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JPH1121443A - オルガノポリシロキサン系流体組成物 - Google Patents

オルガノポリシロキサン系流体組成物

Info

Publication number
JPH1121443A
JPH1121443A JP9189109A JP18910997A JPH1121443A JP H1121443 A JPH1121443 A JP H1121443A JP 9189109 A JP9189109 A JP 9189109A JP 18910997 A JP18910997 A JP 18910997A JP H1121443 A JPH1121443 A JP H1121443A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
organopolysiloxane
compound
fluid composition
carbodiimide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9189109A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuji Umamori
布治 馬守
Tomokazu Hiura
智和 日浦
Tomohiro Kato
智浩 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tonen General Sekiyu KK
Original Assignee
Tonen Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tonen Corp filed Critical Tonen Corp
Priority to JP9189109A priority Critical patent/JPH1121443A/ja
Publication of JPH1121443A publication Critical patent/JPH1121443A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Lubricants (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 油圧系統作動油、流体継手用流体として
用いられ、苛酷な使用条件に耐え得る粘度安定性、トル
ク安定性およびゲル生成防止性能等の耐久性に優れたオ
ルガノポリシロキサン系流体組成物を提供する。 【解決手段】 25℃における粘度50mm2 /s〜
1,000,000mm2/sのオルガノポリシロキサ
ンまたは該オルガノポリシロキサンにイオウ系化合物、
リン系化合物および酸化防止剤からなる群より選択され
る少なくとも一種の化合物を添加してなる混合物に、一
般式[I] 【化1】 (式中、R1 およびR2 は炭素数1〜32の炭素骨格を
主体とする置換基である。)で表されるカルボジイミド
基を有する化合物を有効量添加してなるオルガノポリシ
ロキサン系流体組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はオルガノポリシロキ
サン系流体組成物およびその製造方法に関し、特に、動
力伝達のために使用される流体組成物に関するものであ
り、さらに詳しくは、粘度安定性、トルク安定性および
ゲル化防止性能に優れた流体継手用流体組成物およびそ
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、油圧系統作動油、流体継手用作動
流体として、ジメチルポリシロキサン、フェニルメチル
ポリシロキサン等のオルガノポリシロキサンが使用され
ている。これらのオルガノポリシロキサンは、他種の流
体と比較して耐熱性および耐酸化性が良好であると共に
温度−粘度特性も広い範囲にわたって良好であり、高い
粘度指数を有する。しかしながら、流体継手等の使用条
件によっては流体の温度が100℃以上さらに200℃
を超えるような高温状態になることが多く、このような
高温条件下においてはオルガノポリシロキサンはその熱
安定性を欠き、ゲル化に伴なう粘度安定性が損なわれ、
トルク伝達機能を長期間にわたって安定維持することが
困難である。従って、これらの対策として、酸化防止剤
および極圧剤等の各種添加剤を配合することが提案され
ている。例えば、特開昭64−65195号公報には、
オルガノポリシロキサンに特定のイオウ系化合物を配合
したビスカスカップリング用流体が開示されている。ま
た、オルガノポリシロキサンに特定のリン系化合物を配
合したビスカスカップリング用流体についてもすでに提
案されている。
【0003】しかしながら、本発明者らは、上記のよう
なビスカスカップリング用流体組成物を高温下の苛酷な
使用条件下において長期間にわたって連続使用すると、
特に、イオウ系化合物、リン系化合物等の添加剤成分を
含む場合に構成成分または構成成分相互の反応によって
酸性物質が生成することがあり、これによりオルガノポ
リシロキサンが劣化される結果、粘度安定性が低下し、
トルク安定性の維持にも難点が生ずることを把握した。
このような状況下で長期間にわたる使用においても粘度
安定性、トルク安定性およびゲル化防止性能の耐久性に
優れたオルガノポリシロキサン系流体組成物の開発が要
求されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、以
上のような開発状況に鑑み、苛酷な高温条件下における
長期間の連続使用によってもオルガノポリシロキサンの
品質劣化が抑制され、ゲル化防止性能に優れ、粘度安定
性およびトルク安定性が維持されたオルガノポリシロキ
サン系流体組成物を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
上記課題を解決するため、鋭意検討を重ねた結果、オル
ガノポリシロキサンにカルボジイミド基を有する化合物
を含有する成分を酸性物質の捕捉剤として添加すること
により、上記課題を解決し、長期連続使用に耐え得る粘
度安定性、トルク安定性等に優れた流体組成物を提供で
きることを見い出し、これらの知見に基いて本発明の完
成に至った。
【0006】すなわち、本発明の第一は、オルガノポリ
シロキサンにカルボジイミド基を有する化合物を有効量
添加してなることを特徴とするオルガノポリシロキサン
系流体組成物に関するものであり、また、本発明の第二
は、(a)オルガノポリシロキサン または(b)オル
ガノポリシロキサンとイオウ系化合物、リン系化合物お
よび酸化防止剤からなる群より選択される少なくとも一
種の化合物とからなる混合物に対し、カルボジイミド基
を有する化合物を添加することを特徴とするオルガノポ
リシロキサン系流体組成物の製造方法を提供するもので
ある。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。
【0008】本発明のオルガノポリシロキサン系流体組
成物に用いられるカルボジイミド基を有する化合物は、
下記一般式[I]
【0009】
【化1】 で表される化合物およびその誘導体である。
【0010】上記一般式[I]において、R1 およびR
2 は、炭素数1〜32の炭素骨格を主体とする置換基で
あり、各々互いに同一でもまたは異なるものでもよい。
上記置換基としては炭素数1〜32の炭化水素基が好ま
しく、炭素数1〜32の直鎖状または分岐状アルキル
基;炭素数2〜32の直鎖状または分岐状アルケニル
基;炭素数6〜32のアリール基;炭素数3〜32のシ
クロアルキル基等を挙げることができる。アリール基は
炭素数1〜26のアルキル基、炭素数2〜26のアルケ
ニル基、炭素数6〜26のシクロアルキル基を結合した
ものでもよい。アルキル基としては具体的には、メチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘ
キシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル
基、ウンデシル基、トリデシル基等およびこれらの異性
体を用いることができ、また、シクロアルキル基として
はシクロヘキシル基等を挙げることができる。カルボジ
イミド基を有する化合物として、例えば、具体的には次
に掲げる化合物を例示することができる。
【0011】ジアルキルカルボジイミド ジメチルカルボジイミド ジエチルカルボジイミド ジプロピルカルボジイミド ジイソプロピルカルボジイミド ジブチルカルボジイミド ジイソブチルカルボジイミド ジペンチルカルボジイミド ジイソペンチルカルボジイミド ジヘキシルカルボジイミド ジイソヘキシルカルボジイミド ジヘプチルカルボジイミド ジイソヘプチルカルボジイミド ジオクチルカルボジイミド ジイソオクチルカルボジイミド ジノニルカルボジイミド ジイソノニルカルボジイミド ジデシルカルボジイミド ジイソデシルカルボジイミド等ジシクロアルキルカルボジイミド ジシクロペンチルカルボジイミド ジシクロヘキシルカルボジイミド等アルキルシクロアルキルカルボジイミド シクロヘキシルメチルカルボジイミド シクロヘキシルエチルカルボジイミド等ジアリールカルボジイミド ジフェニルカルボジイミド ビス(3,5−ジメチルフェニル)カルボジイミド ビス(3,5−ジ−t−ブチルフェニル)カルボジイミ
ド ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)カルボジイミ
ド ビス(2,6−ジイソブチルフェニル)カルボジイミド ジ−4−t−ブチルフェニルカルボジイミド等アルキルアリールカルボジイミド メチルフェニールカルボジイミド シクロヘキシルフェニルカルボジイミド等 1−シクロヘキシル−3−(2−モルホリノエチル)カ
ルボジイミド等 およびそのメトp−トルエンスルホナート体等。
【0012】上記のようなカルボジイミド基を有する化
合物は、流体組成物の用途および使用される添加剤等に
応じて適宜選択して用いることができる。特に、流体組
成物の粘度安定性の維持の観点からジシクロアルキルカ
ルボジイミド、例えば、ジシクロペンチルカルボジイミ
ド、ジシクロヘキシルカルボジイミド等が好適であり、
具体的には、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミ
ド、1−シクロヘキシル−3−(2−モルホリノエチ
ル)カルボジイミドを用いることができる。
【0013】カルボジイミド基を有する化合物を添加す
ることにより流体組成物の粘度安定性およびトルク安定
性等の耐久性が改善される理由は、十分には解明されて
いないが、カルボイミド基がオルガノポリシロキサン系
流体組成物中に生成する酸性物質および酸性物質を生成
する化合物との反応により酸性物質を捕捉することによ
るものと推定される。すなわち、カルボジイミド基を有
する化合物の共存下において添加剤として使用されるア
ミン系、フェノール系等の酸化防止剤、イオウ系化合物
およびリン系化合物等からの酸性物質の生成の抑制およ
び生成した酸性物質の除去によるものと推定される。
【0014】従って、カルボジイミド基を有する化合物
の添加量としては、酸性物質を無害化し、かつ、流体組
成物の性能を維持改善するための有効量、すなわち、オ
ルガノポリシロキサンに対し流体組成物全重量基準で
0.1重量%〜10重量%、特に0.1重量%〜5重量
%の範囲が好ましい。
【0015】本発明のオルガノポリシロキサン系流体組
成物に用いられるオルガノポリシロキサンは、流体組成
物の基油として使用することができるものであれば、特
に限定されるものではなく、また、各種の修飾生成物も
用いることができるが、下記の一般式[II]で表され
る化合物が代表的なものである。
【0016】
【化2】 上記一般式[II]において、R3 〜R10は各々炭素数
1〜18の炭化水素基であり、互いに同一でもまたは異
なるものでもよい。この炭化水素基は、所望によりハロ
ゲン原子が結合したものでもよい。nは1〜3,00
0、好ましくは、400〜1,500の整数である。上
記の炭化水素基としては、炭素数1〜18の直鎖状また
は分岐状アルキル基;炭素数6〜18のアリール基、ア
ラルキル基、アルアリール基等を挙げることができる。
具体的には、例えば、メチル基、エチル基、プロピル
基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、
オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデ
シル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル
基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基
およびこれらの異性体としての分岐状アルキル基;フェ
ニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基等のアリー
ル基;ベンジル基、1−フェニルエチル基、2−フェニ
ルエチル基のようなアラルキル基;o−,m−,p−ジ
フェニル基のようなアルアリール基;o−,m−,p−
クロルフェニル基、o−,m−,p−ブロムフェニル
基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、1,1,
1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロピル基、ヘ
プタフルオロイソプロピル基およびヘプタフルオロ−n
−プロピル基のようなハロゲン化炭化水素基を例示する
ことができる。特に、炭化水素基としてはメチル基、フ
ェニル基および脂肪族不飽和基を除く炭素数1〜8のフ
ッ素化炭化水素基が好ましい。炭化水素基がメチル基を
主体とし、その一部にフェニル基を導入することにより
得られるフェニルメチルポリキロキサンが有用であり、
また、メチルポリシロキサンとフェニルポリシロキサン
との混合物も用いることができる。具体的には、メチル
ポリシロキサンとしては、次の一般式[III]:
【0017】
【化3】 で表される化合物が好適である。上記一般式[III]
において、R3 、R4 、R6 、R78は、互いに同一
でもまたは異なるものでもよく、各々炭素数1〜18の
アルキル基または炭素数6〜12のアリール基である。
アルキル基は最も一般的にはメチル基であるが、鋼対鋼
間での潤滑性の改良、耐熱性向上のために他の上位のア
ルキル基およびフェニル基が併用される。具体的には、
アルキルメチルポリシロキサンおよびフェニルメチルポ
リシロキサンが挙げられる。例えば、アルキルメチルポ
リシロキサンとして、エチルメチルポリシロキサン、オ
クチルメチルポリシロキサン等が用いられる。また、n
は1〜3000の整数であり、特に、400〜1,50
0が好ましい。
【0018】さらに具体的に例示すると下記の構造式
(a)〜(c)で表されるフェニルメチルポリシロキサ
ンを挙げることができる。
【0019】
【化4】 (上記構造式(a)において、nは1〜3000の整
数、好ましくは400〜1500の整数である。)で表
されるフェニルメチルポリシロキサン、下記の構造式
(b):
【0020】
【化5】 (上記構造式(b)において、nは1〜3000の整
数、好ましくは400〜1500の整数である。)で表
されるフェニルメチルポリシロキサン、下記の構造式
(c):
【0021】
【化6】 で表されるフェニルメチルトリシロキサン。
【0022】本発明によれば、上記のオルガノポリシロ
キサンの粘度は25℃において50mm2 /s〜1,0
00,000mm2 /sの範囲が好適であり、流体継手
用流体として、特に好ましい粘度は5,000mm2
s〜1,000,000mm2 /sであり、さらに好ま
しい粘度は、5,000mm2 /s〜500,000m
2 /sである。
【0023】本発明の流体組成物のオルガノポリシロキ
サンに添加されるイオウ系化合物は、特に限定されるも
のではなく、例えば、下記の〜の化合物を用いるこ
とができ、これらの化合物を含有するオルガノポリシロ
キサン系流体組成物において、本発明のカルボジイミド
基を有する化合物の添加による粘度安定性の改善が顕著
である。 一般式[IV]
【0024】
【化7】 で表される炭化水素硫化物。
【0025】上記一般式[IV]において、R11および
12は、各々一価の炭素数2〜30の炭化水素基であ
り、例えば、炭素数2〜30のアルキル基;炭素数2〜
30のアルケニル基;炭素数6〜30のアリール基を挙
げることができる。アリール基は炭素数1〜24のアル
キル基または炭素数2〜24のアルケニル基が結合した
ものでもよい。これらの炭化水素基の具体例としては、
エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシ
ル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、
ドデシル基、プロペニル基、ブテニル基、ペンテニル
基、ベンジル基、フェニル基、トリル基、キシリル基等
を例示することができる。xは1以上の整数であり、式
中同一でもまたは異なるものでもよく、nは0または1
以上の整数である。R13は二価の炭化水素基であり、例
えば、炭素数2〜30のアルキレン基を挙げることがで
きる。具体例としては、エチレン基、プロピレン基、ブ
チレン基を用いることができ、また、フェニレン基等の
芳香族基も用いることができる。
【0026】上記のイオウ系化合物の代表例は、硫化オ
レフィン、モノサルファイド、ポリサルファイド等であ
り、例えば、ジイソブチルジサルファイド、ジヘキシル
ジサルファイド、ジ−t−ブチルポリサルファイド、ジ
ペンチルポリサルファイド、ジヘキシルポリサルファイ
ド、ジオクチルポリサルファイド、ジ−t−ノニルポリ
サルファイド等を挙げることができる。 チアジアゾール誘導体 チアジアゾール誘導体としては、例えば、2,5−ジメ
ルカプト−1,3,4−チアジアゾール、2−メルカプ
ト−5−メチルメルカプト−1,3,4−チアジアゾー
ル、ジ(5−メルカプト−1,3,4−チアジアゾール
−2−イル)ジスルフィド、2,5−ビス(n−オクチ
ルジチオ)−1,3,4−チアジアゾール、2−アミノ
−5−メルカプト−1,3,4−チアジアゾール、これ
らの化合物の誘導体(例えば、メルカプト基をアルキル
化したアルキル化誘導体)およびこれらの二種以上の混
合物を挙げることができる。これらのチアジアール誘導
体のうち、2,5−ジオクチルメルカプト−1,3,4
−チアジアゾールはゲル化防止性能に優れている。 一般式[V]
【0027】
【化8】 で表されるジチオリン酸亜鉛。
【0028】上記一般式[V]において、R14〜R17
一価の炭化水素基であり、各々互いに同一でもまたは異
なるものでもよい。炭化水素基は、炭素数2〜30のア
ルキル基またはアルケニル基、炭素数6〜30のアリー
ル基であり、アリール基には炭素数1〜24のアルキル
基が結合したものでもよい。アルキル基としては、例え
ば、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘ
キシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル
基、ドデシル基、オクテニル基、アリール基としてはフ
ェニル基等が好ましく、具体例としては、ジイソブチル
ジチオリン酸亜鉛、ジペンチルジチオリン酸亜鉛、ジ−
t−メチルヘプチルジチオリン酸亜鉛、ジ−2−エチル
ヘキシルジチオリン酸亜鉛、ジフェニルジチオリン酸亜
鉛等を挙げることができる。 一般式[VI]
【0029】
【化9】 で表される環状の炭化水素硫化物。
【0030】上記一般式[VI]において、R18および
19は二価の炭化水素基であり、例えば、炭素数2〜3
0のアルキレン基、具体的にはエチレン基、プロピレン
基、ブチレン基を挙げることができ、また、芳香族基、
例えば、フェニレン基等でもよい。
【0031】さらに、上記のイオウ系化合物のほかに硫
化油脂等も使用することができる。イオウ系化合物は、
オルガノポリシロキサンに対し、流体組成物全重量基準
で0.01重量%〜5重量%、好ましくは0.1重量%
〜3重量%の割合で使用することができる。
【0032】本発明のオルガノポリシロキサン系流体組
成物に用いられるリン系化合物も、特に限定されるもの
ではなく、例えば、リン酸エステル、亜リン酸エステ
ル、チオリン酸エステル、チオ亜リン酸エステルのほ
か、ホスフィネート、ホスフォネート等のリン成分を含
有する化合物を挙げることができる。
【0033】例えば、下記の一般式(1)〜(29)で
表されるリン系化合物を例示することができる。
【0034】
【化10】
【0035】
【化11】
【0036】
【化12】 上記一般式(1)〜(29)において、Rは水素原子ま
たは炭素数1〜30の炭化水素基であり、各一般式中、
同一でもまたは異なるものでもよい。炭化水素基として
は、炭素数1〜30の直鎖状または分岐状アルキル基;
炭素数2〜30の直鎖状または分岐状アルケニル基;炭
素数6〜30のアリール基、シクロアルキル基等であ
り、アリール基は炭素数1〜24の直鎖状または分岐状
アルキルまたは炭素数2〜24の直鎖状または分岐状ア
ルケニル基が結合したものでもよい。好ましい炭化水素
基はアルキル基またはアリール基であり、アルキル基と
しては炭素数4〜12を有するものが好ましい。また、
アリール基としては、例えばフェニル基、トリル基、キ
シリル基、イソオクチルフェニル基、エチルフェニル
基、プロピルフェニル基、ナフチル基を挙げることがで
きる。具体的には次に掲げるリン系化合物を用いること
が好ましい。 一般式(1) トリアルキルホスフェート トリブチルホスフェート、トリオクチルホスフェート、
ラウリルアシッドホスフェート、ステアリルアシッドホ
スフェート、ジ−2−エチルヘキシルホスフェート等 トリアリールホスフェート ベンジルジフェニルホスフェート、アリルジフェニルホ
スフェート、トルフェニルホスフェート、トリクレジル
ホスフェート、エチルジフェニルホスフェート、クレジ
ルジフェニルホスフェート、ジクレジルフェニルホスフ
ェート、エチルフェニルジフェニルホスフェート、ジエ
チルフェニルフェニルホスフェート、プロピルフェニル
ジフェニルホスフェート、ジプロピルフェニルフェニル
ホスフェート、トリエチルフェニルホスフェート、トリ
プロピルフェニルホスフェート、ブチルフェニルジフェ
ニルホスフェート、ジブチルフェニルフェニルホスフェ
ート、トリブチルフェニルホスフェート、プロピルフェ
ニルフェニルホスフェート混合物、ブチルフェニルフェ
ニルホスフェート混合物 一般式(2) ジ−n−ブチルヘキシルホスフォネート等 一般式(3) n−ブチル−n−ジオクチルホスフィネート等 一般式(5) トリアリールホスフォロチオネート、 トリフェニルホスフォロチオネート アルキルジアリールホスフォロチオネート等 一般式(15) トリイソプロピルホスファイト、ジイソプロピルホスフ
ァイト等 一般式(19) トリラウリルチオホスファイト等 一般式(22) ヘキサメチルホスフォリックトリアミド等 一般式(24) ジブチルホスフォロアミデート等 一般式(28) チオパーオキシジホスホリックアシッド−テトラ−2−
エチルヘキシルエステル等 リン系化合物としては流体組成物の用途に応じて所望の
ものを選択することができるが、流体継手用流体組成物
としてはトリアリールホスフェートまたはトリアリール
ホスフォロチオネート等が好適である。これらのリン系
化合物を含有するオルガノポリシロキサン系流体組成物
においてカルボジイミド基を有する化合物を併用するこ
とにより粘度安定性に関しさらに、顕著な効果を得るこ
とができる。
【0037】上記のリン系化合物はオルガノポリシロキ
サン系流体組成物に対し、流体組成物全重量基準で0.
01重量%〜5重量%、好ましくは、0.1重量%〜3
重量%の範囲で使用することができる。
【0038】さらに、本発明のオルガノポリシロキサン
系流体組成物には、高温条件等の苛酷な条件下で使用し
ても安定性を保持させるために、酸化防止剤を添加する
ことが好ましい。酸化防止剤としては、例えば、下記一
般式[VII]
【0039】
【化13】 または下記一般式[VIII]
【0040】
【化14】 で表されるアミン系化合物、下記一般式[IX]
【0041】
【化15】 または下記一般式[X]
【0042】
【化16】 で表されるフェノール系化合物を用いることができる。
【0043】上記一般式[VII]〜[X]において、
Rはすべて同一でも異なってもよく、炭素数1〜18の
炭化水素基であり、xは、アルキレン基または硫黄原子
である。炭化水素基としては、例えば、炭素数1〜18
のアルキル基;炭素数2〜18のアルケニル基;炭素数
6〜18のアリール基であり、アリール基は置換基とし
て炭素数1〜12のアルキル基を有していてもよい。好
ましい炭化水素基は炭素数1〜10のアルキル基であ
り、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル
基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基
等を挙げることができる。具体的には、化合物として、
例えば、p,p’−ジブチルジフェニルアミン、p,
p’−ジペンチルジフェニルアミン、p,p’−ジヘキ
シルジフェニルアミン、p,p’−ジヘプチルジフェニ
ルアミン、p,p’−ジオクチルジフェニルアミン、
p,p’−ジノニルジフェニルアミン、モノオクチルジ
フェニルアミン、モノノニルジフェニルアミン、テトラ
ブチルジフェニルアミン、テトラヘキシルジフェニルア
ミン、テトラオクチルジフェニルアミン、テトラノニル
ジフェニルアミン、炭素数4〜9の混合アルキルジフェ
ニルアミン等のアルキルジフェニルアミン、フェニル−
α−ナフチルアミン、フェニル−β−ナフチルアミン、
ブチルフェニル−α−ナフチルアミン、ヘキシルフェニ
ル−α−ナフチルアミン、オクチルフェニル−α−ナフ
チルアミン等のアルキルフェニル−α−ナフチルアミ
ン、N−ニトロソジフェニルアミン、フェノチアジン、
N,N’−ジナフチル−p−フェニレンジアミン、アク
リジン、N−メチルフェノチアジン、N−エチルフェノ
チアジン、ジピリジルアミン、ジフェニルアミン、フェ
ノールアミン、2,6−ジ−t−ブチル−α−ジメチル
アミノパラクレゾール等のアミン系化合物;2,6−ジ
−t−ブチル−p−クレゾール、2,6−ジ−t−ブチ
ルフェノール、2,6−ジ−t−ブチル−4−エチルフ
ェノール、4,4’−メチレンビス(2,6−ジ−t−
ブチルフェノール)等のフェノール系化合物を用いるこ
とができる。また、鉄オクトエート、フェロセン、鉄ナ
フトエート等の有機鉄塩;セリウムナフトエート、セリ
ウムトルエート等の有機セリウム塩;ジルコニウムオク
トエート等の有機ジルコニウム塩等の有機金属化合物系
化合物;およびこれらの二種以上の混合物を用いること
もできる。酸化防止剤は、流体組成物全重量基準で、通
常、0.01重量%〜2重量%、好ましくは0.05重
量%〜1重量%の割合で使用することができる。この含
有量が過小では、添加効果が小さく、逆に、過大であっ
ても増量に応じた効果が得られず、むしろ、酸化防止効
果が低下するおそれもある。このような酸化防止剤を含
有するオルガノポリシロキサン系流体組成物において、
カルボジイミド基を有する化合物の添加により粘度安定
性をさらに改善することができる。
【0044】本発明の流体組成物には、本発明の目的を
損なわない範囲内において、所望により他の各種添加剤
を配合することができる。このような添加剤としては、
例えば、イソステアレート、n−オクタデシルアンモニ
ウムステアレート、N,N’−テトラアルキルプロピレ
ンジアミン、ナフテン酸鉛、ソルビタンオレート、ペン
タエリスリット・オレート、オレイルザルコシン、アル
キルコハク酸、アルケニルコハク酸およびこれらの誘導
体を挙げることができる。これらの添加剤は、0.00
1重量%〜5重量%の範囲内で、各適量を使用すること
ができる。
【0045】次に、本発明のオルガノポリシロキサン系
流体組成物の製造方法について説明する。
【0046】本発明のオルガノポリシロキサン系流体組
成物は、(a)オルガノポリシロキサン または(b)
オルガノポリシロキサンとイオウ化合物、リン系化合物
および酸化防止剤からなる群より選択される少なくとも
一種の化合物との混合物に対し、カルボジイミド基を含
有する化合物を添加することにより製造することができ
る。
【0047】具体的には、 オルガノポリシロキサンにカルボジイミド基を有す
る化合物を前記所定量常法により添加する方法、 イオウ系化合物、リン系化合物および酸化防止剤か
らなる群より選択される少なくとも一種の化合物を含有
するオルガノポリシロキサンに対し、カルボジイミド基
を有する化合物を前記所定量常法により添加する方法、 イオウ系化合物、リン系化合物および酸化防止剤か
らなる群より選択される少なくとも一種の化合物を含有
するオルガノポリシロキサンに対し、カルボジイミド基
を有する化合物を添加した後加熱する方法 および カルボジイミド基を有する化合物をイオウ系化合
物、リン系化合物および酸化防止剤からなる群より選択
される少なくとも一種の化合物ならびに必要に応じ他の
添加剤とあらかじめ混合した後、得られた混合物をオル
ガノポリシロキサンに添加する方法等を挙げることがで
きる。
【0048】本発明の流体組成物を製造するには、上記
のいずれの方法をも採用することができ、また、必要に
応じこれらの方法を任意に組み合わせることもできる。
なお、上記の常法とは、流体基油への各種添加剤の配合
方法において通常採用される方法を意味するものであ
る。
【0049】以上説明したような特性を有するオルガノ
ポリシロキサン系流体組成物は流体継手用流体組成物と
して粘度安定性、トルク安定性およびゲル防止性能に優
れたものであり、また、油圧作動油等としても使用する
ことができ顕著な効果を発揮する。
【0050】さらに、本発明によれば、イオウ系化合
物、リン系化合物および酸化防止剤からなる群より選択
される少なくとも一種の化合物と上記のカルボジイミド
基を有する化合物を添加してなるオルガノポリシロキサ
ン系流体組成物を充填してなる流体継手を提供すること
もできる。
【0051】流体継手(Fluid Coupling)は流体を動力
伝達手段とする流体伝動装置の一種であり、各種の構造
と作用を有するものがあるが、自動車の差動制限装置、
四輪駆動車の差動歯車または内燃機関の冷却ファンの伝
動装置等には流体継手の一種としてビスカスカップリン
グが使用されている。ビスカスカップリングはハウジン
グ内に収容された駆動軸(入力軸)と被駆動軸(出力
軸)に各々結合された複数の鉄製環状プレートが間隙を
十分小さくなるように配置され、この間隙内に流体組成
物を充填して構成されたものである。ビスカスカップリ
ングにおいて、駆動軸と被駆動軸に回転速度差が生じる
と、プレート間に剪断力がかかり、流体による粘性トル
クが発生し、回転トルク差に比例したトルクが被駆動軸
に伝達される。本発明のオルガノポリシロキサン系流体
組成物は、すでに説明したようにこのような流体継手の
使用条件に耐え得るものであり、装置の性能を高度に発
揮させることができる。
【0052】本発明によれば、次の〜に示す好まし
い実施の形態を挙げることができる。 25℃における粘度が50mm2 /s〜1,00
0,000mm2 /sのオルガノポリシロキサンに、下
記一般式[I]
【0053】
【化17】 (上記一般式[I]において、R1 およびR2 は炭素数
1〜32の炭素骨格を主体とする置換基である。)で表
されるカルボジイミド基を有する化合物を、組成物全重
量基準で0.01重量%〜10重量%添加してなるオル
ガノポリシロキサン系流体組成物、 25℃における粘度が5000mm2 /s〜1,0
00,000mm2 /sのオルガノポリシロキサンに、
下記一般式[I]
【0054】
【化18】 (上記一般式[I]において、R1 およびR2 は炭素数
1〜32の炭素骨格を主体とする置換基である。)で表
されるカルボジイミド基を有する化合物を、流体組成物
全重量基準で、0.01重量%〜10重量%添加してな
るオルガノポリシロキサン系流体組成物、 25℃における粘度が50mm2 /s〜1,00
0,000mm2 /sのオルガノポリシロキサンにイオ
ウ系化合物、リン系化合物および酸化防止剤からなる群
より選択される少なくとも一種の化合物ならびに一般式
[I]
【0055】
【化19】 (上記一般式[I]において、R1 およびR2 は炭素数
1〜32の炭素骨格を主体とする置換基である。)で表
されるカルボジイミド基を有する化合物を添加してなる
オルガノポリシロキサン系流体組成物、 25℃における粘度が50mm2 /s〜1,00
0,000mm2 /sのオルガノポリシロキサンに
(i)炭化水素硫化物、チアジアゾール誘導体およびジ
アルキルジチオリン酸亜鉛からなる群より選択される少
なくとも一種のイオウ系化合物、(ii)リン酸エステ
ル、亜リン酸エステル、チオリン酸エステル、ジチオリ
ン酸エステルおよびこれらのアルキルアミン塩からなる
群より選択される少なくとも一種のリン系化合物および
(iii)酸化防止剤ならびに一般式[I]
【0056】
【化20】 (上記一般式[I]において、R1 およびR2 は炭素数
1〜32の炭素骨格を主体とする置換基である。)で表
されるカルボジイミド基を有する化合物を添加してなる
オルガノポリシロキサン系流体組成物、 オルガノポリシロキサンにイオウ系化合物、リン系
化合物ならびに酸化防止剤からなる群より選択される少
なくとも一種の化合物を添加してなる混合物にカルボジ
イミド基を有する化合物を添加した後、加熱することか
らなるオルガノポリシロキサン系流体組成物の製造方
法、 イオウ系化合物、リン系化合物および酸化防止剤か
らなる群より選択される少なくとも一種の化合物とカル
ボジイミド基を有する化合物をあらかじめ混合し、得ら
れた混合物をオルガノポリシロキサンに添加することか
らなるオルガノポリシロキサン系流体組成物の製造方
法、 25℃における粘度が50mm2 /s〜1,00
0,000mm2 /sのオルガノポリシロキサンまたは
該オルガノポリシロキサンにイオウ系化合物、リン系化
合物および酸化防止剤からなる群より選択される少なく
とも一種の化合物を添加してなる混合物に前記一般式
[I]で表されるカルボジイミド基を有する化合物を添
加してなるオルガノポリシロキサン系流体組成物を充填
してなる流体継手を提供することができる。
【0057】
【実施例】以下に、実施例および比較例により本発明を
さらに具体的に説明する。オルガノポリシロキサン系流
体組成物の性能評価として粘度変化率を次の方法により
測定した。試験方法 試験に用いる流体組成物の含有水分量を測定し、600
ppmとなるように水を添加し調整する。調整後の流体
組成物を耐圧容器に封入し、オーブン内で加熱する。試
験前後で、100℃における動粘度を測定し、下記の計
算式により粘度変化率を求める。粘度変化が小さいほ
ど、熱安定性が安定していることを示している。試験条
件を次に示す。
【0058】 温度(℃) 170 時間(hr) 96 流体中水分含有量(ppm) 600 流体封入容積率(%) 80 耐圧容器内雰囲気 空気
【0059】
【式1】 実施例1 ジメチルシリコーン(25℃における動粘度10,00
0mm2 /s)に流体組成物全重量基準で、N,N’−
ジシクロヘキシルカルボジイミドを2.0重量%添加し
てオルガノポリシロキサン系流体組成物を調製した。得
られた流体組成物を性能評価に供したところ、粘度変化
率−0.3%の結果を得た。
【0060】実施例2 N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミドの代わりに
1−シクロヘキシル−3−(2−モルホリノエチル)カ
ルボジイミドを用いたこと以外すべて実施例1と同様に
してオルガノポリシロキサン系流体組成物を調製した。
得られた流体組成物を性能評価に供したところ、粘度変
化率−0.5%の結果を得た。
【0061】実施例3 ジメチルシリコーン(25℃における動粘度10,00
0mm2 /s)に流体組成物全重量基準で、酸化防止剤
Ethyl 702(エチル社製)を0.5重量%、
ゲル化防止剤1(イオウ系化合物) Anglamol
33(ルーブリゾール社製)を0.1重量%および
N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミドを2.0重
量%添加してオルガノポリシロキサン系流体組成物を調
製した。得られた流体組成物を性能評価に供したとこ
ろ、粘度変化率−2.3%の結果を得た。
【0062】実施例4 N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミドの代わりに
1−シクロヘキシル−3−(2−モルホリノエチル)カ
ルボジイミドを用いたこと以外すべて実施例3と同様に
してオルガノポリシロキサン系流体組成物を調製し、性
能評価に供したところ、粘度変化率−2.8%の結果を
得た。
【0063】実施例5 ジメチルシリコーン(25℃における動粘度:10,0
00mm2 /s)に流体組成物全重量基準で、ゲル化防
止剤2 トリクレジルホスフェート5.0重量%および
N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミドを2.0重
量%添加してオルガノポリシロキサン系流体組成物を調
製した。得られた流体組成物の性能評価に供したところ
粘度変化率−4.4%の結果を得た。
【0064】実施例6 N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミドの代わり
に、1−シクロヘキル−3−(2−モルホリノエチル)
カルボジイミドを用いたこと以外すべて実施例5と同様
にしてオルガノポリシロキサン系流体組成物を調製し
た。得られた流体組成物を性能評価に供したところ、粘
度変化率−5.2%の結果を得た。
【0065】実施例7 ジメチルシリコーン(25℃における動粘度:100,
000mm2 /s)に流体組成物全重量基準で酸化防止
剤 Ethyl 702(エチル社製)を0.5重量
%、ゲル化防止剤1 Anglamol 33(ルーブ
リゾール社製)を0.1重量%およびN,N’−ジシク
ロヘキシルカルボジイミドを2.0重量%添加してオル
ガノポリシロキサン系流体組成物を調製した。得られた
流体組成物を性能評価に供したところ、粘度変化率−
4.8%の結果を得た。
【0066】実施例8 N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミドの代わりに
1−シクロヘキシル−3−(2−モルホリノエチル)カ
ルボジイミドを用いたこと以外すべて実施例7と同様に
してオルガノポリシロキサン系流体組成物を調製した。
得られた流体組成物を性能評価に供したところ、粘度変
化率−5.8%の結果を得た。
【0067】比較例1 N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミドを添加せず
に実施例1において用いたジメチルシリコーンと同一の
ものを上記の性能評価に供したところ、粘度変化率−
6.9%の結果を得た。
【0068】比較例2 N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミドを添加しな
かったこと以外すべて実施例3と同様にして同一のジメ
チルシリコーン、酸化防止剤 Ethyl 702およ
びゲル化防止剤1 Anglamol 33を用いてオ
ルガノポリシロキサン系流体組成物を調製した。得られ
た流体組成物を性能評価に供したところ、粘度変化率−
23.5%の結果を得た。
【0069】比較例3 N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミドを添加しな
かったこと以外すべて実施例5と同様にして同一のジメ
チルシリコーンおよびゲル化防止剤2トリクレジルホス
フェートを用いてオルガノポリシロキサン系流体組成物
を調製した。得られた流体組成物を性能評価に供したと
ころ、粘度変化率−30.8%の結果を得た。
【0070】比較例4 N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミドを添加しな
かったこと以外すべて実施例7と同様にして同一のジメ
チルシリコーン、酸化防止剤 Ethyl 702およ
びゲル化防止剤2 Anglamol 33を用いてオ
ルガノポリシロキサン系流体組成物を調製した。得られ
た流体組成物を性能評価に供したところ、粘度変化率−
32.6%の結果を得た。
【0071】実施例および比較例の結果を表1にまとめ
た。
【0072】
【表1】 以上の実施例および比較例を対比すると、カルボジイミ
ド基を有する化合物の添加による粘度安定性の改善に与
える効果が極めて顕著であることが明らかである。
【0073】
【発明の効果】本発明は、オルガノポリシロキサンを基
油とする流体組成物、特にオルガノポリシロキサンにイ
オウ系化合物、リン系化合物および酸化防止剤を添加し
て得られる流体組成物にカルボジイミド基を有する化合
物を添加することにより、酸性物質の生成抑制および酸
性物質の捕捉によりオルガノポリシロキサンの解重合を
抑制し、粘度安定性、トルク安定性およびゲル化防止性
能を備えたオルガノポリシロキサン系流体組成物、特
に、流体継手用流体組成物を提供することができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オルガノポリシロキサンにカルボジイ
    ミド基を有する化合物を添加してなることを特徴とする
    オルガノポリシロキサン系流体組成物。
  2. 【請求項2】 前記オルガノポリシロキサン系流体組
    成物がイオウ系化合物および/またはリン系化合物を含
    有してなる請求項1記載のオルガノポリシロキサン系流
    体組成物。
  3. 【請求項3】 前記オルガノポリシロキサン系流体組
    成物が酸化防止剤を含有してなる請求項1または2記載
    のオルガノポリシロキサン系流体組成物。
  4. 【請求項4】 前記オルガノポリシロキサン系流体組
    成物が流体継手用流体組成物である請求項1〜3のいず
    れかの項記載のオルガノポリシロキサン系流体組成物。
  5. 【請求項5】 (a)オルガノポリシロキサン また
    は(b)オルガノポリシロキサンとイオウ系化合物、リ
    ン系化合物および酸化防止剤からなる群より選択される
    少なくとも一種の化合物とからなる混合物に対し、カル
    ボジイミド基を有する化合物を添加することを特徴とす
    るオルガノポリシロキサン系流体組成物の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2004058896A1 (ja) * 2002-12-26 2004-07-15 Henkel Loctite Corporation シリコーン樹脂組成物
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US12227713B2 (en) 2016-05-11 2025-02-18 The Boeing Company Polysiloxane hydraulic fluids

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