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JPH1171835A - 断熱構造及び複合断熱材 - Google Patents

断熱構造及び複合断熱材

Info

Publication number
JPH1171835A
JPH1171835A JP18659098A JP18659098A JPH1171835A JP H1171835 A JPH1171835 A JP H1171835A JP 18659098 A JP18659098 A JP 18659098A JP 18659098 A JP18659098 A JP 18659098A JP H1171835 A JPH1171835 A JP H1171835A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
heat insulating
heat
moisture
proof
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18659098A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiro Miyata
明宏 宮田
Shigeki Iwaoka
重樹 岩岡
Shigeyuki Takahashi
重之 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daicel Chemical Industries Ltd filed Critical Daicel Chemical Industries Ltd
Priority to JP18659098A priority Critical patent/JPH1171835A/ja
Publication of JPH1171835A publication Critical patent/JPH1171835A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 断熱層の厚みの増加を抑制しつつ、施工性及
び断熱性の高い断熱構造及び複合断熱材を得る。 【解決手段】 柱3aと間柱3bとの間に、柱3a及び
間柱3bよりも小さな厚みの第1の断熱層4を設け、柱
3a及び間柱3bの屋外側の面と第1の断熱層4の屋外
側の面とをカバーする防湿層6を積層し、防湿層6の屋
外側に第2の断熱層7を積層し、第2の断熱層7の屋外
側に、遮熱空気層9を介して、外装材10を設けて、施
工性及び断熱性の高い断熱構造及び複合断熱材を得る。
さらに、防蟻層、熱線反射層、吸放湿層を積層してもよ
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅などの建造物
の断熱に有効な断熱構造及び断熱材に関する。特に、
柱、垂木、根太といった軸部の間及び軸部の外側に断熱
層を有する住宅用断熱構造及び住宅用断熱材に関する。
【0002】
【従来の技術】省エネルギーの必要性とともに、住宅な
どの建造物の高断熱・高気密化が進行している。住宅の
断熱施工においては、柱や垂木などの軸部の間に断熱材
を充填する内断熱工法、軸部の屋外側に断熱材を連続し
て張り巡らせる外断熱工法が採用されている。また、こ
れらの工法で使用される断熱材の厚みを増加させたり、
より断熱性能の高い断熱材を使用することにより、住宅
の高断熱化が行われている。特に、外断熱工法において
は、断熱層が住宅の軸部を外側から全体に亘り包み込む
断熱構造が採用されており、内断熱工法に比べて、軸部
からの熱損失が少なく、より高断熱化に有効である。ま
た、高断熱・高気密化された住宅では、極力熱損失が少
ない状態で、かつ快適な居住環境を維持するために、住
宅内外の通気を極力抑制して屋内空気の空調を行い、生
活に必要な量の換気を計画的に行われている。
【0003】このような高断熱・高気密化が進んだ住宅
においては、外気が高温多湿な状態である夏期に外気の
水蒸気が壁内に侵入し、柱などの木部の含水率を高めて
木材腐朽菌の発生を誘発したり、侵入した水蒸気が、冷
房された屋内に接する内装面の壁内側で冷やされて壁内
結露が生じやすくなる。
【0004】この問題を解決する手段として、実開平2
−5514号公報には、外張りされた断熱材により区画
された外側通気層と内側通気層とを有する建造物の断熱
構造が提案されている。この文献の方法では、太陽熱や
風力などの自然エネルギーを利用する空気循環構法とし
て、夏期には床下空間に取り込んだ外気を内側通気層に
循環させることにより、壁内部の結露を防止している。
【0005】しかし、上記の方法では、梅雨などの時候
には、温度,湿度の高い外気を床下から取り込んで内側
通気層に循環させることになり、内側通気層のうち特に
外気を取り込む床下付近や土台付近が高湿度状態となる
おそれがある。
【0006】また、省エネルギーが進むにつれて、住宅
の断熱層の厚みが大きくなっている。そのため、内断熱
工法においては、断熱材の充填により柱などの木部が空
気に晒される面積が益々少なくなり、木材の吸放湿性が
阻害されるとともに、木部の耐久性が低下しやすくな
る。また、外断熱工法では、住宅の外側における断熱層
の使用量が益々増大しているので、断熱材及び外装材を
固定支持して強化するための作業性の低下や、外装材の
使用量が増大する。
【0007】さらに、九州地方や本州南部などの比較的
温暖な地域においては、外断熱工法により断熱層を形成
した場合、白蟻が断熱層を食い破るため、防蟻対策が要
求されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、断熱層の厚みの増加を抑制しつつ、有効に断熱でき
るとともに、断熱性と施工性に優れた断熱構造及び断熱
材を提供することにある。本発明の他の目的は、外部か
らの水分の侵入を抑制するとともに、木部の吸放湿性を
保持でき、腐朽菌の発生や壁内結露を防止できる断熱構
造及び断熱材を提供することにある。本発明のさらに他
の目的は、外装材からの伝熱を低減し、冷暖房の負荷を
軽減できる断熱構造及び断熱材を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、断熱層の発泡ガス放出を防
ぎ、断熱層の低い熱伝導率を維持できる断熱構造及び断
熱材を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するため鋭意検討の結果、断熱層を防湿層と組み
合わせて、軸部に配設すると施工性が高く、しかも断熱
層の厚みの増加を抑制しつつ断熱性を向上できることを
見出し、本発明を完成した。
【0010】すなわち、本発明の断熱構造は、柱や垂木
の立設又は根太の横設のような軸組みによって形成され
る軸部(骨組)間の室内側に空間を形成した状態で軸部
よりも厚みの小さな第1の断熱層が配置され、第1の断
熱層の外側に、軸部の外面と第1の断熱層の外面とをカ
バー可能であり、且つ少なくとも防湿層で構成された防
湿性カバー層が配設され、防湿性カバー層の外側に第2
の断熱層が配置され、第2の断熱層の外側に遮熱空気層
を介して外装材が配置されている。第2の断熱層は、防
湿層の外側を連続して張り巡らされて形成されている。
そして、防湿性カバー層に対して、第1の断熱層及び第
2の断熱層のうち少なくとも一方の断熱層が積層状態で
配設されている。
【0011】また、本発明の断熱構造は、軸部の外側に
断熱層が配設され、この断熱層の内側に前記断熱層の内
面をカバー可能であり、且つ少なくとも防湿層で構成さ
れた防湿性カバー層が配設され、前記断熱層の外側に少
なくとも熱線反射層で構成された反射性カバー層が配設
され、この反射性カバー層の外側に遮熱空気層を介して
外装材が配設されている。
【0012】また、本発明の断熱構造は、軸部の間に、
この軸部より厚みの小さな断熱層が配設され、この断熱
層の内側にこの断熱層の内面をカバー可能であり、且つ
少なくとも防湿層で構成された防湿性カバー層が配設さ
れ、断熱層の外側に、前記軸部の外面と前記断熱層の外
面とをカバー可能であり、かつ少なくとも熱線反射層で
構成された反射性カバー層が配設され、この反射性カバ
ー層の外側に遮熱空気層を介して外装材が配設されてい
る。
【0013】防湿性カバー層は、防湿層と、この防湿層
と断熱層との間に介在する吸放湿層とで構成してもよ
く、反射性カバー層は、熱線反射層と、この熱線反射層
と断熱層との間に介在する吸放湿層とで構成してもよ
い。防湿性カバー層及び/又は反射性カバー層は、軸部
の外面において、隣接するカバー層と重複しているのが
好ましい。さらに、軸部の屋内側に空間を介して内装材
を配設してもよい。
【0014】本発明の複合断熱材は、軸部間の屋内側に
配設可能であり、且つ前記軸部よりも小さな厚みの第1
の断熱層と、この第1の断熱層の外側に配設され、且つ
軸部の外面と第1の断熱層の外面とをカバー可能であ
り、少なくとも防湿層で構成された防湿性カバー層と、
この防湿性カバー層の外側に配設可能な第2の断熱層と
で構成されている。防湿性カバー層は、第1の断熱層の
外側及び第2の断熱層の内側のうち少なくともいずれか
一方の断熱層に積層できる。さらに、第1の断熱層の内
側及び第2の断熱層の外側のうち少なくとも一方に、少
なくとも熱線反射層で構成された反射性カバー層を積層
してもよい。この反射性カバー層は、隣接する断熱層よ
りも輻射率が小さく且つ透湿抵抗が大きい。
【0015】また、(1)第1の断熱層と防湿性カバー
層とが一体に積層され、かつ互いに隣接して配設可能な
複合ユニット、又は(2)防湿性カバー層と第2の断熱
層とが一体に積層され、かつ互いに隣接して配設可能な
複合ユニットを備えており、防湿性カバー層の少なくと
も1つの側縁部に、隣接する防湿層と重複可能な耳部を
形成してもよい。
【0016】さらに、本発明の複合断熱材は、断熱材の
一方の面に少なくとも防湿層で構成される防湿性カバー
層が積層され、他方の面に少なくとも熱線反射層で構成
される反射性カバー層が積層されている。防湿性カバー
層が、断熱層から延出する耳部を有し、この耳部が隣接
する複合断熱材の防湿性カバー層と重複可能であり、ま
た、反射性カバー層が、断熱層から延出する耳部を有
し、この耳部が隣接する複合断熱材の反射性カバー層に
重複可能であるのが好ましい。防湿層及び熱線反射層
は、防湿性と熱線反射性を兼ね備えた層であってもよ
い。また、断熱材が、軸部の施工ピッチに対して整数倍
の寸法であるのが有利である。また、本発明の複合断熱
材が施工される軸部が木質材であってもよい。さらに、
複合断熱材と外装材との組み合わせで構成される断熱材
ユニットを形成することもできる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、必要に応じて添付図面を
参照しつつ本発明を説明する。
【0018】図1は本発明の住宅の断熱構造の一例を示
す壁部の概略横方向断面図である。図1に示す断熱構造
1は、内装材2と、内装材2の屋外側に軸組みされた軸
部(すなわち柱3a、間柱3b)と、柱3aと間柱3b
の間の屋外側の側面(又は縁端)3fに沿って面一に充
填された第1の断熱層4とを備えており、第1の断熱層
4は、柱3a及び間柱3bの厚みよりも薄く、内装材2
と第1の断熱層4との間には空間5が形成されている。
すなわち、木質材で形成された柱3a、間柱3bは、立
設された軸部を構成し、軸部間の屋内側には、前記軸部
よりも厚みの小さな第1の断熱層4が緊密に配設(又は
充填)されている。なお、明細書中の「軸部」とは、建
造物の骨組構造の構築部材を意味し、例えば、柱、垂
木、桁、間柱、根太などが含まれる。
【0019】内装材2と第1の断熱材4との間の空間5
は、柱3a、間柱3bなどの木質部の吸放湿性を維持す
るために有用であり、木部の吸放湿性を保つことによ
り、屋内環境が変動しても木材の含水率が高くなるのを
抑制できるとともに、木部の耐久性を向上できる。その
ため、空間5は、柱3a、間柱3bなどの軸部(木部)
の厚みの約30%以上(30〜90%程度、好ましくは
40〜80%程度)が空気に晒されるように形成するの
が好ましい。
【0020】第1の断熱層4は、軸組みに補強される筋
かいなどの取付けを妨げず、かつ空間5が形成可能な厚
みで柱3a、間柱3b間に充填される。前記の理由か
ら、第1の断熱層4の厚みは柱幅(厚み)の約70%以
下(10〜70%程度、好ましくは20〜60%程度)
であるのが好ましい。
【0021】第1の断熱層4の屋外側の側面(外面)4
fと、柱3a及び間柱3bの屋外側の側面(外面)3f
とに接して、防湿層6で構成された防湿性カバー層が配
置され、防湿層6の屋外側には第2の断熱層7が配置さ
れている。
【0022】第1の断熱層4の外面に配設された防湿層
6は、前記軸部の外面と前記第1の断熱層4の外面とを
カバー可能であり、軸部の外面と第1の断熱層4を屋外
側から覆うように配設されている。そのため、高湿度の
夏期、雨季などにおいて外気中の水分(水蒸気)が屋内
に侵入するのを抑制できる。
【0023】防湿層6の透湿抵抗は、第1の断熱層4及
び第2の断熱層7の透湿抵抗よりも大きい。そのため、
防湿層6により高い防湿機能を発揮させることができ、
防湿層6により、夏期、雨季などの高湿度環境下で壁内
結露の原因となる水分が、柱3a、柱3bなどの軸組み
部分を含む住宅の内部に侵入するのを防止でき、住宅の
耐久性を向上できる。防湿層6は水分を遮蔽するため、
防湿層6の温度が露点以下になると、防湿層6の表面で
結露が生じる。従って、防湿層6の温度が露点より高く
なるように、屋外及び屋内の温度・湿度を考慮して、第
2の断熱層7と第1の断熱層4の断熱性能を選定するの
が有用である。
【0024】さらに、防湿層6を、柱3a、間柱3bな
どの軸組み部分の外側(すなわち、軸部の屋外側の側面
3fと第1の断熱層の屋外側の側面4fとを覆うよう
に)に連続して張り巡らすと、住宅の気密化をより強化
する機能を有する。特に、防湿層6を、隣接する第2の
断熱層の目地部7cで重ね張りしたり、目地部7cに防
湿性テープを張ることにより、より高い気密化が可能と
なる。
【0025】さらに、第2の断熱層7の屋外側には、遮
熱空気層9を介して、外装材10が配設されている。す
なわち、スペーサとしての縦胴縁8に外装材10を固定
することにより、縦胴縁8を介して、第2の断熱層7と
外装材10との間に遮熱空気層9が形成されている。
【0026】第2の断熱層7は、通常、外張り工法によ
り防湿層6の屋外側に設けられる。すなわち、隣接する
第2の断熱層7の目地部7cを柱3a、間柱3bなどの
軸部に位置させて、軸部に第2の断熱層7が取り付け固
定されるとともに、縦目地部7cに沿って又は合わせて
縦胴縁8が取付けられる。
【0027】このような外張り工法では、第2の断熱層
7が厚くなると、取付けに用いる釘やビスの長さや太さ
が大きくなり、取付けに際して下孔加工が必要になるな
どの要因で施工性が低下する。さらに、外装材10など
の資材の使用量が増加するためにコストが高くなる。そ
のため、第2の断熱層7の厚みは、断熱性、取り付け施
工性、及びコストを考慮して約60mm以下(例えば、
10〜60mm程度、好ましくは20〜50mm程度)
であるのが望ましい。
【0028】上記断熱構造1において、防湿層6を介し
て、第1の断熱層4と第2の断熱層7は一体に積層さ
れ、複合断熱材ユニット(積層ボード)を構成してい
る。そのため、第1の断熱層4と防湿層6と第2の断熱
層7で構成された複合断熱材ユニットのうち、第1の断
熱層4を、室内側又は屋外側から施工部位(充填部位又
は嵌め込み部位)である軸部間に充填施工でき、断熱施
工性を大きく改善できる。
【0029】外装材10は、日射により外気温度よりも
温度が高くなり、夏期などの気温の高い時期の住宅の冷
房負荷を増大させる。しかし、外装材10と第2の断熱
層7との間に遮熱空気層9を形成することにより、空気
の断熱性を利用して、日射により暖められた外装材10
の熱が住宅内部に伝わるのを軽減でき、断熱効率を向上
できる。
【0030】断熱性を高めるためには、遮熱空気層9の
厚みは大きい程好ましいが、あまり厚くなると、縦胴縁
8の取付けに用いる釘やビスの長さや太さが大きくな
り、取付けに際して下孔加工が必要になるなど施工性が
低下する。また、縦胴縁8や外装材10などの資材の使
用量が増加するためコスト高を招く。一方、遮熱空気層
9の厚みが小さすぎると遮熱効果が小さくなる。このた
め、遮熱空気層9の厚みは、断熱性、施工性、及びコス
トを考慮して、例えば、約10〜40mm(特に15〜
35mm)程度であるのが望ましい。
【0031】また、遮熱空気層9内を通気可能とするた
め、外装材10の上下部には、空気の通気口(図示せ
ず)が形成されている。このような通気口を形成する
と、外装材10の下部から遮熱空気層9内へ外気を取り
入れ、外装材10の上部から暖気を屋外へ排出すること
ができ、外装材10により熱せられた空気を屋外に排出
して、遮熱性を高めることができる。
【0032】さらに、第1の断熱層4の空間5側の表面
4b(屋内側の面)、あるいは第2の断熱層7の遮熱空
気層9側の表面7f(屋外側の面)に、断熱層よりも輻
射率が小さく且つ透湿抵抗が大きい熱線反射層で少なく
とも構成される反射性カバー層を積層させると、外装材
10から屋内への輻射熱の伝播を抑制し、夏期などの外
気温度の高い時期での住宅の冷房負荷を軽減できる。
【0033】なお、断熱構造1において、防湿層6に対
して第1の断熱層及び第2の断熱層のうち少なくとも一
方の断熱層が積層状態で又は重ね合わせ可能に配設され
ていればよく、防湿層に対して第1の断熱層及び第2の
断熱層は一体化している必要はない。施工性などを向上
させるためには、防湿層に第1の断熱層及び第2の断熱
層のうち少なくとも一方の断熱層が積層一体化された複
合断熱材を用いるのが有利である。複合断熱材として
は、(a)防湿層6の一方の面に第2の断熱層7が積層
一体化され、他方の面に第2の断熱層7が積層一体化さ
れた複合断熱材、(b)防湿層6の一方の面に第1の断
熱層4が積層一体化された複合断熱材、及び(c)防湿
層6の他方の面に第2の断熱層7が積層一体化された複
合断熱材が含まれる。
【0034】図2は、断熱構造1に適用可能な複合断熱
材(a)の一例を示す概略斜視図である。図2に示す住
宅用複合断熱材100は、図1に示す断熱構造1におい
て、第2の断熱層7を形成する第2の断熱材67と、防
湿層6と、第1の断熱層4を形成し、かつ所定間隔離れ
た複数の第1の断熱材64とが順次一体に積層された構
造を有している。複合断熱材100は、互いに隣接して
配設可能である。
【0035】第1の断熱材64の大きさは、軸部で構成
される軸組み部の施工ピッチに適合したサイズおよびピ
ッチで形成され、第2の断熱材67の大きさは、軸部で
構成される軸組み部(骨組み部)の充填間隔に適合した
サイズおよび施工ピッチで形成され、防湿層6の大きさ
は第2の断熱材67のサイズに適合している。
【0036】防湿層6のサイズは第2の断熱材67と同
等か若しくは大きくてもよい。防湿層6のサイズが第2
の断熱材67よりも大きい場合には、第2の断熱材67
から外方へ延出する延出部(耳部)を、隣接する複合断
熱材100の防湿層に重複させて施工することにより、
住宅用断熱材の目地部の防湿性及び気密性を高めること
ができる。
【0037】前記構造の複合断熱材100(断熱材ユニ
ット)を用いれば、高い寸法精度で軸組みされた住宅へ
の施工や、軸組みしながら断熱層を同時に組み込む施工
において、複数の部材(第1の断熱層、防湿層、第2の
断熱層)をそれぞれ現場作業で施工するのに比べて、施
工作業を簡略化できるため作業性を改善でき、作業工程
数を削減できる。
【0038】図3は、図1に示す断熱構造1に適用可能
な複合断熱材(b)の一例を示す概略斜視図である。図
3に示す住宅用複合断熱材200は、図1に示す断熱構
造1において、第1の断熱層4を形成する第1の断熱材
64と防湿層6とが一体に積層された構造を有してお
り、複合断熱材ユニットを構成している。第1の断熱材
64は軸部によって形成される軸組み部の充填間隔に適
合させたサイズに形成され、防湿層6は第1の断熱材6
4よりも大きく形成されており、第1の断熱材64の周
縁部には防湿層6の耳部6aが延出している。このよう
な部材で構成された複数の複合断熱材200を互いに隣
接させて、軸組み部に充填して施工することができる。
【0039】すなわち、柱などの軸組み部の屋外側の側
面を前記防湿層6で覆い、防湿層6の耳部6aを、隣接
する住宅用複合断熱材200の防湿層6の耳部6aに重
複又は重合させて施工することにより、住宅用複合断熱
材200の目地部の防湿性及び気密性を高めることがで
きる。また、住宅用複合断熱材200の防湿層6の耳部
6aを住宅の軸組み部の外側面に当てながら、室外側か
ら軸部間に第1の断熱材64を施工することにより、軸
組み部の外側面に第1の断熱材64の外側面を沿わせて
施工でき、第1の断熱材64の室内側に空間を確保しや
すくなる。このように、住宅用複合断熱材200を用い
ることにより、現場作業での第1の断熱層4及び防湿層
6の複数施工が簡略化できるため、施工性を改善できる
とともに、住宅用断熱材の目地部において防湿層6の欠
損部が生じることなく、防湿層6により気密性をより強
化できる。
【0040】図4は、図1に示す断熱構造1に適用可能
な複合断熱材(c)の例を示す概略斜視図である。複合
断熱材210は、図1に示す断熱構造1において、第2
の断熱層7を形成する第2の断熱材67と、防湿層6で
構成された防湿性カバー層とが一体に積層された構造を
有している。第2の断熱材67の大きさは軸組み部の軸
部のピッチに適合している。防湿層6は、断熱材67の
うち周縁部の隣り合う任意の2辺(コーナー辺)から外
方へ延出する耳部6bを有している。
【0041】図5は、隣接する複数の複合断熱材210
の施工状態を示す概略斜視図である。2つの第2の断熱
材67a、67bは図4と同様の構造を有しており、一
方の断熱材67aの防湿層6の耳部6bは、隣接する他
方の断熱材67bの防湿層6上に重複して重複部70を
形成している。このように一方の断熱材67aの耳部6
bを隣接する断熱材67bの防湿層6に重複すると、断
熱材の隣接部での防湿性及び気密性を高めることができ
る。特に、重複部70を軸部上に位置させて、複合断熱
材210を軸組み部に施工すれば、隣接する断熱材67
aと67bとの目地部67cの防湿性及び気密性がより
高まる。
【0042】図6は、熱線反射層21で構成された反射
性カバー層を有する断熱構造の一例を示す壁部の概略横
方向断面図である。この断熱構造20は、軸組みされた
柱3a、間柱3bとの室内側に配設された内装材2と、
柱3aと間柱3bの間の屋外側の側面3fに沿って充填
された第1の断熱層4と、第1の断熱層4の屋内側の側
面4bに配置され、かつ熱線反射層21で構成された反
射性カバー層と、第1の断熱層4の屋外側の側面(外
側)4fと柱3a及び間柱3bの屋外側の側面(外側)
3fとに接して配置され、かつ防湿層6で構成された防
湿性カバー層と、防湿層6の屋外側に配置された第2の
断熱層7と、第2の断熱層7の屋外側に遮熱空気層9を
介して配設された外装材10とを備えている。内装材2
と熱線反射層21との間には空間5が形成され、外装材
10は縦胴縁8によって固定されている。このような断
熱構造20は、第2の断熱層7及び反射性カバー層によ
り外装材10から屋内への輻射熱の伝播を抑制し、夏期
などの外気温度の高い時期での住宅の冷房負荷を軽減で
きる。
【0043】このような断熱構造20を構成する複合断
熱材は、第1の断熱材64の一方の面に、防湿層6で構
成された防湿性カバー層を積層し、他方の面に熱線反射
層21で構成されかつ耳部を有する反射性カバー層(図
2参照)を積層することにより得ることができる。
【0044】また、前記断熱構造を構成する複合断熱材
は図7に示される構造であってもよい。図7は、図6に
示した断熱構造20に適した複合断熱材の一例を示す概
略斜視図である。この複合断熱材300は、住宅用複合
断熱材200の第1の断熱材64の一方の面に防湿層6
で構成された防湿性カバー層を積層し(図3参照)、他
方の面に熱線反射層21で構成された反射性カバー層を
積層することにより得られる。反射性カバー層のサイズ
を第1の断熱材64の積層面積に適合させると、軸部間
への充填性を向上できるので好ましい。
【0045】図8は、熱線反射層21で構成された反射
性カバー層を有する別の断熱構造の一例を示す壁部の概
略横方向断面図である。この断熱構造30は、反射性カ
バー層が、第1の断熱層4の屋内側の面4bではなく、
第2の断熱層7の屋外側の面7fに設けられている点を
除いて、図6の断熱構造20と同様の構造を有してい
る。このような断熱構造30は、反射性カバー層及び第
2の断熱層7により外装材10から屋内への輻射熱の伝
播を有効に抑制し、夏期などの外気温度の高い時期での
住宅の冷房負荷を軽減できる。
【0046】断熱構造30を構成する複合断熱材は、第
2の断熱層7の一方の面に防湿性カバー層が積層され、
他方の面に反射性カバー層が積層された構造を有してお
り、例えば、図2に示した複合断熱材100において、
第2の断熱材67の面のうち、防湿層6との積層面と反
対側の面(図示せず)に熱線反射層21で構成された反
射性カバー層を積層することにより得ることができる。
【0047】図9は、図8に示した断熱構造に適した複
合断熱材の一例を示す概略斜視図である。複合断熱材4
00は、図8に示す断熱構造30において、第2の断熱
層7を形成する第2の断熱材67と、この第2の断熱材
67の一方の面(屋内側面)に配設又は積層され、かつ
防湿層6で構成された防湿性カバー層と、第2の断熱材
67の他方の面(屋外側面)に配設又は積層された熱線
反射層21で構成された反射性カバー層とで構成され、
互いに隣接して配設可能な断熱材ユニットを構成してい
る。第2の断熱材67は軸組み部の施工ピッチに適合し
たサイズを有している。
【0048】防湿層6は、第2の断熱材67の周縁部の
うち、隣合う2辺(第1のコーナー辺)401、402
の全長に亘って耳部6cを有する。そのため、防湿層6
の耳部6cを、隣接する複合断熱材の防湿層に重ねて合
わせて施工することにより、隣接する住宅用断熱材の目
地部の防湿性及び気密性を高めることができる。
【0049】さらに、熱線反射層21は、第2の断熱材
67の周縁部のうち、前記防湿層6の耳部6cが形成さ
れていない側の隣合う2辺(第1のコーナー辺と対向す
る第2のコーナー辺)403、404の全長に亘って耳
部21aを有する。耳部6cと同様、耳部21aを隣接
する複合断熱材の熱線反射層に重ね合わすことにより、
断熱材の目地部での熱線反射層21の欠損部が生じるこ
となく、防湿性及び気密性をより高めることができる。
【0050】特に、防湿層6の耳部6cの内面と、熱線
反射層21の耳部21aの外面とに接着層(図示せず)
を形成させると、防湿層6及び熱線反射層21の重複部
の密着性をより高めることができる。
【0051】このような複合断熱材(第2の断熱材ユニ
ット)400を用いると、現場作業での第2の断熱層7
及び防湿層6の複数施工が簡略化でき、施工性を改善で
きる。また、複合断熱材の目地部において防湿層6及び
熱線反射層21の欠損部が生じることなく、防湿層部分
及び熱線反射層部分での気密性を強化できる。また、熱
線反射層21により外装材10から室内への輻射熱の伝
播を抑制し、夏期などの外気温度の高い時期での住宅の
冷房負荷を軽減することができる。
【0052】図10は本発明の住宅の断熱構造の別の例
を示す壁部の概略横方向断面図である。断熱構造40
は、柱3a及び間柱3bの室内側に配設された内装材2
と、柱3a及び間柱3bの屋外側の面3fを屋外側から
カバー可能に配設された断熱層41と、この断熱層41
の屋内側に積層されかつ防湿層6で構成された防湿性カ
バー層と、断熱層41の屋外側に積層されかつ熱線反射
層21で構成された反射性カバー層と、断熱層41の屋
外側に遮熱空気層9を介して配設された外装材10とを
備えている。前記断熱層41は前記断熱構造の第2の断
熱層7と同様に形成されている。外装材10は縦胴縁8
に固定される。
【0053】このような断熱構造40では、前記の断熱
構造と異なり、第1の断熱層を備えていなくても、防湿
性カバー層、断熱層、及び反射性カバー層により、高い
防湿性、断熱性、及び気密性を確保できる。
【0054】また、内装材2と柱3a及び間柱3bと防
湿層6とによって囲まれる空間42は、図1の空間5と
同様、断熱構造40における木質部(例えば木材で構成
される柱3a及び間柱3b)の吸放湿性を維持するため
に有用である。また、柱3a及び間柱3bの外面3fを
覆って防湿層6を連続して張り巡らすことで、住宅の気
密性をより強化してもよく、防湿層6を断熱層の目地部
で重複させたり、目地部に防湿性テープを張ってもよ
い。
【0055】なお、断熱層41は、通常、外張り工法に
より配設される。すなわち、隣接する断熱層41の目地
部41cが柱3a又は間柱3bに位置させ、柱3a又は
間柱3bに断熱層41が取り付けられ固定される。
【0056】図10に示す断熱構造40は、前記図9に
示す複合断熱材400を用いれば施工工程が簡略化で
き、断熱材の目地部において防湿層6及び熱線反射層2
1の欠損部が生じることなく、防湿層部分及び熱線反射
層部分での気密性を強化できる。
【0057】図11は、本発明の住宅の断熱構造の別の
例を示す壁部の概略横方向断面図である。断熱構造50
は、柱3a及び間柱3bの室内側面に配設された内装材
2と、柱3a及び間柱3bの外面3fに沿って柱3a及
び間柱3bの間に充填された断熱層51と、断熱層51
の屋内側面に積層された防湿層6で構成された防湿性カ
バー層と、断熱層51の屋外側の面51fと柱3a及び
間柱3bの外面3fに接して配設された熱線反射層21
で構成された反射性カバー層と、このカバー層の屋外側
に遮熱空気層9を介して配設される外装材10とを備え
ている。前記断熱層51は、前記断熱構造の第1の断熱
層4と同様に形成されている。外装材10は、縦胴縁8
に固定される。断熱層51は、柱3a及び間柱3bの厚
みよりも薄く、内装材2と断熱層51との間には空間5
が形成されている。なお、断熱層51は、常に柱3a及
び間柱3bの外面3fに沿って配設する必要はなく、少
なくとも軸部3の屋外側に位置させ、室内側に空間5を
形成すればよい。
【0058】このような断熱構造50では、第2の断熱
層7を利用しなくても、防湿性カバー層、断熱層、及び
反射性カバー層により高い断熱性、防湿性、気密性を確
保できる。なお、防湿層6と柱3a及び間柱3bとの目
地部に防湿性テープを張ると、気密性がより高くなる。
【0059】図11に示す断熱構造50において、前記
図7に示す複合断熱材300を用いれば施工工程が簡略
化でき、断熱材の目地部において熱線反射層21の欠損
部が生じることなく、防湿層部分及び熱線反射層部分で
の気密性を強化できる。
【0060】これらの断熱構造及び複合断熱材は、吸放
湿性材料で構成された吸放湿層と組み合わせてもよい。
吸放湿層は、結露が生じやすい適所、例えば、第1の断
熱層の内面や第2の断熱層の外面、空間5、42や遮熱
空気層9にさらされる層(防湿層や熱線反射層)と断熱
層との間などに積層あるいは介在させることができ、結
露水の発生を抑え、壁内空間の湿度を適度に保ち、結露
による断熱性能の低下を防ぐことができる。特に、柱3
a及び間柱3bの屋外側の外面3fを覆い、吸放湿層を
空間5に臨ませて断熱層に積層し、防湿性をより高めて
もよく、例えば、図1の断熱構造1において、防湿層6
と第1の断熱材4又は第2の断熱材7との間に吸放湿層
を積層してもよい。
【0061】防湿性カバー層は、少なくとも防湿層6で
構成すればよく、防湿層6と吸放湿層とで構成してもよ
い。また、反射性カバー層も、少なくとも熱線反射層2
1で構成すればよく、熱線反射層21と吸放湿層とで構
成してもよい。このようなカバー層において、吸放湿層
は、防湿層6又は熱線反射層21と積層一体化されてい
るのが好ましく、特に防湿層6又は熱線反射層21と、
断熱層との間に吸放湿層を介在させて積層一体化するの
が好ましい。
【0062】なお、第1及び第2の断熱層を有する断熱
構造の反射性カバー層は、第1の断熱層の内側及び第2
の断熱層の外側のうち少なくとも一方に積層されていれ
ばよく、双方に積層されていてもよい。
【0063】吸放湿層を備えた防湿性カバー層及び/又
は反射性カバー層は、断熱材から外方へ延出する耳部を
有していてもよく、耳部は前記と同様に形成できる。
【0064】また、本発明による複合断熱材の防湿層6
と熱線反射層21とを防湿性及び熱線反射性を兼ね備え
た層で構成すると、防湿層6と熱線反射層21の区別を
つける必要がないので、建築現場での作業がより簡単に
なる。特に断熱材の両面に、必要により吸放湿層を介し
て防湿・熱線反射層を積層すると、単一の断熱材であっ
ても、高い防湿性、断熱性、及び熱線反射性が得られ
る。
【0065】上記複合断熱材は、断熱層と防湿性カバー
層及び/又は反射性カバー層とを、断熱構造に応じて積
層一体化させる必要はなく、少なくとも2つの層が積層
された複合断熱材を含む断熱材ユニットやセット、断熱
層と防湿性カバー層及び/又は反射性カバー層とを独立
して含む複合断熱材ユニットやセットを構成してもよ
い。さらに本発明の複合断熱材と、遮熱空気層を介して
第2の断熱層7の屋外側に配設可能な外装材との組み合
わせにより断熱材ユニット又は断熱材セットを構成して
もよい。
【0066】また、通常、断熱材が軸部の軸芯に基づい
て施工されるため、断熱材や複合断熱材の寸法は、軸部
の施工ピッチに対して整数倍の寸法にし、施工性を向上
させるのが好ましい。特に軸部3の間に充填される断熱
材の寸法は、軸部3の間隔に適合させることが好まし
い。図12は、軸部3v〜3zで構成される軸組み部1
29に断熱材120を取り付けた状態を示す概略正面図
である。この例では、軸部3v〜3xは同じ間隔で軸組
みされており、断熱材120は、軸部3yと3zの施工
ピッチに合わせた寸法(矢印122)の高さと、軸部3
vと3xの施工ピッチに合わせた寸法(矢印123と1
24)の幅とを有しており、軸部3vと3w(又は3w
と3x)の施工ピッチの2倍の寸法に形成されている。
【0067】なお、本発明の断熱構造及び複合断熱材
は、住宅に適用できるだけでなく、様々な建造物に適用
できる。
【0068】断熱層を構成する断熱材としては、グラス
ウール、ロックウール、セルロースファイバーなどの繊
維系断熱材、発泡ポリオレフィン(発泡ポリエチレン、
発泡ポリプロピレンなど)、発泡ポリウレタン、発泡ス
チレン系樹脂(発泡ポリスチレンなど)などの発泡プラ
スチック系断熱材、合板やOSB(木屑などを固めたボ
ード)などの木質系ボードなどから選択できる。断熱材
は単独で又は二種以上組み合わせて混合樹脂発泡体又は
積層体などとして使用してもよい。好ましい断熱材は、
比較的防湿性能が高く、外張り可能な剛性を有する硬質
発泡プラスチック系断熱材、特に発泡スチレン系樹脂が
好ましい。さらには、生産性などの点から、断熱材は押
出発泡スチレン系樹脂ボード(板状断熱材)で構成する
のが有利である。また、第2の断熱層として合板やOS
Bなどの木質系ボードを用いることにより、軸部の耐震
強度を高めることができる。
【0069】前記防湿層は、隣接又は積層される断熱材
よりも透湿抵抗が高いのが好ましく、例えば、ポリオレ
フィン系フィルム(ポリエチレンフィルム、ポリプロピ
レンフィルムなど)、ポリ塩化ビニルフィルム,ポリエ
ステルフィルム(アルキレンテレフタレート、ポリアル
キレンナフタレートなどのフィルム)、ポリ塩化ビニリ
デン系フィルム、塩化ビニリデン系樹脂をコートしたフ
ィルムなどのプラスチックフィルム、アルファルトルー
フィングなどの建築用防水材料、アルミニウム箔などの
金属箔、アルミニウム,シリカなどの金属蒸着により透
湿抵抗を高めたフィルム又はシート、又はこれらの防湿
性フィルム又はシートとクラフト紙との複合体などで構
成できる。好ましい防湿層はアルミニウム箔などの金属
箔、金属蒸着フィルム又はシート、もしくはこれらの複
合体(例えば、フィルム、クラフト紙との積層シートな
ど)が含まれる。防湿層の厚みは、例えば、5〜300
μm、好ましくは10〜200μm程度の範囲から選択
できる。また、防湿層をアルミニウム箔又はアルミニウ
ム箔を基材とする複合シートで構成するとき、アルミニ
ウム箔又はシートの厚みは、例えば、約5〜100μ
m、好ましくは10〜80μm程度である。
【0070】発泡プラスチック系樹脂の透湿抵抗は、通
常、10〜50m2 hrmmHg/g程度であるため、
高い防湿性能を発揮するためには、防湿層は、透湿抵抗
50m2 hrmmHg/g以上であるのが好ましい。
【0071】熱線反射層は、積層される断熱材よりも輻
射率の小さな面材で構成できる。例えば、白色系プラス
チックフィルム,透湿防水シート,輻射率の大きな金属
材料を蒸着又は積層したフィルム(アルミニウム蒸着プ
ラスチックフィルムなど)、アルミニウム箔、これらを
基材とする複合シート(例えばアルミニウムとフィル
ム、アルミニウムとクラフト紙など)で構成することが
できる。好ましい熱線反射層はアルミニウム箔などの金
属箔、金属蒸着フィルム又はシート、もしくはこれらの
複合体(例えばフィルム、クラフト紙との積層シートな
ど)が含まれる。防湿層の厚みは、例えば、5〜300
μm、好ましくは10〜200μm程度の範囲から選択
できる。防湿層をアルミニウム箔又はアルミニウム箔を
基材とする複合シートで構成するとき、アルミニウム箔
又はシートの厚みは、例えば、約5〜100μm、好ま
しくは10〜80μm程度である。
【0072】防湿層と熱線反射層として、断熱材よりも
輻射率が小さく、且つ透湿抵抗が大きい面材を用いる
と、防湿性及び熱線反射性を兼ね備えた層を形成するこ
とができる。このような面材は、例えば、前記と同様の
アルミニウム箔又はアルミニウム箔を基材とする複合シ
ートで構成することができる。
【0073】断熱材に発泡体を用いる場合、防湿層、熱
線反射層、及び防湿兼熱線反射層は、発泡体に含まれる
発泡ガスに対する透過抵抗が大きい材料(例えば前記フ
ィルムやシート、複合体など)で構成される。
【0074】吸放湿層は、結露水を吸収できる材料で構
成すればよく、例えば、クラフト紙などの紙、木材シー
ト、不織布や織布などが利用できる。吸放湿層の厚み
は、例えば10μm〜2mm、好ましくは30μm〜1
mm程度の範囲から選択できる。
【0075】本発明の断熱構造は、木質材で形成される
軸部に適用できるが、これに限定されるものではない。
【0076】本発明の断熱構造及び複合断熱材は、白蟻
などの断熱層への侵入を防止するために、防蟻層又は防
蟻用シートと組み合わせてもよい。特に、九州地区など
の比較的温暖な地域では、防蟻層を配設又は形成するの
が好ましい。防蟻層は、断熱材、複合断熱材の屋外側の
面(例えば、図1の第2の断熱層の遮熱空気層9に臨む
側の表面)に配設又は積層するのが好ましい。防蟻層
は、例えば、断熱材や複合断熱材のうち遮熱空気層9に
面する表面(屋外側面)に配設又は積層してもよく、複
合断熱材の反射性カバー層に代えて防蟻層を形成しても
よい。防蟻層を断熱材よりも輻射率が大きく防蟻性を有
する防蟻用シート(防蟻面材)で形成すると、外装材1
0からの輻射熱の伝熱を軽減し、住宅の冷房負荷を軽減
するとともに、白蟻の侵入を防止できる。
【0077】断熱材の屋外側に防蟻用シートを積層する
ことにより、白蟻が断熱材に侵入することを防止する機
能を付与できる。この防蟻用シートにも前記と同様に断
熱材から外方へ延出し隣接する断熱材の防蟻用シートと
重複可能な耳部を形成してもよい。なお、防蟻層が耳部
を有すれば、目地部での防蟻層が欠損することがなくな
り、有効に防蟻できる。
【0078】防蟻層又は防蟻用シート(防蟻面材)とし
ては、アクリル繊維などの合成繊維で形成された透湿防
水シート、ナイロンフィルムなどのプラスチックフィル
ムなどが使用できるが、蟻の牙歯が掛からない平滑な表
面を有す面材が好ましい。さらに、防蟻用シート(防蟻
面材)層として、積層される断熱層よりも輻射率の大き
い面材を用いることにより外装材10からの輻射熱の伝
熱を低減できる。つまり、熱線反射層21と防蟻層とを
兼用させることもできる。熱線反射層21を兼ねた防蟻
層としては、前記と同様に熱線反射層を構成する面材
(特にアルミニウム箔又はその複合シート)が使用でき
る。なお、防蟻用シート(防蟻面材)は防蟻剤で処理し
てもよい。また、防蟻用シート(防蟻面材)は、防蟻能
を備えていないプラスチックフィルムやシートを、防蟻
剤で処理したフィルムやシートで構成してもよい。
【0079】前記防湿性カバー層(又は防湿シート)、
反射性カバー層、吸放湿層を有する防湿性及び反射性カ
バー層、防蟻層(又は防蟻用シート)の耳部は、隣接す
るカバー層又は防蟻層と重複可能であるかぎり、少なく
とも1つの側縁部に形成すればよく、全周縁部に亘り形
成してもよい。
【0080】本発明の断熱構造及び複合断熱材におい
て、防湿性カバー層、反射性カバー層、吸放湿層、防蟻
層などの層の積層には、接着剤が用いられる。接着剤と
しては、断熱材、防湿層、防蟻面、軸部を劣化させない
限り、広く一般の接着剤又は粘着剤が使用できる。断熱
材と各層との接着剤としては、例えば、エポキシ系接着
剤、ウレタン系接着剤、ホットメル系接着剤などの断熱
材を溶解せず又は膨潤させない接着剤が適している。特
に、防湿層、熱線反射層、及び防蟻層の目地部から雨水
が侵入するのを防止したり、防湿性を高めるためには、
防水性・防湿性を有するアスファルト系接着剤を用いる
のが好ましい。
【0081】また、防湿層(又は防湿シート)などの層
が、前記耳部を有する場合、耳部に接着層を形成しても
よい。この接着層は、前記と同様の接着剤で構成しても
よく、接着剤層(粘着材層又は感圧接着剤層)と、この
接着剤層上に形成され且つ接着剤層に対して剥離可能な
剥離層(離型層)とで構成してもい。
【0082】本発明の断熱構造のうち第1及び第2の断
熱層で構成された断熱構造1、20、30は、外断熱工
法と内断熱工法とを有効に組み合わせているため、断熱
に必要な断熱層の厚みを、第1の断熱層4と第2の断熱
層7とに分配することにより、屋外側方向への第2の断
熱層の厚みの増大を抑制でき、高い断熱性を維持できる
とともに、施工性を改善できる。すなわち、軸組み部の
外側に配設される第2の断熱層の厚みを施工性、取り付
け作業性を損なわない適度な厚みに制限するとともに、
軸組み部の軸部間に配設される第1の断熱層の厚みを断
熱に必要な小さな厚みとすることにより、断熱層全体の
厚みを第1の断熱層と第2の断熱層とに分配でき、第2
の断熱層が屋外側へ大きく突出するのを防止できるとと
もに、施工性を高めることができる。
【0083】また、第1の断熱層と第2の断熱層との間
に、防湿層6が介在するので、夏期などの高湿度雰囲気
に含まれる水分(水蒸気)が住宅などの建造物の軸組み
部に侵入するのを防止できる。さらに、軸組み間におい
ては、断熱層の屋内側に、軸組みの木部が空気に晒され
る空間を形成することにより、木部の吸放湿性を維持で
き、木部の含水率が高くなるのを防止できるとともに、
腐朽菌や壁内結露の発生を抑えることができる。さらに
は、断熱層と外装材との間に空気層を形成することによ
り、日射により暖められた外装材から屋内への伝熱を軽
減し、夏期の冷房負荷を削減できる。また、本発明の複
合断熱材では、防湿性カバー層と反射性カバー層とを組
み合わせているので、上記と同様に、防湿性、断熱性、
気密性を高めることができる。また、反射性カバー層を
配設して、日射による伝熱及び冷房負荷を軽減できる。
さらに、吸放湿層を利用することにより、結露の発生を
防ぐことができ、防蟻層を配設することにより、白蟻の
侵入を防ぐこともできる。
【0084】本発明の断熱構造及び複合断熱材は、断熱
材、防湿層などを組み合わせることにより、現場での施
工工程を削減して施工性を改善できる。また、断熱材に
積層される各層に設けられた耳部を利用すると、各層の
目地部での防湿性と気密性を高めることができる。
【0085】本発明の断熱構造及び複合断熱材は、種々
の建造物、特に柱や垂木など軸部が木質材で形成された
住宅(なかでも、高断熱・高気密化が要求される建造
物)の断熱に有効である。
【0086】
【発明の効果】本発明の断熱構造及び複合断熱材を用い
ると、断熱層の厚みの増加を抑制しつつ、有効に断熱で
きるとともに施工性を改善できる。また、外部からの水
分の侵入を抑制するとともに、木部による吸放湿性を保
持でき、腐朽菌の発生や壁内結露を防止できる。さらに
は、外装材からの伝熱を低減し、冷暖房の負荷を軽減で
きる。さらには、断熱層の発泡ガス放出を防ぎ、断熱層
の熱伝導率を維持することができる。
【0087】
【実施例】以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定され
るものではない。
【0088】実施例1 図1に示す断熱構造1において、内装材2として石膏ボ
ード(厚み12.5mm)、第1の断熱層4として押出
発泡ポリスチレンフォーム(JIS A 9511B類3種、厚み
20mm)、防湿層6としてポリエチレンフィルム(厚
み0.1mm、透湿抵抗200m2 mmHg/g)、第
2の断熱層7として押出発泡ポリスチレンフォーム(JI
S A 9511B類3種、厚み40mm)、外装材10として
石綿スレート板(厚み12mm)を用いた。
【0089】図1に示す断熱構造1において、屋内側に
内装材2を配設して柱3a(105×105mm)と間
柱3b(27×105mm)とで軸組み部を形成し、軸
組み部の屋外側の面に合わせて第1の断熱層4を充填
し、内装材2と第1の断熱層4との間に空間5を形成し
た。第1の断熱層4の屋外側の面と、柱3aと間柱3b
の屋外側の面とに接して防湿層6を配置し、この防湿層
6の屋外側に第2の断熱層7を配置し、さらに第2の断
熱層7の屋外側に、縦胴縁8(厚み18mm)を介在さ
せて、遮熱空気層9を形成し、外装材10が縦胴縁8に
固定された断熱構造を形成した。
【0090】外気の温度33℃、湿度82%RH、屋内
の温度26℃、湿度50%の条件において、実施例1の
断熱構造を構成する構成材の表面・境界面における温
度、飽和水蒸気圧、理論による水蒸気圧を表1に示す。
また、表2に実施例1の断熱構造を構成する構成材の熱
抵抗と透湿抵抗を示す。
【0091】
【表1】
【0092】
【表2】
【0093】表1及び表2より明らかなように、防湿層
6により外気に含まれる水分(水蒸気)は遮蔽され、防
湿層6より屋内側に位置する空間5の実在水蒸気圧は小
さくなる。そのため、外気に含まれる水分(水蒸気)が
屋内側へ侵入するのを効果的に低減できる。
【0094】比較例 図13に示される断熱構造を形成した。すなわち、実施
例1に示す断熱構造において、第1の断熱層4及び防湿
層6を用いることなく、第2の断熱層7として、実施例
1の第2の断熱材よりも厚みの大きな押出発泡ポリスチ
レンフォーム(JIS A 9511B類3種、厚み60mm)を
配置し、断熱構造130を構成した。
【0095】外気の温度33℃、湿度82%RH、屋内
の温度26℃、湿度50%において、比較例の断熱構造
の構成材の表面・境界面における温度、飽和水蒸気圧、
理論による水蒸気圧を表3に示す。また、表4に比較例
の断熱構造の構成材の熱抵抗と透湿抵抗を示す。
【0096】
【表3】
【0097】
【表4】
【0098】第2の断熱材の厚みを、実施例1の第1の
断熱材及び第2の断熱材の合計厚みと同じくしても、比
較例の断熱構造の空間5の実在水蒸気圧は、実施例1の
断熱構造の空間5の実在水蒸気圧に比べて大きく、比較
例の断熱構造では実施例1の断熱構造に比べて外気に含
まれる水分(水蒸気)の屋内側への侵入量が多い。
【0099】実施例2 図2に示す住宅用複合断熱材100として、第2の断熱
材67としての押出発泡ポリスチレンフォーム(JIS A
9511B類3種、厚み40mm)と、防湿層6としてのア
ルミニウム箔(厚み0.02mm、透湿抵抗770m2
hmmHg/g)と、第1の断熱材64としての押出発
泡ポリスチレンフォーム(JIS A 9511B類3種、厚み2
0mm)が順次一体に積層された複合断熱材ユニットを
作製した。この複合断熱材ユニットにおいて、第2の断
熱材67は軸組み部(柱:105×105mm、間柱:
27×105mm)の施工ピッチ(455mm)に適合
した大きさ(縦3030mm、横910mm)を有して
おり、第1の断熱材64は柱などの軸組み部の充填間隔
に適合した大きさを有している。また、防湿層6は第2
の断熱材67と等しい大きさ(縦3030mm、横91
0mm)に形成した。
【0100】そして、第1の断熱層4、防湿層6、第2
の断熱層7が一体に積層された複合断熱材100を、住
宅の軸組み部分に施工して図1に示す断熱構造を構築し
たところ、現場作業での複数の部材(第1の断熱層4、
防湿層6、及び第2の断熱層7)の施工が簡略化でき、
施工性を改善できた。
【0101】実施例3 図8に示す住宅用複合断熱材210において、第1の断
熱材64としての押出発泡ポリスチレンフォーム(JIS
A 9511B類3種、厚み20mm)と、防湿層6としての
ポリエチレンフィルム(厚み0.1mm、透湿抵抗20
0m2 hmmHg/g)とが一体に積層された構造の複
合断熱材210ユニットを作製した。この複合断熱材2
10ユニットにおいて第1の断熱材64は柱などの軸組
み部(柱:105×105mm、間柱:27×105m
m、施工ピッチ:455mm)の充填間隔に適合した大
きさ(縦2850mm、横389mm)を有している。
防湿層6は第1の断熱材64よりも大きく、第1の断熱
材64の周縁部に耳部6a(幅150mm)を有してい
る。
【0102】そして、複合断熱材210を用い、防湿層
6の耳部6aを住宅の軸組みの外側面に当てながら第1
の断熱材64を施工することにより、軸組みの外側面に
第1の断熱材64の外側面を沿わせて施工でき、第1の
断熱材64の屋内側に空間を円滑に確保できた。また、
複合断熱材210を用いることにより、現場作業での複
数の部材(第1の断熱層4及び防湿層6)の施工を簡略
化でき施工性を改善できた。さらに、防湿層6の耳部6
aを隣接する複合断熱材210の防湿層6に重複させて
施工することにより、住宅用複合断熱材(第1の断熱材
64)の目地部において防湿層6の欠損が生じるのを防
止できた。
【0103】実施例4 図9に示す住宅用複合断熱材400として、第2の断熱
材67としての押出発泡ポリスチレンフォーム(JIS A
9511B類3種、厚み40mm)と、防湿層6としてのア
ルミニウム箔(厚み0.02mm、透湿抵抗770m2
hmmHg/g)とが一体に積層された構造の複合断熱
材ユニットを作製した。第2の断熱材67のうち防湿層
6と反対側(屋外側)の表面には防蟻面材として透湿防
水シート(デュポン社製,タイベック)を形成した。こ
のような複合断熱材ユニットにおいて、第2の断熱材6
7は柱などの軸組み部(柱:105×105mm、間
柱:27×105mm、施工ピッチ:455mm)に適
合した大きさ(縦3030mm、横910mm)を有し
ており、防湿層6は、第2の断熱材67の周縁部のうち
隣り合う2つの周縁部に耳部6c(幅40mm)を有し
ている。
【0104】なお、防湿層6の耳部6cの室内側の面に
は、接着層としてアクリル系粘着性接着剤が塗布され、
この粘着性接着剤は離型紙で被覆され保護されている。
また、防蟻面材は、第2の断熱材67の隣合う2つの周
縁部のうち防湿層6の耳部が形成されていない側の周縁
部に耳部21aを有している。熱線反射層21及び防蟻
面材の耳部21aの室内側の面には、上記と同様に、接
着層としてアクリル系粘着性接着剤が塗布され、この粘
着性接着剤は離型紙により保護されている。
【0105】そして、防湿層6の耳部6a及び防蟻面材
の耳部21aを、隣接する複合断熱材の防湿層及び防蟻
面材にそれぞれ重ね合わせて接着させることにより、複
合断熱材400を施工したところ、第2の断熱層の目地
部7cでの防湿層6、及び防蟻面材の欠損部が生成する
ことがなく、現場作業での複数の部材(第2の断熱層
7、防湿層6、及び防蟻層)の施工を簡略化でき施工性
を改善できた。
【0106】実施例5 実施例1の第1の断熱層4の屋内側面に熱線反射層21
をさらに積層させて、図6に示す断熱構造20を構築し
た。防湿層6および熱線反射層21としてはアルミニウ
ム箔(厚み0.02mm、透湿抵抗770m2 hmmH
g/g)を用いた。
【0107】実施例6 実施例1の断熱構造20において、第2の断熱層7の屋
外側に熱線反射層21をさらに積層させて、図8に示す
断熱構造1を構築した。防湿層6および熱線反射層21
としてアルミニウム箔(厚み0.02mm、透湿抵抗7
70m 2 hmmHg/g)を用いた。
【0108】実施例7 図10の断熱構造40を構築するために、断熱層41と
して40mmの押出発泡ポリスチレンフォーム(JIS A
9511B類3種)を用いる以外は、実施例5と同じ材料を
用いた。
【0109】屋内側に内装材2を配設し、柱3a(10
5×105mm)と間柱3b(27×105mm)を用
いて軸組みし、柱3a及び間柱3bの屋外側に防湿層
6、断熱層41、熱線反射層21を配設し、熱線反射層
21の屋外側に、縦胴縁8(厚み18mm)を介在させ
て、遮熱空気層9を形成して断熱構造40を形成した。
【0110】実施例8 図11に示す断熱構造50を作製するため、断熱層51
として60mmの押出発泡ポリスチレンフォーム(JIS
A 9511B類3種)を用いる以外は、実施例5と同じ材料
を用いた。
【0111】屋内側に内装材2を配設し、柱3a(10
5×105mm)と間柱3b(27×105mm)を用
いて軸組みし、柱3a及び間柱3bの外面3fに沿わせ
て柱3a及び間柱3bの間に断熱層51を充填し、室内
側に空間5を形成した。断熱層51の屋内側の面に防湿
層6を配設し、断熱層51の屋外側の面と、柱の面3f
とに熱線反射層21を配置した。さらに、柱3a及び間
柱3bの屋外側に縦胴縁8(厚み18mm)を介在させ
て、遮熱空気層9を形成し、外装材10が縦胴縁8に固
定された断熱構造50を形成した。
【0112】実施例1、5〜8の断熱構造における結露
の調査 下記の条件において実施例1、5〜8の断熱構造の結露
の発生を地域毎に調べた。その結果を表5に示す。表
中、結露が発生しなかった場合は、○印で示し、結露が
発生した場合は、発生した部位と結露水量(g/h
2 )を示す。
【0113】 外気条件 夏期:8月の最高平年気温及び平年相対湿度 冬期:1月の最低平年気温及び平年相対湿度温度 室内条件 夏期:26℃、50%RH 冬期:18℃、50%RH 地域 盛岡、仙台、金沢、東京、大阪、福岡、鹿児島
【0114】
【表5】
【0115】表5より明らかなように、東京、大阪、福
岡では、実施例1、5〜8の断熱構造全てにおいて結露
は発生しなかった。また、実施例5の断熱構造は、調査
した地域全てで結露が発生しなかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の住宅の断熱構造の一例を示す壁
部の概略横方向断面図である。
【図2】図2は本発明の複合断熱材の一例を示す概略斜
視図である。
【図3】図3は本発明の複合断熱材の一例を示す概略斜
視図である。
【図4】図4は本発明の複合断熱材の一例を示す概略斜
視図である。
【図5】図5は本発明の複合断熱材の一例を示す概略斜
視図である。
【図6】図6は本発明の住宅の断熱構造の一例を示す壁
部の概略横方向断面図である。
【図7】図7は本発明の複合断熱材の一例を示す概略斜
視図である。
【図8】図8は本発明の住宅の断熱構造の一例を示す壁
部の概略横方向断面図である。
【図9】図9は本発明の複合断熱材の一例を示す概略斜
視図である。
【図10】図10は本発明の住宅の断熱構造の一例を示す
壁部の概略横方向断面図である。
【図11】図11は本発明の住宅の断熱構造の一例を示す
壁部の概略横方向断面図である。
【図12】図12は軸組み部に断熱材を取り付けた状態を
示す概略正面図である。
【図13】図13は比較例の住宅の断熱構造を示す壁部の
概略水平断面図である。
【符号の説明】
1、20、30、40、50…断熱構造 2…内装材 3…柱 4…第1の断熱層 5…空間 6…防湿層 7…第2の断熱層 8…縦胴縁 9…遮熱空気層 10…外装材 100、200、210、300、400…複合断熱材

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸部の間に、この軸部より厚みの小さな
    第1の断熱層が配設され、 この第1の断熱層の外側に、前記軸部の外面と第1の断
    熱層の外面とをカバー可能であり、且つ少なくとも防湿
    層で構成された防湿性カバー層が配設され、 この防湿性カバー層の外側に第2の断熱層が配設され、 この第2の断熱層の外側に遮熱空気層を介して外装材が
    配設された断熱構造であって、 防湿性カバー層に対して第1の断熱層及び第2の断熱層
    のうち少なくとも一方の断熱層が積層状態で配設されて
    いる断熱構造。
  2. 【請求項2】 さらに、第1の断熱層の内側及び第2の
    断熱層の外側のうち少なくとも一方に、少なくとも熱線
    反射層で構成された反射性カバー層が積層され、この反
    射性カバー層が隣接する断熱層よりも輻射率が小さく、
    且つ透湿抵抗が大きい請求項1記載の断熱構造。
  3. 【請求項3】 軸部の外側に断熱層が配設され、 この断熱層の内側に、前記断熱層の内面をカバー可能で
    あり、且つ少なくとも防湿層で構成された防湿性カバー
    層が配設され、 前記断熱層の外側に少なくとも熱線反射層で構成された
    反射性カバー層が配設され、 この反射性カバー層の外側に遮熱空気層を介して外装材
    が配設されている断熱構造。
  4. 【請求項4】 軸部の間に、この軸部より厚みの小さな
    断熱層が配設され、 この断熱層の内側に、この断熱層の内面をカバー可能で
    あり、且つ少なくとも防湿層で構成された防湿性カバー
    層が配設され、 断熱層の外側に、前記軸部の外面と前記断熱層の外面と
    をカバー可能であり、かつ少なくとも熱線反射層で構成
    された反射性カバー層が配設され、 この反射性カバー層の外側に遮熱空気層を介して外装材
    が配設されている断熱構造。
  5. 【請求項5】 防湿性カバー層が、防湿層と、この防湿
    層と断熱層との間に介在する吸放湿層とで構成されてい
    る請求項1〜4のいずれかの項に記載の断熱構造。
  6. 【請求項6】 防湿性カバー層が、軸部の外面におい
    て、隣接する防湿性カバー層と重複している請求項5記
    載の断熱構造。
  7. 【請求項7】 反射性カバー層が、熱線反射層と、この
    熱線反射層と断熱層との間に介在する吸放湿層とで構成
    されている請求項2〜4のいずれかの項に記載の断熱構
    造。
  8. 【請求項8】 反射性カバー層が、軸部の外面におい
    て、隣接する反射性カバー層と重複している請求項7記
    載の断熱構造。
  9. 【請求項9】 断熱層が、押出発泡スチレン系樹脂で構
    成され、防湿性カバー層が、押出発泡スチレン系樹脂に
    含まれる発泡ガスに対する透過抵抗の大きい面材で構成
    されている請求項1〜4のいずれかの項に記載の断熱構
    造。
  10. 【請求項10】 断熱層が、押出発泡スチレン系樹脂で
    構成され、防湿性カバー層及び反射性カバー層が、押出
    発泡スチレン系樹脂に含まれる発泡ガスに対する透過抵
    抗の大きい面材で構成される請求項2〜4のいずれかの
    項に記載の断熱構造。
  11. 【請求項11】 防湿層が、アルミニウム箔又はアルミ
    ニウム箔を基材とする複合シートで構成される請求項1
    〜4のいずれかの項に記載の断熱構造。
  12. 【請求項12】 熱線反射層が、アルミニウム箔又はア
    ルミニウム箔を基材とする複合シートで構成される請求
    項2〜4のいずれかの項に記載の断熱構造。
  13. 【請求項13】 軸部が木質材である請求項1〜12の
    いずれかの項に記載の断熱構造。
  14. 【請求項14】 軸部の屋内側に、空間を介して、内装
    材が配設されている請求項1〜13のいずれかの項に記
    載の断熱構造。
  15. 【請求項15】 縦胴縁を介して遮熱空気層が形成され
    ている請求項1〜14のいずれかの項に記載の断熱構
    造。
  16. 【請求項16】 防湿層の透湿抵抗が、断熱層の透湿抵
    抗よりも大きい請求項1〜4のいずれかの項に記載の断
    熱構造。
  17. 【請求項17】 外装材の上下部に、通気部が形成され
    ている請求項1〜4のいずれかの項に記載の断熱構造。
  18. 【請求項18】 軸部間の屋内側に配設可能であり、且
    つ前記軸部よりも小さな厚みの第1の断熱層と、 この第1の断熱層の外側に配設され、且つ軸部の外面と
    第1の断熱層の外面とをカバー可能であり、少なくとも
    防湿層で構成された防湿性カバー層と、 この防湿性カバー層の外側に配設可能な第2の断熱層と
    で構成されている複合断熱材。
  19. 【請求項19】 さらに、第1の断熱層の内側及び第2
    の断熱材の外側の少なくとも一方に、少なくとも熱線反
    射層で構成されている反射性カバー層が積層されている
    請求項18記載の複合断熱材。
  20. 【請求項20】 防湿性カバー層が、第1の断熱層の外
    側及び第2の断熱層の内側のうち少なくともいずれか一
    方の断熱層に積層されている請求項18又は19記載の
    複合断熱材。
  21. 【請求項21】 (1)第1の断熱層と防湿性カバー層
    とが一体に積層され、かつ互いに隣接して配設可能な複
    合ユニット、又は(2)防湿性カバー層と第2の断熱層
    とが一体に積層され、かつ互いに隣接して配設可能な複
    合ユニットを備えており、防湿性カバー層の少なくとも
    1つの側縁部に、隣接する防湿性カバー層と重複可能な
    耳部が形成されている請求項18〜20のいずれかの項
    に記載の複合断熱材。
  22. 【請求項22】 断熱材の一方の面に少なくとも防湿層
    で構成された防湿性カバー層が積層され、他方の面に少
    なくとも熱線反射層で構成された反射性カバー層が積層
    されている複合断熱材。
  23. 【請求項23】 防湿性カバー層が、断熱層から延出す
    る耳部を有し、この耳部が、隣接する断熱材の防湿性カ
    バー層と重複可能である請求項22記載の複合断熱材。
  24. 【請求項24】 反射性カバー層が、断熱層から延出す
    る耳部を有し、この耳部が、隣接する断熱材の反射性カ
    バー層に重複可能である請求項22又は23記載の複合
    断熱材。
  25. 【請求項25】 防湿層及び熱線反射層が、防湿性と熱
    線反射性を兼ね備えた層である請求項19、22〜24
    のいずれかの項に記載の複合断熱材。
  26. 【請求項26】 断熱材が、軸部の施工ピッチに対して
    整数倍の寸法である請求項18〜25のいずれかの項に
    記載の複合断熱材。
  27. 【請求項27】 請求項18〜26のいずれかの項に記
    載の複合断熱材と、遮熱空気層を介して複合断熱材の屋
    外側に配設可能な外装材との組み合わせで構成されてい
    る複合断熱材。
  28. 【請求項28】 軸部が木質材である請求項18〜2
    1、26のいずれかの項に記載の複合断熱材。
  29. 【請求項29】 防湿性カバー層が、防湿層と吸放湿層
    とで構成されている請求項18〜28のいずれかの項に
    記載の複合断熱材。
  30. 【請求項30】 反射性カバー層が、熱線反射層と吸放
    湿層とで構成されている請求項18〜28のいずれかの
    項に記載の複合断熱材。
  31. 【請求項31】 断熱層が、押出発泡スチレン系樹脂で
    構成され、防湿性カバー層が、押出発泡スチレン系樹脂
    に含まれる発泡ガスに対する透過抵抗の大きい面材で構
    成されている請求項18〜28のいずれかの項に記載の
    複合断熱材。
  32. 【請求項32】 断熱層が、押出発泡スチレン系樹脂で
    構成され、反射性カバー層が、押出発泡スチレン系樹脂
    に含まれる発泡ガスに対する透過抵抗の大きい面材で構
    成される請求項18〜28のいずれかの項に記載の複合
    断熱材。
  33. 【請求項33】 防湿層が、アルミニウム箔又はアルミ
    ニウム箔を基材とする複合シートで構成される請求項1
    8〜30のいずれかの項に記載の複合断熱材。
  34. 【請求項34】 熱線反射層が、アルミニウム箔又はア
    ルミニウム箔を基材とする複合シートで構成される請求
    項18〜30のいずれかの項に記載の複合断熱材。
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