明 細 書 薄膜 ト ラ ン ジス タ お よ びそれ を用 い た表示装置 技 術 分 野
本発明 は、 薄膜 ト ラ ン ジ ス タ (以下、 T F T と 略称する。 ) お よ びそれ を 用 いた ァ ク テ ィ ブマ ト リ ッ ク ス型液晶表示装置 等の表示装置に関する。 背 景 技 術
T F T は、 様々 なデバイ スの駆動回路に お いて ス ィ ッ チ素 子 と し て広 く 用 い られて い る。 例え ばア ク テ ィ ブマ ト リ ッ ク ス型液晶表示装置では、 各表示画素がこ の T F T に よ り 選択 さ れる。
一般に、 T F T は互い に離間 し て形成 さ れる ソ ース電極お よ び ド レ イ ン電極 と、 こ れ ら電極に電気的 に コ ン タ ク ト し て 形成さ れる 半導体膜と、 こ の半導体膜上に形成 さ れる ゲー ト 絶縁膜と、 こ のゲー ト 絶縁膜上に形成さ れる ゲー ト 電極を 有 す る。 こ の T F T は ソ ース お よ び ド レ イ ン電極上に半導体膜、 ゲー ト 絶縁膜、 並びに ゲ一 ト電極が順次重ね ら れる ス タ ガー 型、 あ る い はゲー ト電極上 に ゲー ト 絶縁膜、 半導体膜、 並び に ソ ースお よ び ド レ イ ン電極が順次重ね ら れる逆ス タ ガ一型 の よ う に分類で き る。
と こ ろ で、 近年で は、 T F T を よ り 高い周波数 レ ン ジ で動 作さ せる た め に O N 0 F F電流比の向上が要求さ れて い る。
こ の た め、 ソ ー ス お よ び ド レ イ ン電極間の半導体膜部分に相 当 する チ ャ ネ ルの長 さ を短縮す る こ と に よ り O N Z O F F 電 流比 を 向上 さ せ る こ と が試 み ら れて い る。 T F T の 半導体膜 力 sア モ ル フ ァ ス シ リ コ ン ( a — S i : H ) に 代表 さ れ る よ う な珪化物半導体で構成 さ れ る場合、 フ ォ ト キ ャ リ ア が光入射 に よ り 半導体膜内 に発生す る。 チ ャ ネル長の短縮は 0 N電流 I 0 nを増大 さ せる こ と がで き る 力 他方で フ ォ ト キ ヤ リ ア の 移動を容易 にする ため O F F 電流、 すなわち 光 リ ー ク電流 I offも増大 さ せて し ま う。 従っ て、 O N O F F 電流比は期待 通 り に 向上 し なレ、。
特に、 ァ ク テ ィ ブマ ト リ ッ ク ス型液晶表示装置に おいて は、 光 リ ー ク 電流 I offの発生が直接、 画素電極電位の変動を 招 き、 表示画像の ビジ ュ アル品質 を 劣化さ せて し ま う。
こ の た め、 従来では複数の画素電極が形成 さ れる ア レ イ 基 板に対向 し て配置さ れた対向基板側に ク ロ ム ( C r ) 等の金 属材料か ら 成る遮光層 を設け る と い う よ う な工夫が施さ れて いる。 し カゝ し、 こ れは遮光層表面か ら の反射光の入射に伴つ て T F T の半導体層 内 に発生す る フ ォ ト キ ャ リ ア の た め に 流 れる光 リ ー ク 電流 I 0 fiを 防止で き ない。
他の手法 と して ア レ イ 基板側に お いて T F T の上部あ る い は下部に隣接 し た遮光層 を 設け る こ ども考え ら れる 力 や は リ 本質的に 光 リ ー ク 電流 I offを 十分に低減さ せ る こ と はで き な い。
本発明 は上述の事情に鑑みな さ れた も ので あ り、 光入射に 対 して光 リ ー ク電流 I offが低減さ れる T F T を 提供す る こ と
訂正された用紙 (規則 91)
を 目 的 と し て いる。
本発明 は、 さ ら に T F T の光 リ ー ク電流 I 0 f ίに起因 し た表 示不良 を招 く こ と の な い表示装置を 提供す る こ と を 目 的と し て い る。
本発明は、 さ ら に光 リ ー ク電流 I 0 f fが低減さ れる と共に、 T F T のゲー ト · ソ ース 間 に生 じ る寄生容量 C gsあ る いはゲ ー ト · ド レ イ ン間 に生 じ る 寄生容量 C gdが低減さ れた T F T を提供す る こ と を 目 的 と し て いる。
本発明は、 さ ら に T F T の寄生容量 C gsに起因 し て T F T が 0 N状態か ら 0 F F状態に切 り 替わる瞬間 に画素電極電位 の電位低下 A V p を低減さ せる と 共に、 光 リ ー ク電流 I off を も低減させ る こ と に よ り、 フ リ ツ 力等の表示不良 を招 く こ と のない表示装置を提供する こ と を 目 的 と し て いる。 発 明 の 開 示
本発明の薄膜 ト ラ ン ジ ス タ は、 絶縁性基板上 に配置さ れた ゲー ト 電極, ゲー ト電極上 に少な く と も ゲー ト絶縁膜お よ び 半導体膜を 介 し て積層 さ れた ソ ー ス電極お よ び ド レ イ ン電極 と を具備す る薄膜 ト ラ ン ジ ス タ に お いて、 ゲー ト電極の輪郭 線 と ド レ イ ン電極の輪郭線の任意の交点か ら ゲー ト 電極の輪 郭線と ソ ー ス電極の輪郭線 と の交点に至る最短間隔の う ち 少 な く と も 一つ の間隔力 ゲー ト電極の輪郭線の う ち ド レ イ ン 電極と 重な る部分 と ソ ース電極と 重な る部分 と の最短間隔 よ り 大き レ、 こ と を特徴と し て レヽ る。
ま た、 本発明の薄膜 ト ラ ン ジ ス タ は、 絶縁性基板上に配置
さ れた ゲー ト 電極, ゲー ト 電極上に少な く と も ゲー ト絶縁膜 お よ び半導体膜を 介 し て積層 さ れた ソ ース電極お よ び ド レ イ ン電極 と を 具備 し て所定の チ ャ ネル長が形成 さ れて成る薄膜 ト ラ ン ジス タ に お いて、 ゲー ト電極はチ ャ ネ ル長 と 略平行な 方向に チ ヤ ネル長 よ り も長いゲー ト 長を 有す る ゲ一 ト 領域 と、 少な く と も ゲー ト 領域か ら ゲー ト 長 と 略平行な方向 に延長 さ れ, ド レ イ ン電極に一部が重複す る ド レ イ ン側延長領域と、 ゲー ト 領域か ら ゲー ト 長 と 略平行な方向 に延長 さ れ, ソ ース 電極に一部が重複する ソ ース側延長領域と か ら選ばれた いず れか一方を 備えた こ と を特徴と し て いる。
本発明の表示装置は、 第 1 の絶縁性基板上 に配置さ れる走 査線お よ び信号線 と、 走査線お よ び信号線と 薄膜 ト ラ ン ジ ス タ を介 し て接続さ れる画素電極と を備え た第 1 の電極基板 と、 第 2 の絶縁性基板上に対向電極を備え た第 2 の電極基板と、 第 1 の電極基板と 第 2 の電極基板 と の間 に保持さ れる光変調 層 と を備え た表示装置に お いて、 薄膜 ト ラ ン ジ ス タ は走査線 に電気的に接続さ れる ゲー ト電極上 に ゲー ト 絶縁膜を介 し て 配置さ れる 半導体膜、 こ の半導体膜 と信号線 と を電気的に接 続する ド レ イ ン電極、 半導体膜と 画素電極と を電気的に接続 す る ソ ー ス電極と を 具備 し、 ゲー ト 電極の輪郭線と ド レ イ ン 電極の輪郭線の任意の交点か ら ゲー ト電極の輪郭線 と ソー ス 電極の輪郭線 と の交点に至る最短間隔の う ち 少な く と も一 つ の間隔力 ゲー ト 電極の輪郭線の う ち ド レ イ ン電極 と 重な る 部分と ソ ー ス電極 と 重な る 部分 と の最短間隔 よ り 大 き い こ と を特徴と し て いる。
ま た、 本発明の薄膜 ト ラ ン ジ ス タ は、 絶縁性基板上に配置 さ れた ゲー ト 電極, ゲー ト 電極上に ゲー ト絶縁膜を介 し て配 置さ れる半導体膜, 半導体膜上に配置さ れチ ャ ネ ル長を 決定 す る チ ャ ネ ル保護膜, 半導体膜に電気的に接続さ れる ソ ース 電極お よ び ド レ イ ン電極と を 具備す る薄膜 ト ラ ン ジ ス タ に お いて、 チ ャ ネ ル保護膜は半導体膜 と 積層 さ れる領域に お い て はゲ一 ト電極の輪郭線 と 略等 し いか小さ く、 且つ チ ャ ネ ル保 護膜の輪郭線 と ド レ イ ン電極の輪郭線の任意の交点か ら チ ヤ ネル保護膜の輪郭線と ソ ース電極の輪郭線と の交点に至る最 短間隔の う ち 少な く と も 一つの間隔カ^ チ ヤ ネル保護膜の輪 郭線の う ち ド レ イ ン電極と 重な る部分と ソ ー ス電極と 重な る 部分 と の最短間隔 よ り 大き い こ と を特徴と し て いる。
ま た、 本発明の薄膜 ト ラ ン ジス タ は、 絶縁性基板上に配置 さ れた ゲー ト 電極, ゲー ト 電極上に ゲー ト絶縁膜を介 し て配 置さ れる半導体膜, 半導体膜上に配置さ れる チ ャ ネ ル保護膜, 半導体膜に電気的に接続さ れる ソ ー ス電極お よ び ド レ イ ン電 極 と を 具備す る薄膜 ト ラ ン ジ ス タ に お い て、 チ ャ ネ ル保護膜 はチ ャ ネル長 を決定す る チ ャ ネル長決定領域 と、 少な く と も チ ャ ネル長決定領域か ら チ ャ ネル長 と 略平行な方向 に延長 さ れ, ド レ イ ン電極 と 重複す る領域に ド レ イ ン電極よ り も小さ い第 1 切 り 欠き部 を有す る ド レ イ ン側延長領域 と、 チ ャ ネル 長決定領域か ら チ ャ ネル長 と 略平行な方向 に延長さ れ ソ ー ス 電極と 重複す る領域に ソ ー ス電極よ リ も小さ い第 2 切 り 欠き 部 を 有する ソ ース側延長領域 と か ら選ばれる 一方 を備え、 ゲ ー ト 電極は第 1 切 り 欠き部 ま た は第 2 切 り 欠 き部に沿っ た切
り 欠き部 を 備えた こ と を特徴 と し て レ、 る。
さ ら に、 本発明の表示装置は、 第 1 の絶縁性基板上に配置 さ れる走査線お よ び信号線 と、 走査線お よ び信号線 と 薄膜 ト ラ ン ジ ス タ を 介 し て接続さ れる画素電極 と を 備え た第 1 の電 極基板 と、 第 2 の絶縁性基板上に対向電極を 備え た第 2 の電 極基板と、 第 1 の電極基板 と 第 2 の電極基板 と の間 に保持さ れる光変調層 と を備え た表示装置に おいて、 薄膜 ト ラ ン ジス タ は走査線 に接続さ れる ゲー ト電極上に ゲー 卜絶縁膜を介 し て配置さ れ る半導体膜, 半導体膜上に配置さ れチ ャ ネル長 を 決定す る チ ャ ネル保護膜, 半導体膜 と信号線 と を電気的に接 続する ド レ イ ン電極お よ び半導体膜 と 画素電極と を電気的に 接続す る ソ ー ス電極と を具備 し、 チ ャ ネ ル保護膜は半導体膜 と 積層 さ れ る領域にお いて はゲー ト 電極の輪郭線と 略等 し い か小さ く、 且つチ ャ ネル保護膜の輪郭線 と ド レ イ ン電極の輪 郭線の任意の交点か ら チ ャ ネ ル保護膜の輪郭線 と ソ ー ス電極 の輪郭線と の交点に至る最短間隔の う ち 少な く と も 一つの間 隔カ チ ャ ネ ル保護膜の輪郭線の う ち ド レ イ ン電極と 重な る 部分と ソ ー ス電極 と 重な る部分と の最短間隔 よ リ 大 き い こ と を特徴と し て いる。
本発明の T F T に よ れば、 ゲー ト 電極の輪郭線と ド レ イ ン 電極の輪郭線の任意の交点か ら ゲ一 ト電極の輪郭線 と ソ ース 電極の輪郭線 と の交点に至る最短間隔の う ち 少な く と も一つ の間隔力 ゲー ト 電極の輪郭線の う ち ド レ イ ン電極 と 重な る 部分 と ソ ー ス電極と 重な る部分と の最短間隔 よ り 大 き く 形成 さ れる、 あ る いはゲー ト 電極はチ ャ ネル長 と 略平行な方向 に
チ ヤ ネル長 よ リ も長い ゲー ト 長 を 有す る ゲー ト 領域と、 少な く と も ゲ一 卜 領域か ら ゲ一 卜 長 と 略平行な方向に延長 さ れ ド レ イ ン電極の一部 と 重複す る ド レ イ ン側延長領域と、 ゲー ト 領域か ら ゲ一 ト長 と 略平行な方向 に延長 さ れ ソ ース電極の一 部 と 重複す る ソ ース側延長領域 と か ら選ばれた いずれか一方 を 備えて レヽ る。
こ れ に よ り、 ゲ一 ト 電極 自 体が従来に比べて大き な光遮蔽 効果を奏 し、 T F T の光 リ ー ク電流 I o f f を低減さ せ、 優れた 0 N Z 0 F F電流比が得 ら れる。 ま た、 こ の構成に よ れば、 T F T のゲー ト · ソ ース 間寄生容量 C g sも し く はゲー ト · ド レ イ ン間寄生容量 C g dの実効的な増大 を招 く こ と も な い。
従っ て、 こ の よ う な T F T が用 レヽ られた ア ク テ ィ ブマ ト リ ク ス型液晶表示装置に よ れば、 T F T の優れた 0 N / 0 F F 電流比が得 ら れる こ と か ら、 その高精細化に伴い各画素電極 の選択期間が短い ァ ク テ ィ ブマ ト リ ク ス型液晶表示装置であ つ ても、 映像信号 を 十分に画素電極に書き込む こ と が可能に な る。 ' .
さ ら に、 T F T のゲー ト ' ソ ー ス 間寄生容量 C gsも し く は ゲー ト · ド レ イ ン間寄生容量 C g dの増大 を招 く こ と も な いた め、 画素電極電位の変動や配線の時定数の増大 を招 く こ と も な い。
ま た、 本発明の T F T は、 半導体膜と 積層 さ れる領域に お いて はゲー ト 電極の輪郭線 と 略等 し いか小さ い チ ャ ネル保護 膜を 有 し、 且つチ ャ ネル保護膜の輪郭線 と ド レ イ ン電極の輪 郭線の任意の交点か ら チ ヤ ネル保護膜の輪郭線 と ソ ース電極
の輪郭線と の交点に至る 最短間隔の う ち 少な く と も 一つの間 隔せ、 チ ャ ネル保護膜の輪郭線の う ち ド レ イ ン電極 と 重な る 部分と ソ ー ス電極と 重な る 部分と の最短間隔 よ り 大 き く 構成 さ れて いる t ま た、 本発明の T F T は、 チ ャ ネル保護膜がチ ャ ネル長を 決定す る チ ャ ネル長決定領域 と、 チ ャ ネル長決定 領域か ら チ ャ ネル長と 略平行な方向 に延長さ れ ド レ イ ン電極 と 重複する 領域に ド レ イ ン電極よ リ も小さ い切 り 欠き部を 有 す る ド レ イ ン側延長領域、 ま た はチ ャ ネ ル長決定領域から チ ャ ネ ル長と 略平行な方向 に延長さ れ ソ ース電極 と 重複する領 域 に ソ ー ス電極よ り も小さ い切 り 欠き部 を 有す る ソ ース側延 長領域と を 備え、 ゲー ト 電極は切 り 欠き部に沿っ た切 り 欠き 部 を備えて い る。
こ れ に よ リ、 光 リ ー ク 電流 I 0 f f に影響す る サイ ド チ ャ ネ ル 領域の経路 P s cを 大き く と り、 光 リ ー ク電流 I o f fを 低減さ せ て、 0 N Z O F F電流比の大き な T F T が得 ら れる。
ま た、 こ の T F T が用 い ら れた ァ ク テ ィ ブマ ト リ ク ス型液 晶表示装置に よれば、 T F T の優れた 0 Nノ 0 F F 電流比力 得 ら れる こ と から、 その高精細化に伴い各画素電極の選択期 間が短いァ ク テ ィ ブマ ト リ ク ス型液晶表示装置であ っ ても、 映像信号を 十分に画素電極に書き込む こ と が可能に な る。 図面の簡単な説明
図 1 は、 本発明の第 1 実施例に係る ア ク テ ィ ブマ ト リ ク ス 型液晶表示装置の一部の構造 を概略的に示す平面図である。
図 2 は、 ' 図 1 に示す A — A ' 線に沿っ た断面構造 を概略的
に示す断面図であ る。
図 3 は、 図 1 に示す B — B ' 線 に沿っ た断面構造 を概略的 に示す断面図であ る。
図 4 は、 図 1 に示す ア ク テ ィ ブマ ト リ ク ス型液晶表示装置 に設け ら れ た T F T を 説明す る た め のも ので、
同図 ( a ) は T F T の構造を概略的に示す平面図であ り、 同図 ( b ) は T F T の ゲー ト 電極の構造 を 概略的に示す 平面図であ る。
図 5 は、 図 1 に示す ア ク テ ィ ブマ ト リ ク ス型液晶表示装置 を 駆動する 信号の波形 を示す図で あ る。
図 6 は、 図 1 に示す ア ク テ ィ ブマ ト リ ク ス型液晶表示装置 の一変形例の構造 を概略的 に示す平面図であ る。
図 7 は、 図 1 に示す ア ク テ ィ ブマ ト リ ク ス型液晶表示装置 の他の変形例の要部 を 概略的に示す平面図で あ る。
図 8 は、 本発明の第 2 実施例に係る ア ク テ ィ ブマ ト リ ク ス 型液晶表示装置を 説明す る ためのも ので、
同図 ( a ) は ア ク テ ィ ブマ ト リ ク ス型液晶表示装置の一 部の構造を 概略的に示す平面図であ リ、
同図 ( b ) は同図 ( a ) に示す A — A ' 線に沿っ た断面 構造を概略的に示す断面図であ る。
図 9 は、 図 8 に示す ア ク テ ィ ブマ ト リ ク ス型液晶表示装置 に設け ら れ る T F T を説明 す る ためのも ので、
同図 ( a ) は T F T の構造を 概略的に示す平面図であ り、 同図 ( b ) は同図 ( a ) に示す A — A ' 線に沿っ た断面 構造を概略的に示す断面図であ リ、
同図 ( c ) は同図 ( a ) に示す B — B ' 線に沿っ た断面 構造を 概略的に示す断面図であ り、
同図 ( d ) は T F T の ゲー ト電極の構造 を概略的に示す 平面図であ リ、
同図 ( e ) はチ ャ ネル保護膜の構造を概略的に示す平面 図であ る。
図 1 0 は、 光 リ ー ク電流 I 0 f fを 説明する ためのも ので、 同図 ( a ) は一般的な T F T の構造を概略的に示す平面 図であ リ、
同図 ( b ) は同図 ( a ) に示す A— A ' 線に沿っ た断面 構造を概略的に示す断面図であ る。
図 1 1 は、 図 8 に示す T F T の一変形例を 示す平面図であ る。
図 1 2 は、 本発明の第 3 実施例に係る ア ク テ ィ ブマ ト リ ク ス型液晶表示装置の一部の構造を概略的に示す平面図であ る。
図 1 3 は、 図 1 2 に示す T F T を説明す る ためのも ので、 同図 ( a ) は走査線の構造を 概略的に示す平面図であ り、 同図 ( b ) はチ ャ ネル保護膜の構造を概略的に示す平面 図であ る。
図 1 4 は、 図 1 2 に示す ア ク テ ィ ブマ ト リ ク ス型液晶表示 装置の製造工程を示す図であ る。 発明 を 実施す る ため の最良態様
以下、 本発明の第 1 実施例に係る光透過型の ア ク テ ィ ブマ ト リ ク ス型液晶表示装置を 図面を 参照 し て説明す る。
- - 図 1 は こ のァ ク テ ィ ブマ ト リ ク ス型液晶表示装置 3 0 1 の 一部に 関す る概略的平面構造 を 示 し、 図 2 は図 1 の A — A ' 線 に沿っ て概略的断面構造 を 示 し、 図 3 は図 1 の B — B ' 線 に沿っ て概略的断面構造 を 示す。
図 1 か ら 図 3 に示す液晶表示装置 3 0 1 は、 複数の画素電 極 1 8 1 の マ ト リ ク ス ア レ イ お よ び こ れ ら画素電極に接続さ れた複数の T F T 1 7 1 がガ ラ ス基板 1 0 0 上 に設け ら れた ア レ イ 基板 1 0 1 と、 I T O ( Indium Tin Oxide) 力 ら な る 対向電極 2 1 1 がガ ラ ス基板 2 0 0 上 に設け ら れた対向基板 2 0 1 と、 ネ マ チ ッ ク 液晶組成物か ら成る液晶層 3 1 1 と を 備え る。 ア レ イ 基板 1 0 1 お よ び対向基板 2 0 1 は こ れ ら の 表面上にそ れぞれ形成 さ れる配向膜 3 2 1, 3 3 1 を 内側に し て 5 ミ ク ロ ンの間隔で向かい合わ さ れ、 液晶層 3 1 1 力 こ れ ら ア レ イ 基板 1 0 1 お よ び対向基板 2 0 1 間 に保持さ れる。
ア レ イ 基板 1 0 1 は、 図 1 に示す よ う に画素電極 1 8 1 の 行お よ び列 に沿っ て ガ ラ ス基板 1 0 0 上にそ れぞれ形成 さ れ る n本の走査線 1 1 1 ( Y j : j =l , 2, - , n) お よ び m本の信号 線 1 2 1 ( X i: i = l, 2,…! n) を備え る。 T F T 1 7 1 は走査 線 1 1 1 お よ び信号線 1 2 1 の各交点近傍に配置さ れる。 ゲ — ト電極 1 3 1 は走査線 1 1 1 と 一体に形成 さ れ、 ド レ イ ン 電極 1 4 1 は信号線 1 2 1 と 一体に形成 さ れ、 ソ ー ス電極 1 5 1 は画素電極 1 8 1 に コ ン タ ク 卜 し て形成 さ れる。
ま た、 ア レ イ 基板 1 0 1 は、 走査線 1 1 1 と 同一材料か ら な り こ の走査線 1 1 1 と 略平行に配置さ れる補助容量線 1 9 1 を備え る。 補助容量線 1 9 1 は酸化珪素 ( S i 02 ) 膜お
了正された用紙 (規則 91)
- — よ び窒化珪素 ( S i x ) 膜 を積層 し て得 ら れた図 2 に示す 積層 ゲー ト 絶縁膜 1 3 3 を 介 し て画素電極 1 8 1 上 に形成 さ れる。 こ れ に よ り、 補助容量 C s が補助容量線 1 9 1 お よ び 画素電極 1 8 1 間 に構成 さ れる。
対向基板 2 0 1 は、 図 2 お よ び図 3 に示す よ う に ガ ラ ス基 板 2 0 0 上 に形成 さ れた格子状の遮光層 2 1 1 を備え る。 対 向電極 2 3 1 は絶縁膜 2 2 1 を介 し て遮光層 2 2 1 上に形成 さ れる。 こ の遮光層 2 1 1 は ク ロ ム ( C r ) 力、 ら成 り、 ァ レ ィ 基板 2 0 1 側に設け ら れた複数の画素電極 1 8 1 の周囲、 す なわ ち T F T 1 7 1、 信号線 1 2 1 お よ び走査線 1 1 1 の 形成領域か ら の漏光 を 遮光す る。 尚、 遮光層 2 1 1 の表面は 光反射を低減さ せ る ため に酸化処理 さ れて も よ い。 ま た、 遮 光層 2 1 1 は十分な遮光効果が得 ら れる よ う な黒色樹脂等で 構成 さ れて も よ レ、。 さ ら に、 カ ラ 一 フ ィ ル タ 層がカ ラ ー表示 を 実現す る た め に遮光層 2 1 1 と 対向電極 2 3 1 と の間に設 け ら れて も よ レ、。
ァ ク テ ィ ブマ ト リ ク ス型液晶表示装置 3 0 1 は さ ら に液晶 層 3 1 1 と は反対側に お いて基板 1 0 0 お よ び 2 0 ◦ の表面 上 に被着 さ れる偏光板 3 5 1 お よ び 3 4 1 を 有す る。 こ れ ら 偏光板 3 5 1 お よ び 3 4 1 の向 き は偏光軸が互い に 直交す る よ う に設定 さ れる。
こ こ で図 2 お よ び図 3 を 参照す る。 従来の ア ク テ ィ ブマ ト リ ク ス型液晶表示装置で は、 対向基板 2 0 1 に入射 し T F T 1 7 1 に向 か う 斜め光の ほ と ん どが遮光層 2 1 1 に よ っ て遮 断 さ れる も の の、 ア レ イ 基板 1 0 1 に入射 し遮光層 2 1 1 で
訂正された用紙 (規則 91)
反射 し た後 に T F T 1 7 1 に向か う 斜め光 を 遮断す る こ と は で き な い。
し か し な 力 ら、 こ の実施例では、 ア ク テ ィ ブマ ト リ ク ス型 液晶表示装置 3 0 1 が遮光層 2 1 1 で反射 し た後に T F Τ 1 7 1 に向か う 斜め光を 十分 に減少 さ せる よ う 構成さ れる。 こ のため、 T F Τ 1 7 1 の光 リ ー ク電流 I 0 ff を抑え、 高い 0 N / O F F電流比 を達成す る こ と がで き る。
すなわち、 こ の T F T 1 7 1 は、 図 4 ( b ) に示す よ う な 形状に形成 さ れる ゲー ト 電極 1 3 1 を有す る。 ゲー ト電極 1 3 1 は M o — T a 合金力、 ら な り、 1 4 ミ ク ロ ンのゲー ト 幅 L glのゲー ト 領域 G s を 含む。 尚、 M o — W合金、 M o — T a 合金や、 M o — W合金 と ア ル ミ ニ ウ ム ( A 1 ) と の積層膜等 が M o — T a 合金の他に ゲー ト電極 1 3 1 の材料と し て用 い る こ と がで き る。 図 2 に示す よ う に、 T F T 1 7 1 は さ ら に 積層ゲー ト 絶縁膜 1 3 3、 半導体膜 1 3 5、 ド レ イ ン電極 1 4 1 お よ び ソ ー ス電極 1 5 1 を有す る。 積層 ゲー ト 絶縁膜 1 3 3 は、 ゲー ト電極 1 3 1 上に 3 5 0 0 オ ン グス ト ロ ームの 厚 さ で形成 さ れた酸化珪素膜 ( S i 02 ) お よ び、 こ の酸化 珪素膜 ( S i 02 ) 上 に 5 0 0 オ ン グス ト ロ ームの厚 さ で形 成 さ れた窒化珪素膜 ( S i N x ) で構成 さ れ る。 半導体膜 1 3 5 はゲー ト 絶縁膜 1 3 3 の一部上 に 3 0 0 0 オ ン グス ト 口 — ム の厚で形成さ れた ア モ ル フ ァ ス シ リ コ ン ( a — S i : H ) 膜で構成さ れる。 ド レ イ ン電極 1 4 1 お よ び ソ ー ス電極 1 5 1 はモ リ ブデン (M o ) と アル ミ ニ ウ ム ( A 1 ) と の積層構 造 を 有 し、 互 い に離間 し て設け ら れる。 ド レ イ ン電極 1 4 1
お よ び ソ ー ス電極 1 5 1 はそれぞれ低抵抗半導体薄膜 1 3 7 を介 し て半導体膜 1 3 5 上 に形成 さ れ、 こ の半導体膜 1 3 5 に電気的に接続さ れる。 各低抵抗半導体薄膜 1 3 7 は 5 0 0 オ ン グス ト ロ ームの厚 さ で形成さ れた n + 型の ア モ ル フ ァ ス シ リ コ ン ( n + a — S i : H ) 膜で構成 さ れ、 ド レ イ ン電極 1 4 1 お よ び ソ ー ス電極 1 5 1 と 半導体膜 1 3 5 と の間に良 好な ォ一 ミ ッ ク コ ン タ ク ト.を 得る ため に用 レヽ ら れる。
尚、 こ の T F T 1 7 1 の チ ャ ネ ル長 L c は、 図 4 ( a ) に 示す よ う に ド レ イ ン電極 1 4 1 と ソ ー ス電極 1 5 1 と の間隔 に よ っ て決定 さ れる も のであ っ て、 こ の実施例で は 4 ミ ク ロ ン に設定 さ れる。 ま た、 T F T 1 7 1 の チ ャ ネ ル幅 W c は 2 3 ミ ク ロ ン に設定 さ れ る。
さ ら に、 こ の実施例で は、 ゲー ト電極 1 3 1 の輪郭線と ド レ イ ン電極 1 4 1 の輪郭線の任意の交点か ら ゲー ト 電極 1 3 1 の輪郭線 と ソ ース電極 1 5 1 の輪郭線 と の交点に至る最短 間隔、 すな わ ち図 4 ( a ) お よ び図 4 ( b ) に おいて点 b — 点 b ' の間隔お よ び点 c 一 点 c ' の間隔カ s、 ゲー ト 電極 1 3 1 の輪郭線の う ち ド レ イ ン電極 1 4 1 と 重な る部分 と ソース 電極 1 5 1 と 重な る部分 と の最短間隔、 すなわち点 a —点 a ' の間隔よ り 大き く 設定 さ れる。
こ の設定 は、 ゲー ト電極 1 3 1 が図 4 ( a ) お よ び図 4 ( b ) に示す よ う に チ ャ ネ ル長 L c よ り も 大 き い ゲー ト 幅 L g 1 の ゲー ト領域 G s と、 ゲー ト 領域 G s か ら ゲー ト 幅 L g l方向 に 6 ミ ク ロ ン の延長長 α 1 だけ延長 さ れ ド レ イ ン電極 1 4 1 と 重複す る ド レ イ ン側延長領域 G D s と、 ゲー ト 領域 G s 力
ら ゲー ト 幅 L g l方向 に 6 ミ ク ロ ン の延長長 α 2 だけ延長さ れ ソ ー ス電極 1 5 1 と 重複す る ソ ー ス側延長領域 G S s と を 有 し、 ソ ー ス側延長領域 G S s お よ び ド レ イ ン側延長領域 G D s がそれぞれ ソ ー ス電極 1 5 1 お よ び ド レ イ ン電極 1 4 1 と の重複部分 に おいて、 その重複部分 よ り も小 さ いゲー ト電極 切 り 欠き部 G D 1 お よ び G S 1 を 有す る こ と に よ っ て得 ら れ る。
こ れ に よ り、 チ ャ ネ ル長 L c を変化さ せず に、 ゲー ト電極 1 3 1 の実効的な ゲー ト 幅 L g2の み が ド レ イ ン側延長領域 G D s お よ び ソ ー ス側延長領域 G S s の延長長 α 1 お よ び α 2 だけ延長 さ れた こ と に な る。
こ の実施例では、 図 3 に示す よ う に ド レ イ ン側延長領域 G D s お よ び ソ ー ス側延長領域 G S s が遮光層 2 1 1 表面で反 射さ れ半導体膜 1 3 5 に向か う 不所望な斜め光を 阻止する。 こ れ に よ り、 こ の実施例の T F T 1 7 1 は ド レ イ ン側延長領 域 G D s お よ びソ ー ス側延長領域 G S s を持た な い従来の T F T に比べ て不所望な斜め光 を 8 0 %多 く 遮断す る こ と がで き た。
ま た、 こ の実施例で は、 ド レ イ ン側延長領域 G D s お よ び ソ ー ス側延長領域 G S s がゲー ト 電極 1 3 1 の一部であ る た め、 ゲー ト 電極 1 3 1 の形成工程で形成 さ れる こ と がで き る。 も し、 領域 G D s お よ び G S s と 同様な遮光機能を 得る た め に T F T 1 7 1 の下方あ る い は上方に絶縁膜 を 介 し て遮光膜 を 形成す る 場合、 こ の遮光膜はゲー ト電極 1 3 1 と は独立 し た形成工程で形成 さ れる た め、 遮光膜の位置が T F T 1 7 1
に 対 し て 一 定 の誤差範囲で ず れ る こ と に な る。 遮光膜のサ イ ズがこ のずれ を 吸収する マ ー ジ ン分だけ大き く 設定 さ れる と、 こ れが表示装置の開 口率を 低下 さ せ る結果 と な る。 し か し、 こ の実施例で は遮光膜の位置ずれ を 考慮す る 必要がな いため 高い表示装置の開 口率を確保す る こ と がで き る。 さ ら に、 こ の実施例で は、 上述の絶縁膜が T F T 1 7 1 の下方あ る い は 上方に絶縁膜を介 し て形成 さ れる場合 と 違っ て不所望な容量 あ る いは電位への影響が無視で き る ため、 表示動作に おいて 何等障害が生 じ な い。
と こ ろ で、 図 2 お よ び図 3 力 ら理解さ れる よ う に、 各延長 領域 G D s お よ び G S s を 含めた実効的な ゲー ト 幅 L g 2を増 大すれば、 よ り 多 く の不所望な斜め光を遮断す る こ と が可能 と な る。 し 力 し、 こ れは表示装置 3 0 1 の開 口率を低下さ せ る原因 と な る ため、 各延長領域 G D s お よ び G S s を含め た 実効的な ゲ一 ト 幅 L g 2の増大は制限さ れる。
本発明者等の実験に よ れば、 実効的な ゲー ト 幅 L g 2が 2 0 ミ ク ロ ン以上、 特に好ま し く は 2 6 ミ ク ロ ン以上であれば、 不所望な斜め光の遮断効果が得 ら れる こ と が判明 し た。 こ の ため、 こ の実施例では、 実効的な ゲー ト 幅 L g2が開 口率を考 慮 し て 2 6 ミ ク ロ ン に設定 さ れて い る。 ま た、 ゲー ト電極 1 3 1 が形成 さ れる ガ ラ ス基板 1 0 0 の表面か ら遮光層 2 1 1 表面ま での 間隔を d ミ ク ロ ン と し た場合、 延長領域 G S s お よ び G D s を 含め た実効的な ゲー ト 幅 L g 2と し て は、 3 d 以 上、 好ま し く は 4 d 以上に形成 し て も よ い。 尚、 遮光層 2 1 1 がア レ イ 基板 2 0 1 側に設け ら れる場合等では、 対向基板
2 0 1 側で光反射が最も大 き い層 を基準にすればよ い。
さ ら に特徴的な こ と は、 ゲ一 卜電極 1 3 1 の ソ ー ス側延長 領域 G S s お よ び ド レ イ ン側延長領域 G D s がそれぞれ ソ ー ス電極 1 5 1 お よ び ド レ イ ン電極 1 4 1 と の重複部分にお い て、 そ の重複部分 よ り も小さ いゲ一 卜電極切 り 欠き部 G D 1 お よ び G S 1 を.有 し て い る こ と であ る。 こ れ に よ り、 各延長 領域 G D s お よ び G S s を 含めた実効的な ゲー ト 幅 L g2が増 大 し て も、 T F T 1 7 1 に必然的に形成 さ れる ゲー ト · ソ ー ス間寄生容量 C gsの増大が防止さ れ、 画素電極 1 8 1 の電位 変動を 小さ く 抑え る こ と がで き る。
図 5 は、 こ のア ク テ ィ ブマ ト リ ク ス型液晶表示装置 3 0 1 を駆動する 信号の波形 を示す。 各走査線 1 1 1 ( Y j ) に は、 ゲー ト パル ス ( V Y j : j = 1, 2,…, n ) が順次供給さ れ、 ゲー ト パル ス ( V Y j ) の入力 さ れた走査線 1 1 1 ( Y j ) に接 続さ れる T F T 1 7 1 は所定期間 O N さ れる。 ま た、 信号線 1 2 1 ( X i ) に は、 映像信号 ( V X i : i = 1, 2,…, m) が供 給さ れる'。
こ れ に よ り、 走査線 1 1 1 ( Y j ) と信号線 1 2 1 ( X i ) と に接続さ れた T F T 1 7 1 力 0 N と な り、 映像信号 ( V X i ) がこ の T F T 1 7 1 の O N期間の間に対応す る 画素電極 1 8 1 ( X i , Y j ) に書き込ま れる。 画素電極 1 8 1 ( X i , Y j ) の電位 V ( X i, Y j ) は例え ば 1 フ ィ ー ル ド期 間 ( 1 F ) 保持さ れる。
こ の図力、 ら分力、る よ う に、 T F T 1 7 1 力 s N チ ャ ネルの場 合、 ゲー ト パルス ( V Y j ) の立ち 下力 sり に伴い、 画素電極
- - 電位 V ( X i , Y j ) は負側 に そ れ ぞれ Δ V p だ け電位低下 し て レ、 る。 電位低下 A V p は次式 に示す よ う に、 走査線 1 1 1 ( Y j ) お よ びゲー ト 電極 1 3 1 と 画素電極 1 8 1 お よ び ソ ース電極 1 4 1 と の間の ゲー ト · ソ ー ス 間寄生容量 C gsに よ る と こ ろ が大き レ、。 ( C lc: 液晶容量, C s : 補助容量) A V p = A V X i x C g s / ( C lc+ C s + C gs) し 力、 し な 力 ら、 こ の実施例に よ れば、 ゲ一 卜 電極 1 3 1 と ソ ース電極 1 5 1 と の間の ゲー ト · ソ ー ス 間寄生容量 C g sが 従来に比べて実質的に変化 し な いた め、 電位低下 △ V p に伴 ぅ フ リ ツ 力 が発生する こ と がな い。
以上の よ う に、 こ の実施例のァ ク テ ィ ブマ ト リ ク ス型液晶 表示装置 3 0 1 に よれば、 丁 ? 丁 1 7 1 の チ ャ ネル長 し (: を 変え る こ と な く 斜め光の入射阻止層 と し て機能す る ゲー ト 電 極 1 3 1 の実効的なゲー ト 幅 L g2を 大き く し た こ と に よ り、 従来と 同様 に高い O N電流 I onを 維持 し つつ、 光 リ ー ク電流 I off を 大き く 低減 さ せる こ: と がで き、 高い 0 N 〇 F F電流 比 を達成す る こ と がで き た。 こ の実施例に よ れば、 ゲー ト 電 極 1 3 1 の ソ ー ス側延長領域 G S s お よ び ド レ イ ン側延長領 域 G D s を 持たず同様の チ ャ ネ ル長 L c と チ ャ ネ ル幅 \V c を 持つ従来の T F T と比較 し て、 丁 ? 丁 1 7 1 の 〇 1^ 〇 ? ? 電流比 を略 2 倍増大 さ せる こ と せで き た。
ま た、 こ の実施例に よ れば、 ゲー ト電極 1 3 1 の実効的な ゲー ト 幅 L g2を 大 き く し た に も 力、力、わ ら ず、 T F T 1 3 1 の ゲー ト · ソ ー ス間寄生容量 C gsが小さ く 抑え ら れて い る た め、 画素電極 1 8 1 の電位低下 △ V p が増大 さ れる こ と も な い。
訂正された用紙 (規則 91〉
さ ら に、 実効的な ゲー ト 幅 L g2を 大き く し た こ と で、 走査 線 1 1 1 ( Y j ) お よ びゲー ト電極 1 3 1 の時定数が従来 よ り も小さ く す る こ と がで き た。 長い配線長 を 持っ た大型の ァ ク テ ィ ブマ ト リ ク ス型液晶表示装置では、 こ れがゲー ト パル ス ( V Y j ) の遅延に よ る 実効的な ゲー ト パ ル ス幅の減少 を 解消 し、 映像信号 ( V X i ) の書き込み を よ り 長い時間行な う こ と を 可能 に す る。
と こ ろ で、 こ の実施例の ア ク テ ィ ブマ ト リ ク ス型液晶表示 装置 3 0 1 で は、 T F T 1 7 1 の チ ャ ネ ル と 走査線 1 1 1 ( Y j ) と を 平行に設定す る ため ゲー ト電極 1 3 1 が全て走査 線 1 1 1 ( Y j ) の幹部か ら延出 し た部分で構成 さ れた。 し 力 し、 こ の T F T 1 7 1 の構成は T F T 1 7 1 の チ ャ ネ ル と 走査線 1 1 1 ( Y j ) と を 直角 に設定す る場合に お いて図 6 に示す よ う に変更で き る。 こ の場合、 こ の ゲー ト電極 1 3 1 の ゲー ト 領域 G s は走査線 1 1 1 ( Y j ) の幹部で構成さ れ、 ソ ー ス側延長領域 G S s お よ び ド レ イ ン側延長領域 G D s は 走査線 1 1 1 ( Y j ) の幹部か ら延出 し た部分で構成さ れる。 図 6 で は、 上述の実施例 と 同様な部分が同一符号で表 さ れる。
図 6 に示す構造は、 例え ば 2 5 0 X 9 0 m 2の画素ピ ッ チ で対比 し た場合、 上述の実施例の構造よ り も液晶表示装置 3 0 1 の開 口 率を 5 ポイ ン ト 向上さ せ る こ と がで き る。 こ の明 細書で は、 " ポイ ン ト " が開 口率 ( % ) の差 と し て使用 さ れ る。
ま た、 上述の実施例で は、 各画素電極 1 8 1 が単一の T F T 1 7 1 に接続さ れた力 例え ば図 7 に示す よ う に電気的に
並列に形成 さ れた 2 つの T F T 1 7 1 a お よ び 1 7 1 b に接 続 さ れて も よ い。 図 7 に示す構造は、 例え ば ソ ース電極 1 5
1 a お よ び 1 5 1 b と ド レ イ ン電極 1 4 1 のパ タ ー ンが走査 線 1 1 1 に沿っ た方向 にずれて形成 さ れて た と き に T F T 1
7 1 a お よ び 1 7 1 b 間で生 じ る チ ャ ネル長 L c の差 を相殺 す る こ と がで き る。 従っ て、 製造条件のば ら つ き を補償で き る。
次に、 本発明の第 2 実施例に係る ア ク テ ィ ブマ ト リ ク ス型 液晶表示装置 6 0 1 を 図面 を参照 し て説明す る。
図 8 ( a ) は こ のア ク テ ィ ブマ ト リ ク ス型液晶表示装置 6 0 1 の一部 に関す る概略的平面構造を示 し、 図 8 ( b ) は図 8 ( a ) の A — A ' 線に沿っ て概略的断面構造を 示す。 図 9
( a ) は図 8 ( a ) お よ び図 8 ( b ) に示す T F T 4 7 1 の 平面構造を 示 し、 図 9 ( b ) は図 9 ( a ) の A — A ' 線に沿 つ て T F T 4 7 1 の断面構造を示 し、 図 9 ( c ) は図 9 ( a ) の B — B ' 線に沿っ て T F T 4 7 1 の断面構造を示 し、 図 9
( d ) は図 9 ( a ) — 図 9 ( c ) に示すゲ一 ト 電極 4 3 1 の 詳細な平面構造を 示 し、 図 9 ( e ) は図 9 ( a ) — 図 9 ( c ) に示すチ ャ ネ ル保護膜 4 3 9 の詳細な平面構造を示す。
図 8 ( a ) お よ び図 8 ( b ) に示す液晶表示装置 6 0 1 は、 複数の画素電極 4 8 1 のマ ト リ ク ス ア レ イ お よ びこ れ ら画素 電極 4 8 1 にそれぞれ接続 さ れた複数の T F T 4 7 1 がガ ラ ス基板 4 0 0 上に設け ら れた ア レ イ 基板 4 0 1 と、 I T 〇 ( Indium Tin Oxide) 力、 ら な る対向電極 5 3 1 がガ ラ ス基板 5 0 0 上に設 け られた対向基板 5 0 1 と、 ネマ チ ッ ク 液晶組成
物から成る 液晶暦 6 1 1 と を備え る。 ア レ イ 基板 4 0 1 お よ び対向基板 5 0 1 は こ れ ら の表面上にそれぞれ形成 さ れる配 向膜 6 2 1, 6 3 1 を 内側 に して 5 ミ ク ロ ン の間隔で向かい 合わ さ れ、 液晶層 6 1 1 がこ れ ら ア レ イ 基板 4 0 1 お よ び対 向基板 5 0 1 間に保持 さ れる。
ア レ イ 基板 4 0 1 は、 画素電極 4 8 1 の行お よ び列に沿つ て ガ ラ ス基板 4 0 0 上 に形成 さ れる n本の走査線 4 1 1 ( Y j: j = 1, 2,…, n) お よ び m本の信号線 4 2 1 ( X i: i = 1, 2, ··· m) を備え る。 T F T 4 7 1 は走査線 4 1 1 お よ び信号線 4 2
1 の各交点近傍に配置さ れ、 1 2 ミ ク ロ ンの チ ャ ネル長 L c お よ び 2 3 ミ ク ロ ンの チ ャ ネル幅 W c を 有す る。 ゲー ト電極
4 3 1 は走査線 4 1 1 と 一体に形成 さ れ、 ド レ イ ン電極 4 4
1 は信号線 4 2 1 と 一体に形成さ れ、 ソ ース電極 4 5 1 は画 素電極 4 8 1 に コ ン タ ク ト し て形成 さ れる。
こ の T F T 4 7 1 に つ い て詳述す る と、 ゲー ト電極 4 3 1 は M o — T a 合金力、 ら な り、 図 9 ( d ) に示す よ う に チ ヤ ネ ル長 L c よ リ も大き い 1 4 ミ ク ロ ンのゲー ト 幅 L glのゲー ト 領域 G s と、 ゲ一 卜 領域 G s か ら ゲー ト 幅 L g 1と 略平行な方 向 に 6 ミ ク ロ ン の延長長 α 1 だけ延長 さ れ ド レ イ ン電極 4 4
1 と 重複す る ド レ イ ン側延長領域 G D s と、 ゲー ト 領域 G s か ら ゲー ト 幅 L glと 略平行な方向 に 6 ミ ク ロ ン の延長長 α 2 だ け延長さ れ ソ ー ス電極 4 5 1 と 重複す る ソ ース側延長領域 G S s と を 有する。
T F T 4 7 1 は、 さ ら に積層 ゲー ト絶縁膜 4 3 3、 半導体 膜 4 3 5、 チ ャ ネ ル保護膜 4 3 9、 ド レ イ ン電極 4 4 1 お よ
び ソ ース電極 4 5 1 を 有す る。 積層 ゲー ト 絶縁膜 4 3 3 は図 9 ( b ) お よ び図 9 ( c ) に示す ゲー ト 電極 4 3 1 上に 3 5 0 0 オ ン グス ト ロ ームの厚 さ で形成 さ れる酸化珪素膜 ( S i 〇 2 ) と、 こ の酸化珪素膜 ( S i 02 ) 上 に 5 0 0 オ ン グス ト ロ ームの厚 さ で形成 さ れる窒化珪素膜 ( S i N x ) と で構 成 さ れる。 半導体膜 4 3 5 はゲー ト 絶縁膜 4 3 3 上に 3 0 0 オ ン グス ト ロ ー ム の厚 さ で 形成 さ れ る ア モ ル フ ァ ス シ リ コ ン ( a - S i : H ) 膜で構成 さ れる。 チ ャ ネル保護膜 4 3 9 は こ の半導体膜 4 3 5 上に 2 0 0 0 オ ン グス ト ロ ームの厚さ で 形成さ れる 窒化珪素膜 ( S i N χ ) で構成 さ れ、 T F T 4 7 1 の チ ャ ネ ル長 L c を決定す る。 ド レ イ ン電極 4 4 1 お よ び ソ ース電極 4 5 1 はモ リ ブデン ( M o ) と ア ル ミ ニ ウ ム ( A 1 ) と の積層構造を 有 し、 互いに離間 し て設け ら れる。 ド レ イ ン電極 4 4 1 お よ び ソ ー ス電極 4 5 1 は、 それぞれ低抵抗 半導体薄膜 4 3 7 を介 し て チ ャ ネ ル保護膜 4 3 9 お よ び半導 体膜 4 3 5 上に形成さ れ、 半導体膜 4 3 5 に電気的に接続さ れる。 各低抵抗半導体薄膜 4 3 7 は 5 0 0 オ ン グス ト ローム の厚 さ で形成 さ れる n + 型の ア モ ル フ ァ ス シ リ コ ン ( n + a - S i : H ) 膜で構成さ れ、 ド レ イ ン電極 4 4 1 お よ びソ ー ス電極 4 5 1 と 半導体膜 4 3 5 と の間に良好な ォー ミ ッ ク コ ン タ ク ト を 得る た め に用 い ら れる。
ま た、 こ の ア レ イ 基板 4 0 1 は、 図示 し な いが走査線 4 1 1 と 同一材料から な り る補助容量線 を備え る。 こ の補助容量 線は酸化珪素膜 ( S i 02 ) お よ び窒化珪素膜 ( S i x ) を 積層 し て得 ら れた積層 ゲー 卜絶縁膜 4 3 3 を介 し て画素電
極 4 8 1 上 に形成さ れ、 補助容量 C s が補助容量線お よ び画 素電極 4 8 1 間に構成 さ れる。
対向基板 5 0 1 は、 図 8 ( b ) に示す ガ ラ ス基板 5 0 0 上 に形成 さ れ た格子状の遮光層 5 1 1 を備え る。 対向電極 5 3 1 は絶縁膜 5 2 1 を介 し て遮光層 5 1 1 上に形成さ れる。 遮 光層 5 1 1 は ク ロ ム ( C r ) 力 ら成 り、 ア レ イ 基板 4 0 1 側 に設け ら れ た複数の画素電極 4 8 1 の周囲、 すなわ ち T F T 4 7 1、 信号線 1 2 1、 お よ び走査線 4 1 1 の形成領域か ら の漏光 を遮光する。
ア ク テ ィ ブマ ト リ ク ス型液晶表示装置 6 0 1 は さ ら に液晶 層 6 1 1 と は反対側に お いて基板 4 0 0 お よ び 5 0 0 の表面 上に被着 さ れる偏光板 6 5 1 お よ び 6 4 1 を 有する。 こ れ ら 偏光板 6 5 1 お よ び 6 4 1 の向き は偏光軸が互い に直交す る よ う に設定 さ れる。
T F T 4 7 1 の ゲー ト 電極 4 3 1 で は、 図 9 ( a ) お よ び 図 9 ( d ) に示す よ う に、 ゲー ト 領域 G s がチ ャ ネル長 L c よ り も 大き レヽゲー ト幅 L g 1を 有 し、 ド レ イ ン側延長領域 G D s がゲー ト 領域 G s か ら ゲー ト 幅 L glと 略平行な方向 に 6 ミ ク ロ ンの延長長 α 1 だ け延長 し て設け ら れ ド レ イ ン電極 4 4 1 と 重複 し、 ソ ース側延長領域 G S s がゲー ト 領域 G s か ら ゲー ト 幅 L glと 略平行な方向 に 6 ミ ク ロ ン の延長長 α 2 だ け 延長 し て設 け ら れ ソース電極 4 5 1 と 重複す る。
チ ャ ネ ル保護膜 4 3 9 は、 図 9 ( a ) お よ び図 9 ( e ) に 示す よ う に、 半導体膜 4 3 5 に積層 さ れる領域にお いて ゲ一 ト 電極 4 3 1 の輪郭線 よ り も小さ く 形成 さ れる。 さ ら に チ ヤ
ネル保護膜 4 3 9 の輪郭線 と ド レ イ ン電極 4 4 1 の輪郭線の 任意の交点か ら チ ャ ネ ル保護膜 4 3 9 の輪郭線 と ソ ー ス電極 4 5 1 の輪郭線と の交点に至る最短間隔、 す なわち点 b — 点 b ' の間隔お よ び点 c 一 点 c ' の間隔力 チ ャ ネ ル保護膜 4
3 9 の輪郭線の う ち ド レ イ ン電極 4 5 1 と 重な る部分 と ソ ー ス電極 4 4 1 と 重な る部分 と の最短間隔、 す なわち 点 a —点 a ' の間隔 よ り 大 き く 設定 さ れる。
こ の設定 は、 チ ャ ネ ル保護膜 4 3 9 が T F T 4 7 1 の チ ヤ ネル長 L c を 決定する チ ャ ネル長決定領域 I s と、 少な く と も チ ャ ネル長決定領域 I s か ら チ ャ ネル長 と 略平行な方向 に 延長長 1 だ け延長さ れ ド レ イ ン電極 4 4 1 と 重複す る ド レ イ ン側延長領域 I D s と、 チ ャ ネ ル長決定領域 I s か ら チ ヤ ネル長 と 略平行な方向 に延長長 3 2 だけ延長 さ れ ソ ース電極
4 5 1 の一部 と 重複す る ソ ース側延長領域 と を 有 し、 さ ら に 延長領域 I D s お よ び I S s 力 ド レ イ ン電極 4 4 1 お よ び ソ ー ス電極 4 5 1 よ り も小 さ い チ ャ ネ ル保護膜切 り 欠き部 I D 1 お よ び I S 1 を それぞれ有する こ と に よ っ て得 ら れる。 こ れに よ り、 チ ャ ネル長 L c を 変ィヒさ せず に、 ゲー ト電極 4 3 1 の実効的な ゲー ト 幅 L g2のみが延長領域 G D s お よ び G S s の延長長 α 1 お よ び α 2 だけ延長さ れ、 第 1 実施例 と 同様に 2 6 ミ ク ロ ン に設定 さ れる。
第 2 実施例の T F Τ 4 7 1 で は、 ソ 一 ズ電極 4 5 1、 ド レ イ ン電極 4 4 1、 ゲー ト 電極 4 3 1 の ド レ イ ン側延長領域 G D s お よ び ソ ー ス側延長領域 G S s がバ ッ ク ラ イ 卜 あ る い は 外光等の照明の下で入射 し 半導体膜 4 3 5 に 向 う 斜め光を 阻
止す る ため、 第 1.実施例 と 同様に ド レ イ ン側延長領域 G D s お よ び ソ ー ス側延長領域 G S s を持たな い従来の T F T に比 ベて不所望な斜め光 を 8 0 %多 く 遮断す る こ と がで き た。
ま た、 チ ャ ネ ル保護膜 4 3 9 は、 半導体膜 4 3 5 と 積層 さ れる領域に お いて はゲー ト 電極 4 3 1 の輪郭線 よ り も小さ く 形成 さ れて い る ため、 光 リ ー ク電流 I offが半導体膜 4 3 5 へ の光照射 に伴 う フ ォ ト キ ャ リ ア の励起に よ り 増大 し な レ、。
本発明者等は、 誠意研究の結果 と し て得 ら れた次の理由か ら光 リ ー ク 電流 I off を従来に比べて非常に低 く 抑え優れた 〇 N Z O F F電流比 を達成で き る T F T 4 7 1 を 開発 し た。
こ こ で、 光 リ ー ク電流 I of ί力 T F Τ に お い て発生す る原因 を説明する。 図 1 0 ( a ) は一般的な T F T 4 7 1 ' の概略 的平面構造 を 示 し、 図 1 0 ( b ) は図 1 0 ( a ) に示す A— A ' 線に沿 っ た T F T 4 7 1 ' の概略的断面構造を 示す。 図 1 0 ( a ) で は、 チ ャ ネル領域が/線で示 さ れ、 サイ ドチ ヤ ネル領域が \線で示さ れる。 T F T 4 7 1 ' に おいて、 光 リ ー ク電流 I offはチ ャ ネ ル領域に存在す る チ ャ ネ ル長 L c に等 し い長 さ の経路 P c よ り も む し ろ サイ ド チ ャ ネル領域に存在 す る サ イ ド チ ャ ネル長 L s c に等 し い長 さ の経路 P scを流れ る。
すなわち、 サイ ドチ ャ ネ ル領域へ入射す る 光の光量は、 ゲ — 卜電極 4 3 1 ' 、 ソ ー ス電極 4 5 1 ' あ る い は ド レ イ ン電 極 4 4 1 ' に よ り 遮光 さ れ る チ ャ ネル領域に 入射す る光の光 量よ り も多 く、 こ れがチ ャ ネル領域 よ り も 大 き な光 リ ー ク電 流 I 0 f f を サイ ド チ ャ ネル領域に流す原因 と な る。
ま た、 こ の サ イ ド チ ャ ネ ル領域で は、 ソ ー ス 電極 4 5 1 ' お よ び ド レ イ ン電極 4 4 1 ' の形状に も依存す る 力、 一般に チ ャ ネル領域 よ り も強い電界強度が生 じ る。 こ れは光 リ ー ク 電流 I offの増大 を 助長す る。
さ ら に、 T F T 4 7 1 ' は、 ソ ース電極 4 5 1 ' お よ び ド レ イ ン電極 4 4 1 ' が半導体膜 4 3 5 ' お よ びチ ャ ネ ル保護 膜 4 3 9 ' 上 に形成さ れる構造を 有す る。 図 1 0 ( b ) に示 す よ う に、 ソ ー ス電極 4 5 1 ' お よ び ド レ イ ン電極 4 4 1 ' はチ ャ ネル長 L c 方向 に沿っ て所定の重複長 0 d お よ び〇 s だけそれぞれチ ャ ネル領域に重複す る ため、 た と え チ ャ ネル 領域でキ ャ リ アが発生 し て も、 ソ ー ス電極 4 5 1 ' お よ び ド レ イ ン電極 4 4 1 ' で遮光 さ れる領域でキ ャ リ アのほ と ん ど が消滅 し、 光 リ ー ク電流 I 0 f fと し て流れな い。 こ れ に対 し、 サ イ ド チ ャ ネ ル領域は ソ ー ス電極 4 5 1 ' お よ び ド レ イ ン電 極 4 4 1 ' に重複 し な いた め、 こ こ で発生す る キ ャ リ ア は光 リ ー ク電流 I off と して流れる。
上述 し た T F T 4 7 1 ' に おいて、 光 リ ー ク電流 I offは チ ャ ネル領域 よ リ も サイ ド チ ャ ネル領域の影響 を受け易 い。
こ れに対 し て こ の実施例の T F T 4 7 1 で は、 光 リ 一 ク電 流 I offの経路 P scの長 さ (すなわ ち 図 9 ( b ) に示すサイ ド チ ャ ネル領域のサイ ド チ ャ ネル長 L s c ) が光 リ ー ク 電流 I 0 f fの経路 P c の長 さ (す なわち 図 9 ( c ) に示す チ ャ ネ ル領域 の チ ャ ネ ル長 L c ) よ り も チ ャ ネ ル保護膜 4 3 9 の延長長 /3 1 と 延長長 2 と の和だ け長 く 構成 さ れ、 こ れ に よ り 光 リ 一 ク 電流 I off を全体 と し て低減さ せ る。
さ ら に T F T 4 7 1 は、 ソ ース電極 4 5 1 お よ び ド レ イ ン 電極 4 4 1 が半導体膜 4 3 5 お よ びチ ャ ネ ル保護膜 4 3 9 上 'に形成 さ れ る構造を有す る。 図 9 ( c ) に示す よ う に、 ソ 一 ス電極 4 5 1 お よ び ド レ イ ン電極 4 4 1 はチ ャ ネ ル長 L c 方 向 に沿っ て 3 ミ ク ロ ンの重複長 0 d お よ び〇 s だけそれぞれ チ ャ ネル領域に重複す る。 こ のため、 た と え チ ャ ネル領域で キ ヤ リ ァが発生 し ても、 光 リ ー ク電流 I ofiと し て流れる こ と が防止さ れる。 尚、 チ ャ ネ ル領域内の経路 P c を流れる光 リ — ク電流 I offを 完全に阻止す る に は、 キ ヤ リ ア の移動度等 を 考慮 し て重複長 O d お よ び 0 s の いずれか一方を 3 ミ ク ロ ン 以上に設定 し な く て はな ら な レ、。 し 力 し、 こ の値力 s 3 ミ ク ロ ン未満であ っ ても 1 ミ ク ロ ン以上であれば、 光 リ ー ク電流 I off を低減す る効果が得 ら れる。
第 2 実施例の T F T 4 7 1 に よ れば、 不所望な斜め光が半 導体膜 4 3 5 に入射す る こ と を効果的に阻止する と 共に入射 光に よ り 励起 さ れる キ ヤ リ ア の を難 し く す る特有の構造に よ リ 根本的に光 リ ー ク電流 I offを低減さ せる こ と がで き る。 上述の T F T 4 7 1 を ア ク テ ィ ブマ ト リ ク ス型液晶表示装置 6 0 1 にお いて用 いた場合、 チ ャ ネル長 L c お よ びチ ャ ネル 幅 W c につ レヽ て こ の T F T 4 7 1 と 同様な従来の T F T を 用 いた場合 と 比較 し て O N Z〇 F F電流比 を 3 3 0 %増大さ せ る こ と がで き た。 こ れに よ り、 こ の実施例の ア ク テ ィ ブマ ト リ ク ス型液晶表示装置 6 0 1 では、 表示画面全体にわ たっ て 均一な表示画像が得 ら れた。
と こ ろ で、 こ の実施例の T F T 4 7 1 は、 ゲー ト 電極 4 3
1 の ド レ イ ン側延長領域 G D s お よ びソ ー ス側延長領域 G S s が図 1 1 に示す よ う に切 り 欠き部 G D 1 お よ び G S 1 を そ れぞれ持つ よ う に構成 さ れて も よ い。 こ の構成は、 T F T 4 7 1 の ゲー ト ' ソ ース 間寄生容量 C g sを低減す る こ と にな る。 こ の た め、 T F T 4 7 1 が 0 N状態から 0 F F状態に切 リ 替 わ た直後に 発生す る画素電極 4 8 1 の電位低下 を 防止する こ と を 可能に す る。 ま た、 ゲー ト電極 4 3 1 お よ び走査線 4 2 1 の時定数も低下 さ せる こ と がで き る。 こ れは、 特に長い配 線長を持っ た大型の液晶表示装置に おいて有効であ る。
ま た、 ゲー ト電極 4 3 1 を マ ス グと し た裏面露光に ょ リ チ ャ ネル保護膜 4 3 9 を ノ タ ー ニ ン グすれば、 図 1 1 に示す よ う に ゲー ト 電極 4 3 1 の輪郭線と チ ャ ネ ル保護膜の輪郭線 と が略等 し い位置に設定す る こ と がで き る。 こ れは、 T F T 4 7 1 の ゲー ト · ソ ー ス 間寄生容量 C g s、 ゲー ト · ド レ イ ン間 寄生容量 C g dの低減を 一層助け、 ま た大型の ガ ラ ス基板か ら 複数の ア レ イ 基板を形成す る際に、 各ア レ イ 基板毎に行われ る露光処理で発生す る マ ス ク ずれ (シ ョ ッ ト む ら ) も解消 さ れる。
さ ら に こ の実施例で は、 チ ャ ネ ル保護膜 4 3 9 が低抵抗半 導体薄膜 4 3 7 と 半導体膜 4 3 5 と 間 に配置さ れ、 低抵抗半 導体薄膜 4 3 7 と は異な る材料で構成さ れる。 こ の た め、 ェ ツ チン グ処理が低抵抗半導体薄膜 4 3 7 を パ タ ーニ ン グす る た め に行な う 際 に、 チ ャ ネ ル保護膜 4 3 9 と 低抵抗半導体薄 膜 4 3 7 と のエ ッ チ ン グ レ ー 卜 の差 を 利用 し て半導体膜 4 3 5 が部分的 に除去 さ れる前 に こ のエ ッ チ ン グ処理を終了 さ せ
る こ と がで き る。 従っ て、 エ ッ チ ン グに よ る 除去量を考慮 し て半導体膜 4 3 5 を厚 く 形成する必要がな く、 半導体膜 4 3 5 の厚さ は; 3 0 0 オ ン グス ト ロ 一ム と い う 非常に薄い値に設 定 さ れる。 こ う し て半導体膜 4 3 5 が薄膜化 さ れた ため、 光 リ ー ク 電流 I off を 一層低減す る こ と がで き た。 尚、 半導体膜 4 3 5 の厚 さ を薄 く すればす る ほ ど光 リ ー ク 電流 I off を低減 す る こ と がで き る。 し カゝ し、 充分な オ ン電流 I onを確保す る と 共に膜厚や膜特性の ばら つ き を抑え る こ と を 考慮す る と、 半導体膜 4 3 5 の厚さ は 1 0 0 オ ン グス ト ロ ー ム か ら 5 0 0 オ ン グス ト ロ ーム ま での範囲にあ る こ と が必要であ り、 1 0 0 オ ン グス ト ロ 一ムカ、 ら 3 0 0 オ ン グス ト ロ ームの範囲に あ る こ と 力 sよ り 好 ま し い。
次に、 本発明の第 3 実施例に係る ァ ク テ ィ ブマ ト リ ク ス型 液晶表示装置 1 1 0 1 を 図 1 2 お よ び図 1 3 を 參照 し て説明 す る。
こ の液晶表示装置 1 1 0 1 は基本的な構造 に お いて上述 し た各実施例 と 同様であ る ため、 重複す る説明の多 く を省略す る。 液晶表示装置 1 1 0 1 は複数の画素電極 9 8 1 のマ ト リ ク スお よ び こ れ ら画素電極 9 8 1 にそれぞれ接続さ れた複数 の T F T 9 7 1 がガ ラ ス基板 9 0 0 上に設け ら れた ア レ イ 基 板 9 0 1 を 備え る。 ア レ イ 基板 9 0 1 はガ ラ ス基板 9 0 0 上 に おいて複数の画素電極 9 8 1 の行お よ び列 に沿っ て形成さ れる走査線 9 1 1 と 信号線 9 2 1 を備え る。 T F 丁 9 7 1 は 走査線 9 1 1 お よ び信号線 9 2 1 の各交点近傍 に配置さ れる。 こ の T F T 9 7 1 に お い て、 ゲー ト 電極は走査線 9 1 1 の幹
部で構成 さ れ、 ド レ イ ン電極 9 4 1 は信号線 9 2 1 と 一体に 形成 さ れ、 ソ ース電極 9 5 1 は画素電極に コ ン タ ク 卜 し て形 成 さ れる。
図示 し な い力 液晶表示装置 1 1 0 1 は さ ら に I T O ( In dium Tin Oxide) か ら な る 対向電極がガ ラ ス基板上に設け ら れた対向基板 と、 ネマ チ ッ ク液晶組成物か ら 成る液晶層 と を 備え る。 ア レ イ 基板 9 0 1 お よ び対向基板は こ れ ら の表面上 にそれぞれ形成さ れる配向膜お よ びを 内側に し て 向かい合わ さ れ、 液晶層がこ れ ら ア レ イ 基板 4 0 1 お よ び対向基板間 に 保持さ れる。 対向基板は、 ガ ラ ス基板上に形成さ れた格子状 の遮光層 1 0 1 1 を備え る。 対向電極は絶縁膜を介 し て遮光 層 1 0 1 1 上 に形成さ れる。 遮光層 1 0 1 1 は ク ロ ム ( C r ) か ら成 り、 ア レ イ 基板 9 0 1 側に設け ら れた複数の画素電極 9 8 1 の周 囲、 すなわ ち T F T 9 7 1、 信号線 9 2 1、 お よ び走査線 9 1 1 の形成領域か ら の漏光 を遮光す る。
ア ク テ ィ ブマ ト リ ク ス型液晶表示装置 1 1 0 1 は さ ら に液 晶層 と は反対側に おいて各ガ ラ ス基板の表面上に被着 さ れる 偏光板を 有す る。
各走査線 9 1 1 は、 モ リ ブデン ( M o ) と ア ル ミ ニ ウ ム ( A 1 ) と の積層構造か ら な り、 図 1 2 お よ び図 1 3 ( a ) に 示す よ う に、 ゲー ト電極と し て作用す る ゲー ト 領域 G s は 1 4 ミ ク ロ ン のゲー ト 幅 L glで形成 さ れて い る。 各走査線 9 1 1 は、 ゲー ト 領域 G s か ら チ ャ ネ ル長 L c 方向 に沿っ て ド レ イ ン電極 9 4 1 側 に 6 ミ ク ロ ン の延長長 α 1 だ け延長 さ れ ド レ イ ン電極 9 4 1 と 重複す る ド レ イ ン側延長領域 G D s を 備
え て い る。 こ の ド レ イ ン側延長領域 G D s は ド レ イ ン電極 9 4 1 と の重複領域にお いて、 ド レ イ ン電極 9 4 1 よ り も小さ い ゲー ト電極切 り 欠き部 G D 1 を備えて いる。
こ こ で、 T F T 9 7 1 の ゲー ト電極と し て機能す る領域近 傍の走査線幅 L g2が 2 0 ミ ク ロ ン と な る よ う に ド レ イ ン側延 長領域 G D s の延長長 α 1 を 6 ミ ク ロ ン と し た のは、 上述 し た実施例と 同様に、 ゲー ト 電極と し て機能す る領域近傍の走 查線幅 L g2が 2 0 ミ ク ロ ン以上であれば、 不所望な斜め光 を 遮断す る こ と がで き、 ま た 開 口率 を 高 く 設定で き る ためであ る。
勿論、 こ の実施例に お いても、 上記 し た実施例と 同様に ゲ ― ト 電極と し て機能す る領域近傍の走査線幅 L g2が 2 6 ミ ク ロ ン に設定 し ても よ い し、 ま た不所望な斜め光の遮断を 一層 考慮す る の であれば、 こ の実施例の ァ ク テ ィ ブマ ト リ ク ス型 液晶表示装置 9 0 1 の対向基板側表面で光反射が主に遮光層 1 0 1 1 表面に よ る も のであ こ と 力、 ら、 遮光層 1 0 1 1 表面 か ら走査線 9 1 1 が形成 さ れる ガ ラ ス基板 9 0 0 表面 ま での 間隔を d ミ ク ロ ン と すれば、 3 d ミ ク ロ ン以上、 さ ら に好ま し く は 4 d ミ ク ロ ン以上 と し ても よ い。 尚、 遮光層 1 0 1 1 がア レ イ 基板 9 0 1 側に設け られる場合に は、 対向基板側で 光反射が最も 大き い層 を 基準にすればよ い。
ゲー ト絶縁膜 9 3 3 (図 1 4参照) は こ の よ う な ゲー ト 領 域 G s お よ び ソ ー ス側延長領域 G D s 上 に 3 5 0 0 オ ン グス ト ロ ー ム の厚 さ で形成 さ れる酸化珪素膜 ( S i 02 ) お よ び こ の酸化珪素膜 ( S i 02 ) 上 に 5 0 0 オ ン グス ト ロ ー ム の
厚 さ で形成 さ れる窒化珪素膜 ( S i N x ) で構成さ れる。 半 導体膜 9 3 5 はゲー ト 絶縁膜 9 3 3 上 に 3 0 0 オ ン グス ト 口 ームの厚さ で形成 さ れる ア モ ル フ ァ ス シ リ コ ン ( a — S i : H ) 膜で構成 さ れる。 チ ャ ネ ル保護膜 9 3 9 は こ の半導体膜 9 3 5 上に 2 0 0 0 オ ン グス ト ロ ームの厚 さ で形成 さ れる窒 ィ匕珪素 ( S i N x ) 膜で構成 さ れる。
チ ャ ネ ル保護膜 9 3 9 は T F T 9 7 1 の チ ャ ネ ル長 L c を 決定す る も のであ っ て、 図 1 2 お よ び図 1 3 ( b ) に示す よ う に、 チ ャ ネル長 L c カ 1 2 ミ ク ロ ン と な る よ う に半導体膜 9 3 5 )上に配置さ れ、 半導体膜 9 3 5 に積層 さ れる 領域に お いて はゲー ト 領域 G s の輪郭線に沿っ た形状 と さ れる。
すなわち、 こ の チ ャ ネ ル保護膜 9 3 9 は、 T F T 9 7 1 の チ ャ ネ ル長 L c を決定す る チ ャ ネ ル長決定領域 I s と、 チ ヤ ネル長決定領域 I s か ら チ ャ ネル長 L c と 略平行な方向に延 長長 ( /? 1 : 1 は α 1 と 実質的に等 し い。 ) だけ延長さ れ ド レ イ ン電極 9 4 1 の一部 と 重複す る ド レ イ ン側延長領域 I D s と を有 し、 さ ら に ド レ イ ン側延長領域 I D s は ド レ イ ン 電極 9 4 1 と の重複領域に お い て ド レ イ ン電極 9 4 1 よ り も 小 さ い切 り 欠き部 I D 1 を 有する。
半導体膜 9 3 5 に電気的に接続さ れる信号線 9 2 1 と 一体 の ド レ イ ン電極 9 4 1 お よ び画素電極 9 8 1 に電気的に接続 さ れる ソ ー ス電極 9 5 1 と は互い に離間 し て配置さ れて い る。 半導体膜 9 3 5 と ド レ イ ン電極 9 4 1 お よ び ソ ー ス電極 9 5 1 と の間に は、 低抵抗半導体薄膜 9 3 7 (図 1 4参照) がそ れぞれ良好な ォ一 ミ ッ ク コ ン タ ク ト を得る た め に設け ら れる。
こ れ ら低抵抗半導体薄 9 3 7 は 5 0 0 オ ン グス ト ロ ーム の 厚 さ で形成 さ れる n + 型ァ モリレ フ ァ ス シ リ コ ン ( n + a - S i : H ) 膜で構成 さ れる。
上述 し た よ う に、 こ の実施例の T F T 9 7 1 で は、 実効的 な ゲー 卜幅 L g2がゲー ト 領域 G s の ゲ一 ト 幅 L glと 延長長 ct 1 の和 に等 し いため、 ド レ イ ン側延長領域 I ' D s を持たな い T F T に比べて、 T F T 9 7 1 に入射す る不所望な斜め光を 6 0 %多 く 減少 さ せる こ と がで き た。
ま た、 チ ャ ネル保護膜 9 3 9 の特有の、構成 に よ り、 T F T 9 7 1 のサ イ ドチ ャ ネル長 L sc力 T F T 9 7 1 のチ ャ ネル長 L c よ り も チ ャ ネ ル保護膜 9 3 9 の ド レ イ ン側延長領域 I D s の延長長 /3 1 だけ長 く 形成さ れる。 こ の た め、 光 リ ー ク電 流 I off に大 き く 影響す るサイ ドチ ャ ネル領域での経路 P scを 長 く 設定す る こ と がで き る。 さ ら に、 ソ ー ス電極 9 5 1 お よ び ド レ イ ン電極 9 4 1 がチ ャ ネル保護膜 9 3 9 上にそれぞれ 3 mの重複長で配置さ れる ため、 仮に チ ャ ネル領域にて キ ャ リ アが発生 して も光 リ ー ク電流 I 0 ff と な ら な い。
以上の理由か ら、 こ の実施例の ァ ク テ ィ ブマ ト リ ク ス型液 晶表示装置 9 0 1 で は、 走査線 9 1 1 が ド レ イ ン側延長領域 G D s お よ び切 り 欠き部 G D 1 を持たな い う え、 チ ャ ネル保 護膜 9 3 9 カ ド レ イ ン側延長領域 I D s お よ び切 り 欠き部 I D 1 を持た な い T F T を 用 いた ア ク テ ィ ブマ ト リ ク ス型液晶 表示装置に比べて T F T 9 7 1 の光 リ ー ク電流 I off を十分に 低減さ せる こ と がで き る。 さ ら に こ のア ク テ ィ ブマ ト リ ク ス 型液晶表示装置 9 0 1 で は、 T F T 9 7 1 の O Nノ O F F電
流比を その特有の構成 と あ い ま っ て、 1 5 0 %向上 さ せる こ と がで き た。
ま た、 切 り 欠き部 G D 1 が走査線 9 1 1 の ド レ イ ン側延長 領域 G D s に形成 さ れて い る た め、 走査線 9 1 1 の時定数が 低減さ れる。 こ れはゲー ト パ ル ス の波形の歪 を 防止 し、 T F T 9 7 1 の O N期間 を 十分 に長 く す る こ と を 可能にす る。 従 つ て、 よ り 良好な表示画像が得 ら れる。
さ ら に こ の実施例で は、 図 1 2 に示す よ う に、 ソ ース電極 9 5 1 の電極幅 S wが走査線 9 1 1 の切 り 欠き部 G D s お よ びチ ャ ネ ル保護膜 9 3 9 の切 り 欠き部 I D s の チ ャ ネ ル長 L c 方向 と 略直交す る方向の幅 G lwお よ び I lwと 略等 し く 形成 さ れ、 ド レ イ ン電極 9 4 1 の電極幅 D wが ソ ー ス電極 9 5 1 の電極幅 S w よ り も大き く 形成さ れる。 こ れは、 走査線 9 1 1 お よ びチ ャ ネ ル保護膜 9 3 9 に切 り 欠き部 G D s お よ び I D s を それぞれ設けた場合でも O N電流 I onを 低下 さ せな く す る。
次に、 第 3 実施例の ア ク テ ィ ブマ ト リ ク ス型液晶表示装置 1 1 0 1 の一製造方法 を 図 1 4 を 参照 し て説明す る。
ま ず、 図 1 4 ( a ) に示す よ う に、 ガ ラ ス基板 9 0 0 上 に M o — T a 合金を 3 0 0 0 オ ン グス 卜 ロ ーム厚に堆積させ、 パ タ ーニ ン グする こ と に よ り、 複数本の走査線 9 1 1 を形成 す る。 尚、 図示 し な い力 走査線 9 1 1 の形成 と 同時に走査 線 9 1 1 と 略平行に配置さ れる補助容量線 を 形成す る。
こ の走査線 9 1 1 は配線幅 1 4 ミ ク ロ ンで形成さ れ、 ゲ一 卜 領域 G s は図 1 3 ( a ) に示す よ う に切 り 欠き部 G D 1 を
有 し た 6 ミ ク ロ ンの ド レ イ ン側延長領域 G D s を 有する形状 に ノ タ ー ニ ン グさ れる。
こ の上 に、 ゲー ト絶縁膜 9 3 3 と し て酸化珪素 ( S i 02 ) 膜お よ び窒化珪素 ( S i N x ) 膜を それぞれ 3 0 0 0 オ ン グ ス ト ロ ー ム、 5 0 0 オ ン グス ト ロ ー ム と 成る よ う に堆積 し、 さ ら に 3 0 0 オ ン グス ト ロ ーム厚の ァモソレフ ァ ス シ リ コ ン ( a — S i : ?1 ) 膜 9 3 4、 2 0 0 0 オ ン グス ト ロ ー ム厚の窒 ィ匕珪素 ( S i N x ) 膜 9 3 8 を それぞれ C V D法に よ っ て連 続成膜す る。
こ の後、 窒化珪素 ( S i N x ) 膜 9 3 8 上 に レ ジス ト を塗 布 し、 走査線 9 1 1 を マ ス ク と し て裏面露光 しパ タ ーニン グ す る こ と に よ り、 図 1 4 ( b ) お よ び図 1 3 ( a ) に示す よ う に、 走査線 9 1 1 に 自 己整合さ れ、 ド レ イ ン側延長領域 I D s お よ び切 り 欠き部 I D 1 を有する チ ャ ネ ル保護膜 9 3 9 を 得る。
そ し て、 図 1 4 ( c ) に示す よ う に、 こ の チ ャ ネル保護膜 9 3 9 上に 5 0 0 オ ン グス ト ロ ーム厚の n + a — S i : H膜 9 3 6 を C V D法に よ っ て堆積さ せる。
こ の後、 図 1 4 ( d ) に示す よ う に、 信号線 9 2 1 お よ び チ ャ ネル保護膜 9 3 9 下の領域を 除 く 領域のア モ ル フ ァ ス シ リ コ ン膜 9 3 4 お よ び n + a — S i : H膜 9 3 6 を 除去 し、 半導体膜 9 3 5 お よ び島状の n + a - S i : H膜 9 3 6 を形 成 し、 さ ら に I T O膜を堆積さ せ所定形状にパ タ ーニン グ し て画素電極 9 8 1 を形成す る。
こ の後、 図 1 4 ( e ) に示す よ う に、 モ リ ブデン ( M o )
と ア ル ミ ニ ウ ム ( A 1 ) を そ れぞれ 5 0 0 オ ン グス ト ロ ー ム の厚さ お よ び 3 0 0 0 オ ン グス ト ロ ー ム の厚 さ で堆積させ る こ と に よ り 信号線 9 2 1 (図 1 2 参照) 、 ソ ー ス電極 9 5 1 お よ び ド レ イ ン電極 9 4 1 と な る積層膜 9 6 1 を形成する。
そ し て、 図 1 4 ( f ) に示す よ う に、 島状の n a — S i : H膜 9 3 6 お よ び積層膜 9 6 1 を パ タ ーニ ン グ し て、 低抵 抗半導体膜 9 3 7、 ソ ー ス電極 9 5 1、 ド レ イ ン電極 9 4 1 お よ び ド レ イ ン電極 9 4 1 と 一体の信号線 9 2 1 (図 1 2 参 照) を形成 し た。
こ の後は、 図示 し な い保護膜、 配向膜を通常の方法で順次 形成 し てア レ イ 基板と す る。 そ し て、 対向基板 と ア レ イ 基板 と を、 ガ ラ ス基板間隔が 5. 1 ミ ク ロ ン と な る よ う にスぺー サ を介 し て 対向 さ せ、 液晶注入孔を 除いて周辺を シール剤で 封止 し た後、 液晶注入孔か ら 内部に液晶組成物 を注入 し、 液 晶注入孔を 封止す る。
そ し て、 偏光板を適切に配置 し て、 こ の実施例の ァ ク テ ィ ブマ ト リ ク ス型液晶表示装置 9 0 1 を 完成 さ せる。
以上の よ う に し て ァ ク テ ィ ブマ ト リ ク ス型液晶表示装置 9 0 1 を形成すれば、 チ ャ ネル保護膜 9 3 9 が走査線 9 1 1 と 自 己整合的 に形成 さ れて い る ため、 T F T 9 7 1 の ゲー ト - ソ ー ス 間寄生容量 C gsや ソ ー ス ' ド レ イ ン間寄生容量 C gdが 増大 さ れる こ と がな い。 ま た、 チ ャ ネル保護膜 9 3 9 力 n + a - S i : H膜 9 3 6 のパ タ ーニン グに際 し て半導体膜 9 3 5 を保護 し て いる ため、 半導体膜 9 3 5 を 十分な薄膜に形成 で き、 こ れ に よ り 光 リ ー ク 電流 I off を 低減さ せ る こ と がで き
る。
上述 し た実施例に お いて は、 半導体膜 と 電極と の間にォー ミ ッ ク コ ン タ ク ト を得る た め に、 半導体膜と 電極と の間に低 抵抗半導体膜を介在さ せた力 s、 チ ャ ネル保護膜を マ ス ク と し て イ オ ン注入等の処理を 施 し、 半導体膜中 に低抵抗半導体領 域を形成 し て も よ い。
と こ ろ で、 上述 し た実施例のいずれに お いて も、 半導体膜 と して はア モルフ ァ ス シ リ コ ン ( a — S i : H ) 膜を 用 レ、 た 場合を例に取 り 説明 し たカ^ 半導体膜と し て は多結晶 シ リ コ ン ( P — S i ) 、 C d — S e 等の化合物半導体膜等であ っ て も よ い こ と は言 う ま でも な い。
ま た、 上述 し た実施例で は、 液晶層 と し て ネ マ チ ッ ク液晶 組成物か ら な る場合を例に取 り 説明 し た力 こ の他に も液晶 層 と し て高分子樹脂と 液晶材料と の混合物か ら な る液晶層 を 用 いた高分子分散型液晶 ( P D — L C ) を 用 いても よ い こ と は言う ま で も ない。 特に、 高分子分散型液晶 ( P D — L C ) が用 い ら れ る ァ ク テ ィ ブマ ト リ ク ス型液晶表示装置において は、 液晶層 内で散乱さ れ T F T に入射さ れる 光が存在する た め、 光 リ ー ク電流 I o f fが増大 して し ま う。 し カゝ し な 力 ら、 本 発明 に よ れば、 高分子分散型液晶 ( P D — L C ) が用 い ら れ る ア ク テ ィ ブマ ト リ ク ス型液晶表示装置に お いて も、 光 リ 一 ク電流 I o f f を十分 に低減さ せる こ と 力 で き、 こ れに よ り 優れ た表示画像が得 ら れる。 産業上の利用可能性
本発明 に よ れば、 薄膜 ト ラ ン ジ ス タ の 光 リ ー ク 電流 I off を 十分 に 小 さ く 抑 え る こ と 力 で き、 こ れ に よ り 高 い 0 N / 0 F F電流比 を 達成す る こ と がで き る。
そ し て、 特に こ の よ う な T F T が用 レヽ ら れて成る ァ ク テ ィ ブマ ト リ ク ス型液晶表示装置では、 優れた表示画像の確保が 可能 と な る。