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明 細 ピロロアゼビン化合物
技術分野
本発明は新規なピロ ロアゼピン化合物に関 し、 更に詳細には、 虚 血性心疾患や高血圧症などの循環器系疾患の治療薬と して有用な新 規ピロ ロアゼピン化合物およびその塩、 それらの製造法並びにそれ らを有効成分とする循環器系疾患治療剤に関する。
10 背景技術
セロ トニンは血液成分である血小板に多く 含まれ、 ト ロ ンポキサ ン Asや A D P、 コラーゲンなどの刺激に際して放出され、 血小板 および血管平滑筋細胞にあるセロ トニン 2受容体の活性化を介 して 種々の血小板凝集物質の放出やノルェピネフ リ ンによる 受容体
15 を介した血管収縮に相乗的に働き、 強い血小板凝集や血管収縮を引 き起こすこ とが知られている [P.M.Vanhoutte. Journal of Cardiovascular Pharmacology. Vo 1 · 17 ( Supple · 5 ), S6 - S 12 ( 1991 ) ] 0
現在このよ うな点に注目 し、 セロ トニン 2受容体拮抗薬を、 高血 圧症や例えば狭心症、 心筋梗塞、 心不全、 P T C A後の再狭窄の如
20 き虚血性疾患用に対しての血栓形成や血管の収縮を抑制する循環器 系疾患治療剤と して開発する こ とが望まれているが、 未だ十分な掊 抗作用および選択性を有する薬剤が得られていないのが現状であつ た。 さ ら に、 抗セロ 卜ニン作用以外に T i遮断作用を併有する薬剤 は、 α ι遮断作用に基づ く 降圧作用が有する起立性低血圧、 反射性
25 頻脈などの副作用を軽減する こ とが期待され、 両作用を有する薬剤 が開発されているが、 未だ十分な降圧作用を有するものは提供され ていない。
発明の開示
上記のような実情に鑑み、 本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、 強力な抗セ π トニン作用を有し、 かつ副作用や毒性も低く 、 セロ ト ニン受容体に対する拮抗作用に基づく虚血性心疾患治療剤と して有 用なピロロアゼピン化合物を見岀 した。 また、 本発明化合物のう ちには、 Q ^遮断俘用も併有する化合物があ り 、 副作用の少ない降 圧剤等と して有用であ り 、 広く循環器系疾患治療剤に用い得るもの である こ とを見いだした。
本発明は、 上記知見に基づ く ものであ り 、 次の一般式 (I) また は (II)
(i) (II) [式中、 点線は結合の存在または不存在を示し、 点線結合が存在す る場合、 Z
tは水素原子を、 点線結合が存在しない場合、 Z,が水素 原子で Z
eが水酸基であるか、 Ziと Z
sが一緖になって、 酸素原子 または基 NO I^ (ここで、 R
tは水素原子、 アルキル基、 置換され ていても良いァ リール基または置換されていても良いァラルキル基 を示す) を示し、 Rはアルキル基、 シク ロアルキル基、 シクロアル キル—アルキル基、 置換されていても良いァリ ール基または置換さ れていても良いァラルキル基を示し、 Aはアルキレン基、 アルケニ レン基またはアルキニレン基を示し、 Yは置換されていても良い複 素環基または基
( こ こで、 R sおよび R 3は同一または異なって、 水素原子、 低級ァ ルコキシ基も し く は置換されていても良いァ リ ールォキシ基で置換 されて いても良いアルキル基、 置換されていて も良いァ リ ール基ま たは置換されていても良いァラルキル基を示す) ]
で表される ピロ ロアゼピン化合物およびその塩、 それらの製造法並 びにそれらを有効成分とする循環器系疾患治療剤を提供するもので ある。 発明を実施するための最良の形態
本発明のピロ ロアゼピン化合物 ( I ) および (I I ) において、 基 Rの好ま しい例と しては、 メ チル基、 ェチル基、 n —プロ ピル基、 ィ ソブロ ピル基、 n —ペンチル基等の炭素数 1 〜 8の分岐 していて も良いアルキル基、 シ ク ロプロ ピル基、 シク ロペンチル基、 シク ロ へキシル基等の炭素数 3 ~ 8 のシ ク ロアルキル基、 シク ロプロ ピル メ チル基、 シクロへキシルメ チル基、 シク ロへキシルェチル基等の 炭素数 3 〜 8のシク ロアルキル—アルキル基、 フエニル基、 1 また はそれ以上のフ ッ素、 塩素、 臭素等のハロ ゲン原子、 メ チル基、 ェ チル基等の炭素数 1 〜 4のアルキル基、 メ 卜キシ基、 エ トキシ基等 の炭素数 1 〜 4のアルコキシ基で置換されたフエニル基、 ナフチル 基等のァ リール基、 ジフエニルメ チル基、 ベンジル基、 フエネチル 基等のァラルキル基が挙げられ、 この際芳香環部が 1 以上の上記ハ ロゲン原子、 アルキル基、 アルコキシ基で置換されて いても良い。 これらの中で、 メ チル基、 ェチル基、 ベンジル基が特に好ま しい。 また、 基 Aの好ま しい例と しては、 エチ レン基、 ト リ メ チ レン基
テ トラメチレン基、 ペンタメチレン基、 3 , 3 —ジメ チルペン夕メ チレン基、 ォク夕メチレン基等の炭素数 2 ~ 1 0の分岐していても 良いアルキレン基、 2—ブテニレン基、 3 —ペンテ二レン基等の炭 素数 4 ~ 1 0の分岐していても良いアルケニレン基、 2—ブチニレ ン基、 3—ペンチ二レン基等の炭素数 4:〜 1 0の分岐していても良 いアルキニレン基が挙げられ、 卜 リ メチレン基、 テ トラメチレン基、 ペンタメチレン基が特に好ま しい。
更に、 基 および Zsについて、 好ま しい例と しては、 点線結合 が存在せず、 が水素原子で Zsが水酸基であるものや、 Ziと Zs が一緒になって酸素原子または - N O Riを示すものが挙げられる。 また、 基 - N O R,中の Riの好ま しい例と しては、 水素原子、 メ チル基、 ェチル基、 イ ソプロ ピル基等の炭素数 1〜4の分岐してい ても良い.アルキル基、 フエニル基または 1以上の上記ハロゲン原子、 アルキル基、 アルコキシ基で笸換されたフエニル基等のァリール基、 ベンジル基、 ジフエ二ルメチル基等のァラルキル基が挙げられ、 こ の際、 芳香璟部が 1以上の上記これら上記ハロゲン原子、 アルキル 基、 アルコキシ基で置換されていても良い。 これらの中で、 水素 原子およびメチル基が特に好ま しい。 · 更にまた、 基 - Yの好ま しい例と しては、 基
において、 R
SR
3が同一または異なって、 水素原子、 メ チル基、 ェ チル基、 n—プロ ビル基などの低級アルキル基、 3 —メ トキシブロ ピル基、 2—フエノ キシェチル基、 2— ( 2—メ トキシフエニルォ キシ) ェチル基等の低級アルコキシ基も し く は置換されていても良 ぃァ リ ールォキシ基で置換されたアルキル基、 フエニル基、 2 —メ 卜キシフエニル基等の置換されていても良いァ リ ール基または 2—
( 3 , 4 — ジメ ト キシフエ二ル) ェチル基等の置換されていても良 ぃァラルキル基が挙げられ、 または、 ピぺラジン、 ホモ ピぺラ ジン、 ピペ リ ジン、 ィ ミ ダゾ一ル等から誘導される 1 価の基で代表される 複素環基が挙げられ、 これらは置換されて いても良く 、 例えばよ り 好ま しいもの と して次の複素璟基が挙げられる。
ハし 2/m
[式中、 および R 6は、 水素原子または分岐 していても良いアル キル基、 好ま し く は水素原子またはメ チル基、 ェチル基等の低級ァ ルキル基を^ し、 Wが C一 R e ( R eは、 好ま し く は水素原子ま たは メ チル基、 ェチル基等の炭素数 1 ~ 4のアルキル基であ り 、 特に好 ま し く は水素原子である) である場合は、 mは 0 、 1 または 2 、 好 ま し く は 1 であ り 、 B は酸素原子、 硫黄原子、 カルボニル基、 スル フ ィ ニル基、 スルホニル基、 アルキ レン基 (好ま し く はメチレ ン基) 、 アルケニレ ン基 (好ま し く は 2 —プロべ二レ ン基) 、 置換されて いても良いフエニルメ チレン基、 置換されていても良い ヒ ド ロキシ メ チレ ン基、 置換されていても良い環状も し く は非環状ァセタール 基を示 し、 このうち、 カルボニル基が特に好ま しい。 置換してい ても良い環状も し く は非環状ァセタールの例と しては、
— C — — C— f 、0 、0 —八
H3C0 OCH H5C2O OC2H5
等が挙げられる。
Wが窒素原子である場合は、 mは 1または 2、 好ま し く は 1であ り 、 Bはカルボニル基、 スルホニル基、 アルキレ ン基 (好ま し く は メ チレン基) 、 アルケニレ ン基 (好ま し く は 2—プロぺニレ ン基) 、 置換されていても良いフエニルメ チレン基である。
また、 nは 0または 1であ り 、 Dは置換されていても良いァ リ一 ル基または置換されていても良い芳香族複素環基、 好ま し く は、 フ ェニル基、 1以上の上記ハロゲン原子、 アルキル基も し く はアルコ キシ基で置換されたフエニル基またはピリ ミ ジニル基、 ピ リ ジル基、 ベンズイ ソチアゾリル基、 ベンズイ ソキサゾリル基も し く はフ リル 基であ り 、 好ま しく は、 フエニル基またはハロゲン原子も し く はァ ルコキシ基で置換されたフエニル基である ]
本発明化合物 (I) および (Π) 中には、 異性体が存在するもの も多く 含まれるが、 本発明においてはこれらの異性体すベてを含む。 例えば、 ピロロアゼビン環の 4位にヒ ドロキシィ ミ ノ基または 0 一置換ヒ 卜-口キシィ ミ ノ基を有する場合、 ( E ) —異性体と ( Z ) 一異性体が存在するが、 本発明化合物にはこれら値々の異性体およ びこれらの混合物を含む。
本発明のピロロアゼビン化合物 (I) および (Π) は、 種々の方 法によ り製造するこ とができるが、 例えば以下に示す方法の何れか によ り製造することが好ま しい。
方 法 1 :
ピロ ロアゼビン化合物 (I) および (II) のうち、 と Z
sが一 緒になって酸素原子を示す化合物 (la) および (Ila) は、 次の反 応式に従い、 一般式 (III) で表される化合物を式 (V) で表される 化合物に変換し、 次いでこの化合物 (V) に式 (π) で表わされる 含窒素化合物またはその塩を反応させる ことによ り得られる。
(III)
(式中、 A、 Rおよび Yは前記 した意味を有し、 Xおよび X' は同 一または異なってァ ミ ノ基と容易に交換 しう る基を示す)
化合物 (ΠΙ ) から化合物 (V) への変換は、 化合物 (ΠΙ ) を無 機も し く は有機塩基で処理した後、 化合物 (IV) を反応させるか、 またはこれら塩基の共存下、 化合物 (III ) に化合物 (IV) を作用 させる こ と によ り行なわれる。
化合物 (IV) の基 Xおよび X' における、 ァ ミ ノ基と容易に交換 しう る基と しては、 塩素、 臭素等のハロゲン原子、 メタ ンスルホ二 ノレォキシ基のようなアルキルスルホニルォキシ基または P— トルェ ンスルホニルォキシ基のようなァ リールスルホニルォキシ基等が挙 げられる。 また、 無機も しく は有機塩基と しては、 水素化ナ 卜 リ ゥム、 水素化カ リ ウム、 n—ブチルリチウム、 カ リ ウム t 一ブ ト キシ ド等が挙げられる。 更にこの反応に使用される溶媒と しては、 エーテル、 テ トラ ヒ ドロフラン、 ジォキサン、 ジメチルホルムアミ ド、 N—メチルビ口 リ ドン、 ジメチルスルホキシ ド等が例示され、 反応は一 2 0 °C〜還流温度で行なわれる。
化合物 (V) と含窒素化合物 (VI) を反応させ、 化合物 (la) お ょぴ (Ila) を製造するには、 前記の溶媒またはメタ ノール、 ェ夕 ノ ール、 プロパノール、 ブ夕 ノールなどの溶媒中で、 化合物 (V) に含窒素化合物 (VI) またはその有機酸も し く は無機酸塩を、 必要 に応じて ト リ ェチルァミ ン、 ビリ ジン、 コ リ ジン、 1 , 8 —ジァザ ビシクロ [ 5.4.0 ] ゥンデク一 7—ェン ( D B U ) 、 カ リ ウム t—ブ トキシ ドなどの有機塩基や、 炭酸力 リ ウム、 炭酸ナ ト リ ウム、 水酸化カ リ ウム、 水酸化ナ ト リ ウム、 水素化ナ ト リ ウムなどの無機 塩基と共に、 また、 必要に応じ、 ヨ ウ化ナ ト リ ウム、 ヨ ウ化力 リ ウ ムなどのヨウ化物を添加して、 0 〜 1 5 0 °Cで反応させれば良い。 上記反応においては、 反応条件の変更によって化合物 (la) およ び (Ila) の生成割合を変化させることが可能である。 一例を示せ ば、 反応の際にヨウ化ナ ト リ ウムを添加するこ とによ り 、 化合物 (la) の割合を著し く増加させるこ とができる。
含窒素化合物 (VI) の例と しては、 ジメチルァミ ン、 イ ソブロ ビ ルァミ ン、 tーブチルァミ ン、 3 —フエニルプロ ビルアミ ン、 2— フエノ キシェチルァミ ン、 N—メチル一 3, 4ージメ トキシフエネ チルァミ ン、 N—ブロ ビル一 2— ( 8—ヒ ドロキシ— 1 , 2 , 3 , 4 ーテ 卜ラ ヒ ドロナフチル) ァミ ン、 1一エ トキシカルボ二ルビペラ
ジン、 1 —フエ二ルビペラ ジン、 1 一 ( 2 —メ ト キシフエニル) ピ ペラ ジン、 1 — ( 3 —メ トキシフ エニル) ピぺラ ジン、 1 一 ( 4— メ ト キシフエ二ル) ピぺラ ジン、 1 一 ( 2 — ク ロ 口フエニル) ピぺ ラ ジン、 1 — ( 3 — ク ロ 口 フエニル) ピぺラ ジン、 1 一 ( 4— ク ロ 口 フエニル) ピぺラ ジン、 1 一 ( 4一フルオロフェニル) ピペラ ジ ン、 1 一 ( 2 - ピ リ ジル) ピぺラ ジン、 1 — ( 2 — ピ リ ミ ジル) ピ ペラ ジン、 1 一ベンジルピペラ ジン、 1 ー ジフエ二ルメ チルビペラ ジン、 1 一 シンナミルビペラ ジン、 1 一 ( 1, 4一べンゾジォキサ ン一 2 —イノレメ チル) ピぺラ ジン、 1 —ベンゾィ ルビペラジン、 1 一 ( 4 一べンジルォキシベンゾィ ル) ピぺラジン、 1 一 ( 4 ー ヒ ド ロキシベンゾィル) ピぺラ ジン、 2 —フ ロイルビペラ ジン、 4 ーフ ェニル ビペ リ ジン、 4一ベンジルピペ リ ジン、 α , α— ビス ( 4 一 フルオロ フェニル) 一 4ー ピペリ ジンメ タ ノール、 4— ( ジフエ二 ルメ トキシ) ピぺ リ ジン、 4— ( 4一フルォロベンゾィ ル) ビペ リ ジン、 4 一べンゾィ ルビペ リ ジン、 4一 ( 4—メ トキシベンゾィル) ピぺリ ジン、 4 一 ( 4 一 ク ロ 口べンゾィ ル) ピぺ リ ジン、 3 — ( 4 一 フルォロベンゾィゾレ) ピぺ リ ジン、 3 —ベンゾィルピロ リ ジン、 3 — ( 4一フルォ口べンゾィル) ピロ リ ジン、 4— ( 4 一フルォロ フ エノ キシ ) ピぺ リ ジン、 4 一 [ ( 4一 フルオロフェニル) チォ ] ピぺリ ジン、 4— [ ( 4一フルオロ フェニル) スルフ ィ エル ] ピぺ リ ジン、 4一 [ ( 4 一 フルオロフェニル) スルフォニル ] ピベ リ ジ ン、 4一 ( 4一 フルォロベンゾィ ル) ピぺ リ ジン エチレ ンァセ夕 —ル、 イ ミダゾ一ル等が挙げられ、 これらは何れも公知であるか、 公知方法またはこれに準 じた方法で容易に製造される化合物である。 なお、 上記反応において出発原料と して用い られる化合物 (III ) は新規化合物であるが、 これらは、 例えば、 次式に したがって式 (X) で表される 1位置換ピロ一ルー 2 —カルボン酸またはその誘 導体を一般式 (XI ) で表される ーァラニン若 し く はその誘導体ま たはそれらの有機も し く は無機塩と反応させ、 必要に応じて脱保護
して一般式 (χπ) で表される化合物を得、 この化合物を閉環せし めることによ り製造することができる。
(X) (XI )
(XII )
(式中、 IIは前記した意味を有し、 は水素原子若し く はカルボ キシル基の保護基を、 Qは水酸基またはァミ ノ基と容易に交換しう る基を示す)
化合物 (X ) の基 Qにおけるァミ ノ基と容易に交換しう る基と し ては、 ハロゲン原子、 カルボン酸残基等が挙げられる。 また、 化 合物 (XI ) の基 R7において、 カルボキシル基の保護基と しては、 メチル基、 ェチル基、 n—プロビル基、 イ ソプロ ビル基、 n—プチ ル基、 イ ソプチル基、 t一ブチル基等の低級アルキル基 ; ベンジル 基、 9 —アンス リルメチル基等の CT〜 C2Bァラルキル基のほか、 「プロテクティブ グルーブス イ ン オーガニック シンセシス
( Protective Groups in Organic Synthesis ) 」 (T.W. Greene 著; JohnWiley k Sons社) 等に記載の一般に使用されて いる保護基 を利用するこ とができ る。
また、 化合物 (XII ) の合成には、 「コ ンペンディ ウム ォブ ォ —ガニ ヅ ク シ ンセチ ヅ ク メ ソ ヅズ ( Compendium of Organic Synthetic Methods ) 」 ( WILEY- INTERSCIENCE ; A Division of Joh n Wiley k Sons社) 等に記載の多様な方法を利用する こ とができる。
その一例と しては、 1位置換ピロ一ルー 2 —力ルボン酸 (化合物 (X ) 中、 Q = O H ) と 、 化合物 (XI ) で表される /5—ァラニン若 し く はその誘導体またはそれらの有機若 し く は無機塩を必要に応 じ て有機または無機塩基の存在下、 ジェチル リ ン酸シアニ ド ( D E P C ) 、 ジフエニル リ ン酸アジ ド ( D P P A ) 、 ジシク ロへキシルカ ルボジイ ミ ド ( D C C ) 、 1 ーェチルー 3 — ( 3 — ジメ チルァ ミ ノ プロ ピル) カルボジイ ミ ド塩酸塩、 2— ョ一 ド ー 1 — メ チルピ リ ジ ニゥムアイ オダィ ド等の有機化合物または四塩化ケィ 素、 四塩化ス ズなどの無機化合物で処理する方法、 1位置換ピロ一ルー 2 —カル ボ ン酸を常法によ り酸ハロ ゲン化物、 対称酸無水物、 混合酸無水物、 p — 二 卜 口フエニルエステル等の活性エステル等と した後、 必要に 応 じて有機または無機塩基の存在下、 化合物 (XI ) と反応させる方 法等を挙げる こ とができる。
得られた化合物 (XII ) は、 必要に応じて酸若 し く は塩基の作用 によ り または接触還元等の適当な手段によって保護基を除去 した後、 環化反応に付される。
この環化反応は、 化合物 (XII ) をメ タ ンスルフ ォ ン酸などの有 機酸または硫酸、 ポ リ リ ン酸などの無機酸と共に、 又はこれら に五 酸化リ ンを加えた混合物と共に室温〜 1 7 0 ° (:、 好ま し く は 8 0〜 1 2 0 °Cで処理する こ と によ り行なわれる。
この場合、 必要に応 じて反応に関与しない溶媒を加えても良い。 また、 環化反応と して、 化合物 (XII) に、 必要に応 じて触媒を添
加した後、 塩化ォキサリル、 塩化チォニル、 臭化チォニル、 臭化ォ キサリル、 ホスゲン、 三塩化リ ン、 三臭化リ ン、 塩化ホスホ リル、 臭化ホスホ リル等で処理して対応する酸ハロゲン化物と し、 これを ジクロロメタン、 1, 2 —ジクロロェ夕ン、 ニ ト ロメ夕ンなどの溶 媒中、 塩化アルミニウム、 臭化アルミニウム、 三フヅ化ホウ素 ' ェ 一テル錯体、 四塩化スズ等のルイ ス酸の存在下、 一 2 0 eC〜還流温 度で処理するこ とによって、 または酢酸中で加熱するこ とによって も実施できる。
上記の方法によ り得られた化合物 (III) は、 そのまま本発明化 合物 (I) または (Π) を製造するための原料とすることもできる が、 必要に応じて一般に用い られる精製方法、 例えば再結晶やカラ ムクロマ 卜グラフ ィ一によ り精製してから利用 しても良い。
方 法 2 :
ピロロアゼビン化合物 (I) のうち、 Ztおよび Zsが一緖になつ て酸素原子を示す化合物 (la) は、 次の反応式に従い一般式 (III) で表される化合物に一般式 (VII) で表される含窒素化合物または その塩を反応させる こ とによ り得られる。
(III) (la)
(式中、 A、 R、 X および Yは前記した意味を有する)
化合物 (ΙΠ) から化合物 (la) への変換は、 方法 1 に示した化合
物 (III ) から化合物 (V ) への変換と同様条件で実施できる。
方 法 3 :
ピロ ロアゼピン化合物 (I ) のうち、 Z iおよび Z2が一緖になつ て N O を示す化合物 ( lb ) は、 次に示す反応式に従い、 ① 前記 の反応で得られる化合物 ( la ) に式 (VIII ) で表される ヒ ド ロキシ ルアミ ン若 し く はその誘導体またはそれ らの塩を作用させるか、 ② 同 じ く 前記の化合物 (V ) に、 ヒ ド ロキシルァ ミ ン若 し く はその誘 導体 (VIII ) またはそれらの塩を作用させた後、 含窒素化合物 (VI ) またはそれらの塩を作用させるこ と によ り製造される。
4
(V) (la)
(IX) (lb)
(式中、 A、 R、 Rt v Xおよび Yは前記した意味を有する) 上記の化合物 (la) または (V ) と、 ヒ ドロキシルァミ ンまたは その誘導体 (VIII) との反応は、 必要に応じて、 ビリ ジン、 卜 リエ チルァミ ン、 コ リ ジン、 D B U、 酢酸ナ ト リ ウムなどの有機塩基や
炭酸力 リ ゥム、 水酸化ナ ト リ ゥムなどの無機塩基の存在下実施され、 ヒ ド ロ キシルァ ミ ンま たはその誘導体 (VIII ) と しては、 その有機 酸塩若 し く は無機酸塩も利用する こ とができる。
この反応は、 必要に応じて適当な溶媒、 例えば、 メ タ ノール、 ェ 夕 ノール、 プロパノ ール、 テ トラ ヒ ドロ フラ ン、 ジメ チルホルムァ ミ ド、 ジメ チルスルホキシ ドなどを用い、 0 °C〜還流温度、 好ま し く は 0 °C〜 ; L 0 0 °Cで行なわれる。
上記反応において、 化合物 (V) と化合物 (VIII ) を反応させた 時に得られる化合物 (IX) は、 更に方法 1 に示 した方法によ り 含窒 素化合物 ( VI ) と反応させ、 化合物 ( lb ) に導く こ とができる。 化合物 (lb) の製造に当 り 、 化合物 (V) に ヒ ド ロ キシルァミ ン またはその誘導体 (VIII ) を反応させるか、 化合物 (la) に反応さ せるかは、 含窒素化合物 (VI ) の構造、 性質によって定め られる。 すなわち、 含窒素化合物 (VI) の中に、 例えばカルボニル基のよ うなヒ ド ロキシルァ ミ ンまたはその誘導体 (VIII ) と反応する基が ある場合に'は、 化合物 ( V ) に ヒ ドロキシルァ ミ ンまたはその誘導 体 (VIII ) を反応させる方法を選択する こ とが好ま しい。
また、 ピロ ロアゼピン化合物 (II ) 中、 および Z2が一緒にな つて N 0 で表される化合物 (lib) は、 次に示す反応式に従い、 上記と全く 同 じ方法で製造するこ とができる。
(Ila) (lib)
(式中、 A、 E、 Rtおよび Yは前記した意味を有する)
方 法 4 :
ピロ ロアゼピン化合物 (I) および (II) のうち、 が水素原子 で、 Zsが水酸基で表される化合物 (Ic) および (lie) は、 次式に 従い、 前述の反応式で得られる化合物 (la) または (Ila) を還元 するこ と によ り得られる。
(la) (Ie)
(Ha) (lie
(式中、 A、 Rおよび Yは前記した意味を有する )
上記の反応は、 一般式 (la) または (Ila) で表される化合物を 水素化ホウ素ナ ト リ ウム、 水素化ホウ素カ リ ウム、 水素化シァノホ ゥ素ナ ト リ ウム、 水素化 ト リ n—ブチルスズ等の還元剤を用い、 通
常使用 される溶媒中、 — 7 8 °C〜還流温度、 好ま し く は、 一 2 0 °C 〜室温で処理するこ と によ り得られる。
また、 ラネ一二ヅケル等を使用する接触還元によっても化合物 (la) および (Ila) をそれぞれ化合物 (Ic ) および (lie ) へと変 換する こ とができる。
方 法 5 :
ピロ ロアゼピン化合物 ( I ) および (II ) のうち、 点線が存在 し て二重結合を示し、 Z ,が水素原子である化合物 (Id ) および ( lid ) は、 次式に従い、 前述の反応で得られる化合物 (Ic) および ( lie ) を脱水処理する こ と によ り製造される。
(Ic ( Id )
(lie ) did)
(式中、 A、 Rおよび Yは前記した意味を有する) 上記反応は、 一般式 (Ic) または (lie) で表される化合物を、 必要に応じて水、 メタ ノール、 エタ ノール、 クロ 口ホルム、 トノレエ ン、 酢酸ェチル等の溶媒中、 塩化水素、 臭化水素、 硫酸、 メ タ ンス ルホン酸、 p— トルエンスルホン酸等の酸によ り 、 — 2 0 °C~ 1 0 0 °C、 好ま し く は、 一 20。C〜室温の条件で処理するこ とによ り得 られる。
また、 一般式 (Ic) または (lie) で表される化合物に、 必要に 応じてジクロ ロメタン、 クロ口ホルム、 トルエン等の溶媒中、 メタ ンスルホニルクロライ ド、 p— トルエンスルホニルクロライ ド、 三 塩化リ ン、 ォキシ塩化リ ン、 塩化チォニル等と ト リェチルァミ ン、 コ リ ジン、 ピ リ ジン等の塩基を作用させても化合物 (Id) または (lid ) へ変換することができる。
以上のよう に して得られた本発明化合物 (I) および (Π) は、 必要に応じて種々の酸を作用させてその塩と した後、 再結晶、 カラ ムクロマ 卜グラフィ一等の手段で精製することもできる。
ピロ ロアゼビン化合物 (I) および (II) をその塩とするために 利用される酸と しては、 塩酸、 硝酸、 硫酸、 リ ン酸、 臭化水素酸等 の無機酸およびマレイ ン酸、 フマル酸、 酒石酸、 乳酸、 クェン酸、 酢酸、 メタンスルホン酸、 p— トルエンスルホン酸、 アジビン酸、 パルミチン酸、 タンニン酸等の有機酸を挙げるこ とができる。
叙上の如く して得られる本発明の ピロ ロアゼピン化合物 (I) お よび (II) ならびにそれらの塩は、 後記試験例で示す如く抗セロ 卜 ニン作用および抗 作甩を有し、 また、 毒性試験の結果、 安全性 の高いものであった。 したがって本発明化合物は、 虚血性心疾患 や高血圧症な'どの循環器系疾患治療剤と して利用するこ とができる。 本発明のピロロアゼビン化合物 (I) または (II) を医薬と して 用いる場合、 それ自体で有効量を投与しても良いが、 公知の製剤の 手法を利用 し、 各種の剤形と し、 投与する こともできる。
医薬と しての投与剤形の例と しては、 錠剤、 散剤、 顆粒剤、 カブ セル剤、 シロ ップ剤等の経口投与薬剤、 注射剤、 坐剤等の非経口投 与薬剤を挙げる こ とができ、 何れの場合にも製剤上使用 される公知 の液体も し く は固体の希釈剤または担体を使用するこ とができる。 このよ うな希釈剤や担体の例と しては、 ポ リ ビニルピロ リ ド ン、 アラ ビアゴム、 ゼラチン、 ソルビヅ ト 、 シクロデキス 卜 リ ン、 トラ ガカン 卜 、 ステア リ ン酸マグネシウム、 タルク、 ポ リエチレ ングリ コール、 ポ リ ビニルアルコール、 シ リ カ、 乳糖、 結晶セルロース、 砂糖、 澱粉、 リ ン酸カルシ ウム、 植物油、 カルボキシメ チルセル口 —ス、 ラ ウ リ ル硫酸ナ ト リ ウム、 水、 エタ ノ ール、 グ リ セ リ ン、 マ ンニ ト ール、 シロ ップ等が挙げられる。
本発明化合物を医薬と して使用する場合の投与量は、 投与の目的、 投与対象者の年齢、 体重、 状態等によ り異なるが、 経口投与の場合、 —般に 0. 1 〜 1 0 0 0 m g/曰程度とすれば良い。 次に実施例および試験例を挙げて本発明を更に詳し く 説明するが、 本発明はなんら これら実施例等に制約されるものではない。
実 施 例 1
ベンジル 3 — [ 2 — ( 1 一メ チルピロ一ル) 力ルポキサミ ド ] プロ ピオネー ト (化合物 1 ) の合成 :
1 一メ チル— 2 — ピロ一ルカルボン酸 3 7.5 4 g ( 3 0 0 m m o 1 ) 、 ?—ァラニンべンジルエステル · ト シル酸塩 1 2 6.5 1 g ( 3 6 0 m m o 1 ) 、 ジェチルシアノ ホスホネー ト 5 8.7 6 g ( 3 6 0 m m 0 1 ) のジメ チルホルムア ミ ド ( D M F ) ( 4 0 0 m 1 ) 溶液中へ、 冷却攪拌下に 卜 リ エチルァ ミ ン 7 2.8 6 g ( 7 2 O m m o l ) -の D M F ( 1 0 0 m l ) 溶液をゆっ く り加え、 室温で 1 5時間攪拌する。 反応混合物を減圧濃縮後、 酢酸ェチルーベン ゼン ( 3 : 1 V/V) 1 1 を加え、 有機層を飽和炭酸カ リ ウム水溶液、 水、 5 % —塩酸、 水、 飽和食塩水で洗浄 し、 無水硫酸ナ ト リ ウムで
乾燥する。 溶媒を減圧濃縮し、 得られる油状物をへキサンで、 処 理する と結晶化する。 この結晶をへキサンで洗浄後、 齚酸ェチル 一イ ソプロ ピルェ一テルから再結晶する と、 標題化合物 6 8 - 6 0 g (収率 8 0 % ) が得られる。
形 状 : 無色針状晶
融 点 : 6 1.0— 6 2.0 °C
実 施 例 2
実施例 1 において、 1一メチル - 2— ピロ一ルカルボン酸のかわ り に 1 ーェチルー 2— ピロ一ルカルボン酸、 1 一べンジルー 2— ピ 口一ルカルボン酸を使う と、 それぞれ化合物 2 , 3が得られる。
( 化 合 物 2 )
ベンジル 3— [ 2 - ( 1ーェチルビロール) カルボキサミ ド ] プロ ピオネー ト
( 化 合 物 3 )
ベンジル 3— [ 2— ( 1—ベンジルビロール) カルボキサミ ド ] プロ ビオネ一 ト
実 施 例 3
3 — [ 2— ( 1 ーメチルビロール) カルボキサミ ド ] ブロ ビ オン酸 (化合物 4 ) の合成 :
実施例 1で得られる化合物 1、 2 7.7 8 g ( 9 7 m m o 1 ) お よび 5 %—パラジウム炭素 2.78 gのテ トラ ヒ ドロフラン ( T H F ) ( 3 5 0 m l ) 懸濁液を水素気流 (常圧) 中で、 激しく攪拌す る。 シ リカゲル薄層クロマ 卜グラフ ィ 一にて原料の消失を確認後、 反応混合物を瀘過し、 不溶物を T H Fで洗浄する。 瀘液と洗液を 合せて減圧濃縮する と、 1 8.9 6 g (収率 9 9 % ) の標題化合物 を得られる。
本品は十分に純粋であるが、 必要に応じてク ロ 口ホルム一へキサ ンよ り再結晶できる。
形 状 : 無色針状晶
融 点 : 1 3 5.0 — 1 3 7.0 °C
実 施 例 4
実施例 3で化合物 1 のかわ り に化合物 2 , 3を用いると、 それぞ れ化合物 5, 6が得られる。
( 化 合 物 5 )
3 - [ 2 - ( 1 ーェチルビロール) カルポキサミ ド ] プロ ピオン 酸
( 化 合 物 6 )
3 — [ 2— ( 1 一ベンジルピロール) カルボキサミ ド ] プロ ピオ ン酸
実 施 例 5
1 —メ チルー 6, 7 —ジ ヒ ドロ ピロ 口 [ 2, 3 - c ] ァゼピン - 4 , 8 ( 1 H , 5 H ) ー ジオン (化合物 7 ) の合成 : 実施例 3で得られた化合物 4、 2 8.0 g ( 1 3 m m o 1 ) と ポ リ リ ン酸 ( 8 0 % ) 1 0 0 0 gの混合物を 1 0 0 °Cで 3 0分間 激 し く 攪拌する。 反応混合物を水水 ( 2 1 ) 中にあけ、 水層を塩 ィ匕ナ ト リ ウムで飽和後、 ク ロ 口ホルムで抽出する。 クロ 口ホルム 層を飽和塩化ナ 卜 リ ゥム水溶液で洗浄し、 無水硫酸ナ ト リ ウムで乾 燥後、 減圧濃縮する。
得られる粗結晶を活性アルミ ナと してメルク社の A r t . 1 0 9 7 を使用するアルミ ナカラムクロマ トグラフ ィ ー ( 3 % メ タノ 一 ルー ク ロ ロホルム) で精製する と 1 7. l g (収率 6 7 % ) の標題 化合物が得られる。
本品は十分に純粋であるが必要に応じてァセ トニ 卜 リルよ り 再結 晶でき る。
実 施 例 6
実施例 5 において、 化合物 4のかわ り に、 それぞれ化合物 5 、 6 を用いる と、 それぞれ化合物 8、' 9が得られる。
( 化 合 物 8 )
1ーェチルー 6 , 7—ジヒ ドロ ピロ 口 [ 2 , 3 — c ] ァゼビン一 4 , 8 ( 1 H , 5 H ) —ジオン
( 化 合 物 9 )
1一ベンジル一 6, 7 —ジヒ ドロ ピロ 口 [ 2 , 3 - c ] ァゼビン一 4, 8 ( 1 H, 5 H ) —ジオン
実 施 例 7
7 - ( 3—クロ 口プロ ピル) 一 1 一メ チル— 6 , 7 —ジヒ ド 口 ピロ口 [ 2 , 3 — c ] ァゼピン一 4 , 8 ( 1 H , 5 H ) —ジ オン (化合物 1 0 ) の合成 :
水素化ナ ト リ ウム ( 6 0 % ) 0.8 0 g ( 2 0 mm o l ) を D M
F ( 1 1 0 m l ) に懸濁し、 実施例 5で得られた化合物 7、 3.5 6 g ( 2 0 m m o 1 ) の D M F ( 1 0 m l ) 溶液を窒素気流中、 氷 冷攪拌下に加えた後、 6 0 °Cで 1 0分間攪拌する。 次いで、 反応 混合物を水冷し、 攪拌下に 1 , 3 —ジクロ口プロパン 9.0 4 g ( 8 0 m ra o 1 ) を加え、 0 eCで 1時間、 室温で 3 0分間攪拌する。 反応混合物を減圧瀵縮し、 得られる油状物に酢酸ェチルーベンゼ ン ( 3 : 1 V/V) 5 00 m lを加えて、 1 0 %—クェン酸水溶液、 水、 飽和食塩水の頫に洗浄し、 無水硫酸ナ ト リ ウムで乾燥後、 溶媒 を減圧留去する。 得られる油状物をシ リ カゲルと してメルク社の A r t .9 3 8 5 (以下の実施例についても同一の物を使用) を用 いるシ リ カゲルカラムクロマ トグラフィ ー (酢酸ェチルーへキサン = 1 : 1 ) にて精製する と 1.8 4 g (収率 3 6 % ) の標題化合物 が得られる。
本品は十分に純粋であるが、 必要に応じて、 イ ソプロ ビルエーテ ルよ り再結晶できる。
実 施 例 8
実施例 7において、 1, 3 —ジクロ ロブ口パンにかえて、 それぞ れ 1 , 4—ジブロモブタ ン、 1 , 5 —ジク ロ 口ペンタンを使用する と、 それぞれ化合物 1 1、 1 2が得られる。
( 化 合 物 1 1 )
7 - ( 4ーブロモブチル) 一 1 ー メ チルー 6, 7 — ジ ヒ ド ロ ピロ 口 [ 2 , 3 — c ] ァゼピン一 4 , 8 ( 1 H , 5 H ) — ジオン
( ィ匕 合 物 1 2 )
7 — ( 5 — ク ロ 口ペンチル) 一 1 ーメ チルー 6, 7 -ジ ヒ ド ロ ピ ロ ロ [ 2 , 3— C ] ァゼピン一 4 , 8 ( 1 H , 5 H ) -ジオン 実 施 例 9
実施例 7 において、 化合物 7 にかえて、 それぞれ化合物 8、 9を 使用する と、 それぞれ化合物 1 3、 1 4が得られる。
( 化 合 物 1 3 )
7 - ( 3 — ク ロ 口プロ ピル) 一 1 ーェチルー 6 , 7 — ジ ヒ ドロ ピ ロ ロ [ 2 , 3 — c ] ァゼピン一 4 , 8 ( 1 H , 5 H ) — ジオン
( ィ匕 合 物 1 4 )
1 —ベンジル一 7 — ( 3 — クロ ロブ口 ピル) — 6, 7—ジ ヒ ドロ ピロ 口 [ 2, 3 — c ] ァゼピンー 4, 8 ( 1 H , 5 H ) ー ジオン 実 施 例 1 0
7 - ( 3 — ク ロ ロブ口 ビル) 一 4 — ヒ ド ロキシィ ミ ノ 一 1 — メ チルー 4 , 5, 6 , 7 —テ トラ ヒ ドロ ピロ 口 [ 2, 3 _ c ] ァ ゼピン— 8 ( 1 H ) —オン (化合物 1 5 ) の合成 :
実施例 7で得られる化合物 1 0、 3 7 1 m g ( 1. 5 m m o 1 ) および塩酸ヒ ド ロキシルァ ミ ン 1 2 1 m g ( 1. 7 4 m m o l ) の ピ リ ジン ( 2 5 m l ) 溶液を 7 0 °Cで 8時間攪拌する。 反応混合 物を減圧濃縮 し、 残渣にク ロ 口ホルムを加え、 これを半飽和炭酸力 リ ウム水溶液、 水、 飽和食塩水の順に洗浄後、 無水硫酸ナ ト リ ウム で乾燥する。 溶媒を減圧留去 し、 得られる油状物をシ リ カゲル力 ラムク ロ マ トグラフ ィ ー (酢酸ェチルーへキサン = 1 : 1 ) で精製 する と 1 9 0 m g (収率 4 9 % ) の標題化合物が得られる。
実 施 例 1 1
実施例 1 0 において、 化合物 1 0 にかえて化合物 1 3 を使用する
と、 化合物 1 6が得られる。
( 化 合 物 1 6 )
7 - ( 3—クロ 口プロ ピル) 一 1 一ェチル一 4—ヒ ドロキシイ ミ ノ ー 4 , 5 , 6, 7—テ トラヒ ドロ ピロ 口 [ 2 , 3 — c ] ァゼビン一 8 ( 1 H ) —オン
実 施 例 1 2
1 —メチルー 7— [ 4 - ( 4一フエ二ルビペラジン一 1 ーィ ル) ブチル] — 6, 7—ジヒ ドロ ピロ 口 [ 2 , 3— c ] ァゼピ ンー 4 , 8 ( 1 H , 5 H ) ージオン (化合物 1 7 ) の合成 : 実施例 8で得られる化合物 1 1、 1 5 7 m g ( 0.5 mm o l ) 、 1 一フエ二ルビペラジン 243 m g ( 1.5 m m o 1 ) およびヨ ウ 化ナ ト リ ウム 7 5 m g ( 0.5 m m o 1 ) の D M F ( 1 5 m l ) 濁液を室温で 3時間攪拌後、 溶媒を減圧留去する。 残渣に酢酸ェ チルーベンゼン ( 3 : 1 V/V) と水を加えて分液し、 有機層を飽和 重曹水、 飽和食塩水の腹に洗净後、 無水硫酸ナ ト リ ウムで乾燥する。 溶媒を減圧昝去し、 得られる油状物をシ リ カゲルカラムクロマ ト グラフ ィ一 ( 3 %メタノールークロロホルム) で精製すると 1 9 0 m " (収率 9 6 % ) の標題化合物が得られる。
本品は十分に純粋であるが、 必要に応じて酢酸ェチルーェチルェ 一テルよ り再結晶できる。
実 施 例 1 3
実施例 1 2において、 化合物 1 1 にかえて、 それぞれ化合物 1 0、 1 3および 1 4を用い、 8 0〜 1 0 0 °Cで同様に反応を行う と、 そ れぞれ化合物 1 8、 1 9および 20が得られる。
( 化 合 物 1 8 )
1ーメチルー 7— [ 3 - ( 4—フエ二ルビペラジン一 1—ィル) ブロ ビル] — 6 , 7—ジヒ ドロ ピロ 口 [ 2, 3 — C ] ァゼビン一 4 , 8 ( 1 H , 5 H ) ージオン
( 化 合 物 1 9 )
1 一ェチル _ 7 — [ 3 — ( 4—フエ二ル ビペラ ジン一 1 —ィ ル) プロ ピル ] — 6 , 7 — ジ ヒ ド ロ ピロ 口 [ 2, 3 — c ] ァゼピン一 4, 8 ( 1 H , 5 H ) —ジオン
( 化 合 物 2 0 )
1 一べンジルー 7 — [ 3 — ( 4 一 フエ二ルビペラジン一 1 一ィ ル) プロ ピル ] - 6 , 7 — ジ ヒ ド ロ ピロ 口 [ 2, 3 _ c ] ァゼビン一 4 , 8 ( 1 H , 5 H ) ー ジオン
実 施 例 1 4
実施例 1 2 において、 1 — フエ二ルビペラ ジンにかえて 4 -フエ 二ルビペ リ ジンを用い、 同様に実施する と化合物 2 1が得られる。
( 化 合 物 2 1 )
1 ー メ チルー 7 — [ 4 - ( 4一 フエ二ル ビペ リ ジン— 1 一ィ ル) ブチル] — 6, 7 — ジ ヒ ド ロ ピロ 口 [ 2, 3 — c ] ァゼビン一 4 , 8 ( 1 H , 5 H ) ージオン
実 施 例 1 5
実施例 1 2 において、 化合物 1 1および 1 一 フエ二ルビペラ ジン をそれぞれ化合物 1 0および 1 一 ( 3 — メ トキシフエニル) ピペラ ジンにかえ、 8 0 Cで同様に反応を行う と化合物 2 2が得られる。
( 化 合 物 2 2 )
7 — [ 3— [ 4 - ( 3 — メ トキシフエニル) ピぺラ ジン一 1 ーィ ル ] プロ ピル ] 一 1 ーメ チルー 6, 7 —ジ ヒ ドロ ピロ 口 [ 2 , 3 — c ] ァゼビン一 4 , 8 ( 1 H , 5 H ) — ジオン
実 施 例 1 6
7 — [ 3 - [ 4 一 ( 4 ーメ ト キシフエ二ル) ビぺラジン一 1 —ィル ] プロ ビル ] — 1 —メ チル一 6, 7 — ジ ヒ ドロ ピロ 口
[ 2 , 3 - c ] ァゼピン一 4, 8 ( 1 H , 5 H ) —ジオン (化 合物 2 3 ) の合成 :
実施例 7で得られた化合物 1 0、 2 0 0 m g ( 0.7 9 m m o 1 ) 、 1 一 ( 4ー メ トキシフエニル) ビぺラ ジン ·二塩酸塩 6 2 3 m s:
( 2. 3 6 m m o 1 ) 、 炭酸カ リ ウム 6 5 2 m g ( 4. 7 2 m m o 1 ) およびヨウ化ナ ト リ ウム 1 1 8 m g ( 0 . 7 9 ra m o 1 ) の Ό M F ( 2 0 m l ) 懸濁液を、 8 0 °Cで 6 時間撩拌後、 実施例 1 2 と 同様の処理を行う と 1 5 5 m g (収率 4 8 % ) の標題化合物が得ら れる。
実 施 例 1 7
実施例 1 6 において 1 — ( 4ーメ トキシフエニル) ピペラジン' 二塩酸塩にかえてそれぞれ 1 一 ( 2 — ピ リ ミ ジニル) ビぺラジン- 二塩酸塩、 4 一 ( 4一フルオロフエノキシ) ピぺリ ジン 塩酸塩、 4 - ( 4一フルオロフェニルチオ) ピぺ リ ジン 塩酸塩、 2 —フエ ノ キシェチルァミ ンを使用 し、 同様に反応を行う と、 それぞれ化合 物 2 4、 2 5、 2 6、 2 7が得られる。
( 化 合 物 2 4 )
1 ーメチルー 7 — [ 3 — [ 4 一 ( 2 —ピ リ ミ ジニル) ピぺラジン 一 1 —ィル] プロ ビル] 一 6, 7—ジ ヒ ドロ ビロ ロ [ 2 , 3— C ] ァゼピン一 4, 8 ( 1 H , 5 H ) —ジオン
( 化 合 物 2 5 )
7 - [ 3 - [ 4 - ( 4—フルオロフエノキシ) ビぺ リ ジン一 1 — ィル] プロ ピル] 一 1 —メ チルー 6, 7—ジヒ ドロ ピロ 口 [ 2 , 3 - c ] ァゼビン一 4, 8 ( 1 H , 5 H ) -ジオン
( 化 合 物 2 6 )
7 - [ 3 - [ 4 - ( 4一フルオロフェニルチオ) ビぺ リ ジン一 1 —ィル ] プロ ビル] 一 1 ーメチルー 6 , 7 —ジヒ ドロ ピロ 口 [ 2, 3 — c ] ァゼビン一 4, 8 ( 1 H , 5 H ) ージオン
( 化 合 物 2 7 )
1一メチル一 7 — [ 3 — ( 2—フエノ キシェチルァミ ノ ) ブロ ビ ル] 一 6 , 7—ジヒ ドロ ピロ 口 [ 2 , 3 — c ] ァゼビン一 4 , 8 ( 1 H , 5 H ) —ジオン
実 施 例 1 8
実施例 1 6 において、 炭酸カ リ ゥムのかわ り に ト リ エチルァ ミ ン を使用 し、 1 一 ( 4 — メ ト キシフ エ二ル) ピぺラ ジン ·二塩酸塩に かえて、 それぞれ N— メ チルー 3 , 4 — ジメ ト キシフ エネチルア ミ ン塩酸塩、 4 _ ( 4 _ フルォ口べンゾィ ル) ピぺ リ ジン塩酸塩を使 用 し、 同様に反応を行う と 、 それぞれ化合物 2 8 、 2 9が得られる。
( 化 合 物 2 8 )
1 _メ チル— 7 — [ 3 — [ N— メ チル— N— [ 2 - ( 3 , 4— ジ メ トキシフエニル) ェチル ] ァ ミ ノ ] プロ ピル ] 一 6, 7 — ジ ヒ ドロ ピロ 口 [ 2, 3 — c ] ァゼピン一 4, 8 ( 1 H , 5 H ) — ジォ ン
( ィ匕 合 物 2 9 )
7 — [ 3 — [ 4一 ( 4— フルォロベンゾィ ル) ピぺ リ ジン— 1 一 ィル ] プロ ピル ] — 1 一 メ チル一 6 , 7 — ジ ヒ ド ロ ピロ 口 [ 2 , 3 — c ] ァゼピン一 4, 8 ( 1 H , 5 H ) ー ジオン
実 施 例 1 9
実施例 1 6 において、 化合物 1 0および 1 一 ( 4 —メ トキシフエ ニル) ピペラ ジン '二塩酸塩にかえて、 化合物 1 3および 4一 ( 4 一フルォロベンゾィ ル) ピぺ リ ジン塩酸塩を用 い、 同様に反応を行 う と、 化合物 3 0が得られる。
( 化 合 物 3 0 )
1 ーェチルー 7 — [ 3— [ 4一 ( 4 — フルォ口べンゾィノレ) ピぺ リ ジン一 1 —ィ ル ] プロ ピル ] — 6, 7 - ジ ヒ ド ロ ピロ 口 [ 2 , 3 - c ] ァゼピン一 4 , 8 ( 1 H , 5 H ) — ジオン
実 施 例 2 0
7 - [ 3 — [ 4— ( 4一 フルオロ フェニル) ピぺラ ジン— 1 一ィ ル ] プロ ビル ] 一 1 一メ チル一 6 , 7 — ジ ヒ ド ロ ピロ 口
[ 2, 3 — c ] ァゼピン一 4 , 8 ( 1 H , 5 H ) ー ジオン (化 合物 3 1 ) の合成 :
6 0 %—水素化ナ ト リ ウム 48 0 m g ( 1 2 m m 0 1 ) の D M F
( 6 0 m l ) 懸濁液へ、 冷却攪拌下に実施例 5で得られた化合物 7、 1.7 8 ( 1 0 ra m 0 1 ) の D MF ( 20 m l ) 溶液をゆっ く り 加え、 反応混合物を室温で 1時間、 40 °Cで 1 0分間攪拌する。 室 温で反応混合物に 1 一 ( 3—クロロブ口 ビル) — 4一 ( 4一フルォ 口 フエニル) ピぺラジン 3.8 5 g ( 1 5 mm o l ) の D M F ( 20 m l ) 溶液を加え、 室温で 1 6時間攪拌する。
反応混合物に酢酸ェチルーベンゼン ( 2 : 1 V/V) を加え、 有機 層を半飽和炭酸カ リ ウム水溶液、 水 ( 3回) 、 飽和食塩水で洗浄後 無水硫酸ナ ト リ ウムで乾燥する。 溶媒を減圧留去し、 得られる油 状物をシ リカゲルカラムクロマ トグラフィ ー (酢酸ェチル→ 5 %メ タ ノ一ルーク ロロホルム) で精製する と、 1. 7 l g (収率 43 % ) の摞題化合物が得られる。
実 施 例 2 1
実施例 2 0において、 化合物 7 にかえて化合物 8を用いて同様に 反応を行う と化合物 3 2が得られる。
( 化 合 物 3 2 )
1 一ェチル— 7— [ 3— [ - ( 4一フルオロフェニル) ビペラ ジン一 1一ィル] ブロ ビル ] 一 6 , 7—ジヒ ドロ ピロ 口 [ 2, 3 — c ] ァゼピン一 4 , 8 ( 1 H , 5 H ) ー ジオン
実 施 例 22
7 — [ 5 - ( 1 —イ ミダゾリル) ペンチル] — 1 —メ チルー 6, 7—ジヒ ドロ ピロ口 [ 2 , 3— C ] ァゼビン一 4, 8 ( 1 H , 5 H ) ー ジオン (化合物 3 3 ) の合成 :
イ ミダゾール 6 8 m g ( 1 m m 0 1 ) と水素化ナ ト リ ウム ( 6 0 % ) 4 0 ra g- ( 1 m m o 1 ) の D M F ( 1 5 m l ) 懸濁液を窒素 気流中、 室温で 1時間攪拌し、 この中へ実施例 8で得られた化合物 1 2、 2 8 3 ra g" ( 1 m m o 1 ) の D M F ( 5 m l ) 溶液をゆつ く り加えた後、 8 0 °Cで 1 6時間攪拌を続ける。 反応混合物を減圧 濃縮し、 残渣をシ リ カゲルカラムク ロマ トグラフ ィー (酢酸ェチ
ル→ 1 0 %メ タ ノ ール-ク ロ 口 ホルム ) で精製する と 8 4 m g: (収 率 2 7 % ) の標題化合物が得られる。
実 施 例 2 3
1 ーメ チルー 8 — [ 3 — ( 4一 フエ二ルビペリ ジン一 1 ーィ ル) プロポキシ ] — 5 , 6 - ジ ヒ ドロ ピロ 口 [ 2 , 3 — c ] ァ ゼピン— 4 ( 1 H ) 一オン (化合物 3 4 ) の合成 :
実施例 7で得られた化合物 1 0 、 3 0 0 m g ( 1. 1 8 m m o 1 ) 、 4一 フエ二ル ビペ リ ジン 5 7 0 m g ( 3.5 3 m m o 1 ) および 炭酸カ リ ウム 4 8 8 m g ( 3.5 3 m m o 1 ) の D M F ( 3 0 m l ) 懸濁液を 8 0 °Cで 1 5時間攪拌する。 反応混合物に酢酸ェチルー ベンゼン ( 3 : 1 V/V ) ( 40 0 m l ) を加え、 水、 飽和食塩水で 洗浄後、 無水硫酸ナ ト リ ウムで乾燥する。 溶媒を減圧留去 し、 残 渣をシ リ カゲルカラムクロマ トグラ フ ィ 一 (酢酸ェチルーへキサン = 2 : 1 ) で精製する と、 最初の分画よ り 2 7 0 m g (収率 6 0 % ) の標題化合物が得られる。
更に、 次の分画よ り 、 化合物 3 5が得られる。
( 化 合 物 3 5 )
1 ー メ チルー 7 — [ 3 — ( 4一フエニノレ ビペ リ ジン一 1 ー ィ ノレ) プロ ピル ] — 6, 7 — ジ ヒ ド ロ ピロ 口 [ 2 , 3 — c ] ァゼビン一 4, 8 ( 1 H , 5 H ) — ジオン
実 施 例 24
実施例 2 3で、 4一 フエ二ルビペ リ ジンにかえて、 1 一 ( 2 — メ ト キシフエニル) ピぺラジン、 1 一 フエ二ルビペラ ジンを用 いる と 、 それぞれ化合物 3 6 、 3 7 、 および化合物 3 8、 1 8が頋に得られ る。
( 化 合 物 3 6 )
8 - [ 3— [ 4 - ( 2 — メ トキシフエニル) ピぺラ ジン一 1 -ィ ル ] プロポキシ ] 一 1 一 メ チル一 5 , 6 — ジ ヒ ド ロ ピロ 口 [ 2, 3 一 c ] ァゼピン一 4 ( 1 H ) 一オン
( 化 合 物 3 7 )
7 - [ 3— [ 4 - ( 2—メ トキシフエ二ル) ビぺラ ジン一 1 —ィ ル] プロ ピル] 一 1 一メチル一 6, 7—ジヒ ドロ ピロ 口 [ 2 , 3— c ] ァゼビン一 4 , 8 ( 1 H , 5 H ) ージオン
( 化 合 物 3 8 )
1—メチルー 8— [ 3— ( 4一フエ二ル ビペラジン一 1 一ィル) プロボキシ] 一 5, 6 —ジヒ ドロ ピロ 口 [ 2, 3 — c ] ァゼビン一 4 ( 1 H ) —オン
( 化 合 物 1 8 )
1 ーメチルー 7— [ 3— ( 4一フエ二ルビペラ ジン一 1 一ィル) プロ ビル] — 6, 7—ジヒ ドロ ピロ 口 [ 2 , 3 — c ] ァゼピン一 4 , 8 ( 1 H , 5 H ) ージオン
実 施 例 25
4—ヒ ドロキシー 1 ーメチルー 7— [ 3 — ( 4—フエ二ルビ ペラジン一 1 —ィル) プロ ビル] — 4, 5 , 6, 7—テ トラ ヒ ドロ ピロ口 [ 2 , 3— c ] ァゼビン一 8 ( 1 H ) 一オン (化 合物 3 9 ) の合成 :
実施例 1 3で得られた化合物 1 8、 1 5 8 m g- ( 0. 1 m m o 1 ) をメタノ ール ( 1 5 m l ) に溶解し、 冷却攪拌下に水素化ホウ 素ナ ト リ ウム 3 1 m g ( 0.8 3 m m o 1 ) を徐々 に加え、 0 °Cで 3 0分間、 室温で 2時間攪拌する。 溶媒を減圧留去し、 残渣に飽 和食塩水を加え、 クロ口ホルムで 3回抽出する。 有機層を無水硫 酸ナ ト リ ウムで乾燥後、 減圧溘縮し、 得られる耝生成物をシ リ カゲ ルカラムクロマ トグラフ ィー ( 5 %メタノ ール— クロ 口ホルム) で 精製する と 140 m g (収率 8 9 % ) の標題化合物が得られる。
本品は十分に純粋であるが、 必要に応じて酢酸ェチルよ り再結晶 できる。
実 施 例 26
実施例 25 において、 化合物 1 8 にかえて、 それぞれ化合物 3 1、
3 6 を用いて同様に反応を行う と、 それぞれ化合物 4 0 、 4 1が得 られる。
( 化 合 物 4 0 )
7 - [ 3— [ 4— ( 4— フルオロフェニル) ピぺラ ジン一 1 ーィ ル ] プロ ピル ] 一 4ー ヒ ド ロキシ— 1 一 メ チル一 4 , 5 , 6 , 7 — テ ト ラ ヒ ド ロ ピロ 口 [ 2, 3 — C ] ァゼピン一 8 ( 1 H ) —オン
( 化 合 物 4 1 )
4— ヒ ドロキシ一 1 ーメ チルー 8 — [ 3 — [ 4 一 ( 2 —メ ト キシ フエニル) ピぺラ ジ ン一 1 一ィ ル ] プロポキシ ] — 1, 4, 5 , 6 -テ ト ラ ヒ ド ロ ピロ 口 [ 2 , 3 — c ] ァゼピン
実 施 例 2 7
1 —メ チルー 7 — [ 3 - ( 4—フエ二ルビペラ ジン一 1 —ィ ル) プロ ピル ] 一 6, 7 — ジヒ ド ロ ピロ 口 [ 2, 3 — c ] ァゼ ピン一 8 ( 1 H ) 一オン (化合物 4 2 ) の合成 :
実施例 2 5で得られた化合物 3 9 、 l O O m g ( 0.2 6 m m o l ) をク ロ 口ホルム ( 1 0 m l ) に溶解し、 飽和塩化水素ー ク ロ ロホルム溶液 ( 6 m l ) を加えて、 室温で 1時間攪拌する。 反 応混合物を減圧濃縮 し、 飽和炭酸カ リ ウム水溶液と ク ロ 口ホルムを 加えて分液し、 有機層を飽和食塩水で洗浄後、 無水硫酸ナ ト リ ウム で乾燥する。 溶媒を減圧留去 し、 得られる油状物をシ リ カゲル力 ラムク ロマ ト グラフ ィ ー ( 5 %メ タ ノ ール - ク ロ 口ホルム) で精製 する と 5 0 m g (収率 5 3 % ) の標題化合物が得られる。
実 施 例 2 8
実施例 1 6 において、 化合物 1 0および 1 — ( 4ー メ トキシフエ ニル) ピぺラ ジン '二塩酸塩にかえて、 化合物 1 5および 4 一 ( 4 フルォ口べンゾィ ル) ピぺ リ ジン塩酸塩、 化合物 1 6および 4 一 ( 4一 フルォロベンゾィノレ) ピぺ リ ジン p — トノレエンスルホン酸 塩を用いて同様に実施する と、 それぞれ化合物 4 3および 4 4が得 られる。
( 化 合 物 43 )
7— [ 3— [ 4 - ( 4—フルォロベンゾィル) ビぺリ ジン一 1一 ィル ] プロ ピル] 一 4—ヒ ドロキシイ ミ ノ ー 1 —メチル一 4 , 5 , 6 , 7—テ トラ ヒ ドロ ピロ口 [ 2, 3— c ] ァゼビン一 8 ( 1 H ) —オン
( 化 合 物 44 )
1 ーェチルー 7— [ 3— [ 4 - ( 4一フルォロベンゾィル) ピぺ リ ジン一 1一ィル] プロ ビル] 一 4ー ヒ ドロキシイ ミ ノ ー 4 , 5 , 6 , 7—テ トラ ヒ ドロ ピロ口 [ 2 , 3— c ] ァゼピン一 8 ( 1 H ) 一オン
実 施 例 29
4ー ヒ ドロキシイ ミ ノ ー 1 ーメチルー 7— [ 3 - ( 4一フエ 二ルビペラジン一 1 一ィル) プロ ビル] 一 4, 5, 6 , 7—テ トラ ヒ ドロ ピロ口 [ 2, 3— c ] ァゼビン一 8 ( 1 H ) -ォ ン (化合物 4 5 ) の合成 :
実施例 1 3で得られた化合物 1 8、 1.0 7 3 g1 ( 2.8 2 m m o 1 ) および塩酸ヒ ドロキシルァミ ン 0.2 7 5 g ( 3.3 8 m m o 1 ) の ピ リ ジン ( 5 0 m l ) 溶液を 7 0 °Cで 1 4時間攪拌する。' 溶媒を減圧留去し、 残渣に半飽和炭酸カ リ ウム水溶液を加え、 クロ 口ホルムで 3回抽出する。 クロ口ホルム層は飽和食塩水で洗浄後、 無水硫酸ナ ト リ ウムで乾燥する。 溶媒を減圧留去し、 残渣をシ リ 力ゲルカラムク ロマ トグラフィー (酢酸ェチル) で精製する と、 1. 0 74 & (収率 9 6 % ) の摞題化合物が得られる。
本品は十分に純粋であるが、 必要に応じてメ夕 ノ一ルーィ ソプロ ビルエーテルよ り再結晶できる。
実 施 例 30
実施例 2 9 において、 塩酸ヒ ドロキシルアミ ンにかえて 0—メチ ルヒ ドロキシルアミ ン塩酸塩を用いる と化合物 4 6が得られる。
( 化 合 物 4 6 )
4—メ ト キ シィ ミ ノ 一 1 -メ チル一 7 — [ 3 — ( 4—フ エ二ル ビ ペラ ジ ン一 1 -ィ ル) ブロ ピル ] — 4, 5, 6, 7 —テ ト ラ ヒ ド ロ ピロ 口 [ 2, 3 — c ] ァゼ ピ ン 一 8 ( 1 H ) — オ ン
実 施 例 3 1
実施例 2 9 において、 化合物 1 8 にかえて、 それぞれ化合物 1 9 、 2 0、 3 7、 2 2、 2 3、 3 5、 2 1および 1 7を使用する と、 そ れぞれ化合物 4 7 4 8、 4 9、 5 0、 5 5 2、 5 3および 5 4が得られる。
( 化 合 物 4 7 )
1 ー ェチル ー 4 ヒ ド ロ キ シィ ミ ノ 7 - [ 3 — ( 4 — フ エニル ビぺラ ジ ン一 1 ィ ル) プロ ピル ] 4 , 5 , 6 , 7 —テ ト ラ ヒ ド 口 ピ ロ 口 [ 2 , 3 — c ] ァゼ ピン一 8 ( 1 H ) 一オン
( 化 合 物 48 )
1 —ベンジル一 4 — ヒ ド ロ キシイ ミ ノ ー 7— [ 3 — ( 4—フ エ二 ル ビペラ ジ ン — 1 一ィ ル ) プロ ピル ] 一 4, 5, 6 , 7 —テ ト ラ ヒ ド ロ ピ ロ 口 [ 2 , 3 — c ] ァゼ ピン一 8 ( 1 H ) 一オン
( ィ匕 合 物 4 9 )
4ー ヒ ド ロ キ シィ ミ ノ 一 7 — [ 3 — [ 4 一 ( 2 —メ ト キ シフ エ二 ル) ピぺラ ジ ン一 1 一ィ ル ] プロ ピル ] 一 1 ー メ チル ー 4 , 5 , 6, 7 — テ ト ラ ヒ ド ロ ピロ 口 [ 2, 3 — c ] ァゼ ビン一 8 ( 1 H ) 一 ォン
( 化 合 物 5 0 )
4 ー ヒ ド ロ キ シイ ミ ノ ー 7 _ [ 3 — [ 4 一 ( 3 — メ 卜 キ シ フ エ二 ル ) ピぺラ ジ ン — 1 一ィ ル ] プロ ビル ] — 1 一メ チル _ 4, 5, 6, 7 — テ ト ラ ヒ ド ロ ピ ロ 口 [ 2 , 3 — c ] ァゼ ピン 一 8 ( 1 H ) - ォン
( 化 合 物 5 1 )
4ー ヒ ド ロ キシイ ミ ノ ー 7 — [ 3 — [ 4 - ( 4=ー メ ト キシ フ エ二
ル) ピぺラジン一 1 一ィ ル ] プロ ピル] 一 1 ーメ チルー 4, 5 , 6 , 7—テ トラ ヒ ドロ ピロ 口 [ 2, 3— c ] ァゼピン一 8 ( 1 H ) 一 ォン
( 化 合 物 5 2 )
4:ー ヒ ドロキシイ ミ ノ ー 1 ーメチルー 7— [ 3 — ( 4—フエニル ビぺリ ジン一 1—ィル) プロ ピル] — 4 , 5, 6, 7—テ トラ ヒ ド ロ ビロ ロ [ 2 , 3— c ] ァゼビン一 8 ( 1 H ) 一オン
( 化 合 物 5 3 )
4ー ヒ ドロキシィ ミ ノ 一 1 —メチル一 7— [ 4 - ( 4—フエニル ピぺリ ジン一 1—ィル) ブチル] — 4 , 5, 6, 7 —テ トラ ヒ ドロ ピロ口 [ 2 , 3 — c ] ァゼピン一 8 ( 1 H ) 一オン
( 化 合 物 5 4 )
4 -ヒ ドロキシイ ミ ノ ー 1 ーメ チルー 7— [ 4 - ( 4一フエニル ビぺラジン一 1 一ィル) ブチル ] — 4 , 5, 6 , 7—テ 卜ラ ヒ ドロ ピロ口 [ 2 , 3— C ] ァゼビン一 8 ( 1 H ) —オン
実 施 例 3 2
4ー ヒ ドロキシイ ミ ノ ー 1 —メチル一 7— [ 3— [ 4 - ( 2— ピ リ ミ ジェル) ビぺラジン一 1 —ィル ] プロ ピル ] 一 4 , 5 , 6, 7—テ トラ ヒ ドロ ピロ 口 [ 2 , 3 - c ] ァゼピ ン— 8 ( 1 H ) —オン (化合物 5 5 ) の合成 :
実施例 1 7で得られた化合物 24、 1 8 0 m g- ( 0.4 7 m m o 1 ) 、 塩酸ヒ ドロキシルァミ ン 6 5 m g ( 0.9 4 m m o 1 ) およ び酢酸ナ ト リ ウム 7 7 m g ( 0.9 4 m m o 1 ) のメ タノール ( 3 O m l ) 懸濁液を 1 9時間還流する。 反応混合物を減圧濃縮 し、 残 渣に半飽和炭酸カ リ ウム水溶液を加え、 クロ口ホルム ( 3回) で抽 出する。 有機雇を水、 飽和食塩水で洗浄し、 無水硫酸ナ ト リ ウムで 乾燥後、 溶媒を減圧留去する。 得られる油状物をシ リ カゲルカラム クロマ トグラフ ィー ( 5 %メタ ノールークロロホルム) で精製する と、 1 7 9 m g" (収率 9 6 % ) の標題化合物が得られる。
実 施 例 3 3
実施例 3 2 において化合物 2 4 にかえてそれぞれ化合物 3 1 、 3 2、 2 5および 2 6 を使用する とそれぞれ化合物 5 6、 5 7、 5 8 および 5 9が得られる。
( 化 合 物 5 6 )
7— [ 3 — [ 4— ( 4— フルオロ フ ェニル) ピぺラ ジ ン 一 1 —ィ ル ] プロ ピル ] 一 4 - ヒ ド ロ キ シイ ミ ノ ー 1 —メ チル一 4 , 5 , 6, 7 —テ ト ラ ヒ ド ロ ピロ 口 [ 2 , 3 — C ] ァゼ ピン 一 8 ( 1 H ) 一 ォン
( 化 合 物 5 7 )
1 ー ェチル ー 7 — [ 3 — [ 4 - ( 4一 フルオロ フ ェニル) ピペラ ジ ン一 1 —ィ ノレ ] プロ ピル ] — 4— ヒ ド ロ キ シィ ミ ノ 一 4, 5 , 6, 7 —テ ト ラ ヒ ド ロ ピ ロ 口 [ 2, 3 — c ] ァゼ ピン — 8 ( 1 H ) - ォン
( 化 合 物 5 8 )
7 — [ 3 — [ 4 - ( 4— フルオ ロ フ エ ノ キシ ) ピぺ リ ジ ン 一 1 一 ィ ル ] プロ ピル〕 — 4ー ヒ ド ロ キ シィ ミ ノ 一 1 —メ チルー 4, 5,
6, 7 —テ ト ラ ヒ ド ロ ピ ロ 口 [ 2, 3 — c ] ァゼ ピン 一 8 ( 1 H ) 一オ ン
( 化 合 物 5 9 )
7 — [ 3 — [ 4 - ( 4一 フルオ ロ フ ェニルチオ) ピぺ リ ジ ン一 1 —ィ ノレ ] プロ ビル ] 一 4 - ヒ ド ロ キシイ ミ ノ ー 1 -メ チル ー 4 , 5, 6, 7 —テ ト ラ ヒ ド ロ ピ ロ 口 [ 2 , 3— c ] ァゼ ピン 一 8 ( 1 H ) - オン
実 施 例 3 4
実施例 2 9 において、 化合物 1 8 にかえて、 それぞれ化合物 3 4、 3 6 、 3 8を使用する と、 それぞれ化合物 6 0、 6 1 、 6 2が得ら れる。
( 化 合 物 6 0 )
1 ーメチルー 8 — [ 3 — ( 4一フエ二ルビペリ ジン一 1 一ィル) プロボキシ ] 一 5 , 6 —ジヒ ドロ ビロ ロ [ 2, 3— c ] ァゼビン一 4 ( 1 H ) —オン ォキシム
( 化 合 物 6 1 )
8 — [ 3— [ 4一 ( 2—メ トキシフエ二ル) ピぺラジン - 1ーィ ル] プロポキシ] — 1ーメチルー 5 , 6 —ジヒ ドロ ピロ口 [ 2 , 3 一 c ] ァゼビン一 4 ( 1 H ) 一オン ォキシム
( 化 合 物 62 )
1 ーメチルー 8— [ 3 - ( 4一フエ二ルビペラジン一 1—ィル) プロボキシ ] 一 5 , 6 —ジヒ ドロ ビロ ロ [ 2 , 3 — c ] ァゼビン一 4 ( 1 H ) 一オン ォキシム
次に、 上記の如く して得られた本発明化合物の物性を表 1 に示す。
表 ( つ づ き)
* 1 CDC13中、 TMSを内部檫準として測定
* 2 特に指定のない塢合は CHC 13谘液で測定
表 ( つ づ き) 化合物
番 号
15
* 1 CDC13中、 TMSを内部標準として測定
* 2 特に指定のない場合は CHC In溶液で測定
¾iェっ swi ΦΕτοαο: τ *
表 1 ( つ づ き)
( つ づ き)
* 1 CDC13中、 TMSを内部標準として測定
* 2 特に指定のない場合は CHC 13溶液で測定
ζεοεο/ε6 OAVQ0lQ/Z6d£/lDd
S
9
L
0£0/£6 OAVlO/Z6df/IOd
( つ づ き)
* 1 CDC13中、 TMSを内部撺準として測定
* 2 特に指定のない場合は C H C 13溶液で測定
6lO/r6df/JDd
o s
οεο/ε6 θΛlO/r6df/IOd
( つ づ き) 化合物
番 号
49
50
* 1 CDC13中、 TMSを内部標準として測定
* 2 特に指定のない場合は CHC In溶液で測定
z s
lO/Z6df/IDd ζεοεο/εβ OAV
( つ づ き)
^ 9
/£6 OAVI0/Z6df/JOd ζεοεο
化合物 恭 号
62
試 験 例
本発明化合物について、 その抗ひ 作用と抗セロ トニン ( 5 — H T ) 作用を以下に示す試験方法によ り調べた。 代表的化合物につ いての結果を下表に示す。
( 1 ) 抗 ct 作 用 :
ハー ト レ一系雄性モルモ ッ ト (体重 3 0 0〜 5 0 0 g ) の胸部大 動脈を摘出 し、 螺旋状に切断 した標本を 9 5 % Os+ 5 % C Osの混 合ガスで飽和 した 3 7 °Cタイ ロー ド液の入ったマグヌス管内に 1 g の負荷をかけて懸垂 し、 等尺性 ト ラ ンスデューサ一 ( 日本光電製、 T B - 6 1 2 J ) および圧力用プリ アンプ ( 日本光電製、 A P— 6 2 0 G ) を用いて張力変化を測定 し、 熱書き レコーダー ( 日本光電 製、 W T— 6 4 7 G ) 上に記録した。
1 0— 5 Mのノルェピネフ リ ン ( N E ) による持続的な収縮を 1 0 0 %と して、 被験薬添加時 ( 1 0-8、 1 0 -TM ) の収縮率を求め、 これを抗ひ 1作用 と した。
( 2 ) 抗セロ 卜ニン作用 (抗 5 — H T作用) :
ハー ト レ一系雄性モルモ ッ ト (体重 3 0 0〜 5 0 0 g ) の上部腸 間膜動脈を摘出 し、 螺旋状に切断 した標本を 9 5 % O + 5 C Oa の混合ガスで飽和 した 3 7 °Cタイ 口一 ド液の入ったマグヌス管内に 0.3 gの負荷をかけて懸垂 し、 等尺性 トラ ンスデューサ一 (シン コー製、 U L— 1 0 ) および圧力用プリ アンプ ( シンコ一製、 D S
A - 6 0 5 A ) を用いて張力変化を測定し、 ペン書き レコーダー (ナシ ョ ナル製、 V P— 6 5 3 7 A ) 上に記録した。 1 0— &Mの セロ トニン ( 5 — H T ) による収縮を 1 0 0 %と して、 被験薬存在 時 ( 1 0—7、 1 0— βΜ ) の 1 0— ΒΜの 5 — H Tによる収縮率を求め、 これを抗 5 — Η Τ作用 と した。
( 結 果 ) 化 合 物 抗 , 作用 抗 5 — H T作用 番 号 ( 対照に対する% ) ( 対照に対する% )
1 0 - βΜ 1 0 -7 M 1 0 - TM 1 0-' : M
1 8 x 1 0 0. 0 8 5 . 5 5 2.8 1 6. 3
1 9 x 1 0 0. 0 9 0. 1 6 0. 3 1 2. 4
3 9 9 9.3 8 0. 5 3 4.3 8. 7
4 0 1 0 0.0 9 4. 5 2 4. 2 1 2. 5
4 3 7 3. 3 3 7.9 4 3. 1 8. 7
4 5 7 9. 8 2 3.8 1 1.2
4 6 7 8. 7 2 8 .0 5 9.5 1 2, 8
4 7 1 0 0.0 8 1.9 5.2
4 8 9 8. 9 6 0.5 5 2.8 5 . 1
5 0 5 7. 6 3 8.8 6 0.0 1 8. 4
5 2 9 7. 2 6 2 . 6 3 9. 1 9 . 9 * 有機溶媒中、 過剰量の塩化水素で塩酸塩とした後、 必要に応じ て再結晶を行い、 試験化合物とした。
( 3 ) 抗血小板凝集作用
曰本白色家兎 (雄、 3 k g "前後) の耳介動脈より採血し、 多血板 血漿標本 ( P R P ) を調製した。 血小板凝集能は、 血小板凝集測定 装置 (Mebanix/PAM-8C)を用いて測定した。
C a C ls l m M存在下に、 1 0 - eM A D P + 1 0"6Μ 5 - Η Τで惹起される血小板凝集の最大反応 ( 1 0 0 % ) に対する被験薬 物 ( 1 0— 7Μ ) の抑制作用を求めた。
( 結 果 化合物番号 血小板凝集阻害 ( % )
3 9 3 3
4 3 1 8 4 5 3 0 4 7 3 4
Ketanser in tartrate 2 0 ί 有機溶媒中、 過剰量の塩化水素で塩酸塩と した後、 再 結晶を行ない、 試験化合物と した。 産業上の利用可能性
本発明のピロ ロアゼビン化合物は、 優れた抗セロ トニン作用を有 する薬剤であ り 、 また、 安全性も高いため、 新たな虚血性心疾患治 療剤等と して利用する こ とができ る。
特に、 本発明化合物中には、 抗 作用も強力な化合物を含み、 このよ うな化合物は、 降圧剤と して有効であるため、 本発明の ピロ ロアゼピン化合物は、 広く 循環器系疾患治療剤と して極めて有用な ものである。