明 糸田 書
電磁 リ レ ー 駆 動 回 路
〔技術分野〕
本発明は、 安全を配慮した制御系に組み込まれた電磁リ レ ーを駆 動する電磁リ レー駆動回路に関し、 特に、 電磁リ レーの接点溶着故 障を考慮したフ ヱールセーフな電磁リ レー駆動回路に関する。
〔背景技術〕
一般に、 安全に配慮した機械の駆動制御系では、 例えば機械等の 可動領域が安全な状態 (機械を運転しても安全な状態) である時安 全を示す高エネルギーの出力が受信されるような構成であるこ とか 必要である。 なぜなら、 機械可動領域が危険な状態 (機械を運転し た時に危険な状態) である時高エネルギーの出力が受信されるよ う な制御系では、 制御系の構成要素が故障等で高エネルギーの出力が 発生されな く なるか、 も しく は、 発生した高エネルギーの出力が受 信されな く なった時に、 機械可動領域が危険な状態であっても、 ¾ エネルギーの出力の受信がないために、 安全な状態である と判 llirし て安全な状態のときの制御 (機械の運転実行のための制御) を行つ てしま う。 一方、 機械可動領域が安全な状態である時高エネルギー の出力が受信される構成と した制御系では、 系の構成要素が故障等 を起こ し高エネルギーの出力の受信がな く なっても、 高エネルギー の出力の受信がない時は危険な状態を意味するため、 前述のよ うな 危険な状態を安全な状態と誤るこ とはない。 従って、 安全を示す情 報を 2値で表し、 論理値 1 を安全な状態、 論理値 0 を安全でない状 態とする時、 論理値 1 は高エネルギー状態で伝達され、 論理値 0 は 低エネルギー状態も しく は零で伝達される必要がある。 例えば、 ブ
レ一キの解除は安全な時に行われ機械可動部の運転が開始される。 即ち、 このときブレーキの解除エネルギーは安全を意味する高エネ ルギー状態でなければならない。 このような考え方は、 U. S. Pa t en t 5, 345, 138 号明細書でも示されている。
ところで、 安全に配慮した機械の駆動制御系では、 電磁リ レ ーを 用いるこ とが多 く 、 この場合、 機械可動領域が安全な状態である時 安全を示す高工ネルギ状態の出力を受信して電磁リ レーのメ ー ク接 点を〇 N して機械の運転を可能にするよ う構成する。
例えば、 送信側から出力される安全を示す情報を高エネルギ -状 態で外線端子を介して受信側の電磁リ レ -に伝達し安全を通報する ような電磁リ レー駆動回路においては、 安全に関する情報を基に、 安全な状態の時に送信側から高エネルギー出力を発生し、 外線端子 を介して外線部分で接続された遠方の受信側の電磁リ レ ーか励磁さ れて メ ー ク接点が O Nされている時が安全な状態を示し、 例えは、 機械可動部に連転許可信号が出力されるようにする。
しかし、 安全に関する情報の伝達に電磁リ レ ーを用いる場合、 ¾ 磁リ レー接点の溶着故障を考慮する必要がある。 そのため、 電磁リ レー接点の溶着の有無を確認し、 接点の溶着が無く 且つ機械可動領 域が安全な状態の時のみ機械可動部に運転許可信号を出力 し、 また 接点が溶着した場合でも危険側誤り状態とならないような構成にす る必要がある。
また、 電磁リ レー接点を用い外線部分を介して高エネルギー状態 で安全情報を伝達する回路構成をフ ェールセーフに構成するには、 電磁リ レーの接点溶着の他に外線端子間の短絡も考慮.する必要があ o
外線端子間の短絡故障に配慮する と、 第 1 図 (a)に示す方法によ らねばならない。 但し、 第 1 図において、 接点 r は安全を示す時 0 N、 安全でない時 O F Fする接点であり、 端子 A , A ' , B, B ' は接点 r による送信信号を受信側の電磁リ レーに伝達するための外 線端子、 Eは電磁リ レー駆動用の電源である。 第 1 図 ( a ) の方法 のよう に、 電磁リ レー駆動用電源 Eが送信側にある場合は、 外 端 子 A , B間又は A ' , Β ' 間を誤って短絡しても、 電磁リ レーは決 して励磁されない状態 (可動領域が危険な状態を意味する、 即ち、 安全側誤り状態) となる。 一方、 第 1 図 (b ) の方法のよ う に、 電 磁リ レー駆動用電源 Eが受信側にある場合は、 万一、 外線端子 A , B間又は A ' , B ' 間を誤って短絡してしま う と、 接点 r が閉 じて いない時 (危険な伏態) でも、 電磁リ レーは励磁状態 (可動領域が 安全な状態を意味する、 即ち、 危険側誤り状態) となって しま う。 従って、 安全を配慮した外線部分を利用する制御系を構成するため には第 1 図 ( a ) の方法を用いなければならない。
また、 例えばソ レ ノ ィ ド等の負荷を駆動する負荷駆動制御系にお いて、 負荷の給電回路に半導体スィ ッチと電磁リ レー接点とを直列 に介装し、 半導体スィ ッチの短絡故障を考慮して負荷をフ ェールセ ーフに駆動する負荷駆動回路が、 例えば特開平 6 - 3 3 1 6 7 9号 公報及び P C T Z J P 9 3 / 0 1 7 0 3等で開示されている。
これら従来の負荷駆動回路の基本動作は、 負荷駆動時は、 負荷の 駆動信号が入力した時に、 先に電磁リ レーの接点が〇 N し、 その後 に半導体スィ ッチが〇 Nして初めて負荷に電流が供給され、 負荷へ の通電停止時は、 負荷駆動信号が停止した時に、 逆に半導体スイ ツ チが先に O F F して負荷への給電が停止され、 その後電磁リ レーの
接点が 0 F Fするように構成されている。 そ して、 半導体スィ ッ チ の短絡故障が発生して負荷電流を 0 F Fできない場合には、 電磁リ レー接点を O F F させて負荷への給電を遮断できるように している ( ところで、 これら従来の負荷駆動回路では、 半導体スィ ッ チ及び リ レー接点の O F Fを監視するセ ンサを半導体スィ ッ チ及びリ レー 接点に並列接続する と共に、 セ ンサの信号源を負荷駆動電源とは別 に設け、 こ の信号源から送信される信号か、 半導体スィ ッ チ及びリ レー接点が共に〇 F Fの時に受信されるこ とによ り、 半導体スイ ツ チ及びリ レー接点の O F Fが確認される構成と している。 このよ う に、 負荷駆動電源とは別にセ ンサ信号源を設けているため、 負荷駆 動電源によ りセ ンサの信号の送受信が妨害されないように、 コ ンデ ンサを用いて負荷駆動電源をセンサ部から遮断するよう に している ( しかし、 前記コ ンデンサに短絡故障が起こ る と、 半導体スィ ッ チ及 びリ レ ー接点の 0 F F時にセ ンサ部を介して負荷に大きな漏れ^流 が流れる という問題がある。
例えばソ レ ノ ィ ドバルブのような負荷を駆動する場合、 通常、 ソ レ ノ ィ ドバルブのコイル電流値は、 バルブが〇 Nする時とバルブが 〇 F Fする時とで値が異なり、 この電流値の差はヒステリ シス と呼 ばれる。 特に、 小さなコイル電流でバルブを〇 Nさせるためにソ レ ノ ィ ドバルブのコイルの巻数を多くする と ヒステリ シスは大き く な る。 ヒステリ シスが大き く なつて小さな電流でもバルブが 0 F F し 難く なる と、 上述のセンサ部のコ ンデンサ短絡故障時の漏れ電流が 問題となる。
即ち、 半導体スィ ッチ及びリ レー接点を〇 F F させた時に、 コ ン デンサに短絡故障が生じている と、 センサ部を介して流れる漏れ電
流によって、 バルブの 0 F Fの応答 (レスポンス) が遅延される こ とになる。 特に、 機械プレス等では、 このようなバルブの 0 F F応 答の遅れはスライ ド停止の遅れとなり、 例えば、 非常停止時に も容 易にスライ ドが停止しない事態を招く 虞れがある。
P C TZJ P 9 3 / 0 1 7 0 3には、 半導体スィ ッチの O F Fを 確認するセンサ部に、 負荷駆動電源から直接微小電流を供給する技 術が開示されている。 この場合、 コ ンデンサが介在しないので、 上 述のコ ンデンサ短絡時の漏れ電流による負荷の O F F応答低下に配 慮する必要はない。
しかしながら、 この場合は リ レー接点の〇 F Fを確認する構成と はなっていないため、 リ レー接点に本質的に溶着しない接点を用い なければならなレ、 o
尚、 P C TZJ P 9 3 Z 0 1 7 0 3には、 スィ ッチの O F F伏?! を光ビームセンサで監視する方法も述べられており、 この方法を用 いて電磁リ レーの 0 F F確認を行う こ とは可能であるが、 この方法 は電磁リ レーの中に光センサを配置しなければならないという不便 さがある。
本発明は上記問題点に着目 してなされたもので、 強制操作型 ¾磁 リ レーを用いてリ レー接点の O F F確認を行う こ とによ り、 電磁リ レーの接点溶着故障等に配慮する必要のないフ ェールセーフな描成 の電磁リ レー駆動回路を提供するこ とを目的とする。
〔発明の開示〕
このため本発明では、 安全情報に基づいて発生する高工ネルギ状 態の論理値 1 の入力信号により電磁リ レーを励磁して リ レー接点を ON駆動する電磁リ レー駆動回路において、 励磁時に ONする メ —
ク接点と非励磁時に 0 Nするブレーク接点とを有し、 前記メ ー ク接 点とブレー ク接点が互いに連動して相補の関係を有する構成の^磁 リ レーと、 前記入力信号がリ セ ッ ト端子に入力 し、 高エネルギ状態 の論理値 1 の ト リ ガ入力信号が 卜 リ ガ端子に入力する と出力を発生 し前記 ト リ ガ入力信号を自己保持する自己保持手段と、 該自己保持 手段からの出力に基づいて前記電磁リ レーのメー ク接点を O Nする 励磁出力を発生する励磁出力発生手段と、 前記電磁リ レ ーのブ レ ー ク接点を介して前記自己保持手段の ト リ ガ端子に前記 ト リ ガ入力信 号を入力する ト リ ガ入力信号発生手段とを備えて構成した。
かかる構成によれば、 電磁リ レーのブレーク接点が〇 N している 時、 言い換えれば、 電磁リ レーのメ ー ク接点が〇 F F状態にある時 に、 自己保持手段の ト リ ガ端子に、 高工ネルギ状態の論理値 1 の ト リ ガ入力信号が入力する。 従って、 メー ク接点の O F F状態、 即ち メ ー ク接点の溶着故障がないこ とが確認されて初めて電磁リ レ ーが 〇 N駆動されるこ とになる。
また、 送信側に配置した前記励磁出力発生手段から前記励磁出力 を外線端子で接続される外線部分を介して受信側に配置した前記^ 磁リ レーに伝達する構成であって、 前記外線部分が第 1 外線部分と 第 2外線部分からなり、 第 1 外線部分を介して前記励磁出力発生手 段と電磁リ レーとを接続し、 第 2外線部分を介して受信側に配置し た抵抗器と前記ブレーク接点との直列回路の一端を送信側に配置し た前記 ト リ ガ入力信号発生手段に接続し、 前記直列回路の他端を送 信側に配置した前記自己保持手段の ト リ ガ端子に接続する一方、 前 記自己保持手段が、 リ セ ッ ト入力信号と ト リ ガ入力信号の各信号レ ベルが各端子毎に予め設定した所定の聞値範囲内にある時のみ出力
を発生する構成と した。
かかる構成によれば、 電磁リ レーの メ一ク接点の溶着故障を確認 しつつ、 外線端子間を誤って接続して短絡させた時でも電磁リ レ ー は励磁されない状態 (安全側誤り状態) とするこ とができ、 外線端 子の短絡故障時のフ ェールセーフ性も確保できる。 即ち、 電磁リ レ 一を起動開始する際に、 例えば、 第 1 外線部分の外線端子の接続を 誤り短絡させた場合は、 励磁出力発生手段の出力が電磁リ レーに伝 達されるこ とがないため、 電磁リ レーが励磁されるこ とはな く 安全 通報出力は発生しない。 また、 第 2外線部分の外線端子を短絡させ た時も、 ト リ ガ入力信号発生手段に基づく 電圧の ト リ ガ入力信号レ ベルが抵抗器による電圧降下がな く なつて上昇し自己保持手段の ト リ ガ端子の閾値範囲外となるため、 電磁リ レーが励磁されこ とはな く 安全通報は出力されない。
また、 前記自己保持手段の ト リ ガ端子と、 前記電磁リ レーのブレ 一ク接点と抵抗器の直列回路との間に介装され、 前記ブレー ク接点 が開成したときに一定時間前記 ト リ ガ入力信号を前記閾値 Ιδ囲內の レベルに保持する ト リ ガ安定化手段を備える構成とすれば、 メ ー ク 接点の O N動作に連動してブレーク接点が〇 F F したときに一定時 間前記 ト リ ガ入力信号を閾値範囲内のレベルに保持できるため、 ^ 磁リ レーを励磁させる時の立ち上がり動作を安定化でき、 電磁リ レ 一駆動回路の信頼性が向上する。
また、 前記励磁出力発生手段は、 前記自己保持手段の交流出力を 増幅する増幅器と、 該増幅器の増幅出力を入力する ト ラ ンス と、 該 ト ラ ンスの出力を整流する整流回路とを備え、 該整流回路から前記 励磁出力を発生する構成と した。
このよう に、 ト ラ ンス結合を用いるこ とで、 電磁リ レーか常に励 磁されてしま う ような故障が発生するこ とがない。
請求項 5記載の発明では、 前記電磁リ レーのメ ー ク接点が、 負荷 給電回路に半導体スィ ツチと直列に挿入される構成であり、 前記 卜 リ ガ入力信号発生手段が、 半導体スィ ッチが 0 F F状態で且つ前記 電磁リ レーのブレー ク接点が 0 N状態にある時に論理値 1 の 卜 リ ガ 入力信号を発生する構成であり、 前記励磁出力発生手段が、 前記 卜 リ ガ入力信号の入力によ り 自己保持手段の出力が発生した時、 前記 電磁リ レーを励磁した後に半導体スィ ッチを O N し、 自己保持手段 の出力が停止した時、 半導体スィ ッチを〇 F F した後に電磁リ レー を非励磁とする構成と した。
かかる構成によれば、 電磁リ レーのメーク接点及び半導体スイ ツ チが共に 0 F Fの時には、 ブレーク接点は必ず 0 F F状態であり、 ト リ ガ入力信号発生手段から論理値 1 の 卜 リ ガ入力信号が発生し、 自己保持手段の ト リ ガ入力は論理値 1 となる。 この状態で、 自己保 持手段の リ セ ッ ト入力と して論理値 1 の入力信号が入力すれば、 自 己保持手段は出力を発生する。 これにより、 励磁出力発生手段を介 して電磁リ レーが励磁されてメーク接点が〇 Nとなり、 その後、 半 導体スィ ッチが O Nして負荷の給電が開始される。 メーク接点が 0 Nする とブレーク接点が〇 F F となるが、 自己保持手段の出力は自 己保持されて継続し、 メーク接点及び半導体スィ ッチは O N状態に 維持される。 入力信号が停止すれば、 自己保持手段の出力が停止し 半導体スィ ッチが 0 F F した後、 電磁リ レーのメー ク接点が 0 F F となり負荷への給電が停止する。
このように、 電磁リ レーのメーク接点の O F F状態をそのブレー
ク接点で確認してから負荷への給電を制御するこ とかでき るので、 接点溶着故障時のフ ールセーフ性が確保でき負荷の駆動回路の信 頼性を向上できる。
また、 前記 ト リ ガ入力信号発生手段は、 具体的には、 前記半導体 スィ ツチの接点間にエネルギを供給し半導体スィ ツチ〇 F F伏態の 時に供給エネルギに基づく 受信レベルが高レベル となって論理値 1 のスィ ツチ O F F検出信号を発生し半導体スィ ツチ O N状態の時に 供給エネルギに基づく 受信レベルが低レベルとなつて出力が論理値 0 となって前記スィ ツチ O F F検出信号を停止する半導体スィ ツチ 監視手段を備え、 該半導体スィ ッチ監視手段のスィ ッチ O F F検出 信号と前記電磁リ レーのブレーク接点の〇 N動作に基づく メ ー ク接 点 O F F検出信号との論理積信号を ト リ ガ入力信号と して発生する 構成である。
また、 前記半導体スィ ッチ監視手段が、 前記半導体スィ ッチの接 点間にエネルギを供給し半導体スィ ッチ〇 F F状態の時に供給エネ ルギに基づき交流の受光出力を発生するフ ォ ト力ブラ と、 該フ ォ ト 力ブラの交流出力を倍電圧整流する倍電圧整流回路とを備え、 該倍 電圧整流回路の整流出力を前記スィ ッチ O F F検出信号とする構成 とすれば、 負荷の駆動電源と半導体スィ ツチ及び電磁リ レーの駆動 電源を別電源とするこ とができる。
また、 前記励磁出力発生手段における電磁リ レーへの出力と半 体スィ ッチへの出力が、 前記自己保持手段の出力から ト ラ ンスを介 して供給される構成とすれば、 電磁リ レーが常に励磁されて しま う ような故障が発生するこ とがない。
また、 前記励磁出力発生手段は、 前記 ト ラ ンスの出力を第 1 整流
回路を介して電磁リ レーに励磁出力を供給する一方、 前記 ト ラ ンス の出力の一部を第 2整流回路を介して整流した後、 前記メ ー ク接点 とは別に設けた前記電磁リ レ一のもう 1 つのメー ク接点を介して半 導体スィ ッ チに制御信号を供給し、 且つ、 前記第 1 整流回路の放電 時定数を第 2整流回路の放電時定数よ り大き く 設定する構成と した ( かかる構成によれば、 リ レ一接点を介して半導体スィ ツチに制御 信号を供給するので、 電磁リ レーが半導体スィ ッチよ り先に O Nす るこ とが保証できる。
また、 前記電磁リ レーが、 負荷の給電回路に半導体スィ ツ チ と共 に直列に挿入され前記ブレーク接点と連動する第 1 メーク接点とは 別の第 2 メーク接点を有する構成であり、 前記 ト リ ガ入力信号発生 手段か、 前記半導体スィ ッ チの接点間にエネルギを供給し半導体ス イ ッチ O F F状態の時に供給エネルギに基づき交流の受光出力を発 生するフ ォ トカブラ と、 該フ ォ トカブラの交流出力を倍電圧整流す る倍電圧整流回路とを備え、 該倍電圧整流回路の出力端を前記自己 保持回路の ト リ ガ端子に接続する と共に、 前記フ ォ ト力ブラの受光 素子の出力端と電源との間に前記ブレーク接点を介装し当該ブレー ク接点〇 N時に受光素子に電源が接続される構成であり、 前記励磁 出力発生手段は、 前記自己保持回路の出力に基づいて ト ラ ンスを介 して電磁リ レーの励磁出力を発生する と共に、 前記第 2 メーク接点 の O N動作に基づいて発生する出力信号と前記入力信号との論理積 演算を行う論理積演算手段を介して半導体スィ ッチの制御信号を発 生する構成と した。
かかる構成によれば、 電磁リ レー接点に比較的大きな電流を流す こ とが可能となり、 溶着故障は起こ り難いが比較的大きな電流を流
さないと接触不良が起こ り易いような接点、 例えば銀—酸化力 ドミ ゥ厶接点を使用することができるようになる。
〔図面の簡単な説明〕
第 1 図は、 安全を示す情報を外線端子を介して伝達する時の基本 回路構成図で、 ( a ) は安全を配慮した構成、 ( b ) は危険側誤り の虞がある構成を示す。
第 2図は、 本発明の第 1 実施例の回路図である。
第 3図は、 本発明の第 2実施例を示す回路図である。
第 4図は、 第 2実施例の倍電圧整流回路の回路図である。
第 5図は、 第 2実施例の第 1 及び第 2整流回路の回路である。
第 6図は、 半導体スィ ッチとメーク接点の動作タイムチ ャ ー トで ある。
第 7図は、 第 1 整流回路の別の回路図である。
第 8図は、 ト ラ ンスを介して第 2整流回路に信号を入力する効果 の説明図である。
第 9図は、 第 2実施例の負荷給電回路の変形態樣を示す図である , 第 1 0図は、 半導体スィ ッ チにエネルギを供給する場合の好ま しく ない回路図である。
第 1 1図は、 半導体スィ ッチにエネルギを供給する場合の好ま しく ない別の回路図である。
第 1 2図は、 ト ラ ンスを介して電磁リ レーを駆動する効果の説明図 である。
第 1 3図は、 ト ラ ンスを介して電磁リ レーを駆動する効果の別の説 明図である。
第 1 4図は、 本発明の第 3実施例を示す回路図である。
第 15図は、 本発明の第 4実施例を示す回路図である。
〔発明を実施するための最良の形態〕
以下、 本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
本実施例の回路を示す第 2図において、 例えば、 機械可動部を駆 動した時安全であるか危険であるかの情報に基づいて出力される入 力信号 I Nは、 安全な状態を示す時後述するき己保持手段としての 自己保持回路 2 (入力信号に関して論理積機能を持つので A N Dゲ 一 卜で示す) のリセッ ト端子 2aに対して設定された所定の閲値 囲 内にある高エネルギー状態の電圧信号であって、 一方、 危険な状態 を示す時前記閾値範囲外、 本実施例では電圧零である低エネルギー 状態の信号である。
前述の自己保持回路 2は、 入力信号 I Nを入力とする リ セ ッ ト端 子 2 a と後述する ト リガ入力信号発生手段としての駆動電源 7の^ 圧に基づく 電圧を入力とする ト リ ガ端子 2 bの 2つの入力端子を有 し、 リ セ ッ ト端子 2 a及び 卜 リ ガ端子 2 bに入力する信号レ ベル に 対して、 各端子毎に所定の閾値範囲を予め設定し、 同時に 2入力信 号レベルが閾値範囲内である時のみ出力が発振する構成である。 具 体的には、 2入力のフ ヱ 一ルセーフ ウイ ン ドコ ンパレ ー タを用し、、 その交流出力を整流し ト リ ガ端子に帰還して ト リ ガ入力を自己保持 する構成である。 このフ ェールセー フ ウィ ン ドコ ン ノ、' レ 一 夕 は、 衩 数の トラ ンジス夕及び抵抗から構成され、 回路を構成する素子に故 障が起こったとき交流出力を発生しないフェールセーフな構成であ り、 その回路、 動作及びフ ェ ールセーフ特性に関しては、 U. S. Pate nt 5.345, 138号明細書、 U. S. Patent 4, 661, 880号明細書、 U. S. Pate nt 5, 027.114号明細書や国際公開公報 W094/23303等で公知である。
また、 前記ウィ ン ドコ ンパ レ ー タを用いた自己保持回路に関 しては 国際公開公報 W094/23303や、 同公報 W094/23496等で公知である。 励磁出力発生手段と しての交直変換回路 3は、 自己保持回路 2の 交流出力を後述する電磁リ レー 4 を励磁するに十分な出力 レベルま で増幅する増幅器 3 A及び ト ラ ンス 3 B とその増幅された交流出力 を直流変換する整流回路 3 C とを備える。 尚、 自己保持回路 2の交 流出力が電磁リ レー 4 を励磁するに十分な出力 レベルである時は增 幅器 3 A及び ト ラ ンス 3 Bは必ずしも設ける必要はない。
前述の電磁リ レー 4 は、 交直変換回路 3の直流出力によって励磁 される時に 0 Nとなるメ ーク接点 4 Aと、 非励磁の時に〇 Nとなる ブレー ク接点 4 Bを有し、 メー ク接点 4 Aが〇 N又は〇 F F した時 にはブレー ク接点 4 Bを強制的に逆の〇 F F又は〇 N位置に案内す る強制ガイ ドを備え、 前記メ一ク接点 4 Aとブレーク接点 4 Bが連 動する。 これにより、 メーク接点 4 Aに溶着故障が起きたときはブ レーク接点 4 Bは閉成されない構成であり、 強制操作型電磁リ レ ー
( Forced-operat i on contacts relay)と呼ばれる。
尚、 強制操作型電磁リ レーとは、 メー ク接点 (励磁接点) とブレ ーク接点 (非励磁接点) を有する リ レーであって、 メーク接点に溶 着が生じた時そのま まの状態で決してブレーク接点が O Nせず、 ま た、 逆にブレーク接点に溶着が生じた時そのままの伏態で決して メ ーク接点が〇 Nしないように構成される電磁リ レーである。 こ のよ うな リ レ一は例えば ドィッ HENGSTLER 社で市販されており、 また、 U. S. Patent 4.291, 359号明細書でも、 compulsorily guid contacts relayと して示されている。
メーク接点 4 Aが〇 Nするこ とによって安全通報と して機械可動
部に運転の許可信号 Kが出力される。 電磁リ レー 4 は送信側の自己 保持回路 2及び交直変換回路 3 に対して、 例えば、 遠方に離れた受 信側に設置されるため、 交直変換回路 3 と電磁リ レー 4 との問を第 1 外線部分 8 (暴露区間) によって接続される。 第 1 外線部分 8 は 送信側外線端子 8 Α, 8 Β及び受信側外線端子 8 A ' , 8 B ' を有 し、 8 A と 8 A ' 間及び 8 B と 8 B ' 間がそれぞれ外線によって接 铳される。 抵抗器 6 は、 ブレーク接点 4 Bの一端に接続し受信側に 位置する。 ト リ ガ端子 2 bに入力電圧を印加する前述の駆動電源 7 は送信側に位置し、 抵抗器 6 と第 2外線部分 9 を介して接続される, 第 2外線部分 9 (暴露区間) は、 送信側外線端子 9 A, 9 B及び受 信側外線端子 9 A ' , 9 B ' を有し、 ト リ ガ端子 2 b と接続する外 線端子 9 Aとブレーク接点 4 Bの他端と接続する外線端子 9 A ' 問 及び駆動電源 7 に接続する外線端子 9 B と抵抗器 6 に接続する外線 端子 9 B ' 間がそれぞれ外線によって接続される。 また、 ト リ ガ端 子 2 b と外線端子 9 Aとの間に介装される ト リ ガ安定化手段と して の積分回路 10は、 ト リ ガ入力端子 2 b と外線端子 9 A間に直列に接 铳される抵抗器 10 Aと、 抵抗器 10Aと ト リ ガ端子 2 bの問と回路の 接地側との間に介装したコ ンデンサ 10B とで構成されている。
次に、 かかる構成と した時の動作について説明する。
入力信号 I Nが機械可動領域が安全な伏態を示す高エネルギー状 態の信号と して入力される以前について考えると、 自己保持回路 2 の リ セ ッ ト端子 2 a には、 低エネルギー状態の入力信号が入力され ている。 その入力信号レベルはリ セ ッ ト端子 2 aの所定の閾値範囲 外であるため自己保持回路 2からの交流出力はな く 、 交直変換回路 3及び第 1 外線部分 8 の外線端子 8 A— 8 A ' 間及び 8 B - 8 B '
間を介して接続された電磁リ レー 4 は非励磁伏態にある。 従って、 電磁リ レー 4 のメーク接点 4 Aは 0 F F状態にあり メ ー ク接点 4 A から許可信号 Kは出力されない。 一方、 ブレーク接点 4 Bは 0 N状 態にあるため、 駆動電源 7 よ り第 2外線部分 9 の外線端子 9 B - 9 B ' 間、 抵抗器 6、 ブレー ク接点 4 B、 第 2外線部分 9 の外線端子 9 A - 9 A ' 間及び積分回路 1 0を介して自己保持回路 2の ト リ ガ端 子 2 bに駆動電源 7の電圧が印加されている。 この状態で、 高エネ ルギー状態の入力信号 I Nがリ セッ ト端子 2 bに入力する と、 その リ セ ッ 卜入力信号レベルと駆動電源 7 の電圧による ト リ 力"入力信号 レベルはリ セ ッ ト端子 2 a 及び ト リ ガ端子 2 bそれぞれに設定され た所定の閾値範囲内にあるため、 2入力の論理積演算を行う こ とに よって自己保持回路 2が発振し自己保持される。 その自己保持回路 2の交流出力は増幅器 3 A及び ト ラ ンス 3 Bに入力され電磁リ レー 4 を励磁するこ とが可能な出力 レベルまで増幅され、 整流回路 3 C で交流信号が直流信号に変換される。 この直流出力は第 1 外線部分 8 の外線端子 8 A— 8 A ' 及び 8 B - 8 B ' 間を介して電磁リ レー に供給され電磁リ レー 4 は励磁される。 この時メー ク接点 4 Aは O Nし許可信号 Kが出力される。
メ ーク接点 4 Aが〇 Nするとブレーク接点 4 Bは O F Fする。 こ れによ り、 第 2外線部分 9 の外線端子 9 B - 9 B ' 間、 抵抗器 6 、 ブレ一ク接点 4 B、 第 2外線部分 9 の外線端子 9 A - 9 A ' 間及び 積分回路 1 0を介して ト リ ガ端子 2 b に接続する駆動電源 7からの電 圧は ト リ 力'端子 2 b に供給されな く なる。 しかし、 リ セ ッ ト端子 2 a に高エネルギー状態の安全を示す入力信号 I Nが供給されている 間は、 自己保持回路 2の自己保持機能によって、 自己保持回路 2が
発振を持続するので交直変換回路 3の直流出力は継続され、 電磁リ レー 4は励磁状態を維持する。 そ して、 その後入力信号 I Nの電圧 が零となる と、 リ セ ッ ト入力信号レベルが所定の閾値範囲外となる から、 自己保持回路 2の発振は停止し交流出力はな く なり、 交直変 換回路 3への入力がな く なる。 このため、 電磁リ レー 4は非励磁状 態となり メ ーク接点 4 Aが 0 F F状態となって許可信号 Kが出力さ れな く なる。 また、 このとき、 ブレー ク接点 4 Bは〇 Nして 卜 リ ガ 端子 2 bに駆動電源 7の電圧が再び印加される。
こ こで、 リ セッ ト端子 2 a及び ト リ ガ端子 2 bの閾値範囲の設定 に関して、 リ セッ ト端子 2 aに対しては、 入力信号 I Nの高工ネル ギ一入力 レベルに、 正常動作時の変化を考慮した信号レベルよ り少 し高いレベルに上限の閾値を、 信号の低下と して判断すべき レベル に下限の閾値を設定する。 一方、 ト リ ガ端子 2 bに対しては、 抵抗 器 6及び 10A の抵抗値を R 6及び R 10、 流れる電流値を i 、 駆動電 源 7の出力電圧を Eとする と、 上限の閾値は (E— i R 6 ) と (E 一 i R 10) のう ちの低い電圧の方の値より も低く 、 且つ、 〔E— i (R6 + R 10) 〕 よ り高く設定し、 下限の閾値は、 〔E - i ( R 6 + R 10) 〕 と自己保持回路 2の電源電位との間に設定される。 尚、 積分回路 10を含まない構成の時は、 上限の閾値は (E - i R6 ) と 駆動電源 7の出力電圧 Eとの間に設定され、 下限の閾値は (E - i R6 ) と自己保持回路 2の電源電位との間に設定される。
このような構成によれば、 メ ー ク接点 4 Aとブレーク接点 4 Bの 〇NZ O F Fが連動する電磁リ レー 4を用い、 電磁リ レー 4を駆動 する前に、 電磁リ レー 4のメーク接点 4 Aが O F F状態にあるこ と 換言すれば、 メ一ク接点 4 Aが溶着していないこ とをブレーク接点
4 Bの〇 N状態で確認し、 電磁リ レー 4 に電源供給が行われるので 電磁リ レー 4 のメーク接点 4 Aに溶着故障が発生した時は、 機械可 動部の起動時に電磁リ レー 4 が励磁されるこ とはない。 従って、 フ エ ールセー フな電磁リ レー駆動回路が構成され、 安全性が向上する 次に、 第 1 外線部分 8 の外線端子の接続を誤り短絡させた時につ いて考える。 外線端子 8 Aと 8 B又は 8 A ' と 8 B ' を短絡させた 時は、 共に交直変換回路 3 の出力が電磁リ レー 4 に伝達される こ と がないため、 電磁リ レー 4 が励磁されるこ とはな く 機械可動部に許 可信号 Kは出力されるこ とはない。
また、 第 2外線部分 9 の外線端子の接続を誤り短絡させた時につ いて考える。 先ず外線端子 9 A - 9 B間又は外線端子 9 A ' - 9 B 間を短絡させた時には、 ブレーク接点 4 Bの状態によ らず、 ト リ ガ 端子 2 b には常に ( E — i R 1 0 ) の電圧が印加される。 しかし、 卜 リ ガ端子 2 bの上限の閾値より大きいため、 自己保持回路 2 の出力 は発生しない。 従って、 第 2外線部分 9 の入力又は出力の端子 か 短絡されても電磁リ レー 4 が励磁されるこ とはな く 、 許可信号 Kは 出力されるこ とはない。
更に、 抵抗器 6又は抵抗器 1 OA が短絡した時は、 ト リ ガ端子 2 b に入力される電圧が、 ト リ ガ端子 2 bの上限の閾値よ り大き く なる ため、 自己保持回路 2の出力は発生しない。 また、 駆動電源 7、 自 己保持回路 2の ト リ ガ端子 2 b までの回路に断線故障が発生した時 は、 ト リ ガ端子 2 bに入力される電圧が零となり、 ト リ ガ端子 2 b の下限の閾値よ り小さ く なるため、 同様に自己保持回路 2 の出力は 発生しない。
かかる構成によれば、 ト リ ガ端子 2 b、 ブレーク接点 4 B及び駆
動電源 7 を含む第 2外線部分 9 によって接続された回路部分が第 1 図 ( b ) に示す回路に相当する。 即ち、 ト リ ガ端子 2 bがリ レーに ブレー ク接点 4 Bが接点 r に、 駆動電源 7が電源 Eに相当する。 ま た、 自己保持回路 2の各入力、 自己保持回路 2及び電磁リ レー 4 を 含む第 1 外線部分 8 によって接続された回路部分が第 1 図 ( a ) に 示す回路に相当する。 即ち、 自己保持回路 2の各入力が電源 Eに、 自己保持回路 2が接点 r に、 電磁リ レー 4 が第 1 図 ( a ) の リ レー に相当する。 従って、 本発明は、 第 1 図 ( b ) の構成の回路を含み ながら第 1 図 ( a ) に示す構成の回路による信号伝達が可能となり 第 1 外線部分 8 又は第 2外線部分 9 (暴露区間) の接続を誤って短 絡した時でも電磁リ レー 4 は励磁されない状態 (安全側誤り状態) とするこ とができる。
また、 自己保持回路 2の ト リ ガ端子 2 b と第 2外線部分 9 を介し て接続された電磁リ レー 4 のブレーク接点 4 B との間に介装された 積分回路 1 0を備えるこ とによって、 ブレーク接点が 0 F F した時に —定時間 ト リ ガ入力信号を閾値範囲内のレベルに保持するため、 ― ク接点 4 Aが確実に〇 N した後に、 自己保持回路 2の ト リ ガ入力 が停止するこ とになり、 電磁リ レー 4 を励磁させる時の立ち上かり 動作を安定化するこ とができ、 電磁リ レー駆動回路の信頼性が向上 する。
次に、 本発明の第 2実施例について説明する。
本実施例は、 負荷の給電回路に電磁リ レーを挿入した負荷駆動回 路の場合の例であり、 その回路図を第 3図に示す。
第 3図において、 定電圧 V c cを負荷 Lに供給する給電回路には、 前記負荷 L と強制操作型電磁リ レー R Lの第 1 メー ク接点 1 a及び
半導体スィ ッチ S W (図では ト ラ ンジスタで示す) が直列接続され ている。 前記第 1 メーク接点 1 a と負荷 Lに対して並列接続される 抵抗 R , を介して前記半導体スィ ッチ S Wの出力端 (コ レ ク タ側) にエネルギと して定電圧 V c cが供給される。 また、 半導体スィ ッチ S Wに対して並列に ト ラ ンジスタ Qが接続し、 ト ラ ンジスタ Qのべ ースに、 高周波信号を発生する信号発生器 S Gの出力端が接続され る。
倍電圧整流回路 R E C 3 は、 半導体スィ ッチ S Wの〇 F F状態で 信号発生器 S Gからの高周波信号供給に伴う トラ ンジスタ Qの O N O F F動作によって発生する交流信号を倍電圧整流する ものであ る。 この倍電圧整流回路 R E C 3 は、 第 4 図に示すように、 2つの コ ンデンサ C , , C 2 と 2つのダイオー ド D , , D 2 を有し、 入力 信号に電圧 V ccを重畳した出力を発生する構成であり、 U. S. Pat en t 5.027, 114 号明細書及び国際公開公報 W094/23303等で従来公知であ o
こ こで、 前記抵抗 R , 、 ト ラ ンジスタお、 信号発生器 S G及び倍 電圧整流回路 R E C 3 によって、 半導体スィ ッチ S Wの O F F伏態 で論理値 1 の半導体スィ ッチ O F F検出信号を発生する半導体スィ ッチ監視手段が構成される。
前記倍電圧整流回路 R E C 3 の出力信号は、 前記電磁リ レー R L のブレー ク接点 1 bを介してフ ェールセーフな自己保持手段と して の自己保持回路 11の ト リ ガ端子に入力される。 この自己保持回路 11 は、 ト リ ガ端子側に倍電圧整流回路 R E C 3 の論理値 1 の出力信号 とブレーク接点 1 bが〇 N状態 (第 1 メーク接点 1 aが〇 F F状態 であるこ とを示す) となっているこ とを条件 (半導体スィ ッチ S W
の〇 F F検出信号とブレーク接点 1 bの 0 F F検出信号との論理稿 条件) と して、 リ セ ッ ト端子に負荷駆動のための論理値 1 の入力信 号と しての負荷駆動信号 I Nが入力 した時に交流の出力信号を発生 する と共に、 この交流出力の整流信号を 卜 リ ガ端子側に帰還するこ とで出力信号を自己保持する構成である。 そ して、 この自己保持回 路 1 は、 電源電圧よ り高いレベルの入力信号が入力 した時のみ交流 信号を発生し (論理値 1 ) 、 故障時には交流信号を発生しない (論 理値 0 ) フ —ルセーフな構成であり、 前述のフ ヱ一ルセ一フな自 己保持回路 2 と同様の構成である。 こ こで、 前記半導体スィ ッ チ監 視手段とブレーク接点 1 B とを備えて ト リ ガ入力信号発生手段が描- 成される。
自己保持回路 1 1の交流の出力信号は、 交流増幅器 12で增幅されて ト ラ ンス T 1 の一次巻線 N , に供給され、 二次巻榇 N 2 側に伝達さ れる。 二次巻線 N 2 からの出力信号は、 第 1 整流回路 R E C 1 で整 流されて電磁リ レ一 R Lのコイルに電磁リ レーの制御信号と して供 給され、 電磁リ レー R Lが励磁される。 本実施例の強制操作型 磁 リ レー R Lは、 励磁された時に〇 Nとなる メー ク接点を 2つ有し、 第 1 メ ー ク接点 1 a とブレー ク接点 1 とが強制ガイ ドで互いに迚 動する構成であり、 第 2 メ ー ク接点 2 a は連動するブレー ク接点は ない。
前記交流増幅器 12の増幅出力信号は、 また、 前記 ト ラ ンス T 1 の 三次巻線 N 3 を介して第 2整流回路 R E C 2 に入力 して整流され、 電磁リ レー R Lの第 2 メーク接点 2 aを介して半導体スィ ツチ S W のベースに半導体スィ ッチ S Wの制御信号と して入力する。
こ こで、 前記整流回路 R E C 1 , 2 は、 公知の全波整流回路を用
いてもよ く 、 また、 第 5図に示すような、 2つのコ ンデンサ C ; ,
C と 2つのダイオー ド D , D で構成した倍電圧整流回路でも よい。 ただし、 第 1 整流回路 R E C 1 の平滑の O F F応答 (入力か 停止してから出力が停止するまでの時間) は、 第 2整流回路 R E C 2の平滑の 0 F F応答よ り長く なるよう構成する。 これは、 第 1 整 流回路 R E C 1 の時定数を第 2整流回路 R E C 2の時定数よ り大き く 設定すればよい。 具体的には平滑コ ンデンサ C 4 の静電容量を第 1 整流回路 R E C 1 の方を第 2整流回路 R E C 2 よ り極端に大き く すればよレ、。
このように O F F応答を設定すれば、 負荷駆動信号 I Nの停止に より交流増幅器 12の出力信号が消滅した時、 まず、 半導体スィ ッチ SWが O F F し、 次に電磁リ レー R Lのメ ーク接点 1 a , 2 aか 0 F Fするこ とになる。
こ こで、 交流増幅器 2、 トラ ンス T 1 、 第 1 及び第 2整流回路 R E C 1 , R E C 2及び電磁リ レー R Lの第 2励磁接点 2 a によって 励磁出力発生手段が構成される。
次に動作を説明する。
電磁リ レー R L及び半導体スィ ッチ SWが正常であれば、 負荷駆 動信号 I Nが発生する以前では、 電磁リ レー R Lが非励磁状態で第 1 及び第 2 メーク接点 1 a , 2 aは 0 F F伏態で、 ブレー ク接点 1 bは ON状態にあり、 半導体スィ ッチ SWも〇 F F状態にある。 こ の時、 信号発生器 S Gから ト ラ ンジスタ Qのベースに高周波信号が 入力する と、 トラ ンジスタ Qのスィ ツチング動作によって抵抗 R , を介して流れる電流がスィ ッチされ、 倍電圧整流回路 R E C 3に交 流信号が入力する。 交流信号は、 倍電圧整流回路 R E C 3で倍電圧
整流され、 O N伏態にあるブレーク接点 1 bを介して自己保持回路 11の ト リ ガ端子に入力する。 即ち、 倍電圧整流回路 R E C 3の論!! 値 1 の出力信号によって半導体スィ ツチ S Wの〇 F Fが確認され、 ブレ一ク接点 1 bの〇 N状態で第 1 メ ー ク接点 1 aの O F Fが確認 され、 両〇 F F確認検出信号の論理積出力が自己保持回路 11の ト リ ガ端子に入力するこ とになる。
この状態で、 負荷駆動信号 I Nが自己保持回路 11の リ セ ッ 卜端子 に入力する と、 自己保持回路 11に交流の出力信号を生じ、 この出力 信号は、 交流増幅器 12で増幅され、 卜ラ ンス T 1 を介して第 1 整流 回路 R E C 1 で整流され電磁リ レー R Lを励磁する。 これによ り、 第 1 及び第 2 メーク接点 l a, 2 aが〇 N状態となる。 第 2 メーク 接点 2 aが〇 Nした後、 第 2整流回路 R E C 2の整流出力信号で半 導体スィ ツチ S Wが〇 Nされ、 半導体スィ ツチ S Wが〇 Nした時点 で初めて負荷 Lに電流が供給される。 電磁リ レー R Lが励磁される とブレーク接点 1 bが 0 F F し、 倍電圧整流回路 R E C 3から自己 保持回路 11に供給される ト リ ガ入力信号は消滅するか、 自己保待回 路 11の自己保持動作によって負荷駆動信号 I Nが入力する限り、 自 己保持回路 11は出力信号を継続し、 負荷 Lには負荷電流が流れ続け o
負荷駆動信号 I Nが消滅する と、 自己保持回路 11の出力信号が消 滅し、 交流増幅器 12の出力信号も消滅する。 こ こで、 第 1 整流回路 R E C 1 の平滑の O F F応答が第 2整流回路 R E C 2の平滑の〇 F F応答よ り長く設定してあるため、 第 2整流回路 R E C 2の整流出 力が先に消滅し、 半導体スィ ッチ SWが先に O F F して負荷 への 給電が停止した後、 第 1 整流回路 R E C 1 の整流出力が消滅して電
磁リ レー R Lの第 1及び第 2 メーク接点 1 a , 2 aが O F Fする こ とに7よる。
負荷駆動信号 I N、 電磁リ レー R Lの両メ ー ク接点 l a , 2 a及 び半導体スィ ツチ SWの動作を、 タイムチヤ一トで示せば第 6図の 通り となる。
負荷駆動信号 I Nが入力 した後、 第 1整流回路 R E C 1 からの整 流出力で電磁リ レー R Lが励磁され両メー ク接点 l a , 2 aが ON となり、 第 2 メーク接点 2 aが 0 Nしてから第 2整流回路 R E C 2 の整流動作が始ま り時間 TON経過後に第 2整流回路 R E C 2からの 出力で半導体スィ ッチ SWが立ち上がる。 負荷駆動信号 I Nの消滅 時は、 第 1 及び第 2整流回路 R E C 1 , 2の O F F応答の相違によ つて両メーク接点 l a , 2 aが O F Fする以前に第 2整流回路 R E
C 2の出力が消滅して半導体スィ ッチ SWが O F Fし、 時問 TOFF 遅れて電磁リ レー R Lが非励磁となり、 両メ 一 ク接点 l a , 2 aか 〇 F Fする。
かかる構成の負荷駆動回路によれば、 第 1 メ ー ク接点 1 aか負荷 に流れる電流 (負荷電流) を直接 ONZO F Fするこ とがな く 、 負 荷電流は半導体スィ ッチ SWによって ONZO F Fされるため、 第 1 メ ー ク接点 1 aの溶着の可能性が極端に小さ く なる。
また、 負荷駆動信号 I Nが入力されている状態 (負荷電流が流れ ている伏態) で、 万一半導体スィ ッチ SWに ON故障が生じた場合 負荷駆動信号 I Nが消滅した時点で、 第 1 メーク接点 1 aによって 負荷電流を遮断して負荷 Lの駆動を停止!:'きる。 負荷駆動信号 I N が一旦停止した後、 負荷駆動信号 I Nが入力しても、 半導体スイ ツ チ S Wが〇 N状態であるため倍電圧整流回路 R E C 3からは論理値
1 の出力信号が発生せず、 自己保持回路 1 1に ト リ ガ信号が入力され ないので、 電磁リ レー R Lは励磁されず負荷 Lが駆動するこ とはな い。 尚、 負荷駆動信号 I Nが入力されている状態で、 万一半導体ス イ ッチ S Wと第 1 メ ーク接点 1 aが〇 N故障する と、 負荷 Lには負 荷駆動信号 I Nが消滅しても負荷電流が流れ続けるこ とになる力 本実施例回路の場合、 第 1 メ ー ク接点 1 aで負荷電流を直接 0 N / 〇 F Fする構成ではないため、 第 1 メ ー ク接点 1 aが溶着故障する 心配は殆どな く 、 このような故障は起こ らないと考えてよい。
また、 電磁リ レー R Lの第 2 メ ーク接点 2 a を介して半導体スィ ツチ S Wに制御信号を供給する構成であるため、 第 1 メ ーク接点 1 aが 0 N してから後、 半導体スィ ツチ S Wが〇 Nする過程が保証さ れる。
尚、 第 1 整流回路 R E C 1 と して、 第 5 図の倍電 E整流回路を適 用 した場合、 平滑コ ンデンサ C 4 のリ ー ド線に断線故障が生 じる と 第 6 図の遅れ時間 T 0 F F が保証できない場合が起こ る。 これを避け るには、 第 7図で示すように、 平滑コ ンデンサと して 4 端子コ ンデ ンサ C 4 ' を使用すればよ く 、 更にフ ールセーフ性が向上し、 負 荷駆動回路の信頼性を高めるこ とができる。
また、 本実施例回路では、 第 1 メーク接点 1 a とブレー ク接点 1 bは、 一方が〇 N している とき他方が必ず 0 F Fするこ とが条件で ある。 も し、 第 1 メーク接点 1 aが〇 N していながらブレーク接点 1 bが 0 Nしてしま う ようでは、 ブレーク接点 1 bに第 1 メ ー ク接 点 1 aの〇 F F検出機能を持たせた意味がない。 通常、 電磁リ レ一 における狭い接点間隔で上記の条件を保証するこ とは難しいが、 こ れを保証するこ とができる電磁リ レーが、 強制操作型電磁リ レーで
あり、 通常の電磁リ レーとは区別される。
また、 万一、 第 2整流回路 R E C 2の出力信号が常に出力されて しま う ような故障が起こ る と、 半導体スィ ツチ S Wは第 2 メ ー ク接 点 2 aによって 0 N Z〇 F Fされるこ とになる。 これは第 6図にお ける遅れ時間 T0FF が略零に近いこ とに等しい。 例えば、 第 8図で 示すように、 自己保持回路 11の出力信号を、 コ ンデンサ C 42、 抵抗 R 4 R 42及び ト ラ ン ジスタ Q , で構成した増幅回路を介して第 2 整流回路 R E C 2 (第 8図では第 5図の倍電圧整流回路を適用 した ものを示してある) に入力させる構成と した場合、 万一、 コ ンデ ン サ(: 3 に短絡故障が起こ って、 且つ、 ト ラ ン ジスタ Q , のコ レ ク タ に断線故障が起こると、 図中点線 aで示すよう に直接電位 V ccが抵 抗 R 4 ,を介し第 2 メ ー ク接点 2 aから半導体スィ ツチ S Wに常に印 加されるこ とになる。 即ち、 第 3図中の信号 I N ' が常に発生して しま う ような故障があってはならない。
本実施例回路では、 ト ラ ンス T 1 を介して第 2整流回路 R E C 2 に入力信号を与える構成と しており、 ト ラ ンス T 1 の巻線間が絶緣 されているため、 このような故障は起こ り得ない。 尚、 第 3図中の 信号 I N ' ' が常に発生するような故障は生じてもかまわない。 な ぜならば、 このような故障は、 半導体スィ ッチ SWの信号入力が第 2 メーク接点 2 aのスィ ツチング動作には関係せず、 半導体ス ィ ッ チ SWの出力側短絡故障と同じであり、 半導体スィ ッチ O F F検出 信号が発生せず、 自己保持回路 11が ト リ ガされな く なるからである < また、 本実施例回路において、 第 9図で示すように、 第 1 メ ー ク 接点 1 a と負荷 Lの位置を入れ換えてもよい。 しかし、 第 1 メ ー ク 接点 1 a と負荷 Lの直列回路と半導体スィ ッ チ SWとの間に抵抗 R
を介して定電圧 Vccを供給する必要がある。 第 10図の場合は、 第 1 メーク接点 1 aで定電圧 V ccが ONZO F Fされてしま う。 また、 第 11図の場合は、 半導体スィ ッチ SWの〇 NZ O F Fに従って倍電 圧整流回路 R E C 3の出力状態は変化するが、 負荷 Lに抵抗 R , を 介して小さな電流が流れてしま うため、 負荷が小さな電流で動作す る ソ レ ノ イ ドバルブ等の場合に問題である。 尚、 負荷抵抗は抵抗 R の抵抗値よ り十分小さいものとする。
また、 電磁リ レー R Lが常に励磁されてしま う ような故障が起こ る と、 半導体スィ ッ チ SWに短絡故障が起こ ったとき、 負荷への給 電を遮断するこ とができない。 例えば、 第 12図のよう に ト ラ ン スを 用いず自己保持回路 Πの出力信号を第 5図の整流回路で整流して 卜 ラ ン ジスタ Q 60で増幅して リ レー R Lを駆動する構成では、 卜 ラ ン ジス夕 Q e oに O N故障 (コ レ ク タ /エ ミ ッ タ間短絡故障) が起こ る と リ レー R Lは常に励磁されてしま う。 また、 第 13図のように、 自 己保持回路 11の出力信号を結合コ ンデンサ C e。と ト ラ ン ジス タ Q 6, による増幅回路で増幅し、 第 4図の構成の倍電圧整流回路によ って 整流して リ レー R Lを駆動する構成では、 例えばコ ンデンサ C , 、 ダイオー ド D 2 、 トラ ンジスタ Q 6,のコ レ クタ ェ ミ ッ タ間に短絡 故障が起こ る と (更にダイオー ド D , に断線故障が起こる と) リ レ - R Lは常に励磁状態となる。
本実施例回路では、 トラ ンス T 1 を用いているので、 このような 電磁リ レー R Lが常に励磁状態となるような故障は起こ らず、 信頼 性が高く 、 安全上の性能も向上する。
尚、 抵抗 R , に断線故障が起こ った場合や ト ラ ン ジスタ Qに故障 が起こ った場合、 倍電圧整流回路 R E C 3の出力信号は生じない。
また、 交流増幅器 2は出力側が ト ラ ンス丁 1 で結合されるような ' 幅器であるから、 自己発振の故障が起こ らないような増幅器 (通常 負帰還回路を持たないような増幅器) であれば、 故障時 卜 ラ ンス T 1 に交流の出力信号は生じない。
また、 通常電磁リ レーは複数の接点が同時に 0 N又は 0 F Fする よう に構成されるので、 第 2 メー ク接点 2 aに溶着故障が生じる と 第 1 メー ク接点 1 aに溶着故障が起こ ったこ とと同じ事象が起こ る か、 第 3図の実施例回路では、 第 2 メー ク接点 2 aに流れる電流は 小さいので第 2 メーク接点 2 aの溶着故障の心配は殆どない。
次に、 第 14図に本発明の第 3実施例を示す。
第 14図は、 負荷 L及び半導体スィ ッチ SWの電源と電磁リ レー R Lの駆動電源とを別電源と したものである。 尚、 第 2実施例と同一 部分には同一符号を付して説明を省略する。
第 14図において、 本実施例は、 半導体スィ ッチ S Wの 0 NZ〇 F F確認信号をフ ォ ト力ブラで抽出する構成であり、 負荷 L と第 1 ー ク接点 1 a と半導体スィ ッチ S Wの直列回路には、 半導体ス イ ツ チ S W及び電磁リ レー R Lの駆動電源とは別の交流電源 ( こ の例で は交流電源) 13が接続される。 負荷 L と第 1 メ ーク接点 1 aの直列 回路に並列接続される抵抗 R , と直列にダイオー ド D 7。が設けられ る。 半導体スィ ッチ SW (図中 ト ラ ン ジスタの記号で示すか、 ^源 13が交流であるからこのスィ ツチは例えばサイ リ ス夕を用いた半導 体が使用できる) には、 ダイオー ド D 7 ,、 抵抗 R 2 、 第 1 フ ォ 卜力 ブラ P C , の発光ダイオー ド P B , 及び第 2 フ ォ ト力ブラ P C 2 の フ ォ トダイオー ド D B 2 の直列回路が接続される。 前記フ ォ ト ダイ オー ド D B 2 と第 2 フ ォ ト力ブラ P C 2 を構成する発光ダイォー ド
P B , は抵抗 R 3 を介して信号発生器 S Gからの高周波信号が印加 される。 前記第 1 フ ォ トカプラ P C , のフ ォ ト ダイオー ド D B , は 、 抵抗 R 4 を介して定電圧 V ccが印加され、 フ ォ トダイオー ド D B > の受光出力は、 倍電圧整流回路 R E C 3に入力される。 その他の 構成は、 第 2実施例と同様であり説明を省略する。 尚、 前記ダイォ ー ド D 70, D 7,は、 整流用である。
次に動作を説明する。
負荷駆動信号 I Nが発生する以前で、 第 1 メー ク接点 1 a及び半 導体スィ ッチ SWが共に O F F状態にある時、 信号発生器 S Gから 第 2 フ ォ ト力ブラ P C 2 の発光ダイオー ド P B 2 に高周波信号が入 力する と、 この発光信号は、 第 2 フ ォ ト力ブラ P C 2 のフ ォ ト ダイ オー ド D B 2 で受信されて、 抵抗 R , を介して流れる交流電源 13の 半波の電流がスィ ッチされる。 このスイ ッ チ ン グ信号は、 半導体ス イ ッチ SWが O F Fの時に、 第 1 フ ォ ト力ブラ P C , の発光ダイォ ー ド P B , を介してフ ォ ト ダイオー ド D B , に伝達され、 倍電圧整 流回路 R E C 3から論理値 1 の半導体スィ ツチ 0 F F検出信号と し て出力され、 〇 N状態のブレーク接点 l bを介して自己保持回路 11 に ト リ ガ信号と して入力される。 その後の動作は、 第 2実施例と同 様で、 電磁リ レー R Lが励磁されて第 1 メ ー ク接点 1 aが O Nし、 その後に半導体スィ ッチ S Wが 0 Nして負荷 Lに電流が供給される , 次に、 第 15図に本発明の第 4実施例を示す。
現在、 実用化されている電気接点材料で比較的溶着故障の起こ り 難い材料は、 銀一酸化カ ド ミ ウム ( A g C d〇) 接点である。 しか し、 この接点材料は、 接点を流れる電流が例えば 1 0 O m A以上と いう ような大きな電流が流れないと接触不良が起こ り易い。
第 15図は、 ブレー ク接点 1 b及び第 2 メ ーク接点 2 aに比較的大 きな電流を流すこ とのできるよう構成した負荷駆動回路を示す。 尚 第 2及び第 3実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略す る o
第 15図において、 フ ォ ト力ブラ P C , のフ ォ ト ダイオー ド D B , には、 電磁リ レー R Lのブレーク接点 l bと抵抗 R 4 を介して定電 圧 V ccが印加される。 また、 フ ォ ト ダイオー ド D B , とこのフ ォ ト ダイオー ド D B , の負荷抵抗である抵抗 R 4 に対して抵抗 R 5 が並 列接铳される。 ブレーク接点 1 bに流れる電流は、 前記抵抗 R 5 の 抵抗値で決定される。 フ ォ トダイオー ド D B , からの交流信号に基 づく 倍電圧整流回路 R E C 3の論理値 1 の半導体スィ ツチ O F F検 出信号は、 直接自己保持回路 11の ト リ ガ入力と して入力する。
また、 第 2 メ ーク接点 2 aが〇N状態の時に、 信号発生器 S Gの 高周波信号による トラ ンジスタ Q 2 のスイ ッチング動作に伴う交流 信号が、 倍電圧整流回路 R E C 4に入力する。 第 2 メー ク接点 2 a に流れる電流は、 抵抗 R 6 の抵抗値で決定される。 尚、 抵抗 R は ト ラ ンジスタ Q 2 の負荷抵抗である。
倍電圧整流回路 R E C 4の整流出力は、 論理積演算手段と しての 論理積演算回路 ANDの一方に入力 し、 該論理積演算回路 ANDの 他方の入力には、 負荷駆動信号 I Nが入力する。 尚、 前記論理 ffi演 算回路 A N Dは、 故障時に出力が論理値 0 となるフ ヱ一ルセーフな 構成とする。 なぜなら、 論理積演算回路 ANDの故障で、 倍電圧整 流回路 R E C 4からの整流出力が入力 しないにも拘らず、 負荷駆動 信号 I Nの入力だけで論理積演算回路 ANDから出力が発生すれば 、 半導体スィ ッチ S Wが電磁リ レー R Lの第 1 メーク接点 1 aよ り
先に〇 Nし、 電磁リ レー R Lの第 1 メーク接点 1 aが負荷電流を直 接制御するようになって、 第 1 メーク接点 1 aに溶着故障が発生し 易 く なつてしま うからである。
尚、 フ ヱールセーフな論理積演算回路は、 U. S. Patent -I, 661, 880 号明細書、 国際公開公報 W094/23303及び W094/23496等で公知である < また、 倍電圧整流回路 R E C 4の出力側に設けられるコ ンデンサ C o は、 第 2 メーク接点 2 aが ONしてから論理積演算回路 AND に整流出力が入力するまでの時間を少し遅らせるためのためのもの であり、 第 6図の遅れ時間 T ONを確実に確保するためのものである c 尚、 第 2整流回路 R E C 2の整流出力の平滑の O F F応答は、 第 1 整流回路 R E C 1 の平滑の Q F F応答より短く設定するこ とは言う までもない。
次に動作を説明する。
負荷駆動信号 I Nが発生する以前で、 第 1 メ ー ク接点 1 a及び半 導体スィ ッチ SWが共に 0 F F状態にある時、 信号発生器 S Gから ト ラ ンジスタ Q , に高周波信号が入力する と、 フ ォ ト力ブラ P C , の発光ダイオー ド P B , がスィ ッチされる。 この時、 ブレーク接点 1 bは〇 N状態にあるため、 このスィ ッチ信号をフ ォ ト ダイオー ド D B , が受信して、 倍電圧整流回路 R E C 3に交流信号が入力 し、 倍電圧整流回路 R E C 3から論理値 1 の半導体スィ ッチ〇 F F検出 信号が自己保持回路 11に ト リ ガ信号と して入力される。
この状態で、 負荷駆動信号 I Nが自己保持回路 11の リ セ ッ ト端子 に入力する と、 自己保持回路 11の自己保持出力に基づいて電磁リ レ 一 R Lが励磁されて第 1 及び第 2 メーク接点 l a , 2 aが◦ Nとな る。 第 2 メーク接点 2 aが ONする と、 ト ラ ンジスタ Q2 のスイ ツ
チ ング動作に基づいて倍電圧整流回路 R E C 4から整流出力が、 コ ンデンサ(:。 の平滑作用を受けて論理積演算回路 ANDの一方に入 力する。 論理積演算回路 ANDの他方には、 既に負荷駆動信号 I N が入力 しているため、 倍電圧整流回路 R E C 4からの整流出力が入 力する と、 論理積演算回路 ANDから論理値 1 の出力信号が発生し 第 2整流回路 R E C 2を介して半導体スィ ッ チ SWが ONし、 負荷 Lに負荷電流が供給される。
かかる第 4実施例回路によれば、 電磁リ レ ー R Lのブ レ ー ク接点 1 b、 第 2 メ ーク接点 2 aに比較的大きな電流を流すこ とができ る ので、 接触不良の問題もな く 溶着故障の起こ り難い銀一酸化カ ド ミ ゥ厶 (A g C d〇) 接点を使用するこ とができる。
〔産業上の利用可能性〕
本発明は、 電磁リ レ一を組み込んだ安全を配慮した制御系の信頼 性が向上し、 産業機械等を使用する際の安全性を向上でき るため、 産業上利用性は大である。