WO1991001587A1 - Structure de refroidissement a liquide d'un moteur - Google Patents

Description

明 細 書 モータの液冷構造 技術分野

本発明はモータをジャケッ ト方式により液体冷却するため の液冷構造に関する。 背景技術

近年、 モータは高 トルク、 髙出力化の要求が高まってきて おり、 それに伴い、 モータの冷却を十分に行う必要性が高く なってきている。 このため、 液体を使用した液冷方式を採用 する必要が生ずるが、 その簡便な冷却方式と して、 ステータ の外周部を冷却するジャケッ ト方式がある。 通常、 この方式 では冷却液がモータの内部に浸入することのない様にステー 夕の外周とジャケッ トの冷却液の流路溝とは直接には対向せ ず、 円筒状の層が介在している。

然しながら、 冷却性能の向上を図るには、 間に介在する層 は余分である。 発明の開示

依って、 本発明は斯かる課題の解決を図るべく、 可及的に 冷却性能を高めたジャケッ ト方式による液冷構造の提供を目 的とする。

上記目的に鑑みて本発明は、 各積層用板の側面に円環状に 接着剤を塗布し、 該各積層用板を接着、 積層して構成したス テータと、 該ステ一夕の外周面と直接に対面する流路溝を有 したジャケッ トとを具備したモータの液冷構造を提供する。 側面に円環状に塗布された接着剤によって各積層用板が互 いに接着されているため、 ステータの外周面と直接に対向す る流路溝を流れる冷却液によつて該ステ一タを直接に効率よ く冷却でき、 しかも冷却液がモータ内に浸入することもない _c 更には、 ステ一夕の強度が向上する。 図面の簡単な説明

第 1図は本発明に係るモータの縦断面図、

第 2図は本発明に係る接着剤の塗布された積層用板の正面 図である。 発明を実施するための最良の態様

以下、 本発明を添付図面に示す実施例に基づいて更に詳細 に説明する。 第 1図は、 工作機械のス ピン ドル 10にロータ 14 が直接固定されたビル ト イ ンス ピン ドルモータの断面を示し ている。 このス ピン ドル 10は前後の軸受 12 , 13を介して前ハ ゥジング 20と後ハウジング 22によって軸承されている。 該前 後ハウジング 20 , 22の間に亘つて中央のハウジング部を構成 する円筒状のジャケッ ト 18が設けられ、 該ジャケ ッ ト 18の内 周部にはらせん状に流路溝 24が形成されている。 この流路溝 24との間に何も介在させないで直接に対面するように、 また 上記口―タ 14と所定の隙間を有して対向するようにステ一夕 17がジャケッ ト 18に取り付けられている。 このステ一タ 17の ジャケッ ト 18への取り付け方法としては、 焼ばめによる方法 又は遊嵌による挿入後にピン止めする方法がある。 第 1図に は後者の方法によつて組み立てられたモータを示しており、 参照番号 32はステータ 17をジャケッ ト 18に固定するためのピ ンを示しており、 該ピン 32は適数本使用されている。

ステータ 17を構成する積層用板 16の正面図を第 2図に示し ている。 該積層用板 16の内周 C 4 と外周 C 1 との間であって、 その外周に近い二点鎖線 C 2 と C 3によつて狭持された環状 領域 Z 1 に接着剤を塗布し、 この接着剤を塗布された積層用 板 16を互いに積層することによりステ一タ 17を構成している _c 従って、 ステータ 17の外周部と内周部は各積層用板 16間の隙 間が環状の接着剤によって完全に遮断されているため、 外周 部に冷却液が流れても、 内周部へ浸入することはない。 従つ て、 接着剤は第 2図に示す領域 Z 1 に限らず、 ライ ン C 3 と C 1 とに狭持された領域、 又はライ ン C 1 と C 4 との間であ る全面に塗布してもよい。

以上の様にして形成されたステ一タ 17を第 1図に示す様に 取り付け、 入口 26から冷却液を流し、 らせん状の流路 24を通 してステータ 17を冷却しつつ、 出口 28から外部の冷却液回収 装置 （図示せず） へ排出、 回収させる。 この場合、 ステ一夕 17の前端、 又は後端から冷却液が漏れないように、 各端部に はシールリ ング 30が設けられている。 前述の如く、 ステータ 17を焼ばめ方法によつてジャケッ ト 18に固定させる場合には、 焼ばめの熱によるシールリ ング 30の損傷防止のため、 ステー 夕 17を焼ばめ固定した後に、 シール用の端板を取り付けてシ 一ルリ ングをその端板に保持する構成を採るべきである。 以上はビルトイ ンス ピン ドルモータの例を説明したが、 本 発明はこれに限定されず、 他のモータにも適用可能である。

以上の構成のモータにおいては、 冷却液が直接にステータ の外周面を冷却するため、 冷却性能が高く、 しかもモータ内 部に液漏れも生じないため簡便に使用することのできる液冷 構造を提供することができる。 更には、 ステータの強度が向 上するという効果も生ずる。

Claims

請 求 の 範 囲

1. 各積層用板の側面に円環状に接着剤を塗布し、 該各積 層用板を接着、 積層して構成したステ一夕と、 該ステ一夕の 外周面と直接に対面する流路溝を有したジャケッ ト とを具備 したことを特徴とするモータの液冷構造。

2. 前記各積層用板の全面に接着剤を塗布して成る請求項 1 に記載のモータの液冷構造。