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JPH11128828A - メタリック塗膜形成法 - Google Patents

メタリック塗膜形成法

Info

Publication number
JPH11128828A
JPH11128828A JP29529897A JP29529897A JPH11128828A JP H11128828 A JPH11128828 A JP H11128828A JP 29529897 A JP29529897 A JP 29529897A JP 29529897 A JP29529897 A JP 29529897A JP H11128828 A JPH11128828 A JP H11128828A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating
organic solvent
resin composition
group
dispersion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29529897A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Masuda
豊 増田
Akimasa Nakahata
顕雅 中畑
Yoshiyuki Yugawa
嘉之 湯川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kansai Paint Co Ltd filed Critical Kansai Paint Co Ltd
Priority to JP29529897A priority Critical patent/JPH11128828A/ja
Publication of JPH11128828A publication Critical patent/JPH11128828A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】長時間貯蔵してもリ−フィング性が低下せず、
凝集破壊も起こらず、光輝感及びフリップフロップがす
ぐれ、クリヤ塗膜との層間付着性が改良されたメタリッ
ク塗膜形成方法の提供。 【解決手段】1.有機溶剤系ベ−ス塗料(A)及びリ−
フィングアルミニウムフレ−クの有機溶剤分散液(B)
を塗装直前に混合し、被塗面に塗装する。 2.塗装直前に該両成分を混合して、被塗面に塗装せし
め、加熱硬化してから、上塗塗料(C)を塗装する。 3.塗装直前に該両成分を混合して、被塗面に塗装せし
め、加熱硬化してから、りん酸基含有樹脂組成物を含有
する無色透明もしくは有色透明塗料の上塗塗料(C)を
塗装し、ついで透明上塗塗料(D)を塗装する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リ−フィング型ア
ルミニウムフレ−ク顔料(以下、「リ−フィングアル
ミ」という)含有メタリック塗膜の形成法に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】アクリル・メラミン樹脂系、
ポリエステル・メラミン樹脂系およびポリオ−ル樹脂・
イソシアネ−ト化合物系などの塗料用樹脂組成物とリ−
フィングアルミとを混合してなるメタリック塗料は公知
であり、この塗料を塗装すると、リ−フィングアルミが
その塗膜表層部に浮上して(これをリ−フィングとい
う)、クロムメッキ調塗膜に仕上げることができ、光輝
感にすぐれ、しかもフリップフロップ性(FF性)の強
いメタリック塗膜を形成することは知られている。
【0003】しかしながら、このメタリック塗料は、長
時間貯蔵しておくと、リ−フィングアルミのリ−フィン
グ性が徐々に低下するという欠陥がある。
【0004】この塗膜単独では、その表層部にリ−フィ
ングアルミが浮上しているので耐酸性などが劣り、自動
車外板部の上塗り塗膜として適用することは困難であっ
て、その耐酸性劣化を防止するためにその塗面にクリヤ
塗料を塗装する必要がある。その際、未硬化の塗面にク
リヤ塗装するとリ−フィングアルミの配向が乱れてクロ
ムメッキ調が低下し(これをモドリ現象と称してい
る)、一方、硬化してからクリヤ塗装すると両塗膜の層
間付着性が十分でないという問題が生じて、リ−フィン
グアルミが有する上記した効果を十分に発揮させる方法
を見い出せずにいた。
【0005】塗料用樹脂組成物とリ−フィングアルミと
を分離しておき、まず塗料用樹脂溶液を塗装し、ついで
その未硬化塗面にリ−フィングアルミの有機溶剤分散液
を塗布する方法もあるが、リ−フィングアルミが多層に
なって、凝集破壊を生じやすくなるという欠陥を有して
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記した状
況に鑑み、リ−フィングアルミを長時間貯蔵してもリ−
フィング性が低下せず、凝集破壊も起こらず、しかもリ
−フィングアルミの効果(例えば、クロムメッキ調に仕
上がり、光輝感およびフリップフロップが強いなど)を
低下させずに、クリヤ塗膜との層間付着性などが改良さ
れたメタリック塗膜形成方法について鋭意研究を行なっ
た。
【0007】その結果、塗料用樹脂組成物とリ−フィン
グアルミとをあらかじめ分離しておき、塗装直前にこれ
らを混合し、それを塗装することによって、リ−フィン
グアルミの効果を低下させずに、リ−フィング性の低下
を防止できることが判明した。しかも該塗料用樹脂組成
物にりん酸基含有樹脂組成物を含有させることによりク
リヤ塗膜との層間付着性が向上することを見出し、本発
明を完成した。
【0008】かくして、本発明の要旨は、つぎとおりで
ある。
【0009】1:塗料用樹脂組成物を含有する有機溶剤
系ベ−ス塗料(A)、および有機溶剤にリ−フィングア
ルミニウムフレ−クを分散してなる分散液(B)をあら
かじめ分離しておき、塗装直前に該(A)、(B)両成
分を混合し、それを被塗面に塗装することを特徴とする
メタリック塗膜形成法(本発明方法1)。
【0010】2:本発明方法1により得られるメタリッ
ク塗膜を硬化した後、無色透明もしくは有色透明の上塗
塗料(C)を塗装することを特徴とするメタリック塗膜
形成法(本発明方法2)。
【0011】3:本発明方法1により得られるメタリッ
ク塗膜を加熱硬化した後、りん酸基含有樹脂組成物を含
有する無色透明もしくは有色透明の上塗塗料(C)を塗
装し、ついで無色透明もしくは有色透明の上塗塗料
(D)を塗装することを特徴とするメタリック塗膜形成
法(本発明方法3)。
【0012】以下に、本発明方法1〜3について説明す
る。
【0013】本発明方法1:塗料用樹脂組成物を含有す
る有機溶剤系ベ−ス塗料(A)、および有機溶剤にリ−
フィングアルミニウムフレ−クを分散してなる分散液
(B)をあらかじめ分離しておき、塗装直前に該
(A)、(B)両成分を混合し、それを被塗面に塗装す
ることを特徴とするメタリック塗膜形成法である。
【0014】ベ−ス塗料(A)は、塗装直前に後記の分
散液(B)と混合して被塗物に塗装する塗料であり、塗
料用樹脂組成物および有機溶剤を含有し、リ−フィング
アルミは実質的に含んでいない。
【0015】塗料用樹脂組成物は、基体樹脂と架橋剤と
からなっており、通常、塗料分野において使用されてい
る架橋硬化性の樹脂組成物が適用できる。
【0016】基体樹脂としては、例えば、水酸基、カル
ボキシル基、シラノ−ル基、エポキシ基などの架橋性官
能基を含有するアクリル樹脂、ポリエステル樹脂、アル
キド樹脂、フッ素樹脂、ウレタン樹脂、シリコン含有樹
脂などの樹脂があげられ、特にこれらの架橋性官能基を
含有するアクリル樹脂が好ましい。また、架橋剤として
は、基体樹脂の架橋性官能基と反応する、メラミン樹
脂、尿素樹脂、(ブロック)ポリイソシアネ−ト化合
物、エポキシ化合物、カルボキシル基含有化合物、酸無
水物、アルコキシシラン基含有化合物などが使用でき
る。このうち、メラミン樹脂としては、メチロ−ル化メ
ラミンのメチロ−ル基の一部もしくは全部を炭素数1〜
8の1価アルコ−ルでエ−テル化した部分もしくはフル
エ−テル化メラミン樹脂で、しかもトリアジン核を1〜
5個有するものが好ましい。イミノ基含有メラミン樹脂
も使用できる。これらの基体樹脂と架橋剤との比率は、
両成分の固形分合計にもとづいて、前者は50〜90重
量%、特に65〜80重量%、後者は50〜10重量
%、特に45〜20重量%が適している。
【0017】有機溶剤としては、通常、塗料分野におい
て使用されているものが適用でき、例えば、炭化水素
系、エステル系、アルコ−ル系、ケトン系、エ−テル系
などがあげられる。
【0018】本発明方法1において、ベ−ス塗料(A)
の塗料用樹脂組成物として、下記の「りん酸基含有樹脂
組成物」を使用することにより、メタリック塗膜中での
リ−フィングアルミとの付着性や、上層の上塗塗膜との
層間付着性が向上するのでより好ましい。
【0019】「りん酸基含有樹脂組成物」として、下記
に例示するものがあげられる。
【0020】(P−1):りん酸基含有不飽和単量体お
よび水酸基含有不飽和単量体を構成成分として用いた、
1分子中にりん酸基および水酸基を含有する重合体。
【0021】(P−2):高分子分散安定剤の有機溶剤
溶液中に重合体粒子が分散してなり、該重合体粒子が、
りん酸基含有不飽和単量体単位を構成成分として含有す
る重合体粒子であるりん酸基含有非水分散液。
【0022】ベ−ス塗料(A)の塗料用樹脂組成物とし
て使用できるこれらの(P−1)および(P−2)につ
いて説明する。
【0023】重合体(P−1)を調製するために使用す
るりん酸基含有不飽和単量体は、1分子中に、重合性不
飽和結合および下記式(1)で示されるりん酸基をそれ
ぞれ少なくとも1個ずつ併有する化合物である。
【0024】 式(1) …… −OPO(OH)(R1 ) (式中、R1 は水酸基、フェニル基または炭素数1〜2
0のアルキル基。) かかるりん酸基含有不飽和単量体として、例えば、(2
−アクリロイルオキシエチル)アシッドホスフェ−ト、
(2−メタクリロイルオキシエチル)アシッドホスフェ
−ト、(2−アクリロイルオキシプロピル)アシッドホ
スフェ−ト、(2−メタクリロイルオキシプロピル)ア
シッドホスフェ−ト、10−アクリロイルオキシデシル
アシッドホスフェ−ト、10−メタクリロイルオキシデ
シルアシッドホスフェ−トなどの(メタ)アクリロイル
オキシアルキル(炭素数2〜20)アシッドホスフェ−
トなどがあげられる。さらに、グリシジル(メタ)アク
リレ−トとモノアルキル(炭素数1〜20)リン酸との
等モル付加物も、りん酸基含有不飽和単量体として使用
できる。
【0025】また、水酸基含有不飽和単量体は、1分子
中に水酸基および重合性不飽和結合を有する化合物であ
り、例えば、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ−ト、
ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ−ト、ヒドロキシ
ブチル(メタ)アクリレ−トなどの炭素数2〜20のグ
リコ−ルと(メタ)アクリル酸とのモノエステルなどが
あげられる。
【0026】重合体(P−1)は、上記のりん酸基含有
不飽和単量体と水酸基含有不飽和単量体とを必須成分と
し、さらに必要に応じてその他の単量体およびN−アル
コキシメチルアミド基含有単量体などを用いて共重合せ
しめたものが包含される。
【0027】その他の単量体は、上記のりん酸基含有不
飽和単量体、水酸基含有不飽和単量体および下記N−ア
ルコキシメチルアミド基含有単量体以外の重合性不飽和
化合物であって、例えば(メタ)アクリル酸と炭素数1
〜22の1価アルコ−ルとのモノエステル化物、スチレ
ン、アクリロニトリル、酢酸ビニル、塩化ビニル、(メ
タ)アクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸などがあ
げられる。
【0028】N−アルコキシメチルアミド基含有単量体
は、1分子中にN−アルコキシメチルアミド基および重
合性不飽和結合を有する化合物であり、例えばN−メト
キシメチル(メタ)アクリルアミド、N−エトキシメチ
ル(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メ
タ)アクリルアミド、N−プロポキシメチル(メタ)ア
クリルアミドなどがあげられる。
【0029】重合体(P−1)において、りん酸基含有
単量体と水酸基含有単量体との比率は、該両単量体の合
計重量に基いて前者は10〜90%、特に20〜80%
および後者は90〜10%、特に80〜20%が好まし
い。また、その他の単量体は、該両単量体の合計100
重量部あたり、1000重量部以下、特に10〜500
重量部、また、N−アルコキシメチルアミド基含有単量
体は500重量部以下、特に10〜300重量部が適し
ている。
【0030】また、りん酸基含有不飽和単量体および水
酸基含有不飽和単量体、さらに必要に応じてその他の単
量体およびN−アルコキシメチルアミド基含有単量体な
どを用いた共重合反応は溶液重合が好ましく、該重合体
(P−1)の水酸基価は5〜150、特に10〜100
mgKOH/g、りん酸基に基づく酸価は10〜15
0、特に15〜130mgKOH/gおよび数平均分子
量は1000〜100000、特に3000〜5000
0であることが好ましい。
【0031】この重合体(P−1)は、N−アルコキシ
メチルアミド基含有単量体を併用することにより自己架
橋性となる。
【0032】また、重合体(P−1)を含むベ−ス塗料
(A)において、N−アルコキシメチルアミド基含有単
量体を含まない重合体(P−1)に、N−アルコキシメ
チルアミド基含有単量体を含む重合体を架橋剤として配
合したものも包含される。後者の重合体はN−アルコキ
シメチルアミド基含有単量体を主成分とし上記その他の
単量体を併用できるが、りん酸基含有単量体および水酸
基含有単量体は実質的に含んでいない。
【0033】さらに、重合体(P−1)の水酸基と反応
しうる前記のメラミン樹脂、尿素樹脂、ブロックしても
よいポリイソシアネ−ト化合物などを架橋剤として使用
できる。
【0034】これらの重合体(P−1)は、通常、塗料
分野において使用されている、例えば、炭化水素系、エ
ステル系、アルコ−ル系、ケトン系、エ−テル系などの
有機溶剤に混合し溶解もしくは分散させしめて使用され
る。
【0035】分散液(P−2)は、高分子分散安定剤の
有機溶剤溶液中に重合体粒子が分散してなり、該重合体
粒子が、りん酸基含有不飽和単量体単位を構成成分とし
て含有する重合体粒子であるりん酸基含有非水分散液で
ある。
【0036】分散液(P−2)における重合体粒子は、
りん酸基含有不飽和単量体のみ、またはりん酸基含有不
飽和単量体とその他の共重合可能な単量体とからなる単
量体成分を重合することにより形成することができる。
【0037】分散液(P−2)の重合体粒子の構成成分
であるりん酸基含有不飽和単量体としては、例えば、重
合体(P−1)で説明した、式(1)で示されるりん酸
基および重合性不飽和結合を併有する化合物が使用でき
る。
【0038】さらに、下記の式(2)で示される化合物
もまた分散液(P−2)の重合体粒子を調製するための
りん酸基含有不飽和単量体として使用することができ
る。
【0039】式(2)…… CH2 =CX−CO−(Y
O)n−OPO(OH)2 (式中、Xは水素原子またはメチル基であり、Yは炭素
数2〜4のアルキレン基であり、nは3〜30の整数で
ある) 式(2)で示される単量体は、例えば、(メタ)アクリ
ル酸にアルキレンオキサイドを付加してポリアルキレン
グリコ−ルモノエステルとし、ついでオキシ塩化リンと
反応させてリン酸モノエステル化し、その後この生成物
を加水分解することにより調製できる。このオキシ塩化
リンに代えて、正リン酸、メタリン酸、無水リン酸、3
塩化リン、5塩化リンを使用することも可能である。ま
た、上記アルキレンオキサイドの使用量は、式(2)の
nに応じた化学量論量以上とすることができ、例えば、
(メタ)アクリル酸1モルに対し3〜60モルが好まし
い。アルキレンオキサイドとしては炭素数2〜4のもの
が好ましく、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイ
ド、ブチレンオキサイドなどがあげられる。
【0040】式(2)の単量体を調製するための上記付
加反応は、通常40〜200℃の温度において、0.5
〜5時間で完了することができる。付加反応後の、オキ
シ塩化リンのモノエステル化反応は、例えば、0〜10
0℃の温度において、0.5〜5時間で終わらせること
ができる。オキシ塩化リンの使用量はほぼ化学量論量で
よいが、所望に応じて付加物1モルあたり1〜3モルの
範囲内で用いることができる。その後、常法により加水
分解することにより上記式(2)で示される化合物が得
られる。式(2)で示される化合物の具体例としては、
例えば、アシッドホスホキシヘキサ(もしくはドデカ)
(オキシプロピレン)モノメタクリレ−トなどがあげら
れる。
【0041】これらのりん酸基含有重合性不飽和単量体
と共重合可能な他の単量体として、1分子中に少なくと
も1個の重合性不飽和結合を有する化合物を用いること
ができ、具体的には、以下に例示するものがあげられ
る。
【0042】a)(メタ)アクリル酸のエステル類:例
えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸
エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリ
ル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メ
タ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチ
ル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸
ステアリルなどの(メタ)アクリル酸のC1 〜 18アル
キルエステル類;(メタ)アクリル酸グリシジルなどの
グリシジルエステル;アリル(メタ)アクリレ−トなど
の(メタ)アクリル酸のC2〜8 アルケニルエステル
類;ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ−ト、ヒドロキ
シプロピル(メタ)アクリレ−トなどの(メタ)アクリ
ル酸のC2〜8 ヒドロキシアルキルエステル類;アリル
オキシエチル(メタ)アクリレ−トなどの(メタ)アク
リル酸のC3〜18アルケニルオキシアルキルエステル
類;プラクセル(PLACCEL)FA−1、FA−
2、FA−3、FA−4、FA−5、FM−1、FM−
2、FM−3、FM−4、FM−5、FM−6などの商
品名(ダイセル化学(株)製)で入手可能な(メタ)ア
クリル酸のC2〜8 ヒドロキシアルキルエステル類とカ
プロラクトンとのエステル類;エチレングリコ−ルやプ
ロピレングリコ−ルなどのグリコ−ルなどと(メタ)ア
クリル酸とのジエステル類;など。
【0043】b)ビニル芳香族化合物:例えば、スチレ
ン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、p−クロル
スチレン、ビニルピリジン、ジビニルベンゼンなど。
【0044】c)α,β−エチレン性不飽和酸:例え
ば、(メタ)アクリル酸、マレイン酸、イタコン酸な
ど。
【0045】d)(メタ)アクリル酸アミド類:例え
ば、(メタ)アクリルアミド、n−ブトキシメチル(メ
タ)アクリルアミド、n−メチロ−ル(メタ)アクリル
アミドなど。
【0046】e)その他:例えば、アクリロニトリル、
メチルイソプロペニルケトン、酢酸ビニル、ベオバモノ
マ−(シェル化学社製、商品名)、ビニルプロピオネ−
ト、ビニルピバレ−ト、イソシアネ−トエチル(メタ)
アクリレ−ト、パ−フルオロシクロヘキシル(メタ)ア
クリレ−ト、p−スチレンスルホンアミド、N−メチル
−p−スチレンスルホンアミド、γ−メタクリロキシプ
ロピルトリメトキシシランなど。
【0047】非水分散液(P−2)における重合体粒子
を調製するための単量体成分は、りん酸基含有重合性不
飽和単量体を必須成分とし、さらに必要に応じてその他
の共重合可能な単量体を加えて構成され、これらの単量
体の比率は特に制限されず、目的に応じて任意に変える
ことができるが、一般には、りん酸基含有重合性不飽和
単量体とその他の単量体との合計を基準に、前者は0.
1〜100重量%、特に0.5〜50重量%、さらに特
に3〜30重量%、そして、後者は99.9〜0重量
%、特に99.5〜50重量%、さらに特に97〜70
重量%の範囲内とするのが好ましい。
【0048】非水分散液(P−2)は、高分子分散安定
剤の有機溶剤溶液中で上記単量体成分を粒子状に重合せ
しめることにより調製でき、その結果、高分子分散安定
剤の有機溶剤溶液中に上記単量体成分に由来する重合体
粒子が分散してなる非水分散液が得られる。
【0049】高分子分散安定剤は、その分散液中におい
て重合体粒子を安定に分散せしめるためのものであり、
該分散液中の有機溶剤とは相溶するが、併存するりん酸
基含有重合性不飽和単量体単位を構成成分とする重合体
粒子とは殆ど相溶しないものが用いられる。
【0050】かかる高分子分散安定剤としては、例え
ば、以下に示すものがあげられ、これらは単独で用いる
ことができ、または2種以上併用することができる。
【0051】1)12−ヒドロキシステアリン酸などの
ような水酸基を有する脂肪酸の自己縮合ポリエステル樹
脂中のカルボキシル基に、(メタ)アクリル酸のグリシ
ジルエステルをエステル付加して、1分子あたり約1個
の重合性不飽和結合を導入してなるポリエステルマクロ
モノマ−(1a)、および、このマクロモノマ−(1
a)中の重合性不飽和結合に重合性単量体を重合させて
なるポリマ−(1b)。 2)上記ポリエステルマクロモノマ−(1a)に、(メ
タ)アクリル酸のグリシジルエステルを含む重合性単量
体を重合し、さらに、この重合体中のグリシジル基に
α,β−エチレン性不飽和酸を付加して重合性不飽和結
合を導入したポリマ−(2a)。導入する重合性不飽和
結合の量は、通常、1分子当たり平均して0.2〜1.
2個の範囲内が好ましい。
【0052】3)(メタ)アクリル酸のアルキル(炭素
数4以上)モノエステルおよび水酸基含有重合性単量体
を含む単量体成分を重合してなる水酸基含有アクリル樹
脂。 4)(メタ)アクリル酸アルキル(炭素数4以上)モノ
エステル、(メタ)アクリル酸のC2〜8 ヒドロキシア
ルキルエステル類などの水酸基含有重合性単量体、およ
び(メタ)アクリル酸のグリシジルエステルを含む重合
性単量体成分を重合してなる水酸基含有アクリル樹脂中
のグリシジル基に、α,β−エチレン性不飽和酸を付加
して重合性不飽和結合を導入したアクリル樹脂(4
a)、および、(メタ)アクリル酸のアルキル(炭素数
4以上)モノエステル、水酸基含有重合性単量体、およ
びα,β−エチレン性不飽和酸を含む重合性単量体成分
を重合してなる水酸基含有アクリル樹脂のカルボキシル
基に、(メタ)アクリル酸のグリシジルエステルを付加
して重合性不飽和結合を導入したアクリル樹脂(4
b)。これら(4a)および(4b)の樹脂における重
合性不飽和結合の量は、通常、1分子あたり平均して
0.2〜1.2個の範囲内が好ましい。
【0053】5)ミネラルスピリット許容率の高いアル
キルエ−テル化メラミン樹脂。
【0054】6)油長15重量%以上の油変性アルキド
樹脂や、該アルキド樹脂中のカルボキシル基に(メタ)
アクリル酸のグリシジルエステルを付加して重合性不飽
和結合を導入したアルキド樹脂。ここで、重合性不飽和
結合は分子中に平均して0.2〜1.2個の範囲内で導
入されていることが好ましい。
【0055】7)油長15重量%以上の油変性アルキド
樹脂中の水酸基に、ポリイソシアネ−トと水酸基含有重
合性単量体との等モル反応物をウレタン化付加させて重
合性不飽和結合を導入したアルキド樹脂。ここで重合性
不飽和結合は分子中に平均して0.2〜1.2個の範囲
内で導入されていることが好ましい。
【0056】8)セルロ−スアセテ−トブチレ−トの水
酸基に、例えばイソシアネ−トエチルアクリレ−トなど
のイソシアネ−ト基と重合性不飽和結合を有する単量体
をウレタン反応させてなる重合性不飽和結合を有するセ
ルロ−スアセテ−トブチレ−ト。ここで重合性不飽和結
合は分子中に平均して0.2〜1.2個の範囲内で導入
されていることが好ましい。
【0057】これらの分散安定剤における、(メタ)ア
クリル酸のグリシジルエステル、重合性単量体、α,β
−エチレン性不飽和酸、(メタ)アクリル酸のアルキル
(炭素数4以上)モノエステル、水酸基含有重合性単量
体(メタ)アクリル酸のC2〜8 ヒドロキシアルキルエ
ステル類などは、りん酸基含有重合性不飽和単量体と共
重合せしめるものとして説明した、その他の単量体とし
て例示したものから選ばれる1種以上を使用することが
できる。
【0058】上記した各種の分散安定剤は一般に約10
00〜約50000、特に約3000〜約20000の
範囲内の重量平均分子量を有していることが好ましい。
【0059】これらの分散安定剤のうち、脂肪族炭化水
素のような低極性の有機溶剤に容易に溶解し、しかも耐
候性なども優れている上記3)、4)などに例示したア
クリル樹脂系などが特に好ましい。なかでも、重合性不
飽和結合を有するアクリル樹脂系分散安定剤は、重合体
粒子とグラフト重合して、分散液の安定性などが向上す
るので特に好ましい。なかでも、メタクリル酸n−ブチ
ル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ド
デシル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸ステアリ
ルのようなメタクリル酸の炭素数4以上のアルキルエス
ルなどの低極性単量体を主成分とし、必要に応じて、ス
チレン、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル
酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アク
リル酸、グリシジル(メタ)アクリレ−ト、(メタ)ア
クリル酸2−ヒドロキシエチルなどを併用して調製され
た重合体(分散安定剤)が好ましい。さらに、この重合
体にグリシジル(メタ)アクリレ−ト、(メタ)アクリ
ル酸、イソシアネ−トエチルメタアクリレ−トなどを付
加して重合性二重結合を導入したものもある。
【0060】また、りん酸基含有非水分散液(P−2)
の調製に用いられる有機溶剤としては、高分子分散安定
剤を溶解し、かつ重合体粒子を実質的に溶解することな
く分散せしめることのできるものであり、特に沸点が約
150℃以下のもが好ましい。具体的には、以下に例示
するものがあげられ、これらは単独で使用することがで
き、または2種以上併用することができる。
【0061】ヘプタン、オクタン、トルエン、キシレ
ン、ミネラルスピリットなどの炭化水素系;酢酸エチ
ル、酢酸n−ブチル、酢酸イソブチル、メチルセロソル
ブアセテ−ト、ブチルカルビト−ルアセテ−トなどのエ
ステル系、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン、ジイソブチルケトンなどのケトン系;メタノ−ル、
エタノ−ル、イソプロパノ−ル、n−ブタノ−ル、se
c−ブタノ−ルなどのアルコ−ル系;n−ブチルエ−テ
ル、ジオキサン、エチレングリコ−ルモノメチルエ−テ
ル、エチレングリコ−ルモノエチルエ−テルなどのエ−
テル系;「スワゾ−ル310」、「スワゾ−ル100
0」および「スワゾ−ル1500」(いずれも、コスモ
石油社製商品名で、石油系芳香族炭化水素系溶剤)な
ど。
【0062】りん酸基含有非水分散液(P−2)は、例
えば、前記の高分子分散安定剤を有機溶剤に均一に溶解
せしめ、ついで、りん酸基含有重合性不飽和単量体を含
有する単量体成分を分散重合することにより調製するこ
とができる。
【0063】分散重合前の該単量体成分は高分子分散安
定剤の有機溶剤溶液中と容易に溶解するが、分散重合後
に形成される重合体粒子は該溶液中に実質的に溶解しな
いことが重要である。かくして得られる非水分散液(P
−2)において、りん酸基含有重合性不飽和単量体を含
有する単量体成分に由来する重合体は、高分子分散安定
剤を含有する有機溶剤溶液中で粒子状に分散している。
分散重合体粒子の平均粒径は0.01〜1μmの範囲内
にあることが好ましい。
【0064】高分子分散安定剤の有機溶剤溶液中におけ
る、りん酸基含有重合性不飽和単量体を含有する単量体
成分の分散重合は、従来既知のラジカル重合法などによ
って容易に行うことができる。重合反応におけるこれら
の成分の構成比率は特に制限されないが、例えば、高分
子分散安定剤と単量体成分との比率は、該両成分の合計
固形分重量を基準にして、高分子分散安定剤は0.1〜
70%、特に5〜50%、単量体成分は99.9〜30
%、特に95〜50%の範囲内が適している。また、高
分子分散安定剤と単量体成分との合計固形分重量を基準
に、有機溶剤は95〜40%、高分子分散安定剤と単量
体成分との合計固形分は5〜60%の範囲内にあるのが
適している。
【0065】高分子分散安定剤および/または重合体粒
子の分子中に水酸基などの架橋性官能基が存在する場
合、りん酸基含有非水分散液(P−2)に、メラミン樹
脂、尿素樹脂、ブロックしてもよいポリイソシアネ−ト
化合物などを架橋剤として配合することにより、三次元
に架橋した塗膜を形成することができる。
【0066】重合体粒子を調製するための単量体成分に
おいて、りん酸基含有重合性不飽和単量体と共に使用し
うる他の重合可能単量体として、例えばジビニルベンゼ
ンや、エチレングリコ−ルまたはプロピレングリコ−ル
などのグリコ−ルなどと(メタ)アクリル酸とのジエス
テル類のような1分子中に重合性不飽和結合を2個以上
有する単量体を併用することにより、重合体粒子内を架
橋することも可能である。また、粒子内架橋する方法と
して、N−アルコキシメチル化アクリルアミドやγ−メ
タクリロキシトリアルコキシシランのような自己架橋反
応性官能基を有する単量体を使用して分散重合を行うこ
とによっても調製することができる。
【0067】(P−2)には、必要に応じて、塗料分野
において使用されている、例えば、炭化水素系、エステ
ル系、アルコ−ル系、ケトン系、エ−テル系などの有機
溶剤をさらに配合できる。
【0068】ベ−ス塗料(A)において、上記塗料用樹
脂組成物と(P−1)および/または(P−2)などの
りん酸基含有樹脂組成物とを併用することも可能であ
る。
【0069】ベ−ス塗料(A)はこれらの塗料用樹脂組
成物含有する塗料であり、さらに必要に応じて、他のポ
リマ−粒子、着色顔料、体質顔料、硬化触媒、流動調整
剤、顔料分散剤、シランカップリング剤などを適宜配合
することができる。
【0070】本発明方法1において、ベ−ス塗料(A)
は上記の成分を混合してなり、分散液(B)とは分離さ
れており、塗装時の粘度をフォ−ドカップ#4/20℃
で12〜20秒に調整しておくことが好ましい。
【0071】有機溶剤にリ−フィングアルミニウムフレ
−クを分散してなる分散液(B)は、塗装直前にベ−ス
塗料(A)と混合して被塗物に塗装するものであり、リ
−フィングアルミを有機溶剤に分散してなる分散液であ
る。
【0072】リ−フィングアルミは、例えば、アルミニ
ウムの機械的粉砕時にステアリン酸などのような低表面
張力成分を存在させて、フレ−クの表面がこれらの低表
面張力成分で被覆されたものがあげられ、その大きさは
長手方向寸法が2〜50μm、厚さが0.1〜2μmで
あることが適している。
【0073】分散液(B)で使用される有機溶剤は、リ
−フィング効果の持続性を阻害しなものであれば特に制
限されないが、特に、表面張力が27dyn/cm以
上、特に30dyn/cm以上の有機溶剤を含有してい
ることが好適で、かかる範囲の表面張力を有する溶剤と
して、例えば、キシレン、トルエン、テトラリン、ソル
ベントナフサ、ミネラルスピリットなどの炭化水素系;
セロソルブ、ブチルセロソルブなどのエステル系;シク
ロヘプタノン、シクロヘキサノンなどのケトン系;など
があげられ、このうち炭化水素系、ケトン系およびエス
テル系の溶剤が貯蔵安定性の点から特に好ましい。アル
コ−ル系溶剤や酸性、塩基性溶剤はリ−フィング効果の
持続性を阻害することがある。
【0074】分散液(B)で使用する有機溶剤が、上記
した範囲の表面張力を有する有機溶剤のみで構成されて
いるか、またはこれ以外の有機溶剤との混合系であって
もよく、混合系における全溶剤中の上記表面張力を有す
る有機溶剤の含有率は50重量%以上、特に60重量%
以上で、かつその表面張力が27dyn/cm以上、特
に30dyn/cm以上が好適である。
【0075】分散液(B)におけるリ−フィングアルミ
と有機溶剤との比率は、例えば、この両成分の合計量を
基準に、前者は1〜10重量%、特に3〜7重量%、後
者は99〜90重量%、特に97〜93重量%が好まし
い。
【0076】分散液(B)は、リ−フィングアルミを有
機溶剤に混合分散せしめることによって調製することが
でき、さらに必要に応じて、沈降防止剤、紫外線吸収剤
などをさらに配合することも可能である。また、塗料用
樹脂を配合するとリ−フィングアルミの沈降を防止する
ことが可能であるが、リ−フィング性を低下させないた
めに、例えば酸価が5mgKOH/g以下のアルキド樹
脂やアクリル樹脂、セルロ−スアセテ−ト樹脂などを、
リ−フィングアルミ100重量部あたり、100重量部
以下、特に30重量部以下の比率で配合することができ
る。
【0077】本発明方法1において、分散液(B)は上
記の成分を混合してなり、ベ−ス塗料(A)とは分離さ
れており、塗装時の粘度をフォ−ドカップ#4/20℃
で10〜15秒に調整しておくことが好ましい。
【0078】本発明方法1において、ベ−ス塗料(A)
および分散液(B)はあらかじめ分離しておき、塗装直
前に該両成分を混合し、それを被塗物に塗装するのであ
る。被塗物として、例えば、自動車外板部などの金属製
またはプラスチック製の基材、または、これらの基材に
下塗塗料(例えば、カチオン電着塗料など)を塗装し、
加熱硬化させた後、必要に応じて中塗塗料を塗装し、適
宜加熱硬化してなる金属製またはプラスチック製の被塗
物などがあげられる。このなかで、中塗塗膜を硬化せず
に、ベ−ス塗料(A)および分散液(B)を塗装直前に
混合して塗装せしめると工程短縮が可能になり、効果的
である。
【0079】本発明方法1において、ベ−ス塗料(A)
と分散液(B)との混合は塗装直前に行うが、例えば、
この両成分を混合した時を基準に、それから1時間以
内、好ましくは0秒〜5分以内に塗装することが好まし
く、これらの時間内であればリ−フィング性が低下する
ことはない。
【0080】塗装直前にベ−ス塗料(A)と分散液
(B)とを混合する方法、およびその塗装方法の具体例
として、下記の方法があげられる。
【0081】a)該両成分を通常の撹拌機などで混合し
たのち、その混合物をエアスプレ−、エアレススプレ
−、静電塗装などの塗装機に圧送し、塗装する。
【0082】b)該両成分を別々にエアスプレ−、エア
レススプレ−などのガン先に圧送し、このガン先の内部
で混合したのち、噴霧し、塗装する。
【0083】c)該両成分を別々に二つのノズルを有す
る二頭ガン式スプレ−に圧送し、それぞれのノズルから
両成分を別々に噴霧し、この噴霧中に該両成分を混合さ
せてのち、被塗物に塗着させる。
【0084】ベ−ス塗料(A)と分散液(B)との混合
比率は、両成分の合計固形分量を基準に、ベ−ス塗料
(A)は30〜80重量%、特に40〜60重量%、分
散液(B)は70〜20重量%、特に60〜40重量%
の範囲内が適している。
【0085】ベ−ス塗料(A)と分散液(B)とをの混
合せしめた塗料の塗装膜厚は、硬化塗膜で10〜25μ
m、特に13〜20μmの範囲内が好ましい。
【0086】本発明方法1において、ベ−ス塗料(A)
および分散液(B)を混合してなる塗料を塗装して得ら
れる塗膜は、架橋剤の選択により、室温もしくは加熱に
より架橋硬化させることができ、加熱硬化は100〜1
60℃で10〜40分行うことが適している。
【0087】ベ−ス塗料(A)および分散液(B)を塗
装直前に混合し、それを塗装して得られる本発明方法1
によるメタリック単独硬化塗膜は、塗料用樹脂組成物と
リ−フィングアルミとの混合系であり、上記a)、b)
およびc)のいずれの塗装方法によって塗装しても、リ
−フィングアルミは塗膜の表層部に浮上してほぼ一層状
態で塗面に対し平行に配向しており、残りのリ−フィン
グアルミは塗膜内部に拡散分布している。したがって、
塗料用樹脂組成物とリ−フィングアルミとの混合系の塗
装であるにもかかわらず、塗料用樹脂組成物の未硬化塗
面にリ−フィングアルミ分散液を塗り重ねる方法と同等
もしくはそれ以上のクロ−ムメッキ調の意匠性にすぐれ
た塗膜が得られ、かつリ−フィングアルミ同志が積層さ
れることがないので、耐凝集破壊性や付着性などがすぐ
れている。さらに、塗装直前までベ−ス塗料(A)と分
散液(B)とは分離し接触することがないので、ベ−ス
塗料(A)中にリ−フィングアルミのリ−フィング性を
失活させる成分が含まれていても、得られる塗膜の意匠
性を低下することはない。
【0088】本発明方法2:塗料用樹脂組成物を含有す
る有機溶剤系ベ−ス塗料(A)、および有機溶剤にリ−
フィングアルミを分散してなる分散液(B)をあらかじ
め分離しておき、塗装直前に該(A)、(B)両成分を
混合し、それを被塗面に塗装して形成したメタリック塗
膜(本発明方法1)を室温もしくは加熱により硬化した
後、このメタリック塗膜面に無色透明または有色透明の
上塗塗料(C)を塗装することを特徴とするメタリック
塗膜形成法である。特に、この上塗塗料(C)は、りん
酸基含有樹脂組成物を含有することが好ましい。
【0089】本発明方法2において、塗料用樹脂組成物
を含有する有機溶剤系ベ−ス塗料(A)およびリ−フィ
ングアルミニウムフレ−クの有機溶剤分散液(B)をあ
らかじめ分離しておき、塗装直前に該両成分を混合し、
それを被塗面に塗装し、硬化せしめてメタリック塗膜を
形成するまでは、上記の本発明方法1に準じて行うこと
ができる。
【0090】つまり、本発明方法2は、本発明方法1に
よって形成されたメタリック塗膜の硬化塗面に、上塗塗
料(C)を塗装するところに特徴がある。
【0091】上塗塗料(C)は、本発明方法1によって
形成されたメタリック塗膜の硬化塗面に塗装する塗料で
あり、塗料用樹脂組成物および有機溶剤を含有し、必要
により、着色顔料、光輝性顔料、干渉性顔料または紫外
線吸収剤などを配合してなる、無色もしくは有色の透明
塗膜を形成する液状塗料である。
【0092】上塗塗料(C)における塗料用樹脂組成物
は、基体樹脂と架橋剤とからなっており、塗料分野で一
般に使用されている架橋硬化性樹脂組成物が適用でき
る。
【0093】基体樹脂としては、例えば、水酸基、カル
ボキシル基、シラノ−ル基、エポキシ基などの架橋性官
能基を含有するアクリル樹脂、ポリエステル樹脂、アル
キド樹脂、フッ素樹脂、ウレタン樹脂、シリコン含有樹
脂などの樹脂があげられ、特にこれらの架橋性官能基を
含有するアクリル樹脂が好ましい。また、架橋剤とし
て、これらの官能基と反応するメラミン樹脂、尿素樹
脂、(ブロック)ポリイソシアネ−ト化合物、エポキシ
化合物、カルボキシル基含有化合物、酸無水物、アルコ
キシシラン基含有化合物などがあげられる。特に、メラ
ミン樹脂としては、メチロ−ル化メラミンのメチロ−ル
基の一部もしくは全部を炭素数1〜8の1価アルコ−ル
でエ−テル化した部分もしくはフルエ−テル化メラミン
樹脂で、しかもトリアジン核を1〜5個有するものを使
用することが好ましい。イミノ基含有メラミン樹脂も使
用できる。
【0094】これらの基体樹脂と架橋剤との比率は、両
成分の固形分合計にもとづいて、前者は50〜90重量
%、特に65〜80重量%、後者は50〜10重量%、
特に45〜20重量%が適している。
【0095】有機溶剤としては、塗料分野において一般
に使用されているものが適用でき、例えば、炭化水素
系、エステル系、アルコ−ル系、ケトン系、エ−テル系
などがあげられる。
【0096】さらに、本発明方法2の上塗塗料(C)と
して、「りん酸基含有樹脂組成物」を上記の塗料用樹脂
組成物に代えてまたは混合して使用することにより、被
塗面(メタリック塗膜)の表層部に浮上しているリ−フ
ィングアルミとの付着性が向上するのでより好ましい。
【0097】「りん酸基含有樹脂組成物」としては、本
発明方法1のベ−ス塗料(A)の塗料用樹脂組成物で例
示した、下記(P−1)および(P−2)があげられ
る。
【0098】(P−1):りん酸基含有不飽和単量体お
よび水酸基含有不飽和単量体を構成成分として用いた、
1分子中にりん酸基および水酸基を含有する重合体。
【0099】(P−2):高分子分散安定剤の有機溶剤
溶液中に重合体粒子が分散してなり、該重合体粒子が、
りん酸基含有不飽和単量体単位を構成成分として含有す
る重合体粒子であるりん酸基含有非水分散液。
【0100】上塗塗料(C)において、上記した塗料用
樹脂組成物とりん酸基含有樹脂組成物とを併用する系で
の両成分の構成比率は、目的に応じて任意に選択するこ
とができるが、一般には、該両組成物の合計樹脂固形分
を基準に、前者は99.09〜0重量%、好ましくは9
8〜50重量%、さらに好ましくは90〜70重量%、
特に85〜80重量%、後者は0.01〜100重量
%、好ましくは2〜50重量%、さらに好ましくは10
〜30重量%、特に15〜20重量%が適している。
【0101】上塗塗料(C)において必要により使用す
る着色顔料、光輝性顔料および干渉性顔料として通常の
塗料用顔料があげられ、例えば、酸化チタン、亜鉛華、
カ−ボンブラック、カドミウムレッド、モリブデンレッ
ド、クロムエロ−、酸化クロム、プルシアンブル−、コ
バルトブル−などの無機顔料;アゾ顔料、フタロシアニ
ン顔料、キナクリドン顔料、イソインドリン顔料、スレ
ン系顔料、ペリレン顔料などの有機顔料;りん片状のア
ルミニウム(リ−フィング型、ノンリ−フィング型)、
雲母、金属酸化物で表面被覆した雲母、雲母状酸化鉄な
どが包含される。
【0102】上塗塗料(C)におけるこれらの各種顔料
の配合量は、該上塗塗料(C)の硬化塗膜を透して、そ
の下層の本発明方法1によるメタリック塗膜面を視認で
きる程度に着色する程度より少なければよい。
【0103】上塗塗料(C)の塗装時の固形分濃度を約
10〜約80重量%に調整し、本発明方法1によって形
成されたメタリック塗膜の硬化塗面に、静電方式または
スプレ−方式などで、硬化塗膜に基く膜厚が1〜100
μm、好ましくは15〜60μm程度になるように塗装
せしめ、ついで100〜180℃で10〜40分加熱し
て該塗膜を硬化せしめることにより、本発明方法2が達
成できる。
【0104】本発明方法3:本発明方法1により得られ
るメタリック塗膜を加熱硬化した後、りん酸基含有樹脂
組成物を含有する無色透明もしくは有色透明の上塗塗料
(C)を塗装し、ついで透明上塗塗料(D)を塗装する
ことを特徴とするメタリック塗膜形成法である。
【0105】本発明方法3は、本発明方法2における上
塗塗料(C)の塗面に透明上塗塗料(D)を塗装するこ
とであって、特に該上塗塗料(C)にはりん酸基含有樹
脂組成物を含有している。
【0106】すなわち、本発明方法3は、塗料用樹脂組
成物を含有する有機溶剤系ベ−ス塗料(A)およびリ−
フィングアルミニウムフレ−クの有機溶剤分散液(B)
をあらかじめ分離しておき、塗装直前に該両成分を混合
し、被塗面に塗装して形成したメタリック塗膜(上記の
本発明方法1)を硬化した後、このメタリック塗膜面に
りん酸基含有樹脂組成物を含有する上塗塗料(C)を塗
装し、硬化させた後、もしくは未硬化のままで、該上塗
塗料(C)の塗面に無色もしくあ有色の透明上塗塗料
(D)を塗装することを特徴とするメタリック塗膜形成
法である。
【0107】上塗塗料(D)は、上塗塗料(C)の硬化
もしくは未硬化の塗膜面に塗装する無色透明または有色
透明の塗膜を形成する塗料である。
【0108】上塗塗料(D)は、基体樹脂および架橋剤
を含有し、必要に応じて着色顔料、光輝性顔料、干渉性
顔料または紫外線吸収剤などを混合してなる液状塗料で
あって、上塗塗料(D)の塗膜および上塗塗料(C)の
塗膜を通じてその下層のメタリック塗膜を透視できる程
度の透明塗膜を形成する。
【0109】上塗塗料(D)に配合し得る基体樹脂とし
ては通常の塗料用樹脂が使用でき、例えば、水酸基、カ
ルボキシル基、シラノ−ル基、エポキシ基などの架橋性
官能基を含有するアクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ア
ルキド樹脂、フッ素樹脂、ウレタン樹脂、シリコン含有
樹脂などの樹脂があげられ、特にこれらの架橋性官能基
を含有するアクリル樹脂が好ましい。また、架橋剤とし
て、基体樹脂の架橋性官能基と反応する、メラミン樹
脂、尿素樹脂、(ブロック)ポリイソシアネ−ト化合
物、エポキシ化合物、カルボキシル基含有化合物、酸無
水物、アルコキシシラン基含有化合物などをあげること
ができる。このうち、メラミン樹脂としては、メチロ−
ル化メラミンのメチロ−ル基の一部もしくは全部を炭素
数1〜8の1価アルコ−ルでエ−テル化した部分もしく
はフルエ−テル化メラミン樹脂で、しかもトリアジン核
を1〜5個有するものが好ましい。イミノ基含有メラミ
ン樹脂も使用できる。これらの基体樹脂と架橋剤との比
率は、両成分の固形分合計にもとづいて、前者は50〜
90重量%、特に65〜80重量%、後者は50〜10
重量%、特に45〜20重量%が適している。
【0110】上塗塗料(D)には、上記の(P−1)お
よび(P−2)で示される「りん酸基含有樹脂組成物」
は実質的に含んでいない。
【0111】本発明方法3において、上塗塗料(C)の
硬化または未硬化の塗面に、塗装時の固形分濃度を約3
0〜約80重量%に調整した上塗塗料(D)を、静電方
式またはスプレ−方式などで、硬化塗膜に基く膜厚が5
〜100μm、好ましくは20〜80μm程度になるよ
うに塗装した後、100〜180℃で10〜40分加熱
して、上塗塗料(C)の塗膜と共に、または上塗塗料
(D)の塗膜のみを硬化せしめることにより、本発明塗
装方法が達成される。
【0112】
【発明の効果】本発明によれば、以下に述べるような効
果が得られる。
【0113】(1)塗料用樹脂組成物を含有する有機溶
剤系ベ−ス塗料(A)とリ−フィングアルミニウムフレ
−クの有機溶剤分散液(B)とをあらかじめ分離してお
き、塗装直前に混合することにより、一液型塗料とした
ときの貯蔵中もしくはサ−キュレ−ション中のリ−フィ
ング性低下がなくなった。
【0114】(2)ベ−ス塗料(A)と分散液(B)と
の混合液によって形成されるメタリック塗膜において、
塗面がち密で、光輝感が強くクロ−ムメッキ調に仕上が
るという効果を低下させることなく、耐凝集破壊性が向
上した。
【0115】(3)ベ−ス塗料(A)の塗料用樹脂組成
物としてりん酸基含有樹脂組成物を含有させることによ
り、得られる該メタリック塗膜と、隣接する上層の上塗
塗料(C)の透明塗膜との層間付着性が向上した。
【0116】(4)かかる複層塗膜は他の塗膜に比べて
断熱性が良好であり、自動車内部の温度が外気の状態に
よって影響されにくい。
【0117】(5)リ−フィング型アルミフレ−クの表
面はステアリン酸などので被覆され低表面張力であるた
めに、かかる塗面にクリヤ塗料を塗装すると濡れ性が低
下することがあるが、本発明塗装法ではりん酸基含有樹
脂組成物を含有する上塗塗料(C)を塗装しているの
で、濡れ性が改善された。
【0118】(6)上塗塗料(D)および上塗塗料
(C)の塗膜は分離されているので、上塗塗料(D)と
して目的に応じて任意のものが使用できる。
【0119】以下に、本発明に関する実施例および比較
例について説明する。
【0120】1.試 料 1)被塗物 りん酸亜鉛化成処理を施した厚さ0.8mmのダル鋼板
上に熱硬化性エポキシ樹脂系カチオン電着塗料(「エレ
クロン9600」関西ペイント社製、商品名)を硬化膜
厚が約20μmになるように電着塗装し、170℃で3
0分加熱し硬化させてから、自動車塗料用中塗塗料(熱
硬化性ポリエステル樹脂・メラミン樹脂系有機溶剤系
「TP−37プライマ−サ−フェ−サ−」関西ペイント
社製、商品名)を硬化膜厚が約25μmになるようにエ
ア−スプレ−塗装し、室温で3分放置して試験用の被塗
物とした。
【0121】2)ベ−ス塗料(A) (A−1):ポリエステル樹脂(*1)65重量部、ブ
チルエ−テル化メラミン樹脂(*2)35重量部および
りん酸基および水酸基を含有する樹脂(*3)10重量
部を有機溶剤(キシレン/トルエン=1/1重量比)に
混合分散し、粘度をフォ−ドカップ#4で13秒に調整
した。
【0122】(*1)ポリエステル樹脂:無水フタル酸
・ヘキサヒドロ無水フタル酸系のポリエステル樹脂であ
り、数平均分子量約3500、水酸基価82mgKOH
/g、酸価8mgKOH/g。
【0123】(*2)ブチルエ−テル化メラミン樹脂:
ユ−バン28−60(三井東圧社製、商品名) (*3)りん酸基および水酸基を含有する樹脂:アシッ
ドホスホオキシエチルメタクリレ−ト5重量部、2−ヒ
ドロキシエチルメタクリレ−ト15重量部、N−ブトキ
シメチルアクリルアミド15重量部、スチレン20重量
部、ブチルメタクリレ−ト15重量部および2−エチル
ヘキシルメタクリレ−ト30重量部をキシレンとブタノ
−ルとの等重量混合溶剤中で重合してなるりん酸基、水
酸基およびアルコキシメチルアミド基含有樹脂(りん酸
基に基く酸価21mgKOH/g、水酸基価72mgK
OH/g、数平均分子量11000)を有機溶剤(キシ
レン)に混合した。
【0124】(A−2):ポリエステル樹脂(*1)6
5重量部、ブチルエ−テル化メラミン樹脂(*2)35
重量部およびりん酸基含有非水分散液(a)(*4)1
0部(固形分)、チヌビン900(チバガイギ−製、商
品名、紫外線吸収剤)1部、「BYK300」(ビッグ
ケミ−製、商品名、表面調整剤)0.1部を「スワゾ−
ル1000」に混合分散して、粘度13秒/フォ−ドカ
ップ#4/20℃に調整した。
【0125】(*4)りん酸基含有非水分散液(a):
撹拌機、温度計、還流冷却器を備えた通常のアクリル樹
脂製造用反応槽に、キシレン120部、ヘプタン64部
および分散安定剤a)(*5)55部を仕込み、加熱撹
拌して100℃に達してから、単量体と分散安定剤a)
とからなる下記の混合物を5時間を要して滴下した。
【0126】 メチルメタクリレ−ト 55部 メチルアクリレ−ト 10部 2−ヒドロキシエチルアクリレ−ト 20部 (2−メタクリロイルオキシエチル) アシッドホスフェ−ト 15部 分散安定剤a) 55部 α,α´−アゾビスイソブチロニトリル 1部 上記混合物を滴下終了後、さらに100℃で30分間保
持してから、アゾビスジメチルバレロニトリル0.5部
とキシレン20部との混合物を1時間を要して滴下し
た。その後、2時間、100℃で保持したまま撹拌した
のち、冷却して、りん酸基含有非水分散液(a)を得
た。この固形分含有率は45%、酸価は70、りん酸基
含有重合体粒子の粒径は300nmであった。
【0127】(*5)分散安定剤a):撹拌機、温度
計、還流冷却器などを備えた通常のアクリル樹脂製造用
反応槽に、キシレン52部およびn−ブタノ−ル10部
を仕込み、加熱撹拌して125℃に達してから、下記の
単量体混合物を4時間を要して滴下した。
【0128】 スチレン 20部 n−ブチルアクリレ−ト 17部 2−エチルヘキシルメタクリレ−ト 47部 2−ヒドロキシエチルアクリレ−ト 10部 メタクリル酸 6部 α,α´−アゾビスイソブチロニトリル 3部 上記単量体混合物を滴下終了後、さらに125℃で30
分間保持してから、アゾビスジメチルバレロニトリル
0.5部とキシレン5部との混合物を1時間を要して滴
下した。その後、3時間、125℃で保持したまま撹拌
した。かくして得られた樹脂溶液の固形分含有率は60
%、酸価は86.5であった。この樹脂溶液にグリシジ
ルメタクリレ−トを1.2部加え、酸価が83になるま
で、120℃で付加反応せしめ、分散安定剤a)を得
た。このものの重量平均分子量は12000、水酸基価
48、酸価83、固形分含有率60%であった。
【0129】(A−3):ポリエステル樹脂(*1)6
5重量部、ブチルエ−テル化メラミン樹脂(*2)35
重量部およびりん酸基含有非水分散液(b)(*6)1
0部(固形分)、チヌビン900(チバガオギ−製、商
品名、紫外線吸収剤)1部、「BYK300」(ビッグ
ケミ−製、商品名、表面調整剤)0.1部を「スワゾ−
ル1000」に混合分散して、粘度13秒/フォ−ドカ
ップ#4/20℃に調整した。
【0130】(*6)りん酸基含有非水分散液(b):
撹拌機、温度計、還流冷却器を備えた通常のアクリル樹
脂製造用反応槽に、キシレン120部、ヘプタン64部
および分散安定剤b)(*7)55部を仕込み、加熱撹
拌して100℃に達してから、単量体と分散安定剤b)
とからなる下記の混合物を5時間を要して滴下した。
【0131】 メチルメタクリレ−ト 53部 グリシジルメタクリレ−ト 2部 メチルアクリレ−ト 10部 2−ヒドロキシエチルアクリレ−ト 20部 (2−メタクリロイルオキシエチル) アシッドホスフェ−ト 15部 分散安定剤b) 55部 α,α´−アゾビスイソブチロニトリル 1部 上記混合物を滴下終了後、さらに100℃で30分間保
持してから、アゾビスジメチルバレロニトリル0.5部
とキシレン20部との混合物を1時間を要して滴下し
た。その後、2時間、100℃で保持したまま撹拌した
のち、冷却して、粒子内架橋した重合体粒子を含有する
りん酸基含有非水分散液(b)を得た。この固形分含有
率は45%、酸価は44、りん酸基含有重合体粒子の粒
径は250nmであった。
【0132】(*7)分散安定剤b):撹拌機、温度
計、還流冷却器などを備えた通常のアクリル樹脂製造用
反応槽に、キシレン52部およびn−ブタノ−ル10部
を仕込み、加熱撹拌して125℃に達してから、下記の
単量体混合物を4時間を要して滴下した。
【0133】 メチルメタクリレ−ト 30部 n−ブチルアクリレ−ト 15部 2−エチルヘキシルメタクリレ−ト 47部 2−ヒドロキシエチルメタクリレ−ト 15部 メタクリル酸 3部 α,α´−アゾビスイソブチロニトリル 3部 上記単量体混合物を滴下終了後、さらに125℃で30
分間保持してから、アゾビスジメチルバレロニトリル
0.5部とキシレン5部との混合物を1時間を要して滴
下した。その後、3時間、125℃で保持したまま撹拌
した。かくして得られた樹脂溶液の固形分含有率は60
%、酸価は19.2であった。この樹脂溶液にグリシジ
ルメタクリレ−トを1.2部加え、酸価が16になるま
で、120℃で付加反応せしめ、分散安定剤bを得た。
このものの重量平均分子量は12000、水酸基価6
4、酸価16、固形分含有率60%であった。
【0134】3)リ−フィングアルミ有機溶剤分散液
(B) (B−1):リ−フィングアルミニウムフレ−ク(*
8)5部および有機溶剤(*9)95部との分散液。
【0135】(*8)リ−フィングアルミニウムフレ−
ク:「0620MS」東洋アルミニウム社製、商品名、
長手方向寸法13.6μm、厚さ0.4μm、ミネラル
スピリット32%含有ペ−スト。
【0136】(*9)有機溶剤:トルエン(表面張力が
30.9dyn/cm)とm−キシレン(表面張力が3
1.23dyn/cm)との等重量混合溶剤。
【0137】(B−2):リ−フィングアルミニウムフ
レ−ク(*10)3部および有機溶剤(*9)97部と
の混合物。
【0138】(*10)リ−フィングアルミニウムフレ
−ク:「ハイプリント60T」東洋アルミニウム社製、
商品名、長手方向寸法4.4μm、厚さ0.2μm、ミ
ネラルスピリット32%含有ペ−スト。
【0139】4)上塗塗料(C) (C−1):水酸基含有アクリル樹脂(*11)75
部、ブチルエ−テル化メラミン樹脂(*2)25部、り
ん酸基含有非水分散液(a)(*4)15部(固形分)
を「スワゾ−ル1000」に混合分散して、粘度16秒
/フォ−ドカップ#4/20℃に調整した。
【0140】(*11)水酸基含有アクリル樹脂:メタ
クリル酸メチル38%、アクリル酸エチル17%、n−
ブチルアクリレ−ト17%、メタクリル酸ヒドロキシエ
チル7%、メタクリル酸ラウリル20およびアクリル酸
1%からなる重合体であり、数平均分子量50000、
水酸基価54mgKOH/gであった。
【0141】(C−2):水酸基含有アクリル樹脂(*
11)75部、ブチルエ−テル化メラミン樹脂(*2)
25部、りん酸基含有非水分散液(b)(*6)15部
(固形分)、フタロシアニン系青色顔料(大日精化社
製)1部を「スワゾ−ル1000」に混合分散して、粘
度16秒/フォ−ドカップ#4/20℃に調整した。
【0142】5)上塗塗料(D) (D−1):カルボキシル基含有アクリル樹脂(*1
2)50部、エポキシ基含有アクリル樹脂(*13)5
0部、チヌビン900(チバガオギ−製、商品名、紫外
線吸収剤)1部、テトラブチルアンモニウムブロマイド
とモノブチルリン酸の当量配合物2部、「BYK30
0」(ビッグケミ−製、商品名、表面調整剤)0.1部
を「スワゾ−ル1000」に混合分散して、粘度24秒
/フォ−ドカップ#4/20℃に調整した。
【0143】(*12)カルボキシル基含有アクリル樹
脂:無水マレイン酸のメタノ−ルハ−フエステル化物2
0%、アクリル酸4−ヒドロキシn−ブチル20%、n
−ブチルアクリレ−ト40%およびスチレン20%から
なる重合体であり、数平均分子量3500、酸価86m
gKOH/g、水酸基価78mgKOH/gであった。
【0144】(*13)エポキシ基含有アクリル樹脂:
グリシジルメタクリレ−ト30%、アクリル酸4−ヒド
ロキシn−ブチル20%、n−ブチルアクリレ−ト30
%およびスチレン20%からなる重合体であり、数平均
分子量3000、エポキシ基含有量2.12ミリモル/
g、水酸基価78mgKOH/gであった。
【0145】2.実施例および比較例 電着塗料および中塗り塗料を塗装し加熱硬化した塗装鋼
板(被塗物)を塗装ガン先から30cmの位置に垂直に
固定し、コンベアで横方向に移動させながら塗装を行っ
た。塗装機としてABBランズバ−グ(株)製、上下レ
シプロ式AUTO−REAガン(形式P901)を用
い、これを水平方向に被塗面に向けて30cmの距離を
おいて2機設置した。これらのガンへのベ−ス塗料
(A)および分散液(B)の供給は同社製のACペイン
トポンプユニットを2機用いてギアポンプで行った。
【0146】表1におけるベ−ス塗料(A)および分散
液(B)の混合物塗装は、下記の塗装方法a、bおよび
cにより行った。なお、ベ−ス塗料(A)と分散液
(B)との混合比率は固形分で等重量比である。
【0147】塗装方法a:ベ−ス塗料(A)および分散
液(B)をあらかじめ混合しておき、混合して1分経過
した直後に上記装置を用いて、ACペイントポンプユニ
ット1機を用いて塗装ガン1機に毎分500mlの速度
で供給し、被塗物は毎分2mの速度で移動させながら、
霧化エア圧4.0Kg/cm2 、静電印加電圧−60K
Vで塗装した。塗装膜厚は硬化塗膜で15μmである。
【0148】塗装方法b:ベ−ス塗料(A)および分散
液(B)を別々のACペイントポンプユニットに仕込
み、ベ−ス塗料(A)は毎分300ml、分散液(B)
は毎分200mlの速度で、1機の塗装ガンに供給し、
それ以降は塗装方法aと同様にして塗装した。塗装膜厚
は硬化塗膜で15μmである。
【0149】塗装方法c:ベ−ス塗料(A)および分散
液(B)を別々のACペイントポンプユニットに仕込
み、並列に設置した2機のAUTO−REAガンに、ベ
−ス塗料(A)は毎分300ml、分散液(B)は毎分
200mlの速度で個々のガンに供給し、被塗物は毎分
2mの速度で移動させながら、霧化エア圧4.0Kg/
cm2 、静電印加電圧−60KVで同時に塗装し、霧化
粒子が混合して被塗物に塗着するように塗装した。塗装
膜厚は硬化塗膜で14μmである。
【0150】ベ−ス塗料(A)および分散液(B)を塗
装後、その塗膜を室温で5分放置してから、140℃で
30分加熱してメタリック塗膜を硬化させた。つぎに、
この硬化させたメタリック塗面に上塗り塗料(C)をエ
アスプレ−により硬化塗膜に基づく膜厚が35μmにな
るように塗装し、その塗膜を室温で7分放置してから、
140℃で30分加熱して硬化させた(本発明方法
2)。
【0151】また、硬化させたメタリック塗面に上塗り
塗料(C)をエアスプレ−により硬化塗膜に基づく膜厚
が20μmになるように塗装し、その塗膜を室温で5分
放置してから、該塗面に上塗り塗料(D)をエアスプレ
−により硬化塗膜に基づく膜厚が30μmになるように
塗装し、その塗膜を室温で7分放置してから、140℃
で30分加熱して両塗膜を同時に硬化させた(本発明方
法3)。
【0152】また、比較例1は、ベ−ス塗料(A−1)
と分散液(B−2)とを固形分で等重量比で混合し、室
温で24時間放置した後の組成物を使用したものであ
る。
【0153】これらの塗装工程および得られた塗膜の性
能試験結果を表1に示した。
【0154】
【表1】
【0155】試験方法はつぎのとおりである。
【0156】意匠性:塗膜を目視評価した結果であり、
○はクロ−ムメッキ調に仕上がった、×はクロ−ムメッ
キ調でなく、通常のメタリック感に仕上がったことを示
す。 濡れ性:硬化したメタリック塗面に組成物(C)をスプ
レ−塗装したときの濡れの良否を目視評価した。○は濡
れ良好、△は濡れ劣る、×は濡れ非常に劣ることを示
す。
【0157】付着性:カッタ−で素地に達するようにカ
ット線を入れ、大きさ1×1mmのゴバン目を100個
つくり、その表面に粘着セロハンテ−プを貼着し、それ
を急激に剥離した後の塗面を観察した。○はゴバン目塗
膜の剥離が全く認められない、×はゴバン目塗膜の剥離
が10個以上認められたことを示す。
【0158】IV値:X−Rite社製の携帯型変角分
光光度計「MA68測定器」を使用して、受光角15度
のY値を測定した。これは、塗膜の明るさを示し、メタ
リック塗膜のハイライト部分の輝度感を表している。こ
の数値が大きくなるほど輝度感は良好である。
【0159】SV値:「MA68測定器」を使用して、
受光角45度のY値を測定した。これは塗膜の明るさを
示し、塗膜の正面色の明るさを表し、この数値が小さい
ほど暗い。これはアルミニウムフレ−クが水平に配向し
拡散光が少ないことを意味する。
【0160】FF値:「MA68測定器」を使用して測
定した。上記のIV値およびSV値を式 FF=(IV−SV)/[(IV+SV)/2] にあてはめて算出した。これはハイライトの輝度と正面
の明るさのコントラストを示し、この数値が大きいほど
明暗感が強く、クロムメッキ調であることを表す。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塗料用樹脂組成物を含有する有機溶剤系ベ
    −ス塗料(A)およびリ−フィングアルミニウムフレ−
    クの有機溶剤分散液(B)をあらかじめ分離しておき、
    塗装直前に該両成分を混合し、被塗面に塗装することを
    特徴とするメタリック塗膜形成法。
  2. 【請求項2】ベ−ス塗料(A)の塗料用樹脂組成物が、
    りん酸基含有樹脂組成物を含有する請求項1記載のメタ
    リック塗膜形成法。
  3. 【請求項3】りん酸基含有樹脂組成物が、(P−1)り
    ん酸基含有不飽和単量体および水酸基含有不飽和単量体
    を構成成分として用いた、りん酸基および水酸基を含有
    する重合体、または、(P−2)高分子分散安定剤の有
    機溶剤溶液中に重合体粒子が分散してなり、該重合体粒
    子が、りん酸基含有不飽和単量体単位を構成成分として
    含有する重合体粒子であるりん酸基含有非水分散液であ
    る請求項2記載のメタリック塗膜形成法。
  4. 【請求項4】ベ−ス塗料(A)の塗料用樹脂組成物が、
    りん酸基含有樹脂組成物および架橋剤を含有する請求項
    1記載のメタリック塗膜形成法。
  5. 【請求項5】分散液(B)の有機溶剤が、表面張力27
    dyn/cm以上の有機溶剤を含有している請求項1記
    載の複層塗膜形成法。
  6. 【請求項6】塗料用樹脂組成物を含有する有機溶剤系ベ
    −ス塗料(A)およびリ−フィングアルミニウムフレ−
    クの有機溶剤分散液(B)をあらかじめ分離しておき、
    塗装直前に該両成分を混合して、被塗面に塗装せしめ、
    加熱硬化してから、上塗塗料(C)を塗装することを特
    徴とするメタリック塗膜形成法。
  7. 【請求項7】上塗塗料(C)が、りん酸基含有樹脂組成
    物を含有する無色透明もしくは有色透明塗料である請求
    項6記載のメタリック塗膜形成法。
  8. 【請求項8】塗料用樹脂組成物を含有する有機溶剤系ベ
    −ス塗料(A)およびリ−フィングアルミニウムフレ−
    クの有機溶剤分散液(B)をあらかじめ分離しておき、
    塗装直前に該両成分を混合して、被塗面に塗装せしめ、
    加熱硬化してから、りん酸基含有樹脂組成物を含有する
    無色透明もしくは有色透明塗料の上塗塗料(C)を塗装
    し、ついで透明上塗塗料(D)を塗装することを特徴と
    するメタリック塗膜形成法。
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