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JPH1160884A - 雨樋部品用樹脂組成物 - Google Patents

雨樋部品用樹脂組成物

Info

Publication number
JPH1160884A
JPH1160884A JP22931997A JP22931997A JPH1160884A JP H1160884 A JPH1160884 A JP H1160884A JP 22931997 A JP22931997 A JP 22931997A JP 22931997 A JP22931997 A JP 22931997A JP H1160884 A JPH1160884 A JP H1160884A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
parts
monomer
vinyl chloride
resin composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22931997A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriki Fujii
紀希 藤井
Takahiro Oomura
貴宏 大村
Hiroyuki Hatayama
博之 畑山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP22931997A priority Critical patent/JPH1160884A/ja
Publication of JPH1160884A publication Critical patent/JPH1160884A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐衝撃性、耐熱性、機械的強度及び耐候性に
優れた雨樋部品用樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 塩化ビニル系樹脂100重量部、安定剤
0.2〜5重量部、滑剤0.3〜5重量部からなる雨樋
部品用樹脂組成物であって、上記塩化ビニル系樹脂は、
単独重合体のガラス転移温度が−140〜−20℃であ
るアルキル(メタ)アクリレートモノマー80〜100
重量%と、単独重合体のガラス転移温度が−20〜15
0℃であるモノマー0〜20重量%との混合物100重
量部、及び、多官能性モノマー0.1〜10重量部から
なるモノマー混合物を共重合させることにより得られる
アクリル系共重合体4〜10重量%に対して、塩化ビニ
ルモノマー96〜90重量%をグラフト共重合させるこ
とにより得られるものであり、平均重合度が、400〜
800のものである雨樋部品用樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐衝撃性、耐熱
性、機械的強度及び耐候性に優れた雨樋部品用樹脂組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術】塩化ビニル系樹脂は、機械的強度、耐薬
品性等に優れた材料であるので、従来より配管材料、建
築材料等の各種用途に用いられている。このような塩化
ビニル系樹脂の用途の一つとして雨樋用部品がある。雨
樋用部品には、直射日光に耐え得るだけの耐熱性や耐候
性が要求され、また、薄い肉厚でも各種衝撃に耐え得る
だけの優れた耐衝撃性が要求される。しかし、塩化ビニ
ル系樹脂は耐衝撃性に劣るため、従来より種々の改良が
行われている。
【0003】塩化ビニル系樹脂の耐衝撃性を向上させる
方法としては、メタクリル酸メチル−ブタジエン−スチ
レン共重合体(MBS)等のゴム成分を強化剤としてブ
レンドする方法が一般的である。しかしながら、MBS
はジエン結合を有しているため、このものをブレンドす
ると耐候性が低下し、その結果、曝露試験後の耐衝撃性
が大幅に低下したり、変色する等の問題があった。
【0004】そこで、耐候性が必要とされる用途に用い
られる強化剤として、特開昭60−161449号公報
には、アクリル系改質剤が開示されている。しかしなが
ら、このものをブレンドすると、耐候性は向上するが、
耐衝撃性を向上させるためには多量の添加が必要であ
り、多量に添加すると抗張力や耐熱性が低下する問題が
あった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記に鑑
み、耐衝撃性、耐熱性、機械的強度及び耐候性に優れた
雨樋部品用樹脂組成物を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、塩化ビニル系
樹脂100重量部、安定剤0.2〜5重量部、滑剤0.
3〜5重量部からなる雨樋部品用樹脂組成物であって、
上記塩化ビニル系樹脂は、単独重合体のガラス転移温度
が−140〜−20℃であるアルキル(メタ)アクリレ
ートモノマー(a)80〜100重量%と、単独重合体
のガラス転移温度が−20〜150℃であるモノマー
(b)0〜20重量%との混合物100重量部、及び、
多官能性モノマー(c)0.1〜10重量部からなるモ
ノマー混合物を共重合させることにより得られるアクリ
ル系共重合体4〜10重量%に対して、塩化ビニルモノ
マー96〜90重量%をグラフト共重合させることによ
り得られるものであり、平均重合度が、400〜800
のものである雨樋部品用樹脂組成物である。以下に本発
明を詳述する。
【0007】本発明の雨樋部品用樹脂組成物は、塩化ビ
ニル系樹脂、安定剤、及び、滑剤からなる。上記塩化ビ
ニル系樹脂は、アクリル系共重合体に対して、塩化ビニ
ルモノマーをグラフト共重合させることにより得られ
る。上記アクリル系共重合体は、アルキル(メタ)アク
リレートモノマー(a)、モノマー(b)及び多官能性
モノマー(c)からなるモノマー混合物を共重合させる
ことにより得られる。
【0008】上記アルキル(メタ)アクリレートモノマ
ー(a)は、単独重合体のガラス転移温度が−140〜
−20℃のものである。単独重合体のガラス転移温度が
−140℃未満のアルキル(メタ)アクリレートは工業
的に一般的ではなく、−20℃を超えると、耐衝撃性に
劣るので、上記範囲に限定される。好ましくは、−10
0〜−40℃である。
【0009】上記単独重合体のガラス転移温度が−14
0〜−20℃のアルキル(メタ)アクリレート(a)と
しては特に限定されず、例えば、エチルアクリレート、
n−プロピルアクリレート、イソブチルアクリレート、
n−ブチルアクリレート、n−ヘキシルアクリレート、
2−エチルヘキシルアクリレート、n−オクチルメタク
リレート、n−デシルメタクリレート、n−ドデシルメ
タクリレート、2−アクリロイルオキシエチルコハク酸
等が挙げられる。これらは単独で使用してもよく、2種
以上を併用してもよい。
【0010】上記モノマー(b)は、得られるアクリル
系共重合体のガラス転移温度を適宜の値に調整するため
に用いられるものである。上記モノマー(b)は、単独
重合体のガラス転移温度が−20〜150℃のものであ
る。−20℃未満であると、得られるアクリル系共重合
体のガラス転移温度を適切に調整することができず、1
50℃を超えるものは、工業的に一般的ではないので、
上記範囲に限定される。好ましくは、40〜120℃で
ある。
【0011】上記単独重合体のガラス転移温度が−20
〜150℃のモノマー(b)としては特に限定されず、
例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)
アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、イ
ソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)
アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、s−
ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アク
リレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、シクロ
ヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アク
リレート、ミリスチル(メタ)アクリレート、パルミチ
ル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレ
ート等のアルキル(メタ)アクリレート;2−ヒドロキ
シエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピ
ル(メタ)アクリレート、2−アクリロイルオキシエチ
ルフタル酸等の極性基含有ビニルモノマー;スチレン、
α−メチルスチレン、ビニルトルエン等の芳香族ビニル
モノマー;アクリロニトリル、メタクリロニトリル等の
不飽和ニトリル;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等の
ビニルエステル等が挙げられる。これらは単独で使用し
てもよく、2種以上を併用してもよい。
【0012】上記アルキル(メタ)アクリレート(a)
と上記モノマー(b)との配合割合は、上記アルキル
(メタ)アクリレート(a)80〜100重量%に対し
て、上記モノマー(b)0〜20重量%である。上記モ
ノマー(b)の配合割合が20重量%を超えると、耐衝
撃性が得られにくくなるので、上記範囲に限定される。
好ましくは、上記アルキル(メタ)アクリレート(a)
95〜100重量%に対して、上記モノマー(b)0〜
5重量%である。
【0013】上記多官能性モノマー(c)としては特に
限定されず、例えば、アリルメタクリレート、ジビニル
ベンゼン、ジアリルフタレート、ジアリルフマレート、
ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、エチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレング
リコール(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパ
ントリアクリレート、エチレンオンキサイド変性トリメ
チロールプロパントリアクリレート等のトリメチロール
プロパノール系のアクリレート;ペンタエリスリトール
テトラアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサア
クリレート等のペンタエリスリトール系のアクリレート
等が挙げられる。これらは単独で使用してもよく、2種
以上を併用してもよい。
【0014】上記多官能性モノマー(c)の配合量は、
上記アルキル(メタ)アクリレート(a)と上記モノマ
ー(b)との混合物100重量部に対して、0.1〜1
0重量部である。0.1重量部未満であると、アクリル
系共重合体の架橋率が低下し、成形時の剪断によりアク
リル系共重合体が破壊されるため、耐衝撃性が低下し、
10重量部を超えると、アクリル系共重合体の架橋率が
高くなり、弾性が失われるため、耐衝撃性が低下するの
で、上記範囲に限定される。好ましくは、0.2〜8重
量部である。
【0015】上記アルキル(メタ)アクリレートモノマ
ー(a)、上記モノマー(b)及び上記多官能性モノマ
ー(c)からなるモノマー混合物を共重合させることに
よりアクリル系共重合体を得る方法としては特に限定さ
れず、例えば、乳化重合法、懸濁重合法等が挙げられ
る。これらのうち、耐衝撃性の発現性を考慮すると、乳
化重合法が好ましい。
【0016】上記乳化重合法においては、上記モノマー
混合物の乳化液中での分散安定性を向上させ、重合を効
率的に行う目的で、乳化分散剤が添加される。上記乳化
分散剤としては特に限定されず、例えば、アニオン系界
面活性剤、ノニオン系界面活性剤、部分ケン化ポリビニ
ルアルコール、セルロース系分散剤、ゼラチン等が挙げ
られる。
【0017】上記乳化重合法においては、重合開始剤が
用いられる。上記重合開始剤としては特に限定されず、
例えば、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過酸化
水素水等の水溶性重合開始剤;ベンゾイルパーオキサイ
ド、ラウロイルパーオキサイド等の有機系過酸化物;ア
ゾビスイソブチロニトリル等のアゾ系開始剤等が挙げら
れる。
【0018】上記乳化重合法においては、必要に応じ
て、pH調整剤、酸化防止剤等が用いられてもよい。上
記乳化重合法は、モノマー添加法の違いから、一括重合
法、モノマー滴下法、エマルジョン滴下法の3つに大別
されるが、特に限定されるものではない。
【0019】上記一括重合法とは、例えば、ジャケット
付重合器内に、純水、上記乳化分散剤、上記重合開始
剤、及び、上記モノマー混合物を一括して添加し、窒素
気流下による酸素除去及び加圧の条件下において、攪拌
により充分に乳化した後、器内をジャケットにより加熱
することで重合する方法である。
【0020】上記モノマー滴下法とは、例えば、ジャケ
ット付重合器内に、純水、上記乳化分散剤、及び、上記
重合開始剤を入れ、窒素気流下による酸素除去及び加圧
の条件下において、まず器内をジャケットにより加熱し
た後、上記モノマー混合物を一定量ずつ滴下することに
より徐々に重合する方法である。
【0021】上記エマルジョン滴下法とは、例えば、上
記モノマー混合物、上記乳化分散剤、及び、純水を攪拌
により充分に乳化することにより予め乳化モノマーを調
製し、次いでジャケット付重合器内に、純水、及び、上
記重合開始剤を入れ、窒素気流下による酸素除去及び加
圧の条件下において、まず器内をジャケットにより加熱
した後、上記乳化モノマーを一定量ずつ滴下することに
より重合する方法である。
【0022】本発明の雨樋部品用樹脂組成物を構成する
上記塩化ビニル系樹脂は、上記アクリル系共重合体に対
して、塩化ビニルモノマーをグラフト共重合させること
により得られる。
【0023】上記アクリル系共重合体と上記塩化ビニル
モノマーとの配合割合は、上記アクリル系共重合体4〜
10重量%に対して、上記塩化ビニルモノマー96〜9
0重量%である。上記アクリル系共重合体の配合割合が
4重量%未満であると、充分な耐衝撃性が得られにくく
なり、上記アクリル系共重合体の配合割合が10重量%
を超えると、曲げ強度や引張強度等の機械的強度が低下
するので、上記範囲に限定される。好ましくは、上記ア
クリル系共重合体5〜8重量%に対して、上記塩化ビニ
ルモノマー95〜92重量%である。
【0024】上記アクリル系共重合体に対して上記塩化
ビニルモノマーをグラフト共重合させる方法としては特
に限定されず、例えば、乳化重合法、懸濁重合法等が挙
げられる。これらのうち、本発明の雨樋部品用樹脂組成
物を有効に得ることができるので、懸濁重合法が好まし
い。
【0025】上記懸濁重合法においては、上記アクリル
系共重合体の分散安定性を向上させ、上記塩化ビニルモ
ノマーのグラフト共重合を効率的に行う目的で、分散剤
及び油溶性重合開始剤が用いられる。
【0026】上記分散剤としては特に限定されず、例え
ば、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシ
プロピルメチルセルロース、部分ケン化ポリビニルアル
コール、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、デンプン、
無水マレイン酸−スチレン共重合体等が挙げられる。こ
れらは単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよ
い。
【0027】上記油溶性重合開始剤としては、有機過酸
化物重合開始剤がグラフト共重合に有利であるので好適
に用いられる。上記有機過酸化物重合開始剤としては特
に限定されず、例えば、ラウロイルパーオキサイド、t
−ブチルパーオキシピバレート、ジイソプロピルパーオ
キシジカーボネート、ジオクチルパーオキシジカーボネ
ート、t−ブチルパーオキシネオデカノエート、α−ク
ミルパーオキシネオデカノエート等が挙げられる。これ
らは単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよ
い。
【0028】上記懸濁重合法においては、必要に応じ
て、pH調整剤、連鎖移動剤、酸化防止剤等が用いられ
てもよい。
【0029】上記懸濁重合法は、具体的には、例えば、
以下のようにして実施することができる。攪拌機及びジ
ャケットを備えた重合器に、純水、上記アクリル系共重
合体、上記分散剤、上記油溶性重合開始剤、及び、必要
に応じて重合度調節剤等を投入し、その後、真空ポンプ
で重合器内の空気を排出し、更に攪拌条件下で上記塩化
ビニルモノマー及び必要に応じて他のビニル系モノマー
を投入した後、重合器内をジャケットにより加熱するこ
とにより、実施することができる。
【0030】上記アクリル系共重合体に対する上記塩化
ビニルモノマーのグラフト共重合は発熱反応であるの
で、ジャケットにより冷却することにより、重合温度を
制御することができる。
【0031】上記アクリル系共重合体に対する上記塩化
ビニルモノマーのグラフト共重合反応の終了後は、未反
応の塩化ビニルモノマーを器外に排出し、得られたスラ
リーを脱水後、乾燥させることにより、塩化ビニル系樹
脂を得ることができる。
【0032】上記塩化ビニル系樹脂の平均重合度は、4
00〜800である。400未満であると、成形品の機
械的強度や耐衝撃性が低下し、800を超えると、流動
性が悪化して、射出成形が困難になるので、上記範囲に
限定される。好ましくは、450〜700である。
【0033】本発明において用いられる安定剤としては
特に限定されず、例えば、熱安定剤、熱安定化助剤等が
挙げられる。上記熱安定剤としては特に限定されず、例
えば、ジブチル錫メルカプト、ジオクチル錫メルカプ
ト、ジメチル錫メルカプト、ジブチル錫マレート、ジブ
チル錫マレートポリマー、ジオクチル錫マレート、ジオ
クチル錫マレートポリマー、ジブチル錫ラウレート、ジ
ブチル錫ラウレートポリマー等の有機錫系安定剤;ステ
アリン酸鉛、二塩基性亜燐酸鉛、三塩基性硫酸鉛等の鉛
系安定剤;カルシウム−亜鉛系安定剤;バリウム−亜鉛
系安定剤;バリウム−カドミウム系安定剤等が挙げられ
る。これらは単独で使用してもよく、2種以上を併用し
てもよい。
【0034】上記熱安定化助剤としては特に限定され
ず、例えば、エポキシ化大豆油、リン酸エステル等が挙
げられる。これらは単独で使用してもよく、2種以上を
併用してもよい。
【0035】本発明の雨樋部品用樹脂組成物において、
上記安定剤の配合量は、上記塩化ビニル系樹脂100重
量部に対して、0.2〜5重量部である。0.2重量部
未満であると、成形加工時の熱安定性が不足し、5重量
部を超えると、機械的強度や耐熱性が低下するので、上
記範囲に限定される。好ましくは、0.5〜4重量部で
ある。
【0036】本発明において用いられる滑剤としては特
に限定されず、例えば、外部滑剤、内部滑剤等が挙げら
れる。上記外部滑剤は、成形加工時の溶融樹脂と金属面
との滑り効果を向上させる目的で用いられる。上記外部
滑剤としては特に限定されず、例えば、パラフィンワッ
クス、ポリオレフィンワックス、エステルワックス、モ
ンタン酸ワックス等のワックス系;ステアリン酸等の高
級脂肪酸等が挙げられる。これらは単独で使用してもよ
く、2種以上を併用してもよい。
【0037】上記内部滑剤は、成形加工時の溶融樹脂の
ゲル化を速め、流動粘度を下げて樹脂同士の摩擦発熱を
防止する目的で用いられる。上記内部滑剤としては特に
限定されず、例えば、ブチルステアレート、ウラリルア
ルコール、ステアリルアルコール、エポキシ大豆油、モ
ノグリセライド、ビスアミド等が挙げられる。これらは
単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
【0038】本発明の雨樋部品用樹脂組成物において、
上記滑剤の配合量は、上記塩化ビニル系樹脂100重量
部に対して、0.3〜5重量部である。0.3重量部未
満であると、成形加工が困難となり、5重量部を超える
と、機械的強度や耐熱性が低下するので、上記範囲に限
定される。好ましくは、0.5〜4重量部である。
【0039】本発明の雨樋部品用樹脂組成物には、必要
に応じて、加工助剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安
定剤、充填剤、顔料等の添加剤を添加してもよい。上記
加工助剤としては特に限定されず、例えば、平均分子量
10万〜500万のメチルメタクリレートを主成分とす
るアクリル系加工助剤等が挙げられる。
【0040】上記酸化防止剤としては特に限定されず、
例えば、フェノール系抗酸化剤等が挙げられる。上記紫
外線吸収剤としては特に限定されず、例えば、サリチル
酸エステル系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール
系、シアノアクリレート系等の紫外線吸収剤等が挙げら
れる。上記光安定剤としては特に限定されず、例えば、
ヒンダートアミン系の光安定剤等が挙げられる。
【0041】上記充填剤としては特に限定されず、例え
ば、酸化チタン、炭酸カルシウム、タルク、マイカ等が
挙げられる。上記顔料としては特に限定されず、例え
ば、アゾ系、フタロシアニン系、スレン系、染料レーキ
系等の有機顔料;酸化物系、クロム酸モリブテン系、硫
化物・セレン化物系、フェロシアン化物系等の無機顔料
等が挙げられる。
【0042】本発明の雨樋部品用樹脂組成物に対して上
記添加剤を混合する方法としては特に限定されず、例え
ば、ホットブレンドによる方法、コールドブレンドによ
る方法等が挙げられる。
【0043】本発明の雨樋部品用樹脂組成物を成形し、
雨樋部品とする方法としては特に限定されず、例えば、
従来公知の適宜の成形機を用いて成形する方法等が挙げ
られ、一般的には、射出成形機を用いて成形する。
【0044】本発明の雨樋部品用樹脂組成物を成形して
得られる雨樋部品としては特に限定されず、例えば、建
物の雨水を排水するための軒樋;堅樋の施工時に使用さ
れるじょうご、あんこう、止まり、ジョイント、曲が
り、エルボ、ジョイナー、ソケット、マス等が挙げられ
る。
【0045】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0046】実施例1 (1)アクリル系共重合体の作製 攪拌機及び還流冷却器を備えた重合器に、純水140重
量部、過硫酸アンモニウム1重量部を入れ、更に、純水
100重量部とアニオン系乳化剤(ハイテノールN−0
8、第一工業製薬社製)1重量部とn−ブチルアクリレ
ート99重量部とトリメチロールプロパントリアクリレ
ート1重量部とからなる予備乳化液の20重量%を入
れ、器内の酸素を窒素により置換した後、攪拌条件下で
重合器を65℃に昇温した。初期のシード反応による発
熱ピークに達した後に、予備乳化液の残部を5時間にわ
たって添加し、65℃に保った。添加終了後、更に1時
間加熱攪拌することによりアクリル系共重合体エマルジ
ョンを得た。このエマルジョン中のアクリル系共重合体
濃度は29.6重量%であった。
【0047】(2)塩化ビニル系樹脂の作製 次いで、攪拌機及びジャケットを備えた重合器に、純水
150重量部、上記アクリル系共重合体エマルジョン2
1重量部、部分ケン化ポリビニルアルコール(クラレポ
バールL−8、クラレ社製)0.2重量部、ヒドロキシ
プロピルメチルセルロース(メトローズ60SH50、
信越化学工業社製)0.1重量部、t−ブチルパーオキ
シ−2−エチルヘキサノエート0.1重量部、及び、ジ
ラウロイルパーオキサイド0.03重量部を一括投入
し、その後、真空ポンプで重合器内の空気を排出し、更
に攪拌条件下で塩化ビニルモノマー100重量部を重合
器内に投入して均一に混合し、ジャケットにより昇温
し、重合温度72℃にて重合を開始した。重合器内の圧
力が9kg/cm2 まで低下した時点で冷却し、反応を
停止した。その後、未反応の塩化ビニルモノマーを器外
に除去し、更に脱水乾燥することにより塩化ビニル系樹
脂を得た。得られた塩化ビニル系樹脂の重合度、及び、
樹脂中のアクリル系共重合体の含有量を以下の方法によ
り評価した。結果を表1に示した。
【0048】塩化ビニル系樹脂の特性評価 (重合度)JIS K 6721に準拠して樹脂の平均
重合度を求めた。 (塩化ビニル系樹脂中のアクリル系共重合体の含有量)
JIS K 7229に準拠して含有量を求めた。
【0049】(3)雨樋部品用樹脂組成物の作製 得られた塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、表1
に示した安定剤及び滑剤を混合して、雨樋部品用樹脂組
成物を得た。なお、表1中「phr」とは、樹脂100
重量部に対しての配合量(重量部)を表す単位である。
得られた雨樋部品用樹脂組成物を190℃のロール混練
機で3分間混練した後、195℃で6分間、75kg/
cm2 の圧力でプレス成形し、厚さ3mmのプレートを
得た。このプレートを試料として、各物性の評価を以下
に示した方法で実施した。結果を表1に示した。
【0050】(抗張力)JIS K 7113に準拠
し、23℃での抗張力試験を実施した。なお、雨樋部品
としての機能を発揮するためには、450kg/cm2
以上であることが好ましい。
【0051】(ビカット軟化温度)JIS K 720
6に準拠し、ビカット軟化温度試験を実施した。なお、
直射日光照射による熱変形を回避するためには、80℃
以上であることが好ましい。
【0052】(熱老化性)JIS K 7212に準拠
し、190℃のオーブンで熱老化性試験を実施した。試
料が黒色に変色した時間を測定した。試料はロール混練
後のシートで行った。なお、射出成形時の高剪断発熱に
耐えるためには、40分以上であることが好ましい。
【0053】(流動性)高化式フローテスターを用い、
170℃、荷重150kg/cm2 、1φ×10mmの
条件で流出量を測定した。なお、雨樋部品は薄肉の成形
品であるため、5×10-2cc/sec以上であること
が好ましい。
【0054】(耐衝撃性)JIS K 7111に準拠
し、ノッチ付きの試験片を対象に23℃でのシャルピー
衝撃試験を実施した。なお、梱包輸送割れ等の割れを無
くすためには、13kg・cm/cm2 以上であること
が好ましい。
【0055】(耐候性)サンシャインウェザオメーター
500時間照射後の耐衝撃性(JIS K 7111)
を測定した。なお、500時間の保持率が50%以上で
あることが好ましい。
【0056】実施例2 アクリル系共重合体の含有量及び塩化ビニル系樹脂の重
合度を変え、安定剤を鉛系としたこと以外は、実施例1
と同様に行った。結果を表1に示した。
【0057】比較例1 アクリル系共重合体を添加せずに塩化ビニルのホモポリ
マーとしたこと以外は、実施例1と同様に行った。結果
を表1に示した。
【0058】比較例2 比較例1の塩化ビニルのホモポリマーにアクリル系強化
剤(カネエースFM、鐘淵化学工業社製)10重量部を
添加したこと以外は、実施例1と同様に行った。結果を
表1に示した。
【0059】比較例3 比較例1の塩化ビニルのホモポリマーにメタクリル酸メ
チル−ブタジエン−スチレン共重合体(MBS)(BT
A−III、呉羽化学工業社製)7重量部を添加したこ
と以外は、実施例1と同様に行った。結果を表1に示し
た。
【0060】比較例4〜7 塩化ビニル系樹脂の平均重合度又はアクリル系共重合体
の含有量を表1に示したようにしたこと以外は、実施例
1と同様に行った。結果を表1に示した。
【0061】比較例8、9 安定剤又は滑剤の配合量を表1に示したようにしたこと
以外は、実施例1と同様に行った。結果を表1に示し
た。
【0062】なお、表1中、錫系安定剤としては、ジオ
クチル錫メルカプト(TM−188J、勝田化工社
製)、鉛系安定剤としては、三塩基性硫酸鉛(TL、堺
化学工業社製)、モノグリセライド系滑剤としては、エ
キセルT−95(花王社製)、エステル系滑剤として
は、カオーワックス220(花王社製)を用いた。
【0063】
【表1】
【0064】
【発明の効果】本発明の雨樋部品用樹脂組成物は、上述
の構成からなるので、耐衝撃性、機械的強度、耐熱性及
び耐候性のバランスに優れた雨樋部品を得ることができ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化ビニル系樹脂100重量部、安定剤
    0.2〜5重量部、滑剤0.3〜5重量部からなる雨樋
    部品用樹脂組成物であって、前記塩化ビニル系樹脂は、
    単独重合体のガラス転移温度が−140〜−20℃であ
    るアルキル(メタ)アクリレートモノマー(a)80〜
    100重量%と、単独重合体のガラス転移温度が−20
    〜150℃であるモノマー(b)0〜20重量%との混
    合物100重量部、及び、多官能性モノマー(c)0.
    1〜10重量部からなるモノマー混合物を共重合させる
    ことにより得られるアクリル系共重合体4〜10重量%
    に対して、塩化ビニルモノマー96〜90重量%をグラ
    フト共重合させることにより得られるものであり、平均
    重合度が、400〜800のものであることを特徴とす
    る雨樋部品用樹脂組成物。
JP22931997A 1997-08-26 1997-08-26 雨樋部品用樹脂組成物 Pending JPH1160884A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003097742A1 (en) * 2002-05-16 2003-11-27 Sekisui Chemical Co., Ltd. Building material of synthetic resin and process for producing the same

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