WO1986005661A1 - Garniture jetable restant seche au toucher - Google Patents

Description

明 細 ドライ クチ性の改善された使い搶て おむつ

技 術 分 野

本発明は着用惑の改善された使い捨て紙おむつに関するも のである。

背 景 技 術

最近、 尿など排泄物の液体吸収力および液体保持力を增す ために紙おむつの吸収材の一部として髙吸水性ボリ マーが使 用されはじめた。 これらのポリマーを含む吸収材はその液体 吸収力および液体保持力が従来の吸収材である吸水紙または 綿状バルブに比べ 5 〜： L0倍であり、 液体吸収力および液体保 持力の向上は認められる。 しかし、 その向上の程度は高吸水 性ポリ マー自体の吸収力および保持力と比較すると十分とは 言い難い。 すなわち、 この場合、 高吸水性ポリ マーが従来の 吸収材である吸水紙や綿状バルブと共存するので、 吸収され るべき液が高吸水性ポリ マーのほかに液体保持力の低い吸水 紙や綿状バルブにも吸収され、 したがって吸収性物品に圧力 がかかった時この吸水紙やバルブに吸収された液が表面にし み出すからであり、 このためおむつを着用している部分の皮 Ifが尿で濡らされて不快感を与える欠点がある。 さらに高吸 水性ポリ マーが最初の排尿時にゲルを形成し、 後の尿を通さ なく なるため、 液の横への拡がりが妨げられ、 紙おむつ全体 の吸収力が有効に使われない不利もあった。

上記従来のおむつの欠点であつた皮 Jfが濡らされている不 快感を無く し、 常に乾いた感触 （以下ドライ タ ツチ性という） を保つ使い捨て紙おむつ、 すなわち圧力がかかったときも皮 との接触面に尿のしみ出しのない、 保持する吸収力を有効 に活用できる使い捨て紙おむつ'について鋭意検討した結果本 発明に到達した。

発 明 の 開 示

すなわち本発明は、 透液性外装材層 （ 1〉 、 高吸水性ボリ マ ーまたはこれと 80重量％以下の吸収性饑維からなる吸収材 層 （ 3 ) 、 および菲透液性外装材層 （ 6 ) からなる吸収性複 合体に、 さらに （ 1 ) 層と （ 3 ) 層の間に （ 3 ) 層の重量に 対して 10〜 50重量％の割合の合成繊維からなる厚さ 2 〜10« の線伏瑰層 （ 2 ) を有することを特徴とする ドライ タ ツチ性 の改善された使い捨て紙おむつ、 および紙おむつの ドライ タ ッチ性の改善方法である。

本発明において、 使用される透液性外装材層 （ 1 ) として は通常使用されるものであれば特に限定はなく 、 例えば布、 紙、 不織布、 透液性を有する合成フィ ルム、 あるいはこれら の複合体などが挙げられる。 より具体的には、 紙やレーヨ ン ポリヱステル、 ボリプロ ピレ ンなどからなる坪量 10〜 20 gノ m'で厚さ 0,05〜 1 «の不織布である。

本発明の吸収材層 （ 3 ) において高吸水性ボリマーとは、 水不溶性でかつ 60ml g以上の吸水力を有する樹脂であり、 その形状として粉末伏、 シー ト吠、 繊維状などの形態がある が、 そのいずれも使用可能である。

髙吸水性ボリマーの例としては、 デンプンまたはセルロ ー ス（a)と水不溶性単量体および Zまたは加水分裤により水溶性 となる単量体 と架橋剤 (c)とを必須成分として重合させ、 必 要により加水分躱を扦う ことにより得られる樹脂がある。 上記樹脂の製造に用いられる（a)、 （b)および (c)の詳細、 （a)、 (b)および (c)の配合割合、 製造法および吸水性樹脂の具体例は 特開昭 52 - 25886号、 特公昭 53 - 46199号、 特公昭 53 - 462 00号および特公昭 55 - 21041号に記載されている。

上記の樹脂以外の例としては、 （ と (b)を重合させたもの、 例えばデンプン—ァク リ ロニ ト リルグラフ ト重合体の加水分 藓物、 セルロ ース一アク リ ロ ニ ト リ ルグラフ ト重合体の加水 分解物など ； （¾)と（c)との共重合体、 例えば架橋ボリ アク リル ア ミ ドおよびその部分加水分解物、 架橋されたスル *ン化ボ リ スチ レ ン、 架橋ボパール、 特開昭 52— 14689号および特開 昭 52 - 274β5号記載の架橋されたビュルエステル -不飽和力 ルボン酸共重合体ケン化物、 架橋されたボリアク リル酸塩お よびアク リル酸—ァク リ ル酸エステル共重合体、 架橋された イ ソブチ レ ン一無水マ レイ ン酸共重合体、 およ 架橋ポ リ ェ チ レ ンォキシ ドなどが挙げられる。 さらに自己架橋性を有す る（¾)の重合物、 例えば自己架橋型ボリアク リル酸塩、 特公昭 54— 30710号に記載の樹脂や分子中に少なく とも水酸基と力 ルボキシラ ー ト基を舍有する高分子重合体、 例えば特公昭 54 - 37994号に記載の樹脂も使用できる。 上記の樹脂は二種以 上を用いてもよい。

吸収性繊維としては、 従来から使用されている綿伏バルブ, 吸水紙、 布、 ガーゼ、 レー ヨ ン製不織布などが挙げられる。

髙吸水性ボリ マーの使用量は、 吸収材の重量に基づいて通 常 10〜 100 %、 好ま しく は 20〜60 %である。 高吸水性ポリ マ 一の量が少ないと吸収性物品に圧力がかかったときの上部の にじみが発生し易く なる。

本発明の吸収材として、 高吸水性ボリ マーと従来の吸収材 である綿状パルプとを併用する場合は、 両者を混合する方法、 両者を混合した後に水の存在下で加圧により シー ト状にする 方法、 綿伏パルプ層の上に高吸水性ボリ マ ーを散布し、 必要 があれば更に綿状パルプを積層する方法などが適用可能であ ^

また高吸水性ボリ マーと吸水紙、 布、 ガーゼ、 レーヨ ン製 不織布等を使用する場合は、 高吸水性ポリマーを二枚のこれ らの材料の間に散布した後に必要があればバイ ンダーまたは 水の存在下で加圧ナる方法が一般的である。

また、 （ 3 ) 層の中には非吸収性の物質、 例えばボリエス テル、 ボリプロピレンなどの合成繊維、 またはこれらの不織 布またばウェブ ； 炭酸カルシウム、 ク レイなどの無機粒子 ； 香料 ； 膙臭剤 ； 紫外線防止剤などの混和も、 吸収材の吸収性 能を損なわない範囲で加えてもよい。

本発明の非透液性外装材層 （ 6 ) としては、 液を透過しな いものでかつ可撓性のあるものであれば特に限定はないが、 通常ポリ エチレンなどの合成樹脂フ ィルムが使用される。

本発明の合成繊維としてば、 ボリ アク リ ロニ ト リル、 ァク リ ロ二 ト リ ルと塩化ビュル共重合体などのボリ ァク リ ル系纖 維、 ナイ ロ ン 6、 ナイ ロ ン 6 6、 ナイ ロ ン 1 1 などのポリ ア ミ ド繊維、 ボリ エチレンチレフタ レー ト、 ポリ オキシ安息香 酸などのポリエステル、 ボリ塩化ビュル、 ポリ塩化ビニリデ ンなどのビュル織維、 ポリ エチレン、 ポリ プロ ピレン、 ポリ or -ォレフィ ンなどのボリオ レフィ ン繊維、 ポリ テ ト ラフ口 口エチレン、 ボリ ク ロル ト リ フルォロエチレンなどのフ ッ素 繊維、 スバンデックスなどのポリ ウレタン繊維などの县繊維 綿伏塊が使用できる。 これらの繊維は水の吸着量が 10重量％ 以下の疏水性繊維であることが必要であり、 さ らに好ましい 吸着量は 7 %以下である。 液の透過性を損なわず、 （ 1〉 お よび （ 3 ) 層の距離を大き く保ち、 尿の横への拡散性を改善 するために開織機などでシー ト伏綿状塊 （以下、 ウェブ伏と 云う） にして用いられる。

合成繊維の使用量は、 通常 SO g Z nf 200 g / nf、 好まし く は 50〜 120 g / nf であり、 厚さは 2 〜15«、 より好まし く は 3 〜 8 «である。 使用量が 30 gノ m'未満の場合は合成繊維 の使用効果が少なく 、 また 200 g / nf を越えても効果が変わ らない。 - 上記した'ゥヱブ状の合成繊維は、 熱溶融锇維またはバイ ン ダ一により面着あるいは界面活性剤処理が施されているもの も使用できる。

本発明の合成繊維層 （ 2 ) を、 （ 1 ) 層と （ 3 ) 層の間に 形成する方法としては、 実施可能であれば特に限定されるも のではな く、 例えば先に開繊して作ったシー ト状層を挟み込 む、 使い捨て紙おむつの製造装置において、 （ 3 ) と （ 1 ) 層とが重ねられる直前に合成絨維を （ 3 ) 層上に積層する方 法、 あるいは （ 1 ) 層上に合成繊維を積層し、 これを （ 3 ) 層上に反転させて重ね合わせる方法などがある。 まだ、 この とき、 合成繊維と （ 1 ) 層あるいは （ 3 ) 層との接着を目的 として、 水をスプレーしたり、 バイ ンダーを用いたものも使 用できる。

本究明においては、 これらの四層が上記に説明した順に重 ねられることが必要で^)るが、 重ね合わせた後は端の部分を バイ ンダ一又はヒー ト シールで接着することにより紙おむつ となる。 また接着の前後に加圧またはエ ンボス加工により全 体の厚みを少なく することも可能である。

これら四層の構成重量比は、 通常 （ 2 ) 層および （ 3 ) 層 の重量が大き く なり、 紙おむつの重量に基づいて 80〜99%で ある。 （ 2 ) 層と （ 3 ) 層の重量割合は、 通常 （ 3 ) の重量 に对して （ 2 ) の重量が 10〜50%の範囲であり、 10%未満で はドライ タ ツチ性の改善が十分でなく、 50%を越えると尿の 吸収能力が不足して く る。 より好まし く は 15〜40%である。

図面の簡単な説明

次に図面により本発明の使い捨て紙おむつを説明する。 第 1図は本癸明の使い捨て紙おむつの断面図である。 1 は着用 者の肌に接する透液性外装材であり、 通常 10〜20 g / m'の坪 量で厚さ 0.05〜 1 «の不織布が用いられる。 2 ば合成線維の 層であり、 通常坪量 30〜 100 gノ nf、 密度 0.05 g Ζ 3のゥヱ ブが用いられる。 3 は吸収材の層であり、 これは綿状パルプ と高吸水性ポリマー 5 とからなるのが好ましい。 通常綿伏 パルプは 100〜 300 g Z ni、 髙吸水性ポリ マーは 60〜 200 g

/ m'の坪量であり、 高吸水性ボリ マーは綿状バルブ中に分散 されている。 6 は通常バック シー トと呼ばれる非透液性外装 材であり、 ボリエチレンフィルムからなるのが一般的て'ある, 71¾ヒー トシールされた部分である。

発明を実施するための最良の形態

以下、 実施例により本発明をさらに詳細に説明する。

実施例 1 ·

透液性外装材層 （ 1 ) と して坪量 20 g Z m'のレーヨ ン製不 織布を使用し、 合成繊維層 （ 2 ) としてホ'リ エステル繊維 （ E . I . デュポン社製） をカーデイ ングにより形成された坪 量 50 gノ nf のゥヱブを使用し、 吸収材層 （ 3 ) として綿伏バ ルプ 100 gノ nf と高吸水性ボ リ マー （サ ンゥ エ ツ ト I M— 1000、 三洋化成工業賺製） 100 g / πίとを積纖装置内で混和して得 られた積層体を使用し、 非透液性外装材層 （ 6 ) として坪量 20 gノ πίのボリ エチ レ ン · フ ィ ルムを使用した。 これら四層 を順次重ね合わせ、 20cm X 50cmに切断した後、 30 ノ04、 80 'Cでエ ンボス加工を施して使い捨て紙おむつ （ I ) を得た。 実施例 2〜 4

実施例 1 における合成繊維ゥヱブの坪量を 30 gノ m'、 50 g ノ nf 、 および 150 g / πίに変えたほかは実施例 1 と同様にし て使い捨て紙おむつ （ H ) 、 ( Μ) および （IV) を得た。

実施例 5、 '6

実施例 1 における合成繊維のウェブをボリ プロ ピレ ンのゥ エブ、 またはポリ ヱステルの布に変えたほかは実施例 1 と同 様にして使い捨て紙おむつ （V) 及び （VI) を得た。

実施例 7

実施例 1 における吸収材層を、 100 g nf のサ ンゥエツ ト I M― 1000を綿状パルプ 100 gノ nf上に散粒したものに変え たほかは実施例 1 と同様にし、 使い捨て紙おむつ （W) を得 た。

比較例 1 〜 4

実施例 1 における合成繊維ウェブを、 .0 g m'、 10 g / rrf もし く は 18 g Z m'に変えるか、 またはレー ヨ ン纖維 50 g / に変えたほかは実施例 1 と同様にし、 使い捨て紙おむつ （ i ) ( ϋ ) 、 （ iii ) および （ iv ) を得た。

試験例 1

実施例 1 〜 7及び比較例 1 〜 4で得られた使い捨て紙おむ つについて性能試験を行った。 試験結果を表- 1 に示す。 な お、 試験方法は下記の通りである。

<試験方法 >

(1) ドライタ ツチ性

上記使い捨て紙おむつを水平に置き、 中央部に 50 m lの 1 % 食塩水を 30分毎 3回注入して 30分放置後、 中央部に濾紙 20枚

( l OO cni ) を乗せ、 更に 4 kgの荷重を乗せて 10分間放置後、 濾紙の増加重量を測定し、 この数値を ドライ タ ツチ性の指標 とする。 この数値が小さい程ドライタ ツチ性が優れている。

(2) 吸収量' '

上記使い捨て紙おむつを水平に置き、 その一端 （長さ方向） 5 cmを 45 · の傾斜に折り曲げて、 その線上の中央部に 20 m lノ 秒の速度で 1 %食塩水を注入し、 使い捨て紙おむつの一端か ら漏れが生じるまで注入を続け、 その注入量を吸収量とした。

表 一 1

(¾) ※印のサンゥエツトは、 サンウエット i M— 1000

を示す。 上述したように、 本発明の使い捨て紙おむつは液体吸収力 および液体保持力が従来のものに比べて充分満足できる程度 まで改善されているものである。 また、 使い捨て紙おむつに 圧力がかかったときの上部のにじみが少な く、 ドライ タ ツチ 性が改善されている。 さらに液の横への拡散が容易なため、 使用された吸水性樹脂あるいは吸水剤のすべてが有効に使用 されるようになり、 さらに多く の尿を吸収して保持し得る特 徵がある。

Claims

請 求 の 範 丽

1. 透液性外装材層 （ 1 ) 、 髙吸水性ポ リ マーまたはこれ と 80重量％以下の吸収性繊維からなる吸収材層 （ 3 ) 、 およ び非透液性外装材層 （ 6 ) からなる吸収性複合体に、 さらに

( 1 ) 層と （ 3 ) 層の間に （ 3 ) 層の重量に対して 10〜50重 量％の割合の合成繊維からなる厚さ 2 〜10«の綿伏瑰層 （ 2 ) を有することを特徴とする ドライ タ ツチ性の改善された使い 捨て紙おむつ。

2. 合成繊維からなる綿状瑰層 （ 2 ) の吸水率が自重の 10 %以下である特許請求の範囲第 1項記戴の紙おむつ。

3. 合成繊維が疏水性のポリ オレフ イ ン、 ポリア ド、 ポ リ エステル、 ボ リ ァ ク リ ロ二 ト リ ノレ、 ポ リ塩化ビニル、 ボ リ 塩化ビニ リ デン、 ボ リ ウ レタ ン、 ボ リ フル才 ロエチ レ ンであ る特許請求の範囲第 1 項、 または第 2項記載の紙おむつ。

4. 透液性外装材層 （ 1 ) 、 高吸水性ポ リ マーまたは 80重 量％以下の吸収性繊維からなる吸収材層 （ 3 ) 、 および非透 液性外装材層 （ 6 ) からなる吸収性複合体にさらに （ 1 ) 層 と （ 3 ) 層の間に （ 3 ) 層の重量に対して 10〜 50重量％の割 合の開繊された厚さ 2 〜10«の合成繊維綿状塊層 （ 2 ) を形 成することを特徵とする ド ィ タ ツチ性の改善された使い捨 て紙おむつの製造方法。

5. ( 1 ) 層または （ 3 ) 層の上に合成繊維綿伏塊片を積 層させ、 次いで （ 3 ) 層または （ 1 ) 層を重ねて （ 2 ) 層を 形成させる特許請求の範囲第 4項記載の製造方法。

6. 透液性外装材層 （ 1 ) 、 高吸水性ボリ マーまたは 80重 量％以下の吸収性纖維からなる吸収材層 （ 3 ) 、 およ-び非透 水性外装材層 （ 6 ) からなる吸収性複合体を形成するにあた り、 （ 1 ) 層と （ 3 ) 層の簡に （ 3 ) 層の重量に対して 10〜 50重量％の割合の開繊された厚さ 2 〜10«の合成繊維綿状瑰 層 （ 2 ) を形成させることを特徵とする使い捨て紙おむつの ドライ タ ッチ性の改善方法。