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JPH11504024A - 薬学的に活性な化合物の中間体としてのヒダントイン誘導体 - Google Patents

薬学的に活性な化合物の中間体としてのヒダントイン誘導体

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Publication number
JPH11504024A
JPH11504024A JP8532132A JP53213296A JPH11504024A JP H11504024 A JPH11504024 A JP H11504024A JP 8532132 A JP8532132 A JP 8532132A JP 53213296 A JP53213296 A JP 53213296A JP H11504024 A JPH11504024 A JP H11504024A
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JP
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aryl
alkyl
hydrogen
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methyl
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Application number
JP8532132A
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JP4135809B2 (ja
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ツオラー,ゲールハルト
クリングラー,オトマル
クノレ,ヨーヒエン
シユテイルツ,ハンス・ウルリヒ
ヴエーナー,フオルクマル
Original Assignee
ヘキスト・アクチエンゲゼルシヤフト
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D233/00Heterocyclic compounds containing 1,3-diazole or hydrogenated 1,3-diazole rings, not condensed with other rings
    • C07D233/54Heterocyclic compounds containing 1,3-diazole or hydrogenated 1,3-diazole rings, not condensed with other rings having two double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
    • C07D233/66Heterocyclic compounds containing 1,3-diazole or hydrogenated 1,3-diazole rings, not condensed with other rings having two double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to ring carbon atoms
    • C07D233/72Two oxygen atoms, e.g. hydantoin
    • C07D233/76Two oxygen atoms, e.g. hydantoin with substituted hydrocarbon radicals attached to the third ring carbon atom

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は一般式(I) 〔式中、Rはシアノ、C(=NH)-O-(C1〜C6)−アルキル、C(=NH)-NH-X、CH2-NH-XまたはNH-X1であり;Xは水素、(C1〜C6)−アルキル、(C1〜C6)−アルキルカルボニル、(C1〜C6)−アルコキシカルボニル、(C1〜C18)−アルキルカルボニルオキシ−(C1〜C6)−アルコキシカルボニル、場合により置換される(C6〜C14)−アリールカルボニル、場合により置換される(C6〜C14)−アリールオキシカルボニル、アリール基が置換されうる(C6〜C14)−アリール−(C1〜C6)−アルコキシカルボニル、(R5O)2P(O)、シアノ、ヒドロキシ、(C1〜C6)−アルコキシ、アリール基が置換されうる(C6〜C14)−アリール−(C1〜C6)−アルコキシ、またはアミノであり;X1はXの何れかの意味を有するか、またはR′-NH-C(=N-R″)(ここで、R'およびR″は互いに独立してXの意味を有する)であり;R1は(C1〜C8)−アルキル、場合によりアリール基が置換される(C6〜C14)−アリール−(C1〜C8)−アルキル、または(C3〜C8)−シクロアルキルであり;R2は水素、(C1〜C8)−アルキル、場合により置換される(C6〜C14)−アリール、場合によりアリール基が置換される(C6〜C14)−アリール−(C1〜C8)−アルキル、または(C3〜C8)−シクロアルキルであり;R3は水素またはCH2-CO-OR4であり;R4は水素、(C1〜C6)−アルキル、場合によりアリール基が置換される(C6〜C14)−アリール−(C1〜C6)−アルキル、または場合により置換される(C6〜C14)−アリールであり;R5は水素、(C1〜C8)−アルキル、場合により置換される(C6〜C14)−アリール、またはアリール基が置換されうる(C6〜C14)−アリール−(C1〜C8)−アルキルである〕のヒダントイン誘導体に関する。次の他の条件もまた適用される;R3が水素である場合、RはCN、NH2またはCH2-NH2ではない;一般式(I)の化合物がヒダントイン環の不斉中心に関してラセミ形態で存在し、R3がメトキシカルボニルメチルであり、R1がメチルであり、そしてR2が水素またはメチルである場合、RはCNまたはC(=NH)-OC2H5ではない;一般式(I)の化合物がヒダントイン環の不斉中心に関してラセミ形態で存在し、R3がメトキシカルボニルメチルまたはヒドロキシカルボニルメチルであり、R1がメチルであり、そしてR2が水素またはメチルである場合、RはNH2、CH2-NH2、C(=NH)-NH2、t−ブトキシカルボニルアミノメチルまたはベンジルオキシカルボニルグアニジノではない。本発明はまた、前記ヒダントイン誘導体の塩に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 薬学的に活性な化合物の中間体としての ヒダントイン誘導体 本発明は薬学的に活性な化合物の製造において有用な中間体である式I のヒダントイン誘導体、それらの製造、および活性化合物の製造におけるそれら の使用に関する。 ドイツ特許出願P 43 38 944およびP 44 27 979、並びにPCT出願PCT/EP 94 /03491において、細胞−細胞接着、特に例えば血小板の凝集を阻害する置換さ れた5員環の複素環が開示されている。これらの活性化合物は二価の基、例えば アルキレン基または様々な他の基を介して未置換または置換アミノ、アミジノま たはグアニジノ基に結合された多置換イミダゾリジン、オキサゾリジン、チアゾ リジンまたはピロリジン環を含有する。複素環式5員環は不斉中心を有する。特 に、1,4−フェニレン単位を介してアミノ、アミノメチル、アミジノまたはグア ニジノ基に結合された2,5−ジオキソイミダゾリジン環、すなわちヒダントイン 環を含有するこれらの活性化合物に関して、その相当する式Iのヒダントインを 中間体として出発することが5員環の不斉中心で一定の配置を有する活性化合物 の製造において特に有利であることがわかった。 したがって、本発明は式I 〔式中、Rはシアノ、C(=NH)-O-(C1〜C6)−アルキル、C(=NH)-NH-X、CH2-NH-Xま たはNH-X1であり; Xは水素、(C1〜C6)−アルキル、(C1〜C6)−アルキルカルボニル、(C1〜C6)− アルコキシカルボニル、(C1〜C18)−アルキルカルボニルオキシ−(C1〜C6)−ア ルコキシカルボニル、場合により置換される(C6〜C14)−アリールカルボニル、 場合により置換される(C6〜C14)−アリールオキシカルボニル、アリール基が置 換されうる(C6〜C14)−アリール−(C1〜C6)−アルコキシカルボニル、(R5O)2P(O )、シアノ、ヒドロキシル、(C1〜C6)−アルコキシ、アリール基が置換されうる( C6〜C14)−アリール−(C1〜C6)−アルコキシ、またはアミノであり; X1はXの何れかの意味を有するか、またはR′-NH-C(=N-R″)(ここで、R′お よびR″は互いに独立してXの意味を有する)であり; R1は(C1〜C8)−アルキル、場合によりアリール基が置換される(C6〜C14)−ア リール−(C1〜C8)−アルキル、または(C3〜C8)−シクロアルキルであり; R2は水素、(C1〜C8)−アルキル、場合により置換される(C6〜C14)−アリール 、場合によりアリール基が置換される(C6〜C14)−アリール−(C1〜C8)−アルキ ル、または(C3〜C8)−シクロアルキルであり; R3は水素またはCH2-CO-OR4であり; R4は水素、(C1〜C6)−アルキル、場合によりアリール基が置換される(C6〜C14 )−アリール−(C1〜C6)−アルキル、または場合により置換さ れる(C6〜C14)−アリールであり; R5は水素、(C1〜C8)−アルキル、場合により置換される(C6〜C14)−アリール 、またはアリール基が置換されうる(C6〜C14)−アリール−(C1〜C8)−アルキル であり; ここで、R3が水素である場合、RはCN、NH2またはCH2-NH2ではなく; 式Iの化合物がヒダントイン環の不斉中心に関してラセミ形態で存在し、同時 にR3がメトキシカルボニルメチルであり、R1がメチルであり、そしてR2が水素ま たはメチルである場合、RはCNまたはC(=NH)-OC2H5ではなく; 式Iの化合物がヒダントイン環の不斉中心に関してラセミ形態で存在し、同時 にR3がメトキシカルボニルメチルまたはヒドロキシカルボニルメチルであり、R1 がメチルであり、そしてR2が水素またはメチルである場合、RはNH2、CH2-NH2、 C(=NH)-NH2、t−ブトキシカルボニルアミノメチルまたはベンジルオキシカルボ ニルグアニジノではない〕のヒダントイン誘導体およびそれらの塩に関する。 本発明は式Iの化合物のすべての立体異性体に関する。したがって、特にヒダ ントイン環の不斉中心の他に光学的に活性な中心が存在しない場合、ヒダントイ ンの炭素原子上でR配置を有するエナンチオマーおよびS配置を有するエナンチ オマー、さらに純粋なエナンチオマーの他にラセミ化合物および所望の定量的比 率のエナンチオマー混合物が包含される。ヒダントイン環の光学的に活性な炭素 原子の他に不斉中心が例えばアルキル、シクロアルキルまたはアリールアルキル 基に存在する場合、分子中の光学的に活性な原子は互いに独立してRまたはS配 置を有することができ、またこれらの中心はそれぞれ互いに独立して一定の配置 で、あるいは1:1の比率または所望の定量的比率の立体異性体混合物とし て存在しうる。したがって、本発明はすべての純粋なエナンチオマーおよびエナ ンチオマー混合物、並びにすべてのジアステレオマーおよびジアステレオマー混 合物を包含する。本発明はまた、光学的に活性な酸または塩基との式Iの化合物 の塩を包含する。 式Iの化合物は移動可能な水素原子を含有することができ、様々な互変異性体 として存在しうる。本発明はまた、すべてのこれらの互変異性体に関する。 シクロアルキル基は特にシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シ クロヘキシル、シクロヘプチルおよびシクロオクチルであるが、さらに例えば(C1 〜C4)−アルキルにより置換されうる。置換シクロアルキル基の例は4−メチル シクロヘキシルおよび2,3−ジメチルシクロペンチルである。 アルキル基は直鎖状または分枝状である。これはそれらが置換基を有する場合 、または他の基の置換基として存在する場合、例えばアルキルカルボニル、アル コキシ、アルコキシカルボニルまたはアラルキル基にもあてはまる。 適当なC1〜C18−アルキル基の例はメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペン チル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデ シル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、イソプロピ ル、イソブチル、イソペンチル、ネオペンチル、イソヘキシル、3−メチルペン チル、2,3,5−トリメチルヘキシル、sec−ブチル、t−ブチル、t−ペンチルで ある。好ましいアルキル基はメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル 、イソブチル、sec−ブチルおよびt−ブチルである。 (C6〜C14)−アリール基は例えばフェニル、ナフチル、ビフェニリル、 フルオレニル、1−ナフチル、2−ナフチルであり、特にフェニルが好ましい。 アリール基、特にフェニル基は未置換であるか、あるいは同一または異なる基、 特に(C1〜C8)−アルキル、特に(C1〜C4)−アルキル、(C1〜C8)−アルコキシ、特 に(C1〜C4)−アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、アミノ、トリフルオロメチル、ヒ ドロキシル、メチレンジオキシ、シアノ、ヒドロキシカルボニル、アミノカルボ ニル、(C1〜C4)−アルコキシカルボニル、フェニル、フェノキシ、ベンジルオキ シ、(R5O)2P(O)、(R5O)2P(O)-O-、テトラゾリルからなる群より選択される基に より単または多置換、好ましくは単、二または三置換されうる。これは例えばア ラルキルまたはアリールカルボニルのような基にもあてはまる。アラルキル基は 特にベンジル、1−および2−ナフチルメチル、9−フルオレニルメチルである が、さらに置換されうる。置換アラルキル基は例えばハロベンジルまたは(C1〜C4 )−アルコキシベンジルである。 単置換フェニル基において、置換基は2−、3−または4−位にあり、3−お よび4−位が好ましい。フェニルが二置換される場合、その置換基は互いに1,2 −、1,3−または1,4−位にある。好ましくは、二置換フェニル基において、2つ の置換基は結合部位に関して3−および4−位、または3−および5−位に配置 される。 ハロゲンはフッ素、塩素、臭素または沃素、特にフッ素または塩素である。 式Iの化合物において、官能基は保護形態で存在しうる。例えばウレタン保護 基またはカルボキシル保護基のような適当な保護基はHubbuch, Kontakte(Merck),第1号,第23〜35頁(1980年)に記載されている。特に、次 の保護基を挙げることができる:Aloc、Pyoc、Fmoc、Tcboc、 Z、Boc、Ddz、Bpoc、Adoc、Msc、Moc、Z(NO2)、Z(Haln)、Bobz、Iboc、Adpoc、M boc、Acm、t−ブチル、OBzl、ONbzl、OMbzl、Bzl、Mob、Pic、Trt。 式Iの化合物の塩は式Iの化合物の製造または単離、それらの保存またはその 後の反応において有利となりうる。酸性基、例えばカルボキシルを含有する式I の化合物の場合、このような塩は例えばリチウム、ナトリウム、カリウム、マグ ネシウムまたはカルシウム塩のようなアルカリ金属またはアルカリ土類金属塩、 およびアンモニアまたは有機アミン、例えばトリエチルアミン、エチルジイソプ ロピルアミン、n−エチルモルホリン、ピリジン、または光学的に活性な塩基、 例えば1−フェニルエチルアミンとの塩である。 塩基性基、例えばアミノ基、アミジノ基またはグアニジノ基を含有する式Iの 化合物は例えば塩酸、臭化水素酸、沃化水素酸、テトラフルオロホウ酸、硫酸ま たはリン酸のような無機酸、および例えば酢酸、クエン酸、安息香酸、マレイン 酸、フマル酸、酒石酸、他の光学的に活性な酸、メタンスルホン酸、ナフタレン スルホン酸またはp−トルエンスルホン酸のような有機カルボン酸またはスルホ ン酸と塩を形成することができる。 Rは好ましくはシアノまたはC(=NH)-NH-Xである。 Xは好ましくは水素、(C1〜C6)−アルキルカルボニル、(C1〜C6)−アルコキシ カルボニル、または場合によりアリール基が置換される(C6〜C14)−アリール−( C1〜C6)−アルコキシカルボニル、特に好ましくは水素である。 R1は好ましくは(C1〜C8)−アルキル、場合によりフェニル基が置換されるフェ ニル−(C1〜C8)−アルキル、または(C3〜C8)−シクロアルキル、 特に好ましくは(C1〜C4)−アルキル、シクロプロピルまたはベンジル、最も好ま しくはメチルである。 R2は好ましくは水素、(C1〜C8)−アルキル、場合により置換されるフェニル、 場合によりフェニル基が置換されるフェニル−(C1〜C8)−アルキル、または(C3 〜C8)−シクロアルキル、特に好ましくは水素または(C1〜C4)−アルキル、最も 好ましくは水素である。 R3は好ましくはCH2-CO-OR4、特に好ましくはCH2-COOHである。 R4は好ましくは水素または(C1〜C4)−アルキルである。 一定の配置が好ましくはヒダントイン環の不斉中心に存在し、特に好ましくは S配置である。 好ましい式Iの化合物は1個またはそれ以上の置換基が好ましい意味を有する 化合物である。特に好ましい式Iの化合物は、 RはシアノまたはC(=NH)-NH-Xであり; Xは水素、(C1〜C6)−アルキルカルボニル、(C1〜C6)−アルコキシカルボニル 、または場合により置換される(C6〜C14)−アリール−(C1〜C6)−アルコキシカ ルボニルであり; R1は(C1〜C8)−アルキル、場合によりアリール基が置換される(C6〜C14)−ア リール−(C1〜C8)−アルキル、または(C3〜C8)−シクロアルキルであり; R2は水素、(C1〜C8)−アルキル、場合により置換されるフェニル、場合により フェニル基が置換されるフェニル−(C1〜C8)−アルキル、または(C3〜C8)−シク ロアルキルであり; R3はCH2-CO-OR4であり; R4は水素、(C1〜C6)−アルキル、場合によりアリール基が置換される(C6〜C14 )−アリール−(C1〜C6)−アルキル、または場合により置換さ れる(C6〜C14)−アリールであり; ここで、式Iの化合物がヒダントイン環の不斉中心に関してラセミ形態で存在 し、同時にR3がメトキシカルボニルメチルであり、R1がメチルであり、そしてR2 が水素またはメチルである場合、RはCNではなく; 式Iの化合物がヒダントイン環の不斉中心に関してラセミ形態で存在し、同時 にR3がメトキシカルボニルメチルまたはヒドロキシカルボニルメチルであり、R1 がメチルであり、そしてR2が水素またはメチルである場合、RはC(=NH)-NH2では ない化合物である。 最も好ましい式Iの化合物は、 RはシアノまたはC(=NH)-NH2であり; R1は(C1〜C4)−アルキル、シクロプロピルまたはベンジル、特にメチルであり ; R2は水素または(C1〜C4)−アルキル、特に水素であり; R3はCH2-COOHまたはCH2COO-(C1〜C4)−アルキル、特にCH2-COOHであり; ここで、式Iの化合物がヒダントイン環の不斉中心に関してラセミ形態で存在 し、同時にR3がメトキシカルボニルメチルであり、R1がメチルであり、そしてR2 が水素またはメチルである場合、RはCNではなく; 式Iの化合物がヒダントイン環の不斉中心に関してラセミ形態で存在し、同時 にR3がメトキシカルボニルメチルまたはヒドロキシカルボニルメチルであり、R1 がメチルであり、そしてR2が水素またはメチルである場合、RはC(=NH)-NH2では ない化合物である。 さらに、好ましい式Iの化合物はヒダントイン環の不斉中心に関してエナンチ オマー的に純粋な形態で存在する化合物、特にS配置を有する異性体である。 また、すべての好ましい式Iの化合物において、その塩はもちろん本発明の範 囲に包含される。 本発明の式Iの化合物は様々なルート、例えば下記のルートA、BおよびCに より製造することができ、しばしば個々の工程は文献で知られている方法に従っ て、またはそれと同様にして行うことができる。ルートA: 式Iの化合物は式II (式中、A1はハロゲン、好ましくは臭素、またはニトロであり、そしてR1は上記 の意味を有する)の化合物をブッヘラー反応の既知条件下で反応させて式III の化合物を得ることにより製造することができ、それからH.T.BuchererおよびV. A.LiebのJ.Prakt.Chem.,141,5(1934年)に記載の方法に従ってヒダントイ ンを例えば水酸化ナトリウム溶液で加水分解することにより式IV のアミノ酸を得ることができる。これらから既知方法(例えば L.BirkhoferおよびR.ModicのLiebigs Ann.Chem.,628,168(1959年)を参照) に従って式V (式中、R4′は上記のR4の意味を有するが、水素ではない)のアミノ酸エステルが 得られる。これらを式VI O=C=N-CH2-COOR4″ (VI) (式中、R4″は上記のR4の意味を有するが、水素ではない)のイソシアナト酢酸エ ステルと反応させて式VII の化合物を得ることができ、それを酸性条件下、例えば酸水溶液中で環化して式 VIII のヒダントイン酢酸を得ることができる。 A1がハロゲンである式VIIIの化合物はそれ自体知られている方法(例えばG.P .EllisおよびT.M.Romney-AlexanderのChem.Rev.,87,779〜794(1987年)を参 照)により、例えば臭素−シアノ置換により式Ia の化合物に変換することができる。 RがC(=NH)-O-(C1〜C6)−アルキルである式Iの化合物は式Iaの化合物から酸 性無水溶媒、例えばジオキサンまたは無水の純アルコール中で(C1〜C6)−アルカ ノールを加えることにより得られる。次に、イミド酸エステルのアミノリシスを 例えばメタノール、エタノールまたはイソプロパノールのようなアルコール中、 アンモニアで処理することにより行って(例えば、G.Wagner,P.Richterおよび C.GrabeのPharmazie 29,12〜15(1974年)を参照)、アミジン、すなわちRがC(=N H)NH2である式Iの化合物を得る。アミジンを製造するための別法は式Iaの化 合物のシアノ基に硫化水素を付加し、得られるチオアミドをメチル化し、次に例 えばアンモニアと反応させる方法である(GDR特許第235,866号を参照)。RがCH2N H2である式Iの化合物は式Iaの化合物からそれ自体知られている方法によりシ アノ基を還元して製造することができる。 A1がNO2である式VIIIの化合物はそれ自体知られている方法に従ってニトロ基 を還元してRがNH2である式Iの化合物に変換することができる。グアニジノ基 はこのアミノ基から次の試薬を使用して得ることができる: 1. O−メチルイソ尿素 (S.WeissおよびH.KrommerのChemiker-Zeitung 98,617〜618(1974年))、 2. S−メチルイソチオ尿素 (R.E.Borne,M.L.ForresterおよびI.W.WatersのJ.Med.Chem.20,771 〜776(1977年))、 3. ニトロ−S−メチルイソチオ尿素 (L.S.HafnerおよびR.EvansのJ.Org.Chem.24,1157(1959年))、 4. ホルムアミジ/スルホン酸 (K.Kim,Y.T.LinおよびH.S.MosherのTetrahedron Lett.29,3183〜3186 (1988年))、 5. 硝酸3,5−ジメチル−1−ピラゾリルホルムアミジニウム (F.L.Scott,D.G.O'DonovanおよびJ.ReillyのJ.Amer.Chem.Soc.75, 4053〜4054(1953年))、 6. N,N′−ジ−t−ブトキシカルボニル−S−メチルイソチオ尿素 (R.J.BergeronおよびJ.S.McManisのJ.Org.Chem.52,1700〜1703(1987 年))、 7. N−アルコキシカルボニル−、N,N′−ジアルコキシカルボニル−、N−ア ルキルカルボニル−およびN,N′−ジアルキルカルボニル−S A.Widding,P.Andrews,H.P.SchulzおよびH.ThomasのArzneim.Forsch./Dr ug Res.34,531〜542(1984年))。 R3がCH2-COOR4であり、そしてR4が水素以外の意味を有する式Iの化合物は式V IIIの化合物からそれ自体知られている方法に従ってカルボキシル基をエステル 化し、次に上記のようにしてA1基をR基に変換することにより得ることができる 。R2が水素以外の意味を有する式Iの化合物はカルボキシル基がエステル化され た式VIIIの化合物からそれ自体知られている方法に従ってヒダントインのNH基を アルキル仕し、シクロアルキル 化、アリール化またはアラルキル化し、次に上記のようにしてA1基をR基に変換 することにより得られる。R2が水素以外の意味を有し、そしてR3がCH2-COOHであ る式Iの化合物はカルボン酸エステルから繰り返し加水分解することにより得ら れる。 R3が水素である式Iの化合物はR2が水素である場合、式IIIの化合物から上記 のようにしてA1基をR基に変換することにより得ることができる。R3が水素であ り、そしてR2が水素以外の意味を有する式Iの化合物は式IIIの化合物からN1H基 を保護し、遊離のN3H基をアルキル化、シクロアルキル化、アリール化またはア ラルキル化し、N1H基を遊離し、そしてA1基をR基に変換することにより得るこ とができる。R3が水素である式Iのエナンチオマー的に純粋な化合物が製造され る場合、またエナンチオマー分離が式Vの化合物の段階で行われる場合、式Vの 化合物を文献で知られている方法に従って、例えばM.J.O.AnteunisらのBull.S oc.Chim.Belg.96,459(1987年)に従って再び反応させて式IIIのヒダントイン を得ることができ、それを用いて上記の反応が次に行われる。 XまたはX1が水素以外の意味を有する式Iの化合物はアミノ、アミジノおよび グアニジノ基が未置換の化合物、または類似化合物から標準法に従って、例えば 未置換化合物をアシル化またはアルキル化することにより、あるいは式VIIIの化 合物を例えばアンモニアの代わりにヒドロキシルアミンと反応させることにより 得られる。 ヒダントイン環の不斉中心に関してエナンチオマー的に純粋な式Iの化合物は 例えばR−マンデル酸またはS−マンデル酸との塩の結晶化により式Vの化合物 を分割し、そして得られるエナンチオマー的に純粋な式Vの化合物を上記のルー トにより式Iの化合物に変換することにより製造することができる。他のキラル な酸もまた、分割に使用することが できる。好ましくは、リンゴ酸、酒石酸、乳酸、カンファースルホン酸、ケトピ ン酸(例えば、「有機合成」、第45巻、第55頁を参照)またはメトキシ酢酸のよ うな容易に実施できる、または商業的に入手できる光学的に純粋な化合物が使用 される。分割が式Vの化合物の段階ではなく式IVのアミノ酸の段階で行われ、ア ミノ基が可逆的に保護された形態で存在する場合、光学的に純粋な塩基もまた分 割に使用することができる。適当な光学的に純粋な塩基は例えば1−フェニルエ チルアミン、エフェドリン、ブルシン、ストリキニーネまたはキニーネである。 アミノ基またはカルボン酸基がブロックされているエナンチオマー的に純粋なア ミノ酸誘導体もまた、エナンチオマー的に純粋な式Iの化合物の製造においてキ ラルな補助試薬として適している。適当なアミノ酸誘導体としてピログルタミン 酸、N−アセチルプロリン、N−ホルミルチアゾリジンカルボン酸、フェニルグ リシンt−ブチルエステルまたはバリンt−ブチルエステルを挙げることができ る。 式Iの化合物を製造するための反応において、それ自体知られている方法(例 えば、上記の文献を参照)に従って導入し、再び除去することのできる適当な慣 用の保護基により官能基を一時的にブロックするのが好ましい。例えば、グアニ ジノ基はNO2またはMtr保護基によりブロックすることができる。反応に関与しな いアミノ基は例えばBocまたはZ誘導体として保護形態で存在しうる。生成する アミノ基がまだニトロまたはシアノ基として存在し、例えば水素化により反応後 にだけ生成する場合、アミノ基の保護は不必要である。反応に関与しないカルボ キシル基は好ましくは(C1〜C6)−アルキルエステル、特にt−ブチルエステル、 またはベンジルエステルとして保護される。反応後、存在する保護基は適当な方 法で除去され、例えばニトロ基(グアニジノ保護)、ベンジル オキシカルボニル基およびベンジルエステルは水素化により除去され、t−ブチ ル型の保護基は酸により分解され、また9−フルオレニルメトキシカルボニル基 は第2アミンにより除去される。ルートB: 式Iの化合物はまた、式IX (式中、A2はハロゲン、好ましくは臭素、またはニトロまたはシアノであり、そ してR1は上記の意味を有する)の化合物をストレッカー反応の既知条件下で反応 させて式X のアミノニトリルを得、それから文献で知られている方法(例えば、D. stuttgart,第4版、E5巻、第1,024頁以降(1985年)またはF.Becke, 参照)に従って、例えば濃塩酸または濃硫酸のような濃縮鉱酸、あるいは塩酸お よびギ酸の混合物で脂肪族ニトリル基を加水分解した後、式XI のカルボキサミドを得ることにより製造することができる。これらをル ートAに記載のようにして式VIのイソシアナト酢酸エステルと反応させて式XII (式中、R4″はルートAで定義された意味を有する)の化合物を得ることができ 、それからルートAに記載の方法と同様に環化して式XIII の化合物が得られ、それをルートAに記載のようにして式Iの化合物に変換する ことができる。 R3が水素である式Iの化合物は文献で知られている方法と同様にして、例えば EP-A-173522に記載のようにして、炭酸ジメチルを使用して式XIの化合物を環化 し、または2-位のアミノ基をベンジルオキシカルボニル化し、次に塩基で処理 して式XIV のヒダントインを得ることにより製造することができる。 所望により、ヒダントインの3−位に置換基をルートAに記載の方法と同様に してN1H基の保護、N3H基のアルキル化、シクロアルキル化、ア リール化またはアラルキル化、およびN1H基の遊離により導入することができ、 そして/またはルートAに記載の方法と同様にしてA2基をR基に変換することに より式Iの化合物を得ることができる。 また、ルートAについての説明は例えばアミノ、アミジノおよびグアニジノ基 における置換基Xの導入、または反応工程における保護基の使用に関してもあて はまる。ヒダントイン環の不斉中心に関してエナンチオマー的に純粋な式Iの化 合物はルートBにより、例えばD−酒石酸またはL−酒石酸との塩の結晶化によ り式XIの化合物を分割し、そして得られるエナンチオマー的に純粋な式XIの化合 物を上記のルートにより式Iの化合物に変換することにより製造することができ る。他のキラルな酸もまた分割に使用することができ、例えば上記のルートAで 列挙したものであり、アミノ基がブロックされたアミノ酸も含まれる。ルートC: 式Iの化合物はまた、A2およびR1が上記で定義された意味を有する式IXの化合 物をブッヘラー反応条件下、ルートAに記載のようにして反応させて式XIV のヒダントインを得、そして既知方法に従ってハロ酢酸エステル、例えばクロロ 酢酸メチルを使用してこれらのN1H基をアルキル化することにより得ることがで きる。得られる式XV (式中、R4′は上記のR4の意味を有するが、水素ではない)の化合物は上記のよ うにして、N3H基におけるアルキル、シクロアルキル、アリールまたはアラルキ ル置換基の導入、および/またはA2基のR基への変換、および/またはカルボン 酸エステル基の加水分解により所望の式Iの化合物に変換することができる。 式Iの化合物は、1,4−フェニレン単位を介して置換または未置換アミノ、 アミノメチル、アミジノまたはグアニジノ基に結合された2,5−ジオキソイミダ ゾリジン環をN−末端成分として含有する場合、特に製造される活性化合物がヒ ダントイン環の不斉中心に関してエナンチオマー的に純粋である場合、ドイツ特 許出願P 43 48 944およびP 44 27 979、並びにPCT出願 PCT/EP 94/03491に 記載の細胞−細胞接着を阻害する薬学的に活性な化合物の製造において中間体と して有利に適している。異性体の分離は活性化合物のC−末端成分に応じて活性 化合物の製造の様々な段階で行うことができるが、例えば有用なC−末端成分か ら半分の物質が失われないように、式Iの化合物をヒダントイン環の不斉中心に 関してエナンチオマー的に純粋な形態で活性化合物の合成に使用することが特に 好ましい。 活性化合物のN−末端成分である式Iの化合物と活性化合物分子の他の成分ま たは完全なC−末端成分との結合は慣用の方法に従って行うことができる。式I の化合物が他の成分または完全なC−末端成分のアミノ基を介して結合される場 合、例えばR3がCH2COOR4である式Iの化合 物を当業者に知られているペプチド化学のカップリング法(例えば、Houben-Wey lの「有機化学の方法」、第15/1および15/2巻、stuttgart(1974年)を参照 )に従って反応させることができる。R3がCH2COOHである式Iの化合物をアミノ 基と縮合させる場合、一般にカルボン酸基の活性化が例えば酸塩化物、活性エス テルまたは混合酸無水物への変換により、あるいはカルボジイミド、例えばDCC (ジシクロヘキシルカルボジイミド)、またはTOTU(O−(シアノエトキシカル ボニルメチレン)アミノ)−N,N−N′,N′−テトラメチルウロニウムテトラフル オローボレート)のようなカップリング試薬と反応させることにより最初に行わ れるが、カルボン酸基をDCCで活性化する間、実際の活性化剤の他に慣用の補助 物質、例えば1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)をさらに加えることが 有利である。これらの結合反応において、最初に官能基を保護基により保護する ことが好ましい(上記の保護基についての説明を参照)。 式Iの化合物が中間体として役に立つ薬学的に活性な化合物に関して、ドイツ 特許出願P 43 38 944およびP 44 27 979、並びにPCT出願PCT/EP 94/03491を 参照した。それらはこの点に関して完全に本明細書の一部である。これらの活性 化合物の例として式XVI 〔式中、R0はC(=NH)-NH-X、CH2-NH-XまたはNH-Xlであり; Xは水素、(C1〜C6)−アルキル、(C1〜C6)−アルキルカルボニル、(Cl−C6)− アルコキシカルボニル、(C1〜C18)−アルキルカルボニル オキシ−(C1〜C6)−アルコキシカルボニル、場合により置換される(C6〜C14)− アリールカルボニル、場合により置換される(C6〜C14)−アリールオキシカルボ ニル、アリール基が置換されうる(C6〜C14)−アリール−(C1〜C6)−アルコキシ カルボニル、(R5O)2P(O)、シアノ、ヒドロキシル、(C1〜C6)−アルコキシ、アリ ール基が置換されうる(C6〜C14)−アリール−(C1〜C6)−アルコキシ、またはア ミノであり; X1はXの何れかの意味を有するか、またはR′-NH-C(=N-R″)(ここで、R′お よびR″は互いに独立してXの意味を有する)であり; R1は(Cl〜C8)−アルキル、場合によりアリール基が置換される(C6〜C14)−ア リール−(C1〜C8)−アルキル、または(C3〜C8)−シクロアルキルであり; R2、R10およびR11は互いに独立して水素、(C1〜C8)−アルキル、場合により置 換される(C6〜Cl4)−アリール、場合によりアリール基が置換される(C6〜C14)− アリール−(C1〜C8)−アルキル、または(C3〜C8)−シクロアルキルであり; R5は水素、(C1〜C8)−アルキル、場合により置換される(C6〜C14)−アリール 、またはアリール基が置換されうる(C6〜C14)−アリール−(C1〜C8)−アルキル であり; R12は水素、(C1〜C8)−アルキル、場合により置換される(C6〜C14)−アリール 、場合によりアリール基が置換される(C6〜C14)−アリール−(C1〜C8)−アルキ ル、(C3〜C8)−シクロアルキル、または2−、3−もしくは4−ピリジルであり ; R13はヒドロキシル、(C1〜C18)−アルコキシ、アリール基が置換されうる(C6 〜C14)−アリール−(C1〜C8)−アルコキシ、場合により置換される(C6〜C14)− アリールオキシ、アミノ、またはモノ−もしくはジ (C1〜C18)−アルキル)アミノであり; nは0〜6の整数である〕の化合物が挙げられるが、これらに限定されない。 好ましくは、式Iの化合物を中間体として使用する場合、1個以上の基が好ま しい意味を有し、そして/またはヒダントイン環の不斉中心に関して一定の配置 、特に好ましくはS配置で存在する式XVI活性化合物が製造される。 R11およびR12が異なる場合、これらの基を有する炭素原子もまた不斉中心であ る。この中心においても、好ましくは一定の配置、特に好ましくはS配置が存在 する。R0は好ましくはC(=NH)-NH-Xであり、そしてX、R1およびR2基の好ましい 意味についても上記の定義があてはまる。R10は好ましくは水素、(C1〜C6)−ア ルキルまたはベンジル、特に好ましくは水素である。R11は好ましくは水素また は(C1〜C8)−アルキル、特に好ましくは水素である。R12は好ましくは場合によ り置換される(C6〜C14)−アリールまたはピリジル、特に好ましくは場合により 置換されるフェニル、最も好ましくは未置換フェニルである。R13は好ましくは ヒドロキシルまたは(C1〜C8)−アルコキシであり、特に好ましくは(C1〜C4)−ア ルコキシである。nは好ましくは0〜3の整数であり、特に好ましくは1または 2であり、最も好ましくは1である。 式Iの化合物、特にR3がCH2COOHである化合物からの、例として挙げられる式X VIの活性化合物の製造は上記のようにしてこれらを式XVII (式中、R10〜R13およびnは式XVIで定義された意味を有する)の化合物と当業 者に知られているペプチド化学のカップリング法に従って反応させることにより 行うことができる。 活性化合物の製造はまた、すでに説明したように、最初にR3が水素である式I の化合物をハロ酢酸エステルと反応させ、そして得られる生成物またはそれから 製造される遊離酸を式XVIIの化合物と縮合させることにより行うことができる。 式Iの化合物はいつも所望の活性化合物の直接の先駆物質である必要はなく、活 性化合物へのルートにおいて式Iの化合物との反応後に1つ以上の反応工程をさ らに追加することができる。活性化合物のC−末端部分の構造に応じて、活性化 合物をN−末端部、すなわち式Iの化合物から幾つかの工程で合成することが好 ましい。 Rが未置換または置換アミノ、アミノメチル、アミジノまたはグアニジノ基で ある式Iの化合物が活性化合物の完全なC−末端成分と結合される場合、活性化 合物は式Iの化合物から一工程で得られる。しかしながら、最初にRがシアノで ある式Iの化合物、すなわち式Ib (式中、R1、R2およびR3は上記で定義された意味を有する)の化合物を活性化合 物の完全なC−末端成分と結合し、そして活性化合物の製造の最終工程において 上記ですでに説明した既知方法に従ってシアノ基を活性化合物のアミノメチルま たはアミジノ基に変換することもまた好ましい。R0がC(=NH)-NH-XまたはCH2-NH- Xである、例として挙げられる式XVIの活性化合物の場合、この方法で例えばR3が CH2COOR4である式Ib の化合物を式XVIIの化合物と反応させ、そして最初に得られる生成物をシアノ基 の変換により活性化合物のアミノメチルまたはアミジノ基に変換することができ る。 本発明はまた、この方法で得られ、活性化合物の中間体または直接の先駆物質 でもある式XVIII 〔式中、R1は(C1〜C8)−アルキル、場合によりアリール基が置換される(C6〜C14 )−アリール−(C1〜C8)−アルキル、または(C3〜C8)−シクロアルキルであり; R2、R10およびR11は互いに独立して水素、(C1〜C8)−アルキル、場合により置 換される(C6〜C14)−アリール、場合によりアリール基が置換される(C6〜C14)− アリール−(C1〜C8)−アルキル、または(C3〜C8)−シクロアルキルであり; R12は水素、(C1〜C8)−アルキル、場合により置換される(C6〜C14)−アリール 、場合によりアリール基が置換される(C6〜C14)−アリール−(C1〜C8)−アルキ ル、(C3〜C8)−シクロアルキル、または2−、3−もしくは4−ピリジルであり ; R13はヒドロキシル、(C1〜C18)−アルコキシ、アリール基が置換されうる(C6 〜C14)−アリール−(C1〜C8)−アルコキシ、場合により置換される(C6〜C14)− アリールオキシ、アミノ、またはモノ−もしくはジ((C1−C18)−アルキル)アミ ノであり; nは0〜6の整数である〕の化合物およびそれらの塩に関する。 アルキルおよびアリール置換基などに関しては上記の説明があてはまる。すべ ての立体異性体およびすべての立体異性体混合物もまた、これに包含される。ヒ ダントイン環の不斉中心とR11およびR12基を有する炭素原子の不斉中心はそれぞ れ互いに独立してR配置またはS配置で存在しうる。 上記の説明は式XVIIIの置換基の好ましい意味についてもあてはまる。好まし くは、一定の配置がヒダントイン環の不斉中心、さらにR11およびR12基を有する 炭素原子に存在し、特に好ましくは共にS配置である。好ましい式XVIIIの化合 物は、R1は(C1〜C4)−アルキル、シクロプロピルまたはベンジル、特にメチルで あり; R2は水素または(C1〜C4)−アルキル、特に水素であり; R10は水素、(C1〜C6)−アルキルまたはベンジル、特に水素であり; R11は水素または(C1〜C8)−アルキル、特に水素であり; R12は場合により置換される(C6〜C14)−アリールまたはピリジル、好ましくは 場合により置換されるフェニル、特に好ましくは未置換フェニルであり; R13はヒドロキシルまたは(C1〜C8)−アルコキシ、好ましくは(C1〜C4)−アル コキシであり; nは0〜3の整数、好ましくは1または2、特に好ましくは1である化合物で ある。 さらに、好ましい式XVIIIの化合物は一定の配置がヒダントイン環の不斉中心 、さらにR11およびR12基を有する炭素原子に存在し、特に共にS配置である化合 物である。 式XVIIIの化合物の製造は例えば上記ですでに説明したように当業者に知られ ているペプチド化学の慣用のカップリング法に従って、例えばカ ルボジイミド(例えばDCC)のような試薬、または例えばTOTUを用いて、R3がCH2-C OOHである式Ibの化合物を式XVIIの化合物とカップリングさせることにより行 うことができる。また、細胞−細胞接着を阻害する、特に血小板の凝集を阻害す る作用を有する活性化合物、所望ならばX基により置換されたその誘導体または その塩に含まれる基、例えば特にアミジノ基へのシアノ基の変換はすでに説明し たように当業者に知られているこの変換のための慣用の方法に従って行うことが でき、アミジノ基の場合は例えばシアノ基をヒドロキシルアミンと反応させてア ミドキシム基を得、次に水素化(例えば、Tetrahedron 42,5869(1986年)を参照 )することにより、または水性溶媒中でアルコールをシアノ基に付加し、イミノ エステル基を加安分解することにより行うことができる。 〔実施例〕 生成物は質量スペクトルおよび/またはNMRスペクトルにより確認した。 実施例 1 (S)−(4−(4−シアノフェニル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリ ジン−1−イル)酢酸 1a. (R,S)−(4−(4−ブロモフェニル)−4−メチル−2,5−ジオキソイ ミダゾリジン 49.8g(0.25モル)の4−ブロモアセトフェノン、21.2g(0.325モル)のシアン 化カリウムおよび211.4g(2.2モル)の炭酸アンモニウムを1.01のエタノール水溶 液(0.51の蒸留水および0.51のエタノール)中で懸濁した。薄層クロマトグラフ ィーにより出発物質が検出されなくなるまで懸濁液を60℃で撹拌した(8時間) 。混合物を室温まで冷却した。溶液のpHを半濃縮塩酸でpH=6.3に調製した。生 成物は白色の沈澱物として 析出した。混合物を4℃で一晩放置した。白色の沈澱物を吸引濾過し、水で洗浄 し、五酸化リン上で真空乾燥した。 収量:65.3gの白色固体(97%) FAB-MS:269(M+H)+ 1b. (R,S)−2−アミノ−2−(4−ブロモフェニル)プロピオン酸 5.3g(20ミリモル)の(R,S)−4−(4−ブロモフェニル)−4−メチル−2, 5−ジオキソイミダゾリジンを50mlの3N水酸化ナトリウム溶液中で懸濁した。 懸濁液をオートクレーブ中、10バールの圧力において窒素下、145℃で1時間加 熱した。冷却した反応溶液を150mlの水で希釈し、激しく撹拌し、氷冷しながら 酢酸でpHを4にした。それを0℃で2時間撹拌した。沈澱物を吸引濾過し、水で 洗浄し、五酸化リン上で真空乾燥した。 収量:3.65gの白色固体(75%) FAB-MS:244(M+H)+ 1c. エチル(R,S)−2−アミノ−2−(4−ブロモフェニル)プロピオネート 27.3g(112.3ミリモル)の(R,S)−2−アミノ−2−(4−ブロモフェニル) プロピオン酸を150mlの9.8Nエタノール性塩化水素溶液中で懸濁した。混合物を 18時間還流し、再び50mlの9.8Nエタノール性塩化水素溶液を加え、それをさら に5時間還流した。溶液を濃縮し、残留物を酢酸エチルおよび飽和重炭酸ナトリ ウム溶液に分配した。有機相を水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥した。粗生 成物(23.22g)を高真空下で蒸留して精製した(沸点=129〜130℃(2トル))。 収量:20.7g(68%) FAB-MS:272(M+H)+ 1d. エチル(S)−2−アミノ−2−(4−ブロモフェニル)プロピオネート 44.3g(163ミリモル)のエチル(R,S)−2−アミノ−2−(4−ブロモフェニ ル)プロピオネートおよび24.8gのD−(−)マンデル酸(163ミリモル)を室温で1 38mlのイソプロパノールに溶解した。414mlのジイソプロピルエーテルを加え、 混合物を0℃で一晩冷却した。析出した沈澱物を吸引濾過した。得られた塩を同 様にしてさらに2回再結晶した。20gのエナンチオマー的に純粋な塩を得た(〔 α〕D=−14°(c=1;2.15Nエタノール性塩化水素溶液;22℃)。塩を酢酸 エチルおよび重炭酸ナトリウム水溶液に分配した。有機相を水で洗浄し、硫酸マ グネシウム上で乾燥し、真空下で濃縮した。R(−)−α−メトキシ−α−(トリ フルオロ−メチル)フェニルアセチルクロライド(モッシャー試薬)で誘導した 後、エナンチオマー純度をHPLCにより測定したところ、99%ee以上であった。 収量:12.5g(28%) 〔α〕D=+52.7°(c=1;2.15Nエタノール性塩化水素溶液;22℃) FAB-MS:272(M+H)+ 1e. N−((S)−1−(4−ブロモフェニル)−1−(エトキシカルボニル )エチル)−N′−(エトキシカルボニルメチル)尿素12.4g(45.6ミリモル) のエチル(S)−2−アミノ−2−(4−ブロモフェニル)プロピオネートを70ml の塩化メチレンに溶解した。35mlの塩化メチレン中における5.11ml(45.6ミリモ ル)のイソシアナト酢酸エチルの溶液を0℃で15分間にわたって滴加した。混合 物を0℃で2時間撹拌し、濃縮した。 収量:18.1g(99%) 〔α〕D=+10.7°(c=1;2.15Nエタノール性塩化水素溶液;22℃)。 FAB-MS:401(M+H)+ 1f.(S)−(4−(4−ブロモフェニル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミダ ゾリジン−1−イル)酢酸 18g(44.9ミリモル)のN−((S)−1−(4−ブロモフェニル)−1−(エト キシカルボニル)エチル)−N´−(エトキシカルボニルメチル)尿素を180mlの 6N塩化水素溶液で処理した。反応混合物を10時間加熱還流して沸騰させた。そ れを0℃まで冷却し、沈澱した反応生成物を吸引濾過した。それを水で洗浄し、 五酸化リン上で真空乾燥した。 収量:11.4g(78%) 〔α〕D=+32.8°(c=1;2.15Nエタノール性塩化水素溶液;22℃) FAB-MS:327(M+H)+ 1g.(S)−(4−(4−シアノフェニル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミダ ゾリジン−1−イル)酢酸 11.75g(35.9ミリモル)の(S)−(4−(4−ブロモフェニル)−4−メチ ル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸を90mlのジメチルホルムア ミドに溶解した。14.15g(158ミリモル)のシアン化銅(I)を加え、混合物を撹 拌しながら20時間還流した。反応混合物を冷却し、次に300mlの水に注いだ。水 相を濃塩酸(pH=1〜1.5)で酸性にし、30分間撹拌し、ザイツ層を通して吸引濾 過した。水相を酢酸エチルで3回抽出した。合一した有機相を水で洗浄し、硫酸 マグネシウム上で乾燥し、真空下で濃縮した。 収量:9.3g(95%) 〔α〕D=+33.4°(c=1;2.15Nエタノール性塩化水素溶液;22℃) FAB-MS:274(M+H)+ 実施例 2 (R)−(4−(4−シアノフェニル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリ ジン−1−イル)酢酸 (R)−(4−(4−シアノフェニル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾ リジン−1−イル)酢酸を実施例1と同様にして得た。このために、D−(−)− マンデル酸の代わりにL−(+)−マンデル酸を使用することを除けば実施例1d のようにしてエチル(R,S)−2−アミノ−2−(4−ブロモフェニル)プロピオ ネートの分割を行った。得られたエチル(R)−2−アミノ−2−(4−ブロモフ ェニル)プロピオネートを実施例1e〜gと同様にしてさらに反応させた。 FAB-MS:274(M+H)+ 実施例 3 メチル(S)−(4−(4−シアノフェニル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミ ダゾリジン−1−イル)アセテート FAB-MS:288(M+H)+ 実施例 4 メチル(R)−(4−(4−シアノフェニル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミ ダゾリジン−1−イル)アセテート FAB-MS:288(M+H)+ 実施例 5 (S)−(4−(4−アミノ−イミノ−メチル)フェニル)−4−メチル−2,5− ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸 塩酸塩 5a. エチル(S)−(4−(4−(エトキシ−イミノ−メチル)フェニル)−4 −メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)アセテート塩酸塩 400mlの無水エタノール中における27.3gの(S)−(4−(4−シアノフェニル )−4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸(100ミリモル) の溶液を0℃まで冷却した。IRスペクトルにニトリルバンドが存在しなくなるま で、温度を常に10℃以下に維持しながら乾燥塩化水素気体を溶液に通した。エタ ノール性溶液を濃縮した。 収量:38.1g(99%) FAB-MS:348(M+H)+ 5b. エチル(S)−(4−(4−(アミノ−イミノ−メチル)フェニル)−4− メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)アセテート塩酸塩 38gのエチル(S)−(4−(4−(エトキシ−イミノ−メチル)フェニル)−4 −メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)アセテート塩酸塩(99ミリ モル)を380mlのイソプロパノール中で懸濁し、イソプロパノール中におけるアン モニアの2N溶液(115ml)で処理した。反応混合物を50℃で2時間撹拌した。混 合物を冷却し、21のジエチルエーテルで処理した。沈澱物を吸引濾過し、高真空 下で乾燥した。 収量:24.8g(71%) 〔α〕D=+33.1°(c=1;2.15Nエタノール性塩化水素溶液;22℃)。 FAB-MS:319(M+H)+ 5c. (S)−(4−(4−(アミノ−イミノ−メチル)フェニル)−4−メチル −2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸 塩酸塩 24.7gのエチル(S)−(4−(4−(アミノ−イミノ−メチル)フェニル)−4 −メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)アセテート塩酸塩(69.7ミ リモル)を375mlの濃塩酸に溶解した。溶液を6時間加熱して沸騰させ、濃縮した 。残留物を水に溶解し、凍結乾燥した。 収量:21.65g(95%) 〔α〕D=+42.7°(c=1;1N塩酸:22℃)。 FAB-MS:291(M+H)+ 実施例 6 (R)−(4−(4−アミノ−イミノ−メチル)フェニル)−4−メチル−2,5− ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸 塩酸塩 実施例5と同様にして、(R)−(4−(4−(シアノフェニル)−4−メチル −2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸から出発して(R)−(4−( 4−アミノ−イミノ−メチル)フェニル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミダ ゾリジン−1−イル)酢酸の製造を行った。 〔α〕D=+42.7°(c=1:1N塩酸;22℃)。 FAB-MS:291(M+H)+ 実施例 7 メチル(S)−(4−(4−(アミノ−イミノ−メチル)フェニル)−4−メチル −2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)アセテート塩酸塩 FAB-MS:305(M+H)+ 実施例 8 メチル(R)−(4−(4−(アミノ−イミノ−メチル)フェニル)−4−メチル −2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)アセテート塩酸塩 FAB-MS:305(M+H)+ 実施例 9 ベンジル(S)−(4−(4−(アミノ−イミノ−メチル)フェニル)−4−メチ ル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)アセテート塩酸塩 FAB-MS:381(M+H)+ 実施例 10 ベンジル(R)−(4−(4−(アミノ−イミノ−メチル)フェニル)−4−メチ ル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)アセテート塩酸塩 FAB-MS:381(M+H)+ 実施例 11 t−ブチル(S)−(4−(4−(アミノ−イミノ−メチル)フェニル)−4−メ チル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)アセテート塩酸塩 FAB-MS:347(M+H)+ 実施例 12 t−ブチル(R)−(4−(4−(アミノ−イミノ−メチル)フェニル)−4−メ チル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)アセテート塩酸塩 FAB-MS:347(M+H)+ 実施例 13 (S)−(4−(4−(ベンジルオキシカルボニルアミノ−イミノ−メチル)フェ ニル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸 FAB-MS:425(M+H)+ 実施例 14 (R)−(4−(4−(ベンジルオキシカルボニルアミノ−イミノ−メチル)フェ ニル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸 FAB-MS:425(M+H)+ 実施例 15 (S)−4−(4−(アミノ−イミノ−メチル)フェニル)−4−メチル −2,5−ジオキソイミダゾリジン塩酸塩 FAB-MS:233(M+H)+ 実施例 16 (R)−4−(4−(アミノ−イミノ−メチル)フェニル)−4−メチル−2,5− ジオキソイミダゾリジン塩酸塩 FAB-MS:233(M+H)+ 実施例 17 (S)−(4−(4−(アミノメチル)フェニル)−4−メチル−2,5−ジオキソ イミダゾリジン−1−イル)酢酸 FAB-MS:278(M+H)+ 実施例 18 (R)−(4−(4−(アミノメチル)フェニル)−4−メチル−2,5−ジオキソ イミダゾリジン−1−イル)酢酸 FAB-MS:278(M+H)+ 実施例 19 (S)−(4−(4−(t−ブトキシカルボニルアミノメチル)フェニル)−4− メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸 FAB-MS:378(M+H)+ 実施例 20 (R)−(4−(4−(t−ブトキシカルボニルアミノメチル)フェニル)−4− メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸 FAB-MS:378(M+H)+ 実施例 21 (S)−(4−(4−グアニジノフェニル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミダ ゾリジン−1−イル)酢酸 FAB-MS:306(M+H)+ 実施例 22 (R)−(4−(4−グアニジノフェニル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミダ ゾリジン−1−イル)酢酸 FAB-MS:306(M+H)+ 実施例 23 (S)−(4−(4−(ベンジルオキシカルボニルグアニジノ)フェニル)−4− メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸 FAB-MS:440(M+H)+ 実施例 24 (R)−(4−(4−(ベンジルオキシカルボニルグアニジノ)フェニル)−4− メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸 FAB-MS:440(M+H)+ 実施例 25 (S)−(4−(4−(アミノ−イミノ−メチル)フェニル)−4−エチル−2,5 −ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸 FAB-MS:305(M+H)+ 実施例 26 (R)−(4−(4−(アミノ−イミノ−メチル)フェニル)−4−エチル−2,5 −ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸 FAB-MS:305(M+H)+ 実施例 27 (S)−(4−(4−(アミノ−イミノ−メチル)フェニル)−4−シクロプロピ ル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸 FAB-MS:317(M+H)+ 実施例 28 (R)−(4−(4−(アミノ−イミノ−メチル)フェニル)−4−シクロプロピ ル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸 FAB-MS:317(M+H)+ 実施例 29 (S)−(4−(4−(アミノ−イミノ−メチル)フェニル)−4−t−ブチル− 2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸 FAB-MS:333(M+H)+ 実施例 30 (R)−(4−(4−(アミノ−イミノ−メチル)フェニル)−4−t−ブチル− 2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸 FAB-MS:333(M+H)+ 実施例 31 (S)−(4−(4−(アミノ−イミノ−メチル)フェニル)−4−ベンジル−2, 5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸 FAB-MS:367(M+H)+ 実施例 32 (R)−(4−(4−(アミノ−イミノ−メチル)フェニル)−4−ベンジル−2, 5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸 FAB-MS:367(M+H)+ 実施例 33 (S)−(4−(4−(アミノ−イミノ−メチル)フェニル)−3,4−ジメチル−2 ,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸 塩酸塩 33a. メチル(S)−(4−(4−シアノフェニル)−3,4−ジメチル−2,5−ジ オキソイミダゾリジン−1−イル)アセテート 3gのメチル(S)−(4−(4−シアノフェニル)−4−メチル−2,5−ジオ キソイミダゾリジン−1−イル)アセテート(10.4ミリモル)をアルゴン下で15 mlの無水ジメチルホルムアミドに溶解した。11.4ミリモルの水素化ナトリウム( 鉱油中の分散液)をアルゴン向流中で加えた。反応混合物を室温で15分間撹拌し た。次に、それを721μlの沃化メチル(11.4ミリモル)で処理した。混合物を 室温で4時間撹拌し、室温で一晩放置した。溶液を濃縮した。物質を塩化メチレ ン/酢酸エチル(9.5:0.5)を使用するシリカゲル上のクロマトグラフィーによ り精製した。純粋な物質を含有するフラクションを濃縮した。 収量:2.14gの油状物(68%) FAB-MS:302(M+H)+ 33b. メチル(S)−(4−(4−(エトキシ−イミノ−メチル)フェニル)−3 ,4−ジメチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)アセテート塩酸塩 40mlの無水エタノール中における2.56gのメチル(S)−(4−(4−シアノフ ェニル)−3,4−ジメチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)アセテー ト(8.5ミリモル)の溶液を0℃まで冷却した。IRスペクトルにニトリルバンド が存在しなくなるまで、温度を常に10℃以下に維持しながら乾燥塩化水素気体を 溶液に通した。エタノール性溶液を20mlまで濃縮し、200mlのジエチルエーテル で処理した。懸濁液を濃縮し、高真空下で乾燥した。 収量:2.27g(76%) FAB-MS:348(M+H)+ 33c. メチル(S)−(4−(4−(アミノ−イミノ−メチル)フェニル)−3,4 −ジメチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)ア セテート塩酸塩 2.26gのメチル(S)−(4−(4−(エトキシ−イミノ−メチル)フェニル) −3,4−ジメチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)アセテート塩酸塩 (6.4ミリモル)を25mlのイソプロパノール中で懸濁し、イソプロパノール中にお けるアンモニアの2N溶液(7.2ml)で処理した。反応混合物を50℃で2.5時間撹拌 した。混合物を冷却し、200mlのジエチルエーテルで処理した。沈澱物を吸引濾 過し、高真空下で乾燥した。 収量:1.03g(45%) FAB-MS:319(M+H)+ 33d. (S)−(4−(4−(アミノ−イミノ−メチル)フェニル)−3,4−ジメ チル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸 塩酸塩 1gのメチル(S)−(4−(4−(アミノ−イミノ−メチル)フェニル)−3, 4−ジメチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)アセテート塩酸塩(2.8 ミリモル)を20mlの濃塩酸に溶解した。溶液を6時間加熱して沸騰させ、濃縮し た。 収量:770mg(81%) FAB-MS:305(M+H)+ 実施例 34 (R)−(4−(4−(アミノ−イミノ−メチル)フェニル)−3,4−ジメチル−2,5 −ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸 塩酸塩 実施例33と同様にして、(R)−(4−(4−シアノフェニル)−4−メチル− 2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸から出発して(R)−(4−(4− (アミノ−イミノ−メチル)フェニル)−3,4−ジメチル−2,5−ジオキソイミダ ゾリジン−1−イル)酢酸 塩酸塩の製造を 行った。 FAB-MS:305(M+H)+ 実施例 35 (S)−(4−(4−(アミノ−イミノ−メチル)フェニル)−3−エチル−4− メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸 FAB-MS:319(M+H)+ 実施例 36 (R)−(4−(4−(アミノ−イミノ−メチル)フェニル)−3−エチル−4− メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸 FAB-MS:319(M+H)+ 実施例 37 (S)−(4−(4−(アミノ−イミノ−メチル)フェニル)−3−ベンジル−4 −メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸 FAB-MS:381(M+H)+ 実施例 38 (R)−(4−(4−(アミノ−イミノ−メチル)フェニル)−3−ベンジル−4 −メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸 FAB-MS:381(M+H)+ 実施例 39 (S)−(4−(4−(アミノ−イミノ−メチル)フェニル)−3−ペンタフルオ ロベンジル−4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸 FAB-MS:471(M+H)+ 実施例 40 (R)−(4−(4−(アミノ−イミノ−メチル)フェニル)−3−ペン タフルオロベンジル−4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル) 酢酸 FAB-MS:471(M+H)+ 実施例 41 (S)−(4−(4−(アミノ−イミノ−メチル)フェニル)−3−(4−t−ブ チルベンジル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸 FAB-MS:437(M+H)+ 実施例 42 (R)−(4−(4−(アミノ−イミノ−メチル)フェニル)−3−(4−t−ブ チルベンジル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸 FAB-MS:437(M+H)+ 実施例 43 (S)−(4−(4−(アミノ−イミノ−メチル)フェニル)−3−(4−ニトロ ベンジル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸 FAB-MS:426(M+H)+ 実施例 44 (R)−(4−(4−(アミノ−イミノ−メチル)フェニル)−3−(4−ニトロ ベンジル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸 FAB-MS:426(M+H)+ 実施例 45 (S)−(4−(4−(アミノ−イミノ−メチル)フェニル)−3−(3,5 −ジメチルベンジル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル )酢酸 FAB-MS:409(M+H)+ 実施例 46 (R)−(4−(4−(アミノ−イミノ−メチル)フェニル)−3−(3,5−ジメ チルベンジル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸 FAB-MS:409(M+H)+ 実施例 47 (S)−(4−(4−(アミノ−イミノ−メチル)フェニル)−3−(2−ナフチ ルメチル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸 FAB-MS:431(M+H)+ 実施例 48 (R)−(4−(4−(アミノ−イミノ−メチル)フェニル)−3−(2−ナフチ ルメチル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸 FAB-MS:431(M+H)+ 実施例 49 (RまたはS)−4−(4−(アミノ−イミノ−メチル)フェニル)−4−メチル −2,5−ジオキソイミダゾリジン塩酸塩(エナンチオマーI) 49a. (R,S)−2−アミノ−2−(4−シアノフェニル)プロピオニトリル 40mlの水中の20g(400ミリモル)のシアン化ナトリウム、56mlの温水(35℃) 中の23.56g(440ミリモル)の塩化アンモニウム、および53.6 mlの濃アンモニアを最初に1リットルの丸底フラスコに入れた。120mlの95%濃 度エタノール中における58.08g(400ミリモル)の4−シアノアセトフェノンを 撹拌しながら加え、混合物を60℃で5時間加熱し、室温で一晩放置した。沈澱物 を吸引濾過し、水で洗浄し、五酸化リン上で高真空乾燥した。 収量:46.1gの淡黄色固体 さらに5.1gの生成物を母液から得た。 全収量:51.2g(75%) FAB-MS:172(M+H)+ 物質をさらに精製することなく49b.に記載のようにして直接反応させた。 49b. (R,S)−2−アミノ−2−(4−シアノフェニル)プロピオンアミド 51.2g(300ミリモル)の(R,S)−2−アミノ−2−(4−シアノフェニル)プ ロピオニトリルを400mlの濃塩酸中、30℃で2.5時間撹拌した。次に、氷冷しなが ら濃水酸化ナトリウム溶液でpHを1に調製し、沈澱物を吸引濾過し、水相をそれ ぞれ300mlの酢酸エチルで3回抽出した。水相を濃水酸化ナトリウム溶液でpH 12 に調整し、それぞれ400mlのジクロロメタンで3回抽出した。合一したジクロロ メタン相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濃縮した。残留物をメチルt−ブチルエ ーテル/メタノール(9:1)を使用するシリカゲル上のクロマトグラフィーに より処理した。 収量:21.2g(37%)の無色固体 融点:120℃。 FAB-MS:190(M+H)+ 49c. (RまたはS)−2−アミノ−2−(4−シアノフェニル)プロピオンア ミド 10g(52.8ミリモル)の(R,S)−2−アミノ−2−(4−シアノフェニル)プ ロピオンアミドを158mlのメタノールに溶解し、7.92g(52.8ミリモル)のL−酒 石酸を加え、混合物を透明な溶液が生成するまで加熱し、0℃で一晩結晶させた 。沈澱物を吸引濾過し、少量の氷冷メタノール、次にジエチルエーテルで洗浄し 、メタノールから再結晶した。 収量:5.2g(29%)の無色固体 酒石酸塩から(RまたはS)−2−アミノ−2−(4−シアノフェニル)プロピ オンアミドを遊離するため、その塩を水に溶解し、炭酸水素ナトリウムで中和し 、遊離塩基をそれぞれ50mlの塩化メチレンで3回抽出した。 収量:2.75g(95%)の(RまたはS)−2−アミノ−2−(4−シアノフェニ ル)プロピオンアミド、無色の固体 〔α〕D=−13.8°(c=0.5;H2O;22℃) FAB-MS:190(M+H)+ R(−)−α−メトキシ−α−(トリフルオロメチル)フェニルアセチルクロラ イド(モッシャー試薬)で誘導した後、エナンチオマー純度をLiChrosorb(登録 商標)Si60(Merck)で測定したところ96%eeであった。 49d. (RまたはS)−4−(4−シアノフェニル)−4−メチル−2,5−ジオキ ソイミダゾリジン EP-A-173522に記載の方法と同様にして、炭酸ジメチルを使用して(RまたはS )−2−アミノ−2−(4−シアノフェニル)プロピオンアミドから(RまたはS )−4−(4−シアノフェニル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジンを 製造した。 FAB-MS:216(M+H)+ 49e. (RまたはS)−4−(4−アミノ−イミノ−メチル)フェニル)−4− メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン塩酸塩 実施例5と同様にして、(RまたはS)−4−(4−シアノフェニル)−4−メ チル−2,5−ジオキソイミダゾリジンから(RまたはS)−4−(4−アミノ−イミ ノ−メチル)フェニル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン塩酸塩を製 造した。 FAB-MS:233(M+H)+ 実施例 50 (SまたはR)−4−(4−(アミノ−イミノ−メチル)フェニル)−4−メチル −2,5−ジオキソイミダゾリジン塩酸塩(エナンチオマーII;実施例49および50の 化合物は互いに鏡像異性体である) 50a. (SまたはR)−2−アミノ−2−(4−シアノフェニル)プロピオンア ミド 実施例49cと同様にして、D−酒石酸を用いて(R,S)−2−アミノ−2−(4− シアノフェニル)プロピオンアミドを分割することにより(SまたはR)−2− アミノ−2−(4−シアノフェニル)プロピオンアミドを得た。 3.7g(19.6ミリモル)の(R,S)−2−アミノ−2−(4−シアノフェニル)プロ ピオンアミド(製造については実施例49a、bを参照)から出発し、D−酒石酸と の塩から塩基を遊離して1.05g(28%)の(SまたはR)−2−アミノ−2−( 4−シアノフェニル)プロピオンアミドを得た。 〔α〕D=+13.9°(c=0.5;H2O;22℃) FAB-MS:190(M+H)+ 50b. (SまたはR)−4−(4−(アミノ−イミノ−メチル)フェニル)−4− メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン塩酸塩 実施例49d、eに記載のようにして、(SまたはR)−2−アミノ−2−(4−シ アノフェニル)プロピオンアミドから(SまたはR)−4−(4−(アミノ−イミ ノ−メチル)フェニル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン塩酸塩を製 造した。 FAB-MS:190(M+H)+ 実施例 51 (薬学的に活性な化合物を得るための反応) エチル(S)−3−(((S)−4−(4−(アミノ−イミノ−メチル)フェニル)− 4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)アセチルアミノ)−3− フェニルプロピオネート塩酸塩 440mgのジシクロヘキシルカルボジイミド(2ミリモル)を10mlのジメチルホル ムアミド中における653mgの(S)−(4−(4−(アミノ−イミノ−メチル)フェ ニル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸 塩酸塩( 2ミリモル)(実施例5を参照)、386mgのエチル(S)−3−アミノ−3−フェ ニルプロピオネート(2ミリモル)および270mgのヒドロキシベンゾトリアゾー ルの溶液に加えた。混合物を0℃で1時間、室温で3時間撹拌し、一晩放置した 。沈澱物を吸引濾過し、濾液を濃縮した。生成物を精製するため、残留物(1.8g )を氷酢酸、n−ブタノールおよび水の混合物を使用するセファデックスLH 20上 のクロマトグラフィーにより処理した。純粋な物質を含有するフラクションを濃 縮した。残留物を希塩酸に溶解し、凍結乾燥した。 収量:597mg(59.5%) 〔α〕D=−57°(c=1;H2O;29℃) 実施例 52 (薬学的に活性な化合物を得るための反応) エチル(S)−3−(((S)−4−(4−(アミノ−イミノ−メチル)フェニル)− 4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)アセチルアミノ)−3− フェニルプロピオネート塩酸塩 52a. エチル(S)−3−(((S)−4−(4−シアノフェニル)−4−メチル−2 ,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)アセチルアミノ)−3−フェニルプロピ オネート 462mgのN−エチルモルホリン(4ミリモル)を20℃で10mlの酢酸エチル中にお ける546mgの(S)−(4−(4−シアノフェニル)−4−メチル−2,5−ジオキソ イミダゾリジン−1−イル)酢酸(2ミリモル)(実施例1を参照)および459mg のエチル(S)−3−アミノ−3−フェニルプロピオネート塩酸塩(2ミリモル) の溶液に加えた。混合物を20℃で15分間撹拌し、この温度で656mgのTOTU(O−(( シアノエトキシカルボニルメチレン)アミノ)−N,N,N′,N′−テトラメチルウロ ニウムテトラフルオロボレート)(2ミリモル)を加え、混合物を20℃で2時間 撹拌した。10mlの水を加えた後、混合物をさらに30分間撹拌し、次に10mlのメチ ルt−ブチルエーテルを加え、それを10℃でさらに2時間撹拌し、白色の懸濁液 を吸引濾過した。生成物を水およびエタノールの混合物(1:1)、次に水で洗 浄し、真空下で乾燥した。 収量:762mg(85%) FAB-MS:449(M+H)+ 融点:204〜205℃ 〔α〕D=−67.8°(c=1;CH3OH;20℃) 52b. エチル(S)−3−(((S)−4−(4−(アミノ−イミノ−メチル) フェニル)−4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)アセチルア ミノ)−3−フェニルプロピオネート塩酸塩 Tetrahedron 42,5869(1986年)に記載の方法に従って、実施例52aのシアノフ ェニル化合物をアミドキシムを介して(アミノ−イミノ−メチル)フェニル化合 物(実施例51の活性化合物)に変換した。 実施例 53 (薬学的に活性な化合物を得るための反応) エチル(S)−3−(((S)−4−(4−(アミノ−イミノ−メチル)フェニル)− 4−メチル−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)アセチルアミノ)−3− フェニルプロピオネート酢酸塩 10.4mlのN−エチルモルホリン(80ミリモル)および17.6gのジシクロヘキシ ルカルボジイミド(80モル)を0℃で400mlのジメチルホルムアミド中における26. 14gの(S)−(4−(4−(アミノ−イミノ−メチル)フェニル)−4−メチル−2,5 −ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸塩酸塩(80ミリモル)(実施例5を参 照)、18.37gのエチル(S)−3−アミノ−3−フェニルプロピオネート塩酸塩( 80ミリモル)および10.8gのヒドロキシベンゾトリアゾールの溶液に加えた。混 合物を0℃で1時間、室温で3時間撹拌し、一晩放置した。沈澱物を吸引濾過し 、濾液を濃縮した。粗生成物(89g)を氷酢酸、n−ブタノールおよび水の混合 物を使用するセファデックスLH 20上のクロマトグラフィーにより処理して精製 した。純粋な物質を含有するフラクションを濃縮した。残留物を水に溶解し、凍 結乾燥した。 収量:35g(83%)の白色粉末 〔α〕D=−55.3°(c=1:H2O;22℃) FAB-MS:466(M+H)+
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 シユテイルツ,ハンス・ウルリヒ ドイツ連邦共和国デー−65929 フランク フルト・アム・マイン.ヨハネスアレー18 (72)発明者 ヴエーナー,フオルクマル ドイツ連邦共和国デー−97657 ザントベ ルク.リンデンシユトラーセ1 【要約の続き】 CNまたはC(=NH)-OC2H5ではない;一般式(I)の化合物 がヒダントイン環の不斉中心に関してラセミ形態で存在 し、R3がメトキシカルボニルメチルまたはヒドロキシカ ルボニルメチルであり、R1がメチルであり、そしてR2が 水素またはメチルである場合、RはNH2、CH2-NH2、C(=N H)-NH2、t−ブトキシカルボニルアミノメチルまたはベ ンジルオキシカルボニルグアニジノではない。本発明は また、前記ヒダントイン誘導体の塩に関する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式I 〔式中、Rはシアノ、C(=NH)-O-(C1〜C6)−アルキル、C(=NH)-NH-X、CH2-NH-X またはNH-X1であり; Xは水素、(C1〜C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキルカルボニル、(C1〜C6) −アルコキシカルボニル、(C1〜C18)−アルキルカルボニルオキシ−(C1〜C6)− アルコキシカルボニル、場合により置換される(C6〜C14)−アリールカルボニル 、場合により置換される(C6〜C14)−アリールオキシカルボニル、アリール基が 置換されうる(C6〜C14)−アリール−(C1〜C6)−アルコキシカルボニル、(R5O)2P (O)、シアノ、ヒドロキシル、(C1〜C6)−アルコキシ、アリール基が置換されう る(C6〜C14)−アリール−(C1〜C6)−アルコキシ、またはアミノであり; X1はXの何れかの意味を有するか、またはR′-NH-C(=N-R″)(ここで、R′ およびR″は互いに独立してXの意味を有する)であり; R1は(C1〜C8)−アルキル、場合によりアリール基が置換される(C6〜C14)− アリール−(C1〜C8)−アルキル、または(C3〜C8)−シクロアルキルであり; R2は水素、(C1〜C8)−アルキル、場合により置換される(C6〜C14)−アリー ル、場合によりアリール基が置換される(C6〜C14)−アリール−(C1〜C8)−アル キル、または(C3〜C8)−シクロアルキルであり; R3は水素またはCH2-CO-OR4であり; R4は水素、(C1〜C6)−アルキル、場合によりアリール基が置換される(C6〜C14 )−アリール−(C1〜C6)−アルキル、または場合により置換される(C6〜C14)− アリールであり; R5は水素、(C1〜C8)−アルキル、場合により置換される(C6〜C14)−アリー ル、またはアリール基が置換されうる(C6〜C14)−アリール−(C1〜C8)−アルキ ルであり; ここで、R3が水素である場合、RはCN、NH2またはCH2-NH2ではなく; 式Iの化合物がヒダントイン環の不斉中心に関してラセミ形態で存在し、同 時にR3がメトキシカルボニルメチルであり、R1がメチルであり、そしてR2が水素 またはメチルである場合、RはCNまたはC(=NH)-OC2H5ではなく; 式Iの化合物がヒダントイン環の不斉中心に関してラセミ形態で存在し、同 時にR3がメトキシカルボニルメチルまたはヒドロキシカルボニルメチルであり、 R1がメチルであり、そしてR2が水素またはメチルである場合、RはNH2、CH2-NH2 、C(=NH)-NH2、t−ブトキシカルボニルアミノメチルまたはベンジルオキシカル ボニルグアニジノではない〕のヒダントイン誘導体またはその塩。 2.RはシアノまたはC(=NH)-NH-Xであり; Xは水素、(C1〜C6)−アルキルカルボニル、(C1〜C6)−アルコキシカルボニ ル、または場合により置換される(C6〜C14)−アリール−(C1〜C6)−アルコキシ カルボニルであり; R1は(C1〜C8)−アルキル、場合によりアリール基が置換される(C6〜C14)− アリール−(C1〜C8)−アルキル、または(C3〜C8)−シク ロアルキルであり; R2は水素、(C1〜C8)−アルキル、場合により置換されるフェニル、場合によ りフェニル基が置換されるフェニル−(C1〜C8)−アルキル、または(C3〜C8)−シ クロアルキルであり; R3はCH2-CO-OR4であり; R4は水素、(C1〜C6)−アルキル、場合によりアリール基が置換される(C6〜C14 )−アリール−(C1〜C6)−アルキル、または場合により置換される(C6〜C14)− アリールであり; 式Iの化合物がヒダントイン環の不斉中心に関してラセミ形態で存在し、同 時にR3がメトキシカルボニルメチルであり、R1がメチルであり、そしてR2が水素 またはメチルである場合、RはCNではなく; 式Iの化合物がヒダントイン環の不斉中心に関してラセミ形態で存在し、同 時にR3がメトキシカルボニルメチルまたはヒドロキシカルボニルメチルであり、 R1がメチルであり、そしてR2が水素またはメチルである場合、RはC(=NH)-NH2で はない請求項1記載の式Iのヒダントイン誘導体。 3.RはシアノまたはC(=NH)-NH2であり; R1は(C1〜C4)−アルキル、シクロプロピルまたはベンジル、特にメチルであ り; R2は水素または(C1〜C4)−アルキル、特に水素であり; R3はCH2-COOHまたはCH2-COO-(C1〜C4)−アルキル、特にCH2-COOHであり; 式Iの化合物がヒダントイン環の不斉中心に関してラセミ形態で存在し、同 時にR3がメトキシカルボニルメチルであり、R1がメチルであり、そしてR2が水素 またはメチルである場合、RはCNではなく; 式Iの化合物がヒダントイン環の不斉中心に関してラセミ形態で存在し、同 時にR3がメトキシカルボニルメチルまたはヒドロキシカルボニルメチルであり、 R1がメチルであり、そしてR2が水素またはメチルである場合、RはC(=NH)-NH2で はない請求項1および/または2記載の式Iのヒダントイン誘導体。 4.ヒダントイン環の不斉中心に関してエナンチオマー的に純粋な形態、好まし くはS配置で存在する請求項1〜3の何れかの項記載のヒダントイン誘導体。 5.式V (式中、A1はハロゲン、好ましくは臭素、またはニトロであり、R1は請求項1 で定義された意味を有し、そしてR4′は請求項1でR4について定義された意味を 有するが、水素ではない)のアミノ酸エステルをイソシアナト酢酸エステルと反 応させ、得られる生成物を環化して式VIII のヒダントイン酢酸を得、これらをそれ自体知られている方法に従ってA1基を R基、NH基をN-R2基、またCOOH基をCOOR4基に変換することにより式Iの化合物 に変換し、またはR3が水素である式Iの化合物が製造される場合、式Vの化合物 をそれ自体知られている方法に従って 式III のヒダントインに変換し、そしてこれらのA1基およびN3H基を変換することか らなる請求項1〜4の何れかの項記載の式Iのヒダントイン誘導体の製造法。 6.ヒダントイン環の不斉中心に関してエナンチオマー的に純粋であり、好まし くはS配置を有する式Iのヒダントインが製造される請求項5記載の方法。 7.式XI (式中、A2はハロゲン、好ましくは臭素、ニトロまたはシアノであり、そして R1は請求項1で定義された意味を有する)のアミノ酸アミドをイソシアナト酢酸 エステルと反応させ、得られる生成物を環化して式XIII のヒダントイン酢酸を得、これらをそれ自体知られている方法に従ってA2基を R基、NH基をN-R2基、またCOOH基をCOOR4基に変換すること により式Iの化合物に変換し、またはR3が水素である式Iの化合物が製造される 場合、式XIの化合物をそれ自体知られている方法に従って式XIV のヒダントインに変換し、そしてこれらのA2基およびN3H基を変換することか らなる請求項1〜4の何れかの項記載の式Iのヒダントイン誘導体の製造法。 8.ヒダントイン環の不斉中心に関してエナンチオマー的に純粋であり、好まし くはS配置を有する式Iのヒダントインが製造される請求項7記載の方法。 9.薬学的に活性な化合物の製造における中間体としての請求項1〜4の何れか 項記載の式Iのヒダントイン誘導体の使用。 10.式XVI 〔式中、R0はC(=NH)-NH-X、CH2-NH-XまたはNH-X1であり; Xは水素、(C1〜C6)−アルキル、(C1〜C6)−アルキルカルボニル、(C1〜C6) −アルコキシカルボニル、(C1〜C18)−アルキルカルボニルオキシ−(C1〜C6)− アルコキシカルボニル、場合により置換される(C6〜C14)−アリールカルボニル 、場合により置換される(C6〜C14)− アリールオキシカルボニル、アリール基が置換されうる(C6〜C14)−アリール−( C1〜C6)−アルコキシカルボニル、(R5O)2P(O)、シアノ、ヒドロキシル、(C1〜C6 )−アルコキシ、アリール基が置換されうる(C6〜C14)−アリール−(C1〜C6)−ア ルコキシ、またはアミノであり; X1はXの何れかの意味を有するか、またはR′-NH-C(=N-R″)(ここで、R′ およびR″は互いに独立してXの意味を有する)であり; R1は(C1〜C8)−アルキル、場合によりアリール基が置換される(C6〜C14)− アリール−(C1〜C8)−アルキル、または(C3〜C8)−シクロアルキルであり; R2、R10およびR11は互いに独立して水素、(C1〜C8)−アルキル、場合により 置換される(C6〜C14)−アリール、場合によりアリール基が置換される(C6〜C14) −アリール−(C1〜C8)−アルキル、または(C3〜C8)−シクロアルキルであり; R5は水素、(C1〜C8)−アルキル、場合により置換される(C6〜C14)−アリー ル、またはアリール基が置換されうる(C6〜C14)−アリール−(C1〜C8)−アルキ ルであり; R12は水素、(C1〜C8)−アルキル、場合により置換される(C6〜C14)−アリー ル、場合によりアリール基が置換される(C6〜C14)−アリール−(C1〜C8)−アル キル、(C3〜C8)−シクロアルキル、または2−、3−もしくは4−ピリジルであ り; R13はヒドロキシル、(C1〜C18)−アルコキシ、アリール基が置換されうる(C6 〜C14)−アリール−(C1〜C8)−アルコキシ、場合により置換される(C6〜C14)− アリールオキシ、アミノ、またはモノ−もしくはジ(C1〜C18)−アルキル)アミ ノであり; nは0〜6の整数である〕の活性化合物が製造される請求項9記載の使用。 11.式XVIII 〔式中、R1は(C1〜C8)−アルキル、場合によりアリール基が置換される(C6〜C14 )−アリール−(C1〜C8)−アルキル、または(C3〜C8)−シクロアルキルであり ; R2、R10およびR11は互いに独立して水素、(C1〜C8)−アルキル、場合により 置換される(C6〜C14)−アリール、場合によりアリール基が置換される(C6〜C14) −アリール−(C1〜C8)−アルキル、または(C3〜C8)−シクロアルキルであり; R12は水素、(C1〜C8)−アルキル、場合により置換される(C6〜C14)−アリー ル、場合によりアリール基が置換される(C6〜C14)−アリール−(C1〜C8)−アル キル、(C3〜C8)−シクロアルキル、または2−、3−もしくは4−ピリジルであ り; R13はヒドロキシル、(C1〜C18)−アルコキシ、アリール基が置換されうる(C6 〜C14)−アリール−(C1〜C8)−アルコキシ、場合により置換される(C6〜C14)− アリールオキシ、アミノ、またはモノ−もしくはジ((C1−C18)−アルキル)アミ ノであり; nは0〜6の整数である〕のヒダントイン誘導体またはその塩。 12.R1は(C1〜C4)−アルキル、シクロプロピルまたはベンジル、特にメチルであ り; R2は水素または(C1〜C4)−アルキル、特に水素であり; R10は水素、(C1〜C6)−アルキルまたはベンジル、特に水素であり; R11は水素または(C1〜C8)−アルキル、特に水素であり; R12は場合により置換される(C6〜C14)−アリールまたはピリジル、好ましく は場合により置換されるフェニル、特に好ましくは未置換フェニルであり; R13はヒドロキシルまたは(C1〜C8)−アルコキシ、好ましくは(C1〜C4)−ア ルコキシであり; nは0〜3の整数、好ましくは1または2、特に好ましくは1であり;そし て 好ましくは一定の配置がヒダントイン環の不斉中心とR11およびR12基を有す る炭素原子に存在し、特に共にS配置である請求項11記載の式XVIIIのヒダント イン誘導体。 13.式Ib (式中、R1およびR2は請求項11で定義された意味を有し、そしてR3は請求項1 で定義された意味を有するが、水素ではない)の化合物をそれ自体知られている 方法に従って式XVII (式中、R10〜R13およびnは請求項11で定義された意味を有する)の化合物と 反応させることからなる請求項11および/または12記載の式XVIIIのヒダントイ ン誘導体の製造法。 14.薬学的に活性な化合物の製造における中間体としての請求項11および/また は12記載の式XVIIIの化合物の使用。
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