[go: up one dir, main page]

JPH11166840A - 回転センサ - Google Patents

回転センサ

Info

Publication number
JPH11166840A
JPH11166840A JP33437897A JP33437897A JPH11166840A JP H11166840 A JPH11166840 A JP H11166840A JP 33437897 A JP33437897 A JP 33437897A JP 33437897 A JP33437897 A JP 33437897A JP H11166840 A JPH11166840 A JP H11166840A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
rotation sensor
heat radiation
electronic component
magnetic field
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33437897A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuharu Terada
康晴 寺田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP33437897A priority Critical patent/JPH11166840A/ja
Publication of JPH11166840A publication Critical patent/JPH11166840A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
  • Details Of Measuring And Other Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用上の信頼性の向上が図れる回転センサを
提供すること。 【解決手段】 内部空間21を有するハウジング2と、
内部空間21内に配設され表面に配線パターン36を形
成してなる基板3と、基板3に取り付けられ回転体に向
けて磁界を形成する磁石4と、基板3に取り付けられ回
転体の回転に基づく磁界の変化を検知する磁気検出素子
5と、基板3に取り付けられ磁気検出素子5の駆動制御
又は出力信号処理を行うIC61とを備えて構成され、
基板3の表面であってIC61が取り付けられる位置に
放熱パターン37が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車軸などの回転体
の回転状態を検知する回転センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の回転センサとして、特開平7−1
98736号公報に記載されるように、磁性回転体の回
転速度を検出するものが知られている。この回転センサ
は、磁性回転体の回転により生ずる磁束変化に基づきス
イッチング動作する磁電変換手段と、この磁電変換手段
の出力信号を取り出すためのコネクタと、このコネクタ
と磁電変換手段とを電気的に接続するターミナルとを備
えて構成されている。そして、この回転センサは、磁電
変換手段を磁性回転体の回転により生ずる磁束変化に基
づいてスイッチング動作させることにより、磁性回転体
の回転速度に依存することなく磁電変換手段から信号を
出力させ、磁性回転体の低速回転時でも確実に回転検出
を行おうとするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の回
転センサにあっては、磁電変換手段としてホール素子や
磁気抵抗素子などの磁電変換素子が用いられ、その磁電
変換素子の出力信号を処理するためのIC、FETなど
が設置される。これらのIC、FETなどは、一般に温
度特性を有しており使用環境の温度により動作状態が変
化し得るものである。ところが、これらのIC、FET
などの中には動作時に自ら熱を発するものがあり、I
C、FETなどの動作の信頼性を高めるためには、発熱
する電子部品の放熱効率を高める必要がある。このた
め、回転センサに内蔵される電子部品の放熱技術の開発
が望まれている。
【0004】そこで本発明は、以上のような問題点を解
決するためになされたものであって、使用上の信頼性の
向上が図れる回転センサを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明に係る回転センサは、内部空間を有す
るハウジングと、ハウジングの内部空間内に配設される
基板と、基板に取り付けられ回転体に向けて磁界を形成
する磁石と、基板に取り付けられ回転体の回転に基づく
磁界の変化を検知する検知手段と、基板に取り付けられ
検知手段の駆動制御又は出力信号処理を行う電子部品と
を備えて構成され、基板の表面であって電子部品が取り
付けられる位置に電子部品が発する熱を伝導させる放熱
用パターンが形成されていることを特徴とするものであ
る。
【0006】この発明によれば、動作時に電子部品が発
熱する場合、電子部品から放熱用パターンに熱が伝導す
る。このため、電子部品から発せられる熱が分散され電
子部品が高温状態となることを防止できる。従って、回
転センサの動作信頼性が高いものとなる。特に、高温環
境で用いられる場合に有効である。
【0007】また本発明に係る回転センサは、前述の基
板が内部空間の内壁に接触して設けられ、放熱用パター
ンが内部空間の内壁と接触していることを特徴とする。
【0008】この発明によれば、電子部品の熱が放熱用
パターンを通じてハウジングへ伝導する。このため、電
子部品の放熱効率の向上が図れる。従って、回転センサ
の動作信頼性の向上が図れる。
【0009】また本発明に係る回転センサは、内部空間
を有するハウジングと、ハウジングの内部空間内に配設
され樹脂成形部を有しその樹脂成形部の表面に金属めっ
きして配線パターンを形成してなる基板と、基板に取り
付けられ回転体に向けて磁界を形成する磁石と、基板に
表面実装され回転体の回転に基づき磁石の磁界変化を検
知する検知手段と、基板に表面実装され検知手段の駆動
制御又は出力信号処理を行う電子部品とを備えて構成さ
れている。
【0010】この発明によれば、基板の表面、裏面又は
端面などに自由に配線パターンを形成することが可能で
ある。このため、基板の先端面に検知素子を実装し、基
板のその他の面にICやコンデンサなどの電子部品を実
装することにより、センサ全体を細形化、小型化するこ
とが可能となる。特に、センサ先端部に検出手段を配置
する回転センサにおいて有効である。
【0011】また本発明に係る回転センサは、基板の表
面であって電子部品が取り付けられる位置に電子部品が
発する熱を伝導させる放熱用パターンが形成されている
ことを特徴とする。また本発明に係る回転センサは、基
板が内部空間の内壁に接触して設けられ、放熱用パター
ンが内部空間の内壁と接触していることを特徴とする。
【0012】これらの発明によれば、動作時に電子部品
が発熱する場合、電子部品から放熱用パターンに熱が伝
導する。このため、電子部品から発せられる熱が分散さ
れ電子部品が高温状態となることを防止できる。従っ
て、回転センサの動作信頼性が高いものとなる。特に、
高温環境で用いられる回転センサに有効である。また、
基板を樹脂成形により所望の形状とすることが可能であ
るため、基板をハウジングに接触する構造とすることが
容易である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づき、本発明
に係る種々の実施形態について説明する。尚、各図にお
いて同一要素には同一符号を付して説明を省略する。ま
た、図面の寸法比率は説明のものと必ずしも一致してい
ない。
【0014】(第一実施形態)図1は、本実施形態に係
る回転センサの説明図である。図1に示すように、回転
センサ1は、内部空間21を有するハウジング2を備え
ている。ハウジング2は各種の部品を収容するためのも
のであり、例えば、一方の端部22が閉塞され他方の端
部23が開放した筒状体が用いられる。この場合、内部
の中空な空間が内部空間21となる。また、ハウジング
2は、非磁性である金属又は樹脂などにより形成されて
いる。
【0015】ハウジング2の閉塞側の端部22と開放側
の端部23との間に形成される胴部24には、鍔部25
が形成されている。鍔部25は、胴部24の外面から外
側へ向けて突出している。この鍔部25には、ボルト又
はねじなどを挿通するための取付孔25aが設けられて
いる。ハウジング2の端部22の端面には、突起部21
aが形成されている。突起部21aは、ハウジング2の
内部の磁気検出素子5の配置スペースを確保するために
形成されるものである。
【0016】図1に示すように、ハウジング2の内部空
間21には基板3が配設されている。基板3は、電子部
品を取り付ける配線基板として機能すると共に、その他
磁石4などの部品を取り付けるためのホルダとして機能
するものである。基板3は、平板部31、検知部32及
び入出力部33を形成した構造となっており、それら平
板部31、検知部32及び入出力部33は樹脂成形によ
り一体化されている。平板部31にはIC61やコンデ
ンサ62などの電子部品が取り付けられている。IC6
1、コンデンサ62の取り付けはボンド付けなどを用い
て表面実装により行われ、基板3との電気的な接続はワ
イヤボンディングなどにより行われる。IC61は、モ
ールド(パッケージ化)されたものでよいが、センサ全
体の小型化を図る上ではベアチップのものをそのまま使
用するのが望ましい。
【0017】検知部32は、平板部31の端部に形成さ
れ、ブロック状を呈しており、内部空間21の形状に合
せた外形となっている。すなわち、検知部32は、内部
空間21の端部22側の奥部分に配され、その奥部分の
内部形状に合せた外形とされ、その外形表面の少なくと
も一部が内部空間21の壁面に接触している。また、検
知部32の端部には突部32aが形成されており、ハウ
ジング2の突起部21aの内側部分にはめ込まれてい
る。更に、検知部32には、磁石4が取り付けられてい
る。磁石4の取り付けは、例えば、検知部32に磁石4
の外形に合せた穴を形成しその穴に磁石4をはめ込むこ
とにより行われる。また、磁石4の取り付けは、基板3
の成形時にインサートとして基板3内に埋め込んでもよ
い。
【0018】検知部32の突部32aの端面には、磁気
検出素子5が取り付けられている。磁気検出素子5は、
磁石4が形成する磁界の変化を検知する検知手段であ
り、例えば、磁気抵抗素子が用いられる(図4参照)。
また、磁気検出素子5の取り付けはボンド付けなどを用
いて表面実装により行われ、基板3との電気的な接続は
ワイヤボンディングなどにより行われる。
【0019】図1に示すように、入出力部33は、検知
部32と逆側の平板部31の端部に形成されており、例
えば、円板状を呈する形状とされる(図2参照)。この
入出力部33は、平板部31と直交する向きに形成さ
れ、その表裏を貫通する孔33aが設けられている。孔
33aは、IC61に接続される配線数に応じて形成さ
れ、例えば二つ設けられる。孔33aにはターミナル7
1が挿通されている。孔33aに挿通したターミナル7
1の先端は、基板3上の配線パターン36への半田付け
などにより接続されている。一方、ターミナル71の後
端は、ワイヤハーネス72に接続されている。また、タ
ーミナル71は樹脂成形部材73内に設けられている
が、この樹脂成形部材73は基板3と一体化されず単に
当接する状態となっている。このため、ワイヤハーネス
72に加わえられる外力が樹脂成形部材73を介して基
板3のIC61、コンデンサ62などの電子部品に伝達
され難い。このような構造を採ることにより、回転セン
サ1の電気的動作の信頼性の向上が図れる。
【0020】ターミナル71、ワイヤハーネス72及び
樹脂成形部材73は、基端部74により一体成形されて
いる。基端部74は、ハウジング2の端部23にはめ込
まれており、その端部23をかしめることによりハウジ
ング2に固定されている。ハウジング2内へ挿入された
基端部74の外面とハウジング2の内面との間にはOリ
ング75が配設されており、ハウジング2の内部空間2
1への水などの浸入が防止されている。
【0021】図1に示すように、基板3は、樹脂成形に
よりなる一次成形部34及び二次成形部35により構成
されている。一次成形部34は、射出成形などにより形
成される樹脂部材であり、その樹脂としては表面への無
電解めっきが施せる触媒入り樹脂が用いられる。例え
ば、主材であるLCP(液晶ポリマ)やPES(ポリエ
ーテルスルフォン)に触媒を混在させたものが用いられ
る。二次成形部35は、一次成形部34をインサートと
してインサート成形することにより形成されている。二
次成形部35としては、一次成形部34より融点の高い
樹脂が用いられ、例えば、PPS(ポリフェニレンサル
ファイド)やLCPが用いられる。この二次成形部35
を成形する際に、前述した平板部31、検知部32及び
入出力部33が一体的に形成される。
【0022】図2に基板3の斜視図を示す。図2に示す
ように、基板3の表面には、配線パターン36が形成さ
れている。配線パターン36は、ターミナル71とIC
61との間、IC61とコンデンサ62及び磁気検出素
子5との間などの電気的接続を行うものであり、二次成
形部35の表面に一次成形部34が露出する部分に金属
めっきを施すことにより形成される。
【0023】また、基板3の表面には、放熱パターン3
7が形成されている。放熱パターン37は、発熱部品で
あるIC61が発する熱を分散させるためのものであ
り、配線パターン36と同様に、一次成形部34が二次
成形部35の表面に露出する部分に金属めっきを施すこ
とにより形成される。放熱パターン37は、少なくとも
IC61の下方に形成され、熱を伝導すべくIC61の
下方部分から外側へ延びている。IC61は熱伝導効率
を高めるために放熱パターン37に直接接触して設置さ
れることが望ましいが、IC61と放熱パターン37と
の間に熱伝導性の高い熱伝導剤を介在させてもよい。ま
た、放熱パターン37は、平板部31から検知部32へ
延び、検知部32がハウジング2の内壁と接触する部分
まで延びている。
【0024】なお、図2において、放熱パターン37は
電子回路を構成しないものであるが、IC61などの発
熱部品の熱が放熱パターン37へ伝導可能な構造となっ
ていれば、配線パターン36の一部を放熱パターン37
として利用してもよい。この場合、ターミナル71と接
続される配線パターン36を放熱パターン37として利
用すれば、ターミナル71及びワイヤハーネス72を介
して熱を回転センサ1の外部へ伝導させることができ
る。
【0025】次に、基板3の製造方法について詳説す
る。
【0026】図3に基板3の製造工程の一例を示す。図
3に示すように、基板3の製造は、まず、一次成形部3
4の成形が行われる。一次成形部34の成形は樹脂射出
成形などにより行えばよい。次いで、二次成形部35の
成形(二次成形)が行われる。二次成形部35の成形
は、一次成形部34をインサートとしたインサート成形
により行われる。この二次成形により、一次成形部34
が二次成形部35内に埋め込まれ、一次成形部34の一
部が二次成形部35の表面から露出した状態となる。そ
して、粗化工程が行われる。粗化工程は、めっきの付着
性を確保するために行う工程であり、露出する一次成形
部34の表面を粗くするものである。粗化工程は、例え
ば、二次成形したものをエッチング剤の中へ浸漬するこ
とにより行われる。
【0027】そして、無電解めっき工程が行われる。無
電解めっき工程は、粗化したものをめっき液の中へ浸漬
することにより行われる。めっき液としては硫酸銅など
の金属塩、還元剤、pH調整剤などからなるものが用い
られる。このめっき液に一次成形部34を埋め込んでな
る二次成形部35を浸漬させると、還元剤により金属イ
オン(例えば、銅イオン)が金属に還元され、触媒が混
在している一次成形部34の表面にのみ金属が析出す
る。このため、一次成形部34の露出部分のみが無電解
めっきされることになる。そして、無電解めっきした部
分に更に保護めっきを施すことにより、配線パターン3
6及び放熱パターン37を有する基板3の製造が完了す
る。
【0028】このような基板3の製造方法によれば、基
板3の外形を樹脂成形により形成するため、ハウジング
2の内部空間21に合せた形状のものを容易に形成する
ことができる。また、一次成形部34の露出部分が金属
めっきされて配線パターン36及び放熱パターン37と
なるため、三次元的なパターンを形成することができ
る。このため、表面及び裏面しか電子部品を実装できな
い板状の基板とは異なり、基板3のいずれの面にも磁気
検出素子5やIC61などの表面実装が可能となる。従
って、端面に磁気検出素子5を実装しその他の面にIC
61などを実装することができ、回転センサ1の細形
化、小型化を図ることができる。また、一つの基板3に
より、磁気検出素子5及びIC61などその他の電子部
品を実装することができるため、低コスト化が図れると
共に、組立工程を容易なものとすることができ製造コス
トの低減も図れる。
【0029】次に、磁気検出素子5について詳説する。
【0030】図4に磁気検出素子5の概略図を示す。図
4に示すように、磁気検出素子5は、磁界内に配置さ
れ、その磁界の変化に対応して検出信号を出力する磁気
検出手段であり、例えば、人工格子膜を備えた磁気抵抗
素子が用いられる。磁気検出素子5には、二つの電極5
1、51が設けられ、その電極51、51間に検知領域
52が形成されている。検知領域52は、シリコン基板
上に絶縁層となる酸化膜(SiO2膜)が形成され、こ
の酸化膜上に磁性体からなるバッファ層が形成され、更
にバッファ層上に人工格子膜が形成された構造となって
いる。また、人工格子膜は、強磁性体と非磁性体を交互
に積層してなる多層構造体により構成されている。
【0031】このような磁気検出素子の具体的な製造方
法の一例を挙げると、まず、シリコン基板上に鉄ニッケ
ル(NiFe)からなる数nm(例えば、5nm)の厚
さのバッファ層を蒸着させた後、そのバッファ層上に強
磁性体としてコバルト(Co)、非磁性体として銅(C
u)を各1〜2nmの厚さで交互に各16層蒸着して人
工格子膜を形成する。そして、所望の線状パターンのレ
ジストパターン層を用い、このレジストパターン層部分
以外のバッファ層、人工格子膜(強磁性体、非磁性体)
の各層を除去して、所望の形状に人工格子膜を線状パタ
ーン化し検知領域52を形成する。その後、バッファ層
及び人工格子膜をシリコン酸化膜(SiO2膜)などか
らなる保護膜により覆い、人工格子膜の両端に電極5
1、51を形成して、磁気検出素子5の製造が完了す
る。
【0032】ここで、図4において、人工格子膜の積層
方向に対し垂直な方向(図4を図示した紙面を貫通する
方向)を磁気検出素子5の「垂直方向」とし、人工格子
膜の積層方向に対して平行な方向(図4を図示した紙面
と平行する方向)を磁気検出素子5の「水平方向」とす
ると、磁気検出素子5は、その垂直方向及び水平方向の
両方向における磁界の強さの変化に対応し抵抗値(電気
抵抗値)が変化する素子である。特に、水平方向の磁界
変化に対して、大きく抵抗値が変化することが知られて
いる。
【0033】また、磁気検出素子5の水平方向における
磁界の強さが0エルステッドのとき、人工格子膜の抵抗
値が最大となる。そして、水平方向の磁界の強さが大き
くなるに連れて抵抗値が減少し、その強さが±500エ
ルステッド程度となると人工格子膜の抵抗値が最小とな
って飽和し、それ以上に磁界の強さが変化しても抵抗値
は変わらない。ここで、抵抗変化率を(最大抵抗値−最
小抵抗値)/(最大抵抗値)とすると、前述のように磁
界の強さが変化したときの磁気検出素子5の抵抗変化率
は、約20%である。この磁気検出素子5の抵抗値変化
に応じて検出信号を出力させるには、例えば、磁気検出
素子5の人工格子膜、即ち検知領域52に一定電流を供
給すればよい。この場合、その周囲の磁界の強さの変化
に応じて変動する検出信号が得られることになる。ま
た、磁気検出素子5に固定抵抗値の抵抗を接続し、それ
らの両端に一定電圧を供給した状態とした場合でも、磁
気検出素子5の周囲の磁界の強さの変化に応じて変動す
る検出信号が得られることになる。
【0034】このように、磁気検出素子5は、その周囲
の磁界の強さの変化に対応して人工格子膜の抵抗値が大
きく変化するものである。このため、この磁気検出素子
5を磁界方向の検出手段として用いる場合、磁界を生じ
させる回転体に極度に接近させて配置しなくても検出信
号の検出が可能となる。従って、回転体及び磁気検出素
子5について精密な寸法精度が要求されず、それらの部
品コストが低減できる。また、それらの設置も容易なも
のとなる。
【0035】なお、磁気検出素子5としては、検出感度
の高い人工格子膜を有する磁気抵抗素子を用いるのが望
ましいが、強磁性体を用いたMR素子、半導体を用いた
MR素子、スピンバルブを用いたGMR素子などを用い
る場合もある。
【0036】次に、回転センサ1の電気的構成について
説明する。
【0037】図5に回転センサ1の電気的構成及び外部
との電気的な接続を示す。図5に示すように、ワイヤハ
ーネス72、72は、回転センサ1のターミナル71に
それぞれ接続され、そのターミナル71は回転センサ1
内でIC61に接続されている。また、回転センサ1内
では、磁気検出素子5とコンデンサ62が直列に接続さ
れ、その直列接続されたものの各端部がそれぞれIC6
1に接続されている。一方、ワイヤハーネス72、72
の他端側は、ECU8に接続されている。ワイヤハーネ
ス72の一方は、ECU8の電圧源に接続されており、
所定の電圧が印加されている。また、他方のワイヤハー
ネス72は、検出回路81に接続されている。検出回路
81は、回転センサ1の出力信号を受けて回転体の回転
速度、回転方向又は回転角度などの回転状態を演算する
ものである。
【0038】次に、回転センサ1の使用方法及びその動
作について説明する。
【0039】図6は、回転センサ1の使用方法の一例を
示す図であり、車両の車輪速度検出に適用した場合のも
のである。図6に示すように、シャフト92は、回転検
出すべき回転体であり、インナ93を介してハブキャリ
ア91に軸受されている。シャフト92の先端には、シ
ャフト92と共に回転するロータ94が取り付けられて
いる。ロータ94は、周方向に沿って多数のスリット9
4aを開口してなる円筒体であり、磁性体により形成さ
れている。
【0040】回転センサ1は、ハブキャリア91に取り
付けられ、磁気検出素子5のある突起部21aをロータ
94に向けて配設されている。回転センサ1の突起部2
1aは、ロータ94の外周部分に近傍に位置している。
【0041】この状態において、回転体であるシャフト
92が回転すると、それと共にロータ94も回転する。
このため、シャフト92の回転に応じて回転センサ1の
突起部21aの前をスリット94aが順次通過すること
になる。その際、スリット94aが突起部21aの前に
位置するときには磁石4が形成する磁界は弱まり、スリ
ット94a、94a間の磁性体部分94bが突起部21
aの前に位置するときは磁石4が形成する磁界は強ま
る。従って、シャフト92の回転速度に応じて磁気検出
素子5に加わる磁界の変化周期も変わり、磁気検出素子
5からはシャフト92の回転速度に応じて周期的に変化
する信号が出力される(図5参照)。
【0042】このとき、磁気検出素子5の駆動制御及び
信号処理を行うIC61は、所定の電力を消費するため
発熱する。IC61から発せられた熱は、基板3に形成
される放熱パターン37に伝導する。そして、放熱パタ
ーン37を通じてハウジング2に伝導し、ハブキャリア
91に伝導する。このように、IC61から発せられた
熱は効率良く分散され、IC61が高温状態となること
が回避される。従って、IC61の動作信頼性が高いも
のとなり、回転センサ1の動作信頼性の向上が図れる。
特に、シャフト94付近などの高温状態となる所で回転
センサ1を使用する場合には有効である。
【0043】(第二実施形態)次に、第二実施形態に係
る回転センサについて説明する。
【0044】第一実施形態に係る回転センサ1にあって
は、基板3が一次成形部34、二次成形部35の二種類
の樹脂により構成されているが、本発明に係る回転セン
サはそのようなものに限られるものではなく、基板3が
単一の樹脂材により構成されるものであってもよい。例
えば、基板3を単一の樹脂により成形して平板部31、
検知部32、入出力部33を形成し、その基板3の表面
に配線パターン36及び放熱パターン37を露光法を用
いて形成すればよい。
【0045】図7に本実施形態に係る回転センサに用い
られる基板3の製造工程を示す。図7に示すように、基
板3の製造は、まず、基板3の成形が行われる。この基
板3の成形は樹脂射出成形などにより行えばよい。ま
た、基板3を構成する樹脂としては、例えばめっきグレ
ード樹脂が用いられる。次いで、成形されたもの(以
下、「成形品」という)の表面を粗化し、触媒を塗布す
る。粗化工程は、めっきの付着性を確保するために行う
工程であり、成形品の表面を粗くするものである。粗化
工程は、例えば、成形品をエッチング剤の中へ浸漬する
ことにより行われる。また、触媒塗布工程は、金属を析
出させるための触媒を塗布する工程である。
【0046】そして、無電解めっき工程が行われる。無
電解めっき工程は、粗化し触媒塗布した成形品をめっき
液の中へ浸漬することにより行われる。めっき液として
は硫酸銅などの金属塩、還元剤、pH調整剤などからな
るものが用いられる。このめっき液に成形品を浸漬させ
ると、還元剤により金属イオン(例えば、銅イオン)が
金属に還元され、触媒が塗布されている全表面に金属
(例えば、銅)が析出する。
【0047】そして、配線パターン36及び放熱パター
ン37の形成領域の応じて電着レジストを塗布し、露光
・現像、エッチングの工程を経て、レジストを剥離した
後、パターン領域上に保護めっきを施して基板3の製造
が完了する。
【0048】このような製造方法により製造した基板3
を有する回転センサであっても、第一実施形態に係る回
転センサ1と同様な作用効果を得ることができる。
【0049】(第三実施形態)第一実施形態及び第二実
施形態に係る回転センサにあっては、磁石及び磁気検出
素子が配置され、磁性体のロータが回転することによる
磁界の変化を磁気抵抗素子が検出する構造としている
が、このようなものに限られず、回転センサに磁気検出
素子が配置され、周方向に沿って交互に着磁された磁石
によりなるロータが回転することにより磁気検出素子に
よりその磁界の変化を検出する構造としてもよい。この
ように構成された回転センサにおいても第一実施形態及
び第二実施形態に係る回転センサと同様の効果が得られ
ることは言うまでもない。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次
のような効果が得られる。
【0051】動作時に電子部品が発熱する場合でも、電
子部品から発せられる熱は放熱用パターンに伝導して電
子部品から効率良く分散される。このため、電子部品が
高温状態となることを防止でき、回転センサの動作信頼
性の向上が図れる。特に、高温環境で用いられる場合に
有効である。
【0052】また、放熱用パターンをハウジングに接触
させておくことにより、電子部品から発せられる熱を放
熱用パターンを通じてハウジングへ伝導させることがで
きる。このため、電子部品の放熱効率の向上が図れる。
【0053】また、基板に樹脂成形部を形成しその表面
に配線パターンを形成することにより、基板の表面、裏
面又は端面などに自由に配線パターンを形成することが
できる。このため、基板の先端面に検知素子を実装し、
基板のその他の面にICやコンデンサなどの電子部品を
実装することにより、センサ全体を細形化、小型化する
ことができる。特に、センサ先端部に検出手段を配置す
る回転センサにおいて有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】回転センサの説明図である。
【図2】回転センサの基板の説明図である。
【図3】回転センサの基板の製造方法の説明図である。
【図4】回転センサの磁気検出素子の説明図である。
【図5】回転センサの使用方法の説明図である。
【図6】回転センサの使用方法の説明図である。
【図7】第二実施形態に係る回転センサの説明図であ
る。
【符号の説明】
1…回転センサ、2…ハウジング、21…内部空間、3
…基板、36…配線パターン、37…放熱パターン(放
熱用パターン)、4…磁石、5…磁気検出素子(検知手
段)、61…IC(電子部品)。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部空間を有するハウジングと、 前記ハウジングの前記内部空間内に配設される基板と、 前記基板に取り付けられ、回転体に向けて磁界を形成す
    る磁石と、 前記基板に取り付けられ、前記回転体の回転に基づく前
    記磁界の変化を検知する検知手段と、 前記基板に取り付けられ、前記検知手段の駆動制御又は
    出力信号処理を行う電 子部品と、を備えて構成され、前記基板の表面であって
    前記電子部品が取り付けられる位置に、前記電子部品が
    発する熱を伝導させる放熱用パターンが形成されている
    こと、を特徴とする回転センサ。
  2. 【請求項2】 前記基板が前記内部空間の内壁に接触し
    て設けられ、前記放熱用パターンが前記内部空間の前記
    内壁と接触していること、を特徴とする請求項1に記載
    の回転センサ。
  3. 【請求項3】 内部空間を有するハウジングと、 前記ハウジングの前記内部空間内に配設され、樹脂成形
    部を有し、その樹脂成形部の表面に金属めっきして配線
    パターンを形成してなる基板と、 前記基板に取り付けられ、回転体に向けて磁界を形成す
    る磁石と、 前記基板に表面実装され、回転体の回転に基づき前記磁
    石の磁界変化を検知する検知手段と、 前記基板に表面実装され、前記検知手段の駆動制御又は
    出力信号処理を行う電子部品と、を備えた回転センサ。
  4. 【請求項4】 前記基板の表面であって前記電子部品が
    取り付けられる位置に、前記電子部品が発する熱を伝導
    させる放熱用パターンが形成されていること、を特徴と
    する請求項3に記載の回転センサ。
  5. 【請求項5】 前記基板が前記内部空間の内壁に接触し
    て設けられ、前記放熱用パターンが前記内部空間の前記
    内壁と接触していること、を特徴とする請求項3又は4
    に記載の回転センサ。
JP33437897A 1997-12-04 1997-12-04 回転センサ Pending JPH11166840A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33437897A JPH11166840A (ja) 1997-12-04 1997-12-04 回転センサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33437897A JPH11166840A (ja) 1997-12-04 1997-12-04 回転センサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11166840A true JPH11166840A (ja) 1999-06-22

Family

ID=18276709

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33437897A Pending JPH11166840A (ja) 1997-12-04 1997-12-04 回転センサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11166840A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007101230A (ja) * 2005-09-30 2007-04-19 Denso Corp 回転検出装置
JP2009063069A (ja) * 2007-09-06 2009-03-26 Ntn Corp 回転速度検出装置付き車輪用軸受装置
JP2013002993A (ja) * 2011-06-17 2013-01-07 Hitachi Cable Ltd Gmrセンサ

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007101230A (ja) * 2005-09-30 2007-04-19 Denso Corp 回転検出装置
US7459905B2 (en) 2005-09-30 2008-12-02 Denso Corporation Rotation detector having sensor chip and biasing magnet
JP2009063069A (ja) * 2007-09-06 2009-03-26 Ntn Corp 回転速度検出装置付き車輪用軸受装置
JP2013002993A (ja) * 2011-06-17 2013-01-07 Hitachi Cable Ltd Gmrセンサ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US12061246B2 (en) Method and apparatus for magnetic sensor producing a changing magnetic field
EP2989477B1 (en) Integrated circuit package having a split lead frame and a magnet
EP0670471A1 (en) Throttle position sensor for an internal combustion engine
JP2009222524A (ja) 回転検出装置
JP2008180550A (ja) 磁気センサ装置
US6121770A (en) Magnetic sensor using magnetic impedance of magnetic wire within biasing coil
JP2001004726A (ja) 磁界センサ
JPH11166840A (ja) 回転センサ
JP3367094B2 (ja) 回転検出装置
JP3695088B2 (ja) 磁気センサ
JP2547169Y2 (ja) 電流検知センサ
JP2576763B2 (ja) 強磁性磁気抵抗素子
JPH0815330A (ja) 電流検出器
JP2009281856A (ja) 回転センサ
JP2002368303A (ja) 両面磁気抵抗素子固定装置
JPH04307303A (ja) 位置検出装置
JP3879210B2 (ja) 半導体薄膜磁気抵抗素子およびそれを用いた回転数センサ
JPH08189932A (ja) ピックアップセンサおよびピックアップセンサを適用した車速検出装置
JPH10326919A (ja) 磁気抵抗効果素子
JP2000234940A (ja) 回転位置検出装置
JP3829331B2 (ja) 角度検出器
JP2024026033A (ja) 磁気検出装置、磁気検出ユニット、磁気検出システム、および、磁気検出ユニットの製造方法
JPH04296602A (ja) 位置検出装置
JP2004333217A (ja) 磁界検出装置
JPH10104249A (ja) 車輪速センサ