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JPH11338098A - 熱現像感光材料 - Google Patents

熱現像感光材料

Info

Publication number
JPH11338098A
JPH11338098A JP16146598A JP16146598A JPH11338098A JP H11338098 A JPH11338098 A JP H11338098A JP 16146598 A JP16146598 A JP 16146598A JP 16146598 A JP16146598 A JP 16146598A JP H11338098 A JPH11338098 A JP H11338098A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
layer
pigment
photosensitive layer
acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16146598A
Other languages
English (en)
Inventor
Itsuo Fujiwara
逸夫 藤原
Ichizo Totani
市三 戸谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP16146598A priority Critical patent/JPH11338098A/ja
Priority to US09/318,770 priority patent/US6114106A/en
Publication of JPH11338098A publication Critical patent/JPH11338098A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 鮮鋭度が高くて透明度が良く、低カブリで、
かつ保存中の褪色を防止した熱現像感光材料を提供す
る。 【解決手段】 感光性層にイラジエーション防止用の顔
料を含み、支持体に対して感光性層と同一側の少なくと
も1つの非感光性層にイラジエーション防止用の染料を
含むことを特徴とする熱現像感光材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱現像感光材料、
特に鮮鋭度が良くて透明性が高く、かつ保存中の褪色の
少ない熱現像感光材料に関する。
【0002】
【従来の技術】熱現像感光材料は既に古くから提案され
ており、例えば、米国特許3152904号、同3457075号の各
明細書およびB.シェリー(Shely)による「熱によって処
理される銀システム(Thermally Processed Silver Syst
em)」(イメージング・プロセッシーズ・アンド・マテリ
アルズ(Imaging Process and Materials)Neblette 第8
版、スタージ(Sturge)、V.ウォールワース(Walworth)、
A.シェップ(Shepp)編集、第2頁、1996年)に記載されて
いる。
【0003】熱現像感光材料は、一般に、触媒活性量の
光触媒(例、ハロゲン化銀)、還元剤、還元可能な銀塩
(例、有機銀塩)、銀の色調を制御する色調剤を、バイン
ダーのマトリックス中に分散した感光性層を有してい
る。
【0004】熱現像感光材料は、画像露光後、高温(例
えば80℃以上)に加熱し、ハロゲン化銀あるいは還元可
能な銀塩(酸化剤として機能する)と還元剤との間の酸化
還元反応により、黒色の銀画像を形成する。酸化還元反
応は、露光で発生したハロゲン化銀の潜像の触媒作用に
より促進される。そのため、黒色の銀画像は、露光領域
に形成される。
【0005】熱現像処理は、湿式現像処理における処理
液が不要であり、簡易かつ迅速に処理できるとの利点が
ある。しかし、写真技術の分野では依然として、湿式現
像処理による画像形成法が主流である。それは熱現像処
理には、湿式現像処理にはない未解決の問題が残ってい
るからである。
【0006】写真感光材料にはイラジエーション防止の
目的で、構成層を着色することが知られている。しかし
ながら熱現像処理感光材料においては、着色剤を感光性
層に添加すると現像カブリを上昇させたり、保存中に色
味が褪色したり、変色し、保存中に色味が褪色したり変
色したりする問題はない場合でも、透明度が低かったり
吸光度が低いという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、鮮鋭度が高くて透明度が良く、低カブリで、かつ保
存中の褪色を防止した熱現像感光材料を提供することで
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は下記(1)
〜(4)の熱現像感光材料により達成された。 (1) 感光性層にイラジエーション防止用の顔料を含
み、支持体に対して感光性層と同一側の少なくとも1つ
の非感光性層にイラジエーション防止用の染料を含むこ
とを特徴とする熱現像感光材料。 (2) 感光性層がポリハロゲン化合物を含む上記
(1)の熱現像感光材料。 (3) 支持体に対して感光性層側の層の全イラジエー
ション防止光学濃度が0.05以上1.0以下である上記
(1)または上記(2)の熱現像感光材料。 (4) 感光性層が、有機銀塩と還元剤と感光性ハロゲ
ン化銀とを含む上記(1)〜(3)のいずれかの熱現像
感光材料。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の熱現像感光材料は、感光性層にイラジエーショ
ン防止用の顔料を含み、さらにこの感光性層と支持体に
対して同一側に存在する少なくとも1層の非感光性層に
イラジエーション防止用の染料を含む。感光性層に顔料
を用いるのは、染料に比べてカブリを低くでき、かつ保
存中の褪色や変色を抑制できるからであり、上記のよう
な構成とすることによって、イラジエーションないしハ
レーションが防止されて鮮鋭性に優れ、Dmin(最低
濃度)が低くなって透明性に優れた熱現像感光材料が得
られる。これに対し、非感光性層に顔料を用いるとDm
inが上昇する。また、感光性層のみに顔料を用い、非
感光性層にイラジエーション防止用の染料ないし顔料を
含有させないものとすると、Dminおよびカブリの上
昇がみられる。即ち、良好な鮮鋭性と低カブリと低Dm
inの両立を図るには、本発明に従い、感光性層にイラ
ジエーション防止用の顔料を用い、非感光性層にイラジ
エーション防止用の染料を用いることが必要である。
【0010】本発明において、感光性層に用いられる顔
料としては、市販のものの他、各種文献に記載されてい
る公知のものが利用できる。文献に関してはカラーイン
デックス(The Society of Dyers and Colourists
編)、「改訂新版顔料便覧」日本顔料技術協会編(19
89年刊)、「最新顔料応用技術」CMC出版(198
6年刊)、「印刷インキ技術」CMC出版(1984年
刊)、W.Herbst,K.Hunger共著による Industrial Orga
nic Pigments(VCH Verlagsgesellschaft、1993年
刊)等がある。具体的には、有機顔料ではアゾ顔料(ア
ゾレーキ顔料、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレー
トアゾ顔料)、多環式顔料(フタロシアニン系顔料、ア
ントラキノン系顔料、ペリレンおよびペリノン系顔料、
インジゴ系顔料、キナクリドン系顔料、ジオキサジン系
顔料、イソインドリノン系顔料、キノフタロン系顔料、
ジケトピロロピロール系顔料等)、染付けレーキ顔料
(酸性または塩基性染料のレーキ顔料)、アジン顔料
等、および無機顔料を用いることができる。中でも好ま
しい青味の色調を得るためには、フタロシアニン顔料、
アントラキノン系のインダントロン顔料、染め付けレー
キ顔料系のトリアリールカルボニウム顔料、インジゴ、
無機顔料の群青、紺青、コバルトブルーが好ましい。さ
らに色調を調整するために、赤ないし紫色の顔料、例え
ば、ジオキサジン系顔料、キナクリドン系顔料、ジケト
ピロロピロール系顔料などが上記青色顔料と併用されて
いてもよい。
【0011】以下好ましい顔料の具体的を列挙する。青
色顔料の例としては、フタロシアニン系のC.I.Pigment
Blue 15、同15:1、同15:2、同15:3、同15:4、同15:6
(銅フタロシアニン)、モノクロロないし低塩素化銅フ
タロシアニン、C.I.Pigment Blue 16(無金属フタロシ
アニン)、中心金属がZn,Al、Tiであるフタロシ
アニン、バット染料としても知られるインダントロン系
のC.I.Pigment blue 60やそれらのハロゲン置換体、例
えばC.I.PigmentBlue 64、同21、アゾ系のC.I.Pigment
Blue 25、インジゴ系のC.I.Pigment Blue66およびレー
キ顔料であるC.I.Pigment Blue 63、トリアリールカル
ボニウム型酸性染料あるいは塩基性染料のレーキ顔料で
あるC.I.Pigment Blue 1、同2、同3、同9、同10、同1
4、同18、同19、同24:1、同24:x、同56、同61、同62が
挙げられる。赤ないし紫顔料としてはジオキサジン系の
C.I.Pigment Violet23、同37、アゾ系のC.I.Pigment Vi
olet 同13、同25、同32、同44、同50、C.I.Pigment Red
23、同52:1、同57:1、同63:2、同146、同150、同151、
同175、同176、同185、同187、同245、キナクリドン系
の C.I.Pigment Violet 19、同42、C.I.Pigment Red 1
22、同192、同202、同207、同209、トリアリールカルボ
ニウム系のレーキ顔料であるC.I.Pigment Violet 1、同
2、同3、同27、同39、C.I.PigmentRed 81:1、 ペリレン
系のC.I.Pigment Violet 29、アントラキノン系のC.I.P
igment Violet 5:1、同31、同33、チオインジゴ系のC.
I.Pigment Red 38、同88が挙げられる。
【0012】本発明に使用できる顔料は、上述の裸の顔
料であっても良いし、表面処理を施された顔料でも良
い。表面処理の方法には、樹脂やワックスを表面コート
する方法、界面活性剤を付着させる方法、反応性物質
(例えば、シランカップリング剤やエポキシ化合物、ポ
リイソシアネートなど)顔料表面に結合させる方法など
が考えられ、次の文献等に記載されている。
【0013】 金属石鹸の性質と応用(幸書房) 印刷インキ技術(CMC出版、1984) 最新顔料応用技術(CMC出版、1986)
【0014】本発明において顔料はバインダー中に分散
されて用いられる。分散剤は、用いるバインダーと顔料
に合わせて種々のもの、例えば界面活性剤型の低分子分
散剤や高分子型分散剤、を用いることができるが、疎水
性バインダー中で用いる場合には分散安定性の観点から
高分子型分散剤を用いることがより好ましい。分散剤の
例としては特開平3−69949号、欧州特許5494
86号等に記載のものを挙げることができる。
【0015】本発明に使用できる顔料の平均粒径は、分
散後で0.01〜10μmの範囲であることが好まし
く、0.05〜1μmであることが更に好ましい。
【0016】顔料をバインダー中へ分散する方法として
は、インク製造やトナー製造時に用いられる公知の分散
技術が使用できる。分散機としては、サンドミル、アト
ライター、パールミル、スーパーミル、ボールミル、イ
ンペラー、デスパーサー、KDミル、コロイドミル、ダ
イナトロン、3本ロールミル、加圧ニーダー等が挙げら
れる。詳細は「最新顔料応用技術」(CMC出版、19
86)に記載がある。
【0017】感光性層の着色濃度(イラジエーション防
止光学濃度)としては、鮮鋭性等の画質に対する実質的
な効果を得るために、その露光波長においてそれぞれ吸
光度として0.01〜1.0が好ましく、特に0.03
〜0.5が好ましい。感光性層が複数あるときはその合
計値である。
【0018】本発明で感光性層側の非感光性層に使用で
きる染料は、例えば英国特許第506,385号、同1,177,429
号、同1,311,884号、同1,338,799号、同1,385,371号、
同1,467,214号、同1,433,102号、同1,553,516号、特開
昭48-85,130号、同49-114,420号、同52-117,123号、同5
5-161,233号、同59-111,640号、特公昭39-22,069号、同
43-13,168号、同62-273527号、米国特許第3,247,127
号、同3,469,985号、同4,078,933号等に記載されたピラ
ゾロン核やバルビツール酸核を有するオキソノール染
料、米国特許第2,533,472号、同3,379,533号、英国特許
第1,278,621号等に記載されたその他のオキソノール染
料、英国特許第575,691号、同680,631号、同599,623
号、同786,907号、同907,125号、同1,045,609号、米国
特許第4,255,326号、特開昭59-211,043号等に記載され
たアゾ染料、同50-100,116号、同54-118,247号、同2,01
4,598号、同750,031号等に記載されたアントラキノン染
料、米国特許第2,538,009号、同2,688,541号、同2,538,
008号、英国特許第584,609号、同1,210,252号、特開昭5
0-40,625号、同51-3,623号、同51-10,927号、同54-118,
247号、特公昭48-3,286号、同59-37,303号等に記載され
たアリーリデン染料、特公昭28-3,082号、同44-16,594
号、同59-28,898号等に記載されたスチリル染料、英国
特許第446,583号、同1,335,422号、特開昭59-228,250号
等に記載されたトリアリールメタン染料、英国特許第1,
075,653号、同1,153,341号、同1,284,730号、同1,475,2
28号、同1,542,807号等に記載されたメロシアニン染
料、米国特許第2,843,486号、同3,294,539号等に記載さ
れたシアニン染料などが挙げられる。またいわゆるスク
ワリリウム染料、クロコニウム染料を用いることもでき
る。
【0019】これらのなかで、本発明に特に好ましく用
いることのできる染料は以下の一般式(I)、(II)、
(III)、(IV)、(V)または(VI)で表わされる染
料である。
【0020】
【化1】
【0021】一般式(I)中、Z1、Z2は各々同じでも異
なっていてもよく、複素環を形成するのに必要な非金属
群を表わし、L1〜L5は各々メチン基を表し、n1、n2
は0または1を表わし、M+は水素原子またはその他の
1価のカチオンを表わす。
【0022】
【化2】
【0023】一般式(II)において、X11、Y11は同一ま
たは異なっていてもよく、電子吸引基を表わし、X11とY
11が連結されて環を形成してもよい。
【0024】R41、R42は同一または異なっていてもよ
く、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ
基、ヒドロキシ基、カルボキシル基、置換アミノ基、カ
ルバモイル基、スルファモイル基、アルコキシカルボニ
ル基、スルフォ基を表わす。
【0025】R43、R44は同一または異なっていてもよ
く、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アリール
基、アシル基、スルフォニル基を表わし、R43、R44が連
結されて環を形成してもよい。
【0026】上記X11、Y11、R41、R42、R43、R44は置換
基としてスルフォ基またはカルボキシル基を有してもよ
い。
【0027】L11、L12、L13は各々メチンを表わす。kは
0または1を表わす。
【0028】
【化3】
【0029】一般式(III)中、Ar1、Ar2は同じでも異
なっていてもよく、置換または非置換のアリール基また
は置換の複素環基を表わす。
【0030】
【化4】
【0031】一般式(IV)中、R51、R54、R55およびR58
は同一または互いに異なっていてもよく、水素原子、ア
ルキル基、アリール基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、
アリールオキシ基、カルバモイル基、アミノ基および置
換アミノ基を表わす。
【0032】R52、R53、R56およびR57は同一または互い
に異なっていてもよく、水素原子、アルキル基、アリー
ル基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アミノ基、スルフ
ォ基またはカルボキシル基を表わす。
【0033】
【化5】
【0034】一般式(V)中、L21、L22は置換または非
置換のメチン基または窒素原子を表わし、mは0、1、2ま
たは3を表わす。
【0035】Z3はピラゾロン核、ヒドロキシピリドン
核、バルビツール酸核、チオバルビツール酸核、ジメド
ン核、インダン-1,3-ジオン核、ロダニン核、チオヒダ
ントイン核、オキサゾリジン-4-オン-2-チオン核、ホモ
フタルイミド核、ピリミジン-2,4-ジオン核、1,2,3,4-
テトラヒドロキノリン-2,4-ジオン核を形成するに必要
な非金属原子群を表わす。
【0036】Y3はオキサゾール核、ベンゾオキサゾール
核、ナフトオキサゾール核、チアゾール核、ベンゾチア
ゾール核、ナフトチアゾール核、ベンゾセレナゾール
核、ピリジン核、キノリン核、ベンゾイミダゾール核、
ナフトイミダゾール核、イミダゾキノキサリン核、イン
ドレニン核、イソオキサゾール核、ベンゾイソオキサゾ
ール核、ナフトイソオキサゾール核、アクリジン核を形
成するに必要な非金属原子群を表わし、Z3およびY3は更
に置換基を有していてもよい。
【0037】
【化6】
【0038】一般式(VI)中、R31およびR32は互いに同
一または異なっていてもよく、置換または非置換のアル
キル基を表わす。
【0039】L31、L32、L33は互いに同一または異なっ
ていてもよく、置換または非置換のメチン基を表わし、
m1は0、1、2または3を表わす。
【0040】隣接するL31〜L33は4または5または6員環
を形成してもよい。
【0041】Z4、Z5は互いに同一または異なっていても
よく、置換または非置換の複素員環を形成するに必要な
非金属原子群を表わし、k1およびk2はそれぞれ0または1
である。
【0042】X-はアニオンを表わす。pは1または2を表
わし、化合物が分子内塩を形成するときはpは1である。
【0043】これらの染料の添加法としては、溶液、乳
化物、固体微粒子分散物、高分子媒染剤にされた状態な
どいかなる方法でもよい。
【0044】支持体に対して感光性層側にある非感光性
層としては、いわゆる下塗り層、アンチハレーション
層、保護層(感光性層より支持体から離れた層)、感光
性層と保護層の間の中間層、また感光性層が複数層の場
合にはその中間層等がある。
【0045】これらの非感光性層の着色濃度(イラジエ
ーション防止光学濃度)としては、その露光波長におい
てそれぞれ吸光度として0.01〜1.0が好ましく、特に0.0
3〜0.5が好ましい。複数の非感光性層が着色されている
ときはその合計値である。
【0046】また、支持体に対して感光性層側にある全
層の着色濃度は、その露光波長においてそれぞれ吸光度
として0.05以上1.0以下であることが好ましく、さらに
好ましくは0.1以上1.0以下である。
【0047】着色濃度は、例えば、目的とする層に対し
感材と同条件で着色剤を含有させた感材サンプルを作製
し、露光波長における光学濃度(吸光度)を測定し、そ
の層に着色剤を含有させない感材サンプルの光学濃度
(吸光度)を差し引いた値として求めることができる。
吸光度はよく知られている分光光度計法によって容易に
測定することができる。
【0048】本発明における下塗り層とは、感光性層以
外の層で支持体直上に塗設けられた層を指し、感光性層
側、バック層側のいずれにも設けることができる。下塗
り層には接着性以外にも帯電防止性、アンチハレ−ショ
ン性、クロスオ−バ−カット性、染色性、紫外線カット
性、マット性、耐傷保護性等を付与することができる。
【0049】接着性を付与した下塗り層としては、第1
層として支持体によく接着する層(以下、下塗り第1層
と略す)を設け、その上に第2層として下塗り第1層と
写真層をよく接着する層(以下、下塗り第2層と略す)
を塗布するいわゆる重層法と、支持体と写真層をよく接
着する層を一層のみ塗布する単層法とがある。
【0050】重層法における下塗り第1層では、例え
ば、塩化ビニル、塩化ビニリデン、ブタジエン、酢酸ビ
ニル、スチレン、アクリロニトリル、メタクリル酸エス
テル、メタクリル酸、アクリル酸、イタコン酸、無水マ
レイン酸等の中から選ばれた単量体を出発原料とする共
重合体、エポキシ樹脂、ゼラチン、ニトロセルロース、
ポリ酢酸ビニルなどが用いられる。また必要に応じて、
トリアジン系、エポキシ系、メラミン系、ブロックイソ
シアネートを含むイソシアネート系、アジリジン系、オ
キサザリン系等の架橋剤、コロイダルシリカ等の無機粒
子、界面活性剤、増粘剤、染料、防腐剤などを添加して
もよい(これらについては、E.H.Immergut"Polymer Han
dbook" VI187〜231、Intersciense Pub.New York
1966や特開昭50−39528、同50−471
96、同50−63881、同51−133526、同
64−538、同63−174698、特願平1−24
0965、特開平1−240965、同2−18484
4、特開昭48−89870、同48−93672など
に詳しい)。
【0051】下塗り第2層は、第1層に記載と同じポリ
マー類を独立に用い、必要に応じて架橋剤、無機粒子、
界面活性剤、増粘剤、染料、防腐剤などを添加してもよ
い。
【0052】単層法においては、多くは支持体を膨潤さ
せ、下塗りポリマーと界面混合させることによって良好
な接着性を得る方法が多く用いられる。この下塗りポリ
マーとしては、ゼラチン、ゼラチン誘導体、ガゼイン、
寒天、アルギン酸ソーダ、でんぷん、ポリビニルアルコ
ール、ポリアクリル酸共重合体、無水マレイン酸共重合
体などの水溶性ポリマー、カルボキシメチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロースエステ
ル、塩化ビニル含有共重合体、塩化ビニリデン含有共重
合体、アクリル酸エステル含有共重合体、酢酸ビニル含
有共重合体、酢酸ビニル含有共重合体等のラテックスポ
リマー、などが用いられる。ゼラチンとしては、いわゆ
る石灰処理ゼラチン、酸処理ゼラチン、酵素処理ゼラチ
ン、ゼラチン誘導体および変性ゼラチン等、当業界で一
般に用いられているものはいずれも用いることができ
る。これらのゼラチンのうち、最も好ましく用いられる
のは石灰処理ゼラチン、酸処理ゼラチンである。
【0053】重層法の第1層のみを用いることもでき
る。
【0054】これらの単層法および重層法での乾燥温度
は、50℃以上150℃以下で行うことがポイントであ
る。
【0055】これらの下塗りに先だって、表面処理を行
うことも接着性を改良する上で好ましい。好ましい表面
処理はグロー放電処理、コロナ処理、紫外線照射処理、
火炎処理が挙げられる。感光性乳剤層あるいはバック層
の処方によっては、表面処理のみで必要な接着性が得ら
れる場合もあり、その場合には必ずしも下塗りを行う必
要はない。
【0056】グロー処理は、従来知られている方法、例
えば特公昭35−7578号、同36−10336号、
同45−22004号、同45−22005号、同45
−24040号、同46−43480号、特開昭53−
129262号、米国特許3,057,792号、同
3,057,795号、同3,179,482号、同
3,288,638号、同3,309,299号、同
3,424,735号、同3,462,335号、同
3,475,307号、同3,761,299号、同
4,072,769号、英国特許891,469号、同
997,093号、等を用いることができる。
【0057】このようなグロー処理では、特に雰囲気に
水蒸気を導入した場合において最も優れた接着効果を得
ることができる。水蒸気分圧は、10%以上100%以
下が好ましく、更に好ましくは40%以上90%以下で
ある。水蒸気分圧が小さくなると充分な接着性を得るこ
とが困難となる。水蒸気以外のガスは酸素、窒素等から
なる空気である。
【0058】さらに、表面処理すべき支持体を加熱した
状態でグロー処理を行うと短時間の処理で接着性が向上
し、有効である。予熱温度は50℃以上Tg(ガラス転
移温度)以下が好ましく、60℃以上Tg以下がより好
ましく、70℃以上Tg以下がさらに好ましい。Tgを
こえるような高温度で予熱すると接着性が悪化する。
【0059】グロー処理時の真空度は0.005〜20
Torrとするのが好ましい。より好ましくは0.02
〜2Torrである。また、電圧は、500〜5000
Vの間が好ましい。より好ましくは500〜3000V
である。使用する放電周波数は従来技術に見られるよう
に、直流から数1000MHz、好ましくは50Hz〜
20MHz、さらに好ましくは1KHz〜1MHzであ
る。放電処理強度は、0.01KV・A・分/m2〜5KV・A
・分/m2が好ましく、更に好ましくは0.15KV・A・分
/m2〜1KV・A・分/m2で所望の接着性能が得られる。
【0060】コロナ処理は、最もよく知られている方法
であり、従来公知のいずれの方法、例えば特公昭48−
5043号、同47−51905号、特開昭47−28
067号、同49−83767号、同51−41770
号、同51−131576号等に開示された方法により
達成することができる。放電周波数は50Hz〜500
0kHz、好ましくは5kHz〜数100kHzが適当
である。被処理物の処理強度に関しては、0.001KV
・A・分/m2〜5KV・A・分/m2、好ましくは0.01KV・
A・分/m2〜1KV・A・分/m2が適当である。電極と誘電体
ロールのギャップクリアランスは0.5〜2.5mm、好
ましくは1.0〜2.0mmが適当である。
【0061】紫外線処理は、特公昭43−2603号、
特公昭43−2604号、特公昭45−3828号記載
の処理方法によって行われるのが好ましい。水銀灯は石
英管からなる高圧水銀灯、低圧水銀灯で、紫外線の波長
が180〜380nmの間であるものが好ましい。
【0062】紫外線照射の方法については、365nm
を主波長とする高圧水銀ランプであれば、照射光量20
〜10000(mJ/cm2)がよく、より好ましくは50〜2
000(mJ/cm2)である。254nmを主波長とする低圧
水銀ランプの場合には、照射光量100〜10000(m
J/cm2)がよく、より好ましくは200〜1500(mJ/cm
2)である。
【0063】火焔処理の方法は天然ガスでも液化プロパ
ンガスでもかまわないが、空気との混合比が重要であ
る。プロパンガスの場合は、プロパンガス/空気の好ま
しい混合比は、容積比で1/14〜1/22、好ましく
は1/16〜1/19である。また、天然ガスの場合
は、1/6〜1/10、好ましくは1/7〜1/9であ
る。
【0064】火焔処理は1〜50Kcal/m2、より好まし
くは3〜30Kcal/m2の範囲で行うとよい。またバーナ
ーの内炎の先端と支持体の距離を4cm以下にするとより
効果的である。処理装置は春日電気(株)製フレーム処
理装置を用いることができる。また、火焔処理時に支持
体を支えるバックアップロールは中空型ロールで、冷却
水を通して水冷し、常に一定温度で処理するのがよい。
【0065】本発明における中間層および保護層は通常
バインダーとして用いられる高分子化合物やポリマー類
が任意に用いられ、一般に無色の透明または半透明のポ
リマーが用いられる。
【0066】天然あるいは半合成ポリマー(例、ゼラチ
ン、アラビアゴム、ヒドロキシエチルセルロース、セル
ロースエステル、カゼイン、澱粉)を用いることもでき
るし、以下の合成ポリマーを用いることもできる。
【0067】合成ポリマーの例には、ポリビニルアルコ
ール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸、ポリメ
チルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリメタクリル
酸、スチレン/無水マレイン酸コポリマー、スチレン/
アクリロニトリルコポリマー、スチレン/ブタジエンコ
ポリマー、ポリビニルアセタール(例、ポリビニルホル
マール、ポリビニルブチラール)、ポリエステル、ポリ
ウレタン、フェノキシ樹脂、ポリ塩化ビニリデン、ポリ
エポキシド、ポリカーボネート、ポリビニルアセテート
およびポリアミドが含まれる。親水性ポリマーよりも疎
水性ポリマーの方が好ましい。従って、スチレン/アク
リロニトリルコポリマー、スチレン/ブタジエンコポリ
マー、ポリビニルアセタール、ポリエステル、ポリウレ
タン、セルロースアセテートブチレート、ポリアクリル
酸、ポリメチルメタクリレート、ポリ塩化ビニルおよび
ポリウレタンが好ましく、スチレン/ブタジエンコポリ
マーおよびポリビニルアセタールがさらに好ましい。
【0068】バインダーは、感光性層または非感光性層
の塗布液の溶媒(水または有機溶媒)中に溶解または乳
化して使用する。塗布液中にバインダーを乳化する場
合、バインダーのエマルジョンを塗布液と混合してもよ
い。
【0069】なお、染料を含む層におけるバインダーの
使用量は、染料がバインダーの0.01〜60重量%の
塗布量となるように調整することが好ましい。染料は、
バインダーの0.05〜40重量%であることが好まし
く、0.1〜20重量%であることが最も好ましい。
【0070】熱現像感光材料の支持体としては、プラス
チックフイルムが好ましい。支持体の用いられるプラス
チックの例には、ポリアルキルメタクリレート(例、ポ
リメチルメタクリレート)、ポリエステル(例、ポリエ
チレンテレフタレート:PET)、ポリビニルアセター
ル、ポリアミド(例、ナイロン)およびセルロースエス
テル(例、セルロースニトレート、セルロースアセテー
ト、セルロースアセテートプロピオネート、セルロース
アセテートブチレート)が含まれる。
【0071】支持体を、ポリマーで被覆してもよい。ポ
リマーの例には、ポリ塩化ビニリデン、アクリル酸系ポ
リマー(例、ポリアクリロニトリル、メチルアクリレー
ト)不飽和ジカルボン酸(例、イタコン酸、アクリル
酸)のポリマー、カルボキシメチルセルロースおよびポ
リアクリルアミドが含まれる。コポリマーを用いてもよ
い。ポリマーで被覆する代わりに、ポリマーを含む下塗
り層を設けてもよい。
【0072】本発明の熱現像感光材料は、モノシート型
(受像材料のような他のシートを使用せずに、熱現像感
光材料上に画像を形成できる型)であることが好まし
い。
【0073】熱現像感光材料は、感光性ハロゲン化銀、
有機銀塩、還元剤およびバインダーを含有することが好
ましく、感光性ハロゲン化銀(触媒活性量の光触媒)お
よび還元剤を含む感光性層と非感光性層とを有する。感
光性層は、さらにバインダー(一般に合成ポリマー)、
有機銀塩(還元可能な銀源)を含有する。更にヒドラジ
ン化合物(超硬調化剤)や色調調整剤(銀の色調を制御
する)を含むことが好ましい。複数の感光性層を設けて
もよい。例えば、階調の調節を目的として、高感度感光
性層と低感度感光性層とを熱現像感光材料に設けること
ができる。高感度感光性層と低感度感光性層との配列の
順序は、低感度感光性層を下(支持体側)に配置して
も、高感度感光性層を下に配置してもよい。
【0074】ハロゲン化銀としては、臭化銀、ヨウ化
銀、塩化銀、塩臭化銀、ヨウ臭化銀および塩ヨウ臭化銀
のいずれも用いることができる。粒子サイズは平均球相
当径で0.01μm 以上0.08μm 以下であることが
好ましく、より好ましくは0.01μm 以上0.05μ
m 以下である。
【0075】ハロゲン化銀の添加量は、感材1m2当た
りの塗布量で示して、0.03〜0.6g/m2であること
が好ましく、0.05〜0.4g/m2であることがさらに
好ましく、0.1〜0.4g/m2であることが最も好まし
い。
【0076】ハロゲン化銀は、ハロゲン化銀乳剤として
硝酸銀と可溶性ハロゲン塩との反応により調製する。た
だし、銀石鹸とハロゲンイオンとを反応させ、銀石鹸の
石鹸部をハロゲン変換して調製してもよい。また、銀石
鹸の形成時にハロゲンイオンを添加してもよい。本発明
においては、前者のハロゲン化銀乳剤として硝酸銀と可
溶性ハロゲン塩との反応により調製する方法のものが好
ましい。
【0077】本発明ではハロゲン化銀は、分光増感して
あるものが好ましい。分光増感色素については、特開昭
60−140335号、同63−159841号、同6
3−231437号、同63−259651号、同63
−304242号、同63−15245号の各公報、米
国特許4639414号、同4740455号、同47
41966号、同4751175号、同4835096
号の各明細書に記載がある。
【0078】還元剤としては、フェニドン、ヒドロキノ
ン類、カテコールおよびヒンダードフェノールが好まし
い。還元剤については、米国特許3770448号、同
3773512号、同3593863号、同44606
81号の各明細書、およびリサーチ・ディスクロージャ
ー(Research Disclosure)誌17029号、同2996
3号に記載がある。
【0079】還元剤の例には、アミノヒドロキシシクロ
アルケノン化合物(例、2−ヒドロキシ−ピペリジノ−
2−シクロヘキセノン)、N−ヒドロキシ尿素誘導体
(例、N−p−メチルフェニル−N−ヒドロキシ尿
素)、アルデヒドまたはケトンのヒドラゾン類(例、ア
ントラセンアルデヒドフェニルヒドラゾン)、ホスファ
ーアミドフェノール類、ホスファーアミドアニリン類、
ポリヒドロキシベンゼン類(例、ヒドロキノン、t−ブ
チル−ヒドロキノン、イソプロピルヒドロキノン、2,
5−ジヒドロキシ−フェニルメチルスルホン)、スルホ
ヒドロキサム酸類(例、ベンゼンスルホヒドロキサム
酸)、スルホンアミドアニリン類(例、4−(N−メタ
ンスルホンアミド)アニリン)、2−テトラゾリルチオ
ヒドロキノン類(例、2−メチル−5−(1−フェニル
−5−テトラゾリルチオ)ヒドロキノン)、テトラヒド
ロキノキサリン類(例、1,2,3,4−テトラヒドロ
キノキサリン)、アミドオキシン類、アジン類(例、脂
肪族カルボン酸アリールヒドラザイド類)とアスコルビ
ン酸との組み合わせ、ポリヒドロキシベンゼンとヒドロ
キシルアミンとの組み合わせ、リダクトン、ヒドラジ
ン、ヒドロキサム酸類、アジン類とスルホンアミドフェ
ノール類との組み合わせ、α−シアノフェニル酢酸誘導
体、ビス−β−ナフトールと1,3−ジヒドロキシベン
ゼン誘導体との組み合わせ、5−ピラゾロン類、スルホ
ンアミドフェノール類、2−フェニリンダン−1,3−
ジオン、クロマン、1,4−ジヒドロピリジン類(例、
2,6−ジメトキシ−3,5−ジカルボエトキシ−1,
4−ジヒドロピリジン)、ビスフェノール類(例、ビス
(2−ヒドロキシ−3−t−ブチル−5−メチルフェニ
ル)メタン、ビス(6−ヒドロキシ−m−トリ)メシト
ール、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェ
ニル)プロパン、4,4−エチリデン−ビス(2−t−
ブチル−6−メチル)フェノール)、紫外線感応性アス
コルビン酸誘導体および3−ピラゾリドン類が含まれ
る。
【0080】還元剤の前駆体として機能するアミノレダ
クトン類のエステル(例、ピペリジノヘキソースリダク
トンモノアセテート)を還元剤として用いてもよい。
【0081】特に好ましい還元剤は、ヒンダードフェノ
ールである。
【0082】還元剤の添加量は0.01〜5.0g/m2
あることが好ましく、0.1〜3.0g/m2であることが
より好ましい。
【0083】感光性層および非感光性層は、中間層、保
護層については既に述べたが、バインダーを含むことが
好ましい。バインダーとしては、一般に無色の透明また
は半透明のポリマーが用いられる。天然あるいは半合成
ポリマー(例、ゼラチン、アラビアゴム、ヒドロキシエ
チルセルロース、セルロースエステル、カゼイン、デン
プン)を用いることもできるが、耐熱性を考慮すると、
天然あるいは半合成ポリマーよりも合成ポリマーの方が
好ましい。ただし、セルロールエステル(例、アセテー
ト、セルロースアセテートブチレート)は、半合成ポリ
マーであっても、比較的耐熱性があり、熱現像感光材料
のバインダーとして好ましく用いられる。
【0084】合成ポリマーの例には、ポリビニルアルコ
ール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸、ポリメ
チルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリメタクリル
酸、スチレン/無水マレイン酸コポリマー、スチレン/
アクリロニトリルコポリマー、スチレン/ブタジエンコ
ポリマー、ポリビニルアセタール(例、ポリビニルホル
マール、ポリビニルブチラール)、ポリエステル、ポリ
ウレタン、フェノキシ樹脂、ポリ塩化ビニリデン、ポリ
エポキシド、ポリカーボネート、ポリビニルアセテート
およびポリアミドが含まれる。
【0085】バインダーは、感光性層または非感光性層
の塗布液の溶媒(水または有機溶媒)中に溶解または乳
化して使用する。塗布液中にバインダーを乳化する場
合、バインダーのエマルジョンを塗布液と混合してもよ
い。
【0086】なお、顔料を含む層におけるバインダーの
使用量は、顔料がバインダーの0.01重量%以上60
重量%以下の塗布量となるように調整することが好まし
い。顔料はバインダーの0.05重量%以上40重量%
以下であることがより好ましく、0.1重量%以上20
重量%以下であることが特に好ましい。
【0087】感光性層または非感光性層は、さらに有機
銀塩を含むことが好ましい。銀塩を形成する有機酸は、
長鎖の脂肪酸が好ましい。脂肪酸の炭素原子数は、10
〜30であることが好ましく、15〜25であることが
さらに好ましい。有機銀塩錯体を用いてもよい。錯体の
配位子は、銀イオンに対する総安定度定数を4.0〜1
0.0の範囲で有することが好ましい。有機銀塩につい
ては、リサーチ・ディスクロージャー(Research Discl
osure)誌17029号および同29963号に記載があ
る。
【0088】有機銀塩の例には、脂肪酸(例、没食子
酸、シュウ酸、ベヘン酸、ステアリン酸、パルミチン
酸、ラウリン酸)の銀塩、カルボキシアルキルチオ尿素
(例、1−(3−カルボキシプロピル)チオ尿素、1−
(3−カルボキシプロピル)−3,3−ジメチルチオ尿
素)の銀塩、アルデヒド(例、ホルムアルデヒド、アセ
トアルデヒド、ブチルアルデヒド)とヒドロキシ置換芳
香族カルボン酸とのポリマー反応生成物の銀錯体、芳香
族カルボン酸(例、サリチル酸、安息香酸、3,5−ジ
ヒドロキシ安息香酸、5,5−チオジサリチル酸)の銀
塩、チオエン類(例、3−(2−カルボキシエチル)−
4−ヒドロキシメチル−4−チアゾリン−2−チオエ
ン、3−カルボキシメチル−4−チアゾリン−2−チオ
エン)の銀塩または銀錯体、窒素酸(例、イミダゾー
ル、ピラゾール、ウラゾール、1,2,4−チアゾー
ル、1H−テトラゾール、3−アミノ−5−ベンジルチ
オ−1,2,4−トリアゾール、ベンゾトリアゾール)
の銀塩または銀錯体、サッカリンの銀塩、5−クロロサ
リチルアルドキシムの銀塩およびメルカプチド類の銀塩
が含まれる。ベヘン酸銀が最も好ましい。有機銀塩は、
銀量として0.05g/m2以上3g/m2以下で用いることが
好ましく、0.3g/m2以上2g/m2以下で用いることがさ
らに好ましい。
【0089】感光性層または非感光性層は、さらに超硬
調化剤を含むことが好ましい。熱現像感光材料を印刷用
写真の分野で用いる場合、網点による連続階調画像や線
画像の再現が重要である。超硬調化剤を使用すること
で、網点画像や線画像の再現性を改善することができ
る。超硬調化剤としては、ヒドラジン化合物、四級アン
モニウム化合物あるいはアクリロニトリル化合物(米国
特許5545515号明細書記載)が用いられる。ヒド
ラジン化合物が特に好ましい超硬調化剤である。
【0090】ヒドラジン化合物は、ヒドラジン(H2
−NH2)とその水素原子の少なくも一つを置換した化
合物を含む。置換基は、脂肪族基、芳香族基または複素
環基がヒドラジンの窒素原子に直結するか、あるいは脂
肪族基、芳香族基または複素環基が連結基を介してヒド
ラジンの窒素原子に結合する。連結基の例には、−CO
−、−CS−、−SO2−、−POR−(Rは脂肪族
基、芳香族基または複素環基)、−CNH−およびそれ
らの組み合わせが含まれる。
【0091】ヒドラジン化合物については、米国特許5
464738号、同5496695号、同551241
1号、同5536622号の各明細書、特公平6−77
138号、同6−93082号、特開平6−23049
7号、同6−289520号、同6−313951号、
同7−5610号、同7−77783号、同7−104
426号の各公報に記載がある。
【0092】ヒドラジン化合物は、適当な有機溶媒に溶
解して、感光性層の塗布液に添加することができる。有
機溶媒の例には、アルコール(例、メタノール、エタノ
ール、プロパノール、フッ素化アルコール)、ケトン
(例、アセトン、メチルエチルケトン)、ジメチルホル
ムアミド、ジメチルスルホキシドおよびメチルセルソル
ブが含まれる。また、ヒドラジン化合物を油性(補助)
溶媒に溶解した溶液を、塗布液中に乳化してもよい。油
性(補助)溶媒の例には、ジブチルフタレート、トリク
レジルフォスフェート、グリセリルトリアセテート、ジ
エチルフタレート、酢酸エチルおよびシクロヘキサノン
が含まれる。さらに、ヒドラジン化合物の固体分散物を
塗布液に添加してもよい。ヒドラジン化合物の分散は、
ボールミル、コロイドミル、マントンゴーリング、マイ
クロフルイダイザーや超音波分散機のような公知の分散
機を用いて実施できる。
【0093】超硬調化剤の添加量は、ハロゲン化銀1モ
ルに対して、1×10-6〜1×10-2モルであることが
好ましく、1×10-5〜5×10-3モルであることがさ
らに好ましく、2×10-5〜5×10-3モルであること
が最も好ましい。
【0094】超硬調化剤に加えて、硬調化促進剤を用い
てもよい。硬調化促進剤の例には、アミン化合物(米国
特許5545505号明細書記載)、ヒドロキサム酸
(米国特許5545507号明細書記載)、アクリロニ
トリル類(米国特許5545507号明細書記載)およ
びヒドラジン化合物(米国特許5558983号明細書
記載)が含まれる。
【0095】感光性層または非感光性層は、さらに色調
調整剤を含むことが好ましい。色調調整剤については、
リサーチ・ディスクロージャー誌17029号に記載が
ある。
【0096】色調調整剤の例には、イミド類(例、フタ
ルイミド)、環状イミド類(例、スクシンイミド)、ピ
ラゾリン−5−オン類(例、3−フェニル−2−ピラゾ
リン−5−オン、1−フェニルウラゾール)、キナゾリ
ノン類(例、キナゾリン、2,4−チアゾリジンジオ
ン)、ナフタールイミド類(例、N−ヒドロキシ−1,
8−ナフタールイミド)、コバルト錯体(例、コバルト
のヘキサミントリフルオロアセテート)、メルカプタン
類(例、3−メルカプト−1,2,4−トリアゾー
ル)、N−(アミノメチル)アリールジカルボキシイミ
ド類(例、N−(ジメチルアミノメチル)フタルイミ
ド)、ブロックされたピラゾール類(例、N,N’ヘキ
サメチレン−1−カルバモイル−3,5−ジメチルピラ
ゾール)、イソチウロニウム(isothiuronium)誘導体
(例、1,8−(3,6−ジオキサオクタン)ビス(イ
ソチウロニウムトリフルオロアセテート)と光漂白剤
(例、2−(トリブロモメチルスルホニル)ベンゾチア
ゾール)との組み合わせ、メロシアニン染料(例、3−
エチル−5−((3−エチル−2−ベンゾチアゾリニリ
デン(benzothiazolinylidene))−1−メチルエチリデ
ン)−2−チオ−2,4−オキサゾリジンジオン(oxaz
olidinedione))、フタラジノン化合物およびその金属塩
(例、フタラジノン、4−(1−ナフチル)フタラジノ
ン、6−クロロフタラジノン、5,7−ジメチルオキシ
フタラジノン、2,3−ジヒドロ−1,4−フタラジン
ジオン、8−メチルフタラジノン)、フタラジノン化合
物とスルフィン酸誘導体(例、ベンゼンスルフィン酸ナ
トリウム)との組み合わせ、フタラジノン化合物とスル
ホン酸誘導体(例、p−トルエンスルホン酸ナトリウ
ム)との組み合わせ、フタラジンおよびその誘導体
(例、フタラジン、6−イソプロピルフタラジン、6−
メチルフタラジン)、フタラジン類とフタル酸との組み
合わせ、フタラジンまたはフタラジン付加物とジカルボ
ン酸(好ましくはo−フェニレン酸)またはその無水物
(例、マレイン酸無水物、フタル酸、2,3−ナフタレ
ンジカルボン酸、フタル酸無水物、4−メチルフタル
酸、4−ニトロフタル酸、テトラクロロフタル酸無水
物)との組み合わせ、キナゾリンジオン類、ベンズオキ
サジン、ナルトキサジン誘導体、ベンズオキサジン−
2,4−ジオン類(例、1,3−ベンズオキサジン−
2,4−ジオン)、ピリミジン類、不斉−トリアジン類
(例えば、2,4−ジヒドロキシピリミジン)、テトラ
アザペンタレン誘導体(例、3,6−ジメロカプト−
1,4−ジフェニル−1H、4H−2,3a,5,6a
−テトラアザペンタレン)が含まれる。フタラジンおよ
びその誘導体が特に好ましい。
【0097】色調調整剤は画像形成層面に銀1モル当た
り0.1〜50モル%の量で含まれることが好ましく、
0.5〜20モル%含まれることが更に好ましい。
【0098】感光性層または非感光性層(好ましくは感
光性層)に、カブリ防止剤を添加してもよい。カブリ防
止剤としては、水銀化合物(米国特許3589903号
明細書記載)よりも、非水銀化合物(米国特許3874
946号、同4546075号、同4452885号、
同4756999号、同5028523号、英国特許出
願番号92221383.4号、同9300147.7
号、同9311790.1号の各明細書、特開昭59−
57234公報等に記載)を用いることが好ましい。
【0099】特に好ましいカブリ防止剤は、ポリハロゲ
ン化合物であり、とりわけ好ましいのはハロゲン(F、
Cl、Br、I)置換メチル基を有するヘテロ環化合物
である。
【0100】ポリハロゲン化合物は、例えば、特開昭50
-119624号、同50-120328号、同51-121332号、同54-5802
2号、同56-70543号、同56-99335号、同59-90842号、同6
1-129642号、同62-129845号、特開平6-208191号、同7-5
621号、同7-2781号、同8-15809号、米国特許第5340712
号、同5369000号、同5464737号に開示されているような
化合物が挙げられる。特に下記一般式(1)で表される
ポリハロゲン化合物が好ましい。
【0101】
【化7】
【0102】一般式(1)中、Qはアルキル基、アリー
ル基またはヘテロ環基を表し、X1およびX2 はそれぞ
れハロゲン原子を表す。Zは水素原子または電子吸引性
基を表す。Yは−C(=O)−、−SO−または−SO
2 −を表す。nは0または1を表す。
【0103】一般式(1)について詳細に説明する。Q
はアルキル基、アリール基またはヘテロ環基を表す。Q
で表されるアリール基は、単環または縮環していてもよ
く、好ましくは炭素数6〜30の単環または二環のアリ
ール基(例えばフェニル、ナフチル等)であり、より好
ましくはフェニル基、ナフチル基であり、更に好ましく
はフェニル基である。
【0104】Qで表されるヘテロ環基は、N、Oまたは
S原子の少なくとも一つを含む3ないし10員の飽和も
しくは不飽和のヘテロ環基であり、これらは単環であっ
ても良いし、更に他の環と縮合環を形成してもよい。
【0105】ヘテロ環基として好ましくは、縮合環を有
していてもよい5ないし6員の不飽和ヘテロ環基であ
り、より好ましくは縮合環を有していてもよい5ないし
6員の芳香族ヘテロ環基である。更に好ましくは窒素原
子を含む5ないし6員の芳香族ヘテロ環基であり、特に
好ましくは窒素原子を1ないし4原子含む5ないし6員
の縮合環を有していてもよい芳香族ヘテロ環基である。
【0106】ヘテロ環基中のヘテロ環の具体例として
は、例えばピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、モル
フォリン、チオフェン、フラン、ピロール、イミダゾー
ル、ピラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピ
リダジン、トリアゾール、トリアジン、インドール、イ
ンダゾール、プリン、チアジアゾール、オキサジアゾー
ル、キノリン、フタラジン、ナフチリジン、キノキサリ
ン、キナゾリン、シンノリン、プテリジン、アクリジ
ン、フェナントロリン、フェナジン、テトラゾール、チ
アゾール、オキサゾール、ベンズイミダゾール、ベンズ
オキサゾール、ベンズチアゾール、ベンズセレナゾー
ル、インドレニン、テトラザインデンなどが挙げられ
る。ヘテロ環として好ましくは、イミダゾール、ピラゾ
ール、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、
トリアゾール、トリアジン、インドール、インダゾー
ル、プリン、チアジアゾール、オキサジアゾール、キノ
リン、フタラジン、ナフチリジン、キノキサリン、キナ
ゾリン、シンノリン、プテリジン、アクリジン、フェナ
ントロリン、フェナジン、テトラゾール、チアゾール、
オキサゾール、ベンズイミダゾール、ベンズオキサゾー
ル、ベンズチアゾール、インドレニン、テトラザインデ
ンであり、より好ましくはイミダゾール、ピリジン、ピ
リミジン、ピラジン、ピリダジン、トリアゾール、トリ
アジン、チアジアゾール、オキサジアゾール、キノリ
ン、フタラジン、ナフチリジン、キノキサリン、キナゾ
リン、シンノリン、テトラゾール、チアゾール、オキサ
ゾール、ベンズイミダゾール、ベンズオキサゾール、ベ
ンズチアゾール、テトラザインデンであり、更に好まし
くはイミダゾール、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、
ピリダジン、トリアゾール、トリアジン、チアジアゾー
ル、キノリン、フタラジン、ナフチリジン、キノキサリ
ン、キナゾリン、シンノリン、テトラゾール、チアゾー
ル、ベンズイミダゾール、ベンズチアゾールであり、特
に好ましくはピリジン、チアジアゾール、キノリン、ベ
ンズチアゾールである。
【0107】Qで表されるアリール基およびヘテロ環は
−(Y)n −CZ(X1 )(X2 )の他に置換基を有し
ていても良く、置換基としては、例えばアルキル基(好
ましくは炭素数1〜20、より好ましくは炭素数1〜1
2、特に好ましくは炭素数1〜8であり、例えばメチ
ル、エチル、n−プロピル、iso−プロピル、n−ブ
チル、iso−ブチル、tert−ブチル、n−オクチ
ル、n−デシル、n−ヘキサデシル、シクロプロピル、
シクロペンチル、シクロヘキシルなどが挙げられ
る。)、アルケニル基(好ましくは炭素数2〜20、よ
り好ましくは炭素数2〜12、特に好ましくは炭素数2
〜8であり、例えばビニル、アリル、2−ブテニル、3
−ペンテニルなどが挙げられる。)、アルキニル基(好
ましくは炭素数2〜20、より好ましくは2〜12、特
に好ましくは2〜8であり、例えばプロパルギル、3−
ペンチニル等が挙げられる。)、アリール基(好ましく
は炭素数6〜30、より好ましくは炭素数6〜20、特
に好ましくは炭素数6〜12であり、例えばフェニル、
p−メチルフェニル、ナフチルなどが挙げられる。)、
アミノ基(好ましくは炭素数0〜20、より好ましくは
炭素数0〜10、特に好ましくは炭素数0〜6であり、
例えばアミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチ
ルアミノ、ジベンジルアミノなどが挙げられる。)、ア
ルコキシ基(好ましくは炭素数1〜20、より好ましく
は炭素数1〜12、特に好ましくは炭素数1〜8であ
り、例えばメトキシ、エトキシ、ブトキシなどが挙げら
れる。)、アリールオキシ基(好ましくは炭素数6〜2
0、より好ましくは炭素数6〜16、特に好ましくは炭
素数6〜12であり、例えばフェニルオキシ、2−ナフ
チルオキシなどが挙げられる。)、アシル基(好ましく
は炭素数1〜20、より好ましくは炭素数1〜16、特
に好ましくは炭素数1〜12であり、例えばアセチル、
ベンゾイル、ホルミル、ピバロイル等が挙げられ
る。)、アルコキシカルボニル基(好ましくは炭素数2
〜20、より好ましくは炭素数2〜16、特に好ましく
は炭素数2〜12であり、例えばメトキシカルボニル、
エトキシカルボニルなどが挙げられる。)、アリールオ
キシカルボニル基(好ましくは炭素数7〜20、より好
ましくは炭素数7〜16、特に好ましくは炭素数7〜1
0であり、例えばフェニルオキシカルボニルなどが挙げ
られる。)、アシルオキシ基(好ましくは炭素数2〜2
0、より好ましくは炭素数2〜16、特に好ましくは炭
素数2〜10であり、例えばアセトキシ、ベンゾイルオ
キシなどが挙げられる。)、アシルアミノ基(好ましく
は炭素数2〜20、より好ましくは炭素数2〜16、特
に好ましくは炭素数2〜10であり、例えばアセチルア
ミノ、ベンゾイルアミノなどが挙げられる。)、アルコ
キシカルボニルアミノ基(好ましくは炭素数2〜20、
より好ましくは炭素数2〜16、特に好ましくは炭素数
2〜12であり、例えばメトキシカルボニルアミノなど
が挙げられる。)、アリールオキシカルボニルアミノ基
(好ましくは炭素数7〜20、より好ましくは炭素数7
〜16、特に好ましくは炭素数7〜12であり、例えば
フェニルオキシカルボニルアミノなどが挙げられ
る。)、スルホニルアミノ基(好ましくは炭素数1〜2
0、より好ましくは炭素数1〜16、特に好ましくは炭
素数1〜12であり、例えばメタンスルホニルアミノ、
ベンゼンスルホニルアミノなどが挙げられる。)、スル
ファモイル基(好ましくは炭素数0〜20、より好まし
くは炭素数0〜16、特に好ましくは炭素数0〜12で
あり、例えばスルファモイル、メチルスルファモイル、
ジメチルスルファモイル、フェニルスルファモイルなど
が挙げられる。)、カルバモイル基(好ましくは炭素数
1〜20、より好ましくは炭素数1〜16、特に好まし
くは炭素数1〜12であり、例えばカルバモイル、メチ
ルカルバモイル、ジエチルカルバモイル、フェニルカル
バモイルなどが挙げられる。)、アルキルチオ基(好ま
しくは炭素数1〜20、より好ましくは炭素数1〜1
6、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えばメチ
ルチオ、エチルチオなどが挙げられる。)、アリールチ
オ基(好ましくは炭素数6〜20、より好ましくは炭素
数6〜16、特に好ましくは炭素数6〜12であり、例
えばフェニルチオなどが挙げられる。)、スルホニル基
(好ましくは炭素数1〜20、より好ましくは炭素数1
〜16、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えば
メシル、トシル、フェニルスルホニルなどが挙げられ
る。)、スルフィニル基(好ましくは炭素数1〜20、
より好ましくは炭素数1〜16、特に好ましくは炭素数
1〜12であり、例えばメタンスルフィニル、ベンゼン
スルフィニルなどが挙げられる。)、ウレイド基(好ま
しくは炭素数1〜20、より好ましくは炭素数1〜1
6、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えばウレ
イド、メチルウレイド、フェニルウレイドなどが挙げら
れる。)、リン酸アミド基(好ましくは炭素数1〜2
0、より好ましくは炭素数1〜16、特に好ましくは炭
素数1〜12であり、例えばジエチルリン酸アミド、フ
ェニルリン酸アミドなどが挙げられる。)、ヒドロキシ
基、メルカプト基、ハロゲン原子(例えばフッ素原子、
塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子)、シアノ基、スルホ
基、カルボキシル基、ニトロ基、ヒドロキサム酸基、ス
ルフィノ基、ヒドラジノ基、ヘテロ環基(例えばイミダ
ゾリル、ピリジル、フリル、ピペリジル、モルホリノな
どが挙げられる。)などが挙げられる。これらの置換基
は更に置換されていてもよい。また、置換基が二つ以上
ある場合は、同じでも異なっていてもよい。
【0108】置換基として好ましくはアルキル基、アル
ケニル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ
基、アシルオキシ基、アシル基、アルコキシカルボニル
基、アリールオキシカルボニル基、アシルオキシ基、ア
シルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アリー
ルオキシカルボニルアミノ基、スルホニルアミノ基、ス
ルファモイル基、カルバモイル基、スルホニル基、ウレ
イド基、リン酸アミド基、ハロゲン原子、シアノ基、ス
ルホ基、カルボキシル基、ニトロ基、ヘテロ環基であ
り、より好ましくはアルキル基、アリール基、アルコキ
シ基、アリールオキシ基、アシル基、アシルアミノ基、
アルコキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボ
ニルアミノ基、スルホニルアミノ基、スルファモイル
基、カルバモイル基、ウレイド基、リン酸アミド基、ハ
ロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ヘテロ環基であり、
更に好ましくはアルキル基、アリール基、アルコキシ
基、アリールオキシ基、アシル基、アシルアミノ基、ス
ルホニルアミノ基、スルファモイル基、カルバモイル
基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ヘテロ環基で
あり、特に好ましくはアルキル基、アリール基、ハロゲ
ン原子である。
【0109】Qで表されるアルキル基は直鎖、分岐、ま
たは環状であってもよく、好ましくは炭素数1〜30の
ものであり、より好ましくは炭素数1〜15のものであ
り、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソ
プロピル基、3級オクチル基などが挙げられる。
【0110】Qで表されるアルキル基は−(Y)n −C
Z(X1 )(X2 )の他に置換基を有していても良く、
置換基としては、Qがヘテロ環基、あるいはアリール基
の場合にとり得る置換基と同様なものが挙げられる。置
換基として好ましくは、アルケニル基、アリール基、ア
ルコキシ基、アリールオキシ基、アシルオキシ基、アシ
ルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アリール
オキシカルボニルアミノ基、スルホニルアミノ基、アル
キルチオ基、アリールチオ基、ウレイド基、リン酸アミ
ド基、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、ヘテロ環基であ
り、より好ましくはアリール基、アルコキシ基、アリー
ルオキシ基、アシルアミノ基、アルコキシカルボニルア
ミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、スルホニ
ルアミノ基、ウレイド基、リン酸アミド基、ハロゲン原
子であり、更に好ましくはアリール基、アルコキシ基、
アリールオキシ基、アシルアミノ基、スルホニルアミノ
基、ウレイド基、リン酸アミド基である。
【0111】これらの置換基は更に置換されていてもよ
い。また、置換基が二つ以上ある場合は、同じでも異な
っていてもよい。
【0112】Yは−C(=O)−、−SO−または−S
2 −を表し、好ましくは−C(=O)−、−SO2
であり、より好ましくは−SO2 −である。
【0113】nは、0または1を表し、好ましくは1で
ある。
【0114】X1 、X2 は、ハロゲン原子を有し、X
1 、X2 で表されるハロゲン原子は同一または互いに異
なっていてもよくフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨ
ウ素原子であり、好ましくは塩素原子、臭素原子、ヨウ
素原子であり、より好ましくは塩素原子、臭素原子であ
り、特に好ましくは臭素原子である。
【0115】Zは水素原子または電子吸引性基を表し、
Zで表される電子吸引性基として好ましくは、σp値が
0.01以上の置換基であり、より好ましくは0.1以
上の置換基である。ハメットの置換基定数に関しては、
Journal of Medicinal Chemistry , 1973,Vo
l.16,No.11,1207-1216 等を参考にすることができる。
電子吸引性基としては、例えばハロゲン原子(フッ素原
子(σp値:0.06)、塩素原子(σp値:0.2
3)、臭素原子(σp値:0.23)、ヨウ素原子(σ
p値:0.18))、トリハロメチル基(トリブロモメ
チル(σp値:0.29)、トリクロロメチル(σp
値:0.33)、トリフルオロメチル(σp値:0.5
4))、シアノ基(σp値:0.66)、ニトロ基(σ
p値:0.78)、脂肪族・アリールもしくは複素環ス
ルホニル基(例えば、メタンスルホニル(σp値:0.
72))、脂肪族・アリールもしくは複素環アシル基
(例えば、アセチル(σp値:0.50)、ベンゾイル
(σp値:0.43))、アルキニル基(例えば、C≡
CH(σp値:0.23))、脂肪族・アリールもしく
は複素環オキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボ
ニル(σp値:0.45)、フェノキシカルボニル(σ
p値:0.44))、カルバモイル基(σp値:0.3
6)、スルファモイル基(σp値:0.57)、などが
挙げられる。
【0116】Zは、好ましくは電子吸引性基であり、よ
り好ましくはハロゲン原子、脂肪族・アリールもしくは
複素環スルホニル基、脂肪族・アリールもしくは複素環
アシル基、脂肪族・アリールもしくは複素環オキシカル
ボニル基、カルバモイル基、スルファモイル基であり、
特に好ましくはハロゲン原子である。ハロゲン原子の中
でも、好ましくは塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子であ
り、更に好ましくは塩素原子、臭素原子であり、特に好
ましくは臭素原子である。
【0117】一般式(1)で表される化合物のうち、好
ましくは下記一般式(1−a)で表される化合物であ
る。
【0118】
【化8】
【0119】式中、Qは一般式(1)におけるそれと同
義であり、また好ましい範囲も同様である。また、Qが
とり得る置換基は一般式(1)におけるQがとり得る置
換基と同義である。X1 、X2 、Y、Zはそれぞれ一般
式(1)におけるそれらと同義であり、また好ましい範
囲も同様である。
【0120】一般式(1)で表される化合物のうち、よ
り好ましくは一般式(1−b)で表される化合物であ
る。
【0121】
【化9】
【0122】式中、Qは一般式(1)におけるそれと同
義であり、また好ましい範囲も同様である。また、Qが
とり得る置換基は一般式(1)におけるQがとり得る置
換基と同義である。X1 、X2 、Zは一般式(1)にお
けるそれらと同義であり、また好ましい範囲も同様であ
る。
【0123】以下に一般式(1)で表される化合物の具
体例を挙げるが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。
【0124】
【化10】
【0125】
【化11】
【0126】
【化12】
【0127】
【化13】
【0128】
【化14】
【0129】本発明の一般式(1)で表される化合物
は、Y=−SO−、−SO2 −の場合、(1)アリー
ル、或いはヘテロ環メルカプタンとα−ハロゲノ酢酸誘
導体、或いはα−ハロゲノ酢酸エステル誘導体等からα
−アリールチオ、或いはヘテロ環チオ酢酸酸誘導体を合
成し、(2)該当する酢酸誘導体を酸化・臭素化するこ
とによって合成することができる。また、特開平2−3
04059号等に記載されているように対応するスルフ
ィド誘導体を酸化・臭素化する方法や特開平2−264
754等に記載されているように対応するスルホン誘導
体をハロゲン化する方法を利用することもできる。
【0130】α−アリールチオ、或いはヘテロ環チオ酢
酸誘導体への変換は該当するメルカプタン化合物を塩基
性条件下α−ハロゲノ酢酸誘導体等と反応させることに
より合成することができる。
【0131】α−アリールチオ、或いはヘテロ環チオ酢
酸誘導体の酸化・ハロゲン化については例えば米国特許
3874946号、欧州特許公開第60598号等に記
載されているように次亜ハロゲン酸或いは、その塩の塩
基性水溶液へα−アリールチオ、或いはヘテロ環チオ酢
酸誘導体、或いはその塩を添加・反応させることにより
酸化・ハロゲン化を同時に行うことができる。また、α
−アリールチオ、或いはヘテロ環チオ酢酸誘導体を過酸
化水素などの酸化剤を用いて予めスルホキシド、或いは
スルホニル酢酸誘導体に変換した後にハロゲン化して合
成することもできる。
【0132】原料として用いるアルキル、アリール或い
はヘテロ環メルカプタン類の合成法としては、例えばア
ルキル、アリールメルカプタンについては新実験化学講
座(丸善)14−III 、8章8−1、ORGANIC FUNCTIO
NAL GROUP PREPARATIONS(Sandler,Karo, ACADEMIC
PRESS New York and Rondon)I-Chapt.18あるいは
THE CHEMISTRY OF FUNCTIONAL GROUPS(Patai, JO
NE WILLY&SONS)"The Chemistry of the thiol g
roup"Chapt4.に記載のあるような種々の方法が知られて
おり、ヘテロ環メルカプタンについては、Comprehensiv
e Heterocyclic Chemistry , Pergamaon Press , 1984
やHeterocyclic Compounds , John Wiley and Sons , V
ol.1〜9 , 1950-1967 等に記載のあるような種々の方法
が知られている。
【0133】Y=−C(=O)−の場合には(1)アセ
トフェノン、或いはカルボニル置換ヘテロ環誘導体を合
成し、(2)カルボニル化合物をα−ハロゲン化するこ
とによって合成できる。カルボニル化合物のα−ハロゲ
ン化については新実験化学講座(丸善)14−I、2章
などに記載されているような方法が利用できる。
【0134】n=0の場合は、トルエン、キシレン、あ
るいはメチル基を有するヘテロ環化合物のメチル化する
ことで合成できる。ハロゲン化の方法としては上記と同
様に新実験化学講座(丸善)14−I、2章などに記載
されているような方法が利用できる。
【0135】本発明のポリハロゲン化合物は粒子サイズ
の小さい、凝集のない微粒子を得る目的で、分散剤を使
用した固体微粒子分散物とする方法で添加してもよい。
本発明のポリハロゲン化合物を固体微粒子分散化する方
法は、分散助剤の存在下で公知の微細化手段(例えば、
ボールミル、振動ボールミル、遊星ボールミル、サンド
ミル、コロイドミル、ジェットミル、ローラーミル)を
用い、機械的に分散することができる。
【0136】分散剤を使用して本発明のポリハロゲン化
合物を固体微粒子化する際には、例えば、ポリアクリル
酸、アクリル酸の共重合体、マレイン酸共重合体、マレ
イン酸モノエステル共重合体、アクリロイルメチルプロ
パンスルホン酸共重合体、などの合成アニオンポリマ
ー、カルボキシメチルデンプン、カルボキシメチルセル
ロースなどの半合成アニオンポリマー、アルギン酸、ペ
クチン酸などのアニオン性ポリマー、特開昭52-92716
号、WO88/04794 号などに記載のアニオン性界面活性
剤、特願平7-350753号に記載の化合物、あるいは公知の
アニオン性、ノニオン性、カチオン性界面活性剤や、そ
の他ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カ
ルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロ
ース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等の公知の
ポリマー、或いはゼラチン等の自然界に存在する高分子
化合物を適宜選択して用いることができる。
【0137】分散助剤は、分散前に本発明のポリハロゲ
ン化合物の粉末またはウェットケーキ状態の本発明のポ
リハロゲン化合物と混合し、スラリーとして分散機に送
り込むのは一般的な方法であるが、予め本発明の化合物
と混ぜ合わせた状態で熱処理や溶媒による処理を施して
粉末またはウェットケーキとしても良い。分散前後また
は分散中に適当なpH調整剤によりpHコントロールしても
良い。
【0138】機械的に分散する以外にも、pHコントロー
ルすることで溶媒中に粗分散し、その後、分散助剤の存
在下でpHを変化させて微粒子化させても良い。このと
き、粗分散に用いる溶媒として有機溶媒を使用しても良
く、通常有機溶媒は微粒子化終了後除去される。
【0139】調製された分散物は、保存時の微粒子の沈
降を抑える目的で攪拌しながら保存したり、親水性コロ
イドにより粘性の高い状態(例えば、ゼラチンを使用し
ゼリー状にした状態)で保存したりすることもできる。
また、保存時の雑菌などの繁殖を防止する目的で防腐剤
を添加することもできる。
【0140】本発明のポリハロゲン化合物の添加位置に
限定はなく、画像形成層(感光性層)、保護層、その他
の層に添加される。有機銀塩を含む層と同一層や、ハロ
ゲン化銀を含む層と同一層であることが特に好ましい。
【0141】本発明のポリハロゲン化合物は1種のみ用
いても2種以上併用してもよい。
【0142】本発明のポリハロゲン化合物は画像形成層
を有する面に銀1モル当たり1×10-6〜0.5モルの
量含まれることが好ましく、1×10-5〜1×10-1
ル含まれることがさらに好ましい。
【0143】熱現像感光材料には、さらに界面活性剤、
酸化防止剤、安定化剤、可塑剤、紫外線吸収剤あるいは
被覆助剤を添加してもよい。各種の添加剤は、感光性層
あるいは非感光性層のいずれかに添加する。
【0144】熱現像感光材料は、画像露光後に加熱する
ことで画像を形成する。この熱現像により、黒色の銀画
像が形成される。画像露光は、レーザーを用いて実施す
ることが好ましい。熱現像の加熱温度は、80〜250
℃であることが好ましく、100〜200℃であること
がさらに好ましい。加熱時間は一般に1秒〜2分であ
る。
【0145】熱現像の方式としてはプレートヒータ方式
が好ましい。プレートヒータ方式による熱現像方式とは
特願平9−229684号に記載の方法であり、潜像を
形成した熱現像感光材料を熱現像部にて加熱手段に接触
させることにより可視像を得る熱現像装置であって、前
記加熱手段がプレートヒータからなり、かつ前記プレー
トヒータの一方の面に沿って複数個の押えローラが対向
配設され、前記押えローラと前記プレートヒータとの間
に前記熱現像感光材料を通過させて熱現像を行うことを
特徴とする熱現像装置である。
【0146】このような加熱方式を実施する熱現像装置
の熱現像部としては、例えば図1のような形態が挙げら
れる。
【0147】図1に示すように、熱現像部18は、図示
矢印方向から搬送された露光後の熱現像感光材料を加熱
することにより、熱現像を行って潜像を可視像とする部
位であり、本発明は、この熱現像部18において、プレ
ートヒータ120とこのプレートヒータ120に対向し
て配置した複数個の押えローラ122とを有することを
特徴とする。
【0148】プレートヒータ120は、その内部にニク
ロム線等の発熱体を平面状に敷設して収容した板状の加
熱部材であり、熱現像感光材料の現像温度に維持され
る。また、このプレートヒータ120の表面には、摩擦
抵抗を小さくしたり、耐磨耗性を付与する目的でフッ素
樹脂をコーティングしたり、フッ素樹脂製のシートを貼
着することが好ましい。
【0149】更に、熱現像感光材料は熱現像に際して加
熱により揮発成分が蒸発し、それに伴って熱現像感光材
料がプレートヒータ120から浮き上がり、熱現像感光
材料とプレートヒータ120との接触が不均一になるこ
とがある。そこで、この蒸気を逃がすためにプレートヒ
ータ120の表面に微小の凹凸を形成することも好まし
い。
【0150】また、プレートヒータ120の両端部の放
熱による温度低下を補償するために、両端部の温度を他
の部分よりも高くなるように温度勾配を設けることが好
ましい。
【0151】押えローラ122は、プレートヒータ12
0の一方の面に接して、または熱現像感光材料の厚み以
下の間隔をもってプレートヒータ120の搬送方向全長
に渡り所定のピッチで配設され、それらの押えローラ1
22とプレートヒータ120とによって熱現像感光材料
搬送路を形成している。熱現像感光材料搬送路を熱現像
感光材料の厚み以下の間隔をあけることにより、熱現像
感光材料の座屈が防止できる。この熱現像感光材料搬送
路の両端には、熱現像感光材料を熱現像部18に図示矢
印方向から供給する供給ローラ対126と、熱現像後に
図示矢印方向に熱現像感光材料を排出する排出ローラ対
128とが配設されている。
【0152】また、押えローラ122のプレートヒータ
120とは反対側に、図示のように、保温のための保温
カバー125を配設することが好ましい。
【0153】なお、熱現像感光材料が搬送される際に、
熱現像感光材料の先端が押えローラ122に突き当たる
と、一瞬、熱現像感光材料が停止する。その時、各押え
ローラ122が等ピッチで離間している場合には、熱現
像感光材料の同じ部分が各押えローラ122毎に停止し
てその部分がプレートヒータ120に長い時間押圧され
ることになり、結果として熱現像感光材料には、その幅
方向に延びるスジ状の現像ムラを生じることにある。そ
こで、各押えローラ122のピッチを不均一にすること
が好ましい。
【0154】また、図2に示すように、熱現像部18
は、各押えローラ122の包絡面を周面とする駆動ロー
ラ130を各押えローラ122に接して設置し、駆動ロ
ーラ130が回転することにより各押えローラ122を
回転させる構成とすることもできる。
【0155】なお、上記の説明において、プレートヒー
タ120は、熱伝導体からなるプレート部材と、このプ
レート部材の熱現像感光材料の加熱面とは反対側に熱源
を配した構成も含むものとする。
【0156】
【実施例】以下、本発明を実施例によって具体的に説明
する。 実施例-1 《PET支持体の作成》テレフタル酸とエチレングリコ−
ルを用い、常法に従い固有粘度IV=0.66(フェノ−ル/テ
トラクロルエタン=6/4(重量比)中25℃で測定)のPETを得
た。これをペレット化した後130℃で4時間乾燥し、300
℃で溶融後T型ダイから押し出して急冷し、熱固定後の
膜厚が175μmになるような厚みの未延伸フィルムを作成
した。
【0157】これを、周速の異なるロ−ルを用い3.3倍
に縦延伸、ついでテンタ−で4.5倍に横延伸を実施し
た。この時の温度はそれぞれ、110℃、130℃であった。
この後、240℃で20秒間熱固定後これと同じ温度で横方
向に4%緩和した。この後テンタ−のチャック部をスリッ
トした後、両端にナ−ル加工を行い、4kg/cm2で巻き取
り、厚み175μmのロ−ルを得た。
【0158】《表面コロナ処理》ピラー社製ソリッドス
テートコロナ処理機6KVAモデルを用い、支持体の両面を
室温下において20m/分で処理した。この時の電流、電圧
の読み取り値から、支持体には0.375kV・A・分/m2の処
理がなされていることがわかった。この時の処理周波数
は9.6kHz、電極と誘電体ロ−ルのギャップクリアランス
は1.6mmであった。
【0159】《下塗り支持体の作成》 (下塗り塗布液Aの調製)ポリエステル共重合体水分散物
ペスレジンA-515GB(30wt%、高松油脂(株)製)200mlに
ポリスチレン微粒子(平均粒径0.2μm)1g、下記界面活
性剤(A)(1wt%)20ml、および下記に示す顔料C.I.Pigment
Blue60の20wt%分散物を表1に示す光学濃度に必要な量
を添加し、これに蒸留水を加えて1000mlとして下塗り塗
布液Aとした。
【0160】
【化15】
【0161】(下塗り塗布液Bの調製)蒸留水680mlにスチ
レン−ブタジエン共重合体水分散物(スチレン/ブタジエ
ン/イタコン酸=47/50/3(重量比)、濃度30wt%、)200ml、
ポリスチレン微粒子(平均粒径2.5μm)0.1gを添加し、
更に蒸留水を加えて1000mlとして下塗り塗布液Bとし
た。
【0162】(下塗り塗布液Cの調製)イナートゼラチン1
0gを蒸留水500mlに溶解し、そこに特開昭61−20033号明
細書記載の酸化スズ−酸化アンチモン複合物微粒子の水
分散物(40wt%)40gを添加して、これに蒸留水を加えて10
00mlにして下塗り塗布液Cとした。
【0163】(下塗り支持体の作成)上記コロナ放電処理
を施した後、下塗り塗布液Aをバーコーターでウエット
塗布量が5ml/m2になるように塗布して180℃で5分間乾燥
した。乾燥膜厚は約0.3μmであった。次いでこの裏面
(バック面)にコロナ放電処理を施した後、下塗り塗布液
Bをバーコーターでウエット塗布量が5ml/m2、乾燥膜厚
が約0.3μmになるように塗布して180℃で5分間乾燥
し、更にこの上に下塗り塗布液Cをバーコーターでウエ
ット塗布量が3ml/m2、乾燥膜厚が約0.03μmになるよう
に塗布して180℃で5分間乾燥して下塗り支持体を作成し
た。
【0164】(染料の乳化分散物の調製)下記に示す染
料化合物(a)8g とポリメチルメタクリレート16g
とを酢酸メチル250mlに溶解して分散母液を調製し、
下記界面活性剤(B)1g を添加して40℃に保った2
wt% ゼラチン溶液400ml中に混合してホモジナイザー
((株)エスエムテー製HF93型)で常法に従って12
000回転/分で5分間高速撹拌して乳化分散液を調製し
た。
【0165】この乳化分散液をエヴァポレーターにて6
5℃で2時間かけてゆっくりと酢酸エチル溶媒を蒸発さ
せ、酢酸エチルを除去した後、蒸留水を補充して完成重
量400g にして染料化合物の2wt% 乳化分散物(a)を
調製した。
【0166】
【化16】
【0167】同様にして、染料化合物(b)、(c)、(d)を
用いて各染料の2wt% 乳化分散物(b)、(c)、(d)を調製
した。
【0168】
【化17】
【0169】
【化18】
【0170】
【化19】
【0171】《顔料の20wt%分散物の調製》C.I.Pigment
Blue 60を64gと花王(株)製デモールNを6.4gに水250gを
添加し良く混合してスラリーとした。平均直径0.5mmの
ジルコニアビーズ800gを用意してスラリーと一緒にベ
ッセルに入れ、分散機(1/4Gサンドグラインダーミ
ル:アイメックス(株)製)にて25時間分散し顔料分散
物を得た。こうして得た顔料分散物に含まれる顔料粒子
は平均粒径0.21μmであった。
【0172】《有機酸銀分散物の調製》ヘンケル社製ベ
ヘン酸(製品名Edenor C22-85R)43.8g、蒸留水730ml、
tert-ブタノール60mlを79℃で攪拌しながら1N-NaOH水溶
液117mlを55分かけて添加し240分反応させた。次いで、
硝酸銀19.2gの水溶液112.5ml を45秒かけて添加し、そ
のまま20分間放置し、30℃に降温した。その後、吸引濾
過で固形分を濾別し、固形分を濾水の伝導度が30μS/cm
になるまで水洗した。こうして得られた固形分は、乾燥
させないでウエットケーキとして取り扱い、乾燥固形分
100g相当のウエットケーキに対し、ポリビニルアルコ
ール(商品名:PVA-205)7.4gおよび水を添加し、全体量
を385gとしてからホモミキサーにて予備分散した。
【0173】次に予備分散済みの原液を分散機(商品
名:マイクロフルイダイザーM−110S−EH、マイ
クロフルイデックス・インターナショナル・コーポレー
ション製、G10Zインタラクションチャンバー使用)
の圧力を1750kg/cm2に調節して、三回処理し、ベヘ
ン酸銀分散物Bを得た。こうして得たベヘン酸銀分散物
に含まれるベヘン酸銀粒子は平均短径0.04μm、平均長
径0.8μm、変動係数30%の針状粒子であった。粒子サイ
ズの測定は、Malvern Instruments Ltd.製MasterSizerX
にて行った。冷却操作は蛇管式熱交換器をインタラクシ
ョンチャンバーの前後に各々装着し、冷媒の温度を調節
することで所望の分散温度に設定した。
【0174】《還元剤の25wt%分散物の調製》1,1-ビス
(2-ヒドロキシ-3,5-ジメチルフェニル)-3,5,5-トリメチ
ルヘキサン80gとクラレ(株)製変性ポリビニルアルコー
ルポバールMP203の20wt%水溶液70gに水176gを添加し良
く混合してスラリーとした。平均直径0.5mmのジルコニ
アビーズ700g を用意してスラリーと一緒にベッセルに
入れ、分散機(1/4Gサンドグラインダーミル:アイメッ
クス(株)製)にて5時間分散し還元剤分散物を得た。
こうして得た還元剤分散物に含まれる還元剤粒子は平均
粒径0.8μmであった。
【0175】《メルカプト化合物の20wt%分散物の調
製》3-メルカプト-4-フェニル-5-ヘプチル-1,2,4-トリ
アゾール64gとクラレ(株)製変性ポリビニルアルコール
ポバールMP203の20wt%水溶液32gに水224gを添加し良く
混合してスラリーとした。平均直径0.5mmのジルコニア
ビーズ800gを用意してスラリーと一緒にベッセルに入
れ、分散機(1/4Gサンドグラインダーミル:アイメック
ス(株)製)にて10時間分散しメルカプト分散物を得
た。こうして得たメルカプト化合物分散物に含まれるメ
ルカプト化合物粒子は平均粒径0.67μmであった。
【0176】《有機ポリハロゲン化合物の30wt%分散物
の調製》トリブロモメチルフェニルスルホン48gと3-ト
リブロモメチルスルホニル-4-フェニル-5-トリデシル-
1,2,4-トリアゾール48gとクラレ(株)製変性ポリビニル
アルコールポバールMP203の20wt%水溶液48gに水224gを
添加し良く混合してスラリーとした。平均直径0.5mmの
ジルコニアビーズ800gを用意してスラリーと一緒にベ
ッセルに入れ、分散機(1/4Gサンドグラインダーミ
ル:アイメックス(株)製)にて5時間分散し有機ポリ
ハロゲン化合物分散物を得た。こうして得たポリハロゲ
ン化合物分散物に含まれるポリハロゲン化合物粒子は平
均粒径0.74μmであった。
【0177】《フタラジン化合物のメタノール溶液の調
製》6-イソプロピルフタラジン26gをメタノール100mlに
溶解して使用した。
【0178】《ハロゲン化銀粒子1の調製》蒸留水1421c
cに1wt%臭化カリウム溶液6.7ccを加え、さらに1N硝酸を
8.2cc、フタル化ゼラチン21.8gを添加した液をチタンコ
ートしたステンレス製反応壷中で撹拌しながら、35℃に
液温を保ち、硝酸銀37.04gに蒸留水を加え159ccに希釈し
た溶液a1と臭化カリウム32.6gを蒸留水にて容量200ccに
希釈した溶液b1を準備し、コントロールダブルジェット
法でpAgを8.1に維持しながら、溶液a1の全量を一定流量
で1分間かけて添加した。(溶液b1は、コントロールド
ダブルジェット法にて添加)その後3.5wt%の過酸化水素
水溶液を30cc添加し、さらにベンゾイミダゾールの3wt
%水溶液を33.6cc添加した。その後、再び溶液a1を蒸留
水希釈して317.5ccにした溶液a2と、溶液b1に対して最
終的に銀1モル当たり1×10-4モルになるよう六塩化イリ
ジウム酸二カリウムを溶解し液量を溶液b1の2倍の400cc
まで蒸留水希釈した溶液b2を用いて、やはりコントロー
ルドダブルジェット法にて、pAgを8.1に維持しながら、
一定流量で溶液a2を10分間かけて全量添加した。(溶液b
2は、コントロールドダブルジェット法で添加)その後2
-メルカプト-5-メチルベンゾイミダゾールの0.5wt%メタ
ノール溶液を50cc添加し、さらに硝酸銀でpAgを7.5に上
げてから1N硫酸を用いてpHを3.8に調整し撹拌を止め、
沈降/脱塩/水洗工程を行い、脱イオンゼラチン3.5gを加
えて1Nの水酸化ナトリウムを添加して、pH6.0、pAg8.2に
調整してハロゲン化銀分散物を作成した。
【0179】できあがったハロゲン化銀乳剤中の粒子
は、平均球相当径0.031μm、球相当径の変動係数11%の
純臭化銀粒子である。粒子サイズ等は、電子顕微鏡を用
い1000個の粒子の平均から求めた。この粒子の{100}面
比率は、クベルカムンク法を用いて85%と求められた。
【0180】上記乳剤を撹拌しながら50℃に昇温し、N,
N'-ジヒドロキシ-N'',N''-ジエチルメラミンの0.5wt%メ
タノール溶液を5ccとフェノキシエタノールの3.5wt%メ
タノール溶液5ccを加え、1分後にベンゼンチオスルホン
酸ナトリウムを銀1モルに対して3×10-5モル加えた。さ
らに2分後分光増感色素(1)の固体分散物(ゼラチン水溶
液)を銀1モル当たり、5×10-3モル加え、さらに2分後テ
ルル増感剤(2)を銀1モル当たり5×10-5モル加えて50分
間熟成した。熟成終了間際に、2-メルカプト-5-メチル
ベンゾイミダゾールを銀1モル当たり1×10-3モル添加し
て温度を下げ、化学増感を終了しハロゲン化銀粒子1を
作成した。
【0181】《ハロゲン化銀粒子2の調製》水700mlにフ
タル化ゼラチン22gおよび臭化カリウム30mgを溶解して
温度35℃にてpHを5.0に合わせた後、硝酸銀18.6gおよび
硝酸アンモニウム0.9gを含む水溶液159mlと臭化カリウ
ムおよび沃化カリウムを92:8のモル比で含む水溶液をpA
g7.7に保ちながらコントロールダブルジェット法で10分
間かけて添加した。ついで、硝酸銀55.4gおよび硝酸ア
ンモニウム2gを含む水溶液476mlおよび1リットル中に1
×10-5モルの六塩化イリジウム酸二カリウムと1モルの
臭化カリウムを含む水溶液pAg7.7に保ちながらコントロ
ールダブルジェット法で30分間かけて添加した後、4-ヒ
ドロキシ-6-メチル-1,3,3a,7-テトラザインデン1gを添
加し、さらにpHを下げて凝集沈降させ脱塩処理をした。
その後、フェノキシエタノール0.1gを加え、pH5.9、pAg
8.2に調整し沃臭化銀粒子(沃素含量コア8モル%、平均2
モル%、平均サイズ0.05μm、投影面積変動係数8%、{10
0}面比率88%の立方体粒子)の調製を終えた。
【0182】こうして得たハロゲン化銀粒子を60℃に昇
温して銀1モル当たりチオ硫酸ナトリウム85μモルと2,
3,4,5,6-ペンタフルオロフェニルジフェニルフォスフィ
ンセレニドを1.1×10-5モル、1.5×10-5モルのテルル増
感剤(2)、塩化金酸3.5×10-8モル、チオシアン酸2.7×1
0-4モルを添加し、120分間熟成した後40℃に急冷したの
ち、1×10-4モルの分光増感色素(1)と5×10-4モルの2-
メルカプト-5-メチルベンゾイミダゾールを添加し30℃
に急冷してハロゲン化銀乳剤2を得た。
【0183】《乳剤層塗布液の調製》 (乳剤層塗布液)上記で得た有機酸銀分散物103g、ポリビ
ニルアルコールPVA-205(クラレ(株)製)の20wt%水溶液5g
を混合し40℃に保った中へ、上記25wt%還元剤分散物23.
2g 、上記顔料C.I. Pigment Blue 60の20wt%水分散物を
表1に記載の光学濃度を得るに必要な量、有機ポリハロ
ゲン化合物30wt%分散物15g、メルカプト化合物20wt%分
散物4gを添加した。その後、40℃に保温した限外濾過精
製したSBRラテックス40wt%を106gを添加して十分撹拌
した後、フタラジン化合物のメタノール液を6ml添加し
有機酸銀含有液を得た。また、ハロゲン化銀粒子1を4g
とハロゲン化銀粒子2を5g事前によく混合し塗布直前に
スタチックミキサーで有機酸銀含有液と混合し、乳剤層
塗布液を調製しそのままコーティングダイへ塗布銀量1.
4g/m2となるように送液した。
【0184】得られた乳剤層塗布液の粘度は東京計器の
B型粘度計で測定して、40℃(No.1ローター)で85[mPa
・s]であった。レオメトリックスファーイースト株式会
社製RFSフルードスペクトロメーターを使用した25℃
での塗布液の粘度は剪断速度が0.1、1、10、100、1000
[1/秒]においてそれぞれ1500、220、70、40、20[mPa・
s]であった。
【0185】なお、限外濾過精製したSBRラテックスは
以下のようにして得た。
【0186】下記のSBRラテックスを蒸留水で10倍に希
釈したものを限外濾過精製用モジュール、FS03-FC-FUY0
3A1(ダイセン・メンブレン・システム(株))を用いてイ
オン伝導度が1.5mS/cmになるまで希釈精製したものを用
いた。この時ラテックス濃度は40wt%であった。
【0187】(SBRラテックス:-St(68)-Bu(29)-AA(3)-
のラテックス)平均粒径0.1μm、25℃60%RH条件下の平衡
含水率0.6wt%、濃度45wt%、イオン伝導度4.2mS/cm(イオ
ン伝導度の測定は東亜電波工業(株)製伝導度計CM-30S使
用しラテックス原液(40%)を25℃にて測定)、pH8.2
【0188】《乳剤面中間層塗布液の調製》 (中間層塗布液)ポリビニルアルコールPVA-205(クラレ
(株)製)の10wt%水溶液772g、メチルメタクリレート/ス
チレン/2-エチルヘキシルアクリレート/ヒドロキシエチ
ルメタクリレート/アクリル酸共重合体(共重合重量比59
/9/26/5/1)ラテックス27.5wt%液226gにエアロゾールOT
(アメリカンサイアナミド社製)の5wt%水溶液を2ml、ベ
ンジルアルコール4g、2,2,4-トリメチル-1,3-ペンタン
ジオールモノイソブチレート1gとベンゾイソチアゾリノ
ン10mg、さらに上記顔料C.I. Pigment Blue 60の20wt%
水分散物を表1に記載の光学濃度を得るに必要な量を加
えて中間層塗布液とし、5ml/m2になるようにコーティン
グダイへ送液した。塗布液の粘度はB型粘度計40℃(No.
1ローター)で21[mPa・s]であった。
【0189】《乳剤面保護層第1層塗布液の調製》 (保護層第1層塗布液)イナートゼラチン80gを水に溶解
し、フタル酸の10wt%メタノール溶液を138ml、1Nの硫酸
を28ml、エアロゾールOT(アメリカンサイアナミド社製)
の5wt%水溶液を5ml、フェノキシエタノール1g、上記顔
料C.I.Pigment Blue 60の20wt%水分散物を表1に記載の
光学濃度を得るに必要な量を加え、総量1000gになるよ
うに水を加えて保護層第1層塗布液とし、10ml/m2にな
るようにコーティングダイへ送液した。塗布液の粘度は
B型粘度計40℃(No.1ローター)で17[mPa・s]であっ
た。
【0190】《乳剤面保護層第2層塗布液の調製》 (保護層第2層塗布液)イナートゼラチン100gを水に溶
解し、N-パーフルオロオクチルスルフォニル-N-プロピ
ルアラニンカリウム塩の5wt%溶液を20ml、エアロゾール
OT(アメリカンサイアナミド社製)の5wt%溶液を16ml、ポ
リメチルメタクリレート微粒子(平均粒径4.0μm)25
g、1Nの硫酸を44ml、ベンゾイソチアゾリノン10mg に
総量1555gとなるよう水を添加して、4wt%のクロムみょ
うばんと0.67wt%のフタル酸を含有する水溶液445mlを塗
布直前にスタチックミキサーで混合したものを保護層第
2層塗布液とし、10ml/m2になるようにコーティングダ
イへ送液した。塗布液の粘度はB型粘度計40℃(No.1ロ
ーター)で9[mPa・s]であった。
【0191】《バック面塗布液の調製》 (塩基プレカーサーの固体微粒子分散液の調製)塩基プ
レカーサー化合物(3)64g、ジフェニルスルフォン化合物
(4)14gおよび花王(株)製界面活性剤デモールN 10gを蒸
留水224mlと混合し、混合液をサンドミル(1/4 Gallon
サンドグラインダーミル、アミメックス(株)製)を用
いてビーズ分散し、平均粒子径0.2μmの、塩基プレカ
ーサーの固体微粒子分散液を得た。
【0192】(染料固体微粒子分散液の調製)下記シア
ニン染料化合物(5)9.6gおよび p-アルキルベンゼンスル
フォン酸ナトリウム5.8gを蒸留水305mlと混合し、混合
液をサンドミル(1/4 Gallonサンドグラインダーミル、
アミメックス(株)製)を用いてビーズ分散して平均粒
子径0.2μmの染料固体微粒子分散液を得た。
【0193】(ハレーション防止層塗布液の調製)ゼラ
チン17g、ポリアクリルアミド 9.6g、上記塩基プレカー
サーの固体微粒子分散液70g、上記染料の固体微粒子分
散液56g、ポリメチルメタクリレート微粒子(平均粒子サ
イズ6.5μm) 1. 5g、ポリエチレンスルフォン酸ナトリ
ウム2.2g、着色染料化合物(6)0.2g、H2Oを844ml混合
し、ハレーション防止層塗布液を調製した。
【0194】(保護層塗布液の調製)容器を40℃に保温
しゼラチン50g、ポリスチレンスルフォン酸ナトリウム
0.2g、N,N'-エチレンビス(ビニルスルフォンアセトアミ
ド) 2.4g 、t-オクチルフェノキシエトキシエタンスル
フォン酸ナトリウム1g、ベンゾイソチアゾリノン30mg、
C8F17SO3Kを32mg、C8F17SO2N(C3H7)(CH2CH2O)4(CH2)4-S
O3Naを64 mg、H2Oを950ml混合して保護層塗布液とし
た。
【0195】
【化20】
【0196】《熱現像感光材料の作成》上記下塗りを施
した支持体にハレーション防止層塗布液を固体微粒子染
料の固形分塗布量が0.04g/m2となり、保護層塗布液をゼ
ラチン塗布量が1g/m2となるように同時重層塗布し、乾
燥しハレーション防止バック層を作成した後、バック面
と反対の面に下塗面から乳剤層、中間層、保護層第1
層、保護層第2層の順番でスライドビード塗布方式にて
同時重層塗布し、熱現像感光材料の試料No.2、3を作成
した。なお、バック面塗布後巻き取らずに乳剤面を塗布
した。
【0197】塗布はスピード160m/minで行い、 コーテ
ィングダイ先端と支持体との間隔を0.18mmに、減圧室の
圧力を大気圧に対して392Pa低く設定した。引き続くチ
リングゾーンでは、乾球温度が18℃ 、湿球温度が12℃
の風を平均風速は7m/秒で30秒間吹き当てて、塗布液を
冷却した後、つるまき式の浮上方式の乾燥ゾーンにて、
乾球温度が30℃、湿球温度が18℃の乾燥風を、穴からの
吹き出し風速20m/秒で、200秒間吹き当てて、塗布液中
の溶剤の揮発を行った。
【0198】同様にして、下塗り塗布液(A)および中間
層および保護層第1層の顔料C.I.Pigment Blue 60の分
散物を除去した以外は試料No.2、3と同様に試料No.1を
作成した。また下塗り塗布液Aおよび中間層および保護
層第1層の顔料C.I.Pigment Blue 60の分散物の代わり
に、上記染料の乳化物(a)、(b)、(c)、(d)を使用して試
料No.2、3と同様にして試料No.4〜11を作成した。
【0199】なお、表1中の光学濃度は、着色染料ある
いは顔料を全く添加しないでフィルム試料に対して、該
当層に着色染料あるいは顔料を適当量含む試料の660
nmにおける光学濃度の増加値を吸光度で表したものであ
る。吸光度の測定は、日立製分光光度計U−3500型
を用いて、内直径200mmの積分球の入口に試料を置い
て行った。
【0200】(現像カブリ増加値)作成した熱現像感光
材料の試料No.1〜11を、特願平9-229684号に記載の図1
に示されるようなプレートヒータ方式の熱現像部を備え
た熱現像機で123℃20秒の熱現像を暗所で行い、未現像
試料に対する現像試料のカブリ増加値を測定した。
【0201】鮮鋭度(MTF)の測定 660nmの半導体レーザーを用いて露光した後、前記の熱
現像機で123℃20秒で熱現像し、MTFを測定した。30
μm×500μmのアパーチュアで測定し、空間周波数が2.5
サイクル/mmのMTF値を用いて光学濃度が1.0の部分
にて評価した。
【0202】Dmin(最低濃度)の測定 作成した試料をそのままバック面を脱膜してマクベス濃
度計TD-904型のVisualモードで測定し、ベース単独での
値を差引いてDmin値とした。結果を表1に示す。
【0203】
【表1】
【0204】本発明の試料はDminおよび現像カブリ
が少なく、鮮鋭度が優れていることがわかる。即ち、本
発明の試料は、比較の試料と比べた場合、Dminおよ
び現像カブリを小さくして良好な鮮鋭度を得ることがで
きる。また、感光性層に顔料を用いているので、保存中
の変退色が防止される。
【0205】
【発明の効果】本発明によれば、鮮鋭性に優れ、Dmi
nが低く、透明度が良く、低カブリの熱現像感光材料が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いる熱現像装置の熱現像部の一例を
示す概略構成図である。
【図2】本発明に用いる熱現像装置の熱現像部の他例を
示す概略構成図である。
【符号の説明】
熱現像部 18 プレートヒータ 120 押えローラ 122 駆動ローラ 130
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年5月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】
【化6】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0196
【補正方法】変更
【補正内容】
【0196】《熱現像感光材料の作成》上記下塗りを施
した支持体にハレーション防止層塗布液を固体微粒子染
料の固形分塗布量が0.04g/m2となり、保護層塗布液をゼ
ラチン塗布量が1g/m2となるように同時重層塗布し、乾
燥しハレーション防止バック層を作成した後、バック面
と反対の面に下塗面から乳剤層、中間層、保護層第1
層、保護層第2層の順番でスライドビード塗布方式にて
同時重層塗布し、熱現像感光材料の試料No.2を作成し
た。なお、バック面塗布後巻き取らずに乳剤面を塗布し
た。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0198
【補正方法】変更
【補正内容】
【0198】同様にして、下塗り塗布液(A)および中間
層および保護層第1層の顔料C.I.Pigment Blue 60の分
散物を除去した以外は試料No.2と同様に試料No.1を作成
した。また下塗り塗布液Aおよび中間層および保護層第
1層の顔料C.I.Pigment Blue 60の分散物の代わりに、
上記染料の乳化物(a)、(b)、(c)、(d)を使用して試料N
o.2と同様にして試料No.3〜10を作成した。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0200
【補正方法】変更
【補正内容】
【0200】(現像カブリ増加値)作成した熱現像感光
材料の試料No.1〜10を、特願平9-229684号に記載の図1
に示されるようなプレートヒータ方式の熱現像部を備え
た熱現像機で123℃20秒の熱現像を暗所で行い、未現像
試料に対する現像試料のカブリ増加値を測定した。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0203
【補正方法】変更
【補正内容】
【0203】
【表1】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光性層にイラジエーション防止用の顔
    料を含み、支持体に対して感光性層と同一側の少なくと
    も1つの非感光性層にイラジエーション防止用の染料を
    含むことを特徴とする熱現像感光材料。
  2. 【請求項2】 感光性層がポリハロゲン化合物を含む請
    求項1の熱現像感光材料。
  3. 【請求項3】 支持体に対して感光性層側の層の全イラ
    ジエーション防止光学濃度が0.05以上1.0以下である請
    求項1または請求項2の熱現像感光材料。
  4. 【請求項4】 感光性層が、有機銀塩と還元剤と感光性
    ハロゲン化銀とを含む請求項1〜3のいずれかの熱現像
    感光材料。
JP16146598A 1998-05-26 1998-05-26 熱現像感光材料 Pending JPH11338098A (ja)

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JP16146598A JPH11338098A (ja) 1998-05-26 1998-05-26 熱現像感光材料
US09/318,770 US6114106A (en) 1998-05-26 1999-05-26 Photothermographic material

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1422550A3 (en) * 2002-11-20 2004-12-15 Eastman Kodak Company Thermally bleachable filter dye compositions comprising barbituric acid arylidene dyes and base precursors for use in a photothermographic element
EP1582919A1 (en) 2004-03-23 2005-10-05 Fuji Photo Film Co. Ltd. Silver halide photosensitive material and photothermographic material
EP1635216A1 (en) 2004-09-14 2006-03-15 Fuji Photo Film Co., Ltd. Photothermographic material

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EP1422550A3 (en) * 2002-11-20 2004-12-15 Eastman Kodak Company Thermally bleachable filter dye compositions comprising barbituric acid arylidene dyes and base precursors for use in a photothermographic element
EP1582919A1 (en) 2004-03-23 2005-10-05 Fuji Photo Film Co. Ltd. Silver halide photosensitive material and photothermographic material
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