明細書
ゾファー兼用べッド 技術分野
本発明は、 ベッド 'モードとソファー 'モードとに変位可能な ソファー兼用べヅドに関する。 背景技術
種々のソファー兼用べッドが従来から市販されている。
典型的なソファー兼用べッドは、 べッド部が長手方向に 2つの 半体に分割されて、 ソファー兼用ベッドをソファーとして使用す る (ソファー,モード) に当っては、 奥側のベッド部半体を手前 に引き起こして背もたれとして使用するようになっている。
周知のように、 前記形式のソファー兼用ベッドの問題点は、 ベ ッド部が分割されているので、 べッドとして使用するときに分割 部に段差が生じて使用者の背中に当たり、 寝心地が非常に悪いと いうことである。
更に、 一般に、 ベッドに要求される軟らかさ (又は、 固さ) と 背もたれに要求される軟らかさとは異なるが、 前記形式の従来の ソファー兼用べッドでは同一の構成要素をべッドと背もたれとの 双方に使用せざるを得ないので、 軟らかさの選択が困難である。
斯る問題を解決するため、 専用の背もたれを備えたソファー兼 用べッドが提案されている (例えば、 実開昭 6 0 - 1 8 7 6 5 4 ;実開昭 5 4 - 1 6 4 0 1 0 ;特開平 2— 1 0 9 5 0 9 ) 。 これ らのソファー兼用べッドにおいては、 背もたれの非使用時には、 背もたれはべッド面から他の場所へ移動させられる。
この種のソファー兼用べッドの問題点は、 背もたれの非使用時 において、 背もたれが邪魔になるということである。 即ち、 例え ば、 実開昭 6 0 - 1 8 7 6 5 4に記載されたソファー兼用べッド
においては、 非使用時には背もたれはソファー兼用べッドの前方 の床上に横たえられるので、 ベッドへのアクセスを妨害する。
そこで、 出願人は、 特願平 3— 3 5 9 9 8 5号により、 べッド *モードとソファー ·モードとに変換可能なソファー兼用べッド を提案した。 これは、 寝心地が良く、 しかも背もたれの非使用時 において、 邪魔にならない位置に背もたれを配置できるという優 れた効果を奏するものである。 ところが、 ベッド ·モード時に両 端のボード上にそれぞれ格納した可動背もたれ半体が、 若干床板 のマツトレス上に膨出するため、 デッド ·スペースが生じてしま い、 その分、 床面積が多少狭くなつたり、 それを補うべく特注の 大きめのマヅトレスが必要となり、 その改善が望まれていた。
また、 出願人は、 特願平 3— 3 3 5 6 4 7号により、 べッド · モードとソファー ·モードとに変換可能なソファー兼用べヅドを 提案した。 これは、 寝心地が良く、 しかも、 背もたれの非使用時 において、 邪魔にならない位置に背もたれを配置できるという優 れた効果を奏するものであるが、 いわゆるカウチタイプと呼ばれ る寝いすの如く、 横たわるようなリラックスした姿勢でも座るこ とができる工夫が望まれていた。
本発明の目的は、 寝心地が良く、 しかも、 背もたれの非使用時 において、 邪魔にならない位置に背もたれを配置することの可能 なソファー兼用べッドを提供することにある。
本発明の他の目的は、 背もたれの非使用時 (ベッド ·モード) において、 背もたれを利用して実用上の効果を得ることの可能な ソファー兼用べッドを提供することにある。
本発明の他の目的は、 背もたれの非使用時において、 背もたれ を利用して視覚的な効果を得ることの可能なソファ一兼用べッド を提供することにある。
本発明の他の目的は、 べッド ·モードとソファー ·モードとの 間の転換を容易に行うことの可能なソファー兼用ベッドを提供す
ることにある。
本発明の他の目的は、 べッド 'モードとソファー 'モードとの 間の転換を容易に行うことが可能であるとともに、 背もたれの角 度を上下 ·前後のいずれかの方向に微調整でき、 かつ、 背もたれ に過度の荷重がかかった際に破損を防止することができるソファ 一兼用べヅドを提供することにある。
本発明の他の目的は、 背もたれの非使用時においても、 格納さ れた背もたれによってマツトレス上にデッド ·スペースが生じる ことがなく、 より広い床面積を確保することができるソファー兼 用べヅドを提供することにある。
本発明の目的は、 ベッド ·モードの際に寝心地が良く、 しかも 、 使用しない背もたれを邪魔にならない位置に配置することがで きる一方、 ソファー ·モードの際に横たわるようなリラックスし た姿勢でも座ることの可能なソファ一兼用べヅドを提供すること ある。 発明の開示
かかる目的を達成するための本発明の一観点における要旨とす るところは、
へッドボード (1 6 ) とフットボード (1 8 ) と可動背もたれ とを備えたソファー兼用ベッド (1 0 ) において、
前記可動背もたれを左右 2つの可動背もたれ半体 (2 0, 2 2 ) に分割し、 夫々の可動背もたれ半体 (2 0 , 2 2 ) を、 前記各 ボード (1 6 , 1 8 ) の実質的に上方の第 1位置と、 ソファー兼 用ベッド (1 0 ) の長手方向に延びる中心線にほぼ平行な第 2位 置との間で移動可能とし、
ベッド ·モードにおいては、 夫々の可動背もたれ半体 (2 0,
2 2 ) を前記第 1位置に格納し、 ソファー ·モードにおいては夫 々の可動背もたれ半体 (2 0 , 2 2 ) を前記第 2位置に支持する
ようにしたことを特徵とするソファー兼用ベッド (10) に存す る o
また、 本発明の他の観点における要旨とするところは、 ヘッドボード (16) とフットボード (18) とを備えたソフ ァー兼用ベッド (10) において、
前記各ボード (16, 18) を上側の可動ボード半体と下側の 静止ボード半体との上下 2つに分割して、 夫々の可動ボード半体 にはクッション (26) を設け、 夫々の可動ボード半体は、 実質 的に静止ボード半体の上方の第 1位置と、 ゾファー ·モードにお いて背もたれとして使用可能な第 2位置との間で移動可能とし、 べッド ·モードにおいては、 夫々の可動ボード半体を前記第 1 位置に収納し、 ゾファー ·モードにおいては前記 2つの可動ボー ド半体を前記第 2位置に支持するようにしたことを特徴とするソ ファー兼用ベッド (10) に存する。
また、 本発明の他の観点における要旨とするところは、 前記可動背もたれ半体 (20, 22) または可動ボード半体を 、 前記第 1位置と第 2位置とに移動可能に前記ヘッドボード (1 6) (またはフットボード (18) ) に支持する可動装置 (28 ) を備え、
前記可動装置 (140) は、 前記第 2位置に支持した前記可動 背もたれ半体 (20, 22) または可動ボード半体を、 上下方向 及び前後方向の少なくともいずれかの方向に位置調整可能であり 、 かつ前記可動背もたれ半体 (20, 22) または可動ボード半 体に過度の荷重がかかった際に、 破損を防止すべく荷重を吸収で きる位置調整兼破損防止機構を具備して成ることを特徵とするソ ファー兼用ベッド (10) に存する。
また、 本発明の他の観点における要旨とするところは、 床板 (14) と、 該床板 (14) の両端にそれぞれ設けるへッ ドボード (16) 又はフットボード (18) と、 可動背もたれ (
520, 580) とを具備して成り、 ベッド ·モードとソファー •モードとに変換可能なソファー兼用べッド (51 0, 550, 560, 570) において、
前記可動背もたれ (520, 580) を 2つの可動背もたれ半 体 (521, 522 ; 581 , 582) に分割し、 各可動背もた れ半体 (521, 522 ; 581 , 582) を、 前記へッドボ一 ド (1 6) (またはフットボード (1 8) ) に沿って上下または 前後に近接し合う第 1位置と、 前記ヘッドボード (1 6) 側から フットボード (1 8) 側に亘るよう左右に連なって伸びる第 2位 置とに移動可能に設け、
前記ベッド,モードにおいては、 各可動背もたれ半体 (521 , 522 ; 581, 582) を前記第 1位置に保持する一方、 前 記'ソファー ·モードにおいては、 各可動背もたれ半体 (521, 522 ; 581, 582) を前記第 2位置に保持することを特徴 とするソファー兼用ベッド (510, 550, 560, 570) に存する。
また、 本発明の他の観点における要旨とするところは、 前記各可動背もたれ半体 (521, 522 ; 581, 582) を、 前記へッドボ一ド (1 6) (またはフットボード (1 8) ) に沿って上下または前後に近接し合う第 1位置と、 上下または前 後に近接し合ったまま前記床板 (14) の長手方向に延びる中心 線とほぼ平行となる中間位置と、 前記ヘッドボード (1 6) 側か らフットボード (1 8) 側に亘るよう左おに連なって伸びる第 2 位置とに移動可能に、 前記ヘッドボード (1 6) (またはフット ボード (1 8) ) に支持したことを特徵とする前記ソファー兼用 ベッド (510, 550, 560, 570) に存する。
また、 本発明の他の観点における要旨とするところは、 前記各可動背もたれ半体 (521, 522 ; 581 , 582) を、 上下または前後に近接し合ったままの状態で前記第 1位置と
中間位置とに移動可能に、 前記へッドボード (16) (またはフ ットボード (18) ) に支持する可動装置 (140, 240, 2 60) を備えたことを特徵とする前記ソファー兼用ベッド (51 0, 550, 560, 570) に存する。
また、 本発明の他の観点における要旨とするところは、 前記可動装置 (140, 240, 260) は、 直接支持する側 の可動背もたれ半体 (521, 581) を上下方向及び前後方向 の少なくともいずれかの方向に位置調整可能であり、 かつ前記可 動背もたれ半体 (521, 581) に過度の荷重がかかった際に 、 破損を防止すべく荷重を吸収できる位置調整兼破損防止機構を 具備して成ることを特徵とする前記ソファー兼用ベッド (510 , 550, 560, 570) に存する。
また、 本発明の他の観点における要旨とするところは、 前記各可動背もたれ半体 (521, 522 ; 581, 582) の一方を他方に対して、 前記中間位置と第 2位置とに移動可能に 、 各可動背もたれ半体 (521, 522 ; 581, 582) を互 いに連結する連結機構 (540, 640) を備えたことを特徴と する前記ソファー兼用べヅド (510, 550, 560, 570 ) に存する。
さらに、 本発明の他の観点における要旨とするところは、 前記連結機構 (540) は、 各可動背もたれ半体 (521, 5 22) の何れか一方の端部に他方の端部を、 各可動背もたれ半体 (521, 522) が上下または前後に近接し合う状態と各可動 背もたれ半体 (521, 522) が一直線上に連なって伸びる状 態とに連結するヒンジから構成されたことを特徵とする前記ソフ ァー兼用ベッド (510, 550, 560) に存する。
また、 本発明の他の観点における要旨とするところは、 床板 (14) と、 該床板 (14) の両端にそれぞれ設けるへッ ドボード (16) またはフットボード (18) と、 背もたれ兼肘
掛け ( 630) と、 可動背もたれ ( 620) とを具備して成り、 べッド ·モードとソファー ·モードとに変換可能なソファー兼用 ベッド (610, 710) であって、
前記背もたれ兼肘掛け ( 630) を前記ヘッドボード (1 6) (またはフットボード (1 8) ) に沿うよう装着するとともに、 該背もたれ兼肘掛け (630) を可動半体 (631) と装着半体 ( 632) とに 2分割し、 該可動半体 (631) を、 前記へッド ボード (1 6) (またはフットボード (18) ) に沿う第 1位置 と、 前記床板 (14) の長手方向に延びる中心線にほぼ平行な第 2位置に移動可能とし、
前記可動背もたれ (620) を、 前記フットボード (1 8) ( またはヘッドボード (1 6) ) に沿う第 1位置と、 前記床板 (1 4) の長手方向に延びる中心線にほぼ平行に延びて、 前記第 2位 置にある背もたれ兼肘掛け ( 630) の可動半体 (631) に近 接し互いに長手方向に連なる第 2位置とに移動可能とし、
前記ベッド 'モードにおいては、 前記背もたれ兼肘掛け (63 〇) の可動半体 (631) を第 1位置に保持するとともに前記可 動背もたれ (620) を第 1位置に保持する一方、 前記ソファー •モードにおいては、 前記背もたれ兼肘掛け (630) の可動半 体 (631) を第 2位置に保持するとともに、 前記可動背もたれ (620) を前記第 2位置に保持することを特徴とするソファー 兼用べッド (610, 710) に存する。
また、 本発明の他の観点における要旨とするところは、 前記可動背もたれ (620) を、 第 1位置と第 2位置とに移動 可能に前記フットボード (またはヘッドボード (1 6) ) に支持 する可動装置 (140, 240) を有することを特徴とするソフ ァー兼用べッド (610, 710) に存する。
また、 本発明の他の観点における要旨とするところは、 前記可動装置 (140, 240) は、 前記可動背もたれ (62
0) を上下方向, 前後方向及び左右方向の少なくともいずれかの 方向に位置調整可能であり、 かつ前記可動背もたれ (620) に 過度の荷重がかかった際に、 破損を防止すべく荷重を吸収できる 位置調整兼破損防止機構を具備して成ることを特徵とするソファ 一兼用べッド (610, 710) に存する。
さらに、 本発明の他の観点における要旨とするところは、 ソファー,モードの際、 前記第 2位置に保持された背もたれ兼 肘掛け (630) の可動半体 (631) と前記第 2位置に保持さ れた可動背もたれ (620) とを、 互いに連結支持する連結機構 (650) を有することを特徵とするソファー兼用べヅド (61 0, 710) に存する。
本発明のソファー兼用ベッド (10) によれば、 ベッド 'モー ドにおいては夫々の可動背もたれ半体 (20, 22) (又は、 可 動ボード半体) はヘッドボード (1 6) とフットボード (18) の実質的に上方の位置に格納されるので、 邪魔になることが無い しかも、 ベッド ·モードにおいて、 ベッド上で上半身を起こし て読書するときなどには、 可動背もたれ半体 (20, 22) に寄 リ掛かることができ、 実用的な効果がある。 また、 可動背もたれ 半体 (20, 22) (又は、 ボード半体) にクッション (26) を設けた場合には、 豪華なベッドとしての印象が得られ、 視覚的 効果を改良することができる。
また、 可動背もたれ半体 (20, 22) または可動ボード半体 を、 第 1位置と第 2位置とに移動可能にヘッドボード (1 6) ( またはフットボード (18) ) に支持する可動装置 (28) を備 えた場合には、 べヅド ·モードとソファー ·モードとの間の転換 を効率良く行なうことができる。
さらに、 可動装置 (28) が位置調整兼破損防止機構を具備し て成る場合には、 可動背もたれ半体 (20, 22) または可動ボ
一ド半体を、 上下方向及び前後方向の少なくともいずれかの方向 に位置調整することにより、 ソファー兼用ベッド (10) の組立 後の精度のバラツキを適宜解消することができ、 かつ、 可動背も たれ半体 (20, 22) または可動ボード半体に過度の荷重がか かった際には、 その過食荷による製品自体の破損を防止すること ができる。
本発明のソファー兼用ベッド (51 0, 550, 560, 57 0) によれば、 ベッド ·モードの際に夫々の可動背もたれ半体 ( 521, 522 ; 581 , 582) は、 上下または前後に近接し 合った状態でヘッドボード (1 6) (またはフットボード (1 8 ) ) に沿って、 実質的にその上方の位置に格納されるので、 邪魔 になることが無い。 さらに、 このような可動背もたれ (520) の非使用時においては、 格納された可動背もたれ (520) はべ ッド両端の何れか一方にだけ配置されるため、 マットレス (12 ) 上のデッド ·スペースを减らして、 より広い床面積を確保する ことができる。
しかも、 ベッド ·モードにおいて、 ベッド上で上半身を起こし て読書するときなどには、 可動背もたれ半体 (521, 522 ; 581, 582) に寄り掛かることができ、 実用的な効果がある 。 また、 可動背もたれ半体 (521, 522 ; 581, 582) にクッション (26) を設けた場合には、 豪華なベッドとしての 印象が得られ、 視覚的効果を改良することができる。
また、 各可動背もたれ半体 (521, 522 ; 581 , 582 ) を、 第 1位置と中間位置とに移動可能にヘッドボード (1 6) (またはフットボード (1 8) ) に支持する可動装置 (140, 240, 260) や、 各可動背もたれ半体 (521, 522 ; 6 21, 622) の一方を他方に対して、 前記中間位置と第 2位置 とに移動可能に、 お互いを連結する連結機構 (540, 590) を備えた場合には、 べヅド ·モードとソファー ·モードとの間の
1〇
'相互変換を効率良く行なうことができる。
さらに、 可動装置 (140, 240, 260) が位置調整兼破 損防止機構を具備して成る場合には、 可動背もたれ半体 (521 , 522 ; 581, 582) を上下方向及び前後方向の少なくと もいずれかの方向に位置調整することにより、 ソファー兼用べッ ド (510, 550, 560, 570 ) の組立後の精度のバラッ キを適宜解消することができ、 かつ、 可動背もたれ半体 (521 , 522 : 581, 582) に過度の荷重がかかった際には、 そ の過食荷による製品自体の破損を防止することができる。
本発明のソファー兼用ベッド (610, 710) によれば、 ベ ッド *モードの際に背もたれ兼肘掛け (630) と可動背もたれ (620) とは、 それぞれヘッドボード (16) またはフットボ ード (18) に沿って、 実質的にその上方の位置に配置されるの で、 邪魔になることが無い。
しかも、 ベッド ·モードにおいて、 ベッド上で上半身を起こし て読書するときなどには、 背もたれ兼肘掛け (630) や可動背 もたれ (620) に寄り掛かることができ、 実用的な効果がある 。 また、 背もたれ兼肘掛け (630) や可動背もたれ (620) にクッションを設けた場合には、 豪華なべッドとしての印象が得 られ、 視覚的効果を改良することができる。
ソファー兼用べヅド (610, 710) をべヅド ·モードから ソファー,モードに変換するには、 まず、 背もたれ兼肘掛け (6 30) の可動半体 (631) を、 へッドボード (16) (または フットボード (18) ) に沿う第 1位置から床板 (14) の長手 方向に延びる中心線にほぼ平行な第 2位置に移動させる。 続いて 、 可動背もたれ (620) を、 フットボード (18) (またはへ ドボード (16) ) に沿う第 1位置から床板 (14) の長手方 向に延びる中心線にほぼ平行に延びて、 前記第 2位置にある背も たれ兼肘掛け (630) の可動半体 (631) に近接し互いに長
手方向に連なる第 2位置に移動させればよい。
このようなソファー ·モードにおいては、 へッドボ一ド (1 6 ) (またはフットボード (1 8) ) に沿ったままの背もたれ兼肘 掛け.(630) の装着半体 ( 632) を背もたれとして用いると ともに、 第 2位置に移動した背もたれ兼肘掛け (630) の可動 半体 (631) を肘掛けとして用いることによリ、 ソファー兼用 ベッド (610, 710) にいわゆるカウチタイプと呼ばれる寝 いすの如く、 横たわるようなリラックスした姿勢でも座ることが できる。
一方、 第 2位置に保持された背もたれ兼肘掛け (630) の可 動半体 (631) と、 同じく第 2位置に保持された可動背もたれ (620) とを、 そのまま背もたれとして用いてもよい。 このと き、 第 2位置に保持された背もたれ兼肘掛け (630) の可動半 体 (631) と、 同じく第 2位置に保持された可動背もたれ (6 20) とを、 互いに連結支持する連結機構 (650) を有する場 合、 着座者の体重がかかることによって背もたれ兼肘掛け (63 0) の可動半体 (631) 及び可動背もたれ (620) が背面側 に変形するのを防止することができる。
また、 可動背もたれ ( 620) を、 第 1位置と第 2位置とに移 動可能にフットボード (1 8) (またはヘッドボード (1 6) ) に支持する可動装置 (140, 240) を備えた場合には、 べッ ド 'モードとソファー ·モードとの間の相互変換を効率良く行な うことができる。
さらに、 可動装置 (140, 240) が位置調整兼破損防止機 構を具備して成る場合には、 可動背もたれ (620) を上下方向 , 前後方向及び左右方向の少なくともいずれかの方向に位置調整 することにより、 ソファー兼用ベッド (610, 710) の組立 後の精度のパラツキを適宜解消することができ、 かつ、 可動背も たれ (620) に過度の荷重がかかった際には、 その過食荷によ
る製品自体の破損を防止することができる。 図面の簡単な説明
図 1は、 本発明の第 1実施例にかかるソファー兼用べッドをべ ッドとして使用するときの状態を示す斜視図である。
図 2は、 本発明の第 1実施例にかかるソファー兼用べッドをソ ファーとして使用するときの状態を示す斜視図である。
図 3は、 本発明の第 1実施例にかかるソファー兼用べッドの可 動背もたれ半体を動かしてべッド ·モードからソファー ·モード に変換している途中の状態を示す動作説明図である。
図 4は、 本発明の第 1実施例にかかるソファー兼用べッドの可 動背もたれ半体に取り付けられている可動装置の動きだけをソフ ァー ·モード時の背後から見た場合の斜視図である。
図 5は、 本発明の第 1実施例にかかるソファー兼用べッドの可 動背もたれ半体に取リ付けられている可動装置の動きだけをソフ ァー *モード時の背後から見た場合の斜視図である。
図 6は、 本発明の第 1実施例にかかるソファー兼用べヅドをソ ファー ·モード時の背後から見た一部切り欠き斜視図である。
図 7は、 本発明の第 1実施例にかかるソファー兼用べッドがソ ファー ·モードになった場合の 2つの可動背もたれ半体が連結さ れている状態を示す一部切欠き水平断面図である。
図 8は、 本発明の第 1実施例にかかるソファー兼用べヅドがソ ファー ·モードになった場合の 2つの可動背もたれ半体が連結さ れている途中状態を示す一部切欠き水平断面図である。
図 9は、 本発明の第 1実施例にかかるソファー兼用ベッドがゾ ファー ·モードになった場合の 2つの可動背もたれ半体を連結す るための連結機構を示す水平断面図である。
図 1 0は、 本発明の第 2実施例にかかるソファー兼用べッドの D Cモータ等を備えた電動装置の概略を示すために可動背もたれ
半体とへッドボ一ド兼用肘掛けの一部を切り欠いてソファー ·モ 一ド時の正面から見た斜視図である。
図 1 1は、 図 1 0と同様に切り欠いて、 ソファー兼用べッドを ソファー ·モード時の背面から見た斜視図である。
図 1 2は、 本発明の第 2実施例にかかるソファー兼用ベッドの 電動装置の詳細を示す斜視図である。
図 1 3は、 本発明の第 2実施例にかかるソファー兼用ベッドの D Cモータ等が内蔵される基台を示す斜視図である。
図 1 4は、 本発明の第 2実施例にかかるソファー兼用べッドの スライドブロックの形状に合わせて形成されている可動背もたれ 半体を示す斜視図である。
図 1 5は、 本発明の第 2実施例にかかるソファー兼用ベッドの べッド ·モードにおける可動背もたれ半体の位置を示す水平断面 図である。
図 1 6は、 本発明の第 2実施例にかかるソファー兼用ベッドの ソファー ·モードにおける可動背もたれ半体の位置を示す水平断 面図である。
図 1 7は、 本発明の第 3実施例にかかるソファー兼用ベッドの べッド ·モード時を示す斜視図である。
図 1 8は、 本発明の第 3実施例にかかるソファー兼用ベッドを ベッド ·モードからソファー ·モードに変換するときの可動背も たれ半体の動きを表す斜視図である。
図 1 9は、 本発明の第 3実施例にかかるソファー兼用べッドを ベッド ·モードからソファー ·モードに変換するときの可動背も たれ半体の動きを表す斜視図である。
図 2 0は、 本発明の第 3実施例にかかるソファー兼用べッドを べッド ·モードからソファー 'モードに変換するときの可動背も たれ半体の動きを表す斜視図である。
図 2 1は、 本発明の第 3実施例にかかるソファー兼用べッドの
ソファー ·モード時を示す斜視図である。
図 2 2は、 本発明の第 3実施例にかかる可動背もたれ半体とへ ッドボ一ド (及びフットボード) とを連結する可動装置の詳細を 示す斜視図である。
図 2 3は、 図 2 2で示す可動装置のシャフトがヘッドボードに 挿入されている状態を示す一部切欠き斜視図である。
図 2 4は、 本発明の第 4実施例にかかるソファー兼用べッドを べッドとして使用するときの状態を示す斜視図である。
図 2 5は、 本発明の第 4実施例にかかるソファー兼用べッドを ソファーとして使用するときの状態を示す斜視図である。
図 2 6は、 本発明の第 4実施例にかかるソファー兼用べッドの 可動装置を分解した状態を示す斜視図である。
図 2 7は、 本発明の第 4実施例にかかるソファー兼用べッドの 可動装置を示す拡大斜視図である。
図 2 8は、 本発明の第 4実施例にかかるソファー兼用ベッドの 可動装置により支持されたアームが揺動する状態を示す作用説明 図である。
図 2 9は、 本発明の第 4実施例にかかるソファー兼用べッドの 可動背もたれ半体にアームを連結した状態を示す断面図である。
図 3 0は、 本発明の第 5実施例にかかるソファー兼用ベッドの 可動背もたれ半体を第 1位置と第 2位置とに移動させる状態を示 す平面図である。
図 3 1は、 本発明の第 5実施例にかかるソファー兼用べッドの 可動装置を示すために可動背もたれ半体の一部を切り欠いてソフ ァー ·モード時の背面側から見た斜視図である。
図 3 2は、 本発明の第 5実施例にかかるソファー兼用べッドの 可動装置を示す拡大図である。
図 3 3は、 本発明の第 5実施例にかかるソファー兼用べッドの 可動装置が具備する位置調整兼破損防止機構を分解した状態を示
す斜視図である。
図 3 4は、 本発明の第 6実施例にかかるソファー兼用べッドの 可動装置を示すために可動背もたれ半体の一部を切り欠いてソフ ァー ·モード時の背面側から見た斜視図である。
図 3 5は、 本発明の第 6実施例にかかるソファー兼用ベッドの 可動装置 (特に位置調整兼破損防止機構) を示す拡大図である。
図 3 6は、 本発明の第 6実施例にかかるソファー兼用べッドの 可動背もたれ半体に一本アームを連結した状態を示す断面図であ る 0
図 3 7は、 本発明の第 7実施例にかかるソファー兼用ベッドを ソファーとして使用するときの状態を示す斜視図である。
図 3 8は、 本発明の第 7実施例にかかるソファー兼用べッドを べッドとして使用するときの状態を示す斜視図である。
図 3 9は、 本発明の第 7実施例にかかるソファー兼用べッドの 可動装置を分解した状態を示す斜視図である。
図 4 0は、 本発明の第 7実施例にかかるソファー兼用べッドの べッド ·モードにおける可動背もたれ半体の位置を示す水平断面 図である。
図 4 1は、 本発明の第 7実施例にかかるソファー兼用べッドの 可動背もたれ半体を第 1位置から第 2位置に移動させる途中の状 態を示す水平断面図である。
図 4 2は、 本発明の第 7実施例にかかるソファー兼用べッドの ソファー ·モードにおける可動背もたれ半体の位置を示す水平断 面図である。
図 4 3は、 本発明の第 8実施例にかかるソファー兼用ベッドの 可動装置を分解した状態を示す斜視図である。
図 4 4は、 本発明の第 8実施例にかかるソファー兼用べッドの 可動装置を構成するスライドブロック及びヒンジを示す斜視図で める。
図 4 5は、 本発明の第 8実施例にかかるソファー兼用べッドの べッド ·モードにおける可動背もたれ半体の位置を示す水平断面 図である。
図 4 6は、 本発明の第 8実施例にかかるソファー兼用べッドの 可動背もたれ半体を第 1位置から第 2位置に移動させる途中の状 態を示す水平断面図である。
図 4 7は、 本発明の第 8実施例にかかるソファー兼用べッドの ソファー ·モードにおける可動背もたれ半体の位置を示す水平断 面図である。
図 4 8は、 本発明の第 8実施例の変形例であるスライドブロッ ク及びリンクを示す斜視図である。
図 4 9は、 本発明の第 8実施例の変形例にかかるソファー兼用 べッドのべッド ·モードにおける可動背もたれ半体の位置を示す 水平断面図である。
図 5 0は、 本発明の第 9実施例にかかるソファー兼用ベッドの 可動背もたれ半体を第 1位置から第 2位置に移動させる途中の状 態を示す作用説明図である。
図 5 1は、 本発明の第 9実施例にかかるソファー兼用べッドの 可動背もたれ半体に支持ュニットを介して一本アームを連結した 状態を示す断面図である。
図 5 2は、 本発明の第 9実施例にかかるソファー兼用べッドの 支持ュニットを示す斜視図である。
図 5 3は、 本発明の第 1 0実施例にかかるソファー兼用べッド がべヅド ·モードにある際に、 マットレス上の寝具を縦半分に折 リ畳んだ状態を示す斜視図で.ある。
図 5 4は、 本発明の第 1 0実施例にかかるソファー兼用べッド の可動背もたれ半体を第 1位置より実質的に上方の位置に変位さ せた状態を示す斜視図である。
図 5 5は、 本発明の第 1 0実施例にかかるソファー兼用べヅド
の可動装置及びヒンジブラケットを示す拡大図である。
図 5 6は、 本発明の第 1 0実施例にかかるソファー兼用べッド の可動背もたれ半体が第 1位置 (第 2位置) にある状態を示す側 面図である。
図 5 7は、 本発明の第 1 0実施例にかかるソファー兼用ベッド の可動背もたれ半体が第 1位置 (第 2位置) より実質的に上方の 位置にある状態を示す側面図である。
図 5 8は、 本発明の第 1 1実施例にかかるソファー兼用べッド をべッドとして使用するときの状態を示す斜視図である。
図 5 9は、 本発明の第 1 1実施例にかかるソファー兼用ベッド の可動背もたれ体が中間位置にある状態を示す斜視図である。
図 6 0は、 本発明の第 1 1実施例にかかるソファー兼用べッド をソファーとして使用するときの状態を示す斜視図である。
図 6 1は、 本発明の第 1 1実施例にかかるソファー兼用べッド の可動装置を分解した状態を示す斜視図である。
図 6 2は、 本発明の第 1 1実施例にかかるソファー兼用べッド がソファー ·モードの際の状態を示す背面図である。
図 6 3は、 本発明の第 1 1実施例にかかるソファー兼用べッド がべッド ·モードの際の状態を示す側面図である。
図 6 4は、 本発明の第 1 2実施例にかかるソファー兼用ベッド の可動背もたれ半体を第 1位置と第 2位置とに移動させる状態を 示す平面図である。
図 6 5は、 本発明の第 1 2実施例にかかるソファー兼用べッド の可動装置を示すために可動背もたれ半体の一部を切り欠いてソ ファー ·モード時の背面側から見た斜視図である。
図 6 6は、 本発明の第 1 3実施例にかかるソファー兼用べッド の可動装置を示すために可動背もたれ半体の一部を切り欠いてソ ファー ·モード時の背面側から見た斜視図である。
図 6 7は、 本発明の第 1 4実施例にかかるソファー兼用べッド
の可動背もたれが中間位置にある状態を背後から見た斜視図であ 図 6 8は、 本発明の第 1 4実施例にかかるソファー兼用べッド がソファー ·モードになった際、 各可動背もたれ半体が第 2位置 にある状態を示す正面図である。
図 6 9は、 本発明の第 1 4実施例にかかるソファー兼用べッド の各可動背もたれ半体を連結するレールユニット (連結機構) を 示す斜視図である。
図 7 0は、 本発明の第 1 5実施例にかかるソファー兼用べッド がべヅド ·モードにある際に、 マットレス上の寝具を縦半分に折 υ畳んだ状態を示す斜視図である。
図 7 1は、 本発明の第 1 5実施例にかかるソファー兼用べッド の各可動背もたれ半体を第 1位置より実質的に側方の位置に変位 させた状態を示す斜視図である。
図 7 2は、 本発明の第 1 5実施例にかかるソファー兼用ベッド の可動装置及び伸縮アームを示す拡大図である。
図 7 3は、 本発明の第 1 6実施例にかかるソファー兼用ベッド をべッドとして使用するときの状態を示す斜視図である。
図 7 4は、 本発明の第 1 6実施例にかかるソファー兼用べッド をべッド ·モードからソファー ·モードに変換する際の途中の状 態を示す作用説明図である。
図 7 5は、 本発明の第 1 6実施例にかかるソファー兼用べッド をべヅド ·モードからソファー ·モードに変換する際の途中の状 態を示す作用説明図である。
図 7 6は、 本発明の第 1 6実施例にかかるソファー兼用ベッド をソファーとして使用するときの状態を示す斜視図である。
図 7 7は、 図 7 3の V矢視図である。
図 7 8は、 本発明の第 1 6実施例にかかるソファー兼用べッド の可動半体を回動機構によって、 第 1位置から第 2位置に移動さ
せる状態を示す平面図である。
図 7 9は、 本発明の第 1 6実施例にかかるソファー兼用べヅド の回動機構を示す拡大平面図である。
図 8 0は、 図 7 9の VIII矢視図である。
図 8 1は、 本発明の第 1 6実施例にかかるソファー兼用ベッド の可動半体を回動機構によって支持する構成を示す分解斜視図で ある。
図 8 2は、 本発明の第 1 6実施例にかかるソファー兼用べッド の可動装置を分解した状態を示す斜視図である。
図 8 3は、 本発明の第 1 6実施例にかかるソファー兼用ベッド の可動背もたれ半体にアームを連結した状態を示す断面図である 図 8 4は、 本発明の第 1 7実施例にかかるソファー兼用べッド の可動装置を示すために可動背もたれ半体の一部を切り欠いてソ ファー ·モード時の背面側から見た斜視図である。
図 8 5は、 本発明の第 1 7実施例にかかるソファー兼用ベッド の可動装置を示すために可動背もたれ半体の一部を切り欠いてソ ファー ·モード時の背面側から見た分解斜視図である。
図 8 6は、 本発明の第 1 7実施例にかかるソファー兼用べッド の可動装置を構成する内嵌レールの一端を示す拡大斜視図である 図 8 7は、 本発明の第 1 8実施例にかかるソファー兼用べッド がべッド ·モードにある際に、 マツトレス上の寝具を縦半分に折 り畳んだ状態を示す斜視図である。
図 8 8は、 本発明の第 1 8実施例にかかるソファー兼用ベッド の可動背もたれを第 1位置より実質的に上方の位置に変位させた 状態を示す 視図である。
図 8 9は、 本発明の第 1 8実施例にかかるソファー兼用べッド の可動装置およびヒンジブラケットを示す斜視図である。
発明を実施するための最良の形態
以下、 図面を参照して、 本発明の各種実施例を説明する。
図 1は、 本発明の第 1実施例にかかるソファー兼用べッド 1 〇 を、 ベッドとして使用するときの状態を示す斜視図、 図 2はソフ ァ一として使用するときの状態を示す斜視図である。
本実施例のソファー兼用べッド 1 0は、 べッド ·モードにおい て頭部側及び足元側 (第 1位置) に、 それぞれ格納された可動背 もたれを構成する可動背もたれ半体 2 0 , 2 2を手動によリソフ ァー ·モード時の位置 (第 2位置) にセットするだけで、 ソファ 一として使用できる状態に容易に変換できるものである。
本実施例のソファー兼用べッド 1 0は、 マヅトレス 1 2などを 敷く床板 1 4と、 この床板 1 4の長手方向の 2つの端部をそれぞ れ支持するへッドボ一ド兼用肘掛け 1 6及びフットボード兼用肘 掛け 1 8とによって基本的構造が形成されている (使用者の寝る 方向によっては、 フットボード兼用肘掛け 1 8の方に使用者の頭 がきて、 ベッドボード兼用肘掛けとなることもある) 。
さらにこのソファー兼用べヅド 1 0には、 べッド ·モード (図 1参照) のときはヘッドボード兼用肘掛け 1 6の上にその外側面 1 7がヘッドボード兼用肘掛け 1 6の外側面 1 9とほぼ同一平面 になるように格納され (フットボード兼用肘掛け 1 8においても 同様である) 、 ソファー ·モード (図 2参照) のときは背もたれ 状態となる位置に移動される 2つの可動背もたれ半体 2 0, 2 2 が備えられている。
この可動背もたれ半体 2 0, 2 2には、 背もたれとして適度な 角度が付けられた背もたれ基部 2 4が備えられ、 この背もたれ基 部 2 4の背もたれ部分には表皮とクッシヨンなどからなるクヅシ ヨン部 2 6が固着されている。 なお、 背もたれ基部 2 4は、 へヅ ドボード兼用肘掛け 1 6またはフットボード兼用肘掛け 1 8を上
下に 2分割し、 その上側である可動ボード半体により形成しても よい。
可動背もたれ半体 2 0 , 2 2には後述する可動装置 2 8などの 可動手段が連結されており、 この可動装置 2 8を介して、 それぞ れヘッドボード兼用肘掛け 1 6及びフットボード兼用肘掛け 1 8 に脱着自在に連結されている。 また、 2のつ可動背もたれ半体 2 0, 2 2の背面には、 ソファー ·モードの場合、 使用者の体重を 支えるために 2つの可動背もたれ半体 2 0, 2 2を連結する連結 機構 3 0 (図 6、 7、 8、 9を参照して後述する) が備えられて いる。
このように、 本実施例のソファー兼用ベッド 1 0では、 ソファ 一 ·モードにおいて背もたれとして使用される 2つの可動背もた れ半体 2 0 , 2 2とへッドボ一ド兼用肘掛け 1 6及びフットボー ド兼用肘掛け 1 8とを、 それぞれ可動装置 2 8を介して連結し、 ベッド ·モードにおいては 2つの可動背もたれ半体 2 0, 2 2を それぞれへッドボ一ド兼用肘掛け 1 6またはフットボート兼用肘 掛け 1 8の上に可動背もたれ半体 2 0とヘッドボード兼用肘掛け 1 6 (またはフットボード兼用肘掛け 1 8 ) の 2つの外側面がほ ぼ同一平面になるように格納するようにしてある。 従って、 従来 のように床板の下やマツトレスの背後に背もたれを収容する必要 はなく、 このためべッド ·モードとしたときに背もたれが邪魔に ならずまた見栄えがよく、 しかもベッド ·モードにおいてもこの 可動背もたれ半体 2 0, 2 2を背もたれとして使用することがで き 。
また、 マットレスを 2分割して一方を座部、 他方を背もたれと する従来のソファー兼用ベッドでは、 ベッド ·モードにおいてマ ットレスが 2分割されているので寝心地がよくないが、 本実施例 のソファー兼用べッド 1 0では、 背もたれとマツトレスとでは別 個のものが使用されているので、 従来のように寝心地が悪くなる
ようなことはない。
次に、 図 3から図 6を参照して可動背もたれ半体 2◦, 2 2に 達結された可動装置 2 8及び可動装置 2 8の動作について説明す る o
図 3は可動背もたれ半体 2 0を動かしてべッド ·モードからソ ファー ·モードに変換している途中の状態を示す動作説明図、 図 4及び図 5は可動背もたれに取付けられている可動装置 2 8の動 きをソファー ·モード時の背後から見た場合の可動装置だけを示 す斜視図、 図 6はソファー 'モードでのソファー兼用べヅド 1 0 を背後から見た一部切り欠き斜視図である。
この可動装置 2 8には、 図 4及び図 5に示すように、 ピボット 3 2を介して互いに平行する面内で回動自在になるように連結さ れた 2本の金属製のアーム 3 4 , 3 6と、 この 2つのアーム 3 4 , 3 6の両端部側にそれぞれのアーム 3 4, 3 6に対してほぼ垂 直に取り付けられた 2本のシャフト 3 8, 4 0とが備えられてお リ、 さらにアーム 3 6には、 アーム 3 4を所定の位置で停止させ るためのストヅパ 4 2が設けられている。 このストヅパ 4 2がァ ーム 3 6に設けられているので、 アーム 3 4は図 5において示す ように所定角度以上は回転できないようになっている。
また、 シャフト 3 8は、 フットボード兼用肘掛け 1 8の中央よ リ少し後部に形成された軸受 4 4 (図 6参照) によって回転自在 に支持され、 一方、 シャフト 4 0は、 背もたれ基部 2 4に形成さ れた軸受 4 6 (図 6参照) に回転自在に揷入されている。
へッドボード兼用肘掛け 1 6の上に格納された可動背もたれ半 体 2 0をべッド ·モードからソファー ·モードに変換するために は、 図 3に変換の途中状態を示すように、 可動背もたれ半体 2 0 を矢印 Aで示す方向に押し出して、 2本のアーム 3 4, 3 6が図 5に示すようにほぼ一直線になったときに、 可動背もたれ半体 2 0を図 3に示す矢印 Bの方向に回転させるだけでよい。
このように、 本実施例のソファー兼用ベッド 1 0では、 可動背 もたれ半体 2 0と可動装置 2 8の一方のアーム 3 4とが回転自在 に連結されており、 さらに、 この一方のアーム 3 4とヘッドボー ド兼用肘掛け 1 6 (またはフッドボード兼用肘掛け 1 8 ) に回転 自在に連結されている他方のアーム 3 6とがピボット 3 2を介し て、 互いに平行する面内で回転自在になるように連結されている ので、 手でこの可動背もたれ半体 2 0を動かすだけで一人で、 し かも容易にべッド ·モードからソファー ·モード (またはこの逆 ) へと変換できる。
さらに、 ストヅパ 4 2が他方のアーム 3 6に設けられているの で、 一方のアーム 3 4が所定の位置で停止して可動背もたれ半体 2 0を所定の位置にセットすることができる。 また、 可動装置 2 8は、 ベッド ·モードの場合ではヘッドボード兼用肘掛け 1 6 ( 及びフットボード兼用肘掛け 1 8 ) に形成された凹部 2 9に収納 されるようになっているので、 邪魔にならずしかも見苦しくなく 、 ソファー ·モードの場合では可動背もたれの背後に収納される ようになっているので、 ベッド,モードの場合と同様に邪魔にな らずしかも見苦しくなく、 しかも可動背もたれ半体 2 0を支えて 使用者等の体重を支えるという機能も有する。
次に、 図 7から図 9を参照して、 ソファー ·モードになった場 合の 2つの可動背もたれ半体 2 0, 2 2を連結するための連結機 構 3 0について説明する。
この連結機構 3 0は、 ソファー ·モードの場合、 2つの可動背 もたれ半体 2 0, 2 2を連結して使用者等の体重によってこの 2 つの可動背もたれ半体 2 0 , 2 2が背面側に変形するのを防止す るためのものである。 いずれか一方の可動背もたれ半体 (本実施 例では可動背もたれ半体 2 0 ) にピボット 5 2を中心に折りたた み自在な 2本のアーム 5 4, 5 5が収納されており (図 9参照) 、 2つの可動背もたれ半体 2 0, 2 2を連結するにあたっては、
—方の可動背もたれ半体 2 0に収納されているアーム 5 5を引き 出して、 2つの可動背もたれ半体 2 0, 2 2の成す角度に応じて 他方の可動背もたれ半体 2 2に形成された連結穴 5 6に揷入する (図 7及び図 8参照) 。
このように、 本実施例のソファー兼用べッド 1 0がべッド ·モ ードの場合、 2つの可動背もたれ半体 2 0 , 2 2は連結機構 3〇 によって強固に連結されるようになっているので、 使用者の体重 等によって可動背もたれ半体 2 0, 2 2が変形することを防止で きることとなる。
次に、 図 1 0から図 1 6を参照して、 本発明の第 2実施例にか かるソファー兼用べッド 6 8について説明する。
本実施例にかかるソファー兼用べッド 6 8のべッド ·モード及 びソファー ·モードにおける形状は第 1実施例のもの (図 1及び 図 2参照) とほぼ同じ形状であるが、 本実施例のソファー兼用べ ッド 6 8は、 べッド ·モードとフット ·モードとに設けられたス イッチ 7 5を操作するだけで容易にべヅド ·モードからソファー 'モード (またはこの逆) に変換できる電動タイプのソファー兼 用べヅド 6 8である点に特徵がある。 このような電動タイプのソ ファー兼用べヅド 6 8にするために、 本実施例のソファー兼用べ ヅド 6 8には、 D Cモータ等を備えた電動装置 6 0の一部がへッ ドボード 7 2とフヅトボード 7 3とに内蔵されているが、 大掛か りな装置を使用していない電動タイプのゾファー兼用べッド 6 8 となっている。
図 1 0は D Cモータ等を備えた電動装置 6 0の概略を示すため に可動背もたれとへッドボ一ド兼用肘掛け 7 2の一部を切り欠い てソファー ·モード時の正面から見た斜視図、 図 1 1も同様に切 リ欠いてソファー ·モード時の背面から見た斜視図、 図 1 2は電 動装置 6 0の詳細を示す斜視図である。 ただし、 図 1 0ではフッ トボード 7 3を切り欠いた場合、 図 1 1ではへッドボ一ド 7 2を
切り欠いた場合を示し、 2組の電動装置 6 0 , 6 0は同じ部材に は同じ符号を用いて説明する。
電動装置 6 0には、 可動背もたれ半体 6 2 (及び可動背もたれ 半体 6 3 ) を動かすための動力を発生する D Cモータ 6 4と、 こ の D Cモータ 6 4に組み込まれた減速装置 (図示せず) に接続さ れて回転するリードスクリュウ 6 6と、 このリードスクリュウ 6 6に嚙み合っている内ネジ 6 7が設けられてこのリードスクリュ ゥ 6 6の回転によりソファー兼用べッド 6 8の短手方向にスライ ドするスライドブロック 7 0とが備えられ、 D Cモータ 6 4とリ 一ドスクリュウ 6 6は、 ヘッドボード 7 2 (及びフットボード 7 3 ) に組み込まれた基台 7 4に内蔵されている。 この D Cモータ
6 4は慣用の制御回路と電源回路とに接続され、 スィッチ 7 5を 操作することにより逆転可能となっている。
また、 スライドブロック 7 0は、 図 1 0等に示すように垂直断 面がコの字の形状となっており、 基台 7 4に形成されたガイド孔
7 6 (図 1 3参照) に通されて、 その上部内側面が肘掛け面 7 8 上をスライドするようになっており、 2つのリミットスィッチ 7 9 a , 7 9 bによってスライド幅が制御されている。 このスライ ドブロック 7 0の上側面にはシャフト 8 0が設けられ、 このシャ フト 8 0は可動背もたれ半体 6 3の基台 7 4側の端部側に形成さ れた軸受 8 2に挿入されてこの可動背もたれ半体 6 3を支えてい る
また、 基台 7 4の背面側端部と可動背もたれ半体 6 3中央部に はそれぞれ軸受 8 4, 8 6が形成されており、 この 2つの軸受 8 4 , 8 6にはアーム 8 8に設けられたシャフト 9 0、 9 2がそれ ぞれ回転自在に挿入されて可動背もたれ半体 6 3の中央部を支え ている。 このアーム 8 8は、 D Cモータ 6 4の回転に従ってソフ ァー兼用べッドの短手方向にスライドするスライドブロック 7〇 の動きに連動して図 1 5に示すべッド ·モードの位置から、 図 1
6に示すソファー ·モードの位置まで移動するようになっている o
また、 ソファー ·モードの場合、 図 1 1に示す閂 9 4により 2 つの可動背もたれ半体 6 2 , 6 3が連結されて使用者の体重等を 支えるようになつている。 また、 可動背もたれ半体 6 2, 6 3の 基台 7 4側は、 図 1 4に示すようにスライドブロック 7 0の形状 に合わせて形成されている。
このように、 本実施例のソファー兼用ベッド 6 8では、 電動装 置 6 0が備えられており、 フットボード 7 3およびへッドボード 7 2に設けられたスイッチ 7 5の操作だけによつてソファー ·モ ードからベッド ·モード (またはこの逆) へと変換できるので、 だれでも容易に取り扱うことができる。 また、 この電動装置 6 0 のほとんどの部品は、 へッドボード 7 3に組み込まれた基台に内 蔵されているので、 大掛かりな装置を使用しない電動タイプのソ ファー兼用ベッド 6 8となっており、 またこの電動装置 6 0はべ ッド ·モードおよびソファー ·モードいずれの場合においても第 1実施例の場合と同様、 邪魔にならずしかも見苦しくない位置に 収納される。
なお、 必要に応じ 2つの D Cモータ 6 4, 6 4の制御回路を共 通にして 1つのスィッチの操作で 2つの可動背もたれ半体 6 2, 6 3を動かすようにすることができ、 この場合は一方の可動背も たれ半体の動きが終了した後他方の可動背もたれ半体を動かすよ うにし、 2つの可動背もたれ半体 6 2, 6 3がモード変換時に衝 突しないように構成する。
なお、 この電動タイプのソファー兼用べヅド 6 8から D Cモー タ 6 4を取り除き、 リードスクリュウ 6 6をスライドパイプに取 り換えることにより、 手動でモードを変換することができる手動 のソファー兼用べッドにすることができる。
次に、 図 1 7から図 2 3を参照して、 本発明の第 3実施例にか
かるソファー兼用べッド 1 0 0について説明する。
図 1 7は本実施例のソファー兼用べッド 1 0 0のべッド ·モー ド時を示す斜視図、 図 2 1はソファー ·モード時を示す斜視図、 図 1 8から図 2 0はべッド ·モードからソファー ·モードに変換 するときの可動背もたれの動きを表す斜視図、 図 2 2は可動背も たれ半体とヘッドボード (及びフットボード) とを連結する可動 装置 1 0 1の詳細を示す斜視図、 図 2 3は図 2 2で示す可動装置 1 0 1のシャフト 1 0 5がへッドボ一ド 1 6に挿入されている状 態を示す一部切欠き斜視図である。
本実施例にかかるソファー兼用べッド 1 0 0のべッド ·モード 及びソファー ·モードにおける形状は第 1実施例のもの (図 1及 び図 2参照) 及び第 2実施例のものとほぼ同じ形状であり、 また 手動によりモードの変換を行う点において第 1実施例のソファー 兼用べッドの変化形である。
本実施例のソファー兼用べッド 1 0 0の基本的構造は第 1実施 例のソファー兼用べヅドと同じであるので、 共通する部材には同 じ符号を付してその説明を省略する。 本実施例のソファー兼用べ ッド 1 0 0と第 1実施例のソファー兼用べッドとは、 可動背もた れ半体 2 0 , 2 2を動かすための可動装置 1 0 1の構造及び可動 背もたれ半体 2 0 , 2 2を動かす方法が異なるので、 これらにつ いて図面を参照して説明する。
本実施例のソファー兼用べヅド 1 0 0の可動装置 1 0 1には、 図 2 2に示すように、 第 1のアーム 1 0 2と第 2のアーム 1 〇 3 とが備えられ、 これら 2つのアーム 1 0 2 , 1 0 3のそれぞれの 端部はピボット 1 0 4を介して回転自在に連結されており、 2つ のアームが一直線になる位置から、 2つのアームの成す角度が鋭 角となる位置 (図 2 2の破線 Fで示す) まで回転できるようにな つている。 また、 第 2のアーム 1 0 3の他方の端部にはシャフト 1 0 5が下方に向けて設けられている。
上記 2つのアーム 1 0 2, 1 0 3は、 ソファー兼用ベッド 1 0 0のベッド,モード時においては、 可動背もたれ半体 2 0 (可動 背もたれ半体 2 2 ) 内に収容されるようになっており (図 1 7参 照) 、 またシャフト 1〇 5はヘッドボード 1 6 (フットボード 1 8 ) に形成された軸受 1 0 6に支持されるようになっており (図 2 1参照) 、 可動背もたれ半体 2 0を支えている。
この軸受 1 0 6には、 図 2 3に示すようにストツバの役目をす る突起部 1 0 7が形成されており、 この突起部 1 0 7とシャフト 1 0 5に形成された溝 1 0 8とによってシャフト 1 0 5が軸受 1 0 6内で溝 1 0 8の一方の端 1 0 8 aから他方の端 1 0 8 まで 回動するように制限されているので、 第 2のアーム 1 0 3はべヅ ド♦モードとソファー ·モードとにおける必要な範囲内だけで回 動できるようになつている。
なお、 上記第 1及び第 2のアーム 1 0 2 , 1 0 3は可動背もた れ半体 2 0, 2 2を安定して支えるために、 断面四角形の角柱で あることが好ましい。 また、 可動背もたれ半体 2 0のソファー - モードにおける右端はヘッドボード 1 6の上に置かれるので、 当 該部分のクッションは変形しやすいように薄くなつていることが 好ましく、 可動背もたれ半体 2 2についても同様である。
上記のような第 3実施例にかかるソファー兼用べッド 1 0 0を べッド *モードからソファー ·モードへ変換する操作に基づき作 用を説明する。
ベッド,モード (図 1 7参照) における可動背もたれ半体 2 0 を、 シャフト 1 0 5を中心としてマツトレス 1 2上で矢印 C方向 に回転してへッドボード 1 6の端部においてこのへッドボード 1 6とほぼ直交する位置に持ってきた (図 1 8参照) 後、 矢印 D方 向に押して可動背もたれ半体 2 0内に収容されている第 2のァー ム 1 0 3と第 1のアーム 1 0 2とをそれらの連結部のピボット 1 0 4が出てくるまで引き出す (図 1 9参照) 。
その後、 シャフト 1 0 5を中心として第 2のアーム 1 〇 3をへ ッドボード 1 6に向けて (矢印 Eの方向) 回転させると共に、 ピ ボット 1 0 4を中心として第 1のアーム 1 0 2を回転させて可動 背もたれ半体 2 0がソファー ·モードの位置に置かれるようにす る (図 2 0参照) 。 ソファー ,モードの位置に置かれた可動背も たれ半体 2 0の右側端部 2 6 aはへッドボ一ド 1 6の上に置かれ るようになっており、 また第 2のアーム 1 0 3は、 上記の突起部 1 〇 7が溝 1 0 8の他方の端 1 0 8 bに当接するので、 へッドボ ード 1 6よりやや外側にはみ出す位置で停止する (図 2 3参照) 以上は可動背もたれ半体 2 0の一方だけの操作について説明し たが、 他方も同じように操作することにより、 図 2 1に示すソフ ァー ·モードにすることができる。 なお、 本実施例のソファー兼 用ベッドの 2つの可動背もたれ半体 2 0, 2 2の背面には、 第 1 実施例のソファー兼用べッドと同様にソファー ·モードの場合、 使用者の体重を支えるために 2つの可動背もたれ半体 2 0, 2 2 を連結する連結機構 3 0 (図 6、 7、 8、 9参照) が備えられて いる。
このように本実施例のソファー兼用べヅド 1 0 0では、 簡単に 操作できる可動装置 1 0 1により可動背もたれ半体 2 0とへッド ボード 1 6とを連結しているので、 簡単な手動操作により可動背 もたれを動かすだけで一人で、 しかも容易にべッド ·モードから ソファー 'モード (またはこの逆) へと変換できる。
次に、 図 2 4から図 3 0を参照して、 本発明の第 4実施例にか かるソファー兼用ベッド 1 1 0について説明する。 なお、 第.1実 施例と同種の部位については同一符号を付し、 重複した説明は省 略する。
本実施例にかかるソファー兼用べッド 1 1 0のべッド ·モード 及びソファー ·モードにおける形状 (図 2 4及び図 2 5参照) は
、 第 1実施例とほぼ同形状であり、 また手動によりモードの変換 を行う点においても第 1実施例と共通するが、 本実施例では、 可 動背もたれ半体 1 2 0, 1 2 2を動かすための可動装置 1 4 0が 位置調整兼破損防止機構を具備している点に特徵がある。
図 2 4および図 2 5に示すように、 本実施例にかかるソファー 兼用ベッド 1 1 0は、 第 1実施例とほぼ同様に、 床板 1 4と、 こ の床板 1 4の雨端部をそれぞれ支持するへッドボード兼用肘掛け 1 1 6及びフットボード兼用肘掛け 1 1 8とによって基本的構造 が形成されている。 このソファー兼用ベッド 1 1 0には、 ベッド *モード (図 2 4参照) のときはヘッドボード兼用肘掛け 1 1 6 の上に保持され (フットボード兼用肘掛け 1 1 8においても同様 である) 、 ソファー ·モード (図 2 5参照) のときは背もたれと なる位置に移動される 2つの可動背もたれ半体 1 2 0, 1 2 2が 備えられている。
この可動背もたれ半体 1 2 0, 1 2 2は、 それぞれフレーム材 1 2 4の背もたれ面側に表皮とクッションなどからなるクッショ ン部 1 2 6を固着して形成されている。 これらの可動背もたれ半 体 1 2 0, 1 2 2は、 後述する可動装置 1 4 0を介して、 それぞ れへッドボード兼用肘掛け 1 1 6またはフットボード兼用肘掛け 1 1 8に移動可能に支持されている。 なお、 ゾファー,モードの 場合、 図 2 6に示す連結機構 1 3 0を構成する支持棒 1 3 1によ 2つの可動背もたれ半体 1 2 0, 1 2 2が連結されて使用者の 体重等を支えるようになつている。
可動装置 1 4 0は、 第 2位置に支持した可動背もたれ半体 1 2 0 , 1 2 2 (図 2 5参照) を、 上下方向及び前後方向に僅かに位 置調整可能であり、 かつ可動背もたれ半体 1 2 0, 1 2 2に過度 の荷重がかかった際に、 破損を防止すべく荷重を吸収できる位置 調整兼破損防止機構を具備して成る。
さらに詳しく言えば、 図 2 6及び図 2 7に示すように、 可動装
置 1 4 0は、 ヒンジブラケット 1 4 1 を介して互いに水平面内で 回動自在に連結された 2本の金属製のアーム 1 4 2, 1 4 3を備 えている。 ヒンジブラケット 1 4 1は、 一方のアーム 1 4 2を他 方のアーム 1 4 3に対して図 2 7において示すように、 所定角度 以上は回転できないように保持するストッパの役目も果たしてい る 0
図 2 7に示すように、 他方のアーム 1 4 3の一端部は、 へッド ボード兼用肘掛け 1 1 6の上部側に組み付けられたハウジング 1 5 0の内部に設けられた可動シャフト 1 5 1に水平方向に回動自 在に連結されている。 また、 図 2 9に示すように、 一方のアーム 1 4 2の一端部は、 可動背もたれ半体 1 2 0の裏面側のフレーム 材 1 2 4に取付ブラケット 1 4 4を介してほぼ垂直に取付けられ たシャフト 1 4 5に回転自在に連結されている。
図 2 8に示すように、 可動シャフト 1 5 1は、 ハウジング 1 5 0の底部に固設された枢軸 1 5 2により、 ベッドの長手方向と平 行に上端部側が揺動すべく、 下端部において枢支されている。 ま た、 可動シャフト 1 5 1の上端部には、 長孔 1 5 1 aが穿設され ており、 この長孔 1 5 1 aには、 ハウジング 1 5 0の側壁部に固 設されたガイドロッド 1 5 3が挿通している。 ガイドロッド 1 5 3の両端には、 可動シャフト 1 5 1の上端部を間に挟むようにコ ィルパネ 1 5 4 , 1 5 4が介装されている。
また、 ガイドロッド 1 5 3の一端側には、 コイルバネ 1 5 4の 弾撥力を介してアーム 1 4 3の角度を調整するための調整用ナツ ト 1 5 5が回転可能に螺合している。 なお、 コイルパネ 1 5 4 , 1 5 4は可動背もたれ半体 1 2 0に過度の荷重がかかった際に、 破損を防止すべく荷重を吸収する役目も果たしている。
図 2 7に示すように、 アーム 1 4 3の一端部側には、 可動背も たれ半体 1 2 0が第 2位置にある際 (図 2 5参照) に、 ハウジン グ 1 5 0の側壁部に当接するネジ式のストツバ 1 5 6が設けられ
ている。 このストッパ 1 5 6は、 その先端側の突出度合いを、 ネ ジ回しにょリ回転させて適宜調整することによリ、 可動シャフト 1 5 1を中心とした一直線状に延びる各アーム 1 4 2, 1 4 3の 水平方向における回動の終期位置を定め、 それにより、 第 2位置 に移動した可動背もたれ 1 2 0の前後方向位置を調整するための ものである。
以上のように、 アーム 1 4 3即ち可動背もたれ半体 1 2 0を、 上下及び前後方向に角度調整可能に支持する可動シャフト 1 5 1 , 枢軸 1 5 2 , ガイドロッド 1 5 3 , コイルパネ 1 5 4 , 調整用 ナット 1 5 5及びストッパ 1 5 6等により可動装置 1 4 0の位置 調整兼破損防止機構が構成されている。 この位置調整兼破損防止 機構は、 ハウジング 1 5 0に予め組み込まれており、 一つのュニ ットを成している。
また、 図 2 6に示すように、 可動背もたれ半体 1 2 0の裏面側 のフレーム材 1 2 4の一端側にはマグネット 1 5 7が取付けられ ており、 さらに、 ハウジング 1 5 0の底部には板パネ 1 5 8が取 付けられている。 板パネ 1 5 8は、 第 1位置に格納された可動背 もたれ半体 1 2 0 (図 2 4参照) を、 かかる第 1位置に保持する ための部材である。 一方、 マグネット 1 5 7は、 第 2位置に移動 した可動背もたれ半体 1 2 0とアーム 1 4 3とを磁力により互い に吸着させてガタつきを防ぐものである。
次に、 本発明の第 4実施例にかかるソファー兼用ベッド 1 1 0 の作用について説明する。
図 2 4に示すように、 へッドボ一ド兼用肘掛け 1 1 6やフット ボード兼用肘掛け 1 1 8の上の第 1位置に格納された各可動背も たれ半体 1 2 0, 1 2 2をベッド ·モードからソファー .モード に変換するためには、 ほぼ第 1実施例のソファー兼用べッド 1 〇 と同様の手順により、 手動で容易に第 1位置から第 2位置 (また はこの逆) へと移動できる。
図 2 5に示すように、 各可動背もたれ半体 1 2 0 , 1 2 2が第 2位置に移動した際、 図 2 7に示すように、 2本のアーム 1 4 2 , 1 4 3はほぼ一直線になるが、 木工製品の精度のバラツキによ り第 2位置に移動した各可動背もたれ半体 1 2 0 , 1 2 2の位置 が互いにずれている場合には、 可動装置 1 4 0の位置調整兼破損 防止機構を構成する調整用ナツト 1 5 5やストツバ 1 5 6を任意 の方向に回転させて、 上下方向 (図 2 8において想像線で示す) 及び前後方向の少なくともいずれかの方向にアーム 1 4 3の位置 (角度) を微調整して、 ソファー ·モードに変換した各可動背も たれ半体 1 2 0, 1 2 2の位置をなめらかに連続するように合せ ることができる。
また、 図 2 5に示すソファー ·モードにおいて、 各可動背もた れ半体 1 2 0 , 1 2 2に過度の荷重がかかった際には、 その過食 荷が位置調整兼破損防止機構を構成するコイルパネ 1 5 4により 適度に吸収されるため、 製品の破損が防止される。 なお、 位置調 整兼破損防止機構はハウジング 1 5 0に予め組み込まれて一つの ユニットを構成しており、 へッドボード兼用肘掛け 1 1 6等に容 易に組み付けることができる。
次に、 図 3 0から図 3 3を参照して、 本発明の第 5実施例にか かるソファー兼用ベッド 2 1 0について説明する。 なお、 第 4実 施例と同種の部位については同一符号を付し、 重複した説明は省 略する。
本実施例にかかるソファー兼用べッド 2 1 0のベッド ·モード 及びソファー ·モードにおける形状は、 第 4実施例とほぼ同形状 であり、 また、 可動装置 2 4 0が位置調整兼破損防止機構を具備 して成る点においても第 4実施例と共通するが、 本実施例では可 動装置 2 4 0及びその位置調整兼破損防止機構の構成が第 4実施 例のそれとは異なる。 以下、 一方の可動背もたれ半体 1 2 0及び 可動装置 2 4 0を代表して説明し、 他方の可動背もたれ半体及び
可動装置の説明に代える。
図 3 0に示すように、 可動背もたれ半体 1 2 0は、 後述する可 動装置 2 4 0を介してヘッドボード兼用肘掛け 2 1 6に、 第 1位 置 (想像線で示す) と第 2位置 (実線で示す) とに移動可能に支 持されている。 なお、 ソファー ·モードの場合、 第 4実施例と同 様に違結機構 1 3 0を構成する支持棒 1 3 1により 2つの可動背 もたれ半体 1 2 0が連結されて使用者の体重等を支えるようにな つている。
図 3 1に示すように、 可動装置 2 4 0は、 1つの金属製の一本 アーム 2 4 1を備えている。 この一本アーム 2 4 1の先端部は、 可動背もたれ半体 1 2 0の裏面側に取付ブラケット 1 4 4を介し てほぼ垂直に取付けられたシャフト 1 4 5に回転自在に連結され ている。 また、 一本アーム 2 4 1の基端部は、 ヘッドボード兼用 肘掛け 2 1 6の組付ブラケット 2 5 0にほぼ垂直に枢支されてい る支持シャフト 2 5 1に、 水平方向に回動自在に連結されている o
さらに詳しく言えば、 図 3 2及び図 3 3に示すように、 一本ァ ーム 2 4 1の基端部には長孔 2 4 2が穿設されており、 この長孔 2 4 2に支持シャフト 2 5 1が揷通している。 それにより、 一本 アーム 2 4 1は、 その長孔 2 4 2に揷通する支持シャフト 2 5 1 を略中心として、 ある程度上下方向に揺動できるようになつてい る。 支持シャフト 2 5 1の上下端側には、 一本アーム 2 4 1の基 端部を間に挟むようにコイルバネ 2 4 7, 2 4 7が介装されてい る。 また、 一本アーム 2 4 1の基端部と、 その下側のコイルバネ 2 4 7との間には、 位置戻し部材 2 4 4が介装されている。
図 3 3に示すように、 位置戻し部材 2 4 4には、 支持シャフト 2 5 1の外径にほぼ等しい内径の丸孔 2 4 6が穿設されており、 この丸孔 2 4 6に支持シャフト 2 5 1が揷通している。 また、 位 置戻し部材 2 4 4は、 一本アーム 2 4 1の基端部下側に形成され
た逆 V字形の被係合溝 2 4 3に合致する係合上部 2 4 5を有して おり、 通常の状態では、 この係合上部 2 4 5がコイルパネ 2 4 7 の付勢力によって一本アーム 2 4 1の被係合溝 2 4 3に弾撥的に 係合している。 それにより、 一本アーム 2 4 1は水平状態に保た れている。
このように、 位置戻し部材 2 4 4は、 可動背もたれ半体 1 2 0 に過度の荷重がかかることによって、 支持シャフト 2 5 1を略中 心として揺動した一本アーム 2 4 1を元の水平な状態に戻す役目 を果たすものである。 さらに、 支持シャフト 2 5 1の下端側には ネジ部 2 5 1 aが設けられており、 このネジ部 2 5 1 aには、 コ ィルパネ 2 4 7の弾撥力を介して一本アーム 2 4 1を支持する高 さ位置を調整できる調整用ナツト 2 4 8が回転可能に螺合してい る。 なお、 コイルパネ 2 4 7は過度の荷重がかかった際に、 破損 を防止すべく荷重を吸収する役目も果たしている。
図 3 1及び図 3 2に示すように、 組付ブラケット 2 5 0には、 可動背もたれ半体 1 2 0が第 2位置にある際 (図 3 0において実 線で示す) に、 一本アーム 2 4 1の基端部側の側面に当接するネ ジ式の前後位置調節用のストツバ 2 4 9が設けられている。 この ストッパ 2 4 9は、 その先端側の突出度合いを、 ネジ回しにより 回転させて適宜調整できるようになつている。
以上のように、 一本アーム 2 4 1、 即ち可動背もたれ半体 1 2 0を、 上下及び前後方向に角度調整可能に支持する支持シャフト 2 5 1 , 位置戻し部材 2 4 4, コイルパネ 2 4 7, 2 4 7 , 調整 用ナツト 2 4 8及びストッパ 2 4 9等により可動装置 2 4 0の位 置調整兼破損防止機構が構成されている。 この位置調整兼破損防 止機構は、 ヘッドボード兼用肘掛け 2 1 6の上部にネジ止めする 組付ブラケット 2 5 0に予め組み込まれており、 一つのュニット を成している。
次に、 本発明の第 5実施例にかかるソファー兼用べッド 2 1 0
の作用について説明する。
図 3 0に示すように、 へヅドボード兼用肘掛け 2 1 6の上の第
1位置 (想像線で示す) に格納された可動背もたれ半体 1 2 0を べヅド .モードからソファー ·モードに変換するためには、 可動 装置 2 4 0の可動シャフト 2 5 1を回動中心として一本アーム 2
4 1を矢印 Gで示す方向に回動させつつ、 一本アーム 2 4 1の先 端側にシャフト 1 4 5を介して枢支されている可動背もたれ半体
1 2 0を、 ベッドの長手方向と平行に延びる第 2位置 (実線で示 す) に移動させる。
このように、 可動背もたれ半体 1 2 0が第 2位置に移動した際 、 図 3 1に示すように、 一本アーム 2 4 1はヘッドボード兼用肘 掛け 2 1 6に対してほぼ直角になるが、 木工製品の精度のパラッ キにより第 2位置にある可動背もたれ半体 1 2 0の水平方向に対 する角度が、 多少傾いていたりずれている場合でも、 一本アーム
2 4 1はその長孔 2 4 2に揷通する支持シャフト 2 5 1を略中心 として、 ある程度上下方向に揺動できるようになつているため、 可動背もたれ半体 1 2 0の水平方向に対する角度は適宜調整する ことができる。
また、 可動装置 2 4 0の位置調整兼破損防止機構を構成する調 整用ナツト 2 4 8やストッパ 2 4 9を任意の方向に回転させるこ とにより、 一本アーム 2 4 1即ち可動背もたれ半体 1 2 0の髙さ 位置や前後位置は適宜微調整することができる。 さらに、 図 3 0 において実線で示したソファー ·モードにおいて、 可動背もたれ 半体 1 2 0に過度の荷重がかかった際には、 その過食荷が位置調 整兼破損防止機構を構成するコイルパネ 2 4 7, 2 4 7により適
-ff. 度に吸収されるため、 製品の破損が防止される。 このとき、 過食 荷によって一時的に傾いた一本アーム 2 4 1は、 その被係合溝 2
4 3に、 コイルパネ 2 4 7の付勢力より弾撥的に係合している位 置戻し部材 2 4 4により即座に水平状態に戻される。
次に、 図 3 4から図 3 6を参照して、 本発明の第 6実施例にか かるソファー兼用べッド 2 1 1について説明する。 なお、 第 5実 施例と同種の部位については同一符号を付して重複した説明は省 略する。
本実施例にかかるソファー兼用べッド 2 1 1のベッド 'モード 及びソファー ·モードにおける形状及び構成は第 5実施例とほぼ 共通するが、 本実施例では可動装置 2 6 0及びその位置調整兼破 損防止機構の構成が第 5実施例のそれとは異なる。 以下、 一方の 可動背もたれ半体 1 2 0及び可動装置 2 6 0を代表して説明し、 他方の可動背もたれ半体及び可動装置の説明に代える。
図 3 4に示すように、 可動背もたれ半体 1 2 0を移動可能にへ Vドボード兼用肘掛け 2 1 6に支持している可動装置 2 6 0は、 1つの金属製の一本アーム 2 6 1を備えている。 この一本アーム 2 6 1の基端部は、 へッドボ一ド兼用肘掛け 2 1 6の組付ブラケ ヅト 2 6 2に取付けられたシャフト 2 6 3に水平方向に回動自在 に枢支されている。 また、 一本アーム 2 6 1の先端部には、 位置 調整兼破損防止機構を介して可動背もたれ半体 1 2 0が水平方向 に回動自在に連結されている。
さらに詳しく言えば、 図 3 5及び図 3 6に示すように、 一本ァ ーム 2 6 1の先端部上側には板部材 2 6 4が遊動可能に載置され ており、 かかる板部材 2 6 4の基端側及びその真下の一本アーム 2 6 1には丸孔 2 6 5が穿設されている。 また板部材 2 6 4の先 端側には長孔 2 6 6が穿設されている。
一本アーム 2 6 1及び板部材 2 6 4の丸孔 2 6 5には、 第 1支 持シャフト 2 6 7が回転可能に嵌合している。 それにより、 可動 背もたれ半体 1 2 0は、 その両端側が第 1支持シャフト 2 6 7を 中心として前後方向に回動することによリ角度調整可能に支持さ れている。
また、 第 1支持シャフト 2 6 7の上端部は、 可動背もたれ半体
1 2 0の裏側の支持ブラケット 2 7 0に固結された枢軸 2 7 1に 回動可能に枢支されており、 それにより、 支持ブラケット 2 7 0 側である可動背もたれ半体 1 2 0は、 一本アーム 2 6 1側の第 1 支持シャフト 2 6 7の上端部に、 上下方向に回動可能に連結され た状態となっている。 なお、 第 1支持シャフト 2 6 7の上部には コイルパネ 2 6 8が介装されている。
第 1支持シャフト 2 6 7の下端部はガイドプラケット 2 6 9が 固結されており、 このガイドブラケット 2 6 9には、 前記枢軸 2 7 1を中心とする円弧形のスライド孔 2 6 9 aが穿設されている 。 このスライド孔 2 6 9 aには支持ブラケット 2 7 0の下部に突 設した止めピン 2 7 2が相対的に移動可能に嵌合している。 従つ て、 ガイドプラケット 2 6 9は、 支持ブラケット 2 7 0即ち可動 背もたれ半体 1 2 0が、 第 1支持シャフト 2 6 7の上端部に枢支 した枢軸 2 7 1を中心として上下方向に揺動するように案内する 役割を果たしている。
また、 支持ブラケット 2 7 0の上面部には、 下方に垂下するよ う延びる第 2支持シャフト 2 7 3が固結されている。 この第 2支 持シャフト 2 7 3の下端部は丁度前述した板部材 2 6 4の長孔 2
6 6に、 支持ブラケット 2 7 0側の揺動を妨げないよう相対的に 遊動可能に揷通している。 一方、 第 2支持シャフト 2 7 3の上端 側にはネジ部 2 7 3 aが設けられており、 このネジ部 2 7 3 aに は、 コイルバネ 2 7 5の弾撥力を介して一本アーム 2 6 1に対す る支持ブラケット 2 7 0の支持角度を調整できる調整用ナツト 2
7 4が回転可能に螺合している。 なお、 コイルパネ 2 6 8 , 2 7 5は過度の荷重がかかった際に、 破損を防止すべく荷重を吸収す る役目も果たしている。
図 3 4に示すように、 組付ブラケット 2 6 2には、 可動背もた れ半体 1 2 0が第 2位置にある際に、 一本アーム 2 6 1の基端部 側の側面に当接するネジ式のストッパ 2 7 8が設けられている。
このストツバ 2 7 8は、 その先端側の突出度合いを、 ネジ回しに より回転させて適宜調整することにより、 可動シャフト 2 6 3を 中心とした一本アーム 2 6 1の水平方向における回動の終期位置 を定め、 それにより、 第 2位置に移動した可動背もたれ 1 2 0の 前後方向位置を調整するためのものである。
以上のように、 一本アーム 2 6 1の先端部に、 支持ブラケット 2 7 0を介して可動背もたれ半体 1 2 0を上下及び前後方向に角 度調整可能に支持する第 1支持シャフト 2 6 7, 枢軸 2 7 1, ガ ィドプラケット 2 6 9及び第 2支持シャフト 2 7 3それにストヅ パ 2 7 8等により可動装置 2 6 0の位置調整兼破損防止機構が構 成されている。
次に、 本発明の第 6実施例にかかるソファー兼用べッド 2 1 1 の作用について説明する。
ヘッドボード兼用肘掛け 1 1 6の上の第 1位置 (図 2 4參照) に格納された可動背もたれ半体 1 2 0をべヅド ·モードからソフ ァー ·モードに変換するためには、 第 5実施例のソファー兼用べ ッド 1 0と同様の手順により、 手動で容易に第 1位置から第 2位 置 (またはこの逆) へと移動できる。
このように、 可動背もたれ半体 1 2 0が第 2位置に移動した際 、 図 3 4に示すように、 一本アーム 2 6 1はヘッドボード兼用肘 掛け 2 1 6に対してほぼ直角になるが、 木工製品の精度のパラッ キにより第 2位置にある可動背もたれ半体 1 2 0の水平方向に対 する角度が、 多少傾いていたりずれている場合でも、 可動背もた れ半体 1 2 0はその裏面側に取付けた支持ブラケット 2 7 0の枢 軸 2 7 1を回動中心に一本アーム 2 6 1の上端部に対して、 ある 程度上下方向に揺動できるようになつているため、 可動背もたれ 半体 1 2 0の水平面に対する角度は適宜調整することができる。 このとき、 可動背もたれ半体 1 2 0の上下方向の角度調整は調整 用ナツト 2 7 4を任意の方向に回転させることにより容易に行な
える。 さらに可動背もた.れ半体 1 2 0は第 1支持シャフト 2 6 7 を中心として前後方向に回動できるようになつているため、 前後 方向の角度も調整できる。
また、 ソファー,モードにおいて、 可動背もたれ半体 1 2〇に 過度の荷重がかかった際には、 その過食荷が位置調整兼破損防止 機構を構成するコイルパネ 2 6 8 , 2 7 5により適度に吸収され るため、 製品の破損が防止される。 このとき、 過食荷によって一 時的に傾いた一本アーム 2 6 1は、 コイルパネ 2 6 8 , 2 7 5の 弾撥力によ 即座に水平状態に戻される。
次に、 図 3 7から図 4 2を参照して、 本発明の第 7実施例にか かるソファー兼用ベッド 3 0 0について説明する。 なお、 前述し た他の実施例と同種の部位については同一符号を付して重複した 説明は省略する。
本実施例にかかるソファー兼用べヅド 3 0 0も、 図 3 8に示す ベッド ·モードと、 図 3 7に示すソファー ·モードとに変換する ものであり、 全体的な形状及び構成は第 2実施例とほぼ共通する が、 本実施例は電動タイプではなく、 また可動装置 3 0 2の構成 が第 2実施例とは異なる。 以下、 一方の可動背もたれ半体 1 2 0 及び可動装置 3 0 2を代表して説明し、 他方の可動背もたれ半体 及び可動装置の説明に代える。
図 3 9に示すように、 へッドボード兼用肘掛け 1 6及びフット ボード兼用肘掛け 1 8のそれぞれの上端部には、 可動装置 3 0 2 を構成するガイドレール 3 0 4が取付けられている。 このガイド レール 3 0 4にはスライドブロック 3 0 6がべッドの短手方向に 摺動可能に外嵌している。
スライドブロック 3 0 6は、 図示したように垂直断面が口字形 状となっており、 その側面部にヒンジ 3 0 8を構成している一方 のヒンジプレート 3 1 0が固着されている。 同じくヒンジ 3 0 8 を構成している他方のヒンジプレート 3 1 2は、 可動背もたれ半
体 1 2 0の基台 2 4側の一端部にビス止めされて、 この可動背も たれ半体 1 2 0を支えている。
また、 可動背もたれ半体 1 2 0の基台 2 4側の中央部には軸受 ブラケット 3 2 2が固着されており、 へッドボード兼用肘掛け 1 6の上端部 (ガイドレール 3 0 4の下側) には軸受孔 3 1 8が形 成されており、 これら軸受ブラケット 3 2 2と軸受孔 3 1 8には クランクアーム 3 1 6の両端に設けられたシャフト 3 2 0 , 3 2 1がそれぞれ回転自在に挿入されて可動背もたれ半体 1 2 0の中 央部を支えている。 このクランクアーム 3 1 6は、 手動によって ソファー兼用べッド 3 0 0の短手方向にスライドするスライドブ ロック 3 0 6の動きに連動して図 4 0に示すべッド ·モードの位 置から、 図 4 2に示すソファー ·モードの位置まで移動するよう になっている。
次に、 本発明の第 7実施例にかかるソファー兼用べッド 3 0 0 の作用について説明する。
ソファー兼用べヅド 3 0 0を、 図 3 8に示すべッド ·モードか ら図 3 7に示すソファー ·モードとに変換する場合は、 以下のよ うに操作する。
即ち、 図 4 0に示すように、 可動背もたれ半体 1 2 0の後端部 側を矢印 Hの方向に手で引き寄るように動かすと、 可動背もたれ 半体 1 2 0の中央部を支えているクランクアーム 3 1 6が、 ガイ ドレール 3 0 4の前端側から矢印 Iの方向にスライドするスライ ドブロック 3 0 6の動きに連動して図 4 1に示す状態を経て、 図 4 2に示すソファー ·モードの位置まで移動する。
なお、 図 3 7に示すソファー,モードから図 3 8に示すベッド •モード図に変換する場合は、 前述とは逆の操作をすればよい。 このように、 本実施例のソファー兼用ベッド 3◦◦では、 手動操 作によりソファー ·モードからべッド ·モード (またはこの逆) へと変換できるので、 だれでも容易に取り扱うことができる。 ま
た、 べヅド ·モードおよびソファー ·モードいずれの場合におい ても前記各種実施例の場合と同様、 邪魔にならずしかも見苦しく ない位置に収納される。
次に、 図 4 3から図 4 7を参照して、 本発明の第 8実施例にか かるソファー兼用ベッド 4 0 0について説明する。 なお、 前述し た他の実施例と同種の部位については同一符号を付して重複した 説明は省略する。
本実施例にかかるソファー兼用べッド 4 0 0の形状及び構成は 、 ぽぼ第 7実施例とほぼ共通するが、 可動装置 4 0 2の構成が第 5実施例とは異なる。 以下、 一方の可動背もたれ半体 1 2 0及び 可動装置 4 0 2を代表して説明し、 他方の可動背もたれ半体及び 可動装置の説明に代える。
図 4 3に示すように、 フットボード兼用肘掛け 1 8の上端部に は可動装置 4 0 2を構成するガイドレール 4 0 4が取付けられて いる。 フットボード兼用肘掛け 1 8の肘掛け面とガイドレール 4 0 4の下端面との間には、 スライドブロック 4 0 6がべッドの短 手方向に摺動可能に内嵌している。
図 4 4に示すように、 スライドブロック 4 0 6は、 図示した形 状に形成されており、 その一側面部にはフットボード兼用肘掛け 1 8の肘掛け面とガイドレール 4 0 4の下端面との間から抜ける のを防止するための掛止部 4 0 7, 4 0 7が設けられている。 ま た、 スライドブロック 4 0 6の他側面部には、 ヒンジ 4 0 8を構 成している一方のヒンジプレート 4 1 0が固着されている。 同じ くヒンジ 4 0 8を構成している他方のヒンジプレート 4 1 2は、 図 4 3に示すように可動背もたれ半体 1 2 0の基台 2 4側の一端 部にビス止めされて、 この可動背もたれ半体 1 2 0を支えている 。 また、 可動背もたれ半体 1 2 0の中央部はクランクアーム 3 1 6によって移動可能に支持されている。
次に、 本発明の第 8実施例にかかるソファー兼用べッド 4 0〇
の作用について説明する。
ソファー兼用べッド 4 0 0を、 べッド ·モード (図 3 8参照) からソファー,モード (図 3 7参照) とに変換する場合は、 以下 のように操作する。 即ち、 図 4 5に示すように可動背もたれ半体 1 2 0の後端部側を矢印 Jの方向に手で引き寄るように動かすと 、 可動背もたれ半体 1 2 0の中央部を支えているクランクアーム 3 1 6が、 ガイドレール 4 0 4の前端側から矢印 Kの方向にスラ ィドするスライドブロック 4 0 6の動きに連動して図 4 6に示す 状態を経て、 図 4 7に示すソファー ·モードの位置まで移動する 。 一方、 ソファー ·モードからベッド ·モードに変換する場合は 、 前述とは逆の操作をすればよい。
図 4 8及び図 4 9は、 第 8実施例にかかるソファー兼用べッド 4 0 0のスライドブロック及びヒンジの変形例を示している。 即ち、 図 4 8に示すように、 スライドブロック 4 2 0はその内 側の中空部内に枢軸ピン 4 2 1が植設されており、 この枢軸ピン 4 2 1は、 リンク 4 2 2を構成している一方のリンクブレート 4 2 4の軸受部 4 2 5に回動可能に嵌合している。 同じくリンク 4 2 2を構成している他方のリンクブレート 4 2 3は、 図示省略し たが可動背もたれ半体 1 2 0の基台側の一端部にビス止めされて る。
このようなリンク 4 2 2によれば、 図 4 9に示すように可動背 もたれ半体 1 2 0が第 1位置にあるとき、 矢印 Lの方向からフッ トボード兼用肘掛け 1 8と可動背もたれ半体 1 2 0との間を視ぃ ても、 その間のリンク 4 2 2は完全に隠蔽されており、 見栄えを 良くすることができる。
次に、 図 5 0から図 5 2を参照して、 本発明の第 9実施例にか かるソファー兼用ベッドについて説明する。 なお、 前述した他の 実施例と同種の部位については同一符号を付して重複した説明は 省略する。
図 5 0に示すように、 ヘッドボード兼用肘掛け 1 6の上端部の 一端側には一本アーム 4 3 0が回動可能に連結されており、 一本 アーム 4 3 0の先端部には、 支持ユニット 2 8 0を介して可動背 もたれ半体 1 2 0の中央部が水平方向に揺動可能に支持されてい る。 また、 スライドブロック 4 0 6に回動可能に取付けられてい るリンク 4 3 1の先端部にも、 同様に支持ュニット 2 8 0を介し て可動背もたれ半体 1 2 0の一端部が水平方向に揺動可能に支持 されている。
図 5 1及び図 5 2に示すように、 支持ュニット 2 8 0は、 ブラ ケヅト本体 2 8 1と、 ブラケット本体 2 8 1に対してほぼ垂直に 支持されたシャフト 2 8 2と、 シャフト 2 8 2の下端側に設けら れたネジ部 2 8 2 aに回転可能に螺合した調整用ナツト 2 8 3と 、 シャフト 2 8 2に揷通されたコイルバネ 2 8 4とを具備して成 o
一本アーム 4 3 0及びリンク 4 3 1のそれぞれ先端部には長孔 2 8 5が穿設されており、 一本アーム 4 3 0及びリンク 4 3 1は 、 調整用ナツト 2 8 3とコイルパネ 2 8 4との間に位置するよう にシャフト 2 8 2に挿通し支持されている。 また、 ヘッドボード 兼用肘掛け 1 6には、 可動背もたれ半体 1 2 0の左右方向の角度 調整が可能なネジ式ストヅパ 4 3 2が設けられている。
本実施例によれば、 支持ュニット 2 8 0と、 一本アーム 4 3 0 及びリンク 4 3 1を介して可動背もたれ半体 1 2 0を位置微調整 可能にへッドボード兼用肘掛け 1 6に支持することができるとと もに、 破損を防止すベく過食荷を適度に吸収することができる。 次に、 図 5 3から図 5 7を参照して、 本発明の第 1 0実施例に かかるソファー兼用ベッド 8 1 0について説明する。 なお、 第 5 実施例と同種の部位については同一符号を付し、 重複した説明は 省略する。 なお、 一方の可動背もたれ半体 1 2 0及び可動装置 2 4 0を代表して説明し、 他方の可動背もたれ半体及び可動装置の
説明に代える。
本実施例にかかるソファー兼用べッド 8 1 0のべヅド ·モード 及びソファー ·モードにおける形状は、 第 5実施例とほぼ同形状 であり、 また、 可動装置 2 4 0も第 5実施例のものと共通するが 、 本実施例では可動背もたれ半体 1 2 0を、 前記第 1位置および 第 2位置より実質的に上方の位置に変位可能に可動装置 2 4 0に 連結したことに特徴がある。
すなわち、 図 5 5に示すように、 可動装置 2 4 0の一本アーム 2 4 1の先端部は、 シャフト 1 4 5を介して可動背もたれ半体 1 2 0の裏面側に取付けるヒンジブラケット 1 4 4 aが水平方向に 回転自在に連結されている。 このヒンジブラケヅト 1 4 4 aは、 図 5 6に示すように、 可動背もたれ半体 1 2 0が第 1位置 (また は第 2位置) にある状態から、 図 5 7に示すように、 第 1位置 ( または第 2位置) より上方の位置に変位させるものである。
次に、 本発明の第 1 0実施例にかかるソファ一兼用べヅド 8 1 0の作用について説明する。
図 5 3に示すように、 べヅド ·モードであるソファー兼用べッ ド 8 1 0をソファー ·モードに変換する場合には、 まず、 ソファ 一として腰掛けられるようにマツトレス 1 2上の寝具 8 1 1を縦 半分に折畳む。 続いて、 図 5 4に示すように、 第 1位置にある可 動背もたれ半体 1 2 0をヒンジブラケヅト 1 4 4 aによって、 第 1位置の上方の位置に変位させる。
このような状態 (図 5 7参照) で、 可動背もたれ半体 1 2 0を 可動装置 2 4 0によって、 第 1位置側から第 2位置側に水平方向 に回動させても、 可動背もたれ半体 1 2 0より下方に位置する縦 半分に折畳まれた寝具 8 1 1にぶつかることはない。 それにより 、 ソファー兼用べヅド 8 1 0をべッド ·モードからソファー ·モ ―ドに変位させる際、 マツトレス 1 2上の寝具 8 1 1が邪魔にな ることなく、 容易に可動背もたれ半体 1 2 0を第 1位置から第 2
位置に移動させることができる。
図 5 8から図 6 3は発明の第 1 1実施例にかかるソファー兼用 べヅド 5 1 0を示している。
図 5 8および図 6 3に示すように、 ソファー兼用べッド 5 1 0 は、 ベッド ·モードにおいて頭部側の第 1位置に格納された可動 背もたれ 5 2 0を、 手動により中間位置 (図 5 9参照) を経て、 ソファー ·モードの際の第 2位置 (図 6 0参照) にセットするだ けで、 ゾファーとして使用できる状態に容易に変換できるもので あ' ^ >。
ソファー兼用ベッド 5 1 0は、 マットレス 1 2などを敷く床板 1 4と、 この床板 1 4の長手方向の 2つの端部にそれぞれ支持す るへッドボード兼用肘掛け 1 6及びフットボード兼用肘掛け 1 8 とによって基本的構造が形成されている (使用者の寝る方向によ つては、 フットボード兼用肘掛け 1 8の方に使用者の頭がきて、 ベッドボード兼用肘掛けとなることもある) 。
さらに、 このソファー兼用ベッド 5 1 0には、 可動背もたれ 5 2 0が備えられている。 可動背もたれ 5 2 0は 2つの可動背もた れ半体 5 2 1 , 5 2 2に分割されており、 各可動背もたれ半体 5 2 1, 5 2 2は、 へッドボ一ド 1 6の上方にて上下に重なり合う 第 1位置 (図 5 8参照) と、 上下に重なり合ったまま前記床板 1 4の長手方向に延びる中心線に平行となる中間位置 (図 5 9参照 ) と、 床板 1 4の中心線と平行に左右に連なって伸びる第 2位置 (図 6 0参照) とに移動可能なものである。
各可動背もたれ半体 5 2 1, 5 2 2は、 それぞれ基板 5 2 4の 背もたれ面側にクッションと表皮などからなるクッション部 5 2 6を装着して成る。 この各可動背もたれ半体 5 2 1, 5 2 2 (直 接的には可動背もたれ半体 5 2 1 ) は、 第 1位置と中間位置とに 相互に移動可能に、 第 4実施例と共通する可動装置 1 4 0 (図 2 7参照) を介してヘッドボード 1 6に支持されている。
また、 図 5 9及び図 6 0に示すように、 各可動背もたれ半体 5 2 1, 5 2 2は、 互いに上下に重なり合う状態と、 一直線上に連 なって伸びる状態とにヒンジ (連結機構) 5 4 0により相互に連 結されている。 このヒンジ 5 4 0は、 各可動背もたれ半体 5 2 1 , 5 2 2を、 中間位置と第 2位置とに移動可能に互いに連結する ものである。
さらに詳しくは、 図 5 9に示すように、 ヒンジ 5 4 0は、 2片 の袖板部材 5 4 1, 5 4 1を相互に回動可能に軸ピン 5 4 2にて 連結したものであり、 その袖板部材 5 4 1の一方は上下に重なり 合う際に下側となる可動背もたれ半体 5 2 1の一端面 5 2 7上側 にネジ止めされ、 袖板部材 5 4 1の他方は、 上側となる可動背も たれ半体 5 2 2の一端面 5 2 7下側にネジ止めされている。 それ により、 各可動背もたれ半体 5 2 1, 5 2 2がほぼ一直線上に連 なって伸びる状態となった時、 それぞれの一端面 5 2 7 , 5 2 7 同士が係合するため、 一方の可動背もたれ半体 5 2 1が他方の可 動背もたれ半体 5 2 2に対してほぼ一直線上に保持される状態と なる。
また、 図 5 8に示すように、 可動背もたれ半体 5 2 2の他端面 5 2 8には、 可動背もたれ 5 2 0を第 1位置 (図 5 8参照) また は第 2位置 (図 6 0参照) に保持するロック機構 5 3 0を構成す るカンヌキ 5 3 1が上下に突出可能に設けられている。 一方、 可 動背もたれ半体 5 2 1の他端面 5 2 8には、 べヅド ·モードの際 にカンヌキ 5 3 1が嵌合する管部材 5 3 2が設けられている。 こ のカンヌキ 5 3 1と管部材 5 3 2とは、 第 1位置にある 2つの可 動背もたれ半体 5 2 1 , 5 2 2を上下に重なった状態に保持する ものである。
また、 図 6 0に示すように、 フットボード兼用肘掛け 1 8の上 端縁には、 ソファー 'モードの際にカンヌキ 5 3 1が嵌合する係 合穴 5 3 3が設けられている。 このカンヌキ 5 3 1と係合穴 5 3
3とは、 第 2位置にある 2つの可動背もたれ半体 5 2 1, 5 2 2 が背面側に変形するのを防止するためのものである。
図 6 1は、 可動背もたれ 5 2 0を、 第 1位置 (図 5 8参照) と 中間位置 (図 5 9参照) とに相互に移動可能に、 ヘッドボード 1 6に支持する可動装置 1 4 0を示している。 この可動装置 1 4 0 は、 各位置 (特に第 2位置) に支持した可動背もたれ半体 5 2 1 , 5 2 2を、 上下方向及び前後方向に僅かに位置調整可能であり 、 かつ可動背もたれ半体 5 2 1 , 5 2 2に過度の荷重がかかった 際に、 破損を防止すべく荷重を吸収できる位置調整兼破損防止機 構を具備して成る。 なお、 可動装置 1 4 0は第 4実施例のものと 共通するため重複した説明は省略する。
次に、 本発明の第 1 1実施例にかかるソファー兼用べヅド 5 1 0の作用について説明する。
図 5 8に示すように、 ヘッドボード兼用肘掛け 1 6の上の第 1 位置に格納された各可動背もたれ半体 5 2 1, 5 2 2をベッド ' モードからソファー ·モードに変換するためには、 まず、 図 5 8 に示すように、 可動背もたれ半体 5 2 1と可動背もたれ半体 5 2 2とが上下二段に重なった状態の可動背もたれ 5 2 0を矢印 Aで 示す方向に押し出して、 図 5 9に示すように、 可動背もたれ 5 2 0を中間位置に移動させる。
このとき、 図 6 1 (図 2 7参照) に示すように、 直接可動装置 1 4 0により支持される側の可動背もたれ半体 5 2 1と可動装置 1 4 0の一方のアーム 1 4 2とが回転自在に連結されており、 さ らに、 この一方のアーム 1 4 2と、 ヘッドボード兼用肘掛け 1 6 に位置調整兼破損防止機構を介して回転自在に連結されている他 方のアーム 1 4 3とがヒンジブラケヅト 1 4 1を介して、 互いに 水平面内で回転自在に連結されているので、 手でこの可動背もた れ 5 2 0を動かすだけで一人で、 しかも容易に第 1位置から中間 位置へと変換できる。
次に、 図 5 9に示すように、 中間位置に移動した可動背もたれ 5 2 0の上側である可動背もたれ半体 5 2 2を、 可動背もたれ半 体 5 2 1に対して矢印 Bで示す方向に 1 8 0度回動させて、 図 6 2に示すように、 可動背もたれ半体 5 2 1と可動背もたれ半体 5 2 2とが長手方向に連なる第 2位置に移動させる。 このとき、 図 6 1 (図 2 7参照) に示すように、 可動背もたれ半体 5 2 2は可 動背もたれ半体 5 2 1に対してヒンジ 5 4 0により回動可能に連 結されており、 各可動背もたれ半体 5 2 1 , 5 2 2がほぼ一直線 上に連なって伸びる状態となった時、 それぞれの一端面 5 2 7, 5 2 7同士が係合するため、 一方の可動背もたれ半体 5 2 1が他 方の可動背もたれ半体 5 2 2に対してほぼ一直線上に保持される 以上のように、 各可動背もたれ半体 5 2 1 , 5 2 2が、 中間位 置や第 2位置に移動した際、 図 2 7に示すように、 可動装置 1 4 0の 2本のアーム 1 4 2, 1 4 3はほぼ一直線になるが、 木工製 品の精度のパラツキにより最終的に第 2位置に移動した各可動背 もたれ半体 5 2 1 , 5 2 2の位置が不適当な場合には、 可動装置 1 4 0の位置調整兼破損防止機構を構成する調整用ナツト 1 5 5 やストツバ 1 5 6を任意の方向に回転させて、 上下方向 (図 2 8 において想像線で示す) 及び前後方向の少なくともいずれかの方 向にアーム 1 4 3の位置 (角度) を微調整することができる。
それにより、 可動背もたれ半体 5 2 2の他端面 5 2 8にある口 ック機構 5 3 0を構成するカンヌキ 5 3 1が、 丁度フットボード 兼用肘掛け 1 8の上端縁に設けられた係合穴 5 3 3に嵌合し得る 位置に適宜調節することができ、 かかるロック機構 5 3 0によつ て 2つの可動背もたれ半体 5 2 1 , 5 2 2が背面側に変形するの を防止することができる。
また、 図 6 0に示すソファー ·モードにおいて、 各可動背もた れ半体 5 2 1 , 5 2 2に過度の荷重がかかった際には、 その過食
荷が図 2 7に示す可動装置 1 4 0の位置調整兼破損防止機構を構 成するコイルパネ 1 5 4により適度に吸収されるため、 製品の破 損が防止される。
一方、 第 2位置に保持された各可動背もたれ半体 5 2 1 , 5 2 2をソファー ·モードからべヅド ·モードに変換するためには、 前述とは逆の操作を行なえばよく、 ベッド 'モードの際には、 夫 々の可動背もたれ半体 5 2 1 , 5 2 2が上下に重なり合った状態 でヘッドボード兼用肘掛け 1 6に沿って、 実質的にその上方の位 置に格納されるので、 邪魔になることが無く、 ベッド両端の何れ か一方にだけ配置されるため、 マツトレス 1 2上のデヅド ·スぺ ースを減らして、 より広い床面積を確保することができる。
次に、 図 6 4および図 6 5を参照して、 本発明の第 1 2実施例 にかかるソファー兼用ベッド 5 5 0について説明する。 なお、 第 1 1実施例と同種の部位については同一符号を付し、 重複した説 明は省略する。
本実施例にかかるソファー兼用べヅド 5 5 0のべッド ·モード 及びソファー ·モードにおける形状は、 第 1 1実施例とほぼ同形 状であり、 また、 可動装置 2 4 0が位置調整兼破損防止機構を具 備して成る点においても第 1 1実施例と共通するが、 本実施例で は可動装置 2 4 0及びその位置調整兼破損防止機構の構成が第 1
1実施例のそれとは異なる。
図 6 4に示すように、 各可動背もたれ半体 5 2 1, 5 2 2は、 第 5実施例と共通する可動装置 2 4 0を介してへッドボ一ド兼用 肘掛け 5 1 6に、 第 1位置 (想像線で示す) と中間位置 (実線で 示す) とに移動可能に支持されている。
図 6 5に示すように、 可動装置 2 4 0は、 1つの金属製の一本 アーム 2 4 1を備えている。 この一本アーム 2 4 1の先端部は、 可動背もたれ半体 5 2 1の裏面側に取付ブラケット 1 4 4を介し てほぼ垂直に取付けられたシャフト 1 4 5に回転自在に連結され
ている。 また、 一本アーム 2 4 1の基端部は、 ヘッドボード兼用 肘掛け 5 1 6の組付ブラケット 2 5 0にほぼ垂直に枢支されてい る支持シャフト 2 5 1に、 水平方向に回動自在に連結されている 。 なお、 可動装置 2 4 0は第 5実施例のものと共通するため重複 した説明は省略する。
次に、 本発明の第 1 2実施例にかかるソファー兼用べッド 5 5 0の作用について説明する。
図 6 4に示すように、 へヅドボ一ド兼用肘掛け 5 1 6の上の第 1位置 (想像線で示す) に格納された可動背もたれ 5 2 0をべッ ド ·モードからソファー ·モードに変換するためには、 可動装置 2 4 0の可動シャフト 2 5 1を回動中心として一本アーム 2 4 1 を矢印 Cで示す方向に回動させつつ、 一本アーム 2 4 1の先端側 にシャフト 1 4 5を介して枢支されている可動背もたれ半体 5 2 1を、 ベッドの長手方向と平行に延びる中間位置 (実線で示す) に移動させる。
このように、 可動背もたれ半体 5 2 1が中間位置に移動した際 、 図 6 5に示すように、 一本アーム 2 4 1はヘッドボード兼用肘 掛け 5 1 6に対してほぼ直角になるが、 木工製品の精度のバラッ キにより中間位置にある可動背もたれ半体 5 2 1の水平方向に対 する角度が、 多少傾いていたりずれている場合でも、 一本アーム 2 4 1はその長孔 2 4 2に挿通する支持シャフト 2 5 1を略中心 として、 ある程度上下方向に揺動できるようになつているため、 可動背もたれ半体 5 2 1の水平方向に対する角度は適宜調整する ことができる。
また、 可動装置 2 4 0の位置調整兼破損防止機構を構成する調 整用ナツト 2 4 8やストツバ 2 4 9を任意の方向に回転させるこ とにより、 一本アーム 2 4 1即ち可動背もたれ半体 5 2 1の高さ 位置や前後位置は適宜微調整することができる。 さらに、 可動背 もたれ半体 5 2 2がソファー ·モード (図 6 0参照) において、
各可動背もたれ半体 5 2 1 , 5 2 2に過度の荷重がかかった際に は、 その過食荷が位置調整兼破損防止機構を構成するコイルパネ 2 4 7 , 2 4 7 (図 3 3参照) により適度に吸収されるため、 製 品の破損が防止される。 このとき、 過食荷によって一時的に傾い た一本アーム 2 4 1は、 その被係合溝 2 4 3 (図 3 3参照) に、 コイルパネ 2 4 7の付勢力より弾撥的に係合している位置戻し部 材 2 4 4 (図 3 3参照) により即座に水平状態に戻される。
次に、 図 6 6を参照して、 本発明の第 1 3実施例にかかるソフ ァー兼用ベッド 5 6 0について説明する。 なお、 第 1 2実施例と 同種の部位については同一符号を付して重複した説明は省略する o
本実施例にかかるソファー兼用べッド 5 6 0のべッド ·モード 及びソファー ·モードにおける形状及び構成は第 1 2実施例とほ ぼ共通するが、 本実施例では可動装置 2 6 0及びその位置調整兼 破損防止機構との構成が第 1 2実施例のそれとは異なる。
図 6 6に示すように、 各可動背もたれ半体 5 2 1, 5 2 2を移 動可能にへッドボード兼用肘掛け 5' 1 6に支持している可動装置 2 6 0は、 1つの金属製の一本アーム 2 6 1を備えている。 この 一本アーム 2 6 1の基端部は、 へッドボ一ド兼用肘掛け 5 1 6の 組付ブラケット 2 6 2に取付けられたシャフト 2 6 3に水平方向 に回動自在に枢支されている。 また、 一本アーム 2 6 1の先端部 には、 可動装置 2 6 0の位置調整兼破損防止機構を介して可動背 もたれ半体 5 1が水平方向に回動自在に連結されている。
また、 可動装置 2 6 0を構成する組付ブラケット 2 6 2には、 可動背もたれ半体 5 2 1が中間位置にある際に、 一本アーム 2 6 1の基端部側の側面に当接するネジ式のストツバ 2 7 8が設けら れている。 このストツバ 2 7 8は、 その先端側の突出度合いを、 ネジ回しにょリ回転させて適宜調整することにより、 可動シャフ ト 2 6 3を中心とした一本アーム 2 6 1の水平方向における回動
の終期位置を定め、 それにより、 中間位置に移動した可動背もた れ 5 2 0の前後方向位置を調整するためのものである。 なお、 可 動装置 2 6 0の詳細は第 6実施例のものと共通するため重複した 説明は省略する。
次に、 本発明の第 1 3実施例にかかるソファー兼用ベッド 5 6 〇の作用について説明する。
ヘッドボード兼用肘掛け 1 6の上の第 1位置 (図 5 8参照) に 格納された各可動背もたれ半体 5 2 1 , 5 2 2をベッド 'モード からソファー ·モードに変換するためには、 第 1 2実施例のソフ ァー兼用ベッド 5 5 0と同様の手順により、 手動で容易に第 1位 置から中間位置を経て第 2位置 (またはこの逆) へと移動できる
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このように、 各可動背もたれ半体 5 2 1, 5 2 2が中間位置に 移動した際、 図 6 6に示すように、 一本アーム 2 6 1はヘッドボ ード兼用肘掛け 5 1 6に対してほぼ直角になるが、 木工製品の精 度のパラツキにより中間位置にある可動背もたれ半体 5 2 1の水 平方向に対する角度が、 多少傾いていたりずれている場合でも、 可動背もたれ半体 5 2 1はその裏面側に取付けた支持ブラケット 2 7 0の枢軸 2 7 1を回動中心に一本アーム 2 6 1の上端部に対 して、 ある程度上下方向に揺動できるようになつているため、 可 動背もたれ半体 5 2 1の水平面に対する角度は適宜調整すること ができる。
このとき、 可動背もたれ半体 5 2 1の角度調整は調整用ナット 2 7 4を任意の方向に回転させることにより、 容易に行なえる。 さらに可動背もたれ半体 5 2 1は第 1支持シャフト 2 6 7を中心 として前後方向に回動できるようになつているため、 前後方向の 角度も調整することができる。
また、 本実施例においても、 ソファー ·モードにおいて各可動 背もたれ半体 5 2 1, 5 2 2に過度の荷重がかかった際には、 そ
の過食荷が位置調整兼破損防止機構を構成するコイルパネ 2 6 8 , 2 7 5 (図 3 5参照) により適度に吸収されるため、 製品の破 損が防止される。 このとき、 過負荷によって一時的に傾いた一本 アーム 2 6 1は、 コイルパネ 2 6 8, 2 7 5の弾撥力により即座 に水平状態に戻される。
次に、 図 6 7から図 6 9に示す第 1 4実施例にかかるソファ一 兼用べヅド 5 7 0について説明する。
本実施例のソファー兼用ベッド 5 7 0は、 後述する連結機構 5 9 0に特徵がある。 なお、 本実施例のソファー兼用べヅド 5 7 0 の基本的構造は第 1 1実施例のソファー兼用べッド 5 1 0と同じ であるので、 共通する部材には同じ符号を付してその説明を省略 する。
図 6 7に示すように、 可動背もたれ 5 8 0は、 2つの可動背も たれ半体 5 8 1, 5 8 2に上下斜めに分割されており、 各可動背 もたれ半体 5 8 1 , 5 8 2は、 互いに上下に重なり合う状態と、 一直線上に連なって伸びる状態とにレールュニット (連結機構) 5 9 0により相互に連結されている。 このレールュニヅト 5 9 0 は、 下側の可動背もたれ半体 5 8 1側のロアレール 5 9 1と、 上 側の可動背もたれ半体 5 8 2側のアツパレール 5 9 2とから成る o
さらに詳しく言えば、 図 6 9に示すように、 ロアレール 5 9 1 は、 ァヅパレール 5 9 2の蟻溝に嵌入する凸形断面を有しており 、 下側の可動背もたれ半体 5 8 1の斜めに延びる上端縁に沿って 取付けられている。 一方、 アツパレール 5 9 2はレールの長手方 向に延びる蟻溝を有しており、 上側の可動背もたれ半体 5 8 2の 斜めに延びる下端縁に沿って取付けられている。 なお、 各可動背 もたれ半体 5 8 1, 5 8 2 (直接には下側の可動背もたれ半体 5 8 1 ) は、 第 1位置 (図 5 8参照) と中間位置 (図 6 7参照) と に相互に移動可能に、 可動装置を介してヘッドボード 1 6に支持
されている。 この可動装置は、 第 1 2実施例または第 1 3実施例 のものと同様の構成である。
次に、 第 1 4実施例にかかるソファー兼用べッド 5 7 0の作用 を説明する。
ベッド ·モード (図 5 8参照) における各可動背もたれ半体 5 8 1 , 5 8 2を、 上下に重なり合ったまま床板 1 4の長手方向に 平行となる中間位置 (図 6 7に示す) に移動させた後、 上側の可 動背もたれ半体 5 8 2を下側の可動背もたれ半体 5 8 1の側方に 引き下ろし、 図 6 8に示すように、 可動背もたれ半体 5 8 2の下 端縁の隅がマツトレス 1 2に当接する第 2位置にて停止させる。 かかる第 2位置にて、 図示省略したロック機構で可動背もたれ半 体 5 8 2をフットボード兼用肘掛け 1 8に係止すれば、 ソファー 兼用べッド 5 7 0はソファー ·モードとなる。
このように本実施例のソファー兼用べヅド 5 7 0では、 上下に 重なり合う各可動背もたれ半体 5 8 1, 5 8 2を、 レールュニッ ト 5 9 0により相互に相対的に水平方向に移動可能に連結したか ら、 可動背もたれ 5 8 0を中間位置 (図 6 7に示す) から第 2位 置 (図 6 8に示す) へ移動させる際、 実際に移動する上側の可動 背もたれ半体 5 8 2の上下方向のストロークが第 1 1実施例に比 して非常に小さく、 上下方向における省スペース化を実現するこ とができる。
次に、 図 7 0から図 7 2を参照して、 本発明の第 1 5実施例に かかるソファー兼用ベッド 9 1 0について説明する。 なお、 第 1 2実施例と同種の部位については同一符号を付し、 重複した説明 は省略する。
本実施例にかかるソファー兼用べッド 9 1 0のべヅド ·モード 及びソファー ·モードにおける形状は、 第 1 2実施例とほぼ同形 状であるが、 本実施例では可動装置 2 4 0と可動背もたれ半体 5 2 1との連結の仕方に特徴がある。
すなわち、 図 7 2に示すように、 可動装置 2 4 0の一本アーム 2 1には伸縮アーム 2 1 aがテレスコープ式に嵌合しており 、 この伸縮アーム 2 4 1 aの先端部には、 シャフト 1 4 5を介し て可動背もたれ半体 5 2 1の裏面側に取付ける取付ブラケット 1 4 4が水平方向に回転自在に連結されている。
それにより、 一本アーム 2 1に対する伸縮アーム 2 4 1 aの 伸び縮みにより、 各背もたれ半体 5 2 1 , 5 2 2は上下に近接し 合ったままの状態で第 1位置や中間位置より実質的に側方に変位 できるようになつている。
次に、 本発明の第 1 5実施例にかかるソファー兼用べヅド 9 1 0の作用について説明する。
図 7 0に示すように、 べッド ·モードであるソファー兼用べッ ド 9 1 0をソファー ·モードに変換する場合には、 まず、 ソファ 一として腰掛けられるようにマツトレス 1 2上の寝具 8 1 1を縦 半分に折畳む。 続いて、 図 7 2に示すように、 一本アーム 2 4 1 から伸縮アーム 2 4 1 aを引き伸ばして、 図 7 1に示すように、 第 1位置にあった各背もたれ半体 5 2 1 , 5 2 2を第 1位置より 側方の位置に変位させる。
このような状態 (図 7 1参照) で、 各背もたれ半体 5 2 1, 5 2 2を可動装置 2 4 0によって、 第 1位置側から中間位置側に水 平方向に移動させる際、 各背もたれ半体 5 2 1, 5 2 2はマット レス 1 2上の寝具 8 1 1を回避するように大きく側方に伸びた状 態で回動する。
それにより、 ソファー兼用べッド 9 1 0をべッド ·モードから ソファー 'モードに変位せさる際、 マットレス 1 2上の寝具 8 1 1が邪魔になることなく、 容易に各可動背もたれ 5 2 1, 5 2 2 を第 1位置から中間位置に移動させることができる。
なお、 前記各種実施例では、 可動背もたれを 2分割した可動背 もたれ半体は同じ大きさのものとしたが、 必要に応じ異なる大き
さにすることもでき、 異なる大きさに分割することも本発明の範 囲に属する。 さらに、 各ボードをパイプ構造とすることも本発明 の範囲に属する。
また、 前記各種実施例では、 可動背もたれを 2分割した夫々の 可動背もたれ半体を互い上下に重なるよう近接し合うようにした が、 夫々の可動背もたれ半体を互い前後に整列するよう近接し合 うようにしてもよい。
図 7 3から図 8 5は発明の第 1 6実施例にかかるソファー兼用 べッド 6 1 0を示している。
図 7 3に示すように、 ソファー兼用ベッド 6 1 0は通常のべッ ド,モードから、 寝そべるようにして座ることができるソファー ,モード (図 7 6参照) に変換して使用することができるもので ある。
ソファー兼用べッド 6 1 0は、 マットレス 1 2などを敷く床板 1 4と、 この床板 1 4の長手方向の 2つの端部にそれぞれ支持す るへッドボード兼用肘掛け 1 6及びフットボード兼用肘掛け 1 8 とによって基本的構造が形成されている (使用者の寝る方向によ つては、 フットボード兼用肘掛け 1 8の方に使用者の頭がきて、 ベッドボード兼用肘掛けとなることもある) 。
さらに、 このソファー兼用ベッド 6 1 0には、 ヘッドボード兼 用肘掛け 1 6側に装着した背もたれ兼肘掛け 6 3 0と、 フットボ 一ド兼用肘掛け 1 8側に装着された可動背もたれ 6 2 0とが備え られている。 可動背もたれ 6 2 0と背もたれ兼肘掛け 6 3 0とは 、 それぞれ基板 6 2 4の背もたれ面側にクッションと表皮などか らなるクッション部 6 2 6を装着して成るものである。
背もたれ兼肘掛け 6 3 0は、 可動半体 6 3 1と装着半体 6 3 2 とに 2分割されており、 可動半体 6 3 1は、 ヘッドボード兼用肘 掛け 1 6の上方に沿う第 1位置 (図 7 3参照) と、 床板 1 4の長 手方向に延びる中心線にほぼ平行な第 2位置 (図 7 4参照) に移
動可能に、 図 7 8に示す回動装置 6 7〇を介してへヅドボード兼 用肘掛け 1 6の一端側に連結されている。 一方、 装着半体 6 3 2 は、 へッドボード兼用肘掛け 1 6の上端部に対して傾動角度が調 整できるように、 傾動機構 6 4 0を介してへッドボード兼用肘掛 け 1 6の他端側に連結されている。
傾動機構 6 4 0は、 図 7 3に示すように、 ヘッドボード兼用肘 掛け 1 6の側端面に枢軸 6 4 2を介して回動可能に枢支された支 持アーム 6 4 1と、 支持アーム 6 4 1の先端側に穿設された係止 孔 6 4 3に嵌合すべく装着半体 6 3 2の側端面に植設した係止ピ ン 6 4 4とから構成されている。 この傾動機構 6 4 0は、 図 7 7 において矢印 Dで示すように、 装着半体 6 3 2の基板 6 2 4がへ ッドボード兼用肘掛け 1 6の内壁面に当接した状態 (図 7 7中で 実線で示す) から装着半体 6 3 2がヒンジ 6 4 5 (図 7 8に示す ) を回動中心として上側に傾いた状態 (図 7 7中で想像線で示す ) に保持するための機構である。
また、 可動半体 6 3 1を第 1位置 (図 7 3参照) と第 2位置 ( 図 7 4参照) とに移動可能に支持する回動装置 6 7 0は、 図 7 8 及び図 7 9に示すように、 ヘッドボード兼用肘掛け 1 6の中央部 に設けられた取付凹部 1 6 aに止着された第 1 リンク片 6 7 1と 、 この第 1 リンク片 6 7 1に回動自在に連結された第 2リンク片 6 7 2と、 この第 2リンク片 6 7 2に同じく回動自在に連結され た第 3リンク片 6 7 3とから成る。 なお、 取付凹部 1 6 aの鋭角 に食込む側端緣は、 第 2リンク片 6 7 2を第 1 リンク片 6 7 1に 対して図 7 9において示すように、 所定角度以上は回動できない よう保持するストッパ 1 6 bとして構成されている。
第 3リンク片 6 7 3は、 取付ねじ 6 7 4と調整用ナツト 6 7 5 とによつて、 可動半体 6 3 1の裏面側の基板 6 2 4の一端側に止 着されている。 さらに詳しく言えば、 図 8 1に示すように、 取付 ねじ 6 7 4は第 3リンク片 6 7 3の内側からその脚部が基板 6 2
4に穿設された下孔 6 2 4 aに挿通し、 さらに第 3リンク片 6 7 3に穿設されている係止孔 6 7 3 aに挿通して、 調整用ナツト 6 7 5に螺合している。 それにより、 この調整用ナット 6 7 5を緩 めることにより、 図 8 0において矢印 Fに示すように、 可動半体 6 3 1は、 取付ねじ 6 7 4を中心として角度調整可能に支持され ている。 また、 図 8 1に示すように、 第 3リンク片 6 7 3と調整 用ナツト 6 7 5との間には、 可動半体 6 3 1に過度の荷重がかか つた際には、 その過食荷を適度に吸収して製品の破損を防止する コイルパネ 6 7 6が介装されている。
図 8 2に示すように、 可動背もたれ 6 2 0は、 第 1位置 (図 7 3参照) と第 2位置 (図 7 5参照) とに相互に移動可能に、 可動 装置 1 4 0を介してフットボード兼用肘掛け 1 8に支持されてい る。 この可動装置 1 4 0は、 各位置 (特に第 2位置) に支持した 可動背もたれ 6 2 0を、 上下方向及び前後方向に僅かに位置調整 可能であり、 かつ可動背もたれ 6 2 0に過度の荷重がかかった際 に、 破損を防止すベく荷重を吸収できる位置調整兼破損防止機構 を具備して成る。 なお、 この可動装置 1 4 0は、 第 4実施例のも のと共通するものであり重複した部分の説明は省略する。
図 8 2及び図 8 3に示すように、 一方のアーム 1 4 2の一端部 にシャフト 1 4 5により回転自在に連結されている取付ブラケヅ ト 1 4 4は、 レールュニット 6 6 0を構成する外嵌レール 6 6 2 にねじ止めされている。 このレールユニット 6 6 0は、 図 7 5に 示す位置に移動した可動背もたれ 6 2 0をさらに図 7 6において 矢印 Cの方向に移動させて可動半体 6 3 1に近接した第 2位置に 移動させるためのものであり、 このレールユニット 6 6 0もァー ム 1 4 2, 1 4 3等とともに可動装置 1 4 0を構成する部材であ る。 図 7 6に示すように、 可動背もたれ 6 2 0が第 2位置にある とき、 その基板 6 2 4側のシャフト 1 4 5は可動背もたれ 6 〇 の側端より内側に位置するように配設されている。
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レールュニット 6 6 0をさらに詳しく言えば、 可動背もたれ 6 2 0の基板 6 2 4に左右方向に延びるよう固着した内嵌レール 6 6 1と、 この内嵌レール 6 6 1に左右方向に摺動可能に嵌合する 前述の外嵌レール 6 6 2とから成る。 図 8 2及び図 8 3に示すよ うに、 内嵌レール 6 6 1は、 外嵌レール 6 6 2の蟻溝に嵌入する 凸形断面を有している。
また、 図 7 6に示すように、 可動背もたれ 6 2 0の一端面には 、 第 2位置にある可動背もたれ 6 2 0と同じく第 2位置にある可 動半体 6 3 1とを互いに連結支持する連結機構 6 5 0を構成する カンヌキ 6 5 2が左右に突出可能に設けられている。 一方、 可動 半体 6 3 1の一端面には、 前記カンヌキ 6 5 2が嵌合する係合穴 6 5 1が設けられている。 連結機構 6 5 0のカンヌキ 6 5 2と係 合穴 6 5 1とは、 第 2位置にある可動背もたれ 6 2 0及び可動半 体 6 3 1が背面側に変形するのを防止するためのものである。
次に、 本発明の第 1 6実施例にかかるソファー兼用べヅド 6 1 0の作用について説明する。
本発明のソファー兼用べヅド 6 1 0によれば、 図 7 3に示すよ うに、 ベッド ·モードの際に背もたれ兼肘掛け 6 3 0と可動背も たれ 6 2 0とは、 それぞれへッドボ一ド兼用肘掛け 1 6またはフ ットボード兼用肘掛け 1 8に沿って、 実質的にその上方の位置に 配置されるので、 邪魔になることが無い。
しかも、 べヅド ·モードにおいて、 ベッド上で上半身を起こし て読書するときなどには、 背もたれ兼肘掛け 6 3 0や可動背もた れ 6 2 0に寄り掛かることができ、 実用的な効果がある。 また、 背もたれ兼肘掛け 6 3 0や可動背もたれ 6 2 0によって豪華なベ ッドとしての印象が得られ、 視覚的効果を向上することができる ソファー兼用べッド 6 1 0を図 7 3に示すべヅド ·モードから 図 7 6に示すソファー ·モードに変換するには、 まず、 背もたれ
兼肘掛け 6 3 0の可動半体 6 3 1 を、 へッドボード兼用肘掛け 1 6に沿う第 1位置 (図 7 3参照) から図 7 4において矢印 Aに示 す方向に動かして、 床板 1 4の長手方向に延びる中心線にほぼ平 行な第 2位置に移動させる。 これと前後して装着半体 6 3 2は、 傾動機構 6 4 0によって上側に傾いた状態に保持すればよい。
続いて、 可動背もたれ 6 2 0を、 フットボード兼用肘掛け 1 8 に沿う第 1位置 (図 7 4参照) から床板 1 4の長手方向に延びる 中心線にほぼ平行に延びて、 前記第 2位置にある背もたれ兼肘掛 け 6 3 0の可動半体 6 3 1に近接し互いに長手方向に連なる第 2 位置 (図 7 6参照) に移動させればよい。
可動背もたれ 6 2 0を第 2位置に移動させるには、 まず、 図 7 5に示すように、 可動背もたれ 6 2 0を矢印 Bで示す方向に押し 出す。 このとき、 図 8 2に示すように、 可動背もたれ 6 2 0と可 動装置 1 4 0の一方のアーム 1 4 2とが回転自在に連結されてお り、 さらに、 この一方のアーム 1 4 2と、 ヘッドボード兼用肘掛 け 1 6に位置調整兼破損防止機構を介して回転自在に連結されて いる他方のアーム 1 4 3とがヒンジブラケット 1 4 1を介して、 互いに水平面内で回転自在に連結されているので、 手でこの可動 背もたれ 5 2 0を動かすだけで一人で、 しかも容易に可動背もた れ 6 2 0を動かすことができる。 次に、 図 7 6に示すように、 可 動背もたれ 6 2 0を矢印 Cで示す方向にレールュニット 6 6 0に よって摺動させて、 可動背もたれ 6 2 0と可動半体 6 3 1 とが長 手方向に連なる第 2位置に移動させる。
以上のように、 可動背もたれ 6 2 0が第 2位置に移動した際、 前述した可動装置 1 4 0 (図 2 7参照) の 2本のアーム 1 4 2, 1 4 3はほぼ一直線になるが、 木工製品の精度のパラツキにより 第 2位置に移動した可動背もたれ 6 2 0の位置が不適当な場合に は、 可動装置 1 4 0の位置調整兼破損防止機構を構成する調整用 ナット 1 5 5やストッパ 1 5 6を任意の方向に回転させて、 図 2
8において想像線で示す如く上下方向または前後方向にアーム 1 4 3の位置 (角度) を微調整することができる。 また、 図 8 0に 示すように、 第 2位置にある可動半体 6 3 1の支持角度も必要に 応じて矢印 Fの方向に調整することができる。
それにより、 図 7 6に示すように、 可動背もたれ 6 2 0の一端 面にある連結機構 6 5 0を構成するカンヌキ 6 5 2が、 丁度可動 半体 6 3 1の一端面に設けられた係合穴 6 5 1に嵌合し得る位置 に適宜調節することができ、 かかる連結機構 6 5 0によって、 と もに第 2位置にある可動半体 6 3 1及び可動背もたれ 6 2 0が背 面側に変形するのを防止することができる。
また、 図 7 6に示すソファー ·モードにおいて、 可動背もたれ 6 2 0に過度の荷重がかかった際には、 その過負荷が図 2 7に示 す可動装置 1 4 0の位置調整兼破損防止機構を構成するコイルパ ネ 1 5 4により適度に吸収されるため、 製品の破損が防止される このようなソファー ·モードにおいては、 へッドボード兼用肘 掛け 1 6に沿ったままの背もたれ兼肘掛け 6 3 0の装着半体 6 3 2を背もたれとして用いるとともに、 第 2位置に移動した背もた れ兼肘掛け 6 3 0の可動半体 6 3 1を肘掛けとして用いることに より、 ソファー兼用べヅド 6 1 0にいわゆるカウチタイプと呼ば れる寝いすの如く、 横たわるようなリラックスした姿勢でも座る ことができる。 一方、 第 2位置に保持された背もたれ兼肘掛け 6 3 0の可動半体 6 3 1と、 同じく第 2位置に保持された可動背も たれ 6 2 0とを、 そのまま背もたれとして用いてもよい。
なお、 第 2位置に保持された可動背もたれ 6 2 0及び可動半体 6 3 1をソファー ·モードからべッド ·モードに変換するために は、 前述とは逆の操作を行なえばよい。 また、 図 7 6において外 部に現われた各アーム 1 4 2, 1 4 3やレールュニヅト 6 6 0は 力パー等で適宜隠蔽すれば、 見栄えを良くすることができる。
次に、 図 8 4から図 8 6を参照して、 本発明の第 1 7実施例に かかるソファー兼用ベッド 7 1 0について説明する。 なお、 第 1 6実施例と同種の部位については同一符号を付し、 重複した説明 は省略する。
本実施例にかかるソファー兼用べッド 7 1 0のべッド ·モード 及びソファー ·モードにおける形状は、 第 1 6実施例とほぼ同形 状であり、 また、 可動装置 2 4 0が位置調整兼破損防止機構を具 備して成る点においても第 1 6実施例と共通するが、 本実施例で は可動装置 2 4 0及びその位置調整兼破損防止機構の構成が第 1 6実施例のそれとは異なる。
図 8 4に示すように、 可動背もたれ 6 2 0は、 可動装置 2 4 0 を介してヘッドボード兼用肘掛け 5 1 6に、 第 1位置と第 2位置 とに移動可能に支持されている。 可動装置 2 4 0は、 1つの金属 製の一本アーム 2 4 1を備えている。 この一本アーム 2 4 1の先 端部は、 可動背もたれ 6 2 0の基板 6 2 4側に設けた後述するレ ールユニット 7 6 0に、 シャフト 1 4 5を介して回転自在に連結 されている。 また、 一本アーム 2 4 1の基端部は、 ヘッドボード 兼用肘掛け 5 1 6の組付ブラケット 2 5 0にほぼ垂直に枢支され ている支持シャフト 2 5 1に、 水平方向に回動自在に連結されて いる。 なお、 可動装置 2 4 0は、 第 5実施例のものと共通するも のであり、 重複した部分の説明は省略する。
図 8 5に示すように、 一本アーム 2 4 1の一端部にシャフト 1 4 5により回転自在に連結されている取付ブラケット 1 4 4は、 レールュニット 7 6 0を構成する内嵌レール 7 6 2の一端に一体 的に設けられている。 レールユニット 7 6 0は、 図 7 5に示す位 置に移動した可動背もたれ 6 2 0をさらに図 7 6において矢印 C の方向に移動させて可動半体 6 3 1に近接した第 2位置に移動さ せるものであり、 このレールユニット 7 6 0もアーム 1 4 2, 1 4 3等とともに可動装置 2 4 0を構成する部材である。
レールユニット 7 6 0をさらに詳しく言えば、 可動背もたれ 6 2 0の基板 6 2 4に左右方向に延びるようねじ止めした外嵌レー ル 7 6 1と、 この外嵌レール 7 6 1に左右方向に摺動可能に嵌合 する前述の内嵌レール 7 6 2とから成る。 図 8 5に示すように、 外嵌レール 7 6 1は内嵌レール 7 6 2が嵌合する蟻溝を有してい る。 また、 図 8 6に示すように、 内嵌レール 7 6 2の一端部側に は一本アーム 2 4 1の側壁部に当接するストヅパ 7 6 3がー体的 に設けられている。
以上のような本発明の第 1 7実施例にかかるソファ一兼用べヅ ド 7 1 0では、 第 1 6実施例にかかるソファー兼用べッド 6 1 0 と同様の操作によリベッド ·モードからソファー ·モード、 また はその逆に変換することができる。
可動背もたれ 6 2 0が第 2位置に移動した際、 図 8 4に示すよ うに、 一本アーム 2 4 1はへッドボ一ド兼用肘掛け 5 1 6に対し てほぼ直角になるが、 木工製品の精度のパラヅキにより第 2位置 にある可動背もたれ 6 2 0の水平方向に対する角度が、 多少傾い ていたりずれている場合でも、 一本アーム 2 1はその長孔 2 4 2に挿通する支持シャフト 2 5 1を略中心として、 ある程度上下 方向に揺動できるようになつているため、 可動背もたれ 6 2 0の 上下方向の角度は適宜調整することができる。
また、 可動装置 2 4 0の位置調整兼破損防止機構を構成する調 整用ナツト 2 4 8やストッパ 2 4 9を任意の方向に回転させるこ とにより、 一本アーム 2 4 1即ち可動背もたれ 6 2 0の高さ位置 や前後位置は適宜微調整することができる。 さらに、 可動背もた れ 6 2 0がソファー ·モード (図 7 3参照) において、 可動背も たれ 6 2 0に過度の荷重がかかった際には、 その過負荷が位置調 整兼破損防止機構を構成するコイルパネ 2 4 7, 2 4 7 (図 3 3 参照) によリ適度に吸収されるため、 製品の破損が防止される。 このとき、 図 3 3に示すように、 過食荷によって一時的に傾いた
一本アーム 2 4 1は、 その被係合溝 2 4 3に、 コイルバネ 2 4 7 の付勢力より弾撥的に係合している位置戻し部材 2 4 4により即 座に水平状態に戻される。
次に、 図 8 7から図 8 9を参照して、 本発明の第 1 8実施例に かかるソファー兼用ベッド 8 0 0について説明する。 なお、 第 1 7実施例と同種の部位については同一符号を付し、 重複した説明 は省略する。
本実施例にかかるソファー兼用べッド 8 0 0のべッド ·モード 及びソファー ·モードにおける形状は、 第 1 7実施例とほぼ同形 状であり、 また、 可動装置 2 4 0も第 1 7実施例のものと共通す るが、 本実施例では可動背もたれ 6 2 0を、 前記第 1位置および 第 2位置より実質的に上方の位置に変位可能に可動装置 2 4 0に 連結したことに特徴がある。
すなわち、 図 8 9に示すように、 可動装置 2 4 0の一本アーム 2 4 1の先端部には、 シャフト 1 4 5を介してレールュニット 7 6 0が水平方向に回転自在に連結されており、 このレールュニッ ト 7 6 0を構成する外嵌レール 7 6 1には、 ヒンジブラケット 1 4 4 aを介して可動背もたれ 6 2 0の裏面側が取付けられている このヒンジブラケット 1 4 4 aは、 図 8 7に示すように、 可動 背もたれ 6 2 0が第 1位置 (第 2位置についても同様) にある状 態から、 図 8 8に示すように、 第 1位置 (第 2位置についても同 様) より上方の位置に変位させるものである。
次に、 本発明の第 1 8実施例にかかるソファー兼用べッド 8 0 0の作用について説明する。
図 8 7に示すように、 べヅド ·モードであるソファー兼用べッ ド 8◦ 0をソファー ·モードに変換する場合には、 まず、 ソファ 一として腰掛けられるようにマツトレス 1 2上の寝具 8 1 1 を縦 半分に折畳む。 続いて、 図 8 8に示すように、 第 1位置にある可
動背もたれ 6 2 0をヒンジブラケット 1 4 4 aによって、 第 1位 置の上方の位置に変位させる。
このような状態 (図 8 8参照) で、 可動背もたれ 6 2 0を可動 装置 2 4 0によって、 第 1位置側から第 2位置側に水平方向に回 動させても、 可動背もたれ 6 2 0より下方に位置する縦半分に折 畳まれた寝具 8 1 1にぶつからることはない。 それにより、 ソフ ァー兼用べヅド 8 0 0をべヅド ·モードからソファー ·モードに 変位せさる際、 マツトレス 1 2上の寝具 8 1 1が邪魔になること なく、 容易に可動背もたれ 6 2 0を第 1位置から第 2位置に移動 させることができる。 産業上の利用可能性
本発明にかかるソファー兼用べッドによれば、 べヅド ·モード においては夫々の可動背もたれ半体 (または、 可動ボード半体) はへッドボードとフットボードの実質的に上方の第 1位置に格納 されるので、 邪魔になることが無い。 しかも、 ベッド 'モードに おいて、 ベッド上で上半身を起こして読書するときなどには、 可 動背もたれ半体により掛かることができ、 実用的な効果がある。
また、 可動背もたれ半体 (または、 可動ボード半体) にクッシ ヨンを設けた場合には、 豪華なベッドとしての印象が得られ、 視 覚的効果を改良することができる。 また、 第 2位置に移動した可 動背もたれ半体を互いに連結するための手段を有する場合には、 可動背もたれ半体を長手方向に連なるよう連結でき使用者等の体 重を充分に支えることができる。 また、 第 2位置にある可動背も たれ半体の背後に蒲団を収納できるので便利である。
さらに、 可動装置を備えた場合には、 ベッド,モードとソファ 一 ·モードとの間の転換を効率良く行なうことができる。 また、 可動装置が位置調整兼破損防止機構を具備して成る場合には、 可 動背もたれ半体または可動ボード半体を、 上下方向及び前後方向
の少なくともいずれかの方向に位置調整することにより、 ソファ 一兼用べッドの組立後の精度のバラヅキを適宜解消することがで き、 かつ、 可動背もたれ半体または可動ボード半体に過度の荷重 がかかった際には、 その過食荷による製品自体の破損を防止する ことができる。
また、 本発明にかかる他の観点におけるソファー兼用べッドに よれば、 べッド ·モードにおいては夫々の可動背もたれ半体はへ ッドボード (またはフットボード) に沿った第 1位置に格納され るので、 邪魔になることが無い。 しかも、 第 1位置に移動した各 可動背もたれ半体はべッド両端の何れか一方にだけ配置されるた め、 マットレス上のデッド ·スペースを減らして、 より広い床面 積を確保することができる。 また、 ベッド 'モードにおいて、 ベ ッド上で上半身を起こして読書するときなどには、 可動背もたれ 半体により掛かることができ、 実用的な効果がある。
また、 各可動背もたれ半体を第 1位置と中間位置とに移動可能 にへッドボードに支持する可動装置や、 各可動背もたれ半体の一 方を他方に対して、 中間位置と第 2位置とに移動可能に連結する 連結機構を備えた場合には、 べヅド ·モードとソファー ·モード との間の相互変換を効率良く行なうことができる。
また、 本発明にかかる他の観点におけるソファー兼用ベッドに よれば、 ソファー ·モードにおいては、 ヘッドボード (またはフ ットボード) に沿ったままの背もたれ兼肘掛けの装着半体を背も たれとして用いるとともに、 第 2位置に移動した背もたれ兼肘掛 けの可動半体を肘掛けとして用いることにより、 ソファー兼用べ ッドにいわゆるカウチタイプと呼ばれる寝いすの如く、 横たわる ようなリラックスした姿勢でも座ることができる。 また、 第 2位 置に保持された背もたれ兼肘掛けの可動半体と、 同じく第 2位置 に保持された可動背もたれとを、 そのまま背もたれとして用いて もよい。
また、 可動背もたれを第 1位置と第 2位置とに移動可能にフッ トボードに支持する可動装置を備えた場合には、 べッド ·モード とソファー ·モードとの間の相互変換を効率良く行なうことがで きる。 さらに、 可動装置が位置調整兼破損防止機構を具備して成 る場合には、 可動背もたれを上下方向, 前後方向及び左右方向の 少なくともいずれかの方向に位置調整することにより、 ソファー 兼用ベッドの組立後の精度のパラツキを適宜解消することができ 、 かつ、 可動背もたれに過度の荷重がかかった際には、 その過食 荷による製品自体の破損を防止することができる。