JPH1143818A - 保湿性繊維、その製造方法およびその染色方法 - Google Patents
保湿性繊維、その製造方法およびその染色方法Info
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- JPH1143818A JPH1143818A JP9196796A JP19679697A JPH1143818A JP H1143818 A JPH1143818 A JP H1143818A JP 9196796 A JP9196796 A JP 9196796A JP 19679697 A JP19679697 A JP 19679697A JP H1143818 A JPH1143818 A JP H1143818A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 直接皮膚に接する衣料として用いたときに、
皮膚に対する保湿性および保護効果を有し、皮膚の健康
を保持させるとともに、優れた柔軟性、風合いを有する
繊維、その製造方法およびその染色方法を提供する。 【解決手段】 特定の化合物を介してアミノ多糖類が固
定されてなる、反応性の水酸基またはアミノ基を有する
ポリマ−からなる繊維。
皮膚に対する保湿性および保護効果を有し、皮膚の健康
を保持させるとともに、優れた柔軟性、風合いを有する
繊維、その製造方法およびその染色方法を提供する。 【解決手段】 特定の化合物を介してアミノ多糖類が固
定されてなる、反応性の水酸基またはアミノ基を有する
ポリマ−からなる繊維。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は直接皮膚に接する衣
料として用いたときに、皮膚に対する保湿性および保護
効果を有し、皮膚の健康を保持させるとともに、優れた
柔軟性、風合いを有する繊維およびその製造方法に関す
るものであり、また該繊維の染色方法に関するものであ
る。
料として用いたときに、皮膚に対する保湿性および保護
効果を有し、皮膚の健康を保持させるとともに、優れた
柔軟性、風合いを有する繊維およびその製造方法に関す
るものであり、また該繊維の染色方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より天然繊維や合成繊維等よりなる
紡績糸、織編物および不織布等の繊維製品に柔軟性を付
与するために柔軟仕上げ剤、例えばシリコ−ン系油剤、
アニオン性、非イオン性、カチオン性、両面界面活性剤
を用いることが提案されている。特開平3−14674
号公報には、天然繊維と四級アンモニウム塩基と繊維の
もつ水酸基と反応する反応基を有するカチオン系化合物
で処理後、アニオン系柔軟剤で柔軟処理する方法が開示
されている。しかしながら、カチオン系化合物での処理
は天然繊維とカチオン系化合物との反応を目的としてい
るので、繊維の種類に制限があるのが実情である。
紡績糸、織編物および不織布等の繊維製品に柔軟性を付
与するために柔軟仕上げ剤、例えばシリコ−ン系油剤、
アニオン性、非イオン性、カチオン性、両面界面活性剤
を用いることが提案されている。特開平3−14674
号公報には、天然繊維と四級アンモニウム塩基と繊維の
もつ水酸基と反応する反応基を有するカチオン系化合物
で処理後、アニオン系柔軟剤で柔軟処理する方法が開示
されている。しかしながら、カチオン系化合物での処理
は天然繊維とカチオン系化合物との反応を目的としてい
るので、繊維の種類に制限があるのが実情である。
【0003】また、繊維に保湿性を付与させるために、
蛋白質やキトサンを繊維に固着させることが提案されて
いる。たとえば、特開平2−41473号公報には、水
酸基、アミノ基、カルボキシル基の少なくとも1種の官
能基を有する繊維をキチン・キトサンおよびその誘導体
化合物の水溶液に浸漬した後に乾燥させ、ベンゼンなど
の有機系溶剤下でポリイソシアネ−ト系化合物を用い架
橋反応させる方法が、特開平9−3772号公報には繊
維構造物の表面に蛋白質をコ−ティングさせる方法が、
特開平9−41270号公報および特開平9−4127
1号公報にはキトサンとポリアニオンからなるポリイオ
ンコンプレックスで表面を被覆させてなる、抗菌消臭性
能が付与された天然および合成繊維が提案されている。
蛋白質やキトサンを繊維に固着させることが提案されて
いる。たとえば、特開平2−41473号公報には、水
酸基、アミノ基、カルボキシル基の少なくとも1種の官
能基を有する繊維をキチン・キトサンおよびその誘導体
化合物の水溶液に浸漬した後に乾燥させ、ベンゼンなど
の有機系溶剤下でポリイソシアネ−ト系化合物を用い架
橋反応させる方法が、特開平9−3772号公報には繊
維構造物の表面に蛋白質をコ−ティングさせる方法が、
特開平9−41270号公報および特開平9−4127
1号公報にはキトサンとポリアニオンからなるポリイオ
ンコンプレックスで表面を被覆させてなる、抗菌消臭性
能が付与された天然および合成繊維が提案されている。
【0004】しかしながら、ポリイソシアネ−ト化合物
を架橋剤として、キトサンを繊維に固着させる方法(特
開平2−41473号公報)は、操作が繁雑であるばか
りか、ポリイソシアネ−ト化合物を架橋剤として使用す
ることから繊維自体が本来具備している吸湿性や放湿性
を損なうとともに、繊維あるいは布帛の白度低下を来す
問題がある。また繊維表面に蛋白質やキトサンをコ−テ
ィングする方法(特開平9−3773号公報、特開平9
−41270号公報、特開平9−41271号公報)で
は繊維表面あるいは繊維構造物の表面に蛋白質やキトサ
ンを固着できたとしても見掛上の結合であり、繊維表
面、繊維構造物表面に強制的あるいは物理的に固着させ
ているので繊維あるいは繊維構造物の風合いが硬くなり
商品価値の低いものとなる問題がある。さらには繊維と
キトサンを結合させるために、特開平2−41473号
公報記載のポリイソシアネ−ト化合物に代えてホルムア
ルデヒド、グリオキザ−ル、グルタルアルデヒド等のア
ルデヒド基を有する化合物を使用することも考えられる
が、人体、とくに皮膚の弱い者に対しては衛生学上必ず
しもよいとは言えない問題がある。
を架橋剤として、キトサンを繊維に固着させる方法(特
開平2−41473号公報)は、操作が繁雑であるばか
りか、ポリイソシアネ−ト化合物を架橋剤として使用す
ることから繊維自体が本来具備している吸湿性や放湿性
を損なうとともに、繊維あるいは布帛の白度低下を来す
問題がある。また繊維表面に蛋白質やキトサンをコ−テ
ィングする方法(特開平9−3773号公報、特開平9
−41270号公報、特開平9−41271号公報)で
は繊維表面あるいは繊維構造物の表面に蛋白質やキトサ
ンを固着できたとしても見掛上の結合であり、繊維表
面、繊維構造物表面に強制的あるいは物理的に固着させ
ているので繊維あるいは繊維構造物の風合いが硬くなり
商品価値の低いものとなる問題がある。さらには繊維と
キトサンを結合させるために、特開平2−41473号
公報記載のポリイソシアネ−ト化合物に代えてホルムア
ルデヒド、グリオキザ−ル、グルタルアルデヒド等のア
ルデヒド基を有する化合物を使用することも考えられる
が、人体、とくに皮膚の弱い者に対しては衛生学上必ず
しもよいとは言えない問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、繊維の本来
有する諸物性を損なうことなく、保湿性、たとえば皮膚
に直接接する衣料として使用したときに、皮膚に対する
保湿性ならびに保護効果を有するとともに、優れた柔軟
性、風合いなどの性能を持続させる耐洗濯耐久性の高い
繊維、繊維製品および該繊維の製造方法を提供する。
有する諸物性を損なうことなく、保湿性、たとえば皮膚
に直接接する衣料として使用したときに、皮膚に対する
保湿性ならびに保護効果を有するとともに、優れた柔軟
性、風合いなどの性能を持続させる耐洗濯耐久性の高い
繊維、繊維製品および該繊維の製造方法を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記の課題
を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、本発明に到達し
た。すなわち、本発明は、主として下記式(1)で示さ
れる化合物を介してアミノ多糖類が固定されてなる、反
応性の水酸基またはアミノ基を有するポリマ−からなる
繊維、該繊維を主体とする繊維製品であり、その製造方
法および染色方法である。
を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、本発明に到達し
た。すなわち、本発明は、主として下記式(1)で示さ
れる化合物を介してアミノ多糖類が固定されてなる、反
応性の水酸基またはアミノ基を有するポリマ−からなる
繊維、該繊維を主体とする繊維製品であり、その製造方
法および染色方法である。
【化15】
【0007】本発明において、反応性の水酸基、アミノ
基を有するポリマ−からなる繊維とは天然、合成をとわ
ず、かかる官能基を有するポリマ−からなる繊維を示
す。具体的には絹、木綿、羊毛、麻等の天然繊維、ポリ
アミド繊維、ポリエステル繊維、ポリビニルアルコ−ル
系繊維(変性されたポリビニルアルコ−ル系繊維を含
む)、エチレン−ビニルアルコ−ル系共重合体繊維等の
合成繊維、ビスコ−スレ−ヨン等の再生繊維などを挙げ
ることができる。合成繊維としては上述のポリマ−と他
の繊維形成性ポリマ−との複合繊維を含むものである。
また繊維製品とは、これらの繊維からなる単独または混
合繊維の紡績糸、織編物、不織布等を挙げることができ
る。
基を有するポリマ−からなる繊維とは天然、合成をとわ
ず、かかる官能基を有するポリマ−からなる繊維を示
す。具体的には絹、木綿、羊毛、麻等の天然繊維、ポリ
アミド繊維、ポリエステル繊維、ポリビニルアルコ−ル
系繊維(変性されたポリビニルアルコ−ル系繊維を含
む)、エチレン−ビニルアルコ−ル系共重合体繊維等の
合成繊維、ビスコ−スレ−ヨン等の再生繊維などを挙げ
ることができる。合成繊維としては上述のポリマ−と他
の繊維形成性ポリマ−との複合繊維を含むものである。
また繊維製品とは、これらの繊維からなる単独または混
合繊維の紡績糸、織編物、不織布等を挙げることができ
る。
【0008】とくにこれらの繊維製品は直接皮膚に接し
て着用するランジェリ−、肌着、ブラジャ、ボディス−
ツ、和装用肌着類、ガ−ドル、腹巻き、靴下、手袋、ス
ポ−ツ用品等の衣料用繊維製品のみならず、汚れ除去性
能が要求されるカ−テン、カ−ペット等の生活資材用品
に好適である。
て着用するランジェリ−、肌着、ブラジャ、ボディス−
ツ、和装用肌着類、ガ−ドル、腹巻き、靴下、手袋、ス
ポ−ツ用品等の衣料用繊維製品のみならず、汚れ除去性
能が要求されるカ−テン、カ−ペット等の生活資材用品
に好適である。
【0009】以下、上述の繊維の中で、合成繊維の1つ
であるエチレン−ビニルアルコ−ル系共重合体からなる
繊維について詳述する。かかる繊維を形成するエチレン
−ビニルアルコ−ル系共重合体(以下、単に共重合体と
略称する場合もある)は、エチレン−酢酸ビニル系共重
合体のケン化物である。該共重合体に含有されるエチレ
ンの量は25〜70モル%が好ましく、より好ましくは
30〜50モル%である。該共重合体のエチレン含有量
が高くなる、すなわちビニルアルコ−ル部分の含有量が
低くなれば、当然水酸基の減少のために親水性等の特性
が低下し、目的とする親水性、吸湿性、吸水性等の効果
が低下する傾向にある。一方、製糸性の点から、ビニル
アルコ−ル部分の含有量が高くなりすぎると、溶融紡糸
性が低下するとともに、繊維化する際の曳糸性や延伸性
が悪化し、単糸切れや断糸に繋がり、生産合理性に優れ
るといわれる溶融紡糸繊維には不適となりやすい。
であるエチレン−ビニルアルコ−ル系共重合体からなる
繊維について詳述する。かかる繊維を形成するエチレン
−ビニルアルコ−ル系共重合体(以下、単に共重合体と
略称する場合もある)は、エチレン−酢酸ビニル系共重
合体のケン化物である。該共重合体に含有されるエチレ
ンの量は25〜70モル%が好ましく、より好ましくは
30〜50モル%である。該共重合体のエチレン含有量
が高くなる、すなわちビニルアルコ−ル部分の含有量が
低くなれば、当然水酸基の減少のために親水性等の特性
が低下し、目的とする親水性、吸湿性、吸水性等の効果
が低下する傾向にある。一方、製糸性の点から、ビニル
アルコ−ル部分の含有量が高くなりすぎると、溶融紡糸
性が低下するとともに、繊維化する際の曳糸性や延伸性
が悪化し、単糸切れや断糸に繋がり、生産合理性に優れ
るといわれる溶融紡糸繊維には不適となりやすい。
【0010】また、後述するが、該共重合体と他の熱可
塑性重合体との複合紡糸の際、熱可塑性重合体としてポ
リエステル等の融点の高い重合体を使用すると、必然的
に紡糸温度が高くなり、該共重合体中のビニルアルコ−
ル部分が多いと高温での溶融紡糸が困難となりやすい。
塑性重合体との複合紡糸の際、熱可塑性重合体としてポ
リエステル等の融点の高い重合体を使用すると、必然的
に紡糸温度が高くなり、該共重合体中のビニルアルコ−
ル部分が多いと高温での溶融紡糸が困難となりやすい。
【0011】さらに、該エチレン−ビニルアルコ−ル系
共重合体はエチレン−酢酸ビニル系共重合体を水酸化ナ
トリウムによりケン化して製造されるが、ケン化度は9
5%以上であることが好ましい。ケン化度が低すぎると
該共重合体の結晶性が低下し強度等の繊維基礎物性が低
下してくるのみならず、該共重合体が軟化しやすくな
り、加工工程上トラブルが発生してくると共に、得られ
た繊維、繊維製品の風合が悪くなる場合がある。
共重合体はエチレン−酢酸ビニル系共重合体を水酸化ナ
トリウムによりケン化して製造されるが、ケン化度は9
5%以上であることが好ましい。ケン化度が低すぎると
該共重合体の結晶性が低下し強度等の繊維基礎物性が低
下してくるのみならず、該共重合体が軟化しやすくな
り、加工工程上トラブルが発生してくると共に、得られ
た繊維、繊維製品の風合が悪くなる場合がある。
【0012】該共重合体は公知の方法で製造することが
できる。たとえばメタノ−ル等の重合溶媒中でエチレン
と酢酸ビニルをラジカル重合触媒の存在下でラジカル重
合させ、ついで未反応のモノマ−を追い出し、水酸化ナ
トリウムによりケン化反応を生じせしめエチレン−ビニ
ルアルコ−ル系共重合体とした後、水中でペレット化
し、水洗して乾燥する。工程上アルカリ金属やアルカリ
土類金属が共重合体中に介入されやすく、その量は数百
ppm以上である。これらの金属イオンが存在すると該
共重合体が熱分解され易いので、100ppm以下、と
くに50ppm以下に減少させておく必要がある。かか
る金属イオンの一減少方法として、上述の製造工程にお
ける湿潤状態のペレットを酢酸を含む大量の純水溶液で
洗浄し、さらに大過剰の純水のみで洗浄する方法を挙げ
ることができる。
できる。たとえばメタノ−ル等の重合溶媒中でエチレン
と酢酸ビニルをラジカル重合触媒の存在下でラジカル重
合させ、ついで未反応のモノマ−を追い出し、水酸化ナ
トリウムによりケン化反応を生じせしめエチレン−ビニ
ルアルコ−ル系共重合体とした後、水中でペレット化
し、水洗して乾燥する。工程上アルカリ金属やアルカリ
土類金属が共重合体中に介入されやすく、その量は数百
ppm以上である。これらの金属イオンが存在すると該
共重合体が熱分解され易いので、100ppm以下、と
くに50ppm以下に減少させておく必要がある。かか
る金属イオンの一減少方法として、上述の製造工程にお
ける湿潤状態のペレットを酢酸を含む大量の純水溶液で
洗浄し、さらに大過剰の純水のみで洗浄する方法を挙げ
ることができる。
【0013】本発明で用いられるアミノ多糖類とはアミ
ノ基を有する多糖類であって、具体的にはキトサンを挙
げることができる。キトサンは、主としてカニ、エビ等
の甲殻類の外殻からカルシウム、蛋白質などの夾雑物を
酸およびアルカリ処理などにより除去して得られるキチ
ンを、苛性ソ−ダで加熱処理することによって得られる
脱アセチル化した分子量数十万のアミノ基を有する塩基
性多糖類である。本発明で使用されるキトサンの分子量
はとくに限定はないが、取扱容易さの点で比較的分子量
の低い3万〜30万のものが好ましい。また脱アセチル
化度は有機酸や無機酸への溶解性を考慮して70%以上
であることが好ましく、80%以上であることがより好
ましい。
ノ基を有する多糖類であって、具体的にはキトサンを挙
げることができる。キトサンは、主としてカニ、エビ等
の甲殻類の外殻からカルシウム、蛋白質などの夾雑物を
酸およびアルカリ処理などにより除去して得られるキチ
ンを、苛性ソ−ダで加熱処理することによって得られる
脱アセチル化した分子量数十万のアミノ基を有する塩基
性多糖類である。本発明で使用されるキトサンの分子量
はとくに限定はないが、取扱容易さの点で比較的分子量
の低い3万〜30万のものが好ましい。また脱アセチル
化度は有機酸や無機酸への溶解性を考慮して70%以上
であることが好ましく、80%以上であることがより好
ましい。
【0014】本発明において、必要に応じてキトサンと
併用される蛋白質としてはアミノ基を有するものであれ
ば植物性蛋白質、動物性蛋白質いずれをも使用すること
ができる。植物性蛋白質としては植物種子の脱脂物およ
びそれらから分離した蛋白質、すなわち大豆蛋白質、小
麦蛋白質等を使用することができる。また動物性蛋白質
としては乳蛋白質(カゼイン、乳漿蛋白質)、コラ−ゲ
ン、ゼラチン、ケラチン、フィブロイン、セリシン、ウ
−ルパウダ−等を挙げることができる。中でも後述する
繊維の製造条件下、すなわち酸性下で耐酸性である蛋白
質であることが好ましく、その分子量は3万以上である
ことが好ましい。
併用される蛋白質としてはアミノ基を有するものであれ
ば植物性蛋白質、動物性蛋白質いずれをも使用すること
ができる。植物性蛋白質としては植物種子の脱脂物およ
びそれらから分離した蛋白質、すなわち大豆蛋白質、小
麦蛋白質等を使用することができる。また動物性蛋白質
としては乳蛋白質(カゼイン、乳漿蛋白質)、コラ−ゲ
ン、ゼラチン、ケラチン、フィブロイン、セリシン、ウ
−ルパウダ−等を挙げることができる。中でも後述する
繊維の製造条件下、すなわち酸性下で耐酸性である蛋白
質であることが好ましく、その分子量は3万以上である
ことが好ましい。
【0015】次に上述のアミノ多糖類、必要に応じてア
ミノ多糖類と蛋白質を繊維に固定させる主たる化合物に
ついて説明する。なお、本発明において、「固定」とは
該化合物を介してアミノ多糖類、必要に応じて蛋白質が
ポリマ−の有する反応性のアミノ基、または水酸基に化
学結合していることを示す。該化合物は式(1)で示さ
れ、まずこの化合物について説明する。
ミノ多糖類と蛋白質を繊維に固定させる主たる化合物に
ついて説明する。なお、本発明において、「固定」とは
該化合物を介してアミノ多糖類、必要に応じて蛋白質が
ポリマ−の有する反応性のアミノ基、または水酸基に化
学結合していることを示す。該化合物は式(1)で示さ
れ、まずこの化合物について説明する。
【0016】
【化16】 式中、R1 〜R4 で示されるアルキル基としては炭素数
が1〜4の低級アルキル基が好ましく、中でも使い易さ
の点でメチル基が好ましい。また該アルキル基はエチレ
ンオキシ基等のアルキレンオキシ基で置換されていても
よく、R1 〜R4 全てが同じ種類のアルキル基であって
も異なっていてもよい。さらに環を形成するアルキレン
基としては炭素数1〜4の低級アルキレン基が好ましい
が、環構造の安定性を考慮すると5員環、6員環が好ま
しく、したがって炭素数が2〜3個のエチレン基、プロ
ピレン基が好ましい。これらのアルキル基、アルキレン
基はいずれも置換基を有していてもよい。また式中、m
は該化合物を複数使用して処理する場合にはその組成比
に照らしあわせて算出した値であり、整数とは限らな
い。
が1〜4の低級アルキル基が好ましく、中でも使い易さ
の点でメチル基が好ましい。また該アルキル基はエチレ
ンオキシ基等のアルキレンオキシ基で置換されていても
よく、R1 〜R4 全てが同じ種類のアルキル基であって
も異なっていてもよい。さらに環を形成するアルキレン
基としては炭素数1〜4の低級アルキレン基が好ましい
が、環構造の安定性を考慮すると5員環、6員環が好ま
しく、したがって炭素数が2〜3個のエチレン基、プロ
ピレン基が好ましい。これらのアルキル基、アルキレン
基はいずれも置換基を有していてもよい。また式中、m
は該化合物を複数使用して処理する場合にはその組成比
に照らしあわせて算出した値であり、整数とは限らな
い。
【0017】また、上述のアミノ多糖類、必要に応じて
蛋白質を併用して上述のポリマ−、とくにエチレン−ビ
ニルアルコ−ル系共重合体に固着させるには、該化合物
は分岐鎖を持たないことが好ましく、R5 は水素である
ことが好ましい。しかしながら、該化合物は、R5 が炭
素数1〜4の低級アルキル基である、いわゆる分岐鎖を
有する化合物と、分岐鎖を持たない化合物の混合物であ
ってもよく、かかる場合には分岐鎖を有しない化合物の
混合比率が高いほうが好ましい。
蛋白質を併用して上述のポリマ−、とくにエチレン−ビ
ニルアルコ−ル系共重合体に固着させるには、該化合物
は分岐鎖を持たないことが好ましく、R5 は水素である
ことが好ましい。しかしながら、該化合物は、R5 が炭
素数1〜4の低級アルキル基である、いわゆる分岐鎖を
有する化合物と、分岐鎖を持たない化合物の混合物であ
ってもよく、かかる場合には分岐鎖を有しない化合物の
混合比率が高いほうが好ましい。
【0018】また、R5 がアルキル基である場合、その
数はm個まで考えられるが、本発明においてはm個全部
がアルキル基である必要はなく、m個のうちの数個がア
ルキル基であって、残りが水素である場合、すなわち、
アルキル基と水素との和がm個となる場合をも含む。ま
た、アルキル基は同じ種類の基であっても異なった種類
の基が混在していてもよい。
数はm個まで考えられるが、本発明においてはm個全部
がアルキル基である必要はなく、m個のうちの数個がア
ルキル基であって、残りが水素である場合、すなわち、
アルキル基と水素との和がm個となる場合をも含む。ま
た、アルキル基は同じ種類の基であっても異なった種類
の基が混在していてもよい。
【0019】かかる化合物の具体例として、1,1,
6,6−テトラメトキシヘキサン、1,1,6,6−テ
トラエトキシヘキサン、1,1,7,7−テトラメトキ
シヘプタン、1,1,7,7−テトラエトキシヘプタ
ン、1,1,8,8−テトラメトキシオクタン、1,
1,8,8−テトラエトキシオクタン、1,1,9,9
−テトラメトキシノナン、1,1,9,9−テトラエト
キシノナン、1,1,9,9−ビスエチレンジオキシノ
ナン、1,1,10,10−テトラメトキシデカン、
1,1,10,10−テトラエトキシデカン、1,1,
11,11−テトラメトキシウンデカン、1,1,1
1,11−テトラエトキシウンデカン等を挙げることが
できる。
6,6−テトラメトキシヘキサン、1,1,6,6−テ
トラエトキシヘキサン、1,1,7,7−テトラメトキ
シヘプタン、1,1,7,7−テトラエトキシヘプタ
ン、1,1,8,8−テトラメトキシオクタン、1,
1,8,8−テトラエトキシオクタン、1,1,9,9
−テトラメトキシノナン、1,1,9,9−テトラエト
キシノナン、1,1,9,9−ビスエチレンジオキシノ
ナン、1,1,10,10−テトラメトキシデカン、
1,1,10,10−テトラエトキシデカン、1,1,
11,11−テトラメトキシウンデカン、1,1,1
1,11−テトラエトキシウンデカン等を挙げることが
できる。
【0020】該化合物は末端がアルキル基または環を形
成したアルキレン基で封鎖されているために極めて安定
であり、空気等の酸素に接触しても酸化されない。ま
た、該化合物は水に難溶性であるので水溶液として使用
する場合には、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム
や多環型フェノ−ルのオキシアルキレン変性スルホン酸
ナトリウム等のアニオン系界面活性剤等を使用して乳化
状態にして使用することができる。他に水−アルコ−ル
の混合溶媒を使用することもできる。
成したアルキレン基で封鎖されているために極めて安定
であり、空気等の酸素に接触しても酸化されない。ま
た、該化合物は水に難溶性であるので水溶液として使用
する場合には、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム
や多環型フェノ−ルのオキシアルキレン変性スルホン酸
ナトリウム等のアニオン系界面活性剤等を使用して乳化
状態にして使用することができる。他に水−アルコ−ル
の混合溶媒を使用することもできる。
【0021】アミノ多糖類、必要に応じて蛋白質を上述
のポリマ−に固着させるには、式(1)で示される化合
物のみを使用してもよいが、下記式(2)で示される化
合物を併用することもできる。
のポリマ−に固着させるには、式(1)で示される化合
物のみを使用してもよいが、下記式(2)で示される化
合物を併用することもできる。
【0022】
【化17】
【0023】式(2)で示される化合物はジアルデヒド
化合物であり、R6 で示されるアルキル基としては炭素
数が1〜4の低級アルキル基が好ましく、中でも使い易
さの点でメチル基が好ましい。また式(2)中、nは被
処理繊維であるポリマ−の融点上昇効果の点で3個以
上、とくに7個以上であることが好ましい。上述のアミ
ノ多糖類、必要に応じて蛋白質を固着させるには、式
(1)で示される化合物と同様に分岐鎖を持たないこと
が好ましく、分岐鎖を有する化合物と分岐鎖を持たない
化合物との混合物であってもよい。かかる場合には分岐
鎖を持たない化合物の混合比率が高いほうが好ましい。
化合物であり、R6 で示されるアルキル基としては炭素
数が1〜4の低級アルキル基が好ましく、中でも使い易
さの点でメチル基が好ましい。また式(2)中、nは被
処理繊維であるポリマ−の融点上昇効果の点で3個以
上、とくに7個以上であることが好ましい。上述のアミ
ノ多糖類、必要に応じて蛋白質を固着させるには、式
(1)で示される化合物と同様に分岐鎖を持たないこと
が好ましく、分岐鎖を有する化合物と分岐鎖を持たない
化合物との混合物であってもよい。かかる場合には分岐
鎖を持たない化合物の混合比率が高いほうが好ましい。
【0024】式(2)で示される化合物は、一般に空気
により酸化され易く、経時安定性が悪く、アミノ多糖
類、必要に応じて蛋白質を繊維に固着させる際の収率が
悪くなるが、式(1)で示される化合物と併用すること
により、かかる問題は抑制される。したがって、式
(1)で示される化合物と式(2)で示される化合物を
併用する場合には、前者の割合を多くすることが好まし
い。より好ましい混合割合は前者:後者=70:30〜
90:10(重量比)である。ただ、式(1)で示され
る化合物によるアミノ多糖類、蛋白質の固定による繊維
の融点の上昇効果は、式(2)で示される化合物による
繊維の融点の上昇効果に比較して大きく、後述する染料
との併用系において染色処理温度を高くすると、繊維の
過大収縮、繊維間の膠着が生じ易くなるので、アミノ多
糖類、蛋白質の固定は式(1)で示される化合物100
%で行うことがより好ましい。
により酸化され易く、経時安定性が悪く、アミノ多糖
類、必要に応じて蛋白質を繊維に固着させる際の収率が
悪くなるが、式(1)で示される化合物と併用すること
により、かかる問題は抑制される。したがって、式
(1)で示される化合物と式(2)で示される化合物を
併用する場合には、前者の割合を多くすることが好まし
い。より好ましい混合割合は前者:後者=70:30〜
90:10(重量比)である。ただ、式(1)で示され
る化合物によるアミノ多糖類、蛋白質の固定による繊維
の融点の上昇効果は、式(2)で示される化合物による
繊維の融点の上昇効果に比較して大きく、後述する染料
との併用系において染色処理温度を高くすると、繊維の
過大収縮、繊維間の膠着が生じ易くなるので、アミノ多
糖類、蛋白質の固定は式(1)で示される化合物100
%で行うことがより好ましい。
【0025】アミノ多糖類、必要に応じて蛋白質を固定
させるにおいて、後述する処理液中の上述の化合物の含
有量は、処理後の繊維あるいは繊維製品のアイロン収縮
性、該製品の保湿性を考慮すると、繊維あるいは繊維製
品に対して5〜20重量%、とくに7〜15重量%であ
ることが好ましい。
させるにおいて、後述する処理液中の上述の化合物の含
有量は、処理後の繊維あるいは繊維製品のアイロン収縮
性、該製品の保湿性を考慮すると、繊維あるいは繊維製
品に対して5〜20重量%、とくに7〜15重量%であ
ることが好ましい。
【0026】上述の化合物を用いてアミノ多糖類、必要
に応じて蛋白質を固定させる条件について説明する。繊
維の本来の諸物性を損なうことなく、保湿性を付与する
には適切な酸性下でアミノ多糖類、アミノ多糖類と蛋白
質の固定処理を行う必要がある。処理液のpHが2.0
未満の場合には、アミノ多糖類、蛋白質の重合度の低下
を引き起こし、目的とする繊維を製造することができな
い。また得られる繊維の着色、黄変の問題が生じ、後述
する同時染色を施す場合には染色物の退色、耐光堅牢度
不良の問題が生じる。一方、処理液のpHが5.0を越
える場合には、処理温度、処理時間等の条件を過酷にし
ないと式(1)および式(2)で示される化合物のエチ
レン−ビニルアルコ−ル系共重合体への架橋、ひいては
アミノ多糖類と蛋白質の繊維への固定が進みにくく、初
期の目的である本来の繊維物性を損なうことなく、保湿
性等の性能が付与された繊維を得ることができない。ア
ミノ多糖類、蛋白質の耐加水分解性や固定化、上述の化
合物の架橋度合い等の点で処理液のpHは2.5以上、
4.0以下が好ましい。
に応じて蛋白質を固定させる条件について説明する。繊
維の本来の諸物性を損なうことなく、保湿性を付与する
には適切な酸性下でアミノ多糖類、アミノ多糖類と蛋白
質の固定処理を行う必要がある。処理液のpHが2.0
未満の場合には、アミノ多糖類、蛋白質の重合度の低下
を引き起こし、目的とする繊維を製造することができな
い。また得られる繊維の着色、黄変の問題が生じ、後述
する同時染色を施す場合には染色物の退色、耐光堅牢度
不良の問題が生じる。一方、処理液のpHが5.0を越
える場合には、処理温度、処理時間等の条件を過酷にし
ないと式(1)および式(2)で示される化合物のエチ
レン−ビニルアルコ−ル系共重合体への架橋、ひいては
アミノ多糖類と蛋白質の繊維への固定が進みにくく、初
期の目的である本来の繊維物性を損なうことなく、保湿
性等の性能が付与された繊維を得ることができない。ア
ミノ多糖類、蛋白質の耐加水分解性や固定化、上述の化
合物の架橋度合い等の点で処理液のpHは2.5以上、
4.0以下が好ましい。
【0027】かかる処理液の酸性度は塩酸、硫酸等の鉱
酸;酢酸、ギ酸、マレイン酸、酒石酸、乳酸、クエン
酸、リンゴ酸、コハク酸等の有機酸などによって調整す
ることができる。なかでも処理装置の耐腐食性の点で有
機酸が好ましい。水溶性の酸以外にも活性白土やイオン
交換樹脂などの固体酸を使用してもよい。アミノ多糖類
は水や多くの有機溶媒に不要ではあるが、上述の有機
酸、鉱酸には溶解可能なのでより好ましい。
酸;酢酸、ギ酸、マレイン酸、酒石酸、乳酸、クエン
酸、リンゴ酸、コハク酸等の有機酸などによって調整す
ることができる。なかでも処理装置の耐腐食性の点で有
機酸が好ましい。水溶性の酸以外にも活性白土やイオン
交換樹脂などの固体酸を使用してもよい。アミノ多糖類
は水や多くの有機溶媒に不要ではあるが、上述の有機
酸、鉱酸には溶解可能なのでより好ましい。
【0028】また、処理温度は90℃以上、130℃以
下、とくに100℃以上、120℃以下にすることが望
ましい。この場合、処理浴の処理速度を緩やかにし、均
一で再現性のよい加工を行うためには、実質的な処理温
度に到達するまでの昇温速度を遅くすることが望まし
い。該処理温度が90℃未満の場合、上述の酸性度を満
足していてもアミノ多糖類、蛋白質の固定化速度、ひい
ては上述の化合物のエチレン−ビニルアルコ−ル系共重
合体への架橋速度が著しく遅くなる。一方処理温度が1
30℃を越えると繊維が過大収縮を生じ、該繊維を含む
布帛の風合が損なわれる結果となる。
下、とくに100℃以上、120℃以下にすることが望
ましい。この場合、処理浴の処理速度を緩やかにし、均
一で再現性のよい加工を行うためには、実質的な処理温
度に到達するまでの昇温速度を遅くすることが望まし
い。該処理温度が90℃未満の場合、上述の酸性度を満
足していてもアミノ多糖類、蛋白質の固定化速度、ひい
ては上述の化合物のエチレン−ビニルアルコ−ル系共重
合体への架橋速度が著しく遅くなる。一方処理温度が1
30℃を越えると繊維が過大収縮を生じ、該繊維を含む
布帛の風合が損なわれる結果となる。
【0029】上記の処理温度の範囲において、100℃
以上、130℃以下は加圧下での処理となるが、その加
圧下では処理装置の減圧状態以外に、不活性ガス、たと
えば窒素、ヘリウム等が封入された状態をも含むもので
ある。無論、90℃以上100℃以下の温度においても
不活性ガス雰囲気下、あるいは減圧状態で処理が施され
てもさしつかえない。
以上、130℃以下は加圧下での処理となるが、その加
圧下では処理装置の減圧状態以外に、不活性ガス、たと
えば窒素、ヘリウム等が封入された状態をも含むもので
ある。無論、90℃以上100℃以下の温度においても
不活性ガス雰囲気下、あるいは減圧状態で処理が施され
てもさしつかえない。
【0030】処理液中のアミノ多糖類、蛋白質の含有量
は処理後の繊維あるいは繊維製品の柔軟性、保湿性等を
考慮すると、アミノ多糖類は繊維あるいは繊維製品重量
に対して0.1〜10重量%、とくに1.0〜5.0重
量%であることが好ましく、蛋白質は0.1〜5.0重
量%、とくに1.0〜3.0重量%であることが好まし
い。蛋白質はアミノ多糖類と併用して繊維に固定させる
ので、その割合は、処理後の繊維あるいは繊維製品の柔
軟性、保湿性等を考慮してアミノ多糖類:蛋白質=2
0:80〜80:20(重量比)、とくに30:70〜
70:30であることが好ましい。
は処理後の繊維あるいは繊維製品の柔軟性、保湿性等を
考慮すると、アミノ多糖類は繊維あるいは繊維製品重量
に対して0.1〜10重量%、とくに1.0〜5.0重
量%であることが好ましく、蛋白質は0.1〜5.0重
量%、とくに1.0〜3.0重量%であることが好まし
い。蛋白質はアミノ多糖類と併用して繊維に固定させる
ので、その割合は、処理後の繊維あるいは繊維製品の柔
軟性、保湿性等を考慮してアミノ多糖類:蛋白質=2
0:80〜80:20(重量比)、とくに30:70〜
70:30であることが好ましい。
【0031】このようにアミノ多糖類、必要に応じて蛋
白質を固定させた繊維の断面形状は通常の丸断面のみな
らず、楕円、三角〜八角等の多角形、三葉〜八葉等の多
葉形、U字形、T字形などの異形断面であってもよい。
また、中空繊維であっても中実繊維であってもよい。中
空繊維である場合、繊維軸方向に連通する中空部を少な
くとも1つ有する断面形状を有し、中空率が繊維断面積
の30%以上を占めることが嵩高性、断熱性、膨らみ
感、軽量性等の点で好ましい。かかる中空繊維は、従来
公知の方法により製造すればよく、製造方法にとくに制
限はない。たとえば、2種類の異種ポリマ−からなる芯
鞘型複合繊維の芯成分、あるいは海島型複合繊維の島成
分をアルカリ抽出処理などの処理を施して中空形状にす
る方法、紡糸ノズル自体を中空にして中空断面形状の繊
維を直接紡糸する方法などを挙げることができる。
白質を固定させた繊維の断面形状は通常の丸断面のみな
らず、楕円、三角〜八角等の多角形、三葉〜八葉等の多
葉形、U字形、T字形などの異形断面であってもよい。
また、中空繊維であっても中実繊維であってもよい。中
空繊維である場合、繊維軸方向に連通する中空部を少な
くとも1つ有する断面形状を有し、中空率が繊維断面積
の30%以上を占めることが嵩高性、断熱性、膨らみ
感、軽量性等の点で好ましい。かかる中空繊維は、従来
公知の方法により製造すればよく、製造方法にとくに制
限はない。たとえば、2種類の異種ポリマ−からなる芯
鞘型複合繊維の芯成分、あるいは海島型複合繊維の島成
分をアルカリ抽出処理などの処理を施して中空形状にす
る方法、紡糸ノズル自体を中空にして中空断面形状の繊
維を直接紡糸する方法などを挙げることができる。
【0032】本発明においては、前述したように該共重
合体のみで繊維化してもよいし、目的に応じて他の繊維
形成性ポリマ−と複合してもよい。かかる繊維形成性ポ
リマ−としては耐熱性、寸法安定性等の点で融点が15
0℃以上の結晶性熱可塑性ポリマ−が好ましく、具体的
にはポリエステル、ポリアミド、ポリプロピレン等を挙
げることができる。ポリエステルとしてはテレフタル
酸、イソフタル酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン
酸、フタル酸、α,β−(4−カルボキシフェノキシ)
エタン、4,4’−ジカルボキシジフェニル、5−ナト
リウムスルホイソフタル酸等の芳香族ジカルボン酸;ア
ゼライン酸、アジピン酸、セバシン酸等の脂肪族ジカル
ボン酸またはこれらのエステル類;エチレングリコ−
ル、ジエチレングリコ−ル、1,3−プロパンジオ−
ル、1,4−ブタンジオ−ル、1,6−ヘキサンジオ−
ル、ネオペンチルグリコ−ル、シクロヘキサン−1,4
−ジメタノ−ル、ポリエチレングリコ−ル、ポリテトラ
メチレングリコ−ル等のジオ−ルからなる繊維形成性の
ポリエステルを挙げることができ、構成単位の80モル
%以上がエチレンテレフタレ−ト単位またはブチレンテ
レフタレ−ト単位であるポリエステルが好ましい。ま
た、該ポリエステル中には少量の添加剤、たとえば蛍光
増白剤、艶消剤、安定剤、紫外線吸収剤、着色剤、難燃
剤等が含有されていてもよい。ポリアミドとしてはナイ
ロン6、ナイロン66、ナイロン12を主成分とする脂
肪族ポリアミド、半芳香族ポリアミド等を挙げることが
でき、少量の第3成分を含有するポリアミドでもよい。
該ポリアミドにも少量の添加剤、たとえば蛍光増白剤、
艶消剤、安定剤、紫外線吸収剤、着色剤、難燃剤等が含
有されていてもよい。
合体のみで繊維化してもよいし、目的に応じて他の繊維
形成性ポリマ−と複合してもよい。かかる繊維形成性ポ
リマ−としては耐熱性、寸法安定性等の点で融点が15
0℃以上の結晶性熱可塑性ポリマ−が好ましく、具体的
にはポリエステル、ポリアミド、ポリプロピレン等を挙
げることができる。ポリエステルとしてはテレフタル
酸、イソフタル酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン
酸、フタル酸、α,β−(4−カルボキシフェノキシ)
エタン、4,4’−ジカルボキシジフェニル、5−ナト
リウムスルホイソフタル酸等の芳香族ジカルボン酸;ア
ゼライン酸、アジピン酸、セバシン酸等の脂肪族ジカル
ボン酸またはこれらのエステル類;エチレングリコ−
ル、ジエチレングリコ−ル、1,3−プロパンジオ−
ル、1,4−ブタンジオ−ル、1,6−ヘキサンジオ−
ル、ネオペンチルグリコ−ル、シクロヘキサン−1,4
−ジメタノ−ル、ポリエチレングリコ−ル、ポリテトラ
メチレングリコ−ル等のジオ−ルからなる繊維形成性の
ポリエステルを挙げることができ、構成単位の80モル
%以上がエチレンテレフタレ−ト単位またはブチレンテ
レフタレ−ト単位であるポリエステルが好ましい。ま
た、該ポリエステル中には少量の添加剤、たとえば蛍光
増白剤、艶消剤、安定剤、紫外線吸収剤、着色剤、難燃
剤等が含有されていてもよい。ポリアミドとしてはナイ
ロン6、ナイロン66、ナイロン12を主成分とする脂
肪族ポリアミド、半芳香族ポリアミド等を挙げることが
でき、少量の第3成分を含有するポリアミドでもよい。
該ポリアミドにも少量の添加剤、たとえば蛍光増白剤、
艶消剤、安定剤、紫外線吸収剤、着色剤、難燃剤等が含
有されていてもよい。
【0033】上述の複合繊維において、複合比はエチレ
ン−ビニルアルコ−ル系共重合体:他の繊維形成性ポリ
マ−(重量比)=10:90〜90:10、とくに3
0:70〜70:30であることが紡糸性の点で好まし
い。また複合形態は従来公知の複合形態であれば特に限
定はなく、(偏心)芯鞘型、多層貼合型、サイドバイサ
イド型、ランダム複合型等を挙げることができる。エチ
レン−ビニルアルコ−ル系共重合体の有する親水性をお
よび風合改良性をより発現させるためには、複合繊維の
断面周長の少なくとも一部、好ましくは該断面周長の3
0%以上がエチレン−ビニルアルコ−ル系共重合体であ
ることが好ましい。
ン−ビニルアルコ−ル系共重合体:他の繊維形成性ポリ
マ−(重量比)=10:90〜90:10、とくに3
0:70〜70:30であることが紡糸性の点で好まし
い。また複合形態は従来公知の複合形態であれば特に限
定はなく、(偏心)芯鞘型、多層貼合型、サイドバイサ
イド型、ランダム複合型等を挙げることができる。エチ
レン−ビニルアルコ−ル系共重合体の有する親水性をお
よび風合改良性をより発現させるためには、複合繊維の
断面周長の少なくとも一部、好ましくは該断面周長の3
0%以上がエチレン−ビニルアルコ−ル系共重合体であ
ることが好ましい。
【0034】本発明においては、上述の化合物を使用し
て繊維にアミノ多糖類を固定させることにより、繊維ま
たは繊維製品に柔軟性、保湿性を付与することができる
とともに、エチレン−ビニルアルコ−ル系共重合体から
なる繊維を染色することが可能となる。通常、エチレン
−ビニルアルコ−ル系共重合体からなる繊維は分散染料
の吸尽は大きいが、反面染色後の還元洗浄で染料が大き
く脱落するため、分散染料で染色した場合にわずかに染
まる程度であった。しかるに、本発明おいて、該共重合
体からなる繊維にアミノ多糖類を固定させることによ
り、分散染料に対する親和力が非常に向上するため、上
記の還元洗浄後においての染料の脱落が小さくなり、鮮
明で高発色の繊維を得ることができるのである。
て繊維にアミノ多糖類を固定させることにより、繊維ま
たは繊維製品に柔軟性、保湿性を付与することができる
とともに、エチレン−ビニルアルコ−ル系共重合体から
なる繊維を染色することが可能となる。通常、エチレン
−ビニルアルコ−ル系共重合体からなる繊維は分散染料
の吸尽は大きいが、反面染色後の還元洗浄で染料が大き
く脱落するため、分散染料で染色した場合にわずかに染
まる程度であった。しかるに、本発明おいて、該共重合
体からなる繊維にアミノ多糖類を固定させることによ
り、分散染料に対する親和力が非常に向上するため、上
記の還元洗浄後においての染料の脱落が小さくなり、鮮
明で高発色の繊維を得ることができるのである。
【0035】このような理由で、染色は上述の化合物を
使用してのアミノ多糖類、蛋白質を繊維または繊維製品
に固定する処理溶液に染料を添加して行うことが可能と
なり、いわゆるアミノ多糖類と蛋白質の固定と同時に染
色が可能となる。式(2)で示される化合物のみを用
い、アミノ多糖類と蛋白質の固定化とともに同時染色を
施すと、染料が激しく分解して濃染色が不可能となる。
また、アミノ多糖類、蛋白質の固定化と染色を別工程で
行うことも可能である。固定化と染色とが別工程の場合
には、固定時に使用した酸により染料が分解することが
あるので、固定化の後に染色を施すことが好ましい。ま
た、単繊維繊度が1.0デニ−ル以下、とくに0.6デ
ニ−ル以下といった極細繊維を染色する場合、上述の固
定化同時染色に分散染料を用い、還元洗浄後に酸性染料
または金属錯塩染料で再染色することによって、濃色化
が困難な極細繊維を濃色に染色することが可能となる。
使用してのアミノ多糖類、蛋白質を繊維または繊維製品
に固定する処理溶液に染料を添加して行うことが可能と
なり、いわゆるアミノ多糖類と蛋白質の固定と同時に染
色が可能となる。式(2)で示される化合物のみを用
い、アミノ多糖類と蛋白質の固定化とともに同時染色を
施すと、染料が激しく分解して濃染色が不可能となる。
また、アミノ多糖類、蛋白質の固定化と染色を別工程で
行うことも可能である。固定化と染色とが別工程の場合
には、固定時に使用した酸により染料が分解することが
あるので、固定化の後に染色を施すことが好ましい。ま
た、単繊維繊度が1.0デニ−ル以下、とくに0.6デ
ニ−ル以下といった極細繊維を染色する場合、上述の固
定化同時染色に分散染料を用い、還元洗浄後に酸性染料
または金属錯塩染料で再染色することによって、濃色化
が困難な極細繊維を濃色に染色することが可能となる。
【0036】さらに、エチレンービニルアルコ−ル系共
重合体のみからなる繊維、該共重合体を一成分とする複
合繊維において、これらの繊維を形成する該共重合体に
アミノ多糖類、蛋白質を固定する処理を行う前に、該共
重合体の融点以下の温度で乾熱処理を行うことが好まし
い。この乾熱処理によりアミノ多糖類、蛋白質の固定に
起因する繊維の耐熱水性の低下を抑制することができ
る。とくに該共重合体の(融点−20)℃以上、(融点
−5)℃以下の温度で乾熱処理を行うことが好ましい。
この理由は定かではないが、該共重合体の微細な繊維構
造における結晶化を促進するとともに、上述の化合物を
架橋させることによる架橋構造の導入で、より一層の分
子運動の拘束によって耐熱水性の顕著な向上が見られる
と推察される。したがって、アミノ多糖類、蛋白質の固
定による繊維の耐熱水性の低下を上回る耐熱水性が繊維
に付与され、縫製時のアイロン、一般家庭用のスチ−ム
アイロン等によっても繊維間の膠着、繊維の軟化を防ぐ
ことができるのである。
重合体のみからなる繊維、該共重合体を一成分とする複
合繊維において、これらの繊維を形成する該共重合体に
アミノ多糖類、蛋白質を固定する処理を行う前に、該共
重合体の融点以下の温度で乾熱処理を行うことが好まし
い。この乾熱処理によりアミノ多糖類、蛋白質の固定に
起因する繊維の耐熱水性の低下を抑制することができ
る。とくに該共重合体の(融点−20)℃以上、(融点
−5)℃以下の温度で乾熱処理を行うことが好ましい。
この理由は定かではないが、該共重合体の微細な繊維構
造における結晶化を促進するとともに、上述の化合物を
架橋させることによる架橋構造の導入で、より一層の分
子運動の拘束によって耐熱水性の顕著な向上が見られる
と推察される。したがって、アミノ多糖類、蛋白質の固
定による繊維の耐熱水性の低下を上回る耐熱水性が繊維
に付与され、縫製時のアイロン、一般家庭用のスチ−ム
アイロン等によっても繊維間の膠着、繊維の軟化を防ぐ
ことができるのである。
【0037】本発明におけるアミノ多糖類の固定、ひい
てはアミノ多糖類と蛋白質の固定は、繊維(複合繊維を
含む)の形態のまま行われてもよいが、該繊維からなる
織編物、不織布等の繊維製品の形態で行ってもよい。工
程上、操作性の点で織編物、不織布等の繊維製品の形態
で上述の固定を行うことが好ましい。
てはアミノ多糖類と蛋白質の固定は、繊維(複合繊維を
含む)の形態のまま行われてもよいが、該繊維からなる
織編物、不織布等の繊維製品の形態で行ってもよい。工
程上、操作性の点で織編物、不織布等の繊維製品の形態
で上述の固定を行うことが好ましい。
【0038】本発明において、繊維(複合繊維を含む)
とは短繊維のみならず長繊維をも含むものであり、短繊
維としては衣料用ステ−プル、乾式不織布、湿式不織
布、湿熱不織布等がある。もちろん、該繊維100%使
いであっても他の繊維との混綿で不織布を作成してもよ
い。しかしながら、ある程度の比率以上、とくに製品の
20重量%以上は本発明の繊維を混合させなければ、初
期の効果は奏されないことはいうまでもない。また、本
発明の繊維は長繊維でも柔軟性、保湿性等の良好な風合
を有するものが得られ、インナ−等直接皮膚に接触する
衣料、ユニフォ−ム(ゴルフウエア−等)、白衣、外衣
等にも最適である。また、カ−テン、カ−ペットなどの
生活資材用品としても最適である。
とは短繊維のみならず長繊維をも含むものであり、短繊
維としては衣料用ステ−プル、乾式不織布、湿式不織
布、湿熱不織布等がある。もちろん、該繊維100%使
いであっても他の繊維との混綿で不織布を作成してもよ
い。しかしながら、ある程度の比率以上、とくに製品の
20重量%以上は本発明の繊維を混合させなければ、初
期の効果は奏されないことはいうまでもない。また、本
発明の繊維は長繊維でも柔軟性、保湿性等の良好な風合
を有するものが得られ、インナ−等直接皮膚に接触する
衣料、ユニフォ−ム(ゴルフウエア−等)、白衣、外衣
等にも最適である。また、カ−テン、カ−ペットなどの
生活資材用品としても最適である。
【0039】さらに、本発明の繊維(複合繊維を含む)
は仮撚加工等の高次加工により5角形、6角形等の多角
形に類似した断面形状に変形したり、紡糸時の異形断面
ノズルにより3〜8葉形、T字形、U字形等の各種の断
面形状となったものでもよい。
は仮撚加工等の高次加工により5角形、6角形等の多角
形に類似した断面形状に変形したり、紡糸時の異形断面
ノズルにより3〜8葉形、T字形、U字形等の各種の断
面形状となったものでもよい。
【0040】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳述するが、本
発明はこれら実施例により何等限定されるものではな
い。なお、実施例中の各測定値は以下の方法により測定
算出された値である。 (1)アミノ多糖類の固定 下記の条件にて未染色の繊維または繊維製品に着色を施
し、発色度合いにより固定の確認を行った。 呈色条件 Kayanol Milling Blue GW 1%owf 酢酸アンモニウム 5%owf 酢酸 2%owf 浴比 50:1 温度 100℃×40分評価 上記の酸性染料の吸尽率により固定化量の大小を評価し
た。吸尽率は自記分光光度計により染色前の原液、染色
後の染液について最大吸収波長の吸光度を測定した。 吸尽率(%)=[(A−B)/A]×100 A:染色前の原液における最大吸収波長の吸光度 B:染色後の染液における最大吸収波長の吸光度
発明はこれら実施例により何等限定されるものではな
い。なお、実施例中の各測定値は以下の方法により測定
算出された値である。 (1)アミノ多糖類の固定 下記の条件にて未染色の繊維または繊維製品に着色を施
し、発色度合いにより固定の確認を行った。 呈色条件 Kayanol Milling Blue GW 1%owf 酢酸アンモニウム 5%owf 酢酸 2%owf 浴比 50:1 温度 100℃×40分評価 上記の酸性染料の吸尽率により固定化量の大小を評価し
た。吸尽率は自記分光光度計により染色前の原液、染色
後の染液について最大吸収波長の吸光度を測定した。 吸尽率(%)=[(A−B)/A]×100 A:染色前の原液における最大吸収波長の吸光度 B:染色後の染液における最大吸収波長の吸光度
【0041】(2)蛋白質の固定 下記の条件にて未染色の繊維または繊維製品に着色を施
し、発色度合いにより固定の確認を行った。 呈色条件 Rhodamine(C.I.No.Basic Violet10) 1%owf 酢酸ナトリウム 0.5%owf 酢酸 1%owf 浴比 50:1 温度 100℃×40分評価(蛋白質の検出は赤の着色度合いにより評価) ○ 蛋白質が存在 △ 蛋白質が少し存在 × 蛋白質が存在しない なお、アミノ多糖類と蛋白質とが併用して固定されてい
る場合には、繊維を別々に(1)および(2)の条件で
染色し、それぞれの物質の固定を確認した。
し、発色度合いにより固定の確認を行った。 呈色条件 Rhodamine(C.I.No.Basic Violet10) 1%owf 酢酸ナトリウム 0.5%owf 酢酸 1%owf 浴比 50:1 温度 100℃×40分評価(蛋白質の検出は赤の着色度合いにより評価) ○ 蛋白質が存在 △ 蛋白質が少し存在 × 蛋白質が存在しない なお、アミノ多糖類と蛋白質とが併用して固定されてい
る場合には、繊維を別々に(1)および(2)の条件で
染色し、それぞれの物質の固定を確認した。
【0042】(3)中空繊維の中空部面積率の測定 中空繊維の断面をSEM写真撮影し、その断面における
中空部面積を算出して、繊維断面積に対する割合を算出
した。該値は5個の平均値で示した。 (4)皮膚水分量(水分保持性) 30才台の女性パネラ−5名を、20℃、60%RHの
室内に2時間在室させ、上腕部内側皮膚の水分量を皮膚
角質層水分測定器(アイ・ビイ・エス株式会社)にて測
定し、メ−タ−の表示値を5名の平均値で試験前のデ−
タとして表示し、ついで各試料を各パネラ−の上述の試
験を行ったと同じ上腕部内側皮膚に幅10cmで一重に
巻き、3時間室内に在室後、各試料をはずしてその部位
の水分量を測定し、平均値で示した。
中空部面積を算出して、繊維断面積に対する割合を算出
した。該値は5個の平均値で示した。 (4)皮膚水分量(水分保持性) 30才台の女性パネラ−5名を、20℃、60%RHの
室内に2時間在室させ、上腕部内側皮膚の水分量を皮膚
角質層水分測定器(アイ・ビイ・エス株式会社)にて測
定し、メ−タ−の表示値を5名の平均値で試験前のデ−
タとして表示し、ついで各試料を各パネラ−の上述の試
験を行ったと同じ上腕部内側皮膚に幅10cmで一重に
巻き、3時間室内に在室後、各試料をはずしてその部位
の水分量を測定し、平均値で示した。
【0043】(5)洗濯試験 JIS L 0217−103に準拠して、家庭用洗濯
機により30回の繰り返し洗濯を行った。洗濯後の皮膚
の水分量を上記(4)の方法で測定した。 (6)保温率 ASTM D−1518−57Tに準拠して作成された
保温性試験機によって測定した。 (7)吸湿率(%)および吸放湿差(%) 温度35℃、65%RHおよび85%RHの雰囲気下で
恒量に至るまでに一定時間調湿後、試料を素早く秤量瓶
に移し秤量を行った。ついで再び試料を105℃の熱風
乾燥機にて絶乾後、同様に秤量した後にその重量増加率
を65%RHの調湿下における吸湿率として算出した。
また85%RHにおける吸湿率と65%RHにおける吸
湿率との差を吸放湿差として算出した。なお、吸放湿差
は上記(5)の洗濯試験後の試料についても行った。
機により30回の繰り返し洗濯を行った。洗濯後の皮膚
の水分量を上記(4)の方法で測定した。 (6)保温率 ASTM D−1518−57Tに準拠して作成された
保温性試験機によって測定した。 (7)吸湿率(%)および吸放湿差(%) 温度35℃、65%RHおよび85%RHの雰囲気下で
恒量に至るまでに一定時間調湿後、試料を素早く秤量瓶
に移し秤量を行った。ついで再び試料を105℃の熱風
乾燥機にて絶乾後、同様に秤量した後にその重量増加率
を65%RHの調湿下における吸湿率として算出した。
また85%RHにおける吸湿率と65%RHにおける吸
湿率との差を吸放湿差として算出した。なお、吸放湿差
は上記(5)の洗濯試験後の試料についても行った。
【0044】(8)吸水性(mm縦方向) JIS L 1096に準拠してB法(バイレック法)
によって吸水長を測定した。上記(5)の洗濯試験後の
試料についても測定した。 (9)帯電性 JIS L 1094に準拠して試料を回転させながら
摩擦布(綿:金魚布)で摩擦し、発生した帯電圧を測定
した。上記(5)の洗濯試験後の試料についても測定し
た。 (10)汚れ除去性(SR性) ポリエチレンシ−トAの上にYAKU6×6cmの試験
片を水平に置き、その中央部分に0.1ccの下記に示
す汚染液を滴下する。ついで汚染部分の上にポリエチレ
ンシ−トBを載置してその上に重りをのせる。約1分
後、重りとポリエチレンシ−トBを取り除き、約1時間
放置する。放置後の試験片をJIS L 0217−1
03(遠心脱水洗濯機)に準拠して洗濯し、乾燥後汚染
程度をJIS L 0805に準拠して汚染の程度を
「級」で判定した。 汚染液:ダ−ティモ−タオイルにカ−ボンブラック0.
1重量%添加し、ホモミキサ−で撹拌、混合した液を使
用した。
によって吸水長を測定した。上記(5)の洗濯試験後の
試料についても測定した。 (9)帯電性 JIS L 1094に準拠して試料を回転させながら
摩擦布(綿:金魚布)で摩擦し、発生した帯電圧を測定
した。上記(5)の洗濯試験後の試料についても測定し
た。 (10)汚れ除去性(SR性) ポリエチレンシ−トAの上にYAKU6×6cmの試験
片を水平に置き、その中央部分に0.1ccの下記に示
す汚染液を滴下する。ついで汚染部分の上にポリエチレ
ンシ−トBを載置してその上に重りをのせる。約1分
後、重りとポリエチレンシ−トBを取り除き、約1時間
放置する。放置後の試験片をJIS L 0217−1
03(遠心脱水洗濯機)に準拠して洗濯し、乾燥後汚染
程度をJIS L 0805に準拠して汚染の程度を
「級」で判定した。 汚染液:ダ−ティモ−タオイルにカ−ボンブラック0.
1重量%添加し、ホモミキサ−で撹拌、混合した液を使
用した。
【0045】(11)染色物の濃色性 分光光度計C−2000S型カラ−アナライザ−を用い
て染色物の三刺激値(X,Y,Z)および色度座標
(x,y)を測定し、L* 値を以下の関係式により算出
した。該値が小さい程濃色性が良好である。 L* =116(Y/100)1/3 −16 (12)風合 固定化処理前の試料と固定化処理後の試料の風合を5人
のパネラ−により評価してもらった。評価基準は以下の
通りであり、5人の平均値で示した。 5点:ドライ感が非常に大きいか、またはドライ感と優
れた柔らかさを有している。 4点:ドライ感を有しているかまたはドライ感と柔らか
さを有している。 3点:若干のドライ感を有している。 2点:ドライ感はなく、また若干硬い。 1点:硬く、実用的でない。
て染色物の三刺激値(X,Y,Z)および色度座標
(x,y)を測定し、L* 値を以下の関係式により算出
した。該値が小さい程濃色性が良好である。 L* =116(Y/100)1/3 −16 (12)風合 固定化処理前の試料と固定化処理後の試料の風合を5人
のパネラ−により評価してもらった。評価基準は以下の
通りであり、5人の平均値で示した。 5点:ドライ感が非常に大きいか、またはドライ感と優
れた柔らかさを有している。 4点:ドライ感を有しているかまたはドライ感と柔らか
さを有している。 3点:若干のドライ感を有している。 2点:ドライ感はなく、また若干硬い。 1点:硬く、実用的でない。
【0046】実施例1 エチレン含有量が44モル%、ケン化度が99%である
エチレン−ビニルアルコ−ル系共重合体(以下、Et/
VAと略称する。融点165℃)と、5−ナトリウムス
ルホイソフタル酸5.0モル%含有したポリエチレンテ
レフタレ−ト(以下、SIP−PETと略称する。フェ
ノ−ル/テトラクロロエタン等重量混合溶媒中にて30
℃で測定した極限粘度が0.65)を使用し、Et/V
Aが海、SIP−PETが島となるような複合形態[複
合比:Et/VA:SIP−PET=50:50(重量
比)、島数37島]の複合繊維を、温度270℃で紡糸
し、1000m/分の紡糸速度で巻き取った。ついで得
られた未延伸糸を75℃のホットロ−ラ、120℃の熱
プレ−トに接触させて延伸を施し、75デニ−ル/24
フィラメントの延伸糸を得た。この延伸糸を経糸および
緯糸として使用しタフタ織物を作成した。生機密度は経
糸密度96本/インチ、緯糸密度87本/インチであっ
た。該生機タフタ織物を、糊抜き剤(PAS−60、洛
東化成工業社製)を5g/リットルおよびアクチノ−ル
R−100(松本油脂社製)を0.5g/リットル含む
溶液中に、浴比50:1、温度90℃で1時間浸漬して
糊抜きを行った。ついでプレセットを行い、以下の条件
でアルカリ浸食処理を行い、島成分であるSIP−PE
Tを溶解除去した。繊維軸方向に連通した複数の中空部
を有するEt/VAからなる繊維を得ることができた。
エチレン−ビニルアルコ−ル系共重合体(以下、Et/
VAと略称する。融点165℃)と、5−ナトリウムス
ルホイソフタル酸5.0モル%含有したポリエチレンテ
レフタレ−ト(以下、SIP−PETと略称する。フェ
ノ−ル/テトラクロロエタン等重量混合溶媒中にて30
℃で測定した極限粘度が0.65)を使用し、Et/V
Aが海、SIP−PETが島となるような複合形態[複
合比:Et/VA:SIP−PET=50:50(重量
比)、島数37島]の複合繊維を、温度270℃で紡糸
し、1000m/分の紡糸速度で巻き取った。ついで得
られた未延伸糸を75℃のホットロ−ラ、120℃の熱
プレ−トに接触させて延伸を施し、75デニ−ル/24
フィラメントの延伸糸を得た。この延伸糸を経糸および
緯糸として使用しタフタ織物を作成した。生機密度は経
糸密度96本/インチ、緯糸密度87本/インチであっ
た。該生機タフタ織物を、糊抜き剤(PAS−60、洛
東化成工業社製)を5g/リットルおよびアクチノ−ル
R−100(松本油脂社製)を0.5g/リットル含む
溶液中に、浴比50:1、温度90℃で1時間浸漬して
糊抜きを行った。ついでプレセットを行い、以下の条件
でアルカリ浸食処理を行い、島成分であるSIP−PE
Tを溶解除去した。繊維軸方向に連通した複数の中空部
を有するEt/VAからなる繊維を得ることができた。
【0047】 アルカリ浸食処理条件 水酸化ナトリウム 40g/リットル ベンジルジメチルドデシルアンモニウムクロライド 1g/リットル 浴比 50:1 温度 90℃×180分 次に、固定化処理剤として、1,1,9,9−ビスエチ
レンジオキシノナンを使用して下記に示す処理液中でア
ミノ多糖類(キトサン)を固定した。 固定化処理条件 キトサン(分子量30万、君津化学工業社製) 5%owf 固定化処理剤 15%owf 乳化剤(ラバジョン、有効成分がト゛テ゛シルヘ゛ンセ゛ンスルホン酸ナトリウム、松本油脂社 製) 0.5g/リットル 酢酸 10cc/リットル pH調整剤(マレイン酸) 浴比 50:1 処理時間 40分 なお、処理液は酸溶液中にキトサンを溶解して調整し
た。固定化処理後の繊維の諸性能を表1に示す。保湿性
を有し、汚れ除去性にも優れていた。
レンジオキシノナンを使用して下記に示す処理液中でア
ミノ多糖類(キトサン)を固定した。 固定化処理条件 キトサン(分子量30万、君津化学工業社製) 5%owf 固定化処理剤 15%owf 乳化剤(ラバジョン、有効成分がト゛テ゛シルヘ゛ンセ゛ンスルホン酸ナトリウム、松本油脂社 製) 0.5g/リットル 酢酸 10cc/リットル pH調整剤(マレイン酸) 浴比 50:1 処理時間 40分 なお、処理液は酸溶液中にキトサンを溶解して調整し
た。固定化処理後の繊維の諸性能を表1に示す。保湿性
を有し、汚れ除去性にも優れていた。
【0048】実施例2〜5 実施例1において、pH調整剤をギ酸に代えて、pHが
2.5の溶液中で固定化処理を行った以外(実施例
2)、pH調整剤を酢酸に代えて、pHが4.5の溶液
中で固定化処理を行った以外(実施例3)、固定化処理
剤としてノナンジア−ルを10%owfの濃度で使用し
た溶液中で固定化処理を行った以外(実施例4)、固定
化処理温度を90℃にした以外(実施例5)は同様にし
て、繊維軸方向に連通した複数の中空部を有するEt/
VAからなる繊維へのキトサンの固定化処理を行った。
固定化処理後の繊維の諸性能を表1に示す。固定化処理
剤としてノナンジア−ルを使用した場合には、実施例1
で得られた繊維に比較して保湿性は劣っていたが、30
回洗濯後でも低いながら保湿性は変化していなかった。
保湿性の耐久性には優れていた。
2.5の溶液中で固定化処理を行った以外(実施例
2)、pH調整剤を酢酸に代えて、pHが4.5の溶液
中で固定化処理を行った以外(実施例3)、固定化処理
剤としてノナンジア−ルを10%owfの濃度で使用し
た溶液中で固定化処理を行った以外(実施例4)、固定
化処理温度を90℃にした以外(実施例5)は同様にし
て、繊維軸方向に連通した複数の中空部を有するEt/
VAからなる繊維へのキトサンの固定化処理を行った。
固定化処理後の繊維の諸性能を表1に示す。固定化処理
剤としてノナンジア−ルを使用した場合には、実施例1
で得られた繊維に比較して保湿性は劣っていたが、30
回洗濯後でも低いながら保湿性は変化していなかった。
保湿性の耐久性には優れていた。
【0049】比較例1〜4 実施例1において、固定化処理剤としてグリオキザ−ル
を4%owfの濃度で使用した以外(比較例1)、固定
化処理剤としてホルムアルデヒドを2%owfの濃度で
使用した以外(比較例2)、pH調整剤として酢酸を使
用し、pHが5.5の溶液中で固定化処理を行った以外
(比較例3)、固定化処理温度を135℃で行った以外
(比較例4)は同様にして、繊維軸方向に連通した複数
の中空部を有するEt/VAからなる繊維へのキトサン
の固定化処理を行った。固定化処理後の繊維の諸性能を
表1に示す。固定化処理剤および固定化処理条件が、本
発明と異なるとキトサンの固定化率が悪くなり、したが
って繊維の保湿性の大きな低下が見られると共に、繊維
が硬くなり実用性に欠けるものとなった。また、グリオ
キザ−ルおよびホルムアルデヒドで固定化処理を行った
中空繊維は、中空部が潰れており、満足な保温性を有し
ていなかった。
を4%owfの濃度で使用した以外(比較例1)、固定
化処理剤としてホルムアルデヒドを2%owfの濃度で
使用した以外(比較例2)、pH調整剤として酢酸を使
用し、pHが5.5の溶液中で固定化処理を行った以外
(比較例3)、固定化処理温度を135℃で行った以外
(比較例4)は同様にして、繊維軸方向に連通した複数
の中空部を有するEt/VAからなる繊維へのキトサン
の固定化処理を行った。固定化処理後の繊維の諸性能を
表1に示す。固定化処理剤および固定化処理条件が、本
発明と異なるとキトサンの固定化率が悪くなり、したが
って繊維の保湿性の大きな低下が見られると共に、繊維
が硬くなり実用性に欠けるものとなった。また、グリオ
キザ−ルおよびホルムアルデヒドで固定化処理を行った
中空繊維は、中空部が潰れており、満足な保温性を有し
ていなかった。
【0050】比較例5 実施例2において、固定化処理温度を135℃とした以
外は同様にして、繊維軸方向に連通した複数の中空部を
有するEt/VAからなる繊維へのキトサンの固定化処
理を行った。固定化処理後の繊維の諸性能を表1に示
す。固定化処理温度が高くなると、キトサンの繊維への
固定化率が極端に低くなり、保湿性が悪く、硬い繊維し
か得られなかった。
外は同様にして、繊維軸方向に連通した複数の中空部を
有するEt/VAからなる繊維へのキトサンの固定化処
理を行った。固定化処理後の繊維の諸性能を表1に示
す。固定化処理温度が高くなると、キトサンの繊維への
固定化率が極端に低くなり、保湿性が悪く、硬い繊維し
か得られなかった。
【0051】実施例6 極限粘度0.65のポリエチレンテレフタレ−ト(以
下、PETと略称する)を芯部に、エチレン含有量44
モル%、ケン化度99%、融点165℃のEt/VAを
鞘部とした芯鞘複合繊維[複合比PET:Et/VA=
50/50(重量比)]を紡糸温度260℃、紡糸速度
1000m/分で巻き取った。得られた未延伸糸を75
℃のホットロ−ラ、140℃の熱プレ−トに接触させて
延伸を施し、50デニ−ル/24フィラメントの延伸糸
を得た。この延伸糸を経糸および緯糸に使用し、経糸に
は300T/Mの撚を、緯糸には2500T/MのZ撚
および2500T/MのS撚を施して、2本ずつ交互に
緯打ちを行ったサテンクレ−プを製織した。該生機を、
糊抜き剤(PAS−60、洛東化成工業社製)を5g/
リットルおよびアクチノ−ルR−100(松本油脂社
製)を0.5g/リットル含む溶液中に、浴比50:
1、温度80℃で1時間浸漬し糊抜きを行った。ついで
150℃でプレセットを行い、以下の条件でキトサン、
必要に応じて蛋白質の固定化と同時に染色を施し、還元
洗浄を行った。さらに150℃でファイナルセットを施
し、染色された織物を得た。
下、PETと略称する)を芯部に、エチレン含有量44
モル%、ケン化度99%、融点165℃のEt/VAを
鞘部とした芯鞘複合繊維[複合比PET:Et/VA=
50/50(重量比)]を紡糸温度260℃、紡糸速度
1000m/分で巻き取った。得られた未延伸糸を75
℃のホットロ−ラ、140℃の熱プレ−トに接触させて
延伸を施し、50デニ−ル/24フィラメントの延伸糸
を得た。この延伸糸を経糸および緯糸に使用し、経糸に
は300T/Mの撚を、緯糸には2500T/MのZ撚
および2500T/MのS撚を施して、2本ずつ交互に
緯打ちを行ったサテンクレ−プを製織した。該生機を、
糊抜き剤(PAS−60、洛東化成工業社製)を5g/
リットルおよびアクチノ−ルR−100(松本油脂社
製)を0.5g/リットル含む溶液中に、浴比50:
1、温度80℃で1時間浸漬し糊抜きを行った。ついで
150℃でプレセットを行い、以下の条件でキトサン、
必要に応じて蛋白質の固定化と同時に染色を施し、還元
洗浄を行った。さらに150℃でファイナルセットを施
し、染色された織物を得た。
【0052】 固定化・染色処理条件 キトサン(分子量30万、君津化学工業社製) 1%owf コラ−ゲン(分子量110万、昭和電工社製) 2%owf 固定化処理剤(1,1,9,9-テトラメトキシノナン) 約15%owf 乳化剤(ラバジョン、有効成分がト゛テ゛シルヘ゛ンセ゛ンスルホン酸ナトリウム、松本油脂社 製) 0.5g/リットル 酢酸 10cc/リットル pH調整剤(マレイン酸) 染料(Dianix Tuxedo Black Hconc liquid) 15%owf 染料凝集沈殿防止剤(メイサノ-ルCW、明成化学工業社製) 1%owf 浴比 50:1 処理 115℃×40分(70〜115℃までの昇温速度は1℃ /分) なお、処理液は酸溶液中にキトサンを溶解して調整し
た。
た。
【0053】 還元洗浄 ハイドロサルファイト 1g/リットル 水酸化ナトリウム 1g/リットル アミラジンD 1g/リットル 浴比 50:1 処理 80℃×20分 得られた染色織物の諸性能を表2に示す。保湿性は30
回の洗濯後も変化なく、また帯電性も低く、濃色に染色
されていることがわかる。
回の洗濯後も変化なく、また帯電性も低く、濃色に染色
されていることがわかる。
【0054】実施例7 実施例6において、生機サテンクレ−プをシュリンクサ
−ファ−機を使用して無緊張状態で150℃の乾熱処理
を施し、精練−糊抜きを行った以外は同様にして、固定
化・染色処理を施し、還元洗浄を行った。得られた染色
された織物の諸性能を表2に示す。乾熱処理を施すこと
により繊維の融点が向上し、吸水性も良好となった。
−ファ−機を使用して無緊張状態で150℃の乾熱処理
を施し、精練−糊抜きを行った以外は同様にして、固定
化・染色処理を施し、還元洗浄を行った。得られた染色
された織物の諸性能を表2に示す。乾熱処理を施すこと
により繊維の融点が向上し、吸水性も良好となった。
【0055】実施例8 実施例6において、Et/VAにコラ−ゲンを固定させ
なかった以外は同様にして複合繊維を得、固定化・染色
処理、還元洗浄を行った。得られた染色された織物の諸
性能を表2に示す。キトサンおよびコラ−ゲンの固定に
比較し、キトサンのみの固定では吸放湿性が若干低く、
帯電圧も高いものであった。
なかった以外は同様にして複合繊維を得、固定化・染色
処理、還元洗浄を行った。得られた染色された織物の諸
性能を表2に示す。キトサンおよびコラ−ゲンの固定に
比較し、キトサンのみの固定では吸放湿性が若干低く、
帯電圧も高いものであった。
【0056】比較例6〜7 実施例7において、固定化処理剤としてグリオキザ−ル
を3.5%owfの濃度で使用した以外(比較例6)、
固定化処理剤としてグルタルアルデヒドを6.0%ow
fの濃度で使用した以外(比較例7)は同様にして複合
繊維を得、固定化・染色処理、還元洗浄を行った。得ら
れた染色された織物の諸性能を表2に示す。、繊維の吸
湿率は低く、吸放湿差も小さいものであった。インナ−
として使用した際に、ムレ感が生じた。
を3.5%owfの濃度で使用した以外(比較例6)、
固定化処理剤としてグルタルアルデヒドを6.0%ow
fの濃度で使用した以外(比較例7)は同様にして複合
繊維を得、固定化・染色処理、還元洗浄を行った。得ら
れた染色された織物の諸性能を表2に示す。、繊維の吸
湿率は低く、吸放湿差も小さいものであった。インナ−
として使用した際に、ムレ感が生じた。
【0057】比較例8〜9 実施例7において、pH調整剤として硫酸を使用し、p
Hが1.5の溶液中で固定化・染色処理を行った(比較
例8)。水素イオン濃度が高い側で処理が施されたので
キトサンおよびコラ−ゲンが加水分解されたためか、こ
れらの固定は確認されなかった。また、pH調整剤とし
て酢酸を使用し、pHが5.5の溶液中で固定化・染色
処理を行った(比較例9)。水素イオン濃度が低い側で
処理が施されたのでキトサンおよびコラ−ゲンの固定化
がされず、満足な性能を具備していなかった。
Hが1.5の溶液中で固定化・染色処理を行った(比較
例8)。水素イオン濃度が高い側で処理が施されたので
キトサンおよびコラ−ゲンが加水分解されたためか、こ
れらの固定は確認されなかった。また、pH調整剤とし
て酢酸を使用し、pHが5.5の溶液中で固定化・染色
処理を行った(比較例9)。水素イオン濃度が低い側で
処理が施されたのでキトサンおよびコラ−ゲンの固定化
がされず、満足な性能を具備していなかった。
【0058】実施例9 エチレン含有量が44モル%、ケン化度が99%、融点
が165℃のEt/VAと、イソフタル酸8モル%含有
ポリエチレンテレフタレ−ト(以下、IPA−PETと
略称する)とを用い、複合比がEt/VA:IPA−P
ET=1/2(重量比)の縦割り11層交互貼合わせ型
断面(偏平断面形状;Et/VAは5層)の複合繊維を
紡糸温度270℃、紡糸速度1000m/分で巻き取っ
た。得られた未延伸糸を75℃のホットロ−ラ、140
℃の熱プレ−トに接触させて延伸を施し、75デニ−ル
/24フィラメントの延伸糸を得た。この延伸糸を用い
て28ゲ−ジの丸編みスム−スを編んだ。かかる丸編み
生機をアクチノ−ルR−100(松本油脂社製)を0.
5g/リットル含む溶液中に、浴比50:1、温度80
℃で30分間浸漬し糊抜きを行った。ついで160℃で
プレセットを行い、水酸化ナトリウム20g/リット
ル、85℃、40分間のアルカリ減量処理を施し、上述
の複合繊維を、単糸繊度が0.2デニ−ルのEt/VA
繊維および単糸繊度が0.15デニ−ルのIPA−PE
T繊維からなる丸編み地を得た。この編み地はマイクロ
ファイバ−、ピ−チスキンタッチの良好な風合いを有し
ていた。この丸編み地を下記に示す固定化・染色処理条
件Aで、キトサンの固定化を行うと同時に分散染料によ
る染色をまず行い、還元洗浄を施した。ついで下記に示
す染色条件Bで再度染色を行い、150℃でファイナル
セットを行った。2回の染色後のL* を測定したとこ
ろ、濃色に染色されていることがわかった。
が165℃のEt/VAと、イソフタル酸8モル%含有
ポリエチレンテレフタレ−ト(以下、IPA−PETと
略称する)とを用い、複合比がEt/VA:IPA−P
ET=1/2(重量比)の縦割り11層交互貼合わせ型
断面(偏平断面形状;Et/VAは5層)の複合繊維を
紡糸温度270℃、紡糸速度1000m/分で巻き取っ
た。得られた未延伸糸を75℃のホットロ−ラ、140
℃の熱プレ−トに接触させて延伸を施し、75デニ−ル
/24フィラメントの延伸糸を得た。この延伸糸を用い
て28ゲ−ジの丸編みスム−スを編んだ。かかる丸編み
生機をアクチノ−ルR−100(松本油脂社製)を0.
5g/リットル含む溶液中に、浴比50:1、温度80
℃で30分間浸漬し糊抜きを行った。ついで160℃で
プレセットを行い、水酸化ナトリウム20g/リット
ル、85℃、40分間のアルカリ減量処理を施し、上述
の複合繊維を、単糸繊度が0.2デニ−ルのEt/VA
繊維および単糸繊度が0.15デニ−ルのIPA−PE
T繊維からなる丸編み地を得た。この編み地はマイクロ
ファイバ−、ピ−チスキンタッチの良好な風合いを有し
ていた。この丸編み地を下記に示す固定化・染色処理条
件Aで、キトサンの固定化を行うと同時に分散染料によ
る染色をまず行い、還元洗浄を施した。ついで下記に示
す染色条件Bで再度染色を行い、150℃でファイナル
セットを行った。2回の染色後のL* を測定したとこ
ろ、濃色に染色されていることがわかった。
【0059】 A.固定化・染色処理条件 キトサン(分子量35万、君津化学工業社製) 10%owf 固定化処理剤(1,1,9,9-テトラメトキシノナン) 15%owf 乳化剤(ラバジョン、有効成分がト゛テ゛シルヘ゛ンセ゛ンスルホン酸ナトリウム、松本油脂社 製) 0.5g/リットル 酢酸 10cc/リットル pH調整剤(マレイン酸) 染料(Dianix Tuxedo Black Hconc liquid) 15%owf 染料凝集沈殿防止剤(メイサノ-ルCW、明成化学工業社製) 1%owf 浴比 50:1 処理 115℃×40分(70〜115℃までの昇温速度は1℃ /分) なお、処理液は酸溶液中にキトサンを溶解して調整し
た。
た。
【0060】 還元洗浄 ハイドロサルファイト 1g/リットル 水酸化ナトリウム 1g/リットル アミラジンD 1g/リットル 浴比 50:1 処理 80℃×20分
【0061】 B.染色条件 染料(Suminol Milling Black VLG:酸性染料) 5%owf 酢酸アンモニウム 5%owf 酢酸 2%owf 浴比 50:1 温度 100℃×40分 得られた染色織物の諸性能を表3に示す。染色された丸
編み地の諸性能を表3に示す。
編み地の諸性能を表3に示す。
【0062】比較例10 実施例10において、固定化処理剤としてグリオキザ−
ルを使用して3.5%owfの濃度の溶液中で固定化・
染色処理を行った以外は同様にして、複合繊維を得、ア
ルカリ分割処理を行い、キトサンの固定化・分散染料に
よる染色処理を行った。ついで還元洗浄を行い、酸性染
料を使用して再度染色を施した。染色された丸編み地の
諸性能を表3に示す。実施例10で得られた染色物に比
較して吸放湿性が低く、還元洗浄後の分散染料の脱落が
大きく、また酸性染料による濃色性の向上効果も見られ
なかった。
ルを使用して3.5%owfの濃度の溶液中で固定化・
染色処理を行った以外は同様にして、複合繊維を得、ア
ルカリ分割処理を行い、キトサンの固定化・分散染料に
よる染色処理を行った。ついで還元洗浄を行い、酸性染
料を使用して再度染色を施した。染色された丸編み地の
諸性能を表3に示す。実施例10で得られた染色物に比
較して吸放湿性が低く、還元洗浄後の分散染料の脱落が
大きく、また酸性染料による濃色性の向上効果も見られ
なかった。
【0063】比較例11〜12 実施例10において、pH調整剤として硫酸を使用し、
pHが1.5の溶液中で固定化・分散染料による染色処
理を行い、還元洗浄、酸性染料による染色処理を行った
(比較例11)。水素イオン濃度が高い側で処理が施さ
れたのでキトサンの固定化が見られず、したがって濃色
効果も見られなかった。また、pH調整剤として酢酸を
使用し、pHが5.5の溶液中で固定化・分散染料によ
る染色処理を行い、還元洗浄、酸性染料による染色処理
を行った(比較例12)。水素イオン濃度が低い側で処
理が施されたのでキトサンの固定化が見られず、したが
って濃色効果も見られなかった。
pHが1.5の溶液中で固定化・分散染料による染色処
理を行い、還元洗浄、酸性染料による染色処理を行った
(比較例11)。水素イオン濃度が高い側で処理が施さ
れたのでキトサンの固定化が見られず、したがって濃色
効果も見られなかった。また、pH調整剤として酢酸を
使用し、pHが5.5の溶液中で固定化・分散染料によ
る染色処理を行い、還元洗浄、酸性染料による染色処理
を行った(比較例12)。水素イオン濃度が低い側で処
理が施されたのでキトサンの固定化が見られず、したが
って濃色効果も見られなかった。
【0064】比較例13 実施例10において、キトサンを固定させなかった以外
は同様にして複合繊維を得、アルカリ分割処理、分散染
料および酸性染料による染色処理を行い、還元洗浄を施
した。キトサンが固定されていないために、吸湿性、吸
放湿性は非常に低く、還元洗浄により染料がほとんど脱
落して、染色が施されていないようであった。また還元
洗浄後の酸性染料による染色においてもキトサンの固定
がないので、染色されることはなかった。
は同様にして複合繊維を得、アルカリ分割処理、分散染
料および酸性染料による染色処理を行い、還元洗浄を施
した。キトサンが固定されていないために、吸湿性、吸
放湿性は非常に低く、還元洗浄により染料がほとんど脱
落して、染色が施されていないようであった。また還元
洗浄後の酸性染料による染色においてもキトサンの固定
がないので、染色されることはなかった。
【0065】実施例10 実施例9において、固定化処理剤として1,1,9,9
−ビスエチレンジオキシノナンとノナンジア−ルとを、
それぞれ12%owf、3%owfの濃度で使用した以
外は同様にして、複合繊維を得、アルカリ分割処理、染
色処理を行い、還元洗浄、再度の染色処理を施した。p
Hが3.0の酸性下では、染色時にノナンジア−ルが分
解してしまい、キトサンの固定が1,1,9,9−ビス
エチレンジオキシノナンのみで行われていることにな
り、キトサン固定化の収率が悪くなり、実施例10で得
られた編み地に比較して濃色性は劣っていたが、比較例
13で得られた編み地に比較すると、濃色に染色されて
いた。
−ビスエチレンジオキシノナンとノナンジア−ルとを、
それぞれ12%owf、3%owfの濃度で使用した以
外は同様にして、複合繊維を得、アルカリ分割処理、染
色処理を行い、還元洗浄、再度の染色処理を施した。p
Hが3.0の酸性下では、染色時にノナンジア−ルが分
解してしまい、キトサンの固定が1,1,9,9−ビス
エチレンジオキシノナンのみで行われていることにな
り、キトサン固定化の収率が悪くなり、実施例10で得
られた編み地に比較して濃色性は劣っていたが、比較例
13で得られた編み地に比較すると、濃色に染色されて
いた。
【0066】
【表1】
【0067】
【表2】
【0068】
【表3】
【0069】
【発明の効果】本発明の繊維は繊維を構成するポリマ−
にアミノ多糖類、必要に応じて蛋白質が固定化されてい
るので、優れた保湿性、吸湿性、吸放湿性を有し、皮膚
に直接接する素材として非常に好適である。また、アミ
ノ多糖類、蛋白質の固定化と同時に染色が同時に行われ
るので工程性の簡略にもつながる。さらにアミノ多糖
類、蛋白質を固定化するポリマ−としてエチレン−ビニ
ルアルコ−ル系共重合体を使用すると、上述の性能を具
備しているのみならず、染料の吸尽性が良好で濃色に染
色でき、発色性に優れた繊維を得ることができる。ま
た、エチレン−ビニルアルコ−ル系共重合体からなり、
濃色化が困難であった極細繊維も、アミノ多糖類を固定
するとともに分散染料で染色し、ついで酸性染料により
再染色を施すことにより、濃色化が容易となる。
にアミノ多糖類、必要に応じて蛋白質が固定化されてい
るので、優れた保湿性、吸湿性、吸放湿性を有し、皮膚
に直接接する素材として非常に好適である。また、アミ
ノ多糖類、蛋白質の固定化と同時に染色が同時に行われ
るので工程性の簡略にもつながる。さらにアミノ多糖
類、蛋白質を固定化するポリマ−としてエチレン−ビニ
ルアルコ−ル系共重合体を使用すると、上述の性能を具
備しているのみならず、染料の吸尽性が良好で濃色に染
色でき、発色性に優れた繊維を得ることができる。ま
た、エチレン−ビニルアルコ−ル系共重合体からなり、
濃色化が困難であった極細繊維も、アミノ多糖類を固定
するとともに分散染料で染色し、ついで酸性染料により
再染色を施すことにより、濃色化が容易となる。
Claims (22)
- 【請求項1】主として下記式(1)で示される化合物を
介してアミノ多糖類が固定されてなる、反応性の水酸基
またはアミノ基を有するポリマ−からなる繊維。 【化1】 - 【請求項2】主として下記式(1)で示される化合物を
介してアミノ多糖類および蛋白質が固定されてなる、反
応性の水酸基またはアミノ基を有するポリマ−からなる
繊維。 【化2】 - 【請求項3】ポリマ−がエチレン−ビニルアルコ−ル系
共重合体であることを特徴とする請求項1または2記載
の繊維。 - 【請求項4】主として下記式(1)で示される化合物を
介してアミノ多糖類が固定されてなるエチレン−ビニル
アルコ−ル系共重合体と、他の繊維形成性ポリマ−から
なる繊維。 【化3】 - 【請求項5】主として下記式(1)で示される化合物を
介してアミノ多糖類および蛋白質が固定されてなるエチ
レン−ビニルアルコ−ル系共重合体と、他の繊維形成性
ポリマ−からなる繊維。 【化4】 - 【請求項6】繊維軸方向に連通する中空部を少なくとも
1つ有することを特徴とする請求項1〜5いずれかに記
載の繊維。 - 【請求項7】中空部の繊維断面積に対する割合が30%
以上であることを特徴とする請求項6記載の繊維。 - 【請求項8】請求項1〜7記載の繊維を主体繊維とする
繊維製品。 - 【請求項9】反応性の水酸基またはアミノ基を有するポ
リマ−からなる繊維を、pHが2.0〜5.0の酸性下
で、主として下記式(1)で示される化合物とアミノ多
糖類を含有する溶液中に浸漬し、90℃以上、130℃
以下の温度で処理することを特徴とする繊維の製造方
法。 【化5】 - 【請求項10】反応性の水酸基またはアミノ基を有する
ポリマ−からなる繊維を、pHが2.0〜5.0の酸性
下で、主として下記式(1)で示される化合物とアミノ
多糖類と蛋白質を含有する溶液中に浸漬し、90℃以
上、130℃以下の温度で処理することを特徴とする繊
維の製造方法。 【化6】 - 【請求項11】ポリマ−がエチレン−ビニルアルコ−ル
系共重合体であることを特徴とする請求項9または10
記載の繊維の製造方法。 - 【請求項12】エチレン−ビニルアルコ−ル系共重合体
と、他の繊維形成性ポリマ−からなる繊維を、pHが
2.0〜5.0の酸性下で、主として下記式(1)で示
される化合物とアミノ多糖類を含有する溶液中に浸漬
し、90℃以上、130℃以下の温度で処理することを
特徴とする繊維の製造方法。 【化7】 - 【請求項13】エチレン−ビニルアルコ−ル系共重合体
と、他の繊維形成性ポリマ−からなる繊維を、pHが
2.0〜5.0の酸性下で、主として下記式(1)で示
される化合物とアミノ多糖類と蛋白質を含有する溶液中
に浸漬し、90℃以上、130℃以下の温度で処理する
ことを特徴とする繊維の製造方法。 【化8】 - 【請求項14】エチレン−ビニルアルコ−ル系共重合体
からなる繊維を、pHが2.0〜5.0の酸性下で、主
として下記式(1)で示される化合物とアミノ多糖類と
染料を含有する溶液中に浸漬し、90℃以上、130℃
以下の温度で処理することを特徴とする繊維の染色方
法。 【化9】 - 【請求項15】エチレン−ビニルアルコ−ル系共重合体
からなる繊維を、pHが2.0〜5.0の酸性下で、主
として下記式(1)で示される化合物とアミノ多糖類と
蛋白質と染料を含有する溶液中に浸漬し、90℃以上、
130℃以下の温度で処理することを特徴とする繊維の
染色方法。 【化10】 - 【請求項16】エチレン−ビニルアルコ−ル系共重合体
と、他の繊維形成性ポリマ−からなる繊維を、pHが
2.0〜5.0の酸性下で、主として下記式(1)で示
される化合物とアミノ多糖類と染料を含有する溶液中に
浸漬し、90℃以上、130℃以下の温度で処理するこ
とを特徴とする繊維の染色方法。 【化11】 - 【請求項17】エチレン−ビニルアルコ−ル系共重合体
と、他の繊維形成性ポリマ−からなる繊維を、pHが
2.0〜5.0の酸性下で、主として下記式(1)で示
される化合物とアミノ多糖類と蛋白質と染料を含有する
溶液中に浸漬し、90℃以上、130℃以下の温度で処
理することを特徴とする繊維の染色方法。 【化12】 - 【請求項18】エチレン−ビニルアルコ−ル系共重合体
と、他の繊維形成性ポリマ−からなる繊維を、主として
下記式(1)で示される化合物とアミノ多糖類と分散染
料を含有する溶液中に浸漬して染色した後、酸性染料ま
たは金属錯塩染料を含有する溶液中に浸漬して染色を施
すことを特徴とする繊維の染色方法。 【化13】 - 【請求項19】エチレン−ビニルアルコ−ル系共重合体
と、他の繊維形成性ポリマ−からなる繊維を、主として
下記式(1)で示される化合物とアミノ多糖類と蛋白質
と分散染料を含有する溶液中に浸漬して染色した後、酸
性染料または金属錯塩染料を含有する溶液中に浸漬して
染色を施すことを特徴とする繊維の染色方法。 【化14】 - 【請求項20】前処理として、エチレン−ビニルアルコ
−ル系共重合体の融点以下の温度で乾熱処理を施すこと
を特徴とする請求項11〜13記載の繊維の製造方法。 - 【請求項21】前処理として、エチレン−ビニルアルコ
−ル系共重合体の融点以下の温度で乾熱処理を施すこと
を特徴とする請求項14〜19記載の繊維の染色方法。 - 【請求項22】下記式(1)で示される化合物を必須成
分として含む、反応性の水酸基またはアミノ基を有する
ポリマ−からなる繊維へのアミノ多糖類および蛋白質の
固定化剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9196796A JPH1143818A (ja) | 1997-07-23 | 1997-07-23 | 保湿性繊維、その製造方法およびその染色方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9196796A JPH1143818A (ja) | 1997-07-23 | 1997-07-23 | 保湿性繊維、その製造方法およびその染色方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1143818A true JPH1143818A (ja) | 1999-02-16 |
Family
ID=16363802
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9196796A Pending JPH1143818A (ja) | 1997-07-23 | 1997-07-23 | 保湿性繊維、その製造方法およびその染色方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1143818A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE102005011719A1 (de) * | 2005-03-15 | 2006-09-28 | Clariant Produkte (Deutschland) Gmbh | Wasch- und Reinigungsmittel enthaltend Acetale als organische Lösemittel |
| JP4879273B2 (ja) * | 2005-10-15 | 2012-02-22 | コグニス・アイピー・マネージメント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング | 繊維製品の仕上げ |
| CN113439889A (zh) * | 2021-03-25 | 2021-09-28 | 诸暨民创袜业有限公司 | 一种无甲醛高耐磨儿童防滑棉袜 |
| CN113863012A (zh) * | 2021-10-21 | 2021-12-31 | 罗莱生活科技股份有限公司 | 一种聚酯纤维与棉纤维混纺面料及其制备工艺 |
| CN119699106A (zh) * | 2024-12-25 | 2025-03-28 | 重庆市林业科学研究院 | 一种提高桢楠大苗移栽成活率的方法 |
-
1997
- 1997-07-23 JP JP9196796A patent/JPH1143818A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE102005011719A1 (de) * | 2005-03-15 | 2006-09-28 | Clariant Produkte (Deutschland) Gmbh | Wasch- und Reinigungsmittel enthaltend Acetale als organische Lösemittel |
| US7632793B2 (en) | 2005-03-15 | 2009-12-15 | Clariant Produkte (Deutschland) Gmbh | Washing and cleaning agents containing acetals as organic solvents |
| JP4879273B2 (ja) * | 2005-10-15 | 2012-02-22 | コグニス・アイピー・マネージメント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング | 繊維製品の仕上げ |
| CN113439889A (zh) * | 2021-03-25 | 2021-09-28 | 诸暨民创袜业有限公司 | 一种无甲醛高耐磨儿童防滑棉袜 |
| CN113863012A (zh) * | 2021-10-21 | 2021-12-31 | 罗莱生活科技股份有限公司 | 一种聚酯纤维与棉纤维混纺面料及其制备工艺 |
| CN113863012B (zh) * | 2021-10-21 | 2023-11-28 | 罗莱生活科技股份有限公司 | 一种聚酯纤维与棉纤维混纺面料及其制备工艺 |
| CN119699106A (zh) * | 2024-12-25 | 2025-03-28 | 重庆市林业科学研究院 | 一种提高桢楠大苗移栽成活率的方法 |
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