JPH11123437A - 薄スケール鋼板の製造方法 - Google Patents
薄スケール鋼板の製造方法Info
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- JPH11123437A JPH11123437A JP30814397A JP30814397A JPH11123437A JP H11123437 A JPH11123437 A JP H11123437A JP 30814397 A JP30814397 A JP 30814397A JP 30814397 A JP30814397 A JP 30814397A JP H11123437 A JPH11123437 A JP H11123437A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、窒素等の不活性ガスで鋼板表面を
保護することなしに、また、大掛かりの設備を使用する
ことなしにデスケーリング以後に鋼板表面に生成するス
ケールの成長を抑制して、薄スケール鋼板を製造する方
法を提供する。 【解決手段】 Si:0.1%以上を含有する鋼板を
1173℃以上の温度に保持することにより、表面にフ
ァイアライト(Fe2SiO4)層を形成した鋼板を熱間
仕上圧延機直前でデスケーリングした後、熱間仕上圧延
することを特徴とする薄スケール鋼板の製造方法。
保護することなしに、また、大掛かりの設備を使用する
ことなしにデスケーリング以後に鋼板表面に生成するス
ケールの成長を抑制して、薄スケール鋼板を製造する方
法を提供する。 【解決手段】 Si:0.1%以上を含有する鋼板を
1173℃以上の温度に保持することにより、表面にフ
ァイアライト(Fe2SiO4)層を形成した鋼板を熱間
仕上圧延機直前でデスケーリングした後、熱間仕上圧延
することを特徴とする薄スケール鋼板の製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄スケール鋼板の
製造方法に関し、特に、ファイアライト(Fe2Si
O4)層を鋼板表面に生成させることにより熱間仕上圧
延直前のデスケーリング処理を容易にし、かつデスケー
リング処理後に生成するスケールを抑制して鋼板表面の
スケールを薄スケールとする薄スケール鋼板の製造方法
に関するものである。
製造方法に関し、特に、ファイアライト(Fe2Si
O4)層を鋼板表面に生成させることにより熱間仕上圧
延直前のデスケーリング処理を容易にし、かつデスケー
リング処理後に生成するスケールを抑制して鋼板表面の
スケールを薄スケールとする薄スケール鋼板の製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱延鋼板は、加熱炉で加熱されたスラブ
を粗圧延し、その後高圧水によるデスケーリングを行っ
て仕上圧延し、ランナウトテーブルで所定の材質となる
ように冷却し、次いでコイルに巻き取ることによって製
造されている。これらの工程は全て大気中で行われるの
で、仕上圧延直前にデスケーリングを行っても高温の鋼
板表面に再びスケール(2次スケール)が生成する。
を粗圧延し、その後高圧水によるデスケーリングを行っ
て仕上圧延し、ランナウトテーブルで所定の材質となる
ように冷却し、次いでコイルに巻き取ることによって製
造されている。これらの工程は全て大気中で行われるの
で、仕上圧延直前にデスケーリングを行っても高温の鋼
板表面に再びスケール(2次スケール)が生成する。
【0003】図1は、熱延ラインの仕上圧延前のデスケ
ーリングから捲取りまでの工程を示した図である。一般
に被圧延材としての鋼板1は、仕上圧延機3に入る前に
デスケーリング装置2で高圧水により表面に生成したス
ケールを除去(デスケーリング)される。デスケーリン
グされた鋼板は、仕上圧延機3に入り所定の厚みに圧延
された後にランナウトテーブル上で冷却装置4により水
冷され、所定の捲取り温度まで冷却されて、コイラー5
に捲き取られ、次工程ヘ送られる。この様にして製造さ
れた鋼板は、鋼板表面に通常約5〜15μの厚さのスケ
ールが形成されている。
ーリングから捲取りまでの工程を示した図である。一般
に被圧延材としての鋼板1は、仕上圧延機3に入る前に
デスケーリング装置2で高圧水により表面に生成したス
ケールを除去(デスケーリング)される。デスケーリン
グされた鋼板は、仕上圧延機3に入り所定の厚みに圧延
された後にランナウトテーブル上で冷却装置4により水
冷され、所定の捲取り温度まで冷却されて、コイラー5
に捲き取られ、次工程ヘ送られる。この様にして製造さ
れた鋼板は、鋼板表面に通常約5〜15μの厚さのスケ
ールが形成されている。
【0004】このスケールが付着したままの熱延鋼板
は、外観が悪いのみならず曲げやプレス等の加工を行う
とスケールが鋼板表面から剥離してしまうので、熱延の
ままで加工用鋼板とすることができない。また冷間圧延
に供すると鋼板表面にスケールを圧着或いは噛み込ん
で、表面疵を発生させ表面品質を低下させるという問題
がある。このような事情から、密着性に優れたタイトス
ケール熱延鋼板を製造する技術が種々提案されている。
は、外観が悪いのみならず曲げやプレス等の加工を行う
とスケールが鋼板表面から剥離してしまうので、熱延の
ままで加工用鋼板とすることができない。また冷間圧延
に供すると鋼板表面にスケールを圧着或いは噛み込ん
で、表面疵を発生させ表面品質を低下させるという問題
がある。このような事情から、密着性に優れたタイトス
ケール熱延鋼板を製造する技術が種々提案されている。
【0005】タイトスケール熱延鋼板を製造するための
従来のスケール抑制方法としては、仕上圧延後の高温域
における滞留時間を急冷することによって短くする方法
や、鋼板表面に酸化抑制剤を塗布したり、或は窒素等の
不活性ガスと接触させることにより鋼板表面の酸化を抑
制する方法がある。
従来のスケール抑制方法としては、仕上圧延後の高温域
における滞留時間を急冷することによって短くする方法
や、鋼板表面に酸化抑制剤を塗布したり、或は窒素等の
不活性ガスと接触させることにより鋼板表面の酸化を抑
制する方法がある。
【0006】例えば、前者に属する方法として特開平6
−190426号公報で、仕上圧延機後段のダミー圧延
機に設けた冷却装置により、圧延された熱延鋼板を60
0℃近傍まで急冷するとともに、急冷した熱延鋼板を5
50〜600℃の温度範囲で巻き取るスケール密着性の
良い熱延鋼板の製造方法が提案されており、また、後者
に属する方法として特開平8−276201号公報で、
走行する熱延鋼帯を液体と不活性ガス、又は、液体と還
元ガスからなる泡沫層で包囲して、スケール生成を抑制
しながら熱間圧延して薄スケール熱延鋼帯を製造する方
法において、該熱延鋼帯を包囲する該泡沫層の厚みを走
行する該熱延鋼帯の上面及び下面より50mm以上とす
ることを特徴とする、薄スケール熱延鋼帯の製造方法が
提案されている。
−190426号公報で、仕上圧延機後段のダミー圧延
機に設けた冷却装置により、圧延された熱延鋼板を60
0℃近傍まで急冷するとともに、急冷した熱延鋼板を5
50〜600℃の温度範囲で巻き取るスケール密着性の
良い熱延鋼板の製造方法が提案されており、また、後者
に属する方法として特開平8−276201号公報で、
走行する熱延鋼帯を液体と不活性ガス、又は、液体と還
元ガスからなる泡沫層で包囲して、スケール生成を抑制
しながら熱間圧延して薄スケール熱延鋼帯を製造する方
法において、該熱延鋼帯を包囲する該泡沫層の厚みを走
行する該熱延鋼帯の上面及び下面より50mm以上とす
ることを特徴とする、薄スケール熱延鋼帯の製造方法が
提案されている。
【0007】前者に属する方法は、急冷するために大量
の水を必要とし、冷却設備が大掛かりなものとなり、設
備費用が嵩むという欠点がある。後者に属する方法は酸
化抑制剤や不活性ガスを使用するのでランニングコスト
等が嵩むという欠点がある。
の水を必要とし、冷却設備が大掛かりなものとなり、設
備費用が嵩むという欠点がある。後者に属する方法は酸
化抑制剤や不活性ガスを使用するのでランニングコスト
等が嵩むという欠点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、窒
素等の不活性ガスで鋼板表面を保護することなしに、ま
た、大掛かりの設備を使用することなしにデスケーリン
グ以後に鋼板表面に生成するスケールの成長を抑制し
て、薄スケール鋼板を製造する方法を提供することを課
題とする。
素等の不活性ガスで鋼板表面を保護することなしに、ま
た、大掛かりの設備を使用することなしにデスケーリン
グ以後に鋼板表面に生成するスケールの成長を抑制し
て、薄スケール鋼板を製造する方法を提供することを課
題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、仕上圧延直
前のデスケーリング以後に生成するスケールの成長につ
いて調査した結果、ファイアライト(Fe2SiO4)層
を鋼板表面に残してデスケーリングを完了すると、その
後のスケール生成を抑制できることを知見した。
前のデスケーリング以後に生成するスケールの成長につ
いて調査した結果、ファイアライト(Fe2SiO4)層
を鋼板表面に残してデスケーリングを完了すると、その
後のスケール生成を抑制できることを知見した。
【0010】本発明は、この知見に基づいて完成したも
ので、その発明の要旨は以下の通りである。
ので、その発明の要旨は以下の通りである。
【0011】(1) Si:0.1%以上を含有する鋼
板を1173℃以上の温度に保持することにより、表面
にファイアライト(Fe2SiO4)層を形成した鋼板を
熱間仕上圧延機直前でデスケーリングした後、熱間仕上
圧延することを特徴とする薄スケール鋼板の製造方法。
板を1173℃以上の温度に保持することにより、表面
にファイアライト(Fe2SiO4)層を形成した鋼板を
熱間仕上圧延機直前でデスケーリングした後、熱間仕上
圧延することを特徴とする薄スケール鋼板の製造方法。
【0012】(2) デスケーリングによって、ファイ
アライト(Fe2SiO4)層の上に生成したFe O 、F
e3O4等のスケール層を除去することを特徴とする前記
(1)記載の薄スケール鋼板の製造方法。
アライト(Fe2SiO4)層の上に生成したFe O 、F
e3O4等のスケール層を除去することを特徴とする前記
(1)記載の薄スケール鋼板の製造方法。
【0013】(3) 熱間仕上圧延後に、更にデスケー
リングを行うことを特徴とする前記(1)又は(2)記
載の薄スケール鋼板の製造方法。
リングを行うことを特徴とする前記(1)又は(2)記
載の薄スケール鋼板の製造方法。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を詳細に説明
する。
する。
【0015】従来の技術では、Si含有量が多い鋼板
は、鋼板の地鉄界面にファイアライト層(Fe2Si
O4)が形成され、鋼板表面に生成したファイアライト
層を完全に除去することは困難であり、デスケーリング
性が悪いと考えられていた。ところが、Si含有量が少
ない鋼板では、仕上圧延直前のデスケーリング以降に生
成するスケールは少ない場合で6〜7μm厚のスケール
となっているのに対して、ファイアライト層を残したま
までデスケーリングした鋼板では、スケールの成長が抑
制されてスケール厚が2〜3μmとなり、従来と比較し
て極端に薄いスケールとなることを見出した。
は、鋼板の地鉄界面にファイアライト層(Fe2Si
O4)が形成され、鋼板表面に生成したファイアライト
層を完全に除去することは困難であり、デスケーリング
性が悪いと考えられていた。ところが、Si含有量が少
ない鋼板では、仕上圧延直前のデスケーリング以降に生
成するスケールは少ない場合で6〜7μm厚のスケール
となっているのに対して、ファイアライト層を残したま
までデスケーリングした鋼板では、スケールの成長が抑
制されてスケール厚が2〜3μmとなり、従来と比較し
て極端に薄いスケールとなることを見出した。
【0016】この様に、スケールの成長が抑制され薄ス
ケールとなる原因としては、鋼板の地鉄界面にSiが濃
化していることによるものが考えられる。つまり、スケ
ール生長量はスケール中の拡散速度に律速され、スケー
ル中の拡散速度はFeO>Fe3O4>Fe2O3>SiO
2の関係になっていて、拡散速度の遅いSiO2に相当す
るFe2SiO4が鋼板の地鉄界面に存在すればスケール
の成長が抑制され、薄スケールとなるものである。
ケールとなる原因としては、鋼板の地鉄界面にSiが濃
化していることによるものが考えられる。つまり、スケ
ール生長量はスケール中の拡散速度に律速され、スケー
ル中の拡散速度はFeO>Fe3O4>Fe2O3>SiO
2の関係になっていて、拡散速度の遅いSiO2に相当す
るFe2SiO4が鋼板の地鉄界面に存在すればスケール
の成長が抑制され、薄スケールとなるものである。
【0017】本発明は、鋼板表面に意図的にファイアラ
イト(Fe2SiO4)層を形成し、デスケーリング処理
でファイアライト層を残存させて、仕上圧延直前のデス
ケーリング以降のスケール成長を抑制するものである。
イト(Fe2SiO4)層を形成し、デスケーリング処理
でファイアライト層を残存させて、仕上圧延直前のデス
ケーリング以降のスケール成長を抑制するものである。
【0018】これを図2に基づいて説明する。
【0019】図2(a)は、鋼板を加熱して、鋼板の地
鉄界面にファイアライト層が存在するスケールを生成さ
せた状態を模式的に示す鋼板の断面図である。図2
(b)は、仕上圧延直前にデスケーリングによってファ
イアライト層(約1μm)を残してデスケーリングをし
た状態を模式的に示す鋼板の断面図である。
鉄界面にファイアライト層が存在するスケールを生成さ
せた状態を模式的に示す鋼板の断面図である。図2
(b)は、仕上圧延直前にデスケーリングによってファ
イアライト層(約1μm)を残してデスケーリングをし
た状態を模式的に示す鋼板の断面図である。
【0020】図2(a)に示すように、鋼板1の地鉄界
面にファイアライト(Fe2SiO4)層6、更にその上
にFeO層7及びFe3O4層8等のスケールを生成させ
るためには、Si含有量0.1%以上の鋼板を用い、こ
れを1173℃以上の高温に保持すれば良い。即ち、S
i含有量が0.1%未満であると生成するファイアライ
ト層の厚さが薄過ぎて、デスケーリング以降のスケール
生成を抑制するには充分でない。また、加熱温度が11
73℃未満ではファイアライト層を生成させることはで
きない。このため、本発明では、Si含有量0.1%以
上の鋼板を用いて1173℃以上の温度に加熱する必要
がある。
面にファイアライト(Fe2SiO4)層6、更にその上
にFeO層7及びFe3O4層8等のスケールを生成させ
るためには、Si含有量0.1%以上の鋼板を用い、こ
れを1173℃以上の高温に保持すれば良い。即ち、S
i含有量が0.1%未満であると生成するファイアライ
ト層の厚さが薄過ぎて、デスケーリング以降のスケール
生成を抑制するには充分でない。また、加熱温度が11
73℃未満ではファイアライト層を生成させることはで
きない。このため、本発明では、Si含有量0.1%以
上の鋼板を用いて1173℃以上の温度に加熱する必要
がある。
【0021】次いで、図2(b)に示すように、仕上圧
延直前のデスケーリング条件を制御して鋼板1の地鉄界
面に約1μm厚のファイアライト層6を残存させ、その
他のスケール層を除去するようにデスケーリングする。
デスケーリング条件としては、デスケーリングするため
の高圧水の条件を選択することによって決定できる。つ
まり、残存スケール厚みは、高圧水の衝突圧と衝突時間
によって影響を受けるもので、(衝突圧)×(衝突時
間)1/2によって規定できることを見出した。本発明で
は、これをデスケ指数(衝突圧×時間1/2)と規定す
る。即ち、デスケ指数=(衝突圧)×(衝突時間)1/2
の関係が成り立つ。
延直前のデスケーリング条件を制御して鋼板1の地鉄界
面に約1μm厚のファイアライト層6を残存させ、その
他のスケール層を除去するようにデスケーリングする。
デスケーリング条件としては、デスケーリングするため
の高圧水の条件を選択することによって決定できる。つ
まり、残存スケール厚みは、高圧水の衝突圧と衝突時間
によって影響を受けるもので、(衝突圧)×(衝突時
間)1/2によって規定できることを見出した。本発明で
は、これをデスケ指数(衝突圧×時間1/2)と規定す
る。即ち、デスケ指数=(衝突圧)×(衝突時間)1/2
の関係が成り立つ。
【0022】図3は、1.0%Si含有量の鋼板につい
てのデスケ指数(kgf/cm2・msec1/2)と残存
スケール厚み(μm)との関係を示す図である。
てのデスケ指数(kgf/cm2・msec1/2)と残存
スケール厚み(μm)との関係を示す図である。
【0023】図3に示すように、デスケ指数(衝突圧×
時間1/2)が増加するに従って残存スケール厚み(μ
m)が減少するものであるから、本発明でのデスケーリ
ング条件としては、残存させるに必要なファイアライト
層の厚さを考慮してデスケ指数を選定し、選定したデス
ケ指数を満足する高圧水の衝突圧及び衝突時間を決定す
れば良い。図3に示す鋼板を対象とする場合は、ファイ
アライト層の1μm以上を残存させるためにデスケ指数
少なくとも60以上を選定する必要がある。鋼板中のS
i含有量が多くなれば、鋼板表面に生成するファイアラ
イト層が厚くなるので、デスケーリング条件としてのデ
スケ指数は高くする必要がある。したがって、鋼板中の
Si含有量が異なった場合でも、デスケ指数の選択は、
デスケーリングによってファイアライト層を残存させる
ことができるデスケ指数を選定すれば良い。なお、仕上
圧延後に必要に応じてデスケーリングして鋼板表面のス
ケールを除去しても良い。
時間1/2)が増加するに従って残存スケール厚み(μ
m)が減少するものであるから、本発明でのデスケーリ
ング条件としては、残存させるに必要なファイアライト
層の厚さを考慮してデスケ指数を選定し、選定したデス
ケ指数を満足する高圧水の衝突圧及び衝突時間を決定す
れば良い。図3に示す鋼板を対象とする場合は、ファイ
アライト層の1μm以上を残存させるためにデスケ指数
少なくとも60以上を選定する必要がある。鋼板中のS
i含有量が多くなれば、鋼板表面に生成するファイアラ
イト層が厚くなるので、デスケーリング条件としてのデ
スケ指数は高くする必要がある。したがって、鋼板中の
Si含有量が異なった場合でも、デスケ指数の選択は、
デスケーリングによってファイアライト層を残存させる
ことができるデスケ指数を選定すれば良い。なお、仕上
圧延後に必要に応じてデスケーリングして鋼板表面のス
ケールを除去しても良い。
【0024】
【実施例】0.6%のSi含有量の高バーリング鋼板を
1264℃に加熱し、デスケーリングを行った。
1264℃に加熱し、デスケーリングを行った。
【0025】デスケーリング条件は、圧力300kgf
/cm2、流量200l/minで、デスケ指数51.
3に設定して試験を行った結果、鋼板表面に約1μmの
ファイアライト(Fe2SiO4)層が残存していた。デ
スケーリングした鋼板を仕上圧延し、冷却後にスケール
厚さを測定したところ、鋼板表面に全体厚みとして3μ
mの薄スケールが生成していた。また、この薄スケール
の密着性についてテープ剥離試験を行ったところ、良好
な結果が得られた。
/cm2、流量200l/minで、デスケ指数51.
3に設定して試験を行った結果、鋼板表面に約1μmの
ファイアライト(Fe2SiO4)層が残存していた。デ
スケーリングした鋼板を仕上圧延し、冷却後にスケール
厚さを測定したところ、鋼板表面に全体厚みとして3μ
mの薄スケールが生成していた。また、この薄スケール
の密着性についてテープ剥離試験を行ったところ、良好
な結果が得られた。
【0026】本発明によれば、Siを含有する鋼板表面
にファイアライト層を形成し、仕上圧延直前にデスケー
リングによりファイアライト層を残存させるデスケーリ
ングを行って仕上圧延するため、ファイアライト層の存
在によりデスケーリング以降のスケール成長を抑制でき
ることが確認できた。
にファイアライト層を形成し、仕上圧延直前にデスケー
リングによりファイアライト層を残存させるデスケーリ
ングを行って仕上圧延するため、ファイアライト層の存
在によりデスケーリング以降のスケール成長を抑制でき
ることが確認できた。
【0027】
【発明の効果】鋼板中のSi含有量のコントロール及び
加熱条件、デスケーリング条件の管理を行うだけで、従
来の設備をそのまま使用することにより、安価に薄スケ
ール鋼板を製造することができる。
加熱条件、デスケーリング条件の管理を行うだけで、従
来の設備をそのまま使用することにより、安価に薄スケ
ール鋼板を製造することができる。
【図1】熱延ラインの仕上圧延前のデスケーリングから
捲取りまでの工程を示す図である。
捲取りまでの工程を示す図である。
【図2】(a)は、鋼板を加熱して、鋼板の地鉄界面に
ファイアライト層が存在するスケールを生成させた状態
を模式的に示す鋼板の断面図、(b)は、仕上圧延直前
にデスケーリングによってファイアライト層(約1μ
m)を残してデスケーリングをした状態を模式的に示す
鋼板の断面図である。
ファイアライト層が存在するスケールを生成させた状態
を模式的に示す鋼板の断面図、(b)は、仕上圧延直前
にデスケーリングによってファイアライト層(約1μ
m)を残してデスケーリングをした状態を模式的に示す
鋼板の断面図である。
【図3】1.0%Si含有量の鋼板についてのデスケ指
数(kgf/cm2・msec1/2)と残存スケール厚み
(μm)との関係を示す図である。
数(kgf/cm2・msec1/2)と残存スケール厚み
(μm)との関係を示す図である。
1 鋼板(地鉄) 2 デスケーリング装置 3 熱間仕上圧延機 4 冷却装置 5 コイラー 6 ファイアライト層 7 FeO層 8 Fe3O4層
Claims (3)
- 【請求項1】 Si:0.1%以上を含有する鋼板を1
173℃以上の温度に保持することにより、表面にファ
イアライト(Fe2SiO4)層を形成した鋼板を熱間仕
上圧延機直前でデスケーリングした後、熱間仕上圧延す
ることを特徴とする薄スケール鋼板の製造方法。 - 【請求項2】 デスケーリングによって、ファイアライ
ト(Fe2SiO4)層の上に生成したFe O 、Fe3O4
等のスケール層を除去することを特徴とする請求項1記
載の薄スケール鋼板の製造方法。 - 【請求項3】 熱間仕上圧延後に、更にデスケーリング
を行うことを特徴とする請求項1又は2記載の薄スケー
ル鋼板の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30814397A JPH11123437A (ja) | 1997-10-23 | 1997-10-23 | 薄スケール鋼板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30814397A JPH11123437A (ja) | 1997-10-23 | 1997-10-23 | 薄スケール鋼板の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11123437A true JPH11123437A (ja) | 1999-05-11 |
Family
ID=17977417
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30814397A Withdrawn JPH11123437A (ja) | 1997-10-23 | 1997-10-23 | 薄スケール鋼板の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11123437A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005342770A (ja) * | 2004-06-04 | 2005-12-15 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 熱延鋼板の製造方法 |
| KR101050793B1 (ko) | 2003-12-29 | 2011-07-20 | 주식회사 포스코 | 적스케일 표면품질이 우수한 고탄소 열연강판 제조방법 |
| JP2011147956A (ja) * | 2010-01-20 | 2011-08-04 | Kobe Steel Ltd | Si含有鋼板の製造方法 |
| KR101185224B1 (ko) | 2010-09-29 | 2012-09-21 | 현대제철 주식회사 | 스케일층과의 밀착성이 우수한 열연강판의 제조방법 |
| JP2013216961A (ja) * | 2012-04-12 | 2013-10-24 | Kobe Steel Ltd | 酸洗性と加工性を兼備する熱延鋼板の製造方法 |
-
1997
- 1997-10-23 JP JP30814397A patent/JPH11123437A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101050793B1 (ko) | 2003-12-29 | 2011-07-20 | 주식회사 포스코 | 적스케일 표면품질이 우수한 고탄소 열연강판 제조방법 |
| JP2005342770A (ja) * | 2004-06-04 | 2005-12-15 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 熱延鋼板の製造方法 |
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