JPH11136964A - 圧電式電源装置 - Google Patents
圧電式電源装置Info
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- JPH11136964A JPH11136964A JP9316146A JP31614697A JPH11136964A JP H11136964 A JPH11136964 A JP H11136964A JP 9316146 A JP9316146 A JP 9316146A JP 31614697 A JP31614697 A JP 31614697A JP H11136964 A JPH11136964 A JP H11136964A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 圧電素子を有する振動子を振動せしめて電力
を得る圧電式電源装置において、発電効率を向上せしめ
ることである。 【解決手段】 固定端部5から延出する振動子2が梁部
3と重り4とよりなり、梁部3の先端部3aを重り4
に、基端部3bを固定端部5に埋設せしめ、梁部3には
圧電素子71,72が形成された圧電式電源装置におい
て、埋設された先端部3a、基端部3bの、加振力によ
る応力が生じない埋設深部に導電層非形成の圧電層のみ
でなる、逆圧電効果が生じない圧電不能部81a,81
b,82a,82bを設けることで、エネルギー損失を
防止する。また金属板6の両面の圧電素子71、72の
厚さの和の梁部3の厚さに対する割合を、高い発電量の
得られる0.55〜0.80とする。
を得る圧電式電源装置において、発電効率を向上せしめ
ることである。 【解決手段】 固定端部5から延出する振動子2が梁部
3と重り4とよりなり、梁部3の先端部3aを重り4
に、基端部3bを固定端部5に埋設せしめ、梁部3には
圧電素子71,72が形成された圧電式電源装置におい
て、埋設された先端部3a、基端部3bの、加振力によ
る応力が生じない埋設深部に導電層非形成の圧電層のみ
でなる、逆圧電効果が生じない圧電不能部81a,81
b,82a,82bを設けることで、エネルギー損失を
防止する。また金属板6の両面の圧電素子71、72の
厚さの和の梁部3の厚さに対する割合を、高い発電量の
得られる0.55〜0.80とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電素子を利用し
た圧電式電源装置に関する。
た圧電式電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車等に装備した各種機器への
給電は、通常、バッテリ等からの給電線により行ってい
る。しかし給電線による方法では、給電の場所によって
組付け時に給電線の取りまわしが面倒であったり、給電
の場所が可動部の場合、給電線の接触不良や耐久性が問
題となる。したがってこのような場所に設置される機器
は該機器と一体の電源を備えているのが望ましいが、電
池では寿命が問題となる。そこで半永久的寿命をもつ圧
電式電源装置が期待されている。圧電式電源装置として
は、梁部とその一部が埋設された重りとよりなる振動子
を有し、梁部の端部が固定端部に埋設された構成のもの
が広く知られている。上記梁部は、圧電層の両面に導電
層を形成して圧電素子とし、これを可撓性の基板に密着
したものである。振動源より振動が固定端部を介して振
動子に伝達されると、圧電素子において機械的振動エネ
ルギーが電気エネルギーに変換され、電力が電極である
導電層から取り出される。特開昭59−194677号
公報には、タイヤ空気圧の検出信号を送信する無線回路
の電源として車輪に取り付けられたものが開示されてお
り、車輪の振動から数mWの電力を発生する。
給電は、通常、バッテリ等からの給電線により行ってい
る。しかし給電線による方法では、給電の場所によって
組付け時に給電線の取りまわしが面倒であったり、給電
の場所が可動部の場合、給電線の接触不良や耐久性が問
題となる。したがってこのような場所に設置される機器
は該機器と一体の電源を備えているのが望ましいが、電
池では寿命が問題となる。そこで半永久的寿命をもつ圧
電式電源装置が期待されている。圧電式電源装置として
は、梁部とその一部が埋設された重りとよりなる振動子
を有し、梁部の端部が固定端部に埋設された構成のもの
が広く知られている。上記梁部は、圧電層の両面に導電
層を形成して圧電素子とし、これを可撓性の基板に密着
したものである。振動源より振動が固定端部を介して振
動子に伝達されると、圧電素子において機械的振動エネ
ルギーが電気エネルギーに変換され、電力が電極である
導電層から取り出される。特開昭59−194677号
公報には、タイヤ空気圧の検出信号を送信する無線回路
の電源として車輪に取り付けられたものが開示されてお
り、車輪の振動から数mWの電力を発生する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記圧電
式電源装置は、常に十分な振動が得られるとは限らず、
電気エネルギーへの変換効率が悪いと電力不足のおそれ
がある。したがって必要な電力を確保するには体格が大
型化せざるを得ない。
式電源装置は、常に十分な振動が得られるとは限らず、
電気エネルギーへの変換効率が悪いと電力不足のおそれ
がある。したがって必要な電力を確保するには体格が大
型化せざるを得ない。
【0004】本発明は上記実情に鑑みなされたもので、
効率よく電力を取り出すことができる圧電式電源装置を
提供することを目的とする。
効率よく電力を取り出すことができる圧電式電源装置を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、振動子が圧電層の両面に導電層を形成した圧電素子
を可撓性の基板に密着せしめた梁部と、梁部の一部を埋
設せしめた重りとよりなり、梁部の端部を固定端部に埋
設せしめ、固定端部を介して振動源より振動子に振動を
伝達し、機械的振動エネルギーを電気エネルギーに変換
する圧電式電源装置において、上記梁部の上記端部およ
び上記一部の一方または両方の少なくとも埋設深部に、
導電層非形成の圧電層を上記基板に密着してなる圧電不
能部を設ける。
は、振動子が圧電層の両面に導電層を形成した圧電素子
を可撓性の基板に密着せしめた梁部と、梁部の一部を埋
設せしめた重りとよりなり、梁部の端部を固定端部に埋
設せしめ、固定端部を介して振動源より振動子に振動を
伝達し、機械的振動エネルギーを電気エネルギーに変換
する圧電式電源装置において、上記梁部の上記端部およ
び上記一部の一方または両方の少なくとも埋設深部に、
導電層非形成の圧電層を上記基板に密着してなる圧電不
能部を設ける。
【0006】梁部においては、応力が実質的に生じない
埋設深部を除き、圧電効果により電気エネルギーを発生
せしめる曲げ応力や応力集中が生じ、圧電素子の導電層
には電荷が現れる。圧電不能部は導電層がないからここ
に上記電荷が移動してくることがなく移動電荷による逆
圧電効果は生じない。しかして逆圧電効果によるエネル
ギー損失を防止することができる。
埋設深部を除き、圧電効果により電気エネルギーを発生
せしめる曲げ応力や応力集中が生じ、圧電素子の導電層
には電荷が現れる。圧電不能部は導電層がないからここ
に上記電荷が移動してくることがなく移動電荷による逆
圧電効果は生じない。しかして逆圧電効果によるエネル
ギー損失を防止することができる。
【0007】請求項2記載の発明では、振動子が圧電層
の両面に導電層を形成した圧電素子を可撓性の基板の両
面に密着せしめた梁部と、梁部の一部を埋設せしめた重
りとよりなり、梁部の端部を固定端部に埋設せしめ、固
定端部を介して振動源より振動子に振動を伝達し、機械
的振動エネルギーを電気エネルギーに変換する圧電式電
源装置において、上記両圧電素子の厚さの和の上記梁部
の厚さに対する割合を0.55〜0.80とする。
の両面に導電層を形成した圧電素子を可撓性の基板の両
面に密着せしめた梁部と、梁部の一部を埋設せしめた重
りとよりなり、梁部の端部を固定端部に埋設せしめ、固
定端部を介して振動源より振動子に振動を伝達し、機械
的振動エネルギーを電気エネルギーに変換する圧電式電
源装置において、上記両圧電素子の厚さの和の上記梁部
の厚さに対する割合を0.55〜0.80とする。
【0008】発明者らが圧電式電源装置の発電効率につ
いて実験を行った結果から得た知見によれば、上記梁部
の厚さが一定の場合、発電量は上記両圧電素子の厚さの
和の上記梁部の厚さに対する割合に依存し、該割合を
0.55〜0.80としたとき高い発電量が得られ、こ
れを外れると急激に低下することが分かった。したがっ
て上記割合を上記数値とすることで高い発電効率が得ら
れる。最高の発電効率を得るには、請求項3記載の発明
のように上記割合を0.67とする。
いて実験を行った結果から得た知見によれば、上記梁部
の厚さが一定の場合、発電量は上記両圧電素子の厚さの
和の上記梁部の厚さに対する割合に依存し、該割合を
0.55〜0.80としたとき高い発電量が得られ、こ
れを外れると急激に低下することが分かった。したがっ
て上記割合を上記数値とすることで高い発電効率が得ら
れる。最高の発電効率を得るには、請求項3記載の発明
のように上記割合を0.67とする。
【0009】
(第1実施形態)図1に本発明の圧電式電源装置を示
す。圧電式電源装置1は振動子2を有し、振動子2は、
偏平な三角形状の梁部3とその一部たる先端部3aに設
けた重り4とからなる。重り4は鉛等の高比重の材料を
ブロック状に成形したもので、これに梁部3の先端部3
aが埋設されている。梁部3は端部たる基端部3bがブ
ロック状の固定端部5に埋設され、固定端部5から片持
ち梁状に水平に延出している。固定端部5はガラス等の
剛性の高い材料からできており、梁部3を強固に保持す
るようになっている。固定端部5は、圧電式電源装置1
が電力を供給する機器のハウジング等に固定され、圧電
式電源装置1が上記ハウジング等と一体化するようにな
っている。
す。圧電式電源装置1は振動子2を有し、振動子2は、
偏平な三角形状の梁部3とその一部たる先端部3aに設
けた重り4とからなる。重り4は鉛等の高比重の材料を
ブロック状に成形したもので、これに梁部3の先端部3
aが埋設されている。梁部3は端部たる基端部3bがブ
ロック状の固定端部5に埋設され、固定端部5から片持
ち梁状に水平に延出している。固定端部5はガラス等の
剛性の高い材料からできており、梁部3を強固に保持す
るようになっている。固定端部5は、圧電式電源装置1
が電力を供給する機器のハウジング等に固定され、圧電
式電源装置1が上記ハウジング等と一体化するようにな
っている。
【0010】梁部3はコバール等の0.2mm程度の厚
さの金属平板を、幅12mm×長さ20mm程度の三角
形状に成形して基板たる金属板6とし、その両面にそれ
ぞれ導電接着材等により圧電素子71,72とこれと一
体の圧電不能部81a,81b,82a,82bとが設
けてある。
さの金属平板を、幅12mm×長さ20mm程度の三角
形状に成形して基板たる金属板6とし、その両面にそれ
ぞれ導電接着材等により圧電素子71,72とこれと一
体の圧電不能部81a,81b,82a,82bとが設
けてある。
【0011】圧電素子71,72および圧電不能部81
a〜82bについて説明する。図2は梁部3の上面を示
し、図3は図2におけるIII−III線に沿う断面を
示している。なお図2、図3には、梁部3埋設時の重り
4および固定端部5を仮想線で示している。圧電素子7
1,72および圧電不能部81a〜82bは、チタン酸
ジルコニア酸鉛(PZT)等の圧電材料を金属板6と略
同じ三角形状に成形した圧電層711,721の両面に
対称に圧電層711,721の両端部を残して銀(Ag
)や白金(Pt )等の導電材料により数μmの厚さの
薄膜が形成されて導電層たる電極層712,713,7
22,723としてあり、圧電層711,721をその
両面から電極層712,713,722,723が挟む
圧電素子71,72が形成される(図3)。かかる圧電
素子71,72の積層部分はシート積層法等により製作
される。
a〜82bについて説明する。図2は梁部3の上面を示
し、図3は図2におけるIII−III線に沿う断面を
示している。なお図2、図3には、梁部3埋設時の重り
4および固定端部5を仮想線で示している。圧電素子7
1,72および圧電不能部81a〜82bは、チタン酸
ジルコニア酸鉛(PZT)等の圧電材料を金属板6と略
同じ三角形状に成形した圧電層711,721の両面に
対称に圧電層711,721の両端部を残して銀(Ag
)や白金(Pt )等の導電材料により数μmの厚さの
薄膜が形成されて導電層たる電極層712,713,7
22,723としてあり、圧電層711,721をその
両面から電極層712,713,722,723が挟む
圧電素子71,72が形成される(図3)。かかる圧電
素子71,72の積層部分はシート積層法等により製作
される。
【0012】圧電不能部81a〜82bは、圧電素子7
1,72の両側の、電極層非形成の圧電層711,72
1のみの部分である。梁部3の先端部3a、基端部3b
は、重り4、固定端部5に埋設されたとき、圧電素子7
1,72の、重り4、固定端部5間の中央部71c(圧
電素子71のみ図示、以下同じ)を残し、圧電素子7
1,72の端部71a,71b(圧電素子71のみ図
示、以下同じ)が重り4、固定端部5内に進入する程度
に電極層712,713,722,723の長さが設定
され、梁部3の埋設される先端部3a、基端部3bの埋
設深部に圧電不能部81a〜82bが配せられる。
1,72の両側の、電極層非形成の圧電層711,72
1のみの部分である。梁部3の先端部3a、基端部3b
は、重り4、固定端部5に埋設されたとき、圧電素子7
1,72の、重り4、固定端部5間の中央部71c(圧
電素子71のみ図示、以下同じ)を残し、圧電素子7
1,72の端部71a,71b(圧電素子71のみ図
示、以下同じ)が重り4、固定端部5内に進入する程度
に電極層712,713,722,723の長さが設定
され、梁部3の埋設される先端部3a、基端部3bの埋
設深部に圧電不能部81a〜82bが配せられる。
【0013】圧電素子71,72の端部71a,71b
の進入量は、次のように設定する。すなわち有限要素法
等により圧電式電源装置1と各部が同じ形状のモデルを
作成して、モデルの振動子2相当部に加振力が作用した
ときの、梁部3相当部における応力分布計算を行う。梁
部3の、重り4と固定端部5間は撓みで曲げ応力が生
じ、埋設された端部3a,3b相当部の、重り4、固定
端部5の表面に近い側では応力集中が生じるが、上記応
力分布計算に基づいて応力集中部の深さを求める。圧電
素子71,72の端部71a,71bが、梁部3に応力
集中部の深さ分、進入するようにする。
の進入量は、次のように設定する。すなわち有限要素法
等により圧電式電源装置1と各部が同じ形状のモデルを
作成して、モデルの振動子2相当部に加振力が作用した
ときの、梁部3相当部における応力分布計算を行う。梁
部3の、重り4と固定端部5間は撓みで曲げ応力が生
じ、埋設された端部3a,3b相当部の、重り4、固定
端部5の表面に近い側では応力集中が生じるが、上記応
力分布計算に基づいて応力集中部の深さを求める。圧電
素子71,72の端部71a,71bが、梁部3に応力
集中部の深さ分、進入するようにする。
【0014】上記圧電式電源装置の作動を説明する。振
動子2には固定端部5から伝達される機械的振動エネル
ギーが伝達されることで重り4の慣性により加振力が作
用する。この加振力により、圧電素子71,72におい
てその圧電作用により電気エネルギーが発生する。
動子2には固定端部5から伝達される機械的振動エネル
ギーが伝達されることで重り4の慣性により加振力が作
用する。この加振力により、圧電素子71,72におい
てその圧電作用により電気エネルギーが発生する。
【0015】この変換効率について、上記圧電不能部が
設けられていない、圧電層の全面に電極層が形成された
従来の圧電式電源装置と対比して説明する。
設けられていない、圧電層の全面に電極層が形成された
従来の圧電式電源装置と対比して説明する。
【0016】上記従来の圧電式電源装置では、梁部が、
重りと固定端部間において撓みによる曲げ応力が発生
し、上記応力集中部において応力集中が生じる。これに
より電気エネルギーが発生する。圧電素子の電極層に圧
電効果による電荷が現れると、その電荷の一部が、応力
集中部から応力が生じない埋設深部へ電極層の表面を移
動する。そして移動した電荷の逆圧電効果により、上記
埋設深部において圧電素子の圧電層が変形しようとする
が、埋設深部は重り、固定端部に強固に保持されている
から変形不可能であり、結局、電気エネルギーは熱とし
て失われる。すなわち、固定端部から伝達された機械的
振動エネルギーが効率よく電気エネルギーとして取り出
されず、電気エネルギーへの変換効率が十分ではない。
重りと固定端部間において撓みによる曲げ応力が発生
し、上記応力集中部において応力集中が生じる。これに
より電気エネルギーが発生する。圧電素子の電極層に圧
電効果による電荷が現れると、その電荷の一部が、応力
集中部から応力が生じない埋設深部へ電極層の表面を移
動する。そして移動した電荷の逆圧電効果により、上記
埋設深部において圧電素子の圧電層が変形しようとする
が、埋設深部は重り、固定端部に強固に保持されている
から変形不可能であり、結局、電気エネルギーは熱とし
て失われる。すなわち、固定端部から伝達された機械的
振動エネルギーが効率よく電気エネルギーとして取り出
されず、電気エネルギーへの変換効率が十分ではない。
【0017】これに対して本発明の圧電式電源装置で
は、振動子2に対する加振力で、梁部3の重り4と固定
端部5間は撓んで曲げ応力が発生し、梁部3の先端部3
a、基端部3bの、圧電素子71,72の端部71a,
71b位置では応力集中が生じる。これにより従来装置
と同様に圧電素子71,72の中央部71c、端部71
a,71bにおいて圧電層711,721が応力に応じ
て電気分極し、電気エネルギーが発生し電極層712,
713,722,723には電荷が現れる。
は、振動子2に対する加振力で、梁部3の重り4と固定
端部5間は撓んで曲げ応力が発生し、梁部3の先端部3
a、基端部3bの、圧電素子71,72の端部71a,
71b位置では応力集中が生じる。これにより従来装置
と同様に圧電素子71,72の中央部71c、端部71
a,71bにおいて圧電層711,721が応力に応じ
て電気分極し、電気エネルギーが発生し電極層712,
713,722,723には電荷が現れる。
【0018】しかし応力が生じない圧電不能部81a〜
82bは、電極層が形成されていないのでここに電荷が
移動せず逆圧電効果は生じない。したがって従来装置の
ようにエネルギー損失を招くことがない。すなわち従来
装置に比して電気エネルギーへの変換効率が高く、コン
パクトな体格でも十分な発電量が得られる。
82bは、電極層が形成されていないのでここに電荷が
移動せず逆圧電効果は生じない。したがって従来装置の
ようにエネルギー損失を招くことがない。すなわち従来
装置に比して電気エネルギーへの変換効率が高く、コン
パクトな体格でも十分な発電量が得られる。
【0019】なお圧電素子71,72の端部71a,7
1bの重り4、固定端部5内への進入量は、応力計算に
基づいて求めた上記応力集中部の深さに厳密に一致して
いる必要はない。要求される発電効率によっては少なく
とも応力が生じない圧電不能部81a〜82bが形成さ
れる進入量であればよい。
1bの重り4、固定端部5内への進入量は、応力計算に
基づいて求めた上記応力集中部の深さに厳密に一致して
いる必要はない。要求される発電効率によっては少なく
とも応力が生じない圧電不能部81a〜82bが形成さ
れる進入量であればよい。
【0020】圧電不能部81a〜82bを梁部3の両端
部3a,3bに設けているが、必ずしもこれに限定され
るものではなく、要求される発電効率等によってはいず
れか一方のみでもよい。
部3a,3bに設けているが、必ずしもこれに限定され
るものではなく、要求される発電効率等によってはいず
れか一方のみでもよい。
【0021】(第2実施形態)本実施形態は、基本的な
構成は第1実施形態の装置と同じで、圧電素子71,7
2の厚さの和の梁部3の厚さに対する割合を0.55〜
0.80とする。図4はこの厚さの割合に対する発電量
の特性を示すもので、梁部3の厚さtは0.6mmであ
る。発電量は上に凸の曲線を描き、0.55〜0.80
の範囲で4.4〜5.1mWと高い値を得た。好ましく
は最も高い発電量(5.1mW)が得られる0.67
(=2/3)である。梁部の体格が同じであれば、上記
厚さの割合をかかる値に設定することで、高い発電効率
が得られる。そして上記厚さの割合がこの範囲を外れる
と発電量が急激に低下し、発電効率が悪いものとなっ
た。
構成は第1実施形態の装置と同じで、圧電素子71,7
2の厚さの和の梁部3の厚さに対する割合を0.55〜
0.80とする。図4はこの厚さの割合に対する発電量
の特性を示すもので、梁部3の厚さtは0.6mmであ
る。発電量は上に凸の曲線を描き、0.55〜0.80
の範囲で4.4〜5.1mWと高い値を得た。好ましく
は最も高い発電量(5.1mW)が得られる0.67
(=2/3)である。梁部の体格が同じであれば、上記
厚さの割合をかかる値に設定することで、高い発電効率
が得られる。そして上記厚さの割合がこの範囲を外れる
と発電量が急激に低下し、発電効率が悪いものとなっ
た。
【0022】この特性について説明する。振動子2のヤ
ング率をY、振幅をδ、共振周波数をfとし、振動子2
の梁部3の形状を、長さをL、固定端部5側の幅をb、
厚さをt、圧電素子71,72の厚さをtp 、金属板6
の厚さをtm とし、圧電素子71,72の圧電層71
1,721の圧電定数をg31、誘電率をεとすると、発
電量E(W)は、式(1)で表される。なおCは圧電素
子71,72の静電容量で、Vは圧電素子71,72の
電極層712,713間および電極層722,723間
に発生する電圧である。
ング率をY、振幅をδ、共振周波数をfとし、振動子2
の梁部3の形状を、長さをL、固定端部5側の幅をb、
厚さをt、圧電素子71,72の厚さをtp 、金属板6
の厚さをtm とし、圧電素子71,72の圧電層71
1,721の圧電定数をg31、誘電率をεとすると、発
電量E(W)は、式(1)で表される。なおCは圧電素
子71,72の静電容量で、Vは圧電素子71,72の
電極層712,713間および電極層722,723間
に発生する電圧である。
【0023】
【数1】
【0024】tm =t−2tp であるから、式(1)は
式(2)のように変形できる。
式(2)のように変形できる。
【0025】
【数2】
【0026】式(2)は圧電素子71,72の厚さtp
の梁部3の厚さtに対する割合tp/tの関数f(tp
/t)を含んでいる(式(3))。
の梁部3の厚さtに対する割合tp/tの関数f(tp
/t)を含んでいる(式(3))。
【0027】
【数3】
【0028】しかして同じ振動条件のもとで梁部3の外
形が同一であれば、f(tp /t)が最大のとき発電量
E(W)は最大となる。f(tp /t)に最大値を与え
るtp /tを求めると、tp /t=1/3である。すな
わち梁部3が(b,L,t)で規定される同じ体格であ
れば、両圧電素子71,72の厚さの和(2tp )の梁
部3の厚さ(t)に対する割合(2tp /t)を0.6
7(=2/3)にすれば、最大発電量が得られ、2tp
/tが0.67から離れる程、発電量は徐々に減少し、
2tp /tが0.55〜0.80の範囲を外れると急激
に減少するものと認められる。
形が同一であれば、f(tp /t)が最大のとき発電量
E(W)は最大となる。f(tp /t)に最大値を与え
るtp /tを求めると、tp /t=1/3である。すな
わち梁部3が(b,L,t)で規定される同じ体格であ
れば、両圧電素子71,72の厚さの和(2tp )の梁
部3の厚さ(t)に対する割合(2tp /t)を0.6
7(=2/3)にすれば、最大発電量が得られ、2tp
/tが0.67から離れる程、発電量は徐々に減少し、
2tp /tが0.55〜0.80の範囲を外れると急激
に減少するものと認められる。
【0029】また本実施形態において、振動子2を圧電
不能部のない構成とした場合には、最大発電量の値が
4.5mWとなった。これより圧電不能部81a〜82
bを設けることにより発電量が高められ、13%以上、
発電量が増加することが確かめられた。
不能部のない構成とした場合には、最大発電量の値が
4.5mWとなった。これより圧電不能部81a〜82
bを設けることにより発電量が高められ、13%以上、
発電量が増加することが確かめられた。
【0030】なお上記両圧電素子の厚さの和の梁部の厚
さに対する割合を上記のごとく設定することで十分高い
発電効率が得られるから、必ずしも圧電不能部を設ける
必要はなく、圧電不能部を設けるかどうかは要求される
発電効率等によって適宜選択すればよい。
さに対する割合を上記のごとく設定することで十分高い
発電効率が得られるから、必ずしも圧電不能部を設ける
必要はなく、圧電不能部を設けるかどうかは要求される
発電効率等によって適宜選択すればよい。
【0031】装置各部の材質や形状の数値等は上記各実
施形態に記載のものに限定されるものではなく、本発明
の趣旨に反しない限り適宜選択し得る。
施形態に記載のものに限定されるものではなく、本発明
の趣旨に反しない限り適宜選択し得る。
【0032】また本発明は片持ち梁型だけではなく両持
ち梁型の振動子を有する圧電式電源装置にも適用でき
る。
ち梁型の振動子を有する圧電式電源装置にも適用でき
る。
【図1】本発明の圧電式電源装置の全体斜視図である。
【図2】本発明の圧電式電源装置の振動子の梁部の上面
図である。
図である。
【図3】本発明の圧電式電源装置の振動子の梁部の、図
2におけるIII−III線に沿う一部断面図である。
2におけるIII−III線に沿う一部断面図である。
【図4】本発明の圧電式電源装置の作動を説明するグラ
フである。
フである。
1 圧電式電源装置 2 振動子 3 梁部 3a 先端部(一部) 3b 基端部(端部) 4 重り 5 固定端部 6 金属板(基板) 71,72 圧電素子 71a,71b 端部 711,721 圧電層 712,713,722,723 電極層(導電層) 81a,81b,82a,82b 圧電不能部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石切山 守 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 圧電層の両面に導電層を形成した圧電素
子を可撓性の基板に密着せしめた梁部と、梁部の一部を
埋設せしめた重りとよりなる振動子を有し、梁部の端部
を、振動源より振動が伝達する固定端部に埋設せしめ、
機械的振動エネルギーを電気エネルギーに変換する圧電
式電源装置において、梁部の上記端部および上記一部の
一方または両方の少なくとも埋設深部に、導電層非形成
の圧電層を上記基板に密着してなる圧電不能部を設けた
ことを特徴とする圧電式電源装置。 - 【請求項2】 圧電層の両面に導電層を形成した圧電素
子を可撓性の基板の両面に密着せしめた梁部と、梁部の
一部を埋設せしめた重りとよりなる振動子を有し、梁部
の端部を、振動源より振動が伝達する固定端部に埋設せ
しめ、機械的振動エネルギーを電気エネルギーに変換す
る圧電式電源装置において、上記両圧電素子の厚さの和
の上記梁部の厚さに対する割合を0.55〜0.80と
したことを特徴とする圧電式電源装置。 - 【請求項3】 請求項2記載の圧電式電源装置におい
て、上記両圧電素子の厚さの和の上記梁部の厚さに対す
る割合を約0.67とした圧電式電源装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9316146A JPH11136964A (ja) | 1997-10-30 | 1997-10-30 | 圧電式電源装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9316146A JPH11136964A (ja) | 1997-10-30 | 1997-10-30 | 圧電式電源装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11136964A true JPH11136964A (ja) | 1999-05-21 |
Family
ID=18073790
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9316146A Pending JPH11136964A (ja) | 1997-10-30 | 1997-10-30 | 圧電式電源装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11136964A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009504983A (ja) * | 2005-08-15 | 2009-02-05 | パーペトゥーム、リミテッド | 機械的振動エネルギを電気エネルギに変換するための電気機械的発電機 |
| JP2009247128A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-10-22 | Taiyo Yuden Co Ltd | 圧電振動型発電機 |
| JP2010252509A (ja) * | 2009-04-15 | 2010-11-04 | Seiko Epson Corp | 圧電型発電機 |
| JP2011004598A (ja) * | 2010-09-03 | 2011-01-06 | Seiko Epson Corp | 圧電型発電機および圧電型発電機を用いた電子機器 |
| WO2011065235A1 (ja) * | 2009-11-25 | 2011-06-03 | 株式会社村田製作所 | 電気機械変換素子及びアクチュエータ |
| WO2012153593A1 (ja) * | 2011-05-09 | 2012-11-15 | 株式会社村田製作所 | 圧電発電装置 |
| WO2013150731A1 (ja) * | 2012-04-03 | 2013-10-10 | 日本電気株式会社 | 圧電振動センサ |
| EP3989299B1 (en) * | 2020-10-26 | 2025-08-06 | Université de Franche-Comté | Piezoelectric device comprising flexible single crystalline piezoelectric linbo3 and/or litao3 films integrated on flexible substrate and methods for producing the same |
-
1997
- 1997-10-30 JP JP9316146A patent/JPH11136964A/ja active Pending
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| US8729778B2 (en) | 2009-11-25 | 2014-05-20 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Electromechanical transducer and actuator |
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| JP5610069B2 (ja) * | 2011-05-09 | 2014-10-22 | 株式会社村田製作所 | 圧電発電装置 |
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| WO2013150731A1 (ja) * | 2012-04-03 | 2013-10-10 | 日本電気株式会社 | 圧電振動センサ |
| EP3989299B1 (en) * | 2020-10-26 | 2025-08-06 | Université de Franche-Comté | Piezoelectric device comprising flexible single crystalline piezoelectric linbo3 and/or litao3 films integrated on flexible substrate and methods for producing the same |
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| A02 | Decision of refusal |
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