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JPH1183580A - 熱式空気流量センサ - Google Patents

熱式空気流量センサ

Info

Publication number
JPH1183580A
JPH1183580A JP9246475A JP24647597A JPH1183580A JP H1183580 A JPH1183580 A JP H1183580A JP 9246475 A JP9246475 A JP 9246475A JP 24647597 A JP24647597 A JP 24647597A JP H1183580 A JPH1183580 A JP H1183580A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
air flow
resistors
resistor
flow sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9246475A
Other languages
English (en)
Inventor
Masamichi Yamada
雅通 山田
Kaoru Uchiyama
内山  薫
Izumi Watanabe
渡辺  泉
Keiichi Nakada
圭一 中田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP9246475A priority Critical patent/JPH1183580A/ja
Publication of JPH1183580A publication Critical patent/JPH1183580A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】空気温度依存及び機械強度を改善した熱式空気
流量センサを低コストで提供する。 【解決手段】半導体基板上に電気絶縁膜を介して少なく
も発熱抵抗体及び測温抵抗体を形成して、発熱抵抗体及
び測温抵抗体をドープ処理された多結晶ケイ素(Si)
半導体薄膜で構成し、発熱抵抗体の不純物濃度を3×1
19(cm-3)以上で且つ測温抵抗体の不純物濃度より大
きくし、更に、電気絶縁膜下面の空洞上の電気絶縁膜を
半導体基板に所定の深さに不純物をドープ処理され空洞
周辺部から突き出た梁状の支持部により支持補強したこ
とにより、空気温度依存及び機械強度を改善した熱式空
気流量センサ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱式空気流量セン
サに係り、特に内燃機関の吸入空気量を測定するのに好
適な熱式空気流量センサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より自動車などの内燃機関の電子制
御燃料噴射装置に設けられ吸入空気量を測定する空気流
量センサとして、熱式のものが質量空気量を直接検知で
きることから主流となってきている。この中で特に、半
導体マイクロマシニング技術により製造された空気流量
センサが、コストが低減でき且つ低電力で駆動すること
が出来ることから注目されてきた。このような従来の半
導体基板を用いた熱式空気流量センサとしては、例え
ば、特表平3−502966 号公報および特開平8−54269号公
報に開示されている。上記特開平8−54269号公報に記載
の技術では、発熱抵抗体として耐熱性および材料コスト
の利点から多結晶ケイ素(ポリシリコン)が使用されて
いるが、吸入空気量の測定に際して、空気温度の温度依
存に関して考慮されておらず流量計測精度が十分でない
こと、また、発熱抵抗体を支持する電気絶縁膜の機械強
度等に問題があった。また、特表平3−502966 号公報に
記載の技術では、発熱抵抗体の他に空気温度計測抵抗体
を設け空気温度の温度依存に考慮しているが、発熱抵抗
体を支持する電気絶縁膜の機械強度が十分でないという
問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術には次のよう
な課題がある。上記特開平8−54269号公報においては、
半導体基板上に電気絶縁膜を介して発熱抵抗体として多
結晶ケイ素(ポリシリコン)が使用されているが、空気
温度を検出する為の空気温度測温抵抗体が形成されてい
ない為に空気温度が変化した場合に被測定空気の流量に
対応した出力が誤差を持つという問題がある。
【0004】また、発熱抵抗体が形成された電気絶縁膜
(ダイヤフラム)は、半導体基板との熱絶縁を図り且つ
応答性を高めるために熱容量を小さくするために全厚が
数ミクロンと薄く構成され、且つ半導体基板上に構成さ
れた空洞を架橋されている。このため、発熱抵抗体が加
熱冷却を繰り返した場合また空気流が増大した場合に
は、前記電気絶縁膜に応力が多大に加わり破壊される可
能性がある。
【0005】一方、特表平3−502966 号公報に記載の従
来技術では、以下の様な問題がある。図12に、特表平
3−502966 号公報のFig.2に記載の空気流量センサの縦
断面を示す。図12の2が半導体基板、3は空洞8の周
辺部を囲む半導体基板2に所定の厚みで不純物ドープ処
理して形成したドープ層(リム)で、15,12a,1
2bが電気絶縁膜、4が発熱抵抗体、5c,5d,6
a,6bが測温抵抗体である。
【0006】この様に構成された従来の空気流量センサ
は、空気温度を6a,6bの測温抵抗体により計測し、
計測された空気温度より発熱抵抗体4および発熱抵抗体
の温度を計測する測温抵抗体5dが一定温度高くなるよ
うに発熱抵抗体に加熱電流が供給される。測温抵抗体5
cは、空気温度となる測温抵抗体6aと空気温度より一
定温度高く設定された発熱抵抗体4の中間に位置し、空
気温度と発熱抵抗体4の加熱温度間の温度勾配の一点の
温度を検知するように配置される。空気流は図12の1
1に示す様に左から右に流れ、空気流量が増大すると測
温抵抗体5cが位置する部分の温度勾配が変化し、測温
抵抗体5cが空気流により冷却され温度が低下する。こ
の測温抵抗体5cの温度変化を空気温度と比較(温度
差)して空気流量を検出する。空気流量は測温抵抗体5
cの温度と空気温度を示す測温抵抗体6aの温度差から
検出されるので空気温度が変化した場合の影響を低減す
ることが出来る。
【0007】しかし、抵抗体4,5c,5dが形成され
た電気絶縁膜12a,12bは、半導体基板2との熱絶
縁を図り且つ応答性を高めるために熱容量を小さくする
ために全厚が数ミクロンと薄く構成され、且つ空洞8を
架橋されている。空洞8の周辺部が半導体基板2に所定
の厚みで不純物ドープ処理して形成したドープ層(リ
ム)により囲まれてはいるが、空洞8上の電気絶縁膜1
2a,12bは薄く構成されたままであり、発熱抵抗体
が加熱冷却を繰り返した場合また空気流が増大した場合
には、前記電気絶縁膜に応力が多大に加わり破壊される
可能性がある。
【0008】従って、本発明の目的は、従来技術の課題
を解決した空気温度依存及び機械強度を改善した熱式空
気流量センサを低コストで提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、半導体基
板上に電気絶縁膜を介して少なくとも発熱抵抗体及び測
温抵抗体を形成して空気流量を計測する熱式空気流量セ
ンサにおいて、前記発熱抵抗体及び測温抵抗体をドープ
処理された多結晶ケイ素(Si)半導体薄膜で構成し、
前記発熱抵抗体の不純物濃度を3×1019(cm-3)以上
とし、且つ、前記測温抵抗体の不純物濃度より大きく
し、更に、前記半導体基板は前記電気絶縁膜境界面より
下面に至る空洞を有し、前記空洞上の電気絶縁膜を前記
半導体基板に所定の深さに不純物をドープ処理され空洞
周辺部から突き出た梁状の支持部により支持補強したこ
とにより、空気温度依存及び機械強度を改善した熱式空
気流量センサを低コストで提供できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について、
図面を参照して説明する。
【0011】図1は、本発明の第一の実施例の熱式空気
流量センサ素子1を示す平面図、図2は、図1の測定素
子1のA−A′断面図である。
【0012】図1,図2において、素子1は、シリコン
等の半導体基板2,電気絶縁膜12(12a,12b)
の下面の半導体基板2を不純物ドープ処理したドープ層
3,ドープ層3と同じ構成材からなり空洞8上の電気絶
縁膜7を支持補強するために十字形の梁状の支持部3
a,3b、電気絶縁膜12a上に形成された上流側発熱
抵抗体4aと下流側発熱抵抗体4b,発熱抵抗体の温度
を検知するための測温抵抗体5,基板2の先端部に形成
された空気温度を計測する為の空気温度測温抵抗体6,
素子1の信号を外部回路と接続するための端子電極10
(10a,10b,10c,10d,10e,10f,
10g)、各抵抗体と端子電極10を接続するための配
線接続部9(9a,9b,9c,9d,9e,9f,9
g)、各抵抗体を保護するための電気絶縁膜12bより
なる。ここで、各抵抗体4a,4b,5,6は不純物ド
ープ処理された多結晶ケイ素(Si)半導体薄膜よりな
り、発熱抵抗体4a,4bは測温抵抗体5,6に対して
不純物濃度が大きく、且つ、不純物濃度が3×10
19(cm-3)以上となるように形成されている。
【0013】本発明の実施例である熱式空気流量センサ
は、以下の様な動作を行う。
【0014】一対の上下流側発熱抵抗体4a,4bは、
電気的に直列接続されており、接続点(中間タップ)D
は配線接続部9fにより端子電極10fに接続されてい
る。空洞8により熱絶縁された電気絶縁膜12a上に形
成された前記一対の発熱抵抗体4a,4bには、発熱抵
抗体4a,4bの温度を検出する測温抵抗体5の温度が
空気流11の温度を示す空気温度測温抵抗体6の温度よ
り一定温度高くなるように、加熱(傍熱)電気が流され
ている。
【0015】空気流11の方向は、測温抵抗体5に対し
て対称に形成された発熱抵抗体4aおよび4bの温度
(抵抗値)を比較することにより検知される。つまり、
発熱抵抗体4a,4bは、空気流が零のときは測温抵抗
体5の温度とほぼ同じ温度を示し、温度差が生じない。
一方、図1の空気流11の方向(順流)ではおもに上流
側に配置された発熱抵抗体4aの方が下流側に配置され
た発熱抵抗体4bより空気流11による冷却効果が大き
いこと、また、発熱抵抗体4a,4bは直列接続であり
同じ加熱電流が流れていることから発熱量はほぼ一定で
あることから、上流側の発熱抵抗体4aの温度が発熱抵
抗体4bの温度より低い値となる。また、空気流11が
図1の方向と反対(逆流)のときには、今度は下流側の
発熱抵抗体4bの温度の方が上流側の発熱抵抗体4aの
温度より低くなる。このように、発熱抵抗体4a,4b
の温度(抵抗値)を比較することにより空気流11の方
向が検知できる。
【0016】一方、空気流量の計測は、測温抵抗体5の
空気温度測温抵抗体6より一定温度高く制御するため
に、発熱抵抗体4a,4bに流す加熱(傍熱)電流値よ
り計測する。この様に、本実施例では空気流の方向と流
量の検出が可能となっている。図3は、図1の素子1を
実装した熱式空気流量センサの実施例を示す断面図であ
る。例えば、自動車等の内燃機関の吸気通路に実装した
熱式空気流量センサの実施例を示す断面図である。熱式
空気流量センサは、図のように、素子1と支持体19と
外部回路20とを含み構成される。そして吸気主通路1
7の内部にある副通路18に素子1が配置される。外部
回路20は支持体19を介して素子1の端子電極10に
電気的に接続されている。ここで、通常では吸入空気は
11で示された方向に流れており、ある内燃機関の条件
によって11とは逆の方向(逆流)に吸入空気が流れる。
【0017】図4は、図3の素子1および支持体19の
拡大図である。図4に見るように、素子1は、支持体1
9上に固定され、更に、アルミナ等の電気絶縁基板上に
端子電極21および信号処理回路が形成された外部回路
20が、同じく支持体19上に固定される。この素子1
と外部回路20は、端子電極10および21間を金線2
2等でワイヤボンディングにより電気的に接続された
後、前記の金線22,電極端子10,21や外部回路2
0を保護するために上側から支持体19(図示せず)に
より密封保護される。
【0018】次に、図5を参照し、本発明の実施例の回
路動作について説明する。図5は、図1の素子1の抵抗
体4a,4b,5,6と信号処理のための外部回路20
を示したものである。図中、23は電源、24は発熱抵
抗体4a,4bに加熱(傍熱)電流を流すためのトランジ
スタ、25a,25b,25cは抵抗、26はA/D変
換器等を含む入力回路とD/A変換器等を含む出力回路
と演算処理等を行うCPUからなる制御回路、27はメ
モリ回路である。
【0019】ここで、測温抵抗体5,空気温度測温抵抗
体6,抵抗25b,25cよりなるブリッジ回路の端子
F,Gの電圧が制御回路26に入力され、発熱抵抗体4
a,4bにより傍熱された測温抵抗体5の温度(Th)
が空気温度に対応する空気温度測温抵抗体6の温度(T
a)よりある一定値(例えばΔTh=150℃)高くな
るよう各抵抗値が設定され制御回路26により制御され
る。測温抵抗体5の温度が設定値より低い場合には、制
御回路26の出力によりトランジスタ24がオンし発熱
抵抗体4a,4bに加熱電流が流れ、設定温度より高く
なるとトランジスタ24がオフするように制御し設定値
に一定になるよう制御される。このときの発熱抵抗体4
a,4bに流す加熱電流値(抵抗25aの電位Eに対
応)が空気流量(Q)となる。
【0020】一方、空気流の方向は、発熱抵抗体4a,
4bの温度差より検出する。前記したように測温抵抗体
5はある一定の基準温度(Th=Ta+ΔTh)に設定
されている。発熱抵抗体4a,4bは直列接続されてお
り同じ加熱電流が流れる構成であることから、空気流が
順流の場合には、上流側の発熱抵抗体4aがより空気流
により熱を奪われることから温度が低くなる。一方、空
気流が逆流の場合には、今度は逆に発熱抵抗体4bの温
度が低くなる。つまり、発熱抵抗体4a,4bの温度
(抵抗値)を比較することにより、空気流の方向が検知
できる。
【0021】図5の回路では、発熱抵抗体4a,4bの
温度(抵抗値)の比較を、直列接続された各抵抗体の両
端の電位により行う。上流側の発熱抵抗体4aの温度に
対応するのは図5のC,D点間の電位差であり、下流側
の発熱抵抗体4bの温度に対応するのはD,E間の電位
差である。従って、前記のC,D,E点の電位を制御回
路26に入力することにより各発熱抵抗体に対応する電
位差から空気流の方向が検知される。
【0022】上記のように空気温度測温抵抗体6および
測温抵抗体5を追加して構成することにより、従来例の
熱式空気流量センサでは発熱抵抗体のみで構成されてい
たのに対して空気温度が変化したとしても影響を受けず
空気流の方向をも検知する高精度の流量検出が可能とな
る。
【0023】次に、本実施例の熱式空気流量センサ素子
の製造工程の具体例について、図6を参照して説明す
る。
【0024】図6(a)にて、シリコン半導体基板2の
上下面に熱酸化処理により二酸化ケイ素(SiO2)層
13,14を約0.3ミクロン厚に形成する。
【0025】次に(b)にて、上面の二酸化ケイ素層1
3を公知のホトリソグラフィ技術によりレジストを所定
の形状に形成した後反応性イオンエッチング等の方法に
よりエッチングした後、二酸化ケイ素層13をマスクと
してシリコン半導体基板2の表面に約5ミクロンの深さ
迄P(燐)あるいはB(ボロン)等の不純物を熱拡散あ
るいはイオン打ち込み等の方法によりドープ処理しドー
プ層3,3aを形成する。
【0026】(c)では、二酸化ケイ素層13,14を
エッチングにより取り除いた後、再度、シリコン半導体
基板2の上下面に二酸化ケイ素層よりなる電気絶縁膜1
2a,15を約0.5 ミクロン厚形成する。ここで、シ
リコン半導体基板2の上面形成した電気絶縁膜12aと
しては、前記の二酸化ケイ素以外の構成材でも可能であ
る。例えば、機械強度が高く熱膨張係数がシリコン半導
体基板2より若干大きい窒化ケイ素(Si34)を用い
ても、或いは熱膨張係数がシリコン半導体基板2の1/
10である二酸化ケイ素と熱膨張係数がシリコン半導体
基板2より若干大きい窒化ケイ素の多層構成とし熱膨張
係数のマッチングを図った構成とすることにより、温度
変化によるシリコン半導体基板2と電気絶縁膜12a間
の熱応力が低減でき強度向上が図られる。
【0027】(d)では、電気絶縁膜12a上に発熱抵
抗体4a,4bと測温抵抗体5,6として多結晶ケイ素
(Si)半導体薄膜を約1ミクロンの厚さでCVD等の
方法で形成後、公知のホトリソグラフィ技術によりレジ
ストを所定の形状に形成した後反応性イオンエッチング
等の方法により半導体薄膜をパターニングする。ここ
で、多結晶ケイ素(Si)半導体薄膜は、プラズマを用
いたLPCVDあるいは電子サイクロトロン共鳴を用い
たECR−PCVD,マイクロ波を用いたCVD等の方
法にて形成する。原料ガスは、モノシラン(SiH4),
ホスフィン(PH3),水素(H2)を用い、不純物ドープ
材としての燐(P)の量はホスフィン(PH3)ガスの流量
により制御でき、不純物濃度としては3×1019(c
m-3)以下になるように制御する。ここで、不純物ドー
プ処理は上記以外の方法でも可能であり、未ボープ処理
の多結晶ケイ素(Si)半導体薄膜を形成した後、熱拡
散あるいはイオン打ち込み等の方法により不純物のドー
プ処理を行っても良い。
【0028】次に(e)では、発熱抵抗体4a,4bの
不純物濃度を3×1019(cm-3)以上に高めるために更
に不純物ドープ処理を加える。発熱抵抗体4a,4b以
外の測温抵抗体5,6は、二酸化ケイ素等のマスク材1
6により被覆された後、発熱抵抗体4a,4bに対して
熱拡散あるいはイオン打ち込み等の方法により更にP
(燐)等の不純物ドープ処理がなされ不純物濃度を3×
1019(cm-3)以上の高濃度にドープ処理された発熱抵抗
体4a,4bが得られる。その後、図示していないが端
子電極10(10a,10b,10c,10d,10
e,10f,10g)、各抵抗体と端子電極10を接続
するための配線接続部9(9a,9b,9c,9d,9
e,9f,9g)が、アルミニウム,金等で形成され
る。
【0029】(f)では、端子電極10以外の部分を保
護する為に電気絶縁膜12bを先の電気絶縁膜12aと
同様に約0.5 ミクロンの厚さに形成する。次に、シリ
コン半導体基板2に空洞8を形成する為に、エッチング
のマスク材15の所定の形状にパターニングし半導体基
板2のエッチング部のみを露出させる。マスク材として
は二酸化ケイ素あるいはよりエッチング選択比の高い窒
化ケイ素等が用いられる。
【0030】(g)では、最後に、シリコン半導体基板
2の裏面より二酸化ケイ素あるいは窒化ケイ素等をマス
ク材16として、水酸化カリウム(KOH)等のエッチ
ング液を用いて異方性エッチングすることにより空洞8
を形成する。ここで、シリコンよりなる半導体基板2の
エッチング速度は不純物濃度に依存しており、不純物濃
度が高くなるとエッチング速度が遅くなることから、不
純物ドープ処理されたドープ層3および空洞8上の電気
絶縁膜7を支持補強するために十字形の梁状の支持部3
a,3bを残して空洞8領域のシリコン半導体基板2だ
けがエッチングされる。前記の不純物ドープ処理された
十字形の梁状の支持部3a,3bは、幅が約5〜30ミ
クロンで厚みが約2〜5ミクロンであり機械強度が十分
保てるよう選択される。
【0031】上記実施例の不純物はP(燐)としたが、
同じくn形の不純物としてはN(窒素),Sb(アンチ
モン),As(ヒ素)あるいはp形の不純物としてはA
l(アルミニウム),B(ボロン)等を用いても良い。
【0032】上記の様に構成したことにより、発熱抵抗
体4a,4bおよび測温抵抗体5が形成された空洞8上
の電気絶縁膜7は、半導体基板2との熱絶縁を図り且つ
応答性を高めるために熱容量を小さくするために全厚が
約1ミクロンと薄く構成された場合においても、電気絶
縁膜7を支持補強するために形成された不純物ドープ処
理された十字形の梁状の支持部3a,3bにより半導体
基板2と一体化されたことにより、発熱抵抗体が加熱冷
却を繰り返した場合また空気流が増大した場合における
応力が多大に加わった場合においても機械強度が十分保
てる。
【0033】また、発熱抵抗体4a,4b及び測温抵抗
体5,6をドープ処理された多結晶ケイ素(Si)半導
体薄膜で構成し、発熱抵抗体4a,4bの不純物濃度を
3×1019(cm-3)以上とし、且つ、前記測温抵抗体
5,6の不純物濃度より大きく構成したことにより、発
熱抵抗体4a,4bの抵抗率(ρ)を比較的小さく出来
ることから発熱抵抗体の抵抗値の設計自由度が向上する
とともに、測温抵抗体5,6の抵抗温度係数(α)を比較
的大きく保つことが出来、測温感度の向上が図られる。
更に、上記の発熱抵抗体4a,4bと測温抵抗体5,6
を、各々不純物濃度を変えた多結晶ケイ素(Si)半導
体薄膜で構成したことにより、高価な白金等の様に別個
の材料で構成する必要がなく、一括して同時に多結晶ケ
イ素(Si)半導体薄膜を形成できるので低コストな熱式
空気流量センサが提供できる。
【0034】図7は、多結晶ケイ素(Si)半導体薄膜
の抵抗率(ρ)と不純物濃度の関係を示したものであ
る。また、図8は、多結晶ケイ素(Si)半導体薄膜の
抵抗温度係数(α)と抵抗率(ρ)の関係を示したもの
である。図7,図8を見て分かるように、不純物濃度が
高くなるに従い多結晶ケイ素(Si)半導体薄膜の抵抗
率(ρ)および抵抗温度係数(α)ともは小さくなる。
【0035】多結晶ケイ素(Si)半導体膜は一般的に
サーミスタ的な抵抗−温度特性を示すが、温度範囲が比
較的狭く且つ不純物ドープ処理された場合には金属的な
抵抗−温度特性(1)式を示す。
【0036】 R=R0(1+α(T+T0)) …(1) ここで、Rは温度(T)における半導体膜の抵抗値、R
0は温度(T0)における半導体膜の抵抗膜、αは抵抗
温度係数である。抵抗温度係数(α)が大きいほうが温
度に対しての抵抗値の変化が大きくとれることから、測
温抵抗体5,6としては抵抗温度係数(α)が大きいほ
うが検出感度が上がり空気流量の測定精度が向上するこ
とから望まれる。測温抵抗体5,6としては、図8で示
される領域30の抵抗温度係数(α)が1000(×1
-6/℃)以上で、図7で見れば不純物濃度を3×10
19(cm-3)以下の30の領域が選択される。
【0037】一方、発熱抵抗体4a,4bとしては、前
記の測温抵抗体5,6と同じ不純物濃度領域30では抵
抗率(ρ)が大きくなり過ぎる。所望の温度(例えば2
00℃)に発熱抵抗体4a,4bを加熱しようとする
と、発熱抵抗体4a,4bの抵抗値が大きくなり高い駆
動電圧が必要となり十分に加熱出来ないという問題が生
ずる。発熱抵抗体4a,4bの抵抗値を下げるために
は、多結晶ケイ素(Si)半導体膜の膜厚を厚くする対
応が考えられるが、膜厚を厚くすると所望のパターンに
精度良くエッチングすることが難しくなり材料コストの
面からも好ましくない。エッチングが精度良く実現出来
る多結晶ケイ素(Si)半導体膜の膜厚は約1ミクロン
が限界であり、この厚さで10ボルト以下の駆動電圧で
駆動出来る発熱抵抗体4a,4bの抵抗値は1kΩ以下
であり、図7の領域29で示した不純物濃度が3×10
19(cm-3)以上で抵抗率(ρ)が30(×10-4Ω−c
m)以下の領域が選択される。
【0038】この様に、発熱抵抗体4a,4bの不純物
濃度を3×1019(cm-3)以上とし、且つ、前記測温抵
抗体5,6の不純物濃度より大きく構成したことによ
り、発熱抵抗体4a,4bの抵抗率(ρ)を比較的小さ
く出来ることから発熱抵抗体の抵抗値の設計自由度が向
上するとともに、測温抵抗体5,6の抵抗温度係数(α)
を比較的大きく保つことが出来、測温感度の向上が図ら
れる。
【0039】本実施例の発熱抵抗体4a,4bの抵抗値
としては、電源電圧および発熱量の関係から50〜90
0Ω、測温抵抗体5,6の抵抗値としては1〜5kΩを
選択した。
【0040】次に、本発明の第二,第三の実施例につい
て説明する。図9および図10は、本発明の第二および
第三の実施例で、空洞8上の電気絶縁膜7まで形成した
熱式空気流量センサの素子1の平面図である。電気絶縁
膜7を支持補強する為に下面に形成された半導体基板2
に所定の深さに不純物ドープ処理され空洞周辺部から突
き出た梁状の支持部3b,3c,3d,3e,3fを破
線で示している。
【0041】図9では、図1の第一の実施例の十字形の
梁状の支持部3a,3bに変わり、支持部3c,3d,
3e,3fを周辺部(四方)から中心に向かって途中ま
で電気絶縁膜7を支持補強する梁状の支持部で構成して
いる。この様に構成することにより、特に応力が集中す
る電気絶縁膜7と半導体基板2との境界部分を補強する
と共に半導体基板2との熱絶縁を図ることが出来る。図
10では、図1の第一の実施例と図9の第二の実施例の
中間的な構造となっており、空洞8間を連結する支持部
3bと周辺部から中心に向う支持部3c,3eにより電
気絶縁膜7を支持補強する構造となっている。この様に
構成することにより、第一の実施例と第二の実施例の中
間的な効果を得ることが出来る。この他にも、電気絶縁
膜7を支持補強する梁状の支持部としては、より多数の
支持部を周辺部から形成しても、周辺部から中心に向か
うに従い支持部断面積が小さくなるように形成しても、
支持部と半導体基板2との接続部を応力集中を防止する
為に丸みを付ける等の構成にすることにより、更に強固
に支持補強することが可能となる。
【0042】図11は、本発明の第四の実施例である熱
式空気流量センサの素子1の平面図である。図1の第一
の実施例と異なるのは、発熱抵抗体4の上下流に測温抵
抗体5a,5bを形成したことである。この様に、発熱
抵抗体4の上下流に測温抵抗体5a,5bを配置し、上
下流の測温抵抗体5a,5bの温度差から空気流量を計
測する温度差検知方式の様な場合にも、発熱抵抗体4の
不純物濃度を3×1019(cm-3)以上とし、且つ、測温抵
抗体5a,5bの不純物濃度より大きくし、電気絶縁膜
7を梁状の支持部3a,3bにより支持補強することに
より、空気温度依存及び機械強度を改善した熱式空気流
量センサを低コストで提供できる。その他いかなる方式
の場合においても、半導体基板2上に発熱抵抗体および
測温抵抗体で構成された熱式空気流量センサに対して前
記した本発明が適用できることは自明である。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、半導体基板上に電気絶
縁膜を介して少なくも発熱抵抗体及び測温抵抗体を形成
して空気流量を計測する熱式空気流量センサにおいて、
前記発熱抵抗体及び測温抵抗体をドープ処理された多結
晶ケイ素(Si)半導体薄膜で構成し、前記発熱抵抗体
の不純物濃度を3×1019(cm-3)以上とし、且つ、前
記測温抵抗体の不純物濃度より大きくし、更に、前記半
導体基板は前記電気絶縁膜境界面より下面に至る空洞を
有し、前記空洞上の電気絶縁膜を前記半導体基板に所定
の深さに不純物をドープ処理され空洞周辺部から突き出
た梁状の支持部により支持補強したことにより、空気温
度依存及び機械強度を改善した熱式空気流量センサを低
コストで提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例の熱式空気流量センサ素
子1の平面を示す図である。
【図2】図1の素子のA−A′断面を示す図である。
【図3】図1の素子を実装した熱式空気流量センサの断
面を示す図である。
【図4】図3の測定素子部を拡大した図である。
【図5】抵抗体4a,4b,5,6と外部回路20の電
気回路を示す図である。
【図6】素子1の製造工程を説明する図である。
【図7】多結晶ケイ素半導体薄膜の抵抗率(ρ)と不純
物濃度の関係を示す図である。
【図8】多結晶ケイ素(Si)半導体薄膜の抵抗温度係
数(α)と抵抗率(ρ)の関係を示す図である。
【図9】本発明の第二の実施例で、空洞8上の電気絶縁
膜7まで形成した熱式空気流量センサ素子1の平面を示
す図である。
【図10】本発明の第三の実施例で、空洞8上の電気絶
縁膜7まで形成した熱式空気流量センサ素子1の平面を
示す図である。
【図11】本発明の第四の実施例である熱式空気流量セ
ンサ素子1の平面を示す図である。
【図12】従来例の熱式空気流量センサ素子1の断面を
示す図である。
【符号の説明】
1…素子、2…半導体基板、3,3a,3b,3c,3
d,3e,3f…ドープ層(支持部)、4,4a,4b
…発熱抵抗体、5,5a,5b…測温抵抗体、6,6a,
6b…空気温度測温抵抗体、7,12a,12b,1
3,14,15…電気絶縁膜、8…空洞、9,9a,9
b,9c,9d,9e,9f,9g…配線接続部、1
0,10a,10b,10c,10d,10e,10
f,10g,21…端子電極、11…空気流、16…マ
スク材、17…吸気主通路、18…副通路、19…支持
体、20…外部回路、22…金線、23…電源、24…
トランジスタ、25a,25b,25c…抵抗、26…
制御回路、27…メモリ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中田 圭一 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器事業部内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板上に電気絶縁膜を介して少なく
    も発熱抵抗体及び測温抵抗体を形成して空気流量を計測
    する熱式空気流量センサにおいて、前記発熱抵抗体及び
    測温抵抗体をドープ処理された多結晶ケイ素(Si)半
    導体薄膜で構成し、且つ前記発熱抵抗体の不純物濃度を
    前記測温抵抗体の不純物濃度より大きくしたことを特徴
    とする熱式空気流量センサ。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の発熱抵抗体のドープ処理
    された多結晶ケイ素(Si)半導体薄膜の不純物濃度が
    3×1019(cm-3)以上であることを特徴とする熱式空
    気流量センサ。
  3. 【請求項3】上面に電気絶縁膜が形成され且つ該電気絶
    縁膜境界面より下面に至る空洞を有する半導体基板と、
    前記空洞上の電気絶縁膜上に少なくも発熱抵抗体を形成
    して空気流量を計測する熱式空気流量センサにおいて、
    前記空洞上の電気絶縁膜を前記半導体基板から構成され
    た空洞周辺部から突き出た梁状の支持部により支持補強
    したことを特徴とする熱式空気流量センサ。
  4. 【請求項4】請求項3において、前記梁状の支持部は、
    前記半導体基板の上面に所定の深さに不純物をドープ処
    理された層より構成されてなることを特徴とする熱式空
    気流量センサ。
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