明 細 書 コ ン タ ク ト レ ン ズ 技 術 分 野
本発明 は、 コ ン タ ク ト レ ン ズ に係 り 、 特 に 、 複数個の 遠方を見 る た め の遠用部曲面 と 複数個の近方を見 る た め の近用部曲面 と が同心帯状に交互に繰 り 返 し て形成 さ れ た フ ロ ン ト カ ー ブを備え る コ ン タ ク ト レ ン ズ 関す る 。 ま た、 こ れ ら の コ ン タ ク ト レ ン ズの製造方法 に関す る 。 背 景 技 術
遠方を見 る た めの遠用部 と 近方を見 る た めの近用部 と が同心帯状 に交互に繰 り 返 し て配置 さ れた多焦点を有す る コ ン タ ク ト レ ン ズが提案 さ れて い る (例え ば、 特開昭 •5 9 — 1 4 6 0 2 0 ) 。 こ の よ う な コ ン タ ク ト レ ン ズを 装用す る と 、 装用者が同時視す る 遠方 と 近方の う ち の一 方を装用者の意識に よ り 選択す る こ と がで き る 。 装用者 は遠用部 と近用部 と を無理な く 円滑に使い分 け る こ と が で き 、 有用であ る 。
図 6 に示すよ う に、 こ の よ う な コ ン タ ク ト レ ン ズ 1 は 遠方を見 る た め の遠用部曲面 エ 、 F - · と 近方を見 る ための近甩部曲面 N ェ 、 N 2 - · と が同心帯状に交互 に線 り 返 し て形成 さ れた フ ロ ン ト カ ー プ 2 と 、 装用者の
角膜の曲面に対応すべ き ベー ス カ ー ブ 3 と を有する 。
従来は、 フ ロ ン ト カ ー ブ 2 に お け る 遠用部曲面 F λ F 。 * · お よ び近用部曲面 Ν ι 、 Ν 2 · ♦ は次の よ う に して形成 さ れてい た。
すなわ ち 、 遠用部曲面の 曲率半径を r F 、 近用部曲面 の 曲率半径を r N と し て、 ま ず 軸 に一致す る 光軸上の —点 Ρ か ら半径 r F の 円を描 き 、 光軸 と の交点を求め、 これを遠用部曲面 F 1 の 曲率中心位置 0 F 1 と す る 。 次 に曲率中心位置 0 F を中心 と し て半径 r F の 円 を描 き 、 遠用部曲面 F ェ の所定の領域幅を規定す る 光軸 に平行な 直線 1 丄 と の交点 P F を求め る 。 次に点 P F 1 を中 心に半径 r N の 円 を描 き、 光軸 と の交点を求め、 こ れを 近用部曲面!^ ェ の曲率中心位置 0 Ν 1 とす る。 次に曲率 中心位置 0 Ν 1 を中心と して半径 r N の 円 を描き、 近用 部曲面 N の所定の領域幅を規定す る 直線 1 !^ ェ と の交 点 P N 1 を求め る 。
同様に して、 点 P N 1 を中心に半径 r F の 円 を描き 、 光軸 と の交点を求め、 こ れを遠用部曲面 F 2 の 曲率中心 位置 o F 2 と す る 。 次に曲率中心位置 o F つ を中心と し て半径 の円を描き、 遠用部曲面 F 2 の所定の領域幅 を規定する 光軸 に平行な 直線 1 F 2 と の交点 P F 2 を求 め る 。 次に点 P F 2 を中心に半径 r N の 円 を描き、 光軸 と の交点を求め、 こ れを近用部曲面 Ν つ の曲率中心位置 0 Ν 2 とす る 。
こ の よ う に し て求め ら れた遠用部曲面 丄 、 F 2 * · の 曲率中心位置 0 F 1 、 0 F 2 · · 、 お よ び近用部曲面 N Ύ , Ν 2 · ♦ の 曲率中心位置 0 Ν 1 、 0 Ν 。 · ♦ が、 図 4 に示 さ れて い る 。 図 4 力、 ら 明 ら かな よ う に、 遠用部 曲面 、 F 2 - · の 曲率中心位置 0 F 1 、 0 F · · は順々 に z 聿由方向、 すな わ ち フ ロ ン ト カ ー ブ 2 力、 ら ベー スカ ー ブ 3 へ向 く 方向 にずれて分布す る 。 ま た 、 近用部 曲面 Ν 、 Ν 2 · · の 曲率中心位置 0 Ν 1 、 0 Ν ^ · · は、 '順々 に ζ 軸方向 と 逆方向 に 、 すな わ ち べ一 又カ ー ブ 3 か ら フ ロ ン ト カ ー ブ 2 へ向 く 方向 にずれて分布す る 。
こ の結果、 図 5 に示す よ う に、 遠用部曲面 丄 、 F 2 • · に 入射す る 光軸 に 平行 な 光線 は各 々 の 遠用 部曲面 F χ . F * · の遠用部焦点位置 F F 1 、 F F 2 · ' に 結像 し 、 1 点に結像 し な い。 同様に、 近用部曲面 !^ ェ 、 N 2 · ♦ に入射す る 光線に平行な光線は各 々 の近用部曲 +面 N 2 - · の焦点位置 F N 1 、 F N 2 · · に結像 ' ' し 、 1 点に結像 し な い。 すな わ ち 、 従来の コ ン タ ク ト レ ン ズに は球面収差が存在 し 、 鮮明 な像を得 る こ と がで き な い い う 問題点があ っ た。 な お、 図 5 に お い て、 コ ン タ ク と ト レ ン ズ 1 の周辺部の球面収差が大 き い た め、 遠用 部焦点位置 F F 1 、 F F 2 · · の配列順序は、 遠用部曲 面 丄 、 F 2 ♦ · の 曲率中心位置 0 F 1 、 0 p 2 · · の 配列順序 と 反対に な っ て い る 。
さ ら に、 従来の コ ン タ ク ト レ ン ズの有す る 他の 問題点
と して、 コ ン タ ク ト レ ン ズを装用 し た場合に所望の視野、 例えば正常裸眼と 同等の広 く 、 自然な周辺視野ま た は明 瞭な視力を得る こ と がで き な い と い う 問題点があ っ た。
ま た、 上記の よ う な コ ン タ ク ト レ ン ズの場合、 遠用部 お よ び近用部の光の エネ ノレギ一が同 じ にな る よ う に設計 さ れて製作されてい る た め、 コ ン タ ク ト レ ン ズの装用時 の '目 的、 すなわ ち近用部を主 と し て使用す る 読書やデス ク ワ ー ク 等の際に は遠用部を透過す る 光は網膜に結像せ ず、 ま た遠用部を主 と し て使用す る外出時な どでは近用 部を透過する光は結像 に関与 し な い。 そ の た め室内、 室 外 と も レ ン ズ と し ての機能が半分ずつ し か得 ら れず、 使 い に く い も のであ っ た。
ま た、 従来の コ ン タ ク ト レ ンズに関す る 他の 問題点 と し て、 遠用部曲面 と近用部曲面とが同心帯状に交互に繰 - り 返 して形成 さ れた フ ロ ン ト カ ー ブ 2 を備え る コ ン タ ク ト レ ン ズ 1 を製造す る 方法において、 フ ロ ン ト カ ー ブ 2 ' · が単一の滑 ら かな 曲面で はな く 異な る 曲率半径を有する 遠用部曲面と近用部曲面 と で形成 さ れて い る た め、 隣接 する遠用部曲面 と近用部曲面 と の境界部分を含めて均一 に研磨する こ と がで き な い と い う 問題点があ っ た。
そ こ で本発明の 目 的 は、 上記従来技術の有す る 問題を 解消 し 、 遠用部曲面 と 近用部曲面と が同心蒂状に交互に 鎳 り 返 して形成 された フ ロ ン ト カ ー ブを備え る 球面収差 の除去 さ れた コ ン タ ク ト レ ン ズを提供す る こ と であ る 。
さ ら に他の本発明 の 目 的 は、 所望の視野、 例え ば正常 裸眼 と 同等の広 く 、 自 然な周辺視野 ま た は明瞭な視力 を 得 る こ と がで き る コ ン タ ク ト レ ン ズを提供す る こ と であ る
さ ら に他の本発明 の 目 的 は、 室 内、 室外の用途に応 じ て使い分 け る こ と に よ り 単焦点の レ ン ズ に近い性能を得 る こ と がで き 、 そ れでい て遠、 近両用 の機能を有す る コ ン タ ク ト レ ン ズを提供す る こ と であ る 。
ま た、 さ ら に他の本発明 の 目 的 は、 隣接す る 遠用部曲 面 と 近用部曲面 と の境界部分を含め て均一に研磨す る こ と がで き る コ ン タ ク ト レ ン ズの製造方法を提供す る こ と であ る 。
発 明 の 開 示
上記 目 的を達成す る た め に-、 本発明 は、 遠方を見 る た めの複数の遠用部曲面 と 近方を見 る た めの複数の近用部 '曲面 と が同心帯状 に交互に繰 り 返 し て形成 さ れた フ ロ ン 卜 カ ー プを備え る コ ン タ ク ト レ ン ズに お い て、 前記 フ ロ ン ト カ ー ブの少な く と も 中心領域に あ る 遠用部曲面 は、 光軸か ら離れた位置 に あ る 遠用部曲面ほ ど光軸か ら よ り 離れかつ フ ロ ン ト カ ー ブか ら よ り 遠方に位置す る 曲率中 心位置を有す る と と も に、 こ れ ら の遠用部曲面の 曲率中 心位置 は こ れ ら の遠用部曲面に入射す る 光軸 に平行な光 線が光軸上の略同一点に結像す る よ う に配置 さ れ、 前記 フ ロ ン ト カ ー ブの少な く と も 中心領域 に あ る 近用部曲面
は、 光軸か ら離れた位置 に あ る 近用部曲面ほ ど光軸か ら よ り 離れかつ フ ロ ン ト カ ー ブ力、 ら よ り 近方に位置す る 曲 率中心位置を有する と と も に、 こ れ ら の近用部曲面の 曲 率中心位置は こ れ ら の近用部曲面に入射する 光軸 に平行 な光線が光軸上の略同一点に結像す る よ う'に配置 される こ と を特徵とす る 。
ま た、 遠方を見 る た めの複数の遠用部曲面 と近方を見 る た めの複数の近用部曲面 と が同心帯状に交互に繰 り 返 し て形成 された フ ロ ン ト カ ー ブを備え る コ ン タ ク ト レ ン ズにおいて、 こ の フ ロ ン ト カ ー ブの 中心領域にあ る遠用 部曲面は、 光軸か ら離れた位置に あ る 遠用部曲面ほど光 軸力、 ら よ り 離れかつ フ ロ ン ト カ ー ブ力、 ら よ り 遠方に位置 する 曲率中心位置を有 し 、 前記中心領域の外側にあ る 遠 用部曲面は、 光 か ら離れた位置に あ る 遠用部曲面ほ ど 光軸力、 ら よ り 離れかつ フ ロ ン ト カ ー ブ力、 ら よ り 近方に位 '置する 曲率中心位置を有 し 、 かつ、 こ れ ら の遠用部 面 の 曲率中心位置は これ ら の遠用部曲面に入射す る光軸 に 平行な光線が光軸上の略同一点に結像す る よ う に配置 さ れ、 前記フ ロ ン ト カ ー ブ の 中心領域にあ る近用部曲面は、 光軸か ら離れた位置に あ る 近用部曲面ほ ど光軸か ら よ り 離れかつ フ ロ ン ト カ ー ブか ら よ り 近方に位置する 曲率中 心位置を有 し、 前記中心領域の外側にあ る 近用部曲面は、 光軸か ら離れた位置にあ る近用部曲面ほ ど光軸か ら よ り 離れかつ フ ロ ン ト カ ー ブか ら よ り 遠方に位置する 曲率中
心位置を有 し 、 かつ、 こ れ ら の近用部曲面の 曲率中心位 置 は こ れ ら の近用部曲面 に入射す る 光軸 に平行な光線が 光軸上の略同一点に結像す る よ う に配置 さ れ る こ と を特 徴 と す る 。
ま た、 各 々 の遠用部曲面の領域幅は各々 の遠用部曲面 の光軸か ら の距離に応 じ て変化す る と と も に、 各 々 の近 用部曲面の領域幅 は各 々 の近用部曲面の光軸か ら の距離 に応 じ て変化す る こ と を特徴 と す る 。
こ の場合、 各々 の遠用'部曲面の領域幅 は各々 の遠用部 曲面の光軸力、 ら の距離に応 じ て増加す る と と も に、 各々 の近用部曲面の領域幅 は各 々 の近用部曲面の光軸か ら の 距離に応 じ て増加す る こ と を特徴 と す る 。
ま た、 各々 の遠用部曲面の領域幅は各々 の遠用部曲面 の光軸力、 ら の距離に応 じ て減少す る と と も に、 各 々 の近 用部曲面の領域幅は各々 の近用部曲面の光軸か ら の距離 に応 じ て減少す る こ と を特徴 と す る 。
ま た、 各 々 の遠用部曲面の領域幅は各 々 の遠用部曲面 の光軸力、 ら の距離に応 じ て減少ま た は増加す る と と も に 、 各々 の近用部曲面の領域幅 は各々 の近用部曲面の光軸か ら の距離に応 じ て増加 ま た は減少す る こ と を特徵 と す る 。
ま た、 遠方を見 る た め の複数の遠用部曲面 と 近方を見 る た めの複数の近用部曲面 と が同心帯状 に交互に繰 り 返 し て形成 さ れた フ ロ ン ト カ ー ブを備え る コ ン タ ク ト レ ン ズであ っ て、 各々 の遠用部曲面の領域幅 は略等 し い と と
も に、 各々 の近用部曲面の領域幅は略等 し い こ と を特徴 と する 。
ま た、 遠方を見 る た め の複数の遠用部曲面 と近方を見 る た めの複数の近用部曲面が同心帯状に交互に操返 して 形成 さ れた フ ロ ン ト カ ー ブを備え る コ ン タ ク ト レ ン ズ に おい て、 前記遠用部曲面と 近用部曲面 と の エネ ルギ一比 を室内用、 外用 の用途に応 じ た割合 と し て配分 し た こ と を特徴とす る も のであ る 。 そ し て主 と し て外用 の場合、 遠用部に着色を施 し 、 サ ン グラ ス と し ての機能を付加 し た こ と を特徵と す る 。
さ ら に、 遠方を見 る た めの複数の遠用部曲面と近方を 見 る ための複数の近用部曲面と が同心帯状に交互に線 り 返 して形成 された フ ロ ン ト カ ー ブを備え る コ ン タ ク ト レ ンズを製造す る 方法であ っ て、 軟質な材質か ら な る研磨 布を流体圧力 に よ っ て圧接 し、 フ ロ ン ト カ ー ブ と研磨布 と を相対運動 させ る こ と に よ り フ ロ ン ト カ ー ブを研磨す る こ と を特徵と す る 。
本発明 によれば、 フ ロ ン ト カ ー ブの少な く と も 中心領 域にあ る遠用部曲面は、 光軸か ら離れた位置に あ る 遠用 部曲面ほ ど光軸か ら よ り 離れかつ フ ロ ン ト カ ー ブ力、 ら ょ り 遠方に位置する 曲率中心位置を有する と と も に、 これ ら の遠用部曲面の 曲率中心位置は こ れ ら の遠用部曲面に 入射する光軸 に平行な光線が光軸上の略同一点に結像す る よ う に配置される ので、 遠用部の球面収差が除去され
る o
ま た、 フ ロ ン ト カ ー ブの少な く と も 中心領域 に あ る 近 用部曲面 は、 光軸か ら 離れた位置 に あ る 近用部曲面ほ ど 光軸力、 ら よ り 離れかつ フ ロ ン ト カ ー ブ力、 ら よ り 近方 に 位 置す る 曲率中心位置を有す る と と も に 、 こ れ ら の近用部 曲面の 曲率中心位置は こ れ ら の近用部曲面 に入射す る 光 軸 に平行な光線が光軸上の略同一点に結像す る よ う に配 置 さ れ る ので近用部の球面収差が除去 さ れ る 。
ま た、 各々 の遠用部曲面の領域幅 は各 々 の遠用部曲面 の光軸力、 ら の距離に応 じ て変化す る と と も に 、 各 々 の近 用部曲面の領域幅は各々 の近用部曲面の光軸か ら の距離 に応 じ て変化す る ので、 所望の視野、 例え ば正常裸眼 と 同等の広 く 、 自 然な周辺視野 ま た は 明瞭な視力 を得 る こ と がで き る。
ま た、 室内等に お い て近用部を使用 し ての読書やデス ク ワ ー ク 時 に対応す る も の と し て は近用部の エネ ルギー 比の大 き い コ ン タ ク ト レ ン ズを装用す る こ と に よ り 近 く が見やす く 、 ま た遠方を見て も遠用部を通 し て見 る こ と がで き る 。 室外等に お い て遠用部を主 と し て使用す る ス ポ ー ッ ゃ ドラ イ ブ時な どに対応す る も の と し て は遠用部 の エネ ノレギー比の大 き い コ ン タ ク ト レ ン ズを装用す る こ と に よ り 遠方の も のが見やす く 、 ま た近 く を見 る と き は 近用部を通 して見 る こ と がで き る 。 そ し て遠用部 に着色 を施せば、 近 く を見 る と き は遠用部か ら の入射光に災い
さ れずに よ く 見え、 遠方を見る と き は遠用部の着色に よ る 紫外線カ ツ ト な どに よ り ク リ ャ に見え る 。
ま た、 軟質な材質か ら な る 研磨布を流体圧力 に よ っ て 圧接 し、 フ ロ ン ト カ ー ブ と 研磨布 と を相対運動 さ せ る こ と に よ り フ ロ ン ト カ ー ブを研磨す る の で、 研磨布を流体 圧力 によ っ て フ ロ ン ト カ ー ブの 曲面形状に柔軟に倣わせ る こ と がで き 、 隣接する 遠用部曲面と近用部曲面 と の境 - 界部分を含めて曲面形状を均一に研磨す る こ とがで き る 。
" 図面の簡単な説明
図 1 は本発明 によ る コ ン タ ク ト レ ン ズの第 1 実施例の 遠用部曲面およ び近用部曲面の 曲率中心位置を示 し た断 面図であ る 。
図 2 は、 本発明の第 1 実施例の遠用部焦点およ び近用 部焦点を示す断面図であ る 。
図 3 は、 図 1 の部分を拡大 し て示 し た断面図であ る 。 ' 図 4 は、 従来の コ ン タ ク ト レ ン ズの遠用部曲面およ び 近用部曲面の 曲率中心位置を示 し た断面図であ る 。
図 5 は、 従来の コ ン タ ク ト レ ン ズの遠用部焦点およ び 近用部焦点を示す断面図であ る 。
図 6 は図 4 の部分を拡大 し て示 し た断面図であ る 。
図 7 は本発明 に よ る コ ン タ ク ト レ ン ズの第 2 実施例を 示す平面図であ る 。
図 8 は、 本発明 に よ る コ ン タ ク ト レ ン ズの第 3 実施例 を示す平面図であ る 。
図 9 は、 本発明 に よ る コ ン タ ク ト レ ン ズの第 4 実施例 を示す平面図であ る 。
図 1 0 は、 本発明 に よ る コ ン タ ク ト レ ン ズの第 4 実施 例の変形例を示す平面図であ る 。
図 1 1 は、 本発明 に よ る コ ン タ ク ト レ ン ズの第 5 実施 例を示す平面図であ る 。
図 1 2 は、 第 2 実施例 ( A ) 、 第 3 実施例 ( B ) お よ び第 5 実施例 ( C ) の関係を概念的 に示す図で あ る 。
m 1 3 は、 第 4 実施例の遠用部 と 近用部 に お け る 視野 の広 さ と 明瞭度 に関す る 関係を示す図であ る 。
図 1 4 は、 本発明 に よ る コ ン タ ク ト レ ン ズの第 6 実施 例を示す平面図であ る 。. ( A ) は外用、 ( B ) は室内用 の本発明 コ ン タ ク ト レ ン ズの一例を示す。
図 1 5 は、 第 6 実施例の変形例を示す平面図であ る 。 図 1 6 は、 本発明 の コ ン タ ク ト レ ン ズの製造方法の一 実施例を示す断面図であ る 。
図 1 7 は、 図 1 6 の部分を拡大 し て示 し た断面図であ る o
図 1 8 は、 本発明 の コ ン タ ク ト レ ン ズ成形用型の型の 断面図であ る 。
図 1 9 は、 本発明の コ ン タ ク ト レ ン ズ成形用型を用 い た コ ン タ ク ト レ ン ズの製造方法を説明す る 説明 図であ る 。
第 2 0 図 は、 本発明 の コ ン タ ク ト レ ン ズ成形用型を用 い た コ ン タ ク ト レ ン ズの他の製造方法を説明す る 説明図
であ る 。
発明 を実施す る た め の最良の形態
以下に本発明 に よ る コ ン タ ク ト レ ン ズ の第 1 実施例を 図 1 乃至図 3 を参照 し て説明す る 。
図 3 におい て、 コ ン タ ク ト レ ン ズ 1 は、 遠方を見 る た めの遠用部曲面 丄 、 F 2 ♦ ♦ と近方を見 る た めの近用 部曲面!^ ェ 、 N つ ► · と が同心帯状に交互に繰 り 返 し て 形成 さ れた フ ロ ン ト カ ー ブ 2 と 、 ベー ス カ ー ブ 3 と を有 する .0 こ こ で、 コ ン タ ク ト レ ンズ 1 の光軸を z 軸に と り 、 z 軸方向を フ ロ ン ト カ ー ブ 2 力、 ら ベ ー ス カ ー ブ 3 へ向 く 方向 と す る 。 ま た、 コ ン タ ク ト レ ン ズ 1 の頂点 P を通 り z 軸に垂直に X 軸を と る.。
ベー ス カ ー ブ 3 の 曲面形状は装用者の角膜の 曲面に対 応 し て個々 に与え ら れ る 。 こ の与え られたベー ス カ ー ブ 3 の 曲面形状の値を前提に し て、 所望の遠用部度数と 近 '用部の加入度数を得る た め に必要な遠用部曲面 F ェ 、 F 2 - ♦ の 曲率半径 r F お よ び近用部曲面 Ν 、 Ν · ♦ の曲率半径 r Νが規定 さ れる。
フ ロ ン ト カ ー ブの少な く と も 中心領域に あ る 遠用部曲 面 F i 、 F 2 * ♦ 、 お よ びフ ロ ン ト カ ー ブの少な く と も 中心領域にあ る 近用部曲面 N _j 、 N 2 - · の 曲率中心位 置 〇 、 0 p 2 · ' お よ び 0 Ν 1 、 0 Ν 。 · ' は次の よ う に し て求め ら れる 。
ま ず頂点 Ρ か ら遠用部の 曲率半径 Γ F だけ離れた光軸
上の位置を遠用部曲面 F 1 の 曲率中心位置 0 F 2 と す る 。 次に、 曲率中心位置 0 F 1 を中心 と し て半径 r F の 円 を 描 き 、 遠用部曲面 エ の所定の領域幅を規定す る 光軸 に 平行な 直線 エ と の交点 P F 1 を求め る 。 次に点
P F 1 を中心に半径 r N の 円 を描 き 、 光軸 と の交点を求 め、 こ れを近用部曲面 N 1 の 曲率中心位置 0 Ν と す る 。 こ こ ま で は、 図 6 に示 し た従来の場合 と 同 じ であ る 。
こ こ で、 図 2 に示すよ う に 、 遠用部曲面 ェ に平行光 線を'入射 さ せ、 ベー ス カ ー ブ 3 か ら 出射す る 光線が光軸 と 交わ る 点 と し て遠用部焦点 F F を定義す る 。 ま た 、 近 用部曲面 に平行光線を入射 さ せ、 ベー ス カ ー ブ 3 力、 ら 出射す る 光線が光軸 と 交わ る 点 と し て近用部焦点 F N を定義す る 。
次に、 遠用部曲面 F 2 の曲率中心位置 0 F 2 を以下の . よ う に し て求め る 。 すな わ ち 、 曲率中心位置 o N 1 を中
'心 と し て半径 r N の 円 を描 き 、 近用部曲面 N ^j の所定の ' ' 領域幅を規定す る 光軸 に平行な 直線 1 N ェ と の 交 点 を P N 1 を求め る 。 次に P N 1 を中心に半径 r F の 円 を描 き 、 光軸 と の交点を求め、 こ れを近用部曲面 F つ の 曲率 半径中心位置 o F つ の候補点 と す る 。
次に光線追跡法を用 い、 こ の候補点の近傍に 曲率中心 位置 o F と し て備え る べ き 条件を満 たす点を求め る 。
こ の た め に 、 具体的に は次の よ う に光線追跡法を用 い て、 曲率半径中心位置 o F 2 を求め る 。 ま ず上記曲率中
心位置 0 > つ の候捕点を中心に半径 Γ ρ の 円を描 き 、 こ の 円 と 直線 l F 2 と の交点 と し て P F 2 を求め、 点
P N ェ か ら 点 P p つ に渡る 遠用部曲面 F 2 の形状を規定 する 。
次に、 点 P N 1 力、 ら 点 P F つ に渡る 遠用部曲面 F 2 を、 点 P N を中心に して図 3 に お け る 反時計方向 にわず力、 に回転す る 。 そ し て、 直線 と 直線 1 F つ に挟ま れ た範囲にあ る い く つ か の平行光線を遠用部曲面 F 2 に入 射さ ½:、 こ れ ら の平行光線がベー ス カ ー ブ 3 か ら.出射 し た後光軸 と交わ る 位置に着目 す る 。
こ の 入射平行光線が光軸 と 交わ る 位置が遠用部焦点 F F に対 し負の z 方向 に位置す る 場合に は、 遠用部曲面 F 2 を、 点 P N 1 を中心に し て さ ら に反時計方向 に回転 する。
—方、 こ の先軸 と交わ る 位置が、 遠用部焦点 F F に対 'し正の z 方向 に位置す る 場合に は、 遠用部曲面 F 2 を、 点 P N 1 を中心に し て時計方向 に回転する。
こ の よ う に し て、 フ ロ ン ト カ ー ブ 2 に入射 さ れた平行 光線が遠用部焦点 F F を通る よ う に、 点 P N を中心に し た遠用部曲面 F 2 の 回転位置を求め る 。 こ の と き の遠 用部曲面 F 2 の曲率中心位置が、 求め る べ き 曲率中心位 点◦ 2 であ る。
次に近用部曲面 N 2 の 曲率中心位置 0 N 2 の求め方を 説明す る 。
ま ず、 上で規定 し た遠用部曲面 F 2 の点 P F 2 を中心 に半径 r N の 円 を描 き 、 光軸 と の交点を最初 の候補点に と る 。 こ の候補点を中心に半径 r N の 円 を 描 き 、 直 線 1 N 2 と の交点を P N つ と し 、 点 P F 2 力、 ら 点 P N つ に 渡 る近用部曲面 N 2 の形状を規定す る 。
次に、 曲率中心位置点 o F 2 を求め る の と 同様の操作 を行 う 。 すな わ ち 、 点 P F 2 か ら点 P N 2 に渡 る近用部 曲面 N 2 を、 点 P F 2 を中心に し て図 3 に お け る 反時計 方向 に わずか に 回転す る 。 そ し て、 直線 1 F 2 と 直 線 1 N 2 に挟 ま れた範囲 に あ る い く つ かの平行光線を近用 部曲面 に入射 さ せ、 こ れ ら の平行光線がベ ー ス 力 一 ブ 3 か ら 出射 し た後光軸 と 交わ る 位置 に着 目 す る 。
こ の入射平行光線が光軸 と 交わ る 位置が、 近用部焦点 F N に対 し負の z 方向 に位置す る 場合 に は、 遠用部曲面 F を、 点 P F 2 を中心に し て さ ら に反時計方向 に 回転 'す る 。
—方、 こ の光軸 と交わ る 位置が、 近用部焦点 F N に対 し正の z 方向 に位置す る 場合に は、 近用部曲面 N つ を、 点 P p つ を中心に し て時計方向 に 回転す る 。
こ の よ う に し て、 近用部曲面 N つ に入射 さ れた平行光 線が近用部焦点 F N を通 る よ う に、 点 P F 2 を 中心に し た近用部曲面 N 2 の 回転位置を求め る 。 こ の と き の近用 部曲面 N 2 の 曲率中心位置が、 求め る べ き 曲率中心位置
0 2 め る o
5
同様な操作に よ り 他の 曲率中心位置点 o F 3 、 0 F 4
• · およ び ο Ν 3 、 ο Ν 4 · ♦ を求め る 。
以上の よ う に し て求め た遠用部の 曲率中心位置 0 F 、
0 p 2 · · およ び近用部の 曲率中心位置 0 N 1 、 0 N つ · · を図 1 に示す。
図 1 よ り 明 ら 力、な よ う に、 フ ロ ン ト カ ー ブの少な く と も 中心領域に あ る 遠用部の曲率中心位置 o F , 、 0 F つ
• ♦ は、 光軸か ら離れた位置に あ る 遠用部曲面ほ ど光軸 力、 ら よ り 離れかつ フ ロ ン ト カ ー ブ 2 力、 ら よ り 遠方に位置 する 。 ま た、 フ ロ ン ト カ ー ブの少な く と も 中心領域に あ る近用部の 曲率中心位置 0 N 1 、 0 N 2 · · は、 光軸か ら離れた位置に あ る近用部曲面ほ ど光軸か ら よ り 離れか つ フ ロ ン ト カ ー ブ力、 ら よ り 近方に位置す る 。
ま た図 2 に示すよ う に、 各遠用部曲面 ェ 、 F 2 - · に入射 し た平行光線は遠用部焦点 F F に集光 し、 各近用 —部曲面!^ 丄 、 Ν ? · · に入射 し た平行光線は近用部焦点 N F に集光 し、 球面収差が除去 さ れてい る 。
なお、 図 1 乃至図 3 に示 した コ ン タ ク ト レ ン ズ 1 は、 各遠用部曲面 F 、 F 2 · · はベー ス カ ー ブ 3 と の関係 で遠用部がプラ ス レ ン ズ と してを形成 さ れ、 各近用部曲 面 ^ 丄 、 N - · はべ一ス カ ー ブ 3 と の関係で近用部 も ま た プラ ス レ ンズと し て形成 さ れた場合を示 し た。
し力、 し、 本発明 は こ れに 限 らず、 遠用部がマイ-ナ ス レ ンズで近用部がプラ ス レ ン ズの場合、 あ る い は遠用部と
近用部 と も マ イ ナ ス レ ン ズの場合で も 、 同様 に成立す る 。 た だ し 、 遠用部がマ イ ナ ス レ ン ズ の と き は、 各遠用 部 曲面 F つ 、 F 3 · · の傾 け る 方向が逆 に な る 。 すな わ ち 、 遠用部力 プラ ス レ ン ズの と き に は、 図 6 に示 し た従来の 場合に比較 し て各遠用部曲面 F つ 、 F ^ * ♦ を点 P N 1 、 Ρ Ν 2 · · の 回 り に反時計方向 に 回転 さ せた の に対 し 、 遠用部がマ イ ナ ス レ ン ズの と き に は、 各遠用部曲面 F つ 、 F Q - ♦ を点 P N 、 P N · · の 回 り に時計方向 に 回 転 さ せ る こ と に な る 。 近用部がマ イ ナ ス レ ン ズの と き も 同様に、 各近用部曲面 N つ 、 N Q ♦ · の傾け る 方向がプ ラ ス レ ン ズ の場合 と 逆に な る 。
ま た、 フ ロ ン ト カ ー ブの 中心領域の外側に あ る 遠用部 曲面につ い て も 、 フ ロ ン ト カ ー ブの 中心領域に あ る 遠用 部曲面 F 2 、 F 3 - · と 同様に球面収差を除去す る よ う に光線追跡法に よ り 曲率中心位置を求め る 。 こ れ ら の 曲 率中心位置 は、 光軸か ら離れた位置 に あ る 遠用部曲面ほ ど光軸力、 ら よ り 離れかつ フ ロ ン ト カ ー ブ力、 ら よ り 近方に 位置す る 曲率中心位置を有す る 。
ま た、 フ ロ ン ト カ ー ブの 中心領域の外側 に あ る 近用部 曲面につ い て も 、 フ ロ ン ト カ ー ブの 中心領域に あ る 近用 部曲面 N 2 、 N 3 - · と 同様に球面収差を除去す る よ う に光線追跡法に よ り 曲率中心位置を求め る 。 こ れ ら の 曲 率中心位置 は、 光軸か ら離れた位置 に あ る 近用部曲面 ほ ど光軸力、 ら よ り 離れかつ フ ロ ン ト カ ー ブ力、 ら よ り 遠方に
7 一
位置す る 曲率中心位置を有する 。
次に、 以上に述べた こ と を具体的な数値を適用 し て以 下に示す。
こ こ で用 い た コ ン タ ク 卜 レ ン ズ 1 は含水性の ソ フ ト コ ン タ ク ト レ ン ズであ り 、 含水状態の ベ ー ス カ ー プ 3 は 8 6 m mであ る 。 ま た、 遠用部お よ び近用部の各領域幅 は 非含水状態で 0 . 3 m mであ る 。
( 1 ) 例 1
含水時の遠用部度数が + 1 . 0 0 D ( ジォ プ ト リ ) 、 近用部の加入度数が + 2 . 0 0 D の と き 、 非含水状態で 加工す る と き の遠用部の 曲率半径は 7 . 2 4 8 9 m m、 近用部の 曲率半径は 6 . 9 7 8 8 m m と な る 。
コ ン タ ク ト レ ン ズ 1 の 中心力、 ら外方に順に遠用第 1 ゾ ー ン、 近用第 1 ゾー ン、 遠用第 2 ゾー ン · ' と す る と、 各ゾー ン の曲率中心位置の推移は以下の よ う に な る。 曲率中心位置
X座標 Z 座標
遠用第 1 ゾ - - ン 0 . 0 0 0 0 mm 7 . 1 〇 6 1 mm
2 0 . 0 0 0 1 7 . 1 0 6 8
3 0 . 0 0 0 8 7 . 1 0 S 6
4 0 . 0 0 2 6 7 . 1 1 1 7
5 0 . 0 0 5 9 7 . 1 1 6 5
表 2
曲率中心位置
X 座標 Z 座標 近用第 1 ゾー ン 〇 . 0 0 0 1 mm 6 . 8 3 5 7 膽
2 0 . 0 0 1 4 6 , 8 3 4 7
3 0 . 0 0 5 9 6 . 8 3 3 4
4 0 . 0 1 4 8 6 . 8 3 2 8
5 0 . 0 2 9 7 6 . 8 3 4 5 表 1 か ら わか る よ う に 、 遠用部の Z 座標は、 第 1 ゾー ン カ、 ら第 5 ゾー ン を経て も単調 に増加 し て い る 。
ま た、 表 2 力、 ら ゎ力、 る よ う に、 近用部の Z 座標は、 第 1 ゾー ンか ら第 4 ゾー ン ま で単調に減少 し 、 第 4 ゾー ン か ら第 5 ゾー ン にかけて増加 し始め る 。 し た力《 つ て、 近 用部につ い て は、 第 1 ゾー ン 力、 ら第 4 ゾー ン ま でがフ ロ ン ト カ ー ブの 中心領域を形成 し て い る 。
( 2 ) 例 2
含水時の遠用部度数が + 5 . 0 0 D 、 近用部の加入度 数が + 5 . 0 0 D の と き 、 非含水状態で加工す る と き の 遠用部の曲率半径は 6 . 7 5 4 9 m m 、 近用部の 曲率半 径は 6 . 1 9 6 6 m m と な る。
コ ン タ ク ト レ ン ズ 1 の 中心力、 ら外方 に順に遠用第 1 ゾ ー ン 、 近用第 1 ゾー ン 、 遠用第 2 ゾー ン · · と す る と 、 各 ゾー ン の曲率中心位置の推移は以下の よ う に な る 。
表 3
曲率中心位置
X座標 Z 座標
¾s用 1 ゾ一 ン 0 . 0 0 0 0 mm 6 . 5 5 4 Δ mm
2 0 ノ 0 0 0 7 6 . 5 5 6 1
3 0 . 0 0 4 3 6 . 5 6 0 9
4 0 . 0 1 2 8 6 . 5 6 9 7
5 〇 . 0 2 8 2 6 . 5 8 4 3 良 4
曲率中心位置
X座標 Z 座標
用第 1 ゾー ン 0 . 0 0 0 3 mm 5 . 9 9 5 3 mm
2 0 . 0 0 4 8 5 . 9 2 9
3 0 . 0 1 8 9 5 . 9 9 0 6
4 0 . 0 4 7 2 5 . 9 2 0
5 0 . 0 8 9 0 5 . 9 9 9 表 3 か ら わかる よ う に、 遠用部の Z 座標は、 第 1 ゾー ンか ら第 5 ゾー ンを経て も単調に増加 し てい る 。
ま た、 表 4 力、 ら わか る よ う に、 近用部の Z 座標は、 第 1 ゾー ンか ら第 3 ゾー ン ま で単調に減少 し 、 第 3 ゾー ン か ら第 4 ゾー ン にかけて増加 し始め る 。 し た力 つ て、 近 用部につ いては、 第 1 ゾー ン 力、 ら第 3 ゾー ン ま で力《フ ロ
ン ト カ ー ブ の 中心領域を形成 し て い る
( 3 ) 例 3
含水時の遠用部度数が一 3 . 0 0 D 、 近用部の加入度 数力く + 2 . 0 0 D の と き 、 非含水状態で加工す る と き の 遠用部の 曲率半径 は 7 . 8 2 1 8 m m 、 近用部 め: ^率半 径は 7 . 5 0 8 2 m m る〜。 -ズ
ノー ^^一 ' ^ ~"
コ ン タ ク ト レ ン ズ 1 の 中心力、. ら 外方 に順に遠用第 1 ゾ ー ン 、 近用第 1 ゾー ン 、 遠用第 2 ゾー ン · · と す る と 、 各 ゾー ン の 曲率中心位置の推移 は以下の よ う に な る 。 表 5
曲.率中心位置
X座標 z座標
遠用第 1 ゾー ン 0 . 0 0 0 0 mm 7 . 7 4 9 5 mm
2 0 . 0 0 0 5 7 . 7 5 0 2 3 0 . 0 0 3 2 7 . 7 5 1 5 4 0 . 0 0 9 8 7 . 7 5 2 7 5 0 . 0 2 1 7 . 7 5 2 6
一 2
表 6
曲率中心位置
表 5 力、 ら ゎ力、 る よ う に、 遠用部の Z 座標は、 第 1 ゾー ンか ら第 4 ゾー ン ま で単調 に增加 し 、 第 4 ゾー ンか ら第 5 にかけて '减少 し始め る 。 し たがっ て、 遠用部 につ い て は、 第 1 ゾー ンか ら第 4 ゾー ン ま でがフ ロ ン ト カ ー ブの 中心領域を形成 し てい る 。
ま た、 表 6 力、 ら ゎ力、 る よ う に 、 近用部の Z 座標は、 第 1 ゾー ンか ら第 5 ゾー ン ま で単調に減少 し て い る 。
なお、 上記 し た数値例 は一例であ り 、 こ れに限定され る も のではな い。
本実施例の構成に よれば、 フ ロ ン ト カ ー ブの少な く と も 中心領域に あ る遠用部曲面は、 光軸か ら離れた位置に あ る遠用部曲面ほ ど光軸か ら よ り 離れ力、つ フ ロ ン ト 力 一 ブか ら よ り 遠方に位置す る 曲率中心位置を有す る よ う に し、 フ ロ ン ト カ ー ブの少な く と も 中心領域に あ る 近用部 曲面は、 光軸か ら離れた位置に あ る 近用部曲面ほ ど光軸
力、 ら よ り 離れかつ フ ロ ン ト カ ー ブ力、 ら よ り 近方 に位置す る 曲率中心位置を有す る よ う に し た ので、 コ ン タ ク ト レ ン ズ 1 の球面収差を除去す る こ と がで き る 。 こ の結果、 従来に比べて明瞭な視力 を有す る 遠用 部 と 近用部 と を備 え た コ ン タ ク ト レ ン ズを得 る こ と 力 で き る 。
ま た、 遠用部お よ び近用部がプラ ス レ ン ズの場合 に は、 各遠用部曲面 ェ 、 F - · お よ び各近用部曲面 !^ ェ 、 Ν 2 · · を反時計方向 に 回転 さ せ る こ と に な る ので、 コ ン タ ク ト レ ン ズ 1 を平面化 さ せて薄 く す る こ と がで き る 。 こ の結果、 装用者は良好な コ ン タ ク ト レ ン ズ 1 の装用感 を得 る こ と がで き る 。
な お、 遠用部ま た は近用部がマ イ ナ ス レ ン ズの場合 に は、 各遠用部曲面 F 、 F 2 · · ま た は 各 近 用 部 曲 面 N 、 N つ · · を時計方向 に 回転 さ せ る 結果、 遠用部お よ び近用部がプラ ス レ ンズの場合に比べて、 平面化 さ せ 1:薄 く で き る効果は少な く な る 。
な お、 上述 し た実施例に は遠用部曲面 と 近用部曲面 と が交互に繰 り 返す場合につ い て述べたが、 本発明 は こ れ に 限定さ れず、 遠用部曲面 と 近用部曲面の 間、 ま た は遠 用部曲面あ る い は近用部曲面 に 隣接 し て、 遠方 と 近方 と の 中間を見 る た め の 中間部曲面を同心帯状 に設けて も よ い o
ま た、 上述 し た実施例 に は遠用部曲面 と 近用部曲面の 曲率半径が各々 1 個の場合につ い て示 し たが、 遠用部曲
面と近用部曲面の領域に よ っ て異な る 曲率半径を用 い て も よ い。
さ ら に、 遠用部曲面 丄 、 F 2 · · お よ び近用部曲面 N , 、 N 2 - ♦ の各々 の曲率半径を選択す る こ と に よ り 、 各々 の曲率中心位置 0 F 1 、 0 p 2 · · お よ び 0 N 1 、 o N つ · ♦ を光軸上に分布 さ せた ま ま 、 球面収差を除去 する こ と も可能であ る 。
なお、 コ ン タ ク ト レ ン ズ 1 の幾何学的な形状を操作す る のではな く 、 同心帯状の各々 の領域に所定の屈折率の 分布を持たせ る こ と に よ り 、 遠用部曲面と近用部曲面 と が同心帯状に交互に繰 り 返 し て形成 された フ ロ ン ト カ 一 ブを備え る コ ン タ ク ト レ ン ズを得る こ と 力《で き る 。 さ ら に こ の場合において、 コ ン タ ク ト レ ン ズ 1 の球面収差を 除去す る よ う に各々 の領域に所定の屈折率を分布さ せ る こ と も可能であ る 。 各々 の領域に所定の屈折率を分布 さ 'せる こ と は、 例えばイ オ ン等を注入す る こ と に よ り 可能 であ る 。
次に本発明の第 2 実施例乃至第 5 実施例につ いて図 7 乃至図 1 3 を参照 し て説明す る 。 こ れ ら の実施例は広い 周辺視野と 明瞭な視力を得る こ とがで き る よ う に し た も のであ る 。 さ ら に こ れ ら の実施例 は、 コ ン タ ク ト レ ン ズ を使用す る 環境に応 じ て瞳孔径の大 き さ が変化す る こ と を考慮す る こ と に よ っ て、 すな わ ち、 被見物を見る場合 の瞳孔径の大 き さ は被見物ま での距離の大小や、 明暗す
な わ ち 瞳孔 に入 る 光量に依存 し て変化す る こ と を考慮す る こ と に よ っ て 、 使用す る 環境 に応 じ て快適 に コ ン タ ク 卜 レ ン ズを使用で き る よ う に し た も のであ る
ま ず、 図 7 を参照 し て第 2 実施例を説明す る 。 図 7 に おい て、 j ン タ ク ト レ ン ズ 1 の フ ロ ン ト カ ー ブ 2 に は複 数個の遠用部曲面 F . . F 2 と 複数個の近用部曲面 N χ 、 N 2 と が同心帯状 に交互 に繰 り 返 し て形成 さ れて い る
各 々 の遠用部曲面 F , 、 F 2 の領域幅 は光車由力、 り 離れ る 遠用部曲面ほ どよ り 広い よ う に な つ て い る 。 ま た 各々 の近用部曲面 ^^ 丄 ゝ ^^ っ ^ , の領域幅は光軸力、 ら 離 れ る 近用部曲面 ほ ど よ り 広い よ う に な つ て い る o
具体的な数値例を表 7 に示す。 各領域幅は 、 最中心部 の遠用部曲面 F ェ の領域幅すな わ ち 中心部の 円 の半径に 始ま り 、 与え ら れた領域幅変化率で等比級数的 に半径方 向 に増加す る 。 最中心部の領域幅は、 0 . 1 m π! 〜 0 . 5 m m の範囲 に あ る こ と が実際的で好ま し い 表 7
最中心部領域幅 領域幅変化率
0 . 1 mm 1 . 0 1 〜 2 . 7
0 . 3 1 . 0 1 〜 : L . 5
0 . 5 1 . 0 1 〜 : L . 3 こ で 遠用部曲面 F 1 F 2 お よ び近用部曲面
N T s N 2 · ♦ の領域幅は、 図 3 に示すよ う に z 軸に平 行な直線 丄 ェ 、 1 N χ . I F 2 . I N つ ' ' と フ ロ ン ト カ ー ブ 2 と の交点 P F 1 、 P N 1 、 P F 2、 P N 2 * • に よ っ て規定 さ れ る 。 す な わ ち 、 例え ば遠用 部曲面 エ の領域幅は曲面上に お け る 頂点 P と交点 P f 1 と の 間の長 さ であ る 。 同様に、 遠用部曲面 F つ の領域幅は曲 面上にお け る交点 P F 2 と交点 P n 1 と の 間の長 さであ る 。 他の領域幅につ い て も 同様であ る 。 な お、 各々 の領 域幅はかな り 狭い の で、 例え ば遠用部曲面 F つ の領域幅 であ る 曲面上にお け る交点 P p χ と交点 P N -L と の 間の 長さ は、 頂点 Ρ と交点 P f 1 と の間の 直線の長 さ に略同 じ と し てよ く 、 さ ら に、 直線 と 直線 と の 間 の距離と 略同 じ と し てよ い。
本実施例の構成に よ れば、 コ ン タ ク ト レ ン ズ 1 の周辺 部で領域幅が広 く な る ので、 広い周辺視野を得る こ と が で き る 。
次に、 図 8 を参照 して第 3実施例を説明す る 。 図 8 に お い て、 各々 の遠用部曲面 ? 丄 、 F 2 · · の領域幅 は光 軸力、 ら離れ る遠用部曲面ほ どよ り 狭い よ う にな つ てい る 。 ま た、 各々 の近用部曲面 Ν 1 Ν · · の領域幅は光軸 力、 ら離れる近用部曲面ほ どよ り 狭い よ う にな っ てい る 。
具体的な数値例を表 8 に示す。 各領域幅は、 最中心部 の遠用部曲面 F 1 の領域幅すなわ ち 中心部の 円 の半径に 始ま り 、 与え られた領域幅変化率で等比級数的 に半径方
向 に減少す る 。 最中心部の領域幅 は、 ◦ . 2 m m
1 . 4 m m の範囲 に あ る こ と が実際的で好 ま し い 表 8
最中心部領域幅 領域幅変化率
0 . 2 mm 0 . 9 9 〜 ! 3 . 9 3
0 . 5 0 . 9 9 〜 0 . 8 3
1 . 0 0 . 8 5 〜 0 . 6 7 本実施例の構成 に よ れば、 コ ン タ ク ト レ ン ズ 1 の 中心 部で領域幅が広 く な る ので、 明瞭な視力を得 る こ と がで さ る C
次に、 図 9 を参照 し て第 4 実施例を説明す る 。 図 9 に おいて、 各々 の遠用部曲面 F
F 2 … の領域幅は光 軸か ら離れ る ; ®用部曲面ほ どよ り 狭い よ う に な つ てい る ま た、 各々 の近用部曲面 Ν 丄 、 Ν 2 … の領域幅は光軸 か ら離れ な 近用部曲面ほ どよ り 広い よ う に な っ てい る 。
具体的な数値例 と し て は、 近用部につ い て は表 7 に従 い、 :¾用部 につ い て は表 8 に従え ばよ い。
本実施例の構成に よ れば、 明瞭な視力 を得 る 遠用部 と 広い周辺視野を有す る 近用部 と を兼ね備え た コ ン タ ク 卜 レ ン ズ 1 を得 る こ と がで き る の場合の視野の広 さ と 明瞭度に関す る 遠用部 と 近用部の関係を図 1 3 に概念的 に示す。
な お、 図 1 0 に示すよ う に、 各々 の遠用部曲面
F 2 · · の領域幅は光軸か ら離れる 遠用部曲面ほどよ り 広 く 、 各々 の近用部曲面 N 2 · · の領域幅は光軸 力、 ら離れる 近用部曲面ほ ど よ り 狭い よ う にす る こ と もで き る 。 こ の場合、 明瞭な視力 を得 る近用部 と広い周辺視 野を有す る 遠用部 と を兼ね備えた コ ン タ ク ト レ ン ズを得 る こ とがで き る。 こ の場合、 図 1 3 に お け る 遠用部と近 用部の 間の関係 と逆にな る 。
と こ ろ で、 被見物を見 る 場合の瞳孔径の大 き さ は、 被 見物ま での距離の大小や、 明暗すなわ ち 瞳孔に入 る 光量 に依存 し て変化する 。 瞳孔径は屋外におけ る よ う に遠方 を見 る 場合 は大き く な り 、 屋内におけ る よ う に近方を見 る場合は小 さ く な る 。 ま た、 瞳孔径は暗い と き は大 き く な り 、 明 る い と き は小さ く な る 。
瞳孔に よ っ て使用 される 曲面の範囲は、 瞳孔の中心を 中心 と する 円 内 に含ま れ る 曲面の範囲 エ 、 N 1 . F つ 、 N ^ · , であ り 、 し た力 つ て、 瞳孔径の大 き さ が変化す る と こ の 曲面の範囲が変化す る。 図 9 ま た は図 1 0 に示 される コ ン タ ク ト レ ンズは、 半径方向 に対 し て遠用部曲 面 F i 、 F つ * ♦ の領域幅お よ び近用部曲面!^ ェ 、 N 2 * · の領域幅が変化 し てい る 。 こ の場合、 遠用部曲面の 領域幅 と近用部曲面の領域幅の比、 ? ェ / !^ 、 F つ Z N ^ · · が半径方向 に対 し て変化 し てい る 。 図 9 では こ の比は半径方向 に対 し て減少 し てお り 、 図 1 0 では半径 方向 に対 し て増加 し てい る 。 図 9 ま たは図 1 0 に示さ れ
- 2 S -
る コ ン タ ク ト レ ン ズを使用す る 場合 に 、 瞳孔径の大 き さ が変化す る と 、 瞳孔へ寄与す る 遠用部 と 近用部の比率が 変化す る 。 こ の場合、 コ ン タ ク ト レ ン ズを使用す る 環境 に応 じ て瞳孔径が変化す る の であ る か ら 、 遠用部曲面の 領域幅 と 近用部曲面の領域幅の比が半径方向 に対 し て変 化す る コ ン タ ク ト レ ン ズを使用す る こ と に よ っ て、 室内 用 あ る い は屋外用等の よ う に コ ン タ ク ト レ ン ズを使用 す る 環境に応 じ て よ り 快適 に使用 で き る コ ン タ ク ト レ ン ズ の選択が可能 と な る 。
次に、 図 1 1 を参照 し て第 5 実施例を説明す る 。 図 1 1 に お い て、 各 々 の遠用部曲面 F 1 、 F 2 · · の領域幅 は略等 し い と と も に、 各々 の近用部曲面 N i 、 N 2 · ♦ の領域幅は略等 し い よ う に な っ てい る 。
本実施例の構成に よ れば、 広い周辺視野を有す る と い う 第 2 実施例の長所 と 明瞭な注視野を有す る と い う 第 3 実施例の長所を合わせ持ち、 両者の 中間的特性を有す る こ と がで き る 。
図 1 2 に 、 第 2 実施例 ( a ) 、 第 3 実施例 ( b ) お よ び第 5 実施例 ( c ) の関係を概念的 に示す。
な お、 図 7 乃至図 1 1 に お い て、 遠用部曲面 エ 、 F 。 * ♦ お よ び近用部曲面?^ 、 N 2 ♦ · の数は数個の み図示 し たが、 実際は 5 個力、 ら 3 0 個 ほ ど設け ら れて い な お、 上述の第 2 実施例乃至第 5 実施例 に お い て は、
各々 の遠用部曲面 F i 、 F 2 ♦ · の 間の領域幅の関係、 あ る い は各々 の近用部曲面 N 1 ^ N 2 * • の領域幅の関 係に関す る こ とであ る 。 従 つ て、 遠用部曲面 F 1 、 F 2 • · と近用部曲面!^ 丄 、 2 ♦ · の領域幅の関係 につ い ては、 互い に等 し く あ づ て も 、 等 し く な く と ち構わ ない ま た、 遠用部 と 近用部の各曲面の面積につ いてはな に も規定 し なか っ たが、 遠用部の合計の面積と 近用部の合 計の面積と を等 し く し て も よ い 。 こ の場合、 遠用部 と近 用部の 明 る さ を略等 し く する こ と ができ る
ま た、 最中心部の 曲面が遠用部曲面 F ェ であ 合 ίこ つ い て示 し たが、 最中心部の曲面 と し て近用部曲面 Ν , を と つ て も よ い。
次に本発明 に よ る コ ン タ ク ト レ ン ズの第 6 実施例につ いて説明す る 。 従来 と 同様に遠方を見 る ための遠用部曲 面 エ 、 F 2 … と近 く を見 る ための近用部曲面 Ν η 、 N 2 …が同心帯状に交互に籙 り 返 して形成 さ れた フ ロ ン ト カ ー ブ 2 と装用者の角膜の 曲面に対応する べ き 曲面力、 ら な る ベー ス カ ー ブ 3 と を有 し てい る。
上記遠用部曲面 F 、 F 9 … と近用部曲面 Ν 、 Ν
… と は こ れ ら を透過す る 光の エネ ルギー比が室内用、 外 用 の仕様によ り 異な ら せてあ る
こ のエネ ルギー比は、 例えば遠用部曲面 F 、 F 2 … の面積の総和 と、 近用部曲面 Ν 1 . Ν つ …の面積の総和 と の比によ り 定め る こ と ができ る 。 そ の比率 と しては、
図 1 4 ( A ) に示す外用 コ ン タ ク ト レ ン ズ 1 0 F の場合 は遠用部曲面 F 1 . F 7 … の総面積 と 近用部曲面 N λ , Ν つ … の総面積 と の比を 7 : 3 〜 8 : 2 と し 、 図 1 4 ( Β ) に示す室内用 コ ン タ ク ト レ ン ズ 1 0 Ν の場合 は そ の逆の比率 と さ れ る 。 な お上記エ ネ ルギー 比 は面積比に 限 ら ず、 各部の透過光量比に よ っ て も 実現す る こ と がで さ る ο
上記外用 の コ ン タ ク ト レ ン ズ 1 0 F に お い て、 図 1 5 に示す よ う に そ の遠用部曲面 、 F 2 … に着色.を施 し 、 遠用部をサ ン グ ラ ス と す る こ と がで き る 。
し たが っ て室内 に お い て近用部曲面 N ェ 、 N 2 … を使 用 し ての読書やデス ク ワ ー ク 時 に対応す る も の と し て は 近用部の エネ ノレギー比の大 き い コ ン タ ク ト レ ン ズ ι ο Ν を装用す る こ と に よ り 近 く が見やす く 、 ま た遠方を見て も遠用部曲面 F 、 F 2 … を通 し て見 る こ と がで き る 。 室外等に お い て遠用部曲面 エ 、 F 2 … を主 と し て使用 す る ス ポ ー ツ や ド ラ イ ブ時な どに対応す る も の と し て は 遠用部の エネ ノレギー比の大 き い コ ン タ ク ト レ ン ズ 1 〇 F を装用す る こ と に よ り 遠方の も のが見やす く 、 ま た近 く を見 る と き は近用部曲面!^ ェ 、 N 2 … を通 し て見 る こ と がで き る 。 そ し て遠用部曲面 F 、 F 2 … に着色を施せ ば、 近 く を見 る と き は遠用部曲面 エ 、 F 2 … の着色に よ る紫外線カ ッ ト な どに よ り ク リ ャ に見え る 。
な お、 第 1 実施例等で示 し た よ う に し て上記 コ ン タ ク
ト レ ン ズ 1 0 F 、 i o N の遠用部お よ び近用部の球面収 差を除去すれば、 さ ら に見やすい コ ン タ ク ト レ ン ズと す る こ と がで き る。
以上本実施例の構成 に よ れば、 室内、 室外の用途に応 じ て使い分け る こ と に よ り 単焦点 レ ン ズに近い性能を発 揮 し なが ら遠近両用 の機能を持ち 、 目 的 に叶っ た使い や すい コ ン タ ク ト レ ン ズと す る こ と がで き る 。 ま た球面収 差がな く 、 一層見やすぃ コ ン タ ク ト レ ン ズが得 ら れる 。 さ ら に外用時にサ ン グラ ス と し て機能 し、 近用 と.し ての 使用時に は遠方か ら の光を力 ッ ト し て近 く を見やす く す る こ と力《で き る 。
次に図 1 6 お よ び図 1 7 を参照 して本発明の コ ン タ ク ト レ ン ズの製造方法の一実施例を説明す る 。
軟質な材質か ら な る研磨布を用 い た コ ン タ ク ト レ ン ズ - の製造方法につ いては、. 特開平 2 — 8 3 1 5 3 に開示 さ れてい る 。 本実施例 は、 特開平 2 — 8 3 1 5 3 に記載の コ ン タ ク ト レ ン ズの製造方法を、 複数個の遠用部曲面 と 複数個の近用部曲面と が同心帯状に交互に鏢 り 返 し て形 成 されたフ ロ ン ト カ ー ブ 2 を備え る コ ン タ ク ト レ ン ズ 1 に適用 し た も のであ る 。
図 1 6 において、 軟質な材質か ら な る 研磨布 1 0 が回 転テー ブル 1 1 上に取 り 付け ら れてい る 。 回転テ一 ブル 1 1 は研磨布回転中心軸 1 2 の 回 り に 回転 し 、 研磨布 1 0 は回転テー ブル 1 1 と と も に 回転する 。 回転テー プ
ル 1 1 力、 ら 突 き 出 な い よ う に下方 に ノ ズル 1 3 を置 く 。 —方、 ノ ズル 1 3 の上方は研磨布 1 ◦ で覆われてい る 。 ノ ズル 1 3 の上方 に は、 固定治具 1 4 が配置 さ れて い る 。 こ の 固定治具 1 4 は固定治具回転軸 1 5 の 回 り に 回転す る 0
ま た、 図 1 7 に拡大 し て示す よ う に、 加工中の コ ン タ ク ト レ ン ズ 1 は 、 ベ ー ス カ ー ブ 3 に 付着 さ せ た 接着剤 1 6 を介 し て、 固定治具 1 4 の底面に保持 さ れて い る 。
ま た、 圧縮空気 1 8 が、 ノ ズル 1 3 の 内部の下方か ら 上方へ向かっ て流通 し て い る 。 そ し て、 ノ ズル 1 3 内部 を流通す る 圧縮空気の流体圧力 に よ っ て、 ノ ズル 1 3 を 覆 う 研磨布 1 0 の部分 は上方 に吹 き 付け ら れ、 コ ン タ ク ト レ ン ズ 1 の フ ロ ン ト カ ー ブ 2 に は研磨布 1 ◦ が圧接 さ れ る よ う に な っ てい る 。 フ ロ ン ト カ ー ブ 2 と 研磨布 1 0 の 間 に研磨剤 と し て水ま た は油に分散 さ せた A 1 2 0 つ の粉末を供給す る 。
こ こ で研磨布 1 0 と し て市販の研磨布に例え ばポ リ ゥ レ 夕 ン を裏打ち し た も の を用 い てい る 。
なお、 ノ ズル 1 3 の 内径を フ ロ ン ト カ ー ブ 2 の外径 よ り 大 き く し 、 フ ロ ン ト カ ー ブ 2 の周辺部の流体圧力が低 く な ら な い よ う に し 、 フ ロ ン ト カ ー ブ 2 全体に均一な圧 接力 を得 ら れる よ う に し て あ る 。
研磨布回転中心軸 1 2 お よ び固定治具回転軸 1 5 が回 転す る と 、 フ ロ ン ト カ ー ブ 2 と研磨布 1 0 と が相対運動
し、 フ ロ ン ト カ ー ブ 2 力 研磨 され る。
コ ン タ ク ト レ ン ズ 1 を製造する 他の工程は従来 と 同様 に if ラ 。
本実施例の構成に よ れば、 軟質な材質か ら な る 研磨布 1 0 を空気 1 8 の圧力 に よ っ て圧接 し 、 フ ロ ン ト カ ー ブ 2 と研磨布 1 ◦ と を相対運動 させる こ と に よ り フ ロ ン ト カ ー ブを研磨す る の で、 研磨布 1 0 を フ ロ ン ト カ ー ブ 2 の 曲面形状に柔軟に倣わせ る こ とができ 、 隣接する遠用 部曲面 丄 、 F 2 · · 、 近用部曲面 丄 、 2 · · を含 めて均一に研磨する こ と がで き る 。
次に本発明 に よ る コ ン タ ク ト レ ンズを製造す る ための 型につ い て の実施例を図 1 8 乃至図 2 0 を参照 し て説明 す る 。
図 1 8 におい て、 コ ン タ ク ト レ ン ズ成形用型 2 0 は コ ン タ ク ト レ ン ズ 1 の フ ロ ン ト カ ー ブ 2 に対応す る フ ロ ン カ ー ブ型面 2 2 を有す る。
フ ロ ン ト カ ー ブ型面 2 2 に は、 コ ン タ ク ト レ ン ズ 1 の 遠用部曲面 丄 、 F ♦ · 、 近用部曲面 ]^ 丄 、 N - · と 凹凸の関係に あ る遠用部型曲面 、 F つ ' · · 、 近用部型曲面 NT - 、 Ν 2 ' · · が形成 されて い る 。 遠 用部型曲面 ? 丄 - 、 F 2 ' · · 、 近用部型曲面 N
N 2 ' · · の形状は、 第 1 実施例 に示 し たの と 同様に光 線追跡法に よ っ て求め ら れる 。 実際に は、 ま ず コ ン タ ク ト レ ン ズ 1 の遠用部曲面 ? ェ 、 F · · 、 近 用 部 曲 面
N χ . N 2 · · の形状を光線追跡法に よ っ て求め、 次 に こ れ ら の 曲面 と 凹凸の関係 に あ る 曲面を求め る こ と に よ つ て得 ら れ る 。
な お、 図 1 8 に お い て、 遠用部型曲面 ' 、 F つ - • · 、 近用部型曲面 ' 、 N ' · · の数 は数個の み 図示 し たが、 実際 は 5 個力、 ら 3 0 個 ほ ど設け ら れてい る 。
次に 図 1 9 に、 コ ン タ ク ト レ ン ズ成形用型 2 0 を用 い た コ ン タ ク ト レ ン ズを製造す る 方法を説明す る 。
図 1 9 ( A ) に示すよ う に、 遠用部型曲面 ? ' 、 F つ ' ♦ · 、 近用部型曲面 ' 、 N 2 ' ♦ · の形成 さ れた フ ロ ン ト カ ー ブ型面 2 2上に、 レ ン ズ原料 2 4 を載 置す る 。 次に 図 1 9 ( B ) に示すよ う に、 ベー ス カ ー ブ 3 と 凹凸関係に あ る ベー ス カ ー ブ型面 2 3 を有す る ベー ス カ ー ブ型 2 5 を、 フ ロ ン ト カ ー ブ型面 2 2 と 所定の位 置で組み合わせ る 。 こ の状態で、 紫外線ま た は熱を与え 、 レ ン ズ材料 2 4 を重合 さ せ る 。 な お、 フ ロ ン ト カ ー ブ型 面 2 2 と ベー ス カ ー ブ型面 2 3 と の 間の隙間 は所望の コ ン タ ク ト レ ン ズの形状を形成す る よ う に な っ て い る 。
次に、 図 2 0 を参照 し て、 コ ン タ ク ト レ ン ズ成形用型 2 0 を用 い た コ ン タ ク 卜 レ ン ズを製造す る 他の方法 につ いて説明す る。
図 2 0 ( A ) に示すよ う に、 遠用部型曲面 エ ' 、 F つ ' · · 、 近用部型曲面 ' 、 · · の形成 さ れた フ ロ ン ト カ ー ブ型面 2 2上に レ ン ズ原料 2 4 を載置
し、 次に図 2 0 ( B ) に示すよ う に コ ン タ ク ト レ ン ズ成 形用型 2 0 を回転す る 。 ベー ス カ ー ブ 3 の形成は、 コ ン タ ク ト レ ン ズ成形用型 2 0 の 回転数を制御する こ と に よ つ て行われる 。 なお、 旋盤に よ る 切削 に よ っ てべ一 ス カ ー ブを形成 して も よ い。
本実施例の構成に よれば、 コ ン タ ク ト レ ン ズ成形用型 2 0 の フ ロ ン ト カ ー ブ型面 2 2 に コ ン タ ク ト レ ン ズ 1 の 遠用部曲面 F 、 F 2 - · 、 近用部曲面 ^^ 丄 、 N つ · · と 凹凸の関係にあ る 遠用 '部型曲面 ' 、 F つ ' · · 、 近用部型曲面 - 、 N 2 ' · · を形成 し たの で、 コ ン タ ク ト レ ン ズ成形用型 2 0 を用 い る こ と に よ り 遠用部お よ び近用部の球面収差の除去 さ れた コ ン タ ク 卜 レ ン ズを 製造す る こ と がで き る 。