WO1996035339A1

WO1996035339A1 - COMPOSITION ALIMENTAIRE POUR ANIMAUX CONTENANT DE L'ACIDE POLY-η-GLUTAMIQUE

Info

Publication number: WO1996035339A1
Application number: PCT/JP1996/001242
Authority: WO
Inventors: Hiroyuki Tanimoto; Hitoshi Sato; Masahiko Karasawa; Kazuya Iwasaki; Akio Oshima; Sonosuke Adachi
Original assignee: Ajinomoto Co Inc
Current assignee: Ajinomoto Co Inc
Priority date: 1995-05-12
Filing date: 1996-05-10
Publication date: 1996-11-14
Anticipated expiration: 1997-11-12
Also published as: BR9608518A; CA2220939A1; US6251422B1; EP0826310A1; EP0826310A4; AU5659596A; JPH0928309A

Description

明細書ポリ一 y—グルタミン酸を含有する飼料組成物

技術分野

本発明はミネラル吸収促進、卵殻強化効果を有し、加うるに、体脂肪の蓄積量を減少させる飼料組成物に関する。詳しくは、ポリ一ァーグル夕ミン酸及び Z又はその分解物を含有する飼料組成物に関する。

背景技術

飼料にはタンパク質、炭水化物、脂肪、ミネラル、ビタミンが配合されており、一般的にタンパク質源として、脱脂大豆、魚粉、ミートボーンミール、菜種粕等、炭水化物源として、とうもろこし、小麦等、脂肪源として、動物性脂肪、植物性脂肪が用いられ、ミネラル中のカルシゥム源としては炭酸カルシウム、燐酸カルシウム、貝殻粉等が、鉄源としては塩化第二鉄、硫酸鉄等が用いられている。

畜産業界において、生産性の向上を目的に、豚、鶏等の家畜、家禽に栄養効率の高い飼料を与えることにより、成長速度を高める試みが行われているが、骨の成長が增体に追いつかずに脚弱や奇形の問題が起こつている。飼料中のミネラル、特にカルシウムの利用性が悪いことがこの原因と考えられている。また、養鶏では卵殻強度の低下の問題等もある。一方、畜産動物において、発育促進の目的のために、エネルギー摂取量が多くなつてきており、体脂肪の蓄積量が増大する傾向にある。しかし、最近の健康食ブームにより、動物性脂肪を食べないようにする人々が増大し、体脂肪の少ない畜産物を生産する方法や飼料の開発が広く要望されている。ぺット業界においても、同様にミネラル、特にカルシウムの利用性が悪いこととや、ぺットの運動不足、日光照射不足等の問題により、ぺットに骨粗鬆症、骨軟化症等の骨の疾患が増加している。

ミネラルの利用性を上げる方法として、飼料に配合するミネラル量の増加、またはミネラル源として、吸収性のよい塩を給与することにより、ミネラルの吸収量を高める方法が一般的である。

し力、し、ミネラルの過剰給与は他のミネラル、例えばカルシウムは鉄、マグネシゥムの利用性の低下を引き起こすこと（日本栄養食糧学会誌， 39, 433, 1986)が問題である。また、ミネラル塩の形態を可溶性塩に変えることにより吸収率を向上させる試みもおこなわれているが、その吸収率には大きな差はなく、根本的な解決法でないのが現状である。

一般的に、ミネラルが吸収されるには腸管内で可溶性状態にあることが必須である。ミネラル、特にカルシウム、鉄の可溶化作用を持つことにより、ミネラルの腸管吸収を促進する物質としてカゼィンホスホぺプチド（C P P ) が知られており（特公平 3— 58718) 、 C P Pを含有する飼料（特公平 3— 71 101) も世に知られている。し力、し、 C P Pは腸管内で小腸粘膜に存在するアルカリフォスファタ一ゼにより脱燐酸化（特開平 5— 244901) を受けたり、あるいは消化管内に分泌される消化酵素によりさらに分解されるこ.とより、腸管内におけるミネラルの可溶化能力が低下すると言われており、従って、 C P Pの補給効果にバラツキが出て一様でない。

また、 C P Pと i n v i t roで C P Pの酵素的脱燐酸化を防止する物質 (ォレアノール酸等）を共存させた飼料（特開平 5— 176688) も知られているが、ォレアノール酸等が実際に小腸内で酵素的脱燐酸化を防止するかについては何等開示されていない。 —方、体脂肪の低減化を目的とした家畜、家禽用飼料として、ァミノ酸成分としてバリン、ロイシンおよびィソロイシンをそれぞれ 0. 01〜 3. 00重量％を配合した例が特開平 3— 219838号公報に開示されている。また、飼料 kg当りビタミン D ₃を 750〜2500 を配合した例が特公平 6— 95892号公報に開示されている。

腸管内でミネラルの可溶化能を持ち、ミネラルの吸収を促進する物質として、納豆の粘質物の主成分であるポリ—ァ—グルタミン酸がある。ポリ―ァ一グルタミン酸はその分子内に多数存在するカルボキシル基の作用により、ミネラル可溶化能を有する。さらにまた、 7—ペプチド結合により結合しているため、小腸内に存在する消化酵素により分解されず、腸管内でも活性を保持していると考えられている。し力、し、ポリ一 7—グルタミン酸を含有する飲食品（特開平 3— 30648、特開平 5— 316999) については世に知られているが、ポリ一 y—グルタミン酸を含有する飼料については未だ知られていない。

本発明の目的は、ミネラルの可溶化能を腸管内で保持しミネラルの腸管吸収を促進する物質を含有する、ミネラルの利用性の高い飼料組成物あるいは卵殻強度を増加させる飼料組成物を開発することである。

本発明の他の目的は、動物（家畜、家禽）の体脂肪、特に腹腔内脂肪量を減少させる飼料組成物を開発することである。

発明の開示

本発明者らはこの様な目的を達成するベく鋭意検討の結果、前述のポリー 7—グルタミン酸を動物（例えば、家畜、家禽、ぺット等）の飼料に加えると、ミネラルの'腸管吸収を促進させ、骨及び卵殻の形成を促進させるのみならず、体脂肪の蓄積量を減少させ、しかも屠体の歩留りも向上させることを見い出し、この知見に基づいて本発明を完成させた。すなわち、本発明はミネラル吸収促進材として、更には体脂肪の蓄積抑制材としてポリー γ—グルタミン酸を含有することを特徴とする飼料組成物である。

図面の簡単な説明

図 1は、実施例 10のカルシウム保持率を示すグラフである。

発明を実施するための最良の形態

本発明に用いられるポリ一 7—グルタミン酸は納豆の粘質物中のポリ一ァーグルタミン酸を抽出、精製して用いてもよく、納豆菌等のバチルス属の菌体外に分泌するポリ― 7—グルタミン酸を抽出、精製して用いてもよい。また、純度が高いものでもよいが、必ずしも純度が高い必要はなく、納豆の粘質物中の、あるいは納豆菌の分泌物であるレバン等の他の物質を含んでいても何ら支障がない。

本発明に用いられるポリ一ァーグルタミン酸の平均分子量には制限がなく、通常納豆あるいは納豆菌から分離した場合は、 1000〜300万の範囲であり、分解物の場合は通常 1000〜100万の範囲であるが、取り分け 1万〜 100万のポリ一 7—グルタミン酸を用いるのが好ましい。

ポリ一ァーグルタミン酸は一般的に D体と L体の混合物であり、菌体あるいは培地の組成により D Z L比は変動すると言われている。例えば、特開平 3 — 47087に示されるポリーア一グルタミン酸は L体が 90 %以上占めるとされている。本発明に用いられるポリ一 Ί一グル夕ミン酸の D Z L比には制限がなく、どの D / L比のポリーア—グル夕ミン酸も使用することが出来る。

当該分子量のポリ―ァーグルタミン酸を生成するには、当該分子量より大きいポリ—ァ—グルタミン酸を酸あるいは y結合を分解する細菌あるいは臓器由来の酵素により低分子化する方法と、納豆菌等の培養により当該分子量のポリーアーグルタミン酸を分泌させる方法があるが、そのどちらのポリ一ァ一グルタミン酸を用いても何ら影響しない。

ポリ一 7—グルタミン酸は一般にナトリウム塩として得られる力《、他の可食性の塩あるいはフリ一のポリグルタミン酸を用いても何ら影響しない。

飼料へのポリ—ァ—グルタミン酸の添加量は 0. 01〜3重量％程度であり、取り分け 0. 01〜 1萆量％程度が好ましい。

飼料は、用途により牛、豚、馬等の家畜用、鶏、七面鳥、ァヒル、ゥズラ等の家禽用、うなぎ、鮎、鯉等の魚用、犬、猫、熱帯魚等のぺット用等があるが、本発明はこれらいかなる用途の飼料にも利用することが出来る。

ポリーア一グルタミン酸以外の他の飼料成分組成は通常の当該飼料の組成と同じでよく、タンパク質、炭水化物、脂肪、ミネラル、ビタミンを含むものであり、飼料中カルシウムは 0. 01〜30%、好ましくは 0. 1〜 5 飼料中鉄は 0. 001〜 1 %、好ましくは 0. 005〜0. 05 %程度でよい。飼料の製造方法は通常の当該飼料の方法と同様で良く、その混合過程においてポリ一ァ—グルタミン酸を他の飼料成分と同時にあるいは別個. に加え、均一に混合すればよい。

給餌方法も当該飼料の'従来の方法でよい。

実施例 1

[ポリーア一グルタミン酸の調製例]

市販の納豆より分離した納豆菌を、 3 £のミニジャーを用いて、麦芽エキス 0. 3 %、酵母エキス 0. 3 %、ポリぺプトン 0. 5 %、グルコース 1. 0 %からなる培養液（p H 6. 0 ) で 32°C、 24時間シード培養した。次に 500 のジャーを用いて、グルコース 7. 5 %、硫安 1. 5 %、 M g S 0 ₄ • 7 H ₂0 0.035%、 M n S 0 · n H 0 0.005%, KH₂P 0₄ 0.15%, MS G 5.0 %、 N a C £ 1.0 %からなる培養液（ p H 6· 4 ) にシード培養後の培養液を 0.5 %接種し、 37°C、 48時間メイン培養した。

培養後の培養液を濃塩酸で p H 2.0にした後、遠心分離機あるいはフィルタープレスにより上清を分離し、 N a C を 10%となるよう添加し、ポリーア—グルタミン酸を塩析させた。回収した粗ポリーア一グルタミン酸画分約 12kgを希水酸化ナトリウム溶液 120 _gに溶解（p H4.0) し、活性炭で脱色、限外濾過による脱塩工程を経た後、水酸化ナトリウム水溶液で中和した。その後スプレードライし、ポリ一ァ一グルタミン酸 (ナ卜リゥム塩）を 2. 5 kg得た。得られたポリ一ァーグルタミン酸の平均分子量を低角度レーザー光散乱形（LAL L S ；東ソ一 L S 8000) で測定したところ、 52万であった。

実施例 2

[ポリーア一グルタミン酸の低分子化の例]

実施例 1で調製したポリ一ァーグルタミン酸を 2 mgZmの濃度に溶解し、塩酸で p H l に調整し、 50°Cで 30分あるいは 70°Cで 1時間加熱した。加熱後、水酸化ナトリウム溶液で中和し、脱塩、スプレードライした。 . 得られたポリーア一グルタミン酸の平均分子量を LAL L Sにより測定したところ、それぞれ 30万、 1万であった。

以下、実施例 1、 2で調製したポリーア—グルタミン酸を用いて、本発明をさらに詳細に説明する。

実施例 3

[ドッグフードの調製例]

とうもろこし 30重量％

小麦粉 35 大豆粕 20

脱脂米ぬか 5

ミートボ一ンミール 5

鶏処理副生物 3

ビタミンミックス 0. 5

ミネラルミックス * ^{2 >} 0. 5

ポリ— ₇一グルタミン酸 1

(平均分子量 30万）

注： * 1 ) ビタミンミックスはビタミン A、ビタミン D、ビタミン E , ビタミ K、チアミン、リボフラビン、パントテン酸、二ァシン、ビタミン Β ₆、コリン、ビタミン _{1 2}、ピオチン、葉酸からなる。

* 2 ) ミネラルミックスはカルシウム、リン、ナトリウム、塩素、カリウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、マンガン、銅、沃素、セレンカヽらなる。

上記成分からなる組成物を混合粉砕し、篩いを用いて整粒した。得られた整粒物に 27重量％となるよう水を加え、ェクストルーダ一にて押し出し処理し、膨化物を得た。得られた膨化物を乾燥機にて 120°C、 20 分間乾燥した後、大豆油を 5重量％となるよう噴霧し、ドッグフードを得た。このドッグフードのカルシウム含量は 1. 0 %であった。

実施例 4

[豚用飼料組成例]

下記の組成の原料を配合し、子豚育成用飼料組成物を得た。

とうもろこし 50重量％

マイ口 23 大麦 13

大豆粕 16

なたね油かす 4

魚粉 2

米ぬか 2. 6

食塩 0. 3

ミネラルミックス '） 0, 1

ビタミンミックス 0. 1

燐酸カルシウム 0. 8

炭酸カルシウム 0. 8

ポリーア一グルタミン酸 0. 3

(平均分子量 1万）

注： * 1 ) および * 2 ) 実施例 3を参照。

この子豚用育成飼料組成物のカルシゥム含量は 0. 55%であつた実施例 5

[うなぎ用飼料組成例]

下記の組成の原料を配合し、うなぎ用飼料組成物を得た。魚粉 64重量％

aジャガイモ澱粉 22

小麦グルテン 2

大豆粕 6

ビタミンミックス 1

塩化コリン 0. 3

ミネラルミックス * ^{2 1} 2. 4

炭酸カルシウム 2 硫酸鉄 0. 1

ポリ一 7—グルタミン酸 0. 2

(平均分子量 52万）

注： * 1 ) および * 2 ) 実施例 3を参照。

このうなぎ用飼料組成物のカルシウム含量は 8. 3 %であった実施例 6

[産卵鶏用飼料組成例]

下記の組成の原料を配合し、産卵鶏用飼料組成物を得た。

とうもろこし 50重量％マイ口 11

大豆粕 14

魚粉 3

コ一ングルテンミーノレ 2

なたね油粕 2

ミ一トボーンミール 4

米ぬか 7. 3

食塩 0. 3

動物性油脂 2. 0

ミネラノレミックス 0. 1

ビタミンミックス 0. 1

炭酸カルシウム 3. 5

燐酸カルシウム 0. 5

ポリ — ァーグルタミン酸 0. 2

(平均分子量 1万）

注： * 1 ) および * 2 ) 実施例 3を参照。この産卵鶏用飼料組成物のカルシウム含量は 3. 4 %であった, 実施例 7

[鶏雛育成用飼料組成例]

下記の組成の原料を配合し、鶏雛育成用飼料組成物を得た。

とうもろこし 50重量％

マイ口 14

大豆粕 23

魚粉 4. 8

なたね油粕 3

ミ一トボーンミーノレ 2

食塩 0. 3

動物性油脂 1. 0

^ 不フノレックス 0. 1

ビタミンミックス 0. 1

炭酸カルシウム 0. 5

燐酸カルシウム 1. 0

ポリ一 7—グルタミン酸 0. 2

(平均分子量 1万）

注： * 1 ) および * 2 ) 実施例 3を参照。

この鶏雛育成用飼料組成物のカルシウム含量は 0. 9 %であった。

実施例 8

[採卵鶏における飼料摂取試験例]

450日齢の採卵鶏 100羽を 50羽ずつ処置群と対照群の 2群に分けた。処置群には実施例 6で調製した飼料組成物を 20日間給与した。対照群には、ポリ一ァーグルタミン酸無添加の対照飼料組成物を処置群と同様な方法で給与した。各群について試験開始前 5 日間及び試験終了前 5 日間の卵殻強度を比較した。結果を表 1 に示す。

表 1

MEAN土 SEM

* ；対照に対して Pく 0 . 0 1

# ；試験開始前を 100とした場合の値実施例 9

[鶏雛における飼料摂取試験例]

0日齢の雛 30羽を 15羽ずつ 2群に分け、 1群には実施例 7で調製した飼料組成物を給与し、もう一方の 1群にはポリ一 y—グルタミン酸無添加の対照飼料組成物を給与した。両群とも 10日間摂取させ、大腿骨重量、大腿骨カルシウム量（％) を測定した。結果を表 2に示す。

表 2

MEAN土 SEM

* ；対照に対して P < 0 . 05 実施例 10

[ラットにおける飼料摂取試験例]

離乳直後の Wi s tar系雄ラット（体重約 50 g ) を 18匹を 6匹ずつ 3群に分け、 C a ; 0. 35%, P ； 0. 7 %含む各飼料を自由摂取させて、 4週間飼育した。用いた飼料群は 1群； 20%大豆タンパク質食群、 2群； 2 %ポリーア一グルタミン酸（平均分子量 52万；実施例 1 ) 添加群、 3群； 2 %ポリ—ァ—グルタミン酸（平均分子量 1万；実施例 2 ) 添加群。飼育期間中の 2、 4週目の終わりの 4日間糞尿を採取し、カルシウムの保持率 = ( 1 - (糞排泄カルシウム量 +尿排泄カルシウム量）摂取力ルシゥム量） X 100 (% ) .を計算した。最終日に大腿骨を摘出し、大腿骨カルシウム量（％) を測定した。結果を図 1及び表 3に示す。

表 3

MEAN土 SEM 以上、実施例 8、 9、 10により、ポリ—ァ—グルタミン酸が腸管におけるカルシゥムの吸収を促進し、骨形成を促進することが証明された。実施例 1 1

[ブロイラ一前期用飼料組成例]

下記の組成の原料を配合し、プロイラ一前期用飼料組成物を得た。

とうもろこし 54. 6重量％大豆粕 32

コーングルテンミール 2

魚粉 2

ミートボーンミール 2

動物性油脂 5

炭酸カルシウム 0. 5

燐酸カルシウム 1. 0

食塩 0. 2

ビタミンプレミックス * ¹ ) 0. 2

ミネラルプレミックス * ^{2 >} 0. 1

L—リジン塩酸塩 0. 1

D L—メチォニン 0. 1

ポリ一 7 —グルタミン酸 0. 2

(平均分子量 30万）

注： * 1 ) および * 2 ) 実施例 3を参照。

このブロイラー前期用飼料組成物のカルシウム含量は 0. 95%であった ₍ 実施例 12

[ブロイラーにおける飼料摂取試験例]

7 日齢のブロイラー雄雛 180羽を 90羽ずつ 2群に分け、 1群には実施例 11で調製した飼料組成物を日間給与し、もう一方の 1群にはポリ一 7一グルタミン酸無添加の対照飼料組成物を 14日間給与した。その後両群ともに市販飼料（ポリーア—グルタミン酸無添加）に切替え、 55日令迄飼育し試験終了時の体重、飼料要求率、中足骨長、屠体歩留および腹腔内脂肪量を比較した。結果を表 4に示す。表 4

*；対照に対して Pく 0.05

#；対照を 100とした場合の値表 4に示した結果より、ポリ一 7—グルタミン酸が骨形成、特に中足骨長を有意に促進し、屠体の歩留りの向上と体脂肪の低減効果も、もたらすことが明らかとなった。

産業上の利用分野

本発明はミネラル吸収促進材として更には体脂肪の蓄積抑制材としてポリーア一グルタミン酸を含有する飼料組成物に関し、これを家畜、家禽あるいはぺッ卜に給餌すると、腸管のミネラル吸収が高まり、家畜、家禽の脚弱化、奇形の防止、産卵鶏の卵殻強度の低下防止、うなぎの骨曲がり防止、ぺッ卜の骨軟化、骨粗鬆化防止等の効果をもたらす。ミネラルの吸収効果に加えて、ブロイラーの体脂肪の低減化、屠体の歩留り向上効果が期待される。

Claims

請求の範囲

1 . ポリ一ァ一グルタミン酸及び/又はその分解物を含有する飼料組成物

2 . ポリ一 7—グルタミン酸及び/又はその分解物を含有する卵殻強化用および体脂肪低減化用飼料組成物

3 . カルシウム、鉄、マグネシウム等の生体必須ミネラルの一部あるいは全部が強化された請求の範囲第 1項または第 2項記載の飼料組成物

4 . ポリ一ァーグルタミン酸及び/又はその分解物を含有する飼料組成物を家畜、家禽、魚、 'ぺット等の動物に給与することを特徴とする動物の飼育方法

5 . 該飼料組成物は 0. 01〜 3重量％のポリー γ —グルタミン酸および 0. 01〜30重量％のカルシウムを含有する請求の範囲第 4項記載の方法

6 . 該ポリーア一グルタミン酸の平均分子量が 1000~ 300万の範囲にある請求の範囲第 4項または第 5項記載の方法

7 . 動物が採卵鶏またはブロイラー雛である請求の範囲第 4項、第 5項または第 6項記載の方法