JPWO2006038257A1 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
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Abstract
チップの主面(バンプ電極形成面)において、バンプ電極11の形成されていない領域において複数の測定点を設定し、それら複数の測定点における高さを求め、その高さの情報をもとに最小二乗法による回帰計算を実施し、最小二乗平面SSを設定する。次いで、複数のバンプ電極11のそれぞれについて、この最小二乗平面SSからの高さh21、h22、h23等を求め、この高さh21、h22、h23等をもとにして複数のバンプ電極11の高さが基準値以内か否かの判定、および複数のバンプ電極11の平坦度が基準値以内か否かの判定を行う。
Description
本発明は、半導体装置の製造技術に関し、特に、外部接続端子をバンプ電極で構成した半導体装置のバーンイン(通電加速)試験に適用して有効な技術に関するものである。
日本特開2000−314759号公報(特許文献1)には、BGA(Ball Grid Array)パッケージIC用のバーンインボードにおいて、BGAパッケージの外形に嵌合する案内凹部と、ボール電極に嵌合する電極案内凹部とを基板内に形成し、電極案内凹部の底部に導電性パッドを設けることにより、狭いピッチの突起電極を有するBGAパッケージICを搭載でき、かつ低コストで作製することを可能とする技術について開示されている。
また、国際公開WO99/15908号パンフレット(特許文献2)には、微細ピッチのBGA、CSP(Chip Size Package)の検査およびバーンインに用いるソケットにおいて、接続端子と拡大回路とを一体化し、他の加圧部およびガイド部を別構成とし、それらの組み合わせによりBGA、CSPに対応する構成とし、接続端子の表面に固定された金属粒子がBGA、CSPのはんだボール端子と接触した際にはんだ表面の酸化膜を破って確実な電気的接続を確保することにより、はんだボールと接触端子との電気的接触を確実にとる技術について開示されている。
また、日本特開2001−4334号公報(特許文献3)には、半導体パッケージのボール端子の平面画像を撮像するラインセンサと、そのラインセンサと半導体パッケージとをボール端子配列の一方向に相対的に移動する駆動機構とを備えた検査装置において、ラインセンサの光軸を挟んで互いに対向する位置に、一対の平行照明をパッケージ移動方向と直行する方向に沿って配置することで、ラインセンサで撮像されるすべてのボール端子に対し均一な照度分布で得られるリップマーク形画像によって計測を行うことにより、ボールピッチ、ボール径およびボール端子位置精度等のボール計測を正確かつ高速に行う技術について開示されている。
また、日本特開2000−235062号公報(特許文献4)には、外部接続端子をバンプ電極で構成した半導体装置のバーンイン試験において、バーンイン試験装置のソケットに装着されたソケット基板の主面に配線と一体に複数個のパッド(電極)を設け、それぞれのパッドの表面に複数個の突起を設け、これらの突起について、これらに接続されるはんだバンプの下端がパッドの表面と接触することがないように、その高さおよび互いの距離を規定することにより、ソケット基板のパッドとバンプ電極との接触抵抗を安定に確保する技術が開示されている。
特開2000−314759号公報
国際公開WO99/15908号パンフレット
特開2001−4334号公報
特開2000−235062号公報
電子機器の小型・軽量化に伴い、半導体装置のパッケージについても薄型化や小型・軽量化が求められている。CSP(Chip Size Package)は、半導体チップ(以下、単にチップと記す)のサイズと同等またはわずかに大きいパッケージの総称であり、小型・軽量化を実現できる上、内部の配線長を短くすることができるので、信号遅延や雑音等を低減できるパッケージ構造として実用化されている。
CSPの製造技術として、ウエハプロセスパッケージ(Wafer Process Package;以下、WPPと略す)技術がある。この技術は、ウエハプロセスを経て半導体ウエハ(以下、単にウエハと記す)に形成された複数のチップを、ウエハの状態のまま一括して樹脂封止する技術である。この技術においては、製造工程を簡略化でき、製造コストを低減でき、さらに、CSPを大幅に小型化することができるという優れた特徴がある。
WPP技術によってCSPを製造するに当たっては、チップのボンディングパッドと、チップを所定の配線基板(実装基板)上に実装するためのバンプ電極等のような実装電極(外部接続端子)とを電気的に接続する配線(以下、再配線と記す)が設けられ、ウエハプロセスの寸法に律則されるボンディングパッドと、パッケージプロセスの寸法に律則される実装電極との寸法上の整合がとられている。すなわち、実装電極の寸法(電極自体の寸法および隣接間隔等)は、配線基板側の寸法に律則されるため、ボンディングパッドの寸法(パッド自体の寸法および隣接間隔等)よりも相対的に大きな寸法が必要となる。このため、ウエハプロセスに律則される微細なボンディングパッドをそのまま実装電極に使用することはできない。そこで、相対的に大きな寸法の実装電極は、チップの比較的広い空き領域に配置し、その実装電極とボンディングパッドとを再配線によって電気的に接続するようにしている。
ところで、近年、チップサイズの小型化および実装電極数の増加(多ピン化)に伴い、実装電極が配置されるピッチが小さくなり、かつ実装電極自体のサイズも小さくなってきている。このような状況下で、たとえばWPP技術によって自動車搭載用のCSP型のマイクロコンピュータを製造しようとした場合には、以下のような課題が存在することを本発明者らは見出した。
すなわち、自動車搭載用のCSP型のマイクロコンピュータには高い信頼性が要求され、また多数の実装電極を有していることから個々のチップ毎にバーンインを実施する方法が考えられる。しかしながら、実装電極が配置されるピッチが小さくなっていることから、このピッチに対応したバーンインソケットを市販品で安価に入手することが困難であるという課題が存在する。
また、実装電極のサイズが小さくなってきていることから、バーンイン試験を経ることによる実装電極の変形量が実装電極自体のサイズに対して相対的に大きくなる。実装電極が変形しても、たとえば実装電極を形成するはんだの量に変化がなく、実装電極の接合強度の低下がなく、さらに複数の実装電極の平坦度が規定値内に入っていれば実装に際しての問題はない。しかしながら、変形した実装電極を対象とした実装電極の寸法、および複数の実装電極の平坦度を測定するための技術が必要となる課題が存在する。
また、WPP技術によって形成されたCSPの外形は、シリコンで形成されていることから、バーンイン試験に際しては、チップのハンドリング時と同様に割れ、欠け、および異物の付着等のダメージを防がなければならない課題が存在する。
また、経済性の観点から、バーンイン試験による良品の選別工程において、WPP技術によって形成されたCSPのための専用のラインを構築することなく、たとえばQFP(Quad Flat Package)などの他のパッケージを扱うラインを用いてCSPのバーンイン試験を実施できる技術を構築しなければならない課題が存在する。
本願に開示された一つの代表的な発明の一つの目的は、WPP技術によって形成されたCSPのバーンイン試験において、CSPに与えるダメージを低減できる技術を提供することにある。
また、本願に開示された他の代表的な発明の一つの目的は、WPP技術によって形成されたCSPのバーンイン試験後において、実装電極の寸法、および複数の実装電極の平坦度を測定できる技術を提供することにある。
本願において開示される発明のうち、一つの代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本発明の半導体装置の製造方法は、以下の工程を含む:
(a)内部に集積回路が形成され、第1の主面が耐熱性の高分子樹脂膜で覆われ、前記第1の主面に外部接続端子となる複数の突起電極を備えた半導体チップを用意する工程;
(b)チップ搬送手段により前記半導体チップを第1のポケットを備えた位置合わせ手段へ搬送し、前記第1の主面を前記第1のポケットに対向させて前記半導体チップを前記第1のポケットに収容し、前記チップ搬送手段が前記半導体チップを保持する位置および向きをそれぞれ第1の位置および第1の向きに調整する工程;
(c)前記チップ搬送手段により前記半導体チップを前記位置合わせ手段から第1のソケットへ搬送し、前記半導体チップを前記第1のソケットに収容する工程;
(d)前記半導体チップを前記第1のソケットに収容した状況下で第1の処理を行う工程、
ここで、前記(b)工程において、前記第1の主面は、前記複数の突起電極で前記第1のポケットの底面と接し、前記高分子樹脂膜は前記第1のポケットの前記底部と接触しない。
(a)内部に集積回路が形成され、第1の主面が耐熱性の高分子樹脂膜で覆われ、前記第1の主面に外部接続端子となる複数の突起電極を備えた半導体チップを用意する工程;
(b)チップ搬送手段により前記半導体チップを第1のポケットを備えた位置合わせ手段へ搬送し、前記第1の主面を前記第1のポケットに対向させて前記半導体チップを前記第1のポケットに収容し、前記チップ搬送手段が前記半導体チップを保持する位置および向きをそれぞれ第1の位置および第1の向きに調整する工程;
(c)前記チップ搬送手段により前記半導体チップを前記位置合わせ手段から第1のソケットへ搬送し、前記半導体チップを前記第1のソケットに収容する工程;
(d)前記半導体チップを前記第1のソケットに収容した状況下で第1の処理を行う工程、
ここで、前記(b)工程において、前記第1の主面は、前記複数の突起電極で前記第1のポケットの底面と接し、前記高分子樹脂膜は前記第1のポケットの前記底部と接触しない。
本願に記載されたその他の発明の概要を箇条書きにして以下に示す。すなわち、
1.以下の工程を含む半導体装置の製造方法:
(a)内部に集積回路が形成され、第1の主面が耐熱性の高分子樹脂膜で覆われ、前記第1の主面に外部接続端子となる複数の突起電極を備えた半導体チップを用意する工程;
(b)前記半導体チップをバーンインソケットへ搬送し、前記半導体チップを前記バーンインソケットに収容する工程;
(c)前記半導体チップを前記バーンインソケットに収容した状況下でバーンイン処理を行う工程、
ここで、前記バーンインソケットには、ソケット基板およびストッパが装着され、
前記(b)工程において、前記半導体チップは、前記ストッパを間に介して前記第1の主面が前記ソケット基板の第2の主面と対向するように前記バーンインソケットに収容され、
前記ソケット基板の第2の主面には、前記複数の突起電極に対向する位置に複数のパッドが配置され、
前記複数のパッドは、前記半導体チップが前記バーンインソケットに収容された状況下で対応する前記複数の突起電極と接触し、
前記ストッパには、前記半導体チップが前記バーンインソケットに収容された状況下で複数の前記突起電極を取り囲む1つ以上の第1の開口部が形成されている。
2.以下の工程を含む半導体装置の製造方法:
(a)内部に集積回路が形成され、第1の主面が耐熱性の高分子樹脂膜で覆われ、前記第1の主面に外部接続端子となる複数の突起電極を備えた半導体チップを用意する工程;
(b)前記半導体チップをテストソケットへ搬送し、前記半導体チップを前記テストソケットに収容する工程;
(c)前記半導体チップを前記テストソケットに収容した状況下で前記集積回路の電気特性検査を行う工程、
ここで、前記テストソケットは、第3の主面に第1の凹部を有するベース筐体と、前記第1の凹部の底部に配置され、前記複数の突起電極に対応する複数の第1の端子電極と、前記半導体チップを前記第1の凹部へ位置合わせしつつ導く第2の案内治具と、前記第2の案内治具下に配置され、前記複数の突起電極のそれぞれを対応する複数の第1の端子電極と接するように導く第3の案内治具と、前記半導体チップが前記テストソケットに収容された後に前記半導体チップおよび前記第2の案内治具を押圧する第1の押圧手段とを備え、
前記半導体チップは、前記第1の主面を前記第1の凹部の前記底面と対向させ、前記第3の案内治具が前記第1の主面と接触した状態で前記第1の凹部へ導入され、
前記第1の押圧手段は、前記半導体チップを裏面から押圧し、
前記第1の押圧手段による前記半導体チップおよび前記第2の案内治具への押圧によって、前記複数の突起電極のそれぞれは対応する複数の第1の端子電極と接触し、前記第3の案内治具は前記第1の主面と離間する。
3.以下の工程を含む半導体装置の製造方法:
(a)内部に集積回路が形成され、第1の主面が耐熱性の高分子樹脂膜で覆われ、前記第1の主面に外部接続端子となる複数の突起電極を備えた半導体チップを用意する工程;
(b)前記第1の主面内の複数の第1の測定点において前記第1の主面の高さを測定し、前記第1の主面の前記高さを示す複数の第1の測定値を求める工程;
(c)前記複数の第1の測定値をもとにして、最小2乗補完によって第1の仮想基準平面を求める工程;
(d)前記第1の仮想基準平面からの前記複数の突起電極のそれぞれの高さを測定し、前記複数の突起電極の平坦度を求める工程。
1.以下の工程を含む半導体装置の製造方法:
(a)内部に集積回路が形成され、第1の主面が耐熱性の高分子樹脂膜で覆われ、前記第1の主面に外部接続端子となる複数の突起電極を備えた半導体チップを用意する工程;
(b)前記半導体チップをバーンインソケットへ搬送し、前記半導体チップを前記バーンインソケットに収容する工程;
(c)前記半導体チップを前記バーンインソケットに収容した状況下でバーンイン処理を行う工程、
ここで、前記バーンインソケットには、ソケット基板およびストッパが装着され、
前記(b)工程において、前記半導体チップは、前記ストッパを間に介して前記第1の主面が前記ソケット基板の第2の主面と対向するように前記バーンインソケットに収容され、
前記ソケット基板の第2の主面には、前記複数の突起電極に対向する位置に複数のパッドが配置され、
前記複数のパッドは、前記半導体チップが前記バーンインソケットに収容された状況下で対応する前記複数の突起電極と接触し、
前記ストッパには、前記半導体チップが前記バーンインソケットに収容された状況下で複数の前記突起電極を取り囲む1つ以上の第1の開口部が形成されている。
2.以下の工程を含む半導体装置の製造方法:
(a)内部に集積回路が形成され、第1の主面が耐熱性の高分子樹脂膜で覆われ、前記第1の主面に外部接続端子となる複数の突起電極を備えた半導体チップを用意する工程;
(b)前記半導体チップをテストソケットへ搬送し、前記半導体チップを前記テストソケットに収容する工程;
(c)前記半導体チップを前記テストソケットに収容した状況下で前記集積回路の電気特性検査を行う工程、
ここで、前記テストソケットは、第3の主面に第1の凹部を有するベース筐体と、前記第1の凹部の底部に配置され、前記複数の突起電極に対応する複数の第1の端子電極と、前記半導体チップを前記第1の凹部へ位置合わせしつつ導く第2の案内治具と、前記第2の案内治具下に配置され、前記複数の突起電極のそれぞれを対応する複数の第1の端子電極と接するように導く第3の案内治具と、前記半導体チップが前記テストソケットに収容された後に前記半導体チップおよび前記第2の案内治具を押圧する第1の押圧手段とを備え、
前記半導体チップは、前記第1の主面を前記第1の凹部の前記底面と対向させ、前記第3の案内治具が前記第1の主面と接触した状態で前記第1の凹部へ導入され、
前記第1の押圧手段は、前記半導体チップを裏面から押圧し、
前記第1の押圧手段による前記半導体チップおよび前記第2の案内治具への押圧によって、前記複数の突起電極のそれぞれは対応する複数の第1の端子電極と接触し、前記第3の案内治具は前記第1の主面と離間する。
3.以下の工程を含む半導体装置の製造方法:
(a)内部に集積回路が形成され、第1の主面が耐熱性の高分子樹脂膜で覆われ、前記第1の主面に外部接続端子となる複数の突起電極を備えた半導体チップを用意する工程;
(b)前記第1の主面内の複数の第1の測定点において前記第1の主面の高さを測定し、前記第1の主面の前記高さを示す複数の第1の測定値を求める工程;
(c)前記複数の第1の測定値をもとにして、最小2乗補完によって第1の仮想基準平面を求める工程;
(d)前記第1の仮想基準平面からの前記複数の突起電極のそれぞれの高さを測定し、前記複数の突起電極の平坦度を求める工程。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
(1)WPP技術によって形成されたCSPのバーンイン試験において、バーンイン試験において用いる治具がCSPと接触する面積を低減できるので、CSPに与えるダメージを低減できる
(2)WPP技術によって形成されたCSPのバーンイン試験後において、実装電極の寸法、および複数の実装電極の平坦度を正確に測定することができる。
(1)WPP技術によって形成されたCSPのバーンイン試験において、バーンイン試験において用いる治具がCSPと接触する面積を低減できるので、CSPに与えるダメージを低減できる
(2)WPP技術によって形成されたCSPのバーンイン試験後において、実装電極の寸法、および複数の実装電極の平坦度を正確に測定することができる。
本願発明を詳細に説明する前に、本願における用語の意味を説明すると次の通りである。
ウエハとは、集積回路の製造に用いる単結晶シリコン基板またはエピタキシャル基板(一般にほぼ円板形状)、SOI(Silicon On Insulator)基板、サファイア基板、ガラス基板、その他の絶縁、半絶縁または半導体基板等並びにそれらの複合的基板をいう。また、本願において半導体集積回路装置というときは、シリコンウエハやサファイア基板等の半導体または絶縁体基板上に作られるものだけでなく、特に、そうでない旨明示された場合を除き、TFT(Thin Film Transistor)およびSTN(Super-Twisted-Nematic)液晶等のようなガラス等の他の絶縁基板上に作られるもの等も含むものとする。
デバイス面とは、ウエハの主面であって、その面にリソグラフィにより、複数のチップ領域に対応するデバイスパターンが形成される面をいう。
プローブ検査とは、ウエハ工程が完了したウエハに対してプローバを用いて行われる電気的試験であって、チップ領域の主面上に形成された電極に上記接触端子の先端を当てて半導体集積回路の電気的検査を行うことをいい、所定の機能通りに動作するか否かを確認する機能テストやDC動作特性およびAC動作特性のテストを行って良品/不良品を判別するものである。各チップに分割してから(またはパッケージング完了後)行われる選別テスト(最終テスト)とは区別される。
バーンインまたはバーンイン試験とは、初期故障を除去するための一手法であり、通常、半導体デバイス製造におけるスクリーニング工程として、温度および電圧ストレスを印加することによってストレスを加速し、初期不良品を除去することをいう。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。
また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
また、本実施の形態を説明するための全図において同一機能を有するものは同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
また、本実施の形態で用いる図面においては、平面図であっても図面を見易くするために部分的にハッチングを付す場合がある。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本実施の形態の半導体装置は、たとえば自動車においてエンジン制御用に用いられるCSP型のマイクロコンピュータである。
図1は、WPP技術によってウエハ状態のまま樹脂封止された複数のチップ(チップ領域)を示す平面図と、チップ1個分に相当する領域を示す平面図とを図示している。また、図2は、図1に示した1個チップの要部を拡大して示した要部平面図であり、図3は、図2中のA−A線に沿った断面を示したものである。
図1では、本実施の形態の半導体装置の製造工程におけるウエハプロセス後のウエハ1を示している。ウエハプロセスは、前工程ともいわれ、鏡面研磨を施したウエハ1の主面上に半導体素子を形成し、配線層を形成し、表面保護膜を形成した後、ウエハ1に形成された複数のチップ形成領域1CAの各々の電気的試験をプローブ等により行える状態にするまでの工程を言う。たとえば、ウエハ1は平面略円形状に形成され、その主面には四角形状の複数のチップ形成領域1CAが、スクライブライン(分割領域)を隔てて、図1の上下左右方向に規則的に並んで配置されている。すなわち、この段階では複数のチップ形成領域1CAが一体的に形成され分割されていない。このウエハ1は、たとえば単結晶シリコンからなり、その主面のチップ形成領域1CAには、たとえばMISFET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)等のような複数の半導体素子および集積回路が形成されている。
また、ウエハ1の主面(第1の主面)上には複数層の配線層が形成されている。図3中ではそれら複数の配線層のうち最も上層に配置された配線層に含まれるボンディングパッド2を図示している。ボンディングパッド2を含む配線層は、たとえばAl(アルミニウム)、Al−Cu(銅)合金またはAl−Si(シリコン)−Cu合金等から形成されている。ボンディングパッド2を含む配線層の下層には、層間絶縁膜3が形成されている。この層間絶縁膜3は、たとえば酸化シリコンから形成されている。ボンディングパッド2を含む配線層の上層には、表面保護膜4、5が積層されている。下層の表面保護膜4は、たとえば酸化シリコン膜上に窒化シリコン膜が堆積されてなり、その上層の表面保護膜5は、たとえばポリイミド樹脂等のような有機系絶縁膜からなる。表面保護膜5には、ボンディングパッド2に達する開口部6が形成されている。この開口部6の側面はボンディングパッド2から離間する方向に向かって次第に大径となるようにテーパが形成されている。
表面保護膜5上には、開口部6下にてボンディングパッド2と接続する再配線7が形成されている。この再配線7は、たとえば下層からCu膜およびNi(ニッケル)膜を積層して形成されている。再配線7は、チップのボンディングパッド2と、チップを所定の配線基板上に実装するためのバンプ電極等のような実装電極とを電気的に接続する配線であって、ウエハプロセスの寸法に律則されるボンディングパッド2と、パッケージプロセスの寸法に律則される実装電極との寸法上の整合をとるための配線である。すなわち、実装電極の寸法(電極自体の寸法および配置間隔X1(図2参照)等)は、配線基板側の寸法に律則されるため、ボンディングパッド2の寸法(パッド自体の寸法および配置間隔X2(図2参照)等)よりも相対的に大きな寸法が必要となる。このため、ウエハプロセスに律則される微細なボンディングパッド2をそのまま実装電極に使用することはできない。そこで、相対的に大きな寸法の実装電極は、チップ表面(主面)の比較的広い空き領域に配置し、その実装電極とボンディングパッド2とを再配線7によって電気的に接続するようにしてある。表面保護膜5上には、封止用樹脂(高分子樹脂膜)8が堆積されており、これによって再配線7の表面が覆われている。封止用樹脂8は、たとえば耐熱性のポリイミド樹脂等からなり、その一部には再配線7の一部が露出するような開口部9が形成されている。再配線7には、この開口部9を通じて下地金属膜10が接続されている。
下地金属膜10上には外部接続端子となるバンプ電極(突起電極)11が形成されている。バンプ電極11は、たとえばAu(金)またはSn(スズ)−Ag(銀)−Cu等からなる断面突状の電極であり、開口部9を通じて再配線7と電気的に接続されている。このバンプ電極11の形成方法としては、たとえば次の方法がある。すなわち、第1は、メタルマスクを用いてバンプ下地金属膜20上に、たとえばSn−Ag−Cu等からなるはんだペーストを印刷した後、ウエハ1に対してリフロ処理を施す方法である。第2は、バンプ電極11をAuで形成する場合には、たとえば下地金属膜10上にAu等からなるボンディングワイヤをワイヤボンディング法によって接合した後、ボンディングワイヤの一部を下地金属膜10上に残した状態でボンディングワイヤを切断する方法である。第3は、Sn−Ag−Cu等からなるはんだボールを治具等を用いて下地金属膜10上に配置した後、ウエハ1に対してリフロ処理を施す方法である。本実施の形態において、たとえばバンプ電極11の径は150μm〜200μm程度であり、隣接するバンプ電極11の配置間隔X1(図2参照)は400μm(0.4mm)程度である。
前述の図2は、バンプ電極11の形成工程後のチップ形成領域1CAの拡大平面図である。ボンディングパッド2は、チップ形成領域1CAの四辺近傍にその四辺に沿って複数個並んで配置されている。各ボンディングパッド2は、チップ形成領域1CAの中央側に再配線17を通じて引き出され、バンプ電極11と電気的に接続されている。
ここで、図4は、本実施の形態の半導体装置の製造工程の要部を示すフローチャートであり、上記表面保護膜5を形成する工程以降の工程が示されている。
表面保護膜5を形成した(工程S1)後、表面保護膜5にボンディングパッド2に達する開口部6を形成する。続いて、たとえば下層からCu膜およびNi膜を積層し、この積層膜をパターニングすることによって、開口部6下にてボンディングパッド2と接続する再配線7を形成する(工程S2)。次いで、封止用樹脂8を形成した(工程S3)後、フォトリソグラフィ技術を用い、バンプ電極11の形成領域の封止用樹脂8に開口部9を形成する(工程S4)。次いで、たとえばめっき法にて開口部9内にAu膜を堆積することによって、開口部9の底部で再配線7と接続する下地電極膜10を形成する(工程S5)。次いで、プローブ検査を行い(工程S6)、異常がなければ、開口部9上にバンプ電極11を形成する(工程S7)。次いで、ダイシングによってウエハ1からチップの切り出しが行われる(工程S8)。次いで、バーンイン処理が行われ(工程S9)、バーンイン処理後にチップが正常に動作するか否かがテストされ(工程S10)、その後、外観検査(工程S11)を経て製品化される。動作テスト(工程S10)および外観検査(工程S11)は、良品を選別するための選別工程と総称される。
次に、上記工程S9のバーンイン処理(第1の処理)について詳しく説明する。
図5は、チップトレイCTに収容されているチップ1Cを吸着ハンド(チップ搬送手段)SHによって取り出し、中間ポケット(位置合わせ手段)MPを経由してバーンインソケット(第1のソケット)BISへ搬送するまでの手順を示す説明図である。
中間ポケットMPは、チップ1CがバーンインソケットBISに載置される前にチップの位置を機械的にアライメントし、吸着ハンドSHによるチップ1Cの吸着位置を所定の位置とするために用いられる。それにより、チップ1CがバーンインソケットBISに載置される際に、チップ1Cの一部がバーンインソケットBISと接触して破損してしまうことを防ぐことができる。
ここで、図6は中間ポケットMPの各構成部品を説明する断面図であり、図7はそれら構成部品が組み立てられた際の断面図である。また、図8は、図7に示した中間ポケットの要部を拡大して示した要部断面図である。図9は、チップ1Cが中間ポケットMPに載置された際のチップ1Cとガイドとの位置関係を示す平面図である。
中間ポケットMPは、たとえばベース部BB、ガイド部(第1の案内治具)GB、およびガイド部をベース部に取り付ける螺子SCR等から構成される。中間ポケットMPに載置されたチップ1Cは、側面がガイド部GBに沿ってガイド部GBに囲まれた領域(第1のポケット)へ導かれ、向きが整えられる。バンプ電極11が形成されているチップ1Cの主面には、前述のポリイミド膜等からなる封止用樹脂8(図3参照)が形成されており、この封止用樹脂8に傷が付くと後の外観検査(工程S11)で不良品と判定される虞がある。そこで、本実施の形態では、チップ1Cは、中間ポケットMPへ載置された際に、バンプ電極11で中間ポケットMP(ベース部BB)と接し、封止用樹脂8は中間ポケットMP(ベース部BB)と接しない構造となっている。それにより、封止用樹脂8に傷が付くことを防ぐことができる。
また、本実施の形態において、チップ1Cと接触することになるガイド部GBは、硬過ぎる材質とするとチップ1Cにダメージを与え、逆に軟らか過ぎるとチップ1Cとの摩擦によって摩耗してしまう虞がある。そこで、本実施の形態では、ガイド部GBを日本工業規格(JIS)で規定されるSUS304(C(炭素)を0.08%以下、Siを1%以下、Mn(マンガン)を2%以下、P(リン)を0.045%以下、S(硫黄)を0.03%以下、Niを8%〜10.5%、およびCr(クロム)を18%〜20%の割合で含有)もしくはSUS304より材料から形成することを例示できる。SUS304より軟らかい材料としては、プラスチック、Fe(鉄)、およびAlを例示することができる。また、前述したように、ガイド部GBは螺子によってベース部BBに取り付けられていることから、チップ1Cとの摩擦によって摩耗が進んだ場合には新品と交換することができる。
また、チップ1Cと接することになるガイド部GBの断面下部の角部(第2コーナー部)C1(図8参照)および平面での角部(第1コーナー部)C2(図9参照)には面取り加工を施し、チップ1Cと接する領域を減らしている。それにより、ガイド部GBとの接触によってチップ1Cに割れまたは掛けなどの破損が生じてしまうことを防ぐことができる。
また、チップ1Cは、側面(端部)でガイド部GBと接することから、破損が生じてしまう場合には、側面(端部)から生じやすくなる。そこで、本実施の形態では、チップ1Cが中間ポケットMPに載置されたときに、チップ1Cの側面およびガイド部GBの断面下部の角部C1の下部に位置する領域において、ベース部BBに溝(第1の溝部)BBRを設ける。それにより、チップ1Cとガイド部GBとの接触によってチップ1Cに破損が生じてしまった場合でも、チップ1Cの破片は溝BBRに入る構造とすることができる。その結果、その破片が他のチップ1Cの主面に付着して、その他のチップ1Cの主面の封止用樹脂8を傷付けたり、中間ポケットMP内でのチップ1Cの向きや姿勢を傾けたりしてしまう不具合を防ぐことができる。
図10は、上記図5に示したバーンインソケットBISの詳細な構造を示す斜視図である。図10に示すように、本実施の形態のバーンインソケットBISは、開口部を有するフレーム21にヒンジ機構22を介してカバー23が開閉可能な状態で支持されている。このカバー23の中央部には、チップ1Cを押さえつけるためのプッシャ24が設けられている。上記フレーム21の開口部にはアライメントプレート25が嵌合される。アライメントプレート25には、チップ1Cを位置決めするために、チップ1Cの外形に対応する開口部が設けられている。上記アライメントプレート25の下側にはストッパSTPおよびテープ回路26が設けられ、エラストマ27を介してテープ回路26を支持可能なベース基材28が設けられている。
なお、図10に示したようなバーンインソケットの構造については、日本特願2004−92982号にも記載されている。
ここで、図11はテープ回路26の平面図であり、図12はそのテープ回路26の中央付近を拡大して示した要部平面図である。図11および図12に示すように、テープ回路26には、チップ1Cにおけるバンプ電極11に対応し、そのバンプ電極11に接触可能な複数のパッド電極26Aおよび複数のパッド電極26Aに接続する複数の配線26Bが設けられている。また、図13には、それら複数のパッド電極26Aのうちのひとつが示される。複数のパッド26Aのそれぞれの表面には、十字形のスリットSLTが設けられることで、4個の突起部26Cが形成されている。これら4個の突起部26Cは、バンプ電極11とパッド電極26Aとの電気的な接触抵抗を安定に確保するために設けられたものであり、たとえばCuの表面にNiとAuのめっきを施した金属材料で形成されている。Niは突起の剛性を確保し、Auは接触抵抗を低く抑える効果がある。なお、Auめっきの上に更にロジウムめっきを施すことも可能であり、その場合には、突起部26Cとバンプ電極11との物理的または化学的な親和性を弱めることができる。
複数の突起部26Cは、それらに接続されるバンプ電極11の下端がパッド電極26Aの表面と接触することがないように、その高さおよび互いの距離が規定されている。すなわち、図14に示されるように、突起部26Cの高さをh、突起部26Cに接触されるバンプ電極11の半径をR、パッド電極26Aの平面内において突起部26Cの上部角部とバンプ電極11の中心Cを通る垂線との間で規定される最大距離をLとした時、突起部26Cの高さ(h)および最大距離(L)は、h>R−(R2−L2)1/2で示される関係が成立するように設定される。
また、実際のバーンイン試験に際しては、バンプ電極11と突起部26Cとの接触面積を確保するためにバンプ電極11をある程度押し潰したり、試験中の熱でバンプ電極11が変形したりするので、突起部26Cの高さ(h)にある程度の余裕を持たせておくことが望ましい。たとえば、突起部26Cの高さ(h)および最大距離(L)が上記の条件を満たしている場合であっても、突起部26Cの高さ(h)が5μmに満たない場合には、バンプ電極11が押し潰されたり、試験中の熱で変形したりし、その下端が、互いに隣接する突起部26C間の隙間(スリットSLT)のパッド電極26Aの表面に接触する。そのため、バーンイン試験を繰り返すと、突起部26C間の隙間のパッド電極26Aの表面に付着したはんだ材料の膜厚が次第に厚くなり、突起部26Cを設けた効果が得られ難くなる。従って、突起部26Cの高さ(h)は、少なくとも5μm程度以上、望ましくは10μm程度以上とするのがよい。
エラストマ27はシリコンゴムによって形成され、ベース基材28に取り付けられている。テープ回路26とベース基材28との間にエラストマ27が介在されることにより、バンプ電極11と上記パッド電極26Aとの接触を安定化することができる。
フレーム21、テープ回路26およびベース基材28には、ボルト29が挿入可能なボルト穴が設けられ、フレーム21およびテープ回路26は、6本のボルト29およびそれに対応する6個のナット30によってベース基材28に固定される。ベース基材28はバーンイン試験機に取り付けられ、バーンイン試験用のテスト端子がベース基材28、テープ回路26を介してバンプ電極11に電気的に接続される。
パッド電極26Aの表面に上記のような突起部26Cを設けたテープ回路26上にチップ1Cを搭載してバーンイン処理を行うには、チップ1Cの実装面(主面)に取り付けたバンプ電極11をテープ回路26のパッド電極26A上に位置決めし、チップ1Cの上面にプッシャ24で荷重を印加することよって、バンプ電極11を突起部26Cに押し付ける。この時、突起部26Cの高さおよびバンプ電極11との距離が前述のように規定されている本実施の形態では、図15に示すように、突起部26Cの上部角部がバンプ電極11に接触し、表面の薄い自然酸化膜11Aを破ってバンプ電極11内に食い込む。また、バーンイン処理を何度か繰り返した後の突起部26Cの表面には、自然酸化膜11Aを含んだ高抵抗のはんだ残渣26Dが付着しているが、突起部26Cの上部角部がバンプ電極11に食い込むと、その上部角部の表面のはんだ残渣26Dはバンプ電極11によって周囲に押し遣られるので、突起部26Cとバンプ電極11とは相互の接触面積が十分に確保される。そのため、バンプ電極11の表面の自然酸化膜11Aや突起部26Cの表面のはんだ残渣26Dの影響で突起部26Cとバンプ電極11との接触抵抗が増加したり、ばらついたりすることはない。この効果は、突起部26Cの高さ(h)が大きいほど大きくなる。
図16は、前述の図10でも示したストッパSTPの平面図であり、図17〜図20は、その中央付近を拡大して示した要部平面図である。また、図16〜図20中において、一点鎖線で示す領域は、平面でチップ1Cの外形(輪郭)と重なる領域である。
ストッパSTPは、たとえばポリイミドから形成されている。ストッパSTPを配置することにより、バーンイン処理時にバンプ電極11がある限度以上に変形した場合に必要以上の押圧力が加わらないようにし、バンプ電極11の変形を抑制することが可能となる。図17に示すように、ストッパSTPのうち、中央付近のチップ1Cと接する領域においては、たとえば平面で9個のバンプ電極11を囲うような開口部(第1の開口部)KKBが形成されている。なお、図17において、ストッパSTPはハッチングを付して示している。このように、ストッパSTPに複数個のバンプ電極11を囲うような開口部KKBを設けることにより、ストッパSTPに各々のバンプ電極11を囲うような開口部を設けた場合に比べて、ストッパSTPとチップ1Cの主面の封止用樹脂8(図3参照)とが接する面積を減少することができる。それにより、バーンイン処理時において、ストッパSTPとチップ1Cの主面の封止用樹脂8との接触に起因する封止用樹脂8のダメージを低減することができる。
上記開口部KKBは、図17に示したような9個のバンプ電極11を囲うような形以外でも、たとえば図18に示すような9個より少ない4個を囲う形としてもよい。それによっても、ストッパSTPに各々のバンプ電極11を囲うような開口部を設けた場合に比べて、ストッパSTPとチップ1Cの主面の封止用樹脂8とが接する面積を減少することができる。また、開口部KKBは、たとえば図19に示すような9個より多い81個のバンプ電極11を囲う形、または図20に示すようなすべてのバンプ電極11を囲う形としてもよい。それにより、さらにストッパSTPとチップ1Cの主面の封止用樹脂8(図3参照)とが接する面積を減少することができるので、バーンイン処理時においては、ストッパSTPとチップ1Cの主面の封止用樹脂8との接触に起因する封止用樹脂8のダメージをさらに低減することができる。
図21は、図10に示したバーンインソケットBISの組み立てられた状態での断面図である。
カバー23の内側には凹部が形成され、そこにばね31を介してプッシャ押さえ部32が取り付けられている。カバー23が閉じられることによりばね31が押圧され、その復元力により矢印D1方向の力がプッシャ押さえ部32に与えられるようになっている。プッシャ押さえ部32には突起部33が設けられ、この突起部33を介してプッシャ24が押し付けられることによりプッシャ24は揺動可能となる。これにより、カバー23が閉じられた際には、プッシャ24のチップ押圧面33がチップ1Cに正対され、アライメントプレート押圧面33Aがアライメントプレート25に正対されることで、チップ1Cの上面全域に均一な押し付け圧力(加重)を印加することができる。
バーンイン処理後において、カバー23を開けた際に、軽量なチップ1Cがプッシャ24に付着してしまう場合がある。そこで、本実施の形態では、プッシャ24にばね34の弾力によって動作可能なばね可動機構35を設け、ばね可動機構35がチップ押圧面33からベース基材28に向かってチップ1Cを押し出す構造としている。それにより、チップ1Cがプッシャ24に付着してしまった場合でも、ばね可動機構35からの押圧力によってチップ1Cを強制的にプッシャ24から剥離することを可能としている。
図22に示すように、カバー23が閉じられると、プッシャ24のチップ押圧面33がチップ1Cを押圧し、アライメントプレート押圧面33Aがアライメントプレート25を押圧することによって、チップ1Cに矢印D1方向の加重が印加される。それにより、チップ1Cのバンプ電極11がパッド電極26Aの突起部26Cと接触し、さらにバンプ電極11には所定の荷重が加えられる。この時、前述したように、アライメントプレート25下にはストッパSTPが配置されていることから、バンプ電極11がある限度以上に変形した場合、必要以上の荷重がバンプ電極11に加わるのを防ぐことができる。それにより、バンプ電極11の変形を抑制することができる。
次に、この状態で電源から配線26B(図11および図12参照)、パッド26A(図12および図13参照)、突起部26Cおよびバンプ電極11を通じてチップ1Cに電流、電圧を負荷し、たとえば125℃の高温雰囲気中で2時間〜24時間程度集積回路を動作させた後、バーンインソケットBISからチップ1Cを取り外し、新たなチップ1CをバーンインソケットBISに実装して上記の処理を繰り返す。なお、バーンイン処理が完了したチップ1Cは、再びチップトレイCT(図5参照)へ戻される。
上記バーンイン処理が終了すると、チップ1Cの動作テスト(第1の処理)が行われ(工程S10(図4参照))、バーンイン試験後にチップが正常に動作するか否かがテストされる。図23は、その動作テストの際に用いられるテストソケット(第1のソケット)の構造を示す断面図である。図23に示すように、そのテストソケットは、チップ1Cのバンプ電極11への電気的接触を行うポゴピン(POGO Pin)36、ポゴピン36に正確にバンプ電極11を接触させるためのフローティング(第3の案内治具)37、ガイド(第2の案内治具)38、および主面(第3の主面)に凹部(第1の凹部)が設けられ、その凹部の底部に前記ポゴピン(第1の端子電極)36が配置されたソケットベース(ベース筐体)39などから形成されている。フローティング37およびガイド38には、ボルト40が挿入可能なボルト穴が設けられ、フローティング37およびガイド38は、ボルト40によって一体に固定される。
図24は、上記フローティング37の平面図である。本実施の形態のフローティング37は、たとえばPEI(ポリエーテルイミド)樹脂から形成されている。このフローティング37には、平面で上記バンプ電極11およびポゴピン36に対応する位置において、フローティング37を貫通する複数の開口部41が設けられている。
また、図25に示すように、チップ1Cがテストソケットに実装された際に、チップ1Cと接することになるガイド38の断面下部の角部C3には面取り加工を施し、チップ1Cと接する領域を減らしている。それにより、ガイド部38との接触によってチップ1Cに割れまたは掛けなどの破損が生じてしまうことを防ぐことができる。
また、チップ1Cは、側面(端部)でガイド部38と接することから、破損が生じてしまう場合には、側面(端部)から生じやすくなる。そこで、本実施の形態では、チップ1Cが上記テストソケットに実装された時に、少なくともチップ1Cの側面およびガイド部38の断面下部の角部C3の下部に位置する領域において、フローティング37に溝部42を設ける。本実施の形態では、その溝部42を形成する領域は、図24中で梨地模様のハッチングを付した領域とすることを例示できる。それにより、チップ1Cとガイド部38との接触によってチップ1Cに破損が生じてしまった場合でも、チップ1Cの破片は溝部42に入る構造とすることができる。その結果、その破片が他のチップ1Cの主面に付着して、その他のチップ1Cの主面の封止用樹脂8を傷付けてしまうような不具合を防ぐことができる。
チップトレイCTからチップ1Cを取り出し、上記テストソケットへ実装するまでの間には、前述した中間ポケットMP(図5〜図9参照)を用いてチップ1Cの位置精度を整える。それにより、チップ1Cを搬送する吸着ハンドSHによるチップ1Cの吸着位置を所定の位置とすることができる。その結果、チップ1Cがテストソケットに実装される際に、チップ1Cの一部がテストソケットと接触して破損してしまうことを防ぐことができる。
ここで、図26〜28は、チップ1C(バンプ電極11)を上記テストソケットに実装し、ポゴピン36まで導く過程を説明する断面図である。
フローティング37は、チップ1Cの主面(バンプ電極形成面)に接触しながらチップ1Cをポゴピン36まで導き、テストソケットの蓋を閉めた後でも接触した状態だと、互いに押圧することとなってチップ1Cの主面の封止用樹脂8を傷付けてしまう虞がある。そこで、本実施の形態では、まず図26に示すようにテストソケットにチップ1Cが実装されると、次いで、図27に示すように、テストソケットの蓋となるフローティングプッシャ(第1の押圧手段)43がフローティング38を下方へ押し込む。フローティングプッシャ43がある程度フローティング47を下方へ押し込むと、フローティング47の開口部41からポゴピン36が突出し始め、バンプ電極11とポゴピン36とが接触する。図28に示すように、さらにフローティングプッシャ43がフローティング47を下方へ押し込むと、さらにポゴピン36が開口部41から突出することになり、フローティングから見て、相対的にチップ1Cはポゴピン36によって突き上げられる状態となる。すなわち、チップ1Cとフローティング47とが離間することになる。それにより、テストソケットの蓋(フローティングプッシャ43)を閉めた後に、チップ1Cとフローティング37とが互いに押圧する状態になってしまうことを防ぐことができる。その結果、チップ1Cの主面の封止用樹脂8を傷付けてしまうことを防ぐことができる。
図23〜図28を用いて説明したテストソケットによるチップ1Cの動作テストが完了し、回路動作に不具合が発見されなかったチップ1Cについては、外観検査(工程S11(図4参照))を行って傷等の不具合が検出されなかったチップ1Cは、良品として選別される。
上記工程S10の動作テストの後、チップ1Cの外観検査(工程S11(図4参照))が行われる。図29は、その外観検査のうち、バンプ電極11の外観を検査する手順について示すフローチャートである。測定ヘッドを走査し(工程P1)、まず複数のバンプ電極11の高さが基準値以内か否かを判定する(工程P2)。基準値以内でない場合には、不良品と判定され(工程P3)、外観検査は終了する。基準値以内だった場合には、複数のバンプ電極11の平坦度が基準値以内か否かを判定する(工程P4)。基準値以内でない場合には、不良品と判定され(工程P3)、外観検査は終了する。基準値以内だった場合には、良品として選別され、ユーザに供給される(工程P5)。
前述したように、隣接するバンプ電極11の配置間隔X1(図2参照)が400μm(0.4mm)程度以下と狭くなった場合には、バンプ電極11の径自体も小さくなる。また、チップ1Cの主面(バンプ電極形成面)には、バンプ電極11下の下地金属膜10や下地金属膜10と同層の配線パターン10A等も見えることから、バンプ電極11の高さを測定した際に、下地金属膜10の表面を下端とした高さh11や、封止用樹脂8の表面を下端とした高さh12や、配線パターン10Aの表面を下端とした高さh13など、下端の基準が異なる高さとなってしまって精度が落ちてしまう虞がある。そこで、本実施の形態では、図31に示すように、まずチップ1Cの主面(バンプ電極形成面)において、バンプ電極11の形成されていない領域において複数の測定点(第1の測定点)TPを設定する。この複数の測定点TSの数は、12個所からバンプ電極11の数程度とすることを例示できる。続いて、それら複数の測定点TPにおける高さを求め、その高さの情報(第1の測定値)をもとに最小二乗法による回帰計算を実施し、最小二乗平面(第1の仮想基準平面)SSを設定する。次いで、複数のバンプ電極11のそれぞれについて、この最小二乗平面SSからの高さh21、h22、h23等を求め、前述の工程P2、P4を実施する。これにより、バンプ電極11の高さおよび平坦度が保証されたチップ1Cを出荷することが可能となる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
前記実施の形態では、半導体装置として自動車用に用いられるCSP型のマイクロコンピュータを取り上げたが、電気的一括消去型EEPROM(Electric Erasable Programmable Read Only Memory;以下、フラッシュメモリと記す)などの不揮発性メモリなどであってもよい。フラッシュメモリであった場合には、工程S6(図4参照)において、いわゆるリテンション不良と呼ばれる書き込みデータの消失を検出するためのテスト(リテンションベーク)を実施してもよい。
本発明の半導体装置の製造方法は、外部接続端子をバンプ電極で構成した半導体装置のバーンイン試験に広く適用することができる。
Claims (20)
- 以下の工程を含む半導体装置の製造方法:
(a)内部に集積回路が形成され、第1の主面が耐熱性の高分子樹脂膜で覆われ、前記第1の主面に外部接続端子となる複数の突起電極を備えた半導体チップを用意する工程;
(b)チップ搬送手段により前記半導体チップを第1のポケットを備えた位置合わせ手段へ搬送し、前記第1の主面を前記第1のポケットに対向させて前記半導体チップを前記第1のポケットに収容し、前記チップ搬送手段が前記半導体チップを保持する位置および向きをそれぞれ第1の位置および第1の向きに調整する工程;
(c)前記チップ搬送手段により前記半導体チップを前記位置合わせ手段から第1のソケットへ搬送し、前記半導体チップを前記第1のソケットに収容する工程;
(d)前記半導体チップを前記第1のソケットに収容した状況下で第1の処理を行う工程、
ここで、前記(b)工程において、前記第1の主面は、前記複数の突起電極で前記第1のポケットの底面と接し、前記高分子樹脂膜は前記第1のポケットの前記底部と接触しない。 - 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
前記第1のポケットは、第1の案内治具によって外形が規定され、
前記第1の案内治具のうち、前記半導体チップの側面と接する第1面および前記半導体チップの前記側面と交差する方向に延在する第2面で形成された第1コーナー部と、前記第1面および前記第1のポケットの前記底面の延在方向に延在する第3面で形成された第2コーナー部とには、面取りが施され、
前記(b)工程において、前記半導体チップは前記第1の案内治具の前記第1面に沿って前記第1のポケットに導入され、
前記第1のポケットに収容された前記半導体チップの前記側面は、前記第2コーナー部と接する。 - 請求項2記載の半導体装置の製造方法において、
前記ガイド部は、日本工業規格(JIS)で規定されるSUS304または前記SUS304より軟らかい材料を主成分とする。 - 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
前記半導体チップの側面下の前記第1のポケットの底面には、第1の溝部が形成されている。 - 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
前記第1のソケットは、バーンインソケットであり、
前記第1の処理は、バーンイン処理である。 - 請求項5記載の半導体装置の製造方法において、
前記複数の突起電極のそれぞれは、隣接する前記突起電極から0.4mm以下のピッチで配置されている。 - 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
前記第1のソケットは、テストソケットであり、
前記第1の処理は、前記集積回路の電気特性検査である。 - 請求項7記載の半導体装置の製造方法において、
前記複数の突起電極のそれぞれは、隣接する前記突起電極から0.4mm以下のピッチで配置されている。 - 請求項7記載の半導体装置の製造方法において、
前記(b)工程の前に前記半導体チップにバーンイン処理を施す。 - 以下の工程を含む半導体装置の製造方法:
(a)内部に集積回路が形成され、第1の主面が耐熱性の高分子樹脂膜で覆われ、前記第1の主面に外部接続端子となる複数の突起電極を備えた半導体チップを用意する工程;
(b)前記半導体チップをバーンインソケットへ搬送し、前記半導体チップを前記バーンインソケットに収容する工程;
(c)前記半導体チップを前記バーンインソケットに収容した状況下でバーンイン処理を行う工程、
ここで、前記バーンインソケットには、ソケット基板およびストッパが装着され、
前記(b)工程において、前記半導体チップは、前記ストッパを間に介して前記第1の主面が前記ソケット基板の第2の主面と対向するように前記バーンインソケットに収容され、
前記ソケット基板の第2の主面には、前記複数の突起電極に対向する位置に複数のパッドが配置され、
前記複数のパッドは、前記半導体チップが前記バーンインソケットに収容された状況下で対応する前記複数の突起電極と接触し、
前記ストッパには、前記半導体チップが前記バーンインソケットに収容された状況下で複数の前記突起電極を取り囲む1つ以上の第1の開口部が形成されている。 - 請求項10記載の半導体装置の製造方法において、
前記複数の突起電極のそれぞれは、隣接する前記突起電極から0.4mm以下のピッチで配置されている。 - 以下の工程を含む半導体装置の製造方法:
(a)内部に集積回路が形成され、第1の主面が耐熱性の高分子樹脂膜で覆われ、前記第1の主面に外部接続端子となる複数の突起電極を備えた半導体チップを用意する工程;
(b)前記半導体チップをテストソケットへ搬送し、前記半導体チップを前記テストソケットに収容する工程;
(c)前記半導体チップを前記テストソケットに収容した状況下で前記集積回路の電気特性検査を行う工程、
ここで、前記テストソケットは、第3の主面に第1の凹部を有するベース筐体と、前記第1の凹部の底部に配置され、前記複数の突起電極に対応する複数の第1の端子電極と、前記半導体チップを前記第1の凹部へ位置合わせしつつ導く第2の案内治具と、前記第2の案内治具下に配置され、前記複数の突起電極のそれぞれを対応する複数の第1の端子電極と接するように導く第3の案内治具と、前記半導体チップが前記テストソケットに収容された後に前記半導体チップおよび前記第2の案内治具を押圧する第1の押圧手段とを備え、
前記半導体チップは、前記第1の主面を前記第1の凹部の前記底面と対向させ、前記第3の案内治具が前記第1の主面と接触した状態で前記第1の凹部へ導入され、
前記第1の押圧手段は、前記半導体チップを裏面から押圧し、
前記第1の押圧手段による前記半導体チップおよび前記第2の案内治具への押圧によって、前記複数の突起電極のそれぞれは対応する複数の第1の端子電極と接触し、前記第3の案内治具は前記第1の主面と離間する。 - 請求項12記載の半導体装置の製造方法において、
前記複数の突起電極のそれぞれは、隣接する前記突起電極から0.4mm以下のピッチで配置されている。 - 請求項12記載の半導体装置の製造方法において、
前記(b)工程の前に前記半導体チップにバーンイン処理を施す。 - 以下の工程を含む半導体装置の製造方法:
(a)内部に集積回路が形成され、第1の主面が耐熱性の高分子樹脂膜で覆われ、前記第1の主面に外部接続端子となる複数の突起電極を備えた半導体チップを用意する工程;
(b)前記第1の主面内の複数の第1の測定点において前記第1の主面の高さを測定し、前記第1の主面の前記高さを示す複数の第1の測定値を求める工程;
(c)前記複数の第1の測定値をもとにして、最小2乗補完によって第1の仮想基準平面を求める工程;
(d)前記第1の仮想基準平面からの前記複数の突起電極のそれぞれの高さを測定し、前記複数の突起電極の平坦度を求める工程。 - 請求項15記載の半導体装置の製造方法において、
前記複数の突起電極のそれぞれは、隣接する前記突起電極から0.4mm以下のピッチで配置されている。 - 以下の工程を含む半導体装置の製造方法:
(a)内部に集積回路が形成され、第1の主面が耐熱性の高分子樹脂膜で覆われ、前記第1の主面に外部接続端子となる複数の突起電極を備えた半導体チップを用意する工程;
(b)前記半導体チップをバーンインソケットへ搬送し、前記半導体チップを前記バーンインソケットに収容する工程;
(c)前記半導体チップを前記バーンインソケットに収容した状況下でバーンイン処理を行う工程、
(d)前記(c)工程の後、前記第1の主面内の複数の第1の測定点において前記第1の主面の高さを測定し、前記第1の主面の前記高さを示す複数の第1の測定値を求める工程;
(c)前記複数の第1の測定値をもとにして、最小2乗補完によって第1の仮想基準平面を求める工程;
(d)前記第1の仮想基準平面からの前記複数の突起電極のそれぞれの高さを測定し、前記複数の突起電極の平坦度を求める工程、
ここで、前記バーンインソケットには、ソケット基板およびストッパが装着され、
前記(b)工程において、前記半導体チップは、前記ストッパを間に介して前記第1の主面が前記ソケット基板の第2の主面と対向するように前記バーンインソケットに収容され、
前記ソケット基板の第2の主面には、前記複数の突起電極に対向する位置に複数のパッドが配置され、
前記複数のパッドは、前記半導体チップが前記バーンインソケットに収容された状況下で対応する前記複数の突起電極と接触し、
前記ストッパには、前記半導体チップが前記バーンインソケットに収容された状況下で複数の前記突起電極を取り囲む1つ以上の第1の開口部が形成されている。 - 請求項17記載の半導体装置の製造方法において、
前記複数の突起電極のそれぞれは、隣接する前記突起電極から0.4mm以下のピッチで配置されている。 - 以下の工程を含む半導体装置の製造方法:
(a)内部に集積回路が形成され、第1の主面が耐熱性の高分子樹脂膜で覆われ、前記第1の主面に外部接続端子となる複数の突起電極を備えた半導体チップを用意する工程;
(b)前記半導体チップをテストソケットへ搬送し、前記半導体チップを前記テストソケットに収容する工程;
(c)前記半導体チップを前記テストソケットに収容した状況下で前記集積回路の電気特性検査を行う工程;
(d)前記(c)工程の後、前記第1の主面内の複数の第1の測定点において前記第1の主面の高さを測定し、前記第1の主面の前記高さを示す複数の第1の測定値を求める工程;
(c)前記複数の第1の測定値をもとにして、最小2乗補完によって第1の仮想基準平面を求める工程;
(d)前記第1の仮想基準平面からの前記複数の突起電極のそれぞれの高さを測定し、前記複数の突起電極の平坦度を求める工程、
ここで、前記テストソケットは、第3の主面に第1の凹部を有するベース筐体と、前記第1の凹部の底部に配置され、前記複数の突起電極に対応する複数の第1の端子電極と、前記半導体チップを前記第1の凹部へ位置合わせしつつ導く第2の案内治具と、前記第2の案内治具下に配置され、前記複数の突起電極のそれぞれを対応する複数の第1の端子電極と接するように導く第3の案内治具と、前記半導体チップが前記テストソケットに収容された後に前記半導体チップおよび前記第2の案内治具を押圧する第1の押圧手段とを備え、
前記半導体チップは、前記第1の主面を前記第1の凹部の前記底面と対向させ、前記第3の案内治具が前記第1の主面と接触した状態で前記第1の凹部へ導入され、
前記第1の押圧手段は、前記半導体チップを裏面から押圧し、
前記第1の押圧手段による前記半導体チップおよび前記第2の案内治具への押圧によって、前記複数の突起電極のそれぞれは対応する複数の第1の端子電極と接触し、前記第3の案内治具は前記第1の主面と離間する。 - 請求項19記載の半導体装置の製造方法において、
前記複数の突起電極のそれぞれは、隣接する前記突起電極から0.4mm以下のピッチで配置されている。
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