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JPH11266232A - 拡散スペクトル通信システムにおいて適応等化を用いて干渉抑制を行うための通信装置および方法 - Google Patents

拡散スペクトル通信システムにおいて適応等化を用いて干渉抑制を行うための通信装置および方法

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JPH11266232A
JPH11266232A JP10368991A JP36899198A JPH11266232A JP H11266232 A JPH11266232 A JP H11266232A JP 10368991 A JP10368991 A JP 10368991A JP 36899198 A JP36899198 A JP 36899198A JP H11266232 A JPH11266232 A JP H11266232A
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JP
Japan
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signal
receiver
equalizer
pilot
channel
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Application number
JP10368991A
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English (en)
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Yevgeny Visotsky
イエブジニー・ビソトスカイ
Colin D Frank
コリン・ディー・フランク
Upamanyu Madhow
ウパマンユ・マドハウ
Rahul Singh
ラハル・シン
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Motorola Solutions Inc
Original Assignee
Motorola Inc
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Publication date
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  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
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  • Noise Elimination (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 DS-CDMAシステムのための改善された干渉抑
制法を提供する。 【解決手段】 拡散スペクトル通信システムのための、
移動局410などの通信装置は、被受信拡散スペクトル
信号上の干渉を抑制して被等化信号126を生成する適
応イコライザ104を有する受信機100を具備する。
パイロット・チャネル復調器110が、被等化信号を復
調して、パイロット・チャネルの推定値140を生成す
る。加算器112は、パイロット・チャネル推定値と所
定のデータ・パターンとを比較して、誤差信号124を
生成する。トラフィック・チャネル復調器108は、被
等化信号を復調して、1つ以上のトラフィック・チャネ
ルを生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般に通信システムに
関する。さらに詳しくは、本発明は、拡散スペクトル通
信システムにおいて適応等化を用いて干渉抑制を行うた
めの通信装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】拡散
スペクトル通信システムにおいて、基地局から移動局へ
のダウンリンク送信には、パイロット・チャネルと複数
のトラフィック・チャネルとが含まれる。パイロット・
チャネルは、すべてのユーザにより解読される。各トラ
フィック・チャネルは、単独のユーザにより解読される
ことを意図する。従って、各トラフィック・チャネル
は、基地局と移動局の両方に既知のコードを用いて暗号
化される。パイロット・チャネルは、基地局とすべての
移動局に既知のコードを用いて暗号化される。パイロッ
ト・チャネルおよびトラフィック・チャネルを暗号化す
ることで、システム内の送信スペクトルが拡散される。
【0003】拡散スペクトル通信システムの一例に、
「Mobile Station-Base Station Compatibility Standa
rd for Dual-Mode Wideband Spread Spectrum Cellular
System」(「IS-95」)と題する電気通信工業会/電子
工業会(TIA/EIA)暫定規準IS-95に準拠するセルラ無線
電話システムがある。システム内の個別のユーザは同一
の周波数を用いるが、個別の拡散コードを用いることに
より互いに区別することができる。その他の拡散スペク
トル・システムには、通常DCS1900と称される1900M
Hzで動作する無線電話システムが含まれる。他の無線機
および無線電話システムも同様に拡散スペクトル法を用
いる。
【0004】IS-95は、直接シーケンス符号分割多重接
続(DS-CDMA: direct sequence codedivision multiple
access)通信システムの一例である。DS-CDMAシステム
においては、送信は疑似乱数ノイズ(PN:pseudorandom
noise)コードにより拡散される。データは、チップ毎
に拡散される。この場合チップとは拡散スペクトルの最
小継続時間暗号化要素である。
【0005】拡散スペクトル通信システムで用いられる
移動局は、レーキ受信機(RAKE receiver)を採用す
る。レーキ受信機は、独立して無線周波数(RF)信号を
受信する2つ以上の受信機フィンガを備える整合フィル
タ受信機の一種である。各フィンガは、チャネルの利得
と位相とを推定し、RF信号を復調して、トラフィック・
シンボルを生成する。受信機フィンガのトラフィック・
シンボルは、シンボル合成器において合成され、被受信
信号を生成する。
【0006】レーキ受信機は、多重経路電波を合成し、
それによってチャネル・ダイバーシチに利用するため
に、拡散スペクトル通信システムにおいて使用される。
多重経路電波には、送信機から直接的に受信される見通
し線電波(line of sight rays)と、目標物および陸地
から反射される電波とが含まれる。受信機で受信される
多重経路電波は、時間的に隔てられる。この時間的間隔
または時間差は、通常は数チップ時間程度である。別々
のレーキ・フィンガ出力を合成することにより、レーキ
受信機は経路のダイバーシチを得る。
【0007】一般に、レーキ受信機フィンガは、もっと
も強力な多重経路電波の集合に割り当てられる。すなわ
ち、受信機は、被受信信号の局所極大値の位置を特定す
る。第1フィンガがもっとも強力な信号を受信するよう
割り当てられ、第2フィンガが次に強力な信号を受信す
るよう割り当てられ、この要領で次々にフィンガが割り
当てられる。フェーディングやその他の原因によって被
受信信号の強度が変化すると、フィンガの割当が変更さ
れる。フィンガ割当の後、極大値の時間的位置がゆっく
りと変化し、これらの位置は各々の割り当てられたフィ
ンガ内で時間追跡回路によって追跡される。
【0008】DS-CDMA受信機の性能における制約の1つ
は、受信機における多重接続干渉またはノイズでであ
る。一般に、基地局から加入者ユニットへの順方向リン
ク上には、多重接続干渉の源が2つある。第1の源は、
目的の被受信信号と同じ基地局からあるいは同じ基地局
の同じセクタから発する多重経路である。基地局から送
信される多重トラフィック信号は、基地局の送信機にお
いて直交する。これは、カバーするウォルシュ・コード
が直交するためである。レーキ受信機においては、直交
する被受信トラフィック信号からの干渉は完全に抑制さ
れる。しかし、基地局と受信機との間のチャネルにおけ
る多重経路は、時間的遅延を招くことによって、ウォル
シュ・コードの直交性を破壊する。その結果として、多
少の多重接続干渉が導入される。
【0009】多重接続干渉の第2の源は、加入者ユニッ
トとソフト・ハンドオフ状態にあるセクタと加入者ユニ
ットとソフト・ハンドオフ状態にないセクタの両方を含
む他のセクタからの干渉である。近隣のセクタから送信
される信号は、チャネルに関わらず直交せず、そのため
に受信機において多少の多重接続干渉が導入される。こ
のような条件下で、レーキ受信機の性能は、多重接続干
渉により制限される。
【0010】従って、DS-CDMAシステムのための改善さ
れた干渉抑制法が当技術において必要とされる。
【0011】
【実施例】図1を参照して、受信機100は、サンプラ
102,適応イコライザ(adaptive equalizer)10
4,デスプレッダ106,トラフィック・チャネル復調
器108,パイロット・チャネル復調器110および加
算器112を具備する。受信機100は、入力114に
おいて拡散スペクトル信号を受信し、出力116におい
て被復調トラフィック・チャネルを生成する。図示され
る実施例においては、受信機100は、「Mobile Stati
on-Base Station Compatibility Standard forDual-Mod
e Wideband Spread Spectrum Cellular System」(「IS
-95」)と題する電気通信工業会/電子工業会(TIA/EI
A)暫定規準IS-95に準拠するDS-CDMA通信システムで用
いるのに適する。このようなシステムは、特定の地域に
おける移動局のために、各々がその地域に無線電話サー
ビスを提供する複数の基地局を備える。特に、受信機1
00は、遠隔の基地局から移動局へとIS-95ダウンリン
クを受信するのに良く適する。しかし、この受信機は任
意の適切な拡散スペクトル・システムにおいて用いるこ
とができる。
【0012】入力114において受信される拡散スペク
トル信号は、一般に複数のチャネルを含む。IS-95シス
テムにおいては、これらのチャネルは、パイロット・チ
ャネルまたはパイロット信号,ページング・チャネルお
よび複数のトラフィック・チャネルまたはトラフィック
信号を含む。パイロット・チャネルは制御チャネルを形
成する。これは、システム捕捉のために用いられ、トラ
フィック・データを含まない。複数のチャネルは、すべ
て実質的に直交する、すなわち任意の2つのチャネルの
相互相関は実質的にゼロである。たとえば、IS-95シス
テムにおいて、ダウンリンクは、最大64個の論理チャ
ネル(コード・チャネル)で構成される。これらのチャ
ネルは独立しており、異なるデータ・ストリームを運
ぶ。コード・チャネルは、64個のウォルシュ・コード
またはアダマール・コード(Hadamard codes)の集合の
うちの1つにより構成される。パイロット・チャネル
は、ウォルシュ(0)から構成され、トラフィック・チ
ャネルは受信機100に既知のウォルシュ・コードから
構成される。ウォルシュ・コードは直交するので、送信
されるチャネルは直交する。
【0013】サンプラ102は、被受信拡散スペクトル
信号を、サンプル速度において個別の時間信号に変換す
る。図示される実施例においては、サンプル速度は、通
常はチップ速度の少なくとも2倍であり、IS-95システ
ムに関しては、毎秒1.2288メガチップで、約0.
814μ秒/チップのチップ時間に相当する。チップ速
度は、シンボル速度よりも速い。IS-95においては、6
4のチップ/シンボルが存在する。あるいはサンプル速
度をチップ速度の4倍,8倍またはそれ以上とすること
もできる。
【0014】適応イコライザ104は、拡散スペクトル
信号を受信する入力118と、誤差信号124を受信す
る入力120とを有する。適応イコライザは、拡散スペ
クトル信号上の干渉を抑制して、出力122において、
被等化信号126を生成する。適応イコライザ104
は、等式
【数1】 により定義されるが、Cm,-L≦m≦Lは、イコライザのn
係数である。適応イコライザ104は、有限トランスバ
ーサル・フィルタ(finite transversal filter)とし
て、または他の適切な構造において実現することができ
る。適応イコライザ104は、フィルタの係数を適応処
理して、出力122におけるノイズ,干渉およびシンボ
ル間干渉(intersymbol interference)による平均二乗
誤差を最小限に抑える。適応イコライザ104の適応処
理は、出力122においてデータをより正確に表現する
ために係数を移動すべき方向をイコライザに標示する誤
差信号124により行われる。本発明により、適応イコ
ライザ104は、受信機100が受信するパイロット・
チャネルを用いて適応し、被等化信号を生成する。
【0015】デスプレッダ106は適応イコライザに結
合し、所定の拡散シーケンスに応答して被等化信号12
6を拡散解除する。拡散シーケンスは、セルラ通信シス
テム内の基地局などの送信機と、受信機とによって共有
される。
【0016】トラフィック・チャネル復調器108は、
被等化信号126を復調して、1つ以上のトラフィック
・チャネルを生成する。トラフィック・チャネル復調器
108は、デスプレッダ130と加算器132とを具備
する。デスプレッダ130は、適切なウォルシュ・コー
ドを適用することにより被等化信号を拡散解除する。ウ
ォルシュ・コードは、受信機100が動作する通信シス
テムにより指定される。各トラフィック・チャネルに
は、一意的にウォルシュ・コードが割り当てられ、適切
なウォルシュ・コードの識別子が受信機100に通信さ
れるので、受信機はそれに割り当てられるトラフィック
・チャネルを復調することができる。加算器132は、
所定の期間に亘って例えば64のチップを加算して、出
力116に被復調データ・シンボルを生成する。
【0017】パイロット・チャネル復調器110は、ト
ラフィック・チャネル復調器108と同様に動作する。
パイロット・チャネル復調器110は、被等化信号を復
調して、パイロット・チャネル推定値を生成する。パイ
ロット・チャネル復調器110は、デスプレッダ136
と加算器138とを具備する。デスプレッダ136は、
パイロット・チャネル・ウォルシュ・コードを適用し
て、被等化信号を拡散解除する。図1に示されるよう
に、IS-95においては、パイロット・チャネル・ウォル
シュ・コードは、ウォルシュ(0)に対応するすべて+
1のデータ値で構成される。拡散解除されたチップが所
定の期間に亘り、たとえば64チップなどが加算器13
8において加算され、被推定パイロット信号140を生
成する。下記に説明されるように、加算器は任意の整数
個のチップを加算することができるので、適応イコライ
ザはチップ速度の任意の整数倍において適応される。
【0018】加算器112は、被推定パイロット信号1
40と所定のデータ・パターンとを合成して、誤差信号
124を形成する。好ましくは、所定のデータ・シーケ
ンスは、パイロット・チャネルを形成するのと同じデー
タ・シーケンスである。図示される実施例においては、
これはすべて+1の値のパターンである。加算器112
は、+1値と被推定パイロット信号の負の値とを加算し
て、誤差信号124を形成する。被推定パイロット信号
が所定のデータ・パターンと一致すると、誤差信号は0
値となり、適応イコライザ104において調整または適
応は行われない。加算器112の代わりに、比較器また
はその他の論理装置を用いることもできる。加算器11
2は、パイロット・チャネル推定値に応答して、誤差信
号を生成する誤差信号発生器を形成する。
【0019】上記の如く、IS-95順方向チャネルまたは
ダウンリンクは、直交コードを用いて、順方向リンク・
パイロット,ページングおよびトラフィック・チャネル
を分別する。順方向リンク上に直交ウォルシュ・コード
を用いると、その結果として、等化により、チップの信
号対雑音比(SNR: signal to noise ratio)が低くて
も、かなりのノイズ抑制効果をあげることができる。ノ
イズ抑制の改善は、チャネルと、他セル干渉対セル内干
渉の比であるIoc/Ior'とに依存するが、チップ・エネル
ギのセル内干渉に対する比であるEc/Ior'には依存しな
い。所望の基地局またはセクタから送信されるウォルシ
ュ・コードは直交するので、チャネルが多重経路を持た
ない場合は、受信機においてセル内多重接続干渉は見ら
れない。多重経路を持つチャネルに関しては、チャネル
をゼロ強制イコライザ(zero forcing equalizer)で反
転することにより、セル内多重接続干渉を完全に除去す
ることができる。セル内干渉が他セル干渉と加法白色ガ
ウス・ノイズ(AWGN: additive white Gaussian nois
e)を支配する場合は、リンク性能はチャネルに応じて
数dBだけ改善することができる。
【0020】チャネルを反転すると、他セル干渉とバッ
クグランドAWGNの和である加法ノイズを強化することが
できる。最小平均二乗誤差(MMSE: minimum mean squar
e error)規準を最小限にするイコライザが受信機10
0により用いられ、他セル干渉およびAWGNの両方に起因
するノイズの増大に対するセル内干渉の削減という利点
を最適に重み付けする。
【0021】多重経路チャネルにより濾波される他セル
干渉は、非白色ノイズとして加入者ユニットに現れる。
他セル干渉がセル内干渉を支配する場合は、MMSEイコラ
イザが他セル干渉を(白色化することにより)抑制し、
性能を数dBだけ改善することができる。
【0022】セル内干渉も他セル干渉も支配的でない場
合は、最適イコライザは所望の干渉セルと加入者ユニッ
トとの間の伝播チャネルと、他セル干渉対セル内干渉比
の両方に依存する。
【0023】受信機100のSNRを、レーキ・フィルタ
などの整合フィルタに関するSNRと比較することができ
る。無限衝撃応答(IIR: infinite impulse response)
MMSEイコライザのSNRを計算することにより、イコライ
ザの制限性能を極めて直接的に評価することができる。
【0024】{fi}を、所望のセクタから受信機100
を含む移動局へのチャネルの衝撃応答係数とし、F(z)を
F(z)=Σfiz-iで与えられるチャネルのz変換とする。
この用途に関するMMSEイコライザC(z)を式:
【0025】
【数2】 で与える。ただし
【0026】
【数3】 とし、Ioc/Iorは、他セル干渉(AWGNを含む)のセル内
干渉に対する比を表すものとする。
【0027】MMSEイコライザC(z)の出力122における
チップ信号対雑音比は:
【0028】
【数4】 で与えられる。ただし
【0029】
【数5】 とし、Ec/Ntはチップ・エネルギの、チャネル上の総ノ
イズに対する比とする。比較のために、レーキ受信機な
どの整合フィルタ受信機のチップ信号対雑音比を:
【0030】
【数6】 で与える。ただし、数列{pi}はP(z)のz変換の逆数で
ある。上記の両方の等式において、チャネルのエネルギ
{fi}が1に等しいので、Σ|fi2=1(|p02=1
として)となる。また、上記の両方の式において、他セ
ル干渉Iocを、加法白色ガウス・ノイズと同じ数値特性
を有するものと想定する。
【0031】MMSEイコライザにより得ることのできる性
能の改善は、Ec/Ior'には関わらない。これは、所望の
トラフィック・チャネルに割り振られる順方向リンク・
エネルギの一部である。これは、イコライザの改善が信
号対雑音比に依存する標準的な単独ユーザの等化の問題
とは異なる。この理由から、特定のチャネルP(z)におけ
るMMSEイコライザの性能改善は、単に関数Ioc/Ior'とな
る。性能改善△は、2つの受信機のチップ信号対雑音比
の比率であり、以下の式:
【0032】
【数7】 により与えられる。Ioc/Ior'が小さい場合は、受信機性
能において大幅な改善が得られる。これは、MMSEイコラ
イザが支配的なセル内干渉を抑制するゼロ強制イコライ
ザに極めて近いためである。Ioc/Ior'が大きい場合は、
MMSE受信機と整合フィルタ受信機とはほぼ同等であるの
で、等化により極めて些少な性能利点が得られるに過ぎ
ない。しかし、これは加法ガウス・ノイズが白色の場合
に限って当てはまる。多重経路チャネルにより濾波され
る他セル干渉に起因する加法干渉は、一般には非白色で
あり、MMSEイコライザで他セル干渉を抑制することによ
り、性能における大きな利得を得ることができる。
【0033】図1に標示されるように、本発明により、
MMSEイコライザは、パイロット信号を適応的に利用して
実現される。誤差信号がパイロット信号に応答して生成
され、適応イコライザ104を適応するために用いられ
る。最小平均二乗(LMS: least mean squares)または
帰納最小平均二乗(RLS: recursive least mean square
s)などの任意の適切な適応アルゴリズムを用いること
ができる。
【0034】適応イコライザ104は、チップ速度の任
意の整数倍において適応させることができる。すなわ
ち、加算器138内で加算されるチップ数を、任意の正
の整数となるように選択することができる。適応MMSE法
は、誤差測定前に合成されるチップ数とは(尺度計数内
で)無関係である。誤差を測定するために用いられる観
測の信号対雑音比は、加算されるチップ数と共に増大
し、アルゴリズムの反復速度は減少する。適応されるア
ルゴリズムの反復速度に対する測定SNRの最良の妥協点
を決定することにより、イコライザの収束速度を加算さ
れるチップ数に亘り最適化することができる。
【0035】イコライザに割り当てられる1秒あたりの
計算数における制約によって、イコライザの最大反復速
度が制限される。その場合、適応アルゴリズムが必要と
する1秒当たりの計算数が指定される最大値より小さく
なるまで、誤差測定の前に加算されるチップ数を増大さ
せることができる。
【0036】図1の被測定平均二乗誤差は、合成される
チップ数が64の整数倍数ではなく、チップが加算され
る期間がウォルシュ・コード境界と整合しない場合は、
真の平均二乗誤差とはならない。この理由は、セル内干
渉は整数のウォルシュ・コードの期間しか測定できない
ためである。特定の長さ、たとえば64の個々のウォル
シュ・コードは、一般的には、この長さに亘り直交する
に過ぎず、部分区間には一般的には直交しない。
【0037】上記の説明では、他セル干渉を加法白色ガ
ウス・ノイズとして扱う。しかし、特定のセクタからの
干渉は、有色ガウス・ノイズとして見なすほうが適切で
ある。単独セクタ干渉源からの他セル干渉が多重経路チ
ャネルを通じて観測される場合は、この干渉は、チャネ
ルにより導入されるスペクトル整形のためにもはや白色
ではない。他セルと移動受信機との間のチャネルが衝撃
{gi}とz変換G(z)=Σgiz-iを有するとする。この定
義では、他セル干渉のパワー・スペクトルは:
【0038】
【数8】 となる。ただし、チャネルは正規化されるのでΣg|i
2=1であることを想定する。
【0039】他セルも多重経路チャネルを通過すること
があるというこの問題は、フィルタG-1(z)を用いること
で他セルからのノイズを白色化することにより、上記の
問題と同等とすることができる。所望のセクタに関して
得られる同等のチャネルは、単に:
【0040】
【数9】 F'(z) = F(z)G-1(z) となる。上記のMMSE受信機に関する結果のすべては、F
(z)をF'(z)で置換する場合である。
【0041】整合フィルタ受信機の性能と整合フィルタ
に対するイコライザの改善の両方に関する表現を、非白
色他干渉について書き換えなければならない。整合フィ
ルタの性能は、以下の式を用いて非白色他セル干渉につ
いて修正することができる。すなわち:
【0042】
【数10】 この定義では、整合フィルタ受信機のSNRは、次式によ
り与えられる:
【0043】
【数11】 また、MMSEイコライザと整合フィルタ受信機との間のSN
Rの差△は次式で与えられる:
【0044】
【数12】 ただしb0は、F(z)ではなくF'(z)に関して、ここでは評
価される。
【0045】適応イコライザ104は、他セルまたはセ
クタからの非白色干渉を自動的に抑制する。イコライザ
の修正は必要ない。
【0046】倍数定数内では、MMSEイコライザは同一の
セクタから送信されるすべてのトラフィック・チャネル
に関して同じである。この結論には、2つの重要な結果
が含まれる。第1に、IS-95上で入手可能な非変調パイ
ロット信号を用いて、イコライザを調整することができ
る。第2に、多重トラフィック・チャネルが単独の加入
者に割り当てられる高データ速度の用途においては、ト
ラフィック・チャネルのすべてを同一のイコライザを用
いて復調することができる。イコライザをチップ速度の
任意の倍数において更新することができることも正式に
示される。
【0047】数列{ri}が図1のイコライザへの入力を
示すものとする。この数列は、次のように書き換えるこ
とができる:
【0048】
【数13】 ただし、j番目のチャネル(ウォルシュ・コード)につ
いては、Ajが信号振幅を、bj,kがk番目のデータ・シン
ボルを示す。また、数列{pj,L}は拡散シーケンスを示
す(ここでは、拡散シーケンスとは、ウォルシュ・コー
ドと長さ215に増大されるMLSR数列の複合を指す)。数
列{fL}は所望のセクタと移動局との間のチャネルを示
し、数列{ni}は、通常は非白色である定常ガウス・ノ
イズ数列を表す。図1では、パイロット・チャネルのウ
ォルシュ相関子はNチップに亘り加算され、トラフィッ
ク・チャネルのウォルシュ相関子は64チップ(IS-95
におけるビット当たりのチップ数)に亘り加算される。
パイロット相関子のこの普遍化は、イコライザを更新す
ることのできる速度に関わる項目を言及するために用い
られる。所望の信号がチャネル1に送信されるとして、
長さLのベクトルRを次式で定義する:
【0049】
【数14】 定義により、長さLのMMSEイコライザcが、次式で与え
られる平均二乗誤差を最小にする:
【0050】
【数15】 E(|RHc-1|2) ただし、上付き字のHは、共役転置を示すために用いら
れる。上記の定義を用いて、MMSEイコライザが次式によ
り与えられることを示すことができる:
【0051】
【数16】 c = E(RRH)-1E(R) =Г-1μ ただし、共分散行列Γは寸法LxLを有し、μは長さLのベ
クトルで、その要素は次式で与えられる:
【0052】
【数17】 μl = E(Rl) = NA1fl 直交チャネル(ウォルシュ・コードなどの)を持つCDMA
システムに関して、共分散行列Γは次式で与えられる:
【0053】
【数18】 (直交コード) ただし、ψ(・)は、加法ノイズ数列{ni}の共分散で
あり、δはディラックのデルタ関数を示すために用いら
れる。相関長Nが64に等しい場合は、1シンボル当た
りのチップ数、すなわち加算の最終項は等しくゼロにな
る。乱数コード(ベルヌーイの乱数変数の独立して等し
く分配される数列)を採用するシステムに関しては、最
終項を乗算するデルタ関数を伴う計数が消えて、共分散
行列は次式で与えられる:
【0054】
【数19】 (乱数コード) ノイズ数列{ni}には、スペクトル強度N0の白色ガウス
・ノイズと、他のセクタからの多重接続干渉の両方が含
まれる。説明のために、単独のセクタを、所望のセクタ
からではないすべての多重接続干渉源と想定する。数列
{g1}は干渉セクタと加入者ユニットとの間のチャネル
を示すものとする。このモデルでは、加法ノイズ数列
{ni}の共分散は次式で与えられる:
【0055】
【数20】 ただしBjは、干渉セクタからのj番目のチャネル(ウォ
ルシュ・コード)の振幅を示す。
【0056】上記の定義を用いて、MMSEイコライザcの
出力における平均二乗誤差を次のように書くことができ
る:
【0057】
【数21】 また、信号対雑音比は次式で与えられる:
【0058】
【数22】 ここで、上記に定義されるMMSEイコライザに関して次の
ような観察を行うことができる。第1に、倍数定数内で
は、MMSEイコライザはすべてのトラフィック・チャネル
に関して同一である。第2に、倍数定数内では、MMSEイ
コライザは、直交コード(IS-95で用いられるウォルシ
ュ・コードなど)を用いるCDMAシステムと、乱数拡散コ
ードを用いるシステムとに関して同一である。
【0059】第1の観察結果から、特定のセクタから到
着するすべてのトラフィック・チャネルを復調するに
は、1つのイコライザしか必要とされないことになる。
さらに、第1の観察結果は、IS-95パイロット信号を用
いて、MMSEイコライザを調整することができること、さ
らに一般的には、MMSEイコライザを調整するには任意の
非変調トラフィック・チャネルを用いることができるこ
とを示す。
【0060】第2の観察結果は、MMSEイコライザをシン
ボル速度以外の速度で適応することができるようにする
ので重要である。相関長Nがウォルシュ・コード長64
よりも短い場合は、相関器出力に対する目的のチャネル
以外の拡散コードの貢献度はゼロとはならず、共分散行
列Γは、乱数拡散コードを持つCDMAシステムについて同
一になる。このため、任意の相関長Nについて、パイロ
ット・チャネルのMMSEイコライザは、所望のチャネルの
MMSEイコライザの倍数定数内にある。従って、パイロッ
ト・チャネルを用いてイコライザを調整することを選択
すると、イコライザをチップ速度の倍数に等しい任意の
速度において更新することができる(図1参照)。
【0061】上記の観察結果を、シャーマン−モリソン
の恒等式を用いて証明することができる。まず、行列Λ
を以下のように定義する:
【0062】
【数23】 この定義により、直交コードに関しては次式が導かれ
る:
【0063】
【数24】 また、乱数コードに関しては次式が導かれる:
【0064】
【数25】 上式では、fはチャネル係数{fl}のベクトルであり、
倍数定数α,βは、標示どおり暗示的に定義される。こ
こで、Λとfとはどのチャネルが等化されるか(この場
合はチャネル1)、あるいは、トラフィック・チャネル
が直交するか否かに依存しないことに留意されたい。さ
らにΛもfも、Nすなわち合成されるチップ数に依存し
ない。
【0065】上記の定義により、次式が得られる:
【0066】
【数26】 ただしηは、チャネルが直交であるか乱数であるかによ
り、αまたはβに等しい。シャーマン−モリソンの恒等
式を用いると、適切な定数λ,κに関しては次のように
なる:
【0067】
【数27】 最後の等式から、計数比κ(特定のチャネル、合成され
るチップ数Nおよびコードが直交であるか乱数であるか
に依存する)内では、MMSEイコライザはΛ,fのみに依
存することが明らかである。これで、上記の観察結果の
証明が完了する。
【0068】正の定数εだけMMSEイコライザとは異なる
任意のイコライザεcが、MMSEイコライザの出力と同じ
SNRを持つ出力を生み出すので、倍数定数は重要ではな
い。しかし、イコライザ出力のSNRは、倍数定数には影
響を受けないが、このような計数比は2つの面で依然と
して重要である可能性がある。第1は、受信機の設計に
よっては、不適切な計数化によって必要とされる受信機
のダイナミック・レンジが大きくなることがある。各ト
ラフィック・チャネルのMMSEイコライザの計数比は潜在
的に異なるが、ある1つのイコライザの利得はそれを通
過するすべてのトラフィック・チャネル信号に関して同
じである。このため、受信機にイコライザを包含するこ
とで、イコライザに続く信号経路内のダイナミック・レ
ンジの問題に影響を与えるべきではない。第2に、ソフ
ト・ハンドオフにおいて、合成結果のSNRを最大にする
ためには、各イコライザの出力の正確な計数化が必要と
される。ソフト・ハンドオフ中に本発明による受信機を
使用することについては、図2および図3に関連して下
記に説明する。
【0069】適応イコライザを備える受信機100など
の受信機を用いることで、重要な利点が得られる。MMSE
イコライザは、どのチャネル(ウォルシュ・コード)が
復調されようと同じである。これにより、適応イコライ
ザを、パイロット・チャネルを用いて調整および適応す
ることが可能になる。さらに、高データ速度でデータを
送信する用途においては、単独のユーザにいくつかのウ
ォルシュ・コードを割り当てることができる。イコライ
ザはすべてのチャネルに関して同じなので、高データ速
度のユーザは、復調すべきすべてのチャネルに関して同
じイコライザを用いることができる。
【0070】図2を参照して、本発明による受信機の第
2実施例を示す。受信機200は、サンプラ202,第
1受信機回路201および第2受信機回路203を備え
る。本実施例においては、受信機は、2つの遠隔トラン
シーバまたは基地局の間のソフト・ハンドオフ状態にあ
る移動局に関して、2つのMMSEイコライザを合同適応す
るために構築される。
【0071】第1受信機回路201は、第1適応イコラ
イザ204,第1デスプレッダ206,第1トラフィッ
ク・チャネル復調器208,第1パイロット・チャネル
復調器210,第1遅延要素212および利得要素21
3を具備する。同様に、第2受信機回路203は、第2
適応イコライザ214,第2デスプレッダ216,第2
トラフィック・チャネル復調器218,第2パイロット
・チャネル復調器220,第2遅延要素222および利
得要素223を具備する。各受信機回路は、基地局など
の遠隔送信機から拡散スペクトル信号を受信することを
割り当てられる。図2の要素の識別を完成するために、
受信機200は、合成器224,加算器226および合
成器228をさらに備える。被受信信号は、合成器22
8において合成され、更なる処理を受ける。
【0072】受信機回路201と受信機回路203は、
それぞれ図1の受信機100と同様に動作する。サンプ
ラ202は、受信された拡散スペクトル信号をチップ速
度の整数倍、たとえばチップ速度の1倍,2倍,4倍ま
たは8倍などのサンプル速度において個別の時間信号に
変換する。第1受信機回路201においては、適応イコ
ライザ204は、拡散スペクトル信号を受信する入力2
30と、誤差信号234を受信する入力232とを有す
る。適応イコライザ204は、拡散スペクトル信号の干
渉を抑制して、出力238において被等化信号236を
生成する。デスプレッダ206は、所定の拡散シーケン
スに応答して、被等化信号236を拡散解除する。トラ
フィック・チャネル復調器208は、等化され、拡散解
除された信号を復調して、トラフィック・チャネル上に
送信されるデータ・シーケンスの推定値を生成する。ト
ラフィック・チャネル復調器は、デスプレッダ240と
加算器242とを備える。デスプレッダ240は、目的
のトラフィック・チャネルに関して適切なウォルシュ・
コードを適用することにより、被等化信号を拡散解除す
る。加算器242は、64チップなどの期間に亘りチッ
プを加算して、被復調トラフィック・チャネルを生成す
る。被復調データは、第1遅延要素212において所定
の時間だけ遅延され、利得要素213において適切な利
得により乗算され、合成器228に送られる。
【0073】第2受信機回路203においては、適応イ
コライザ214は、サンプリングされた拡散スペクトル
信号を受信する入力250と、誤差信号234を受信す
る入力252とを有する。適応イコライザ214は、拡
散スペクトル信号の干渉を抑制して、出力258におい
て被等化信号256を生成する。デスプレッダ216
は、所定の拡散シーケンスに応答して、被等化信号25
6を拡散解除する。第1受信機回路201と第2受信機
回路203によって用いられる拡散シーケンスは、個々
の基地局に対応する。ソフト・ハンドオフにおいては、
各受信機回路が異なる基地局から信号を受信するので、
拡散シーケンスは異なる。たとえば、IS-95において
は、拡散シーケンスは共通数列の異なる位相である。
【0074】トラフィック・チャネル復調器218が、
等化され、拡散解除された信号を復調して、トラフィッ
ク・チャネル上に送信されるデータ・シーケンスの推定
値を生成する。トラフィック・チャネル復調器は、デス
プレッダ260と加算器262とを備える。デスプレッ
ダ260は、目的のトラフィック・チャネルに関して適
切なウォルシュ・コードを適用することにより、被等化
信号を拡散解除する。加算器262は、64チップなど
の期間に亘りチップを加算して、被復調データを生成す
る。被復調データは、第2遅延要素222において所定
の時間だけ遅延され、利得要素223において適切な利
得により乗算され、合成器228に送られて、第1受信
機回路201からの被復調データと合成される。
【0075】第1受信機回路201のパイロット・チャ
ネル復調器210と、第2受信機回路203のパイロッ
ト・チャネル復調器220とは、受信機200の2つの
適応イコライザの合同適応のために構築される。各受信
機回路においては、パイロット・チャネル復調器が、等
化され拡散解除された、適応イコライザから受信された
信号を復調して、パイロット・チャネル推定値を生成す
る。パイロット・チャネル復調器210は、デスプレッ
ダ264と加算器266とを備える。デスプレッダ26
4は、パイロット・チャネル・ウォルシュ・コードを適
用して、被等化信号を拡散解除する。拡散解除されたチ
ップは、所定の期間に亘り加算器266で加算され、被
推定パイロット信号272を生成する。同様に、復調器
220は、デスプレッダ268と加算器270とを備え
る。デスプレッダ268は、パイロット・チャネル・ウ
ォルシュ・コードを適用して、被等化信号を拡散解除す
る。拡散解除されたチップは、所定の期間に亘り加算器
270内で加算され、被推定パイロット信号274を生
成する。
【0076】図示される実施例においては、両受信機回
路で用いられるパイロット・ウォルシュ・コードは同一
のコードであり、すべて論理1である。これは、IS-95
装置と一致する。しかし、異なるパイロット・チャネル
を拡散解除するには、異なるウォルシュ・コードを用い
ることが必要な場合もある。また、上記の如く、加算器
266と加算器270は、64など、任意の整数個のチ
ップを加算する。
【0077】第1受信機回路201からの被推定パイロ
ット信号272と、第2受信機回路203からの被推定
パイロット信号274とが合成器224内で合成され
る。合成器224は、2つの被推定パイロット信号を加
算して、その結果を加算器226に送る。加算器226
は、この結果と所定のデータ・パターンとを合成して、
誤差信号234を形成する。図2においては、所定のデ
ータ・パターンは、IS-95のパイロット信号と同様にす
べて1である。誤差信号234は、適応イコライザ20
4と適応イコライザ214の両方に送られる。
【0078】図2の実施例においては、2つの適応イコ
ライザが共通の誤差信号に適応する。これを、本明細書
においては合同適応(joint adaptation)と呼ぶ。合同
適応により、2つのイコライザが合成された後で誤差が
測定される。この実行例では、イコライザ係数の振幅が
自動的に計数化され、合成結果のSNRを最大にする。し
かし、パイロット振幅またはトラフィック・チャネルの
振幅のいずれかが等しくない場合は、標示される利得修
正が必要とされることに留意されたい。図2において
は、A0,B0はパイロット振幅を表し、A1,B1が目的のト
ラフィック・チャネルの振幅を表す。
【0079】基地またはセクタからの信号は、基地また
はセクタがトラフィック・チャネル上に目的の加入者に
向かって送信しようとする場合は、「アクティブ」であ
る。イコライザが割り当てられていなくても、アクティ
ブと見なされる。同様に、基地局またはセクタは、通常
は、基地またはセクタがトラフィック・チャネル上に加
入者に対してデータを送信しようとする場合は、ソフト
・ハンドオフ状態にあるといわれる。通常、これは、加
入者ユニットがフィンガまたはイコライザをセクタに割
り当てるか否かに関わらない。
【0080】ソフト・ハンドオフのために、受信機20
0は第1遠隔送信機から第1拡散スペクトル信号を受信
し、第2遠隔送信機から第2拡散スペクトル信号を受信
する。遠隔送信機は、セルラ無線電話システムのセルに
サービスを提供する基地局であっても、あるいはこのよ
うなシステム内の単独のセルのセクタにサービスを提供
する送信機であってもよい。これは、双方向ソフト・ハ
ンドオフの一例である。代替の実施例においては、追加
の受信機回路および適応イコライザを設けて、3方向,
4方向などn方向のソフト・ハンドオフを可能にするこ
とができる。
【0081】受信機200は、第1拡散スペクトル信号
および第2拡散スペクトル信号のうち、少なくとも1つ
の信号に応答して誤差信号を生成する。図2の合同適応
の場合は、誤差信号は両方の拡散スペクトル信号に応答
して生成される。受信機200は、誤差信号に応答し
て、第1拡散スペクトル信号と第2拡散スペクトル信号
とを適応等化し、第1被等化信号236および第2被等
化信号256を生成する。受信機200はさらに、第1
被等化信号236から第1トラフィック・チャネルを、
第2被等化信号256から第2トラフィック・チャネル
を復調する。最後に、受信機200は、第1トラフィッ
ク・チャネルと第2トラフィック・チャネルとを被受信
データとして合成器228で合成する。
【0082】3つ以上のセルまたはセクタがソフト・ハ
ンドオフ状態にある場合は、受信機200は第1拡散ス
ペクトル信号と第2拡散スペクトル信号とを含む複数の
拡散スペクトル信号を検出する。より多くのセクタが、
受信機が適応イコライザを有するよりも多くの受信機と
ソフト・ハンドオフにある場合は、受信機200はもっ
とも品質の良いセクタをアクティブ信号として選択し、
それらのアクティブ信号を送信する送信機とのソフト・
ハンドオフに入る。受信機200は、第1適応イコライ
ザを第1セクタに、第2適応イコライザを第2セクタに
割り当てる。ソフト・ハンドオフにあるがイコライザが
割り当てられていないセクタの1つの信号品質推定値
が、イコライザを割り当てられたセクタの信号品質推定
値を超えると、受信機200は適応イコライザを再割り
当てすることにより、1つの信号を他の信号と置き換え
る。この方法で、受信機200はその資源を、最良の信
号品質を有する基地局またはセクタに割り当てる。
【0083】図3は、本発明による受信機の第3実施例
を示す。受信機300は、サンプラ302,第1受信機
回路301および第2受信機回路303を備える。本実
施例においては、受信機は、2つの遠隔トランシーバま
たは基地局間のソフト・ハンドオフ状態にある移動局に
関して2つのMMSEイコライザを個別適応するために構築
される。
【0084】第1受信機回路301は、第1適応イコラ
イザ304,第1デスプレッダ306,第1トラフィッ
ク・チャネル復調器308,第1パイロット・チャネル
復調器310,第1誤差信号発生器312,第1遅延要
素314,加算器316,信号対雑音比(SNR)計算器
318,係数計算器320,利得要素322および利得
要素324を備える。同様に、第2受信機回路303
は、第2適応イコライザ334,第2デスプレッダ33
6,第2トラフィック・チャネル復調器338,第2パ
イロット・チャネル復調器340,第2誤差信号発生器
342,第2遅延要素344,加算器346,SNR計算
器348,係数計算器350,利得要素352および利
得要素354を備える。各受信機回路からの出力信号
は、加算器356において加算される。受信機回路は、
基地局などの異なる送信機から拡散スペクトル信号を受
信するために割り当てられる。
【0085】受信機回路301と受信機回路303は、
それぞれ図1の受信機100と同様に動作する。第1受
信機回路301においては、サンプラ302が、受信さ
れた拡散スペクトル信号をサンプル速度において個別の
時間信号に変換する。このサンプル速度は、チップ速度
の整数倍であって、たとえばチップ速度の1倍,2倍,
4倍または8倍などである。適応イコライザ304は、
拡散スペクトル信号を受信する入力360と、誤差信号
364を受信する入力362とを有する。適応イコライ
ザ304は、拡散スペクトル信号上の干渉を抑制して、
出力368において被等化信号366を生成する。デス
プレッダ306は、所定の拡散シーケンスに応答して、
被等化信号366を拡散解除する。トラフィック・チャ
ネル復調器308は、等化され、拡散解除された信号を
復調して、トラフィック・チャネル上に送信されるデー
タ・シーケンスの推定値を生成する。トラフィック・チ
ャネル復調器308は、デスプレッダ370と加算器3
72とを備える。デスプレッダ370は、目的のトラフ
ィック・チャネルに関して適切なウォルシュ・コードを
適用することにより、被等化信号を拡散解除する。加算
器372は、IS-95に関しては64チップなどの期間に
亘りチップを加算して、被復調データを生成する。被復
調データは、第1遅延要素314において所定の時間だ
け遅延され、利得要素322および利得要素324にお
いて適切な利得により乗算され、合成器356に送られ
る。
【0086】パイロット・チャネル復調器310は、デ
スプレッダ306および適応イコライザ304からの等
化され拡散解除された信号を復調して、パイロット・チ
ャネル推定値を生成する。パイロット・チャネル復調器
310は、デスプレッダ374および加算器376を備
える。デスプレッダ374は、すべて論理1コードなど
のパイロット・チャネル・ウォルシュ・コードを適用し
て、被等化信号を拡散解除する。拡散解除されたチップ
は、64チップなど所定の期間に亘り加算器376で加
算され、被推定パイロット信号377を生成する。加算
器316において、被推定パイロット信号377は、パ
イロット信号のすべて論理1のデータ・シーケンスなど
の所定のデータ・シーケンスと比較される。第1誤差信
号発生器312は、加算器378および加算器379を
備える。加算器378は、デスプレッダ374から拡散
解除されたチップを受け取り、所定の期間に亘りチップ
を加算する。この期間は、チップ速度の任意の整数倍と
することができる。加算器378の出力は、加算器37
9において、パイロット信号のすべて1のデータ・シー
ケンスなどの所定のデータ・シーケンスと比較されて、
誤差信号364を生成する。
【0087】第2受信機回路303は、実質的に同様に
動作する。適応イコライザ334は、誤差信号384に
応答して、拡散スペクトル信号上の干渉を抑制し、被等
化信号386を生成する。デスプレッダ336は、所定
の拡散シーケンスに応答して、被等化信号386を拡散
解除する。トラフィック・チャネル復調器338は、等
化され、拡散解除された信号を復調して、トラフィック
・チャネル上に送信されるデータ・シーケンスの推定値
を生成する。トラフィック・チャネル復調器338は、
デスプレッダ390と加算器392とを備える。これら
は第1受信機回路301のデスプレッダ370および加
算器372と同様に動作する。被復調トラフィック・シ
ンボルが第2遅延要素344に送られ、所定の時間遅延
されて、利得要素352および利得要素354に送られ
る。パイロット・チャネル復調器340は、デスプレッ
ダ394および加算器396を備える。デスプレッダ3
94および加算器396は、被推定パイロット信号39
7を生成する。加算器346において、被推定パイロッ
ト信号397は、パイロット信号のすべて論理1のデー
タ・シーケンスなどの所定のデータ・シーケンスと比較
される。第2誤差信号発生器342は、加算器398お
よび加算器399を備える。加算器398は、デスプレ
ッダ394から拡散解除されたチップを受け取り、所定
の期間に亘りチップを加算する。この期間は、チップ速
度の任意の整数倍とすることができる。加算器398の
出力は、加算器399において、パイロット信号のすべ
て1のデータ・シーケンスなどの所定のデータ・シーケ
ンスと比較され、誤差信号384を生成する。
【0088】かくして、受信機300は、適応イコライ
ザを個別に適応して、2つの受信機回路の出力を合成す
る。個別適応により、各イコライザの信号対雑音比を推
定または測定して、最適な合成係数を計算することがで
きるようにしなければならない。SNR計算器318,3
48は、各受信機回路のSNRを推定する。係数計算器3
20,350は、各受信機回路の最適な合成係数を決定
する。一般に、イコライザ出力の平均と分散とがそれぞ
れζ,σ2により与えられると、最適な合成係数は、ζ
/σ2である。図2に示される合同適応の場合と同様
に、パイロット振幅が等しくないか、あるいはトラフィ
ック・チャネル振幅が等しくない場合は、A0,A1,B0
B1を用いて標示される利得修正が必要とされる。このと
き、A0,B0は2つのセクタのパイロット振幅を表し、
A1,B1はトラフィック・チャネル振幅を表す。別々の、
すなわち個別適応を使用するときは、平均二乗誤差の測
定前に合成されるチップ数が64チップの倍数であり、
合成期間がウォルシュ・コード境界と一致することが必
要になる。利得修正が、パイロット・チャネルおよびト
ラフィック・チャネルの振幅について行われる。適応イ
コライザは、チップ速度の任意の整数倍において更新す
ることができる。
【0089】受信機300を用いるソフト・ハンドオフ
は、図2の受信機200を用いるソフト・ハンドオフと
同様に動作する。しかし、誤差信号は、各受信機回路毎
に生成され、個別のイコライザの適応のために用いられ
る。
【0090】図4は、本発明を採用することのできる拡
散スペクトル通信システム400を示す。通信システム
400は、基地局402および基地局404を含む複数
の基地局を備える。各基地局は、システム内およびシス
テムと公衆電話交換網408との間の通信を制御する移
動交換センター406に個々に結合される。通信システ
ム400は、IS-95に準拠して動作するセルラ電話シス
テム、別の種類のセルラまたは移動通信システム,固定
ワイヤレス・ローカル・ループ・システムまたは他の種
類の無線システムとすることができる。
【0091】各基地局は、固定トランシーバまたは、移
動局410などの移動トランシーバとの無線周波数(R
F)通信を行うよう構築される。従って、各基地局は、
基地局402の受信機412および基地局404の受信
機414などの受信機と、基地局402の送信機416
および基地局404の送信機418などの送信機とを備
える。各送信機は、第1信号および第2信号を含む拡散
スペクトル信号を送信する。第1信号は、実質的に第2
信号に対して直交する。第1信号は、たとえば、IS-95
装置のパイロット・チャネルであり、第2信号は1つ以
上のトラフィック・チャネルである。IS-95において
は、パイロット・チャネルとトラフィック・チャネルと
は、ウォルシュ・コードまたはアダマール・コードを用
いてそれぞれがカバーされるので、送信時にはチャネル
はすべて、実質的に直交する。
【0092】移動局410は、アナログ・フロント・エ
ンド420,受信機424,送信機426,制御部42
8およびユーザ・インタフェース430を備える。アナ
ログ・フロント・エンド420は、拡散スペクトル信号
を濾波して、ベースバンド信号への変換を行う。アナロ
グ・フロント・エンド420は、さらにアナログ−デジ
タル変換を行い、ベースバンド信号をデジタル・データ
のストリームに変換して、更なる処理を行う。受信機4
24は、デジタル・データを復調して、被復調データを
制御部428に送る。受信機424は、好ましくは、受
信機100(図1),受信機200(図2)または受信
機300(図3)として構築される。制御部428は、
移動局410が基地局402および基地局404とのソ
フト・ハンドオフにあるときに、受信機内の適応イコラ
イザの割当を含む移動局410の動作全体を制御する。
制御部は、また、無線機構成部品とユーザ・インタフェ
ース430との対話も制御する。ユーザ・インタフェー
スには、通常、ディスプレイ,キーパッド,スピーカお
よびマイクロフォンが含まれる。基地局の1つなどの遠
隔受信機へ送信するために、送信機426がデータを変
調する。被変調データは、アナログ・フロント・エンド
420により処理されて、無線周波数において送信され
る。
【0093】いかなる通信システムにおいても、被受信
チャネル・シンボルの品質または信頼性は、チャネルの
品質に応じて可変する。移動セルラ・システムにおいて
は、チャネルは、移動局または加入者ユニットの移動な
らびにその他の要因により変化する。その結果、チャネ
ルが劣化したり、チャネルの多重経路プロフィルが時間
と共に変化する。
【0094】畳込み符号化を用いるIS-95などの符号化
を伴うシステムにおいては、信頼性情報をデコーダに役
立てることができる。IS-95では、ビタービ・デコーダ
を用いて、移動局における被受信送信を解読する。ビタ
ービ・デコーダは、最尤デコーダであり、特定の解読量
を最小限にする情報数列を選択または解読する。他の種
類のコードおよびデコーダも、信頼性情報を利用するこ
とができる。最尤解読および最小距離解読(または包括
最小距離解読)を、トレリス・コード,リード−ソロモ
ン・コード,BCHコードなどに適用することができる。
【0095】符号化を伴うシステムにおいて等化を良く
利用するためには、図1の出力116における被復調デ
ータなどのイコライザ出力または、図3の加算器356
からのデータなどのソフト・ハンドオフ状態にあるシス
テムにおいて合成されたイコライザ出力を、信号対雑音
比の推定値により計数化すべきである。信号対雑音比を
用いて複数のイコライザ(たとえば図2を参照)の出力
を適切に(最適に)計数化および合成するように、信号
対雑音比を用いて、単独のイコライザの出力または複数
のイコライザの合成和を計数化して、ビタービ・デコー
ダが被受信送信を最適に解読(最尤解読)することがで
きるようにすることが可能である。あるいは、他種の符
号化およびデコーダに関して、被復調出力およびこの出
力に関する信号対雑音比の推定値の両方を有するデコー
ダを設けることにより、解読動作を改善することができ
る。
【0096】図5は、本発明による受信機500のブロ
ック図である。受信機500は、受信機100(図1)
および受信機300(図3)と同様に構築され、これら
の受信機と同様に動作する。受信機500は、サンプラ
502,適応イコライザ504,デスプレッダ506,
トラフィック・チャネル復調器508,パイロット・チ
ャネル復調器510,誤差信号発生器512,信号対雑
音比(SNR)推定器514および合成器516を備え
る。
【0097】図5においては、トラフィック・チャネル
復調器508からのデータであるイコライザの出力が、
SNR推定器からの信号対雑音比推定値により計数化され
る。イコライザの出力は、図5では(1)シンボル推定
値として標示され、SNRの推定値は(2)SNR推定値とし
て標示される。受信機500の出力は、(3)重み付け
されたシンボル推定値として示される。
【0098】図6は、図5の受信機500と関連して用
いることのできるビタービ・デコーダ520を示す。ビ
タービ・デコーダ520は、受信機500から重み付け
したシンボル推定値を受信する。図7は、図5の受信機
500と代替に用いることのできるより一般的なデコー
ダ530を示す。畳込み符号化以外の符号化を伴うが、
最尤または最小距離解読を採用するシステムに関して
は、図7に示されるように、被復調シンボルとは別に、
デコーダ530に信号対雑音比推定値を提供することが
適当である。
【0099】1つのイコライザが各セクタに割り当てら
れるソフト・ハンドオフにおいては、受信機は、合成さ
れた信号対雑音比の推定値により複数のイコライザの被
合成出力を計数化するか、あるいは、受信機は被合成信
号対雑音比の明確な推定値を別に伴うデコーダを提供し
なければならない。図3においては、イコライザ出力が
すでに被合成信号対雑音比の推定値により計数化された
ことに注目されたい。このため、図3の受信機300の
出力は、図5のデコーダ520などのビタービ・デコー
ダの入力に直接的に送ることもできる。
【0100】近年、パイロット・シンボルとデータ・シ
ンボルとの間で同一の拡散コードが共有されるCDMAシス
テムが提案された。このようなシステムの1つに、FRAM
ESモード2とも呼ばれる汎用移動通信サービス(UTMS:
Universal Mobile Telecommunications Service)に対
するアルファ提案がある。適応方法を修正しなければな
らないが、適応イコライザをこれらのシステムに適用す
ることができる。適応イコライザは、パイロット・シン
ボルが受信されるときに適応すればよい。これは、イコ
ライザ/デスプレッダの出力における誤差は、被送信信
号が既知のときしか測定することができないためであ
る。
【0101】パイロット・シンボルとパイロット・シン
ボルのバーストとの間に受信されるデータ・シンボルに
関しては、イコライザ係数の定義には基本的には2つの
選択肢が存在する。図8に示される第1の選択肢は、パ
イロット・シンボル間の期間においてイコライザ係数を
凍結することである。図8は、本発明による受信機60
0のブロック図である。受信機600は、サンプラ60
2,適応イコライザ604,デスプレッダ606,トラ
フィック・チャネル復調器608,パイロット・チャネ
ル復調器610および誤差信号発生器612を備える。
受信機600の構造と動作は、上記の受信機の構造およ
び動作と同様である。しかし、パイロット・シンボルと
データ・シンボルとの間で拡散コードの共有を可能にす
るために、受信機600には、さらにスイッチ614お
よびスイッチ616が含まれる。パイロット・シンボル
またはパイロット・シンボルのバーストが受信される
と、スイッチ616が閉じて、パイロット・シンボルに
応答してイコライザ604の等化を可能にする。データ
・シンボルが受信されると、スイッチ616が開いて、
スイッチ614が閉じ、受信機600から被復調データ
を伝える。この選択肢では、パイロット・シンボルの後
続のバースト間にすべてのデータ・シンボルを復調する
ために同一のイコライザ係数が用いられる。
【0102】図9に示される第2の選択肢は、パイロッ
ト・バースト間にデータ・シンボルを復調するために用
いられるイコライザ係数を定義するための線形またはそ
の他の補間法を用いることである。図9は、本発明によ
る受信機700のブロック図である。受信機700は、
サンプラ702,適応イコライザ704,パイロット・
デスプレッダ706,トラフィック・デスプレッダ70
8,トラフィック・チャネル復調器710,パイロット
・チャネル復調器712および誤差信号発生器714を
備える。さらに、受信機700は、図9ではCint(z)と
示される被補間イコライザ716およびバッファまたは
遅延718および遅延720を備える。
【0103】図9において、Cint(z)を用いて、被補間
イコライザを示すが、この場合、補間は適応イコライザ
704により目的のデータ・シンボルのいずれかの側の
パイロット・バーストの終点で決定される適応イコライ
ザ係数間で行われる。図9に示されるように、補間が用
いられると、隣接するパイロット・バーストの間の遅延
718内にデータ・シンボルをバッファすることが必要
になる。同様に、拡散シーケンスを遅延720にバッフ
ァして、データ・シンボルと拡散シーケンスの時間的整
合を維持しなければならない。パイロット・シンボルの
新しいバーストが受信された後は、この新しいパイロッ
ト・バーストと以前のパイロット・バーストとの間のす
べてのデータ・シンボルを復調することができる。スイ
ッチ722およびスイッチ724が、受信機700から
復調されるデータの準備と、イコライザ704の適応と
をそれぞれ制御する。補間は、データ・バースト全体を
通じてイコライザ係数を調整するために用いられる。
【0104】UMTSアルファ・コンセプトの文書において
は、同期チャネルが定義される。同期が行われると、望
ましい場合は同期チャネルを用いて、チャネルを追跡す
ることもできる。UMTSアルファ・コンセプトにおいて
は、2つの同期バースト−−すなわち一次および二次バ
ースト−−が各時間スロットの間に送信される。これら
の同期バーストを両方とも、共有されるパイロット/デ
ータ・チャネル上のパイロット・バーストに加えて用い
て、イコライザを適応することができる。
【0105】図10に、イコライザの適応を行う1つの
方法が示される。図10は、本発明による受信機800
のブロック図である。受信機800は、サンプラ80
2,適応イコライザ804およびトラフィック・チャネ
ル復調器808を備える。トラフィック・チャネル上に
データ・シンボルが存在すると、スイッチ810が閉じ
て、被復調データを受信機800の出力として提供す
る。イコライザ804を適応する誤差信号を生成するた
めに、誤差信号発生器834がパイロット・シンボル,
一次同期バーストおよび二次同期バーストに相当する信
号を受信する。パイロット・チャネル復調器812が、
パイロット・チャネルを復調する。図示される実施例に
おいては、被復調パイロット・シンボルは、乗算器81
4においてデータ・チャネルの振幅により計数化され
る。パイロット・シンボルが存在すると、スイッチ81
6が閉じる。UMTSアルファ・システムにおいては、同期
バーストは拡散されず、そのために適応イコライザ80
4の出力が直接的に、一次同期バースト復調器818と
第2同期バースト復調器820に送られ、デスプレッダ
806は迂回される。二次同期バーストは、送信時に変
調されるので、この変調は乗算器821により得られ
る。両方の被復調同期バーストは、乗算器822および
乗算器824において、同期チャネルの振幅によって計
数化される。一次同期バーストが存在するとスイッチ8
26が閉じ、二次同期バーストが存在するとスイッチ8
28が閉じる。合成器832は、一次および二次同期バ
ーストを合成し、合成器830がこの結果をパイロット
・シンボルと合成する。この和は、誤差信号発生器83
4に送られる。パイロット・シンボルが存在するか、あ
るいは同期バーストの1つが存在するとスイッチ836
が閉じ、適応イコライザ804は誤差信号に応答して適
応する。
【0106】かくして、図10においては、イコライザ
はパイロット/同期バーストの間に凍結される。あるい
は、図9の実施例と同様に、データ・シンボルがバッフ
ァされる場合は、補間を用いることができる。図10に
おいても、乗算器821を用いて、二次同期チャネル上
に用いられる変調数列を除去することが必要であること
に注目されたい。
【0107】上記から明らかなように、本発明は拡散ス
ペクトル通信システムにおいて適応等化を用いることで
干渉抑制を行う通信装置および方法を提供する。通信装
置の受信機は、IS-95システムのパイロット・チャネル
などのパイロット信号を用いて適応する適応イコライザ
を備える。本発明の通信装置および方法は、重要な利点
を提供する。
【0108】第1に、本発明はレーキ受信機などの整合
フィルタ受信機に比べて大きな性能上の利点を提供す
る。Ioc/Iorが小さいとき、大きな利得を得ることがで
きる。I oc/Ior≧1の場合、他セル干渉がただ1つまた
は2つのセクタにより支配される場合は、大きな利得を
得ることができる。イコライザが最適または最適に近い
解決に適応するときは、MMSEイコライザの性能は常に、
少なくとも整合フィルタ受信機と同程度に良好である。
【0109】第2に、適応イコライザを用いることで、
移動局とのソフト・ハンドオフにおいてセクタから受信
される種々の多重経路構成部品の間で、レーキ受信機フ
ィンガを常に割り当てたり、再割り当てすることから、
受信機を解放する。代わりに、1つのイコライザを移動
局とのソフト・ハンドオフ中にある各セクタに割り当て
る。研究の結果、5〜20MHzの帯域幅を有する提案さ
れる広帯域CDMAシステムに関して、移動局がフィンガを
すべての重要な多重経路に割り当てない場合は、多重経
路を解消する受信機のより大きな能力が、実際は受信機
性能を低下させることがわかった。広帯域CDMAシステム
に関して、すべての重要な多重経路を合成するために必
要なフィンガの数は極めて大きい。たとえば、現在のCD
MA移動局は、1.25MHzの帯域幅を持つシステムにお
いて3つまたは4つのレーキフィンガを用いる。受信機
で必要とされるフィンガ数が、帯域幅と共に計数化する
と、提案される5,10および20MHzのシステムは、
それぞれ16,32および64のレーキフィンガを必要
とすることになる。このように多くの受信機フィンガを
良好に割り当てたり、再割り当てすることは困難であ
る。本発明の特定の実施例が図示および説明されたが、
修正も可能である。たとえば、図2および図3の受信機
に含まれる受信機回路の数を適切な数に増やすことがで
きる。本発明は、その更なる目的および利点と共に、添
付の図面に関連して参照することにより良く理解頂けよ
う。図面のいくつかにおいては、同様の参照番号は同一
要素を識別するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による受信機の第1実施例のブロック図
である。
【図2】本発明による受信機の第2実施例のブロック図
である。
【図3】本発明による受信機の第3実施例のブロック図
である。
【図4】拡散スペクトル通信システムのブロック図であ
る。
【図5】本発明による受信機のブロック図を示す。
【図6】図5の受信機と関連して用いられるビタービ・
デコーダ520を示す。
【図7】図5の受信機500と関連して用いられるデコ
ーダを示す。
【図8】本発明による受信機のブロック図である。
【図9】本発明による受信機のブロック図である。
【図10】本発明による受信機のブロック図である。
【符号の説明】
100 受信機 102 サンプラ 104 適応イコライザ 106,130,136 デスプレッダ 108 トラフィック・チャネル復調器 110 パイロット・チャネル復調器 112,132,138 加算器 114,118,120 入力 116,122 出力 124 誤差信号 126 被等化信号 140 パイロット・チャネル信号
フロントページの続き (72)発明者 コリン・ディー・フランク アメリカ合衆国イリノイ州シカゴ、ナンバ ー3、ブロンプトン729 (72)発明者 ウパマンユ・マドハウ アメリカ合衆国イリノイ州アーバナ、コム ベス・ストリート2509 (72)発明者 ラハル・シン アメリカ合衆国イリノイ州アーリントン・ ハイツ、ナンバー307、バッファロー・グ ローブ・ロード2740

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信機(100)において無線周波数
    (RF)信号を受信する方法であって:適応イコライザ
    (104)において、前記RF信号を等化し、被等化信号
    (126)を生成する段階;前記被等化信号を復調し、
    被復調データ(116)を生成する段階;前記被等化信
    号のパイロット・チャネルと、所定のデータ・シーケン
    スとを比較することにより、誤差信号(124)を生成
    する段階;および前記誤差信号に応答して、前記適応イ
    コライザを適応する段階;によって構成されることを特
    徴とする方法。
  2. 【請求項2】 前記RF信号に関して信号対雑音比(SN
    R)の推定値を生成する段階(318);および前記SNR
    推定値に応答して、前記被復調データをスケーリングす
    る段階(322);によってさらに構成されることを特
    徴とする請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 最尤符号化アルゴリズムによりスケーリ
    ングされた被復調データを解読する段階(530)によ
    ってさらに構成されることを特徴とする請求項2記載の
    方法。
  4. 【請求項4】 第1時間間隔の間にパイロット・シンボ
    ルを受信する段階;前記第1時間間隔を散在させる第2
    時間間隔の間にデータ・シンボルを受信する段階;およ
    び前記第1時間間隔の間のみ前記適応イコライザ(60
    4)を適応する段階(616);によってさらに構成さ
    れることを特徴とする請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記第2時間間隔の間のみ前記被復調デ
    ータを提供する段階(614)によってさらに構成され
    ることを特徴とする請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 第1時間間隔の間にパイロット・シンボ
    ルを受信する段階;前記第1時間間隔を散在させる第2
    時間間隔の間にデータ・シンボルを受信する段階;前記
    第1時間間隔の間に前記適応イコライザ(704)を適
    応して、第1被等化信号を生成する段階;および前記適
    応イコライザ(704)からの係数を用いて、前記第2
    時間間隔の間に被補間イコライザ(716)を補間し、
    第2被等化信号を生成する段階;によってさらに構成さ
    れることを特徴とする請求項1記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記第1被等化信号に応答して、前記誤
    差信号を生成する段階(724);および前記第2被等
    化信号を復調して、前記被復調データを生成する段階
    (722);によってさらに構成されることを特徴とす
    る請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記RF信号のパイロット・チャネルと1
    つ以上の同期チャネルとを検出する段階;および前記パ
    イロット・チャネルおよび前記1つ以上の同期チャネル
    に応答して、前記誤差信号を生成する段階;によってさ
    らに構成されることを特徴とする請求項1記載の方法。
JP10368991A 1997-12-30 1998-12-25 拡散スペクトル通信システムにおいて適応等化を用いて干渉抑制を行うための通信装置および方法 Pending JPH11266232A (ja)

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