WO1992010354A1 - Procede de formation de reservoirs de combustible munis de chicanes - Google Patents

Description

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明 細 書 バッフルプレー トを備えた燃料タンクの成形方法

産業上の利用分野

本発明は、 バッフルプレー トを備えた燃料タンクの形成 方法に関するものであって、 より詳しく は、 ブロー成形法 により燃料タンクを成形すると同時にバッフルプレー トを 燃料タンク内面に一体に取り付ける方法に関する。

従来の技術

プラスチッ ク製の燃料タンク、 たとえば自動車の燃料夕 ンクにおいては、 その機械的強度を向上させるとともに、 車両走行時におけるタンク内のガソ リ ンの摇動による異音 の発生を防止し、 また内部容量を安定にするために、 タン ク内部にバッフルプレー トが設けられている。

従来、 このようなバッフルプレー トを備えた燃料タンク の成形方法として、 該プレー トに対応する凸部分を設けた 金型を使用し、 熱可塑性樹脂の押出成形あるいは射出成形 により形成したパリ ソ ンをこの金型内に配置してブロー成 形を行なう方法が知られている。

しかしながら、 上記の方法では、 バッフルプレー トの付 け根部分が薄肉になりやすく、 またバッフルブレー トの寸 法に制約があるとともに、 2枚のバッフルプレー トを同時 に設けることが成形技術上困難であった。

発明の要旨

したがって、 本発明は、 このような従来技術の問題点が 有効に解決されたバッフルブレー トを備えた然料タンクの 成形方法を提供することを目的とする。

本発明によれば、 熱可塑性樹脂の溶融パリ ソン内にプロ 一ピンを下方から揷入し、 ブロー成形により燃料タンクを 成形するに際し、 該ブローピンに、 その先端部から下方に 向かって延びており且つ互いに長さの異なる溝を複数個設 け、 これら複数個の溝の各々を介して予じめ成形された複 数のバッフルブレートを該ブローピンに装着し、 この状態 で割金型の閉塞および加圧流体の供給を行ない、 燃料タン クの成形と同時に該タンク内面にバッフルプレー トの溶着 を行なうことを特徵とする燃料タンクの成形方法が提洪さ れる。

即ち、 本発明方法によれば、 複数枚、 例えば 2枚のバッ フルプレー トを、 燧料タンクの成形と同時にしかも薄肉部 分を形成することなく燃料タンクに設けることができる。 図面の説明

図 1 は、 本発明において使用するバッフルプレー ト成形 品の一例を示す側断面図である。

図 2は、 本発明において使用するバッフルプレート成形 品の一例を示す平面図である。

図 3は、 本発明において使用するバッフルプレー ト成形 品の他の例を示す図である。

図 4は、 本発明において使用するブローピンの例を示す 側断面図である。

図 5は、 本発明において使用するブローピンの例を示す 平面図である。

図 6は、 本棻明におけるブロー成形工程を示す図である。 図 7は、 本発明により製造された燃料タンクを示す図で め 0

発明の好適態様

本発明において、 バッフルプレー トおよび燃料タンクの 素材樹脂としては、 ブロー成形可能な任意の熱可塑性樹脂、 たとえば、 低一， 中一、 高密度ボリエチレン、 ポリプロピ レン、 エチレン一 ーォレフィ ン共重合体などのポリオレ フィ ン樹脂、 熱可塑性ボリエステル、 ポリアミ ド樹脂等を 使用することができるが、 好ましく はポリオレフイ ン樹脂 が使用される。 また、 この熱可塑性樹脂としては、 現在、 燃料として主に使用されている柽油ばかりでなく、 将来燃 料化が検討されているメタノールなどに対しても、 耐環境 応力亀裂性 （E S C R性） に優れるばかりでなく、 ガスバ リヤー性、 酎衝撃性、 耐熱性、 耐候性にも優れたものであ ることが望ましく、 このような特性を有している点で、 ボ リオレフィ ン樹脂のなかでも、 高密度ボリエチレンが好ま しく使用され、 特にバッフルプレー トとしては、 荷重 2 1 6 0 gでのメノレトフローレー ト （ M F R ) が 0. 0 1 ないし 1 0 g / 1 0分、 特に 0. 1 ないし 1 0 g / 1 0分、 密度が 0. 9 4ないし 0. 9 7 g / cm³ の高密度ボリエチレンが好適 であり、 燃料夕ンクとしては、 荷重 2 1. 6 kgでの が 1. 0ないし 1 0 g / 1 0分、 特に 2ないし 5 g Z 1 0分、 密度が 0. 9 4ないし 0. 9 7 g / cm ³ の高密度ボリエチレン が好適に使用される。

本発明を以下添付図面に示す具体例に基づいて説明する。 本発明方法においては、 先ず燃料タンク内部に溶着させ るバッフルブレー トの成形を行なう。 このバッフルブレー トの側断面図を図 1 に示し、 平面図を図 2に示す。 図 1 お よび図 2から明らかなように、 このバッフルプレー ト （全 体として 1で示す） は、 中空管状支持部 2 とその径方向外 側に延びている一対のプレート部 3 a， 3 b とからなる。 管状支持部 2は、 後述するブローピンに装着できるように、 その內面に突起 4 , 4が形成されている。 また図 1 および 図 2には、 プレー ト部が一対で設けられているが、 図 3に 示されるように、 二対あるいはそれ以上のプレー ト部を設 けることも可能である。

このようなバッフルプレー.トの成形は、 押出成形、 射出 成形等のそれ自体公知の成形法によって容易に行なわれる。

本発明によれば、 上記のバッフルプレートをブローピン に装着する。 この際、 ノくッフルプレートは、 1 0 0。C程度 のオーブン内で 1 5分程度の予熱を行うことが好ましい。 このブローピンの側断面 を図 4に示し、 平面図を図 5に 示す。 すなわち、 このブ ό一ピン （全体として 5で示す） には、 加圧流体供給部 6が内部に形成されており、 さらに 上端に開口 7が形成され、 この開口 7を介して、 エアー等 の加圧流体が外部に放出され、 いわゆるブロー成形が行な われるようになっている。

またブローピン 5の外面側には、 上端から下方に向かつ て延びている長い溝 8 a 'と短い溝 8 b とが互い違いに形成 されており、 ブローピン 5を前記バッフルプレー ト 1 の管 状支持部 2内を貫通させることにより、 突起 4 とこれらの 溝とが係合して、 2枚のバッフルプレー ト 1 がブローピン 5 に装着されるようになっている。

すなわち、 2枚のバッフルプレー トは、 それぞれ長い溝 8 a と短い溝 8 b とに保持される （長い溝 8 aに保持され るバッフルプレー トはブローピン 5の下方に位置し、 短い 溝 8 b保持されるバッフルプレー トはブローピン 5の上方 に位置することになる） 。

本発明によれば、 2枚のバッフルプレー ト 1 が接着され たブローピン 5を用いてブロー成形により、 燃料タンクの 成形を行なう。

この工程を図 6 に示す。

すなわち、 図 6において、 押出機 1 0から中空管状の溶 融パリ ソン 1 1 (パリ ソン樹脂温度 2 0 0ないし 2 4 0 °C ) が押出され、 溶融パリ ソン 1 1 の内部にはバッフルプレー ト 1 が装着されたブローピン 5が挿入される。 一方、 溶融 バリ ソン 1 1 の外側には、 割金型 1 2 , 1 2が配置されて おり、 ブローピン 5が溶融パリ ソン 1 1 内に装着された状 態で割金型 1 2 , 1 2を閉じ、 ブローピン 5からエアー等 の加圧流体を吹き込むことによって、 燃料タンクの成形お よびこれと同時に該タンク内壁へのバッフルプレー ト 1 の 溶着が行なわれる。

成形終了後、 ブロービン 5を引き抜く ことにより、 図 7 に示すようなバッフルプレ一ト 1を備えた燃料タンク 1 3 カ得られる。

上記の工程において、 バッフルプレー ト 1 に当接する割 金型 1 2の金型面には微小な突起 1 5を設けておく ことが 好ましく、 これによりバッフルプレー ト 1 の溶着を有効に 行なうことができる。

尚、 上記工程においては、 2枚のバッフルプレー トを備 えた燃料タンクを製造した例を示したが、 勿論、 それ以上、 例えば 3枚のバッフルプレー トを備えた燃料タンクを製造 することも可能である。 この場合には、 そのバッフルプレ —トの数に応じて、 ブローピンに形成する溝の数を増やせ ばよい。

上述した本癸明にしたがい、 次の樹脂を使用し、 日本製 鋼所製ブロー成形装置 「NB 6 0 P-1 1 5 A C 2 5 j (型 銪カ 6 0 ton , スク リ ュー径 ø 1 1 5 mm, アキユ ミ ユレ一 夕 2 5 L) により、 内容積が 1 0 0 L, 製品重量 7. 5 kg, バッフルプレート 2枚 （0. 61(g) の燃料タンクを製造した。 使用した樹脂

本体

MF R (荷重 2 1. 6 kg) 4 g/ 1 0分、 密度 0. 9 5 6 g/cm³ の高密度ボリエチレン

パッフルプレー ト

MF R (荷重 2 1 6 0 g) 5· 5 1 0分、 密度

0. 9 6 8 g/cm³ の高密度ポリエチレン

得られた燧料タンクの最小肉厚は 3隨以上であり、 極端 な薄肉部分はなく、 強度的にも溝足しうるものであった。 本発明によれば、 成形時に使用する金型に、 バッフルプ レー トに対応する突出部分を設ける必要がないので、 全体 として均一な肉厚を有し、 薄肉の部分のない燃料タンクを 得ることができるとともに、 成形と同時に 2枚のバッフル プレー トを燃料タンク内に設けることが可能となり、 作業 効率が大幅に向上するという特徵がある。

Claims

請 求 の 範 囲

1 . 熱可塑性樹脂の溶融パリ ソン內にブロービンを下方 から掙入し、 ブロー成形により燃料タンクを成形するに際 し、 該ブローピンに、 その先端部から下方に向かって延び ており且つ互いに長さの異なる溝を複数個設け、 これら複 数個の溝の各々を介して予じめ成形された複数のバッフル プレー トを該ブローピンに装着し、 この状態で割金型の閉 塞および加圧流体の供給を行ない、 燃料タンクの成形と同 時に該タンク内面にバッフルプレー トの溶着を行なうこと を特徵とする燃料タンクの成形方法。

2 . 前記バッフルプレー トは、 中空管状の支持部とその 径方向外側に延びている一対のプレー トとから成っており、 該支持部の内面には、 前記ブロービンに形成されている溝 と係合し得る突起が形成されている請求の範囲 1 に記載の 成形方法。

3 . 前記熱可塑性樹脂としては、 荷重 2 1. 6 での]^？ Rが 1. 0ないし 1 0 g / 1 0 rain であり、 密度が 0· 9 4な いし 0. 9 7 g /cm³ の高密度ボリエチレンが使用されてい る請求の範囲 1 に記载の成形方法。

4 . 前記バッフルプレートは、 荷重 2 1 6 0 gでの M F

Rが 0. 0 1ないし 1 0 g / 1 0 min であり、 密度が 0. 9 4 ないし 0. 9 7 g /cm³ の高密度ポリエチレンから形成され たものである請求の範囲 2に記載の成形方法。