが特に好ましい。
これらの脂肪酸塩は、 それぞれ単独で、 あるいは 2種以上を組み合わ せて用いることができる。 脂肪酸塩の配合割合は、 ジェン系ゴム成分 1 0 0重量部あたり、 0 . 1〜1 5重量部、 好ましくは 0 . 5〜1 0重量 部、 より好ましくは 1〜5重量部の範囲である。
ゴム組成物
本発明のゴム組成物は、 上記成分以外に、 常套的な配合剤、 例えば、 加硫剤、 加硫促進剤、 加硫活性化剤、 老化防止剤、 活性剤、 可塑剤、 滑 剤、 充填剤等、 をそれぞれ必要量含量することができる。
加硫剤としては、 特に限定はないが、 例えば、 粉末硫黄、 沈降硫黄、 コロイ ド硫黄、 不溶性硫黄、 高分散性硫黄などのような硫黄;一塩化硫 黄、 二塩化硫黄などのようなハロゲン化硫黄; ジクミルパーォキシド、 ジターシャリブチルバ一ォキシドなどのような有機過酸化物; p—キノ ンジォキシム、 p, p ' —ジベンゾィルキノンジォキシムなどのような キノ ンジォキンム ; ト リエチレンテ トラ ミ ン、 へキサメチレンジアミ ン 力ルバメー ト、 4 , 4 ' —メチレンビス一 o—クロロア二リ ンなどのよ うな有機多価ァミ ン化合物; メチロール基をもったアルキルフヱノール 樹脂; などが挙げられる。 これらの中でも、 硫黄が好ましく、 粉末硫黄 が特に好ましい。 これらの加硫剤は、 それぞれ単独で、 あるいは 2種以 上を組み合わせて用いることができる。
加硫剤の配合割合は、 ジェン系ゴム成分 1 0 0重量部あたり、 通常 0 . 1〜1 5重量部、 好ましくは 0 . 3〜1 0重量部、 さらに好ましくは 0 . 5〜 5重量部の範囲である。 加硫剤の配合割合がこの範囲にある時に、 引張強度ゃ耐摩耗性に優れるとともに耐熱性や残留ひずみ等め特性にも 優れた加硫物が得られる。
加硫促進剤としては、 例えば、 N—シクロへキシルー 2—べンゾチア ゾ一ルスルフェンアミ ド、 N— t —ブチルー 2—べンゾチアゾールスル フェンアミ ド、 N—ォキシエチレン一 2—ベンゾチアゾールスルフェン アミ ド、 N—ォキシエチレン一 2—べンゾチアゾ一ルスルフェンアミ ド、 N , N ' —ジイソプロピル一 2—べンゾチアゾールスルフヱンアミ ドな
どのようなスルフヱンアミ ド系加硫促進剤; ジフヱ二ルグァ二ジン、 ジ オルト 卜リルグァニジン、 オルト 卜リルビグァニジン等のようなグァニ ジン系加硫促進剤; チォカルボァニリ ド、 ジオルト トリルチオウレァ、 エチレンチォゥレア、 ジェチルチオゥレア、 トリメチルチオゥレア等の ようなチォゥレア系加硫促進剤; 2 —メルカプトべンゾチアゾール、 ジ ベンゾチアジルジスルフィ ド、 2—メルカプトべンゾチアゾール亜鉛塩、 2—メルカプトベンゾチアゾールナ卜リゥム塩、 2 _メルカプトべンゾ チアゾールシクロへキシルァミン塩、 2— ( 2 . 4 —ジニトロフヱニル チォ) ベンゾチアゾール等のようなチアゾール系加硫促進剤; テ卜ラメ チルチウラムモノスルフィ ド、 テトラメチルチウラムジスルフィ ド、 テ トラェチルチウラムジスルフィ ド、 テトラブチルチウラムジスルフィ ド、 ジペンタメチレンチウラムテトラスルフィ ド等のようなチウラム系加硫 促進剤 ; ジメチルジチ才力ルバミ ン酸ナトリウム、 ジェチルジチォカル ノくミ ン酸ナトリウム、 ジ一 n —ブチルジチォ力ルバミ ン酸ナトリウム、 ジメチルジチ才力ルバミ ン酸鉛、 ジメチルジチ才力ルバミ ン酸亜鉛、 ジ ェチルジチォカルバミ ン酸亜鉛、 ジ— n —ブチルジチォカルバミ ン酸亜 鉛、 ペンタメチレンジチォ力ルバミン酸亜鉛、 ェチルフヱニルジチ才力 ルバミ ン酸亜鉛、 ジェチルジチ才力ルバミ ン酸テルル、 ジメチルジチォ 力ルバミ ン酸セレン、 ジェチルジチォカルバミ ン酸セレン、 ジメチルジ チォカルバミ ン酸銅、 ジメチルジチ才力ルバミ ン酸鉄、 ジェチルジチォ カルバミ ン酸ジェチルァミ ン、 ペンタメチレンジチォ力ルバミ ン酸ピぺ リジン、 メチルペンタメチレンジチォカルバミ ン酸ピペコリン等のよう なジチォ力ルバミ ン酸系加硫促進剤; イソプロピルキサン 卜ゲン酸ナ卜 リウム、 イソプロピルキサン卜ゲン酸亜鉛、 ブチルキサントゲン酸亜鉛
等のようなキサントゲン酸系加硫促進剤; などが挙げられる。
これらの加硫促進剤は、 それぞれ単独で、 あるいは 2種以上を組み合 わせて用いられるが、 少なく ともスルフェンアミ ド系加硫促進剤を含む ものが特に好ましい。 加硫促進剤の配合割合は、 ジェン系ゴム成分 1 0 0重量部あたり、 通常 0. 1〜1 5重量部、 好ましくは 0. 3〜1 0重 量部、 さらに好ましくは 0. 5〜5重量部の範囲である。
加硫活性化剤としては、 特に制限はないが、 例えばステアリ ン酸など のような高級脂肪酸や酸化亜鉛などを用いることができる。 酸化亜鉛と しては、 例えば、 表面活性の高い粒度 5 m以下のものを用いるのが好 ましく、 かかる具体例としては、 粒度が、 例えば、 0. 0 5〜0. 2 β mの活性亜鉛華や 0. 3〜 1〃mの亜鉛華などを挙げることができる。 また、 酸化亜鉛は、 ァミ ン系の分散剤や湿潤剤で表面処理したものなど を用いることができる。
これらの加硫活性化剤は、 それぞれ単独で、 あるいは 2種以上を併用 して用いることができる。 加硫活性化剤の配合割合は、 加硫活性化剤の 種類により適宜選択される。 高級脂肪酸を用いる場合、 ゴム成分 1 0 0 重量部あたり、 通常 0. 0 5〜1 5重量部、 好ましくは 0. 1〜 1 0重 量部、 より好ましくは 0. 5〜5重量部である、 酸化亜鉛を用いる場合- ゴム成分 1 0 0重量部あたり、 通常 0. 0 5〜1 0重量部、 好ましくは 0. 1〜5重量部、 より好ましくは 0. 5〜2重量部である。 酸化亜鉛 の配合割合がこの範囲にある時に、 加工性、 引張強度及び耐摩耗性など の特性が高度にバランスされる。
その他の配合剤の例としては、 例えば、 シランカップリング剤以外の カップリ ング剤 ; ジエチレングリコール、 ポリェチレングリコール、 シ
リコーンオイルなどのような活性剤;炭酸カルシウム、 タルク、 クレー などのような充填剤 ; プロセス油、 ヮックスなどが挙げられる。
本発明のゴム組成物は、 常法に従って各成分を混練することにより得 ることができる。 例えば、 加硫剤及び加硫促進剤を除く配合剤とジェン 系ゴム成分とを混合した後、 得られた混合物に加硫剤及び加硫促進剤を 混合することによってゴム組成物を得ることができる。 補強剤としてシ リカを用いる場合の一例を示すと、 次のとおりである。
ジェン系ゴム成分と加硫剤及び加硫促進剤を除く配合剤とを混練する 場合、 先ず、 ジェン系ゴム成分とシリカの少なくとも一部とをロール、 バンバリ一等のような混合機を用いて混合し、 次いで、 加硫剤及び加硫 促進剤を除く残余の配合剤を添加し混合すると、 分散性が向上し、 より 優れた性質を備えたゴム組成物を得ることができる。 この場合、 シリカ の添加は、 一括でもよいが、 所定量を 2回以上に分割して添加すると分 散が容易になり、 シリカとジェン系ゴム成分との混合が一層容易になる。 例えば、 1回目にシリカの全量の 1 0〜9 0重量%を添加し、 残余を 2 回目以降に添加することができる。 ジェン系ゴム成分とシリ力とを混合 する際の温度は、 通常、 8 0〜2 0 0 °C、 好ましくは 1 0 0〜1 9 0 °C、 さらに好ましくは 1 4 0〜 1 8 0 °Cである。 この温度が、 過 Sに低くな ると耐摩耗性の向上が少なく、 一方、 過度に高くなるとジェン系ゴム成 分の焼けが生じるので、 いずれも好ましくない。 混合時間は、 通常、 3 0秒以上であり、 好ましくは 1〜3 0分間である。 得られた混合物を通 常 1 0 0 °C以下、 好ましくは室温〜 8 0 °Cまで冷却後、 加硫剤及び加硫 促進剤を加え混練することにより、 本発明のゴム組成物が形成される。 この組成物を、 次いで、 通常 1 2 0〜2 0 0 °C、 好ましくは 1 4 0〜 1
80°Cの温度でプレス加硫することにより加硫ゴムを得ることができる。 発明を実施するための最良の形態
以下に、 製造例、 実施例及び比較例を挙げて、 本発明についてより具 体的に説明する。 これらの例中の部及び%は、 特に断わりのない限り重 量基準である。
各種の物性の測定は、 下記の方法に従って行った。
(1) 共重合体中の結合スチレン量は、 J I S K 6383 (屈折率法) に準じて測定した。
(2) 共重合体中のァミノ基含有単量体結合単位量は、 共重合体をテト ラヒ ドロンフランに溶解し、 メタノール ァセトン (50Z50容量%) で再沈澱凝固を 2回行い、 真空乾燥後、 50 OMH z — NMRで測 止した。
(3) ム一ニー粘度 (ML1 + 4、 100°C) は、 J I S K 6301に 準じて測定した。
(4) 引張強度は、 J I S K 6301に準じて、 300%応力 (Kg f / c m2) モジュラスを測定した。
(5) 発熱性、 レオメ トリ ックス社製 RD A— I Iを用い、 1 %ねじれ、 20H z、 60 °Cの t a n Sを測定した。 この特性は、 指数 ( t a n 5 60°Cの指数) で表示した。 この指数は、 大きい程好ましい。
(6) 耐摩耗性は、 ASTM D 2228に従い、 ピコ摩耗試験機を用 いて測定した。 この特性は、 指数 (耐摩耗指数) で表示した。 この指数 は、 大きい程好ましい。
(7) 加工性は、 ロールへの巻き付き性を観察し、 以下の基準で評価し た。 5 : きれいに巻き付く、 4 :僅かに浮き上がる、 3 :巻き付く力
半分ぐらいが浮き上がる、 2 :巻く付くカ^ 浮き上がる頻度が多い、 :殆ど巻き付かない。
製造例 1〜2
撹拌機付きタンクに水 200部、 ロジン酸石鹼 3部、 t - ルカブタン 0. 15部及び表 1の組成の単量体を仕込んだ。 反応器温度 を 5°Cとし、 ラジカル重合開始剤としてクメンハイ ドロパ一ォキサイ ド 0. 1部、 ソジゥム · ホルムアルデヒ ド ' スルホキシレート 0. 2部及 び硫酸第二鉄 0. 01部を添加して重合を開始した。 転化率が 70%に 達した時点でジェチルヒ ドロキシルアミ ンを添加し反応を停止させた。 次いで、 未反応単量体を回収し、 ナフテンオイルを重合体 100重量部 にっき 37. 5重量部混合した。 これを硫酸と食塩により凝固させてク ラムとした後、 クラムドライヤーで乾燥させジェン系ゴム N 0. 1 ~2 を得た。 ジェン重合体の性状を表 1に示した。
表 1
ジェン系ゴム N 0. 1 2
仕込量 (部)
ブ夕ジェン 67 55
スチレン 32 44
H EMA (* 1) 1
DMA PAA (* 2) 1
結合量 (w t. %)
スチレン 25. 1 36. 5
極性基含有単量体 1. 2 0. 5
プロセスオイル (* 3) 37. 5
ゴノ π ノ 'しレ十ノノ /しレ 、 Λ ノ ^ 1 . O
ム一二一粘度 52 52
(ML1+4、 100°C)
(* 1) ヒ ドロキシルェチルメタクリ レート (* 2) N, N—ジメチルァミノプロピルァクリルァミ ド (* 3) サンセン 410 (日本サン石油社製; ナフテン系オイル) (* 4) フレックス M (富士興産社製; ァロマ系オイル)
製造例 3 撹拌機付きォー 卜クレーブに、 シクロへキサン 8000 g、 スチレン 400 g及びブタジェン 800 gを入れ、 テトラメチルェチレンジアミ ン (TMEDA) 10ミ リモル及び n—ブチルリチウム 10ミ リモルを 入れ、 40°Cで重合を開始した。 重合開始 10分後に、 残部のブタジェ ン 800 gを連続的に添加した。 重合転化率が 100%になったことを 確認してから、 N—メチルー £—力プロラクタム (NMC) を 10ミ リ モル量添加して、 20分間反応させた。 反応終了後、 停止剤としてメタ ノールを 20ミ リモル添加し、 2, 6—ジ一 t—プチルフヱノールを 2 0 g添加してから、 スチームストリ ッビング法により重合体の回収を行 い、 ジェン系ゴム No. 3を得た。 重合体の物性を表 2に示した。
製造例 4〜7 製造例 3と同様にして、 表 2記載の重合条件で重合を行った後、 表 2 記載量の四塩化錫 (S n C 14) を添加して 30分間反応した。 次いで、 使用した n—プチルリチウムの 2倍モル量のブタジェンを添加し 15分 間反応させた後、 表 2記載の変性剤を添加し 30分間反応させた。 その 後、 製造例 3と同様にして重合体を回収し、 ジェン系ゴム No. 4〜7
を得た。 それら重合体の性状を表 2に示した (
表 2
(* 1 ) NMC ; N—メチル一 ε —力プロラクタム
Ε 0 ; ェチレンォキシ ド
NVP ; Ν—ビニルピロリ ドン
ΕΑΒ ; 4, 4' -ビス(ジェチルァミ ノ)ベンゾフェノ ン 実施例 1 8、 比較例 1
原料ゴムとして、 製造例で作成したジェン系ゴム N o . 1〜2及び市 販品の表 4記載のジェン系ゴムを用い、 表 3の配合処方に基づいて、 容 量 2 5 O m 1のブラベンダータイプミキサ一中で、 原料ゴムの全量とシ リカの半量とシラン力ップリング剤の半量とを 1 7 0 °Cで 2分間混合後、 硫黄及び加硫促進剤を除く残りの配合剤を添加し、 同温度で 3分間混練 した。 原料ゴム、 シリカ、 カーボンブラック、 シランカップリング剤、 プロセスオイル及び脂肪酸塩の配合量は表 4に示した。
次ぎに、 得られた混合物と、 硫黄及び加硫促進剤を 5 0 °Cのオープン ロールに加えて混練した後、 1 6 0 °Cで 3 0分間プレス加硫して試験片 を作成し、 各物性を測定した。 結果を表 4に示す。
表 3
配合 1 一回目 二回目 三回目
原料ゴム
シリ力 半量
カーボンブラック (*1)
シラン力ップリング剤 (*2)
プロセスオイル (*3) 変量
酸化亜鉛 (*4)
ステアリ ン酸 2
脂肪酸塩 (*5) 3
ワックス (*6) 5
老化防止剤 (*7) 2
硫 1 . 5
加硫促進剤 (*8) 3
(* 1) シ一ス ト KH (東海カーボン社製)
(* 2) S i 69 (デグサ社製)
(* 3) フレックス M (富士興産社製)
(* 4) 亜鉛華# 1 (本荘ケミカル社製) ;粒度 =0.4〃m
(* 5) ステアリ ン酸カルシウム (旭電化社製)
6) スプレングー R— 100 (花王社製)
(* 7) ノクラック 6 C (大内新興社製)
(* 8) ノクセラー CZ (大内新興社製) 表 4 実 S 例
1 2 3 4 5 6 7 8 1 ジェン系ゴム No.1 137.5 137.5
(100) (100)
ジェン系ゴム No.2 137.5 137.5
(100) (100)
SBR1778J(*2) 137.5 137.5 137.5
(100) (100) (100) SBR9520(*3) 137.5
(100)
IR2200(*4) 配合剤 (部) シリ力 (*5) 80 80 80 50 80 80
シリ力(木 6) 80 80 80 カーボンブラ ッ ク 30
シラ ンカ ップ
リ ング剤 4 4 4 4 3 4 4 4 4 プロセスオイ 18.75 脂肪酸塩 2 4 2 2 2 2 2 2
300%応力(Kgf/cni2) 155 162 142 133 153 135 139 109 80 tan<560°C指数 (*7) 127 131 133 127 127 119 116 116 100 酎摩耗指数 (*7) 145 156 128 121 138 112 109 107 100 加工性 5 5 5 5 5 4 4 4 4
(*1) ( ) 内の数値は、 油分の除いたゴム成分の重量
(*2) 油展 SBR (日本ゼオン社製;結合スチレン含有量 =
23. 5重量%、 ム一二一粘度 (MLい 4 、 100°C) = 42、 ナフテン系オイル)
(*3) 油展 SBR (日本ゼオン社製;結合スチレン含有量 =
35重量%、 ム一ニー粘度 (MLい 4、 100°C) =49、 ァロマ系オイル)
(*4) ハイシスポリイソプレンゴム (日本ゼオン社製; ム一ニー
粘度 (ML1+4、 100°C) =83)
(*5) Z 1165MP (ローヌプーラン社製 :窒素吸着比表面積 =
175m2/g)
(*6) 二プシル VN3 (日本シリカ社製;窒素吸着比表面積 =
24 OmVg)
(*7) これらの指数は、 比較例 1を 100としてのものである。 表 4の結果から、 本発明のゴム組成物からの加硫ゴム (実施例 1〜8) は、 引張強度、 発熱性、 耐摩耗性、 及び加工性のいずれの特性にも優れ ることがわかる。 特に、 ジェン系ゴム成分として、 ヒ ドロキシル基や第 3級ァミノ基などのへテロ原子含有極性基を有するジェン系ゴムを用い
ると (実施例 1〜5 ) 、 引張強度、 発熱性、 耐摩耗性、 及び加工性のい ずれの特性も高度にバランスされることがわかる。 また、 比表面積の小 さいシリカを用いると、 引張強度、 発熱性及び耐摩耗性がさらに改善さ れ (実施例 3と 4の比較、 実施例 6と 8の比較) 、 天然ゴムやカーボン ブラックを併用しても、 発熱性ゃ耐摩耗性に優れることなどがわかる (実 施例 5 ) 。
実施例 9〜: L 3、 比較例 2〜 3
表 6記載の原料ゴムを用い、 表 5記載の配合 2に基づいて以下の操作 を行った。 容量 2 5 0 m l のバンバリ一中で、 先ず、 原料ゴムの全量、 シリ力の半量及びシラン力ップリング剤の半量を 1 6 0 °Cで 2分間混練 した後、 硫黄及び加硫促進剤を除く残りの配合剤を添加し、 同温度で 2 . 5分間混練した。 次ぎに、 得られた混合物と、 硫黄及び加硫促進剤とを 5 0 DCのオープンロールに加えて混練した後、 1 6 0 °Cで 3 0分間プレ ス加硫して試験片を作成し、 各物性を測定した。 結果を表 6に示す。
表 5
配合 2 一回目 二回目 三回目
原料ゴム
シリ力
シラン力ップリング剤 (*1)
プロセスオイル
ジェチレングリコール
酸化亜鉛 (*2) 2
ステアリ ン酸
脂肪酸塩
老化防止剤 (*3) 2
硫 it 1 · 4 加硫促進剤 (*4) 変量
(* 1 ) S i 6 9 (デグサ社製)
(* 2 ) 亜鉛華 # 1 (本荘ケミカル社製)
(* 3 ) ノクラック 6 C (大内新興社製)
(* 4 ) ノクセラ一 C Z (大内新興社製)
表 6
実 施 例 比較例
9 10 11 12 13 2 3 ゴム成分(部)
ジェン系ゴム No. 3 70
ジェン系ゴム No. 4 100
ジェン系ゴム No. 5 100
ジェン系ゴム No. 6 100
ジェン系ゴム No. 7 100 100 100
IR2200(*1) 30
配合剤(部)
シリ力 (*2) 40 50 50
シリ力 (*3) 50 50 50 50 カーボンブラック 20
シランカツプリ ング剤 2 3 4 3 3 3 3 プロセスオイル(*4) 10 10 10 20 20 20
プロセスオイル(*5) 一 10 - - - - - 脂肪酸塩 (*6) 一 2 2 2 2 - - 脂肪酸塩(*7) 2 - - - 一 - - ステアリ ン酸 2 2 2 2 2 4 2 加硫促進剤 2.5 2 2.5 2 2 2 2
300%応力(Kgf/cm2) 148 115 128 135 116 90 100 て3!1(560° 旨数(*8) 128 136 122 125 107 105 100 耐摩耗指数(*8) 155 114 122 114 104 75 100 加工性 5 4 4 5 4 3 3
(* 1) ハイシスポリイソプレン (日本ゼオン社製)
(* 2) Z 1165MP (ローヌプーラン社製;窒素吸着比表面積:
175mVg)
(* 3) 二プシル VN3 (日本シリカ社製;窒素吸着比表面積 =
24 OmVg)
(* 4) KF— 96— 200 (信越化学社製; シリ コーンオイル)
(* 5) フレックス M (富士興産社製)
(* 6) ステアリ ン酸リチウム (堺化学社製)
(* 7) ラウ リル酸カルシウム (日本油脂社製)
(* 8) これらの指数は、 比較例 3を 100としてのものである。 表 6の結果から、 本発明のゴム組成物からの加硫ゴム (実施例 9〜1 3) は、 引張強度、 発熱性、 耐摩耗性、 及び加工性のいずれの特性にも 優れることがわかる。 また、 ジェン系ゴム成分として、 ヘテロ原子含有
の極性基を導入したジェン系ゴムを用いると (実施例 9〜12) 、 引張 強度、 発熱性、 耐摩耗性、 及び加工性のいずれの特性も高度にバランス されることがわかる。 それに対し、 脂肪酸塩の代わりにステアリン酸等 の脂肪酸を増量すると (比較例 2) 、 引張強度ゃ耐摩耗性に劣ることが わかる。
本発明の実施態様を以下に示す。
(1) ジェン系ゴム成分 100重量部、 補強剤 10〜200重量部およ び脂肪酸塩 0. 1〜15重量部を含んでなるゴム組成物。
(2) ジェン系ゴム成分のム一ニー粘度 (ML1 + 4、 100°C) が 10 〜200の範囲である (1) 記載のゴム組成物。
(3) ジェン系ゴムが、 天然ゴム、 ポリイソプレンゴム、 ポリブタジェ ンゴム、 スチレンーブタジェン共重合体及びスチレン一ィソプレン一ブ 夕ジェン三元共重合体から選ばれる少なくとも 1種である (1) または
(2) 記載のゴム組成物。
(4) ジェン系ゴムが、 ヘテロ原子含有の極性基を有するジェン系ゴム、 あるいはヘテロ原子含有の極性基を有するジェン系ゴムとその他のジェ ン系ゴムとからなるものである (1) または (2) 記載のゴム組成物。
(5) ヘテロ原子が、 周期率表の第 2周期ないし第 4周期で且つ第 5 B 属または第 6 B属に属する原子である (4) 記載のゴム組成物。
(6) ヘテロ原子が、 窒素原子、 酸素原子、 硫黄原子またはリン原子で ある (5) 記載の組成物。
(7) ヘテロ原子含有極性基が、 ヒ ドロキシル基、 ォキシ基、 エポキシ 基、 カルボキシル基、 カルボニル基、 ォキシカルボニル基、 スルフィ ド 基、 ジスルフィ ド基、 スルホニル基、 スルフィニル基、 チォカルボニル
基、 イ ミ ノ基、 アミノ基、 ニ ト リル基、 アンモニゥム基、 ィ ミ ド基、 ァ ミ ド基、 ヒ ドラゾ基、 ァゾ基またはジァゾ基である (4) 記載のゴム組 成物。
(8) ヘテロ原子含有の極性基を有するジェン系ゴムが、 ヘテロ原子含 有の極性基を有するビニル系単量体と共役ジェンとの共重合体あるいは ヘテロ原子含有の極性基を有するビニル系単量体と共役ジェンと芳香族 ビニルとの共重合体などのような、 極性基含有ビニル系単量体の単位を 含む共重合体である (4) 〜 (7) のいずれかに記載のゴム組成物。
(9) ヘテロ原子含有の極性基を有するジェン系ゴムが、 ヘテロ原子含 有の極性基を有するビニル系単量体結合単位 0. 01〜20重量%と共 役ジェン結合単位 40〜99. 99重量%と芳香族ビニル結合単位 0〜 55重量%とからなる共重合体である (8) 記載のゴム組成物。
(10) ヘテロ原子含有の極性基を有するビニル系単量体が、 アミノ基 含有ビニル系単量体、 ヒ ドロキシル基含有ビニル系単量体及びォキシ基 含有ビニル系単量体から選ばれる少なく とも 1種である (8) または (9 ) 記載のゴム組成物。
(11) アミノ基含有ビニル系単量体が、 第 3級アミノ基含有ビニル系 単量体である (10) 記載のゴム組成物。
(12) 第 3級アミノ基含有ビニル系単量体が、 N, N—ジ置換ァミノ アルキレー ト、 N, N—ジ置換アミ ノアルキルアク リルアミ ド、 N, N ージ置換ァミ ノ芳香族ビニル化合物及びピリジル基を有するビニル化合 物から選ばれる少なくとも 1種である (11) 記載のゴム組成物。
(13) ヒ ドロキシル基含有ビニル系単量体が、 ヒ ドロキシル基含有不 飽和カルボン酸系単量体である (10) 記載のゴム組成物。
(14) ヒ ドロキシル基含有不飽和カルボン酸系単量体が、 ヒ ドロキシ ル基含有ァクリル酸エステルまたはヒ ドロキシル基含有メタクリル酸ェ ステルである (13) 記載のゴム組成物。
(15) ヘテロ原子含有の極性基を有するジェン系ゴムが、 共役ジェン の重合体であって分子中に結合した活性金属を有する重合体あるいは共 役ジェンと芳香族ビニルとの共重合体であって分子中に結合した活性金 属を有する共重合体に、 変性剤を反応させることによって、 該重合体ま たは共重合体中に該極性基を導入した極性基含有ジェン系ゴムである (4 ) 〜 (7) のいずれかに記載のゴム組成物。
(16) ヘテロ原子含有の極性基を有するジェン系ゴムが、 共役ジェン 結合単位 40〜100重量%と芳香族ビニル結合単位 60〜0重量%と の重合体または共重合体である (15) 記載のゴム組成物。
(17)活性金属が、 ァニオン重合可能な金属である (15) または (1 6) 記載のゴム組成物。
(18) ァニオン重合可能な金属が、 アルカリ金属である (17)記載 のゴム組成物。
(19) 活性金属が、 重合体鎖末端に結合しているものである (15) 〜 (18) のいずれかに記載のゴム組成物。
(20) 活性金属を重合体鎖末端に有する重合体または共重合体が、 ァ 二オン重合によって得られたものである (19) 記載のゴム組成物。 (21) 変性剤が、 ケトン類、 エステル類、 アルデヒ ド類、 エポキシ類、 ェピハロヒ ドリ ン類、 カルポジイミ ド類、 シッフ塩基類及び炭素数 2〜 3の環状ィ ミ ン化合物から選ばれる少なく とも 1種である (15) 〜 (2 0) のいずれかに記載のゴム組成物。
(22) 変性剤が、 分子内に活性金属と反応性の官能基とヘテロ原子含 有極性基とを有する化合物である (15) 〜 (20) のいずれかに記載 のゴム組成物。
(23) 活性金属と反応性の官能基が、 炭素一炭素不飽和基、 ハロゲン 原子またはカルボニル基である (22) 記載のゴム組成物。
(24) 炭素一炭素不飽和基が、 ビニル基である (23) 記載のゴム組 成物。
(25) ヘテロ原子含有極性基が、 ヒ ドロキシル基、 ォキシ基、 または アミノ基である (22) 〜 (24) のいずれかに記載のゴム組成物。 (26) 分子内に官能基と極性基を有する化合物が、 ビニル基とヒ ドロ キシル基とを持つ化合物、 ビニル基とアミノ基とを持つ化合物、 ビニル 基とアルコキシシリル基とを持つ化合物、 ハロゲン原子とアルコキシシ リル基とを持つ化合物またはカルボニル基とアミノ基とを持つ化合物で ある (22) 記載のゴム組成物。
(27) ヘテロ原子含有の極性基を有するジェン系ゴムにおける共役ジ ェン結合単位中のビニル結合割合が、 10~90%である (15) 〜 (2
6) のいずれかに記載のゴム組成物。
(28) 共役ジェンが、 ブタジエンまたはイソプレンである (8) 〜 (2
7) のいずれかに記載のゴム組成物。
(29) 芳香族ビニルが、 スチレンである (8) 〜 (28) のいずれか に記載のゴム組成物。
(30) 脂肪酸塩が、 脂肪酸金属塩である (1) 〜 (29) のいずれか に記載のゴム組成物。
(31) 脂肪酸金属塩が、 脂肪酸アルカリ金属塩、 脂肪酸アルカリ土類
金属塩及び脂肪酸遷移金属塩から選ばれる少なくとも 1種である (30) 記載のゴム組成物。
(32) 脂肪酸の炭素数が、 1〜36個である (30) または (31) 記載のゴム組成物。
(33) 補強剤が、 カーボンブラックである (1) 〜 (32) のいずれ かに記載のゴム組成物。
(34) 補強剤が、 シリカである (1) 〜 (32) のいずれかに記載の ゴム組成物。
(35) 補強剤が、 シリ力およびカーボンブラックである (1) 〜 (3 2) のいずれかに記載のゴム組成物。
(36) シリカとカーボンブラックとの配合割合が、 10 : 90-99 : 1 (重量比) である (35) 記載のゴム組成物。
(37) シリカの比表面積が、 窒素吸着比表面積 (BET法) で表わし て、 50〜40 O mS/Z gである (34) 〜 (36) のいずれかに記載 のゴム組成物。
(38) さらにシランカップリ ング剤を含んだものである (1) 〜 (3 7) 記載のゴム組成物。
(39) シランカップリング剤の配合量が、 シリカ 100重畺部あたり 0. :!〜 30重量部である (38) 記載のゴム組成物。
(40) さらに加硫剤、 加硫促進剤及び加硫活性化剤を含んだものであ る (1) 〜 (39) のいずれかに記載のゴム組成物。
(41) ゴム成分 100重量部あたり加硫剤 0. 1〜15重量部および 加硫促進剤 0. 1~15重量部を含んだものである (40) 記載のゴム 組成物。
(42) 加硫促進剤として、 少なくともスルフェンアミ ド系加硫促進剤 を含むものである (40) または (41) 記載のゴム組成物。
(43) 加硫活性化剤として、 酸化亜鉛を含むものである (40) 〜 (4 2) のいずれかに記載のゴム組成物。
(44) 酸化亜鉛の粒度が 5 / m以下である (43) 記載のゴム組成物。 (45) 酸化亜鉛の配合割合が、 ゴム成分 100重量部あたり 0. 05 〜10重量部である (43) または (44) 記載のゴム組成物。
産業上の利用可能性
本発明の組成物は、 シリ力配合材料の特徴である優れた転動抵抗性を 損なうことなしに、 引張強度及び耐摩耗性が大幅に改善され且つ優れた 加工性を有する加硫ゴムを与える。 このゴム組成物は、 このような特性 を生かして各種用途に利用できる。 例えば、 トレッ ド、 カーカス、 サイ ドウオール、 ビード部などのようなタイヤ各部位の材料としての利用、 あるいはホース、 窓枠、 ベルト、 靴底、 防振ゴム、 自動車部品などのよ うなゴム製品としての利用、 さらには、 耐衝撃性ポリスチレン、 ABS 樹脂等のような樹脂の強化用ゴムとしての利用、 などが可能である。 特 に、 トレッ ドとして、 例えば、 低燃費タイヤ、 オールシーズンタイヤ、 高性能タイヤ、 スタツ ドレスタイヤ等のタイヤ卜レツ ドとして、 高い有 用性が期待できる。