JPH11166449A - 4サイクルエンジン - Google Patents
4サイクルエンジンInfo
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- JPH11166449A JPH11166449A JP9331902A JP33190297A JPH11166449A JP H11166449 A JPH11166449 A JP H11166449A JP 9331902 A JP9331902 A JP 9331902A JP 33190297 A JP33190297 A JP 33190297A JP H11166449 A JPH11166449 A JP H11166449A
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- JP
- Japan
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- valve
- exhaust
- cylinder
- rocker
- engine
- Prior art date
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
Landscapes
- Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
- Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 多気筒に構成され、しかもバルブとともに動
作する部分が軽量な4バルブ・SOHC型式の4サイク
ルエンジンを提供する。 【解決手段】 2気筒以上の4バルブ・SOHCエンジ
ンにおいて、a)点火プラグ50を、電極51が燃焼室5
内の上部中央に突出するとともに芯体がカム軸11と二
つの排気バルブ42との間を通るように配置し、b)排気
バルブ42用のロッカーアーム22・23を、点火プラ
グ50の両側に一つずつ配置してそれぞれを排気バルブ
42用の各カム13・14に接触させる一方、吸気バル
ブ41用のロッカーアーム21を、排気バルブ42用の
上記カム13・14の間に形成された吸気バルブ41用
のカム12に接触させ、c)ロッカーアーム21・22・
23とバルブ41・42との間に、バルブクリアランス
の調整のためにシム47を装着した。
作する部分が軽量な4バルブ・SOHC型式の4サイク
ルエンジンを提供する。 【解決手段】 2気筒以上の4バルブ・SOHCエンジ
ンにおいて、a)点火プラグ50を、電極51が燃焼室5
内の上部中央に突出するとともに芯体がカム軸11と二
つの排気バルブ42との間を通るように配置し、b)排気
バルブ42用のロッカーアーム22・23を、点火プラ
グ50の両側に一つずつ配置してそれぞれを排気バルブ
42用の各カム13・14に接触させる一方、吸気バル
ブ41用のロッカーアーム21を、排気バルブ42用の
上記カム13・14の間に形成された吸気バルブ41用
のカム12に接触させ、c)ロッカーアーム21・22・
23とバルブ41・42との間に、バルブクリアランス
の調整のためにシム47を装着した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】請求項に係る発明は、自動二
輪車用等として好適な4バルブ・SOHC型式の多気筒
4サイクルエンジンに関するものである。
輪車用等として好適な4バルブ・SOHC型式の多気筒
4サイクルエンジンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】1気筒あたり四つのバルブを有する4バ
ルブ型式の4サイクルエンジンは、各バルブの慣性重量
が小さいうえ、バルブによる総開口面積を大きくして吸
排気効率を高くすることが可能であるため、近年、高出
力のエンジンとして自動二輪車等に搭載されることが多
くなっている。4バルブ型式とする際には、動弁機構と
燃焼室形状とを同時に高速回転向きにしやすいDOHC
型式(ダブルオーバーヘッドカムシャフト。バルブを駆
動するためのカム軸がシリンダーヘッド上に2本あるも
の)の採用されることが多いが、コスト的に有利なSO
HC型式(カム軸がシリンダーヘッド上に1本のみある
もの)が採用されることも多い。
ルブ型式の4サイクルエンジンは、各バルブの慣性重量
が小さいうえ、バルブによる総開口面積を大きくして吸
排気効率を高くすることが可能であるため、近年、高出
力のエンジンとして自動二輪車等に搭載されることが多
くなっている。4バルブ型式とする際には、動弁機構と
燃焼室形状とを同時に高速回転向きにしやすいDOHC
型式(ダブルオーバーヘッドカムシャフト。バルブを駆
動するためのカム軸がシリンダーヘッド上に2本あるも
の)の採用されることが多いが、コスト的に有利なSO
HC型式(カム軸がシリンダーヘッド上に1本のみある
もの)が採用されることも多い。
【0003】図8は、従来の4バルブ・SOHC型式の
4サイクルエンジンについて、バルブと動弁機構10’
の概要を示す斜視図であり、特公平8−33144号公
報に記載のものである。シリンダーヘッド(図示せず)
の上に1本のカム軸11’があり、それに設けられたカ
ム12’・13’などによって、両側に二つずつある吸
気バルブ41’と排気バルブ42’とを駆動する。それ
ら合計四つのバルブ41’・42’は、図のように左右
(つまり吸気側および排気側)から斜めに配置されて下
端部で燃焼室(図示せず)の上部を覆い、吸気・排気の
各ポート(図示せず)の開閉を行う。そして点火プラグ
50’は、上端部をカム軸11’の端部側に(つまり図
の紙面の手前に)向け、左右にある吸気バルブ41’と
排気バルブ42’との間に芯体(絶縁碍子や端子が軸状
に延びた部分)52’を通しながら、下端部の電極が燃
焼室の上部中央に位置するよう取り付けられている。
4サイクルエンジンについて、バルブと動弁機構10’
の概要を示す斜視図であり、特公平8−33144号公
報に記載のものである。シリンダーヘッド(図示せず)
の上に1本のカム軸11’があり、それに設けられたカ
ム12’・13’などによって、両側に二つずつある吸
気バルブ41’と排気バルブ42’とを駆動する。それ
ら合計四つのバルブ41’・42’は、図のように左右
(つまり吸気側および排気側)から斜めに配置されて下
端部で燃焼室(図示せず)の上部を覆い、吸気・排気の
各ポート(図示せず)の開閉を行う。そして点火プラグ
50’は、上端部をカム軸11’の端部側に(つまり図
の紙面の手前に)向け、左右にある吸気バルブ41’と
排気バルブ42’との間に芯体(絶縁碍子や端子が軸状
に延びた部分)52’を通しながら、下端部の電極が燃
焼室の上部中央に位置するよう取り付けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図8のような4サイク
ルエンジンは、4バルブ・SOHC型式のものであるだ
けに、前記のとおり高出力を発揮する低コストのものと
して構成されやすい。しかし、その図のような4サイク
ルエンジンには、なおもつぎのような課題が存在する。
すなわち、イ ) 図8のエンジンは単気筒のものであろうが、点火プ
ラグ50’を図示のように配置する場合には、多気筒の
エンジン、すなわち気筒数が2以上の4サイクルエンジ
ンを構成することが容易でない。図のエンジンを多気筒
にするなら、点火プラグ50’の下方にあるシリンダー
(図示せず)と隣接して図示紙面の手前側または奥の側
に新たなシリンダーを設けることになるが、いずれの側
に設けるとしても点火プラグ50’等を適切には配置で
きないからである。図示紙面の手前側にシリンダーを追
加する場合には、その新たなシリンダー上の動弁機構に
よって、現在図示されている点火プラグ50’の取り付
けスペースが確保できなくなる。一方、紙面の奥の側に
シリンダーを追加する場合には、その新たなシリンダー
の上に点火プラグを設け難い。図示の点火プラグ50’
と同様に上端部を図示紙面の手前に向ける場合には、図
示の動弁機構があるためにその新たな点火プラグの取り
付けスペースがとれず、また反対に上端部を紙面の奥の
方に向けるなら、その側にあるはずの、クランク軸・カ
ム軸間の動力伝達機構(伝動チェーンやギヤ類。図示せ
ず)との関係でその点火プラグの配置場所が確保され難
いのである。いかに4バルブ・SOHC型式のエンジン
であっても、気筒数を2以上にできないなら、回転の滑
らかな高出力エンジンにするのは難しい。
ルエンジンは、4バルブ・SOHC型式のものであるだ
けに、前記のとおり高出力を発揮する低コストのものと
して構成されやすい。しかし、その図のような4サイク
ルエンジンには、なおもつぎのような課題が存在する。
すなわち、イ ) 図8のエンジンは単気筒のものであろうが、点火プ
ラグ50’を図示のように配置する場合には、多気筒の
エンジン、すなわち気筒数が2以上の4サイクルエンジ
ンを構成することが容易でない。図のエンジンを多気筒
にするなら、点火プラグ50’の下方にあるシリンダー
(図示せず)と隣接して図示紙面の手前側または奥の側
に新たなシリンダーを設けることになるが、いずれの側
に設けるとしても点火プラグ50’等を適切には配置で
きないからである。図示紙面の手前側にシリンダーを追
加する場合には、その新たなシリンダー上の動弁機構に
よって、現在図示されている点火プラグ50’の取り付
けスペースが確保できなくなる。一方、紙面の奥の側に
シリンダーを追加する場合には、その新たなシリンダー
の上に点火プラグを設け難い。図示の点火プラグ50’
と同様に上端部を図示紙面の手前に向ける場合には、図
示の動弁機構があるためにその新たな点火プラグの取り
付けスペースがとれず、また反対に上端部を紙面の奥の
方に向けるなら、その側にあるはずの、クランク軸・カ
ム軸間の動力伝達機構(伝動チェーンやギヤ類。図示せ
ず)との関係でその点火プラグの配置場所が確保され難
いのである。いかに4バルブ・SOHC型式のエンジン
であっても、気筒数を2以上にできないなら、回転の滑
らかな高出力エンジンにするのは難しい。
【0005】ロ) 動弁機構10’の動作部分のうちに、
なおも削減可能な質量が付随している。すなわち、各バ
ルブ41’・42’の上端に接するロッカーアーム2
1’・22’の先端にバルブクリアランスの調整のため
アジャストスクリュー47’が設けられており、好まし
くない。アジャストスクリュー47’は、バルブクリア
ランスの調整に関与しない部分(上方に突出した部分)
を含むうえ緩み止めのためのナット48’も付属してい
るため、相当の質量を有するからである。この点により
ロッカーアーム21’・22’の先端の質量が大きい
と、バルブ41’・42’の質量が大きい場合と同様、
メカニカルロスや騒音の点で不利を招くことになる。
なおも削減可能な質量が付随している。すなわち、各バ
ルブ41’・42’の上端に接するロッカーアーム2
1’・22’の先端にバルブクリアランスの調整のため
アジャストスクリュー47’が設けられており、好まし
くない。アジャストスクリュー47’は、バルブクリア
ランスの調整に関与しない部分(上方に突出した部分)
を含むうえ緩み止めのためのナット48’も付属してい
るため、相当の質量を有するからである。この点により
ロッカーアーム21’・22’の先端の質量が大きい
と、バルブ41’・42’の質量が大きい場合と同様、
メカニカルロスや騒音の点で不利を招くことになる。
【0006】請求項の発明は、上記の点に鑑みてなした
もので、多気筒に構成されて回転が滑らかであり、しか
もバルブとともに動作する部分の質量が小さい4バルブ
・SOHC型式の4サイクルエンジンを提供せんとする
ものである。
もので、多気筒に構成されて回転が滑らかであり、しか
もバルブとともに動作する部分の質量が小さい4バルブ
・SOHC型式の4サイクルエンジンを提供せんとする
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の4サイ
クルエンジンは、シリンダーヘッド上にある1本のカム
軸によって、その両側にある、気筒あたり各二つの吸気
・排気バルブを駆動する多気筒の4サイクルエンジン
(つまり2気筒以上の4バルブ・SOHCエンジン)に
おいて、 a) 点火プラグを、電極が燃焼室内の上部中央に突出す
るとともに芯体(すなわち絶縁碍子や端子の部分)がカ
ム軸と二つの排気バルブとの間を通るように配置し、 b) 排気バルブ用のロッカーアームを、点火プラグの両
側に一つずつ(つまり1気筒あたり合計二つ)配置して
それぞれを排気バルブ用の各カム(カム軸上に二つ形成
されたカム部分のそれぞれ)に接触させる一方、吸気バ
ルブ用のロッカーアームを、排気バルブ用の上記カムの
間に形成された吸気バルブ用のカムに接触させ、 c) ロッカーアームとバルブとの間に、バルブクリアラ
ンスの調整のためにシムを装着した− ことを特徴とする。
クルエンジンは、シリンダーヘッド上にある1本のカム
軸によって、その両側にある、気筒あたり各二つの吸気
・排気バルブを駆動する多気筒の4サイクルエンジン
(つまり2気筒以上の4バルブ・SOHCエンジン)に
おいて、 a) 点火プラグを、電極が燃焼室内の上部中央に突出す
るとともに芯体(すなわち絶縁碍子や端子の部分)がカ
ム軸と二つの排気バルブとの間を通るように配置し、 b) 排気バルブ用のロッカーアームを、点火プラグの両
側に一つずつ(つまり1気筒あたり合計二つ)配置して
それぞれを排気バルブ用の各カム(カム軸上に二つ形成
されたカム部分のそれぞれ)に接触させる一方、吸気バ
ルブ用のロッカーアームを、排気バルブ用の上記カムの
間に形成された吸気バルブ用のカムに接触させ、 c) ロッカーアームとバルブとの間に、バルブクリアラ
ンスの調整のためにシムを装着した− ことを特徴とする。
【0008】請求項1のこの4サイクルエンジンは、い
わゆる4バルブのSOHCエンジンであり、前述したよ
うに、吸気・排気のバルブが気筒あたり二つずつあって
各バルブの慣性重量が小さいうえ吸排気効率を高くする
ことが可能であるため、効率的に高出力を発揮すること
ができる。SOHCすなわちカム軸が1本のみの型式で
あるから、DOHC型式のものに比べてコスト的に有利
であるというメリットもある。
わゆる4バルブのSOHCエンジンであり、前述したよ
うに、吸気・排気のバルブが気筒あたり二つずつあって
各バルブの慣性重量が小さいうえ吸排気効率を高くする
ことが可能であるため、効率的に高出力を発揮すること
ができる。SOHCすなわちカム軸が1本のみの型式で
あるから、DOHC型式のものに比べてコスト的に有利
であるというメリットもある。
【0009】とくにこの4サイクルエンジンでは、多気
筒化、すなわち気筒数を二つ以上にすることが容易であ
り、またその場合に点火プラグの取り付け・取り外し等
を困難にすることもない。点火プラグの芯体を、図8の
ように吸気バルブと排気バルブとの間に通すのではなく
上記a)のとおりカム軸と二つの排気バルブとの間を通る
ように配置するからである。多気筒のエンジンに設けら
れる二つの排気バルブの間というのは、気筒間の配列方
向とは直角(またはほぼ直角)の方向に位置する部分で
あるため、そこに点火プラグを設ける以上は、多気筒化
によっても点火プラグの配置がスペース的に困難になる
ことはないのである。なお、点火プラグの先端の電極を
燃焼室内の上部中央に突出させるため、点火プラグの数
を複数にしなくても火炎の伝播性にすぐれ、ノッキング
が生じにくい。
筒化、すなわち気筒数を二つ以上にすることが容易であ
り、またその場合に点火プラグの取り付け・取り外し等
を困難にすることもない。点火プラグの芯体を、図8の
ように吸気バルブと排気バルブとの間に通すのではなく
上記a)のとおりカム軸と二つの排気バルブとの間を通る
ように配置するからである。多気筒のエンジンに設けら
れる二つの排気バルブの間というのは、気筒間の配列方
向とは直角(またはほぼ直角)の方向に位置する部分で
あるため、そこに点火プラグを設ける以上は、多気筒化
によっても点火プラグの配置がスペース的に困難になる
ことはないのである。なお、点火プラグの先端の電極を
燃焼室内の上部中央に突出させるため、点火プラグの数
を複数にしなくても火炎の伝播性にすぐれ、ノッキング
が生じにくい。
【0010】点火プラグの取付け位置を定めるにあたっ
ては、上記a)のようにカム軸や排気バルブに当たらない
ようにするだけでなく、その点火プラグと吸気バルブ・
排気バルブ用の各ロッカーアーム等との位置的関係にも
配慮する必要がある。その点、この4サイクルエンジン
では上記b)のように各ロッカーアームを配置して、点火
プラグ等との位置関係を適切にし相互の動作の円滑性を
確保している。すなわちまず、二つの排気バルブとカム
軸との間に点火プラグを設けるよう、排気バルブ用のロ
ッカーアームは点火プラグの両側に離して一つずつ配置
する。排気バルブ用のそのロッカーアームを駆動するた
めのカムもカム軸上において同様に離して二つ形成す
る。そのため、点火プラグは、それらロッカーアームと
カムとの間に適切に配置される。一方、カム軸をはさん
で反対側にある吸気バルブ用のロッカーアームについて
は、それを駆動するためのカムを、上記のとおり離して
配置した排気バルブ用の二つのカムの間に形成する。こ
れにより、吸気バルブ用のカムと排気バルブ用のカムと
がカム軸上にうまく区分されて形成されるとともに、各
バルブ用のロッカーアームも吸気側・排気側に離れた位
置で円滑に動作することになる。
ては、上記a)のようにカム軸や排気バルブに当たらない
ようにするだけでなく、その点火プラグと吸気バルブ・
排気バルブ用の各ロッカーアーム等との位置的関係にも
配慮する必要がある。その点、この4サイクルエンジン
では上記b)のように各ロッカーアームを配置して、点火
プラグ等との位置関係を適切にし相互の動作の円滑性を
確保している。すなわちまず、二つの排気バルブとカム
軸との間に点火プラグを設けるよう、排気バルブ用のロ
ッカーアームは点火プラグの両側に離して一つずつ配置
する。排気バルブ用のそのロッカーアームを駆動するた
めのカムもカム軸上において同様に離して二つ形成す
る。そのため、点火プラグは、それらロッカーアームと
カムとの間に適切に配置される。一方、カム軸をはさん
で反対側にある吸気バルブ用のロッカーアームについて
は、それを駆動するためのカムを、上記のとおり離して
配置した排気バルブ用の二つのカムの間に形成する。こ
れにより、吸気バルブ用のカムと排気バルブ用のカムと
がカム軸上にうまく区分されて形成されるとともに、各
バルブ用のロッカーアームも吸気側・排気側に離れた位
置で円滑に動作することになる。
【0011】また、この4サイクルエンジンでは、上記
c)のように装着するシムによってバルブクリアランスの
調整を行う。つまり、厚さの異なる何種類かのシムのう
ちから適切な厚さのシムを選んでロッカーアーム・バル
ブ間に装着することにより、バルブクリアランスを適切
にするのである。シムは、その厚みのすべてがバルブク
リアランスの調整に関与するものであって無駄な部分を
含まないうえ、ナットを付属させる必要もないため、図
8に示したアジャストスクリュー47’に比べてその質
量は格段に小さい。バルブの質量やロッカーアームの先
端の質量がこれによって小さくなるため、バルブスプリ
ングを軟らかいものにすることによりメカニカルロスを
減らし、また騒音を低減させることができる。
c)のように装着するシムによってバルブクリアランスの
調整を行う。つまり、厚さの異なる何種類かのシムのう
ちから適切な厚さのシムを選んでロッカーアーム・バル
ブ間に装着することにより、バルブクリアランスを適切
にするのである。シムは、その厚みのすべてがバルブク
リアランスの調整に関与するものであって無駄な部分を
含まないうえ、ナットを付属させる必要もないため、図
8に示したアジャストスクリュー47’に比べてその質
量は格段に小さい。バルブの質量やロッカーアームの先
端の質量がこれによって小さくなるため、バルブスプリ
ングを軟らかいものにすることによりメカニカルロスを
減らし、また騒音を低減させることができる。
【0012】なお、点火プラグの芯体をカム軸と二つの
吸気バルブとの間を通るように配置することも可能であ
る。その場合、上記a)・b)における「排気バルブ」を
「吸気バルブ」と読み替え、「吸気バルブ」を「排気バ
ルブ」と読み替えることによって、同様の機能を有する
4サイクルエンジンを構成することができる。
吸気バルブとの間を通るように配置することも可能であ
る。その場合、上記a)・b)における「排気バルブ」を
「吸気バルブ」と読み替え、「吸気バルブ」を「排気バ
ルブ」と読み替えることによって、同様の機能を有する
4サイクルエンジンを構成することができる。
【0013】請求項2の4サイクルエンジンは、さら
に、 d) 排気バルブ用の各ロッカーアームは、排気バルブ用
の上記カムに接するアーム部分と排気バルブに接するア
ーム部分とを一平面内におさめて形成し、 e) 吸気バルブ用のロッカーアームは、吸気バルブ用の
上記カムに接する1本の(共用の)アーム部分と、それ
より両側に分岐して二つの吸気バルブに接するように延
びた2本のアーム部分とを一体化して形成した− ことを特徴とする。
に、 d) 排気バルブ用の各ロッカーアームは、排気バルブ用
の上記カムに接するアーム部分と排気バルブに接するア
ーム部分とを一平面内におさめて形成し、 e) 吸気バルブ用のロッカーアームは、吸気バルブ用の
上記カムに接する1本の(共用の)アーム部分と、それ
より両側に分岐して二つの吸気バルブに接するように延
びた2本のアーム部分とを一体化して形成した− ことを特徴とする。
【0014】この4サイクルエンジンでは、各ロッカー
アームについて、構成を簡単にし軽量にすることができ
る。つまり、まず排気バルブ用のロッカーアームは上記
d)のとおり平面的な形状とするため、明らかに構成容易
であり軽量でもある。また吸気バルブ用のロッカーアー
ムは、上記e)のとおり、カムに接する1本のアーム部分
と、それより両側に分岐して二つの吸気バルブに接する
ように延びた2本のアーム部分とを一体化したものであ
る。前記b)により排気バルブ用の二つのカムの間には吸
気バルブ用のカムを一つにまとめて形成できるため、吸
気バルブ用のロッカーアームにおいてそのカムに接する
アーム部分をも1本にするのである。二つの吸気バルブ
用のロッカーアームを一つの部品にしたわけであるか
ら、部品数が少なく、その分だけ構成が簡単である。し
かも、吸気バルブに接する側の2本のアーム部分を、上
記のカムに接する1本のアーム部分から両側に分岐させ
るため、そのロッカーアームが特別複雑な形状でなく無
用に大きくもないといえる。当該1本のアーム部分に対
するバルブ側の2本のアーム部分を、一方の側のみに形
成するのではなく両側に形成するため、支持用のロッカ
ーシャフトに沿う方向の寸法を、吸気バルブの間隔の程
度に抑えることができるからである。いずれのロッカー
アームも、軽量であれば運動特性にすぐれるため、高速
域でのエンジンの性能を向上させることができる。な
お、前記のa)において点火プラグの芯体を吸気バルブ側
に配置した場合には、上記d)・e)における「排気バル
ブ」は「吸気バルブ」と読み替え、「吸気バルブ」は
「排気バルブ」と読み替えることによって、同様の機能
を有する4サイクルエンジンを構成することが可能であ
る。
アームについて、構成を簡単にし軽量にすることができ
る。つまり、まず排気バルブ用のロッカーアームは上記
d)のとおり平面的な形状とするため、明らかに構成容易
であり軽量でもある。また吸気バルブ用のロッカーアー
ムは、上記e)のとおり、カムに接する1本のアーム部分
と、それより両側に分岐して二つの吸気バルブに接する
ように延びた2本のアーム部分とを一体化したものであ
る。前記b)により排気バルブ用の二つのカムの間には吸
気バルブ用のカムを一つにまとめて形成できるため、吸
気バルブ用のロッカーアームにおいてそのカムに接する
アーム部分をも1本にするのである。二つの吸気バルブ
用のロッカーアームを一つの部品にしたわけであるか
ら、部品数が少なく、その分だけ構成が簡単である。し
かも、吸気バルブに接する側の2本のアーム部分を、上
記のカムに接する1本のアーム部分から両側に分岐させ
るため、そのロッカーアームが特別複雑な形状でなく無
用に大きくもないといえる。当該1本のアーム部分に対
するバルブ側の2本のアーム部分を、一方の側のみに形
成するのではなく両側に形成するため、支持用のロッカ
ーシャフトに沿う方向の寸法を、吸気バルブの間隔の程
度に抑えることができるからである。いずれのロッカー
アームも、軽量であれば運動特性にすぐれるため、高速
域でのエンジンの性能を向上させることができる。な
お、前記のa)において点火プラグの芯体を吸気バルブ側
に配置した場合には、上記d)・e)における「排気バル
ブ」は「吸気バルブ」と読み替え、「吸気バルブ」は
「排気バルブ」と読み替えることによって、同様の機能
を有する4サイクルエンジンを構成することが可能であ
る。
【0015】請求項3の4サイクルエンジンは、以上の
ほか、 f) 吸気バルブ用・排気バルブ用の各ロッカーアーム
を、その支持用のロッカーシャフトに沿ってスライド可
能なように配置したことを特徴とする。
ほか、 f) 吸気バルブ用・排気バルブ用の各ロッカーアーム
を、その支持用のロッカーシャフトに沿ってスライド可
能なように配置したことを特徴とする。
【0016】この4サイクルエンジンでは、バルブクリ
アランスの調整、すなわちロッカーアームとバルブとの
間に装着した前記c)のシムを交換する作業を、容易に行
うことができる。上記f)の構成に基づいて、各ロッカー
アームをスライドさせ各バルブから離れた位置にまで移
動することによって、当該シムが容易に交換される状態
になるからである。シムの交換は、ロッカーアームやロ
ッカーシャフトをシリンダヘッドから取り外したうえで
行うことももちろん可能だが、そのように部品を取り外
す(そして再び取り付ける)のは手間がかかるため、請
求項3のこのエンジンによる利点は大きい。なお、ロッ
カーアームをロッカーシャフトに沿ってスライド可能に
配置するためには、両者を隙間ばめによって嵌め合わせ
るとともに、ロッカーシャフト上でのロッカーアームの
位置を、止めネジやスプリングなどの手段によって移動
可能に固定するとよい。
アランスの調整、すなわちロッカーアームとバルブとの
間に装着した前記c)のシムを交換する作業を、容易に行
うことができる。上記f)の構成に基づいて、各ロッカー
アームをスライドさせ各バルブから離れた位置にまで移
動することによって、当該シムが容易に交換される状態
になるからである。シムの交換は、ロッカーアームやロ
ッカーシャフトをシリンダヘッドから取り外したうえで
行うことももちろん可能だが、そのように部品を取り外
す(そして再び取り付ける)のは手間がかかるため、請
求項3のこのエンジンによる利点は大きい。なお、ロッ
カーアームをロッカーシャフトに沿ってスライド可能に
配置するためには、両者を隙間ばめによって嵌め合わせ
るとともに、ロッカーシャフト上でのロッカーアームの
位置を、止めネジやスプリングなどの手段によって移動
可能に固定するとよい。
【0017】請求項4の4サイクルエンジンは、さら
に、 g) シリンダーヘッドとシリンダーヘッドカバーとの間
に、パイプによって形成したプラグホールを密に組み付
けたことを特徴とする。
に、 g) シリンダーヘッドとシリンダーヘッドカバーとの間
に、パイプによって形成したプラグホールを密に組み付
けたことを特徴とする。
【0018】この4サイクルエンジンにおいては、シリ
ンダーヘッドカバーの製造が容易である。4サイクルエ
ンジンにおけるシリンダーヘッドの上部には、カム軸や
ロッカーアーム、吸気・排気用のバルブ等からなる動弁
機構があり、それらを覆う目的でシリンダーヘッドカバ
ーが一般に取り付けられる。しかしながら、同じくシリ
ンダーヘッドに取り付けられる点火プラグは、その先端
の電極を下側の燃焼室に突出させる一方、外部からの着
脱が可能でなければならない。したがって、点火プラグ
がシリンダーヘッドの上部に取り付けられる場合、シリ
ンダーヘッドカバーは、動弁機構を密に覆いながらも点
火プラグだけは内部に閉じ込めない形をとる必要があ
り、そのために筒状のプラグホールを一部に形成し、同
ホールによって動弁機構と点火プラグとを仕切ることに
なる。この4サイクルエンジンにおいては、そのような
プラグホールを含めてシリンダーヘッドカバーの製造が
容易なのである。
ンダーヘッドカバーの製造が容易である。4サイクルエ
ンジンにおけるシリンダーヘッドの上部には、カム軸や
ロッカーアーム、吸気・排気用のバルブ等からなる動弁
機構があり、それらを覆う目的でシリンダーヘッドカバ
ーが一般に取り付けられる。しかしながら、同じくシリ
ンダーヘッドに取り付けられる点火プラグは、その先端
の電極を下側の燃焼室に突出させる一方、外部からの着
脱が可能でなければならない。したがって、点火プラグ
がシリンダーヘッドの上部に取り付けられる場合、シリ
ンダーヘッドカバーは、動弁機構を密に覆いながらも点
火プラグだけは内部に閉じ込めない形をとる必要があ
り、そのために筒状のプラグホールを一部に形成し、同
ホールによって動弁機構と点火プラグとを仕切ることに
なる。この4サイクルエンジンにおいては、そのような
プラグホールを含めてシリンダーヘッドカバーの製造が
容易なのである。
【0019】このエンジンでシリンダーヘッドカバーの
製造が容易であるのは、上記g)のように、プラグホール
を、同カバーの他の部分と分けてパイプにより形成する
からである。その場合、同カバー(プラグホールを除い
た部分)の形状がごく簡単になるうえ、パイプによって
同ホールを形成するのも容易で、両者を密に組み付ける
のも難しくないため、同ホールを含むシリンダーヘッド
カバーの製造が極めて容易になるのである。このエンジ
ンでは、前記a)のようにカム軸と排気バルブとの間を通
るように点火プラグを配置することから同ホールがシリ
ンダーの軸線に対して斜めになるため、同ホールをもし
シリンダーヘッドカバーと一体に鋳造成形するとすれ
ば、金型や中子の構成が極めて複雑になりその製造は容
易でないはずである。その点を考慮すると、請求項4の
エンジンによるメリットは大きい。
製造が容易であるのは、上記g)のように、プラグホール
を、同カバーの他の部分と分けてパイプにより形成する
からである。その場合、同カバー(プラグホールを除い
た部分)の形状がごく簡単になるうえ、パイプによって
同ホールを形成するのも容易で、両者を密に組み付ける
のも難しくないため、同ホールを含むシリンダーヘッド
カバーの製造が極めて容易になるのである。このエンジ
ンでは、前記a)のようにカム軸と排気バルブとの間を通
るように点火プラグを配置することから同ホールがシリ
ンダーの軸線に対して斜めになるため、同ホールをもし
シリンダーヘッドカバーと一体に鋳造成形するとすれ
ば、金型や中子の構成が極めて複雑になりその製造は容
易でないはずである。その点を考慮すると、請求項4の
エンジンによるメリットは大きい。
【0020】
【発明の実施の形態】図1〜図7に発明の実施について
一形態を示す。図1は、自動二輪車用の4バルブ・SO
HC型式の2気筒4サイクルエンジンについて、シリン
ダーヘッド3や動弁機構10等を示す縦断面図である。
図2は、そのエンジンの動弁機構10を示す平面図であ
って図1におけるII−II断面図である。図3は、同じエ
ンジンについてロッカーアーム21・22・23等を下
から見た図面であり、図1におけるIII−III矢視図であ
る。図4は、図1におけるIV−IV矢視図(バルブ41・
42や点火プラグ50等を除いて示すもの)である。図
3と図4とは、図3の下部が図4の上部に重なり合う関
係となる向きに描いてある。そのように重ね合わせた図
3・図4中の部品等を図3および図4中のV−Vにおい
て見た断面図が図5、また、図3および図4中のVI−VI
において見た断面図が図6である。そして図7は、図1
のエンジンにおいてカム軸11に作用するトルクをクラ
ンク軸の回転角度の関係で表したグラフである。なお、
図1・図2・図5・図6には、この2気筒のエンジンの
うちの第1気筒について示している。他方の第2気筒に
ついては、第1気筒中の同じ部分と同一の符号(ただし
末尾に「A」を追加する)を付けて図3および図4に示
し、以下では説明を省略する。
一形態を示す。図1は、自動二輪車用の4バルブ・SO
HC型式の2気筒4サイクルエンジンについて、シリン
ダーヘッド3や動弁機構10等を示す縦断面図である。
図2は、そのエンジンの動弁機構10を示す平面図であ
って図1におけるII−II断面図である。図3は、同じエ
ンジンについてロッカーアーム21・22・23等を下
から見た図面であり、図1におけるIII−III矢視図であ
る。図4は、図1におけるIV−IV矢視図(バルブ41・
42や点火プラグ50等を除いて示すもの)である。図
3と図4とは、図3の下部が図4の上部に重なり合う関
係となる向きに描いてある。そのように重ね合わせた図
3・図4中の部品等を図3および図4中のV−Vにおい
て見た断面図が図5、また、図3および図4中のVI−VI
において見た断面図が図6である。そして図7は、図1
のエンジンにおいてカム軸11に作用するトルクをクラ
ンク軸の回転角度の関係で表したグラフである。なお、
図1・図2・図5・図6には、この2気筒のエンジンの
うちの第1気筒について示している。他方の第2気筒に
ついては、第1気筒中の同じ部分と同一の符号(ただし
末尾に「A」を追加する)を付けて図3および図4に示
し、以下では説明を省略する。
【0021】図1に基づいてこのエンジンの概略構成を
説明するとつぎのとおりである。まず、内部にピストン
2を有するシリンダー1の上部にシリンダーヘッド3が
取り付けられていて、同ヘッド3内には、吸気ポート4
・燃焼室5・排気ポート6が形成されている。同ヘッド
3には吸気バルブ41と排気バルブ42とが1気筒あた
り二つずつ取り付けられており、やはり二つずつある吸
気ポート4および排気ポート6の各入口はそれらによっ
て開閉される。各バルブ41・42の上部は、取付け穴
45・46を通ってそれぞれシリンダーヘッド3の上に
突出し、コイルばね43・44によって各ポート4・6
を閉じる向き(上向き)の力を受けている。シリンダー
ヘッド3にはさらに点火プラグ50が取り付けられてお
り、その先端の電極51が燃焼室5内の上部中央に突出
している。
説明するとつぎのとおりである。まず、内部にピストン
2を有するシリンダー1の上部にシリンダーヘッド3が
取り付けられていて、同ヘッド3内には、吸気ポート4
・燃焼室5・排気ポート6が形成されている。同ヘッド
3には吸気バルブ41と排気バルブ42とが1気筒あた
り二つずつ取り付けられており、やはり二つずつある吸
気ポート4および排気ポート6の各入口はそれらによっ
て開閉される。各バルブ41・42の上部は、取付け穴
45・46を通ってそれぞれシリンダーヘッド3の上に
突出し、コイルばね43・44によって各ポート4・6
を閉じる向き(上向き)の力を受けている。シリンダー
ヘッド3にはさらに点火プラグ50が取り付けられてお
り、その先端の電極51が燃焼室5内の上部中央に突出
している。
【0022】シリンダーヘッド3の上部には、上記した
バルブ41・42を駆動するための動弁機構10が配置
されている。図1によってその概略を述べると、まず、
2気筒の双方の真上を通るようにカム軸11が架け渡さ
れ(図4を参照)、また、カム軸11と平行に設けられ
たロッカーシャフト24・25を介してロッカーアーム
21・22・23が取り付けられている。ロッカーシャ
フト24・25を支える部品としてカムブラケット31
がシリンダーヘッド3上にかぶせられ、カム軸11は、
そのカムブラケット31とシリンダーヘッド3との間に
形成された軸受部によって回転自在に支持されている。
ロッカーシャフト24を介して揺動自在に取り付けられ
たロッカーアーム21は、カム12により揺動させられ
ると、コイルばね43の力に抗して吸気バルブ41を押
し下げる(つまり開く)。一方、ロッカーシャフト25
を介して揺動自在に配置されたロッカーアーム22・2
3は、カム13・14によって揺動させられ、コイルば
ね44の力に抗して排気バルブ42を押し下げて開く。
そしてこれら動弁機構10は、シリンダーヘッド3の上
部にかぶせられたシリンダーヘッドカバー8により覆わ
れている。
バルブ41・42を駆動するための動弁機構10が配置
されている。図1によってその概略を述べると、まず、
2気筒の双方の真上を通るようにカム軸11が架け渡さ
れ(図4を参照)、また、カム軸11と平行に設けられ
たロッカーシャフト24・25を介してロッカーアーム
21・22・23が取り付けられている。ロッカーシャ
フト24・25を支える部品としてカムブラケット31
がシリンダーヘッド3上にかぶせられ、カム軸11は、
そのカムブラケット31とシリンダーヘッド3との間に
形成された軸受部によって回転自在に支持されている。
ロッカーシャフト24を介して揺動自在に取り付けられ
たロッカーアーム21は、カム12により揺動させられ
ると、コイルばね43の力に抗して吸気バルブ41を押
し下げる(つまり開く)。一方、ロッカーシャフト25
を介して揺動自在に配置されたロッカーアーム22・2
3は、カム13・14によって揺動させられ、コイルば
ね44の力に抗して排気バルブ42を押し下げて開く。
そしてこれら動弁機構10は、シリンダーヘッド3の上
部にかぶせられたシリンダーヘッドカバー8により覆わ
れている。
【0023】このエンジンは、気筒数を複数にするとと
もに出力特性を向上させるように構成したものである
が、それに関連してつぎのような構成を採用している。
もに出力特性を向上させるように構成したものである
が、それに関連してつぎのような構成を採用している。
【0024】1) 上記のとおり電極51を燃焼室5の上
部中央に突出させた点火プラグ50について、図1や図
4・図6に示すように、その芯体52およびそれを囲う
プラグホール55を、カム軸11と二つの排気バルブ4
2との間を通る方向に配置した。つまり、図4のように
排気バルブ42用の取付け穴46の間に点火プラグ50
用の取付け穴53を設けるとともに、図6のようにその
プラグ50の芯体52等を傾けてカム軸11との接触を
避けている。2気筒を有するこのエンジンの第1気筒で
は、図4のように左側には第2気筒があり右側にはカム
軸11への動力伝達機構(図示しないクランク軸の駆動
力をカム軸11に伝える傘歯車17等)があるため、図
8の例とは違ってカム軸11の端部の方にプラグ50の
芯体52を向けることはできない。しかし、排気バルブ
42の方向は気筒間の配列方向と直角の方向であり、し
かも一般の自動二輪車用エンジンにおいては前方にあた
るため、この1)のとおりの向きに芯体52等を傾けるこ
とによって、気筒数にかかわらず点火プラグ50を配置
できる。点火プラグ50の近傍には邪魔になる他の部材
がないこともあり、そのメンテナンスは円滑に行える。
部中央に突出させた点火プラグ50について、図1や図
4・図6に示すように、その芯体52およびそれを囲う
プラグホール55を、カム軸11と二つの排気バルブ4
2との間を通る方向に配置した。つまり、図4のように
排気バルブ42用の取付け穴46の間に点火プラグ50
用の取付け穴53を設けるとともに、図6のようにその
プラグ50の芯体52等を傾けてカム軸11との接触を
避けている。2気筒を有するこのエンジンの第1気筒で
は、図4のように左側には第2気筒があり右側にはカム
軸11への動力伝達機構(図示しないクランク軸の駆動
力をカム軸11に伝える傘歯車17等)があるため、図
8の例とは違ってカム軸11の端部の方にプラグ50の
芯体52を向けることはできない。しかし、排気バルブ
42の方向は気筒間の配列方向と直角の方向であり、し
かも一般の自動二輪車用エンジンにおいては前方にあた
るため、この1)のとおりの向きに芯体52等を傾けるこ
とによって、気筒数にかかわらず点火プラグ50を配置
できる。点火プラグ50の近傍には邪魔になる他の部材
がないこともあり、そのメンテナンスは円滑に行える。
【0025】2) 点火プラグ50を二つの排気バルブ4
2の間に配置することとの関係で、ロッカーアーム21
・22・23を図2のように構成し配置した。まず、排
気用のロッカーアーム22・23としては、点火プラグ
50の両側に離して直線的な(図2のように、上から見
ていわばIの字状の)ものを一つずつ配置している。そ
して吸気用ロッカーアーム21については、カム軸11
に接する側のアーム部分を排気用のロッカーアーム22
・23の間に延ばすとともに他方のアーム部分を二つの
吸気バルブ41の上に延ばした、いわばYの字状の形状
(図3参照)のもの(一体で二つの吸気バルブ41を駆
動できるもの)を一つ配置している。そしてカム軸11
には、ロッカーアーム22・23のアーム部分と接する
カム13・14と、それらの間でロッカーアーム21の
アーム部分と接するカム12とを形成する。このような
構成により、点火プラグ50の両側でカム13・14に
接するように排気用ロッカーアーム22・23を設ける
とともに、それらの間でカム12に接するように吸気用
ロッカーアーム21を設けて、各ロッカーアーム21・
22・23やバルブ41・42を円滑に機能させること
ができる。
2の間に配置することとの関係で、ロッカーアーム21
・22・23を図2のように構成し配置した。まず、排
気用のロッカーアーム22・23としては、点火プラグ
50の両側に離して直線的な(図2のように、上から見
ていわばIの字状の)ものを一つずつ配置している。そ
して吸気用ロッカーアーム21については、カム軸11
に接する側のアーム部分を排気用のロッカーアーム22
・23の間に延ばすとともに他方のアーム部分を二つの
吸気バルブ41の上に延ばした、いわばYの字状の形状
(図3参照)のもの(一体で二つの吸気バルブ41を駆
動できるもの)を一つ配置している。そしてカム軸11
には、ロッカーアーム22・23のアーム部分と接する
カム13・14と、それらの間でロッカーアーム21の
アーム部分と接するカム12とを形成する。このような
構成により、点火プラグ50の両側でカム13・14に
接するように排気用ロッカーアーム22・23を設ける
とともに、それらの間でカム12に接するように吸気用
ロッカーアーム21を設けて、各ロッカーアーム21・
22・23やバルブ41・42を円滑に機能させること
ができる。
【0026】3) バルブクリアランスの調整のため、図
5のとおり、各ロッカーアーム21・22・23の先端
部(カム12・13・14と接触する側とは反対側の先
端部)と吸気・排気の各バルブ41・42の上端部との
間に、シム47を装着した。厚さの異なる複数種類のシ
ム47を準備しておき、その中から適切な厚さのものを
選んで、各バルブ41・42の上端部に設けた凹部内に
交換可能に取り付けることによってバルブクリアランス
を調整するのである。同様の調整のために図8の例で使
用しているアジャストスクリュー47’に比べると、シ
ム47はかなり小さく、またナット48’等を付属させ
る必要もないため極めて軽量である。したがってエンジ
ンが高速回転するのに適している。
5のとおり、各ロッカーアーム21・22・23の先端
部(カム12・13・14と接触する側とは反対側の先
端部)と吸気・排気の各バルブ41・42の上端部との
間に、シム47を装着した。厚さの異なる複数種類のシ
ム47を準備しておき、その中から適切な厚さのものを
選んで、各バルブ41・42の上端部に設けた凹部内に
交換可能に取り付けることによってバルブクリアランス
を調整するのである。同様の調整のために図8の例で使
用しているアジャストスクリュー47’に比べると、シ
ム47はかなり小さく、またナット48’等を付属させ
る必要もないため極めて軽量である。したがってエンジ
ンが高速回転するのに適している。
【0027】4) 図3等に示す各ロッカーアーム21・
22・23を、その支持用のロッカーシャフト24・2
5に対して隙間ばめすることにより軸長方向にもスライ
ド可能なように取り付け、かつ、それらの位置ぎめのた
めに、各ロッカーシャフト24・25上でロッカーアー
ム21・22・23とカムブラケット31との間にコイ
ルスプリング26・27・28を圧縮して装着した。つ
まり、シャフト24上でスライド可能なロッカーアーム
21は、図3のようにスプリング26によりカムブラケ
ット31の一部に押し付けることにより運転のための正
規の位置に保ち、シャフト25上でスライド可能なロッ
カーアーム22・23については、それぞれスプリング
27・28によりカムブラケット31の中央支持部36
に押し付けることにより運転のための正規の位置に保
つ。このように各ロッカーアーム21・22・23を配
置したのは、上記したバルブクリアランスの調整を簡単
化するためである。つまり、このような構成をとったこ
とにより、シム47(図5)の交換は、各ロッカーアー
ム21・22・23を、それぞれスプリング26・27
・28に抗しロッカーシャフト24・25に沿って各バ
ルブ41・42から離れた位置にまでスライドさせるこ
とにより行うことができ、ロッカーアーム21・22・
23を取り外して上方へ移動する必要はなくなる。
22・23を、その支持用のロッカーシャフト24・2
5に対して隙間ばめすることにより軸長方向にもスライ
ド可能なように取り付け、かつ、それらの位置ぎめのた
めに、各ロッカーシャフト24・25上でロッカーアー
ム21・22・23とカムブラケット31との間にコイ
ルスプリング26・27・28を圧縮して装着した。つ
まり、シャフト24上でスライド可能なロッカーアーム
21は、図3のようにスプリング26によりカムブラケ
ット31の一部に押し付けることにより運転のための正
規の位置に保ち、シャフト25上でスライド可能なロッ
カーアーム22・23については、それぞれスプリング
27・28によりカムブラケット31の中央支持部36
に押し付けることにより運転のための正規の位置に保
つ。このように各ロッカーアーム21・22・23を配
置したのは、上記したバルブクリアランスの調整を簡単
化するためである。つまり、このような構成をとったこ
とにより、シム47(図5)の交換は、各ロッカーアー
ム21・22・23を、それぞれスプリング26・27
・28に抗しロッカーシャフト24・25に沿って各バ
ルブ41・42から離れた位置にまでスライドさせるこ
とにより行うことができ、ロッカーアーム21・22・
23を取り外して上方へ移動する必要はなくなる。
【0028】5) 図6のように点火プラグ50の芯体5
2を囲うプラグホール55は、円筒形状のアルミ製パイ
プによって形成し、シリンダーヘッド3とシリンダーヘ
ッドカバー8との間に密に組み付けている。シリンダー
ヘッドカバー8は、動作部分であり潤滑油を使用する部
分でもある動弁機構10を外部と隔絶すべく覆うもので
あり、プラグホール55は、保守・交換等を要する点火
プラグ50を外部に露出させるとともにそのプラグ50
と動弁機構10との間を仕切るものである。シリンダー
ヘッドカバー8とプラグホール55とを一体に成形でき
れば部品数が削減できて好ましいが、このエンジンで
は、点火プラグ50を上記のようにシリンダー軸線から
傾けて配置する関係で、鋳造により両者を一体に成形す
るのは型構成上きわめて難しい。そこで、上記のとおり
プラグホール55をパイプによってシリンダーヘッドカ
バー8とは別に形成し、製造を容易にしたのである。そ
うして形成したプラグホール55を、図6のようにシリ
ンダーヘッドカバー8と連結し、さらに、シリンダーヘ
ッド3にシリンダーヘッドカバー8をかぶせるときにプ
ラグホール55とシリンダーヘッド3との間の接続をも
行うこととした。プラグホール55とシリンダーヘッド
カバー8との間、およびプラグホール55とシリンダー
ヘッド3との間には、図のようにそれぞれシール部材5
6・57を装着しているので、動弁機構10に使用する
潤滑油がプラグホール55内に入ることはない。
2を囲うプラグホール55は、円筒形状のアルミ製パイ
プによって形成し、シリンダーヘッド3とシリンダーヘ
ッドカバー8との間に密に組み付けている。シリンダー
ヘッドカバー8は、動作部分であり潤滑油を使用する部
分でもある動弁機構10を外部と隔絶すべく覆うもので
あり、プラグホール55は、保守・交換等を要する点火
プラグ50を外部に露出させるとともにそのプラグ50
と動弁機構10との間を仕切るものである。シリンダー
ヘッドカバー8とプラグホール55とを一体に成形でき
れば部品数が削減できて好ましいが、このエンジンで
は、点火プラグ50を上記のようにシリンダー軸線から
傾けて配置する関係で、鋳造により両者を一体に成形す
るのは型構成上きわめて難しい。そこで、上記のとおり
プラグホール55をパイプによってシリンダーヘッドカ
バー8とは別に形成し、製造を容易にしたのである。そ
うして形成したプラグホール55を、図6のようにシリ
ンダーヘッドカバー8と連結し、さらに、シリンダーヘ
ッド3にシリンダーヘッドカバー8をかぶせるときにプ
ラグホール55とシリンダーヘッド3との間の接続をも
行うこととした。プラグホール55とシリンダーヘッド
カバー8との間、およびプラグホール55とシリンダー
ヘッド3との間には、図のようにそれぞれシール部材5
6・57を装着しているので、動弁機構10に使用する
潤滑油がプラグホール55内に入ることはない。
【0029】6) 2気筒を有するこのエンジンにおい
て、気筒間でのクランク軸(図示せず)の位相差を36
0°とすることにより、カムの駆動トルクの変動を小さ
くしている。クランク軸の位相差が360°ということ
は、気筒間の爆発時期の差がクランク軸の回転角度差に
して360°になること、したがって、ピストン2が2
気筒ともに同一位相で上下動することをさす。こうした
エンジンにおいてカムの駆動トルクの変動が小さくなる
理由は、図7を用いてつぎのように説明できる。すなわ
ち、図7は、カム軸11(図1)を回転させるのに必要
な負荷トルク(縦軸)がクランク軸の回転角度(横軸)
につれてどのように変化するかを示す図である。吸気・
排気の各行程では、図1等に示した動弁機構10のカム
12・13・14の形状とバルブ41・42のスプリン
グ43・44との関係で、図7のとおり正の負荷トルク
(クランク軸の出力によってカム軸11を駆動するとき
のトルク)と負の負荷トルク(動弁機構10の側からカ
ム軸11が回されるときのトルク)とが続けて作用す
る。4サイクルエンジンの特徴として、同じ気筒での排
気から吸気までの間には約180°の位相差がある。ク
ランク軸の位相差を360°にしたこのエンジンではさ
らに、第1気筒(図中の「No.1」)での吸気と第2
気筒(図中の「No.2」)での吸気との間に360°
の位相差があり、第1気筒での排気と第2気筒での排気
との間にも360°の位相差がある。そのため、2気筒
のSOHC・4サイクルエンジンであって気筒間のクラ
ンク軸の位相差を360°にしたこのエンジンでは、図
のとおり正の負荷トルクと負の負荷トルクとが同時にカ
ム軸11に作用する時間が多く(180°ごとにあ
る)、しかも両者はトルクの絶対値が大きい角度範囲で
同時に作用する。同時に同じカム軸11に作用する正・
負の負荷トルクはその軸上で相殺し合うため、カム軸1
1に生じるトルクの変動が小さくなることになる。
て、気筒間でのクランク軸(図示せず)の位相差を36
0°とすることにより、カムの駆動トルクの変動を小さ
くしている。クランク軸の位相差が360°ということ
は、気筒間の爆発時期の差がクランク軸の回転角度差に
して360°になること、したがって、ピストン2が2
気筒ともに同一位相で上下動することをさす。こうした
エンジンにおいてカムの駆動トルクの変動が小さくなる
理由は、図7を用いてつぎのように説明できる。すなわ
ち、図7は、カム軸11(図1)を回転させるのに必要
な負荷トルク(縦軸)がクランク軸の回転角度(横軸)
につれてどのように変化するかを示す図である。吸気・
排気の各行程では、図1等に示した動弁機構10のカム
12・13・14の形状とバルブ41・42のスプリン
グ43・44との関係で、図7のとおり正の負荷トルク
(クランク軸の出力によってカム軸11を駆動するとき
のトルク)と負の負荷トルク(動弁機構10の側からカ
ム軸11が回されるときのトルク)とが続けて作用す
る。4サイクルエンジンの特徴として、同じ気筒での排
気から吸気までの間には約180°の位相差がある。ク
ランク軸の位相差を360°にしたこのエンジンではさ
らに、第1気筒(図中の「No.1」)での吸気と第2
気筒(図中の「No.2」)での吸気との間に360°
の位相差があり、第1気筒での排気と第2気筒での排気
との間にも360°の位相差がある。そのため、2気筒
のSOHC・4サイクルエンジンであって気筒間のクラ
ンク軸の位相差を360°にしたこのエンジンでは、図
のとおり正の負荷トルクと負の負荷トルクとが同時にカ
ム軸11に作用する時間が多く(180°ごとにあ
る)、しかも両者はトルクの絶対値が大きい角度範囲で
同時に作用する。同時に同じカム軸11に作用する正・
負の負荷トルクはその軸上で相殺し合うため、カム軸1
1に生じるトルクの変動が小さくなることになる。
【0030】7) 図1・図4等のように、点火プラグ5
0の芯体52等をカム軸11と二つの排気バルブ42と
の間に設けた(上記1))こととの関係で、図6のよう
に、ロッカーシャフト25の一部に切欠き部(細くした
部分)25aを形成するとともに、その切欠き部25a
の付近をカムブラケット31における中央の支持部36
によって支えることとした。まず、ロッカーシャフト2
5の一部に切欠き部25aを形成したのは、図1・図4
・図6等から分かるように、カム軸11と排気バルブ4
2との間のできるだけ中間に近い位置にロッカーシャフ
ト25を配置しながら、二つのバルブ41・42とカム
軸11との間に点火プラグ50を設けることは、スペー
ス的に困難だからである。つまり、バルブ41・42と
の接触を避けるべく点火プラグ50のプラグホール55
をやや上方に配置すると、そのプラグホール55がロッ
カーシャフト25に極めて接近するため、一部に切欠き
部25aを形成しない限りそのロッカーシャフト25と
プラグホール55とが接触してしまうのである。ロッカ
ーシャフト25をカム軸11の近くへ移動するなら切欠
き部25aを不要にできる可能性もあるが、その場合に
はロッカーアーム22・23の腕の長さがアンバランス
になりがちである。また、カム軸11の位置をシリンダ
ー1の中心線の真上から吸気側へ大きく移動するとすれ
ば、排気側のロッカーアーム25の腕が全体に長くな
り、やはり運動特性が低下する。つぎに、カムブラケッ
ト31に中央支持部36を設けてロッカーシャフト25
の切欠き部25a付近を支持させるのは、切欠き部25
aを形成したことによってそのロッカーシャフト25の
強度が低下しているからである。しかもその付近には、
二つのロッカーアーム22・23によって、他の部分よ
りも大きな力がロッカーシャフト25に作用する。そこ
で図3のように、カムブラケット31を矩形枠状に形成
したうえ中央付近に支持部36を設け、その支持部36
内のボス穴にロッカーシャフト25を通すことにより当
該シャフト25を支えることとしたのである。その支持
部36は、二つのロッカーアーム22・23の間にあっ
て点火プラグ50のプラグホール55に近いため図のよ
うに切欠き部36aを含んでいて、ロッカーシャフト2
5(の切欠き部25a)を露出させるものであるが、そ
の切欠き部36aが支持部36の全長(軸長方向の全
長)には及ばないため、十分な強さでロッカーシャフト
25を保持し、そのたわみと応力とを低減する。
0の芯体52等をカム軸11と二つの排気バルブ42と
の間に設けた(上記1))こととの関係で、図6のよう
に、ロッカーシャフト25の一部に切欠き部(細くした
部分)25aを形成するとともに、その切欠き部25a
の付近をカムブラケット31における中央の支持部36
によって支えることとした。まず、ロッカーシャフト2
5の一部に切欠き部25aを形成したのは、図1・図4
・図6等から分かるように、カム軸11と排気バルブ4
2との間のできるだけ中間に近い位置にロッカーシャフ
ト25を配置しながら、二つのバルブ41・42とカム
軸11との間に点火プラグ50を設けることは、スペー
ス的に困難だからである。つまり、バルブ41・42と
の接触を避けるべく点火プラグ50のプラグホール55
をやや上方に配置すると、そのプラグホール55がロッ
カーシャフト25に極めて接近するため、一部に切欠き
部25aを形成しない限りそのロッカーシャフト25と
プラグホール55とが接触してしまうのである。ロッカ
ーシャフト25をカム軸11の近くへ移動するなら切欠
き部25aを不要にできる可能性もあるが、その場合に
はロッカーアーム22・23の腕の長さがアンバランス
になりがちである。また、カム軸11の位置をシリンダ
ー1の中心線の真上から吸気側へ大きく移動するとすれ
ば、排気側のロッカーアーム25の腕が全体に長くな
り、やはり運動特性が低下する。つぎに、カムブラケッ
ト31に中央支持部36を設けてロッカーシャフト25
の切欠き部25a付近を支持させるのは、切欠き部25
aを形成したことによってそのロッカーシャフト25の
強度が低下しているからである。しかもその付近には、
二つのロッカーアーム22・23によって、他の部分よ
りも大きな力がロッカーシャフト25に作用する。そこ
で図3のように、カムブラケット31を矩形枠状に形成
したうえ中央付近に支持部36を設け、その支持部36
内のボス穴にロッカーシャフト25を通すことにより当
該シャフト25を支えることとしたのである。その支持
部36は、二つのロッカーアーム22・23の間にあっ
て点火プラグ50のプラグホール55に近いため図のよ
うに切欠き部36aを含んでいて、ロッカーシャフト2
5(の切欠き部25a)を露出させるものであるが、そ
の切欠き部36aが支持部36の全長(軸長方向の全
長)には及ばないため、十分な強さでロッカーシャフト
25を保持し、そのたわみと応力とを低減する。
【0031】以上、発明の実施について一形態を紹介し
たが、発明がこの例に限られるものでないことはもちろ
んである。たとえば、上に示したエンジンは2気筒であ
ったが、前記1)や2)にしたがって点火プラグ50等の配
置を適切に定める以上、3気筒以上のエンジンを構成す
ることも可能である。
たが、発明がこの例に限られるものでないことはもちろ
んである。たとえば、上に示したエンジンは2気筒であ
ったが、前記1)や2)にしたがって点火プラグ50等の配
置を適切に定める以上、3気筒以上のエンジンを構成す
ることも可能である。
【0032】
【発明の効果】請求項1に記載した4サイクルエンジン
にはつぎのような効果がある。すなわち、イ ) いわゆる4バルブのSOHCエンジンであって、各
バルブの慣性重量が小さいうえ吸排気効率を高くできる
ことから、高効率・高出力化が可能である。またDOH
C型式のものに比べて軽量でコスト的に有利である。
にはつぎのような効果がある。すなわち、イ ) いわゆる4バルブのSOHCエンジンであって、各
バルブの慣性重量が小さいうえ吸排気効率を高くできる
ことから、高効率・高出力化が可能である。またDOH
C型式のものに比べて軽量でコスト的に有利である。
【0033】ロ) 点火プラグの芯体をカム軸と二つの排
気バルブとの間を通るように配置するため、多気筒化、
すなわち気筒数を二つ以上にすることが容易である。4
バルブ・SOHCエンジンを多気筒化できると、そのエ
ンジンを高出力にし、かつ回転を滑らかにすることがで
きる。なお、多気筒化した場合にも、このエンジンでは
点火プラグの取り付け・取り外し等が困難になることは
なく、各バルブ用のロッカーアームの動作の円滑性も確
保される。
気バルブとの間を通るように配置するため、多気筒化、
すなわち気筒数を二つ以上にすることが容易である。4
バルブ・SOHCエンジンを多気筒化できると、そのエ
ンジンを高出力にし、かつ回転を滑らかにすることがで
きる。なお、多気筒化した場合にも、このエンジンでは
点火プラグの取り付け・取り外し等が困難になることは
なく、各バルブ用のロッカーアームの動作の円滑性も確
保される。
【0034】ハ) アジャストスクリューなどよりも軽量
なシムによってバルブクリアランスの調整を行うため、
メカニカルロスが少なく、また騒音を低減させることが
できる。
なシムによってバルブクリアランスの調整を行うため、
メカニカルロスが少なく、また騒音を低減させることが
できる。
【0035】また請求項2の4サイクルエンジンでは、ニ ) 各ロッカーアームを簡単かつ軽量なものに構成する
ことができる。排気バルブ用のロッカーアームを平面的
な形状にするうえ、吸気バルブ用のロッカーアームにつ
いても、ロッカーシャフトに沿う方向の寸法を極力短く
した一体物にするからである。ロッカーアームが軽量で
あれば、エンジンとしては高速域での性能が高くなる。
ことができる。排気バルブ用のロッカーアームを平面的
な形状にするうえ、吸気バルブ用のロッカーアームにつ
いても、ロッカーシャフトに沿う方向の寸法を極力短く
した一体物にするからである。ロッカーアームが軽量で
あれば、エンジンとしては高速域での性能が高くなる。
【0036】請求項3の4サイクルエンジンでは、ホ ) 各ロッカーアームをロッカーシャフトに沿ってスラ
イド可能に配置するため、上記ハ)のシムの交換、すなわ
ちバルブクリアランスの調整作業を容易に行うことがで
きる。
イド可能に配置するため、上記ハ)のシムの交換、すなわ
ちバルブクリアランスの調整作業を容易に行うことがで
きる。
【0037】請求項4の4サイクルエンジンでは、ヘ ) パイプによってプラグホールを形成するため、鋳造
等によるシリンダーヘッドカバーの製造が容易である。
等によるシリンダーヘッドカバーの製造が容易である。
【図1】発明の実施について一形態を示す図であり、自
動二輪車用の4バルブ・SOHC型式の2気筒4サイク
ルエンジンについて、シリンダーヘッド3付近の要部を
示す縦断面図である。
動二輪車用の4バルブ・SOHC型式の2気筒4サイク
ルエンジンについて、シリンダーヘッド3付近の要部を
示す縦断面図である。
【図2】図1におけるII−II断面図であって、上記エン
ジンの動弁機構10を示す平面図である。
ジンの動弁機構10を示す平面図である。
【図3】図1におけるIII−III矢視図であって、上記エ
ンジンについてロッカーアーム21・22・23等を下
から見た図面である。なお、図3における下部が図4内
の上部に重なり合う関係にある。
ンジンについてロッカーアーム21・22・23等を下
から見た図面である。なお、図3における下部が図4内
の上部に重なり合う関係にある。
【図4】図1におけるIV−IV矢視図であって、バルブ4
1・42や点火プラグ50等を除いてシリンダー3等を
示す平面図である。なお、図3における下部が図4内の
上部に重なり合う関係にある。
1・42や点火プラグ50等を除いてシリンダー3等を
示す平面図である。なお、図3における下部が図4内の
上部に重なり合う関係にある。
【図5】上記のように重ね合わせた図3・図4中の部品
等を、図3および図4におけるV−Vにおいて見た断面
図である。
等を、図3および図4におけるV−Vにおいて見た断面
図である。
【図6】上記のように重ね合わせた図3・図4中の部品
等を、図3および図4におけるVI−VIにおいて見た断面
図である。
等を、図3および図4におけるVI−VIにおいて見た断面
図である。
【図7】図1のエンジンについて、カム軸11に作用す
るトルクを縦軸にとり、クランク軸の回転角度を横軸に
とって両者の関係を表したグラフである。
るトルクを縦軸にとり、クランク軸の回転角度を横軸に
とって両者の関係を表したグラフである。
【図8】従来の4バルブ・SOHC型式の4サイクルエ
ンジンについて動弁機構10’等の概要を示す斜視図で
ある。
ンジンについて動弁機構10’等の概要を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】 3 シリンダーヘッド 8 シリンダーヘッドカバー 10 動弁機構 11 カム軸 12・13・14 カム 21・22・23 ロッカーアーム 24・25 ロッカーシャフト 41 吸気バルブ 42 排気バルブ 47 シム 50 点火プラグ 51 電極 52 芯体 55 プラグホール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02B 23/08 F02B 23/08 S 75/18 75/18 Z
Claims (4)
- 【請求項1】 シリンダーヘッド上にある1本のカム軸
によって、その両側にある、気筒あたり各二つの吸気・
排気バルブを駆動する多気筒の4サイクルエンジンにお
いて、 点火プラグを、電極が燃焼室内の上部中央に突出すると
ともに芯体がカム軸と二つの排気バルブとの間を通るよ
うに配置し、 排気バルブ用のロッカーアームを、点火プラグの両側に
一つずつ配置してそれぞれを排気バルブ用の各カムに接
触させる一方、吸気バルブ用のロッカーアームを、排気
バルブ用の上記カムの間に形成された吸気バルブ用のカ
ムに接触させ、ロッカーアームとバルブとの間に、バル
ブクリアランスの調整のためにシムを装着したことを特
徴とする4サイクルエンジン。 - 【請求項2】 排気バルブ用の各ロッカーアームは、排
気バルブ用の上記カムに接するアーム部分と排気バルブ
に接するアーム部分とを一平面内におさめて形成し、 吸気バルブ用のロッカーアームは、吸気バルブ用の上記
カムに接する1本のアーム部分と、それより両側に分岐
して二つの吸気バルブに接するように延びた2本のアー
ム部分とを一体化して形成したことを特徴とする請求項
1に記載の4サイクルエンジン。 - 【請求項3】 吸気バルブ用・排気バルブ用の各ロッカ
ーアームを、その支持用のロッカーシャフトに沿ってス
ライド可能なように配置したことを特徴とする請求項1
または2に記載の4サイクルエンジン。 - 【請求項4】 シリンダーヘッドとシリンダーヘッドカ
バーとの間に、パイプによって形成したプラグホールを
密に組み付けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれ
かに記載の4サイクルエンジン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9331902A JPH11166449A (ja) | 1997-12-02 | 1997-12-02 | 4サイクルエンジン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9331902A JPH11166449A (ja) | 1997-12-02 | 1997-12-02 | 4サイクルエンジン |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11166449A true JPH11166449A (ja) | 1999-06-22 |
Family
ID=18248918
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9331902A Pending JPH11166449A (ja) | 1997-12-02 | 1997-12-02 | 4サイクルエンジン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11166449A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003097289A (ja) * | 2001-09-19 | 2003-04-03 | Honda Motor Co Ltd | 傾斜シリンダ型汎用4サイクルエンジン |
| US6935289B2 (en) | 2003-09-22 | 2005-08-30 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | Valve drive system for four-stroke engine |
| JP2009008092A (ja) * | 2008-08-25 | 2009-01-15 | Yamaha Motor Co Ltd | 4サイクルエンジンの動弁装置 |
| ES2317735A1 (es) * | 2005-06-15 | 2009-04-16 | Honda Motor Co., Ltd | Motor de combustion interna. |
| JP2011085146A (ja) * | 2011-01-31 | 2011-04-28 | Yamaha Motor Co Ltd | 4サイクルエンジン |
| JP2011106464A (ja) * | 2011-01-31 | 2011-06-02 | Yamaha Motor Co Ltd | 4サイクルエンジン |
| JP2017180105A (ja) * | 2016-03-28 | 2017-10-05 | 本田技研工業株式会社 | パワーユニット |
-
1997
- 1997-12-02 JP JP9331902A patent/JPH11166449A/ja active Pending
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003097289A (ja) * | 2001-09-19 | 2003-04-03 | Honda Motor Co Ltd | 傾斜シリンダ型汎用4サイクルエンジン |
| US6935289B2 (en) | 2003-09-22 | 2005-08-30 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | Valve drive system for four-stroke engine |
| CN100398787C (zh) * | 2003-09-22 | 2008-07-02 | 雅马哈发动机株式会社 | 四冲程发动机的气门传动装置 |
| ES2317735A1 (es) * | 2005-06-15 | 2009-04-16 | Honda Motor Co., Ltd | Motor de combustion interna. |
| ES2317735B2 (es) * | 2005-06-15 | 2009-12-10 | Honda Motor Co., Ltd | Motor de combustion interna. |
| JP2009008092A (ja) * | 2008-08-25 | 2009-01-15 | Yamaha Motor Co Ltd | 4サイクルエンジンの動弁装置 |
| JP2011085146A (ja) * | 2011-01-31 | 2011-04-28 | Yamaha Motor Co Ltd | 4サイクルエンジン |
| JP2011106464A (ja) * | 2011-01-31 | 2011-06-02 | Yamaha Motor Co Ltd | 4サイクルエンジン |
| JP2017180105A (ja) * | 2016-03-28 | 2017-10-05 | 本田技研工業株式会社 | パワーユニット |
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