JPH11165311A - 繊維補強コンクリート材料およびその製造方法 - Google Patents
繊維補強コンクリート材料およびその製造方法Info
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- JPH11165311A JPH11165311A JP10171416A JP17141698A JPH11165311A JP H11165311 A JPH11165311 A JP H11165311A JP 10171416 A JP10171416 A JP 10171416A JP 17141698 A JP17141698 A JP 17141698A JP H11165311 A JPH11165311 A JP H11165311A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 コンクリート系材料の繊維メッシュによる補
強効果を向上させ、特に、曲げ強度、曲げ靱性等の機械
的特性が改善された繊維メッシュ補強コンクリート材料
及びその製造方法の提供。 【解決手段】 繊維メッシュにより補強されてなるコン
クリート材料を製造するに際し、該繊維メッシュに未硬
化のエポキシ樹脂で処理した後、該エポキシ樹脂が硬化
するまでの間にコンクリートを打設する。このようにし
て得られたコンクリート材料には、少なくとも50%の
曲げ強度向上率が付与される。
強効果を向上させ、特に、曲げ強度、曲げ靱性等の機械
的特性が改善された繊維メッシュ補強コンクリート材料
及びその製造方法の提供。 【解決手段】 繊維メッシュにより補強されてなるコン
クリート材料を製造するに際し、該繊維メッシュに未硬
化のエポキシ樹脂で処理した後、該エポキシ樹脂が硬化
するまでの間にコンクリートを打設する。このようにし
て得られたコンクリート材料には、少なくとも50%の
曲げ強度向上率が付与される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、曲げ強度、曲げ靱
性が大巾に改善された繊維メッシュ補強コンクリート材
料及びその製造方法に関する。
性が大巾に改善された繊維メッシュ補強コンクリート材
料及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンクリート系材料の曲げ強度、
耐衝撃強度を向上させるために、コンクリート補強剤と
してアスベスト繊維、ガラス繊維、炭素繊維、ビニロン
繊維、あるいはポリプロピレン繊維等の短繊維が使用さ
れている。この補強用の短繊維がコンクリート系材料中
で有効に機能するためには、短繊維がマトリックス中で
均一に分散している必要がある。しかし、現実には、練
り混ぜ設備に制約を受けたり、練り混ぜ技術が複雑であ
る等の問題がある。また、短繊維の分散性の点から、添
加する短繊維長や添加量にも限界があり、期待される程
の大巾な補強効果が得られない場合もある。
耐衝撃強度を向上させるために、コンクリート補強剤と
してアスベスト繊維、ガラス繊維、炭素繊維、ビニロン
繊維、あるいはポリプロピレン繊維等の短繊維が使用さ
れている。この補強用の短繊維がコンクリート系材料中
で有効に機能するためには、短繊維がマトリックス中で
均一に分散している必要がある。しかし、現実には、練
り混ぜ設備に制約を受けたり、練り混ぜ技術が複雑であ
る等の問題がある。また、短繊維の分散性の点から、添
加する短繊維長や添加量にも限界があり、期待される程
の大巾な補強効果が得られない場合もある。
【0003】さらに、補強繊維は、通常、マトリックス
中でランダムに配置されているため、一方向にしか荷重
がかからないように設計されている材料等の場合は、全
ての短繊維が補強に対して有効に寄与しないため、短繊
維添加量の割には大きな補強効果が得られないことにな
る。特に一方向にしか荷重がかからないように設計され
ている材料等の場合に、少量の補強材で大きな補強効果
を得るためには、長繊維による補強が有効な手段であ
る。すなわちコンクリート材料に応力がかかった時の引
張方向に長繊維を配置することにより、効果的に補強す
ることが可能になる。
中でランダムに配置されているため、一方向にしか荷重
がかからないように設計されている材料等の場合は、全
ての短繊維が補強に対して有効に寄与しないため、短繊
維添加量の割には大きな補強効果が得られないことにな
る。特に一方向にしか荷重がかからないように設計され
ている材料等の場合に、少量の補強材で大きな補強効果
を得るためには、長繊維による補強が有効な手段であ
る。すなわちコンクリート材料に応力がかかった時の引
張方向に長繊維を配置することにより、効果的に補強す
ることが可能になる。
【0004】なかでも、長繊維使いの繊維メッシュによ
りコンクリート系材料を補強することは、広く知られて
いる。しかしながら、マトリックスであるコンクリート
材料と、補強材料の繊維メッシュ間の界面接着性能は、
繊維メッシュに対して何等かの処理を施さなければ十分
でなく、期待される程の補強効果の得られていないのが
現状である。
りコンクリート系材料を補強することは、広く知られて
いる。しかしながら、マトリックスであるコンクリート
材料と、補強材料の繊維メッシュ間の界面接着性能は、
繊維メッシュに対して何等かの処理を施さなければ十分
でなく、期待される程の補強効果の得られていないのが
現状である。
【0005】そこで、繊維メッシュとマトリックスであ
るコンクリート材料の界面での接着性能を改善するため
に、いくつかの試みがなされている。例えば、特開平4
−2876号公報には、エポキシ樹脂とシリカ粒子との
混合物で炭素繊維を被覆含侵し、繊維メッシュ表面にシ
リカ粒子を堅固に固着させる技術が開示されている。し
かしながら、この方法では、コンクリートを打設する前
にエポキシ樹脂を硬化させるので、該樹脂はシリカ粒子
を固定するためだけに機能し、接着力に寄与するのはシ
リカ粒子による物理的なアンカー効果のみに依拠してい
るのが現状である。
るコンクリート材料の界面での接着性能を改善するため
に、いくつかの試みがなされている。例えば、特開平4
−2876号公報には、エポキシ樹脂とシリカ粒子との
混合物で炭素繊維を被覆含侵し、繊維メッシュ表面にシ
リカ粒子を堅固に固着させる技術が開示されている。し
かしながら、この方法では、コンクリートを打設する前
にエポキシ樹脂を硬化させるので、該樹脂はシリカ粒子
を固定するためだけに機能し、接着力に寄与するのはシ
リカ粒子による物理的なアンカー効果のみに依拠してい
るのが現状である。
【0006】そのため、さらなる界面接着力向上技術の
開発と、該技術による補強効果の優れた、繊維メッシュ
補強コンクリート材料の開発が望まれている。
開発と、該技術による補強効果の優れた、繊維メッシュ
補強コンクリート材料の開発が望まれている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の有する問題点を解消し、コンクリート系材料の繊維
メッシュによる補強効果を向上させ、特に、曲げ強度、
曲げ靱性等の機械的特性が改善された繊維メッシュ補強
コンクリート材料及びその製造方法を提供することを目
的とする。
術の有する問題点を解消し、コンクリート系材料の繊維
メッシュによる補強効果を向上させ、特に、曲げ強度、
曲げ靱性等の機械的特性が改善された繊維メッシュ補強
コンクリート材料及びその製造方法を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成するため鋭意検討した結果、補強用メッシュを構成
する繊維に未硬化のエポキシ樹脂で処理した後、該エポ
キシ樹脂が硬化するまでの間にコンクリートを打設した
コンクリート材料、すなわち、繊維メッシュとコンクリ
ート材料との界面を化学的接着により結合したコンクリ
ート材料においては、曲げ強度、曲げ靱性等の機械的特
性が著しく向上することを究明した。
達成するため鋭意検討した結果、補強用メッシュを構成
する繊維に未硬化のエポキシ樹脂で処理した後、該エポ
キシ樹脂が硬化するまでの間にコンクリートを打設した
コンクリート材料、すなわち、繊維メッシュとコンクリ
ート材料との界面を化学的接着により結合したコンクリ
ート材料においては、曲げ強度、曲げ靱性等の機械的特
性が著しく向上することを究明した。
【0009】かくして本発明によれば、エポキシ樹脂を
付着含浸させた繊維メッシュによりコンクリートを補強
してなるコンクリート材料であって、該コンクリート材
料の、下記式で定義する曲げ強度向上率が50%以上で
あることを特徴とする繊維メッシュ補強コンクリート材
料、及び繊維メッシュにより補強されてなるコンクリー
ト材料を製造するに際し、該繊維メッシュに未硬化のエ
ポキシ樹脂で処理した後、該エポキシ樹脂が硬化するま
での間にコンクリートを打設することを特徴とする繊維
メッシュ補強コンクリート材料の製造方法が提供され
る。
付着含浸させた繊維メッシュによりコンクリートを補強
してなるコンクリート材料であって、該コンクリート材
料の、下記式で定義する曲げ強度向上率が50%以上で
あることを特徴とする繊維メッシュ補強コンクリート材
料、及び繊維メッシュにより補強されてなるコンクリー
ト材料を製造するに際し、該繊維メッシュに未硬化のエ
ポキシ樹脂で処理した後、該エポキシ樹脂が硬化するま
での間にコンクリートを打設することを特徴とする繊維
メッシュ補強コンクリート材料の製造方法が提供され
る。
【0010】
【数2】
【0011】ここで、Stはエポキシ樹脂で処理した繊
維メッシュにより補強されたコンクリート材料の曲げ強
度、また、Suはエポキシ樹脂で処理ししていない繊維
メッシュにより補強されたコンクリート材料の曲げ強度
を表す。
維メッシュにより補強されたコンクリート材料の曲げ強
度、また、Suはエポキシ樹脂で処理ししていない繊維
メッシュにより補強されたコンクリート材料の曲げ強度
を表す。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明はマトリックスであるコンクリート系材料と
補強材である繊維メッシュの界面における接着性能の向
上、および処理後の繊維メッシュの良好な取り扱い性の
維持という目的で、繊維メッシュに対して、未硬化のエ
ポキシ系樹脂で接着処理を行うものである。
め、本発明はマトリックスであるコンクリート系材料と
補強材である繊維メッシュの界面における接着性能の向
上、および処理後の繊維メッシュの良好な取り扱い性の
維持という目的で、繊維メッシュに対して、未硬化のエ
ポキシ系樹脂で接着処理を行うものである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明におけるコンクリート材料
とは、結合材として無機質または有機質の結合材によっ
て骨材を結合成型する混合物、ならびにその硬化体であ
れば特に制限はない。コンクリート材料は結合材により
分類することができ、例えば、結合材が無機質のもので
は、セメントを結合材としたセメントコンクリート、石
灰類を結合材とした石灰コンクリート、さらには、石膏
コンクリート、硫黄コンクリート等を挙げることができ
る。また、結合材が無機質および有機質の混合物の場合
は、ポリマーセメントコンクリート、ポリマー含浸コン
クリート等を挙げることができる。さらに、結合材が有
機質の場合は、レジンコンクリート等を挙げることがで
き、本発明において、いずれをも使用することができ
る。さらに、骨材を全く使用しない系、例えば、セメン
トのみの硬化体等にも本発明を適用することもできる。
とは、結合材として無機質または有機質の結合材によっ
て骨材を結合成型する混合物、ならびにその硬化体であ
れば特に制限はない。コンクリート材料は結合材により
分類することができ、例えば、結合材が無機質のもので
は、セメントを結合材としたセメントコンクリート、石
灰類を結合材とした石灰コンクリート、さらには、石膏
コンクリート、硫黄コンクリート等を挙げることができ
る。また、結合材が無機質および有機質の混合物の場合
は、ポリマーセメントコンクリート、ポリマー含浸コン
クリート等を挙げることができる。さらに、結合材が有
機質の場合は、レジンコンクリート等を挙げることがで
き、本発明において、いずれをも使用することができ
る。さらに、骨材を全く使用しない系、例えば、セメン
トのみの硬化体等にも本発明を適用することもできる。
【0014】さらに、本発明はコンクリート材料が軽量
気泡コンクリート(ALC)等の場合には特に有効であ
る。軽量気泡コンクリートの場合、無数の気泡が存在す
るため、長繊維で補強することが非常に有効になるから
である。
気泡コンクリート(ALC)等の場合には特に有効であ
る。軽量気泡コンクリートの場合、無数の気泡が存在す
るため、長繊維で補強することが非常に有効になるから
である。
【0015】本発明における繊維メッシュとは、長繊維
で構成された、メッシュ状の材料を言い、一般に織構
造、網構造等をとることができるが、単に繊維をメッシ
ュ形状に積層し固定したものも適用できる。メッシュの
構成原糸は複数の繊維束からなるマルチフィラメントお
よび単一の繊維からなるモノフィラメントのいずれでも
使用することができる。メッシュ状の材料は、平面状
に、あるいは立体的(3次元的)に成型されているもの
も使用することができる。
で構成された、メッシュ状の材料を言い、一般に織構
造、網構造等をとることができるが、単に繊維をメッシ
ュ形状に積層し固定したものも適用できる。メッシュの
構成原糸は複数の繊維束からなるマルチフィラメントお
よび単一の繊維からなるモノフィラメントのいずれでも
使用することができる。メッシュ状の材料は、平面状
に、あるいは立体的(3次元的)に成型されているもの
も使用することができる。
【0016】構成繊維としては、有機繊維、無機繊維の
どちらでもよい。有機繊維であれば、ポリエステル繊
維、ナイロン繊維、ビニロン繊維、アラミド繊維、ポリ
アリレート繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊
維、ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール繊維等
を挙げることができる。また、無機繊維であれば、炭素
繊維、ガラス繊維、鋼繊維、セラミック繊維等を挙げる
ことができる。これら繊維は、単独でも、複合して使用
してもよい。繊維メッシュを構成する繊維として、前記
の様な様々な繊維を使用することができるが、アラミド
繊維を使用することが最も有効である。アラミド繊維
は、強度、モジュラスが高いだけでなく、靱性も大きい
ため、補強効果が優れる。アラミド繊維の中でも、強
度、耐薬品性、耐湿熱性に著しく優れる、コポリパラフ
ェニレン・3、4’−オキシジフェニレンテレフタラミ
ド繊維を使用すると、さらに補強効果が優れる。特に高
温高圧下でオートクレーブ養生を行う場合には耐薬品性
の優れるコポリパラフェニレン・3、4’−オキシジフ
ェニレンテレフタラミド繊維が有利である。
どちらでもよい。有機繊維であれば、ポリエステル繊
維、ナイロン繊維、ビニロン繊維、アラミド繊維、ポリ
アリレート繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊
維、ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール繊維等
を挙げることができる。また、無機繊維であれば、炭素
繊維、ガラス繊維、鋼繊維、セラミック繊維等を挙げる
ことができる。これら繊維は、単独でも、複合して使用
してもよい。繊維メッシュを構成する繊維として、前記
の様な様々な繊維を使用することができるが、アラミド
繊維を使用することが最も有効である。アラミド繊維
は、強度、モジュラスが高いだけでなく、靱性も大きい
ため、補強効果が優れる。アラミド繊維の中でも、強
度、耐薬品性、耐湿熱性に著しく優れる、コポリパラフ
ェニレン・3、4’−オキシジフェニレンテレフタラミ
ド繊維を使用すると、さらに補強効果が優れる。特に高
温高圧下でオートクレーブ養生を行う場合には耐薬品性
の優れるコポリパラフェニレン・3、4’−オキシジフ
ェニレンテレフタラミド繊維が有利である。
【0017】本発明で用いるエポキシ樹脂は、エポキシ
基を分子中に有するものであればどのようなものでもよ
い。例えば、グリシジルエーテル型、グリシジルエステ
ル型、グリシジルアミン型、線状脂肪族エポキサイド型
等を挙げることができる。特に、皮膜強度が高く、か
つ、コンクリート系材料と強固に接着するビスフェノー
ルA型のエポキシ樹脂が最も効果的である。エポキシ樹
脂で接着処理を施す際には、硬化剤(架橋剤)を併用す
ることが好ましい。硬化剤は特に限定されるものではな
いが、例えば、アミン類、酸無水物、ポリアミド樹脂等
を挙げることができる。
基を分子中に有するものであればどのようなものでもよ
い。例えば、グリシジルエーテル型、グリシジルエステ
ル型、グリシジルアミン型、線状脂肪族エポキサイド型
等を挙げることができる。特に、皮膜強度が高く、か
つ、コンクリート系材料と強固に接着するビスフェノー
ルA型のエポキシ樹脂が最も効果的である。エポキシ樹
脂で接着処理を施す際には、硬化剤(架橋剤)を併用す
ることが好ましい。硬化剤は特に限定されるものではな
いが、例えば、アミン類、酸無水物、ポリアミド樹脂等
を挙げることができる。
【0018】メッシュに対する接着処理は、エポキシ樹
脂単独で実施してもよく、また、前記エポキシ樹脂と無
機物粒子とを併用してもよい。本発明でエポキシ樹脂と
併用する無機物粒子には特に制限はなく、シリカ、アル
ミナ、酸化チタン、酸化アンチモン、ジルコニアなどの
各種酸化物を好適に用いることができる。
脂単独で実施してもよく、また、前記エポキシ樹脂と無
機物粒子とを併用してもよい。本発明でエポキシ樹脂と
併用する無機物粒子には特に制限はなく、シリカ、アル
ミナ、酸化チタン、酸化アンチモン、ジルコニアなどの
各種酸化物を好適に用いることができる。
【0019】前記エポキシ樹脂および無機物粒子を併用
で実施する場合は、前記エポキシ樹脂単独で実施する場
合に比べて実質的取り扱い性の面で少なくとも次の2つ
の利点があるので好ましい。(1)メッシュ表面のタッ
ク、更にメッシュ同士の接着が抑えられので、接着処理
後の繊維メッシュの巻き取り時あるいは巻き取り後の保
管時、さらにその後実際に施工をおこなう際の取り扱い
性がより高い。(2)エポキシ樹脂の経時硬化の進行に
よる接着処理効果の経時低下を無機物粒子の存在による
アンカー効果あるいはコンクリートマトリックスとの反
応点としての役割ができるために、エポキシ樹脂の経時
硬化が起こっても接着性能の経時低下幅はより小さくな
り、処理から補強コンクリート作成までの時間的制約が
より緩和されるので、接着処理から施工までの保管をよ
りた易くできる。
で実施する場合は、前記エポキシ樹脂単独で実施する場
合に比べて実質的取り扱い性の面で少なくとも次の2つ
の利点があるので好ましい。(1)メッシュ表面のタッ
ク、更にメッシュ同士の接着が抑えられので、接着処理
後の繊維メッシュの巻き取り時あるいは巻き取り後の保
管時、さらにその後実際に施工をおこなう際の取り扱い
性がより高い。(2)エポキシ樹脂の経時硬化の進行に
よる接着処理効果の経時低下を無機物粒子の存在による
アンカー効果あるいはコンクリートマトリックスとの反
応点としての役割ができるために、エポキシ樹脂の経時
硬化が起こっても接着性能の経時低下幅はより小さくな
り、処理から補強コンクリート作成までの時間的制約が
より緩和されるので、接着処理から施工までの保管をよ
りた易くできる。
【0020】前記エポキシ樹脂および無機物粒子を併用
してメッシュに付着させるにあたっては、エポキシ樹脂
および無機物粒子の混合物による一段処理、あるいはエ
ポキシ樹脂で処理した後無機物粒子で処理する二段処理
のどちらでもよい。
してメッシュに付着させるにあたっては、エポキシ樹脂
および無機物粒子の混合物による一段処理、あるいはエ
ポキシ樹脂で処理した後無機物粒子で処理する二段処理
のどちらでもよい。
【0021】また、必要に応じて、硬化剤をエポキシ樹
脂に添加混合する場合は、補強を行うコンクリート材料
の種類によって選択すればよい。すなわち、常温近辺の
温度で養生を行うコンクリート材料の場合には、その温
度で硬化反応が進行するエポキシ樹脂および硬化剤を使
用する必要がある。また、蒸気養生を行うコンクリート
材料の場合については、その蒸気養生の温度並びに時間
で、完全に硬化反応が終了するエポキシ樹脂および硬化
剤を選択すればよい。さらに、コンクリート材料を、高
温高圧でオートクレーブ養生を行う場合は、その養生温
度および時間で完全に硬化するエポキシ樹脂を選択すれ
ばよい。
脂に添加混合する場合は、補強を行うコンクリート材料
の種類によって選択すればよい。すなわち、常温近辺の
温度で養生を行うコンクリート材料の場合には、その温
度で硬化反応が進行するエポキシ樹脂および硬化剤を使
用する必要がある。また、蒸気養生を行うコンクリート
材料の場合については、その蒸気養生の温度並びに時間
で、完全に硬化反応が終了するエポキシ樹脂および硬化
剤を選択すればよい。さらに、コンクリート材料を、高
温高圧でオートクレーブ養生を行う場合は、その養生温
度および時間で完全に硬化するエポキシ樹脂を選択すれ
ばよい。
【0022】特に、ALCに代表されるような予め低温
で養生(前養生)を行った後に、オートクレーブ養生を
行うコンクリートの場合等には、低温での前養生の際に
エポキシ樹脂が完全に硬化するようなタイプの樹脂を選
択した方がよい場合がある。というのは、エポキシ樹脂
と補強繊維およびコンクリート材料の熱膨張係数は一般
に異なるため、高温でのオートクレーブ養生中にエポキ
シ樹脂が硬化すると、冷却後にはメッシュ/コンクリー
ト複合材料にはひずみが生じるため、長期間の使用の間
に、ひび割れが起こる可能性があるからである。
で養生(前養生)を行った後に、オートクレーブ養生を
行うコンクリートの場合等には、低温での前養生の際に
エポキシ樹脂が完全に硬化するようなタイプの樹脂を選
択した方がよい場合がある。というのは、エポキシ樹脂
と補強繊維およびコンクリート材料の熱膨張係数は一般
に異なるため、高温でのオートクレーブ養生中にエポキ
シ樹脂が硬化すると、冷却後にはメッシュ/コンクリー
ト複合材料にはひずみが生じるため、長期間の使用の間
に、ひび割れが起こる可能性があるからである。
【0023】メッシュ/コンクリート材料界面での接着
力を向上させるためには、フレッシュコンクリートと本
発明による処理処理をおこなったメッシュを複合させる
際に、繊維メッシュに付与されたエポキシ樹脂のエポキ
シ基は全く反応していないか、未反応のものが残ってい
ることが必要である。即ち、フレッシュコンクリートと
繊維メッシュが複合される際に、繊維メッシュに付着含
浸されたエポキシ樹脂中のエポキシ基が全く反応してい
ないか、あるいは、未反応のエポキシ基が、実質的にコ
ンクリートとの化学的相互作用を呈する程度、具体的に
は、無機物粒子を併用しない場合は50%以上、併用す
る場合は10%以上残っていることが好ましい。未反応
のエポキシ基の残存量が無機物粒子を併用しない場合は
50%未満、併用する場合は10%の場合は、コンクリ
ートとの接着が不充分となる場合がある。従って、上記
コンクリートの打設に際しては、予め使用するエポキシ
樹脂の硬化時間を測定しておき、その時間内に打設を終
えるようにすることが好ましい。また、無機物を併用し
ない場合には、上記の硬化が起こると処理したメッシュ
の表面がタック性を示さなくなるので、これを凡その目
安にしてもよい。
力を向上させるためには、フレッシュコンクリートと本
発明による処理処理をおこなったメッシュを複合させる
際に、繊維メッシュに付与されたエポキシ樹脂のエポキ
シ基は全く反応していないか、未反応のものが残ってい
ることが必要である。即ち、フレッシュコンクリートと
繊維メッシュが複合される際に、繊維メッシュに付着含
浸されたエポキシ樹脂中のエポキシ基が全く反応してい
ないか、あるいは、未反応のエポキシ基が、実質的にコ
ンクリートとの化学的相互作用を呈する程度、具体的に
は、無機物粒子を併用しない場合は50%以上、併用す
る場合は10%以上残っていることが好ましい。未反応
のエポキシ基の残存量が無機物粒子を併用しない場合は
50%未満、併用する場合は10%の場合は、コンクリ
ートとの接着が不充分となる場合がある。従って、上記
コンクリートの打設に際しては、予め使用するエポキシ
樹脂の硬化時間を測定しておき、その時間内に打設を終
えるようにすることが好ましい。また、無機物を併用し
ない場合には、上記の硬化が起こると処理したメッシュ
の表面がタック性を示さなくなるので、これを凡その目
安にしてもよい。
【0024】繊維メッシュにコンクリートを打設した後
のコンクリート材料は、次いで常法により養生が行われ
る。この際、その養生の温度、時間内で、完全に硬化反
応が終了するエポキシ樹脂および硬化剤を選択すること
が好ましい。特に、ALCに代表されるような予め低温
で養生(前養生)を行った後に、オートクレーブ養生を
行うコンクリートの場合、低温での前養生の際にエポキ
シ樹脂が完全に硬化するようなタイプの樹脂を選択した
方がよい。何故なら、一般に、エポキシ樹脂、メッシュ
を構成する繊維およびコンクリート材料の熱膨張係数は
それぞれ異なるため、高温でのオートクレーブ養生中に
エポキシ樹脂が硬化すると、冷却後にはメッシュ/コン
クリート複合材料にはひずみが生じるため、長期間の使
用の間に、ひび割れが起こる可能性があるからである。
のコンクリート材料は、次いで常法により養生が行われ
る。この際、その養生の温度、時間内で、完全に硬化反
応が終了するエポキシ樹脂および硬化剤を選択すること
が好ましい。特に、ALCに代表されるような予め低温
で養生(前養生)を行った後に、オートクレーブ養生を
行うコンクリートの場合、低温での前養生の際にエポキ
シ樹脂が完全に硬化するようなタイプの樹脂を選択した
方がよい。何故なら、一般に、エポキシ樹脂、メッシュ
を構成する繊維およびコンクリート材料の熱膨張係数は
それぞれ異なるため、高温でのオートクレーブ養生中に
エポキシ樹脂が硬化すると、冷却後にはメッシュ/コン
クリート複合材料にはひずみが生じるため、長期間の使
用の間に、ひび割れが起こる可能性があるからである。
【0025】かくして補強繊維との界面に化学的接着の
概念が導入されたコンクリート材料は、下記式で定義す
る曲げ強度向上率が少なくとも50%に達する。
概念が導入されたコンクリート材料は、下記式で定義す
る曲げ強度向上率が少なくとも50%に達する。
【0026】
【数3】
【0027】ここで、 Stはエポキシ樹脂処理をした
繊維メッシュにより補強されたコンクリート材料の曲げ
強度、また、Suはエポキシ樹脂処理をしていない繊維
メッシュにより補強されたコンクリート材料の曲げ強度
を表す。
繊維メッシュにより補強されたコンクリート材料の曲げ
強度、また、Suはエポキシ樹脂処理をしていない繊維
メッシュにより補強されたコンクリート材料の曲げ強度
を表す。
【0028】該曲げ強度向上率が50%未満の場合は、
繊維メッシュによる補強効果が充分に発現していない。
繊維メッシュによる補強効果が充分に発現していない。
【0029】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はその説明内容に限定されるものではな
い。なお、実施例で用いた試験片の作製方法、評価方法
は下記の通りである。
るが、本発明はその説明内容に限定されるものではな
い。なお、実施例で用いた試験片の作製方法、評価方法
は下記の通りである。
【0030】(1)メッシュに対する接着処理 ・接着処理1 構成原糸デニールが1500deの2軸メッシュ(繊維
間隔ピッチ:2cm)に対し、ビスフェノールA型エポ
キシ樹脂(ARボンド、帝人株式会社販売)にアミン系
硬化剤を添加混合した処理剤を均一に付着させることに
より接着処理を行った。接着処理後のメッシュは、下記
のメッシュ/コンクリート材料複合試験片の作成に直ち
使用しない場合は封をして20℃の条件で保管した。こ
れを接着処理1と称する。
間隔ピッチ:2cm)に対し、ビスフェノールA型エポ
キシ樹脂(ARボンド、帝人株式会社販売)にアミン系
硬化剤を添加混合した処理剤を均一に付着させることに
より接着処理を行った。接着処理後のメッシュは、下記
のメッシュ/コンクリート材料複合試験片の作成に直ち
使用しない場合は封をして20℃の条件で保管した。こ
れを接着処理1と称する。
【0031】・接着処理2 上記の接着処理2において、エポキシ樹脂として、常温
近辺では硬化反応が進行せず、オートクレーブ養生中に
硬化するビスフェノールA型エポキシ樹脂(アラルダイ
ト6099、旭チバ株式会社販売)を使用する以外は接
着処理1と全く同様の操作をおこなった。これを接着処
理2と称する。
近辺では硬化反応が進行せず、オートクレーブ養生中に
硬化するビスフェノールA型エポキシ樹脂(アラルダイ
ト6099、旭チバ株式会社販売)を使用する以外は接
着処理1と全く同様の操作をおこなった。これを接着処
理2と称する。
【0032】・接着処理3 構成原糸デニールが1500deの2軸メッシュ(繊維
間隔ピッチ:2cm)に対し、ビスフェノールA型エポ
キシ樹脂(ARボンド、帝人株式会社販売)およびアエ
ロジル#200(日本アエロジル株式会社製シリカ粉
末)を5:1の重量比で混合し、次いでアミン系硬化剤
を添加混合した処理剤を均一に付着させることにより接
着処理を行った。接着処理後のメッシュは、下記のメッ
シュ/コンクリート材料複合試験片の作成に直ち使用し
ない場合は封をして20℃の条件で保管した。これを接
着処理3と称する。
間隔ピッチ:2cm)に対し、ビスフェノールA型エポ
キシ樹脂(ARボンド、帝人株式会社販売)およびアエ
ロジル#200(日本アエロジル株式会社製シリカ粉
末)を5:1の重量比で混合し、次いでアミン系硬化剤
を添加混合した処理剤を均一に付着させることにより接
着処理を行った。接着処理後のメッシュは、下記のメッ
シュ/コンクリート材料複合試験片の作成に直ち使用し
ない場合は封をして20℃の条件で保管した。これを接
着処理3と称する。
【0033】・接着処理4 上記の接着処理2において、エポキシ樹脂として、常温
近辺では硬化反応が進行せず、オートクレーブ養生中に
硬化するビスフェノールA型エポキシ樹脂(アラルダイ
ト6099、旭チバ株式会社販売)を使用する以外は接
着処理2と全く同様の操作をおこなった。これを接着処
理4と称する。
近辺では硬化反応が進行せず、オートクレーブ養生中に
硬化するビスフェノールA型エポキシ樹脂(アラルダイ
ト6099、旭チバ株式会社販売)を使用する以外は接
着処理2と全く同様の操作をおこなった。これを接着処
理4と称する。
【0034】・接着処理5 構成原糸デニールが1500deの2軸メッシュ(繊維
間隔ピッチ:2cm)に対し、ビスフェノールA型エポ
キシ樹脂(ARボンド、帝人株式会社販売)にアミン系
硬化剤を添加混合した処理剤を均一に付着させた後、ア
エロジル#200(日本アエロジル株式会社製シリカ粉
末)をメッシュに付いたエポキシ樹脂に対する重量比が
1/5になる量だけメッシュにほぼ均一に降りかけるこ
とにより接着処理を行った。接着処理後のメッシュは、
下記のメッシュ/コンクリート複合材料試験片の作成に
直ち使用しない場合は封をして20℃の条件で保管し
た。これを接着処理5と称す。
間隔ピッチ:2cm)に対し、ビスフェノールA型エポ
キシ樹脂(ARボンド、帝人株式会社販売)にアミン系
硬化剤を添加混合した処理剤を均一に付着させた後、ア
エロジル#200(日本アエロジル株式会社製シリカ粉
末)をメッシュに付いたエポキシ樹脂に対する重量比が
1/5になる量だけメッシュにほぼ均一に降りかけるこ
とにより接着処理を行った。接着処理後のメッシュは、
下記のメッシュ/コンクリート複合材料試験片の作成に
直ち使用しない場合は封をして20℃の条件で保管し
た。これを接着処理5と称す。
【0035】(2)メッシュ/コンクリート材料複合試
験片の作製方法 試験片の作製は、メッシュを、下記のコンクリート材料
と、打設の段階で複合させた。なお、メッシュの位置
は、型枠(4×4×16cm)の底から5mmの位置
に、メッシュの経糸が供試体梁の長手方向に平行となる
ように、また、型枠底面にメッシュが平行になるように
して入れることで補強を行った。但し、エポキシ樹脂と
硬化剤を混合後、硬化反応が終了しないうちに以下コン
クリート材料と複合させた。なお、この工程はメッシュ
の接着処理を施した直後および7日後の2水準を実施し
た。
験片の作製方法 試験片の作製は、メッシュを、下記のコンクリート材料
と、打設の段階で複合させた。なお、メッシュの位置
は、型枠(4×4×16cm)の底から5mmの位置
に、メッシュの経糸が供試体梁の長手方向に平行となる
ように、また、型枠底面にメッシュが平行になるように
して入れることで補強を行った。但し、エポキシ樹脂と
硬化剤を混合後、硬化反応が終了しないうちに以下コン
クリート材料と複合させた。なお、この工程はメッシュ
の接着処理を施した直後および7日後の2水準を実施し
た。
【0036】(2−a)コンクリート材料1(モルタ
ル)の作成方法 普通ポルトランドセメント、ISO砂、メチルセルロー
ス、水をオムニミキサ(型式:OM−10−E、容量:
10L、GARBRO社製)を用いて400rpmの速
度で約5分間練り混ぜた。(水/セメント=0.45、
かつ、砂/セメント=0.5) このフレッシュモルタ
ルを型枠(4×4×16cm)に打設し気中、室温にて
28日間養生を行った後、曲げ強度の測定を行った。
ル)の作成方法 普通ポルトランドセメント、ISO砂、メチルセルロー
ス、水をオムニミキサ(型式:OM−10−E、容量:
10L、GARBRO社製)を用いて400rpmの速
度で約5分間練り混ぜた。(水/セメント=0.45、
かつ、砂/セメント=0.5) このフレッシュモルタ
ルを型枠(4×4×16cm)に打設し気中、室温にて
28日間養生を行った後、曲げ強度の測定を行った。
【0037】(2−b)コンクリート材料2(軽量気泡
コンクリート)の作成方法 珪石、生石灰、セメント、石膏、アルミニウム粉末、補
強繊維、水(水/固形分重量=0.65)をオムニミキ
サ(型式:OM−10−E、容量:10L、GARBR
O社製)を用いて400rpmの速度で約3分間練り混
ぜ、均一なスラリーを得た。このスラリーを型枠(4×
4×16cm)に打設し、水が蒸発しない状態で約40
℃下4時間保持して発泡させた。引き続きオートクレー
ブ養生(180℃×10時間)を行うことにより軽量気
泡コンクリート供試体を得た。常温にて風乾し、水分率
が10±2%の時に曲げ強度の測定を行った。
コンクリート)の作成方法 珪石、生石灰、セメント、石膏、アルミニウム粉末、補
強繊維、水(水/固形分重量=0.65)をオムニミキ
サ(型式:OM−10−E、容量:10L、GARBR
O社製)を用いて400rpmの速度で約3分間練り混
ぜ、均一なスラリーを得た。このスラリーを型枠(4×
4×16cm)に打設し、水が蒸発しない状態で約40
℃下4時間保持して発泡させた。引き続きオートクレー
ブ養生(180℃×10時間)を行うことにより軽量気
泡コンクリート供試体を得た。常温にて風乾し、水分率
が10±2%の時に曲げ強度の測定を行った。
【0038】(3)メッシュの取り扱い性の評価 接着処理直後および打設直前に、該メッシュを90gか
ら100gの間の重量になるように切り出し、そのもの
を直径10cmのステンレス板で軽く触れた後そのステ
ンレス板を持ち上げた際にメッシュが僅かでも持ち上が
るか否かで、タックの有り無し、即ち取り扱い性の良し
悪しを評価した。
ら100gの間の重量になるように切り出し、そのもの
を直径10cmのステンレス板で軽く触れた後そのステ
ンレス板を持ち上げた際にメッシュが僅かでも持ち上が
るか否かで、タックの有り無し、即ち取り扱い性の良し
悪しを評価した。
【0039】(4)曲げ強度の測定 曲げ強度の測定は、供試体の引張方向にメッシュが配置
されているようにして評価を行った。測定は、中央集中
裁荷により行った。すなわち、10ton用引張圧縮試
験機(UNIVERSAL TESTING INST
RUMENTMODEL UTM 10t、TOYO
BALDWIN社製)を用い、支点間距離10cmの中
心を2mm/minの速度で圧縮し、応力の最高点より
曲げ強度を求めた。
されているようにして評価を行った。測定は、中央集中
裁荷により行った。すなわち、10ton用引張圧縮試
験機(UNIVERSAL TESTING INST
RUMENTMODEL UTM 10t、TOYO
BALDWIN社製)を用い、支点間距離10cmの中
心を2mm/minの速度で圧縮し、応力の最高点より
曲げ強度を求めた。
【0040】(5)曲げ強度向上率の算出 エポキシ樹脂を付着含浸させた場合のコンクリート材料
の曲げ強度Stと、エポキシ樹脂を付着含浸させなかっ
た場合のコンクリート材料の曲げ強度Suを各々測定
し、次式により算出する。
の曲げ強度Stと、エポキシ樹脂を付着含浸させなかっ
た場合のコンクリート材料の曲げ強度Suを各々測定
し、次式により算出する。
【0041】
【数4】
【0042】[実施例1〜7、比較例1〜4]実施例1
〜7は、メッシュ構成原糸として、アラミド繊維(ポリ
パラフェニレン・3、4’−オキシジフェニレンテレフ
タラミド繊維、テクノーラT−200、帝人株式会社
製)、PAN系炭素繊維、ビニロン繊維を使用し、メッ
シュに対する接着処理およびそのものの取り扱い性の評
価、そして各種原糸メッシュ補強モルタル供試体を前記
要領で作成し、曲げ強度の測定を行い、その結果を表1
に記した。なお、使用メッシュ形状、接着処理方法等は
前記の通りである。
〜7は、メッシュ構成原糸として、アラミド繊維(ポリ
パラフェニレン・3、4’−オキシジフェニレンテレフ
タラミド繊維、テクノーラT−200、帝人株式会社
製)、PAN系炭素繊維、ビニロン繊維を使用し、メッ
シュに対する接着処理およびそのものの取り扱い性の評
価、そして各種原糸メッシュ補強モルタル供試体を前記
要領で作成し、曲げ強度の測定を行い、その結果を表1
に記した。なお、使用メッシュ形状、接着処理方法等は
前記の通りである。
【0043】比較例4は繊維補強を行わなかった場合
(blank;メッシュ並びにいかなる繊維も不在)、
比較例1〜3は、接着処理を施さなかったメッシュを使
用した場合であり、それぞれ実施例1〜7と同様にし
て、各種原糸メッシュ補強モルタル供試体および補強軽
量気泡コンクリート供試体を作成し、曲げ強度の測定を
行い、その結果を表1に同時に記した。
(blank;メッシュ並びにいかなる繊維も不在)、
比較例1〜3は、接着処理を施さなかったメッシュを使
用した場合であり、それぞれ実施例1〜7と同様にし
て、各種原糸メッシュ補強モルタル供試体および補強軽
量気泡コンクリート供試体を作成し、曲げ強度の測定を
行い、その結果を表1に同時に記した。
【0044】
【表1】
【0045】以上の結果から次の2つのことが判る。
(1)本発明による接着処理を施したメッシュは接着処
理を施さないメッシュ対比で、コンクリート材料に対し
て大きな補強効果を示している。さらに、(2)本発明
による接着処理のうち、エポキシ樹脂および無機物での
処理を施したメッシュを使用した場合は、エポキシ樹脂
のみで接着処理したメッシュよりも接着処理作業終了か
らコンクリートとの複合材料作成までの時間を延長する
ことも可能となり、取り扱い性がより改善される。
(1)本発明による接着処理を施したメッシュは接着処
理を施さないメッシュ対比で、コンクリート材料に対し
て大きな補強効果を示している。さらに、(2)本発明
による接着処理のうち、エポキシ樹脂および無機物での
処理を施したメッシュを使用した場合は、エポキシ樹脂
のみで接着処理したメッシュよりも接着処理作業終了か
らコンクリートとの複合材料作成までの時間を延長する
ことも可能となり、取り扱い性がより改善される。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、曲げ強度、曲げ靭性、
耐衝撃性等の機械的特性に優れた材料を得ることができ
る。その理由は、未硬化のエポキシ樹脂を付与した繊維
メッシュを用いるために打設後のコンクリート材料と該
メッシュとの界面接着性能が向上する結果、大きな補強
効果が発現されるためである。特にエポキシ樹脂と無機
物粒子が併用された場合は、メッシュ表面のタック、更
にメッシュ同士の接着が抑えられるので、接着処理後の
繊維メッシュの巻き取り時あるいは巻き取り後の保管
時、さらにその後実際に施工をおこなう際の取り扱い性
がより高くなり、またエポキシ樹脂の経時硬化の進行に
よる接着処理効果の経時低下を無機物粒子の存在による
アンカー効果あるいはコンクリートマトリックスとの反
応点としての役割ができるために、エポキシ樹脂の経時
硬化が起こっても接着性能の経時低下幅はより小さくな
り、処理から補強コンクリート作成までの時間的制約が
より緩和されるので、接着処理から施工までの保管をよ
りた易くできる。
耐衝撃性等の機械的特性に優れた材料を得ることができ
る。その理由は、未硬化のエポキシ樹脂を付与した繊維
メッシュを用いるために打設後のコンクリート材料と該
メッシュとの界面接着性能が向上する結果、大きな補強
効果が発現されるためである。特にエポキシ樹脂と無機
物粒子が併用された場合は、メッシュ表面のタック、更
にメッシュ同士の接着が抑えられるので、接着処理後の
繊維メッシュの巻き取り時あるいは巻き取り後の保管
時、さらにその後実際に施工をおこなう際の取り扱い性
がより高くなり、またエポキシ樹脂の経時硬化の進行に
よる接着処理効果の経時低下を無機物粒子の存在による
アンカー効果あるいはコンクリートマトリックスとの反
応点としての役割ができるために、エポキシ樹脂の経時
硬化が起こっても接着性能の経時低下幅はより小さくな
り、処理から補強コンクリート作成までの時間的制約が
より緩和されるので、接着処理から施工までの保管をよ
りた易くできる。
【0047】本発明により提案される、曲げ強度、曲げ
靱性、耐衝撃性等の機械的特性に優れたコンクリート材
料は、例えば外壁等の建築材料、永久型枠として、ま
た、吹き付けコンクリートのひび割れ防止、脱落防止等
にも利用価値の高いものである。
靱性、耐衝撃性等の機械的特性に優れたコンクリート材
料は、例えば外壁等の建築材料、永久型枠として、ま
た、吹き付けコンクリートのひび割れ防止、脱落防止等
にも利用価値の高いものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI D03D 15/00 D03D 15/00 A D04G 1/00 D04G 1/00 Z D06M 11/79 D06M 15/55 15/55 D01F 6/60 371Z // D01F 6/60 371 D06M 11/12 (C04B 28/04 16:06) (C04B 28/20 22:04 16:06) 111:20 D06M 101:36 (72)発明者 松井 亨景 大阪府茨木市耳原3丁目4番1号 帝人株 式会社大阪研究センター内
Claims (14)
- 【請求項1】 エポキシ樹脂で処理された繊維メッシュ
により補強されてなるコンクリート材料であって、該コ
ンクリート材料の、下記式で定義する曲げ強度向上率が
50%以上であることを特徴とする繊維メッシュ補強コ
ンクリート材料。 【数1】 ここで、Stはエポキシ樹脂処理をした繊維メッシュに
より補強されたコンクリート材料の曲げ強度、また、S
uはエポキシ樹脂処理をしていない繊維メッシュにより
補強されたコンクリート材料の曲げ強度を表す。 - 【請求項2】 メッシュを構成する繊維の表面に無機物
粒子が固着された請求項1記載のコンクリート材料。 - 【請求項3】 エポキシ樹脂が無機物粒子との混合物で
ある請求項1記載のコンクリート材料。 - 【請求項4】 無機物がシリカである請求項2、3いず
れか1項記載のコンクリート材料。 - 【請求項5】 繊維メッシュを構成する繊維がアラミド
繊維を含有する請求項1〜4いずれか1項記載の記載の
コンクリート材料。 - 【請求項6】 アラミド繊維がコポリパラフェニレン・
3、4‘−オキシジフェニレンテレフタラミド繊維であ
る請求項5記載のコンクリート材料。 - 【請求項7】 コンクリート材料が軽量気泡コンクリー
トである請求項1〜6のいずれか1項記載のコンクリー
ト材料。 - 【請求項8】 繊維メッシュにより補強されてなるコン
クリート材料を製造するに際し、該繊維メッシュを未硬
化エポキシ樹脂で処理した後、該エポキシ樹脂が硬化す
るまでの間にコンクリートを打設することを特徴とする
繊維メッシュ補強コンクリート材料の製造方法。 - 【請求項9】 メッシュを構成する繊維の表面に、更に
無機物粒子を固着する請求項8記載のコンクリート材料
の製造方法。 - 【請求項10】 エポキシ樹脂が無機物粒子との混合物
である請求項8記載のコンクリート材料の製造方法。 - 【請求項11】 無機物がシリカである請求項9、10
いずれか1項記載のコンクリート材料の製造方法。 - 【請求項12】 繊維メッシュを構成する繊維がアラミ
ド繊維を含有物する請求項8〜11いずれか1項記載の
コンクリート材料の製造方法。 - 【請求項13】 アラミド繊維がコポリパラフェニレン
・3、4‘−オキシジフェニレンテレフタラミド繊維で
ある請求項11記載のコンクリート材料の製造方法。 - 【請求項14】 コンクリート材料が軽量気泡コンクリ
ートである請求項8〜13いずれか1項記載のコンクリ
ート材料の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10171416A JPH11165311A (ja) | 1997-10-01 | 1998-06-18 | 繊維補強コンクリート材料およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26878897 | 1997-10-01 | ||
| JP9-268788 | 1997-10-01 | ||
| JP10171416A JPH11165311A (ja) | 1997-10-01 | 1998-06-18 | 繊維補強コンクリート材料およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11165311A true JPH11165311A (ja) | 1999-06-22 |
Family
ID=26494151
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10171416A Pending JPH11165311A (ja) | 1997-10-01 | 1998-06-18 | 繊維補強コンクリート材料およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11165311A (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005042431A1 (en) * | 2003-11-03 | 2005-05-12 | Pine Tex Co., Ltd | Frc comprising fiber coated with thermoset resin |
| WO2006016734A1 (en) * | 2004-08-07 | 2006-02-16 | Pine Tex Co., Ltd. | Frc reinforced by woven fabric coated with thermoset resin and preparation method thereof |
| WO2006137655A1 (en) * | 2005-06-21 | 2006-12-28 | Pine Tex Co., Ltd. | Advanced method of making frc reinforced by woven fabric coated with thermoset resin |
| WO2013181565A1 (en) * | 2012-05-31 | 2013-12-05 | Wayne State University | Self-confining ceramic articles using advanced material reinforcements and method of manufacture |
| JP2014168862A (ja) * | 2013-03-01 | 2014-09-18 | Tsuchiya Tsco Co Ltd | 複合構造体の施工方法及び複合構造体 |
| CN104725780A (zh) * | 2015-02-28 | 2015-06-24 | 河海大学 | 一种混杂玄武岩纤维和玻璃纤维增强树脂筋 |
| JP2016526617A (ja) * | 2013-06-27 | 2016-09-05 | プファイファー イゾファー アクチェンゲゼルシャフト | 四辺形の網目を有する編組みされた網 |
| JP2018020553A (ja) * | 2016-06-23 | 2018-02-08 | エボニック デグサ ゲーエムベーハーEvonik Degussa GmbH | オートクレーブ養生気泡コンクリート(aac)製の強化された建築ブロック |
| WO2018156592A1 (en) * | 2017-02-21 | 2018-08-30 | Dowaksa Usa Llc | Method of forming a structural composite and structural composite obtained thereby |
| CN108516783A (zh) * | 2018-05-22 | 2018-09-11 | 深圳港创建材股份有限公司 | 一种混杂纤维加气墙体材料及其制备方法 |
-
1998
- 1998-06-18 JP JP10171416A patent/JPH11165311A/ja active Pending
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005042431A1 (en) * | 2003-11-03 | 2005-05-12 | Pine Tex Co., Ltd | Frc comprising fiber coated with thermoset resin |
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| WO2013181565A1 (en) * | 2012-05-31 | 2013-12-05 | Wayne State University | Self-confining ceramic articles using advanced material reinforcements and method of manufacture |
| US9951521B2 (en) | 2012-05-31 | 2018-04-24 | Wayne State University | Self-confining ceramic articles using advanced material reinforcements and method of manufacture |
| JP2014168862A (ja) * | 2013-03-01 | 2014-09-18 | Tsuchiya Tsco Co Ltd | 複合構造体の施工方法及び複合構造体 |
| JP2016526617A (ja) * | 2013-06-27 | 2016-09-05 | プファイファー イゾファー アクチェンゲゼルシャフト | 四辺形の網目を有する編組みされた網 |
| CN104725780A (zh) * | 2015-02-28 | 2015-06-24 | 河海大学 | 一种混杂玄武岩纤维和玻璃纤维增强树脂筋 |
| JP2018020553A (ja) * | 2016-06-23 | 2018-02-08 | エボニック デグサ ゲーエムベーハーEvonik Degussa GmbH | オートクレーブ養生気泡コンクリート(aac)製の強化された建築ブロック |
| WO2018156592A1 (en) * | 2017-02-21 | 2018-08-30 | Dowaksa Usa Llc | Method of forming a structural composite and structural composite obtained thereby |
| CN108516783A (zh) * | 2018-05-22 | 2018-09-11 | 深圳港创建材股份有限公司 | 一种混杂纤维加气墙体材料及其制备方法 |
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