JPH11306857A - 高分子固体電解質 - Google Patents
高分子固体電解質Info
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- JPH11306857A JPH11306857A JP10106017A JP10601798A JPH11306857A JP H11306857 A JPH11306857 A JP H11306857A JP 10106017 A JP10106017 A JP 10106017A JP 10601798 A JP10601798 A JP 10601798A JP H11306857 A JPH11306857 A JP H11306857A
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- Japan
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- formula
- structural unit
- ion
- copolymer
- solid
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-
- Y02E60/122—
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Primary Cells (AREA)
- Secondary Cells (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来の固体電解質に比べてイオン伝導性に優
れ、しかも加工性、成形性、機械的強度や柔軟性にも優
れるという特徴を有する高分子固体電解質を得る。 【解決手段】主鎖構造が、各けい素上に環状エーテルを
含有する置換基を2つ有するポリシロキサンとポリエー
テルの共重合体に可溶性の電解質塩化合物からなる高分
子固体電解質。
れ、しかも加工性、成形性、機械的強度や柔軟性にも優
れるという特徴を有する高分子固体電解質を得る。 【解決手段】主鎖構造が、各けい素上に環状エーテルを
含有する置換基を2つ有するポリシロキサンとポリエー
テルの共重合体に可溶性の電解質塩化合物からなる高分
子固体電解質。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高分子固体電解質に
関するものであり、イオン伝導度が高く、その温度依存
性が小さいことを特徴とする電池などに使用できる高分
子固体電解質を提供するものである。
関するものであり、イオン伝導度が高く、その温度依存
性が小さいことを特徴とする電池などに使用できる高分
子固体電解質を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】高分子固体電解質をリチウムイオン電池
や電気化学的デバイスに使用していくためには、低温か
ら高温の広い温度範囲で高いイオン伝導度を有し、結晶
性を示さないことなどが必要不可欠である。しかしなが
ら、このような必要性能を総合的に満足するような高分
子固体電解質はこれまで開発されていない。例えば、従
来はプロピレンカーボネート、エチルメチルカーボネー
トなどの有機溶剤が幅広く使用されているが、これらは
沸点と蒸気圧の関係で一般に70〜90℃が高温域での
使用限界となっている。最近はこのような有機溶媒の安
全性を改良する方法として、ポリエチレンオキシド(以
下、PEOと記載する)を中心とした高分子固体電解質
の研究が行われている。PEOは周期表1族または2族
に属する金属塩、例えばLiCF3SO2、LiCl
O4、NaCF3SO2、LiIなどと錯体を形成し、室
温以上の温度領域では比較的良好なイオン伝導性を示
し、さらに保存安定性も良好である。しかしながら、P
EOのイオン伝導性は温度依存性が大きく、60℃以上
では良好なイオン伝導度を示すものの20℃以下の温度
ではイオン伝導度が著しく低下する。従って低温で使用
するような汎用性のある商品に組み込むことは困難であ
った。低分子量PEOを用いてイオン伝導度を向上させ
る方法としてビニル系ポリマーの側鎖に低分子量PEO
を導入する方法が、D.J.Banistarらによっ
て、Polymer,25,1600(1984)に報
告されている。しかしながら、この高分子材料はLi塩
と錯体を形成するものの、低温でのイオン伝導度が不十
分であった。さらにポリシロキサンの側鎖に低分子量P
EOを導入した材料が、Journal of Pow
er Sourse,20,327(1987)や特開
昭63−136409号、特開平2−265927に記
載されているが、低温でのイオン伝導度が不十分あるい
は非晶質でない、合成処方が容易ではないなどの理由で
実用化はされていない。
や電気化学的デバイスに使用していくためには、低温か
ら高温の広い温度範囲で高いイオン伝導度を有し、結晶
性を示さないことなどが必要不可欠である。しかしなが
ら、このような必要性能を総合的に満足するような高分
子固体電解質はこれまで開発されていない。例えば、従
来はプロピレンカーボネート、エチルメチルカーボネー
トなどの有機溶剤が幅広く使用されているが、これらは
沸点と蒸気圧の関係で一般に70〜90℃が高温域での
使用限界となっている。最近はこのような有機溶媒の安
全性を改良する方法として、ポリエチレンオキシド(以
下、PEOと記載する)を中心とした高分子固体電解質
の研究が行われている。PEOは周期表1族または2族
に属する金属塩、例えばLiCF3SO2、LiCl
O4、NaCF3SO2、LiIなどと錯体を形成し、室
温以上の温度領域では比較的良好なイオン伝導性を示
し、さらに保存安定性も良好である。しかしながら、P
EOのイオン伝導性は温度依存性が大きく、60℃以上
では良好なイオン伝導度を示すものの20℃以下の温度
ではイオン伝導度が著しく低下する。従って低温で使用
するような汎用性のある商品に組み込むことは困難であ
った。低分子量PEOを用いてイオン伝導度を向上させ
る方法としてビニル系ポリマーの側鎖に低分子量PEO
を導入する方法が、D.J.Banistarらによっ
て、Polymer,25,1600(1984)に報
告されている。しかしながら、この高分子材料はLi塩
と錯体を形成するものの、低温でのイオン伝導度が不十
分であった。さらにポリシロキサンの側鎖に低分子量P
EOを導入した材料が、Journal of Pow
er Sourse,20,327(1987)や特開
昭63−136409号、特開平2−265927に記
載されているが、低温でのイオン伝導度が不十分あるい
は非晶質でない、合成処方が容易ではないなどの理由で
実用化はされていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、低温でも高
いイオン伝導度を示す非晶質性高分子固体電解質を提供
するものである。
いイオン伝導度を示す非晶質性高分子固体電解質を提供
するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、各けい素
上に環状エーテルを含有する置換基を2つ有するシロキ
サン構造単位とエチレンオキシドを共重合成分とした、
ポリシロキサン−ポリエーテルランダム共重合体に、可
溶性の電解質塩化合物を配合することによって、著しく
イオン伝導性の増大した高分子固体電解質が得られるこ
とをみいだしたものである。すなわち本発明は、主鎖構
造が下記(1)式の構造単位と(2)式の構造単位から
なる固体状のランダム共重合体であって、(1)式のX
1、X2は環状エーテルを含有する置換基であるポリシロ
キサンとポリエーテルの共重合体および該共重合体に可
溶性の電解質塩化合物からなることを特徴とする高分子
固体電解質およびこれを用いた電池である。本発明で用
いられるポリシロキサン−ポリエーテル共重合体は、
(1)式の構造単位5〜40%と(2)式の構造単位9
5〜60%のものが適するが、好ましくは(1)式の構
造単位10〜30%と(2)式の構造単位90〜70%
のもの、さらに好ましくは(1)式の構造単位15〜3
0%と(2)式の構造単位85〜70%のものが用いら
れる。(2)式のモル比が95モル%を超えるとガラス
転移点の上昇と結晶化が見られ高分子固体電解質のイオ
ン伝導度を著しく低下させてしまう。一方、(2)式の
モル比が70モル%より少ないと共重合体の軟化温度が
低下して室温で固体状の電解質を得ることが困難とな
る。ただし(1)式中のX1、X2は環状エーテルを含有
する置換基である本発明において、(1)式で表わされ
るシロキサン構造単位は、好ましくは一般式
上に環状エーテルを含有する置換基を2つ有するシロキ
サン構造単位とエチレンオキシドを共重合成分とした、
ポリシロキサン−ポリエーテルランダム共重合体に、可
溶性の電解質塩化合物を配合することによって、著しく
イオン伝導性の増大した高分子固体電解質が得られるこ
とをみいだしたものである。すなわち本発明は、主鎖構
造が下記(1)式の構造単位と(2)式の構造単位から
なる固体状のランダム共重合体であって、(1)式のX
1、X2は環状エーテルを含有する置換基であるポリシロ
キサンとポリエーテルの共重合体および該共重合体に可
溶性の電解質塩化合物からなることを特徴とする高分子
固体電解質およびこれを用いた電池である。本発明で用
いられるポリシロキサン−ポリエーテル共重合体は、
(1)式の構造単位5〜40%と(2)式の構造単位9
5〜60%のものが適するが、好ましくは(1)式の構
造単位10〜30%と(2)式の構造単位90〜70%
のもの、さらに好ましくは(1)式の構造単位15〜3
0%と(2)式の構造単位85〜70%のものが用いら
れる。(2)式のモル比が95モル%を超えるとガラス
転移点の上昇と結晶化が見られ高分子固体電解質のイオ
ン伝導度を著しく低下させてしまう。一方、(2)式の
モル比が70モル%より少ないと共重合体の軟化温度が
低下して室温で固体状の電解質を得ることが困難とな
る。ただし(1)式中のX1、X2は環状エーテルを含有
する置換基である本発明において、(1)式で表わされ
るシロキサン構造単位は、好ましくは一般式
【0005】
【化5】
【0006】または
【0007】
【化6】
【0008】で表わされるシロキサン構造単位である。
ただし、式中A1、A2、A3、A4は、置換または非置換
のアルキル基、アリール基、またはオキシアルキレン基
を、nは1以上の整数を表す。以下に本発明におけるシ
ロキサン構造単位の化合物例を示すが、本発明はこの例
に限定されるものではない。なお化合物1〜6におい
て、nは1以上の整数を表す。 (化合物例1)
ただし、式中A1、A2、A3、A4は、置換または非置換
のアルキル基、アリール基、またはオキシアルキレン基
を、nは1以上の整数を表す。以下に本発明におけるシ
ロキサン構造単位の化合物例を示すが、本発明はこの例
に限定されるものではない。なお化合物1〜6におい
て、nは1以上の整数を表す。 (化合物例1)
【0009】
【化7】
【0010】(化合物例2)
【0011】
【化8】
【0012】(化合物例3)
【0013】
【化9】
【0014】(化合物例4)
【0015】
【化10】
【0016】(化合物例5)
【0017】
【化11】
【0018】(化合物例6)
【0019】
【化12】
【0020】本発明において用いられる電解質塩化合物
としては、本発明のポリシロキサン−ポリエーテル共重
合体に可溶のものならば特に限定はされないが、本発明
においては以下に挙げるものが好ましく用いられる。即
ち、金属陽イオン、アンモニウムイオン、アミジニウム
イオン、およびグアニジウムイオンから選ばれた陽イオ
ンと、塩素イオン、臭素イオン、要素イオン、過塩素酸
イオン、チオシアン酸イオン、テチラフルオロホウ素酸
イオン、硝酸イオン、AsF6 -、PF6―、ステアリル
スルホン酸イオン、オクチルスルホン酸イオン、ドデシ
ルベンゼンスルホン酸イオン、ナフタレンスルホン酸イ
オン、ドデシルナフタレンスルホン酸イオン、R1SO3
-、(R1SO2)(R2SO2)N-、および(R1SO2)
(R2SO2)(R3SO2)C-、から選ばれた陰イオン
とからなる化合物が挙げられる。ただしR1,R2、R3
は電子吸引性基である。好ましくはR1、R2、R3は各
々独立して炭素数が1から6までのパーフルオロアルキ
ル基またはパーフルオロアリール基である。R1、R2、
およびR3は各々同一であっても、異なっていても良
い。金属陽イオンとしては遷移金属の陽イオンを用いる
ことができる。好ましくは周期表1族または2族に属す
る金属の陽イオンが用いられる。またMn、Fe、C
o、Ni、Cu、ZnおよびAg金属から選ばれた金属
の陽イオンを用いることも好ましい。電解質塩化合物と
して上記化合物を1種または2種以上の混合物として使
用することができる。本発明において、上記可溶性電解
質塩化合物の使用量はポリシロキサンおよびポリエーテ
ル共重合体の配合割合が、電解質塩化合物のモル数/共
重合体中に含まれる酸素原子の総モル数の値で0.00
01〜3、好ましくは0.0005〜0.3の範囲であ
る。
としては、本発明のポリシロキサン−ポリエーテル共重
合体に可溶のものならば特に限定はされないが、本発明
においては以下に挙げるものが好ましく用いられる。即
ち、金属陽イオン、アンモニウムイオン、アミジニウム
イオン、およびグアニジウムイオンから選ばれた陽イオ
ンと、塩素イオン、臭素イオン、要素イオン、過塩素酸
イオン、チオシアン酸イオン、テチラフルオロホウ素酸
イオン、硝酸イオン、AsF6 -、PF6―、ステアリル
スルホン酸イオン、オクチルスルホン酸イオン、ドデシ
ルベンゼンスルホン酸イオン、ナフタレンスルホン酸イ
オン、ドデシルナフタレンスルホン酸イオン、R1SO3
-、(R1SO2)(R2SO2)N-、および(R1SO2)
(R2SO2)(R3SO2)C-、から選ばれた陰イオン
とからなる化合物が挙げられる。ただしR1,R2、R3
は電子吸引性基である。好ましくはR1、R2、R3は各
々独立して炭素数が1から6までのパーフルオロアルキ
ル基またはパーフルオロアリール基である。R1、R2、
およびR3は各々同一であっても、異なっていても良
い。金属陽イオンとしては遷移金属の陽イオンを用いる
ことができる。好ましくは周期表1族または2族に属す
る金属の陽イオンが用いられる。またMn、Fe、C
o、Ni、Cu、ZnおよびAg金属から選ばれた金属
の陽イオンを用いることも好ましい。電解質塩化合物と
して上記化合物を1種または2種以上の混合物として使
用することができる。本発明において、上記可溶性電解
質塩化合物の使用量はポリシロキサンおよびポリエーテ
ル共重合体の配合割合が、電解質塩化合物のモル数/共
重合体中に含まれる酸素原子の総モル数の値で0.00
01〜3、好ましくは0.0005〜0.3の範囲であ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の高分子固体電解質の製造
方法は特に制約はないが、通常各々の成分を機械的に混
合するか、あるいは溶剤に溶解させて混合した後、溶剤
を除去するなどの方法によって製造される。本発明にお
いては反応容器の種類は重要でない。しかしながら副反
応を防ぐため、非反応性材料で形成された反応容器中で
おこなうのが好ましい。本発明方法は、バッチ法、セミ
バッチ法または連続式で実施しうる。この反応容器は、
例えば連続的攪拌タンク反応容器でありうる。この方法
はバッチ式あるいは連続式でおこなうのが好ましい。本
発明の高分子化合物は、例えば以下に示すように合成さ
れるが、この方法に限定されるものではない。本発明の
主鎖構造が前述(1)式の構造単位と(2)式の構造単
位からなる固体状のランダム共重合体は、アルキレング
リコールとアミン化合物を溶媒に溶解させたものに対し
て、不活性ガス雰囲気下で室温にて一般式
方法は特に制約はないが、通常各々の成分を機械的に混
合するか、あるいは溶剤に溶解させて混合した後、溶剤
を除去するなどの方法によって製造される。本発明にお
いては反応容器の種類は重要でない。しかしながら副反
応を防ぐため、非反応性材料で形成された反応容器中で
おこなうのが好ましい。本発明方法は、バッチ法、セミ
バッチ法または連続式で実施しうる。この反応容器は、
例えば連続的攪拌タンク反応容器でありうる。この方法
はバッチ式あるいは連続式でおこなうのが好ましい。本
発明の高分子化合物は、例えば以下に示すように合成さ
れるが、この方法に限定されるものではない。本発明の
主鎖構造が前述(1)式の構造単位と(2)式の構造単
位からなる固体状のランダム共重合体は、アルキレング
リコールとアミン化合物を溶媒に溶解させたものに対し
て、不活性ガス雰囲気下で室温にて一般式
【0022】
【化13】
【0023】(式中、X1、X2は環状エーテル基を含有
する置換基で、それぞれ同一でも異なっていても良い)
で示されるジクロロシラン誘導体を溶媒で希釈したもの
を滴下することにより得られる。ここで使用するアミン
化合物は特に限定されるものではないが、例えばピリジ
ンなどが挙げられる。また溶媒は特に限定されるもので
はないが、例えばトルエンなどが挙げられる。一般式
する置換基で、それぞれ同一でも異なっていても良い)
で示されるジクロロシラン誘導体を溶媒で希釈したもの
を滴下することにより得られる。ここで使用するアミン
化合物は特に限定されるものではないが、例えばピリジ
ンなどが挙げられる。また溶媒は特に限定されるもので
はないが、例えばトルエンなどが挙げられる。一般式
【0024】
【化14】
【0025】(式中X1、X2は環状のエーテルを有する
置換基であり、それぞれ同種または異種であってもよ
い)で示されるジクロロシランは例えば次のような方法
で製造される。ジクロロシラン(H2SiCl2)および
環状エーテル基を含有し末端に二重結合を有する化合物
を、ヒドロシリル化反応用触媒である白金化合物触媒あ
るいはロジウム化合物触媒と接触させ付加反応をするこ
とにより得られる。この種のジクロロシランを合成する
別の方法としては、例えば、テトラクロロシラン(Si
Cl4)に対して相当するグルニヤール反応剤を反応さ
せて得る方法がある。前記して得られたジクロロシラン
化合物を溶媒に溶解させたものを、アルキレングリコー
ルとアミン化合物を溶媒に溶解させたものに対して滴下
させて反応をおこなうが、その際の反応温度は特に限定
されるものではないが、好ましくは0℃〜200℃の範
囲で、さらに好ましくは10℃〜150℃の範囲で、特
に好ましくは50℃〜70℃の範囲で行われる。
置換基であり、それぞれ同種または異種であってもよ
い)で示されるジクロロシランは例えば次のような方法
で製造される。ジクロロシラン(H2SiCl2)および
環状エーテル基を含有し末端に二重結合を有する化合物
を、ヒドロシリル化反応用触媒である白金化合物触媒あ
るいはロジウム化合物触媒と接触させ付加反応をするこ
とにより得られる。この種のジクロロシランを合成する
別の方法としては、例えば、テトラクロロシラン(Si
Cl4)に対して相当するグルニヤール反応剤を反応さ
せて得る方法がある。前記して得られたジクロロシラン
化合物を溶媒に溶解させたものを、アルキレングリコー
ルとアミン化合物を溶媒に溶解させたものに対して滴下
させて反応をおこなうが、その際の反応温度は特に限定
されるものではないが、好ましくは0℃〜200℃の範
囲で、さらに好ましくは10℃〜150℃の範囲で、特
に好ましくは50℃〜70℃の範囲で行われる。
【0026】
【実施例】次に本発明の実施例について具体的に説明す
るが、本発明は以下の実施例に限定されるものではな
い。 (実施例1)ガラス内筒を備えたステンレス製オートク
レーブに、(化合物7)
るが、本発明は以下の実施例に限定されるものではな
い。 (実施例1)ガラス内筒を備えたステンレス製オートク
レーブに、(化合物7)
【0027】
【化15】
【0028】9.5g(60mmol)および白金ビニ
ルシロキサンキシレン溶液1.0mg(1.0×10-4
mmol)を秤取し、空気中でそのオートクレーブに、
ジクロロシラン2.0g(20mmol)を加え、60
℃に加熱して攪拌した。6時間後反応を終了し反応混合
物をクーゲルロールを使用して蒸留した。その結果ケイ
素上に環状エーテルを含有する置換基を2つ有するジク
ロロシラン誘導体が、7.5g(18mmol、収率9
0%)得られた。またこの物質のGC−MSによる分子
量測定では親ピークが417に現れた。次に得られたジ
クロロシラン誘導体4.2g(10mmol)をトルエ
ン20mlに溶解させたものを、テトラエチレングリコ
ール2.0g(10mmol)とピリジン1.7g(2
1mmol)をトルエン15mlに溶解したものに、窒
素ガス雰囲気下で、20分かけて滴下した。その後50
〜60℃で5時間反応した。反応後析出したピリジンの
塩酸塩を取り除き、溶媒を減圧留去して目的物5.1g
(9.6mmol、収率96%)を得た。こうして得ら
れたポリマー0.8gと過塩素酸リチウム0.2gとを
アセトンに溶解させ均一溶液とし、それを基板上に流延
した後、アルゴンガス雰囲気下で加熱して溶媒を除去し
薄膜を得た。この薄膜のイオン伝導度は極めて高い値を
示した。
ルシロキサンキシレン溶液1.0mg(1.0×10-4
mmol)を秤取し、空気中でそのオートクレーブに、
ジクロロシラン2.0g(20mmol)を加え、60
℃に加熱して攪拌した。6時間後反応を終了し反応混合
物をクーゲルロールを使用して蒸留した。その結果ケイ
素上に環状エーテルを含有する置換基を2つ有するジク
ロロシラン誘導体が、7.5g(18mmol、収率9
0%)得られた。またこの物質のGC−MSによる分子
量測定では親ピークが417に現れた。次に得られたジ
クロロシラン誘導体4.2g(10mmol)をトルエ
ン20mlに溶解させたものを、テトラエチレングリコ
ール2.0g(10mmol)とピリジン1.7g(2
1mmol)をトルエン15mlに溶解したものに、窒
素ガス雰囲気下で、20分かけて滴下した。その後50
〜60℃で5時間反応した。反応後析出したピリジンの
塩酸塩を取り除き、溶媒を減圧留去して目的物5.1g
(9.6mmol、収率96%)を得た。こうして得ら
れたポリマー0.8gと過塩素酸リチウム0.2gとを
アセトンに溶解させ均一溶液とし、それを基板上に流延
した後、アルゴンガス雰囲気下で加熱して溶媒を除去し
薄膜を得た。この薄膜のイオン伝導度は極めて高い値を
示した。
【0029】
【発明の効果】本発明の各ケイ素上に環状エーテル構造
を含有する置換基を2つ有するポリシロキサンとポリエ
ーテルとの共重合体および該共重合体に可溶性の電解質
塩化合物からなる高分子固体電解質は、加工性、成形
性、機械的強度、柔軟性などに優れており、また低温で
も高いイオン伝導度を有することから電池などの電子機
器への応用が期待できる。
を含有する置換基を2つ有するポリシロキサンとポリエ
ーテルとの共重合体および該共重合体に可溶性の電解質
塩化合物からなる高分子固体電解質は、加工性、成形
性、機械的強度、柔軟性などに優れており、また低温で
も高いイオン伝導度を有することから電池などの電子機
器への応用が期待できる。
Claims (11)
- 【請求項1】主鎖構造が下記(1)式の構造単位と
(2)式の構造単位からなる固体状のランダム共重合体
であって、(1)式のX1、X2は環状エーテルを含有す
る置換基であるポリシロキサンとポリエーテルの共重合
体および該共重合体に可溶性の電解質塩化合物からなる
ことを特徴とする高分子固体電解質。 【化1】 【化2】 - 【請求項2】(1)式の構造単位5〜40モル%と
(2)式の構造単位95〜60モル%のポリエーテル共
重合体を用いる請求項1記載の高分子固体電解質。 - 【請求項3】主鎖が一般式 【化3】 で示される、各ケイ素上に環状エーテルを含有する置換
基を2つ有するシロキサン構造単位と(2)式の構造単
位からなる固体状のポリシロキサン−ポリエーテルのラ
ンダム共重合体および該共重合体に可溶性の電解質塩化
合物からなることを特徴とする請求項1に記載の高分子
固体電解質。ただし、式中A1、A2は、置換または非置
換のアルキル基、アリール基、またはオキシアルキレン
基を、nは1以上の整数を表す。 - 【請求項4】主鎖が一般式 【化4】 で示される、各ケイ素上に環状エーテルを含有する置換
基を2つ有するシロキサン構造単位と(2)式の構造単
位からなる固体状のポリシロキサン−ポリエーテルのラ
ンダム共重合体および該共重合体に可溶性の電解質塩化
合物からなることを特徴とする請求項1に記載の高分子
固体電解質。ただし、式中A3、A4は、置換または非置
換のアルキル基、アリール基、またはオキシアルキレン
基を、nは1以上の整数を表す。 - 【請求項5】電解質塩化合物が金属陽イオン、アンモニ
ウムイオン、アミジニウムイオン、およびグアニジウム
イオンから選ばれた陽イオンと、塩素イオン、臭素イオ
ン、要素イオン、過塩素酸イオン、チオシアン酸イオ
ン、テチラフルオロホウ素酸イオン、硝酸イオン、As
F6 -、PF6―、ステアリルスルホン酸イオン、オクチ
ルスルホン酸イオン、ドデシルベンゼンスルホン酸イオ
ン、ナフタレンスルホン酸イオン、ドデシルナフタレン
スルホン酸イオン、R1SO3 -、(R1SO2)(R2SO
2)N-、および(R1SO2)(R2SO2)(R3SO2)
C-、から選ばれた陰イオンとからなる化合物である請
求項1〜4に記載の高分子固体電解質。ただし、R1,
R2、R3は電子吸引性基である。 - 【請求項6】R1、R2、R3は各々独立して炭素数が1
から6までのパーフルオロアルキル基またはパーフルオ
ロアリール基である請求項5記載の高分子固体電解質。 - 【請求項7】金属陽イオンが周期表1族または2族に属
する金属から選ばれた金属の陽イオンである請求項5ま
たは6に記載の高分子固体電解質。 - 【請求項8】金属陽イオンが遷移金属の陽イオンである
請求項5または6に記載の高分子固体電解質。 - 【請求項9】金属陽イオンがMn、Fe、Co、Ni、
Cu、ZnおよびAg金属から選ばれた金属の陽イオン
である請求項5または6に記載の高分子固体電解質。 - 【請求項10】電解質塩化合物と、ポリシロキサンおよ
びポリエーテル共重合体の配合割合が、電解質塩化合物
のモル数/共重合体中に含まれる酸素原子の総モル数の
値で0.0001〜3である請求項1〜9のいずれかに
記載の高分子固体電解質。 - 【請求項11】請求項1〜10のいずれかに記載の高分
子固体電解質を用いた電池。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10106017A JPH11306857A (ja) | 1998-04-16 | 1998-04-16 | 高分子固体電解質 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10106017A JPH11306857A (ja) | 1998-04-16 | 1998-04-16 | 高分子固体電解質 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11306857A true JPH11306857A (ja) | 1999-11-05 |
Family
ID=14422898
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10106017A Pending JPH11306857A (ja) | 1998-04-16 | 1998-04-16 | 高分子固体電解質 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11306857A (ja) |
Cited By (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6887619B2 (en) | 2002-04-22 | 2005-05-03 | Quallion Llc | Cross-linked polysiloxanes |
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| US7473491B1 (en) | 2003-09-15 | 2009-01-06 | Quallion Llc | Electrolyte for electrochemical cell |
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-
1998
- 1998-04-16 JP JP10106017A patent/JPH11306857A/ja active Pending
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