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JPH11289132A - 面発光レ―ザ装置 - Google Patents

面発光レ―ザ装置

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Publication number
JPH11289132A
JPH11289132A JP2545099A JP2545099A JPH11289132A JP H11289132 A JPH11289132 A JP H11289132A JP 2545099 A JP2545099 A JP 2545099A JP 2545099 A JP2545099 A JP 2545099A JP H11289132 A JPH11289132 A JP H11289132A
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JP
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JP2545099A
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Atsushi Okubo
敦 大久保
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Mitsui Chemicals Inc
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Mitsui Chemicals Inc
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Publication date
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Publication of JPH11289132A publication Critical patent/JPH11289132A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱飽和や端面劣化を可及的に抑制し、高い光
出力が得られる面発光レーザ装置を提供する。 【解決手段】 面発光レーザ装置は、GaAs基板65
の上に順次、Al0.16Ga0.84Asクラッド層64、G
aAs光導波層63、Al0.30Ga0.70Asキャリアブ
ロック層62、GaAsサイドバリア層61、InGa
As活性層60、GaAsサイドバリア層59、Al
0.30Ga0.70Asキャリアブロック層58、GaAs光
導波層57、Al0.16Ga0.84Asクラッド層56、エ
ッチングストップ層55、コンタクト層67が形成され
る。水平な共振器端面52aと垂直な共振器端面52b
との間の共振器光軸に介在するように、反射ミラーとし
て機能する傾斜端面53が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信や計測などで
好適に用いられ、特に多チャンネル光通信システムに好
適な面発光レーザ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像情報などの大量の情報を高速に伝
送、処理する技術として、二次元集積光デバイスを用い
た並列情報処理システムが盛んに研究されている。こう
したシステムにおいて、二次元配列が可能な面発光レー
ザ装置が特に重要である。
【0003】図3は、従来の面発光レーザ装置の一例を
示す構成図である。この面発光レーザ装置は、論文(IEE
E PHOTONICS TECHNOLOGY LETTERS, vol.7 No.12, DECEM
BER1995 p1391 )に記載されており、GaAsから成る
基板11の上に順次、クラッド層10、光導波層9、I
nGaAsから成る量子井戸層で構成された活性層8、
光導波層7、クラッド層6、エッチングストップ層5、
コンタクト層13が形成される。活性層8、光導波層
7、9およびクラッド層6、10はグレーデッドインデ
ックス型の分離閉じ込めヘテロ構造(SCH:seperate
confinementheterostrucure)を構成している。コンタ
クト層13の上面および基板11の下面には、キャリア
注入用の電極4、12が形成される。
【0004】クラッド層6とコンタクト層13との間に
形成されたエッチングストップ層5は、コンタクト層1
3をエッチングして水平な共振器端面2aを形成する工
程において、クラッド層6以下の層のエッチングを防止
する機能を果たす。残りの共振器端面2bは各層に対し
て垂直となるようにへき開等によって形成される。
【0005】さらに水平な共振器端面2aと垂直な共振
器端面2bとの間の共振器光軸に介在するように、傾斜
端面3が形成される。傾斜端面3は水平光軸に対してた
とえば45度で傾斜しており、光軸を曲げる反射ミラー
として機能する。
【0006】こうした構成によって共振器端面2a、2
bの間で共振したレーザ光は、共振器端面2aから外部
に出力され、外部からは基板11の法線方向に発光ビー
ム1が得られる面発光レーザ装置として機能する。レー
ザ特性に関して、動作電流20mAにおいて、端面2b
でエッジ出力8mW、端面2aで面出力5mWが得られ
ており、閾値電流は6mAである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】通信用の光源では、高
速動作だけでなく高出力動作も重要になる。レーザの出
力を制限する要因として、熱飽和と端面劣化の問題があ
る。熱飽和とは、レーザ発振に伴って発生するジュール
熱やその他の損失に起因して、素子温度が上昇し、これ
によって活性層の利得が低下して発振が維持できなくな
る現象である。一方、端面劣化とは、レーザ光が出射す
る端面に不純物や結晶欠陥に起因する表面準位が生ずる
と、光吸収が起きてしまい、局所加熱による端面破壊が
発生する非可逆現象である。
【0008】図3に示したような断面三角形状の傾斜端
面3を持つ面発光レーザ装置では、傾斜端面3から熱容
量が大きい基板11への熱伝導が他の端面2bより困難
となるため、傾斜端面3付近での熱飽和や端面劣化が生
じ易い傾向がある。さらに、傾斜端面3は他の端面2
a、2bと比べて加工時のダメージが生じ易く、端面劣
化が起こり易い状況となっている。
【0009】ここで加工時のダメージについて詳述す
る。斜端面を用いた面発光レーザにおいて、傾斜端面は
鏡面状で、ミクロンオーダの平坦さが要求される。実際
の傾斜端面には、活性層、導波層、クラッド層などレー
ザを構成する種々の層が存在しており、これらの層を一
様に加工して鏡面を形成する必要がある。傾斜端面の加
工方法として、イオンビームエッチングなどのドライエ
ッチングが一般に使用されるが、傾斜端面に加工ダメー
ジが生ずると、レーザ発振時に傾斜端面においてレーザ
光の再吸収が起こり、いわゆるCOD(catastrophic op
tical damage)等の端面劣化の原因となる。
【0010】この対策として、加工損傷を防止しつつ鏡
面仕上げを目的としてウエットエッチング処理を採用す
ることが考えられる。しかし、傾斜端面を構成する各層
のエッチング特性は一般に異なるため、エッチング速度
が大きい層と小さい層との間で段差が生じてしまい、良
好な鏡面を得ることが困難になる。特に従来の面発光レ
ーザでは、キャリア閉じ込めを維持するためにクラッド
層のAl組成をあまり低く設定できないという事情があ
る。そのため高Al組成層はウエットエッチングによっ
て酸化劣化を起こし易く、レーザの高出力化に対して大
きな障害となっていた。さらにウエットエッチング工程
では、高Al組成層と低Al組成層のエッチング特性の
違いによって表面に凹凸が生じ易く、また鏡面の方位も
定まらないため、良好な鏡面を形成するのが困難であっ
た。
【0011】またレーザ動作中において傾斜端面での熱
飽和と端面劣化を回避するには、素子の電気抵抗および
熱抵抗の低減化、光密度の抑制等が重要になる。
【0012】図4(a)はSCH構造の典型例を示す構
成図であり、図4(b)はその光強度分布を示すグラフ
である。横軸は層厚方向の位置であり、図4(a)の縦
軸はAl組成およびIn組成、図4(b)の縦軸は光強
度を示す。SCHレーザは、1対のクラッド層Cが導波
層Gを挟む層構成を有し、導波層Gは図3の活性層8お
よび光導波層7、9に対応し、クラッド層Cが図3のク
ラッド層6、10にそれぞれ対応する。
【0013】図4(a)に示すように、クラッド層Cが
たとえばAl0.60Ga0.40Asで形成され、導波層Gで
は活性層中心に向けてAl組成が連続的に減少し、活性
層中心ではInGaAsから成る量子井戸層が存在す
る。AlGaAs系材料はAl組成が増加するにつれて
禁制帯幅も増加する傾向があるため、禁制帯幅の分布も
図4(a)のグラフにほぼ一致する。
【0014】クラッド層Cは、主に光閉じ込めを担当す
るが、実際には禁制帯幅の高さによって量子井戸層から
あふれるキャリアを閉じ込る機能も兼ねる。温度特性を
良好に維持するには、活性層に存在するキャリアがクラ
ッド層Cのポテンシャル障壁を充分に高いものと感じさ
せる必要がある。
【0015】図5(a)(b)は、AlGaAs系材料
の電気抵抗と熱抵抗を示すグラフである。横軸はAl組
成を示す。図5(a)を見ると、Al組成が増加するほ
ど電気抵抗も増加し、特に全体としてn型よりp型の方
が高抵抗であるが、n型はAl組成が約0.3より大き
くなると増加率が急峻であることが判る。なお、電気抵
抗が大きいほど発熱量が増加する。また、図5(b)を
見ると、熱抵抗はAl組成の2次関数で表現でき、Al
組成が約0.5付近で極大となる上に凸の放物線形状で
あることが判る。
【0016】したがって、SCH構造でキャリア閉じ込
め機能を増強するために、高Al組成のクラッド層Cを
採用することが考えられるが、Al組成の増加によって
素子の電気抵抗や熱抵抗が大きくなり、素子の熱特性が
かなり犠牲にならざるを得ない。
【0017】さらに光強度に関して、図4(b)に示す
ように、クラッド層CのAl組成が大きくなるほど、導
波層Gとの屈折率差が大きくなるため、狭い導波層Gに
光分布が集中するようになる。その結果、光強度分布は
ピーク強度の高い指数関数型になり、ピーク付近での端
面劣化が起こり易くなる。
【0018】本発明の目的は、熱飽和や端面劣化を可及
的に抑制し、高い光出力が得られる面発光レーザ装置を
提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、活性層と、活
性層の両面側に設けられ、該活性層の禁制帯幅以上の禁
制帯幅を有する一対の光導波層と、活性層および光導波
層を挟むように設けられ、該光導波層の禁制帯幅以上の
禁制帯幅を有する一対のクラッド層と、活性層と少なく
とも一方の光導波層との間に設けられ、該活性層および
該光導波層の各禁制帯幅以上の禁制帯幅を有するキャリ
アブロック層と、活性層に沿った光軸に対して斜めに交
差するように形成され、活性層で発生した光を層厚方向
に反射させるための傾斜端面とを備えることを特徴とす
る面発光レーザ装置である。
【0020】本発明に従えば、活性層と光導波層との間
に位置するキャリアブロック層が活性層へのキャリア閉
じ込め機能を果たすようになる。そのため、クラッド層
によるキャリア閉じ込め機能をあまり考慮せずに、クラ
ッド層の組成や寸法を設計することが可能となる。した
がって、素子の電気抵抗や熱抵抗を優先したクラッド層
を採用でき、熱特性に優れ、光ピーク強度を抑えた高出
力、高信頼性の面発光レーザを実現できる。
【0021】また、基板側のクラッド層の熱抵抗を低減
化することによって、傾斜端面付近で発生した熱が基板
側に円滑に伝達されるため、傾斜端面での熱飽和や端面
劣化を抑制できる。
【0022】さらに、キャリアブロック層を設けること
によりクラッド層の設計自由度が増すので、キャリアブ
ロック層がない場合に比べてクラッド層と光導波層の組
成比の差を小さくできる。クラッド層と光導波層が傾斜
端面の多くを占めるが、両者の組成比の差が小さい分だ
けエッチングで形成される傾斜端面の傾斜が揃い、良好
な反射特性が得られ、よってさらに出力の増大と発振効
率の増大をもたらす。とくにこれらの層がAlGaAs
系の材料で構成される場合、クラッド層と光導波層のA
1の量自体を低減できるのでその効果は大きい。
【0023】また本発明は、キャリアブロック層が活性
層と両方の光導波層との間にそれぞれ設けられることを
特徴とする。
【0024】本発明に従えば、キャリアブロック層を活
性層と両方の光導波層との間にそれぞれ設けることによ
って、活性層へのキャリア閉じ込め機能をより効率的に
発揮することができる。
【0025】また本発明は、光導波層がGaAsで形成
されていることを特徴とする。本発明に従えば、AlG
aAs系材料ではAl組成が増加するほど電気抵抗や熱
抵抗も増加するため、光導波層のAl組成は低いほど好
ましく、GaAsで形成するのがより好ましい。
【0026】また本発明は、活性層がInGaAsで形
成されていることを特徴とする。本発明に従えば、活性
層の禁制帯幅を小さくできるため、活性層に存在するキ
ャリアに対するポテンシャル障壁を充分に高く設定で
き、活性層へのキャリア閉じ込め効果を高めることがで
きる。
【0027】また本発明は、キャリアブロック層の層厚
が5nm〜50nmの範囲であることを特徴とする。
【0028】本発明に従えば、活性層に存在するキャリ
アがトンネル効果によって漏出しないように、キャリア
ブロック層はある程度厚みが必要になるが、あまり厚く
するとキャリア注入効率や光の浸み出し効率が低下する
ため、50nm以下の層厚が好ましい。逆に、薄くし過
ぎると、キャリアブロック層のバンドピークが緩和され
るバンドベンディング現象やトンネル効果によるキャリ
ア漏出が生じて、キャリアブロック機能が低下するた
め、5nm以上の層厚が好ましい。
【0029】また本発明は、クラッド層がAl組成x≦
0.3のAlxGa1-xAsで形成されていることを特徴
とする。
【0030】本発明に従えば、AlGaAs系材料では
Al組成が増加するほど電気抵抗や熱抵抗も増加するた
め、クラッド層のAl組成は低いほど好ましい。クラッ
ド層をAl組成0.3以下のAlGaAsで形成するの
がより好ましい。
【0031】次に本発明の原理について説明する。図1
(a)は本発明に係るレーザ装置の典型例を示す構成図
であり、図1(b)はその光強度分布を示すグラフであ
る。横軸は層厚方向の位置であり、図1(a)の縦軸は
Al組成およびIn組成、図1(b)の縦軸は光強度を
示す。このレーザ装置は、1対のクラッド層Cが導波層
Gを挟む層構成を有し、導波層Gは中央の活性層Q、そ
の両外側に隣接するキャリアブロック層Bおよびさらに
両外側の光導波層を含む。
【0032】電子およびホールから成るキャリアはクラ
ッド層Cの外部から注入され、活性層Qで再結合して発
光し、光共振器によってレーザ発振が起こる。キャリア
が活性層Qにいったん入ると、キャリアブロック層Bの
ポテンシャル障壁によって活性層Q内に閉じ込められ
る。そのため、クラッド層Cはキャリア閉じ込めを担う
必要が無く、キャリア導入や光分布制御、熱伝導制御な
どに専念できる。その結果、たとえばAlGaAs系で
のAl組成を低く設定することによって、素子の電気抵
抗や熱抵抗の低減化、光ピーク強度の抑制が図られる。
【0033】一方、全体のAl組成が低減されているの
で、酸化劣化が抑制され、かつ平面性の良い鏡面が容易
に得られる。特に、光導波層をGaAsで形成すること
が好ましく、これによって結晶方位を反映した原子レベ
ルの鏡面が容易に得られる。
【0034】GaAsは、ある種のエッチャントを使用
した場合、結晶方位を反映した一定角度を有する良好な
斜鏡面が形成可能である。一方、各層をたとえばAlG
aAsで形成した場合、Al含有量の多い層はエッチン
グ速度が異なるため、結晶方位に対応した異方性が層ご
とに変化してエッチング面の方位が均一でなくなる。こ
の結果、AlGaAs多層膜から成るレーザ素子にウエ
ットエッチングを施すことによって面発光レーザを製造
する場合は、傾斜端面は各層ごとに凹凸が生じてしま
い、さらに面方位も各層ごとにばらつく傾向がある。こ
うした傾向はAlGaAs系材料に限らず、3元以上の
材料系において常に生じる可能性がある。
【0035】また、キャリアブロック層Bはキャリア閉
じ込めに必要な厚さで足りるため、光分布への影響を極
力少なくできる。図1(b)に示すように、光強度分布
の全体形状は一義的には導波層Gとクラッド層Cにのみ
に規定され、導波層Gを厚く設定することによって、光
分布形状を従来の鋭いピークを持つ指数関数型から、な
だらかなガウス型に近づけることが可能になり、全光量
に対するピーク強度を格段に小さくできる。その結果、
端面劣化の度合を大幅に改善できる。
【0036】またキャリアブロック層のA1量は多いの
でエッチングにより傾斜端面がその部分で傾斜が変わっ
たり凹凸ができたりするが、厚さが薄いので光反射への
影響は小さい。
【0037】
【発明の実施の形態】図2は、本発明の実施の一形態を
示す構成図である。面発光レーザ装置は、GaAsから
成る基板65の上に順次、Al0.16Ga0.84Asから成
るクラッド層64(厚さ2000nm)、GaAsから
成る光導波層63(厚さ700nm)、Al0.30Ga
0.70Asから成るキャリアブロック層62(厚さ30n
m)、GaAsから成るサイドバリア層61(厚さ50
nm)、InGaAsから成る量子井戸層で構成された
活性層60(厚さ8nm)、GaAsから成るサイドバ
リア層59(厚さ50nm)、Al0.30Ga0.70Asか
ら成るキャリアブロック層58(厚さ30nm)、Ga
Asから成る光導波層57(厚さ700nm)、Al
0.16Ga0.84Asから成るクラッド層56(厚さ200
0nm)、AlAsから成るエッチングストップ層5
5、GaAsから成るコンタクト層67(厚さ1000
nm)がMOCVD(有機金属化学気相成長法)などを
用いて形成される。活性層60から基板65までの各層
をn型にすると、活性層60からコンタクト層67まで
の各層をp型とし、逆に前者をp型にすると後者はn型
とする。コンタクト層67の上面および基板65の下面
には、キャリア注入用の電極54、66が形成される。
【0038】AlGaAs系材料はAl組成が増加する
につれて禁制帯幅も増加する傾向がある。本実施形態で
は、活性層60の禁制帯幅よりも光導波層57、63や
サイドバリア層59、61の禁制帯幅の方が大きく、さ
らに光導波層57、63やサイドバリア層59、61よ
りもクラッド層56、64の各禁制帯幅の方が大きく、
また光導波層57、63やサイドバリア層59、61よ
りもキャリアブロック層58、62の禁制帯幅の方が大
きくなる。
【0039】活性層60、サイドバリア層59、61、
光導波層57、63およびクラッド層56、64は導波
路を構成している。
【0040】クラッド層56とコンタクト層67との間
に形成されたエッチングストップ層55は、コンタクト
層67をウエットエッチングを用いて水平な共振器端面
52aを形成する工程において、クラッド層56以下の
層のエッチングを防止する機能を果たす。残りの共振器
端面52bは各層に対して垂直となるようにへき開等に
よって形成される。
【0041】さらに水平な共振器端面52aと垂直な共
振器端面52bとの間の共振器光軸に介在するように、
傾斜端面53が異方性エッチングを用いて形成される。
傾斜端面53は水平光軸に対してたとえば45度で傾斜
しており、光軸を曲げる反射ミラーとして機能する。
【0042】また、サイドバリア層59、61および光
導波層57、63がGaAsで形成されているため、ウ
エットエッチングを用いることよって平面性に優れた傾
斜端面53を容易に形成できる。レーザ光の出射端面と
なる共振器端面52aには反射率が10%の反射膜が、
またもう一つの共振器端面52bには反射率が95%の
反射膜が、そして傾斜端面には反射率が95%の反射膜
が形成されている。
【0043】次に動作を説明する。電極54と電極66
の間にバイアス電圧を印加すると、電子やホールがキャ
リアとして活性層60に注入され、キャリア再結合によ
って光を輻射する。さらに、注入電流量を増加させてい
くと誘導放射が始まり、やがて光共振器を構成する端面
52a、52bの間でレーザ発振が始まる。レーザ光
は、活性層60の両側にある光導波層57、63やクラ
ッド層56、64に浸み出して導波されるが、光導波層
を厚くできるので導波モードは光の閉じ込めを担うクラ
ッド層にむけて広げることができる。そのため全光量に
対するピーク強度を格段に小さくでき端面劣化の度合い
を大幅に改善できる。一方、活性層60内のキャリア
は、キャリアブロック層58、62の存在によって活性
層60内に閉じ込められるため、再結合効率が向上す
る。
【0044】共振器端面52a、52bの間で共振した
レーザ光は、共振器端面52aから外部に出力され、外
部からは基板65の法線方向に発光ビーム51が得られ
る面発光レーザ装置として機能する。
【0045】本実施形態では、キャリアブロック層5
8、62を設けたことによってクラッド層56、64の
Al組成を0.16と大幅に低くできるため、全体の電
気抵抗および熱抵抗が格段に小さくなる。また、キャリ
アブロック層58、62は光の分布にはほとんど影響を
与えない程充分薄いので、光強度分布が広がって、図1
(b)に示すようにピークの発生を解消でき、端面劣化
を大幅に抑制できる。
【0046】以上の説明では、AlGaAs系半導体材
料を使用した例を示したが、禁制帯幅と電気抵抗および
熱抵抗との関係が同様であるP(リン)系、GaN系等
の半導体材料も使用可能である。
【0047】また、活性領域に関しても、InGaAs
量子井戸層に限らず、他の材料、たとえばInGaAs
P,GaNを用いた量子井戸層や、量子井戸でない通常
のダブルヘテロ構造でも本発明は適用可能である。
【0048】
【発明の効果】以上詳説したように本発明によれば、活
性層と光導波層との間に位置するキャリアブロック層が
活性層へのキャリア閉じ込め機能を果たすため、素子の
電気抵抗や熱抵抗を優先したクラッド層を採用でき、熱
特性に優れ、光ピーク強度を抑えた高出力、高信頼性の
面発光レーザを実現できる。また、基板側のクラッド層
の熱抵抗を低減化することによって、傾斜端面付近で発
生した熱が基板側に円滑に伝達されるため、傾斜端面で
の熱飽和や端面劣化を抑制できる。
【0049】さらに、キャリアブロック層を設けること
によりクラッド層の設計自由度が増すので、キャリアブ
ロック層がない場合に比べてクラッド層と光導波層の組
成比の差を小さくできる。クラッド層と光導波層が傾斜
端面の多くを占めるが、両者の組成比の差が小さい分だ
けエッチングで形成される傾斜端面の傾斜が揃い、良好
な反射特性が得られ、よってさらに出力の増大と発振効
率の増大を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本発明に係るレーザ装置の典型例
を示す構成図であり、図1(b)はその光強度分布を示
すグラフである。
【図2】本発明の実施の一形態を示す構成図である。
【図3】従来の面発光レーザ装置の一例を示す構成図で
ある。
【図4】図4(a)はSCH構造の典型例を示す構成図
であり、図4(b)はその光強度分布を示すグラフであ
る。
【図5】AlGaAs系材料の電気抵抗と熱抵抗を示す
グラフである。
【符号の説明】
51 発光ビーム 52a、52b 共振器端面 53 傾斜端面 55 エッチングストップ層 56、64 クラッド層 57、63 光導波層 59、61 サイドバリア層 58、62 キャリアブロック層 60 活性層 65 基板 67 コンタクト層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 活性層と、 活性層の両面側に設けられ、該活性層の禁制帯幅以上の
    禁制帯幅を有する一対の光導波層と、 活性層および光導波層を挟むように設けられ、該光導波
    層の禁制帯幅以上の禁制帯幅を有する一対のクラッド層
    と、 活性層と少なくとも一方の光導波層との間に設けられ、
    該活性層および該光導波層の各禁制帯幅以上の禁制帯幅
    を有するキャリアブロック層と、 活性層に沿った光軸に対して斜めに交差するように形成
    され、活性層で発生した光を層厚方向に反射させるため
    の傾斜端面とを備えることを特徴とする面発光レーザ装
    置。
  2. 【請求項2】 キャリアブロック層が活性層と両方の光
    導波層との間にそれぞれ設けられることを特徴とする請
    求項1記載の面発光レーザ装置。
  3. 【請求項3】 光導波層がGaAsで形成されているこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の面発光レーザ装
    置。
  4. 【請求項4】 活性層がInGaAsで形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の面発
    光レーザ装置。
  5. 【請求項5】 キャリアブロック層の層厚が5nm〜5
    0nmの範囲であることを特徴とする請求項1または2
    記載の面発光レーザ装置。
  6. 【請求項6】 クラッド層が、Al組成x≦0.3のA
    xGa1-xAsで形成されていることを特徴とする請求
    項1または2記載の面発光レーザ装置。
JP02545099A 1998-02-04 1999-02-02 面発光レーザ装置 Expired - Fee Related JP3761130B2 (ja)

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JP2025083583A (ja) * 2019-11-06 2025-05-30 晶元光電股▲ふん▼有限公司 半導体素子及びそれを含む半導体アセンブリ

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