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JPH11248896A - 電子線照射方法及びその装置 - Google Patents

電子線照射方法及びその装置

Info

Publication number
JPH11248896A
JPH11248896A JP10064816A JP6481698A JPH11248896A JP H11248896 A JPH11248896 A JP H11248896A JP 10064816 A JP10064816 A JP 10064816A JP 6481698 A JP6481698 A JP 6481698A JP H11248896 A JPH11248896 A JP H11248896A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electron beam
scanning
irradiation
deflected
deflection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10064816A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Kishigami
寿夫 岸上
Takashi Yamakawa
隆 山川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP10064816A priority Critical patent/JPH11248896A/ja
Publication of JPH11248896A publication Critical patent/JPH11248896A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 食品や飲料容器等の被照射物に電子線をビー
ム走査しながら照射し殺菌等の所期の目的を達成するも
のにおいて、立体的に出複雑な形状をした被照射物の内
外の全表面を照射ムラ無く、効率的に照射することが出
来る電子線照射方法及びその装置を提供することを目的
とする。 【解決手段】 本発明は、電子線走査体を、被照射物の
立設方向に対し所定角度傾斜させて被照射物の斜め上方
に設置するとともに、走査体片側の立設方向側に偏向磁
場を持つ直流磁石を設け、前記被照射物に前記直流磁石
により偏向された電子線と偏向されない電子線が照射可
能に構成したことを特徴とし、好ましくは例えば飲料容
器の斜め上部に走査ホーンを設置し、走査ホーンの照射
窓の約半分を飲料容器の口部とほぼ平行となるように曲
げ、この平行に曲げた部分に電子線偏向磁石板を設けて
電子線を飲料容器の真上から照射し、又、他の照射窓か
らの電子線で飲料容器の側方を照射させることを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品や飲料容器等
の被照射物、特に立体的で複雑な形状をした飲料容器に
電子線を繰り返しビーム走査しながら照射し殺菌等の所
期の目的を達成する電子線照射方法及びその装置に関す
る。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】食品や飲料容器を殺菌
する手段として従来の薬剤(オゾン水や過酢酸)による
殺菌手段や加熱殺菌手段に代り、電子線(電子ビーム)
を容器に所定の振れ角でビーム走査しながら照射して該
容器を殺菌する方法が、近年研究開発されつつある。か
かる電子線殺菌手段はペットボトル等の耐熱性の低い樹
脂容器等の殺菌に有効である。
【0003】このような容器殺菌の為のビーム走査型電
子線照射装置は未だ公知ではないが、図10に示される
ような装置が検討されている。図10において、1は電
子ビーム(電子線)2を発生する電子ビーム発生/加速
装置で、例えば電子銃を出射する電子銃と、その電子銃
から出射された電子ビームを所定のエネルギーを有する
ように加速する加速管と、その加速管に前記電子ビーム
を加速するためのマイクロ波エネルギーを供給するクラ
イストロンとを具えている。そして前記加速された電子
ビーム2は筒状のビームガイド筒3を介して収束電磁石
4(ビーム絞りレンズ)に導かれ、前記電子ビーム2を
直径方向に収束、言換えればビームの絞りを行ない細径
化させてエネルギーの高密度化を図る。
【0004】前記収束電磁石4により高密度化された収
束電子ビームは、前面に進むに連れビーム走査方向に拡
開された偏平円錐台状の走査ホーン6内に導入される。
走査ホーン6は入口側に走査電磁石5が、前面にスリッ
ト状の照射窓7を具え、該照射窓7をチタン膜等の電子
線透過膜で封止し、内部を真空空間下に維持させてい
る。そして前記走査ホーン6内に導入された収束ビーム
は走査電磁石5により所定の振れ角と振れ周波数(往復
偏向周波数)で偏向走査される訳であるが、この偏向走
査を行なう際にビーム走査速度、言換えれば角速度を制
御する為に、前記走査電磁石5への印加電圧を制御する
制御信号を走査電磁石制御装置10から取込むように
し、そして角速度を制御しながら偏向走査された走査電
子ビーム8は偏平円錐台状の走査ホーン6内及び照射窓
7を介して(図10(B)参照)、容器20の基線方向
に走査しながら容器20全長に亙って照射して所定の殺
菌動作を行なう。
【0005】かかる装置における前記電子ビームの走査
角速度により形成される走査波形は走査電磁石5の磁界
強度変化、言換えれば該走査電磁石5に印加される電圧
変化に依存し、通常のビーム走査装置においては、その
電圧制御の容易さから被照射物の肉厚とは無関係に前記
走査波形が図10(C)に示すような三角波若しくは正
弦波(交流波形)になるように電圧制御される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら被照射物
の肉厚とは無関係に前記三角波若しくは正弦波で走査を
行なった場合、立体的で複雑な形状をした例えばペット
ボトル等の飲料容器20の内側及び外側の全表面を電子
線照射により殺菌することはなかなか困難であり、これ
を実現した装置の実用化例は国の内外を問わず未だ存在
しない。
【0007】即ちその課題を、図6及び図10に基づい
て具体的に説明するに、図6は前記走査ホーン6をペッ
トボトル20の上方に配置し、電子線8がボトル20上
面を左右に繰り返し走査しながら照射する方法、図10
は前記走査ホーン6をペットボトル20の側方に配置
し、ボトル20基線に沿って上端から下端方向に繰り返
し走査しながら照射する方法、及び図示しないが、ペッ
トボトル20の左右両側に夫々配置した2台の走査ホー
ン6によりペットボトル20を側方両側から照射する方
法である。
【0008】しかしながら前記図6に示す上方照射で
は、ペットボトルのような深い飲料容器20を上方から
照射した場合、容器20上部の吸収線量は多いが、容器
20下部の吸収線量が非常に少なく、容器20底部の吸
収線量は皆無に近いため実用に適さない。前記図10に
示す側方照射では、一般的に容器20の口部22はキャ
ップ封印出来るように厚肉となっていて、電子線が透過
できないので口部22内側の吸収線量が非常に少ない。
又、走査ホーン6に遠い側の反対側に位置する容器壁2
7の吸収線量が少ない。また、胴体部の肉厚は薄くなっ
ているので、厚肉部の電子線透過量は小さく、薄肉部の
透過量は大きくなり、容器20内部の電子線吸収量は均
一とはならない。
【0009】更に側方両側照射では、両側から容器20
を挟むように照射することから容器20胴体部の吸収線
量は改善されるが、コストが極めて高い照射装置を2台
必要とするので実用に適さない。
【0010】本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、食
品や飲料容器等の被照射物に電子線を所定方向に繰り返
しビーム走査しながら照射し殺菌等の所期の目的を達成
するものにおいて、前記被照射物の照射方向各部位の電
子線吸収量の均一化を可能とし、これにより例えば前記
容器においては殺菌むらが無くかつ電子線照射による品
質の悪化の発生を防止し得る電子線照射方法及びその装
置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に至った経過を図
6及び図7に示す比較技術に基づいて説明する。電子線
走査型電子線照射装置は図10(C)に示すように走査
波形が一般的には三角波50となっており、被照射物側
の形状は一切考慮されていない。このような装置でPE
Tボトルのように形状変化の大きい食品(飲料)容器を
容器上方(ボトル口部22側)から図6のように電子線
照射した場合、電子線を扇状に走査する走査角に比較し
て容器外径が小さいために中心付近の走査電子線8は容
器20を照射するが、その外側の走査ビームは容器20
外に透過され、そのほとんどが無駄になる。
【0012】一方中心付近の走査電子線8においても、
ボトル口部22とボトル肩部23の吸収線量が高くな
り、ボトル底部24周辺の吸収線量が低くなるため、ボ
トル各部位で吸収線量に大きなバラツキが生じる。これ
はボトル口部22と肩部23では電子線照射窓7に近
く、空気中での電子線のエネルギ・ロスが少ないため吸
収線量が高く、またボトル底部24周辺では電子線照射
窓7からの距離が最も遠いため空気中での電子線のエネ
ルギ・ロスが最も多く、さらにボトル肩部23を一旦透
過してエネルギの大きく減衰した電子線8がボトル底部
24に到達するため吸収線量としては非常に低い値とな
る。この場合、殺菌に必要な電子線吸収量はある決めら
れた値以上であるので、ボトル底部側に必要な量を確保
しようとすると、ボトル口部22と肩部23での電子線
吸収量は過大となり、ボトル材質の弱体化、変色等の悪
影響を生ずる。
【0013】かかる不具合を解消する為に図7に示すよ
うな偏向磁石板19A、19Bを用いた電子線照射装置
を同時提出の特許願で提案している。本装置は、走査ホ
ーン6の出口側に、ビーム中心線を挟んでその両側に、
前記偏平状の走査ホーン6を挟んで左右対称位置に夫々
一対ずつの偏向磁石板19A、19Bを配置する。偏向
磁石板19A、19Bは、走査磁石のように交番電圧で
はなく、電子線進行方向を走査ホーン6下部両側で偏向
磁場を形成する直流磁石を用いている。この場合、前記
偏向磁石板19A、19Bの配設位置は、走査ホーン6
の電子線照射窓7の出口側の大気空間中でもよいが、好
ましくは走査ホーン出口部のホーン内真空空間に磁力線
を作用することにより、精度よく偏向できる。
【0014】尚、走査ホーン6で扇状に振れる走査電子
線は、振れ角が大きくなる程、言換えればビームが外側
にいくほど偏向角を中央方向(被照射物のある方向)に
大きく取る必要がある。この為偏向磁石板19A、19
Bは中心側より外側に進むに連れ徐々に上面を斜め上に
傾斜させて、言換えれば徐々に幅広になるように延在さ
せて偏平直角三角形状に形成している。
【0015】この場合偏向磁場による電子線の偏向量は
電子線がその磁場を通過する距離またはその磁場の強さ
に依存するため、偏向磁石板19A、19Bとして図8
に示すような均一磁束密度方式を採用する場合には、電
子線の偏向量は磁場を通過する距離に依存し、また図9
に示すような不均一磁束密度方式を採用すると、電子線
の偏向量は電子線が通過する部分の磁束密度の大きさに
依存する。
【0016】従って前記磁石体の延在方向に沿って該磁
石体の形状、対面する磁石体の対面面積、若しくは対面
する磁石体間の距離(ギャップ)のいずれか一又は複数
を制御して、電子線交差方向の磁束密度若しくは偏向磁
場を電子線が通過する距離を異ならせて磁力線による電
子線の偏向角制御を行ない、外側の走査ビームが前記偏
向磁石板19A、19Bにより中心側に向け偏向され、
ペットボトル20の所定位置に的確に電子線が照射でき
るように構成している。
【0017】しかしながら、かかる比較技術においては
複数対の偏向磁石を用いるために、コスト的にも又その
磁場制御も煩雑化する。前記図7に示す比較技術の様に
前記電子線を偏向させてもペットボトル20が縦長であ
るのに対し、走査ホーン6の電子線照射窓7は前記ペッ
トボトル20が縦長であるために、照射窓7からボトル
底部までの距離が長いために、而も電子線8は真空中か
ら大気中に出ると、空気分子に作用して散乱を受け電子
線束の断面形状が拡大して距離に比例した電子線8のエ
ネルギ・ロスが大きくなる。
【0018】本発明はかかる課題を解決するため、請求
項1記載の発明において、負圧(真空)空間内で電子線
を走査する走査体の照射窓部より出射される走査電子線
を、食品や飲料容器等の立体形状の被照射物に繰り返し
照射しながら殺菌等の所期の目的を達成する電子線照射
方法において、前記走査体を、被照射物の立設方向に対
し所定角度傾斜させて被照射物の斜め上方に設置すると
ともに、走査体片側の立設方向側より出射される走査電
子線に磁力線を加え、前記被照射物に照射される電子線
が前記磁力線により偏向された電子線と偏向されない電
子線の組合わせであることを特徴とする。
【0019】かかる発明によれば、電子線走査体(走査
ホーン)を被照射物の斜め上に設置することにより、照
射ホーン下側の偏向磁石板の無い側で被照射物の距離を
短縮して距離に比例した電子線のエネルギ・ロスを少な
くすると共に、照射ホーン上側の偏向磁石板で電子線を
下方に曲げることにより被照射物に当たらない無効電子
線が少なくなり、被照射物の上方を円滑に照射すること
が可能となり、1台の走査ホーンで且つ一対の偏向磁石
板で容器側面、容器上面を均等に照射することが可能と
なる。
【0020】この場合、前記磁力線による電子線の偏向
位置は、走査ホーンの電子線照射窓の出口側の大気空間
中でもよいが、大気中だと電子線が発散して精度よく偏
向できない。即ち偏向磁石板を走査ホーンの外側(大気
側)に設置した場合、電子線は真空中から大気中に出る
と、空気分子に作用して散乱を受け電子線束の断面形状
が拡大して偏向効率が悪化する不具合を有している。
【0021】そこで好ましくは請求項2記載のように、
前記磁力線による電子線の偏向位置が、前記電子線を走
査する為に形成された負圧(真空も含む)空間であるの
がよい。又、前記被照射物に好適に電子線を照射するた
めの前記磁力線による電子線の偏向角制御は、前記磁力
線の磁束密度制御若しくは偏向磁場を電子線が通過する
距離の制御により行なわれるのがよい。
【0022】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明を好適に実施するための装置に関する発明で、前記走
査体を、被照射物の立設方向に対し所定角度傾斜させて
被照射物の斜め上方に設置するとともに、走査体片側の
立設方向側に偏向磁場を持つ直流磁石を設け、前記被照
射物に前記直流磁石により偏向された電子線と偏向され
ない電子線が照射可能に構成したことを特徴とする。
【0023】さて前記装置において、電子線照射窓を平
面状にした走査ホーンの約半分に電子線偏向磁石板を設
置し、電子線が被照射物の上方を照射するように電子線
を偏向磁石板で曲げている。この電子線偏向を走査ホー
ンの真空(走査ホーン内に磁力線を作用する)側で行な
う場合(図8)には、電子線は照射窓を斜めに通過する
ため、照射窓を形成するチタン膜等の電子線透過膜の通
過距離が1/cosθ 倍と長くなる。例えばθ=60°の
場合には金属膜通過距離は2倍となる。一般的に電子線
透過膜の厚さは電子線の減衰を最小にするように例えば
数10μm程度に薄くしているので、金属膜通過距離が
2倍にもなることは電子線の透過効率が低下し非常に不
利である。
【0024】又電子線照射窓を平面状にした走査ホーン
で被照射物の立設方向に対し所定角度傾斜させて配置す
ると、水平に設置した場合と比較すると被照射物頂面
(容器キャップ頂面)との距離が長くなってしまう。特
に、電子線は真空中から大気中に出ると、空気分子に作
用して散乱を受け電子線束の断面形状が拡大して減衰す
る為に距離が長くなることは不利である。
【0025】請求項5記載の発明はかかる課題を解決す
るもので、前記偏向された電子線を出射させる照射窓部
が、偏向されない電子線を出射させる照射窓部に対し偏
向方向側に変向されていることを特徴とする。かかる発
明によれば、例えば飲料容器の斜め上部に走査ホーンを
設置し、走査ホーンの照射窓の約半分を飲料容器の口部
とほぼ平行となるように曲げ、この平行に曲げた部分に
電子線偏向磁石板を設けて電子線を飲料容器の真上から
照射し、又、他の照射窓からの電子線で飲料容器の側方
を照射させるようにして、立体的に出複雑な形状をした
被照射物の内外の全表面を照射ムラ無く、効率的に照射
することが出来る。
【0026】又、前記の構成を取っても、照射窓の反対
側に位置する容器底面に直接照射させることは不可能で
ある。そこで本発明は、請求項6記載の様に、被照射物
を挟んで前記走査体の反対側に反射板を設置し、該反射
板から反射された反射電子線により、被照射物の底面外
部を付加照射するのがよい。
【0027】前記電子線反射板は原子番号の大きい金属
若しくは金属膜、例えばタングステン板や金板若しくは
ステンレス板に金メッキを施した部材で形成することに
より、加速エネルギが低い(600KeV)電子線では
約50%の電子の反射が期待できる。又、電子線反射板
の反射面形状は、被照射物の所定部位に電子線を集束さ
せる集束(集光)面形状、具体的には走査ホーンが斜め
上方に傾斜されているためにこれに対応して、その対称
反対側の容器底部角隅部を中心としてR状、若しくは偏
平曲率面状に形成するのが好ましいが、平板状若しくは
凸面状の反射板で形成することも可能である。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施形態を例示的に詳しく説明する。但しこの実施
形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、そ
の相対的配置等は特に特定的な記載がないかぎりは、こ
の発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説
明例にすぎない。図1は本発明の実施形態に係るビーム
走査型電子線照射装置を示す。
【0029】図1において、5はビーム走査を行なう一
対の走査磁石、6は前面に照射窓7を有する偏平円錐状
の走査ホーン6で前記照射窓7はビーム中心線に対し、
直交する直線状平面をなし、該走査ホーン6を図上左方
に約45°角度で傾斜させ、容器垂直軸線に対し斜め上
方に走査ホーン6が位置するように配置する。19は走
査ホーンの照射窓7の斜め上方に延在させている図上右
側に配設しホーン6内真空空間に磁力線を作用させる偏
向磁石板で、不図示の直流電圧電源が接続されている。
ペットボトル20は、網目コンベア14に立設された状
態で照射窓7下に順次搬送される。
【0030】そして前記電子線照射窓7と反対側に位置
する網目コンベア14下方のボトル底部24と対面する
位置に反射板12を配置している。反射板12には、金
(メッキ)、タングステン等の原子番号の大きな金属を
用いて、加速エネルギが低い(600KeV)電子線で
も約50%の電子の反射が期待できるように設定してい
る。
【0031】又前記反射板12の反射面形状は、走査ホ
ーン6が図上左斜め上方に傾斜されているためにこれに
対応して偏平曲率面形状の反射板12を、その対称反対
側の網目コンベア14下方のボトル底面角隅部を中心と
なるように図上右方に傾けて配置している。コンベア1
4を網目状にしたのは下側に配した反射板12よりの反
射電子線18の照射を容易にする為である。前記網目コ
ンベア14の左右両側にはコンベアガイド15が配設さ
れているが、ボトル20照射位置部分では、コンベアガ
イド15が切断されており、コンベアガイド15により
電子線の照射を妨げないような構造にしている。
【0032】偏向磁石板19の形状及び配設位置は、容
器20頂部の口部22に当たる電子線より図上右方の電
子線が偏向されるように走査ホーン6の照射窓7の右側
に前後に一対配置する。偏向磁石板19の形状は、走査
磁石5により所定の振れ角で走査された走査された走査
ビームが、中心側に向け垂直下方に若しくはペットボト
ル20右側胴体面が照射可能に右斜め下方に偏向される
ように、より具体的には照射窓7中心より外側に進むに
連れ厚肉になる略直角三角形状に、言換えれば、底辺は
照射窓7に沿って斜め上方に外側に延在させ、そして上
辺は更に角度をもたせて略偏平直角三角形状に形成して
いる。
【0033】そして前記偏向磁石板19の偏向角の制御
には、均一磁束密度の磁場内で、その磁場を通過する距
離を異ならせる方式、電子線がその磁場を通過する距離
を一定にした状態で磁束密度を異ならせる方式、及び両
者を組合わせた方式がある。
【0034】図8は均一磁束密度の磁場内で、その磁場
を通過する距離を異ならせる方式を示し、図8(A)に
示すように、磁力を発生させる鉄芯コイル190を挟ん
でその両側に偏平直角三角板からなる一対の磁性金属板
(偏向磁石板19)を電子線入射方向と交差する方向
に、偏向磁石板19間のギャップが一定になるごとく平
行に延在させて形成している。
【0035】かかる構成によれば図8(B)に示すよう
に電子線偏向曲率半径をRg、磁石束中(磁石ギャップ
中)の電子線移動距離をLとした場合に、一対の偏向磁
石板19,19間のギャップを一定(G1=G2)した状
態で、前記電子線が電子線偏向曲率半径Rgの接線方向
に入射したと仮定すると、該電子線は磁石束中の電子線
移動距離Lに比例して偏向する。従って図8(C)に示
すように電子線の偏向角θは磁石束中の電子線移動距離
Lに比例して大きくすることが出来る。従って偏向磁石
板19の形状は、走査ホーン6内を通過する走査ビーム
の振れ角に対応させて中心側より外側に進むに連れ幅広
になるように略直角三角形状の偏向磁石板19を配設す
るのがよい。
【0036】図9は電子線がその磁場を通過する距離を
一定にした状態で、磁束密度を異ならせる方式を示し、
図9(A)に示すように、磁力を発生させる鉄芯コイル
190を挟んでその両側に長方形板からなる一対の磁性
金属板(偏向磁石板19)を電子線入射方向とほぼ直交
する方向に、先側に進むに連れ徐々にギャップが大にな
るように八の字状に拡開させて延在させている。(G1
<G2)かかる構成によれば図9(B)に示すように、
一対の磁性金属板(偏向磁石板19)のギャップ(G1
<G2)が広がるに連れ磁束密度が小さくなるために、
ギャップ(G1<G2)に反比例して電子線偏向角θが変
化する。
【0037】従って前記偏向磁石板19においては、前
記いずれの方式においても磁石体の延在方向に沿って該
磁石体の形状、対面する磁石体の対面面積、若しくは対
面する磁石体間の距離(ギャップ)のいずれか一又は複
数を制御して、電子線交差方向の磁束密度若しくは偏向
磁場を電子線が通過する距離を異ならせて磁力線による
電子線の偏向角制御を行ない、右側の走査ビームが前記
偏向磁石板19により中心側に向け偏向され、ペットボ
トル20の頂部や右側面の所定位置に的確に電子線が照
射できるように構成すればよい。
【0038】次にかかる実施形態の作用を図1に基づい
て説明する。先ず電子線走査ホーン6の基部にある交番
(交流)磁界を発生させる走査磁石5にて電子線が走査
(スキャニング)される。交番(交流)磁界は図10
(C)に示すように走査波形が扇状に三角波走査になる
ように制御する。走査された電子線は左側ではそのまま
出射され(電子線8)、ペットボトル20の左側面に照
射され、中央の電子線は偏向磁石板19により僅かに偏
向されてボトル20頂部に、右側の電子線はほぼ振れ角
に対応して中心側に偏向されてペットボトル20の左側
面に照射され(電子線9)、この結果照射窓7から空気
中に出射された電子線がボトル20周面まで到達するま
での電子線強度はほぼ一定に減衰された電子線8,9が
照射され、ほぼ均等エネルギーでボトル20に至るまで
照射されることとなる。
【0039】更に電子線8,9の透過しにくいボトル底
部26については前記電子線8,9が反射板12で反射
した反射電子線18により照射される。これによりボト
ル20のどの部位でも吸収線量を概ね均一にすることが
できる。
【0040】尚、前記電子線は走査ホーン6内の真空空
間中を直進している間は、拡散がないために真空空間中
で振れ幅の最も大きい大気照射位置直前に偏向磁石板1
9を配置するのが好ましいが、前記偏向磁石板19は図
2に示すように大気照射位置直後の照射窓7前面に配置
してもよい。
【0041】図3乃至図4は本発明の他の実施形態に係
る電子線照射装置で、前記偏向された電子線9を出射さ
せる照射窓部70Bが、偏向されない電子線8を出射さ
せる、45°傾斜させた照射窓部70Aに対し偏向方向
側に水平に変向されているものである。かかる実施形態
によれば、ペットボトル20の斜め上部に走査ホーン6
を設置し、走査ホーン6の照射窓7の約右側半分70B
をペットボトル20の口部22とほぼ平行となるように
曲げ、この平行に曲げた部分70Bに偏向磁石板19を
設けて電子線9をペットボトル20の真上から照射し、
又、他の照射窓70Aからの電子線8でペットボトル2
0の左側方を照射させるようにして、立体的に出複雑な
形状をしたペットボトル20の内外の全表面を照射ムラ
無く、効率的に照射することが出来る。
【0042】これにより偏向磁石板により電子線の進行
方向を曲げる部分の照射窓70Bを、電子線の進行方向
と直交するように設置することが出来、電子線が照射窓
70Bの透過膜を最短通過距離で通過することが可能と
なり、電子線ロスを最小限に抑えて照射効率が向上す
る。さて前記照射窓70Bは、図3に示すようにR部
(曲率部)70Cを介して偏向してもよいが、R部(曲
率部)70Cの存在は次の様な問題が生じる。
【0043】即ち走査ホーン6の内側は電子線を空気の
妨害無く加速させるために高度な真空となっているが、
大気中に置いてある被照射物20に電子線を照射させる
ために薄い金属膜による照射窓7により大気が走査ホー
ン6に流入するのを防止している。この場合、照射窓7
は該照射窓7から大気が流入しないようにパッキン等の
シール材を用いてブラケットで締め付け密封する必要が
ある。
【0044】しかし、R部(曲率部)70Cの存在する
金属類を真空漏れなく締め付けるのは中々困難であり、
又、照射窓7は一般的に数10μmと薄いので走査ホー
ン6本体に溶接することが困難であり、又、電子線に耐
える接着剤が無いので接着することも困難で、結論的に
は、R部(曲率部)70Cの存在する照射窓7の実現が
技術的にも中々困難である。
【0045】そこで図4に示すように、前記照射窓7が
直線状の面の組合わせで形成されている。かかる屈曲部
70Cが角部である為に直線状の面同士を真空漏れなく
締め付けるのは容易であり数10μmと薄い照射窓部7
の溶接や接着の必要もなくなり、これにより立体的で複
雑な形状をした被照射物20の内外の全表面を照射ムラ
無く、効率的に照射する装置の提供が技術的にもコスト
的にも容易になる。
【0046】次に照射窓の構造について図5に従って更
に説明する。照射窓70A、70Bは左側を45°傾斜
させ、右側を水平に延在させた接続ブロック71を具
え、該接続ブロック76は図4(B)に示すように左右
両側壁及び頂面にスリット溝状の照射窓開口部70Dを
具えている。又、前記開口部70Dには締付フランジ7
2及びボルト75を介して数10μmの薄層の電子線透
過膜73、例えばチタン膜が気密封止的に取り付けら
れ、該透過膜73により走査ホーン6内を気密封止し真
空状態を維持している。
【0047】尚、前記右照射窓70Bの右側には前記し
たように偏向磁場を持つ直流磁石(偏向磁石板)19が
配設されている。
【0048】尚、前記実施形態の装置で照射窓70Aと
70Bとの境界部分となる接続ブロック71に電子線が
照射吸収されて浪費されることを防止するため、電子線
の走査パターンを照射窓部分の走査速度Aに対し、境界
部分となる70C部分の接続ブロック71の走査速度B
を早くし、効率よい照射を可能にしている。
【0049】
【発明の効果】以上記載のごとく本発明によれば、電子
線走査体(走査ホーン)を被照射物の斜め上に設置する
ことにより、照射ホーン下側の偏向磁石板の無い側で被
照射物の距離を短縮して距離に比例した電子線のエネル
ギ・ロスを少なくすると共に、照射ホーン上側の偏向磁
石板で電子線を下方に曲げることにより被照射物に当た
らない無効電子線が少なくなり、被照射物の上方を円滑
に照射することが可能となり、1台の走査ホーンで且つ
一対の偏向磁石板で容器側面、容器上面を均等に照射す
ることが可能となる。
【0050】特に請求項5記載の発明によれば、照射窓
部の約半分を飲料容器の口部とほぼ平行となるように曲
げ、この平行に曲げた部分に電子線偏向磁石板を設けて
電子線を飲料容器の真上から照射し、又、他の照射窓か
らの電子線で飲料容器の側方を照射させるようにして、
立体的に出複雑な形状をした被照射物の内外の全表面を
照射ムラ無く、効率的に照射することが出来る。
【0051】請求項6記載の発明によれば、容器底を反
射板で照射付加することにより、容器の内外全表面を、
吸収線量の不足なくくまなく照射することが可能となる
とともに容器の内外全表面を安価、且つ容易に照射する
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係るビーム走査型電子線
走査装置の全体概略図で、走査ホーン斜めに傾斜させて
いる。る。
【図2】 図1の実施形態に係るビーム走査型電子線走
査装置の変形例で偏向磁石板を照射窓出口側の大気中に
配設している。
【図3】 本発明の他の実施形態に係るビーム走査型電
子線走査装置の全体概略図で、走査ホーンの照射窓を
「横くの字」に状に折曲して形成している。
【図4】 図3の実施形態に係るビーム走査型電子線走
査装置の変形例で照射窓の折曲部がR状ではなく角状に
形成している。
【図5】 図4の装置の要部説明図で、(A)は照射窓
の組み付け状態を示す説明図、(B)はそのΧ視図を示
す。
【図6】 本発明の第1の比較技術に係るビーム走査型
電子線走査装置の全体概略図で、走査ホーンを容器上方
に配置してある。
【図7】 本発明の第2の比較技術に係るビーム走査型
電子線走査装置の全体概略図で、走査ホーンを容器上方
に配置し且つ偏向磁石板を配設してある。
【図8】 均一磁束密度の磁場内で、その磁場を通過す
る距離を異ならせる方式の偏向磁石板を説明するための
新規な技術で、(A)は前記偏向磁石板を示す斜視図、
(B)及び(C)は前記電子線の偏向角と磁場通過距離
との関係を示す説明図である。
【図9】 電子線がその磁場を通過する距離を一定にし
た状態で、磁束密度を異ならせる方式の偏向磁石板を説
明するための新規な技術で、(A)は前記偏向磁石板を
示す斜視図、(B)は前記電子線の偏向角と磁場通過距
離との関係を示す説明図である。
【図10】 本発明の前提となる前記ビーム走査型電子
線走査装置の基本構成を示し、(A)は正面図、(B)
は走査ホーンの窓部の形状を示し、(C)は電子線の走
査状態を示す。
【符号の説明】
1 電子ビーム発生/加速装置 5 走査電磁石 6 走査ホーン 7、70A、70B 照射窓 8、9 走査電子線 12 反射板 14 網目コンベア 15 コンベアガイド 20 容器(ペットボトル) 19 偏向磁石板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負圧(真空)空間内で電子線を走査する
    走査体の照射窓部より出射される走査電子線を、食品や
    飲料容器等の立体形状の被照射物に繰り返し照射しなが
    ら殺菌等の所期の目的を達成する電子線照射方法におい
    て、 前記走査体を、被照射物の立設方向に対し所定角度傾斜
    させて被照射物の斜め上方に設置するとともに、走査体
    片側の立設方向側より出射される走査電子線に磁力線を
    加え、前記被照射物に照射される電子線が前記磁力線に
    より偏向された電子線と偏向されない電子線の組合わせ
    であることを特徴とする電子線照射方法。
  2. 【請求項2】 前記磁力線による電子線の偏向位置が、
    前記電子線を走査する為に形成された負圧(真空も含
    む)空間であることを特徴とする請求項1記載の電子線
    照射方法。
  3. 【請求項3】 食品や飲料容器等の立体形状の被照射物
    に、電子線を繰り返し二次元若しくは三次元方向にビー
    ム走査しながら照射し殺菌等の所期の目的を達成する電
    子線照射装置において、 前記走査体を、被照射物の立設方向に対し所定角度傾斜
    させて被照射物の斜め上方に設置するとともに、走査体
    片側の立設方向側に偏向磁場を持つ直流磁石を設け、前
    記被照射物に前記直流磁石により偏向された電子線と偏
    向されない電子線が照射可能に構成したことを特徴とす
    る電子線照射装置。
  4. 【請求項4】 前記偏向された電子線を出射させる照射
    窓部が、偏向されない電子線を出射させる照射窓部に対
    し偏向方向側に変向されていることを特徴とする請求項
    3記載の電子線照射装置。
  5. 【請求項5】 被照射物を挟んで前記走査体の反対側に
    反射板を設置し、該反射板から反射された反射電子線に
    より、被照射物の底面外部を付加照射することを特徴と
    する請求項3記載の電子線照射装置。
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