JPH11178813A - グルコース濃度の定量方法及びその装置 - Google Patents
グルコース濃度の定量方法及びその装置Info
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- JPH11178813A JPH11178813A JP35384597A JP35384597A JPH11178813A JP H11178813 A JPH11178813 A JP H11178813A JP 35384597 A JP35384597 A JP 35384597A JP 35384597 A JP35384597 A JP 35384597A JP H11178813 A JPH11178813 A JP H11178813A
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- Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 外乱要因を考慮して精度よくグルコース濃度
の定量分析を行う。 【解決手段】 近赤外領域における光の吸収を利用して
生体組織中あるいは体液中のグルコース濃度の定量を行
う。近赤外光として800〜1100nmの波長範囲の
ものを用いる。また、グルコース分子のCH基由来の吸
収を測定するための第1の波長域と、生体成分のOH基
由来の吸収を測定するための第2の波長域と、生体成分
のNH基由来の吸収を測定するための第3の波長域の少
なくとも3つの波長域における測定結果に基づいてグル
コースの定量を行う。
の定量分析を行う。 【解決手段】 近赤外領域における光の吸収を利用して
生体組織中あるいは体液中のグルコース濃度の定量を行
う。近赤外光として800〜1100nmの波長範囲の
ものを用いる。また、グルコース分子のCH基由来の吸
収を測定するための第1の波長域と、生体成分のOH基
由来の吸収を測定するための第2の波長域と、生体成分
のNH基由来の吸収を測定するための第3の波長域の少
なくとも3つの波長域における測定結果に基づいてグル
コースの定量を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、健康管理や疾病の
治療のため生体組織中のグルコース濃度、あるいは血
液、血清、血漿、細胞液、唾液、涙、汗、尿などの体液
中のグルコースの濃度を測定する定量方法及びその装置
に関するものであり、特に、近赤外領域における分光分
析手法を用いるグルコース濃度の定量方法及びその装置
に関するものである。
治療のため生体組織中のグルコース濃度、あるいは血
液、血清、血漿、細胞液、唾液、涙、汗、尿などの体液
中のグルコースの濃度を測定する定量方法及びその装置
に関するものであり、特に、近赤外領域における分光分
析手法を用いるグルコース濃度の定量方法及びその装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近赤外分光分析は、試料に特別な操作を
行う必要がなく、非破壊で迅速な計測ができることか
ら、近年、農業や食品、石油化学をはじめ様々な分野で
利用されるようになっている。近赤外領域での分光分析
は、中赤外領域における分光分析と比較すると、一般に ・近赤外領域では水の吸収スペクトルが小さいので中赤
外領域では難しい水溶液系の分析が可能である ・生体を透過する能力が高い ・測定に際して特別な試料を調製する必要がない場合が
多い といった長所を有する反面、中赤外領域での分析が分子
の基準振動に由来する吸収をとらえるのに対して、近赤
外領域では分子振動の非調和性に起因して観察される基
準振動の倍音または結合音をとらえることになる上に、
近赤外領域での吸収は水素原子が関与するCH基、OH
基、NH基のような非調和性の大きい分子振動により生
じるものであることから、 ・信号レベルが中赤外領域と比較して100分の1程度
と小さい ・CH基、OH基、NH基は生体において普遍的な存在
であり、この分子結合の信号をとらえることになるの
で、吸収ピークの帰属が明確でないことが多い いった短所がある。この短所のために、近赤外領域での
定量あるいは定性分析を行う場合、中赤外における分析
のようにピーク位置やピーク高さによる分析手法では正
確な分析を行うことが難しい。
行う必要がなく、非破壊で迅速な計測ができることか
ら、近年、農業や食品、石油化学をはじめ様々な分野で
利用されるようになっている。近赤外領域での分光分析
は、中赤外領域における分光分析と比較すると、一般に ・近赤外領域では水の吸収スペクトルが小さいので中赤
外領域では難しい水溶液系の分析が可能である ・生体を透過する能力が高い ・測定に際して特別な試料を調製する必要がない場合が
多い といった長所を有する反面、中赤外領域での分析が分子
の基準振動に由来する吸収をとらえるのに対して、近赤
外領域では分子振動の非調和性に起因して観察される基
準振動の倍音または結合音をとらえることになる上に、
近赤外領域での吸収は水素原子が関与するCH基、OH
基、NH基のような非調和性の大きい分子振動により生
じるものであることから、 ・信号レベルが中赤外領域と比較して100分の1程度
と小さい ・CH基、OH基、NH基は生体において普遍的な存在
であり、この分子結合の信号をとらえることになるの
で、吸収ピークの帰属が明確でないことが多い いった短所がある。この短所のために、近赤外領域での
定量あるいは定性分析を行う場合、中赤外における分析
のようにピーク位置やピーク高さによる分析手法では正
確な分析を行うことが難しい。
【0003】この問題を解決するために、近年、測定ス
ペクトルを統計解析手法、たとえば、線形重回帰分析
(MLR)、主成分回帰分析、PLS回帰分析といった
多変量解析手法を用いて分析する手法、いわゆるケモメ
トリクスと呼ばれる手法が用いられている。この手法は
パーソナルコンピュータの発達とともに急速に普及して
きた分析手法であり、数値解析を利用した統計的手法に
より近赤外領域でのSN比の小さい吸収信号でも実用に
供する定量・定性分析が可能となる。このような背景を
もとに、近赤外光を用いた生体中のグルコース濃度の定
量が近年非常に注目されている。この場合、採血を必要
としない非侵襲的な定量が可能となる。
ペクトルを統計解析手法、たとえば、線形重回帰分析
(MLR)、主成分回帰分析、PLS回帰分析といった
多変量解析手法を用いて分析する手法、いわゆるケモメ
トリクスと呼ばれる手法が用いられている。この手法は
パーソナルコンピュータの発達とともに急速に普及して
きた分析手法であり、数値解析を利用した統計的手法に
より近赤外領域でのSN比の小さい吸収信号でも実用に
供する定量・定性分析が可能となる。このような背景を
もとに、近赤外光を用いた生体中のグルコース濃度の定
量が近年非常に注目されている。この場合、採血を必要
としない非侵襲的な定量が可能となる。
【0004】本発明においては、1100nm以下の近
赤外光を利用して生体中のグルコース濃度を測定するの
であるが、この波長域の近赤外光を用いてグルコース濃
度を定量するものとして、米国特許第5,028,78
7号明細書に示されたものがある。ここでは600nm
から1100nmの範囲でグルコースを定量する手法が
示されており、実施例には980±Xnmとなる2波長
を用いてグルコースを定量する例が示されている。具体
的には945nmと1015nm(つまりX=35)を
利用した手法が示されている。ここで重要な意味を持つ
980nmは、水の第2倍音の吸収ピークを示す波長で
あるので、この実施例では水の吸収ピークを挟んで選択
した2波長を利用してグルコースの定量を実施している
ことになる。945nmと1015nmの選択理由とし
てグルコース濃度と良い相関が得られることが示されて
いる。
赤外光を利用して生体中のグルコース濃度を測定するの
であるが、この波長域の近赤外光を用いてグルコース濃
度を定量するものとして、米国特許第5,028,78
7号明細書に示されたものがある。ここでは600nm
から1100nmの範囲でグルコースを定量する手法が
示されており、実施例には980±Xnmとなる2波長
を用いてグルコースを定量する例が示されている。具体
的には945nmと1015nm(つまりX=35)を
利用した手法が示されている。ここで重要な意味を持つ
980nmは、水の第2倍音の吸収ピークを示す波長で
あるので、この実施例では水の吸収ピークを挟んで選択
した2波長を利用してグルコースの定量を実施している
ことになる。945nmと1015nmの選択理由とし
てグルコース濃度と良い相関が得られることが示されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】つまり参照光に対する
グルコース分子による吸収で生体中のグルコース濃度の
定量を行おうというものであるが、近赤外領域での吸収
スペクトルは、上述のようにOH基、NH基、CH基の
ような生体成分が基本的に持っている分子によって生じ
ること、またピークが不明瞭なブロード状態で吸収が観
察されることから、ある波長における吸収信号は程度の
差はあるものの様々な生体成分の吸収が重畳していると
考えるべきである。たとえば、グルコースのOH基やC
H基に由来する吸収領域は、他の生体成分による吸収に
重畳して存在する。そのためグルコースの定量はグルコ
ース以外の生体成分の影響や温度、散乱、光路長等の外
乱成分の影響を考えなければ成立し得ないといえる。大
きな外乱成分となる生体組織あるいは体液中の蛋白成分
や脂肪成分の影響を近赤外スペクトルと関連づけて理解
しなくてはならない。
グルコース分子による吸収で生体中のグルコース濃度の
定量を行おうというものであるが、近赤外領域での吸収
スペクトルは、上述のようにOH基、NH基、CH基の
ような生体成分が基本的に持っている分子によって生じ
ること、またピークが不明瞭なブロード状態で吸収が観
察されることから、ある波長における吸収信号は程度の
差はあるものの様々な生体成分の吸収が重畳していると
考えるべきである。たとえば、グルコースのOH基やC
H基に由来する吸収領域は、他の生体成分による吸収に
重畳して存在する。そのためグルコースの定量はグルコ
ース以外の生体成分の影響や温度、散乱、光路長等の外
乱成分の影響を考えなければ成立し得ないといえる。大
きな外乱成分となる生体組織あるいは体液中の蛋白成分
や脂肪成分の影響を近赤外スペクトルと関連づけて理解
しなくてはならない。
【0006】本発明は、このような知見に基づき、生体
組織や体液のような刻々と変動する生体成分中のグルコ
ース濃度の定量に際して、上記のような外乱要因の考慮
を行うことで精度よくグルコース濃度の定量分析を行う
ことができる定量方法及びその装置を提供するものであ
る。
組織や体液のような刻々と変動する生体成分中のグルコ
ース濃度の定量に際して、上記のような外乱要因の考慮
を行うことで精度よくグルコース濃度の定量分析を行う
ことができる定量方法及びその装置を提供するものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】しかして本発明に係るグ
ルコース濃度の定量方法は、近赤外領域における光の吸
収を利用した生体組織中あるいは体液中のグルコース濃
度の定量方法であり、近赤外光として800〜1100
nmの波長範囲のものを用いるとともに、グルコース分
子のCH基由来の吸収を測定するための第1の波長域
と、生体成分のOH基由来の吸収を測定するための第2
の波長域と、生体成分のNH基由来の吸収を測定するた
めの第3の波長域の少なくとも3つの波長域における測
定結果に基づいてグルコースの定量を行うことに特徴を
有している。
ルコース濃度の定量方法は、近赤外領域における光の吸
収を利用した生体組織中あるいは体液中のグルコース濃
度の定量方法であり、近赤外光として800〜1100
nmの波長範囲のものを用いるとともに、グルコース分
子のCH基由来の吸収を測定するための第1の波長域
と、生体成分のOH基由来の吸収を測定するための第2
の波長域と、生体成分のNH基由来の吸収を測定するた
めの第3の波長域の少なくとも3つの波長域における測
定結果に基づいてグルコースの定量を行うことに特徴を
有している。
【0008】上記の第1の波長域として900nmから
945nmの波長帯を、第2の波長域として940nm
から1005nmの波長帯を、第3の波長域として10
00nmから1055nmの波長帯を用いることが好ま
しく、殊に第1の波長域全域もしくは第1の波長域から
少なくとも1波長を用い、第2波長域全域もしくは第2
の波長域から少なくとも2波長を用い、第3の波長域か
ら少なくとも1波長を用いることが好ましい。
945nmの波長帯を、第2の波長域として940nm
から1005nmの波長帯を、第3の波長域として10
00nmから1055nmの波長帯を用いることが好ま
しく、殊に第1の波長域全域もしくは第1の波長域から
少なくとも1波長を用い、第2波長域全域もしくは第2
の波長域から少なくとも2波長を用い、第3の波長域か
ら少なくとも1波長を用いることが好ましい。
【0009】また、第1の波長域として925±20n
mの波長帯を、第2の波長域として955±15nmと
980±15nmの2つの波長帯のうちの少なくとも一
つを、第3の波長域として1025±30nmの波長帯
を用いるとともに、第1の波長域全域もしくは第1の波
長域から少なくとも1波長を用い、第2の波長域の2つ
の波長帯のうちの少なくとも一方もしくは両波長帯から
夫々少なくとも1波長を用い、第3の波長域全域もしく
は第3の波長域から少なくとも1波長を用いるものとし
てもよい。
mの波長帯を、第2の波長域として955±15nmと
980±15nmの2つの波長帯のうちの少なくとも一
つを、第3の波長域として1025±30nmの波長帯
を用いるとともに、第1の波長域全域もしくは第1の波
長域から少なくとも1波長を用い、第2の波長域の2つ
の波長帯のうちの少なくとも一方もしくは両波長帯から
夫々少なくとも1波長を用い、第3の波長域全域もしく
は第3の波長域から少なくとも1波長を用いるものとし
てもよい。
【0010】そして本発明に係るグルコース濃度の定量
装置は、近赤外光源と、近赤外光を検出するシリコンフ
ォトダイオードからなる検出手段と、前記近赤外光源か
ら発する近赤外光を生体組織あるいは体液に導入し、前
記生体組織あるいは体液を透過あるいは拡散反射した近
赤外光を前記検出手段に誘導する誘導手投と、前記検出
手段で得られる信号を演算してグルコース濃度に変換す
る演算手投とからなり、上記検出手段はグルコース分子
のCH基由来の吸収を測定するための波長域と、生体成
分のOH基由来の吸収を測定するための波長域と、生体
成分のNH基由来の吸収を測定するための波長域の少な
くとも3つの波長域の近赤外光を検出するものであるこ
とに特徴を有している。
装置は、近赤外光源と、近赤外光を検出するシリコンフ
ォトダイオードからなる検出手段と、前記近赤外光源か
ら発する近赤外光を生体組織あるいは体液に導入し、前
記生体組織あるいは体液を透過あるいは拡散反射した近
赤外光を前記検出手段に誘導する誘導手投と、前記検出
手段で得られる信号を演算してグルコース濃度に変換す
る演算手投とからなり、上記検出手段はグルコース分子
のCH基由来の吸収を測定するための波長域と、生体成
分のOH基由来の吸収を測定するための波長域と、生体
成分のNH基由来の吸収を測定するための波長域の少な
くとも3つの波長域の近赤外光を検出するものであるこ
とに特徴を有している。
【0011】
【発明の実施の形態】前述のように、生体組織あるいは
体液中のグルコース成分の定量を行うにあたっては、生
体組織中あるいは体液中における生体成分の状態および
それに起因する近赤外光の吸収変化を把握する必要があ
る。生体中のグルコース定量を行うにあたっての現象認
識を以下に述べる。近赤外領域での吸収は主に、CH
基、OH基、NH基によるもので、その他にC−N,C
−0,C=O基あるいはSH,PH基が観測されるが、
生体中においてもOH,CH,NH基の吸収を中心に考
えればよい。
体液中のグルコース成分の定量を行うにあたっては、生
体組織中あるいは体液中における生体成分の状態および
それに起因する近赤外光の吸収変化を把握する必要があ
る。生体中のグルコース定量を行うにあたっての現象認
識を以下に述べる。近赤外領域での吸収は主に、CH
基、OH基、NH基によるもので、その他にC−N,C
−0,C=O基あるいはSH,PH基が観測されるが、
生体中においてもOH,CH,NH基の吸収を中心に考
えればよい。
【0012】また、近赤外分光分析による物質の定性あ
るいは定量についてどの波長を用いるかについては、被
測定物の特性、目的とする定量物質のシグナルの大き
さ、光源の光の強さ、受光素子の特性などを考慮して総
合的に判断することになるが、グルコースの定量に際し
ては、生体に存在する蛋白質、脂質、水等の物質と比較
して特異的な吸収を有する波長の吸収信号を用いて行え
ばよいことは自明であり、前述した従来技術もその考え
に立脚しているが、近赤外領域に受光特性を有する受光
素子を考えると、価格、安定性、感度に優れたシリコン
(Si)受光素子を用いることが製品の高性能化及び低
価格化につながるが、シリコン受光素子を検出器として
用いる場合、1100nmが受光限界となる。従って、
第2倍音領域の一部と第3倍音領域が受光範囲となる。
るいは定量についてどの波長を用いるかについては、被
測定物の特性、目的とする定量物質のシグナルの大き
さ、光源の光の強さ、受光素子の特性などを考慮して総
合的に判断することになるが、グルコースの定量に際し
ては、生体に存在する蛋白質、脂質、水等の物質と比較
して特異的な吸収を有する波長の吸収信号を用いて行え
ばよいことは自明であり、前述した従来技術もその考え
に立脚しているが、近赤外領域に受光特性を有する受光
素子を考えると、価格、安定性、感度に優れたシリコン
(Si)受光素子を用いることが製品の高性能化及び低
価格化につながるが、シリコン受光素子を検出器として
用いる場合、1100nmが受光限界となる。従って、
第2倍音領域の一部と第3倍音領域が受光範囲となる。
【0013】ここにおいて、実際にシリコン受光素子を
用いた分光分析を行うと、第3倍音領域のみからOH
基、CH基、NH基の各吸収波長あるいは波長帯を選択
するよりも、吸収シグナルとしてのSN比の高い第2倍
音領域に属する信号と第3倍音領域に属する信号とを組
み合わせる方が精度よい定量ができることがわかった。
この場合、950nmから1100nmの第2倍音領域
に属する波長のシグナルと950nm以下の第3倍音領
域に属する波長シグナルを組み合わせる訳であるが、特
に第2倍音領域に属する波長あるいは波長帯として生体
成分分子のNH基由来の吸収を示す1000nmから1
055nmの波長域と、生体成分分子のOH基由来の吸
収を示す940nmから1005nmの波長域とを用
い、第3倍音領域に属する波長あるいは波長帯としてグ
ルコース分子のCH基由来の吸収を示す900nmから
945nmの波長域を用いることで精度よい定量分析が
できることがわかった。
用いた分光分析を行うと、第3倍音領域のみからOH
基、CH基、NH基の各吸収波長あるいは波長帯を選択
するよりも、吸収シグナルとしてのSN比の高い第2倍
音領域に属する信号と第3倍音領域に属する信号とを組
み合わせる方が精度よい定量ができることがわかった。
この場合、950nmから1100nmの第2倍音領域
に属する波長のシグナルと950nm以下の第3倍音領
域に属する波長シグナルを組み合わせる訳であるが、特
に第2倍音領域に属する波長あるいは波長帯として生体
成分分子のNH基由来の吸収を示す1000nmから1
055nmの波長域と、生体成分分子のOH基由来の吸
収を示す940nmから1005nmの波長域とを用
い、第3倍音領域に属する波長あるいは波長帯としてグ
ルコース分子のCH基由来の吸収を示す900nmから
945nmの波長域を用いることで精度よい定量分析が
できることがわかった。
【0014】さらに前記波長では生体成分分子のOH基
由来の吸収を示す940nmから1005nmの波長領
域から少なくとも2波長あるいは1波長帯を選択する必
要があり、前記波長あるいは波長帯の選択は、955±
15nmおよび980±15nmの両波長帯のうちの一
方もしくは両波長帯から夫々少なくとも1波長を選択し
た少なくとも2波長とするのが好ましい。これは分析を
行う生体成分の−OH分子の状態を見るために必要な波
長であり、生体成分中の水分子が他の生体成分との相互
作用、たとえば溶解や水素結合の状態を見ることで、生
体水分中に溶解している生体成分の情報を推定するので
ある。また、生体成分分子のNH基由来の吸収を示す波
長はグルコース以外の生体成分の情報が得られ、NH基
由来の吸収を示す波長としては1025±30nmの波
長帯またはこの帯域より選択した少なくともl波長が適
しており、CH基由来の吸収を示す波長はグルコースを
含む生体成分の情報が得られ、CH基由来の吸収を示す
波長としては925±20nmの波長帯またはこの帯域
より選択した少なくともl波長が適している。
由来の吸収を示す940nmから1005nmの波長領
域から少なくとも2波長あるいは1波長帯を選択する必
要があり、前記波長あるいは波長帯の選択は、955±
15nmおよび980±15nmの両波長帯のうちの一
方もしくは両波長帯から夫々少なくとも1波長を選択し
た少なくとも2波長とするのが好ましい。これは分析を
行う生体成分の−OH分子の状態を見るために必要な波
長であり、生体成分中の水分子が他の生体成分との相互
作用、たとえば溶解や水素結合の状態を見ることで、生
体水分中に溶解している生体成分の情報を推定するので
ある。また、生体成分分子のNH基由来の吸収を示す波
長はグルコース以外の生体成分の情報が得られ、NH基
由来の吸収を示す波長としては1025±30nmの波
長帯またはこの帯域より選択した少なくともl波長が適
しており、CH基由来の吸収を示す波長はグルコースを
含む生体成分の情報が得られ、CH基由来の吸収を示す
波長としては925±20nmの波長帯またはこの帯域
より選択した少なくともl波長が適している。
【0015】外乱成分の影響を考察するために牛血清中
のグルコース、アルブミン、水の3成分を人為的に変動
させた系での実験をシリコン受光素子を利用し700n
mから1100nmの波長範囲で行った。つまり、アル
ブミンを外乱成分としてグルコース濃度の定量実験を行
った。 −実験−(グルコース−アルブミン−水変動系) 牛血清80mlに対してグルコースを蒸留水に溶解させ
た水溶液を5ml、アルブミンを蒸留水に溶解させた水
溶液をl5ml添加し試料を作成した。試料は試料中の
グルコース濃度が30mg/dl、80mg/dl,1
30mg/dl、230mg/dl、430mg/d
l,830mg/dlの6水準であり、アルブミン濃度
が2.2g/dl、2.8g/dl,3.4g/dl、
4.6g/dl,5.8g/dlの5水準であり、グル
コース濃度6水準×アルブミン濃度5水準=30種類の
組合せから、13種類の組合せをピックアップし試料を
作成した。試料はその調製方法からもわかるように、グ
ルコースとアルブミンと水の3成分のみが変動するよう
に調整されている。スペクトル測定は1cm厚のガラス
製セルに試料を入れ、ニコレー(Nicolet)製マ
グナ850(Magna850)のFT−IRを用い、
加算平均128回、レゾルーション16、検出器Si、
白色光源の条件で行った。なお、1試料につき5回ずつ
スペクトル測定を行ったので、13試料×5回測定=6
5のスペクトルデータが得られた。リファレンス信号の
測定は試料のスペクトル測定に先立ち行い、FT−IR
内のメモリに保存されたリファレンス信号で測定した吸
収信号を吸光度に変換して得たスペクトルデータを多変
量解析ソフトウェアUnscrambler6.1(C
amo社Norway)を用いPLS回帰分析を行っ
た。PLS回帰分析に用いた波長範囲は900nmから
1100nmである。
のグルコース、アルブミン、水の3成分を人為的に変動
させた系での実験をシリコン受光素子を利用し700n
mから1100nmの波長範囲で行った。つまり、アル
ブミンを外乱成分としてグルコース濃度の定量実験を行
った。 −実験−(グルコース−アルブミン−水変動系) 牛血清80mlに対してグルコースを蒸留水に溶解させ
た水溶液を5ml、アルブミンを蒸留水に溶解させた水
溶液をl5ml添加し試料を作成した。試料は試料中の
グルコース濃度が30mg/dl、80mg/dl,1
30mg/dl、230mg/dl、430mg/d
l,830mg/dlの6水準であり、アルブミン濃度
が2.2g/dl、2.8g/dl,3.4g/dl、
4.6g/dl,5.8g/dlの5水準であり、グル
コース濃度6水準×アルブミン濃度5水準=30種類の
組合せから、13種類の組合せをピックアップし試料を
作成した。試料はその調製方法からもわかるように、グ
ルコースとアルブミンと水の3成分のみが変動するよう
に調整されている。スペクトル測定は1cm厚のガラス
製セルに試料を入れ、ニコレー(Nicolet)製マ
グナ850(Magna850)のFT−IRを用い、
加算平均128回、レゾルーション16、検出器Si、
白色光源の条件で行った。なお、1試料につき5回ずつ
スペクトル測定を行ったので、13試料×5回測定=6
5のスペクトルデータが得られた。リファレンス信号の
測定は試料のスペクトル測定に先立ち行い、FT−IR
内のメモリに保存されたリファレンス信号で測定した吸
収信号を吸光度に変換して得たスペクトルデータを多変
量解析ソフトウェアUnscrambler6.1(C
amo社Norway)を用いPLS回帰分析を行っ
た。PLS回帰分析に用いた波長範囲は900nmから
1100nmである。
【0016】外乱成分としてアルブミンを選択した理由
は、血液中に存在するもっとも一般的なタンパク成分で
あることに加えて、生体を構成するタンパク成分の特性
を推定する情報が得られると考えられるからである。実
験でのグルコース定量の結果は主成分数5での推定で、
検量線作成(calibration)の相関係数0.
990であった。
は、血液中に存在するもっとも一般的なタンパク成分で
あることに加えて、生体を構成するタンパク成分の特性
を推定する情報が得られると考えられるからである。実
験でのグルコース定量の結果は主成分数5での推定で、
検量線作成(calibration)の相関係数0.
990であった。
【0017】図2に第5主成分までを利用した回帰係数
を示す。アルブミン分子のNH基に由来する1020n
m付近の負のピーク、グルコース分子のCH基に由来す
る935nm付近の正のピーク、水分子のOH基に由来
する955nm付近の負のピークと980nm付近の正
のピークからグルコース濃度が定量が行われている様子
をうかがうことができる。
を示す。アルブミン分子のNH基に由来する1020n
m付近の負のピーク、グルコース分子のCH基に由来す
る935nm付近の正のピーク、水分子のOH基に由来
する955nm付近の負のピークと980nm付近の正
のピークからグルコース濃度が定量が行われている様子
をうかがうことができる。
【0018】また、700nmから1100nmの波長
領域での外乱変動を付与したグルコース定量実験結果よ
り、生体中でのグルコース濃度は、外乱成分が水に溶解
することにより生じる水のOH基由来の吸収スペクトル
の変化に着目することが信頼性が高く、精度のよい計測
手法を確立するために重要であることがわかった。定量
分析に利用する水のOH基の吸収スペクトル変化は94
0nmから1005nmの波長領域から選択する少なく
とも2波長あるいは1波長帯を利用する必要があり、前
記波長あるいは波長帯の選択は、955±15nmおよ
び980±15nmの両波長帯よりそれぞれ少なくとも
l波長選択した少なくとも2波長あるいは少なくとも1
波長帯であれば良好な測定精度が得られる。また、外乱
の把握として生体成分に多く含まれるNH基が、グルコ
ースの把握のためにCH基の吸収を把握する必要があ
る。すなわち、生体組織あるいは体液中のグルコース濃
度の定量にはNH基、OH基、CH基の吸収を含む波長
領域で行う必要がある。
領域での外乱変動を付与したグルコース定量実験結果よ
り、生体中でのグルコース濃度は、外乱成分が水に溶解
することにより生じる水のOH基由来の吸収スペクトル
の変化に着目することが信頼性が高く、精度のよい計測
手法を確立するために重要であることがわかった。定量
分析に利用する水のOH基の吸収スペクトル変化は94
0nmから1005nmの波長領域から選択する少なく
とも2波長あるいは1波長帯を利用する必要があり、前
記波長あるいは波長帯の選択は、955±15nmおよ
び980±15nmの両波長帯よりそれぞれ少なくとも
l波長選択した少なくとも2波長あるいは少なくとも1
波長帯であれば良好な測定精度が得られる。また、外乱
の把握として生体成分に多く含まれるNH基が、グルコ
ースの把握のためにCH基の吸収を把握する必要があ
る。すなわち、生体組織あるいは体液中のグルコース濃
度の定量にはNH基、OH基、CH基の吸収を含む波長
領域で行う必要がある。
【0019】定量分析には各波長域毎に解析を行うよう
にする方が良いが、利用する波長での最大、最小値を利
用した変動の規格化を行えば複数の高調波領域にまたが
る吸収信号も同列に利用できる。また多波長成分を含む
光あるいは単色光を被測定物に照射し、その反射光ある
いは透過光を検出することによってグルコース濃度の定
量を行うことができるが、この場合は被測定物に到達す
る前か反射あるいは透過した後に分光操作を行う必要が
あり、この分光操作には、干渉フィルター、回折格子、
フーリエ変換方式の分光分析装置(FT−IR)などを
用いることができる。
にする方が良いが、利用する波長での最大、最小値を利
用した変動の規格化を行えば複数の高調波領域にまたが
る吸収信号も同列に利用できる。また多波長成分を含む
光あるいは単色光を被測定物に照射し、その反射光ある
いは透過光を検出することによってグルコース濃度の定
量を行うことができるが、この場合は被測定物に到達す
る前か反射あるいは透過した後に分光操作を行う必要が
あり、この分光操作には、干渉フィルター、回折格子、
フーリエ変換方式の分光分析装置(FT−IR)などを
用いることができる。
【0020】以下に本発明におけるグルコース濃度の定
量装置についてのべると、図1はその実施の形態の一例
を示しており、150Wのハロゲンランプからなる光源
l、該光源lからの光を皮膚組織に伝えるとともに皮膚
組織の透過光をフラットフィールド型回折格子を収めた
回折格子ユニット2に伝える光ファイババンドル4,回
折格子ユニット2で分光された光を受光するアレイ型受
光素子ユニット5,前記受光素子ユニット5からの信号
をもとに数値解析を行いグルコース濃度の定量を行う演
算ユニット6から構成される。図中3はスリット、7は
レンズ、8は反射鏡、9はA/D変換部、10は上記光
ファイババンドル4において発光側と受光側の両光ファ
イバが並んで、あるいは対向して配設された測定部であ
る。
量装置についてのべると、図1はその実施の形態の一例
を示しており、150Wのハロゲンランプからなる光源
l、該光源lからの光を皮膚組織に伝えるとともに皮膚
組織の透過光をフラットフィールド型回折格子を収めた
回折格子ユニット2に伝える光ファイババンドル4,回
折格子ユニット2で分光された光を受光するアレイ型受
光素子ユニット5,前記受光素子ユニット5からの信号
をもとに数値解析を行いグルコース濃度の定量を行う演
算ユニット6から構成される。図中3はスリット、7は
レンズ、8は反射鏡、9はA/D変換部、10は上記光
ファイババンドル4において発光側と受光側の両光ファ
イバが並んで、あるいは対向して配設された測定部であ
る。
【0021】前記受光素子ユニット5は常温での受光感
度域が0.4〜1.1μmのSi受光素子を直線状に2
56素子並べたものとして形成されたアレイ型フォトダ
イオードで、受光信号はA/D変換ボード9で16ビッ
ト精度でAD変換され、パーソナルコンピュータからな
る演算ユニット6で記録される。前記演算ユニット6で
行われるグルコース濃度定量は0.8μm〜1.1μm
の近赤外領域に属する吸光スペクトルを利用して行われ
る。検量式は予め本実施例の分析装置を用いた実験より
得られ、複数の被験者の皮膚組織から測定した吸光スペ
クトルを説明変量とし、実測した真皮細胞液中のグルコ
ース濃度を目的変量としてPLS回帰分析することによ
り求めている。近赤外光の光源1としては本発明は比較
的狭い波長範囲でグルコースの定量が可能であること、
また、場合によっては数点の波長でグルコースの定量が
可能であることから、ハロゲンランプや発光ダイオード
(LED)が適している。
度域が0.4〜1.1μmのSi受光素子を直線状に2
56素子並べたものとして形成されたアレイ型フォトダ
イオードで、受光信号はA/D変換ボード9で16ビッ
ト精度でAD変換され、パーソナルコンピュータからな
る演算ユニット6で記録される。前記演算ユニット6で
行われるグルコース濃度定量は0.8μm〜1.1μm
の近赤外領域に属する吸光スペクトルを利用して行われ
る。検量式は予め本実施例の分析装置を用いた実験より
得られ、複数の被験者の皮膚組織から測定した吸光スペ
クトルを説明変量とし、実測した真皮細胞液中のグルコ
ース濃度を目的変量としてPLS回帰分析することによ
り求めている。近赤外光の光源1としては本発明は比較
的狭い波長範囲でグルコースの定量が可能であること、
また、場合によっては数点の波長でグルコースの定量が
可能であることから、ハロゲンランプや発光ダイオード
(LED)が適している。
【0022】なお、光源1として発光ダイオードを用い
る場合、発光ダイオードの特性によっては分光手段を用
いる必要のない場合も存在する。本発明が属するような
近赤外光での吸収の測定では、半値幅を比較的大きく設
定できるからであり、干渉フィルター等の分光手段を用
いる必要のない発光ダイオードを作製することは比較的
容易である。分光手段が必要な場合、前述のように様々
な分光手段を用いることが可能であるが比較的大きな半
値幅を設定する場合は干渉フィルターを利用するのがよ
い。
る場合、発光ダイオードの特性によっては分光手段を用
いる必要のない場合も存在する。本発明が属するような
近赤外光での吸収の測定では、半値幅を比較的大きく設
定できるからであり、干渉フィルター等の分光手段を用
いる必要のない発光ダイオードを作製することは比較的
容易である。分光手段が必要な場合、前述のように様々
な分光手段を用いることが可能であるが比較的大きな半
値幅を設定する場合は干渉フィルターを利用するのがよ
い。
【0023】本発明により非侵襲的に生体のグルコース
濃度の定量を行う場合の測定部位は、0.5〜2cm程
度の光路長が設定できる部位、たとえば耳朶、指、唇等
の生体組織11を透過により測定することが適してい
る。また、拡散反射を利用した測定では体表面の多くの
部位での測定が可能である。拡散反射を利用した測定で
は受発光プローブ間隔を少なくとも0.5cm以上、好
ましくは1cm程度離して計測を行う。
濃度の定量を行う場合の測定部位は、0.5〜2cm程
度の光路長が設定できる部位、たとえば耳朶、指、唇等
の生体組織11を透過により測定することが適してい
る。また、拡散反射を利用した測定では体表面の多くの
部位での測定が可能である。拡散反射を利用した測定で
は受発光プローブ間隔を少なくとも0.5cm以上、好
ましくは1cm程度離して計測を行う。
【0024】生体中のグルコース濃度の測定、特に生体
組織中のグルコース濃度の定量を正確に行うことは、生
体中でのグルコースの状態と外乱成分の影響を近赤外領
域での吸収信号として把握したソフトウェア、再現性の
高い正確な吸収スペクトルを測定可能にするハードウェ
ア、医学的見地にたった安定な測定部位の選定等、多く
の最適な要因を結びつけてはじめて可能となる。
組織中のグルコース濃度の定量を正確に行うことは、生
体中でのグルコースの状態と外乱成分の影響を近赤外領
域での吸収信号として把握したソフトウェア、再現性の
高い正確な吸収スペクトルを測定可能にするハードウェ
ア、医学的見地にたった安定な測定部位の選定等、多く
の最適な要因を結びつけてはじめて可能となる。
【0025】
【実施例】−実施例1−(波長領域限定SGA) 本実施例は生体成分として牛血清中のグルコースの定量
分析を行ったもので、800nmから1100nmまで
のNH基、OH基、CH基由来の吸収領域を連続スペク
トルとして測定し解析を行った。牛血清試料は前述の実
験で開示したグルコース、アルブミン、水の3成分変動
系のものと同じで、牛血清80mlに対してグルコース
を蒸留水に溶解させた水溶液を5ml、アルブミンを蒸
留水に溶解させた水溶液を15ml添加し試料を作成し
た。試料は試料中のグルコース濃度が30mg/dl、
80mg/dl、130mg/dl、230mg/d
l、430mg/dl、830mg/dlの6水準であ
り、アルブミン濃度が2.2g/dl,2.8g/d
l、3.4g/dl、4.6g/dl,5.8g/dl
の5水準であり、グルコース濃度6水準×アルブミン濃
度5水準=30種類の組合せから、13種類の組合せを
ピックアップし試料を作成した。スペクトル測定は1c
m厚のガラス製セルに試料を入れ、ニコレー(Nico
let)製マグナ850(Magna850)のFT−
IRを用い、加算平均128回、レゾルーションl6、
検出器Si、白色光源の条件で行った。なお、1試料に
つき5回ずつスペクトル測定を行ったので、13試料×
5回測定=65のスペクトルデータが得られた。測定し
吸光度に変換したスペクトルデータは多変量解析ソフト
ウェアUnscrambler6.1(Camo社No
rway)を用い、900nmから1045nmの吸光
スペクトルを説明変量、グルコース濃度を目的変量とし
たPLS回帰分析を行った。実験でのグルコース定量の
結果は主成分数5での推定で、検量線作成の相関係数
0.991、標準誤差SEP33.0mg/dl、検量
線検定の相関係数0.990、標準誤差SEP35.9
mg/dlであった。
分析を行ったもので、800nmから1100nmまで
のNH基、OH基、CH基由来の吸収領域を連続スペク
トルとして測定し解析を行った。牛血清試料は前述の実
験で開示したグルコース、アルブミン、水の3成分変動
系のものと同じで、牛血清80mlに対してグルコース
を蒸留水に溶解させた水溶液を5ml、アルブミンを蒸
留水に溶解させた水溶液を15ml添加し試料を作成し
た。試料は試料中のグルコース濃度が30mg/dl、
80mg/dl、130mg/dl、230mg/d
l、430mg/dl、830mg/dlの6水準であ
り、アルブミン濃度が2.2g/dl,2.8g/d
l、3.4g/dl、4.6g/dl,5.8g/dl
の5水準であり、グルコース濃度6水準×アルブミン濃
度5水準=30種類の組合せから、13種類の組合せを
ピックアップし試料を作成した。スペクトル測定は1c
m厚のガラス製セルに試料を入れ、ニコレー(Nico
let)製マグナ850(Magna850)のFT−
IRを用い、加算平均128回、レゾルーションl6、
検出器Si、白色光源の条件で行った。なお、1試料に
つき5回ずつスペクトル測定を行ったので、13試料×
5回測定=65のスペクトルデータが得られた。測定し
吸光度に変換したスペクトルデータは多変量解析ソフト
ウェアUnscrambler6.1(Camo社No
rway)を用い、900nmから1045nmの吸光
スペクトルを説明変量、グルコース濃度を目的変量とし
たPLS回帰分析を行った。実験でのグルコース定量の
結果は主成分数5での推定で、検量線作成の相関係数
0.991、標準誤差SEP33.0mg/dl、検量
線検定の相関係数0.990、標準誤差SEP35.9
mg/dlであった。
【0026】−実施例2−(4波長SGA) 本実施例における実験系は実施例lと同一で、牛血清試
料中のグルコース、アルブミン、水の3成分を変動させ
たものである。多変量解析に用いたソフトウェアも実施
例lと同じである。本実施例では935,956,97
0,1045nmの4波長の吸光度を説明変量、グルコ
ース濃度を目的変量とした線形重回帰分析(MLR)を
行った。実験でのグルコース定量の結果は、検量線作成
の相関係数0.987、標準誤差SEP41.0mg/
dl、検量線検定の相関係数0.985、標準誤差SE
P44.6mg/dlであった。935,956nmの
波長の選択は図3に示す回帰係数のピーク値を示す波長
として、970,1045nmの波長は複数の主成分因
子による回帰係数が交わる交点として選択した。
料中のグルコース、アルブミン、水の3成分を変動させ
たものである。多変量解析に用いたソフトウェアも実施
例lと同じである。本実施例では935,956,97
0,1045nmの4波長の吸光度を説明変量、グルコ
ース濃度を目的変量とした線形重回帰分析(MLR)を
行った。実験でのグルコース定量の結果は、検量線作成
の相関係数0.987、標準誤差SEP41.0mg/
dl、検量線検定の相関係数0.985、標準誤差SE
P44.6mg/dlであった。935,956nmの
波長の選択は図3に示す回帰係数のピーク値を示す波長
として、970,1045nmの波長は複数の主成分因
子による回帰係数が交わる交点として選択した。
【0027】−実施例3−(4波長SGA) 本実施例における実験系は実施例lと同一で、牛血清試
料中のグルコース、アルブミン、水の3成分を変動させ
たものである。多変量解析に用いたソフトウェアも実施
例1と同じである。本実施例では945,956,98
0,1020nmの4波長の吸光度を説明変量、グルコ
ース濃度を目的変量とした線形重回帰分析(MLR)を
行った。実験でのグルコース定量の結果は、検量線作成
の相関係数0.986、標準誤差SEP43.1mg/
dl、検量線検定の相関係数0.982、標準誤差SE
P48.8mg/dlであった。956,980,10
20nmの波長の選択は図3に示す回帰係数のピーク値
を示す波長として、945nmの波長は複数の主成分因
子による回帰係数が交わる交点として選択した。
料中のグルコース、アルブミン、水の3成分を変動させ
たものである。多変量解析に用いたソフトウェアも実施
例1と同じである。本実施例では945,956,98
0,1020nmの4波長の吸光度を説明変量、グルコ
ース濃度を目的変量とした線形重回帰分析(MLR)を
行った。実験でのグルコース定量の結果は、検量線作成
の相関係数0.986、標準誤差SEP43.1mg/
dl、検量線検定の相関係数0.982、標準誤差SE
P48.8mg/dlであった。956,980,10
20nmの波長の選択は図3に示す回帰係数のピーク値
を示す波長として、945nmの波長は複数の主成分因
子による回帰係数が交わる交点として選択した。
【0028】−実施例4−(波長領域限定SGACT) 本実施例は生体成分として牛血清中のグルコースの定量
分析を行ったもので、800nmから1100nmまで
のNH基、OH基、CH基由来の吸収領域を連続スペク
トルとして測定し解析を行った。牛血清試料中のグルコ
ース、アルブミン、コレステロール、中性脂肪、水の5
成分を変動させてグルコースの定量を行った。試料は試
料中のグルコース濃度が30mg/dl、130mg/
dl,230mg/dl、430mg/dl,830m
g/dlの5水準、アルブミン濃度が1.8g/dl,
2.4g/dl,3.0g/dl、4.2g/dlの4
水準、コレステロール濃度が50mg/dl、130m
g/dl,210mg/dl、370mg/dlの4水
準、中性脂肪濃度が12mg/dl,130mg/d
l,240mg/dl、470mg/dlの4水準とな
るように、15種類の組合せをピックアップし試料を作
成した。
分析を行ったもので、800nmから1100nmまで
のNH基、OH基、CH基由来の吸収領域を連続スペク
トルとして測定し解析を行った。牛血清試料中のグルコ
ース、アルブミン、コレステロール、中性脂肪、水の5
成分を変動させてグルコースの定量を行った。試料は試
料中のグルコース濃度が30mg/dl、130mg/
dl,230mg/dl、430mg/dl,830m
g/dlの5水準、アルブミン濃度が1.8g/dl,
2.4g/dl,3.0g/dl、4.2g/dlの4
水準、コレステロール濃度が50mg/dl、130m
g/dl,210mg/dl、370mg/dlの4水
準、中性脂肪濃度が12mg/dl,130mg/d
l,240mg/dl、470mg/dlの4水準とな
るように、15種類の組合せをピックアップし試料を作
成した。
【0029】スペクトル測定は1cm厚のガラス製セル
に試料を入れ、ニコレー(Nicolet)製マグナ8
50(Magna850)のFT−IRを用い、加算平
均128回、レゾルーションl6、検出器Si、白色光
源の条件で行った。なお、l試料につき5回ずつスペク
トル測定を行ったので、15試料×5回測定=75のス
ペクトルデータが得られた。測定し吸光度に変換したス
ペクトルデータは多変量解析ソフトウェアUnscra
mbler6.1(Camo社Norway)を用い、
900nmから1100nmの吸光スペクトルを説明変
量、グルコース濃度を目的変量としたPLS回帰分析を
行った。実験でのグルコース定量の結果は主成分数5で
の推定で、検量線作成の相関係数0.990、標準誤差
SEP35.6mg/dl、検量線検定の相関係数0.
988、標準誤差SEP38.7mg/dlであった。
に試料を入れ、ニコレー(Nicolet)製マグナ8
50(Magna850)のFT−IRを用い、加算平
均128回、レゾルーションl6、検出器Si、白色光
源の条件で行った。なお、l試料につき5回ずつスペク
トル測定を行ったので、15試料×5回測定=75のス
ペクトルデータが得られた。測定し吸光度に変換したス
ペクトルデータは多変量解析ソフトウェアUnscra
mbler6.1(Camo社Norway)を用い、
900nmから1100nmの吸光スペクトルを説明変
量、グルコース濃度を目的変量としたPLS回帰分析を
行った。実験でのグルコース定量の結果は主成分数5で
の推定で、検量線作成の相関係数0.990、標準誤差
SEP35.6mg/dl、検量線検定の相関係数0.
988、標準誤差SEP38.7mg/dlであった。
【0030】−実施例5−(波長領域限定SGACT) 本実施例における実験系は実施例4と同一で、牛血清試
料中のグルコース、アルブミン、コレステロール、中性
脂肪、水の5成分を変動させたものである。多変量解析
に用いたソフトウェアも実施例4と同じである。本実施
例では900nmから1050nmの吸光スペクトルを
説明変量、グルコース濃度を目的変量としたPLS回帰
分析を行った。実験でのグルコース定量の結果は主成分
数5での推定で、検量線作成の相関係数0.991、標
準誤差SEP33.1mg/dl、検量線検定相関係数
0.990、標準誤差SEP35.3mg/dlであっ
た。
料中のグルコース、アルブミン、コレステロール、中性
脂肪、水の5成分を変動させたものである。多変量解析
に用いたソフトウェアも実施例4と同じである。本実施
例では900nmから1050nmの吸光スペクトルを
説明変量、グルコース濃度を目的変量としたPLS回帰
分析を行った。実験でのグルコース定量の結果は主成分
数5での推定で、検量線作成の相関係数0.991、標
準誤差SEP33.1mg/dl、検量線検定相関係数
0.990、標準誤差SEP35.3mg/dlであっ
た。
【0031】−実施例6−(多波長SGACT) 本実施例における実験系は実施例4と同一で、牛血清試
料中のグルコース、アルブミン、コレステロール、中性
脂肪、水の5成分を変動させたものである。多変量解析
に用いたソフトウェアも実施例4と同じである。本実施
例では907,930,956,980,1020,1
050nmの6波長の吸光度を説明変量、グルコース濃
度を目的変量とした線形重回帰分析(MLR)を行っ
た。実験でのグルコース定量の結果は、検量線作成の相
関係数0.992、標準誤差SEP32.2mg/d
l、検量線検定の相関係数0.990、標準誤差SEP
35.8mg/dlであった。930,956,98
0,1020nmの波長の選択は図4に示す回帰係数の
ピーク値を示す波長として、907,1050nmの波
長は複数の主成分因子による回帰係数が交わる交点とし
て選択した。
料中のグルコース、アルブミン、コレステロール、中性
脂肪、水の5成分を変動させたものである。多変量解析
に用いたソフトウェアも実施例4と同じである。本実施
例では907,930,956,980,1020,1
050nmの6波長の吸光度を説明変量、グルコース濃
度を目的変量とした線形重回帰分析(MLR)を行っ
た。実験でのグルコース定量の結果は、検量線作成の相
関係数0.992、標準誤差SEP32.2mg/d
l、検量線検定の相関係数0.990、標準誤差SEP
35.8mg/dlであった。930,956,98
0,1020nmの波長の選択は図4に示す回帰係数の
ピーク値を示す波長として、907,1050nmの波
長は複数の主成分因子による回帰係数が交わる交点とし
て選択した。
【0032】−実施例7−(4波長SGACT) 本実施例における実験系は実施例4と同一で、牛血清試
料中のグルコース、アルブミン、コレステロール、中性
脂肪、水の5成分を変動させたものである。多変量解析
に用いたソフトウェアも実施例4と同じである。本実施
例では938,956,980,1000nmの4波長
の吸光度を説明変量、グルコース濃度を目的変量とした
線形重回帰分析(MLR)を行った。実験でのグルコー
ス定量の結果は、検量線作成の相関係数0.942、標
準誤差SEP83.3mg/dl、検量線検定の相関係
数0.935、標準誤差SEP88.3mg/dlであ
った。956,980nmの波長の選択は図4に示す回
帰係数のピーク値を示す波長として、1000nmの波
長は複数の主成分因子による回帰係数が交わる交点とし
て、938nmの波長はピークよりOH基由来の吸収側
の波長として選択した。このようにNH基、CH基由来
の吸収ピークについてはOH基由来の吸収に少しずれた
波長を選択する方が定量性が向上する場合もある。
料中のグルコース、アルブミン、コレステロール、中性
脂肪、水の5成分を変動させたものである。多変量解析
に用いたソフトウェアも実施例4と同じである。本実施
例では938,956,980,1000nmの4波長
の吸光度を説明変量、グルコース濃度を目的変量とした
線形重回帰分析(MLR)を行った。実験でのグルコー
ス定量の結果は、検量線作成の相関係数0.942、標
準誤差SEP83.3mg/dl、検量線検定の相関係
数0.935、標準誤差SEP88.3mg/dlであ
った。956,980nmの波長の選択は図4に示す回
帰係数のピーク値を示す波長として、1000nmの波
長は複数の主成分因子による回帰係数が交わる交点とし
て、938nmの波長はピークよりOH基由来の吸収側
の波長として選択した。このようにNH基、CH基由来
の吸収ピークについてはOH基由来の吸収に少しずれた
波長を選択する方が定量性が向上する場合もある。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明においては、800
〜1100nmの近赤外光を用いて定量を行うために、
価格、安定性、感度に優れたシリコン受光素子を検知手
段として用いることができるものであり、比較的狭い波
長領域の測定となることもあって発光ダイオードのよう
な比較的狭い波長に発光特性を有する素子でのグルコー
ス定量が可能となることもあって、製品の高性能化及び
低価格化の点で有利なものとなっており、しかもグルコ
ース分子のCH基由来の吸収を測定するための第1の波
長域と、生体成分のOH基由来の吸収を測定するための
第2の波長域と、生体成分のNH基由来の吸収を測定す
るための第3の波長域の少なくとも3つの波長域におけ
る測定結果に基づいてグルコースの定量を行うことか
ら、外乱としての生体成分を考慮した定量を行うことが
できる。
〜1100nmの近赤外光を用いて定量を行うために、
価格、安定性、感度に優れたシリコン受光素子を検知手
段として用いることができるものであり、比較的狭い波
長領域の測定となることもあって発光ダイオードのよう
な比較的狭い波長に発光特性を有する素子でのグルコー
ス定量が可能となることもあって、製品の高性能化及び
低価格化の点で有利なものとなっており、しかもグルコ
ース分子のCH基由来の吸収を測定するための第1の波
長域と、生体成分のOH基由来の吸収を測定するための
第2の波長域と、生体成分のNH基由来の吸収を測定す
るための第3の波長域の少なくとも3つの波長域におけ
る測定結果に基づいてグルコースの定量を行うことか
ら、外乱としての生体成分を考慮した定量を行うことが
できる。
【0034】そして、上記の第1の波長域として900
nmから945nmの波長帯を、第2の波長域として9
40nmから1005nmの波長帯を、第3の波長域と
して1000nmから1055nmの波長帯を用いるこ
とで、良好な結果を得ることができ、特に第1の波長域
全域もしくは第1の波長域から少なくとも1波長を用
い、第2の波長域全域もしくは第2の波長域から少なく
とも2波長を用い、第3の波長域から少なくとも1波長
を用いることで、さらに良好な結果を得ることができ
る。
nmから945nmの波長帯を、第2の波長域として9
40nmから1005nmの波長帯を、第3の波長域と
して1000nmから1055nmの波長帯を用いるこ
とで、良好な結果を得ることができ、特に第1の波長域
全域もしくは第1の波長域から少なくとも1波長を用
い、第2の波長域全域もしくは第2の波長域から少なく
とも2波長を用い、第3の波長域から少なくとも1波長
を用いることで、さらに良好な結果を得ることができ
る。
【0035】また、第1の波長域として925±20n
mの波長帯を、第2の波長域として955±15nmと
980±15nmの2つの波長帯のうちの少なくとも一
つを、第3の波長域として1025±30nmの波長帯
を用いるとともに、第1の波長域全域もしくは第1の波
長域から少なくとも1波長を用い、第2の波長域の2つ
の波長帯のうちの少なくとも一方もしくは両波長帯から
夫々少なくとも1波長を用い、第3の波長域全域もしく
は第3の波長域から少なくとも1波長を用いるものとし
ても、良好な結果を得ることができる。
mの波長帯を、第2の波長域として955±15nmと
980±15nmの2つの波長帯のうちの少なくとも一
つを、第3の波長域として1025±30nmの波長帯
を用いるとともに、第1の波長域全域もしくは第1の波
長域から少なくとも1波長を用い、第2の波長域の2つ
の波長帯のうちの少なくとも一方もしくは両波長帯から
夫々少なくとも1波長を用い、第3の波長域全域もしく
は第3の波長域から少なくとも1波長を用いるものとし
ても、良好な結果を得ることができる。
【0036】そして本発明に係るグルコース濃度の定量
装置は、近赤外光源と、近赤外光を検出するシリコンフ
ォトダイオードからなる検出手段と、前記近赤外光源か
ら発する近赤外光を生体組織あるいは体液に導入し、前
記生体組織あるいは体液を透過あるいは拡散反射した近
赤外光を前記検出手段に誘導する誘導手投と、前記検出
手段で得られる信号を演算してグルコース濃度に変換す
る演算手投とからなり、上記検出手段はグルコース分子
のCH基由来の吸収を測定するための波長域と、生体成
分のOH基由来の吸収を測定するための波長域と、生体
成分のNH基由来の吸収を測定するための波長域の少な
くとも3つの波長域の近赤外光を検出するものであるた
めに、製品の高性能化及び低価格化を図ることができ
る。
装置は、近赤外光源と、近赤外光を検出するシリコンフ
ォトダイオードからなる検出手段と、前記近赤外光源か
ら発する近赤外光を生体組織あるいは体液に導入し、前
記生体組織あるいは体液を透過あるいは拡散反射した近
赤外光を前記検出手段に誘導する誘導手投と、前記検出
手段で得られる信号を演算してグルコース濃度に変換す
る演算手投とからなり、上記検出手段はグルコース分子
のCH基由来の吸収を測定するための波長域と、生体成
分のOH基由来の吸収を測定するための波長域と、生体
成分のNH基由来の吸収を測定するための波長域の少な
くとも3つの波長域の近赤外光を検出するものであるた
めに、製品の高性能化及び低価格化を図ることができ
る。
【図1】本発明の実施の形態の一例の説明図である。
【図2】吸収スペクトルと回帰係数との説明図である。
【図3】吸収スペクトルと回帰係数との説明図である。
【図4】吸収スペクトルと回帰係数との説明図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 近赤外領域における光の吸収を利用した
生体組織中あるいは体液中のグルコース濃度の定量方法
であり、近赤外光として800〜1100nmの波長範
囲のものを用いるとともに、グルコース分子のCH基由
来の吸収を測定するための第1の波長域と、生体成分の
OH基由来の吸収を測定するための第2の波長域と、生
体成分のNH基由来の吸収を測定するための第3の波長
域の少なくとも3つの波長域における測定結果に基づい
てグルコースの定量を行うことを特徴とするグルコース
濃度の定量方法。 - 【請求項2】 第1の波長域として900nmから94
5nmの波長帯を、第2の波長域として940nmから
1005nmの波長帯を、第3の波長域として1000
nmから1055nmの波長帯を用いることを特徴とす
る請求項1に記載のグルコース濃度の定量方法。 - 【請求項3】 第1の波長域全域もしくは第1の波長域
から少なくとも1波長を用い、第2波長域全域もしくは
第2の波長域から少なくとも2波長を用い、第3の波長
域から少なくとも1波長を用いることを特徴とする請求
項2記載のグルコース濃度の定量方法。 - 【請求項4】 第1の波長域として925±20nmの
波長帯を、第2の波長域として955±15nmと98
0±15nmの少なくとも一方の波長帯を、第3の波長
域として1025±30nmの波長帯を用いるととも
に、第1の波長域全域もしくは第1の波長域から少なく
とも1波長を用い、第2の波長域の2つの波長帯のうち
の少なくとも一方もしくは両波長帯から夫々少なくとも
1波長を用い、第3の波長域全域もしくは第3の波長域
から少なくとも1波長を用いることを特徴とする請求項
1記載のグルコース濃度の定量方法。 - 【請求項5】 近赤外光源と、近赤外光を検出するシリ
コンフォトダイオードからなる検出手段と、前記近赤外
光源から発する近赤外光を生体組織あるいは体液に導入
し、前記生体組織あるいは体液を透過あるいは拡散反射
した近赤外光を前記検出手段に誘導する誘導手投と、前
記検出手段で得られる信号を演算してグルコース濃度に
変換する演算手投とからなり、上記検出手段はグルコー
ス分子のCH基由来の吸収を測定するための波長域と、
生体成分のOH基由来の吸収を測定するための波長域
と、生体成分のNH基由来の吸収を測定するための波長
域の少なくとも3つの波長域の近赤外光を検出するもの
であることを特徴とするグルコース濃度の定量装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35384597A JPH11178813A (ja) | 1997-12-22 | 1997-12-22 | グルコース濃度の定量方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35384597A JPH11178813A (ja) | 1997-12-22 | 1997-12-22 | グルコース濃度の定量方法及びその装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11178813A true JPH11178813A (ja) | 1999-07-06 |
Family
ID=18433614
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35384597A Withdrawn JPH11178813A (ja) | 1997-12-22 | 1997-12-22 | グルコース濃度の定量方法及びその装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11178813A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003534530A (ja) * | 2000-01-21 | 2003-11-18 | インストルメンテーション メトリクス インク | 脂肪組織に関連する特徴による組織の分類と特徴付け |
| WO2005027746A1 (ja) * | 2003-09-22 | 2005-03-31 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | グルコース濃度測定方法及びグルコース濃度測定装置 |
| JP2015062716A (ja) * | 2008-03-25 | 2015-04-09 | ザ・キュレーターズ・オブ・ザ・ユニバーシティ・オブ・ミズーリThe Curators Of The University Of Missouri | グルコース以外の1つ以上の成分のスペクトルデータを使用して非侵襲で血糖を検出するための方法およびシステム |
| US9566024B2 (en) | 2008-05-22 | 2017-02-14 | St. Louis Medical Devices, Inc. | Method and system for non-invasive optical blood glucose detection utilizing spectral data analysis |
| WO2022176801A1 (ja) * | 2021-02-19 | 2022-08-25 | 日本ゼオン株式会社 | 血糖値測定器 |
-
1997
- 1997-12-22 JP JP35384597A patent/JPH11178813A/ja not_active Withdrawn
Cited By (20)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003534530A (ja) * | 2000-01-21 | 2003-11-18 | インストルメンテーション メトリクス インク | 脂肪組織に関連する特徴による組織の分類と特徴付け |
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| US11147482B2 (en) | 2008-03-25 | 2021-10-19 | St. Louis Medical Devices, Inc. | Method and system for non-invasive blood glucose measurement using signal change of the non-glucose components induced by the presence of glucose |
| US10542919B2 (en) | 2008-03-25 | 2020-01-28 | St. Louis Medical Devices, Inc. | Method and system for non-invasive blood glucose detection utilizing spectral data of one or more components other than glucose |
| US9629576B2 (en) | 2008-05-22 | 2017-04-25 | St. Louis Medical Devices, Inc. | Method and system for non-invasive optical blood glucose detection utilizing spectral data analysis |
| US10959650B2 (en) | 2008-05-22 | 2021-03-30 | St. Louis Medical Devices, Inc. | Method and system for non-invasive optical blood glucose detection utilizing spectral data analysis |
| US9814415B2 (en) | 2008-05-22 | 2017-11-14 | St. Louis Medical Devices, Inc. | Method and system for non-invasive optical blood glucose detection utilizing spectral data analysis |
| US9877670B2 (en) | 2008-05-22 | 2018-01-30 | St. Louis Medical Devices, Inc. | Method and system for non-invasive optical blood glucose detection utilizing spectral data analysis |
| US10070809B2 (en) | 2008-05-22 | 2018-09-11 | St. Louis Medical Devices, Inc. | Method and system for non-invasive optical blood glucose detection utilizing spectral data analysis |
| US10080515B2 (en) | 2008-05-22 | 2018-09-25 | St. Louis Medical Devices, Inc. | Method and system for non-invasive optical blood glucose detection utilizing spectral data analysis |
| US9579049B2 (en) | 2008-05-22 | 2017-02-28 | St. Louis Medical Devices, Inc. | Method and system for non-invasive optical blood glucose detection utilizing spectral data analysis |
| US9788764B2 (en) | 2008-05-22 | 2017-10-17 | St. Louis Medical Devices, Inc. | Method and system for non-invasive optical blood glucose detection utilizing spectral data analysis |
| US10973442B2 (en) | 2008-05-22 | 2021-04-13 | St. Louis Medical Devices, Inc. | Method and system for non-invasive optical blood glucose detection utilizing spectral data analysis |
| US11076781B2 (en) | 2008-05-22 | 2021-08-03 | St. Louis Medical Devices, Inc. | Method and system for non-invasive optical blood glucose detection utilizing spectral data analysis |
| US9566024B2 (en) | 2008-05-22 | 2017-02-14 | St. Louis Medical Devices, Inc. | Method and system for non-invasive optical blood glucose detection utilizing spectral data analysis |
| US12036019B2 (en) | 2008-05-22 | 2024-07-16 | St. Louis Medical Devices, Inc. | Method and system for non-invasive optical blood glucose detection utilizing spectral data analysis |
| US11553859B2 (en) | 2008-05-22 | 2023-01-17 | St. Louis Medical Devices, Inc. | Method and system for non-invasive optical blood glucose detection utilizing spectral data analysis |
| US11986291B2 (en) | 2008-05-22 | 2024-05-21 | St. Louis Medical Devices, Inc. | Method and system for non-invasive optical blood glucose detection utilizing spectral data analysis |
| WO2022176801A1 (ja) * | 2021-02-19 | 2022-08-25 | 日本ゼオン株式会社 | 血糖値測定器 |
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