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JPH11286456A - 複合粉体組成物及び錠剤 - Google Patents

複合粉体組成物及び錠剤

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Publication number
JPH11286456A
JPH11286456A JP10367498A JP10367498A JPH11286456A JP H11286456 A JPH11286456 A JP H11286456A JP 10367498 A JP10367498 A JP 10367498A JP 10367498 A JP10367498 A JP 10367498A JP H11286456 A JPH11286456 A JP H11286456A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
starch
powder composition
tablet
composite powder
cellulose
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10367498A
Other languages
English (en)
Inventor
Norio Kizu
典生 木津
Shigeo Ogasawara
榮男 小笠原
Takashi Ishizaka
隆史 石坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lion Corp filed Critical Lion Corp
Priority to JP10367498A priority Critical patent/JPH11286456A/ja
Publication of JPH11286456A publication Critical patent/JPH11286456A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 デンプン類の粉体粒子とセルロース類の
粉体粒子とを複合化してなり、これらの重量比率がデン
プン類:セルロース類=80:20〜99:1であるこ
とを特徴とする複合粉体組成物。 【効果】 本発明の複合粉体組成物は、デンプン類とセ
ルロース類とが所定割合で複合化されているので、デン
プン類及びセルロース類のそれぞれの崩壊性及び結合性
という特長を持ち合わせている。従って、本発明の複合
粉体組成物を錠剤に賦形剤として配合する場合には、そ
れぞれの特長を調整するために配合量を多くする必要が
なく、例えば錠剤等の小型化が可能となる上、製剤化に
際して結合剤と崩壊剤との均一性が不十分となることが
ないので、製剤間の品質特性、生理活性物質の吸収性等
のバラツキを防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、錠剤等の賦形剤と
して有用な複合粉体組成物及び該複合粉体組成物を配合
した錠剤に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、生理活性を有する薬剤等の有効成分を製剤化するに
当たり、例えば錠剤のような製剤であれば、製剤に結合
性を与えるために結晶セルロース等の結合剤、崩壊性を
付与するためにデンプン等の崩壊剤などが賦形剤として
配合されている。しかしながら、上記のような崩壊剤に
は結合力がなく、一方、結合剤には崩壊を遅くするとい
う相反する性質があるため、それぞれの特長を活かすに
は両方の配合量を多くしなければならず、その結果、製
剤の大型化につながり、服用性が悪くなってしまうとい
う問題があった。また、製剤化に際して上記のような崩
壊剤と結合剤とを別々に配合すると、製剤ごとの均一性
が不十分となり易く、このような均一性の不足によっ
て、製剤ごとに硬度や崩壊性等の特性にばらつきが生
じ、製剤の品質特性及び有効成分の吸収性に影響を与え
るという問題が生じるおそれがあった。
【0003】このような問題を解決するために、種々の
賦形剤が提案されており、例えば結晶セルロースと結合
性及び崩壊性を有する変性デンプンとを所定の比率で配
合、混合した製剤組成物(特開昭55−24136号公
報)、低溶解性薬剤、微結晶セルロース及びデンプンよ
りなる乾燥混合物から製せられる迅速溶解性調剤組成物
(特開昭60−4124号公報)、セルロース粉末及び
ヒドロキシプロピルセルロース粉末を所定割合で分散さ
せた分散液を噴霧乾燥した圧縮成型用賦形剤(特開昭6
0−97919号公報)等が挙げられているが、これら
の提案の場合、いずれも上記問題を十分に解決するには
至っていなかった。
【0004】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、特に錠剤の賦形剤として使用する場合、賦形剤とし
ての優れた機能を維持したまま、その使用量を低減化す
ることができる上、製剤に均一に配合することができる
複合粉体組成物及び該複合粉体組成物を賦形剤として使
用することによって、製剤ごとの結合力、崩壊時間にバ
ラツキがなく、小型化も可能な錠剤を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結
果、崩壊剤として使用されるデンプン類に結合剤として
使用されるセルロース類を所定割合で配合し、これらの
粉体粒子を複合化したものを賦形剤として配合すると、
各製剤ごとの結合力、崩壊性にバラツキが少なくなるの
みならず、その使用量を低減化することができることを
知見した。
【0006】即ち、デンプン類とセルロース類とを所定
割合で混合、分散させた混合粉体の場合、デンプン類と
セルロース類との粉体粒子間には主として静電気力のみ
が作用した状態であるが、この混合粉体に更に衝撃力を
剪断力や圧縮力をできるだけ取り除いて加えると、デン
プン類の粉体粒子及びセルロース類の粉体粒子の表面に
主として力が加わるために、粉体粒子の歪みがそれらの
表面近傍に局在した状態となって、より良好な混合状態
で粉体粒子が複合化されて複合粉体組成物となる。この
複合粉体組成物を例えば錠剤の賦形剤として有効成分と
共に打錠すると、セルロース類が結合剤としての機能を
発揮し、打錠圧によって適度の硬度を有する錠剤が形成
され、この錠剤を例えば水中に投入すると、粉体粒子の
間隙を通じて水が速やかに入り込み、デンプン類の崩壊
剤としての機能が発揮される。従って、上記複合粉体組
成物は、製剤調製時には、セルロース類の結合力が発揮
され、服用時にはデンプン類の崩壊性が発揮されて、そ
れぞれの特長が互いに妨げ合うことなく十分に発揮され
ることを知見し、本発明をなすに至った。
【0007】従って、本発明は、デンプン類の粉体粒子
とセルロース類の粉体粒子とを複合化してなり、これら
の重量比率がデンプン類:セルロース類=80:20〜
99:1であることを特徴とする複合粉体組成物及び該
複合粉体組成物を賦形剤として配合してなることを特徴
とする錠剤を提供する。ここで、上記複合粉体組成物が
上記デンプン類と上記セルロース類との混合粉体に衝撃
力を加えて、上記デンプン類の粉体粒子と上記セルロー
ス類の粉体粒子とを複合化したものであれば、より好適
である。
【0008】以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明の複合粉体組成物は、デンプン類とセルロース類
とを所定割合で配合して複合化したものである。ここ
で、本発明で使用されるデンプン類としては、通常崩壊
剤として使用されているデンプン或いはデンプン誘導体
等の各種デンプン類を使用することができ、このような
デンプン類として、例えばトウモロコシデンプン(コー
ンスターチ),バレイショデンプン(ポテトスター
チ),コムギデンプン,コメデンプン等のデンプン、或
いはヒドロキシプロピルスターチ,部分α化デンプン等
のデンプン誘導体を挙げることができ、これらは1種単
独で又は2種以上を適宜組み合わせて使用することがで
きる。これらの中でも、トウモロコシデンプン(コーン
スターチ),バレイショデンプン(ポテトスターチ),
コムギデンプン,コメデンプン等のデンプンがより好ま
しい。
【0009】上記デンプン類の平均粒子径は、特に制限
されるものではなく、通常崩壊剤として使用されるデン
プン類の粒子と同程度のものを使用することができ、例
えば平均粒子径が10〜150μm、好ましくは10〜
100μm、より好ましくは10〜80μmであるもの
が好適である。
【0010】本発明において使用されるセルロース類と
しては、通常結合剤として用いられているセルロース或
いはセルロール誘導体を使用することができ、このよう
なセルロース類として、例えば結晶セルロース、ヒドロ
キシプロピルセルロース、低置換度ヒドロキシプロピル
セルロース、ヒドロキシメチルセルロース、メチルセル
ロース、エチルセルロース等を挙げることができ、これ
らは1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて使用す
ることができる。これらの中でも、結晶セルロース、ヒ
ドロキシプロピルセルロース、低置換度ヒドロキシプロ
ピルセルロース等がより好ましい。
【0011】上記セルロース類の平均粒子径は、特に制
限されるものではなく、通常結合剤として使用されるセ
ルロース類の粒子と同程度のものを使用することができ
るが、セルロース類の粒子径が大きすぎると上記デンプ
ン類と複合し難くなり、一方、セルロース類の粒子があ
まり細かすぎると、粉塵爆発等のような作業面での危険
を伴い易くなるおそれがあることを考慮すれば、粒度分
布の90%以上が5〜100μmに存在するものが、よ
り好適である。なお、市販品のセルロース類の中でこの
ような粒度分布を有する製品として、例えば結晶セルロ
ースであれば、旭化成工業株式会社製の「アビセルPH
−F20」、低置換度ヒドロキシプロピルセルロースで
あれば、信越化学工業株式会社製の「L−HPC」が好
適であり、「L−HPC」の中でも「LH−30」,
「LH−31」,「LH−32」のグレードのものが特
に好ましく、ヒドロキシプロピルセルロースであれば、
信越化学工業株式会社及び日本曹達株式会社製の「HP
C」の各種グレード等を好適に使用することができる。
【0012】本発明の複合粉体組成物における上記デン
プン類とセルロース類との配合比率は、デンプン類:セ
ルロース類(重量比)=80:20〜99:1、好まし
くは85:15〜99:1、より好ましくは90:10
〜98:2である。デンプン類の配合比率が低すぎると
例えば複合粉体組成物を錠剤の賦形剤として使用しても
良好な崩壊性が得られらない。一方、デンプン類の配合
比率が高すぎると例えば複合粉体組成物を錠剤の賦形剤
として配合しても十分な錠剤硬度が得られない。
【0013】次に、本発明の複合粉体組成物の製造方法
を説明する。ここで、本発明の複合粉体組成物を製造す
る方法は、特に制限されるものではなく、公知の粉体複
合化方法を採用することができるが、本発明の場合、水
や溶媒を一切使用しない乾式機械的方法によって複合化
することが望ましく、例えば粉砕装置或いは破砕力を応
用した粉体粒子の複合化専用装置を使用して、これらの
粉体粒子に強い衝撃力を与えて、混合粉体表面に単に混
合、分散による静電気力よりも強い付着力、結合力を生
じさせて、粒子同士を複合化させる手段が好適であり、
この場合、これらの力は混合粉体の量、種類等によって
適宜選定されるが、衝撃力を加える場合、上述した理由
により剪断力や圧縮力をできるだけ取り除くことが望ま
しく、また、摩擦による熱の発生もできるだけ抑えるこ
とが望ましい。
【0014】このような手段を採用した具体的は製造方
法として、例えば、第1工程において上記デンプン類と
上記セルロース類とを混合分散させて混合粉体を得た
後、第2工程において例えば高速ローターと循環回路と
を備えた装置に上記混合粉体を投入し、循環回路内の気
相中に分散させながら混合粉体に強い衝撃力を短時間に
与えることにより、上記混合粉体を複合化させる方法を
挙げることができる。このような方法を実施する装置と
しては、市販の表面改質装置を使用することができ、例
えばハイブリダイゼーションシステム[商品名、(株)
奈良機械製作所製]、コスモス[商品名、川崎重工業
製]、メカノフュージョンシステム[商品名、ホソカワ
ミクロン製]、シーター・コンポーザー[商品名、特寿
工作所製]等が好適に使用することができる。
【0015】より具体的には、例えば上記ハイブリダイ
ゼーションシステムを使用する場合、上記デンプン類と
セルロース類とを上記配合比率となるようにO.M.ダ
イザー(混合分散装置)内に投入し、5分間程度これら
を混合、分散させて、デンプン類とセルロース類との混
合粉体を得た後、適宜量の上記混合粉体を計量後、ハイ
ブリダイザー(複合化装置)内に投入して、機内の高速
ローターと循環回路との作用によって、上記デンプン類
と上記セルロース類とを複合化する。ここで、ハイブリ
ダイザーの処理条件は、上記粒子の複合化がなされるよ
うに適宜選定することができ、例えば上記混合粉体の投
入量が100g程度であれば、高速ローターの周速を3
0〜150m/秒、特に60〜80m/秒とし、処理時
間を5〜30分、特に5〜20分とすると好適である。
ローターの周速が遅すぎると十分な衝撃力が得られない
場合があり、速すぎると過度の発熱が起こり、上記混合
粉体が変質する可能性が生じる場合がある。一方、処理
時間が短すぎると粒子同士の複合化が行われない場合が
あり、処理時間が長すぎるとそれ以上の複合化が行われ
ず不経済となるのみならず、既に複合化された粒子を破
壊、変形するおそれが生じる。
【0016】また、例えば乳鉢を用いて上記混合粉体に
衝撃力を加えて複合化することもでき、このような衝撃
力を与える装置としては、例えばニットー自動乳鉢AN
M[商品名、日陶科学(株)製]等の自動乳鉢などが好
適であり、このような装置の場合、混合粉体の量、種類
等によって上記ハイブリダイゼーションシステム等と同
様の衝撃力が短時間に加わるように、適宜処理条件を設
定することが望ましく、例えば上記自動乳鉢は、乳鉢の
回転数が6rpm、乳棒の回転数が100rpmである
ので、このような装置の場合、処理時間は好ましくは5
〜30分、より好ましくは5〜20分、特に好ましくは
5〜15分程度とすると好適である。
【0017】このようにして得られた本発明の複合粉体
組成物は、錠剤や顆粒剤等の賦形剤として好適に使用す
ることができ、製剤化するに当たり、本発明の効果を妨
げない範囲で生理活性物質等の各種有効成分、内服薬に
添加できる添加剤類等を1種単独で又は2種以上適宜組
み合わせて常用量配合することができる。
【0018】そして、本発明の複合粉体組成物を賦形剤
として使用して錠剤化するに際しては、生理活性物質等
の各種有効成分及びその他の錠剤用賦形剤などと共に十
分に撹拌、混合した後、打錠して錠剤に成形する。ここ
で、例えば通常の内服薬に用いる円形の錠剤を製造する
のであれば、直径5〜11mmとなるように、打錠圧5
00〜3000kgで打錠することが好ましく、この場
合、本発明の複合粉体組成物の錠剤中の含有量は、1〜
99%、好ましくは1〜75%、特に1〜30%とする
ことが好ましい。ここで、従来のようにデンプン類及び
セルロース類を別々に配合するのであれば、上記のよう
な好適な錠剤の硬度及び崩壊性を得るためには、デンプ
ン類及びセルロース類のそれぞれの製剤への配合量を多
くしなければならなかったが、本発明の複合粉体組成物
によれば、上記デンプン類及びセルロース類の配合比率
等によって、それぞれの特長を活かして製剤の硬度と崩
壊性を調整することができるので、好適な錠剤の硬度及
び崩壊性を得るために配合量を多くする必要はない。
【0019】
【発明の効果】本発明の複合粉体組成物は、デンプン類
とセルロース類とが所定割合で複合化されているので、
デンプン類及びセルロース類のそれぞれの崩壊性及び結
合性という特長を持ち合わせている。従って、本発明の
複合粉体組成物を錠剤に賦形剤として配合する場合に
は、それぞれの特長を調整するために配合量を多くする
必要がなく、例えば錠剤等の小型化が可能となる上、製
剤化に際して結合剤と崩壊剤との均一性が不十分となる
ことがないので、製剤間の品質特性、生理活性物質の吸
収性等のバラツキを防止することができる。特に、本発
明の複合粉体組成物が、デンプン類とセルロース類との
混合粉体に衝撃力を加えて複合化したものであれば、水
やその他の溶媒を一切使用しない乾式機械的方法を採用
して短時間で非常に簡易な工程で複合化することができ
るので、より有用である。
【0020】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示し、本発明をよ
り具体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限され
るものではない。
【0021】トウモロコシデンプン(平均粒子径:1
5.54μm;日本食品化工(株)製、商品名「コーン
スターチ(W)」)と結晶セルロース(平均粒子径:1
5.27μm;旭化成工業(株)製、商品名「アビセル
PH−F20」)とを、粉体の混合、分散を行うO.
M.ダイザーと粉体複合化処理を行うハイブリダイザー
とから構成されるハイブリダイゼーションシステム
[(株)奈良機械製作所製、NHS−O型]中に、表1
に示す配合割合(重量比、以下同様)で投入して、下記
処理条件でそれぞれ処理して実施例1及び比較例1、2
の複合粉体組成物を得、一方、実施例1と同条件でO.
M.ダイザーのみで処理した混合粉体組成物を比較例3
とした。
【0022】これら複合粉体組成物又は混合粉体組成
物、炭酸マグネシウム及びステアリン酸マグネシウムを
表1に示す配合割合で混合して混合物を得た後、各混合
物をタブレッティングテスタ(商品名:三協バイオテク
(株)製)を用いて打錠圧1500kgで錠剤に成形し
た後、その錠剤の硬度を測定した。なお、錠剤の硬度を
表す値には、Fb(解放放出錠剤の半径方向強度)を用
いた(以下、同様)。また、各錠剤の崩壊時間を日本薬
局方記載の崩壊試験に準じて水を試験液として測定し
た。結果を表1に併記する。なお、表1の組成のような
錠剤の場合、錠剤の硬度は5kg以上程度であることが
望ましく、崩壊時間は3分以内であることが望ましい。処理条件 O.M.ダイザー処理時間:10分 ハイブリダイザー回転盤(高速ローター)の周速:80
m/秒 ハイブリダイザー処理時間:10分間
【0023】
【表1】
【0024】表1の結果によれば、トウモロコシデンプ
ンと結晶セルロースとを90:10の割合で配合して複
合化した本発明の複合粉体組成物は、錠剤の賦形剤とし
て使用すると、十分な硬度を有し、かつ崩壊性にも優れ
た錠剤が得られるのに対して、結晶セルロースを使用し
ないで同様の複合化処理を行った場合(比較例1)及び
トウモロコシデンプンと結晶セルロースとを90:10
の割合で配合して単に混合した場合(比較例3)は、十
分な硬度が得られず、一方、結晶セルロースの配合割合
が大きすぎる場合(比較例2)は、崩壊時間が非常に長
くなり、良好な崩壊性が得られないことが認められる。
【0025】次に、上記トウモロコシデンプンと上記結
晶セルロースを表2に示す配合割合となるように上記実
施例と同様に複合化又は比較例3と同様に混合して、実
施例2〜5及び比較例4〜9の複合粉体組成物又は混合
粉体組成物を得た。これらの複合粉体組成物及び混合粉
体組成物を上記と同様にして錠剤に成形した後、その硬
度を上記と同様に測定した。結果を表2に併記する。
【0026】
【表2】
【0027】更に、上記トウモロコシデンプンと上記結
晶セルロースを表3に示す配合割合となるように上記実
施例と同様に又は自動乳鉢(日陶科学(株)製、ニット
ー自動乳鉢ANM−1000型)を用いて(乳鉢の回転
数:6rpm、乳棒の回転数:100rpm)処理時間
15分間の衝撃力を加えて実施例6〜9の複合粉体組成
物を得、上記実施例と同様にして錠剤に成形した後、各
錠剤の硬度を上記と同様に測定した。結果を表3に併記
する。
【0028】
【表3】
【0029】表2及び表3の結果によれば、所定割合で
配合したトウモロコシデンプンと結晶セルロースとを複
合化させた本発明の複合粉体組成物はこれらを単に混
合、分散させた混合粉体に比べて、錠剤の硬度を上昇さ
せることが認められる。
【0030】次に、上記トウモロコシデンプンと上記結
晶セルロースとを使用して、表3に示す組成となるよう
に各粉体を配合、混合した後、上記実施例と同様にして
錠剤を成形した後、各錠剤の硬度を上記と同様に測定し
た。結果を表4に併記する。なお、表4の複合粉体組成
物は、上記トウモロコシデンプンと上記結晶セルロース
とを90:10の配合割合で上記実施例1と同様に複合
化したものを使用した。
【0031】
【表4】
【0032】表4の結果によれば、本発明の複合粉体組
成物は、乳糖錠剤の硬度を上げることが認められた。
【0033】更に、上記実施例10と同様の複合粉体組
成物を使用して表5に示す組成となるように各粉体を配
合、混合した後、上記実施例と同様にして錠剤を成形
し、各錠剤の硬度を測定した。結果を表5に併記する。
【0034】
【表5】
【0035】表5の結果によれば、本発明の複合粉体組
成物は、有効成分錠剤の硬度を上げることが認められ
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デンプン類の粉体粒子とセルロース類の
    粉体粒子とを複合化してなり、これらの重量比率がデン
    プン類:セルロース類=80:20〜99:1であるこ
    とを特徴とする複合粉体組成物。
  2. 【請求項2】 上記デンプン類と上記セルロース類との
    混合粉体に衝撃力を加えて、上記デンプン類の粉体粒子
    と上記セルロース類の粉体粒子とを複合化してなる請求
    項1記載の複合粉体組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の複合粉体組成物を
    賦形剤として配合してなることを特徴とする錠剤。
JP10367498A 1998-03-31 1998-03-31 複合粉体組成物及び錠剤 Pending JPH11286456A (ja)

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