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JPH11339564A - ポリエチレン系樹脂組成物および自己支持型ケーブル - Google Patents

ポリエチレン系樹脂組成物および自己支持型ケーブル

Info

Publication number
JPH11339564A
JPH11339564A JP17060898A JP17060898A JPH11339564A JP H11339564 A JPH11339564 A JP H11339564A JP 17060898 A JP17060898 A JP 17060898A JP 17060898 A JP17060898 A JP 17060898A JP H11339564 A JPH11339564 A JP H11339564A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molecular weight
density
cable
resin composition
weight distribution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17060898A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuhiko Inoue
達彦 井上
Makoto Okazawa
真 岡沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NUC Corp
Original Assignee
Nippon Unicar Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Unicar Co Ltd filed Critical Nippon Unicar Co Ltd
Priority to JP17060898A priority Critical patent/JPH11339564A/ja
Publication of JPH11339564A publication Critical patent/JPH11339564A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Organic Insulating Materials (AREA)
  • Insulated Conductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】加工性、支持線の引抜強度、低温脆性、高温特
性、耐定ひずみ環境応力亀裂性、耐摩耗性等に優れる、
自己支持型ケーブルシース用組成物の提供。 【解決手段】メルトマスフローレート(MFR)0.0
1〜5.0g/10分、密度0.90〜0.94g/m
l、分子量分布10〜30の直鎖状のエチレン−α−オ
レフィン共重合体(A)とMFR0.5〜50g/10
分、密度0.90〜0.94g/ml、分子量分布1.
5〜6.0の直鎖状のエチレン−α−オレフィン共重合
体(B)とを混合比(A):(B)=95〜30:5〜
70(重量%)で含む樹脂組成物。該組成物100重量
部にMFR0.01〜5g/10分、密度0.90〜
0.93g/ml、分子量分布3〜15の高圧法低密度
ポリエチレンを70重量部まで混合した樹脂組成物。上
記組成物で被覆した自己支持型ケーブル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリエチレン系樹脂
組成物および自己支持型ケーブルに関するものであり、
より詳しくは、自己支持型ケーブルにおいて、支持線と
の密着度が良好であり、脆化温度が低く(低温脆性に優
れ)、耐摩耗性に優れ、加工性が良好であるケーブルシ
ース用組成物および該組成物を用いて得られる自己支持
型ケーブルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】電気あるいは光通信用や給電用のケーブ
ルを電柱に架設する場合、ケーブル単体では引張強度が
不十分で、断線したり電気的特性が劣化する等の不都合
を生じる。このため、従来、ケーブル本体と平行に鋼縒
り線等からなる補強用の支持線を配設し、両者を一体化
した自己支持型ケーブルが用いられている。
【0003】この自己支持型ケーブルの利点として、ケ
ーブルの補強効果の他に、一般的に着雪の成長が丸形ケ
ーブルより少ない、支持線が絶縁されているので混触、
腐食等がない、支持線を配置すると静電誘導電圧を軽減
できる等が挙げられている。このような自己支持型ケー
ブルに用いるシース材料として、従来、高圧ラジカル重
合法による、いわゆる高圧法低密度ポリエチレンがポリ
塩化ビニルに比べ加工性が良好で、低温での脆化が少な
いこと等から広く用いられてきた。しかし、シース層と
して用いる場合、耐摩耗性および耐定ひずみ環境応力亀
裂性(ESCR)がやや劣る問題があり、また寒冷地で
長期にわたり使用する場合、その信頼性をさらに向上さ
せるために、より高い低温脆性を持つシース材料が望ま
れているのが現状である。低温脆性を改善するために、
高圧法低密度ポリエチレンにエチレン−酢酸ビニル共重
合体またはエチレン−アクリル酸エチル共重合体等の極
性基を持つ結晶化度の低いエチレン系共重合体を配合す
ることが考えられるが、この場合、シース表面の硬度が
低下し、耐摩耗性も低下するため、ケーブルの長期使用
信頼性に問題を生じる可能性がある。また、結晶化度の
低い前記エチレン系共重合体の配合に起因して通常融点
が低下するため、高温時の信頼性も低下することにな
る。これらの問題点を改善する方法として、分子量分布
の広い直鎖状エチレン−α−オレフィン共重合体を使用
することが考えられる。この場合、加工性を維持し、耐
摩耗性を改良することが可能であるが、支持線に対する
引抜強度が高圧ラジカル重合法による低密度ポリエチレ
ンに比べて劣ることが判明している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は、加工性、支持線の引抜強度が従来使用されている高
圧法低密度ポリエチレンと同等ないしはより優れ、低温
脆性、高温特性、耐定ひずみ環境応力亀裂性に優れ、か
つ表面硬度が高く耐摩耗性に優れるシース用樹脂組成物
および該組成物から製造される自己支持型ケーブルを提
供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
について鋭意検討を重ねた結果、特定の比率で配合した
特定のポリエチレン系樹脂の組合せからなる樹脂組成物
により、上記課題を解決できることを見出し、本発明を
完成させた。
【0006】すなわち、本発明は、メルトマスフローレ
ート0.01〜5.0g/10分、密度0.90〜0.
94g/ml、分子量分布Mw/Mn10〜30である
実質的に直鎖状のエチレン−α−オレフィン共重合体
(A)とメルトマスフローレート0.5〜50g/10
分、密度0.90〜0.94g/ml、分子量分布Mw
/Mn1.5〜6.0である実質的に直鎖状のエチレン
−α−オレフィン共重合体(B)とからなり、その重量
%での混合比(A):(B)が95〜30:5〜70で
あることを特徴とする自己支持型ケーブル被覆用ポリエ
チレン系樹脂組成物に関する。本発明はまた、上記
(A)成分と(B)成分とからなる本発明のポリエチレ
ン系樹脂組成物100重量部に対してメルトマスフロー
レート0.01〜5.0g/10分、密度0.90〜
0.93g/ml、分子量分布Mw/Mn3〜15であ
る高圧法低密度ポリエチレン(C)を70重量部まで混
合したことを特徴とする自己支持型ケーブル被覆用ポリ
エチレン系樹脂組成物に関する。さらに、本発明は、上
記本発明のポリエチレン系樹脂組成物で被覆したことを
特徴とする自己支持型ケーブルに関する。
【0007】本発明において、実質的に直鎖状のエチレ
ン−α−オレフィン共重合体とは、樹脂成分(A)およ
び(B)ともに、チーグラー系触媒、フィリップス系触
媒、スタンダート系触媒に代表されるマルチサイト触媒
またはメタロセン触媒に代表されるシングルサイト触媒
を用いてエチレンとα−オレフィンを共重合させて製造
されるものである。
【0008】ここで、チーグラー系触媒とは、チタン化
合物やバナジウム化合物等の遷移金属化合物からなる主
触媒、有機アルミニウム等の有機金属化合物からなる助
触媒およびケイ素、チタン、マグネシウム等の酸化物か
らなる触媒担体から構成される触媒である。フィリップ
ス系触媒とは、酸化クロムからなる主触媒と、アルミニ
ウム等の酸化物からなる触媒担体から構成される触媒で
ある。そしてスタンダート系触媒とは、酸化モリブデン
からなる主触媒と、アルミニウム等の酸化物からなる触
媒担体から構成される触媒である。
【0009】また、シングルサイト触媒とは、シクロペ
ンタジエニル骨格を有する配位子を含む周期表第3族ま
たは第4族の遷移金属化合物からなる主触媒と、有機ア
ルミニウム化合物等の助触媒とから構成される触媒であ
る。上記遷移金属化合物は、シクロペンタジエニル骨格
を有する配位子を通常1〜3個有し、そして2個以上有
する場合は架橋基により配位子が相互に結合していても
よい。また、他の遷移金属化合物の例として、下式
(1)で表されるシクロペンタジエニル骨格を有する配
位子と別の配位子と遷移金属原子とが環を形成するもの
が挙げられる: (式中、Cpは前記シクロペンタジエニル骨格を有する
配位子を表し、Xは水素原子、ハロゲン原子、炭素原子
数1ないし20のアルキル基、アリールシリル基、アリ
ールオキシ基、アルコキシ基、アミド基、シリルオキシ
基等を表し、YはSiR2 ,CR2 ,SiR2 Si
2 ,CR2 CR2 ,CR=CR,SiR2 CR2 ,B
2 およびBRからなる群から選択される2価の基を表
し、Zは−O−,−S−,−NR−,−PR−で表され
る2価の基またはOR,SR,NR2 およびPR2 から
なる群から選択される2価の中性リガンドを表し、Rは
水素原子、炭素原子数1ないし20のアルキル基、アリ
ール基、シリル基、ハロゲン化アルキル基、ハロゲン化
アリール基を表すが、Y、ZまたはYとZ両方からの2
個以上のR基は縮合環系を形成し、そしてMは周期表第
3族または第4族の遷移金属原子を表す)。また、シン
グルサイト触媒は、必要に応じて無機または有機化合物
の担体に担持して使用されてもよい。該担体としては無
機または有機化合物の多孔質酸化物が好ましい。
【0010】従来のチーグラー系触媒等は、性質の異な
った活性点が混在しているのでマルチサイト触媒(MS
C)と呼ばれ、目的の分子量以外の低分子量成分も同時
に重合される。これに対し、メタロセン触媒等は、活性
点が均一なのでシングルサイト触媒(SSC)と呼ば
れ、狭い分子量分布の均質なポリマーが得られ、加工性
に関与する分子量分布、製品特性に関与する組成分布を
任意にコントロールすることができる。
【0011】本発明におけるエチレン−α−オレフィン
共重合体を製造するためのα−オレフィンとしては、炭
素原子数3ないし20、好ましくは炭素原子数3ないし
12のもの、具体的にはプロピレン、1−ブテン、4−
メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、
1−デセン、1−ドデセン等が挙げられる。これらのα
−オレフィンの含有量は、通常30モル%以下、好まし
くは20モル%以下の範囲で選択されることが望まし
い。
【0012】上記エチレン−α−オレフィン共重合体の
重合には、好ましくは溶液重合法、懸濁重合法、スラリ
ー重合法、気相重合法等の方法を使用することができ
る。一般的に、重合の際の温度は0〜250℃であり、
圧力は高圧(50MPa以上)、中圧(10〜50MP
a)または低圧(常圧〜10MPa)である。
【0013】本発明において樹脂成分(A)として使用
する実質的に直鎖状のエチレン−α−オレフィン共重合
体は、上記したようにメルトマスフローレート(MF
R)が0.01〜5.0g/10分、密度が0.90〜
0.94g/ml、分子量分布Mw/Mnが10〜30
である。MFRが0.01g/10分未満であると、被
覆速度が低下し、また重合が困難であり実用上好ましく
なく、5.0g/10分を越えると、機械的強度、低温
脆性、耐環境応力亀裂性が不十分となる。密度が0.9
0g/ml未満であると、耐摩耗性が不十分であり、
0.94g/mlを越えると、可撓性が不十分であり、
また低温脆性が劣り、望ましくない。さらに、分子量分
布が10未満であると加工性が劣り、30を越えると強
度低下が大きく、望ましくない。なお、Mwは重量平均
分子量であり、Mnは数平均分子量である。
【0014】本発明において樹脂成分(B)として使用
する実質的に直鎖状のエチレン−α−オレフィン共重合
体は、上記したようにMFRが0.5〜50g/10
分、密度が0.90〜0.94g/ml、分子量分布M
w/Mnが1.5〜6.0である。MFRが0.5g/
10分未満であると、被覆速度が低下し、また重合が困
難であり実用上好ましくなく、50g/10分を越える
と、機械的強度、低温脆性、耐環境応力亀裂性が不十分
となる。密度が0.90g/ml未満であると、耐摩耗
性が不十分であり、0.94g/mlを越えると、可撓
性が不十分であり、また低温脆性が劣り望ましくない。
さらに、分子量分布が1.5未満であると実際的に重合
が困難で、しかも加工性に劣り、6.0を越えると強度
低下が大きく、望ましくない。(B)成分の分子量分布
は好ましくは2.5〜5.0である。
【0015】また、上記(A)成分と(B)成分との混
合比率は、(A)成分95〜30重量%に対し、(B)
成分5〜70重量%である。(A)成分が95重量%を
越えると(すなわち(B)成分が5重量%未満である
と)、支持線に対する密着性が劣り、また、(A)成分
が30重量%未満であると(すなわち(B)成分が70
重量%を越えると)、加工時にシース表面が鮫肌状を呈
しやすくなり、またモーター負荷も高くなるため、望ま
しくない。なお、上記(A)成分および(B)成分につ
いて必要なMFRを得る等の目的で、2種以上のエチレ
ン−α−オレフィン共重合体をブレンドすることによ
り、それぞれの樹脂成分を本発明の上記物性値範囲とし
てもよい。
【0016】本発明において樹脂成分(C)として所望
により使用される高圧法低密度ポリエチレンは、例えば
反応温度150〜350℃、反応圧力100〜300M
Paの条件下、有機過酸化物等のラジカル重合触媒を用
いてエチレンを重合させることにより製造することがで
きるものであり、MFRが0.01〜5.0g/10
分、密度が0.90〜0.93g/ml、分子量分布が
Mw/Mn3〜15の範囲のものである。MFRが0.
01g/10分未満であると、被覆速度が低下し、また
重合が困難であり実用上好ましくなく、5.0g/10
分を越えると、機械的強度、耐低温脆性、耐環境応力亀
裂性が不十分となり、望ましくない。密度が0.90g
/ml未満であると、耐摩耗性が不十分であり、0.9
3g/mlを越えると、可撓性が不十分であり、また耐
低温脆性が劣り望ましくない。分子量分布Mw/Mnが
3未満であると加工性が劣り、15を越えると機械的強
度の低下が大きく望ましくない。上記高圧法低密度ポリ
エチレンを(C)成分として使用する場合、該(C)成
分は上記(A)成分と(B)成分とからなる組成物10
0重量部に対して、70重量部まで配合される。これは
上記(C)成分の配合量が70重量部を越えると、耐摩
耗性、耐低温脆性が不十分となり望ましくないことによ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明のポリエチレン系樹脂組成
物とするには、上記(A)成分と(B)成分、それに任
意成分として(C)成分とを予め溶融混練する、固体の
まま混合する、または押出機に直接自動供給装置等によ
り所定の比率になるように供給する等、種々の方法を採
ることができる。本発明において、(A)成分、(B)
成分および(C)成分のそれぞれの形状については特に
限定されないが、上記の組成物とする操作の際に、予め
溶融混練する以外の方法を採用する場合、各成分が均一
に分散しやすくし、そして、押出機供給途中の分離と押
出機内での不均一な溶融を防止して均一な押出被覆物を
得るため、各成分の粒径、形状が類似していることが好
ましい。上記各成分には、シース材料として要求される
耐熱性、耐候性等を付与するために、酸化防止剤、紫外
線吸収剤、光安定剤、カーボンブラック等が通常添加さ
れ、また必要に応じてスリップ剤、滑剤、無機充填剤等
が添加され得る。これらの添加剤は、(A)、(B)お
よび(C)の各成分に添加しても、いずれか1または2
の成分のみに添加してもよく、また(A)成分、(B)
成分および(C)成分からなる群から選択される2種以
上の組成物に添加してもよい。
【0018】また、本発明のポリエチレン系樹脂組成物
には、耐摩耗性、低温脆性、耐定ひずみ環境応力亀裂性
を損なわない範囲で、中密度ポリエチレンまたは高密度
ポリエチレンや、本発明に包含されるもの以外の直鎖状
エチレン−α−オレフィン共重合体または高圧法低密度
ポリエチレンの他、極性基を持つエチレン系共重合体ま
たはエチレンプロピレンゴム等の合成ゴム等を添加して
もよい。
【0019】上記した本発明のポリエチレン系樹脂組成
物でケーブル本体およびその支持線を被覆して製造され
る自己支持型ケーブルもまた本発明を構成することは既
述したが、該ケーブルはそれ自体公知の方法により製造
され得る。なお、本発明の自己支持型ケーブルはそのシ
ース層の材料として本発明のポリエチレン系樹脂組成物
を使用するものであるが、該シース層における耐摩耗性
等を高めるため架橋構造をとることも可能である。架橋
の方法としては、公知の化学架橋、照射架橋または水架
橋等の技術を使用することが可能である。また、ケーブ
ル本体とほぼ平行に配設される鋼縒り線等からなる補強
用の支持線に対する密着強度をさらに改善する目的で、
樹脂組成物の押出に先立ち、上記支持線上の油分等を除
去するためにメタノール、アセトン等の有機溶媒で洗浄
したり、支持線を予熱してもよい。本発明の自己支持型
ケーブルは、電気もしくは光通信または給電のためのケ
ーブル等として使用され得る。
【0020】
【実施例】次に実施例に基づいて本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。まず最初に、本実施例で用いられた樹脂や自己支
持型ケーブルの物性の測定方法および測定条件ならびに
上記ケーブルの加工条件について説明し、次に本発明の
実際の実施例および対比のための比較例を示す。
【0021】測定方法,測定条件および加工条件 (1)メルトマスフローレート(MFR):JIS K
7210に準拠した。単位はg/10分。 (2)密度:JIS K7112に準拠した。単位はg
/ml。 (3)分子量,分子量分布:サイズ排除クロマトグラフ
ィー(SEC)により測定した。 (4)吐出圧:圧力センサーを用い押出機ネック部で測
定を行った。単位はkg/cm2 。 (5)引抜力:ダイ押出温度230℃で7×1.8mm
(18sq)の高耐食鋼縒り線を洗浄や予熱等を行わず
ケーブル外径が7.4mm(シース厚1.0mm)とな
るように被覆した。なお、ダイス直径7.5mm、ニッ
プル直径5.5mm、線速度10m/分で行った。被覆
されたケーブルを長さ20cmに切断し、この切り出し
たケーブルの上端、下端をそれぞれ5cmずつ剥がし中
央部のみシース層が10cm残るようにし、引張試験機
を用いてこのサンプルの支持線引抜テストを行う(単位
はkgf)。この値が30kgf以上あれば実用上問題
ないと判断される。 (6)耐摩耗指数:ASTM D630に準拠して測定
した。 (7)脆化温度:JIS K7216に準拠し、ノッチ
付F0 で測定した。単位は℃。 (8)加熱変形:JIS C3005に準拠し、100
℃、荷重3kgとして測定した。単位は%。 (9)耐定ひずみ環境応力亀裂性(ESCR):JIS
K6760に準拠し、F0 で測定した。 (10)加工条件:以下の各条件を採用した。 押出機径(50mm),ダイス径(7.5mm),ケー
ブル外径(7.4mm),支持線〔7×1.8mm(1
8sq)高耐食鋼縒り線〕,L/D(24/1),ニッ
プル径(5.5mm),シース厚み(1.0mm) なお、比較例2以外はいずれの実施例、比較例において
も高圧法ポリエチレンをベース原料としたカーボンブラ
ックマスターバッチを、成分(A)と成分(B)とから
なるポリエチレン系樹脂組成物100重量部に対して1
0重量部添加してシース材料とした。
【0022】実施例1 (A)成分としてMFR0.7g/10分、密度0.9
20g/ml、分子量分布(Mw/Mn)15.4であ
る直鎖状エチレン−α−オレフィン共重合体(日本ユニ
カー製,商品名:GS−650)を70重量部と、
(B)成分としてMFR2.0g/10分、密度0.9
18g/ml、分子量分布(Mw/Mn)4.6である
直鎖状エチレン−α−オレフィン共重合体(日本ユニカ
ー製,商品名:NUCG−5220)を30重量部と
を、ペレット同士でブレンドしたものを用いて、ダイ押
出温度230℃で、洗浄,予熱等を行っていない7×
1.8mm(18sq)の高耐食鋼縒り線をケーブル外
径が7.4mm(シース厚1.0mm)となるように被
覆した。なお、ダイス直径7.5mm、ニップル直径
5.5mm、線速度10m/分で行った。被覆されたケ
ーブルを支持線引抜テストに供した。以下の実施例およ
び比較例においても支持線被覆は、上記と同様に行っ
た。各実施例および比較例における樹脂成分の物性値お
よび配合量(ブレンド比)を表1に、そしてケーブルの
評価結果を表2に示す。総合評価は引抜強度、低温特
性、高温特性、耐摩耗性および外観を総合的に判断し、
〇、△および×により示した。〇であればシース材料と
して全く問題なく使用可能であることを意味し、△では
使用はやや困難であり、そして×は使用不可能であるこ
とを意味する。表2に示す結果から、実施例1において
得られたケーブルは、引抜強度、低温特性、耐摩耗性、
高温特性および外観がいずれも良好であり、総合評価で
も問題なく使用可能であることが明らかである。
【0023】実施例2 (A)成分としてMFR0.7g/10分、密度0.9
20g/ml、分子量分布(Mw/Mn)15.4であ
る直鎖状エチレン−α−オレフィン共重合体(日本ユニ
カー製,商品名:GS−650)を70重量部と、
(B)成分としてMFR2.0g/10分、密度0.9
18g/ml、分子量分布(Mw/Mn)4.6である
直鎖状エチレン−α−オレフィン共重合体(日本ユニカ
ー製,商品名:NUCG−5220)を30重量部と、
MFR0.24g/10分、密度0.919g/ml、
分子量分布(Mw/Mn)5.1である高圧法低密度ポ
リエチレン(日本ユニカー製,商品名:DFDJ−67
75)を30重量部とを、ペレット同士でブレンドした
ものを用いて、実施例1と同様の操作を行った。表2に
示す結果から、実施例2において得られたケーブルは、
低温特性、耐摩耗性、高温特性は実施例1のものに比べ
若干劣るものの、実施上何ら問題になる程ではなく、引
抜強度および外観が良好であり、ケーブル加工時のモー
ター負荷を低減できる等、加工性がより改善されている
ことがわかる。
【0024】実施例3 実施例1における(B)成分に代えて、MFR1.0g
/10分、密度0.921g/ml、分子量分布(Mw
/Mn)4.2である直鎖状エチレン−α−オレフィン
共重合体(日本ユニカー製,商品名:NUCG−521
0)を用いた以外は実施例1と同様の操作を行った。表
2に示す結果から、実施例3において得られたケーブル
は、引抜強度、耐摩耗性、低温特性、高温特性等が良好
であることがわかる。
【0025】実施例4 実施例1における(A)成分と(B)成分とのブレンド
比を95重量%:5重量%とした以外は実施例1と同様
の操作を行った。表2に示す結果から、実施例4におい
て得られたケーブルは、引抜強度、耐摩耗性、低温特
性、高温特性および外観が良好であることがわかる。
【0026】実施例5 実施例1における(A)成分と(B)成分とのブレンド
比を30重量%:70重量%とした以外は実施例1と同
様の操作を行った。表2に示す結果から、実施例5にお
いて得られたケーブルは、引抜強度、耐摩耗性、低温特
性、高温特性および外観が良好であることがわかる。
【0027】実施例6 実施例2における(C)成分に代えて、MFR0.23
g/10分、密度0.920g/ml、分子量分布(M
w/Mn)7.5である高圧法低密度ポリエチレン(日
本ユニカー製,商品名:DFD−6005)を60重量
部用いた以外は実施例2と同様の操作を行った。表2に
示す結果から、実施例6において得られたケーブルは、
低温特性、耐摩耗性、高温特性が実施例1のものに比べ
若干劣るものの、実用上何ら問題になる程ではなく、引
抜強度および外観が良好であり、ケーブル加工時のモー
ター負荷を低減できる等、加工性がより改善されている
ことがわかる。
【0028】比較例1 実施例1における(A)成分のみをシース材料として被
覆を行った。結果を表2に示すが、比較例1で得られた
ケーブルは、低温特性、耐摩耗性、高温特性および外観
は良好であるものの、引抜強度が劣るものであった。
【0029】比較例2 シース材料を高圧法低密度ポリエチレン(日本ユニカー
製,商品名:DFDJ−0588,MFR0.16g/
10分,密度0.924g/ml)のみに変更した以外
は実施例1と同様の操作を行った。なお、本樹脂には既
にカーボンブラックが添加されているため、カーボンブ
ラックマスターバッチは追添しなかった。結果を表2に
示すが、比較例2で得られたケーブルは、引抜強度が良
好であったが、耐摩耗性、低温特性およびESCRが劣
るものであった。
【0030】比較例3 実施例1における(B)成分のみをシース材料として被
覆を行った。結果を表2に示すが、比較例3で得られた
ケーブルは、引抜強度、低温特性、耐摩耗性、高温特性
が良好であるものの、メルトフラクチャーを生じ外観が
著しく劣るものであった。
【0031】比較例4 実施例1における(A)成分に代えて、MFR0.9g
/10分、密度0.945g/ml、分子量分布(Mw
/Mn)18.4である直鎖状エチレン−α−オレフィ
ン共重合体(日本ユニカー製,商品名:DGDN−33
64)を用いた以外は実施例1と同様の操作を行った。
結果を表2に示すが、比較例4で得られたケーブルは、
引抜強度、耐摩耗性、高温特性は良好であるものの、低
温特性が劣り、ESCRが若干劣っていた。特に、この
ケーブルは可撓性に劣るもので実用には不適当だった。
【0032】比較例5 実施例1における(A)成分と(B)成分とのブレンド
比を20重量%:80重量%とした以外は実施例1と同
様の操作を行った。結果を表2に示すが、比較例5で得
られたケーブルは、引抜強度、低温特性、耐摩耗性、高
温特性が良好であるものの、メルトフラクチャーを生じ
外観が著しく劣るものであった。
【0033】比較例6 比較例5における(B)成分のMFRを外観が改善され
るまで変更し、すなわち該(B)成分としてMFR52
g/10分、密度0.926g/ml、分子量分布(M
w/Mn)3.8である直鎖状エチレン−α−オレフィ
ン共重合体(日本ユニカー製,商品名:NUCG−53
91)を用いた以外は比較例5と同様の操作を行った。
結果を表2に示すが、比較例6で得られたケーブルは、
外観はもとより、低温特性、高温特性が良好であるもの
の、引抜強度が劣るものであった。これは(B)成分の
MFRが高くなりすぎ、シース自身の強度が不足したた
めと考えられる。また、シース自身の強度が不足するた
め、自己支持型ケーブルシースとしては、本来の目的で
あるケーブルの補強効果が劣るものとなる。
【0034】比較例7 実施例2における(C)成分の配合量を80重量部とし
た以外は実施例2と同様の操作を行った。表2に示す結
果から、比較例7において得られたケーブルは、引抜強
度は良好であったが、耐摩耗性、低温特性、高温特性、
耐環境応力亀裂性が劣るものであった。
【0035】
【表1】 (表1の脚注)1) (A)成分/(B)成分/(C)成分の順でそれぞれの配合量を重量部で示す 。
【0036】
【表2】 (表2の脚注)1) メルトフラクチャー。2) 可撓性に劣ることが観察された。
【0037】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のポ
リエチレン系樹脂組成物は、一方の成分として分子量分
布が広く、特定のMFRおよび密度を有する直鎖状のエ
チレン−α−オレフィン共重合体と、他方の成分として
分子量分布の狭く、特定のMFRおよび密度を有する直
鎖状のエチレン−α−オレフィン共重合体とを、特定の
配合比で含有するものであり、加工性および支持線の引
抜強度が従来ケーブルシースのために使用されてきた高
圧法低密度ポリエチレン(HP−LDPE)と同等ない
しはより優れ、また、支持線への密着性および低温脆性
を十分に有するのでエチレン−酢酸ビニル共重合体(E
VA)等の極性基を有する共重合体を使用する必要がな
いため、表面硬度が高く耐摩耗性が大幅に改善され、さ
らに、EVAやHP−LDPE等と比較した場合、融点
が高く、高温特性に優れ、しかも耐定ひずみ環境応力亀
裂性に優れる。また、上記本発明のポリエチレン系樹脂
組成物に、特定の分子量分布、MFRおよび密度を有す
る高圧法低密度ポリエチレンを特定量配合することによ
り、上記のすぐれた特性を維持しつつ、加工性がさらに
向上する。このため、本発明のポリエチレン系樹脂組成
物をシース材料として用いることで、自己支持型ケーブ
ルの支持線によるケーブル補強効果を一層高めることが
でき、また、種々の物性が従来使用されていたHP−L
DPE等の材料に比べ優れているため、長期間にわたり
ケーブルの信頼性を維持することが可能である。そして
高圧法低密度ポリエチレンを配合した組成物を使用する
ことにより、上記のような優れた特性を持つ自己支持型
ケーブルの被覆をより高い成形性で行うことができる。
また、上記本発明のポリエチレン系樹脂組成物で被覆し
て得られる自己支持型ケーブルはケーブル補強効果が一
層高められ、低温脆性、高温特性、耐定ひずみ環境応力
亀裂性に優れ、かつ耐摩耗性に優れたものであり、寒冷
地等の過酷な条件下でも長期間にわたり高い信頼性で使
用することができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メルトマスフローレート0.01〜5.
    0g/10分、密度0.90〜0.94g/ml、分子
    量分布Mw/Mn10〜30である実質的に直鎖状のエ
    チレン−α−オレフィン共重合体(A)とメルトマスフ
    ローレート0.5〜50g/10分、密度0.90〜
    0.94g/ml、分子量分布Mw/Mn1.5〜6.
    0である実質的に直鎖状のエチレン−α−オレフィン共
    重合体(B)とからなり、その重量%での混合比
    (A):(B)が95〜30:5〜70であることを特
    徴とする自己支持型ケーブル被覆用ポリエチレン系樹脂
    組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のポリエチレン系樹脂組成
    物100重量部に対してメルトマスフローレート0.0
    1〜5.0g/10分、密度0.90〜0.93g/m
    l、分子量分布Mw/Mn3〜15である高圧法低密度
    ポリエチレン(C)を70重量部まで混合したことを特
    徴とする自己支持型ケーブル被覆用ポリエチレン系樹脂
    組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のポリエチレン系
    樹脂組成物で被覆したことを特徴とする自己支持型ケー
    ブル。
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