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JPH1111397A - 境界層制御装置の空気取入れ構造 - Google Patents

境界層制御装置の空気取入れ構造

Info

Publication number
JPH1111397A
JPH1111397A JP17055997A JP17055997A JPH1111397A JP H1111397 A JPH1111397 A JP H1111397A JP 17055997 A JP17055997 A JP 17055997A JP 17055997 A JP17055997 A JP 17055997A JP H1111397 A JPH1111397 A JP H1111397A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compressor
air intake
air
engine
boundary layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP17055997A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuaki Usukinu
光明 薄衣
Masaru Unno
大 海野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
Ishikawajima Harima Heavy Industries Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ishikawajima Harima Heavy Industries Co Ltd filed Critical Ishikawajima Harima Heavy Industries Co Ltd
Priority to JP17055997A priority Critical patent/JPH1111397A/ja
Publication of JPH1111397A publication Critical patent/JPH1111397A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の境界層制御装置は圧縮機用、エンジン
用の両ダクトを含めた全長が長く、機体内部に必要とさ
れる搭載スペースが広いために、この境界層制御装置を
搭載できる航空機の機種が限られる。 【解決手段】 圧縮機用吸入ダクト12ならびにエンジ
ン用吸入ダクト22を圧縮機10とエンジン20との間
に配設し、圧縮機用の空気取入口16とエンジン用の空
気取入口26とを機体外面の所定箇所に並設することで
ひとつの共同空気取入口30を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、航空機用の境界層
制御装置の空気取入れ構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】航空機用の境界層制御装置は、図8に示
すように、機体外面から圧縮機用吸入ダクト1を通じて
空気を吸入する圧縮機2と、機体外面からエンジン用吸
入ダクト3を通じて空気を吸入して作動し、圧縮機2を
駆動させるエンジン4とを備えており、圧縮された空気
を翼の表面から吹き出させて境界層の制御を行ってい
る。
【0003】従来の境界層制御装置は、エンジン4を前
に、圧縮機2を後にして機体に搭載されており、エンジ
ン用吸入ダクト3がエンジン4の前端から前方に向けて
配設されるとともに、圧縮機用吸入ダクト1が圧縮機2
の後端から後方に向けて配設されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の境界
層制御装置においては、圧縮機用、エンジン用の両ダク
トを含めた全長が長く、機体内部に搭載スペースを広く
確保する必要があるために、この境界層制御装置を搭載
できる航空機の機種が限られるといった問題があった。
【0005】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であり、境界層制御装置の小型化を図って当該境界層制
御装置の汎用性を高めることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの手段として、境界層制御装置に次のような構成を有
する空気取入構造を採用する。圧縮機用吸入ダクトなら
びにエンジン用吸入ダクトを軸流式空気圧縮機とエンジ
ンとの間に配設し、圧縮機用吸入ダクトの空気取入口と
エンジン用吸入ダクトの空気取入口とを機体外面の所定
箇所に並設することでひとつの共同空気取入口を形成す
る。共同空気取入口の形状は平面視矩形とする。
【0007】圧縮機用の空気取入口を、エンジン用の空
気取入口よりも飛行方向前方に配置する。さらに、圧縮
機用の空気取入口における開口面積を、エンジン用の空
気取入口における開口面積よりも大きく設定する。
【0008】圧縮機用吸入ダクトとエンジン用吸入ダク
トとを板状壁部によって仕切るものとし、この板状壁部
の上端縁を機体外面よりも低い位置に設定する。
【0009】圧縮機用の空気取入口の飛行方向前端を、
エンジンに対向して配置された軸流式空気圧縮機の空気
取入部よりも飛行方向前方に配置するとともに、空気取
入口から空気取入部に繋がる圧縮機用吸入ダクトの内側
面を、飛行方向後方に凸状となる曲面に形成する。さら
に、エンジン用の空気取入口の飛行方向後端から続く内
側面を、飛行方向後方に凸状となる曲面に形成する。
【0010】圧縮機用吸入ダクトに、機体外部から吸入
される空気を一時的に内部に貯留しておくチャンバを設
ける。さらに、圧縮機用吸入ダクトの内側には、軸流式
空気圧縮機側からチャンバの内部に突出するベルマウス
部を設ける。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に係る境界層制御装置の空
気取入構造の第1実施形態を図1ないし図3に示して説
明する。図1に示す境界層制御装置には、軸流式空気圧
縮機(以下は単に圧縮機と称する)10ならびに遠心式
駆動エンジン(以下は単にエンジンと称する)20が採
用されている。圧縮機10は空気取入部10aをエンジ
ン20に対向させて配置されており、圧縮機10の回転
軸11にはエンジン20の出力軸21が直結され、エン
ジン20を作動させることによって圧縮機10が駆動さ
れるようになっている。
【0012】圧縮機10には、機体外部から空気を吸入
するための圧縮機用吸入ダクト12が設けられており、
同様にエンジン20にも、機体外部から空気を吸入する
ためのエンジン用吸入ダクト22が設けられている。
【0013】圧縮機用吸入ダクト12ならびにエンジン
用吸入ダクト22は、エンジン20に直結された回転軸
11を間にして圧縮機10とエンジン20との間に配設
されている。
【0014】圧縮機用吸入ダクト12は、軸流式の圧縮
機10に向けて空気を供給するために回転軸11を取り
囲むように形成された中空の環状部13と、環状部13
の外側面に連通して外方に延出された筒状部14とを備
えている。筒状部14は先端に向かうにつれて断面形状
が矩形に成形されるとともにその断面積が漸次拡大され
ている。
【0015】エンジン用吸入ダクト22は、圧縮機用吸
入ダクト12と同様に、回転軸11を取り囲む中空の環
状部23と、環状部23の外側面に連通して外方に延出
された筒状部24とを備えている。筒状部24は先端に
向かうにつれて断面形状が矩形に成形されるとともにそ
の断面積が漸次拡大されている。また、環状部23の外
側面にはエンジン20側の吸気系配管25が接続されて
いる。
【0016】圧縮機用吸入ダクト12の筒状部14なら
びにエンジン用吸入ダクト22の筒状部24は同一方向
に延出されて機体上面に開口しており、機体上面には圧
縮機用吸入ダクト12の空気取入口16とエンジン用吸
入ダクト22の空気取入口26とが並設された状態とな
ってひとつの共同空気取入口30が形成されている。
【0017】共同空気取入口30の形状は、図2に示す
ように、ともに平面視矩形の形状を有する圧縮機用の空
気取入口16およびエンジン用の空気取入口26が並設
されることで平面視矩形とされている。ところで機体に
は、圧縮機10が前に、エンジン20が後に配されて搭
載されており、このため共同空気取入口30においては
空気取入口16が空気取入口26よりも飛行方向に対し
て前方に配置されている。
【0018】共同空気取入口30は、その内側に機体の
飛行方向に対して直交する向きに配設された板状壁部3
1によって空気取入口16と空気取入口26とに仕切ら
れた状態とされ、空気取入口16における開口面積は空
気取入口における開口面積よりも大きく設定されてい
る。
【0019】板状壁部31の上端縁は、共同空気取入口
30付近の機体上面に対してほぼ平行に設けられ、しか
も機体上面よりも低い位置に設定されている。なお、板
状壁部31の高さは圧縮機10およびエンジン20に必
要な空気量の比率により異なり、圧縮機10への空気供
給量をより多く必要とする場合には機体上面に近く、エ
ンジン20への空気供給量を多く必要とする場合には機
体上面から離間して設定される。
【0020】空気取入口16の飛行方向前端16aは、
圧縮機10の空気取入部10aよりも飛行方向前方に配
置されており、さらに空気取入口16から空気取入部1
0aに繋がる圧縮機用吸入ダクト12の内側面22a
は、飛行方向後方に凸状となる曲面に形成されている。
また、空気取入口26の飛行方向後端26aから続くエ
ンジン用吸入ダクト22の内側面22aは、飛行方向後
方に凸状となる曲面に形成されている。
【0021】この境界層制御装置は、図3に示すよう
に、機体の主翼取り付け部41後方に設けられた設置ス
ペース42に、補助動力装置43とともに収納されてい
る。共同空気取入口30には異物の侵入を防ぐネット3
1が張設されている。また、圧縮機10の前端には主翼
ならびに尾翼に設けられた吹出し孔(図示せず)に向け
て圧縮空気を供給する配管44が接続され、エンジン2
0の後端には排気ダクト45が接続されている。
【0022】上記のように構成された境界層制御装置に
おいて、航空機が飛行中に機体上面に沿って流れる空気
は共同空気取入口30に流入し、その一部が圧縮機用の
空気取入口16に流入し、残りがエンジン用の空気取入
口26に流入する。
【0023】空気取入口16から流入した空気は、圧縮
機用吸入ダクト12を通過する過程において飛行方向前
方に向けて誘導されて圧縮機10に吸入される。圧縮機
10において圧縮された空気は、翼の内部に配設された
配管44を通じて主翼ならびに尾翼の各所に設けられた
吹出し孔から外部に吹き出される。
【0024】空気取入口26から流入した空気は、エン
ジン用吸入ダクト22を通過する過程において飛行方向
後方に向けて誘導され、エンジン20に吸入されて燃焼
される。
【0025】上記のように構成された境界層制御装置に
よれば、圧縮機用吸入ダクト12ならびにエンジン用吸
入ダクト22を圧縮機10とエンジン20との間に配設
し、圧縮機用の空気取入口16とエンジン用の空気取入
口26とを機体上面の所定位置に並設してひとつの共同
空気取入口30を形成することで、境界層制御装置の全
長が従来に比べて格段に短くなるので装置自体を小型化
することができる。これによって機体内部に必要な境界
層制御装置の搭載スペースが小さくて済むようになるの
で、当該境界層制御装置の汎用性を高めることができ
る。
【0026】さらに、共同空気取入口30の形状を平面
視矩形とすることで、機体上面の限られた範囲内におい
て共同空気取入口30の開口面積がより大きく確保され
るので、当該境界層制御装置における圧縮機10および
エンジン20の吸気効率を向上させることができる。
【0027】空気取入口16における開口面積を空気取
入口26における開口面積よりも大きく設定すること
で、空気取入口16を通過する空気の流量が増加するの
で、圧縮機10の吸気効率をさらに向上させることがで
きる。
【0028】圧縮機用吸入ダクト12とエンジン用吸入
ダクト22とを板状壁部31によって仕切るものとし、
この板状壁部31の上端縁を機体外面よりも低い位置に
設定することで、空気取入口16を通過する空気の流量
が減少することなく、空気取入口26を通過する空気の
流量が増加するので、圧縮機10とともにエンジン20
の吸気効率をも向上させることができる。
【0029】空気取入口16の飛行方向前端16aを圧
縮機10の空気取入部10aよりも飛行方向前方に配置
することで空気取入口16の開口面積の拡大を図ること
に加え、空気取入口16から空気取入部10aに繋がる
圧縮機用吸入ダクト12の内側面12aを飛行方向後方
に凸状となる曲面に形成することで、空気取入口16を
通過した空気が圧縮機用吸入ダクト12に沿って流れ、
圧縮機10に滑らかに導入されるので、圧縮機10の吸
気効率を向上させるとともに、圧縮機用吸入ダクト12
に負担の少ない安定した空気の供給を実現することがで
きる。
【0030】空気取入口26の飛行方向後端26aから
続くエンジン用吸入ダクト22の内側面22aを飛行方
向後方に凸状となる曲面に形成することで、空気取入口
26に流入した空気が外に逃げることなくエンジン用吸
入ダクト22に沿って流れ、エンジン20に滑らかに導
入されるので、エンジン20の吸気効率を向上させるこ
とができる。
【0031】空気取入口16を空気取入口26よりも飛
行方向前方に配置することにより、機体上面の境界層が
圧縮機用吸入ダクト12に流入し、エンジン用吸入ダク
ト22への境界層の流入が抑制されるので、エンジン用
吸入ダクト22におけるディストーションの発生を抑制
することができる。
【0032】ところで、本実施形態においては、共同空
気取入口30の開口位置を機体上面としたが、共同空気
取入口30の開口位置は、空気の吸入が良好に行われる
ところであれば機体外面の如何なる箇所であってもよ
い。
【0033】次に、本発明に係る境界層制御装置の空気
取入構造の第2実施形態を図4に示して説明する。な
お、第1実施形態において既に説明した構成要素には同
一の符号を付して説明を省略する。図4に示す境界層制
御装置のうち、圧縮機用吸入ダクト12は、圧縮機用の
空気取入口16が飛行方向前方に拡張されて開口面積が
拡大されており、空気取入口16に繋がる筒状部13に
は空気取入口16の拡大に伴って断面積が拡大されるこ
とによってチャンバ50が形成されている。チャンバ5
0は圧縮機10の後端を内側に収めるようにして飛行方
向前方に張り出している。
【0034】さらに、圧縮機用吸入ダクト12の内側に
は、圧縮機10側からチャンバ50の内部に突出するベ
ルマウス部51が設けられている。ベルマウス部51
は、圧縮機10に接続されている圧縮機用吸入ダクト1
2の基端側から、圧縮機10の回転軸11を中央に通し
てチャンバ50の内部に突出している。
【0035】上記のように構成された境界層制御装置に
おいて、圧縮機用の空気取入口16から流入した空気
は、一時的にチャンバ50内に貯留されて流速の均一化
が図られ、さらにベルマウス部51により確保された流
入経路を通過する過程において空気の流速のさらなる均
一化が図られた後、回転軸11まわりの空気取入部10
aから吸入される。
【0036】上記のように構成された境界層制御装置に
よれば、空気取入口16に流入した空気が一時的にチャ
ンバ50内に貯留されて流速の均一化が図られるので、
圧縮される空気の密度に圧縮機10の円周方向のバラツ
キが生じ難くなり、圧縮効率を向上させることができ
る。
【0037】さらに、圧縮機用吸入ダクト12の内側に
ベルマウス部51を設けることで、圧縮機用吸入ダクト
12内部における空気の流入経路がより長く確保されて
空気の流速のさらなる均一化が図られるので、空気密度
の円周方向のバラツキがさらに生じ難くなり、圧縮効率
を向上させることができる。
【0038】
【実施例】本発明に係る空気取入構造を実際に採用した
境界層制御装置について、共同空気取入口の寸法を図5
に示す。共同空気取入口30について、飛行方向に直交
する長さは580mm、飛行方向の長さは500mmで
ある。そして空気取入口16の飛行方向に直交する長さ
は330mm、空気取入口26の飛行方向に直交する長
さは170mmである。
【0039】また、空気取入口16の開口面積は1.9
14×105mm2、空気取入口26の開口面積は9.8
6×104mm2、圧縮機用吸入ダクト12とエンジン用
吸入ダクト22とを合わせた全長は400mmである。
【0040】上記の境界層制御装置における全圧損失な
らびにディストーションのレベルを評価する対象とし
て、同等の性能を備える現用境界層制御装置の圧縮機用
吸入ダクトおよびエンジン用の空気取入口の形状、寸法
を図6に示す。図6(a)に示すように、圧縮機用吸入
ダクト1の先端に設けられた空気取入口の形状は長径を
飛行方向に向けた楕円形であり、その長径の長さは65
0mm、短径の長さは450mm、開口面積は2.92
5×105mm2である。
【0041】図6(b)に示すように、エンジン用吸入
ダクト3の先端に設けられた空気取入口の形状は長径を
飛行方向に向けた楕円形であり、その長径の長さは65
0mm、短径の長さは450mm、開口面積は2.92
5×105mm2である。また、圧縮機用吸入ダクト1と
エンジン用吸入ダクト3とを合わせた全長は1600m
mである。
【0042】双方の境界層制御装置における空気取入口
の性能を図7に示す。図に示す表から全圧損失のレベル
を比較すると、現用境界層制御装置の実績値は圧縮機側
で4%、エンジン側で3、5%である。これに対し、本
発明の境界層制御装置についてCFD解析から得られた
値は圧縮機側で3%以下、エンジン側で1%以下、風洞
試験から得られた値は圧縮機側で1%以下、エンジン側
で0%以下であり、全圧損失のレベルはいずれも現用を
下回っている。
【0043】ディストーションのレベルを比較すると、
現用境界層制御装置の実績値は圧縮機側で5%、エンジ
ン側で5%以下である。これに対し、本発明の境界層制
御装置についてCFD解析から得られた値は圧縮機側で
4.8%以下、エンジン側で1.5%以下、風洞試験か
ら得られた値は圧縮機側で4.4%以下、エンジン側で
0.5%以下であり、ディストーションのレベルもすべ
て現用を下回っている。
【0044】以上のことから、本発明に係る境界層制御
装置の空気取入構造によれば、圧縮機用の空気取入口の
開口面積、エンジン用の空気取入口の開口面積がいずれ
も現用境界層制御装置よりも小さく設定されているにも
かかわらず、全圧損失ならびにディストーションのレベ
ルが現用境界層制御装置のそれを下回っており、吸気効
率の格段の向上が図られたことが解る。
【0045】また、現用境界層制御装置の両ダクトの総
合全長が1600mmであるのに対し、本発明の境界層
制御装置の両ダクトの総合全長は400mmであり、全
長が大幅に短縮され、制御装置の小型化が図られたこと
が解る。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る境界
層制御装置の空気取入構造によれば、圧縮機用吸入ダク
トならびにエンジン用吸入ダクトを軸流式空気圧縮機と
エンジンとの間に配設し、圧縮機用の空気取入口とエン
ジン用の空気取入口とを機体外面の所定箇所に並設して
ひとつの共同空気取入口を形成することで、境界層制御
装置の全長が従来に比べて格段に短くなるので、装置自
体を小型化することができる。これにより、機体内部に
必要な境界層制御装置の搭載スペースが小さくて済むよ
うになるので、当該境界層制御装置の汎用性を高めるこ
とができる。
【0047】共同空気取入口の形状を平面視矩形とする
ことで、機体外面の限られた範囲内において共同空気取
入口の開口面積がより大きく確保されるので、当該境界
層制御装置における圧縮機およびエンジンの吸気効率を
向上させることができる。
【0048】圧縮機用の空気取入口を、エンジン用の空
気取入口よりも飛行方向前方に配置することにより、機
体上面の境界層が圧縮機用吸入ダクトに流入し、エンジ
ン用吸入ダクトへの境界層の流入が抑制されるので、エ
ンジン用吸入ダクトにおけるディストーションの発生を
抑制することができる。
【0049】圧縮機用の空気取入口における開口面積
を、エンジン用の空気取入口における開口面積よりも大
きく設定することで、圧縮機用の空気取入口を通過する
空気の流量が増加するので、圧縮機の吸気効率をさらに
向上させることができる。
【0050】圧縮機用吸入ダクトとエンジン用吸入ダク
トとを板状壁部によって仕切るものとし、この板状壁部
の上端縁を機体外面よりも低い位置に設定することで、
圧縮機用の空気取入口を通過する空気の流量が減少する
ことなく、エンジン用の空気取入口を通過する空気の流
量が増加するので、圧縮機とともにエンジンの吸気効率
をも向上させることができる。
【0051】圧縮機用の空気取入口の飛行方向前端を圧
縮機の空気取入部よりも飛行方向前方に配置することで
空気取入口の開口面積の拡大を図ることに加え、空気取
入口から空気取入部に繋がる圧縮機用吸入ダクトの内側
面を飛行方向後方に凸状となる曲面に形成することで、
空気取入口を通過した空気が圧縮機用吸入ダクトに沿っ
て流れ、圧縮機に滑らかに導入されるので、圧縮機の吸
気効率を向上させるとともに、ダクトに負担の少ない安
定した空気の取り入れを実現することができる。
【0052】エンジン用の空気取入口の飛行方向後端か
ら続く内側面を、飛行方向後方に凸状となる曲面に形成
することで、空気取入口に流入した空気が外に逃げるこ
となくエンジン用吸入ダクトに沿って流れ、エンジンに
滑らかに導入されるので、エンジンの吸気効率を向上さ
せることができる。
【0053】圧縮機用吸入ダクトにチャンバを設けるこ
とで、空気取入口に流入した空気が一時的にチャンバ内
に貯留されて流速の均一化が図られた後、軸流式の圧縮
機の全周から吸入されるため、圧縮される空気の密度に
円周方向のバラツキが生じ難くなり、圧縮機における圧
縮効率を向上させることができる。
【0054】さらに、圧縮機用吸入ダクトの内側に、圧
縮機側からチャンバの内部に突出するベルマウス部を設
けることで、圧縮機用吸入ダクト内部における空気の流
入経路がより長く確保され、その流入経路を通過する過
程において空気の流速のさらなる均一化が図られるの
で、空気密度の円周方向のバラツキがさらに生じ難くな
り、圧縮機における圧縮効率を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る境界層制御装置の空気取入構造
の第1実施形態を示す側面図である。
【図2】 図1におけるII−II線矢視平面図であ
る。
【図3】 図1に示した境界層制御装置を航空機に搭載
した状態を示す平面図である。
【図4】 本発明に係る境界層制御装置の空気取入構造
の第2実施形態を示す側面図である。
【図5】 本発明の空気取入構造を採用した境界層制御
装置における共同空気取入口の寸法を示す平面図であ
る。
【図6】 現用境界層制御装置における圧縮機用の空気
取入口、ならびにエンジン用の空気取入口の形状、寸法
を示す平面図である。
【図7】 本発明の空気取入構造を採用した境界層制御
装置と現用境界層制御装置とについて、全圧損失ならび
にディストーションのレベルを示す図表である。
【図8】 従来の境界層制御装置の一例を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
10 軸流式空気圧縮機 12 圧縮機用吸入ダクト 16 空気取入口 20 遠心式駆動エンジン 22 エンジン用吸入ダクト 26 空気取入口 30 共同空気取入口 31 板状壁部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機用吸入ダクトを通じて機体外部か
    ら空気を吸入する軸流式空気圧縮機と、エンジン用吸入
    ダクトを通じて機体外部から空気を吸入して作動し、軸
    流式空気圧縮機を駆動させるエンジンとを備え、軸流式
    空気圧縮機によって圧縮された空気を翼の表面から吹き
    出させて境界層の制御を行う航空機用の境界層制御装置
    において、 圧縮機用吸入ダクトならびにエンジン用吸入ダクトが軸
    流式空気圧縮機とエンジンとの間に配設され、圧縮機用
    吸入ダクトの空気取入口とエンジン用吸入ダクトの空気
    取入口とが、機体外面の所定箇所に並設されることでひ
    とつの共同空気取入口が形成されることを特徴とする境
    界層制御装置の空気取入れ構造。
  2. 【請求項2】 前記共同空気取入口が平面視矩形に形成
    されることを特徴とする請求項1記載の境界層制御装置
    の空気取入れ構造。
  3. 【請求項3】 前記圧縮機用吸入ダクトの空気取入口
    が、前記エンジン用吸入ダクトの空気取入口よりも飛行
    方向前方に配置されることを特徴とする請求項1または
    2記載の境界層制御装置の空気取入れ構造。
  4. 【請求項4】 前記圧縮機用吸入ダクトの空気取入口に
    おける開口面積が、前記エンジン用吸入ダクトの空気取
    入口における開口面積よりも大きく設定されることを特
    徴とする請求項3記載の境界層制御装置の空気取入れ構
    造。
  5. 【請求項5】 前記圧縮機用吸入ダクトと前記エンジン
    用吸入ダクトとが板状壁部によって仕切られ、該板状壁
    部の上端縁が機体外面よりも低い位置に設定されること
    を特徴とする請求項3または4記載の境界層制御装置の
    空気取入れ構造。
  6. 【請求項6】 前記圧縮機用吸入ダクトの空気取入口の
    飛行方向前端が、前記エンジンに対向して配置された前
    記軸流式空気圧縮機の空気取入部よりも飛行方向前方に
    配置されるとともに、空気取入口から空気取入部に繋が
    る圧縮機用吸入ダクトの内側面が、飛行方向後方に凸状
    となる曲面に形成されることを特徴とする3、4または
    5記載の境界層制御装置の空気取入れ構造。
  7. 【請求項7】 前記エンジン用吸入ダクトの空気取入口
    の飛行方向後端から続く内側面が、飛行方向後方に凸状
    となる曲面に形成されることを特徴とする請求項3、
    4、5または6記載の境界層制御装置の空気取入れ構
    造。
  8. 【請求項8】 前記圧縮機用吸入ダクトに、機体外部か
    ら吸入される空気を一時的に内部に貯留しておくチャン
    バが設けられることを特徴とする請求項1、2、3、
    4、5、6または7記載の境界層制御装置の空気取入れ
    構造。
  9. 【請求項9】 前記圧縮機用吸入ダクトの内側に、前記
    軸流式空気圧縮機側から前記チャンバの内部に突出する
    ベルマウス部が設けられることを特徴とする請求項8記
    載の境界層制御装置の空気取入れ構造。
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US8590151B2 (en) 2006-06-30 2013-11-26 Solar Turbines Inc. System for supporting and servicing a gas turbine engine

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