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JPH11186803A - 高周波スイッチ回路 - Google Patents

高周波スイッチ回路

Info

Publication number
JPH11186803A
JPH11186803A JP35508997A JP35508997A JPH11186803A JP H11186803 A JPH11186803 A JP H11186803A JP 35508997 A JP35508997 A JP 35508997A JP 35508997 A JP35508997 A JP 35508997A JP H11186803 A JPH11186803 A JP H11186803A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
amplifier
path
state
frequency
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP35508997A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Hayashi
宏明 林
Masanori Usui
正則 臼井
Yuichi Tanaka
雄一 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyota Central R&D Labs Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Central R&D Labs Inc filed Critical Toyota Central R&D Labs Inc
Priority to JP35508997A priority Critical patent/JPH11186803A/ja
Publication of JPH11186803A publication Critical patent/JPH11186803A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Waveguide Switches, Polarizers, And Phase Shifters (AREA)
  • Electronic Switches (AREA)
  • Microwave Amplifiers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 損失が低く、高アイソレーションの高周波ス
イッチ回路の提案。 【解決手段】 1入力多出力の場合、所定の入力端子1
0から分岐点14までが単一線路であり、分岐点14か
ら複数の出力端子7A,7Bまでの間の各分岐線路15
A,15Bに、それぞれ、使用周波数の約1/4波長の
伝送線路8A,8B、スイッチング回路20A,20B
及びアンプ5A,5Bを備える。スイッチング回路20
A,20Bは、PINダイオード1を備え、スイッチオ
ン/オフ制御回路22からの制御信号に基づき、オン経
路ではオフして伝送線路8A,8Bと高周波グランド2
との間を遮断し、オフ経路では該間を短絡状態とする。
アンプ5A,5Bは、対応する伝送線路8A,8Bとス
イッチング回路20A,20Bとの接続点と、出力端子
7A,7Bとの間に接続され、アンプ電源バイアスとし
て供給される制御信号に基づいてオンオフ動作してオン
経路では高周波信号を増幅し、オフ経路で漏洩した高周
波信号は非増幅とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、通信機器などに
利用され、複数の分岐線路を切り替えて用いるための高
周波スイッチ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】[従来構成1]損失が少なくアイソレー
ション特性に優れたPINダイオードを用いたスイッチ
回路が、マイクロ波通信用の通信機器などのスイッチ回
路として用いられている。図6に示すスイッチ回路で
は、入力端子10から単一線路を経て分岐部34より複
数本の線路へ分岐している。分岐したそれぞれの分岐線
路は、使用周波数の約1/4波長の伝送線路38(38
a1,a2・・・、38b1、b2・・・)を有し、その終端にそれれぞ
れ例えばPINダイオードを用いたスイッチング回路4
0(40a1,a2・・・、40b1,b2・・・)が設けられている。
そして、この高周波スイッチ回路では、図6のように各
分岐線路35(35a、35b、・・・)に対し、1つの伝
送線路38と1つのスイッチング回路40とからなる回
路15を多段接続した構成が採用されている。
【0003】次に、上記回路15の一段分(15−1)
を例に挙げてその動作を説明する。複数の分岐線路35
a、35bのうち、オフさせる経路(図6では分岐線路
35a)では、スイッチング回路40a1を短絡状態にす
る。具体的には、アノードバイアス回路32の端子と、
オンさせるべきスイッチング回路40a1の制御バイアス
回路の制御バイアス端子に、スイッチオン/オフ制御回
路50からそれぞれ所定の制御信号を印加する。これに
より、PINダイオード1が導通し、スイッチング回路
40a1が短絡状態となり、分岐点34から出力端子7a
側をみたときに開放状態を作る。これにより入力端子1
0から約1/4波長の伝送線路38a1を経た高周波信号
は、出力端子7aへとは導かれない。一方、オンさせる
経路(図6では35b)では、スイッチング回路40b1
を非導通状態とすることで、入力端子10からの高周波
信号が分岐線路35bを通って出力端子7bから出力さ
れる。また、所定期間後には、別の分岐線路35(例え
ば、分岐線路35a)をオンさせ、残りの経路をオフさ
せる。このような駆動を行うことで、分岐線路を切り替
えて入力端子からの信号を異なる出力端子から発生する
ことが可能となる。
【0004】しかし、実際には、スイッチング回路40
a1に存在する寄生素子のため、分岐点34から出力端子
7a側をみたときに完全開放状態とならず、入力端子1
0から供給する信号電力がオフ経路へ漏れ出してしま
う。このため、入力端子10とオフ経路の出力端子7a
間で、高いアイソレーションが得られない。そこで、図
6に示す構成では、アイソレーションを向上させるため
上記回路15を多段接続している。即ち、例えば1段目
15−1で1/10漏れ出した信号電力をその後段15
−2でさらに1/10の信号電力に減衰させる。このよ
うな方法により、全体として1/100の高アイソレー
ション特性を得ている(特開平7−245502号公報
参照)。
【0005】[従来構成2]また、他のスイッチ構造と
して、例えば特開平1−248706号公報に示されて
いるように、単一の入出力の経路中にアンプを設け、そ
のアンプの増幅度を決定する電源バイアス端子に印加す
る電圧を制御することで、入力端子に供給される高周波
信号をオンオフしてスイッチングする構成が知られてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】(i)図6に示す高周
波スイッチにおいては、オンさせる経路では、スイッチ
ング回路40(40b1、40b2)を開放状態とする
が、上述のようにスイッチング回路40が寄生素子を有
し、この寄生素子により、高周波信号が高周波グランド
2へ漏れていく。従って、オンの経路にとってこの高周
波グランドへの漏れ分が損失となる。そして、この損失
は、上記回路15の接続段数が多いほど大きくなってし
まう。つまり、オフさせる経路のアイソレーションを高
めるために回路15の接続段数を増やせば増やすほど、
オンさせる経路の損失が大きくなってしまうという問題
があった。
【0007】また、図6の高周波スイッチでは、オフ経
路へ漏れていく高周波信号も、他方のオンの経路にとっ
ては損失となり、分岐する本数が多い(オフの経路が多
い)ほどこの損失が大きくなってしまうという問題もあ
る。
【0008】(ii)上記従来構成2は、1本の線路を
オン/オフするためのスイッチ構成であり、これを基本
として複数本の経路切替えのスイッチとするためには、
高周波信号を分岐する手段が必要となる。図7は、従来
構成2を利用した1入力2切替出力スイッチの構成例を
示す。分岐点34から2つに分岐する各分岐線路には、
アンプ65(65a、65b)がそれぞれ設けられ、そ
のアンプ電源バイアス端子66(66a、66b)にス
イッチオン/オフ制御回路70から供給される制御信号
に応じて出力端子7(7a、7b)からの高周波信号の
出力をスイッチングしている。
【0009】一般的に、高周波のスイッチングにアンプ
を用いる場合、前後段との接続を考慮し、ゲインが最
大、あるいはそれ付近の周波数帯で、入出力側とも反射
係数0になるよう設計された整合回路60を内蔵する。
【0010】しかし、アンプで高周波信号がオフとなる
ようなバイアス電圧をバイアス端子66に印加した場
合、入力側からみたアンプ65の反射係数は若干は大き
くなるものの従来構成1ほどの開放状態にはならない。
従って、アンプ65のみでスイッチを構成すると、分岐
点34からみてオン/オフにかかわらずほぼ同等の小さ
な入力反射係数(<0.3)を有するアンプが並列に接
続されるだけとなり、単一線路よりみたインピーダンス
が下がる。そのため、分岐本数に応じた整合回路60が
単一線路側に必要となる問題があった。
【0011】上記課題を解決するために、この発明は、
上記単一線路側に整合回路を必要とせず、かつ、オフの
経路における高アイソレーション特性とオンの経路の低
損失特性を両立可能な高周波スイッチ回路を提供するこ
とを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明に係る高周波スイッチ回路は、分岐点から
分かれた複数の分岐線路のそれぞれに、使用周波数の約
1/4波長の伝送線路と、前記伝送線路の一端に接続さ
れ、所定の制御信号に基づいてオン/オフ動作をして前
記伝送線路とグランドとの間の短絡/遮断状態を切り替
えるスイッチング回路と、前記伝送線路と前記スイッチ
ング回路との接続点と、入力端子又は出力端子との間に
接続され、アンプ電源バイアスとして供給される所定の
制御信号に基づいてオン/オフ動作して分岐線路上の高
周波信号を増幅又は非増幅するアンプと、を備える。そ
して、前記複数の分岐線路の内のいずれかの分岐線路の
前記スイッチング回路を遮断状態としかつ前記アンプを
増幅状態とすると共に、前記複数の分岐線路の内の残り
の分岐線路の前記スイッチング回路を短絡状態としかつ
前記アンプを非増幅状態とする。
【0013】複数の分岐線路のうちのオンの経路におい
ては、スイッチング回路に存在する寄生素子で生じる高
周波信号の損失をアンプの増幅動作で補うことができ
る。一方のオフの経路においては、スイッチング回路に
存在する寄生素子で生じる出力側への高周波信号の漏れ
をアンプの非増幅動作で減衰する。これにより、オンの
経路では損失を小さくしオフの経路ではアイソレーショ
ンを高くできる。
【0014】また、スイッチ回路として、オン状態とオ
フ状態の反射係数がともに0.5〜1.0でオン状態と
オフ状態の位相差が180度±40度の範囲内のものを
使用することで、オン経路とオフ経路の接続点よりみた
整合状態は反射係数で0.2以下となり、整合回路を不
要とすることができる。
【0015】[この発明の他の態様]また、本発明にお
ける他の態様としては、例えば以下のものが挙げられ
る。
【0016】(i)一入力多切替出力型の伝送線路に適
用可能であり、入力端子と分岐点との間が単一線路で構
成され、分岐点から複数の出力端子に至る分岐線路と、
同時にオン/オフ切替えされる制御バイアス信号と電源
バイアス信号とを制御信号として出力する制御回路とを
備え、各分岐線路のそれぞれが、上記同様の伝送線路、
スイッチング回路及びアンプを備える。また、スイッチ
ング回路及びアンプの制御は、上記制御と同様、複数の
分岐線路の内のいずれかの分岐線路の前記スイッチング
回路を遮断状態としかつアンプを増幅状態とすると共
に、前記複数の分岐線路の内の残りの分岐線路の前記ス
イッチング回路を短絡状態としかつ前記アンプを非増幅
状態とする。
【0017】(ii)その他、多切替入力一出力型の伝送
線路又は多切替入力多切替出力型の伝送線路の各分岐線
路、例えば入力側分岐線路及び出力側分岐線路として、
上記同様の伝送線路、スイッチング回路及びアンプを備
える。また、該スイッチング回路及びアンプの制御は、
上記制御と同様とする。
【0018】(iii)各スイッチング回路は、スイッチ
回路のオン状態とオフ状態の反射係数がいずれも0.5
〜1.0で、オン状態とオフ状態の位相差が180度±
40度の範囲内の特性を備えたスイッチング素子を備え
る。このスイッチング素子としては、例えば、PINダ
イオード、FET(feild effect transistor:電界効果
型トランジスタ)、バリキャップ素子などが利用可能で
ある。
【0019】このような特性のスイッチング回路を用い
れば、分岐線路の内のオン経路とオフ経路とを分岐点か
らみた整合状態は、反射係数で0.2以下となり、単一
線路側に整合回路を必要としない。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いてこの発明の好
適な実施の形態(以下実施形態という)について説明す
る。
【0021】[実施形態1]図1は本発明の実施形態に
係る高周波スイッチ回路の例であり、ここでは、単一入
力線路より2本の線路へ分岐した構成を示している。図
1において、入力端子10から分岐点14までの単一線
路には後述するPINダイオード1のアノードにバイア
スを印加するためのアノードバイアス端子18を備えた
アノードバイアス回路9が接続され、分岐点14から先
は2本の分岐線路15に分岐している。各分岐線路15
(15A、15B)は、それぞれ同一構成の回路16
(16A、16B)を有し、回路16は、それぞれ使用
周波数の約1/4波長のマイクロストリップ伝送線路8
(8A、8B)とスイッチング回路20(20A、20
B)、更にスイッチング回路20と出力端子7(7A、
7B)との間にアンプ5(5A、5B)を備えている。
【0022】各分岐線路15のスイッチング回路20
は、PINダイオード1及び制御バイアス回路3を有
し、PINダイオード1は、そのアノードが対応するマ
イクロストリップ伝送線路8の終端側に接続され、カソ
ードが高周波グランド2に接地されている。制御バイア
ス回路3は、このPINダイオード1のカソードに接続
されており、スイッチオン/オフ制御回路22から制御
バイアス端子17(17A、17B)に印加される制御
信号に応じたバイアス電圧を印加する。そして、各PI
Nダイオード1は、アノードバイアス端子18と、制御
バイアス端子17A又は17Bへの印加電圧の組み合わ
せによりその動作が制御される。
【0023】また、各アンプ5の入力側には対応するス
イッチング回路20のPINダイオード1のアノード側
が接続され、該アンプ5の出力側は出力端子7に接続さ
れている。さらに、該アンプ5にはアンプを動作させる
ためのバイアス電圧を印加するアンプ電源バイアス端子
6(6A、6B)があり、該端子6にスイッチオン/オ
フ制御回路22からの所定の制御信号が印加されること
で、アンプ5の動作が制御されている。
【0024】次に、上記のような構成の高周波スイッチ
回路の動作を説明する。ここで、ある時相において分岐
線路15Aがオフ経路、分岐線路15Bがオン経路であ
ると仮定する。オフ経路(図1の分岐線路15A)で
は、アノードバイアス端子18と制御バイアス端子17
Aの間、つまりPINダイオード1のアノード・カソー
ド間に、スイッチオン/オフ制御回路22に基づいてス
イッチング回路20AのPINダイオード1が導通状態
となるようなバイアス電圧が選択的に印加される。よっ
てPINダイオード1の接続点13Aにおいて、入力端
子10から入力された高周波信号は、高周波グランド2
と短絡した状態となり、約1/4波長のマイクロストリ
ップ伝送線路8Aがあることで、分岐点14から見る
と、回路16A側が、全反射状態で位相0度の開放状態
となる。従って、入力端子10から入力した高周波信号
は回路16Aへは導かれない。
【0025】ここで、PINダイオード1が導通状態の
ときに持つ寄生抵抗のため、実際には、PINダイオー
ド1は理想的な短絡とはならず、接続点13Aから出力
側へ高周波信号が漏れる(シミュレーションでは、入力
端子10と接続点13Aのアイソレーションは、18.
0dB)。しかし、アンプ5Aは、非増幅動作状態でア
イソレーション特性を得ることができるため、PINダ
イオード1から漏れた高周波信号は、アンプ5Aを非増
幅動作状態とするよう電源バイアス端子6Aにバイアス
電圧を印加することによって、出力端子7Aへの高周波
信号の漏れ分をさらに減衰する(シミュレーションでは
入力端子10と出力端子7Aのアイソレーションは4
0.6dBとなる)。
【0026】一方のオン経路(図1の分岐線路15B)
では、アノードバイアス端子18と制御バイアス端子1
7Bとの間に、スイッチング回路20BのPINダイオ
ード1が非導通状態となるようなバイアス電圧を印加す
る。これにより、入力端子10から入力された高周波信
号は、スイッチング回路20BのPINダイオード1を
介して高周波グランド2へ導かれることなくアンプ5B
へと導かれる。このときアンプ5Bの電源バイアス端子
6Bには、スイッチオン/オフ制御回路22からアンプ
5Bが増幅動作するようバイアス電圧が印加されてお
り、高周波信号がアンプ5Bを通過して増幅され出力端
子7Bに現われる。なお、PINダイオード1が非導通
状態のときに持つ寄生容量により高周波グランド2へ高
周波信号が漏れたことで生じた損失と、オフ経路側の回
路16Aへ漏れたことで生じた損失は(シミュレーショ
ンでは入力端子10と接続点13Bの間の損失が1.8
dB)、前記アンプ5Bにおける増幅動作で得られるゲ
インで補われ、総合的には正のゲインが生じる(シミュ
レーションでは入力端子10と出力端子7Bの間のゲイ
ンが4.2dB)。
【0027】以上のスイッチング回路20AのPINダ
イオード1及びスイッチング回路20BのPINダイオ
ード1に対する制御バイアス電圧と、アンプ5A及びア
ンプ5Bに対する電源バイアスは、連動して変えてそれ
ぞれの動作状態を切り替える。具体的には、一方の回路
16のPINダイオード1を導通状態、対応するアンプ
5を非増幅動作状態とし、他方の回路16のPINダイ
オード1は非導通状態、対応するアンプ5は増幅動作状
態とする。PINダイオード1及びアンプ5の動作状態
をこのような組み合わせとなるように、制御バイアス電
圧及びアンプ電源バイアス電圧を対応する端子17、6
に印加することにより、入力端子10から入力した高周
波信号の出力先が出力端子7A又は7Bのどちらか1本
の経路となるよう切り替えることができる。そして、こ
の2種類のバイアス電圧は、スイッチオン/オフ制御回
路22から各端子に印加される所定の制御信号によって
制御できる。
【0028】図2は、伝送線路の特性インピーダンスZ
=50Ωとした場合の図1の各部のインピーダンスとス
イッチング回路の条件の例を示している。ここでは分岐
線路15Aがオン経路、分岐線路15Bがオフ経路であ
り、スイッチング回路20A(オフ)の反射係数1.
0、位相は0゜、スイッチング回路20Bの反射係数は
同じく1.0、位相は180゜である。アンプ5A、5
Bの入力インピーダンスは共に50Ωである。スイッチ
ング回路への入力インピーダンスはオン経路ではほぼ無
限大、オフ経路では、ほぼ0となる。そして、分岐部以
降の2つの経路をみてみると、オフ経路の入力インピー
ダンスは無限大、オン経路の入力インピーダンスは、5
0Ω(ここでは、アンプの入力インピーダンスに等し
い)である。このように、分岐部以降のオフ経路は電気
的に殆ど開放状態(Z≒∽)となり、オン経路のインピ
ーダンスに殆ど影響を与えない。従って、図7に示すよ
うな単一線路側に整合回路を必要としない(シミュレー
ションでは、入力端子からみた反射係数0.05)。な
お、上述の各分岐線路15A、15Bのスイッチング回
路のオン状態とオフ状態の反射係数がともに0.5〜
1.0、オン状態とオフ状態の位相差が180゜±40
゜という条件は、図2の入力端子のVSWR(voltage
standing wave ratio:電圧定在波比)が1.5以下(反
射係数にして0.2以下)を満たす条件である。
【0029】次に、60.5GHzにおいて、厚さ20
0μm、比誘電率9.8のアルミナ基板上に作製したマ
イクロストリップ伝送線路とオン状態の反射係数0.8
7、オフ状態の反射係数0.83、オン状態とオフ状態
での位相差170度を持つPINダイオードと、ゲイン
5.9dB、非増幅動作時のアイソレーション23.1
dBのアンプとを用い、上述の図1の本発明の実施形態
1の回路を構成した場合のシミュレーション結果と、同
等の部品で図6の従来構成1の回路を構成した場合のシ
ミュレーション結果を表1に示す。
【0030】
【表1】基板上に作製したマイクロストリップ伝送線路
とオン状態の反射係数0.87、オフ状態の反射係数
0.83、オン状態とオフ状態での位相差170度を持
つPINダイオードと、ゲイン5.9dB、非増幅動作
時のアイソレーション23.1dBのアンプとを用い、
上述の図1の本発明の実施形態1の回路を構成した場合
のシミュレーション結果と、同等の部品で図6の従来構
成1の回路を構成した場合のシミュレーション結果を表
1に示す。
【0030】
【表1】 表1に示されるように、また、本実施形態1(図1)の
オン経路(端子10−端子7B間)のゲインが+4.2
dBであるのに対し、従来構成1(図6)のオン経路
(端子10−端子7bの間)のゲインが、−2.0dB
であり、損失は6.2dB改善されている。また、本実
施形態1のオフ経路(端子10−端子7A間)のアイソ
レーションが40.6dBであるのに対し、従来構成1
のオフ経路のアイソレーション(端子10−端子7aの
間)が34.4dBであり、アイソレーションが6.2
dB改善されている。すなわち本実施形態により損失の
低減と同時にアイソレーションの増大が両立して図られ
る。
【0031】上記実施形態1では、スイッチング回路と
してPINダイオードを用いた例を示しているが、スイ
ッチング回路全体としてオン状態とオフ状態いずれも反
射係数0.5〜1.0が満たされ、オン状態とオフ状態
の位相差が180度±40度のものであれば、いかなる
スイッチング素子を用いてもかまわない。スイッチング
素子の例として、ショットキーバリアダイオード、FE
T、バリキャップなどが適用可能である。なお、FET
の場合には、図1の接続点13にドレイン、高周波グラ
ンド2にソース、制御バイアス回路3にゲートバイアス
回路を接続し、アノードバイアス回路9を除去した構成
とする。また、バリキャップの場合には、接続点13に
バリキャップの一方の端子、高周波グランド2にバリキ
ャップの他方の端子、制御バイアス回路3にバリキャッ
プのバイアス回路を接続し、アノードバイアス回路9を
除去した構成とする。また、これらのスイッチング素子
に直列または並列にインダクタなどの受動素子を付加接
続してオン状態、オフ状態いずれも反射係数0.5〜
1.0でオン状態とオフ状態の位相差が180度±40
度としたスイッチング回路にも同様の効果がある。
【0032】[実施形態2]実施形態2は、図1に点線
で示すブロック12の外側に配置されているアンプ5
(5A、5B)の接続方向を逆にし、高周波信号の流れ
を実施形態1とは逆にした2切替入力1出力スイッチ回
路である。図3は、この実施形態2の高周波スイッチ回
路について一方の分岐線路をオフ、他方をオンとした場
合の例を示している。なお、図3において上述の図1と
対応する部分には同一の符号を付している。但し、信号
の流れが図1とは逆であり、2つの入力端子は、それぞ
れIN7A、IN7Bとして表し、1つの出力端子はO
UT10として表している。
【0033】図3に示すスイッチ回路においては、各入
力端子IN7(7A、7B)に供給される高周波信号に
対し、オン経路(図3では、分岐線路15B)では、ア
ンプ5Bの増幅動作で高周波信号を増幅し、スイッチン
グ回路20BのPINダイオード1は非導通状態とす
る。また、オフ経路(図3では分岐線路15A)では、
アンプ5Aの非増幅動作で高周波信号を減衰し、さらに
スイッチング回路20AのPINダイオード1を短絡状
態とする。
【0034】このような構成においても、上記実施形態
1と同様、オンの経路では損失を小さくしオフの経路で
はアイソレーションを高くできる。また、実施形態1と
同様に分岐点14よりみたオフ経路は、スイッチング回
路の働きにより電気的に殆んど開放状態にできるので単
一線路側(本実施形態2の分岐点14と出力端子OUT
10との間)に整合回路を必要としない。
【0035】[実施形態3]図4は、この実施形態3に
係る高周波スイッチ回路の例を示している。この実施形
態3の特徴は、実施形態1(図1)のアンプ5Bの接続
方向を逆にしたことである。なお、図4において、図1
と対応する構成には同一符号を付している。但し、図4
において、分岐線路15Aは図1と同様の信号伝搬方向
を持つ線路であるが、分岐線路15Bは、図3と同様
(図1とほぼ反対方向)の信号伝搬方向を持つ線路であ
る。
【0036】実施形態3において、各分岐線路15A、
15B個別の動作は上記実施形態1及び実施形態2と同
様であり、オン経路とオフ経路の切替に伴って、端子1
0を通過する信号の伝搬方向もいれ換わる。この切替は
スイッチオン/オフ制御回路22から各バイアス端子1
8、17A、17B、6A、6Bに供給される制御信号
によって行われている。なお、この実施形態3は、たと
えば同一のアンテナを送信と受信に両用する際の送受切
替スイッチとして応用できる。
【0037】本実施形態3においても各分岐線路にスイ
ッチング回路20とアンプとを接続しており、上述の他
の実施形態と同様に、オンの経路では損失が小さく、オ
フの経路ではアイソレーションを高くすることができ
る。また、実施形態1と同様に、分岐点14よりみたオ
フの経路は電気的に殆んど開放状態にできるので端子1
0と分岐点14との間の単一線路側に整合回路を必要と
しない。
【0038】なお、以上に説明したいずれの実施形態に
おいても、2分岐の高周波スイッチ回路について示した
が、分岐数が3以上でも低損失高アイソレーションの効
果と整合回路を必要としない構成が同様に得られる。
【0039】[実施形態4]図5は、実施形態4に係る
スイッチ回路を示している。この実施形態4は、2切替
入力2切替出力のスイッチ回路であり、実施形態1の2
切替出力のスイッチ回路と実施形態2の2切替入力のス
イッチ回路とを組み合わせた構成を備えている。図5に
おいて、入力側は、2つの入力端子IN7A、IN7B
から供給される信号をそれぞれ伝送する2つの分岐線路
29A、29Bを備え、各分岐線路29(29A、29
B)には、図3と同様に、スイッチング回路24(24
A、24B)、アンプ25(25A、25B)、使用周
波数の約1/4波長の伝送線路28(28A、28B)
が設けられている。
【0040】入力側分岐点14INと出力側分岐点14
OUTとの間は、単一線路からなり、出力側分岐点14
OUTから先の出力側の分岐線路15(15A、15
B)の構成は図1と同一である。また、入力側分岐点1
4INと出力側分岐点14OUTとの間の単一経路に
は、各スイッチング回路20(20A、20B)及び2
4(24A、24B)のPINダイオードのアノードに
バイアス電圧を印加するためのアノードバイアス回路9
が接続されている。また、スイッチオン/オフ制御回路
22は、各スイッチング回路20、24及びアンプ5、
25のそれぞれのバイアス端子に所定の制御信号を供給
してその動作を制御している。
【0041】以上のような構成において、入力端子IN
7Aから入った高周波信号が、分岐線路29Aを経て、
出力端子OUT7A或いは出力端子OUT7Bと伝送さ
れるか、入力端子IN7Bから入った高周波信号が、分
岐線路29Bを経て、出力端子OUT7A或いは出力端
子OUT7Bと伝送されるかの計4通りの経路選択が可
能となる。そして、スイッチオン/オフ制御回路22か
らの制御信号に基づいて選択されるオン経路については
低損失で、オフ経路については高いアイソレーションと
することができ、高周波スイッチ回路全体として損失を
低減し、アイソレーションを向上し、かつ整合回路を不
要とすることができる。
【0042】なお、入力側、出力側共に3分岐以上で
も、低損失高アイソレーションの効果と整合回路を必要
としない構成が同様に得られる。
【0043】
【発明の効果】分岐したそれぞれの分岐線路に使用周波
数の約1/4波長の各伝送線路と、スイッチング回路、
さらにアンプを設け、スイッチング回路と、アンプの動
作(アンプ電源バイアス電圧)とを制御して、各分岐線
路での信号の伝送のオン/オフを行うことにより、オン
経路における低損失特性と、オフ経路の高アイソレーシ
ョン特性を両立することが可能となる。
【0044】また、スイッチング回路として、オン状態
とオフ状態の反射係数がいずれも0.5〜1.0でオン
状態とオフ状態の位相差が180度±40度の範囲内の
ものを使用すれば、単一線路側の整合回路をなくすこと
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1に係る高周波スイッチ回
路の構成を示す図である。
【図2】 図1の各部のインピーダンスとスイッチング
回路の条件例を示す図である。
【図3】 実施形態2に係る高周波スイッチ回路の構成
を示す図である。
【図4】 実施形態3に係る高周波スイッチ回路の構成
を示す図である。
【図5】 実施形態4に係る高周波スイッチ回路の構成
を示す図である。
【図6】 従来のスイッチ回路の構成を示す図である。
【図7】 従来構成から考えられる多出力型のスイッチ
回路の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 PINダイオード、2 高周波グランド、3 制御
バイアス回路、5,5A,5B アンプ、7,7A,7
B 出力端子、9 アノードバイアス回路、10 入力
端子、12 ブロック、14 分岐点、15,15A,
15B 分岐線路、20,20A,20B スイッチン
グ回路、22 スイッチオン/オフ制御回路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分岐点から分かれた複数の分岐線路のそ
    れぞれに、 使用周波数の約1/4波長の伝送線路と、 前記伝送線路の一端に接続され、所定の制御信号に基づ
    いてオン/オフ動作をして前記伝送線路とグランドとの
    間の短絡/遮断状態を切り替えるスイッチング回路と、 前記伝送線路と前記スイッチング回路との接続点と、入
    力端子又は出力端子との間に接続され、アンプ電源バイ
    アスとして供給される所定の制御信号に基づいてオン/
    オフ動作して分岐線路上の高周波信号を増幅又は非増幅
    するアンプと、を備え、 前記複数の分岐線路の内のいずれかの分岐線路の前記ス
    イッチング回路を遮断状態としかつ同線路の前記アンプ
    を増幅状態とすると共に、前記複数の分岐線路の内の残
    りの分岐線路の前記スイッチング回路を短絡状態としか
    つ同線路の前記アンプを非増幅状態とする高周波スイッ
    チ回路。
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