JPH1161217A - 還元鉄製造方法および装置 - Google Patents
還元鉄製造方法および装置Info
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- JPH1161217A JPH1161217A JP22231197A JP22231197A JPH1161217A JP H1161217 A JPH1161217 A JP H1161217A JP 22231197 A JP22231197 A JP 22231197A JP 22231197 A JP22231197 A JP 22231197A JP H1161217 A JPH1161217 A JP H1161217A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】粉状鉄原料を粉状固体還元剤とともに回転炉床
炉へ装入して高温還元するに際し、還元を効率的に行う
ことができる方法および装置を提供する。 【解決手段】炉床上の粉状鉄原料を上部から加熱すると
ともに、炉床下に設けられた加熱空間部25に燃料と酸
素含有ガスを吹き込んで燃料を燃焼させ、加熱空間部の
温度が1100℃以上になるように維持して炉床上の粉
状鉄原料を炉床の下面からも加熱して粉状鉄原料を還元
し、得られた還元鉄を炉外へ排出し、かつ回転炉床炉か
ら排出されるガスを回収する。回収したガスの少なくと
も一部を加熱空間部へ導入して使用することとすれば、
プロセス全体の熱効率を高めることができる。この方法
は本発明の装置により容易に実施することができる。
炉へ装入して高温還元するに際し、還元を効率的に行う
ことができる方法および装置を提供する。 【解決手段】炉床上の粉状鉄原料を上部から加熱すると
ともに、炉床下に設けられた加熱空間部25に燃料と酸
素含有ガスを吹き込んで燃料を燃焼させ、加熱空間部の
温度が1100℃以上になるように維持して炉床上の粉
状鉄原料を炉床の下面からも加熱して粉状鉄原料を還元
し、得られた還元鉄を炉外へ排出し、かつ回転炉床炉か
ら排出されるガスを回収する。回収したガスの少なくと
も一部を加熱空間部へ導入して使用することとすれば、
プロセス全体の熱効率を高めることができる。この方法
は本発明の装置により容易に実施することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸化鉄を主成分と
して含む粉状の鉄原料、すなわち、粉状の鉄鉱石や製鉄
所で発生する鉄分を含んだダスト、スラッジ、スケール
等(以下、本明細書ではこれらを総称して「粉状鉄原
料」と記す)を粉状の固体還元剤、例えば石炭、木炭、
石油コークス、コークス等(以下、「粉状固体還元剤」
と総称する)とともに炉床が水平に回転移動する炉(以
下、「回転炉床炉」と記す)へ装入し、加熱して、還元
鉄を製造する方法および装置に関する。
して含む粉状の鉄原料、すなわち、粉状の鉄鉱石や製鉄
所で発生する鉄分を含んだダスト、スラッジ、スケール
等(以下、本明細書ではこれらを総称して「粉状鉄原
料」と記す)を粉状の固体還元剤、例えば石炭、木炭、
石油コークス、コークス等(以下、「粉状固体還元剤」
と総称する)とともに炉床が水平に回転移動する炉(以
下、「回転炉床炉」と記す)へ装入し、加熱して、還元
鉄を製造する方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電気炉による鋼材の製造が盛んに
なるにつれて、その原料として用いる鉄源を鉄鉱石の固
体還元によって得る技術が注目されている。その技術の
代表的なものとしては、粉状の鉄鉱石と、同じく粉状の
固体還元剤とを混合して塊成化物、いわゆる「ペレッ
ト」となし、これを高温に加熱することで鉄鉱石中の酸
化鉄を還元して固体状金属鉄とする技術がある(米国特
許第3,443,931号明細書、特開平7−2383
07号公報等参照)。
なるにつれて、その原料として用いる鉄源を鉄鉱石の固
体還元によって得る技術が注目されている。その技術の
代表的なものとしては、粉状の鉄鉱石と、同じく粉状の
固体還元剤とを混合して塊成化物、いわゆる「ペレッ
ト」となし、これを高温に加熱することで鉄鉱石中の酸
化鉄を還元して固体状金属鉄とする技術がある(米国特
許第3,443,931号明細書、特開平7−2383
07号公報等参照)。
【0003】例えば、米国特許第3,443,931号
明細書に開示されている粉状鉄鉱石の還元プロセスは、
概略、次の工程からなる。
明細書に開示されている粉状鉄鉱石の還元プロセスは、
概略、次の工程からなる。
【0004】1)石炭、コークス等の粉状固体還元剤と
粉状の鉄鉱石とを混合して、生ペレットを作る。
粉状の鉄鉱石とを混合して、生ペレットを作る。
【0005】2)この生ペレットを、ペレット内から発
生する可燃性揮発成分が発火しない程度の温度域に加熱
して付着水分を除去する。
生する可燃性揮発成分が発火しない程度の温度域に加熱
して付着水分を除去する。
【0006】3)得られた乾燥ペレットを高温に加熱し
て還元し、金属化を進める。
て還元し、金属化を進める。
【0007】4)金属化したペレットを冷却してから炉
外へ排出する。
外へ排出する。
【0008】また、特開平7−238307号公報に
は、上記と同様な原料(ペレット)を使用し、ペレット
を還元炉へ装入した時点から還元率が30%に達するま
での任意の時間においては、ペレット表面へ空気等を供
給して粉状固体還元剤から発生する可燃性揮発成分、粉
状鉄原料が還元されて発生するCOガスおよびペレット
表面層中の炭材を燃焼させてペレットの昇温を促進し、
還元所要時間を短縮する方法が示されている。
は、上記と同様な原料(ペレット)を使用し、ペレット
を還元炉へ装入した時点から還元率が30%に達するま
での任意の時間においては、ペレット表面へ空気等を供
給して粉状固体還元剤から発生する可燃性揮発成分、粉
状鉄原料が還元されて発生するCOガスおよびペレット
表面層中の炭材を燃焼させてペレットの昇温を促進し、
還元所要時間を短縮する方法が示されている。
【0009】さらに、“Steel Times”No
vember,1996,p.399 には、還元鉄中
の脈石成分と硫黄含有量を低減させる方法として、“粉
状鉄鉱石”と“粉状の固体還元剤”を混合することなく
単味で互層状に複数層を形成するように回転炉床炉へ装
入し、高温還元する方法が示されている。
vember,1996,p.399 には、還元鉄中
の脈石成分と硫黄含有量を低減させる方法として、“粉
状鉄鉱石”と“粉状の固体還元剤”を混合することなく
単味で互層状に複数層を形成するように回転炉床炉へ装
入し、高温還元する方法が示されている。
【0010】しかしながら、上述の米国特許第3,44
3,931号明細書、特開平7−238307号公報お
よび“Steel Times”に紹介されている従来
の還元鉄の製造方法には基本的に次のような問題点があ
る。
3,931号明細書、特開平7−238307号公報お
よび“Steel Times”に紹介されている従来
の還元鉄の製造方法には基本的に次のような問題点があ
る。
【0011】すなわち、原料の加熱に必要な熱は、炉床
上部の空間部におけるバーナー燃焼熱により供給される
ので、生産性を増大させるために原料層厚を厚くする
と、層の下部への伝熱が遅れるため層下部の還元速度が
低下し、生産性が低下する。したがって、原料層の厚み
は層下部まで速やかに伝熱できる程度の厚みとせざるを
得ず、生産性を大幅に向上させることができなかった。
上部の空間部におけるバーナー燃焼熱により供給される
ので、生産性を増大させるために原料層厚を厚くする
と、層の下部への伝熱が遅れるため層下部の還元速度が
低下し、生産性が低下する。したがって、原料層の厚み
は層下部まで速やかに伝熱できる程度の厚みとせざるを
得ず、生産性を大幅に向上させることができなかった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の還元
鉄の製造技術における上記の問題を解決することを課題
としてなされたものである。本発明の具体的な目的は、
粉状鉄原料を粉状固体還元剤とともに回転炉床炉へ装入
して高温還元するに際し、還元を効率的に行うことがで
きる還元鉄の製造方法および装置を提供することにあ
る。
鉄の製造技術における上記の問題を解決することを課題
としてなされたものである。本発明の具体的な目的は、
粉状鉄原料を粉状固体還元剤とともに回転炉床炉へ装入
して高温還元するに際し、還元を効率的に行うことがで
きる還元鉄の製造方法および装置を提供することにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、下記
(1)の還元鉄製造方法、および(2)の還元鉄製造装
置にある。
(1)の還元鉄製造方法、および(2)の還元鉄製造装
置にある。
【0014】(1)粉状鉄原料を粉状固体還元剤ととも
に回転炉床炉の炉床上に載置し、炉内へ燃料と酸素含有
ガスを吹き込んで、その吹き込んだ燃料、粉状固体還元
剤から発生する可燃性揮発成分および粉状鉄原料が還元
されて発生するCOガスを、前記炉内へ吹き込んだ酸素
含有ガスにより燃焼させ、炉内温度が1100℃以上に
なるように維持して炉床上の粉状鉄原料を上部から加熱
するとともに、炉床下に設けられた加熱空間部に燃料と
酸素含有ガスを吹き込んで燃料を燃焼させ、加熱空間部
の温度が1100℃以上になるように維持して炉床上の
粉状鉄原料を炉床の下面からも加熱して粉状鉄原料を還
元し、得られた還元鉄を炉外へ排出し、かつ回転炉床炉
から排出されるガスを回収することを特徴とする還元鉄
製造方法。
に回転炉床炉の炉床上に載置し、炉内へ燃料と酸素含有
ガスを吹き込んで、その吹き込んだ燃料、粉状固体還元
剤から発生する可燃性揮発成分および粉状鉄原料が還元
されて発生するCOガスを、前記炉内へ吹き込んだ酸素
含有ガスにより燃焼させ、炉内温度が1100℃以上に
なるように維持して炉床上の粉状鉄原料を上部から加熱
するとともに、炉床下に設けられた加熱空間部に燃料と
酸素含有ガスを吹き込んで燃料を燃焼させ、加熱空間部
の温度が1100℃以上になるように維持して炉床上の
粉状鉄原料を炉床の下面からも加熱して粉状鉄原料を還
元し、得られた還元鉄を炉外へ排出し、かつ回転炉床炉
から排出されるガスを回収することを特徴とする還元鉄
製造方法。
【0015】(2)粉状鉄原料の装入口、粉状鉄原料を
加熱還元して得られる還元鉄の排出口および炉内で発生
するガスの排出口を備える炉体と、炉内に設けられた水
平に回転移動する炉床と、炉内へ燃料と酸素含有ガスを
吹き込んで燃料を燃焼させるバーナーを有する回転炉床
炉を主要部とし、さらに前記ガスの排出口から排出され
るガスを回収するガス回収設備を有する還元鉄製造装置
であって、前記炉床下に、炉床下面加熱空間部と、この
炉床下面加熱空間部へ燃料と酸素含有ガスを吹き込んで
燃料を燃焼させるバーナーが設けられていることを特徴
とする還元鉄製造装置。
加熱還元して得られる還元鉄の排出口および炉内で発生
するガスの排出口を備える炉体と、炉内に設けられた水
平に回転移動する炉床と、炉内へ燃料と酸素含有ガスを
吹き込んで燃料を燃焼させるバーナーを有する回転炉床
炉を主要部とし、さらに前記ガスの排出口から排出され
るガスを回収するガス回収設備を有する還元鉄製造装置
であって、前記炉床下に、炉床下面加熱空間部と、この
炉床下面加熱空間部へ燃料と酸素含有ガスを吹き込んで
燃料を燃焼させるバーナーが設けられていることを特徴
とする還元鉄製造装置。
【0016】ここで、「粉状鉄原料」とは、酸化鉄が主
成分の粉状の鉄原料であり、具体的には、前述した粉状
の鉄鉱石や製鉄所で発生する鉄分を含んだダスト、スラ
ッジ、スケール等をいう。本発明においては、これらを
単独で、または2種以上の混合物状態で使用することが
できる。
成分の粉状の鉄原料であり、具体的には、前述した粉状
の鉄鉱石や製鉄所で発生する鉄分を含んだダスト、スラ
ッジ、スケール等をいう。本発明においては、これらを
単独で、または2種以上の混合物状態で使用することが
できる。
【0017】また、「粉状固体還元剤」とは、石炭、木
炭、コークス(石油コークスを含む)等の、主に炭素を
含む固体物質の粉末である。これらも、単独で、または
2種以上組み合わせて使用することができる。
炭、コークス(石油コークスを含む)等の、主に炭素を
含む固体物質の粉末である。これらも、単独で、または
2種以上組み合わせて使用することができる。
【0018】上記(1)の本発明の還元鉄製造方法の望
ましい実施態様として、下記の方法を採用することがで
きる。
ましい実施態様として、下記の方法を採用することがで
きる。
【0019】〔望ましい態様1〕回収した回転炉床炉排
出ガスの少なくとも一部を炉床下に設けられた加熱空間
部へ導入して炉床上の粉状鉄原料を炉床の下面からの加
熱に使用する還元鉄製造方法。
出ガスの少なくとも一部を炉床下に設けられた加熱空間
部へ導入して炉床上の粉状鉄原料を炉床の下面からの加
熱に使用する還元鉄製造方法。
【0020】また、上記(2)の本発明の還元鉄製造装
置の望ましい実施態様として、下記の装置を採用するこ
とができる。
置の望ましい実施態様として、下記の装置を採用するこ
とができる。
【0021】〔望ましい態様2〕ガス回収設備で回収さ
れるガスの少なくとも一部を炉床下面加熱空間部へ導入
して炉床上の粉状鉄原料を炉床の下面から加熱するため
の手段を備える還元鉄製造装置。
れるガスの少なくとも一部を炉床下面加熱空間部へ導入
して炉床上の粉状鉄原料を炉床の下面から加熱するため
の手段を備える還元鉄製造装置。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、上記(1)の本発明の還元
鉄製造方法(本発明方法)および上記(2)の本発明の
還元鉄製造装置(本発明の装置)を図面を参照しながら
詳細に説明する。
鉄製造方法(本発明方法)および上記(2)の本発明の
還元鉄製造装置(本発明の装置)を図面を参照しながら
詳細に説明する。
【0023】図1は、本発明方法の工程の概略と、使用
する設備の一例を示す図である。また、図2は、従来使
用されている回転炉床炉の一部の縦断面図であり、図3
は、本発明方法を実施するための回転炉床炉の一部を示
す図で、(a)は炉床加熱用のバーナーの取り付け部を
含む縦断面図、(b)はバーナーが取り付けられていな
い部分の縦断面図である。
する設備の一例を示す図である。また、図2は、従来使
用されている回転炉床炉の一部の縦断面図であり、図3
は、本発明方法を実施するための回転炉床炉の一部を示
す図で、(a)は炉床加熱用のバーナーの取り付け部を
含む縦断面図、(b)はバーナーが取り付けられていな
い部分の縦断面図である。
【0024】上記(1)の本発明方法においては、ま
ず、粉状鉄原料を粉状固体還元剤とともに回転炉床炉の
炉床上へ載置する。
ず、粉状鉄原料を粉状固体還元剤とともに回転炉床炉の
炉床上へ載置する。
【0025】例えば、図1に示すように、粉鉱石1と粉
状固体還元剤2とを混合機で混合した後、粉状のままで
回転炉床炉20へ装入し、図3の(a)に示すように、
炉床上に薄い層をなすように載置する。
状固体還元剤2とを混合機で混合した後、粉状のままで
回転炉床炉20へ装入し、図3の(a)に示すように、
炉床上に薄い層をなすように載置する。
【0026】粉状鉄原料を粉状固体還元剤とともに回転
炉床炉へ装入する方法としては、下記の幾つかの方法が
考えられるが、いずれの方法を採用してもよい。
炉床炉へ装入する方法としては、下記の幾つかの方法が
考えられるが、いずれの方法を採用してもよい。
【0027】・粉状鉄原料と粉状固体還元剤を混合し
て、ペレット化あるいはブリケット化し、乾燥してから
装入する。
て、ペレット化あるいはブリケット化し、乾燥してから
装入する。
【0028】・粉状鉄原料と粉状固体還元剤を混合し
て、タイル状に成形してから装入する。
て、タイル状に成形してから装入する。
【0029】・粉状鉄原料と粉状固体還元剤を混合し
て、連続した板状に成形してから装入する。
て、連続した板状に成形してから装入する。
【0030】・粉状鉄原料と粉状固体還元剤を混合し
て、団塊化(ペレット化あるいはブリケット化)あるい
は成形(タイル状、または板状に成形することをいう)
せずに、粉状のままで装入し、炉床上に層状に載置す
る。前記の図3(a)に示した方法がこれに該当する。
て、団塊化(ペレット化あるいはブリケット化)あるい
は成形(タイル状、または板状に成形することをいう)
せずに、粉状のままで装入し、炉床上に層状に載置す
る。前記の図3(a)に示した方法がこれに該当する。
【0031】・粉状鉄原料と粉状固体還元剤を混合する
ことなく、単味で互層状に装入する。
ことなく、単味で互層状に装入する。
【0032】なお、粉状鉄原料と粉状固体還元剤を混合
した後、団塊化または成形する場合、必要に応じて、水
や、タール、ベントナイトなどのバインダーを添加して
もよい。図1に示した例では、バインダー3を添加して
いる。
した後、団塊化または成形する場合、必要に応じて、水
や、タール、ベントナイトなどのバインダーを添加して
もよい。図1に示した例では、バインダー3を添加して
いる。
【0033】また、製造される還元鉄中の硫黄(S)の
含有量を低減させるために、粉状固体還元剤に脱硫剤を
添加してもよい。
含有量を低減させるために、粉状固体還元剤に脱硫剤を
添加してもよい。
【0034】さらに、還元鉄を製錬炉で還元・溶解して
銑鉄を製造する際に製錬炉から発生するダストを粉状鉄
原料として用いることもできる。図1に示した例で同時
に添加しているダストはこの製錬炉からの発生ダストで
ある。
銑鉄を製造する際に製錬炉から発生するダストを粉状鉄
原料として用いることもできる。図1に示した例で同時
に添加しているダストはこの製錬炉からの発生ダストで
ある。
【0035】粉状鉄原料を粉状固体還元剤とともに回転
炉床炉へ装入した後、炉内へ燃料と酸素含有ガスを吹き
込み、その吹き込んだ燃料、粉状固体還元剤から発生す
る可燃性揮発成分および粉状鉄原料が還元されて発生す
るCOガスを炉内へ吹き込んだ酸素含有ガスにより燃焼
させ、炉内温度が1100℃以上になるように維持し
て、前記の炉床上に載置した原料を上部から加熱する。
炉床炉へ装入した後、炉内へ燃料と酸素含有ガスを吹き
込み、その吹き込んだ燃料、粉状固体還元剤から発生す
る可燃性揮発成分および粉状鉄原料が還元されて発生す
るCOガスを炉内へ吹き込んだ酸素含有ガスにより燃焼
させ、炉内温度が1100℃以上になるように維持し
て、前記の炉床上に載置した原料を上部から加熱する。
【0036】燃料としては、天然ガス、重油等の通常使
用されている燃料を用いるが、他に、燃料として使用し
得るものであればそれを用いてもよい。図1に示した例
では、還元鉄を製錬炉で還元・溶解して銑鉄を製造する
際に製錬炉から可燃性のガスが排ガスとして排出される
ので、これを使用している。
用されている燃料を用いるが、他に、燃料として使用し
得るものであればそれを用いてもよい。図1に示した例
では、還元鉄を製錬炉で還元・溶解して銑鉄を製造する
際に製錬炉から可燃性のガスが排ガスとして排出される
ので、これを使用している。
【0037】酸素含有ガスとしては、空気または酸素濃
度が空気と同等あるいは空気組成よりも若干富に調整さ
れたガスを使用するのがよい。
度が空気と同等あるいは空気組成よりも若干富に調整さ
れたガスを使用するのがよい。
【0038】高温還元を行うための炉内温度は、110
0℃以上とする。1100℃を下回る温度域でも還元は
進行するが、このような温度域では還元速度が遅くて工
業生産には好ましくない。酸化鉄の還元中は吸熱反応に
よって装入物ベッドの温度が炉内の温度よりも低くなる
から、十分に速い還元速度を得るためには炉内温度を1
200〜1400℃程度に維持することが望ましい。
0℃以上とする。1100℃を下回る温度域でも還元は
進行するが、このような温度域では還元速度が遅くて工
業生産には好ましくない。酸化鉄の還元中は吸熱反応に
よって装入物ベッドの温度が炉内の温度よりも低くなる
から、十分に速い還元速度を得るためには炉内温度を1
200〜1400℃程度に維持することが望ましい。
【0039】ただ、この温度は還元の進行状況、使用す
る粉状の鉄原料および固体還元剤の性状や混合割合等に
より調整されるべき性質のものである。すなわち、原料
の炉内装入後間もない期間では、装入物の温度が低いの
で炉内温度を高めに保持して装入物の昇温を図るように
する方が還元の促進には有利である。
る粉状の鉄原料および固体還元剤の性状や混合割合等に
より調整されるべき性質のものである。すなわち、原料
の炉内装入後間もない期間では、装入物の温度が低いの
で炉内温度を高めに保持して装入物の昇温を図るように
する方が還元の促進には有利である。
【0040】また、原料である鉱石中の脈石や石炭中の
灰分の組成によってはそれらの融点が変化するので、そ
れに応じて炉内温度を制御し、還元進行中に溶解して流
れ出さないように留意すべきである。ただし、装入物内
における適度な量の融液の生成は、伝熱、反応促進の両
面で良好な結果をもたらすので、積極的に活用すべきで
ある。
灰分の組成によってはそれらの融点が変化するので、そ
れに応じて炉内温度を制御し、還元進行中に溶解して流
れ出さないように留意すべきである。ただし、装入物内
における適度な量の融液の生成は、伝熱、反応促進の両
面で良好な結果をもたらすので、積極的に活用すべきで
ある。
【0041】この炉床上に載置した原料を加熱する工程
で、本発明方法では、上述した原料の上部からの加熱に
加え、炉床の下面からも加熱する。
で、本発明方法では、上述した原料の上部からの加熱に
加え、炉床の下面からも加熱する。
【0042】従来使用されている回転炉床炉では、図2
に示したように、炉床上に載置された原料(粉状鉄原料
と粉状固体還元剤との混合物)をバーナー21による燃
焼熱で上部から加熱するだけである。しかし、本発明方
法では、図3の(a)に示したように、炉床下に加熱空
間部25が設けられ、この空間部に開口する形でバーナ
ー26が設置された炉床を有する回転炉床炉を用い、バ
ーナー26から燃料と酸素含有ガスを吹き込んで燃料を
燃焼させ、加熱空間部の温度が1100℃以上になるよ
うに維持し、炉床上に載置された原料(混合物)を、炉
床の下面からも加熱するのである。
に示したように、炉床上に載置された原料(粉状鉄原料
と粉状固体還元剤との混合物)をバーナー21による燃
焼熱で上部から加熱するだけである。しかし、本発明方
法では、図3の(a)に示したように、炉床下に加熱空
間部25が設けられ、この空間部に開口する形でバーナ
ー26が設置された炉床を有する回転炉床炉を用い、バ
ーナー26から燃料と酸素含有ガスを吹き込んで燃料を
燃焼させ、加熱空間部の温度が1100℃以上になるよ
うに維持し、炉床上に載置された原料(混合物)を、炉
床の下面からも加熱するのである。
【0043】バーナー26から吹き込む燃料と酸素含有
ガス、加熱空間部25内の温度の制御等については、前
記の上部からの加熱の場合と同様である。
ガス、加熱空間部25内の温度の制御等については、前
記の上部からの加熱の場合と同様である。
【0044】このように、炉床上の粉状鉄原料を上部か
ら加熱するとともに、炉床の下面からも加熱して粉状鉄
原料を還元し、得られた還元鉄を炉外へ排出する。
ら加熱するとともに、炉床の下面からも加熱して粉状鉄
原料を還元し、得られた還元鉄を炉外へ排出する。
【0045】さらに、回転炉床炉から排出されるガスを
回収する。図1に示した例では、この回収したガスを廃
ガス燃焼装置で燃焼させ、その熱を回転炉床炉へ吹き込
む燃焼用空気の予熱に用いている。
回収する。図1に示した例では、この回収したガスを廃
ガス燃焼装置で燃焼させ、その熱を回転炉床炉へ吹き込
む燃焼用空気の予熱に用いている。
【0046】上記本発明方法によれば、炉床上に載置さ
れた原料を上部からだけではなく、下部からも加熱する
ことができるので、原料層の下部の昇温速度が従来の上
部からだけの加熱方式に比べて大幅に増大する。その結
果、粉状鉄原料の還元速度が上昇し、生産性が大幅に改
善される。
れた原料を上部からだけではなく、下部からも加熱する
ことができるので、原料層の下部の昇温速度が従来の上
部からだけの加熱方式に比べて大幅に増大する。その結
果、粉状鉄原料の還元速度が上昇し、生産性が大幅に改
善される。
【0047】上記(2)の本発明の装置は、上記本発明
方法を実施することができる装置で、その一例が、図3
に示した回転炉床炉を主要部として有する還元鉄製造装
置である。
方法を実施することができる装置で、その一例が、図3
に示した回転炉床炉を主要部として有する還元鉄製造装
置である。
【0048】回転炉床炉は、図3(a)に示したよう
に、炉の外殻をなす炉体30と、炉内に設けられた水平
に回転移動する炉床と、炉内へ燃料と酸素含有ガスを吹
き込んで燃料を燃焼させるバーナー21を有している。
なお、図示していないが、炉体30には、粉状鉄原料の
装入口、粉状鉄原料を加熱還元して得られる還元鉄の排
出口および炉内で発生するガスの排出口が取り付けられ
ている。そして、本発明の装置にあっては、炉床下に、
炉床上に載置されて原料(混合物)を加熱するための炉
床下面加熱空間部25と、この炉床下面加熱空間部25
へ燃料と酸素含有ガスを吹き込んで燃料を燃焼させるバ
ーナー26が設けられている。
に、炉の外殻をなす炉体30と、炉内に設けられた水平
に回転移動する炉床と、炉内へ燃料と酸素含有ガスを吹
き込んで燃料を燃焼させるバーナー21を有している。
なお、図示していないが、炉体30には、粉状鉄原料の
装入口、粉状鉄原料を加熱還元して得られる還元鉄の排
出口および炉内で発生するガスの排出口が取り付けられ
ている。そして、本発明の装置にあっては、炉床下に、
炉床上に載置されて原料(混合物)を加熱するための炉
床下面加熱空間部25と、この炉床下面加熱空間部25
へ燃料と酸素含有ガスを吹き込んで燃料を燃焼させるバ
ーナー26が設けられている。
【0049】ここで、「炉床」とは、炉床下面加熱空間
部をつくる(囲む)耐火物のうち原料を載置する耐火物
(炉床耐火物)で構成された部分であり、「炉床下面」
とは、この炉床耐火物の下側の面である。また、この炉
床耐火物以外の耐火物を、ここでは「炉床下部耐火物」
という。なお、図示した例では、炉床下部耐火物31の
下側にレール22が取り付けられており、固定された車
輪27を駆動させることによって、炉床は一定速度で回
転する。なお、炉内はシール水23によってシールされ
ている。また、炉床下面加熱空間部25はシール水24
によってシールされている。
部をつくる(囲む)耐火物のうち原料を載置する耐火物
(炉床耐火物)で構成された部分であり、「炉床下面」
とは、この炉床耐火物の下側の面である。また、この炉
床耐火物以外の耐火物を、ここでは「炉床下部耐火物」
という。なお、図示した例では、炉床下部耐火物31の
下側にレール22が取り付けられており、固定された車
輪27を駆動させることによって、炉床は一定速度で回
転する。なお、炉内はシール水23によってシールされ
ている。また、炉床下面加熱空間部25はシール水24
によってシールされている。
【0050】炉床下面加熱空間部25へ燃料と酸素含有
ガスを吹き込む炉床下面加熱用のバーナー26は、必要
に応じて炉床の長さ方向に沿って複数個設置されてい
る。また、燃焼排ガスを排気するための排ガスダクト
(図示せず)が炉床下面加熱用のバーナー26と同様に
炉床下部耐火物31の下側から加熱空間部25に開口す
る形で必要に応じ複数個設けられており、その排ガスダ
クトを通して燃焼排ガスが炉外へ排出される。すなわ
ち、炉床下面加熱空間部25は、燃料の燃焼用の空間で
あると同時に、燃焼排ガスの排出用通路となっている。
ガスを吹き込む炉床下面加熱用のバーナー26は、必要
に応じて炉床の長さ方向に沿って複数個設置されてい
る。また、燃焼排ガスを排気するための排ガスダクト
(図示せず)が炉床下面加熱用のバーナー26と同様に
炉床下部耐火物31の下側から加熱空間部25に開口す
る形で必要に応じ複数個設けられており、その排ガスダ
クトを通して燃焼排ガスが炉外へ排出される。すなわ
ち、炉床下面加熱空間部25は、燃料の燃焼用の空間で
あると同時に、燃焼排ガスの排出用通路となっている。
【0051】炉床下面加熱用のバーナー26が設置され
ている部分および排ガスダクトが設けられている部分以
外の隙間部には、図3の(b)に示すように、熱損失を
防ぐために耐火物壁28が設けられている。
ている部分および排ガスダクトが設けられている部分以
外の隙間部には、図3の(b)に示すように、熱損失を
防ぐために耐火物壁28が設けられている。
【0052】本発明の装置における炉床耐火物の材質と
しては、炉床下面加熱空間部からの伝熱速度を速めるこ
とができるように、熱伝導率の高い材質を選択する。そ
の場合、バーナー燃焼ガスによる耐火物の酸化を防止す
るために、炉床下面加熱空間部に面する部分に耐酸化性
の大きい耐火物を用い、内部を熱伝導率の高い材質とす
るのが望ましい。
しては、炉床下面加熱空間部からの伝熱速度を速めるこ
とができるように、熱伝導率の高い材質を選択する。そ
の場合、バーナー燃焼ガスによる耐火物の酸化を防止す
るために、炉床下面加熱空間部に面する部分に耐酸化性
の大きい耐火物を用い、内部を熱伝導率の高い材質とす
るのが望ましい。
【0053】次に、本発明方法の望ましい実施態様、お
よび本発明の装置の望ましい実施態様について説明す
る。
よび本発明の装置の望ましい実施態様について説明す
る。
【0054】〔望ましい態様1〕前述した本発明方法に
おいて、炉床上の粉状鉄原料を炉床の下面から加熱する
際に、回収した回転炉床炉からの排ガス(回収ガス)の
少なくとも一部を炉床下に設けられた加熱空間部へ導入
すれば、排ガスの顕熱を有効に利用することができ、プ
ロセス全体の熱効率を高めることができる。
おいて、炉床上の粉状鉄原料を炉床の下面から加熱する
際に、回収した回転炉床炉からの排ガス(回収ガス)の
少なくとも一部を炉床下に設けられた加熱空間部へ導入
すれば、排ガスの顕熱を有効に利用することができ、プ
ロセス全体の熱効率を高めることができる。
【0055】このとき、回転炉床炉の排ガスの温度は1
000〜1200℃程度なので、排ガスの温度が高い場
合は、排ガスを炉床下面加熱空間部へ導入し通過させる
だけでも加熱空間部の温度を1100℃以上にすること
ができるが、排ガスの温度が低い場合は、加熱空間部へ
導入する排ガスの一部または全部を炉床下面加熱空間部
で燃焼させる。
000〜1200℃程度なので、排ガスの温度が高い場
合は、排ガスを炉床下面加熱空間部へ導入し通過させる
だけでも加熱空間部の温度を1100℃以上にすること
ができるが、排ガスの温度が低い場合は、加熱空間部へ
導入する排ガスの一部または全部を炉床下面加熱空間部
で燃焼させる。
【0056】〔望ましい態様2〕上記の〔望ましい態様
1〕を実施するための装置であって、本発明の装置にお
いて、ガス回収設備で回収されるガスの少なくとも一部
を炉床下面加熱空間部へ導入して炉床上の粉状鉄原料を
炉床の下面から加熱するための手段を備える還元鉄製造
装置である。
1〕を実施するための装置であって、本発明の装置にお
いて、ガス回収設備で回収されるガスの少なくとも一部
を炉床下面加熱空間部へ導入して炉床上の粉状鉄原料を
炉床の下面から加熱するための手段を備える還元鉄製造
装置である。
【0057】この手段としては、例えば、図4に示す構
成を有する装置があげられる。すなわち、炉床下面加熱
用のバーナー26の一部が置き換えられた回転炉床炉の
排ガス導入用ダクト32と、回収した排ガス(回収ガ
ス)を前記排ガス導入用ダクト32およびバーナー26
へ送通するための導管35と、切り替え弁33、34か
らなる装置(破線で囲んだ部分)である。排ガスは、切
り替え弁33でその少なくとも一部が導管35へ送ら
れ、さらに切り替え弁34で排ガス導入用ダクト32ま
たは/およびバーナー26へ送通される。
成を有する装置があげられる。すなわち、炉床下面加熱
用のバーナー26の一部が置き換えられた回転炉床炉の
排ガス導入用ダクト32と、回収した排ガス(回収ガ
ス)を前記排ガス導入用ダクト32およびバーナー26
へ送通するための導管35と、切り替え弁33、34か
らなる装置(破線で囲んだ部分)である。排ガスは、切
り替え弁33でその少なくとも一部が導管35へ送ら
れ、さらに切り替え弁34で排ガス導入用ダクト32ま
たは/およびバーナー26へ送通される。
【0058】前述したように、排ガス温度が高い場合
は、排ガスの全部または一部を排ガス導入用ダクト32
へ送って炉床下面加熱空間部へ導入し、排ガス温度が低
い場合は、全部または一部をバーナー26へ送って加熱
空間部で燃焼させる。なお、このとき、排ガス(回収ガ
ス)とともに外部から供給する燃料を燃焼させてもよ
い。
は、排ガスの全部または一部を排ガス導入用ダクト32
へ送って炉床下面加熱空間部へ導入し、排ガス温度が低
い場合は、全部または一部をバーナー26へ送って加熱
空間部で燃焼させる。なお、このとき、排ガス(回収ガ
ス)とともに外部から供給する燃料を燃焼させてもよ
い。
【0059】
【実施例】表1に示す組成の粉状鉄原料(鉄鉱石)およ
び表2に示す粉状固体還元剤(石炭)にバインダーとし
てのタールを添加し、表4に示す配合率で混合し、同表
に示すペレット、正方形タイルおよび板状成形物に成形
した。表3に用いた粉状鉄鉱石と粉状石炭の粒度構成を
示す。
び表2に示す粉状固体還元剤(石炭)にバインダーとし
てのタールを添加し、表4に示す配合率で混合し、同表
に示すペレット、正方形タイルおよび板状成形物に成形
した。表3に用いた粉状鉄鉱石と粉状石炭の粒度構成を
示す。
【0060】
【表1】
【0061】
【表2】
【0062】
【表3】
【0063】
【表4】
【0064】これらの成形原料を用い、回転炉床炉によ
り、表6のケース1〜ケース9の各ケースに示す条件で
還元鉄を製造し、そのときの還元所要時間を求めて本発
明の効果を評価した。なお、用いた回転炉床炉の設備使
用と操業条件を表5に示す。
り、表6のケース1〜ケース9の各ケースに示す条件で
還元鉄を製造し、そのときの還元所要時間を求めて本発
明の効果を評価した。なお、用いた回転炉床炉の設備使
用と操業条件を表5に示す。
【0065】
【表5】
【0066】
【表6】
【0067】表6のケース1〜ケース3は従来の方法に
よるもので、炉床は図2に示した構造を有しており、炉
内の温度を1300℃に保持して炉床上部からのみ加熱
する条件で還元を行った。
よるもので、炉床は図2に示した構造を有しており、炉
内の温度を1300℃に保持して炉床上部からのみ加熱
する条件で還元を行った。
【0068】ケース4〜ケース9は本発明方法によるも
ので、炉床は図3に示した構造を有しており、炉内の温
度を1300℃に保持するとともに、炉床下面加熱空間
部の温度を1200℃に維持して操業した場合である。
このうち、ケース4〜ケース6は炉床下面加熱空間部で
燃料をバーナー燃焼させた場合であり、ケース7〜ケー
ス9は回転炉床炉の排ガスを炉床下面加熱空間部へ導入
(通ガス)し、燃焼させた場合である。
ので、炉床は図3に示した構造を有しており、炉内の温
度を1300℃に保持するとともに、炉床下面加熱空間
部の温度を1200℃に維持して操業した場合である。
このうち、ケース4〜ケース6は炉床下面加熱空間部で
燃料をバーナー燃焼させた場合であり、ケース7〜ケー
ス9は回転炉床炉の排ガスを炉床下面加熱空間部へ導入
(通ガス)し、燃焼させた場合である。
【0069】操業に際し、還元鉄の金属化率が92%と
なるように炉床の回転速度を調整した。すなわち、金属
化率が目標値よりも低ければ、回転速度を下げ、焼成時
間を延長して金属化率を上昇させた。この場合、生産性
は低下する。逆に、金属化率が目標値よりも高ければ、
回転速度を上昇させ、焼成時間を短縮して金属化率を目
標値まで低下させた。この場合、生産性は向上する。
なるように炉床の回転速度を調整した。すなわち、金属
化率が目標値よりも低ければ、回転速度を下げ、焼成時
間を延長して金属化率を上昇させた。この場合、生産性
は低下する。逆に、金属化率が目標値よりも高ければ、
回転速度を上昇させ、焼成時間を短縮して金属化率を目
標値まで低下させた。この場合、生産性は向上する。
【0070】各ケースにおける還元所要時間を表6に併
せて示す。
せて示す。
【0071】ケース1は、混合原料から直径7.5mの
皿型ペレタイザーを用いて径が20mmのペレットを製
造し、乾燥処理を施した後平板シュートで回転炉床炉に
装入した場合で、還元所要時間は10分であった。
皿型ペレタイザーを用いて径が20mmのペレットを製
造し、乾燥処理を施した後平板シュートで回転炉床炉に
装入した場合で、還元所要時間は10分であった。
【0072】ケース2は、幅1.67mの3台のダブル
ロール圧縮機を回転炉床炉の原料装入部の直上に炉床の
幅方向に設置し、混合原料をタイル状成形物として、平
板シュートで回転炉床炉に装入した場合で、還元所要時
間は15分であった。また、ケース3は、混合原料をタ
イル状成形物ではなく板状成形物とした場合で、還元所
要時間は16分であった。ケース2およびケース3にお
いて、還元所要時間がペレット使用の場合と比較して長
くなっているのは、ペレットは乾燥してから使用してい
るのに対して、タイル状成形物または板状成形物の場合
は、水分を含んだ状態で使用しているためと考えられる
(表4参照)。
ロール圧縮機を回転炉床炉の原料装入部の直上に炉床の
幅方向に設置し、混合原料をタイル状成形物として、平
板シュートで回転炉床炉に装入した場合で、還元所要時
間は15分であった。また、ケース3は、混合原料をタ
イル状成形物ではなく板状成形物とした場合で、還元所
要時間は16分であった。ケース2およびケース3にお
いて、還元所要時間がペレット使用の場合と比較して長
くなっているのは、ペレットは乾燥してから使用してい
るのに対して、タイル状成形物または板状成形物の場合
は、水分を含んだ状態で使用しているためと考えられる
(表4参照)。
【0073】これに対して、本発明方法に相当するケー
ス4〜ケース9においては、還元所要時間は従来の方法
を用いた場合に比較して短縮され、その短縮の度合い
は、特に、タイル状成形物および板状成形物の場合に顕
著であった。これは、炉床面から成形原料への伝熱を考
えると、ペレットは炉床面と点接触しているのに対し、
タイル状成形物および板状成形物の場合は面接触してい
るため、炉床から成形原料への伝熱量が後者の方が大き
いことによるものと考えられる。
ス4〜ケース9においては、還元所要時間は従来の方法
を用いた場合に比較して短縮され、その短縮の度合い
は、特に、タイル状成形物および板状成形物の場合に顕
著であった。これは、炉床面から成形原料への伝熱を考
えると、ペレットは炉床面と点接触しているのに対し、
タイル状成形物および板状成形物の場合は面接触してい
るため、炉床から成形原料への伝熱量が後者の方が大き
いことによるものと考えられる。
【0074】また、燃料をバーナー燃焼させたケース4
〜ケース6と回転炉床炉の排ガスを炉床下面加熱空間部
へ導入(通ガス)し、燃焼させたケース7〜ケース9で
還元時間に差が見られず、いずれの方法でも還元時間を
短縮できることが判明した。
〜ケース6と回転炉床炉の排ガスを炉床下面加熱空間部
へ導入(通ガス)し、燃焼させたケース7〜ケース9で
還元時間に差が見られず、いずれの方法でも還元時間を
短縮できることが判明した。
【0075】
【発明の効果】本発明方法によれば、粉状鉄原料を粉状
固体還元剤とともに回転炉床炉へ装入して高温還元する
に際し、還元を効率的に行うことができる。この方法
は、本発明の装置により容易に実施することができる。
固体還元剤とともに回転炉床炉へ装入して高温還元する
に際し、還元を効率的に行うことができる。この方法
は、本発明の装置により容易に実施することができる。
【図1】本発明方法の工程の概略と、使用する設備の一
例を示す図である。
例を示す図である。
【図2】従来使用されている回転炉床炉の一部の縦断面
図である。
図である。
【図3】本発明方法を実施するための回転炉床炉の一部
を示す図で、(a)は炉床下面加熱用のバーナーの取り
付け部を含む縦断面図、(b)はバーナーが取り付けら
れていない部分の縦断面図である。
を示す図で、(a)は炉床下面加熱用のバーナーの取り
付け部を含む縦断面図、(b)はバーナーが取り付けら
れていない部分の縦断面図である。
【図4】粉状鉄原料を炉床の下面から加熱する手段の一
例の構成を示す図である。
例の構成を示す図である。
1:粉鉱石 2:還元剤 3:バインダー 20:回転炉床炉 21:バーナー 22:レール 23、24:シール水 25:炉床下面加熱空間部 26:バーナー 27:車輪 28:耐火物壁 29:駆動装置 30:炉体 31:炉床下部耐火物 32:排ガス導入用ダクト 33、34:切り替え弁 35:導管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F27D 17/00 104 F27D 17/00 104G (72)発明者 大根 公一 大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号住 友金属工業株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】粉状鉄原料を粉状固体還元剤とともに回転
炉床炉の炉床上に載置し、炉内へ燃料と酸素含有ガスを
吹き込んで、その吹き込んだ燃料、粉状固体還元剤から
発生する可燃性揮発成分および粉状鉄原料が還元されて
発生するCOガスを、前記炉内へ吹き込んだ酸素含有ガ
スにより燃焼させ、炉内温度が1100℃以上になるよ
うに維持して炉床上の粉状鉄原料を上部から加熱すると
ともに、炉床下に設けられた加熱空間部に燃料と酸素含
有ガスを吹き込んで燃料を燃焼させ、加熱空間部の温度
が1100℃以上になるように維持して炉床上の粉状鉄
原料を炉床の下面からも加熱して粉状鉄原料を還元し、
得られた還元鉄を炉外へ排出し、かつ回転炉床炉から排
出されるガスを回収することを特徴とする還元鉄製造方
法。 - 【請求項2】回収した回転炉床炉から排出されるガスの
少なくとも一部を炉床下に設けられた加熱空間部へ導入
して炉床上の粉状鉄原料を炉床の下面の加熱に使用する
ことを特徴とする請求項1に記載の還元鉄製造方法。 - 【請求項3】粉状鉄原料の装入口、粉状鉄原料を加熱還
元して得られる還元鉄の排出口および炉内で発生するガ
スの排出口を備える炉体と、炉内に設けられた水平に回
転移動する炉床と、炉内へ燃料と酸素含有ガスを吹き込
んで燃料を燃焼させるバーナーを有する回転炉床炉を主
要部とし、さらに前記ガスの排出口から排出されるガス
を回収するガス回収設備を有する還元鉄製造装置であっ
て、前記炉床下に、炉床下面加熱空間部と、この炉床下
面加熱空間部へ燃料と酸素含有ガスを吹き込んで燃料を
燃焼させるバーナーが設けられていることを特徴とする
還元鉄製造装置。 - 【請求項4】ガス回収設備で回収されるガスの少なくと
も一部を炉床下面加熱空間部へ導入して炉床上の粉状鉄
原料を炉床の下面から加熱するための手段を備えること
を特徴とする請求項3に記載の還元鉄製造装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22231197A JPH1161217A (ja) | 1997-08-19 | 1997-08-19 | 還元鉄製造方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22231197A JPH1161217A (ja) | 1997-08-19 | 1997-08-19 | 還元鉄製造方法および装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1161217A true JPH1161217A (ja) | 1999-03-05 |
Family
ID=16780380
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22231197A Pending JPH1161217A (ja) | 1997-08-19 | 1997-08-19 | 還元鉄製造方法および装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1161217A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6986801B2 (en) | 2001-09-14 | 2006-01-17 | Nippon Steel Corporation | Method of producing reduced iron compacts in rotary hearth-type reducing furnace, reduced iron compacts, and method of producing molten iron using them |
| JP2008100865A (ja) * | 2006-10-18 | 2008-05-01 | Daido Steel Co Ltd | ガラス溶解装置 |
| JP2011236472A (ja) * | 2010-05-11 | 2011-11-24 | Kobe Steel Ltd | 還元鉄の製造方法 |
-
1997
- 1997-08-19 JP JP22231197A patent/JPH1161217A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6986801B2 (en) | 2001-09-14 | 2006-01-17 | Nippon Steel Corporation | Method of producing reduced iron compacts in rotary hearth-type reducing furnace, reduced iron compacts, and method of producing molten iron using them |
| JP2008100865A (ja) * | 2006-10-18 | 2008-05-01 | Daido Steel Co Ltd | ガラス溶解装置 |
| JP2011236472A (ja) * | 2010-05-11 | 2011-11-24 | Kobe Steel Ltd | 還元鉄の製造方法 |
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